JP2013206118A - 記録媒体処理装置および印刷ヘッドの支持機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】小切手処理装置などの記録媒体搬送経路の設計自由度を確保する。
【解決手段】小切手処理装置1は、キャリッジフレーム17と、キャリッジフレーム17との間で小切手を搬送する搬送経路Aを形成するメインフレーム16と、搬送経路Aの小切手を搬送する方向と交差する方向の側方に立設され、キャリッジフレーム17の一端部17fを支持するとともに、一端部17fと搬送経路Aを挟んで反対側の他端部17gを小切手の搬送方向とは逆方向に移動可能とする立ち上がり部18と、を備えた。
【選択図】図4
【解決手段】小切手処理装置1は、キャリッジフレーム17と、キャリッジフレーム17との間で小切手を搬送する搬送経路Aを形成するメインフレーム16と、搬送経路Aの小切手を搬送する方向と交差する方向の側方に立設され、キャリッジフレーム17の一端部17fを支持するとともに、一端部17fと搬送経路Aを挟んで反対側の他端部17gを小切手の搬送方向とは逆方向に移動可能とする立ち上がり部18と、を備えた。
【選択図】図4
Description
本発明は、小切手などのシート状の記録媒体を搬送経路に沿って搬送する記録媒体処理装置および記録媒体処理装置に設けられる印刷ヘッドの支持機構に関する。
この種の記録媒体処理装置としては、例えば特許文献1に示すように、印刷部もしくは読取部を有する開閉ユニットの一端を、記録媒体の搬送経路の上方を横断するように配置された片持ちフレームに回動可能に支持させ、開閉ユニットを開閉可能としたものが知られている。
特許文献1の記録媒体処理装置では、開閉ユニットが記録媒体の搬送経路に沿って上方もしくは下方に移動するため、開閉ユニットと下方の搬送経路形成面とが干渉しない構成とする必要がある。そのため、搬送経路の上下方向の幅を開閉ユニットが上下移動できる程度に確保する必要がある。また、搬送経路の形状も開閉ユニットの移動範囲と干渉しない形状とする必要があり、搬送経路の設計自由度が低くなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、開閉ユニットを設けることによりメンテナンス性を確保しつつ、記録媒体を搬送する搬送経路の設計自由度を改善することを可能にした記録媒体処理装置および印刷ヘッドの支持機構を提供することを課題とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は、以下のような適用例として実現することができる。
本発明の記録媒体処理装置は、
回動する開閉ユニットと、
前記開閉ユニットと対向して配置され、該開閉ユニットとの間で記録媒体を搬送する搬送経路を形成する基部と、
前記搬送経路の前記記録媒体を搬送する方向と交差する方向の側方に立設され、前記開閉ユニットの一端部を支持するとともに、前記開閉ユニットの前記一端部と前記搬送経路を挟んで反対側の他端部を前記記録媒体が搬送される方向とは逆方向に移動可能とする回動支持部と、
を備えることを特徴とする。
回動する開閉ユニットと、
前記開閉ユニットと対向して配置され、該開閉ユニットとの間で記録媒体を搬送する搬送経路を形成する基部と、
前記搬送経路の前記記録媒体を搬送する方向と交差する方向の側方に立設され、前記開閉ユニットの一端部を支持するとともに、前記開閉ユニットの前記一端部と前記搬送経路を挟んで反対側の他端部を前記記録媒体が搬送される方向とは逆方向に移動可能とする回動支持部と、
を備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、開閉ユニットの可動範囲が記録媒体の搬送経路と干渉することを防ぐことができる。
また、前記搬送経路の前記記録媒体を搬送する方向と交差する方向に延びる支持フレームを有し、
前記支持フレームに、前記記録媒体に印刷を行う印刷部、および前記記録媒体から情報を読み取る読取部の少なくとも一方が設けられることが好ましい。
上記のような構成によれば、開閉ユニットが開閉しても印刷部あるいは読取部は移動しないため、開閉ユニットの開閉動作により印刷精度あるいは読取精度が低下することを防ぐことができる。
前記支持フレームに、前記記録媒体に印刷を行う印刷部、および前記記録媒体から情報を読み取る読取部の少なくとも一方が設けられることが好ましい。
上記のような構成によれば、開閉ユニットが開閉しても印刷部あるいは読取部は移動しないため、開閉ユニットの開閉動作により印刷精度あるいは読取精度が低下することを防ぐことができる。
また、前記支持フレームに設けられる前記読取部は磁気読取ヘッドであることが好ましい。
このような構成によれば、磁気読取ヘッドを開閉ユニットの開閉動作の影響を受けにくい支持フレームに支持させ、精度の高い取付状態を維持することができる。
このような構成によれば、磁気読取ヘッドを開閉ユニットの開閉動作の影響を受けにくい支持フレームに支持させ、精度の高い取付状態を維持することができる。
また、前記開閉ユニットに、前記記録媒体に印刷を行う印刷部、および前記記録媒体から情報を読み取る読取部の少なくとも一方が設けられることが好ましい。
こうした構成により、開閉ユニットの開閉時に印刷部あるいは読取部も一体的に移動させることができ、メンテナンス性をさらに向上させることができる。
こうした構成により、開閉ユニットの開閉時に印刷部あるいは読取部も一体的に移動させることができ、メンテナンス性をさらに向上させることができる。
また、前記開閉ユニットの前記基部と対向する面に平面部が形成され、
前記平面部に、前記印刷部および前記読取部の少なくとも一方が設けられることが好ましい。
このような構成により、印刷部あるいは読取部を配置する位置を平面で形成することが可能となり、搬送経路の設計を容易化することができるとともに、印刷精度や読取精度をさらに向上させることが可能となる。
前記平面部に、前記印刷部および前記読取部の少なくとも一方が設けられることが好ましい。
このような構成により、印刷部あるいは読取部を配置する位置を平面で形成することが可能となり、搬送経路の設計を容易化することができるとともに、印刷精度や読取精度をさらに向上させることが可能となる。
また、前記基部に、前記記録媒体に印刷を行う印刷部、および前記記録媒体から情報を読み取る読取部の少なくとも一方が設けられることが好ましい。
このような構成により、印刷部あるいは読取部は開閉ユニットの開閉動作による影響を受けないため、印刷精度あるいは読取精度の低下を抑制できる。
このような構成により、印刷部あるいは読取部は開閉ユニットの開閉動作による影響を受けないため、印刷精度あるいは読取精度の低下を抑制できる。
本発明の印刷ヘッドの支持機構は、記録媒体の記録面の第1の方向にドットを形成する印刷ヘッドを有する開閉ユニットと、前記開閉ユニットの前記第1の方向の一端部側を支持するとともに、前記開閉ユニットの前記一端部と反対側の他端部を、前記第1の方向と直交もしくは略直交する第2の方向であって前記第1の方向の前記記録媒体が搬送される方向とは逆方向に移動可能とする回動支持部と、を備えることを特徴とする。
このような構成により、印刷ヘッドの走査方向と直交する方向へ開閉ユニットを移動させて、開閉動作を行うことできる。したがって、開閉ユニットの開閉方向を記録媒体の搬送方向と逆方向とすることができ、記録媒体の搬送経路と開閉ユニットの動作範囲が干渉することを防ぐことができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した小切手処理装置の実施形態を説明する。
図1および図2は小切手処理装置の外観斜視図であり、図1は斜め右前方から見た外観斜視図、図2は斜め左前方から見た斜視図である。小切手処理装置1(記録媒体処理装置)は、本体ケース2と、本体ケース2の前方上部に設けられた開閉ユニットカバー3と、本体ケース2の後方上部に設けられたロール紙ユニットカバー4とを有している。小切手処理装置1の上面には、開閉ユニットカバー3の後端とロール紙ユニットカバー4の前端との隙間に、小切手処理装置1の幅方向に延びる細い溝状の小切手排出口5が設けられている。本体ケース2は、中ケース2aと下ケース2bを備えており、中ケース2aの前面左側寄りの位置に、小切手(記録媒体)を手差しで挿入するための小切手挿入口6が形成されている。小切手挿入口6は、小切手処理装置1の幅方向に延びるやや広い溝状に形成されている。
図2に示すように、小切手処理装置1の左側面には、小切手挿入口6から小切手排出口5に至る小切手搬送経路Aの左端が開口している。小切手搬送経路Aは、装置1の前面から後方に向かって平面状に延びる第1搬送経路部分Bと、第1搬送経路部分Bの後端から上向きの円弧面状に延びる円弧状搬送経路部分Cと、円弧状搬送経路部分Cの後端から装置1の上面に向かって縦向きに延びる平面状の第2搬送経路部分Dを備えた屈曲形状となっている。このように、搬送経路Aの一方の側端を開放した構成とすることにより、搬送経路Aよりも幅の広い小切手を搬送することができる。
開閉ユニットカバー3の下部には、紙案内部材7Aおよび7Bが取り付けられている。小切手搬送経路Aは、開閉ユニットカバー3の後端部分から紙案内部材7Aの後部および紙案内部材7Bの下部にかけて形成されている上案内面8と、上案内面8と所定の隙間を介して対峙するように中ケース2a側に形成されている下案内面9によって規定されている。上案内面8の前面部分は小切手挿入口6側に向かって斜め上方に傾斜する傾斜面8aを形成する。傾斜面8aにより、第1搬送経路部分Bを構成している溝の幅(開口高さ)が小切手挿入口6に向かって拡がっており、手差しで小切手を挿入しやすい構成となっている。
図3は、小切手処理装置の装置フレームおよび内部機構の斜視図であり、図4は装置フレームの分解斜視図である。なお、本実施形態では、装置後方のロール紙ユニットカバー4で覆われた部分にロール紙への印刷を行うロール紙ユニットが設けられているが、以下の説明および図面では、ロール紙ユニットについては図示および説明を省略している。
図3に示すように、第1搬送経路部分B(図2参照)に対応する部分に、傾斜面8a(図2参照)の下端付近に位置させて、磁気読取ヘッド10(読取部)が下向きに配置されるとともに、磁気読取ヘッド10の後方側には、搬送用のローラー対11が設けられている。磁気読取ヘッド10は、小切手に記録された磁気インク文字(MICR文字)を読み取り可能に構成されている。小切手処理装置1は、読み取った情報に基づいて小切手の有効・無効や、口座番号などを判断する。
ローラー対11は、上案内面8側に配置されているローラー11Aと、ローラー11Aに下案内面9側から対峙するように配置されているローラー11Bを備えており、ローラー11Aとローラー11Bのローラー面を上下方向に当接させて小切手を挟み込むように構成されている。ローラー11A,11Bのいずれか一方を駆動することにより、ローラー対11に挟み込まれた小切手が搬送される。
第2搬送経路部分D(図2参照)に対応する部分には、小切手排出口5(図1,2参照)よりもやや下方に配置された表面印刷用の記録ヘッド12(印刷部)と、記録ヘッド12の下方側に配置されている搬送用のローラー対13と、ローラー対13よりも下方に配置されている裏面印刷用の記録ヘッド14が設けられている。ローラー対13は、第2搬送経路部分Dの前面側に配置されているローラー13A(分離ローラー)と、ローラー13Aに後方側から対峙するように配置されているローラー13B(固定ローラー)とを備えており、ローラー13Aとローラー13Bのローラー面を装置前後方向に当接させて小切手を挟み込むように構成されている。ローラー13A,13Bのいずれか一方を駆動することにより、ローラー対13に挟み込まれた小切手が搬送される。
記録ヘッド12は、そのヘッド面を装置1の後方に向けた状態で、第2搬送経路部分D(図2参照)の前方側に配置されている。すなわち、記録ヘッド12は、小切手挿入口6への挿入時に上を向いている面(小切手の表面)への印刷が可能なヘッドであり、支払先、日付、金額などの表書き事項を小切手の表面に印刷する。一方、記録ヘッド14は、そのヘッド面を装置1の前方に向けた状態で第2搬送経路部分D(図2参照)の後方側に配置されている。すなわち、記録ヘッド14は、小切手挿入口6への挿入時に下を向いている面(小切手の裏面)への印刷が可能なヘッドであり、金額や認証番号などの裏書き事項を小切手の裏面に印刷する。本実施形態での記録ヘッド12,14は、インクリボン上のインクをインパクトヘッドにより小切手に転写するドットインパクト方式の印刷ヘッドである。本実施形態での記録ヘッド12,14は、小切手の搬送方向と交差(直交もしくは略直交)する方向(図3中S方向)に沿って小切手の記録面にドットを形成する。なお、他の印刷方式の記録ヘッドを用いることもでき、ドットの形成方向も小切手の搬送方向と交差する方向に限定されない。
図3に示すように、小切手処理装置1は、その前面部分を構成しているフロントフレーム15と、フロントフレーム15の下端および側端から装置1の後方側に延びているメインフレーム16(基部)と、フロントフレーム15の上部に支持されているキャリッジフレーム17を備えている。メインフレーム16は、フロントフレーム15の各部に対して固定状態もしくは一体に形成されている。
フロントフレーム15は、小切手挿入口6に対応する部分が凹状に切り欠かれて左側に開口した形状となっており、小切手搬送経路Aの側方に立設された立ち上がり部15aと小切手搬送経路Aの小切手を搬送する方向を横断するように片持ち状態で延びている上縁フレーム(支持フレーム)15bを備えている。磁気読取ヘッド10は、上縁フレーム15bもしくは上縁フレーム15bから下向きに延びる取付部材を介して、上縁フレーム15bの下部に固定されている。
上縁フレーム15bから装置1の後方に向かって斜め下向きに側フレーム19が延びている。図3に示すように、側フレーム19の先端部分には、ローラー11Aの回転軸11aを回転自在に支持する軸受け部が形成されている。ローラー11Aと対峙するローラー11Bの回転軸11bは、メインフレーム16に設けられた軸受け部に回転自在に支持されている。
図4に示すように、キャリッジフレーム17は、矩形平面状の底板17aの左右両端縁から上向きに側板17b,17cを立ち上げ、側板17b,17cの前端の間に前板17dを設けた浅い箱型形状に形成されている。底板17aの後端右側には、軸穴17eが形成されている。軸穴17eは、メインフレーム16の右側面部を構成し、小切手搬送経路Aの側方に位置させて設けられた立ち上がり部(回動支持部)18の後端に形成された軸穴16aに対応する位置に設けられている。キャリッジフレーム17は、軸穴17eを立ち上がり部18の軸穴16aに位置合わせして、図示しない支持ピン等を軸穴17e,16aに挿通することにより、メインフレーム16に対して回転自在に取り付けられる。すなわち、キャリッジフレーム17は、装置1の鉛直方向に延びる支持ピンの軸線(回転中心線)Eを中心として、その一端部17fが回動自在に支持され、これにより一端部17fと小切手搬送経路A(図2参照)を挟んで反対側の他端部17gが、小切手挿入口6における小切手の搬送方向(図4中X方向)と逆方向であって、小切手の搬送面(図4中Y面)の実質的に平行方向に回転可能となっている。
キャリッジフレーム17は、図3の実線で示す閉位置P1と、二点鎖線で示す右前方に旋回した開位置P2との間で移動可能に構成されている。つまり、本実施形態では、キャリッジフレーム17およびこれに搭載されている各部材が、立ち上がり部18によって回転自在に支持された開閉ユニット20として構成されている。
キャリッジフレーム17における側板17b,17cの後端には、ローラー13Aの回転軸13aが回転自在に支持されている。一方、ローラー13Bの回転軸13bは、メインフレーム16に支持されている。このように、ローラー対13は、一方のローラー13Aが開閉ユニット20に含まれ、他方のローラー13Bが開閉ユニットに含まれない。よって、開閉ユニット20が鉛直方向に沿った回転中心線Eを中心として装置右前方に旋回するときには、ローラー13Aおよび回転軸13aがキャリッジフレーム17と共に移動してローラー13Bおよび回転軸13bから分離される。これにより、開閉ユニット20を開位置P2に移動させたときにはローラー対13による記録媒体の挟み込み状態が解除され、記録媒体を容易に除去することができる。
また、キャリッジフレーム17には、記録ヘッド12を搭載している図示しないキャリッジと、このキャリッジをタイミングベルトによって小切手処理装置1の幅方向に往復移動させるキャリッジ走査機構が搭載されており、これらの機構の上部を覆うように、開閉ユニットカバー3が取り付けられている。
開閉ユニット20は、閉位置P1にあるときにはメインフレーム16との間において、小切手搬送経路Aを形成し、記録ヘッド12による印刷動作およびローラー対13による搬送動作が可能な状態が形成されている。よって、小切手処理装置1は、開閉ユニット20を閉位置P1に移動させることにより、ローラー対11,13による記録媒体の搬送動作、および、記録ヘッド12,14と磁気読取ヘッド10の各ヘッドによる印刷や読み取りなどの各処理を行うことができる。
一方、開閉ユニット20は、開位置P2にあるときには装置1の右前方に旋回された状態となっており、この状態では、第2搬送経路部分Dの上部を覆っている部分が小切手処理装置1の右前方に移動している。つまり、この状態では、ローラー対13による搬送位置を含む第2搬送経路部分Dが外部に露出されている。よって、第1搬送経路部分Bの後端に配置されたローラー対11から、記録ヘッド12のすぐ下に配置されたローラー対13までの奥まった区間に詰まった記録媒体を容易に除去することができる。また、第2搬送経路部分Dに配置されている機構が外部に露出しているので、これらの機構のメンテナンスを容易に行うことができる。さらに、このとき、開閉ユニット20に搭載されている記録ヘッド12などの内部機構も外部に露出しているので、これらのメンテナンスを行うこともできる。なお、メンテナンス中に開閉ユニット20を開位置P2で保持させるための保持機構を設けておくことが望ましい。
以上説明したように、本実施形態においては、開閉ユニット20におけるキャリッジフレーム17の一端部17fが小切手搬送路Aの側方に設けられた立ち上がり部18により支持されるとともに、一端部17fと小切手搬送路Aを介して反対側の他端部17gが回転中心線Eを中心として小切手搬送方向と逆方向に移動される構成となっている。このため、従来と異なり、開閉ユニット20と下方のメインフレームと16の干渉を避けるために、搬送経路Aを必ずしも円弧形状とする必要がない。したがって、搬送経路Aの上下方向の幅を狭めることができ、小切手のジャムの発生を抑えつつ、装置のメンテナンス性を改善することが可能となる。
以上において本発明の一実施の形態を説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲内で必要に応じて他の構成を採用することが可能である。
たとえば、上記実施形態では、フロントフレーム15に支持されている磁気読取ヘッド10や、フロントフレーム15およびメインフレーム16に支持されているローラー対11は、キャリッジフレーム17が旋回しても移動しない構成となっている。しかし、これらの構成に限定されず、上縁フレーム15bおよび側フレーム19を設けることなく、磁気読取ヘッド10とローラー対11のうち上案内面8側に配置されているローラー11Aとをキャリッジフレーム17に直接取り付けるように構成してもよい。このように構成することで、開閉ユニット20の開閉動作により磁気読取ヘッド10やローラー11Aもキャリッジフレーム17とともに移動されることとなり、ローラー対11に挟まれた記録媒体を容易に除去することができる。
たとえば、上記実施形態では、フロントフレーム15に支持されている磁気読取ヘッド10や、フロントフレーム15およびメインフレーム16に支持されているローラー対11は、キャリッジフレーム17が旋回しても移動しない構成となっている。しかし、これらの構成に限定されず、上縁フレーム15bおよび側フレーム19を設けることなく、磁気読取ヘッド10とローラー対11のうち上案内面8側に配置されているローラー11Aとをキャリッジフレーム17に直接取り付けるように構成してもよい。このように構成することで、開閉ユニット20の開閉動作により磁気読取ヘッド10やローラー11Aもキャリッジフレーム17とともに移動されることとなり、ローラー対11に挟まれた記録媒体を容易に除去することができる。
さらに、上記実施形態は、磁気読取ヘッド10および記録ヘッド12,14の3つのヘッドを搭載するものであったが、これに限定されず、例えば、これらのヘッドのいずれかを省略したものであっても良いし、他のヘッドを追加したものであってもよい。例えば、光学式の読取ヘッドを有するスキャナーや、複数の記録ヘッドのみを有するプリンターなどに本発明を適用してもよい。このとき、各ヘッドの近傍において記録媒体を搬送するローラー対を本実施形態のローラー対11のように固定式とするか、ローラー対13のように分離式とするかは、各搬送位置における要求搬送精度などに応じて適宜決定することができる。
また、上記実施形態では、上縁フレーム15bをフロントフレーム15に一体化する構成としているが、上縁フレーム15bをキャリッジフレーム17に取り付け、キャリッジフレーム17と一体として回動する構成としてもよい。この場合、上案内面8側に配置されるローラー11Aおよび磁気読取ヘッド10を、上縁フレーム15bに取り付け、これらの機構をキャリッジフレーム17と一体として回動する構成としてもよい。このような構成とすると、キャリッジフレーム17が回転中心線Eを中心として旋回するときに、紙案内部材7A,7Bが上縁フレーム15b、ローラー11Aおよび磁気読取ヘッド10と干渉することがなくなるため、開閉ユニット20の回動範囲をさらに拡げることができる。
また、上記実施形態では、図1から図3に示すように、搬送経路Aを円弧状に形成する構成を説明したが、これに限定されない。従来は、開閉ユニットが搬送経路Aに沿って開閉される構成となっていたため、開閉ユニットと本体ケースとが干渉しないよう搬送経路Aを円弧形状とする必要があった。一方、本実施形態では、キャリッジフレーム17の他端部17gが回転中心線Eを中心として小切手搬送方向と逆方向に移動される構成となっているため、磁気読取ヘッド10および記録ヘッド12,14を配置する位置を平面(平面部)で形成することが可能である。この場合、たとえば、図5に示すように、キャリッジフレーム17のメインフレーム16と対向する下面17hに対して磁気読取ヘッド10あるいは記録ヘッド12を設けるようにしてもよい。このように印刷・読取機構を配置する位置を平面状に形成した場合、小切手を湾曲させることなく印刷、読取を行うことができ、小切手の印刷精度や読取精度を向上させつつ、ジャムの発生もさらに抑制することができる。
さらに、開閉ユニット20により開閉可能な小切手搬送経路Aの区間は、上記実施の形態のように第2搬送経路部分Dに限定されず、円弧状搬送経路部分Cの区間のみ、あるいは、少なくともローラー対11もしくはローラー対13のいずれか一方による搬送位置を含む区間のみとするように開閉ユニット20を構成してもよい。このような構成であっても、小切手搬送経路Aにおける奥まった位置にある搬送ローラー対による搬送位置を開閉できるため、この部分に詰まった記録媒体の除去が容易となる。なお、記録媒体についても、小切手などの定型のシート状媒体だけでなく連続紙を用いることが可能な構成にしてもよい。
1…小切手処理装置(記録媒体処理装置)、2…本体ケース、2a…中ケース、2b…下ケース、3…開閉ユニットカバー、4…ロール紙ユニットカバー、5…小切手排出口、6…小切手挿入口、7A…紙案内部材、7B…紙案内部材、8…上案内面、8a…傾斜面、9…下案内面、10…磁気読取ヘッド(読取部)、11…ローラー対、11A…ローラー、11B…ローラー、11a,11b…回転軸、12…記録ヘッド(印刷部)、13…ローラー対、13A…ローラー(分離ローラー)、13B…ローラー(固定ローラー)、13a,13b…回転軸、14…記録ヘッド(印刷部)、15…フロントフレーム、15a…立ち上がり部、15b…上縁フレーム(支持フレーム)、16…メインフレーム(基部)、17…キャリッジフレーム、17a…底板、17b,17c…側板、17d…前板、17e…取付片、17f…取付片、18…立ち上がり部(回動支持部)、19…側フレーム、20…開閉ユニット、A…小切手搬送経路、B…第1搬送経路部分、C…円弧状搬送経路部分、D…第2搬送経路部分、E…回転中心線、P1…閉位置、P2…開位置
Claims (7)
- 回動する開閉ユニットと、
前記開閉ユニットと対向して配置され、該開閉ユニットとの間で、記録媒体を搬送する搬送経路を形成する基部と、
前記搬送経路の前記記録媒体を搬送する方向と交差する方向の側方に立設され、前記開閉ユニットの一端部を支持するとともに、前記開閉ユニットの前記一端部と前記搬送経路を挟んで反対側の他端部を前記記録媒体が搬送される方向とは逆方向に移動可能とする回動支持部と、
を備えることを特徴とする記録媒体処理装置。 - 前記搬送経路の前記記録媒体を搬送する方向と交差する方向に延びる支持フレームを有し、
前記支持フレームに、前記記録媒体に印刷を行う印刷部、および前記記録媒体から情報を読み取る読取部の少なくとも一方が設けられる、請求項1に記載の記録媒体処理装置。 - 前記支持フレームに設けられた前記読取部は磁気読取ヘッドである、請求項2に記載の記録媒体処理装置。
- 前記開閉ユニットに、前記記録媒体に印刷を行う印刷部、および前記記録媒体から情報を読み取る読取部の少なくとも一方が設けられる、請求項1に記載の記録媒体処理装置。
- 前記開閉ユニットの前記基部と対向する面に平面部が形成され、
前記平面部に、前記印刷部および前記読取部の少なくとも一方が設けられる、請求項4記載の記録媒体処理装置。 - 前記基部に、前記記録媒体に印刷を行う印刷部、および前記記録媒体から情報を読み取る読取部の少なくとも一方が設けられる、請求項1記載の記録媒体処理装置。
- 記録媒体の記録面の第1の方向にドットを形成する印刷ヘッドを有する開閉ユニットと、
前記開閉ユニットの前記第1の方向の一端部側を支持するとともに、前記開閉ユニットの前記一端部と反対側の他端部を、前記第1の方向と直交もしくは略直交する第2の方向であって前記第1の方向の前記記録媒体が搬送される方向とは逆方向に移動可能とする回動支持部と、
を備えることを特徴とする印刷ヘッドの支持機構。
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