JP2006181763A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 記録ヘッドのガイドローラに作用する荷重がほとんど変動しない記録装置を提供すること。
【解決手段】 キャリッジ19に搭載される記録ヘッド18と、この記録ヘッド18の先端に対向して配置される可動プラテン21とを備え、記録ヘッド18が、可動プラテン21上に搬送される記録シートと記録ヘッド18の先端とのギャップを規定するガイドローラ56を有し、このガイドローラ56がキャリッジ19の移動方向に記録シート上を転動し、記録ヘッド18により記録シートに画像を記録する記録装置において、可動プラテン21を、揺動支点部63を中心として揺動自在なアーム61A、61Bによって支持すると共に、アーム61A、61Bにおける可動プラテン21を支持するプラテン支持部62以外の部分を、可動プラテン21が記録ヘッド18に向かうように付勢する付勢ばね67を備えた。
【選択図】 図4
【解決手段】 キャリッジ19に搭載される記録ヘッド18と、この記録ヘッド18の先端に対向して配置される可動プラテン21とを備え、記録ヘッド18が、可動プラテン21上に搬送される記録シートと記録ヘッド18の先端とのギャップを規定するガイドローラ56を有し、このガイドローラ56がキャリッジ19の移動方向に記録シート上を転動し、記録ヘッド18により記録シートに画像を記録する記録装置において、可動プラテン21を、揺動支点部63を中心として揺動自在なアーム61A、61Bによって支持すると共に、アーム61A、61Bにおける可動プラテン21を支持するプラテン支持部62以外の部分を、可動プラテン21が記録ヘッド18に向かうように付勢する付勢ばね67を備えた。
【選択図】 図4
Description
本発明は、ガイドローラを有する記録ヘッドに対向して配置される可動プラテンを備えた記録装置に関する。
一般に、記録装置として、キャリッジに搭載される記録ヘッドを備え、この記録ヘッドの記録ワイヤを、リボンカートリッジから繰り出されたインクリボンを介して、可動プラテン上に搬送された記録シートに打ち付けることで、文字等のテキストを含む画像を記録シートに記録するドットインパクトプリンタが知られている。
この種のプリンタでは、中央に折り返し部分(いわゆるセンターホールド)を有する記録シート(例えば、通帳)を記録対象とするものがあり、記録ヘッドのヘッド駆動部に連設されたノーズの一側面に、ローラ支持部材を介してガイドローラを設け、可動プラテンを付勢ばねにより記録ヘッド方向にばね付勢しておき、記録シートに段差が形成されていても、記録ヘッドのノーズの先端と可動プラテン上に搬送された記録シート面とのギャップ(以下、「プラテンギャップ」という)を適正に保つようにしている(例えば、特許文献1参照)。このガイドローラの周面は、通帳等の記録シート上を円滑に転動させるために、ゴムで形成されている。
特開2002−192779号公報
ところで、従来のものでは、可動プラテン上に搬送される記録シートのシート厚分だけ付勢ばねが圧縮されるので、可動プラテン上に搬送される記録シートのシート厚が変化すると、記録ヘッドのガイドローラに作用する荷重が、付勢ばねのばね長の変化分だけ変化してしまう。
このように、ガイドローラに作用する荷重が変化してしまうと、ガイドローラの周面はゴムで形成されているので、荷重の変化量に応じてゴムの変形量が変化し、プラテンギャップが変化してしまうため、このガイドローラの変形量が大きくなってしまうと、プラテンギャップの変化量が大きくなってしまい、記録品質の低下を招いてしまう恐れがあった。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、あらゆるシート厚の記録シートが可動プラテン上に搬送されても、記録ヘッドのガイドローラに作用する荷重がほとんど変動しない記録装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、キャリッジに搭載される記録ヘッドと、この記録ヘッドの先端に対向して配置される可動プラテンとを備え、前記記録ヘッドが、前記可動プラテン上に搬送される記録シートと前記記録ヘッドの先端とのギャップを規定するガイドローラを有し、このガイドローラが前記キャリッジの移動方向に前記記録シート上を転動し、前記記録ヘッドにより前記記録シートに画像を記録する記録装置において、前記可動プラテンを、揺動支点部を中心として揺動自在なアームによって支持すると共に、このアームにおける前記可動プラテンを支持するプラテン支持部以外の部分を、前記可動プラテンが前記記録ヘッドに向かうように付勢する付勢ばねを備えたことを特徴とするものである。
前記構成によれば、前記アームのプラテン支持部以外の部分が、可動プラテンが記録ヘッドに向かうように付勢ばねで付勢されるので、可動プラテンの変位量よりも付勢ばねの変位量の変化は小さく、可動プラテン上に搬送される記録シートのシート厚が変化しても、可動プラテンが記録ヘッドに向けて押圧される押圧力は、ほとんど変化しない。従って、記録ヘッドのガイドローラに作用する荷重はほとんど変化せず、ガイドローラの変形量はほとんど変化しないので、適正なプラテンギャップを維持することができ、記録品質の低下を抑制することができる。
前記構成によれば、前記アームのプラテン支持部以外の部分が、可動プラテンが記録ヘッドに向かうように付勢ばねで付勢されるので、可動プラテンの変位量よりも付勢ばねの変位量の変化は小さく、可動プラテン上に搬送される記録シートのシート厚が変化しても、可動プラテンが記録ヘッドに向けて押圧される押圧力は、ほとんど変化しない。従って、記録ヘッドのガイドローラに作用する荷重はほとんど変化せず、ガイドローラの変形量はほとんど変化しないので、適正なプラテンギャップを維持することができ、記録品質の低下を抑制することができる。
また、前記記録装置において、前記付勢ばねは、前記アームの揺動支点部近傍を付勢していることを特徴とするものである。
前記構成によれば、可動プラテンの変位に対して付勢ばねの変位量を著しく小さくすることができるため、可動プラテンの押圧力の変化を効果的に抑えることができ、効果的に記録品質の低下を抑制することができる。
前記構成によれば、可動プラテンの変位に対して付勢ばねの変位量を著しく小さくすることができるため、可動プラテンの押圧力の変化を効果的に抑えることができ、効果的に記録品質の低下を抑制することができる。
また、前記記録装置において、前記アームは、前記可動プラテンのプラテン面に平行なシート案内の裏側に配置され、このシート案内上を搬送される記録シートのシート搬送方向と略同一方向に延びて形成されていることを特徴とするものである。
前記構成によれば、更に、アームを狭いスペースに配置することができるので、記録装置の大型化を回避することができる。
前記構成によれば、更に、アームを狭いスペースに配置することができるので、記録装置の大型化を回避することができる。
また、前記記録装置において、前記シート案内の表側に突出するシート搬送ローラが取り付けられたローラ軸が、前記シート案内の裏側であり、且つ、前記可動プラテンの長手方向と平行に、前記アームのプラテン支持部と揺動支点部との間の位置に配置され、前記アームには、前記ローラ軸との接触を回避する切り欠き部が設けられていることを特徴とするものである。
前記構成によれば、更に、アームを狭いスペースに配置することができるので、記録装置の大型化を回避することができる。
前記構成によれば、更に、アームを狭いスペースに配置することができるので、記録装置の大型化を回避することができる。
本発明によれば、シート厚に応じてガイドローラに作用する荷重がほとんど変動しないので、記録品質の低下を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本第実施形態に係る記録装置としてのドットインパクトプリンタの外観を示す正面斜視図である。図2は、プリンタ本体11を示す外観斜視図である。図3は、プリンタ本体11の要部構成を示す斜視図である。図4は、図1のプリンタ10を示す側断面図である。
図1は、本第実施形態に係る記録装置としてのドットインパクトプリンタの外観を示す正面斜視図である。図2は、プリンタ本体11を示す外観斜視図である。図3は、プリンタ本体11の要部構成を示す斜視図である。図4は、図1のプリンタ10を示す側断面図である。
図1に示す記録装置としてのドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド18(図2〜図4参照)が備える複数の記録ワイヤを、リボンカートリッジ39(図2及び図4参照)から繰り出したインクリボン(不図示)を介して記録シートSに押し付け、この記録シートS上にドットを形成することにより、文字を含む画像を記録するものである。
記録シートSとしては、所定長さに切断されたカットシートと、複数枚が連接された連続紙とがある。カットシートとしては、例えば単票紙や単票複写紙などの普通紙の他、通帳や葉書、封筒などがあり、連続紙としては、連続複写紙を含んでいる。図1に示す記録シートSは、通帳であり、複数枚の記録用紙が綴じられ、記録用紙の記録面を開いた場合の底面に磁気ストライプMSが設けられている。
このプリンタ10は、図1に示すように、外装体としての上部カバー12、上部ケース13及び下部ケース14を備えており、上部ケース13及び下部ケース14の前面には、記録シートSを挿入あるいは排出する手差口15が開口している。
プリンタ10は、図2に示すように、外装体としての上部カバー12、上部ケース13及び下部ケース14に覆われるプリンタ本体11を有している。このプリンタ本体11は、下本体部11Aと、この下本体部11Aの後端部に軸11Cで支持される上本体部11Bとを備えており、下本体部11Aは、上部ケース13及び下部ケース14(図1)に収納されると共に、上本体部11Bは、上部カバー12(図1)に固定されている。この上部カバー12を開いたときに、上本体部11Bが軸11Cを中心に回動し、プリンタ本体11内部が露出することとなる。
プリンタ本体11は、図3示すように、ベースフレーム16、右サイドフレーム17A及び左サイドフレーム17B(一対のサイドフレーム)を備えた本体フレームを備えている。この本体フレームは、鉄製の板金で形成されている。また、プリンタ本体11は、記録ヘッド18及びキャリッジ19を備えた記録機構部20を備えている。更に、プリンタ本体11は、可動プラテン21、第1駆動ローラ22A、第1従動ローラ22B(図4)、第2駆動ローラ23A、第2従動ローラ23B(図4)、前方シート案内24、後方シート案内25、シート搬送モータ26(図2)及び駆動輪列部27(図2)を備えたシート搬送機構を備えている。更に、図4に示すように、プリンタ本体11は、記録シートS(図1)を整列させる整列板28と、記録シートSに設けられた磁気ストライプMS(図1)の磁気情報を読み取り又は書き込む磁気ヘッド34(図2)を備えた磁気データ読書部29と、磁気情報読み書き時に記録シートSの浮き上がりを上から押えるシート押え部30と、を有している。
図3に示すように、本体フレームのベースフレーム16の略両端部には、右サイドフレーム17A及び左サイドフレーム17Bが立設して固定される。これら両サイドフレーム17A、17B間には、キャリッジ軸31が架け渡されると共に、ベースフレーム16の上方に配置され、両サイドフレーム17A、17B間に平坦面形状の前方シート案内24及び後方シート案内25が固定して設けられる。これら前方シート案内24と後方シート案内25との間に、平面形状のプラテン面を有する可動プラテン21が、シート案内24、25と平行に配置される。この可動プラテン21には、記録ヘッド18が対向して配置されている。可動プラテン21は、キャリッジ19の走行方向に延在して平面形状に形成される平プラテンであり、プラテン面が、プラスチック等の樹脂で形成され、この樹脂が取り付けられる基体が、アルミニウム等の金属で形成されている。
キャリッジ19は、キャリッジ軸31に摺動自在に挿通されるとともに、記録ヘッド18を搭載している。キャリッジ19は、当該キャリッジ19を駆動する不図示のキャリッジ駆動モータの正転又は逆転により、不図示のタイミングベルトを介しキャリッジ軸31に案内されて、このキャリッジ軸31の軸方向及び可動プラテン21の長手方向と一致する主走査方向に、一対のサイドフレーム17A、17Bの範囲で走行(走査)される。
記録ヘッド18は、キャリッジ19と共に主走査方向に走行される間に、記録ワイヤを突出させてインクリボンに打ち当て、このインクリボンのインクを、可動プラテン21と記録ヘッド18との間に搬送される記録シートSに付着させて、この記録シートSに文字を含む画像を記録する。このインクリボンは、リボンカートリッジ39(図2)内に折り畳まれて収納される。このリボンカートリッジ39は、本体フレーム(又はキャリッジ19)に装着される。
シート搬送機構は、図4に示すように、第1駆動ローラ22A、第1従動ローラ22Bが、可動プラテン21(記録ヘッド18)に対してプリンタ本体11の前方側(上流側)に配置され、第2駆動ローラ23A、第2従動ローラ23Bが、可動プラテン21(記録ヘッド18)に対してプリンタ本体11の後方側(下流側)に配置されて構成される。第1駆動ローラ22Aと第1従動ローラ22Bとは、上下方向に配置されて対をなし、第2駆動ローラ23Aと第2従動ローラ23Bとは、上下方向に配置されて対をなす。ここで、図3に示すように、第1駆動ローラ22Aは、第1ローラ軸32(図4)に複数個(本実施形態では、6個)固定して設けられ、同様に、第2駆動ローラ23Aは、第2ローラ軸33(図4)に複数個(本実施形態では、6個)固定して設けられている。
このうち、第1駆動ローラ22A、第2駆動ローラ23Aは、図4に示すように、可動プラテン21と共に前方シート案内24、後方シート案内25のそれぞれの下方に配置され、第1従動ローラ22B、第2従動ローラ23Bが、前方シート案内24、後方シート案内25のそれぞれの上方に配置される。
つまり、第1ローラ軸32は、前方シート案内24の記録シートSが搬送される表側に対する裏側に配置され、第1駆動ローラ22Aの周面が、前方シート案内24の裏側から表側に向かって突出している。この第1ローラ軸32は、前方シート案内24の裏側に配置されているベースフレーム16に固定された軸受40Aに回転可能に支持されている。
同様に、第2ローラ軸33は、後方シート案内25の記録シートSが搬送される表側に対する裏側に配置され、第2駆動ローラ23Aの周面が、後方シート案内25の裏側から表側に向かって突出している。この第2ローラ軸33は、後方シート案内25の裏側に配置されているベースフレーム16に固定された軸受40Bに回転可能に支持されている。
第1駆動ローラ22A及び第2駆動ローラ23Aは、シート搬送モータ26(図2)及び駆動輪列部27(図2)によって回転駆動される駆動ローラであり、第1従動ローラ22B及び第2従動ローラ23Bは、それぞれ第1駆動ローラ22A及び第2駆動ローラ23A側にばね付勢されている従動ローラである。これによって、第1駆動ローラ22Aと第1従動ローラ22Bとが互いに反対方向に回転駆動されると共に、第2駆動ローラ23Aと第2従動ローラ23Bとが互いに反対方向に回転駆動される。つまり、ローラ22A、22B、23A、23Bは、記録シートを搬送するシート搬送ローラとして機能する。
駆動輪列部27は、図2に示すように、右サイドフレーム17Aの外側に配置される。この駆動輪列部27は、正転又は逆転可能なシート搬送モータ26の駆動軸に回転一体に固定されたモータピニオン41を備える。このモータピニオン41からの駆動力が、減速ギア42を介して第2駆動ローラ23A(図4)の第2ローラ軸33(図4)に取り付けられた第2駆動ギア43Bへ伝達され、更に、この第2駆動ギア43Bから中間ギア44を介して第1駆動ローラ22A(図4)の第1ローラ軸32(図4)に取り付けられた第1駆動ギア43Aに伝達される。これにより、図4に示す第1駆動ローラ22A及び第2駆動ローラ23Aが同一方向に回転して、記録シートSをプリンタ本体11内に搬送可能とする。つまり、図4に示す第1駆動ローラ22A及び第2駆動ローラ23Aは、シート搬送モータ26が正転している場合、実線矢印A方向(つまり、プリンタ本体11内に搬送する方向)に記録シートSを搬送し、シート搬送モータ26が逆転している場合、図4中、実線矢印B方向(つまり、プリンタ本体11内から排出する方向)に記録シートSを搬送する。
シート搬送機構の第1駆動ローラ22A及び第2駆動ローラ23Aの駆動制御、キャリッジ19の走行制御、記録ヘッド18の記録ワイヤによる記録動作の制御、及び磁気データ読書部29の読み書き制御等、プリンタ10全体を制御する制御基板部50が、図4に示すように、プリンタ本体11の後方側の下方に配置される。
次に、記録ヘッド18の構成について説明する。図5は、記録ヘッド18の斜視図である。この記録ヘッド18は、複数の記録ワイヤ52を備え、キャリッジ19(図3)と共に主走査方向に走行する間に、記録ワイヤ52を突出させてインクリボンに打ち当て、このインクリボンのインクを、記録ヘッド18の下方に位置する通帳等の記録シートSに付着させて、この記録シートSに文字を含む画像を記録する。
記録ヘッド18は、記録ワイヤ52を駆動するヘッド駆動部51を備え、このヘッド駆動部51に、複数の記録ワイヤ52からなる記録ワイヤ列を案内するノーズ53が連設される。このヘッド駆動部51の外側には、アルミニウム製の放熱器54が配置されて構成される。
このプリンタ10においては、例えば、通帳の見開き頁間に跨って画像を記録する場合がある。そして、通帳の見開き頁間に跨って画像を記録する場合、記録ヘッド18は、見開き頁間の中央の段部(いわゆるセンターホールド)又は端部などの段差を乗り越えて走査される。記録ヘッド18のノーズ53近傍には、記録シート厚にかかわらずプラテンギャップを適正に保持するため、記録シート上を転動する1つのガイドローラ56が設けられている。ガイドローラ56は、当該ガイドローラ56を回転可能に支持するローラ支持部材57を介してノーズ53の先端53A近傍に取り付けられ、記録ヘッド18の移動に伴って、記録シート上を転動する。
ガイドローラ56は、円盤状のアルミニウム等の金属で形成された基体を備え、この基体の周縁部にゴムが設けられている。このガイドローラ56のゴムは、NBRで構成してもよいが、荷重変化に対する変形量の小さいウレタンで構成するのが好ましい。
さて、本実施形態では、可動プラテン21は、図6に示すように、その端部21A、21Bが一対のアーム61A、61Bによって支持されている。つまり、各アーム61A、61Bは、右サイドフレーム17Aあるいは左サイドフレーム17B近傍に平行に配置されている。これらアーム61A、61Bは、細長の板金で形成されており、アーム61A、61Bの一端に可動プラテン21の端部21A、21Bが支持されるプラテン支持部62が形成され、アーム61A、61Bの他端に揺動自在に支持される揺動支点部63が形成されている。各アーム61A、61Bの揺動支点部63は、支点軸64を有し、この支点軸64が、ベースフレーム16の後方に配置された支点軸受65に嵌め込まれている。これにより、各アーム61A、61Bは、揺動支点部63の支点軸64を中心に揺動自在となる。
これらアーム61A、61Bは、図4に示すように、後方シート案内25の裏側、つまり、後方シート案内25及びベースフレーム16で囲まれた空間Rに配置され、この後方シート案内25上を搬送される記録シートSのシート搬送方向Aと略同一方向に延びて形成されている。
ここで、第2ローラ軸33は、図6に示すように、その軸方向が可動プラテン21の長手方向と同一方向となるよう平行に配置されており、第2ローラ軸33の左サイドフレーム17B側の軸端、及び第2ローラ軸33における隣接する2つの第2駆動ローラ23A間は、ベースフレーム16に設けられた軸受40Bに嵌め込まれ、第2ローラ軸33が回転可能に支持されている。この第2ローラ軸33の右サイドフレーム17A側の軸端は、右サイドフレーム17Aに形成された開口を通じて右サイドフレーム17Aの外側に臨んでおり、第2駆動ギア43Bが、第2ローラ軸33の軸端に右サイドフレーム17Aの外側から開口を通じて取り付けられる。
つまり、第2ローラ軸33は、アーム61A、61Bのプラテン支持部62と揺動支点部63との間におけるベースフレーム16の軸受40Bに配置されることとなり、右サイドフレーム17A側のアーム61Aには、この第2ローラ軸33との接触を回避する切り欠き部66が設けられている。なお、左サイドフレーム17B側のアームは61Bは、第2ローラ軸33から離れているので、切り欠き部は設けられていない。このように、アーム61A,61Bを狭い空間Rに配置することができるので、これらアーム61A、61Bを配置するためにプリンタ10の大型化する必要がない。従って、プリンタ10の大型化を回避できる。
本実施形態では、プリンタ10には、図4に示すように、一端がベースフレーム16に当接し、他端がアーム61A、61Bに当接する圧縮コイルばねで形成された付勢ばね67が設けられている。この付勢ばね67は、各アーム61A、61Bの揺動支点部63近傍に配置され、付勢ばね67の他端は、各アーム61A、61Bの揺動支点部63近傍に当接しており、各アーム61A、61Bを押し上げる方向Fに各アーム61A、61Bをばね付勢している。つまり、付勢ばね67は、各アーム61A、61Bにおいてプラテン支持部62以外の部分を付勢することとなる。
つまり、アーム61A、61Bにおける付勢ばね67の付勢力が作用する作用点部68は、プラテン支持部62及び揺動支点部63を除く、アーム61A、61Bのプラテン支持部62と揺動支点部63との間に存する。
これにより、可動プラテン21は、アーム61A、61Bを介して付勢ばね67で弾性支持されている。この付勢ばね67の付勢力により、可動プラテン21は、記録ヘッド18のノーズ53の先端53Aに向けて押圧され、記録ヘッド18の記録動作時における記録ワイヤ52の突出力が支持される。
次に、シート厚の異なる記録紙S1、S2が可動プラテン21上に搬送されている場合について説明する。図7は、可動プラテン21上にシート厚d1の薄紙S1が搬送されている場合を示す説明図である。薄紙S1が搬送されている場合、可動プラテン21は、記録ヘッド18のガイドローラ56により押圧されて、シート厚d1分だけ沈み込む。これにより、付勢ばね67は、アーム61A、61Bに押圧されて、自由長Lよりも変位量x1だけ圧縮された状態となる。つまり、アーム61A、61Bには、付勢ばね67の付勢力F1が作用し、可動プラテン21は、押圧力f1で記録ヘッド18方向に押圧されている。ガイドローラ56は、周面がゴムで形成されているため、可動プラテン21の押圧力f1により、荷重変形した状態でプラテンギャップを保持している。
次に、図8は、可動プラテン21上にシート厚d1よりも厚いシート厚d2の厚紙S2が搬送された場合を示す説明図である。厚紙S2が搬送されている場合、可動プラテン21は、記録ヘッド18のガイドローラ56により押圧されて、シート厚d2分だけ沈み込む。これにより、付勢ばね67は、アーム61A、61Bに押圧されて、自由長Lよりも変位量x2(>x1)だけ圧縮された状態となる。つまり、アーム61A、61Bには、付勢ばね67の付勢力F2が作用し、可動プラテン21は、押圧力f2で記録ヘッド18方向に押圧されている。
ここで、付勢ばね67の変位量差Δx(=x2−x1)は、厚紙S2と薄紙S1とのシート厚差Δd(=d2−d1)、即ち、可動プラテン21の変位量差Δdよりも小さい。つまり、厚紙S2と薄紙S1とのシート厚差Δdが大きくても、付勢ばね67の変位量差Δxは小さく、付勢ばね67の付勢力の差ΔF(=F2−F1)は小さい。言い換えれば、付勢ばね67の付勢力F1と付勢力F2とは、略等しいものである。
これによって、シート厚が異なっても可動プラテン21の押圧力f1、f2は、略等しく、あらゆるシート厚の記録シートが可動プラテン21上に搬送されても、記録ヘッド18のガイドローラ56に作用する荷重はほとんど変化しない。つまり、記録ヘッド18のガイドローラ56の変形量は、シート厚が異なっても略等しい。従って、シート厚が異なっても、プラテンギャップを略一定に確保することができ、記録品質の低下を抑制することができる。
しかも、付勢ばね67は、アーム61A、61Bにおける揺動支点部63近傍に当接して、アーム61A、61Bの揺動支点部63近傍を付勢しているので、付勢ばね67の変位量差Δxを最も小さくすることができ、効果的に可動プラテン21の押圧力の変動を小さくすることができる。従って、効果的にプラテンギャップを略一定に確保することができ、効果的に記録品質の低下を抑制することができる。
以上、一実施形態に基いて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、付勢ばね67がコイルばねである場合について説明したが、これに限るものではなく、例えば、付勢ばねが板ばねである場合であってもよい。
また、上記実施形態では、付勢ばね67として圧縮コイルばねを用いる場合について説明したが、これに限るものではなく、付勢ばねとして引張コイルばねを用いる場合であってもよい。この場合、付勢ばねの一端を後方シート案内に固定し、他端をアームに固定すればよい。
また、上記実施形態では、アーム61A、61Bの一端をプラテン支持部62とすると共に、アーム61A、61Bの他端を揺動支点部63とする場合について説明したが、これに限るものではなく、アームの他端を付勢ばねの作用点部とし、この作用点部と、プラテン支持部との間に、揺動支点部がある場合であってもよい。
また、上記実施形態では、後方シート案内25の裏側にアーム61A、61Bを配置する場合について説明したが、前方シート案内の裏側にアームを配置する場合であってもよい。
また、上記実施形態では、アーム61A、61Bにおける揺動支点部63近傍を付勢ばね67により付勢する場合について説明したが、これに比べて効果は低くなるものの、アームにおけるプラテン支持部以外の部分であれば、アームにおける揺動支点部近傍以外であってもよい。この場合、可動プラテンが記録ヘッド方向に押圧されるようにばね付勢しておけばよい。
10…プリンタ(記録装置)、16…ベースフレーム、18…記録ヘッド、19…キャリッジ、21…可動プラテン、23A…第2駆動ローラ(シート搬送ローラ)、25…後方シート案内(シート案内)、33…第2ローラ軸(ローラ軸)、39…リボンカートリッジ、52…記録ワイヤ、53…ノーズ、53A…先端、56…ガイドローラ、61A,61B…アーム、62…プラテン支持部、63…揺動支点部、66…切り欠き部、67…付勢ばね。
Claims (4)
- キャリッジに搭載される記録ヘッドと、この記録ヘッドの先端に対向して配置される可動プラテンとを備え、前記記録ヘッドが、前記可動プラテン上に搬送される記録シートと前記記録ヘッドの先端とのギャップを規定するガイドローラを有し、このガイドローラが前記キャリッジの移動方向に前記記録シート上を転動し、前記記録ヘッドにより前記記録シートに画像を記録する記録装置において、
前記可動プラテンを、揺動支点部を中心として揺動自在なアームによって支持すると共に、このアームにおける前記可動プラテンを支持するプラテン支持部以外の部分を、前記可動プラテンが前記記録ヘッドに向かうように付勢する付勢ばねを備えたことを特徴とする記録装置。 - 前記付勢ばねは、前記アームの揺動支点部近傍を付勢していることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記アームは、前記可動プラテンのプラテン面に平行なシート案内の裏側に配置され、このシート案内上を搬送される記録シートのシート搬送方向と略同一方向に延びて形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
- 前記シート案内の表側に突出するシート搬送ローラが取り付けられたローラ軸が、前記シート案内の裏側であり、且つ、前記可動プラテンの長手方向と平行に、前記アームのプラテン支持部と揺動支点部との間の位置に配置され、前記アームには、前記ローラ軸との接触を回避する切り欠き部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004375502A JP2006181763A (ja) | 2004-12-27 | 2004-12-27 | 記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004375502A JP2006181763A (ja) | 2004-12-27 | 2004-12-27 | 記録装置 |
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JP2006181763A true JP2006181763A (ja) | 2006-07-13 |
Family
ID=36735223
Family Applications (1)
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JP2004375502A Pending JP2006181763A (ja) | 2004-12-27 | 2004-12-27 | 記録装置 |
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JP (1) | JP2006181763A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010069765A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | Noritsu Koki Co Ltd | インクジェットプリンタ |
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2004
- 2004-12-27 JP JP2004375502A patent/JP2006181763A/ja active Pending
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JP2010069765A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | Noritsu Koki Co Ltd | インクジェットプリンタ |
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