JP2011059863A - 物流統合支援システム、受発注支援装置、在庫管理支援装置、出荷作業支援装置、受発注支援装置制御プログラム及び物流統合支援方法 - Google Patents
物流統合支援システム、受発注支援装置、在庫管理支援装置、出荷作業支援装置、受発注支援装置制御プログラム及び物流統合支援方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】物流統合支援システム1を、商品販売者の管理下にある受発注支援装置10と、商品提供者の管理下にある在庫管理支援装置20と、運送業者の管理下にある出荷作業支援装置30とを含み、在庫管理支援装置20は、仮想的な在庫数である引当可能在庫数を、受発注支援装置10に対して割り当て、受発注支援装置10は、引当可能在庫数から受注した商品の在庫引当を行い、且つ在庫引当を行った商品の出荷を運送業者に依頼するための出荷指示情報を、出荷作業支援装置30に送信する構成とした。
【選択図】図1
Description
特許文献1の従来技術においては、小売店が保有する商品在庫数と、卸問屋が保有する商品在庫数とに基づいた在庫数状況を設定し、注文内容と該在庫数状況とに応じた情報を、発注元の端末に表示させる。受け付けた注文に対する商品引当処理は、小売店が保有する商品在庫を調べ、引当可能ならば該在庫を引当て、引当不可能ならば、卸問屋に引当を依頼することにより行う。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、商品の物流を効率的に行うのに好適な物流統合支援システム、受発注支援装置、在庫管理支援装置、出荷作業支援装置、受発注支援装置制御プログラム及び物流統合支援方法を提供することを目的としている。
前記受発注支援装置と前記在庫管理支援装置と前記出荷作業支援装置とをデータ通信可能に接続し、
前記受発注支援装置は、
前記顧客の発注した商品の注文を受け付ける受注処理手段と、
前記在庫管理支援装置によって割り当てられた、前記倉庫に保管された商品の引当可能な在庫数である引当可能在庫数を記憶する引当可能在庫数記憶手段と、
前記受注処理手段で受け付けた商品の注文数に基づき、前記引当可能在庫数記憶手段に記憶された引当可能在庫数を更新する引当可能在庫数更新手段と、
前記引当可能在庫数更新手段の更新結果に基づき、前記受注処理手段で受け付けた商品の出荷指示情報を前記出荷作業支援装置に送信する出荷指示情報送信手段と、
前記出荷作業支援装置から受信した、前記出荷指示情報の出荷指示を受け付けたことを示す出荷指示受付情報に対応する商品の発注情報を前記在庫管理支援装置に送信する発注情報送信手段と、を備え、
前記在庫管理支援装置は、
前記倉庫に保管された商品の在庫数に係る在庫数情報を記憶する第1の在庫数情報記憶手段と、
前記第1の在庫数情報記憶手段に記憶された前記在庫数情報に基づき、前記受発注支援装置に対して、前記倉庫に保管された商品の前記引当可能在庫数を割り当てる引当可能在庫数割当手段と、
前記第1の在庫数情報記憶手段に記憶された前記在庫数情報を、前記受発注支援装置から受信した前記発注情報に基づき更新する第1の在庫数情報更新手段と、を備え、
前記出荷作業支援装置は、
前記倉庫に保管された商品の在庫数に係る在庫数情報を記憶する第2の在庫数情報記憶手段と、
前記受発注支援装置から受信した出荷指示情報の示す出荷指示を受け付けたことを示す出荷指示受付情報を前記受発注支援装置に送信する出荷指示受付情報送信手段と、
前記受け付けた出荷指示に対応する商品の出荷数に基づき、前記第2の在庫数情報記憶手段に記憶された在庫数情報を更新する第2の在庫数情報更新手段と、を備える。
更に、販売側の受発注支援装置によって、商品の出荷作業を行う出荷作業側の出荷作業支援装置に対して出荷指示を直接送信し、商品供給業者との間の売買処理(発注処理、入荷出荷処理、売上計上処理など)を後回しにすることができる。これによって、受注した商品を出荷するまでにかかる時間を低減することができるという効果が得られる。
前記引当可能在庫数の上限数を設定する上限数設定手段を備え、
前記引当可能在庫数割当手段は、前記上限数設定手段で設定された上限数未満となるように、前記引当可能在庫数を設定する。
これにより、販売側の販売力などに応じて、上限数を適切な数値に設定することで、売れ行き不調などによって商品供給側が無駄な在庫を保有するリスクを低減することができるという効果が得られる。
前記引当可能在庫数の残数の下限数を設定する下限数設定手段と、
前記引当可能在庫数記憶手段に記憶された引当可能在庫数が、前記下限数設定手段で設定した下限数以下となったときに、前記在庫管理支援装置に対して前記引当可能在庫数を補填する補填要求を送信する補填要求送信手段と、を備え、
前記在庫管理支援装置は、
前記受発注支援装置から受信した補填要求に応じて、前記第1の在庫数情報記憶手段に記憶された前記在庫数情報に基づき、要求元の前記受発注管理装置の前記引当可能在庫数を補填する引当可能在庫数補填手段と、を備える。
従って、引当可能在庫数が不足したときに、人手を介さずに自動的に引当可能在庫数の補填を行うことができるという効果が得られる。
前記商品供給者の管理する倉庫が複数存在するときに、前記受発注支援装置から受信した出荷指示情報と前記第2の在庫数情報記憶手段に記憶された在庫数情報とに基づき、前記複数の倉庫の中から前記出荷指示の示す商品を出荷可能な倉庫を選択する出荷倉庫選択手段と、
前記出荷倉庫選択手段で選択した倉庫の情報を出力する倉庫情報出力手段と、を備える。
これによって、複数の倉庫のうち、商品を出荷可能な倉庫を自動で選択し、その情報を出力することができるので、出荷作業者が出荷可能な倉庫を選択するのに要する手間を軽減することができるという効果が得られる。
ここで、倉庫情報出力手段は、液晶ディスプレイやCRTディスプレイなどに情報を表示出力する手段、プリンターなどの印刷媒体に情報を印刷出力する手段などが該当する。
前記在庫数情報は、各倉庫の所在地の情報と、各倉庫で保管している商品の情報と、各倉庫で保管している商品の在庫数の情報とを含み、
前記出荷倉庫選択手段は、前記商品供給者の管理する前記複数の倉庫が異なる複数の所在地に存在するときに、前記受発注支援装置から受信した出荷指示情報と、前記第2の在庫数情報記憶手段に記憶された在庫数情報とに基づき、前記出荷可能な倉庫として、出荷先の住所に最も近い所在地の倉庫を選択し、
前記倉庫情報出力手段は、前記出荷可能な倉庫の情報として、該倉庫の所在地の情報を含む情報を出力する。
これによって、出荷元の倉庫として、商品を出荷可能で且つ出荷先に最も近い倉庫を簡易に選定することができるので、商品の到着までの時間を可能な限り最短にすることができるという効果が得られる。
前記顧客の発注した商品の注文を受け付ける受注処理手段と、
前記在庫管理支援装置によって割り当てられた、前記倉庫に保管された商品の引当可能な在庫数である引当可能在庫数を記憶する引当可能在庫数記憶手段と、
前記引当可能在庫数記憶手段に記憶された引当可能在庫数を、前記受注処理手段で受け付けた商品の注文数に基づき更新する引当可能在庫数更新手段と、
前記引当可能在庫数更新手段の更新結果に基づき、前記受注処理手段で受け付けた商品の出荷指示情報を前記出荷作業支援装置に送信する出荷指示情報送信手段と、
前記出荷作業支援装置から受信した、前記出荷指示情報の出荷指示を受け付けたことを示す出荷指示受付情報に対応する商品の発注情報を前記在庫管理支援装置に送信する発注情報送信手段と、を備える。
このような構成であれば、形態1に記載の物流統合支援システムにおける受発注支援装置と同等の作用及び効果を得ることができる。
前記倉庫に保管された商品の在庫数に係る在庫数情報を記憶する第1の在庫数情報記憶手段と、
前記第1の在庫数情報記憶手段に記憶された前記在庫数情報に基づき、前記受発注支援装置に対して、前記倉庫に保管された商品の前記引当可能在庫数を割り当てる引当可能在庫数割当手段と、
前記第1の在庫数情報記憶手段に記憶された前記在庫数情報を、前記受発注支援装置から受信した発注情報に基づき更新する第1の在庫数情報更新手段と、を備える。
このような構成であれば、形態1に記載の物流統合支援システムにおける在庫管理支援装置と同等の作用及び効果を得ることができる。
コンピューターを、
前記顧客の発注した商品の注文を受け付ける受注処理手段、
前記在庫管理支援装置によって割り当てられた、前記倉庫に保管された商品の引当可能な在庫数である引当可能在庫数を記憶する引当可能在庫数記憶手段に記憶された引当可能在庫数を、前記受注処理手段で受け付けた商品の注文数に基づき更新する引当可能在庫数更新手段、
前記引当可能在庫数更新手段の更新結果に基づき、前記受注処理手段で受け付けた商品の出荷指示情報を前記出荷作業支援装置に送信する出荷指示情報送信手段、及び、
前記出荷作業支援装置から受信した、前記出荷指示情報の出荷指示を受け付けたことを示す出荷指示受付情報に対応する商品の発注情報を前記在庫管理支援装置に送信する発注情報送信手段として機能させるためのプログラムを含む。
このような構成であれば、コンピューターによってプログラムが実行されると、形態1に記載の物流統合支援システムにおける受発注支援装置と同等の作用及び効果を得ることができる。
前記受発注支援装置が、
前記顧客の発注した商品の注文を受け付ける受注処理ステップと、
前記受注処理ステップで受け付けた商品の注文数に基づき、前記在庫管理支援装置によって割り当てられた、前記倉庫に保管された商品の引当可能な在庫数である引当可能在庫数を記憶する引当可能在庫数記憶手段に記憶された引当可能在庫数を更新する引当可能在庫数更新ステップと、
前記引当可能在庫数更新ステップの更新結果に基づき、前記受注処理ステップで受け付けた商品の出荷指示情報を前記出荷作業支援装置に送信する出荷指示情報送信ステップと、
前記出荷作業支援装置から受信した、前記出荷指示情報の出荷指示を受け付けたことを示す出荷指示受付情報に対応する商品の発注情報を前記在庫管理支援装置に送信する発注情報送信ステップと、を含み、
前記在庫管理支援装置が、
前記倉庫に保管された商品の在庫数に係る在庫数情報を記憶する第1の在庫数情報記憶手段に記憶された前記在庫数情報に基づき、前記受発注支援装置に対して、前記倉庫に保管された商品の前記引当可能在庫数を割り当てる引当可能在庫数割当ステップと、
前記第1の在庫数情報記憶手段に記憶された前記在庫数情報を、前記受発注支援装置から受信した前記発注情報に基づき更新する第1の在庫数情報更新ステップと、を含み、
前記出荷作業支援装置が、
前記受発注支援装置から受信した出荷指示情報の示す出荷指示を受け付けたことを示す出荷指示受付情報を前記受発注支援装置に送信する出荷指示受付情報送信ステップと、
前記受け付けた出荷指示に対応する商品の出荷数に基づき、前記倉庫に保管された商品の在庫数に係る在庫数情報を記憶する第2の在庫数情報記憶手段に記憶された商品の在庫数情報を更新する第2の在庫数情報更新ステップと、を含む。
このような構成であれば、形態1に記載の物流統合支援システムと同等の作用及び効果を得ることができる。
まず、本発明に係る物流統合支援システムの構成を図1に基づき説明する。図1は、本発明に係る物流統合支援システム1の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、物流統合支援システム1は、受発注支援装置10と、在庫管理支援装置20と、出荷作業支援装置30と、顧客用端末40_1〜40_n(nは自然数)と、ネットワーク50とを含んで構成される。なお、図1では、受発注支援装置10と、在庫管理支援装置20と、出荷作業支援装置30とがそれぞれ1台ずつの構成となっているが、この構成に限らず、各装置を管理する管理者の数に応じて複数台で構成される場合もある。
出荷作業支援装置30は、商品供給者の管理する倉庫の商品を出荷する作業を行う業者(主に運送業者)の管理下に置かれ、各販売業者からの出荷指示に応じた商品の出荷作業を支援するものである。
ネットワーク50は、インターネットなどの複数のコンピュータネットワークを相互接続した広域ネットワークであり、該ネットワーク50に接続された、受発注支援装置10、在庫管理支援装置20、出荷作業支援装置30、顧客用端末40_1〜40_nをデータ通信可能に接続するものである。
受発注支援装置10は、図2に示すように、データ通信部10aと、データ制御部10bと、受注処理部10cと、受注情報記憶部10dと、引当可能在庫数更新部10eと、引当可能在庫数記憶部10fと、引当可能在庫数情報設定部10gとを含んで構成される。
データ通信部10aは、ネットワークインターフェースカード(NIC)と、NICを駆動するドライバーソフトとを含んで構成される。そして、データ制御部10bからの指示に応じて、ネットワーク50に接続された装置にデータを送信する機能と、ネットワーク50に接続された装置から送信されたデータをネットワーク50を介して受信する機能とを有している。
受注処理部10cは、商品販売用のWebページを提供する機能と、Webページを介して顧客から発注された商品の受注処理を行う機能と、注文が確定した場合に受注情報を生成し、生成した受注情報を受注情報記憶部10dに記憶する機能とを有している。更に、顧客用端末40以外の電話やFAXなどによる顧客からの発注に応じてオペレーターが入力した発注情報に基づき受注情報を生成し、生成した受注情報を受注情報記憶部10dに記憶する機能を有している。
ここで、受注情報は、顧客の識別情報、顧客の注文した商品の識別情報(型番など)、注文数、注文残か否かを示す情報、商品の配送先の情報(顧客の住所、顧客指定の住所、コンビニエンスストアなどの受取場所の住所)、配送希望日の情報、配送予定日の情報などを含む。
ここで、出荷指示情報は、販売店の情報、出荷する商品の識別情報、出荷数の情報、顧客の情報(例えば、氏名又は会員番号、配送先の住所の情報)などを含んでいる。
ここで、上記受注情報記憶部10d、引当可能在庫数記憶部10f、売買情報記憶部10j及び顧客情報記憶部10qの各記憶媒体は、全てが同一の記憶媒体であっても良いし、全てが異なる記憶媒体であってもよい。また、一部だけが同一の記憶媒体であってもよい。
また、上記各構成要素は、データを転送するための信号線であるバスでプロセッサーと相互にかつデータ授受可能に接続されている。
在庫管理支援装置20は、図3に示すように、データ通信部20aと、データ制御部20bと、在庫数情報記憶部20cと、引当可能在庫数割当部20dと、割当情報設定部20eと、割当上限数設定部20fと、受注処理部20gと、売買情報記憶部20hと、在庫数情報更新部20iとを含んで構成される。
データ制御部20bは、データ通信部20aを介して受信したデータを各構成要素に伝送する機能と、各構成要素からの送信要求に応じてデータ通信部20aを介してネットワーク50に接続された装置にデータを送信する機能とを有している。
引当可能在庫数割当部20dは、在庫数情報記憶部20cに記憶された在庫数情報と、予め設定された割当比率とに基づき割当情報を生成し、生成した割当情報を割当情報設定部20eの有する記憶媒体に記憶する機能を有している。
更に、引当可能在庫数割当部20dは、ネットワーク50及びデータ通信部20aを介して受発注支援装置10から受信した、引当可能在庫数の補填要求に応じて、補填要求の送信元の受発注支援装置10に対する補填情報を生成する機能を有している。更に、生成した補填情報を、データ制御部20b及びデータ通信部20aを介して補填要求の送信元の受発注支援装置10に送信する機能を有している。
また、補填情報は、具体的に、補填要求に含まれる要求補填数と、割当上限数設定部20fで設定された割当上限数と、割当情報設定部20eに記憶された引当可能在庫数と、在庫数情報記憶部20cに記憶された在庫数情報とに基づき生成される。
従って、本実施の形態では、引当可能在庫数割当部20dは、補填要求数と引当可能在庫数の残数との合計が割当上限数を超える場合は、割当上限数から残数を減算した数の要求補填数を含む補填情報を生成するようになっている。なお、要求補填数と残数との合計が割当上限数を超える場合に、補填情報を生成せずにエラーメッセージを返信する構成など、他の構成としてもよい。
在庫数情報更新部20iは、不図示の操作部を介したオペレーターからの更新指示に応じて、在庫数情報記憶部20cに記憶された在庫数情報を更新する機能を有している。
更に、ネットワーク50及びデータ通信部20aを介して出荷作業支援装置30から受信した在庫数情報と、在庫数情報記憶部20cに記憶された在庫数情報との照合処理を行う機能を有している。
ここで、上記在庫数情報記憶部20c、割当情報設定部20e、割当上限数設定部20f及び売買情報記憶部20hの各記憶媒体は、全てが同一の記憶媒体であっても良いし、全てが異なる記憶媒体であってもよい。また、一部だけが同一の記憶媒体であってもよい。
また、上記各構成要素は、データを転送するための信号線であるバスでプロセッサーと相互にかつデータ授受可能に接続されている。
出荷作業支援装置30は、図4に示すように、データ通信部30aと、データ制御部30bと、在庫数情報更新部30cと、在庫数情報記憶部30dと、出荷指示受付部30eと、出荷指示受付情報記憶部30fと、出荷倉庫選択部30gと、表示部30hと、出荷完了情報送信処理部30iとを含んで構成される。
データ制御部30bは、データ通信部30aを介して受信したデータを各構成要素に伝送する機能と、各構成要素からの送信要求に応じてデータ通信部30aを介してネットワーク50に接続された装置にデータを送信する機能とを有している。更に、データ制御部30bは、各構成要素からの表示要求に応じて、表示部30hに各種情報を表示させる機能を有している。
更に、在庫数情報更新部30cは、出荷指示受付部30eからの更新指示に応じて、在庫数情報記憶部30dに記憶された在庫数情報を更新する機能を有している。例えば、出荷する分の在庫を在庫数情報の示す総在庫数から減らす更新処理を行う機能を有している。
在庫数情報記憶部30dは、商品供給者の管理する倉庫に保管された商品の在庫数に係る在庫数情報を記憶する記憶媒体を有し、在庫数情報更新部30cからの在庫数情報の更新指示(書き込み指令)に応じて、在庫数情報を記憶媒体に書き込む(記憶する)機能を有したものである。更に、在庫数情報更新部30cや出荷指示受付部30eなどからの読み出し指令に応じて、記憶媒体に記憶された在庫数情報を読み出して指令元に出力する機能も有している。
表示部30hは、液晶ディスプレイやCRTディスプレイなどの表示装置から構成され、データ制御部30bからの画像信号に応じて画像を表示する機能を有している。
具体的に、出荷が完了した商品の商品情報(シリアルナンバーなど)を含む出荷完了情報を生成する。
データ制御部30bは、出荷完了情報送信処理部30iからの出荷完了情報の送信指示を受けると、出荷完了情報を、データ通信部30aを介して受発注支援装置10に送信する。
ここで、上記在庫数情報記憶部30d及び出荷指示受付情報記憶部30fの各記憶媒体は、同一の記憶媒体であってもよいし、異なる記憶媒体であってもよい。
また、上記各構成要素は、データを転送するための信号線であるバスでプロセッサーと相互にかつデータ授受可能に接続されている。
受発注支援装置10において、受発注支援処理が開始されると、図5に示すように、まず、ステップS100に移行して、受注処理部10cにおいて、顧客からの商品の発注があったか否かを判定し、発注があったと判定した場合(Yes)は、ステップS102に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS120に移行する。
ステップS104では、受注処理部10cにおいて、発注数が引当可能在庫数以下か否かを判定し、引当可能在庫数以下と判定した場合(Yes)は、更新指示を引当可能在庫数更新部10eに出力してステップS106に移行する。一方、引当可能在庫数よりも多いと判定した場合(No)は、ステップS112に移行する。
ステップS108では、受注処理部10cにおいて、発注のあった商品の注文内容に基づき受注情報を生成して、ステップS110に移行する。
ステップS110では、受注処理部10cにおいて、ステップS108で生成した受注情報を受注情報記憶部10dに記憶して、ステップS100に移行する。
ステップS114に移行した場合は、受注処理部10cにおいて、注文残の受注情報を生成して、ステップS116に移行する。
ステップS116では、受注処理部10cにおいて、ステップS114で生成した注文残の受注情報を、受注情報記憶部10dに記憶して、ステップS100に移行する。
また、ステップS100において、商品の発注が無くてステップS120に移行した場合は、出荷指示処理部10hにおいて、出荷時刻になったか否かを判定する。そして、出荷時刻になったと判定した場合(Yes)は、ステップS122に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS128に移行する。
ステップS124では、出荷指示処理部10hにおいて、送信指示に対応する受注情報に基づき出荷指示情報を生成して、ステップS126に移行する。
ステップS126では、出荷指示処理部10hにおいて、データ制御部10b及びデータ通信部10aを介して、ステップS124で生成した出荷指示情報を、出荷作業支援装置30に送信して、ステップS100に移行する。
テップS130に移行した場合は、発注処理部10iにおいて、ステップS128で受信した出荷指示受付情報を、売買情報記憶部10jに記憶して、ステップS132に移行する。
ステップS136に移行した場合は、発注処理部10iにおいて、売買情報記憶部10jに記憶された出荷指示受付情報に対応する商品の発注情報を生成して、ステップS138に移行する。つまり、受注した商品の出荷指示を先に行い、予め設定した発注時刻になったら、その日に出荷指示を行った分の商品の発注処理をまとめて行う。
ステップS140では、発注処理部10iにおいて、入荷及び出荷の完了した商品の売り上げを計上する処理を実行して、ステップS142に移行する。
ステップS142では、発注処理部10iにおいて、ステップS132の入荷出荷処理と、ステップS140の売上計上処理との処理結果に基づき売買情報を生成し、生成した売買情報を、売買情報記憶部10jに記憶して、ステップS100に移行する。
ステップS146に移行した場合は、受注処理部10cにおいて、受注情報記憶部10dに、注文残の受注情報が記憶されているか否かを判定し、記憶されていると判定した場合(Yes)は、ステップS148に移行する。一方、記憶されていないと判定した場合(No)は、ステップS100に移行する。
ステップS150では、受注処理部10cにおいて、ステップS148の比較結果から、受注数が引当可能在庫数以下か否かを判定し、引当可能在庫数以下であると判定した場合(Yes)は、ステップS106に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS100に移行する。
受発注支援装置10において、引当可能在庫数補填処理が開始されると、図6に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、引当可能在庫数更新部10eにおいて、予め設定された引当可能在庫数の確認時刻になったか否かを判定し、確認時刻になったと判定した場合(Yes)は、ステップS202に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS218に移行する。本実施の形態では、売買処理の終了後に、最低1日1回は確認時刻が訪れるように設定されている。
ステップS204では、引当可能在庫数更新部10eにおいて、ステップS202の比較結果に基づき、引当可能在庫数は発注点以下か否かを判定し、発注点以下であると判定した場合(Yes)は、ステップS206に移行する。一方、引当可能在庫数が発注点よりも多いと判定した場合(No)は、ステップS200に移行する。つまり、引当可能在庫数が発注点よりも多い場合は、補填の必要が無いと判断して、翌日の確認時刻を待つことになる。
ステップS208に移行した場合は、引当可能在庫数更新部10eにおいて、現在の引当可能在庫数と引当可能在庫数情報設定部10gで設定された適正数とに基づき、補填数を算出して、ステップS210に移行する。本実施の形態では、現在の引当可能在庫数が適正数となるように「補填数=適正数−現在の引当可能在庫数」で補填数を計算する。
ステップS212では、引当可能在庫数更新部10eにおいて、ステップS210で生成した補填要求を、データ制御部10b及びデータ通信部10aを介して、在庫管理支援装置20に送信して、ステップS200に移行する。本実施の形態では、補填待ちの状態である場合は、追加補填分の補填要求と共に、補填待ち状態にある商品の補填要求も送信する。
ステップS216に移行した場合は、引当可能在庫数更新部10eにおいて、補填追加数を算出して、ステップS210に移行する。
ステップS222では、引当可能在庫数更新部10eにおいて、受信した補填情報の示す補填待数が「0」か否かを判定し、「0」であると判定した場合(Yes)は、ステップS200に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS224に移行する。
なお、上記引当可能在庫数補填処理は、各商品に対して行われる。例えば、PC本体(組み立て品の場合は各パーツ)、モニター、プリンター、インク、印刷用紙が商品に含まれている場合は、これらの各々に対して引当可能在庫数補填処理を実行する。なお、引当可能在庫数が「0」の場合は、販売用Webサイトにおいて、引当可能在庫数「0」に該当する商品が売り切れであることを示す表示を行う。
在庫管理支援装置20において、引当可能在庫数割当処理が開始されると、図7に示すように、まず、ステップS300に移行する。
ステップS300では、引当可能在庫数割当部20dにおいて、データ通信部20a及びデータ制御部20bを介して、受発注支援装置10からの補填要求を受信したか否かを判定する。そして、受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS302に移行し、そうでない場合(No)は、受信するまで判定処理を繰り返す。
ステップS306では、引当可能在庫数割当部20dにおいて、ステップS304の比較結果に基づき、加算数が割当上限数以下か否かを判定する。そして、割当上限数以下であると判定した場合(Yes)は、ステップS308に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS318に移行する。
ステップS310に移行した場合は、引当可能在庫数割当部20dにおいて、補填要求の送信元の受発注支援装置10に対して、要求された補填数を割り当てる補填情報を生成して、ステップS312に移行する。
ステップS314では、引当可能在庫数割当部20dにおいて、データ制御部20b及びデータ通信部20aを介して、生成した補填情報を、補填要求元の受発注支援装置10に送信して、ステップS300に移行する。
また、ステップS306において、加算数が割当上限数より多くてステップS318に移行した場合は、補填要求の送信元の販売店に対して割り当てられた現物の在庫数が、補填数分あるか否かを判定する。そして、在庫数が補填数分あると判定した場合(Yes)は、ステップS320に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS322に移行する。
一方、ステップS322に移行した場合は、引当可能在庫数割当部20dにおいて、補填可能な補填数を割り当て、且つ不足分を補填待数とした補填情報を生成して、ステップS312に移行する。
在庫管理支援装置20において、受注処理が開始されると、図8に示すように、まず、ステップS400に移行する。
ステップS400では、受注処理部20gにおいて、データ通信部20a及びデータ制御部20bを介して、受発注支援装置10からの発注情報を受信したか否かを判定する。そして、受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS402に移行し、そうでない場合(No)は、受信するまで判定処理を繰り返す。
ステップS404では、受注処理部20gにおいて、ステップS402で抽出した情報に基づき、在庫数情報記憶部20cに記憶された在庫数情報の更新指示を在庫数情報更新部20iに出力して、ステップS406に移行する。
ステップS406では、在庫数情報更新部20iにおいて、受注処理部20gからの在庫数情報の更新指示に応じて、在庫数情報記憶部20cに記憶された在庫数情報を更新して、ステップS408に移行する。
ステップS410では、割当情報設定部20eにおいて、受注処理部20gからの引当可能在庫数の更新指示に応じて、該当する販売店に割り当てられた引当可能在庫数を更新して、ステップS412に移行する。
ステップS414では、受注処理部20gにおいて、ステップS412で計上された売り上げ情報を含む売買情報を売買情報記憶部20hに記憶して、一連の処理を終了する。
出荷作業支援装置30において、出荷作業支援処理が開始されると、図9に示すように、まず、ステップS500に移行する。
ステップS500では、出荷指示受付部30eにおいて、データ通信部30a及びデータ制御部30bを介して、受発注支援装置10からの出荷指示情報を受信したか否かを判定する。そして、受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS502に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS518に移行する。
ステップS504では、出荷指示受付部30eにおいて、ステップS502で記憶した出荷指示情報に含まれる商品の出荷数と、在庫数情報記憶部30dに記憶された在庫数情報の示す総在庫数とを比較して、ステップS506に移行する。
ステップS506では、出荷指示受付部30eにおいて、ステップS504の比較結果に基づき、出荷指示のあった商品の出荷が可能か否かを判定する。そして、可能であると判定した場合(Yes)は、ステップS508に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS514に移行する。具体的に、総在庫数が出荷数以上ある場合は出荷可能と判定し、出荷数未満の場合は出荷不可能と判定する。
ステップS510では、出荷倉庫選択部30gにおいて、データ制御部30bを介して、ステップS508で選択した倉庫の情報を表示部30hに表示して、ステップS512に移行する。
ステップS514では、出荷倉庫選択部30gにおいて、ステップS512で決定した出荷元の倉庫の担当者に、出荷元として決定したことを通知して、ステップS500に移行する。
また、ステップS500において、出荷指示情報を受信せずにステップS518に移行した場合は、出荷指示受付部30eにおいて、ステップS500で受信した出荷指示情報に対応する商品のピッキングが完了したか否かを判定する。この判定は、出荷元の倉庫の担当者からのピッキング完了の通知を受信することで判断する。そして、ピッキングが完了したと判定した場合(Yes)は、ステップS520に移行し、そうでない場合(No)は、ピッキングが完了するまで判定を繰り返す。
ステップS522では、在庫数情報更新部30cにおいて、出荷指示受付部30eからの更新指示に応じて、在庫数情報記憶部30dに記憶された在庫数情報を更新して、ステップS524に移行する。具体的に、出荷指示を受け付けた商品の数を、出荷元の倉庫における指定された商品の在庫数情報の示す在庫数から減算すると共に、指定された商品の在庫数情報の示す総在庫数から減算する更新を行う。
ステップS526では、出荷指示受付部30eにおいて、ステップS524で生成した出荷指示受付情報を、データ制御部30b及びデータ通信部30aを介して、出荷指示の送信元の受発注支援装置10に送信して、ステップS528に移行する。
ステップS528では、出荷指示受付部30eにおいて、ステップS524で生成した出荷指示受付情報を、出荷指示受付情報記憶部30fに記憶して、ステップS500に移行する。
ステップS532に移行した場合は、出荷完了情報送信処理部30iにおいて、送信指示に対応する商品の出荷完了情報を、データ制御部30b及びデータ通信部30aを介して、送信指示に対応する受発注支援装置10に送信して、ステップS500に移行する。
ここで、図10は、物流統合支援システム1を構成する各支援装置の動作シーケンスの一例を示す図である。また、図11は、引当可能在庫数の補填処理の動作シーケンスの一例を示す図である。
まず、図10に示すように、時刻が9:00になると、商品Aを含む取扱商品の受注処理(電話及びFAXでの受注)が開始される。ここで、商品Aに対しては、図11に示すように、割当上限数「40」、適正数「30」及び発注点「10」が設定されており、現在の引当可能在庫数は「30」であるとする。
顧客が、顧客用端末40を操作してブラウザソフトを起動し、受発注支援装置10の受注処理部10cが提供する販売用WebサイトのURLに接続すると、顧客用端末40の表示装置に、販売用Webサイトのトップページが表示される。
上記の受注処理を、予め設定された出荷時刻になるまで繰り返し実行する。
そして、受注処理部10cは、出荷時刻になると(ステップS120の「Yes」の分岐)、図10に示すように、今回の出荷時刻になるまでに受注した商品に対する、出荷指示情報の送信指示を出荷指示処理部10hに出力する(ステップS122)。但し、支払い方法として、銀行振込が選択された受注情報に関しては、指定銀行への振り込みを確認後に送信指示を出力する。
これにより、図10に示すように、倉庫選択処理が実行され、出荷倉庫選択部30gにおいて、受信した出荷指示情報と、該受信した出荷指示情報の示す商品Aの在庫数情報とに基づき、出荷元の倉庫を選択する処理が実行される。
出荷倉庫選択部30gは、まず、出荷指示情報に含まれる出荷商品Aの数「10」と、倉庫a〜dに対応する在庫数情報に含まれる商品Aの在庫数とを比較し、出荷数以上の在庫数を有する倉庫を選別する。倉庫a〜dは、いずれも在庫数「10」以上を有しているので、倉庫a〜dが選別される。
出荷作業支援装置30は、倉庫bの端末からのピッキング完了の通知を受信すると(ステップS518の「Yes」の分岐)、商品Aの在庫数の更新指示を在庫数情報更新部30cに出力する(ステップS520)。
そして、出荷指示受付部30eは、図10に示すように、生成した出荷指示受付情報を、これに対応する出荷指示情報の送信元の受発注支援装置10に送信する(ステップS526)。ここで、ステップS508及びS510の処理は、図9では順に行う記載となっているが、並行して行ってもよい。また、ステップS512及びS514の処理も同様に並行して行ってもよい。
更に、出荷指示受付部30eは、生成且つ送信した出荷指示受付情報を、出荷指示受付情報記憶部30fに記憶する(ステップS516)。
この出荷処理は、ピッキングに引き続いて、現場の担当者によって人為的に行われる処理で、組み立て作業(必要に応じて)、検品(チェック)上がり処理、帳票印刷、梱包、積み込み、発送の順で行われる処理となる。
受発注支援装置10は、出荷作業支援装置30から送信された出荷指示受付情報を受信すると(ステップS128の「Yes」の分岐)、発注処理部10iにおいて、受信した出荷指示受付情報を、売買情報記憶部10jに記憶する(ステップS130)。更に、記憶した出荷指示受付情報に基づき、入荷出荷処理(債権処理)を行う(ステップS132)。
具体的に、図10に示すように、まず、発注処理部10iにおいて、売買情報記憶部10jに記憶された出荷指示受付情報に基づき、該出荷指示受付情報に対応する商品の発注情報を生成する(ステップS136)。次に、発注処理部10iにおいて、データ制御部10b及びデータ通信部10aを介して、生成した発注情報を、在庫管理支援装置20に送信する(ステップS138)。ここで、発注情報は、商品供給者毎に生成され、例えば、その日に受信した出荷指示受付情報における、各商品供給者に対する全発注商品の識別情報、各商品の発注数、各商品の単価、各商品の合計価格、全商品の合計価格などを含んだ情報となる。
ここで、某月N日において、商品Aを「10」だけ出荷した場合は、発注情報は、商品Aの識別情報、商品Aの発注数「10」、商品Aの単価、商品Aの合計価格を含んだ情報となる。
一方、在庫管理支援装置20は、図10に示すように、受発注支援装置10からの発注情報を受信すると(ステップS400の「Yes」の分岐)、受注処理部20gにおいて、受信した発注情報から商品の識別情報及び発注数の情報を抽出する(ステップS402)。
ここでは、商品Aの識別情報と、発注数「10」が抽出されたとする。
在庫数情報更新部20iは、更新指示に基づき、在庫数情報記憶部20cに記憶された商品Aの在庫数情報を、該在庫数情報の示す在庫数「1000」から発注数「10」を減算する更新処理を実行する(ステップS406)。つまり、商品Aの在庫数を「1000−10=990」に更新する。
なお、本実施の形態では、出荷数及び出荷元の倉庫の情報を出荷作業支援装置30から受信して、どの所在地にある倉庫からどれだけ出荷されたかも更新するようになっている。
更に、発注処理部10iにおいて、上記抽出した情報に基づき、割当情報設定部20eに対して、抽出した識別情報に対応する商品Aの、発注情報の送信元の受発注支援装置10(販売者)に対する引当可能在庫数の更新指示を出力する(ステップS408)。
更に、受注処理部20gは、発注情報に基づき、発注のあった商品Aの売り上げを計上する処理を実行して、売買情報を生成し(ステップS412)、生成した売買情報を売買情報記憶部20hに記憶する(ステップS414)。
具体的に、引当可能在庫数更新部10eにおいて、確認時刻になったと判定すると(ステップS200の「Yes」の分岐)、引当可能在庫数記憶部10fに記憶された各商品の引当可能在庫数と、予め設定された発注点とを比較する(ステップS202)。
図11に示すように、某月N日においては、商品Aが「10」出荷されたので、商品Aの引当可能在庫数は「20」となり、発注点「10」より多い(ステップS204の「No」の分岐)。従って、図11に示すように、必要な補填数は「0」となり、引当可能在庫数更新部10eにおいて、引当可能在庫数を更新する処理が実行されない。
そして、図11に示すように、翌日の某月N+2日の朝8:00に、生成した補填情報を、補填要求の送信元の受発注支援装置10に送信する(ステップS314)。
この補填要求は、図11に示すように、補填待数「5」の補填要求No「A00001」の補填要求と共に、在庫管理支援装置20に送信される(ステップS212)。
また、図10の日次処理に示すように、不定期に行われる補填処理がある。この補填処理は、毎日、確認時刻に行われる補填処理と異なり、オペレーターの指示に応じて不定期に行われる。例えば、新規商品の登録をしたときや、売れ行きの良い商品の緊急な在庫確保を行いたいときなどに、受発注支援装置10に対して、オペレーターが補填指示を入力することで行われる。この補填処理は、指示に応じて不定期に行われるだけで、処理内容は、上記ステップS202〜S224の補填処理と同様となる。
これによって、販売店側は、商品の現物を持たずに、引当可能在庫数から在庫を引き当て、商品供給者を介さずに、運送業者に対して直接出荷指示を行うことができる。
更に、販売店側と商品供給側との売買処理を経ずに、商品の出荷作業を進めることができるので、受注から出荷までの期間を短縮することができる。
また、出荷作業支援装置30は、商品を保管する倉庫が異なる複数の所在地にある場合に、出荷指示のあった商品の出荷数の在庫を有する倉庫のうち、商品の配送先の住所に最も近い所在地にある倉庫を選択して、その情報を表示することができる。
これによって、最寄りの倉庫から出荷を行うことで、受注から商品の到達までの時間をより短縮することができる。
また、上記実施の形態において、引当可能在庫数記憶部10fは、形態1、3、6、8及び9のいずれか1に記載の引当可能在庫数記憶手段に対応し、引当可能在庫数情報設定部10gの発注点を設定する機能は、形態3に記載の下限数設定手段に対応する。
また、上記実施の形態において、発注処理部10iは、形態1、6及び8のいずれか1に記載の発注情報送信手段に対応する。
また、上記実施の形態において、引当可能在庫数割当部20d、割当情報設定部20e、データ制御部20b及びデータ通信部20aによる受発注支援装置10に引当可能在庫数を割り当てる機能は、形態1、2及び7のいずれか1に記載の引当可能在庫数割当手段に対応する。
また、上記実施の形態において、引当可能在庫数割当部20d、割当情報設定部20e、データ制御部20b及びデータ通信部20aによる受発注支援装置10の引当可能在庫数を補填する機能は、形態3に記載の引当可能在庫数補填手段に対応する。
また、上記実施の形態において、在庫情報更新部30cは、形態1に記載の第2の在庫数情報更新手段に対応し、在庫数情報記憶部30dは、形態1、4、5及び9のいずれか1に記載の第2の在庫数情報記憶手段に対応する。
また、上記実施の形態において、出荷倉庫選択部30gは、形態4又は5に記載の出荷倉庫選択手段に対応し、データ制御部30b及び表示部30hによる出荷倉庫の情報を表示する機能は、形態4又は5に記載の倉庫情報出力手段に対応する。
また、上記実施の形態において、ステップS116〜S118は、形態9に記載の出荷指示情報送信ステップに対応し、ステップS132〜S136は、形態9に記載の発注情報送信ステップに対応する。
また、上記実施の形態において、ステップS300〜S322は、形態9に記載の引当可能在庫数割当ステップに対応し、ステップS406は、形態9に記載の第1の在庫数情報更新ステップに対応する。
なお、上記実施の形態においては、受発注支援装置10、在庫管理支援装置20及び出荷作業支援装置30がそれぞれ1台ずつネットワーク50を介して接続された構成を例に挙げて説明したが、この構成に限らない。
受発注支援装置10、在庫管理支援装置20及び出荷作業支援装置30がそれぞれ複数台ずつ接続された構成など他の構成としてもよい。
例えば、補填待ち状態を在庫管理支援装置20側で管理し、現物の在庫の補填があった場合に、在庫管理支援装置20でそれを認識し、補填待ち状態の補填要求に対して、適宜、引当可能在庫数の補填待数分を割り当て、その補填情報を生成して、受発注支援装置10に送信する構成としてもよい。
例えば、出荷指示受付情報を生成した出荷指示に対して、出荷倉庫選択部30gが自動的に、出荷元の倉庫を選択する構成としてもよい。また、選択した倉庫の情報を表示部30hに表示する構成に限らず、出荷指示情報受付情報に対応付けて出荷指示受付情報記憶部30fに記憶する構成としてもよい。
例えば、受発注支援装置10において、定期的に引当可能在庫数と発注点との比較処理を行い、引当可能在庫数が発注点未満となった時点で、補填要求を生成し、生成した補填要求を在庫管理支援装置20に送信する構成としてもよい。
また、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
Claims (9)
- 顧客の発注した商品の受注作業と受注した商品の商品供給者への発注作業とを支援する受発注支援装置と、前記商品供給者の管理する倉庫に保管された商品の在庫管理を支援する在庫管理支援装置と、前記倉庫に保管された商品の出荷作業を支援する出荷作業支援装置とを備えた物流統合支援システムであって、
前記受発注支援装置と前記在庫管理支援装置と前記出荷作業支援装置とをデータ通信可能に接続し、
前記受発注支援装置は、
前記顧客の発注した商品の注文を受け付ける受注処理手段と、
前記在庫管理支援装置によって割り当てられた、前記倉庫に保管された商品の引当可能な在庫数である引当可能在庫数を記憶する引当可能在庫数記憶手段と、
前記受注処理手段で受け付けた商品の注文数に基づき、前記引当可能在庫数記憶手段に記憶された引当可能在庫数を更新する引当可能在庫数更新手段と、
前記引当可能在庫数更新手段の更新結果に基づき、前記受注処理手段で受け付けた商品の出荷指示情報を前記出荷作業支援装置に送信する出荷指示情報送信手段と、
前記出荷作業支援装置から受信した、前記出荷指示情報の出荷指示を受け付けたことを示す出荷指示受付情報に対応する商品の発注情報を前記在庫管理支援装置に送信する発注情報送信手段と、を備え、
前記在庫管理支援装置は、
前記倉庫に保管された商品の在庫数に係る在庫数情報を記憶する第1の在庫数情報記憶手段と、
前記第1の在庫数情報記憶手段に記憶された前記在庫数情報に基づき、前記受発注支援装置に対して、前記倉庫に保管された商品の前記引当可能在庫数を割り当てる引当可能在庫数割当手段と、
前記第1の在庫数情報記憶手段に記憶された前記在庫数情報を、前記受発注支援装置から受信した前記発注情報に基づき更新する第1の在庫数情報更新手段と、を備え、
前記出荷作業支援装置は、
前記倉庫に保管された商品の在庫数に係る在庫数情報を記憶する第2の在庫数情報記憶手段と、
前記受発注支援装置から受信した出荷指示情報の示す出荷指示を受け付けたことを示す出荷指示受付情報を前記受発注支援装置に送信する出荷指示受付情報送信手段と、
前記受け付けた出荷指示に対応する商品の出荷数に基づき、前記第2の在庫数情報記憶手段に記憶された在庫数情報を更新する第2の在庫数情報更新手段と、を備えることを特徴とする物流統合支援システム。 - 前記在庫管理支援装置は、
前記引当可能在庫数の上限数を設定する上限数設定手段を備え、
前記引当可能在庫数割当手段は、前記上限数設定手段で設定された上限数未満となるように、前記引当可能在庫数を設定することを特徴とする請求項1に記載の物流統合支援システム。 - 前記受発注支援装置は、
前記引当可能在庫数の残数の下限数を設定する下限数設定手段と、
前記引当可能在庫数記憶手段に記憶された引当可能在庫数が、前記下限数設定手段で設定した下限数以下となったときに、前記在庫管理支援装置に対して前記引当可能在庫数を補填する補填要求を送信する補填要求送信手段と、を備え、
前記在庫管理支援装置は、
前記受発注支援装置から受信した補填要求に応じて、前記第1の在庫数情報記憶手段に記憶された前記在庫数情報に基づき、要求元の前記受発注管理装置の前記引当可能在庫数を補填する引当可能在庫数補填手段と、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の物流統合支援システム。 - 前記出荷作業支援装置は、
前記商品供給者の管理する倉庫が複数存在するときに、前記受発注支援装置から受信した出荷指示情報と前記第2の在庫数情報記憶手段に記憶された在庫数情報とに基づき、前記複数の倉庫の中から前記出荷指示の示す商品を出荷可能な倉庫を選択する出荷倉庫選択手段と、
前記出荷倉庫選択手段で選択した倉庫の情報を出力する倉庫情報出力手段と、を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の物流統合支援システム。 - 前記出荷指示情報は、出荷する商品の種類及び出荷数の情報と商品の出荷先の住所の情報とを含み、
前記在庫数情報は、各倉庫の所在地の情報と、各倉庫で保管している商品の情報と、各倉庫で保管している商品の在庫数の情報とを含み、
前記出荷倉庫選択手段は、前記商品供給者の管理する前記複数の倉庫が異なる複数の所在地に存在するときに、前記受発注支援装置から受信した出荷指示情報と、前記第2の在庫数情報記憶手段に記憶された在庫数情報とに基づき、前記出荷可能な倉庫として、出荷先の住所に最も近い所在地の倉庫を選択し、
前記倉庫情報出力手段は、前記出荷可能な倉庫の情報として、該倉庫の所在地の情報を含む情報を出力することを特徴とする請求項4に記載の物流統合支援システム。 - 顧客の発注した商品の受注作業と受注した商品の商品供給者への発注作業とを支援する受発注支援装置と、前記商品供給者の管理する倉庫に保管された商品の在庫管理を支援する在庫管理支援装置と、前記倉庫に保管された商品の出荷作業を支援する出荷作業支援装置とを備え、前記受発注支援装置と前記在庫管理支援装置と前記出荷作業支援装置とをデータ通信可能に接続した物流統合支援システムに適用可能な前記受発注支援装置であって、
前記顧客の発注した商品の注文を受け付ける受注処理手段と、
前記在庫管理支援装置によって割り当てられた、前記倉庫に保管された商品の引当可能な在庫数である引当可能在庫数を記憶する引当可能在庫数記憶手段と、
前記引当可能在庫数記憶手段に記憶された引当可能在庫数を、前記受注処理手段で受け付けた商品の注文数に基づき更新する引当可能在庫数更新手段と、
前記引当可能在庫数更新手段の更新結果に基づき、前記受注処理手段で受け付けた商品の出荷指示情報を前記出荷作業支援装置に送信する出荷指示情報送信手段と、
前記出荷作業支援装置から受信した、前記出荷指示情報の出荷指示を受け付けたことを示す出荷指示受付情報に対応する商品の発注情報を前記在庫管理支援装置に送信する発注情報送信手段と、を備えることを特徴とする受発注支援装置。 - 顧客の発注した商品の受注作業と受注した商品の商品供給者への発注作業とを支援する受発注支援装置と、前記商品供給者の管理する倉庫に保管された商品の在庫管理を支援する在庫管理支援装置と、前記倉庫に保管された商品の出荷作業を支援する出荷作業支援装置とを備え、前記受発注支援装置と前記在庫管理支援装置と前記出荷作業支援装置とをデータ通信可能に接続した物流統合支援システムに適用可能な前記在庫管理支援装置であって、
前記倉庫に保管された商品の在庫数に係る在庫数情報を記憶する第1の在庫数情報記憶手段と、
前記第1の在庫数情報記憶手段に記憶された前記在庫数情報に基づき、前記受発注支援装置に対して、前記倉庫に保管された商品の前記引当可能在庫数を割り当てる引当可能在庫数割当手段と、
前記第1の在庫数情報記憶手段に記憶された前記在庫数情報を、前記受発注支援装置から受信した発注情報に基づき更新する第1の在庫数情報更新手段と、を備えることを特徴とする在庫管理支援装置。 - 顧客の発注した商品の受注作業と受注した商品の商品供給者への発注作業とを支援する受発注支援装置と、前記商品供給者の管理する倉庫に保管された商品の在庫管理を支援する在庫管理支援装置と、前記倉庫に保管された商品の出荷作業を支援する出荷作業支援装置とを備え、前記受発注支援装置と前記在庫管理支援装置と前記出荷作業支援装置とをデータ通信可能に接続した物流統合支援システムにおける前記受発注支援装置を制御するための受発注支援装置制御プログラムであって、
コンピューターを、
前記顧客の発注した商品の注文を受け付ける受注処理手段、
前記在庫管理支援装置によって割り当てられた、前記倉庫に保管された商品の引当可能な在庫数である引当可能在庫数を記憶する引当可能在庫数記憶手段に記憶された引当可能在庫数を、前記受注処理手段で受け付けた商品の注文数に基づき更新する引当可能在庫数更新手段、
前記引当可能在庫数更新手段の更新結果に基づき、前記受注処理手段で受け付けた商品の出荷指示情報を前記出荷作業支援装置に送信する出荷指示情報送信手段、及び、
前記出荷作業支援装置から受信した、前記出荷指示情報の出荷指示を受け付けたことを示す出荷指示受付情報に対応する商品の発注情報を前記在庫管理支援装置に送信する発注情報送信手段として機能させるためのプログラムを含むことを特徴とする受発注支援装置制御プログラム。 - 顧客の発注した商品の受注作業と受注した商品の商品供給者への発注作業とを支援する受発注支援装置と、前記商品供給者の管理する倉庫に保管された商品の在庫管理を支援する在庫管理支援装置と、前記倉庫に保管された商品の出荷作業を支援する出荷作業支援装置とをデータ通信可能に接続し、前記受発注支援装置と前記在庫管理支援装置と前記出荷作業支援装置とによって、前記商品の物流を統合的に支援する物流統合支援方法であって、
前記受発注支援装置が、
前記顧客の発注した商品の注文を受け付ける受注処理ステップと、
前記受注処理ステップで受け付けた商品の注文数に基づき、前記在庫管理支援装置によって割り当てられた、前記倉庫に保管された商品の引当可能な在庫数である引当可能在庫数を記憶する引当可能在庫数記憶手段に記憶された引当可能在庫数を更新する引当可能在庫数更新ステップと、
前記引当可能在庫数更新ステップの更新結果に基づき、前記受注処理ステップで受け付けた商品の出荷指示情報を前記出荷作業支援装置に送信する出荷指示情報送信ステップと、
前記出荷作業支援装置から受信した、前記出荷指示情報の出荷指示を受け付けたことを示す出荷指示受付情報に対応する商品の発注情報を前記在庫管理支援装置に送信する発注情報送信ステップと、を含み、
前記在庫管理支援装置が、
前記倉庫に保管された商品の在庫数に係る在庫数情報を記憶する第1の在庫数情報記憶手段に記憶された前記在庫数情報に基づき、前記受発注支援装置に対して、前記倉庫に保管された商品の前記引当可能在庫数を割り当てる引当可能在庫数割当ステップと、
前記第1の在庫数情報記憶手段に記憶された前記在庫数情報を、前記受発注支援装置から受信した前記発注情報に基づき更新する第1の在庫数情報更新ステップと、を含み、
前記出荷作業支援装置が、
前記受発注支援装置から受信した出荷指示情報の示す出荷指示を受け付けたことを示す出荷指示受付情報を前記受発注支援装置に送信する出荷指示受付情報送信ステップと、
前記受け付けた出荷指示に対応する商品の出荷数に基づき、前記倉庫に保管された商品の在庫数に係る在庫数情報を記憶する第2の在庫数情報記憶手段に記憶された商品の在庫数情報を更新する第2の在庫数情報更新ステップと、を含むことを特徴とする物流統合支援方法。
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