JP2001283060A - 受注処理装置、受注処理システム及び記録媒体 - Google Patents

受注処理装置、受注処理システム及び記録媒体

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JP2001283060A
JP2001283060A JP2000096254A JP2000096254A JP2001283060A JP 2001283060 A JP2001283060 A JP 2001283060A JP 2000096254 A JP2000096254 A JP 2000096254A JP 2000096254 A JP2000096254 A JP 2000096254A JP 2001283060 A JP2001283060 A JP 2001283060A
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Madoka Matsuda
まどか 松田
Osamu Seyama
修 瀬山
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FARUMA MINAMI OSAKA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、受注処理装置に関し、商品の在庫が
ない状態であっても当該商品の発注の入力を許容するこ
とを目的とする。 【解決手段】 受注処理装置(受注サーバ)1はコンピ
ュータ(クライアント)4からの商品の発注を受注す
る。受注処理装置1は、商品の在庫がない状態でコンピ
ュータ4からの商品の発注の入力を許容し、その発注の
入力についての情報を品切れ情報として保持し、また、
当該発注の入力について商品が引き当てられない場合に
その発注を保持するか否かの問い合わせをコンピュータ
4に返信する。受注処理装置1は、コンピュータ4から
前記問い合わせに対してその発注を保持する指示入力が
あった場合に、その発注を発注残情報として保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受注処理装置、受
注処理システム及び記録媒体に関し、特に、商品の在庫
がない状態であっても当該商品の発注を許容する受注処
理装置、受注処理システム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットの発達により、これを利
用した商取引(電子商取引)が盛んに行われるようにな
っている。その一形態として、問屋等が設置したサーバ
(受注サーバ又は受注処理装置)と小売店が設置したク
ライアントとの間においてインターネットを介して受注
処理を行う受注処理システムがある。
【0003】このようなシステムにおいては、例えば、
クライアントは、受注サーバに対して、所望の商品の在
庫の有無を照会する。これに応じて、受注サーバは当該
商品の在庫の有無についての情報(在庫情報)を、当該
クライアントに返信する。この在庫情報を見たクライア
ントは、受注サーバに対して、当該商品を発注する。受
注サーバはこのクライアントからの発注を受注する。即
ち、受注サーバは、発注された数量だけ当該商品の在庫
から差し引き(当該数量を当該受注に割り当て)、受注
データを作成する。これにより、発注され受注された当
該商品の当該数量が、実際の商品として確保され、当該
クライアントに対して送られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の受注処理システ
ムにおいては、その信頼性を高めるために、クライアン
トの発注を一旦受注サーバが受注したら確実に当該商品
等が確保されるようにしている。換言すれば、商品の在
庫がある場合には当該在庫について二重に受注すること
を防止し、かつ、在庫がない場合には当該発注を受注し
ないようにしている。
【0005】具体的には、図14(A)に示す受注処理
システムにおいて、図14(B)に示すように、在庫照
会それ自体を制限している(排他制御している)。即
ち、受注サーバSに対して、ネットワークNWを介し
て、複数のクライアントC1、C2、C3、・・・か
ら、同一の商品Aについての在庫照会が、略同時に行わ
れる場合がある。この場合、受注サーバSは、最先に在
庫照会したクライアントC1からの在庫照会(及びこれ
に続く発注)の処理のみを受け付けて、当該処理の終了
まで他のクライアントC2、C3、・・・からの在庫照
会を受け付けない(排他制御する)。即ち、クライアン
トC1には在庫情報を返信し、クライアントC1が当該
商品を発注するとこれを受注する。一方、他のクライア
ントC2、C3、・・・には在庫情報が返信されず、従
って、これらはクライアントC1からの要求についての
処理が終了するまで待ち状態とされる。
【0006】従って、例えば、商品Aについてn個の在
庫がある場合において、クライアントC1からのn個の
発注を受注すると、これにより在庫していた全ての商品
が当該受注に割り当てられる。この結果、クライアント
C1についての在庫照会及び発注の処理の終了後に、在
庫照会が可能となったクライアントC2が在庫照会する
と在庫「0」と言う在庫情報を受信し、受注サーバSは
在庫「0」に基づいてその時点以後の当該商品について
の発注を許容しない(クライアントC3、・・・につい
ても同様である)。
【0007】又は、図14(C)に示すように、在庫照
会は制限しない(排他制御しない)が、商品の受注を制
限している(排他制御している)。即ち、前述の図14
(A)の受注処理システムにおいて、受注サーバSは、
クライアントC1、C2、C3、・・・からの在庫照会
をその先後にかかわらず受け付けて在庫情報をこれらに
返す。しかし、例えば、これらのうちで最先にクライア
ントC1が当該商品を発注したとすると、これのみを受
注し、当該商品を割り当てる。即ち、クライアントC1
からの発注の処理のみを受け付けて、当該処理の終了ま
で他のクライアントC2、C3、・・・からの発注を受
け付けない(排他制御する)。具体的には、クライアン
トC1が当該商品を発注するとこれを受注し、当該商品
を割り当てる。一方、他のクライアントC2、C3、・
・・には、クライアントC1に当該商品を割り当てた時
点で、新たな在庫情報が送信される。
【0008】従って、例えば、前述したように、商品A
についてn個の在庫がある場合において、クライアント
C1からのn個の発注を受注すると、これにより在庫し
ていた全ての商品が当該受注に割り当てられる。この結
果、在庫照会中の他のクライアントC2には在庫「0」
と言う在庫情報が返信される。この後、クライアントC
1についての発注の処理の終了後に、発注が可能となっ
た他のクライアントC2が発注しようとするが、受注サ
ーバSは在庫「0」に基づいてその時点以後の当該商品
についての発注を許容しない(クライアントC3、・・
・についても同様である)。
【0009】このため、前述の受注処理システムにおい
ては、以下のような種々の問題が発生している。
【0010】即ち、クライアントの側から見ると、自己
が在庫照会を入力しても在庫の有無が不明のまま強制的
に待ち状態とされてしまうか、又は、自己が在庫を確認
している最中に強制的に在庫が「0」となってしまう。
従って、その後は当該商品について発注ができなくなっ
てしまい、不便である。むしろ、クライアントにとって
は、取引の便宜の観点からは、この時点では商品を割り
当てられなくてもその後に確実に当該商品を確保できる
なら、この時点で受注してもらった方が便利である。即
ち、受注サーバにおいて二重割り当て(及び受注)が防
止されており、その時点で受注したと(入手までの時間
やサービスの内容において)同様に商品を入手できるな
らば、受注の時点で商品が割り当てられないことは、ク
ライアントにとって何ら問題ではない。そして、二重引
当の防止、入手までの時間、サービスの内容等は、受注
サーバの側で対処すべき問題である。
【0011】また、クライアントの側から見ると、当該
商品の在庫がない場合、在庫照会又は発注処理の排他制
御により、自己の発注が受注サーバにより受け付けられ
ない。この状態はその後に当該商品が入荷するまで続
く。しかし、クライアントにとって当該商品が本当に発
注したいものであれば、再度、在庫照会及び発注を(そ
れらが受け付けられるまで)繰り返さなければならな
い。また、当該商品の入荷の時期を見計らって在庫照会
及び発注をしなければならず、煩わしい。この点から
も、クライアントにとっては、在庫の有無とは無関係
に、自己の入力の時点で受注してもらった方が便利であ
る。
【0012】受注サーバの側から見ると、当該商品の在
庫がない場合には発注が入力されないので、マーケティ
ングの観点から最も重要な情報の1つである「どの商品
の在庫がどの程度足りない」と言う情報(品切れ情報)
が得られない。即ち、単に在庫が「0」になった場合
と、在庫「0」において更に発注がある場合との区別が
できない。品切れ情報は、在庫「0」の後における更な
る発注であるから、当該商品の潜在需要(いわゆる売れ
筋)を示す。品切れ情報がない状態では、売り上げ情報
(受注の実績)は、顧客のニーズを正確には反映してい
ない。即ち、(売り上げ情報)+(品切れ情報)が当該
商品の売れ行きの実情を示す。従って、受注サーバにと
っては、品切れ情報を蓄積できることが望ましい。
【0013】また、受注サーバの側から見ると、在庫照
会又は発注処理の排他制御のためには当該処理をクライ
アント毎に管理する必要があるため、その処理プログラ
ムが複雑になる。即ち、在庫照会及び発注の先後をクラ
イアント毎に判断しなければならず、また、待ち状態の
クライアントを管理して当該待ち状態の解除の際にその
時点における(他のクライアントからの要求の処理結果
に応じた)適切な応答をしなければならない。
【0014】本発明は、商品の在庫がない状態であって
も当該商品の発注を許容する受注処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0015】また、本発明は、商品の在庫がない状態で
あっても当該商品の発注を許容する受注処理システムを
提供することを目的とする。
【0016】また、本発明は、上述のような受注処理装
置を実現するプログラムを記録する記録媒体を提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による受注処理装
置は、商品を発注するコンピュータとネットワークを介
して接続され、コンピュータからの商品の発注を受注す
る。この受注処理装置は、商品の在庫がない状態でコン
ピュータからの当該受注処理装置に対する当該商品の発
注を許容する。
【0018】本発明の受注処理装置によれば、商品の在
庫がない状態であっても当該商品の発注を許容する。従
って、あるクライアントがある商品の在庫を確認してい
る途中で他のクライアントの当該商品の発注により在庫
が「0」となっても、その後も続けて当該商品について
発注ができる。従って、クライアントにとっては、自己
が発注をした時点で受注してもらうことができ、在庫照
会及び発注を繰り返す必要がなく、便利である。また、
受注処理装置は、在庫照会又は発注処理の排他制御を不
要にできるので、当該処理をクライアント毎に管理する
必要をなくすことができる。即ち、在庫照会及び発注の
先後をクライアント毎に判断する必要はなく、また、待
ち状態のクライアントを管理して当該待ち状態の解除の
際にその時点において他のクライアントからの要求の処
理結果に応じた適切な応答をする必要もない。従って、
受注処理装置において、その処理プログラムを簡単なも
のとすることができる。
【0019】本発明の一実施態様による受注処理装置
は、上記の構成に加えて、商品の在庫がない状態で前記
コンピュータから当該受注処理装置に対する当該商品の
発注が入力された場合に当該発注についての情報を品切
れ情報ファイルに保持する。
【0020】本発明の他の実施態様による受注処理装置
によれば、商品の在庫がない状態であっても当該商品の
発注を許容する。従って、受注処理装置(受注サーバ)
は、在庫「0」の後の発注により、マーケティングの観
点から最も重要な情報の1つである「どの商品の在庫が
どの程度足りない」と言う品切れ情報を得ることができ
る。従って、受注処理装置は、売り上げ情報(受注の実
績)と合わせて、当該商品の売れ行きの実情を知ること
ができる。
【0021】本発明の他の実施態様による受注処理装置
は、上記の構成に加えて、前記商品の発注について当該
商品が引き当てられない場合に当該発注を有効な情報と
して保持するか否かの問い合わせを前記コンピュータに
返信し、当該発注について当該商品が引き当てられてい
ない前記発注を保持する発注残ファイルを備え、当該コ
ンピュータから前記問い合わせに対して当該発注を有効
な発注として保持することを指示する入力があった場合
に、当該発注を発注残情報として前記発注残ファイルに
保持する。
【0022】本発明の更に他の実施態様による受注処理
装置によれば、商品の在庫がない状態であっても当該商
品の発注を許容することに加えて、商品の在庫がないこ
とを発注者に知らせた上で、これを有効な発注として保
持することができる。従って、当該コンピュータである
クライアントにとっては、その希望に応じて、自己が発
注した時点でこれを受注してもらうことができ、在庫照
会及び発注を繰り返す必要がなく、便利である。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は受注処理システム構成図で
あり、本発明による受注処理装置(受注サーバ)を有す
る受注処理システムの構成を示す。
【0024】受注処理システムは、複数のクライアント
4(41、42、43、・・・)である複数のコンピュ
ータと、受注処理装置(受注サーバ)1であるコンピュ
ータと、管理サーバ2であるコンピュータとからなる。
クライアント4であるコンピュータ(単に、クライアン
ト4と言う)は、ネットワーク3を介して、受注処理装
置又は受注サーバ1(単に、受注サーバ1と言う)に接
続される。受注サーバ1は、LAN(ローカルエリアネ
ットワーク)5を介して、管理サーバ2に接続される。
ネットワーク3はインターネットからなる。
【0025】複数のクライアント4は、各々、受注サー
バ1に商品を発注する。具体的には、クライアント4
は、後述するように、受注サーバ1に対して発注したい
商品についての在庫照会の依頼をして、この依頼に対す
る受注サーバ1からの応答に基づいて当該商品の発注の
依頼をする。クライアント4の各々は、例えば、当該商
品の小売店に設けられる。
【0026】受注サーバ1は、複数のクライアント4の
各々からの商品の発注を受注する(受注処理を行う)。
受注処理は、在庫情報照会処理と商品引き当て処理とか
らなる。具体的には、受注サーバ1は、後述するよう
に、クライアント4からの商品についての在庫照会の依
頼に応じて在庫情報を応答として返信し(在庫情報照会
処理)、クライアント4からの発注の依頼に応じて商品
の引き当て(商品引き当て処理)を行う。管理サーバ2
は、商品についての種々のデータを管理することによ
り、商品を管理する。具体的には、管理サーバ2は、後
述するように、商品コードを用いて商品コード毎に種々
のデータを商品マスタファイル21に蓄積し、商品の入
荷に応じて(LAN5を介して)在庫ファイル11を更
新する。受注サーバ1及び管理サーバ2は、例えば、当
該商品の問屋に設けられる。
【0027】受注サーバ1は、以上のような受注処理の
ために、在庫ファイル11、品切れ情報ファイル12、
発注残ファイル13、発注履歴ファイル14を備える。
在庫ファイル11は、管理サーバ2により作成され管理
され、受注サーバ1により管理される。品切れ情報ファ
イル12、発注残ファイル13、発注履歴ファイル14
は、受注サーバ1により作成され管理される。管理サー
バ2は、商品管理のために、商品マスタファイル21を
作成し管理する。
【0028】在庫ファイル11は商品毎の在庫情報を格
納する。在庫ファイル11は、図2(A)に示すよう
に、商品のメーカー(AA社等)毎に管理され、更に、
その内部が商品コード(A等)毎に管理される。在庫情
報は当該商品の商品コード毎にまとめられて、(1個
の)在庫ファイル11とされる。(1個の)在庫情報
は、当該商品の属性情報、在庫の数量、(次回の)入荷
予定日からなる。商品の属性情報とは、商品の色、サイ
ズ等である。属性情報の各々は、相互に独立に定めるこ
とができる。図2(A)に示すように、在庫の数量が商
品の属性情報に対応して格納されているので、在庫情報
は、同一の属性情報を有する商品毎に管理される。従っ
て、実際には、同一の商品コードであっても、色やサイ
ズ等の属性が異なれば、別の商品として管理される。こ
れは商品の売買には消費者の嗜好が反映されるためであ
る。従って、属性情報の内容は商品(即ち、商品コー
ド)毎に定まり、各々異なる。
【0029】商品コードは、各々の商品毎にユニークな
ものとされる。商品の属性情報は、当該商品について、
ユニークなものとされる。在庫ファイル11において、
ある商品コードについてのある属性情報に対応する在庫
の数量が「0」である場合が、当該属性情報を有する商
品の「在庫がない」状態である。入荷予定日は、通常は
格納されず、在庫の数量が少ない(0個又は1個等)場
合、又は、次回の入荷の予定が定まっている場合に、そ
の日付が例えば「3/1(3月1日、実際には後述と同
様に「000301」)」のように格納される。
【0030】具体的には、クライアント4に対して、図
9に示すように在庫情報が提示されるので、これに対応
した形式で在庫ファイル11が作成される。例えば、商
品コード「BO35」である商品の中の「色」が「ブル
ー」かつ「サイズ」が「M」である属性(を有する物)
について、在庫の数量「8/40」及び次回入荷予定日
「000306」が格納される。これらについては後述
する。なお、当該商品名や価格等は、当該在庫ファイル
11のヘッダ(図示せず)に格納される。管理サーバ2
は、在庫ファイル11の作成時に商品マスタファイル2
1を参照することにより、商品名、属性情報等を得る。
管理サーバ2は、例えば、商品コード毎に、メーカー
名、商品名、属性情報等を商品マスタファイル21に格
納する。
【0031】管理サーバ2は、商品の入荷があった場
合、これに基づいて、在庫ファイル11を更新し、LA
N5を介して、当該更新を受注サーバ1に通知する。即
ち、在庫ファイル11を当該商品コードを用いて検索
し、当該商品の(古い又は現在の)在庫の数量の値に、
当該入荷した数量を加え、これを在庫ファイル11にお
ける(新たな)当該商品の在庫の数量とする。受注サー
バ1は、LAN5を介して(又は直接に)管理サーバ2
に接続され、在庫ファイル11が更新された場合にその
旨の通知(更新通知)を管理サーバ2から受ける。
【0032】品切れ情報ファイル12は、図2(B)に
示すように、クライアント4毎の品切れ情報を格納す
る。(1個の)品切れ情報は、当該クライアント名(又
は、IPアドレス)、当該品切れ情報の入力の時刻、当
該商品の商品コード(又は、商品名)及び属性情報、発
注残(後述する)となった商品の数量からなる。
【0033】発注残ファイル13は、図2(C)に示す
ように、クライアント4毎の発注残情報を格納する。
(1個の)発注残情報は、当該クライアント名(又は、
IPアドレス)、当該発注残情報の入力の時刻、当該商
品の商品コード(又は、商品名)及び属性情報、発注残
(後述する)となった商品の数量からなる。従って、品
切れ情報ファイル12と発注残ファイル13とは同一の
内容を格納するが、前者は消去されない(保存のため
に、フレキシブルディスク等に取り出す場合を除く)の
に対して、後者は当該商品の優先発注(後述する)に応
じてその都度当該発注残情報の部分が消去される。
【0034】なお、図2(B)に点線で示すように、品
切れ情報ファイル12にフラグ領域を設けて、発注残フ
ァイル13を省略してもよい。即ち、品切れ情報ファイ
ル12に品切れ情報が格納された時点でそのフラグを
「1」とし、フラグが「1」である品切れ情報について
当該商品を優先発注して、これに応じてフラグを「0」
とするようにしてもよい。この場合、フラグが「1」で
ある品切れ情報が発注残情報に相当する。
【0035】発注履歴ファイル14は、図2(D)に示
すように、クライアント4毎の発注履歴情報を、その発
生順に格納する。(1個の)発注履歴情報は、当該クラ
イアント名(又は、IPアドレス)、当該発注履歴情報
の入力の時刻、当該商品の商品コード(又は、商品名)
及び属性情報、発注した商品の数量からなる。従って、
発注履歴ファイル14は、品切れ情報ファイル12(又
は発注残ファイル13)に、実際に発注を受注した情報
を付加したものとなる。
【0036】受注処理において、受注サーバ1は、商品
の在庫がない状態で、クライアント4からの当該受注サ
ーバ1に対する当該商品の発注を許容する。即ち、受注
サーバ1は、当該商品の在庫の数量にかかわりなく、受
注処理(及び在庫照会処理)を行う。従って、受注処理
において、受注サーバ1が、当該商品の在庫の数量に応
じて、当該商品の受注を制限することはない。受注サー
バ1は、当該発注についての情報を発注履歴ファイル1
4に格納する。なお、従来は、受注のために、その都度
その時点での商品の在庫の数量が参照され、これに基づ
いて、当該商品の受注が制限(在庫の数量以下で受注す
る)されていた。
【0037】また、受注サーバ1は、商品の在庫がない
状態でクライアント4から当該受注サーバ1に対する当
該商品が発注された場合に、当該発注についての情報
(品切れ情報)を保持する。品切れ情報は、品切れ情報
ファイル12に格納される。このために、受注サーバ1
は、当該発注についての情報を保持する品切れ情報ファ
イル12を備える。
【0038】更に、受注サーバ1は、商品の在庫がない
状態でクライアント4から当該商品の発注が入力された
場合に、当該発注について当該商品が引き当てられない
場合に当該発注を有効な情報として保持するか否かの問
い合わせを、当該コンピュータに返信する。受注サーバ
1は、当該発注について当該商品が引き当てられていな
い発注を保持する発注残ファイル13を備える。受注サ
ーバ1は、当該コンピュータから、前記問い合わせに対
して、当該発注を有効な発注として保持することを指示
する入力があった場合に、当該発注を発注残情報として
発注残ファイル13に保持する。この後、受注サーバ1
は、発注残ファイル13に発注残情報が保持されている
状態で発注残情報に含まれる当該商品の在庫が生じた場
合に、当該発注残情報である当該発注について当該商品
を引き当て、発注残ファイル13から当該発注残情報を
削除する。
【0039】次に、図3を参照して、クライアント4の
動作を詳細に説明する。図3は、クライアント4が実行
する発注処理フローを示す。
【0040】受注サーバ1に対して会社(クライアン
ト)コード及びパスワードを入力すると、図6(A)に
示すメニュー画面が表示される。この状態で、在庫照会
をクリックして選択することにより、当該画面から在庫
照会(の開始の依頼)を受注サーバ1に入力する(ステ
ップS1)。
【0041】受注サーバ1から所定の画面情報を受信
し、当該受信した画面情報に基づいて、図6(B)に示
す在庫照会画面を表示する(ステップS2)。なお、こ
の画面からは、その右上の在庫商品をクリックすると在
庫ファイル11の内容を参照することができ、発注履歴
をクリックすると発注履歴ファイル14における当該会
社の発注履歴の内容を参照することができる。
【0042】図6(B)に示す照会画面に、図7に示す
ように、照会情報を入力し、続けて確定ボタンをクリッ
クすることにより、当該画面から照会情報(在庫照会の
依頼の確定)を受注サーバ1に入力する(ステップS
3)。照会情報としては、商品のメーカー名「AA社」
及び商品コード(品番)「bo(又はBO)35」を入
力する。なお、商品コードに代えて商品名を入力するよ
うにしてもよい。
【0043】受注サーバ1から所定の画面情報を受信
し、当該受信した画面情報に基づいて、図9に示す発注
画面を表示する(ステップS4)。この発注画面におい
て、その最上部に、引当区分のプルダウンメニューが表
示される。また、その下部に、自己が入力した商品コー
ド「bo35」、その商品名(種別)「アンダーシャツ
(ハンソデ)」、価格(上代)「2200円」、受注ロ
ット「1」が表示される。また、当該商品の属性情報に
従って、在庫情報が表示される。即ち、属性情報「色」
及び属性情報「サイズ」に従って、各々の属性情報を持
つ商品の在庫情報が表示される。例えば、「ブルー」の
「M」なる属性情報を持つ商品の在庫情報は、「4/3
0」及び「000306」のように表示される。ここ
で、「4」はインターネット3を介してのクライアント
4からの発注に対して引き当てされる(リアルタイムで
引き当てされる)在庫数、「30」は従来からの商習慣
により電話等での発注に対して引き当てされる(バッジ
で引き当てされる)在庫数、「000306」は入荷予
定日(2000年3月6日)を示す。従って、在庫の総
計である。これにより、クライアント4(の使用者)
は、リアルタイムで引き当てされる在庫の数量(この場
合は4個、及びバッジで数量が30個)等を確認するこ
とができる。なお、例えば「ブルー」なる属性情報には
ユニークなコード「2300」が与えられる。
【0044】図9に示す発注画面において、引当区分の
プルダウンメニューを開いて、図8に示すようにその内
容を表示させ、いずれかのメニューを選択することによ
り、引当区分を当該画面に入力する(ステップS5)。
プルダウンメニューは、例えば、在庫が「有る物」につ
いては「引き当て」し、「無い物」は「発注」「キャン
セル」「発注(揃出、即ち、揃い出し)」のいずれかを
選択するようにされる。即ち、在庫が「無い物」につい
て、「発注」とは発注残ファイル13に当該発注情報を
保持する指示であり、「キャンセル」とは当該引き当て
られない部分についての発注をキャンセルする指示であ
り、「発注(揃い出し)」とは当該引き当てられない部
分についての商品が入荷し引き当てられた時点で当該引
き当てられた部分と共に出荷(揃ったら出荷)する指示
である。
【0045】図9に示す発注画面に、図10に示すよう
に、発注情報を入力する(ステップS6)。例えば、
「ブラック」の「L」なる属性情報を持つ商品につい
て、発注数「1」を入力する。なお、在庫情報が「60
/23」であるので、クライアント4(の使用者)は、
リアルタイムでの引き当て用に60個の在庫数量がある
ことを知ることができる。
【0046】図10に示す発注画面において、引き当て
ボタンをクリックすることにより、この画面から引き当
て又は発注(の指示)を受注サーバ1に入力する(ステ
ップS7)。
【0047】受注サーバ1から、発注結果(の画面情
報)を受信し、当該受信した画面情報に基づいて、当該
発注結果画面を表示する(ステップS8)。図11
(A)及び図11(B)に発注結果画面の一例を示す。
図11(A)及び図11(B)に示す発注結果画面にお
いて、その最上部に確認の入力のための「確認」ボタ
ン、受付(受注)番号「84895」、受注のメッセー
ジ「毎度・・・」が表示される。また、その下部に、当
該クライアントの発注した商品コード及び商品名が、確
認のために表示される。更に、その下部に、当該商品の
属性情報である「色」及び「サイズ」の内容、発注数、
引当数、発注残数、(引き当てについての)返事が、確
認のために表示される。
【0048】ここで、例えば、発注数の全てが引き当て
られた場合、図11(A)に示すように、発注数
「1」、引当数「1」、発注残数「0」とされ、返事が
「(全て)引き当てされた」とされる。また、発注数の
全てが引き当てされなかった場合、図11(B)に示す
ように、発注数「1」、引当数「0」、発注残数「1」
とされ、返事が「引き当てされなかった」とされる。こ
れにより、クライアント4(の使用者)は、自己の発注
の数量がどのように受注されたかを確認することができ
る。なお、発注数の一部のみが引き当てられた場合、例
えば、発注数「2」、引当数「1」、発注残数「1」と
され、返事が「一部引き当てされた」とされる。以上
は、前述のプルダウンメニューにおいて「無い物」は
「発注」又は「発注(揃い出し)」と指定された場合で
ある。一方、「無い物」は「キャンセル」と指定された
場合には、前述の場合において引き当てられなくても発
注残数「0」とされる。
【0049】図11(A)又は図11(B)に示す発注
結果画面において、確認ボタンをクリックすることによ
り、当該画面から確認を受注サーバ1に入力して(ステ
ップS9)、処理を終了する。なお、この確認入力は、
当該クライアント4(の使用者)が自己の発注の内容及
び受付番号を確認したことを通知する入力である。
【0050】次に、図4を参照して、受注サーバ1の動
作を詳細に説明する。図4は、受注サーバ1が実行する
受注処理フローを示す。
【0051】いずれかのクライアント4からの在庫照会
の開始の依頼(確定入力)があるか否かを調べる(ステ
ップS10)。当該開始依頼がない場合、ステップS1
0を繰り返す。また、予め定められた時間が経過した後
に当該開始依頼である確定入力があった場合、当該依頼
は廃棄される。これは、以下の確定の入力の処理(例え
ば、ステップS12等)についても同様である。
【0052】なお、これに先立って、接続してきたクラ
イアント4に会社(クライアント)コード及びパスワー
ド(及び/又はID、以下同じ)の入力を求め、これに
応じて正しい会社コード及びパスワード(又はID)の
入力があった場合、図6(A)に示すメニュー画面(の
画面情報)が、受注サーバ1からクライアント4に送信
される。
【0053】当該開始依頼がある場合、図6(B)に示
す照会画面(の画面情報)を送信する(ステップS1
1)。
【0054】当該照会画面からの(在庫照会の依頼の)
確定入力があるか否かを調べる(ステップS12)。当
該確定入力がない場合、ステップS12を繰り返す。
【0055】当該確定入力がある場合、確定入力された
照会情報に基づいて、図9に示す発注画面(の画面情
報)を作成して、送信する(ステップS13)。即ち、
当該在庫照会に応じて商品の在庫情報を含む画面情報を
クライアント4に返信する。この画面情報は、商品の発
注について当該商品が引き当てられない場合に当該発注
を有効な発注として保持するか否かの問い合わせを含
む。
【0056】当該発注画面からの引き当て入力があるか
否かを調べる(ステップS14)。即ち、商品の発注
は、発注画面の画面情報に基づく発注画面への入力によ
り行われる。当該引き当て入力がない場合、ステップS
14を繰り返す。
【0057】当該引き当て入力がある場合、当該商品に
ついての引き当て処理を行う(ステップS15)。この
処理の一部のみ(在庫数量の更新処理の部分)が、ある
クライアント4からの引き当て処理を行っている場合に
他のクライアント4に対して排他的(かつ不可分)に実
行される。この処理については、図5を参照して後述す
る。
【0058】引き当て処理の結果に基づいて、図11
(A)又は図11(B)に示す引き当て画面(の画面情
報)を作成して、送信する(ステップS16)。
【0059】当該引き当て画面からの確認入力があるか
否かを調べる(ステップS17)。当該確認入力がない
場合、ステップS17を繰り返す。当該確認入力がある
場合、処理を終了する。
【0060】図5は、受注サーバ1が実行する引き当て
処理フローを示す。
【0061】当該商品の商品コード「A」及び属性情報
を用いて、在庫ファイル11を参照する(ステップS2
0)。
【0062】当該在庫の数量(リアルタイムで引き当て
される在庫の数量)n2と発注の数量n1とを比較する
(ステップS21)。
【0063】在庫の数量n2が発注の数量n1以上(n
2≧n1)であるか否かを調べる(ステップS22)。
【0064】在庫の数量n2が発注の数量n1以上(n
2≧n1)である場合、排他的(かつ不可分)に在庫の
数量を更新する(ステップS23)。即ち、商品Aの在
庫の数量を、(n2−n1)個とする。
【0065】当該クライアント4に対して、当該商品A
を発注の数量n1個だけ割り当てる(ステップS2
4)。
【0066】ステップS24又はS29における割り当
てに基づいて、実際の出荷のための発注データ(出荷伝
票)を作成して(ステップS25)、処理を終了する。
なお、ステップS25において、発注履歴データが作成
され、発注履歴ファイル14に格納される。発注履歴デ
ータは、ステップS24での割り当て処理の結果、又
は、ステップS29での一部割り当て処理の結果及びス
テップS30での発注残情報からなり、図2(D)に示
すように作成される。
【0067】在庫の数量n2が発注の数量n1以上でな
い(n2<n1である)場合、排他的(かつ不可分)に
在庫の数量を更新する(ステップS26)。即ち、商品
Aの在庫の数量を、「0」個とする。
【0068】当該商品についての品切れ情報を作成する
(ステップS27)。品切れ情報は、以下のようにして
作成する。例えば、図10に示す画面情報に基づいて、
在庫の数量n2と発注の数量n1との差(n1−n2)
個を求める。これに、当該クライアント4の名前(クラ
イアント名)、当該発注の時刻、当該商品コード及び属
性情報を付加する。
【0069】作成した品切れ情報を品切れ情報ファイル
12(の最後尾)に格納する(ステップS28)。
【0070】当該クライアント4に対して、当該商品A
を発注の数量n1個の内の一部であるn2個(在庫の数
量)だけ割り当て(ステップS29)、残りの(n1−
n2)個は商品Aを割り当てない。
【0071】商品の割り当て処理の結果に基づいて、発
注残情報を作成して、発注残ファイル13(の最後尾)
に当該発注残情報を格納し(ステップS30)、ステッ
プS25へ進む。実際は、発注残情報は、前述したよう
に、品切れ情報と同一の内容であるから、ステップS2
7において作成された品切れ情報を保持しておき、これ
を流用すればよい。
【0072】なお、ステップS30において、図8のプ
ルダウンメニューの在庫が「無い物」について「キャン
セル」が指示されている場合には、当該引き当てられな
い部分についての発注をキャンセルし、発注残情報は作
成されない。また、「発注(揃出)」が指示されている
場合には、当該引き当てられない部分についての商品が
入荷し引き当てられた時点で当該引き当てられた部分と
共に出荷されるように、その旨を指示する情報が発注残
情報に付加される。
【0073】また、ステップS26乃至S29のいずれ
かにおいて、又は、ステップS29の実行後に、受注サ
ーバ1の管理者に対するアラームを出力するようにして
もよい。アラーム出力は、例えば、受注サーバ1のプリ
ンタからの印刷出力又は受注サーバ1の表示装置の表示
画面上への表示(例えば、ポップアップ表示)による。
これにより、当該管理者は在庫「0」を知ることができ
る。
【0074】更に、ステップS23及びS26において
排他的(かつ不可分)に在庫の数量を更新しているが、
これを必ずしも排他的(かつ不可分)に実行する必要は
ない。即ち、例えば経験的に複数のクライアント4から
の発注に基づく引き当て処理が重なる(衝突する)こと
が少ない場合には、排他処理を行わなくてもよい。これ
により、一律に排他処理を行う場合よりプログラムが複
雑な構造になるが、受注サーバ1からより少ない待ち時
間で応答が得られる。また、この場合、前記発注が重な
る場合にのみ時間的に後の発注側(のクライアント4)
を待たせるようにすれば、在庫ファイル11の内容(在
庫の数量)を正しい値に維持することができる。
【0075】図12は、受注サーバ1が実行する優先受
注処理フローを示す。
【0076】管理サーバ2からの在庫更新の通知がある
か否かを調べる(ステップS40)。当該通知がない場
合、ステップS40を繰り返す。
【0077】当該通知がある場合、発注残ファイル13
を検索する(ステップS41)。
【0078】発注残ファイル13に在庫が更新された商
品についての発注残情報があるか否かを調べる(ステッ
プS42)。当該商品についての発注残情報がない場
合、ステップS40以下を繰り返す。
【0079】当該商品についての発注残情報がある場
合、発注残ファイル13の当該発注残情報に対して、更
新された当該商品の在庫を、他のクライアント4からの
発注に対してよりも優先的に当該クライアント4(例え
ば、42)に引き当てる(ステップS43)。このため
に、更新通知があった場合、ステップS41乃至S43
までの(優先)発注処理は排他的(かつ不可分)に行わ
れ、この期間中の他のクライアント4からの発注は待ち
状態とされる。即ち、ステップS43における更新ファ
イル11の更新処理のみでなく、ステップS41以降が
排他制御される。これにより、管理サーバ2からの在庫
更新の通知を契機として、優先発注を可能とする。
【0080】発注残ファイル13の当該発注残情報を消
去して、処理を終了する(ステップS44)。
【0081】なお、管理サーバ2からの在庫更新の通知
を契機とする優先発注とは別に、1日の業務(営業)の
終了後に、当該業務の終了を契機とする優先発注処理が
実行される。即ち、ステップS40に代えて当該業務が
終了すると、発注残ファイル13を検索し(ステップS
41)、ステップS42に代えて発注残ファイル13に
おける当該発注残情報がバッジで引き当てされる在庫数
の残っている商品か否かを調べ、当該商品についての発
注残情報である場合には当該商品のバッジで引き当てさ
れる在庫を当該発注残情報を発注元であるクライアント
4に引き当て(ステップS43)、この後、発注残ファ
イル13の当該発注残情報を消去して、処理を終了する
(ステップS44)。この場合の引き当て処理は、業務
が終了しているので、排他的である必要はない。
【0082】次に、図13を参照して、図1の受注処理
システムの動作を詳細に説明する。図13は、図1の受
注処理システムの動作を時間を追って示す。
【0083】図13において、複数のクライアント4
(例えば、41及び42)の各々が、受注サーバ1に対
して、略同一のタイミングで、同一の商品Aの在庫照会
を行なう(−1、−2)。
【0084】この場合、受注サーバ1が、当該在庫照会
に応じて当該商品Aの在庫情報を複数のクライアント4
の各々に返信する(−1、−2)。
【0085】複数のクライアント4(41及び42)の
各々が、当該受注サーバ1に対して、商品の発注を行う
(−1、−2)。
【0086】受注サーバ1は、商品の在庫がない状態で
(複数の)クライアント4からの当該受注サーバ1に対
する当該商品の発注を許容する。即ち、受注サーバ1
は、このような複数のクライアントから当該商品の発注
が行われた場合に、その発注の順に、当該商品の在庫が
ある状態では当該商品の引き当てを行う。
【0087】具体的には、受注サーバ1は、当該商品の
在庫がある状態では、当該発注について当該商品を引き
当てる。一方、受注サーバ1は、先行する在庫情報の返
信(−1、−2)において、当該発注について当該
商品が引き当てられない場合に当該発注を有効な情報と
して保持するか否かの問い合わせを、予め(複数の)当
該クライアント41、42に返信する。なお、在庫の数
量が「0」ではないが、当該発注の数量が在庫の数量よ
り大きい場合には、受注サーバ1は、当該発注の一部に
ついて在庫の全ての商品を引き当て、残りについては当
該商品が引き当てられないこととする。
【0088】例えば、図13に示すように、クライアン
ト41からの発注(−1)が、クライアント42から
の発注(−2)より先であったとする。
【0089】この場合、受注サーバ1は、クライアント
41からの発注に応じて、当該発注の数量だけの当該商
品を在庫の数量から引き当てる処理(引き当て処理)を
行う。この処理結果は発注履歴ファイル14に格納され
る。これにより、在庫ファイル11の当該商品の在庫の
数量は更新される(減る)ことになる。なお、クライア
ント41の発注を受注したことにより、この(引当の)
時点で、当該商品Aの在庫の数量が「0」になったとす
る。
【0090】前記問い合わせに対する指示を先行する発
注(−1)において得ているので、この引き当て処理
(のみ)が排他的(かつ不可分)に行われる。即ち、在
庫ファイル11の更新処理を行う極めて短い時間のみが
排他的期間であるので、他のクライアント(の使用者)
は実質的に排他期間を意識する必要がない。
【0091】受注サーバ1は、当該発注について当該商
品が引き当てられたことを、クライアント41に返信す
る(−1)。
【0092】クライアント41は、当該返信に基づい
て、当該発注の受付番号を確認する入力を行う(−
1)。
【0093】ここで、クライアント41の発注を受注し
たことにより、その時点で、当該商品Aの在庫の数量が
「0」になったが、受注サーバ1は、在庫の数量「0」
にかかわりなく、クライアント42からの当該商品Aに
ついての発注を許す。即ち、クライアント42からの当
該発注(−2)は、受け付けられる。また、この期間
は、クライアント41の発注処理のための排他期間でも
ないので、当該発注は受け付けられる。一方、このクラ
イアント42についての引き当て処理は排他的(かつ不
可分)に行われる。
【0094】具体的には、受注サーバ1は、商品の在庫
がない状態で(複数の)クライアント42から当該受注
サーバ1に対する当該商品の発注が入力された場合に、
以下の処理を行う。即ち、前述と同様に前記問い合わせ
に対する指示を先行する発注(−2)において得てい
るので、当該発注についての情報を品切れ情報ファイル
12に保持し、当該発注について当該商品が引き当てら
れていない発注を、発注残ファイル13に発注残情報と
して保持する。この処理結果は発注履歴ファイル14に
格納される。
【0095】受注サーバ1は、当該発注について(全部
又は一部の)当該商品が引き当てられないことを、クラ
イアントに返信する(−2)。
【0096】クライアント42は、当該返信に基づい
て、当該発注の受付番号を確認する入力を行う(−
2)。
【0097】この後、発注残ファイル13に発注残情報
が存在する場合には、在庫情報の更新を契機として、図
12に示す優先発注の処理が行われる。なお、前述した
ように、優先発注の期間中も発注処理は排他制御され
る。また、優先発注の実行結果を当該クライアント4に
通知するようにしてもよい。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
受注処理装置において、商品の在庫がない状態で当該商
品の発注を許容することにより、ある商品の在庫が
「0」でも当該商品について発注ができるので、クライ
アントにおいては、発注をした時点で受注してもらうこ
とができ、在庫照会及び発注を繰り返す必要がなく、ま
た、受注処理装置においては、在庫照会又は発注処理の
排他制御を不要にでき、その処理プログラムを簡単なも
のとすることができる。更に、受注処理装置において
は、在庫「0」の後の発注により、マーケティングの観
点から最も重要な情報の1つである品切れ情報を得るこ
とができので、受注の実績と合わせて、当該商品の売れ
行きの実情を正確に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】受注処理システム構成図である。
【図2】受注処理説明図である。
【図3】発注処理フローチャートである。
【図4】受注処理フローチャートである。
【図5】引き当て処理フローチャートである。
【図6】受注処理説明図である。
【図7】受注処理説明図である。
【図8】受注処理説明図である。
【図9】受注処理説明図である。
【図10】受注処理説明図である。
【図11】受注処理説明図である。
【図12】優先受注処理フローチャートである。
【図13】受注処理説明図である。
【図14】従来技術説明図である。
【符号の説明】
1 受注処理装置(受注サーバ) 2 管理サーバ 3 ネットワーク 4 クライアント 11 在庫ファイル 12 品切れ情報ファイル 13 発注残ファイル

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品を発注するコンピュータとネットワ
    ークを介して接続され、前記コンピュータからの前記商
    品の発注を受注する受注処理装置であって、 前記商品の在庫がない状態で前記コンピュータからの当
    該受注処理装置に対する当該商品の発注を許容すること
    を特徴とする受注処理装置。
  2. 【請求項2】 前記商品の在庫がない状態で前記コンピ
    ュータから当該受注処理装置に対する当該商品が発注さ
    れた場合に、当該発注についての情報を品切れ情報ファ
    イルに保持することを特徴とする請求項1に記載の受注
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記商品の発注について当該商品が引き
    当てられない場合に当該発注を有効な情報として保持す
    るか否かの問い合わせを前記コンピュータに返信するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の受注処理装置。
  4. 【請求項4】 前記コンピュータから前記商品について
    の在庫照会が行われた場合に、当該在庫照会に応じて前
    記商品の在庫情報と前記問い合わせとを前記コンピュー
    タに返信することを特徴とする請求項3に記載の受注処
    理装置。
  5. 【請求項5】 当該受注処理装置が、 当該発注について当該商品が引き当てられていない前記
    発注を保持する発注残ファイルを備え、 前記コンピュータから、前記問い合わせに対して当該発
    注を有効な発注として保持することを指示する入力があ
    り、かつ、前記商品の在庫がない状態で前記コンピュー
    タから当該商品が発注された場合に、当該発注を発注残
    情報として前記発注残ファイルに保持することを特徴と
    する請求項3に記載の受注処理装置。
  6. 【請求項6】 前記発注残ファイルに前記発注残情報が
    保持されている状態で前記発注残情報に含まれる当該商
    品の在庫が生じた場合に、当該発注残情報である当該発
    注について当該商品を引き当て、前記発注残ファイルか
    ら当該発注残情報を削除することを特徴とする請求項5
    に記載の受注処理装置。
  7. 【請求項7】 商品を発注するコンピュータとネットワ
    ークを介して接続され、前記コンピュータからの前記商
    品の発注を受注する受注処理装置であって、 前記商品の在庫がない状態で前記コンピュータからの当
    該受注処理装置に対する当該商品の発注を許容し、 当該発注についての情報を保持すると共に、当該発注に
    ついて当該商品が引き当てられない場合に当該発注を有
    効な情報として保持するか否かの問い合わせを当該コン
    ピュータに返信し、 当該発注についての情報を保持する品切れ情報ファイル
    と、 当該コンピュータから、前記問い合わせに対して当該発
    注を有効な発注として保持することを指示する入力があ
    り、かつ、前記商品の在庫がない状態で前記コンピュー
    タから当該商品が発注された場合に、当該発注について
    当該商品が引き当てられていない前記発注を発注残情報
    として保持する発注残ファイルとを備えることを特徴と
    する受注処理装置。
  8. 【請求項8】 商品を発注する複数のコンピュータとネ
    ットワークを介して接続され、前記複数のコンピュータ
    からの前記商品の発注を受注する受注処理装置であっ
    て、 前記複数のコンピュータから当該商品の在庫照会が行わ
    れた場合に、当該在庫照会に応じて当該商品の在庫情報
    を前記複数のコンピュータに返信し、 前記商品の発注について当該商品が引き当てられない場
    合に当該発注を有効な情報として保持するか否かの問い
    合わせを前記複数のコンピュータに返信し、 前記複数のコンピュータから当該商品の発注が行われた
    場合に、その発注の順に、当該商品の在庫がある状態で
    は当該商品の引き当てを行い、 当該引き当ての結果、当該発注について当該商品が引き
    当てられない場合において、前記問い合わせに対して当
    該発注を有効な発注として保持することを指示する入力
    があった場合、当該発注を発注残情報として保持するこ
    とを特徴とする受注処理装置。
  9. 【請求項9】 商品を発注する複数のコンピュータと、 前記複数のコンピュータとネットワークを介して接続さ
    れ、前記複数のコンピュータからの前記商品の発注を受
    注する受注処理装置とからなる受注処理システムであっ
    て、 前記複数のコンピュータの各々が、当該受注処理装置に
    対して、前記商品の在庫照会を行ない、 前記受注処理装置が、当該在庫照会に応じて当該商品の
    在庫情報を前記複数のコンピュータの各々に返信し、 前記複数のコンピュータの各々が、当該受注処理装置に
    対して、前記商品の発注を行い、 前記受注処理装置が、前記商品の在庫がない状態で前記
    複数のコンピュータからの当該受注処理装置に対する当
    該商品の発注を許容し、前記商品の在庫がない状態で前
    記複数のコンピュータから当該受注処理装置に対する当
    該商品の発注が入力された場合に、当該発注についての
    情報を保持することを特徴とする受注処理システム。
  10. 【請求項10】 前記受注処理装置が、当該発注につい
    て当該商品が引き当てられない場合に当該発注を有効な
    情報として保持するか否かの問い合わせを前記複数のコ
    ンピュータに返信し、 前記複数のコンピュータが、前記問い合わせに対して、
    当該発注を有効な発注として保持することを指示する入
    力を行い、 前記受注処理装置が、当該指示入力があり、かつ、前記
    商品の在庫がない状態で前記複数のコンピュータから当
    該受注処理装置に対する当該商品の発注が入力された場
    合に、当該発注について当該商品が引き当てられていな
    い前記発注を発注残情報として保持することを特徴とす
    る請求項9に記載の受注処理システム。
  11. 【請求項11】 商品を発注するコンピュータとネット
    ワークを介して接続され、前記コンピュータからの前記
    商品の発注を受注する受注処理装置を実現するプログラ
    ムを格納したコンピュータ読取可能な記録媒体であっ
    て、 当該プログラムは、前記商品の在庫がない状態で前記コ
    ンピュータからの当該受注処理装置に対する当該商品の
    発注を許容する処理を行うプログラムコードを備えるこ
    とを特徴とするコンピュータ読取可能な記録媒体。
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