JP2001283401A - 磁気読取装置及びこれを用いた複合処理装置 - Google Patents

磁気読取装置及びこれを用いた複合処理装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】永久磁石を磁気読取ヘッドと近接する位置に配
置してMICR文字を確実に磁化させるとともに、永久
磁石による磁界の影響を受けにくい磁気読取装置を提供
すること。 【解決手段】本発明の磁気読取装置20は、チェック紙
のMICR文字を磁化するための着磁機ユニット40
と、着磁ユニット40によって磁化されたMICR文字
を読み取るための磁気読取ヘッド30とを有している。
着磁ユニット40は、永久磁石41と、ヨーク部材42
と、それらの間を所定の間隔に保持するためのスペーサ
43とから構成されている。かかる構成により、永久磁
石41の磁気読取ヘッド30側の磁界は、ヨーク部材4
2の周辺にまでしか達しないようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、パーソナ
ルチェック等のスリップ紙に記録されている磁気インク
文字(MICR(Magnetic Ink Character Recognitio
n)文字ともいう)を読み取る磁気読取装置及び複合処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、銀行や店舗等では、例えば銀行
番号、口座番号等の情報が記録された小切手やパーソナ
ルチェック紙(以下、「チェック紙」という。)が用い
られている。このチェック紙には、その先端側(読み取
りを開始する側)から所定の間隔離れた位置を先端とし
て後端側に延びる帯状の磁気インク文字(以下、「MI
CR文字」という。)が印刷されている。
【0003】そして、従来より、上述のようなチェック
紙のMICR文字を読み取るための磁気読取装置が知ら
れている。この種の従来の磁気読取装置においては、チ
ェック紙の紙挿入口から紙経路方向においてチェック紙
の長さにほぼ相当する位置に、チェック紙の先端部分を
位置決めする紙位置決め部が設けられている。また、紙
位置決め部と紙挿入口との間には、MICR文字を磁化
するための永久磁石が設けられ、さらに、紙位置決め部
と永久磁石との間には、磁化されたMICR文字を読み
取る磁気読取ヘッドが設けられている。
【0004】そして、上記磁気読取装置の紙挿入口か
ら、チェック紙をほぼ完全に装置本体内に装填すると、
チェック紙の先端部分が紙位置決め部によって位置決め
されることで、チェック紙の先端部分からMICR文字
の先端部分までのMICR文字の印刷されていない部分
(以下、「MICR文字の非印刷部分」という。)が、
磁気読取ヘッド及び永久磁石と対向配置されるようにな
っている。また、チェック紙の紙経路に沿って紙送りさ
れることに伴い、MICR文字がその先端部分から永久
磁石により飽和状態に磁化され、これによりMICR文
字に残留した磁気の大きさを磁気読取ヘッドにより電気
信号に変換することで、MICR文字が読み取られるよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
磁気読取装置において、MICR文字をその先端部分か
ら確実に読み取らせるには、チェック紙の後端部分が紙
挿入口にほぼ収まる程度まで装置本体内に装填した状態
からチェック紙の読み取りを開始する必要がある。その
ためには、装置本体内にほぼ完全に装填されて位置決め
されたチェック紙に対し、そのMICR文字の非印刷部
分の長さに相当する範囲内に、磁気読取ヘッド及び永久
磁石を配置しなければならない。さらに、MICR文字
をその先端部分から確実に磁化させるためには、永久磁
石を、上記位置決めされたチェック紙に対してMICR
文字の先端部分から紙経路の下流方向においてなるべく
離れた位置、すなわち、磁気読取ヘッドになるべく接近
した位置に配置する必要もある。
【0006】しかしながら、永久磁石を磁気読取ヘッド
に接近させると、永久磁石がつくる磁界に磁気読取ヘッ
ドが含まれて配置されることになり、その結果、磁気読
取ヘッドがMICR文字を読み取る際に、例えば永久磁
石に加えられた外部衝撃や永久磁石自身の微小振動等の
外乱因子により永久磁石の磁界が乱れた場合、磁気読取
ヘッドが、その磁界の乱れによって生じたノイズ信号を
も読み取ってしまうという問題があった。
【0007】本発明は、このような従来の技術の課題を
解決するためになされたもので、永久磁石を磁気読取ヘ
ッドと近接する位置に配置してMICR文字を確実に磁
化させるとともに、永久磁石による磁界の影響を受けに
くい磁気読取装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明は、紙経路に沿って送られるスリップ
紙上の磁性インクが示す磁気情報を読み取る磁気読取ヘ
ッドと、紙経路に接近して配置された紙経路側磁極面を
有し、この紙経路側磁極面から放射される磁力線により
スリップ紙上の磁性インクを磁化させるための永久磁石
と、永久磁石に対して所定の間隔をもって配設され、磁
力線を所定の方向に誘導して磁気読取ヘッドから所定の
間隔離れた部位に収束させるための磁性部材とを備えた
こと特徴とする磁気読取装置である。
【0009】本発明の場合、永久磁石から放射される磁
力線を、紙経路内において磁性インクを磁化させるのに
必要な磁力線を形成する位置に誘導するように、かつ、
その磁力線を磁性部材自身からなるべく拡がらない位置
に収束させるように、磁性部材を永久磁石に対して配置
すれば、磁性インクを磁化させるのに必要な磁力線を確
保しつつ、その磁力線を磁気読取ヘッドの読み取りに影
響を与えない程度に誘導することができる。
【0010】したがって、本発明によれば、磁性インク
を確実に磁化するために永久磁石を磁気読取ヘッドに接
近させても、その位置において確実に磁化できるととも
に永久磁石による磁界の影響を受けにくい磁気読取装置
を得ることができる。
【0011】また、本発明において、磁性部材は、磁力
線を導入する導入面を有し、磁気読取ヘッド側の永久磁
石に対して第1の間隔をもって配置された第1磁性部
と、紙経路側磁極面と反対側の磁極面に対して第2の間
隔をもって配置された第2磁性部とから構成されること
も効果的である。
【0012】本発明の場合、永久磁石に対し、第1磁性
部との第1の間隔及び第2磁性部との第2の間隔を所望
の値に設定することで、紙経路側磁極面から放射される
磁力線の方向を変えて調整することができる。その結
果、永久磁石の近傍の紙経路内の磁束密度を、磁性イン
クを磁化させるのに必要な程度にまで増加させることが
できるとともに、磁気読取ヘッド上の磁束密度を読み取
りに影響を与えない程度にまで減少させることができ
る。
【0013】さらに、本発明において、第1磁性部材の
導入面は、永久磁石の紙経路側磁極面に対して紙経路か
ら離れる方向に第3の間隔をもって配置されていること
も効果的である。
【0014】本発明の場合、紙経路側磁極面から紙経路
に近づく斜め方向に放射されて紙経路内に進入した磁力
線は、紙経路側磁極面に対し、紙経路に沿う方向に第1
の間隔及び紙経路から離れる方向に第3間隔もって配置
された第1磁性部の導入面に誘導されるため、紙経路内
の所定の領域において、ほぼ紙経路沿って進む磁力線を
形成することができる。
【0015】したがって、本発明によれば、紙経路内で
ほぼこれに沿って送られるスリップ紙に対し、その磁性
インクを、ほぼ紙経路沿って進む磁力線によって飽和状
態にまで強力に磁化することができる。
【0016】さらにまた、本発明において、第1の間隔
は、第2の間隔より大きいことも効果的である。
【0017】さらに加えて、本発明において、第1の間
隔は、1.5mm〜2.5mm(2mm)であり、第2の間隔
は、0.5mm〜1.5mm(1mm)であることも効果的で
ある。
【0018】また、本発明において、第3の間隔は、
0.5mm〜1mmであることも効果的である。
【0019】一方、本発明において、永久磁石と磁性部
材との間に、非磁性体からなるスペーサが設けられ、こ
のスペーサは、永久磁石に対し、磁性部材のうち、第1
磁性部との間については、第1の間隔と同一の長さをも
つ一方、第2磁性部との間については、第2の間隔と同
一長さをもつことも効果的である。
【0020】本発明によれば、永久磁石と磁性部材との
間に、スペーサを挟むだけで、上記第1の間隔及び第2
の間隔を保持することができ、さらに、スペーサの第2
の間隔相当の長さに対し、永久磁石の各磁極面の間の長
さ及び第1磁性部の長さを設定すれば、第3の間隔をも
保持することができる。
【0021】他方、本発明は、上記いずれか1の磁気読
取装置と、スリップ紙の磁性インクが示された側と反対
側に所定の裏書き印字を行う裏書き印字機構部と、スリ
ップ紙の磁性インクが示された側に所定の表書き印字を
行う表書き印字機構部とを備えたことを特徴とする複合
処理装置である。
【0022】本発明によれば、磁気読取装置により読み
取った正確な磁気情報に基づき、スリップ紙に裏書き又
は表書きを行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気読取装置
を備えた複合処理装置の実施の形態を図面を参照して詳
細に説明する。
【0024】図1は、本実施の形態の複合処理装置の概
略構成を示す側面図である。図2は、本実施の形態の磁
気読取装置の要部を示す側面図である。図3は、同磁気
読取装置の概略構成を示す斜視図である。図4は、同磁
気読取装置とチェック紙との位置関係を示す斜視図であ
る。図5は、本実施の形態の着磁ユニットの概略構成及
び同着磁ユニットから放射される磁力線の分布状態の一
部を示す側面図である。
【0025】図1に示すように、本実施の形態の複合処
理装置1は、チェック紙に対してその磁気情報を読み取
る磁気読取装置20を有している。また、複合処理装置
1は、磁気読取装置20の読取結果に基づき裏書き印字
を行う裏書き印字機構部90と、磁気読取装置20の上
記結果に基づき表書き印字を行う表書き印字機構部10
0とを有している。
【0026】本実施の形態の場合、チェック紙(スリッ
プ紙)5は、紙挿入口13から紙経路10に沿って図示
の搬送方向Aに送られるように構成されている。そし
て、磁気読取装置20は、搬送方向Aの上流側(図1の
下方中央)に配設され、裏書き印字機構部90及び表書
き印字機構部100は、搬送方向Aの下流側(図1の上
方右側)に配設されている。
【0027】ここで、図4に示すように、チェック紙5
は、長方形の定型サイズをもち、その長手方向に一定の
紙長さL1(例えば152.4mm)をもって形成されて
いる。このチェック紙5の磁気読取装置20によって読
み取られるべき側(図4に示す右側であって、以下、
「チェック紙5の読取側」という。)の端部分には、M
ICR文字(磁性インク)5aがチェック紙5の長手方
向に沿って帯状に印刷されている。このMICR文字5
aは、チェック紙5の先端側の端縁からMICR文字5
aが印刷されていない所定の長さ(例えば47mm。以
下、「非印刷長さL2」という。)をおいて配置されて
いる。
【0028】図1に示すように、複合処理装置1は、例
えば樹脂からなる本体フレーム(一部のみ図示)14を
有し、この本体フレーム14には、例えば樹脂等からな
る紙ガイド上部材11及び紙ガイド下部材12が所定の
間隔(例えば1mm)をもってほぼ平行に配設されてい
る。これらの紙ガイド上部材11及び紙ガイド下部材1
2は、紙挿入口13から磁気読取装置20の周辺までほ
ぼ水平方向に延びるとともに、磁気読取装置20から裏
書き印字機構部90及び表書き印字機構部100までほ
ぼ鉛直方向に延びて形成されている。そして、上記紙経
路10は、紙ガイド上部材11と紙ガイド下部材12と
の間に形成されている。
【0029】図1又は図4に示すように、磁気読取装置
20は、磁気読取ヘッド30と、着磁ユニット40と、
紙検出器80とを有している。この紙検出器80は、例
えば反射式光電センサを用いた紙先端センサ(TOFセ
ンサ:Top of Formセンサ)81と、例えば
透過式光電センサを用いた紙後端センサ(BOFセン
サ:Bottom of Formセンサ)82とから
構成されている。
【0030】この紙後端センサ82は、紙挿入口13か
ら若干奥側に入った部分の読取側(図1の手前側)に配
置され、チェック紙5の読取側部分を検出できるように
なっている。
【0031】また、紙先端センサ81は、紙後端センサ
82に対して搬送方向Aの下流側に所定の間隔をもって
紙ガイド上部材11側に配置されている。
【0032】図1に示すように、紙先端センサ81の近
接する部位の紙ガイド下部材12側には、チェック紙5
を位置決めするための紙ストッパー71が設けられてい
る。この紙ストッパー71は、回動支軸71bを中心と
して矢印D又はE方向に回動自在に構成され、所定のタ
イミングで先端側の遮蔽部71aが紙経路10内に侵入
できるようになっている。
【0033】ここで、紙後端センサ82と紙先端センサ
81との紙経路10に沿った間隔は、チェック紙5の紙
長さL1より幾分短く設定されている。つまり、図4に
示すように、紙後端センサ82と紙先端センサ81と
は、チェック紙5の読取側の後端部分と、チェック紙5
の先端部分とを同時に検出できるようになっている。
【0034】また、図1に示すように、チェック紙5の
先端部分が紙ストッパー71の遮蔽部71aに当接した
場合、チェック紙5の後端部分が紙挿入口13から若干
はみ出すようになっている。
【0035】一方、図1に示すように、後述する着磁ユ
ニット40は、紙後端センサ82と紙先端センサ81と
の間にあって、紙ストッパー71の遮蔽部71aが紙経
路10内に進入した位置(以下、「紙先端位置」とい
う。)から紙挿入口13側に向かう方向に所定の間隔を
もって配置されている。また、磁気読取ヘッド30は、
着磁ユニット40と紙ストッパー71との間に配置され
ている。
【0036】図1又は図2に示すように、その磁気読取
ヘッド30は、ヘッド部31aを有するヘッドベース3
1と、ヘッド部31aに対し押圧可能なヘッド押圧部3
2とから構成されている。ヘッドベース31とヘッド押
圧部32とは、紙経路10を挟んで対向配置されてい
る。ヘッドベース31は紙経路10の上側(図1の上
側)に配置され、ヘッド押圧部32は紙経路10の下側
(図1の下側)に配置されている。
【0037】そして、ヘッド押圧部32は、回転可能な
押圧ローラ32aを有し、この押圧ローラ32aととも
に、ガイド33に沿ってヘッドベース31に対し接近又
は離隔する方向(図1の矢印B又はCに示す方向)に移
動可能に構成されている。
【0038】また、図1に示すように、磁気読取ヘッド
30と紙ストッパー71との間には、一対の駆動ローラ
61及び従動ローラ62が回転可能に設けられている。
これら駆動ローラ61と従動ローラ62は、紙経路10
を挟んで対向配置されている。本実施の形態の場合、駆
動ローラ61は、紙経路10の上側に配置され、従動ロ
ーラ62は、紙経路10の下側に配置されている。
【0039】そして、従動ローラ62は、駆動ローラ6
1に対し接近又は離隔する方向(図1の矢印F又はGに
示す上下方向)に移動可能に構成されている。また、駆
動ローラ61、従動ローラ62は、図示しない駆動モー
タによって、互いに接触した状態で回転するように構成
されている。
【0040】これらの駆動ローラ61及び従動ローラ6
2から紙長さL1より若干短い距離だけ離れた部位に
は、一対の搬送ローラ93、94が、紙経路10を挟ん
で回転可能に設けられている。
【0041】上記裏書き印字機構部90は、搬送ローラ
93、94の近傍の搬送方向Aの上流側に配設され、例
えばインクリボンを用いてドットインパクト方式により
印字を行う裏書き印字ヘッド91と、インクリボンを支
持するためのプラテン92とから構成されている。裏書
き印字ヘッド91は、紙経路10に対して紙ガイド下部
材12側に配置されている。一方、プラテン92は、紙
経路10を挟んで裏書き印字ヘッド91と対向配置され
ている。
【0042】上記表書き字機構部100は、搬送ローラ
93、94の近傍の搬送方向Aの下流側に配置され、ド
ットインパクト方式により印字を行う表書き印字ヘッド
101と、インクリボンを支持するためのプラテン部1
02とを有している。表書き印字ヘッド101は、紙経
路10に対して紙ガイド上部材11側に配置され、キャ
リッジ軸103を介してチェック紙5の幅方向に往復動
可能に構成されている。一方、プラテン部102は、紙
経路10を挟んで表書き印字ヘッド101と対向するよ
うに表書き印字ヘッド101と一体的に構成されてい
る。
【0043】なお、表書き印字機構部100の搬送方向
Aの下流側には、紙排出口16が設けられている。
【0044】図3に示すように、本実施の形態の着磁ユ
ニット40は、永久磁石41と、ヨーク部材(磁性部
材)42と、永久磁石41とヨーク部材42との間に装
着可能なスペーサ43とから構成されている。
【0045】永久磁石41は、直方体形状に形成され、
図3に示すYZ平面に所定の大きさの長方形(例えば、
2.5mm(Y方向)×5mm(Z方向))の2側面をも
ち、X方向に長く延びている。ここで、永久磁石41の
XY平面と平行な2側面のうち、一方側(図3の上側)
がN極面(紙経路側磁極面)41a、他方側(図3の下
側)がS極面41bとなるように構成されている。
【0046】一方、ヨーク部材42は、例えばニッケル
と鉄等からなる高透磁率合金を用いて断面L字状に折曲
形成された、互いに直交する第1ヨーク部(第1磁性
部)42a及び第2ヨーク部(第2磁性部)42bを有
している。これらの第1ヨーク部42a及び第2ヨーク
部42bは、所定の厚さ(例えば1mm)をもって形成さ
れている。第1ヨーク部42aは、XZ平面に永久磁石
41のX方向の長さとほぼ同一の長さをもって長方形状
に形成されている。第1ヨーク部42aのZ方向の長さ
は、永久磁石41のZ方向の長さに対し、後述する所定
の位置関係を満たすように設定されている。また、第2
ヨーク部42bは、XY平面に長方形状に形成されてい
る。
【0047】また一方、スペーサ43は、例えば透磁率
の低い樹脂等を用いて断面L字状に形成された、互いに
直交する第1スペーサ部43a及び第2スペーサ部43
bを有している。
【0048】図3又は図5に示すように、第1スペーサ
部43aは、XZ平面に長方形状に形成され、Y方向に
永久磁石41とヨーク部材42とのとるべき第1間隔d
1(例えば2mm)と同一の厚さをもって形成されてい
る。また、第2スペーサ部43bは、XY平面に長方形
状に形成され、Z方向に永久磁石41とヨーク部材42
とのとるべき第2間隔d2(例えば1mm)と同一の厚さ
をもって形成されている。
【0049】そして、本実施の形態の場合は、図3に示
すように、永久磁石41のZX平面における2側面のう
ち、磁気読取ヘッド30側の側面(以下、「ヘッド側側
面41c」という。)と、第1ヨーク部42aとの間
に、第1スペーサ部43aを配置させるとともに、永久
磁石41のS極面41bと、第2ヨーク部42bとの間
に、第2スペーサ部43bを配置させるようになってい
る。
【0050】これにより、着磁ユニット40は、永久磁
石41とヨーク部材42とが、その間に挟まれたスペー
サ43とともに一体的に密着することで、後述する所定
の磁界をもつように構成されている。
【0051】ここで、第1ヨーク部42aのXY平面に
おける磁力線を導入するための側面(以下、「導入面4
20a」という。)は、永久磁石41のN極面41aに
対し、Y方向右向きに第1間隔d1離れて、Z方向下向
きに第3間隔d3(例えば0.7mm)をもって配置され
ている。また、第2ヨーク部42bは、Z方向に永久磁
石41のS極面41bと第2間隔d2をもって対向配置
されている。
【0052】さらに、図1又は図2に示すように、着磁
ユニット40のうち、永久磁石41は、そのN極面41
aが、紙ガイド下部材12の上面と所定の間隔(例えば
0.5mm)をもつように配置されるとともに、そのヘッ
ド側側面41cが、上記紙先端位置からチェック紙5の
非印刷長さL2より短い間隔(例えば41.4mm)をも
つように配置されている。なお、永久磁石41のヘッド
側側面41cは、ヘッドベース31の紙挿入口13側の
側面と小さい間隔(例えば8.4mm)をもって配置され
ている。
【0053】かかる構成を有する本実施の形態にあって
は、磁気読取処理の開始前の状態において、磁気読取ヘ
ッド30のヘッド押圧部32は、ヘッドベース31から
矢印C方向側の離れた位置に配置され、また、従動ロー
ラ61は、駆動ローラ62から矢印F方向側の離れた位
置に配置されている。一方、紙ストッパー71の遮蔽部
71aは、紙経路10内に進入して紙経路10を部分的
に塞いでいる。
【0054】この状態において、複合処理装置1の使用
者が、チェック紙5を、その読取側(MICR文字5a
の側)の端縁を複合処理装置1側に当接させながら紙挿
入口13に挿入する。これによりチェック紙5の先端部
分が、紙ストッパー71の遮蔽部71aに突き当たるこ
とで、チェック紙5が、紙経路10内にほぼ完全に収容
される。
【0055】この場合において、チェック紙5のMIC
R文字5aの先端部分は、着磁ユニット40にまだ到達
していない。一方、図5に示すように、永久磁石41の
N極面41aから放射される磁力線のうち、その右側
(磁気読取ヘッド30側)部分から放射された磁力線
は、ヨーク部材42の誘導により第1ヨーク部42aを
通過した後、第2ヨーク部42bから放射され、その磁
力線は、永久磁石41のS極面41bに導入される。す
なわち、着磁ユニット40の磁気読取ヘッド30側の磁
界は、ヨーク部材42の周辺にしか形成されず、磁気読
取ヘッド30にまで達していない。
【0056】この磁界における磁力線のうち、特に、N
極面41aから斜め上方右側に放射されて紙経路10内
に進入した磁力線は、N極面41aに対し、水平右方向
に第1間隔d1、鉛直下方向に第3間隔d3離れて配置
された第1ヨーク部42aの導入面420aに誘導され
るため、紙経路10内の所定の領域において、ほぼ水平
右方向(搬送方向A)に進む磁力線を形成する。そし
て、その磁力線が導入面420aの鉛直上方付近に達す
ると、ほぼ鉛直下方向に屈曲されて導入面420aに導
入する。
【0057】一方、チェック紙5が紙ストッパー71に
よって位置決めされた状態で、紙先端センサ81によっ
てチェック紙5の先端部分を検出するとともに、紙後端
センサ82によってチェック紙5の読取側の後端部分を
検出する(図4参照)。
【0058】紙先端センサ81及び紙後端センサ82に
おいてチェック紙5の存在が検出された場合には、磁気
読取ヘッド30のヘッド押圧部32を矢印B方向に移動
させるとともに、従動ローラ61を矢印G方向に移動さ
せる。また、紙ストッパー71の遮蔽部71aを矢印E
方向に回転させて紙経路10から退避させる(図1参
照)。
【0059】そして、駆動ローラ61及び従動ローラ6
2を回転させてチェック紙5を搬送方向Aに送ることに
より、チェック紙5の着磁処理及び磁気読取処理を開始
する。
【0060】つまり、チェック紙5が永久磁石41の上
方を通過する際、紙経路10内でほぼ水平方向に送られ
るMICR文字5aに対し、永久磁石41のN極面41
aから放射される磁力線のうち、特に紙経路10内にお
ける水平方向の磁力線によって、MICR文字5aが飽
和状態にまで強力に磁化される。この磁化されたMIC
R文字5aが磁気読取ヘッド30のヘッド部31aに送
られると、磁気読取ヘッド30によりMICR文字5a
の残留磁気を電気信号に変換することでMICR文字5
aに示された磁気情報を読み取る。
【0061】この場合、本実施の形態においては、永久
磁石41がつくる磁界が磁気読取ヘッド30にまで及ば
ないため、例えば永久磁石41に加えられた外部衝撃や
永久磁石41自身の微小振動等の外乱因子によってMI
CR文字5aを読み取る際に永久磁石41の磁界が乱れ
たとしても、磁気読取ヘッド30が、その乱れに伴うノ
イズ信号を読み取ることはない。
【0062】その後、チェック紙5を搬送ローラ93、
94に受け渡し、MICR文字5aから読み取られた情
報に基づき、チェック紙5の裏側に裏書き印字機構部9
0によって必要な事項を印字させる。一方、上記情報に
基づき、チェック紙5の表側に表書き印字機構部100
によって必要な事項を印字させる。そして、印字された
チェック紙5を、紙排出口16から排出させる。
【0063】以上述べたように本実施の形態によれば、
永久磁石41に対し、ヨーク部材42を上記所定の位置
関係を満たすように配置したことから、永久磁石41の
磁界を着磁ユニット40の周辺にのみ発生させることが
できる。したがって、着磁ユニット40を磁気読取ヘッ
ド30に接近させることでMICR文字5aの着磁を確
実に行うことができるとともに、永久磁石41の磁界
を、磁気読取ヘッド30の読み取りに影響を与えない程
度にまで磁気読取ヘッド30から離すことができる。
【0064】また、本実施の形態によれば、永久磁石4
1とヨーク部材42との第1間隔d1、第2間隔d2、
第3間隔d3を所望の値に設定することでN極面41a
から放射される磁力線の方向を変えて調整することがで
きる。その結果、永久磁石40の近傍の紙経路10内の
磁束密度を、MICR文字5aを磁化させるのに必要な
程度にまで増加させることができるとともに、磁気読取
ヘッド30のヘッド部31a上の磁束密度を読み取りに
影響を与えない程度にまで減少させることができる。特
に、第1間隔d1及び第3間隔d3の設定により、紙経
路10内において水平方向の磁力線を形成することがで
きるため、より効果的にMICR文字5aを磁化させる
ことができる。
【0065】図6は、第2の実施の形態の磁気読取装置
の概略構成を示す側面図である。
【0066】以下、上記実施の形態と対応する部分につ
いては同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
【0067】図6に示すように、本実施の形態の磁気読
取装置20Aは、上記磁気読取ヘッド30と、着磁ユニ
ット40Aとを有しており、この着磁ユニット40Aの
みが上記実施の形態と異なっている。
【0068】本実施の形態の着磁ユニット40Aは、上
記永久磁石41を2個用いて、それぞれのN極とS極と
吸着させて合わせた磁石ユニット41Aと、上記ヨーク
部材42において第2ヨーク部42bのみを長くしたヨ
ーク部材42Aとを有している。
【0069】その磁石ユニット41Aのうち、磁気読取
ヘッド30側の永久磁石41は、N極面を上側にして配
置されている。
【0070】また、着磁ユニット40Aは、図示しない
が、磁石ユニット41Aとヨーク部材42Aとを、上記
第1間隔d1、第2間隔d2、第3間隔d3に保持する
ためのスペーサをも有している。
【0071】本実施の形態の場合、磁気読取ヘッド30
側の永久磁石41が、上記実施の形態と同様の、ヨーク
部材42Aとの間に紙経路10内につくる磁力線に加え
て、もう一方の永久磁石41との間に紙経路10内に含
まれるように磁力線をさらに形成することができる。
【0072】したがって、本実施の形態によれば、MI
CR文字5aをさらに強力に磁化させることも可能にな
る。
【0073】その他の構成及び作用効果については、上
記実施の形態と同一であるのでその詳細な説明は省略す
る。
【0074】図7は、第3の実施の形態の磁気読取装置
の概略構成を示す側面図である。
【0075】以下、上記実施の形態と対応する部分につ
いては同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
【0076】本実施の形態の磁気読取装置20Bは、上
記磁気読取ヘッド30と、着磁ユニット40Bとを有し
ており、この着磁ユニット40Bのみが上記実施の形態
と異なっている。
【0077】図7に示すように、本実施の形態の着磁ユ
ニット40Bは、上記永久磁石41と、ヨーク部材42
Bとを有している。このヨーク部材42Bは、上記ヨー
ク部材42のうち、第1ヨーク部42aのみを2枚合わ
せた状態で構成されている。
【0078】そして、永久磁石41とヨーク部材42B
とは、上記第1間隔d1及び第3間隔d3をもって配置
され、それらの間には図示しないスペーサが設けられて
いる。
【0079】本実施の形態の場合、ヨーク部材42Bを
2枚合わせ状にしたことから、ヨーク部材42B自体の
透磁率を高めることができる。
【0080】その他の構成及び作用効果については、上
記実施の形態と同一であるのでその詳細な説明は省略す
る。
【0081】図8は、第4の実施の形態の磁気読取装置
の概略構成を示す側面図である。
【0082】以下、上記実施の形態と対応する部分につ
いては同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
【0083】本実施の形態の磁気読取装置20Cは、上
記磁気読取ヘッド30と、着磁ユニット40Cとを有し
ており、この着磁ユニット40Cのみが上記実施の形態
と異なっている。
【0084】図8に示すように、本実施の形態の着磁ユ
ニット40Cは、上記永久磁石41と、ヨーク部材42
Cとから構成されている。
【0085】永久磁石41は、その長手方向を紙経路1
0と平行にしてS極面41bを磁気読取ヘッド30に向
けて配置されている。一方、ヨーク部材42Cは、永久
磁石41のN極面41a及びS極面41bから、それぞ
れ、紙経路10に接近する位置まで延びるように形成さ
れている。また、ヨーク部材42Cは、紙経路10の近
傍での各先端部分の間隔が若干幅狭になるように形成さ
れている。
【0086】本実施の形態の場合、永久磁石41の磁力
線を、紙経路10に沿うようにヨーク部材42Cの各先
端部分の間に放射することができるため、MICR文字
5aを磁化させるのに有効な水平成分の磁力線を紙経路
10内に発生させることができる。
【0087】その他の構成及び作用効果については、上
記実施の形態と同一であるのでその詳細な説明は省略す
る。
【0088】なお、本発明は上述の実施の形態に限られ
ることなく、種々の変更を行うことができる。
【0089】例えば、上記実施の形態において、永久磁
石41の磁極面のうち、紙経路10と接近する側をN極
としたが、これをS極とすることも可能である。
【0090】また、上記実施の形態において、裏書き印
字機構部90及び表書き字機構部100にドットインパ
クト方式を適用したが、例えばインクジェット方式等を
適用することも可能である。
【0091】
【実施例】〈実施例1〉実施例1として、上記第1の実
施の形態の着磁ユニット40における磁界の数値解析を
行い、図9に、磁力線分布のシミュレーション結果を示
し、表1に、磁束密度のシミュレーション結果を示す。
【0092】また、比較例1として、上記着磁ユニット
40のヨーク部材42がないものにおける実施例1と同
様の磁界の数値解析を行い、図10に、磁力線分布のシ
ミュレーション結果を示し、表2に、磁束密度のシミュ
レーション結果を示す。
【0093】
【表1】
【0094】
【表2】
【0095】ここでは、永久磁石41のヘッド側側面4
1cから磁気読取ヘッド30に向かう方向(Y方向)の
距離を横軸とし、永久磁石41のN極面41aから紙経
路10と直交する方向(Z方向)における解析位置〜
での磁束密度を縦軸にして示した。
【0096】解析位置とは、N極面41aの近傍の
0.125mmであり、解析位置とは、紙経路10の下
側の近傍の0.625mmであり、解析位置とは、紙経
路10の上側の近傍の1.625mmである。
【0097】一般に、MICR文字5aを磁化するの
に、Z方向に紙経路10内の高さ0.5mm〜1.5mm、
Y方向に第1間隔d1内の距離0〜2mmの着磁領域内
で、磁束密度1700G以上必要であることが知られて
いる。
【0098】表1及び表2に示すように、上記着磁領域
内(表1及び表2に示す斜線部分)において磁束密度1
700G以上の領域は、比較例1に比べて実施例1の方
が大きいことが明らかにされ、これにより実施例1がM
ICR文字5aを磁化させる点で優れていることが判明
した。
【0099】〈実施例2〉実施例2及び比較例2〜5と
して、上記第2の実施の形態の着磁ユニット40Aおけ
る図6に示す永久磁石の近傍の解析位置M点及び磁気読
取ヘッドの解析位置H点での磁束密度(G)を、第1間
隔d1又は第2間隔d2を変えて数値解析を行い、表3
に、そのシミュレーション結果を示す
【0100】
【表3】
【0101】ここでは、解析位置M点として、永久磁石
から紙経路10内でY方向に最も離れた位置(1.5m
m)での最大の磁束密度(G)と、解析位置H点とし
て、磁気読取ヘッド30のヘッド部31aの中央部分で
の最小の磁束密度(G)とを解析した。
【0102】表3に示すように、第1間隔d1を2mm、
第2間隔d2を1mmとした場合、解析位置M点で170
0Gを超え、解析位置H点で磁気読取ヘッド30の読み
取りに影響を及ぼさない程度の磁束密度であることが明
らかにされた。これにより実施例2が、MICR文字5
aを磁化させる点及び磁気読取ヘッド30の読み取りに
影響を及ぼさない点で優れていることが判明した。
【0103】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、永久
磁石を磁気読取ヘッドと近接する位置に配置してMIC
R文字を確実に磁化させるとともに、永久磁石による磁
界の影響を受けにくい磁気読取装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の複合処理装置の概略構成を示す
側面図である。
【図2】本実施の形態の磁気読取装置の要部を示す側面
図である。
【図3】同磁気読取装置の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図4】同磁気読取装置とチェック紙との位置関係を示
す斜視図である。
【図5】本実施の形態の着磁ユニットの概略構成及び同
着磁ユニットから放射される磁力線の分布状態の一部を
示す側面図である。
【図6】第2の実施の形態の磁気読取装置の概略構成を
示す側面図である。
【図7】第3の実施の形態の磁気読取装置の概略構成を
示す側面図である。
【図8】第4の実施の形態の磁気読取装置の概略構成を
示す側面図である。
【図9】実施例1の磁力線分布のシミュレーション結果
を示す図である。
【図10】比較例1の磁力線分布のシミュレーション結
果を示す図である。
【符号の説明】
5 チェック紙(スリップ紙) 5a MICR文字(磁性インク) 10 紙経路 30 磁気読取ヘッド 41 永久磁石 41a N極面(紙経路側磁極面) 42 ヨーク部材(磁性部材) 42a 第1ヨーク部(第1磁性部) 420a 導入面 42b 第2ヨーク部(第2磁性部) 43 スペーサ 90 裏書き印字機構部 100 表書き印字機構部 d1 第1間隔(第1の間隔) d2 第2間隔(第2の間隔) d3 第3間隔(第3の間隔)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E041 AA01 BA09 BA16 BB07 BC04 5B058 CA31 KA05 5B072 AA02 CC27 DD05 5D091 AA12 CC30 GG40 HH06 JJ21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙経路に沿って送られるスリップ紙上の磁
    性インクが示す磁気情報を読み取る磁気読取ヘッドと、 前記紙経路に接近して配置された紙経路側磁極面を有
    し、該紙経路側磁極面から放射される磁力線により前記
    スリップ紙上の磁性インクを磁化させるための永久磁石
    と、 前記永久磁石に対して所定の間隔をもって配設され、前
    記磁力線を所定の方向に誘導して前記磁気読取ヘッドか
    ら所定の間隔離れた部位に収束させるための磁性部材と
    を備えたこと特徴とする磁気読取装置。
  2. 【請求項2】前記磁性部材は、前記磁力線を導入する導
    入面を有し、前記磁気読取ヘッド側の前記永久磁石に対
    して第1の間隔をもって配置された第1磁性部と、前記
    紙経路側磁極面と反対側の磁極面に対して第2の間隔を
    もって配置された第2磁性部とから構成されることを特
    徴とする請求項1記載の磁気読取装置。
  3. 【請求項3】前記第1磁性部材の導入面は、前記永久磁
    石の紙経路側磁極面に対して前記紙経路から離れる方向
    に第3の間隔をもって配置されていることを特徴とする
    請求項2記載の磁気読取装置。
  4. 【請求項4】前記第1の間隔は、前記第2の間隔より大
    きいことを特徴とする請求項2又は3のいずれか1項記
    載の磁気読取装置。
  5. 【請求項5】前記第1の間隔は、1.5mm〜2.5mm
    (2mm)であり、前記第2の間隔は、0.5mm〜1.5
    mm(1mm)であることを特徴とする請求項2又は4のい
    ずれか1項記載の磁気読取装置。
  6. 【請求項6】前記第3の間隔は、0.5mm〜1mmである
    ことを特徴とする請求項3記載の磁気読取装置。
  7. 【請求項7】前記永久磁石と前記磁性部材との間に、非
    磁性体からなるスペーサが設けられ、該スペーサは、前
    記永久磁石に対し、前記磁性部材のうち、前記第1磁性
    部との間については、前記第1の間隔と同一の長さをも
    つ一方、前記第2磁性部との間については、前記第2の
    間隔と同一長さをもつことを特徴とする請求項2乃至6
    のいずれか1項記載の磁気読取装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれか1項記載の磁気
    読取装置と、 前記スリップ紙の磁性インクが示された側と反対側に所
    定の裏書き印字を行う裏書き印字機構部と、 前記スリップ紙の磁性インクが示された側に所定の表書
    き印字を行う表書き印字機構部とを備えたことを特徴と
    する複合処理装置。
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