JP2002063440A - 注文発行装置、注文発行システム、および注文発行方法、ならびに注文発行プログラム、注文発行プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

注文発行装置、注文発行システム、および注文発行方法、ならびに注文発行プログラム、注文発行プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2002063440A
JP2002063440A JP2001039096A JP2001039096A JP2002063440A JP 2002063440 A JP2002063440 A JP 2002063440A JP 2001039096 A JP2001039096 A JP 2001039096A JP 2001039096 A JP2001039096 A JP 2001039096A JP 2002063440 A JP2002063440 A JP 2002063440A
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Fumihiro Yamazoe
文裕 山添
Akira Sukagawa
顯 須賀川
Tatsuhiko Hashibo
辰彦 端坊
Takashi Yamaguchi
敬司 山口
Shuji Tanabe
修司 田辺
Kiyoshi Sato
清 佐藤
Ryoichi Kokusho
良一 国生
Yasuyuki Koide
康行 小井手
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要部品の注文後に変更された生産計画に、
部品調達を容易に追従させる。 【解決手段】 注文発行装置1は、予定の納期および納
入数を提示する予約注文を発行する予約注文発行部17
と、確定した納期および納入数を提示する確定注文を発
行する確定注文発行部14と、予約注文の予約注文残を
確定注文に引当てる予約注文残引当部15とを備えてい
る。上記予約注文発行部17は、確定注文の注文数のう
ち、予約注文残引当部16によって予約注文残を引当て
られなかった注文数分の予約注文を発行する。さらに、
上記注文発行装置1は、確定注文に予約注文の予約注文
番号を含む確定注文番号を付与する注文番号付与部16
を備えている。これにより、多段階に注文を発行する方
式において、各段階の注文を相互に関連付けて管理でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発注者が受注者に
対して注文を発行する注文発行装置、注文発行システ
ム、および注文発行方法、ならびに注文発行プログラ
ム、注文発行プログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、製造メーカーである発注者から部
品供給メーカーである受注者への部品の発注方式では、
生産に必要な部品の注文を発行する際、一般的に生産計
画と製品の部品構成とに基づいて、必要な部品と必要数
量を算出し、その必要数量から手持ちの在庫数量やすで
に注文済みで使用予定のない余剰数量(注文残)を勘案
した上で、新規の注文を発行する手続きをとっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の注文発行方式では、新規注文はその部品が必要とな
る日時から当該部品の手配に必要なリードタイムを遡っ
た日時に発行する必要がある。そのため、リードタイム
が長い部品の場合、注文後に生産計画が変更されると、
注文を変更する手続き(変更注文)が必要になる。
【0004】この場合、一旦数量を減少させる変更注文
を発行した後で再度数量を増加変更することは、部品の
供給側にとって混乱が大きく、数量増加に対応できない
場合があるという問題がある。
【0005】例えば、製造メーカーは生産計画に変更が
発生すると、変更後の部品の増減や部品納入時期の変更
等に迅速に対応するため、担当者が社内ホストコンピュ
ータから変更情報を入手した後、電話やファクシミリで
国内および国外の部品メーカーに納期や変更数量等を伝
えるとともに、緊急の場合は部品メーカーに直接おもむ
き、さらに、発注していた部品メーカーが変更に対応で
きない場合は、他の部品メーカーへ部品発注の手配をし
なければならなかった。
【0006】一方、部品メーカーでは発注に関する事前
情報の入手が難しく、事前に材料の計画的な購入や加工
計画の立案が困難であるため、製造メーカーの生産計画
の変更に対して対応できるように、将来の注文を想定し
て過剰な在庫を抱えるなど、経営上多大のリスクを背負
わなければならなかった。
【0007】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、一般的に必要部品の注文
後に変更されることが多い生産計画に部品調達を容易に
追従させることができる注文発行装置、注文発行システ
ム、および注文発行方法、ならびに注文発行プログラ
ム、注文発行プログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体を提供することにある。また、本発明
の他の目的は、発注者が予約注文あるいは確定注文の発
行前に、あらかじめ生産に必要な部品の所要量情報を受
注者に提供して、変更情報を含む常に最新の計画情報を
共有することにより、生産計画の変更に伴う緊急対応
等、発注者を核としたグループとしての生産総合力を発
揮することができる注文発行装置、注文発行システム、
および注文発行方法、ならびに注文発行プログラム、注
文発行プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の注文発行装置
は、上記の課題を解決するために、予定の納期および納
入数を提示する予約注文を発行する予約注文発行手段
と、確定した納期および納入数を提示する確定注文を発
行する確定注文発行手段と、上記の予約注文および確定
注文にそれぞれ互いに関連付けられた注文番号を付与す
る注文番号付与手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】また、本発明の注文発行方法は、上記の課
題を解決するために、予定の納期および納入数を提示す
る予約注文を発行する予約注文発行ステップと、確定し
た納期および納入数を提示する確定注文を発行する確定
注文発行ステップと、上記の予約注文および確定注文に
それぞれ互いに関連付けられた注文番号を付与する注文
番号付与ステップとを含むことを特徴としている。
【0010】上記の構成および方法により、発注者は、
あらかじめ生産計画と在庫とに基づき予定の注文内容を
提示する予約注文を発行し、納期近くで注文内容を確定
した確定注文を発行できる。
【0011】よって、受注者への注文を予約注文および
確定注文により多段階に発行すれば、発注者は、受注者
が出荷および運送に要する期間を納期(納入予定日)か
ら遡った時点で、注文内容を確定することができる。す
なわち、発注者は、部品を超短期の納期で発注して調達
することが可能となる。
【0012】ゆえに、実質的な調達リードタイムを短縮
することができ、在庫リスクを低減できる。また、実際
に発売する日時に限りなく近い時点で生産決定ができ、
商品を生産できる。
【0013】さらに、上記の構成および方法により、発
注者が発行する予約注文および確定注文には、両者を関
連付けて管理できるように、予約注文番号および確定注
文番号がそれぞれ付与される。
【0014】よって、一つの予約注文から複数の確定注
文を発生させた場合においても、基になる予約注文を同
定でき、予約注文と確定注文とのそれぞれにおいて注文
残管理を行うことが可能となる。なお、予約注文番号お
よび確定注文番号は、予約注文と当該予約注文から派生
した確定注文とを関連付けて管理できればよく、数字以
外のアルファベット等の符号によって構成されていても
よい。
【0015】したがって、上記の構成および方法によれ
ば、一般的に必要部品の注文後に変更されることが多い
生産計画に部品調達を容易に追従させることができると
ともに、多段階に注文を発行する方式において注文残管
理を容易に行うことができる。
【0016】本発明の注文発行装置は、上記の課題を解
決するために、さらに、上記注文番号付与手段は、上記
確定注文に上記予約注文の予約注文番号を含む確定注文
番号を付与するものであることを特徴としている。
【0017】上記の構成により、さらに、予約注文で提
示した注文内容を確定させる確定注文に、派生元である
予約注文との関連を保持した1つの管理番号(確定注文
番号)を付与することができる。確定注文番号の形式と
しては、例えば、7桁の予約注文番号の後ろに2桁の確
定連番を追加して、9桁の確定注文番号を生成できる。
【0018】したがって、予約注文番号を含むように確
定注文番号を採番することによって、予約注文および確
定注文により注文を多段階に発行しても、予約注文と確
定注文との関連を発注者および受注者が容易に把握でき
る。また、予約注文番号と確定注文番号とを1項目で記
録できる。そのため、バーコード等への変換も容易であ
る。
【0019】さらに、EIAJ標準納品書を使用する場
合、確定注文番号を注文番号とし、これに基づき納品キ
ー番号を決定できる。すなわち、納品キー番号を予約注
文番号を含む形式で決定できる。もちろん、分納のため
の管理番号も付与できる。そして、納品キー番号は、出
荷時に付与されて納品書に記載され、出荷情報、検収情
報、買掛明細等の管理に使用されるものであるため、こ
れらの情報を含めて予約注文および確定注文を、予約注
文番号に基づき統合して管理できる。
【0020】本発明の注文発行装置は、上記の課題を解
決するために、さらに、上記予約注文の予約注文残を上
記確定注文に引当てる予約注文残引当手段を備えるとと
もに、上記予約注文発行手段が、上記確定注文の注文数
のうち、上記予約注文残引当手段によって引当てられな
かった注文数分の予約注文を発行するものであることを
特徴としている。
【0021】上記の構成により、さらに、発注者が注文
を発行する際、まず、確定注文に予約注文残を引当て、
不足する場合に引当てられなかった注文数分のみの予約
注文を発行することができる。
【0022】これにより、予約注文残の管理が可能とな
るため、予約注文残の発生を防止して、在庫リスクを低
減できる。
【0023】本発明の注文発行システムは、上記の課題
を解決するために、上記の注文発行装置と、該注文発行
装置に通信回線を介して接続された受注端末装置とを具
備することを特徴としている。
【0024】上記の構成により、注文発行装置が発行し
た予約注文および確定注文を、受注端末装置が通信回線
を介して受領することができる。
【0025】これにより、上記注文発行システムをED
Iシステムで構築して、上記の多段階注文方式および注
文番号の採番方式を適用することにより、確定注文から
納期までの時間を最小限に短縮できるとともに、予約注
文と確定注文とを関連付けて管理できる。
【0026】したがって、上記注文発行システムによれ
ば、一般的に必要部品の注文後に変更されることが多い
生産計画に部品調達を容易に追従させることができると
ともに、多段階に注文を発行する方式において注文残管
理を容易に行うことができる。
【0027】本発明の注文発行装置は、上記の課題を解
決するために、予定の納期および納入数を提示する予約
注文を発行する予約注文発行手段と、確定した納期およ
び納入数を提示する確定注文を発行する確定注文発行手
段と、上記の予約注文および確定注文の前に、将来発注
される見込みの計画所要量および計画納期をあらかじめ
提示する所要量計画情報を発行する所要量計画情報発行
手段と、を備えたことを特徴としている。
【0028】また、本発明の注文発行方法は、上記の課
題を解決するために、予定の納期および納入数を提示す
る予約注文を発行する予約注文発行ステップと、確定し
た納期および納入数を提示する確定注文を発行する確定
注文発行ステップと、上記の予約注文および確定注文の
前に、将来発注される見込みの計画所要量および計画納
期をあらかじめ提示する所要量計画情報を発行する所要
量計画情報発行ステップと、を含むことを特徴としてい
る。
【0029】上記の構成および方法により、発注者は、
第1に生産計画と在庫とに基づき将来の生産に必要であ
り、注文を発行する見込みである所要量および納期を提
示する所要量計画情報を発行し、第2に納期が近づくと
生産計画と在庫とに基づき予定の注文内容を提示する予
約注文を発行し、第3に納期近くで注文内容を確定した
確定注文を発行できる。なお、所要量計画情報は、月次
や週次等のように複数種の期間の情報を、定期的あるい
は変更が生じる度に作成し提示してもよい。
【0030】よって、発注者は受注者に予約注文あるい
は確定注文を発行する前に、あらかじめ生産計画によっ
て発注が見込まれる所要量(計画所要量)および納期
(計画納期)を提示できる。
【0031】したがって、受注者は、計画所要量および
計画納期に基づいて、事前に材料の計画的な購入や共通
加工(汎用加工)等の生産計画の立案など、部品生産の
計画的な準備が可能となり、効率的な部品生産体制を組
むことが可能になる。一方、発注者は部品調達が容易に
なり、効率的な生産計画を組むことが可能になる。
【0032】本発明の注文発行装置は、上記の課題を解
決するために、さらに、上記所要量計画情報発行手段
は、上記所要量計画情報として、納期月別の月次所要量
計画情報および納期週別の週次所要量計画情報の少なく
とも何れか一方を発行するものであることを特徴として
いる。
【0033】上記注文発行装置では、所要量計画情報
を、納期月別の月次所要量計画情報や納期週別の週次所
要量計画情報の形態で管理し、発行することが好まし
い。特に、週次所要量計画情報と月次所要量計画情報と
を両方発行すれば、月次所要量計画情報で納期月別に総
量的に提示される計画所要量を、納期週別の内訳で提示
できる。
【0034】本発明の注文発行装置は、上記の課題を解
決するために、さらに、上記所要量計画情報によってす
でに提示された計画所要量および計画納期に生じた変更
内容を抽出し、変更情報として発行する変更情報発行手
段をさらに備えたことを特徴としている。
【0035】また、本発明の注文発行方法は、上記の課
題を解決するために、さらに、上記所要量計画情報によ
ってすでに提示された計画所要量および計画納期に生じ
た変更内容を抽出し、変更情報として発行する変更情報
発行ステップをさらに含むことを特徴としている。
【0036】上記の構成および方法により、さらに、発
注者は、生産計画の変更に伴う部品の計画所要量の増減
や計画納期の変更等の緊急かつ最新の情報を、予約注文
あるいは確定注文に先立って受注者に提供することがで
きる。
【0037】よって、受注者は、発注者の生産計画の変
更等によって発生した最新の計画所要量および計画納期
を入手できるので、変更に余裕をもって迅速な対応がで
き、効率的な部品生産体制を組むことが可能になる。
【0038】なお、変更情報は、変更内容を容易に識別
することができるように、追加、変更、取消等の変更箇
所を色分け表示してもよい。これにより、受注者は事前
の変更内容に対して、余裕をもって迅速に対応すること
が容易となる。
【0039】本発明の注文発行装置は、上記の課題を解
決するために、さらに、上記の所要量計画情報および変
更情報は、定期的および変更発生時の少なくとも何れか
一方の時点で、最新の内容に更新されることを特徴とし
ている。
【0040】上記の構成により、さらに、所要量計画情
報および変更情報の更新を定期的および/あるいは変更
発生時に行うことによって、生産計画の変更等を、所要
量計画情報および変更情報に確実に反映することができ
る。
【0041】よって、常に最新の所要量計画情報および
変更情報を発注者と受注者とで共有できるため、生産計
画の変更等に対しても的確な緊急対応が可能となる。そ
れゆえ、発注者を核としたグループとしての生産総合力
を発揮することができる。
【0042】本発明の注文発行システムは、上記の課題
を解決するために、上記の注文発行装置と、該注文発行
装置に通信回線を介して接続された受注端末装置と、を
具備することを特徴としている。
【0043】上記の構成により、受注者は受注端末装置
によって、注文発行装置が発行した所要量計画情報を通
信回線を介して受領することができる。これにより、発
注者と受注者とが常に最新の所要量計画情報を共有でき
る。
【0044】よって、受注者は、発注者の生産計画の変
更に対応することが容易となる。すなわち、発注者は、
一般的に必要部品の注文後に変更されることが多い生産
計画に、部品調達を容易に追従させることができる。そ
の結果、発注者は、部品の調達リードタイムを実質的に
短縮できる。したがって、上記注文発行システムによれ
ば、発注者を核とした生産グループとしての生産総合力
を向上させることが可能となる。
【0045】本発明の注文発行プログラムは、上記の課
題を解決するために、コンピュータを上記の各手段とし
て機能させるコンピュータ・プログラムである。
【0046】上記の構成により、コンピュータで上記注
文発行装置の各手段を実現することによって、上記注文
発行装置を実現することができる。したがって、上記し
た注文発行装置の効果である、一般的に必要部品の注文
後に変更されることが多い生産計画に部品調達を容易に
追従させることができる。また、生産計画の変更に伴う
緊急対応等、発注者を核としたグループとしての生産総
合力を発揮することが可能となる。
【0047】本発明の注文発行プログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記の課題を解
決するために、上記の各手段をコンピュータに実現させ
て、上記注文発行装置を動作させる注文発行プログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であ
る。
【0048】上記の構成により、上記記録媒体から読み
出された上記注文発行プログラムによって、上記注文発
行装置を実現することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の一実施
の形態について図1から図35に基づいて説明すれば、
以下のとおりである。
【0050】図2に示すように、本実施の形態に係る注
文発行システムは、製品工場の発注者が注文を発行する
注文発行装置1が、部品工場の受注者が注文を受信する
受注端末装置91(受注端末装置91W,91M)に、
インターネット等の通信回線を介して接続されている。
【0051】上記注文発行システムは、従来の注文発行
方式の欠点を補うため、部品が必要となる日時から当該
部品の手配に必要な調達リードタイムを遡って発行する
注文を予約注文とし、実際の製品生産の間近でその時点
における実際の必要数量および納期(納入予定日)を確
定注文によって連絡する注文発行方式である多段階注文
方式を実施する。
【0052】ここで、上記多段階注文方式では、発注者
による部品の発注状況は、「未発注の状態」、「予約注
文済み(予約注文残)の状態」、「確定注文済み(確定
注文残)の状態」、「受領済みの状態」のように変化す
る。そのため、一つの予約注文から複数の確定注文が発
生する可能性がある。したがって、「予約注文残の状
態」にある部品数量と、「予約注文残の状態」から「確
定注文残の状態」へ移行した部品数量とを、それぞれ相
互に関連付けて管理する必要がある。なお、従来の注文
発行方式では、発注者による部品の発注状況は、「未発
注の状態」、「発注済みの状態(注文残)」、「受領済
みの状態」のように変化する。
【0053】そこで、上記注文発行システムでは、上記
注文発行装置1が、製品の生産に必要な部品の注文を発
行する際、生産計画と製品の部品構成とに基づいて、必
要な部品の必要数量を算出し、その必要数量から手持ち
の在庫数量や既に注文済みで使用予定のない余剰数量
(注文残)を勘案したうえで、新規の注文を発行する。
具体的には、上記注文発行装置1は、部品の手配に必要
な時間(以下、「調達リードタイム」と記す。)だけ当
該部品の予定必要日時から遡って発行する(以下、「予
約注文」と記す。)と、必要日時間近に実際の必要数量
および納期を指定して発行する注文あるいは納入の指示
(以下、「確定注文」と記す。)とを発行する。
【0054】特に、上記注文発行装置1は、上記の予約
注文と確定注文とを関連性を持たせて管理するため、予
約注文を一義に定義する番号(以下、「予約注文番号」
と記す。)および確定注文を一義に定義する番号(以
下、「確定注文番号」と記す。)に相互に関連付けた管
理番号(キー番号)を付与する。
【0055】具体的には、上記注文発行装置1は、確定
注文番号を、その一部に予約注文番号を含むように設定
して、対応する予約注文と確定注文とを互いに関連付け
る。すなわち、確定注文番号を予約注文番号と確定連番
との2つの部分で構成し、2つの番号によって確定注文
番号を一義に定めるものである。
【0056】例えば、予約注文番号が「123456
7」であるとすると、確定注文番号が「1234567
01」や「123456702」のものは、1つの上記
予約注文から派生した確定注文であると判別でき、確定
注文番号が「223456701」のものは、上記予約
注文とは別の予約注文から派生した確定注文であると判
別できる。
【0057】これにより、1つの予約注文(例えば、上
記注文番号「1234567」)の予約注文残数は、複
数の確定注文(例えば、上記注文番号「1234567
01」と「123456702」)の数量を差し引いた
残りとして管理できる。よって、予約注文残を、他の予
約注文から派生した確定注文(例えば、上記注文番号
「223456701」)の数量によって影響を受けな
いように管理することが可能となる。
【0058】ここで、上記多段階注文方式について、詳
細に説明する。
【0059】図4に示すように、上記多段階注文方式
は、フォーキャスト(所要計画)情報、予約注文、
確定注文の3段階で注文を発行する。これらは、生産
日すなわち納期ベースで設定される。
【0060】ここで、納期とは、受注者が部品を発注者
が指定する納入場所(倉庫)に納入すべき日時であり、
部品を倉庫から工場の各工程への支給するのに必要な日
数だけ生産日より遡って設定される。なお、本実施の形
態では、すべての部品について、生産日の2日前に納期
を設定するものとする(図5)。
【0061】上記フォーキャスト情報とは、現在から例
えば16週間先までの生産計画に基づき、各生産日にお
いて生産に必要な部品の所要量(必要日、必要数量)
を、受注者に提示するものである。
【0062】フォーキャスト情報は、随時最新情報に更
新(データの洗い替え)される。なお、業務の効率化の
ため、フォーキャスト情報は、週1回算出して更新して
もよい。
【0063】また、フォーキャスト情報として提示する
数量には、確定注文済み分および予約注文残が含まれて
いてもよいし、含まれていなくてもよい。なお、上記注
文発行システムでは、予約注文および確定注文への引当
管理は行わないが、受注者が受注端末装置において、フ
ォーキャスト情報と、確定注文済み分および予約注文残
とを分離して管理することは可能である。
【0064】フォーキャスト情報は、部品ごとの所要計
画を提示するだけであり、予約注文および確定注文とは
連動しない。すなわち、フォーキャスト情報は、発注者
と受注者との取引契約ではない。しかし、発注者は原則
としてフォーキャスト情報で提示した所要計画に沿って
注文を発行するため、受注者は部品生産の準備(材料手
配および共通加工(汎用加工))をあらかじめ実施でき
る。よって、部品の納入期間を短縮することができる。
【0065】フォーキャスト情報の提示後、生産計画の
変更により部品の所要量が変動すると、フォーキャスト
情報が変更される。しかし、予約注文以前、すなわち、
受注者が発注者のための専用加工を行う前であるため、
受注者は部品を他へ転用することが可能である。
【0066】上記予約注文は、確定注文前に注文の予定
を提示する注文である。すなわち、予約注文は、購買契
約であり、発注者には買い取り義務が、受注者には供給
義務が発生する。よって、予約注文された部品は、原則
として3か月以内、最長6か月以内に納入される。もち
ろん、法律に定めがある場合には、規定通りに納入され
る。
【0067】予約注文は、納期(納入予定日)から調達
リードタイムを遡った時点で発行される。ただし、業務
の効率化のため、予約注文は、例えば1週間単位でまと
めて発行することができる。
【0068】ここで、調達リードタイム(調達LT)と
は、受注者による部品の生産プロセスで発注者のための
専用仕様加工(カスタム加工)に切り換える時点から、
納入日までの期間である。すなわち、図4に示すよう
に、調達リードタイムは、専用加工期間と、出荷期間
と、運送期間との合計で表すことができる。なお、調達
リードタイムは、業界の最短リードタイムを標準とし
て、発注者と受注者との合意に基づき、部品単位に決定
できる。
【0069】そこで、例えば、図5に示すように、予約
注文は、生産日から遡って設定された納期から、部品ご
との調達リードタイムをさらに遡った日(予約注文ポイ
ント)を含む週の第1日(月曜日)に発行する。
【0070】予約注文された部品の納期および納入数量
は、確定注文によって確定されるため、予約注文通りに
納入指示されない場合もある。すなわち、確定注文の納
入数量が予約注文よりも少なかった場合、あるいは納期
が後退した場合には、予約注文での納期以後に予約注文
残が生じることになる。なお、受注者は、調達リードタ
イムに基づいた予約注文に対して、予約注文時の納期以
降には、部品をいつでも納入できるものとする。
【0071】なお、予約注文発行後、納期の前倒しや、
調達リードタイムを割り込んだ予約注文が発生した場合
は、発注者および受注者間の協議により対応を決定すれ
ばよい。
【0072】また、一旦ゼロになった予約注文残でも、
変更注文や注文取消により、あとで復活する場合があり
得る。そのため、受注者の上記受注端末装置91は、例
えば1か月程度、予約注文残を保持できるようになって
いる。また、予約数量の変更情報は、直近に伝送した予
約数量に対するものであり、確定注文へ引当後に算出さ
れた予約残数に対するものではない。
【0073】上記確定注文は、納期および納入数量を含
め、すべての購買条件を確定させる注文である。すなわ
ち、確定注文は、購買契約であり、発注者には買い取り
義務が、受注者には供給義務が発生する。よって、確定
注文は原則として変更されず、確定注文された部品は納
期通りに納入される。
【0074】確定注文は、予約注文の範囲で行われ、確
定注文の時点で予約注文残から引当られる。
【0075】確定注文は、納期(納入予定日)から出荷
および運送に要する期間(例えば1週間)を遡った時点
で発行される。ただし、業務の効率化のため、確定注文
は、例えば1週間単位でまとめて発行することができ
る。そこで、図6に示すように、確定注文は、原則とし
て納期(納入予定日)の例えば1週間前の日(確定注文
ポイント)を含む週の第1日(月曜日)に発行する。
【0076】なお、汎用部品などであって調達リードタ
イムが例えば10日と短い場合、予約注文が発行されな
い場合もあり、その場合には確定注文が納期から調達リ
ードタイムを遡った時点で発行される。すなわち、上記
注文発行システムは、多段階注文方式として、3段階の
注文方式と2段階の注文方式とを併用することができ
る。
【0077】以上のように、上記多段階注文方式は、フ
ォーキャスト(所要計画)、予約注文、確定注文の3段
階で注文を発行する方式である。そして、それぞれの発
行日は、生産日すなわち納期ベースで設定される。すな
わち、予約注文の発行日(予約注文日)は、部品個々の
調達リードタイムを考慮して、部品ごとに決定される
(リードタイム別予約注文)。また、確定注文の発行日
(確定注文日)は、原則として、部品によらず例えば納
期の1週間前である。
【0078】なお、原則として、フォーキャスト、予約
注文、確定注文は、週単位で週の第1日に提示される
(週次注文)。しかし、生産計画の変更に応じた変更も
随時可能である。
【0079】したがって、上記多段階注文方式によれ
ば、発注者は、納期(納入予定日)から出荷および運送
に要する期間を遡った時点で、注文内容を確定すること
ができる。すなわち、発注者は、部品を超短期の納期で
発注して調達することが可能となる。例えば、部品注文
から納期までの期間を1週間に短縮できる。よって、実
質的な調達リードタイムを短縮することができ、在庫リ
スクを低減できる。また、実際に発売する日時に限りな
く近い時点で生産決定ができ、商品を生産できる。
【0080】そして、上述のように、上記注文発行シス
テムに設けられる注文発行装置1は、上記多段階注文方
式に従って注文を発行する際、予約注文と確定注文とを
関連付けて管理可能な番号を付与する。
【0081】具体的には、図7に示すように、上記注文
発行装置1は、7桁の予約注文番号の後ろに2桁の確定
連番を追加して、9桁の確定注文番号を生成する。
【0082】すなわち、予約注文番号が「123456
7」である予約注文が引当られた最初の確定注文に
は、確定注文番号に「123456701」が付与され
る。そして、この引当で予約注文残が生じ、この予約注
文残が引当られた次の確定注文には、確定注文番号と
して「123456702」が付与される。そして、さ
らに残ったすべての予約注文残が引き当てられた第3の
確定注文には、確定注文番号として「1234567
03」が付与される。
【0083】また、受注者が受領した確定注文の出荷処
理を行う際、受注端末装置91は、確定注文番号を注文
番号として、納品キー番号を9桁の確定注文番号の後ろ
に「+001」を追加して生成する。そして、受注者の
都合で分納が発生した場合に、001→002→003
のように連番を付与することで、分納を管理する。例え
ば、確定注文を3回に分納する場合には、出荷−1
の納品キー番号「123456703+001」に加え
て、出荷−2の納品キー番号「123456703+
002」、出荷−3の納品キー番号「1234567
03+003」が生成される。
【0084】ここで、図8は、図7に示した予約注文お
よび確定注文を受領した受注者の状態、および予約注文
残および確定注文残の状態を示す説明図である。図8に
示すように、受注者が予約注文を受領すると、予約注文
の注文数が予約注文残に加算される(1日)。また、受
注者が確定注文を受領すると、確定注文の注文数が予約
注文残から確定注文残へ移される(8,15,22
日)。そして、受注者が納入すると、納入数が確定注文
残から減算されるとともに、納入累計に加算される(1
5,22,25,26,29日)。なお、確定注文は
分納されたため、納入ごとに処理される。
【0085】なお、出荷時に付与される納品キー番号
は、納品書に記載されるものであり、以後、出荷情報、
検収情報、買掛明細等の管理に使用される。
【0086】このように、上記注文発行装置1によれ
ば、予約注文と確定注文とを関連付けて管理できるよう
にそれぞれ番号を付与するため、一つの予約注文から複
数の確定注文を発生させた場合においても、基になる予
約注文を同定でき、予約注文と確定注文とのそれぞれに
おいて注文残管理を行うことが可能となる。
【0087】したがって、一般的に必要部品の注文後に
変更されることが多い生産計画に部品調達を容易に追従
させることができるとともに、多段階注文方式における
注文残管理を容易に行うことができる。
【0088】なお、上述のような予約注文番号と確定注
文番号とを関連付けて管理することは、確定連番を注文
番号に含めずに別の項目として設定し、予約注文の場合
には、確定連番の項目にあらかじめ決めておいた予約注
文であることを示す特別な番号や記号(スペースや0
0、99等)を付与することによっても可能である。
【0089】また、予約注文番号と確定注文番号とを独
立に番号付与して、両注文に共通した管理番号を別に設
定したり、あるいは確定注文時に予約注文番号もあわせ
て表示することによって、上述のような予約注文番号お
よび確定注文番号の関連管理が可能である。
【0090】さらに、上記注文発行システムは、EIA
J(日本電子機械工業会)標準納品システムを利用する
ことができる。すなわち、図9に示すようなEIAJ標
準に準拠した納品書(EIAJ標準納品書)、およびE
IAJ標準に準拠したラベル(Dラベル)(図示せず)
を使用できる。なお、上記EIAJ標準納品書は、受注
者が印字出力して、納品時に物品とともに納める伝票で
ある。また、上記Dラベルは、受注者が印字出力して、
納品時に1梱包あたり1枚貼付する荷札であり、1回の
納入に複数の梱包で納品する時には基本的に各梱包に貼
付される。
【0091】後述するように、上記注文発行システムで
は、受注者が受注端末装置91で出荷処理を行うと、受
注端末装置91に接続されたプリンタから納品書および
ラベルが出力される。なお、EIAJ標準納品書は30
0dpi以上のレーザプリンタ、ラベルはレーザプリン
タまたはバーコードラベルプリンタでの印刷が望まし
い。また、EIAJ標準納品書の社印押印は、プリンタ
による印影イメージの印刷で代用してもよい。この場
合、受注者は発注者に事前に社印印影を登録することも
できる。
【0092】そして、上記注文発行システムでは、受注
者の出荷処理において、EIAJ標準納品書の「注文番
号」欄に確定注文番号を、「納品キー番号」欄に確定注
文番号に分納管理番号(「+001」等)が連番で追加
された番号をそれぞれ記載する。
【0093】なお、上記のようなEIAJ規約にある
「納品キー番号」に相当するデータ項目がない納品書あ
るいは書式を使用する場合には、「注文番号」の項目を
使って同等の機能を持たせることができる。
【0094】例えば、予約注文番号は7桁で、確定注文
番号は予約注文番号の7桁に確定連番の2桁を追加した
9桁で、運用すればよい。また、受注者の都合による分
納を管理する連番(EIAJ規約の「+001」等の部
分)は、検収時に同一注文番号による納品数の累計を算
出し、注文数量までを検収可能と設定することにより、
対応することができる。
【0095】よって、上記注文発行システムは、「納品
キー番号」に相当するデータ項目がない海外のEDI規
約にも適合して、多段階注文方式および予約注文番号を
含む確定注文番号の付与を実行することができる。な
お、主要なEDI規約でも、UN/EDIFACTやA
NSI X.12は、EIAJ規約(CII規約)と異
なり、「納品キー番号」に相当するデータ項目がない。
【0096】図1に示すように、上記注文発行装置1
は、注文発行処理部10、入庫処理部20、通信部2
5、出力部26、入力部27とを備えて構成されてい
る。また、注文発行装置1は、少なくとも生産計画3
1、製品構成32、在庫マスタ33、確定注文マスタ3
4、予約注文マスタ35を格納したデータ記憶装置3に
接続されている(図2)。なお、上記の生産計画31、
製品構成32、在庫マスタ33、確定注文マスタ34、
予約注文マスタ35を格納したデータ記憶装置3は注文
発行装置1の内部に設けてもよい。
【0097】なお、上記注文発行装置1は、ワークステ
ーション等の汎用のコンピュータをベースに構成でき
る。そして、注文発行処理部10、入庫処理部20等
は、注文発行装置1に含まれるメモリに格納される所定
のプログラムによって実現される。
【0098】ここで、データ記憶装置3に格納されたデ
ータのうち、注文発行装置1の動作に直接関係するデー
タについて説明する。上記生産計画31には、日別の予
定生産数が機種ごとに格納されている。上記製品構成3
2には、製品1台を生産するのに必要な各部品の数が格
納されている。上記在庫マスタ33には、倉庫に実際に
存在する在庫数が格納されている。上記確定注文マスタ
34には、実際に発行された確定注文が格納されてい
る。上記予約注文マスタ35には、実際に発行された予
約注文が格納されている。なお、データ記憶装置3に
は、部品のデータ(部品コード,単価,購入先,丸め
数,単位,…)や、購入先である受注者のデータ(住
所,電話番号,取引先コード,…)が格納されていても
よい。
【0099】そして、上記在庫マスタ33は、出庫処理
によって倉庫から出庫した部品数が在庫数から減算さ
れ、入庫処理(入庫処理部20)によって受注者が納入
した部品を発注者が検収して受領した数量が在庫数に加
算されることで更新される。また、上記確定注文マスタ
34は、入庫処理(入庫処理部20)によって受注者が
納入した部品を発注者が検収して受領した数量が、該当
する確定注文に対応付けて記憶される。なお、確定注文
番号を予約注文番号に関連付けて決定するため、納期経
過後も、上記予約注文マスタ35には予約注文残のある
予約注文のデータが保持され、確定注文マスタ34には
予約注文残のある予約注文から派生した確定注文のデー
タが保持される。
【0100】上記注文発行処理部10は、上述した多段
階注文方式を実施して注文を発行する処理を行う。その
ために、注文発行処理部10は、注文発行制御部11、
所要量算出部12、在庫引当部13、確定注文発行部
(確定注文発行手段)14、予約注文残引当部(予約注
文残引当手段)15、予約注文発行部(予約注文発行手
段)17を備えて構成されている。
【0101】上記注文発行制御部11は、所要量算出部
12、在庫引当部13、確定注文発行部14、予約注文
発行部17を制御して、注文発行処理を実施する。具体
的には、注文発行制御部11は、注文発行処理を行う演
算日から、例えば16週間の土日を除く各生産日につい
て、生産日を未来へ1日ずつ進めながら、予約注文およ
び確定注文の設定・発行を行う。なお、本実施の形態で
は、この演算を、原則として週の第1日(例えば月曜
日)に1度行い、生産計画等の部品の所要量に影響する
変更があった場合には随時演算するものとする。
【0102】上記所要量算出部12は、予定生産日に各
部品がそれぞれ何個必要かを計算する。すなわち、生産
計画31および製品構成32に基づいて、各生産日の生
産に必要な部品ごとの所要量を算出して、所要量テーブ
ル12aとして保持する。なお、この所要量テーブル1
2aが、毎週作成される度にフォーキャスト情報として
受注者に提示される。
【0103】上記在庫引当部13は、当該部品のその日
の在庫を在庫マスタ33から読み込んで、在庫テーブル
13aとして保持する。そして、所要量算出部12で算
出した生産日の生産に必要な所要量を、在庫テーブル1
3aから引当てて、新たに納入されるべき納入必要量を
算出する。ここで、在庫テーブル13aは、在庫マスタ
33をベースに、所要量への引当てによって減算され、
注文発行処理の演算において設定された確定注文の納入
数が納期の日の在庫数に加算されることにより、見込み
の在庫を管理する。
【0104】上記確定注文発行部14は、在庫テーブル
13aで算出した納入必要量の納期および確定注文日を
決定する。そして、確定注文発行部14は、確定注文を
設定し、確定注文テーブル14aに記録する。ここで、
確定注文テーブル14aは、確定注文マスタ34をベー
スに、注文発行処理の演算において設定された確定注文
を追加することによって、見込みの確定注文を管理す
る。
【0105】さらに、上記確定注文発行部14は、予約
注文番号の後ろに確定連番を追加して、確定注文番号を
決定する確定注文番号付与部(注文番号付与手段)16
を備えている。例えば、確定注文番号付与部16は、7
桁の予約注文番号の後ろに2桁の確定連番を追加して、
9桁の確定注文番号を生成する(図10)。
【0106】また、上記確定注文発行部14は、設定し
た確定注文の確定注文日が注文発行処理の演算日である
場合、その確定注文をそのまま受注者へ発行するととも
に、確定注文番号、注文数、納期等を確定注文マスタ3
4に追加する。
【0107】上記予約注文残引当部15は、まず、在庫
テーブル13aで算出した納入必要量の予約注文を発行
する予約注文日を決定する。また、予約注文残引当部1
5は、当該部品の予約注文日の予約注文残を算出して、
予約注文残テーブル15aとして保持する。そして、予
約注文残引当部15は、予約注文残テーブル15aを参
照して、引当て可能な予約注文残を納入必要量(確定注
文)に引当てる。ここで、予約注文残テーブル15a
は、予約注文マスタ35より読み込んだ予約注文の注文
数から、確定注文マスタ34より読み込んだ当該予約注
文番号を含む確定注文の注文数を減算して実際の予約注
文残を求め、注文発行処理の演算において算出された納
入必要量をさらに減算することによって、見込みの予約
注文残を管理する。
【0108】上記予約注文発行部17は、確定注文を引
当てるのに必要な予約注文を設定して、予約注文テーブ
ル17aに記録する。ここで、予約注文テーブル17a
は、予約注文マスタ35をベースに、注文発行処理の演
算において設定された予約注文を追加することによっ
て、見込みの予約注文を管理する。
【0109】また、上記予約注文発行部17は、設定し
た予約注文の予約注文日が注文発行処理の演算日である
場合、その予約注文をそのまま受注者へ発行するととも
に、予約注文番号、注文数、納期等を予約注文マスタ3
5に追加する。
【0110】さらに、上記通信部25は、インターネッ
トや専用回線による通信を行うための通信インタフェー
スである。上記出力部26は、モニタやプリンタ等の出
力装置出る。特に、プリンタは納品書を印刷するためバ
ーコードを印刷する機能を有する。上記入力部27は、
キーボードやマウス等を備えた入力ためのインタフェー
スである。
【0111】また、上述のように、上記入庫処理部20
は、配送された部品を検収して受領した数量を、在庫マ
スタ33と確定注文マスタに反映させる。さらに、出荷
ごとに発行される出荷情報、検収情報、買掛明細情報
を、納品キー番号に含まれる予約注文番号に基づいてま
とめて管理することもできる(図10)。
【0112】図3は、上記注文発行装置1が行う注文発
行処理の動作を示すフローチャートである。
【0113】ここで、注文発行制御部11は、以下のス
テップS11〜S21を、例えば16週間の各生産日に
ついて、注文発行処理の演算日から未来へ生産日を1日
ずつ進めながら演算する(S22,S23)。
【0114】ステップS11では、所要量算出部12
が、機種ごとの製品構成32を読み込み、1台の生産に
必要な各部品の所要量を取得する。
【0115】ステップS12では、所要量算出部12
が、機種ごとの日別の生産計画31を読み込む。
【0116】ステップS13では、所要量算出部12
が、ステップS11,S12で読み込んだ製品構成32
および生産計画31に基づいて、その日(生産日)の生
産に必要な部品ごとの所要量を算出して、所要量テーブ
ル12aとして保持する。
【0117】ステップS14では、在庫引当部13が、
当該部品のその日の在庫を在庫マスタ33から読み込ん
で、在庫テーブル13aとして保持する。
【0118】ステップS15では、在庫引当部13が、
ステップS13で求めた所要量を、ステップS14で読
み込んだ在庫テーブル13aから引当てて、新たに納入
されるべき納入必要量を算出する。
【0119】ステップS16では、確定注文発行部14
が、ステップS15で得られた納入必要量の納期を、工
場の各工程への支給に必要な日数(例えば、2日)だけ
遡って決定する。
【0120】ステップS17では、確定注文発行部14
が、ステップS15で得られた納入必要量の確定注文を
発行する確定注文日を、受注者が部品の出荷および運送
に必要な日数(例えば、1週間)だけ遡った日(確定注
文ポイント)を含む週の第1日に決定する。
【0121】ステップS18では、予約注文残引当部1
5が、ステップS15で得られた納入必要量の予約注文
を発行する予約注文日を、その部品の調達リードタイム
だけ遡った日(予約注文ポイント)を含む週の第1日に
決定する。
【0122】ステップS19では、予約注文残引当部1
5が、まず、当該部品の予約注文日の予約注文残を算出
して、予約注文残テーブル15aとして保持する。具体
的には、予約注文マスタ35より読み込んだ予約注文の
注文数から、確定注文マスタ34より読み込んだ当該予
約注文番号を確定注文番号に含む確定注文の注文数の総
数を減じる演算を、当該部品の予約注文日以前のすべて
の予約注文について行い、その総和を当該部品の予約注
文日の予約注文残とする。そして、予約注文残引当部1
5が、予約注文残テーブル15aを参照して、確定注文
に引当て可能な予約注文日の予約注文残があるか否かを
判定する。
【0123】ステップS20(確定注文発行ステップ,
注文番号付与ステップ)では、確定注文に引当て可能な
予約注文日の予約注文残があれば(S19でYES)、
予約注文残引当部15が引当て可能な予約注文残を確定
注文に引当てるとともに、確定注文番号付与部16が予
約注文残となっていた予約注文の予約注文番号の後ろに
確定連番を追加して、確定注文番号を決定する。そし
て、確定注文発行部14が、設定された確定注文を確定
注文テーブル14aに記録する。なお、その確定注文が
当該予約注文の何度目の引当てであるかは、ステップS
19と同様に、確定注文マスタ34から当該予約注文番
号を確定注文番号を含む確定注文を抽出することにより
判別できるため、確定注文番号付与部16はこれに基づ
いて確定連番を決定する。
【0124】ここで、ステップS20で設定した確定注
文の確定注文日が注文発行処理の演算日である場合、す
なわち、直ちに発行すべき確定注文である場合、確定注
文発行部14は、その確定注文をそのまま受注者へ発行
するとともに、確定注文番号、注文数、納期等を確定注
文マスタ34に追加する。一方、設定された確定注文の
確定注文日が注文発行処理の演算日の翌週以降である場
合、確定注文発行部14は、その確定注文を将来発行さ
れる見込みの確定注文として確定注文テーブル14aに
記録するにとどめる。
【0125】ステップS21(予約注文発行ステップ)
では、確定注文発行部14が、ステップS10で予約注
文残に引当てられなかった納入必要量分の確定注文を設
定して、確定注文テーブル14aに記録する。これとと
もに、予約注文発行部17が、その確定注文を引当てる
のに必要な予約注文を設定して、予約注文テーブル17
aに記録する。ここで、予約注文発行部17が、予約注
文に付与する予約注文番号は、予約注文を特定可能であ
ればよく、任意に決定できる。
【0126】ここで、ステップS21で設定した予約注
文の予約注文日が注文発行処理の演算日である場合、す
なわち、直ちに発行すべき予約注文である場合、予約注
文発行部17は、その予約注文をそのまま受注者へ発行
するとともに、予約注文番号、注文数、納期等を予約注
文マスタ35に追加する。一方、設定された予約注文の
予約注文日が注文発行処理の演算日の翌週以降である場
合、予約注文発行部17は、その予約注文を将来発行さ
れる見込みの予約注文として予約注文テーブル17aに
記録するにとどめる。
【0127】なお、予約注文日および確定注文日は、注
文発行処理の演算日と同日でなくてもよい。すなわち、
注文発行処理の演算日に設定された直近の予約注文およ
び確定注文を、その予約注文日および確定注文日に発行
してもよい。
【0128】ここで、図11から図13を参照しなが
ら、生産計画が変更された場合の具体例について説明す
る。なお、土曜日、日曜日は除いて考える。また、1月
1日に、第1回目の注文発行処理の演算を行うものとす
る。
【0129】図11(a)は、製品Xの製品構成であ
る。この製品構成表は、1台の製品Xを製造するために
は、部品Aが2個、部品Bが1個必要であることを示し
ている。また、部品Aの調達リードタイムは10日、部
品Bの調達リードタイムは15日である。
【0130】図11(b)は、1月1日時点での生産計
画、および生産に必要な部品所要量である。部品所要量
は、生産計画と製品構成(図11(a))と基づいて算
出される。また、部品所要量は、工程への支給に要する
日数(2日)を前倒しして設定される。すなわち、1月
29日の生産のために、1月29日分の部品所要量を1
月25日に出庫する必要があることを示している。
【0131】図11(c)は、実際の在庫である。1月
24日時点の在庫が1月25日にすべて出庫され、それ
以降は余剰在庫が0個になる見込みであることを示して
いる。
【0132】図11(d)は、部品所要量に在庫を引当
てて算出した納入必要量の予約注文である。予約注文
(予約注文ポイント)は、部品ごとの調達リードタイム
(部品Aは10日、部品Bは15日)だけ遡って設定さ
れる。予約注文は、週の初日(予約注文日)にその週に
予約注文ポイントがあるすべての納入必要量を1つにま
とめて発行される。よって、納期も予約注文日から調達
リードタイム後の週の初日に設定されることになる。
【0133】すなわち、図11(d)に示すように、1
月1日には予約注文番号「1234567」(部品B)
の予約注文が、1月8日には予約注文番号「12345
68」(部品A)および予約注文番号「123456
9」(部品B)の予約注文が、1月15日には予約注文
番号「1234570」(部品A)および予約注文番号
「1234571」(部品B)の予約注文が、1月22
日には予約注文番号「1234572」(部品A)の予
約注文が設定されている。
【0134】そして、この注文発行処理の演算を行って
いるのが1月1日であるため、1月1日に設定されてい
る予約注文番号「1234567」(部品B)の予約注
文を受注者へ発行する。つづいて、1月8日に注文発行
処理の演算を行うまで1月1日時点での生産計画が変更
されなかったとすると、1月8日に設定される予約注文
番号「1234568」(部品A)および予約注文番号
「1234569」(部品B)の予約注文が受注者へ発
行される。さらに、1月15日に注文発行処理の演算を
行うまで1月1日時点での生産計画が変更されなかった
とすると、1月15日に設定される予約注文番号「12
34570」(部品A)および予約注文番号「1234
571」(部品B)の予約注文が受注者へ発行される。
【0135】また、図12(a)は、納入数および納期
を確定した確定注文である。確定注文(確定注文ポイン
ト)は、納期より一定期間(例えば、部品によらず1週
間)だけ遡って設定される。確定注文は、週の初日(予
約注文日)にその週に確定注文ポイントがあるすべての
納入必要量を1つにまとめて発行される。よって、納期
も確定注文日から一定期間後の週の初日に設定されるこ
とになる。
【0136】例えば、図12(a)に示すように、1月
15日には、予約注文番号「1234568」(部品
A)の予約注文を確定した確定注文番号「123456
801」の確定注文と、予約注文番号「123456
7」(部品B)の予約注文を確定した確定注文番号「1
23456701」の確定注文とが設定される。そし
て、これら2つの確定注文は、1月15日に注文発行処
理の演算を行うまでに生産計画が変更されなければ、1
月15日に受注者へ発行される。
【0137】ここで、図12(b)に示すように、1月
16日時点で、生産計画が変更されたとする。図12
(b)は、1月16日時点での生産計画、および生産に
必要な部品所要量である。この変更によって、1月22
日以降に設定される予約注文および確定注文を変更する
必要が生じる。
【0138】図12(c)は、上記変更後の確定注文で
ある。図13(a)は、上記変更後の予約注文残であ
る。図13(b)は、上記変更後の在庫状況である。な
お、この在庫状況は、その日に必要な数量を差し引いた
残りの実在庫を示している。
【0139】つづいて、生産計画変更後の予約注文およ
び確定注文について、部品ごとに説明する。
【0140】まず、部品Aの予約注文については、生産
計画変更前の第6週の生産のための120個の予約注文
は、予約注文日が1月22日であるため、1月16日の
時点では発行されていない(図11(d))。また、生
産計画変更により、1月22日に予約注文残が30個生
じる。そこで、生産計画変更後の第6週の生産のための
部品所要量は120個であるが、まず予約注文残の30
個を引当てて、不足する90個について予約注文(予約
注文番号「1234572」)を1月22日に発行する
(図11(d))。これにより、1月22日の予約注文
残を120個に調整できる(図13(a))。
【0141】一方、部品Aの確定注文は、1月15日に
確定注文(確定注文番号「123456801」)が発
行されたため(図12(a))、1月16日時点で確定
注文残が36個あり、これが1月22日に納入されて、
在庫に加算される(図13(b))。そして、生産計画
変更後の第4週の生産のための部品所要量は20個であ
るため、生産計画変更により、1月29日の時点で余剰
在庫が20個残っている。そこで、生産計画変更後の第
5週の生産のための部品所要量は130個であるが、ま
ず在庫の20個を引当てて、不足する110個について
確定注文(確定注文番号「123457001」)を1
月22日に発行する(図12(c))。これにより、第
5週終了時(2月2日)の在庫を0個に調整できる(図
13(b))。
【0142】さらに、生産計画変更後の第6週の生産の
ための部品所要量は120個であるが、2月5日時点で
余剰在庫はなく、120個すべての確定注文を発行する
必要がある(図13(b))。ここで、1月29日時点
で確定注文に引当て可能な予約注文残は120個ある
が、この予約注文残は2つの予約注文(予約注文番号
「1234570」,「1234572」)から派生し
たものであるため(図13(a))、2つの確定注文
(確定注文番号「123457002」,「12345
7201」)を発行することになる(図12(c))。
【0143】また、部品Bの予約注文については、生産
計画変更前の第6週の生産のための60個の予約注文
は、予約注文日が1月15日であるため、1月16日の
時点ではすでに発行されている(図11(d))。
【0144】一方、部品Bの確定注文は、1月15日に
確定注文(確定注文番号「123456701」)が発
行されたため(図12(a))、1月16日時点で確定
注文残が17個あり、これが1月22日に納入されて、
在庫に加算される(図13(b))。そして、生産計画
変更後の第4週の生産のための部品所要量は10個であ
るため、生産計画変更により、1月29日の時点で余剰
在庫が10個残っている。そこで、生産計画変更後の第
5週の生産のための部品所要量は65個であるが、まず
在庫の10個を引当てて、不足する55個について確定
注文(確定注文番号「123456901」)を1月2
2日に発行する(図12(c))。これにより、第5週
終了時(2月2日)の在庫を0個に調整できる(図13
(b))。
【0145】さらに、生産計画変更後の第6週の生産の
ための部品所要量は60個であるが、2月5日時点で余
剰在庫はなく、60個すべての確定注文を発行する必要
がある(図13(b))。ここで、1月29日時点で確
定注文に引当て可能な予約注文残は75個あるが、この
予約注文残は2つの予約注文(予約注文番号「1234
569」,「1234571」)から派生したものであ
るため(図13(a))、2つの確定注文(確定注文番
号「123456902」,「123457101」)
を発行することになる(図12(c))。
【0146】その結果、予約注文番号「123456
9」の予約注文には、予約注文残が15個残る。これ
は、部品Bについては、1月15日に予約注文を発行し
た後に生産計画が変更されたため、予約注文を変更でき
なかったためである。そして、この予約注文残は、第7
週以降の生産計画に基づいて、将来の確定注文への引当
てや、予約注文の変更によって調整できる。
【0147】つづいて、上記注文発行システムの構成に
ついて説明する。上記注文発行システムは、インターネ
ットを活用して注文情報を交換するためのEDI(elec
tronic data interchange (電子データ交換))システ
ムとして構築できる。なお、「注文情報」は、フォーキ
ャスト情報、予約注文、確定注文等の発注者が受注者に
提示する情報を意味するものとする。
【0148】例えば、図2に示すように、上記注文発行
システムは、発注部PO,…、集約部PM、発信部P
S、受注部PDを、専用線やインターネット等の通信回
線を介して相互通信可能に接続することにより構成でき
る。例えば、上記注文発行システムは、SAP社のR/
3をベースに構築できる。
【0149】上記の発注部PO、集約部PM、発信部P
Sは、発注者の設備である。発注部POは、例えば、製
品の生産に必要な部品を発注する製品工場の設備であ
り、集約部PMに複数接続できる。集約部PMは、例え
ば、発注者の本社設備であり、複数の発注部POからの
注文情報を一括管理し、受注者へ送信する。また、集約
部PMは、受注者と直接情報交換する発信部PSと接続
されている。発進部PSには、注文情報をWebデータ
(例えば、HTML(hyper text markup language)フ
ァイル)として提示するWebサーバ61と、注文情報
を電子メールデータとして提示するメールサーバ65と
が設けられている。
【0150】上記発注部POは、図1を用いて説明し
た、注文発行装置1およびデータ記憶装置3を備えて構
成されている。発注部POでは、注文発行装置1が発行
した注文情報(例えば、フォーキャスト(所要計画)、
予約注文、確定注文、変更注文、注文取消、注文打切、
納入指示、検収、買掛明細等の情報)を集約部PMのE
DIサーバ51へ送信する。ここで、注文発行装置1
は、注文情報を社内仕様の固定長フォーマットで伝送し
てもよい。そして、注文発行装置1は、注文情報を発行
すると、プリンタで注文書を印刷する。なお、この注文
書は発注者で保存される。また、注文発行装置1とED
Iサーバ51との間は専用線によって接続されていても
よい。
【0151】上記集約部PMは、EDIサーバ51、デ
ータ記憶装置52、トラッキング装置55、データ記憶
装置56を備えて構成されている。なお、トラッキング
装置55およびデータ記憶装置56は、トラッキングシ
ステムを構成している。
【0152】EDIサーバ51は、各発注部POの注文
発行装置1から受信した注文情報を、受注者ごとにまと
めて、発信部PSのWebサーバ61およびメールサー
バ65へ送信する。また、EDIサーバ51は、送信し
た注文情報をデータ記憶装置52に一定期間保存する。
また、EDIサーバ51は、注文発行装置1から受信し
た注文情報のフォーマットをEIAJ標準のフォーマッ
トであるタグ付きデータに変換する。なお、EDIサー
バ51と発信部PSのWebサーバ61およびメールサ
ーバ65とは、専用線によって接続されていてもよい。
【0153】また、トラッキング装置55およびデータ
記憶装置56によるトラッキングシステムは、受信者が
受注端末装置91WでWebサーバ61にアクセスした
アクセス報告、および受注端末装置91Mでメールサー
バ65からの電子メールを受信した受信報告を、Web
サーバ61およびメールサーバ65から取得して、デー
タ記憶装置56に保存する。これにより、発注者は発行
した注文情報の受注者による受領状態を把握できる。
【0154】上記発信部PSは、注文情報を受注者へ提
示するシステムである。発信部PSは、Webサーバ6
1、データ記憶装置62、メールサーバ65、データ記
憶装置66を備えて構成されている。なお、Webサー
バ61およびデータ記憶装置62はWebデータの発信
装置を、メールサーバ65およびデータ記憶装置66は
電子メールデータの発信装置を構成している。そして、
データ記憶装置62およびデータ記憶装置66は、ED
Iサーバ51から送信された注文情報を格納するととも
に、注文情報の伝送先である受注者のリストを格納して
いる。
【0155】上記Webサーバ61は、各受注者が自社
への注文情報を自社の専用ページで閲覧できるように、
注文情報を各受注者ごとに専用のページに編集して、デ
ータ記憶装置62に保存する。そして、受注者がWeb
ブラウザによって、専用ページにアクセスすると、認証
確認の後、その受注者への注文情報のみを表示するWe
bデータを送信する。
【0156】また、上記メールサーバ65は、各受注者
への注文情報をそれぞれ電子メールデータに編集して、
電子メールによって、各受注者へ送信する。
【0157】このように、上記注文発行システムは、注
文情報をWebデータと電子メールデータの2通りの形
式で提示できる。
【0158】上記受注部PDには、Webデータと電子
メールデータとの少なくとも何れか一方を受信可能な装
置が設けられている。具体的には、注文情報をWebデ
ータで受信可能な受注端末装置91Wには、Webブラ
ウザがインストールされている。また、注文情報を電子
メールデータで受信可能な受注端末装置91Mには、電
子メール送受信ソフトウェアがインストールされてい
る。
【0159】ここで、上記の受注端末装置91W,91
Mは、Webデータあるいは電子メールデータに基づ
き、フォーキャスト情報、予約注文および確定注文の注
文書、納品書等を印刷する機能を備えている。なお、注
文書や納品書等を印刷する機能は、上記のWebブラウ
ザあるいは電子メール送受信ソフトウェアが含んでいて
もよいし、他の印刷プログラムを利用してもよい。すな
わち、上記のWebブラウザおよび電子メール送受信ソ
フトウェアは、注文書や納品書等の印刷を通常の印刷機
能または外部の印刷プログラムによって行う汎用のソフ
トウェアであってもよいし、注文書や納品書等を印刷す
る機能を備えた専用のソフトウェアであってもよい。も
ちろん、受注端末装置91W,91Mでは、注文書や納
品書等を、表示画面をそのまま印刷する表示画面機能を
用いて印刷することもできる。この場合、脚注等の法定
の記載事項を画面に表示すればよい。
【0160】そして、受注端末装置91W,91Mは、
注文発行装置1が発行したフォーキャスト情報、予約注
文、確定注文等を受信して受注者に提示するとともに、
受注者が入力した受信確認や出荷情報等を注文発行装置
1へ送信する。また、受注端末装置91W,91Mは、
受信した注文情報をデータ記憶装置92に記録する。ま
た、受注者が注文情報を確認してその注文を受注する
と、プリンタで注文書を印刷する。また、受注者が受注
端末装置91W,91Mで出荷処理を行うと、納品書を
印刷する。すなわち、納品書が、受注者の受注端末装置
91で、発注者の注文発行装置1から送信された注文情
報に基づき印刷される。なお、この納品書はEIAJ標
準納品書の形式で、納品する物品に貼付されるバーコー
ドラベルとともに印刷されてもよい。
【0161】なお、上記のEDIサーバ51、トラッキ
ング装置55、Webサーバ61、メールサーバ65、
受注端末装置91W、受注端末装置91Mは、パーソナ
ルコンピュータ等の汎用コンピュータをベースに構成で
きる。特に、注文情報を電子メールデータで受領する受
注端末装置91Mは簡易なハードウェアで構成できるた
め、受注者は上記注文発行システムに容易に参加でき
る。
【0162】以上のように、上記注文発行システムをE
DIシステムで構築して、上記の多段階注文方式および
注文番号の採番方式を適用することにより、確定注文か
ら納期までの時間を最小限にすることができる。特に、
確定注文番号を予約注文番号に確定連番を追加して決定
することにより、予約注文と関連付けられた納品キー番
号をEIAJ標準納品書に記載できる。
【0163】つづいて、図14から図35を用いて、W
eb型の受注端末装置91W(図2)で表示される画面
の例を説明する。
【0164】まず、受注者が、Webサーバ61にアク
セスし、受注者専用ページのログイン画面で、ユーザ名
およびパスワードを入力して、認証が確認されると、メ
インメニュー(図14)が表示される。
【0165】メインメニューからは、発注者から送信さ
れたフォーキャスト(所要計画)情報、予約注文情報、
確定注文情報、変更注文情報、注文取消情報、注文打切
情報、検収情報、買掛明細情報等を閲覧するページや、
受注照会、納期回答処理、出荷処理等を行うページに移
行できる。
【0166】フォーキャスト情報のページでは、まず、
フォーキャスト情報一覧のページ(図15)が表示され
る。そして、詳細欄の番号をクリックにより、1つのフ
ォーキャスト情報を選択すると、そのフォーキャスト情
報の詳細な内容のページ(図16)が表示される。
【0167】予約注文情報のページでは、まず、予約注
文情報一覧のページ(図17)が表示される。そして、
詳細欄の番号をクリックにより、1つの予約注文情報を
選択すると、その予約注文情報の詳細な内容のページ
(図18)が表示される。また、予約注文情報一覧のペ
ージ(図17)では、各予約注文情報に選択欄が設けら
れており、そのチェックボックスをチェックして確認ボ
タンを押すと、受注者がその予約注文を受領したことに
なり、注文書が印刷される。このとき、受注端末装置9
1Wは、受領確認の情報を注文発行装置1へ送信する。
【0168】確定注文情報のページでは、まず、確定注
文情報一覧のページ(図19)が表示される。そして、
詳細欄の番号をクリックにより、1つの確定注文情報を
選択すると、その確定注文情報の詳細な内容のページ
(図20)が表示される。また、確定注文情報一覧のペ
ージ(図19)では、各確定注文情報に選択欄が設けら
れており、そのチェックボックスをチェックして確認ボ
タンを押すと、受注者がその確定注文を受領したことに
なり、注文書が印刷される。このとき、受注端末装置9
1Wは、受領確認の情報を注文発行装置1へ送信する。
【0169】変更注文情報のページ(図21,図2
2)、注文取消情報のページ(図23,図24)、注文
打切情報のページ(図25,図26)は、確定注文情報
のページ(図19,図20)と同様に動作する。なお、
各注文情報一覧のページ(図21,図23,図25)に
おいて、選択欄ののチェックボックスをチェックして確
認ボタンを押すと、受注者がその注文を受領したことに
なり、申入書が印刷される。
【0170】ここで、変更注文、注文取消、注文打切
は、確定注文を変更するものであるため、確定注文番号
によって管理される。そして、削減された注文数は予約
注文残に戻される。なお、注文取消は、確定注文のすべ
てを予約注文残に戻す手続きである。また、注文打切
は、一部納品済の確定注文の確定注文残を予約注文残に
戻す手続きである。
【0171】検収情報のページ(図27,図28)、買
掛明細情報のページ(図29,図30)は、確定注文情
報のページ(図19,図20)と同様に動作する。
【0172】ここで、受注者は、受領した確定注文に従
って出荷処理を行い、売上処理を行う。一方、出荷され
た部品は発注者により検収され、その結果が上記検収情
報のページ(図28,図28)に表示される。そして、
受注者は、出荷処理の結果である出荷情報と受信した検
収情報とを照合し、不一致であれば、何れが正しいかを
発注者および受注者が確認する。確認の結果、検収情報
が正しければ、受注者が出荷情報を修正する。一方、検
収情報が誤っていれば、発注者が検収情報を修正する。
【0173】また、発注者は、検収結果に基づいて買掛
明細情報を発行する。そして、この買掛明細情報が上記
買掛明細情報のページ(図29,図30)に表示され
る。なお、発注者が注文発行装置1において行った検収
情報の修正は上記買掛明細情報のページに反映される。
【0174】なお、出荷情報、検収情報および買掛明細
情報は、納品ごとに発行されるため、納品キー番号によ
って管理される。また、買掛明細情報には、上記注文発
行システムによって発注・納品した取引以外の取引の買
掛明細を含めてもよい。
【0175】ここで、図31から図35を参照しなが
ら、受注者が行う出荷処理について説明する。なお、以
下では、受注端末装置91WのWebブラウザ上で出荷
処理のデータ入力を行い、納品書の印刷はWebブラウ
ザから呼び出した納品書印刷ソフトで行う場合について
説明する。
【0176】受注者による出荷処理は、メインメニュー
のページ(図14)で「出荷処理」を選択すると表示さ
れる未出荷一覧(新規)のページ(図31)で行う。こ
のページには、未出荷の確定注文残に基づいて、納品デ
ータが受注者の記入すべき事項を空欄にして一覧表示さ
れる。
【0177】納品データには、確定注文による注文数量
が納入指示数量として表示される。また、分納により過
去に出荷処理した数量の合計が回答数量として表示され
る。よって、出荷数量は、納入指示数量から回答数量を
引いた残りの数量の範囲内で設定される。なお、過去に
分納が生じた確定注文の確定注文残に対しては、次の分
納連番が付与された納品キー番号の納品データが設定さ
れて、未出荷一覧(新規)のページに表示される。
【0178】受注者は、未出荷一覧(新規)のページ
で、出荷数量、出荷日、着荷予定日(納入予定日)を記
入し、選択欄のチェックボックスをチェックした後、更
新ボタンを押して、納品データを確定する。このとき、
受注端末装置91Wは、確定した納品データを出荷情報
として注文発行装置1へ送信するとともに、納品書印刷
ソフトを起動する。そして、納品書印刷ソフトが、未出
荷一覧(新規)のページから渡された納品データに基づ
いて、納品書を印刷する。
【0179】また、未出荷一覧(新規)の詳細欄の番号
をクリックして1つの納品データを選択すると、その納
品データの詳細な内容のページ(図32)が表示され
る。なお、このページにおいても、出荷数量、出荷日、
着荷予定日を記入して、納品処理を行うことができる。
【0180】図33は、上記納品書印刷ソフトが未出荷
一覧(新規)のページから印刷指示を受けた印刷待ちの
納品書をリスト表示した画面である。
【0181】上記のように、未出荷一覧(新規)のペー
ジで出荷処理を終了すると、納品書印刷ソフトが自動的
に起動する。そして、納品書印刷ソフトでは、受注者
は、納品書の印刷待ちのリスト(図33)から納品デー
タを選択し、入数情報(梱包情報)を設定した後、「納
品書」、「荷札」(Dラベル)、あるいは納品書および
荷札の「両方」を印刷する。
【0182】ここで、入数情報とは、梱包されている部
品が各梱包で同じ数量か否かを示す情報である。そし
て、入数情報の設定は、納品データの入力画面(図3
4)で行う。なお、納品データの入力画面では、梱包の
入数情報を設定するとともに、未出荷一覧(新規)のペ
ージ(図31)で設定されたデータが確認できる。
【0183】具体的には、図34に示した納品データの
入力画面の入数情報のメニューで個別指定を選択した
後、個別入力ボタンを押し、表示される個別入数の設定
画面(図35)で箱ごとの入数を指定する。例えば、例
えば1回の納品において、梱包の1箱目が200個、2
箱目が300個のように異なる場合、それぞれの箱に梱
包する入数を入力する。なお、この個別入数に基づい
て、各箱に貼付するDラベルの内容および印刷枚数が決
定される。
【0184】このように、梱包の入数を設定することに
より、納品書1通に対してDラベルが複数枚になっても
対応できる。なお、納品書とDラベルとは印刷する用紙
が異なるため、必要な用紙をその度に選択する。
【0185】なお、未出荷一覧(新規)のページ(図3
1)において、納品データを記入して更新ボタンを押し
た際、出荷情報を注文発行装置1へ送信すると同時に、
納品書の印刷を開始することも可能である。この場合、
例えば、未出荷一覧(新規)(図31)の詳細欄の番号
を選択することで表示される納品データの詳細な内容の
ページ(図32)に入数情報のメニュー(図34)を設
けて、入数情報をも未出荷一覧(新規)のページで決定
した後、出荷処理を終了するように構成すればよい。
【0186】なお、システムのトラブル等もあり得るた
め、発注者あるいは受注者において、予定される日時に
発信側からの情報送信がない場合には、受信側より確認
することが、確実な情報伝達のために望ましい。
【0187】最後に、上記実施の形態は本発明の範囲を
限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が
可能である。
【0188】上記注文発行システム、すなわち、上記の
多段階注文方式および注文番号の採番方式は、EDIシ
ステムにおける運用に限定されず、注文書等を郵送など
によって送付する場合にも有効である。
【0189】上記注文発行システムは、在庫リスクを低
減するものであり、製品工場と部品工場との間の注文発
行処理に限定されない。
【0190】また、予約注文番号および確定注文番号
は、予約注文と確定注文とを関連付けて管理できればよ
く、数字以外のアルファベット等の符号によって構成さ
れていてもよい。
【0191】また、予約注文番号および確定注文番号の
桁数は納品書等の形式の範囲内で任意に設定できる。す
なわち、確定注文番号が予約注文番号を含む形式の場
合、予約注文番号は7桁に限定されないし、確定連番も
2桁に限定されない。また、確定連番の位置も予約注文
番号の後ろに追加するものでなくてもよい。
【0192】さらに、上記注文番号の採番方式は、予約
注文番号および確定注文番号以外に両者を関連付ける管
理番号を設け、この管理番号を介して予約注文番号と確
定注文番号とを関連付けてもよい。
【0193】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図36から図44に基づいて説明すれば、以下
のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形
態1において示した部材と同一の機能を有する部材に
は、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、実
施の形態1において定義した用語については、特に断ら
ない限り本実施の形態においてもその定義に則って用い
るものとする。
【0194】なお、本明細書および図面では、「所要量
計画情報」を、「フォーキャスト」あるいは「フォーキ
ャスト情報」と記すことがある。また、以下では、フォ
ーキャスト情報を、Webデータの形式で提示する場合
について説明するが、提示の形式はこれに限定されず、
例えば電子メールによっても提示できる。
【0195】本実施の形態では、前記実施の形態1に係
る注文発行システムで行われる部品の所要量計画情報
(フォーキャスト情報)の提示について詳細に説明す
る。すなわち、上記注文発行装置1に注文発行処理部1
0(図1)とともに設けられているフォーキャスト情報
提示処理部40(図36)の機能について説明する。な
お、注文発行処理部10とフォーキャスト情報提示処理
部40とは、それぞれ別々の装置に設けられていてもよ
い。
【0196】図36に示すように、本実施の形態に係る
注文発行装置1に設けられるフォーキャスト情報提示処
理部40は、上述の所要量算出部12および在庫テーブ
ル13aに加えて、アクション情報作成部(変更情報発
行手段)41、フォーキャスト情報提示制御部(所要量
計画情報発行手段)42を備えて構成されている。
【0197】上記フォーキャスト情報提示処理部40
は、所要量算出部12がデータ記憶装置3に格納されて
いる生産計画31と製品の部品構成である製品構成32
とに基づいて、機種別に必要な部品所要量を計算し、在
庫引当部13が在庫マスタ33に基づいて手持ちの理論
在庫数量から部品所要量を引き当てて、部品の必要日
(計画納期)と必要数量(計画所要量)とを算出する。
そして、上記フォーキャスト情報提示制御部42が、部
品の計画納期および計画所要量を、通信部25を介し
て、社外用Webサーバ61および社内用Webサーバ
63の記憶部に格納し、受注端末装置91Wおよび社内
関連部門端末装置81で閲覧できるように登録する。ま
た、上記フォーキャスト情報提示制御部42は、決定し
た計画納期および計画所要量をデータ記憶装置3のフォ
ーキャスト36に格納する。
【0198】上記アクション情報作成部41は、部品の
計画納期および計画所要量の変更、追加、取消等の変更
情報(アクション情報)を作成する。そして、上記フォ
ーキャスト情報提示制御部42が、部品の計画納期およ
び計画所要量と同様に、アクション情報を、通信部25
を介して、社外用Webサーバ61および社内用Web
サーバ63の記憶部に格納し、受注端末装置91Wおよ
び社内関連部門端末装置81で閲覧できるように登録す
る。また、上記フォーキャスト情報提示制御部42は、
決定したアクション情報をデータ記憶装置3のフォーキ
ャスト36に格納する。
【0199】ここで、フォーキャスト情報(計画所要量
情報)は、機種別の部品の月次および週次の所要量情報
の他、製品の生産や組み立てを取引先に委託する完成品
の月次および週次所要量情報も含まれている。さらに
は、月次および週次の所要量情報とは別に、月次および
週次所要量情報の変更、追加、取消等の変更情報を取引
先に提供するためのアクション情報が含まれる。なお、
フォーキャスト情報、すなわち各所要量情報およびアク
ション情報は、生産計画の変更等に従って、定期的およ
び/あるいは変更の都度、最新情報に更新される。
【0200】図37は、上記注文発行装置1を含む注文
発行システムの構成の概略を示すブロック図である。
【0201】図37に示すように、上記注文発行システ
ムでは、発注者が社外用Webサーバ61に登録した社
外用フォーキャスト情報を、国内および海外の受注者が
インターネットNO等の通信回線を介して社外用Web
サーバ61に接続されている受注端末装置91Wで閲覧
することができる。なお、注文発行装置1と社外用We
bサーバ61との間には、注文発行装置1への外部から
の侵入を防止するために、ファイアウォール69が設け
られている。
【0202】このように、フォーキャスト情報を提示す
ることにより、発注者は、生産計画の変更に伴う部品の
増減や部品納入時期の変更等の緊急かつ最新の情報を、
予約注文あるいは確定注文に先だって受注者に提供でき
る。よって、受注者は、将来の受注の変更に対して、余
裕をもって迅速に対応することが可能になる。
【0203】また、上記注文発行装置1は、受注者が閲
覧するものと同じフォーキャスト情報を社内用Webサ
ーバ63に登録する。これにより、上記注文発行システ
ムでは、受注者が閲覧するものと同じフォーキャスト情
報を、受注者の社内関連部門(生産企画部、資材部等)
において、イントラネットNI等の通信回線を介して社
内用Webサーバ63に接続されている社内関連部門端
末装置81で閲覧することができる。
【0204】ここで、社外用Webサーバ61で提示さ
れるフォーキャスト情報と社内用Webサーバ63で提
示されるフォーキャスト情報との違いは、前者が受注者
が自社に関する情報のみを閲覧できるように受注者ごと
に管理されているのに対し、後者は生産計画等に係わる
社内関連部門が利用するために、機種別に全受注者への
フォーキャスト情報が管理されていることである。
【0205】上述のように、上記注文発行システムは、
従来の部品発注方式の欠点を補うため、発注者の生産計
画の遂行に必要な部品の計画所要量を部品所要量計画情
報(フォーキャスト情報)として、予約注文や確定注文
を発行する前にあらかじめ受注者に提示する、三段階の
注文方式を実施する。
【0206】ここで、予約注文とは、部品が必要となる
日時から当該部品の手配に必要な調達リードタイム(部
品の手配に必要な時間)を遡って発行する予約の注文を
いう。また、確定注文とは、全ての購買条件が確定した
注文であり、当該部品の必要日時の間近に実際の必要数
量および納期を指定して発行する注文をいう。また、部
品所要量計画情報(フォーキャスト情報)とは、現在か
ら例えば16週間先までの生産計画に基づき、各生産日
において該当機種の生産に必要な部品の計画所要量(予
定納期、計画数量)を取引先に提供するものである。
【0207】なお、図39に示すように、予約注文およ
び確定注文は、発注者に引取責任、受注者に部品供給責
任がある。これに対して、部品所要量計画情報は、受注
者が材料手配等を計画的に実施できるように計画情報を
事前に提示することを主要目的にしているため、単なる
計画情報の提供であって、取引契約ではない。よって、
部品所要量計画情報では、引取責任や供給責任は一切生
じない。それゆえ、所要量情報には、生産計画遂行のた
めの計画納期や計画数量は提示されるが、価格の提示は
原則として行われない。
【0208】また、部品所要量計画情報を提示する際、
計画情報が順次、予約注文や確定注文に移行して行くこ
とを考慮して、図42のように、予約注文および確定注
文の情報とともに提示してもよいし、部品所要量計画情
報のみを提示してもよい。
【0209】図40は、部品所要量計画情報の発行時期
等、注文発行の実施時期の例を示す説明図である。な
お、図40の例は、業務の効率化のため、毎週1回見直
してデータの洗い替えを行う場合の一例を示している。
【0210】まず、発注者は社内の生産企画会議等によ
って決定された4ヶ月先の生産計画に基づき、初回のフ
ォーキャスト情報として月次・週次単位の部品所要量情
報や新規アクション情報を発行する。ここで、生産計画
は、随時あるいは定期的に見直される。例えば、製品の
品質向上やコストダウンを目的とする部品の増減(員数
の変更)や取引先の変更等は、その都度、見直しが行わ
れ、計画納期と必要台数については、定期的に見直しが
行われる。そこで、上記注文発行装置1は、生産計画が
見直される度に、データの洗い替えを行い、月次および
週次の所要量情報を最新情報に更新する。よって、部品
所要量情報は、最初の状態から週次ローリングして見直
され、納期月が終了した段階で消去される。
【0211】つぎに、図38のフローチャートを参照し
ながら、上記フォーキャスト情報提示処理部40による
フォーキャスト情報の作成手順について説明する。
【0212】ここで、フォーキャスト情報提示制御部4
2は、以下のステップS31〜S46を、フォーキャス
ト情報の見直し日をフォーキャスト情報の作成処理の演
算日から未来へ1週ずつ進めながら、例えば16週間に
ついて演算する(S47,S48)。
【0213】ステップS31では、所要量算出部12
が、機種ごとの製品構成32を読み込み、1台の生産に
必要な各部品の所要量を取得する。
【0214】ステップS32では、所要量算出部12
が、機種ごとの週別の生産計画31を読み込む。
【0215】ステップS33では、所要量算出部12
が、ステップS31,S32で読み込んだ製品構成32
および生産計画31に基づいて、週別の計画納期を決定
する。
【0216】ステップS34では、ステップS33で決
定した計画納期に基づいて、週ごとの生産に必要な部品
および各部品の必要数量を算出して、所要量テーブル1
2aとして保持する。
【0217】ステップS35では、在庫引当部13が、
当該部品のその週の理論在庫(余剰部品)を読み込んで
在庫テーブル13aとして保持する。
【0218】ステップS36では、在庫引当部13が、
ステップS34で求めた部品ごとの必要数量に、ステッ
プS35で読み込んだ在庫テーブル13aの部品ごとの
在庫数を引当てて、計画納入必要数を算出する。
【0219】ステップS37(所要量計画情報発行ステ
ップ)では、ステップS33で決定した計画納期と、ス
テップS36で算出した計画納入必要数とから、フォー
キャスト情報提示制御部42が、機種ごとに最初の月次
および週次の部品所要量計画情報を作成して、データ記
憶装置3にフォーキャスト36として記憶する。
【0220】ステップS38では、S37で作成した月
次および週次の部品所要量計画情報に確定注文の対象と
なるものがあるか否かを判定する。そして、判定がYE
Sであれば、確定注文を発行する処理(S39)へ移行
し、判定がNOであれば、ステップS40に進む。
【0221】ステップS40では、さらに、月次および
週次の部品所要量計画情報に予約注文の対象となるもの
があるか否かを判定する。そして、判定がYESであれ
ば、予約注文を発行する処理(S41)へ移行し、判定
がNOであれば、ステップS42に進む。
【0222】ステップS42では、最初のアクション情
報であるか否かを判定し、初回であれば(YES)、ア
クション情報作成部41が新規のアクション情報を作成
してデータ記憶装置3にフォーキャスト36として記憶
する(S43)、その後ステップS46へ移行する。こ
れに対して、初回のアクション情報でなければ(N
O)、ステップS44へ進む。
【0223】ステップS44では、生産計画の変更に伴
い、提示数量や計画納期等が前回から変わったか否かを
判定し、相違がなければ(NO)、ステップS46へ移
行する。これに対して、提示数量や計画納期等に変更が
あれば(YES)、アクション情報作成部41が変更後
のアクション情報を作成してデータ記憶装置3にフォー
キャスト36として記憶する(S45:変更アクション
情報発行ステップ(変更情報発行ステップ))。なお、
変更アクション情報は、受注者や社内関連部門の担当者
が変更箇所を容易に確認できるように、新規アクション
情報で提示した数量の追加(増量)や取消(減量)等の
変更箇所を、例えば色別で表示する。
【0224】ステップS46では、ステップS37で作
成した最初の月次および週次の部品所要量情報に、生産
計画の変更に伴うステップS45での変更情報の他、確
定注文発行処理(S39)や予約注文発行処理(S4
1)で生成された情報等を付加し、月次および週次部品
所要量情報を編集して、最新情報に更新する。
【0225】以上のフォーキャスト情報の作成手順によ
って、月次および週次の部品所要量計画情報およびアク
ション情報が週単位で定期的に見直され、常に最新の計
画情報が受注者および社内関連部門に提示される。
【0226】つぎに、図41から図44を用いて、上記
注文発行システムにおいて、受注端末装置91Wに表示
される月次および週次の所要量情報とアクション情報と
の具体的な表示例を説明する。
【0227】図41は、受注者「ABC株式会社」に提
示された、製品「エアコン」の部品について4ヶ月先ま
での月次部品所要量計画情報を示している。図41に示
すように、月次所要量には、納期月別に計画必要数量の
総量が表示されている。この月次所要量情報から、受注
者は、発注者の生産計画に基づいた4ヶ月先までの納期
月単位の総量を把握することができる。
【0228】しかし、図41中に矢印で示すように、各
納期の計画必要数量には、初めて数量提示された所要量
情報(納期10月)、更新後の所要量情報(納期9
月)、予約注文残(納期7,8月)、確定注文済み分
(納期7月)が含まれている。よって、月次所要量情報
はあくまで納期月単位の総量把握には適しているが、月
次所要量に含まれる、予約注文や確定注文等の内訳を確
認することはできない。
【0229】そこで、例えば、図41に示した部品NO
1の「プッシュスイッチ」のさらに詳細な計画情報は、
図42に示す週次所要量情報で確認できる。すなわち、
図42に示すように、週次所要量情報では、部品所要量
情報が、週次ごとに表示される。当然、週次所要量情報
の総量は月次所要量情報(図41)の数値と一致する。
また、週次所要量情報では、部品所要量情報が注文種別
(フォーキャスト,予約注文,確定注文等)ごとに表示
される。よって、月次数量の週次の数量および注文種別
の内訳を知ることができる。
【0230】例えば、計画納期10月には、初めて提示
された計画必要数量、すなわち納期10月の1800個
(月次所要量計画情報FM )が週次別の計画所要量(週
次所要量計画情報Fw )で示されている。また、計画納
期9月には、計画必要数量の変更によって更新されたフ
ォーキャスト情報が週次別に示されている。なお、どの
ように変更されたかは、前回の見直し日である1週間前
のフォーキャストとの差を見ればよい。
【0231】さらに、計画納期7月および8月には、計
画必要数量は全く示されていない。これは、前回提示さ
れていた週次別の計画必要数量が予約注文あるいは確定
注文へ移行して、フォーキャストの計画必要数量が消去
されたためである。具体的には、計画納期8月には、フ
ォーキャストのすべての計画必要数量(総量4700
個)が、新規の予約注文に移行されている。また、直近
の納期7月には、新規の確定注文として総量900個
が、新規の予約注文として総量1200個が、それぞれ
週次別に示されている。したがって、注文発行装置1
は、これらの数量で予約注文あるいは確定注文を発行す
ることになる。
【0232】このように、週次所要量情報は、月次所要
量情報では納期月別に総量しか把握できなかった数量
を、納期週別かつ注文種別(フォーキャスト,予約注
文,確定注文等)にその内訳を表示することができる。
【0233】したがって、受注者は、週次所要量情報に
従い、事前に材料の手配や共通加工等の部品生産の準備
を計画的に行うとともに、予約注文に対する生産の着手
や確定注文に対する納品準備を行うことができる。
【0234】さらに、上記フォーキャスト情報提示処理
部40は、上記の月次所要量情報および週次所要量情報
とは別に、発注者の生産計画の変更によって発生した月
次および週次所要量情報の変更(部品の追加・取消、納
期の変更等)を、一目で確認できるように変更内容のみ
を抜粋したアクション情報として提示する。
【0235】図43は、上記注文発行装置1のフォーキ
ャスト情報提示処理部40が提示する新規(初回)のア
クション情報の一例を示す説明図で、受注者の受注端末
装置91Wで表示されたものである。なお、アクション
情報(図43,図44)において、数量欄および予定納
期欄中の『変更後』とは、情報作成日現在の計画所要量
および計画納期を意味している。
【0236】月次および週次の所要量情報中で初めて数
量提示された部品情報(完成品も含む)は、新規のアク
ション情報として作成され(図38のS43)、受注者
に提示される。図43の例では、「エアコン」の生産に
使用される3つの部品「モーターG,H,J」の10月
生産の計画納期分(計画所要量)が、初めて数量提示さ
れた新規のアクション情報として示されている。
【0237】よって、受注者は、この新規アクション情
報を基に、材料の手配等の部品生産の準備を計画的に行
うことができる。
【0238】さらに、図44は、上記注文発行装置1の
フォーキャスト情報提示処理部40が提示すする変更後
のアクション情報の一例を示す説明図である。新規のア
クション情報(図43)は、初めて数量提示された部品
情報のみを抜粋して提示してた情報である。これに対し
て、変更後のアクション情報は、その後の生産計画の変
更によって発生した、部品の追加(増量)や取消(減
量)、計画納期の変更、製品の品質向上等による員数の
変更、製品の設計変更による新規部品の追加等の変更情
報を表示する。
【0239】よって、受注者は、この変更後のアクショ
ン情報を基に、生産計画の変更等による最新の変更情報
を入手できるので、余裕をもって迅速な対応ができ、効
率的な部品生産体制を組むことが可能になる。
【0240】なお、計画納期の変更のみが行われた場合
は、週次所要量情報(図42)で確認できるため、変更
後のアクション情報は提示してもよいし、提示しなくて
もよい。
【0241】ここで、上記フォーキャスト情報提示制御
部42は、変更後のアクション情報を、計画情報の追
加、取消、変更等の変更後の内容に、その変更内容に応
じた所定の色分けを施して表示する。例えば、数量欄の
部品の追加(増量)は青色、部品の取消(減量)は赤
色、変更なしの場合は白色に表示する。さらに、員数の
変更(製品の品質向上やコストダウンを目的とする部品
の増減)や設計変更等による部品の新規追加は、部品コ
ード欄を緑色に表示する。
【0242】すなわち、図44の例では、エアコン部品
のモーターHおよびモーターJは、変更後の数量欄の背
景が赤色に表示されるため、前回より計画必要数量がそ
れぞれ減量されていることが一目でわかる。また、モー
ターGについては、部品コード欄の背景が緑色に表示さ
れ、かつ、変更後の数量欄の背景が青色に表示されるた
め、通常の生産計画変更による部品の増量ではなく、員
数の変更による部品の増量であることが容易に理解でき
る。
【0243】このように、変更後のアクション情報にお
ける変更内容の色別表示は、変更部分の視覚的な判別を
一層容易にする。なお、変更された情報の色別表示は、
変更後のアクション情報に限らず、月次所要量情報や週
次所要量情報においても前回との変更部分に色別表示を
施してもよい。これにより、受注者および社内関連部門
において、視覚的に確認しやすいように変更内容を表示
できる。
【0244】以上のように、上記注文発行装置1を含む
注文発行システムによれば、受注者は、受注端末装置9
1Wによってフォーキャスト情報をダウンロードして自
社の生産計画に取り込むことができるとともに、事前に
材料の手配や共通加工等の部品生産の準備を計画的に行
うことが可能になる。よって、受注者は効率的な部品等
の生産体制を組むことができる。
【0245】また、上記注文発行装置1を含む注文発行
システムによれば、受注者に提示されたものと同じフォ
ーキャスト情報が、社内用Webサーバ63によりイン
トラネットNIを介して社内関連部門でも検索できるた
め、発注者は受注者との計画情報の共有が可能となり、
生産計画の変更に対しても部品調達を容易に行うことが
可能となる。
【0246】すなわち、上記注文発行装置1を含む注文
発行システムによれば、発注者は予約注文あるいは確定
注文の発行の前にあらかじめ生産に必要な部品の所要量
情報を受注者に提供できるとともに、発注者と受注者と
で変更情報を含む常に最新の計画情報を共有できるた
め、生産計画の変更に伴う緊急対応等が可能となり、発
注者を核とした生産グループとしての生産総合力を向上
させることができる。
【0247】なお、上記の実施の形態は、本発明の範囲
を限定するものでなく、本発明の範囲内で種々の変更が
可能である。
【0248】例えば、本実施の形態では、上記注文発行
装置1のフォーキャスト情報提示処理部40は、計画納
期、必要部品、計画所要量等を業務効率から毎週1回、
定期的に見直して、月次および週次所要量情報やアクシ
ョン情報を作成し、提示することとした。しかし、計画
納期、必要部品、計画所要量等を毎日あるいは変更の都
度、見直しをしてもよいし、それに伴って、上記所要量
情報を毎日あるいは変更の都度、更新しても何ら支障は
ない。
【0249】さらに、上記注文発行装置1は、予定の納
期および納入数を提示する予約注文発行部17と、確定
した納期および納入数を提示する確定注文発行部14と
を備えた装置(注文発行処理部10)と、予約注文ある
いは確定注文の発行の前にあらかじめ生産に必要な部品
の所要量情報を発行する部品所要量計画情報発行手段
(フォーキャスト情報提示制御部42)を備えた装置
(フォーキャスト情報提示処理部40)とを含み、上記
の両装置が通信可能に接続されていてもよい。
【0250】これにより、発注者は受注者に予約注文あ
るいは確定注文を発行する前に、あらかじめ生産に必要
な部品所要量計画情報を提供できる。よって、受注者は
事前に材料の計画的な購入や共通加工(汎用加工)等の
生産計画の立案など、部品生産の計画的な準備が可能と
なり、効率的な部品生産体制を組むことが可能になる。
一方、発注者は部品調達が容易になり、効率的な生産計
画を組むことが可能になる。
【0251】また、上記注文発行装置1は、部品の納期
月別の所要量情報である月次所要量情報と、部品の納期
週別の所要量情報である週次所要量情報と、月次および
週次の所要量情報の変更、追加、取消等の変更情報であ
るアクション情報とを発行してもよい。さらに、上記注
文発行装置1は、月次所要量情報、週次所要量情報、ア
クション情報を、生産計画の変更等に従って、定期的あ
るいは変更の都度、最新情報に更新してもよい。
【0252】これにより、発注者は、生産計画の変更に
伴う部品の増減や部品納入時期の変更等の緊急かつ最新
の情報を、予約注文あるいは確定注文に先立って受注者
に提供することが可能になる。
【0253】また、上記注文発行装置1は、アクション
情報を受注端末装置91Wや社内関連部門端末装置81
で提示する際、部品所要量情報の追加、変更、取消等の
変更情報を色分け表示してもよい。
【0254】これにより、変更情報を容易に識別するこ
とが可能になる。よって、受注者は事前の変更内容に対
して、余裕をもって迅速に対応することが容易となる。
【0255】また、上記注文発行システムは、上記注文
発行装置1の部品所要量計画情報を発行する装置(フォ
ーキャスト情報提示処理部40)と、該装置と通信回線
を介して接続された端末装置(受注端末装置91W)
と、を含んでいてもよい。
【0256】これにより、受注者は端末装置によって発
注者が発行した部品所要量計画情報を通信回線を介して
受領することができる。よって、発注者と受注者とが常
に最新の部品所要量計画情報を共有できるので、発注者
は部品の調達リードタイムを実質的に短縮することが可
能となる。したがって、発注者を核とした生産グループ
としての生産総合力を向上させることが可能になる。
【0257】また、上記注文発行方法は、部品の納期月
別の所要量情報をに受注者に発行する月次所要量情報発
行ステップと、部品の納期週別の所要量情報を受注者に
発行する週次所要量情報発行ステップと、月次および週
次の所要量情報の変更、追加、取消等の変更情報を受注
者に発行するアクション情報発行ステップとを含んでい
てもよい。
【0258】これにより、月次および週次の部品所要量
情報やアクション情報を発行することが可能になる。
【0259】最後に、本発明は、複数の機器(例えば、
ホストコンピュータ、端末コンピュータ、インタフェー
ス機器、ネットワーク機器、リーダ、プリンタなど)か
ら構成されるシステムに適用しても、一つの機器からな
る装置(例えば、携帯型コンピュータ、ワープロ装置な
ど)に適用してもよい。
【0260】また、本発明の目的は、上述した機能を実
現するソフトウエアである注文発行および受注プログラ
ムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コー
ドプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読
み取り可能に記録した記録媒体を、システムあるいは装
置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ
(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されている
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成可能である。この場合、記録媒体から読み出された
プログラムコード自体が上述した機能を実現することに
なり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発
明を構成することになる。
【0261】上記プログラムコードを供給するための記
録媒体は、システムあるいは装置と分離可能に構成する
ことができる。また、上記記録媒体は、プログラムコー
ドを供給可能であるように固定的に担持する媒体であっ
てもよい。そして、上記記録媒体は、記録したプログラ
ムコードをコンピュータが直接読み取ることができるよ
うにシステムあるいは装置に装着されるものであって
も、外部記憶装置としてシステムあるいは装置に接続さ
れたプログラム読み取り装置を介して読み取ることがで
きるように装着されるものであってもよい。
【0262】例えば、上記記録媒体としては、磁気テー
プやカセットテープ等のテープ系、フロッピーディスク
/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/M
O/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディ
スク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード
等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/E
EPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系など
を用いることができる。
【0263】また、上記プログラムコードは、コンピュ
ータが記録媒体から読み出して直接実行できるように記
録されていてもよいし、記録媒体から主記憶のプログラ
ム記憶領域へ転送された後コンピュータが主記憶から読
み出して実行できるように記録されていてもよい。
【0264】さらに、システムあるいは装置を通信ネッ
トワーク(インターネット、イントラネット等を含む)
と接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネッ
トワークを介して供給してもよい。
【0265】なお、プログラムコードを記録媒体から読
み出して主記憶に格納するためのプログラム、および、
通信ネットワークからプログラムコードをダウンロード
するためのプログラムは、コンピュータによって実行可
能にあらかじめシステムあるいは装置に格納されている
ものとする。
【0266】上述した機能は、コンピュータが読み出し
た上記プログラムコードを実行することによって実現さ
れるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づ
き、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処
理の一部または全部を行うことによっても実現される。
【0267】さらに、上述した機能は、上記記録媒体か
ら読み出された上記プログラムコードが、コンピュータ
に装着された機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そ
のプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボー
ドや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理
の一部または全部を行うことによっても実現される。
【0268】
【発明の効果】本発明の注文発行装置は、以上のよう
に、予定の納期および納入数を提示する予約注文を発行
する予約注文発行手段と、確定した納期および納入数を
提示する確定注文を発行する確定注文発行手段と、上記
の予約注文および確定注文にそれぞれ互いに関連付けら
れた注文番号を付与する注文番号付与手段とを備えた構
成である。
【0269】また、本発明の注文発行方法は、以上のよ
うに、予定の納期および納入数を提示する予約注文を発
行する予約注文発行ステップと、確定した納期および納
入数を提示する確定注文を発行する確定注文発行ステッ
プと、上記の予約注文および確定注文にそれぞれ互いに
関連付けられた注文番号を付与する注文番号付与ステッ
プとを含む方法である。
【0270】それゆえ、受注者への注文を予約注文およ
び確定注文により多段階に発行することによって、発注
者は、受注者が出荷および運送に要する期間を納期(納
入予定日)から遡った時点で、注文内容を確定すること
ができる。すなわち、発注者は、部品を超短期の納期で
発注して調達することが可能となる。
【0271】よって、実質的な調達リードタイムを短縮
することができ、在庫リスクを低減できる。また、実際
に発売する日時に限りなく近い時点で生産決定ができ、
商品を生産できる。
【0272】さらに、予約注文と確定注文とを関連付け
て管理できるように、予約注文番号および確定注文番号
をそれぞれ付与することにより、一つの予約注文から複
数の確定注文を発生させた場合においても、基になる予
約注文を同定でき、予約注文と確定注文とのそれぞれに
おいて注文残管理を行うことが可能となる。なお、予約
注文番号および確定注文番号は、予約注文と当該予約注
文から派生した確定注文とを関連付けて管理できればよ
く、数字以外のアルファベット等の符号によって構成さ
れていてもよい。
【0273】したがって、上記の構成および方法によれ
ば、一般的に必要部品の注文後に変更されることが多い
生産計画に部品調達を容易に追従させることができると
いう効果を奏するとともに、多段階に注文を発行する方
式において注文残管理を容易に行うことができるという
効果を奏する。
【0274】本発明の注文発行装置は、以上のように、
さらに、上記注文番号付与手段は、上記確定注文に上記
予約注文の予約注文番号を含む確定注文番号を付与する
構成である。
【0275】それゆえ、さらに、予約注文番号を含むよ
うに確定注文番号を採番することによって、予約注文お
よび確定注文により注文を多段階に発行しても、予約注
文と確定注文との関連を発注者および受注者が容易に把
握できるという効果を奏する。また、予約注文番号と確
定注文番号とを1項目で記録でき、バーコード等への変
換も容易であるという効果を奏する。
【0276】さらに、EIAJ標準納品書を使用する場
合、確定注文番号を注文番号とし、これに基づき納品キ
ー番号を決定できる。すなわち、納品キー番号を予約注
文番号を含む形式で決定できるという効果を奏する。も
ちろん、分納のための管理番号も付与できる。そして、
納品キー番号は、出荷時に付与されて納品書に記載さ
れ、出荷情報、検収情報、買掛明細等の管理に使用され
るものであるため、これらの情報を含めて予約注文およ
び確定注文を、予約注文番号に基づき統合して管理でき
るという効果を奏する。
【0277】本発明の注文発行装置は、以上のように、
さらに、上記予約注文の予約注文残を上記確定注文に引
当てる予約注文残引当手段を備えるとともに、上記予約
注文発行手段が、上記確定注文の注文数のうち、上記予
約注文残引当手段によって引当てられなかった注文数分
の予約注文を発行する構成である。
【0278】それゆえ、さらに、発注者が注文を発行す
る際、まず、確定注文に予約注文残を引当て、不足する
場合に引当てられなかった注文数分のみの予約注文を発
行することができる。したがって、予約注文残の管理が
可能となるため、予約注文残の発生を防止して、在庫リ
スクを低減できるという効果を奏する。
【0279】本発明の注文発行システムは、以上のよう
に、上記の注文発行装置と、該注文発行装置に通信回線
を介して接続された受注端末装置とを具備する構成であ
る。
【0280】それゆえ、注文発行装置が発行した予約注
文および確定注文を、受注端末装置が通信回線を介して
受領することができる。
【0281】これにより、上記注文発行システムをED
Iシステムで構築して、上記の多段階注文方式および注
文番号の採番方式を適用することにより、確定注文から
納期までの時間を最小限に短縮できるとともに、予約注
文と確定注文とを関連付けて管理できる。
【0282】したがって、上記注文発行システムによれ
ば、一般的に必要部品の注文後に変更されることが多い
生産計画に部品調達を容易に追従させることができると
ともに、多段階に注文を発行する方式において注文残管
理を容易に行うことができるという効果を奏する。
【0283】本発明の注文発行装置は、以上のように、
予定の納期および納入数を提示する予約注文を発行する
予約注文発行手段と、確定した納期および納入数を提示
する確定注文を発行する確定注文発行手段と、上記の予
約注文および確定注文の前に、将来発注される見込みの
計画所要量および計画納期をあらかじめ提示する所要量
計画情報を発行する所要量計画情報発行手段と、を備え
た構成である。
【0284】また、本発明の注文発行方法は、以上のよ
うに、予定の納期および納入数を提示する予約注文を発
行する予約注文発行ステップと、確定した納期および納
入数を提示する確定注文を発行する確定注文発行ステッ
プと、上記の予約注文および確定注文の前に、将来発注
される見込みの計画所要量および計画納期をあらかじめ
提示する所要量計画情報を発行する所要量計画情報発行
ステップと、を含む方法である。
【0285】それゆえ、発注者は受注者に予約注文ある
いは確定注文を発行する前に、あらかじめ生産計画によ
って発注が見込まれる所要量(計画所要量)および納期
(計画納期)を提示できる。
【0286】したがって、受注者は、計画所要量および
計画納期に基づいて、事前に材料の計画的な購入や共通
加工(汎用加工)等の生産計画の立案など、部品生産の
計画的な準備が可能となり、効率的な部品生産体制を組
むことが可能になるという効果を奏する。また、発注者
は部品調達が容易になり、効率的な生産計画を組むこと
が可能になるという効果を奏する。
【0287】本発明の注文発行装置は、以上のように、
さらに、上記所要量計画情報発行手段は、上記所要量計
画情報として、納期月別の月次所要量計画情報および納
期週別の週次所要量計画情報の少なくとも何れか一方を
発行するものである。
【0288】上記注文発行装置では、所要量計画情報
を、納期月別の月次所要量計画情報や納期週別の週次所
要量計画情報の形態で管理し、発行することが好まし
い。特に、週次所要量計画情報と月次所要量計画情報と
を両方発行すれば、月次所要量計画情報で納期月別に総
量的に提示される計画所要量を、納期週別の内訳で提示
できるという効果を奏する。
【0289】本発明の注文発行装置は、以上のように、
さらに、上記所要量計画情報によってすでに提示された
計画所要量および計画納期に生じた変更内容を抽出し、
変更情報として発行する変更情報発行手段をさらに備え
た構成である。
【0290】また、本発明の注文発行方法は、以上のよ
うに、さらに、上記所要量計画情報によってすでに提示
された計画所要量および計画納期に生じた変更内容を抽
出し、変更情報として発行する変更情報発行ステップを
さらに含む方法である。
【0291】それゆえ、さらに、発注者は、生産計画の
変更に伴う部品の計画所要量の増減や計画納期の変更等
の緊急かつ最新の情報を、予約注文あるいは確定注文に
先立って受注者に提供することができる。
【0292】よって、受注者は、発注者の生産計画の変
更等によって発生した最新の計画所要量および計画納期
を入手できるので、変更に余裕をもって迅速な対応がで
き、効率的な部品生産体制を組むことが可能になるとい
う効果を奏する。
【0293】本発明の注文発行装置は、以上のように、
さらに、上記の所要量計画情報および変更情報は、定期
的および変更発生時の少なくとも何れか一方の時点で、
最新の内容に更新される。
【0294】それゆえ、さらに、生産計画の変更等を、
所要量計画情報および変更情報に確実に反映することが
できる。よって、常に最新の所要量計画情報および変更
情報を発注者と受注者とで共有できるため、生産計画の
変更等に対しても的確な緊急対応が可能となるという効
果を奏する。したがって、発注者を核としたグループと
しての生産総合力を発揮することができるという効果を
奏する。
【0295】本発明の注文発行システムは、以上のよう
に、上記の注文発行装置と、該注文発行装置に通信回線
を介して接続された受注端末装置と、を具備する構成で
ある。
【0296】それゆえ、受注者は、発注者の生産計画の
変更に対応することが容易となる。すなわち、発注者
は、一般的に必要部品の注文後に変更されることが多い
生産計画に、部品調達を容易に追従させることができ
る。その結果、発注者は部品の調達リードタイムを実質
的に短縮できるという効果を奏する。したがって、上記
注文発行システムによれば、発注者を核とした生産グル
ープとしての生産総合力を向上させることが可能となる
という効果を奏する。
【0297】本発明の注文発行プログラムは、以上のよ
うに、コンピュータを上記の各手段として機能させるコ
ンピュータ・プログラムである。
【0298】それゆえ、コンピュータで上記注文発行装
置の各手段を実現することによって、上記注文発行装置
を実現することができる。したがって、上記した注文発
行装置の効果である、一般的に必要部品の注文後に変更
されることが多い生産計画に部品調達を容易に追従させ
ることができるという効果を奏する。また、生産計画の
変更に伴う緊急対応等、発注者を核としたグループとし
ての生産総合力を発揮することが可能となるという効果
を奏する。
【0299】本発明の注文発行プログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体は、以上のように、
上記の各手段をコンピュータに実現させて、上記注文発
行装置を動作させる注文発行プログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0300】それゆえ、上記記録媒体から読み出された
上記注文発行プログラムによって、上記注文発行装置を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る注文発行装置の構
成の概略を示すブロック図である。
【図2】図1に示した注文発行装置を含む注文発行シス
テムの構成の概略を示すブロック図である。
【図3】図1に示した注文発行装置による注文発行処理
の動作を示すフローチャートである。
【図4】図1に示した注文発行装置が注文発行処理で実
施する多段階注文方式の概略を示す説明図である。
【図5】図1に示した注文発行装置が注文発行処理で行
う予約注文の実施方法を示す説明図である。
【図6】図1に示した注文発行装置が注文発行処理で行
う確定注文の実施方法を示す説明図である。
【図7】図1に示した注文発行装置が注文発行処理で行
う予約注文および確定注文への採番方法を示す説明図で
ある。
【図8】図7に示した予約注文および確定注文を受注し
た受注者の状態、予約注文残および確定注文残の状態変
化を示す説明図である。
【図9】図1に示した注文発行装置が発行する納品書の
一例を示す説明図である。
【図10】図1に示した注文発行装置が発行する予約注
文、確定注文、検収情報、買掛明細を示す説明図であ
る。
【図11】同図(a)から(d)は、図1に示した注文
発行装置が行う注文発行処理の動作を示す説明図であ
る。
【図12】同図(a)から(c)は、図1に示した注文
発行装置が行う注文発行処理の動作を示す説明図であ
る。
【図13】同図(a)および(b)は、図1に示した注
文発行装置が行う注文発行処理の動作を示す説明図であ
る。
【図14】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示されるメインメニューの画面を示す説明図であ
る。
【図15】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示されるフォーキャスト情報一覧の画面を示す説
明図である。
【図16】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示されるフォーキャスト情報の画面を示す説明図
である。
【図17】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示される予約注文情報一覧の画面を示す説明図で
ある。
【図18】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示される予約注文情報の画面を示す説明図であ
る。
【図19】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示される確定注文情報一覧の画面を示す説明図で
ある。
【図20】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示される確定注文情報の画面を示す説明図であ
る。
【図21】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示される変更注文情報一覧の画面を示す説明図で
ある。
【図22】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示される変更注文情報の画面を示す説明図であ
る。
【図23】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示される注文取消情報一覧の画面を示す説明図で
ある。
【図24】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示される注文取消情報の画面を示す説明図であ
る。
【図25】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示される注文打切情報一覧の画面を示す説明図で
ある。
【図26】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示される注文打切情報の画面を示す説明図であ
る。
【図27】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示される検収情報一覧の画面を示す説明図であ
る。
【図28】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示される検収情報の画面を示す説明図である。
【図29】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示される買掛明細情報一覧の画面を示す説明図で
ある。
【図30】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示される買掛明細情報の画面を示す説明図であ
る。
【図31】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示される未出荷一覧の画面を示す説明図である。
【図32】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示される未出荷情報の画面を示す説明図である。
【図33】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示される納品データの一覧の画面を示す説明図で
ある。
【図34】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示される納品データの入力画面を示す説明図であ
る。
【図35】図2に示した注文発行システムの受注端末装
置に表示される納品データの個別入数情報の入力画面を
示す説明図である。
【図36】本発明の他の実施の形態に係る注文発行装置
の構成の概略を示すブロック図である。
【図37】図36に示した注文発行装置を含む注文発行
システムの構成の概略を示すブロック図である。
【図38】図36に示した注文発行装置が注文発行処理
で行う部品所要量計画情報の発行動作を示すフローチャ
ートである。
【図39】図1および図36に示した注文発行装置が発
行する部品所要量計画情報、予約注文、確定注文の相違
点を示す説明図である。
【図40】図36に示した注文発行装置が注文発行処理
で行う部品所要量計画情報発行の実施方法を示す説明図
である。
【図41】図37に示した注文発行システムの受注端末
装置に表示される月次所要量情報の画面を示す説明図で
ある。
【図42】図37に示した注文発行システムの受注端末
装置に表示される週次所要量情報の画面を示す説明図で
ある。
【図43】図37に示した注文発行システムの受注端末
装置に表示されるアクション情報の画面を示す説明図で
ある。
【図44】図37に示した注文発行システムの受注端末
装置に表示されるアクション情報の画面を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 注文発行装置 14 確定注文発行部(確定注文発行手段) 15 予約注文残引当部(予約注文残引当手段) 16 確定注文番号付与部(注文番号付与手段) 17 予約注文発行部(予約注文発行手段) 41 アクション情報作成部(変更情報発行手段) 42 フォーキャスト情報提示制御部(所要量計画情
報発行手段) 91,91M,91W 受注端末装置 FM 月次所要量計画情報 Fw 週次所要量計画情報 S20 確定注文発行ステップ,注文番号付与ステップ S21 予約注文発行ステップ S37 所要量計画情報発行ステップ S45 変更アクション情報発行ステップ(変更情報発
行ステップ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 端坊 辰彦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 山口 敬司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 田辺 修司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 佐藤 清 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 国生 良一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 小井手 康行 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5B049 BB07 BB11 CC05 EE00 GG00

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予定の納期および納入数を提示する予約注
    文を発行する予約注文発行手段と、 確定した納期および納入数を提示する確定注文を発行す
    る確定注文発行手段と、 上記の予約注文および確定注文にそれぞれ互いに関連付
    けられた注文番号を付与する注文番号付与手段とを備え
    たことを特徴とする注文発行装置。
  2. 【請求項2】上記注文番号付与手段は、上記確定注文に
    上記予約注文の予約注文番号を含む確定注文番号を付与
    するものであることを特徴とする請求項1に記載の注文
    発行装置。
  3. 【請求項3】上記予約注文の予約注文残を上記確定注文
    に引当てる予約注文残引当手段をさらに備えるととも
    に、 上記予約注文発行手段が、上記確定注文の注文数のう
    ち、上記予約注文残引当手段によって引当てられなかっ
    た注文数分の予約注文を発行するものであることを特徴
    とする請求項1または2に記載の注文発行装置。
  4. 【請求項4】請求項1から3の何れか1項に記載の注文
    発行装置と、 上記注文発行装置に通信回線を介して接続された受注端
    末装置とを具備することを特徴とする注文発行システ
    ム。
  5. 【請求項5】請求項1から3の何れか1項に記載の注文
    発行装置を動作させる注文発行プログラムであって、コ
    ンピュータを上記の各手段として機能させるための注文
    発行プログラム。
  6. 【請求項6】請求項1から3の何れか1項に記載の注文
    発行装置を動作させる注文発行プログラムを記録したコ
    ンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、上記の各
    手段をコンピュータに実現させるための注文発行プログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  7. 【請求項7】予定の納期および納入数を提示する予約注
    文を発行する予約注文発行ステップと、 確定した納期および納入数を提示する確定注文を発行す
    る確定注文発行ステップと、 上記の予約注文および確定注文にそれぞれ互いに関連付
    けられた注文番号を付与する注文番号付与ステップとを
    含むことを特徴とする注文発行方法。
  8. 【請求項8】予定の納期および納入数を提示する予約注
    文を発行する予約注文発行手段と、 確定した納期および納入数を提示する確定注文を発行す
    る確定注文発行手段と、 上記の予約注文および確定注文の前に、将来発注される
    見込みの計画所要量および計画納期をあらかじめ提示す
    る所要量計画情報を発行する所要量計画情報発行手段
    と、を備えたことを特徴とする注文発行装置。
  9. 【請求項9】上記所要量計画情報発行手段は、上記所要
    量計画情報として、納期月別の月次所要量計画情報およ
    び納期週別の週次所要量計画情報の少なくとも何れか一
    方を発行するものであることを特徴とする請求項8に記
    載の注文発行装置。
  10. 【請求項10】上記所要量計画情報によってすでに提示
    された計画所要量および計画納期に生じた変更内容を抽
    出し、変更情報として発行する変更情報発行手段をさら
    に備えたことを特徴とする請求項8または9に記載の注
    文発行装置。
  11. 【請求項11】上記の所要量計画情報および変更情報
    は、定期的および変更発生時の少なくとも何れか一方の
    時点で、最新の内容に更新されることを特徴とする請求
    項8から10の何れか1項に記載の注文発行装置。
  12. 【請求項12】請求項8から11の何れか1項に記載の
    注文発行装置と、 上記注文発行装置に通信回線を介して接続された受注端
    末装置と、を具備することを特徴とする注文発行システ
    ム。
  13. 【請求項13】請求項8から11の何れか1項に記載の
    注文発行装置を動作させる注文発行プログラムであっ
    て、コンピュータを上記の各手段として機能させるため
    の注文発行プログラム。
  14. 【請求項14】請求項8から11の何れか1項に記載の
    注文発行装置を動作させる注文発行プログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、上記
    の各手段をコンピュータに実現させるための注文発行プ
    ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  15. 【請求項15】予定の納期および納入数を提示する予約
    注文を発行する予約注文発行ステップと、 確定した納期および納入数を提示する確定注文を発行す
    る確定注文発行ステップと、 上記の予約注文および確定注文の前に、将来発注される
    見込みの計画所要量および計画納期をあらかじめ提示す
    る所要量計画情報を発行する所要量計画情報発行ステッ
    プと、を含むことを特徴とする注文発行方法。
  16. 【請求項16】上記所要量計画情報によってすでに提示
    された計画所要量および計画納期に生じた変更内容を抽
    出し、変更情報として発行する変更情報発行ステップを
    さらに含むことを特徴とする請求項15に記載の注文発
    行方法。
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