JP2001281583A - 走査光学系 - Google Patents

走査光学系

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない光学素子によって構成された小型な走
査光学系。 【解決手段】 プリズムからなる走査光学系10は、光
源11から像面(被走査面)に到る順光線追跡で、第1
透過面1T、第1反射面1R、第2透過面2Tで構成さ
れる集光光学系により光源光が略平行にされる。略平行
光にされた光源光は、2次元スキャナ12で反射偏向さ
れる。反射偏向された光は、第3透過面3T、第2反射
面2R、第3反射面(全反射)3R、第4透過面4Tで
構成される結像光学系により被走査面に結像し被走査面
を2次元走査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査光学系に関
し、特に、光源から発せられた光を光偏向手段によって
偏向して被照射面を2次元走査する走査光学系に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の走査光学系の例として図10、図
11に示したようなものがある。図10の場合(特開平
8−327926号)、この走査光学系は、まず、コリ
メータレンズ52、スリット53、シリンドリカルレン
ズ54で構成される集光光学系により、光源51の光を
コリメートし、回転多面鏡55に導く。回転多面鏡55
で反射偏向された光を、レンズ2枚で構成される結像レ
ンズ56により結像面57を1次元走査する。
【0003】図11の場合(特開平8−146320
号)は、光源61の光をコリメータレンズ62で平行に
し、偏向手段63で反射偏向した後、結像手段64で被
照射面65を2次元走査している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
の場合は、光学系を構成する光学素子の数が多いので、
必要な光学性能を得るための組み立て調整の精度が厳し
くなり、コストも増加する。また、図11の場合は、光
学系の具体的な構成が開示されていない。
【0005】本発明はこのような従来技術の問題点を解
決するためになされたものであり、その目的は、少ない
光学素子によって構成された小型な走査光学系を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1の走査光学系は、光源からの光を偏向して被走
査面上で走査する光偏向手段と、前記光偏向手段により
偏向された光を被走査面に結像する結像光学系とからな
る走査光学系において、前記結像光学系が光学部材を含
み、前記光学部材の光学パワーを有する面の中最も被走
査面側の面が透過作用の単独作用面で、前記光学部材が
光学パワーを有し軸上主光線に対して偏心した非回転対
称面を少なくとも1面含む2面以上の反射面を含むこと
を特徴とするものである。
【0007】この走査光学系は、後記の実施例1〜6が
対応する。
【0008】この走査光学系の作用効果を説明する。光
学パワーを有し軸上主光線に対して偏心した非回転対称
面を少なくとも1面含む2面以上の反射面で反射するこ
とで、折り畳みの効果により光学系を小型化することが
できる。光学パワーを有する反射面は、レンズ作用と偏
向作用を持つので、小型化の効果が大きい。
【0009】光学パワーを有し軸上主光線に対して偏心
した反射面を使用した光学系では、光学パワーを有し偏
心した反射面に対して光線が斜めに入射するために、軸
上光線でも偏心によるコマ収差、非点収差等が発生す
る。この反射面を回転非対称面とすることで、この偏心
収差を補正することができる。
【0010】また、一般に、走査光学系において光偏向
手段によって偏向された光を偏心した反射面に入射させ
る場合、直線走査性が確保できないという問題が生ずる
が、結像光学系の反射面を回転非対称な反射面とするこ
とで直線走査性を確保することができる。
【0011】また、回転非対称面を使うことで、結像光
学系を2次元fアークサインθレンズや2次元fθレン
ズにし、被走査面を等速走査するのが容易になる。
【0012】回転多面鏡(ポリゴンミラー)等のように
偏向角がリニアに変化する光偏向手段を使う場合は、結
像光学系でマイナスのディストーションを発生させ結像
光学系をfθレンズとすることで、被走査面を等速走査
することができる。また、ガルバノミラーのように偏向
角が正弦波状に変化する偏向手段を使う場合は、偏向角
の大きさに応じたディストーション(偏向角が小さい場
合はプラスのディストーション、偏向角が大きい場合は
マイナスのディストーション)を結像光学系で発生させ
結像光学系をfアークサインθレンズとすることで、被
走査面を等速走査することができる。
【0013】この場合、結像光学系の光学パワーを有す
る面の中最も被走査面側の面は、各画角の光線位置が大
きく異なり光束径も小さいので、ディストーションの補
正に有効である。この面を透過作用と反射作用、透過作
用と透過作用のように複数の光学作用の兼用面にしよう
とすると、兼用面にするための制約条件によりディスト
ーションの補正作用が劣化するので、透過作用のみの単
独作用面とすることでディストーションの補正を有効に
行うことができる。また、画角の確保も容易になる。
【0014】本発明の第2の走査光学系は、第1の走査
光学系において、前記光学部材がプリズム部材として構
成されていることを特徴とするものである。
【0015】この走査光学系は、後記の実施例1〜6が
対応する。
【0016】この走査光学系の作用効果を説明する。一
般に、反射面は屈折面より偏心誤差を厳しく制御しなけ
ればならないので、組み立て調整作業が大変になる。し
かし、光学部材の反射面をプリズム部材の1面として構
成すれば、この問題が解決できる。
【0017】また、偏向手段からプリズム部材に入射す
る光線が、プリズム部材の入射面で屈折されるので、以
降の面への軸外光線の入射光線高を低く設定することが
できる。そのため、光学系を小型にできると共に、より
大きな画角を実現することができる。また、軸外光線の
従属光線高も低くなるので、コマ収差等の発生を抑制す
ることもできる。
【0018】本発明の第3の走査光学系は、第1の走査
光学系において、前記光学部材が透過と反射の兼用面を
少なくとも1面含むことを特徴とするものである。
【0019】この走査光学系は、後記の実施例1〜6が
対応する。
【0020】この走査光学系の作用効果を説明する。透
過と反射という2つの作用を同一面で行うので、結像光
学系を構成する面数を削減し、結像光学系を単純で小型
なものにすることができる。この場合、反射作用を全反
射作用とすれば、なお好ましい。兼用面における反射を
全反射ではなく反射膜での反射により行おうとすると、
反射面用の反射膜を透過面用の透過領域と離れた別の位
置に形成する必要がある。このため、光学系が大型化す
る、発生収差が増える等の問題が生ずる。また、反射膜
を作製する必要があるので、コストがアップする。
【0021】本発明の第4の走査光学系は、第2の走査
光学系において、前記プリズム部材が透過と反射の兼用
面を1面含む3面構成であることを特徴とするものであ
る。
【0022】この走査光学系は、後記の実施例1〜6が
対応する。
【0023】この走査光学系の作用効果を説明する。第
2の走査光学系のプリズム部材を使用する場合、少なく
とも、プリズム部材への入射面、2面の反射面、プリズ
ム部材からの射出面が必要となる。兼用面、透過面、反
射面からなる3面という最小の面数でプリズム部材を構
成できるので、プリズム部材を単純で小型なものにする
ことができる。
【0024】本発明の第5の走査光学系は、光源と、前
記光源からの光を略平行光にする集光光学系と、前記集
光光学系からの射出光を偏向して被走査面上で走査する
光偏向手段と、前記光偏向手段により偏向された光を被
走査面に結像する結像光学系とからなる走査光学系にお
いて、前記集光光学系から射出して前記光偏向手段に入
射する前記集光光学系の最後の面と、前記光偏向手段か
ら前記結像光学系に入射する前記結像光学系の最初の面
が同一面であることを特徴とするものである。
【0025】この走査光学系は、後記の実施例1〜6が
対応する。
【0026】この走査光学系の作用効果を説明する。光
源から被走査面に向かう順光線追跡において、光偏向手
段の前後の面である「集光光学系を構成する最後の面」
と「結像光学系の最初の面」を別々の面とする場合、こ
の2面の位置を離す必要があるので、光偏向手段と光偏
向手段の前後の面を離すか、光偏向手段に対する光線入
射角を大きくする必要がある。
【0027】しかし、光偏向手段と光偏向手段の前後の
面を離すと光学系が大型化する。また、光偏向手段に対
する光線入射角を大きくすると光偏向手段の面積が大き
くなるので、大きな偏向角や高い偏向周波数(走査周波
数)を確保するのが難しくなる。これは、特に、特開平
10−20226号で開示されているようなマイクロマ
シン技術を利用して製作したマイクロマシンスキャナの
ように単一の反射面で構成される光偏向手段の場合に大
きな問題点となる。
【0028】光偏向手段の前後の面を同一面とすれば、
光偏向手段に対する光線入射角を小さくすることができ
る。その結果、光偏向手段の面積を小さくすることがで
きるので、光偏向手段の偏向角を大きくしたり偏向周波
数(走査周波数)を高周波にすることができる。
【0029】本発明の第6の走査光学系は、第5の走査
光学系において、前記光偏向手段の前後の光学作用面が
透過面であることを特徴とするものである。
【0030】この走査光学系は、後記の実施例1〜6が
対応する。
【0031】この走査光学系の作用効果を説明する。光
源から被走査面に向かう順光線追跡において、光偏向手
段の前後の光学作用面を反射面とすると、集光光学系を
構成する最後の面(反射面1)と結像光学系を構成する
最初の面(反射面2)の両方が反射面になるので、反射
面1への入射光と反射型光偏向手段の干渉、反射面2で
の反射光と反射型光偏向手段の干渉を防ぐために、反射
型光偏向手段への光線入射角を大きくするか、反射型光
偏向手段の前後の面(反射面1=反射面2)と光偏向手
段の距離を大きくするか、光偏向手段に対する入射面と
主走査面が角度をなす(平行でない)ようにする必要が
生ずる。しかし、それぞれの方法では、光偏向手段の面
積が大きくなる、光学系の大きさが大きくなる、偏心収
差の補正が困難になる等の問題が生ずる。
【0032】光偏向手段の前後の光学作用面を透過面と
すれば、このような問題点を解消することができる。
【0033】本発明の第7の走査光学系は、第5の走査
光学系において、前記結像光学系が透過と反射の兼用面
を少なくとも1面含むことを特徴とするものである。
【0034】この走査光学系は、後記の実施例1〜6が
対応する。
【0035】この走査光学系の作用効果を説明する。透
過と反射という2つの作用を同一面で行うので、結像光
学系を構成する面数を削減し、結像光学系を単純で小型
なものにすることができる。この場合、反射作用を全反
射作用とすれば、なお好ましい。兼用面における反射を
全反射ではなく反射膜での反射により行おうとすると、
反射面用の反射膜を透過面用の透過領域と離れた別の位
置に形成する必要がある。このため、光学系が大型化す
る、発生収差が増える等の問題が生ずる。また、反射膜
を作製する必要があるので、コストがアップする。
【0036】本発明の第8の走査光学系は、光源と、前
記光源からの光を略平行光にする集光光学系と、前記集
光光学系からの射出光を偏向して被走査面上で走査する
光偏向手段と、前記光偏向手段により偏向された光を被
走査面に結像する結像光学系とからなる走査光学系にお
いて、前記走査光学系がプリズム部材を含み、前記プリ
ズム部材は、少なくとも前記集光光学系の一部、及び、
少なくとも前記結像光学系の一部を含むことを特徴とす
るものである。
【0037】この走査光学系は、後記の実施例1〜6が
対応する。
【0038】この走査光学系の作用効果を説明する。集
光光学系の一部と結像光学系の一部を一つの光学素子で
構成できるので、走査光学系を構成する部品点数を削減
することができる。その結果、所望の性能を得るための
組み立て時の位置調整作業が楽になるし、低コスト化す
ることができる。
【0039】本発明の第9の走査光学系は、第8の走査
光学系において、前記集光光学系と前記結像光学系が一
つのプリズム部材で構成されていることを特徴とするも
のである。
【0040】この走査光学系は、後記の実施例1〜3、
6が対応する。
【0041】この走査光学系の作用効果を説明すると、
第8の走査光学系の効果がより大きくなる。
【0042】本発明の第10の走査光学系は、光源と、
前記光源からの光を略平行光にする集光光学系と、前記
集光光学系からの射出光を偏向して被走査面上で走査す
る光偏向手段と、前記光偏向手段により偏向された光を
被走査面に結像する結像光学系とからなる第1、5又は
8の走査光学系において、前記集光光学系と前記結像光
学系との合計で3回以上反射することを特徴とするもの
である。
【0043】この走査光学系は、後記の実施例1〜6が
対応する。
【0044】この走査光学系の作用効果を説明する。合
計3回以上反射させることで折りたたみの効果が大きく
なり、走査光学系全体の小型化の効果をより大きくする
ことができる。
【0045】本発明の第11の走査光学系は、第8の走
査光学系において、少なくとも前記集光光学系の一部、
及び、少なくとも前記結像光学系の一部を含む前記プリ
ズム部材が透過と反射の兼用面を持つことを特徴とする
ものである。
【0046】この走査光学系は、後記の実施例1〜6が
対応する。
【0047】この走査光学系の作用効果を説明する。透
過と反射という2つの作用を同一面で行うので、走査光
学系を構成する面数を削減し、光学系を単純で小型なも
のにすることができる。この場合、反射作用を全反射作
用とすれば、なお好ましい。兼用面における反射を全反
射ではなく反射膜での反射により行おうとすると、反射
面用の反射膜を透過面用の透過領域と離れた別の位置に
形成する必要がある。このため、光学系が大型化する、
発生収差が増える等の問題が生ずる。また、反射膜を作
製する必要があるので、コストがアップする。
【0048】本発明の第12の走査光学系は、第11の
走査光学系において、少なくとも前記集光光学系の一
部、及び、少なくとも前記結像光学系の一部を含む前記
プリズム部材が2回の透過作用と1回の反射作用の3つ
の光学作用を行う兼用面を持つことを特徴とするもので
ある。
【0049】この走査光学系は、後記の実施例1〜6が
対応する。
【0050】この走査光学系の作用効果を説明すると、
第11の走査光学系の効果が更に大きくなる。また、プ
リズム部材の光偏向手段に面した面をこの兼用面とする
と、第5の走査光学系の作用効果を得ることができる。
【0051】本発明の第13の走査光学系は、第8の走
査光学系において、少なくとも前記集光光学系の一部、
及び、少なくとも前記結像光学系の一部を含む前記プリ
ズム部材において、前記プリズム部材に含まれる前記集
光光学系の部分が、少なくとも、前記プリズム部材への
入射面、光学パワーを有し軸上主光線に対して偏心した
非回転対称面な反射面、プリズム部材からの射出面の3
面を含み、前記プリズム部材に含まれる前記結像光学系
の部分が、少なくとも、前記プリズム部材への再入射
面、光学パワーを有し軸上主光線に対して偏心した非回
転対称面な反射面、プリズム部材からの再射出面の3面
を含むことを特徴とするものである。
【0052】この走査光学系は、後記の実施例1〜6が
対応する。
【0053】この走査光学系の作用効果を説明する。光
学パワーを有する反射面は、レンズ作用と偏向作用を持
つので、光学系を小型化する効果が大きい。本走査光学
系の場合、集光光学系、結像光学系の両方を小型化でき
るので、走査光学系全体を小型化できる。
【0054】しかし、光学パワーを有し軸上主光線に対
して偏心した反射面を使用した光学系では、偏心した反
射面に対して光線が斜めに入射するために、軸上光線で
も偏心によるコマ収差、非点収差等が発生する。この反
射面を回転非対称面とすることで、この偏心収差を補正
することができる。
【0055】また、一般に、走査光学系において光偏向
手段によって偏向された光を偏心した反射面に入射させ
る場合、直線走査性が確保できないという問題が生ずる
が、結像光学系の反射面を非回転対称な反射面とするこ
とで直線走査性を確保することができる。また、回転非
対称面を使うことで、結像光学系を2次元fアークサイ
ンθレンズや2次元fθレンズにし、走査光学系で被走
査面を等速走査をすることができる。
【0056】また、プリズム部材に含まれる集光光学系
の部分に非回転対称な反射面を使用することで、LDの
ように楕円状の断面形状を持つ光源に対するビーム整形
作用を持たせたり、面倒れ補正機能を持たせることがで
きる。
【0057】一般に、反射面は屈折面より偏心誤差を厳
しく制御しなければならないので、組み立て調整作業が
大変になる。しかし、反射面をプリズム部材の1面とし
て構成すれば、この反射面の調整作業が削減できる。
【0058】また、偏向手段からプリズム部材の結像光
学系の部分に入射する光線がプリズム部材の入射面で屈
折されるので、以降の面への軸外光線の入射光線高を低
く設定することができる。そのため、光学系を小型にで
きると共に、より大きな画角を実現することができる。
また、軸外光線の従属光線高も低くなるので、コマ収差
等の発生を抑制することもできる。
【0059】本発明の第14の走査光学系は、第1、5
又は8の走査光学系において、前記結像光学系の非回転
対称面が形状に関する対称面を1つだけ持つことを特徴
とするものである。
【0060】この走査光学系は、後記の実施例1〜6が
対応する。
【0061】この走査光学系の作用効果を説明すると、
形状に関する対称面を持つことにより製作性を向上させ
ることができる。
【0062】本発明の第15の走査光学系は、第1、5
又は8の走査光学系において、前記集光光学系が形状に
関する対称面を1つだけ持つ非回転対称面を含むことを
特徴とするものである。
【0063】この走査光学系は、後記の実施例1〜6が
対応する。
【0064】この走査光学系の作用効果を説明すると、
回転非対称な面の作用効果は第13の走査光学系と同じ
である。形状に関する対称面を1つ持つことによる作用
効果は、第14の走査光学系と同じである。以上の作用
効果を集光光学系が持つ。
【0065】本発明の第16の走査光学系は、第1、5
又は8の走査光学系において、前記結像光学系の非回転
対称面が形状に関する対称面を1つだけ持つ自由曲面で
あることを特徴とするものである。
【0066】この走査光学系は、後記の実施例1〜6が
対応する。
【0067】この走査光学系の作用効果を説明する。本
発明で使用する自由曲面とは、例えば以下の式(a)で
定義されるものである。なお、その定義式のZ軸が自由
曲面の軸となる。
【0068】 ここで、(a)式の第1項は球面項、第2項は自由曲面
項である。
【0069】球面項中、 c:頂点の曲率 k:コーニック定数(円錐定数) r=√(X2 +Y2 ) である。
【0070】自由曲面項は、 ただし、Cj (jは2以上の整数)は係数である。
【0071】上記自由曲面は、一般的には、X−Z面、
Y−Z面共に対称面を持つことはないが、本発明ではX
の奇数次項を全て0にすることによって、Y−Z面と平
行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。例え
ば、上記定義式(a)においては、C2 、C5 、C7
9 、C12、C14、C16、C18、C20、C23、C25、C
27、C29、C31、C33、C35・・・の各項の係数を0に
することによって可能である。
【0072】また、Yの奇数項を全て0にすることによ
って、X−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自由
曲面となる。例えば、上記定義式においては、C3 、C
5 、C8 、C10、C12、C14、C17、C19、C21
23、C25、C27、C30、C32、C34、C36・・・の各
項の係数を0にすることによって可能である。
【0073】上記対称面の何れか一方を対称面としその
対称面方向に偏心させることで、偏心により発生する非
回転対称な収差を効果的に補正しながら同時に製作性も
向上させることができる。
【0074】なお、自由曲面の定義式は、Zernik
e多項式等他の定義式としてもよい。
【0075】本発明の第17の走査光学系は、第1、5
又は8の走査光学系において、前記光偏向手段が、1個
の光偏向手段で2次元偏向する2次元光偏向手段である
ことを特徴とするものである。
【0076】この走査光学系は、後記の実施例1〜5が
対応する。
【0077】この走査光学系の作用効果を説明する。光
偏向手段の面積を小さくするには、結像光学系の入射瞳
付近に偏向手段を配置する必要がある。2つの1次元光
偏向手段を使って2次元走査を行う場合、光偏向手段の
大きさを小さくするには、2つの1次元光偏向手段を共
役にするか2つの1次元光偏向手段の間隔を小さくする
必要があり、光学系が複雑・大型化する、光学系のレイ
アウトに関する制約条件が増える等の問題点が生ずる。
1つの光偏向手段で2次元偏向すれば、光学系のレイア
ウトがしやすく、光学系を小型で単純なものにすること
ができる。
【0078】本発明の第18の走査光学系は、第1、5
又は8の走査光学系において、前記光偏向手段による偏
向角が正弦波状に変化することを特徴とするものであ
る。
【0079】この走査光学系は、後記の実施例1、2、
4〜6が対応する(電気的像歪み補正を行えば実施例3
も対応する。)。
【0080】この走査光学系の作用効果を説明する。例
えば、特開平10−20226号で開示されているよう
なマイクロマシン技術を利用して製作したマイクロマシ
ンスキャナは反射ミラーを1面だけ持ち、高速走査をす
る場合、この反射ミラーは正弦波状に振動し光を反射偏
向する。このような光偏向手段を使えば、光偏向手段を
小型、低コスト、低消費電力にし、高速走査をすること
ができる。このとき、走査光学系の結像光学系をfアー
クサインθレンズにしてやれば、被走査面を等速走査す
ることができる。
【0081】本発明の第19の走査光学系は、第18の
走査光学系において、前記の偏向角が正弦波状に変化す
る光偏向手段において、光偏向角の振幅の95%以下を
走査に利用することを特徴とするものである。
【0082】この走査光学系は、後記の実施例1、2、
4〜6が対応する(電気的像歪み補正を行えば実施例3
も対応する。)。
【0083】この走査光学系の作用効果を説明する。以
下、ポリゴンミラー、ガルバノミラー等の反射型偏向器
の場合で説明する。図9(a)に示すように、反射型偏
向器(反射型偏向手段)の反射面の基準反射面からの振
れ角φが、正弦波状に変化する偏向手段を使う場合、電
気的な像歪み補正なしに等速走査するには、結像光学系
をfアークサインθレンズにする必要がある。
【0084】反射面の振れ角が振幅φ0 /kで正弦波状
に変化する偏向手段において、振れ角の振幅のk倍の振
れ角(±φ0 )を利用して被走査面を走査するとする。
このとき、結像光学系をfアークサインθレンズにする
ためには、次式を満たす必要がある(0<k≦1)。
【0085】像高y=f・2(φ0 /k)arcsin{φ/
(φ0 /k)} 偏向が±20°程度の場合、偏向角の全部に対して結像
光学系をfアークサインθレンズにするためには、非常
に大きなプラスのディストーションを発生させる必要が
あり結像光学系の設計が困難である。そこで、φ/(φ
0 /k)の線形性が良い領域のみを利用すると、結像光
学系をfアークサインθレンズにするのが容易になる。
【0086】kを0.95以下にすると、φ/(φ0
k)の線形性がk=1の場合と直線の中間程度以下とな
り、結像光学系をfアークサインθレンズにするのが容
易になる。その結果、光学系を単純で小型なものにする
ことができる。
【0087】また、通常のディスプレイでも17%程度
のブランキング期間があるように、走査光学系において
も電気的な処理の関係から偏向角の全部は使用できな
い。この場合、偏向手段の偏向角の振幅の95%程度が
上限となる。
【0088】図9(b)に示すように、音響光学偏向器
AODのような透過型の光偏向手段の場合は、以上の説
明において2φを偏向角とみなしてやればよい。
【0089】本発明の第20の走査光学系は、第1、5
又は8の走査光学系において、電気的な等速走査性の補
正を行うことを特徴とするものである。
【0090】この走査光学系は、何れの実施例実施例に
適用してもよい。
【0091】この走査光学系の作用効果を説明する。特
に、2次元走査を行う場合、光偏向手段の偏向特性に合
わせて結像光学系のディストーションを制御すること
で、2次元的な直線走査性・等速走査性を確保しようと
すると光学系が複雑・大型化する。一方、高速な2次元
走査をする場合、直線走査性の電気的な像歪み補正は2
次元的な補正になるので、補正をリアルタイムに行うこ
とは困難になる。
【0092】そこで、直線走査性は結像光学系で確保し
等速走査性は電気的な補正を行うことで確保するように
すると、光学系を単純で小型なものにすることができる
し、電気的な像歪み補正は主走査方向の1本の走査線に
対する補正になるので高速走査にも対応できる。
【0093】この場合、正弦波状に変化する偏向角の振
幅の全てを利用しようとすると、走査速度の速い像の中
心付近と走査速度の遅い像の周辺付近の走査速度の差が
大きくなりすぎる。その結果、電気的像歪み補正を行う
場合でも、精度良く補正を行うことができなくなる。偏
向角振幅の85%程度を使用すると、等速走査性の補正
が2段階程度でよくなるので好ましい。
【0094】本発明の第21の走査光学系は、第1、5
又は8の走査光学系において、前記光偏向手段による偏
向角がリニアに変化することを特徴とするものである。
【0095】この走査光学系は、後記の実施例3が対応
する(電気的像歪み補正を行えば実施例1、2、4〜6
も対応する。)。
【0096】この走査光学系の作用効果を説明する。回
転多面鏡(ポリゴンミラー)は等速回転しているので、
光偏向角はリニアに変化する。光偏向手段として回転多
面鏡(ポリゴンミラー)を使えば、光偏向手段で大きな
偏向角を確保でき、走査光学系の画角を大きくすること
ができる。このとき、走査光学系の結像光学系をfθレ
ンズにすれば、被走査面を等速走査することができる。
【0097】本発明の第22の走査光学系は、第1、5
又は8の走査光学系において、前記結像光学系が、形状
に関する対称面を1つだけ持ち、その形状に関する対称
面内方向のみで偏心しており、前記走査光学系が、次式
を満足することを特徴とするものである。
【0098】 φ2 θ1 /φ1 θ2 <1 ・・・(1) ここで、被走査面側の対称面内方向における結像光学系
の半画角をθ2 、対称面と直交面方向における結像光学
系の半画角をθ1 、対称面方向の被走査面の走査に必要
な光偏向手段の片側偏向角を2φ2 、対称面と直交面方
向の被走査面の走査に必要な光偏向手段の片側偏向角を
2φ1 とする。
【0099】ポリゴンミラー、ガルバノミラーのような
反射型偏向手段の場合、走査に必要な反射ミラーの片側
振れ角がφ1 、φ2 であることに相当する。ここで言う
反射ミラー面の片側振れ角は、被走査面の中心に対応す
る反射ミラー面からの最大ずれ角である。この場合、必
ずしも光偏向手段の反射ミラーが±φ振れるというわけ
ではない。反射ミラーの振幅の一部を利用して被走査面
の走査を行う場合は、走査に利用するのが±φというこ
とである。また、音響光学偏向器AODのような透過型
の光偏向手段の場合は、片側偏向角が2φ1 、2φ2
相当する(図9)。 この走査光学系は、後記の実施例
1〜6が対応する。
【0100】この走査光学系の作用効果を説明する。ポ
リゴンミラー、ガルバノミラーのような反射型の光偏向
手段を使用した場合で説明する(図9(a))。反射型
光偏向手段の片側振れ角がφ(偏向角が2φ)のとき、
結像光学系の走査半画角がθとする。このとき、順追跡
における、結像光学系の瞳倍率=2φ/θである。
【0101】結像光学系が形状に関する対称面を1面だ
け持ち、その対称面内のみで偏心していると、結像光学
系の製作性が向上し、コストも下がるので好ましい。こ
の場合、形状に関する対称面と垂直方向は広画角を確保
しやすいので、この方向を1次元走査光学系の走査方向
あるいは2次元走査光学系の走査画角の大きい方向にす
るとよい。このとき、結像光学系を偏心させている面内
方向は、偏心した面と面が干渉しないように光学系を構
成する必要があるので、結像光学系を構成するのが難し
くなる。
【0102】そこで、結像光学系を偏心させている方向
(結像光学系の形状に関する対称面内方向)の瞳倍率を
対称面と垂直方向の瞳倍率より小さくし、結像光学系内
での光束の広がり角を小さくした方が結像光学系を構成
しやすくなる。
【0103】すなわち、次式を満足することが望まし
い。
【0104】 1>対称面内の瞳倍率/対称面と直交面内の瞳倍率 =(2φ2 /θ2 )/(2φ1 /θ1 ) =φ2 θ1 /φ1 θ2 結像光学系の形状に関する対称面方向を副走査方向、対
称面と垂直方向を主走査方向とする場合、走査面での主
走査方向と副走査方向の結像光学系の分解能を等しくす
るには、光偏向手段の副走査方向の寸法を主走査方向の
寸法より大きくする必要が生ずる。2次元走査を行う場
合に、高速走査が必要となるの主走査方向の寸法が小さ
いので、高速走査に対応しやすくなる。
【0105】本発明の第23の走査光学系は、第22の
走査光学系において、以下の条件式を満足することを特
徴とするものである。
【0106】 NA2/NA1>1 ・・・(2) ここで、形状に関する対称面内方向における光源から集
光光学系への入射する光束の開口数をNA2、形状に関
する対称面と垂直方向における光源から集光光学系への
入射する光束の開口数をNA1とする。
【0107】この走査光学系は、後記の実施例1〜6が
対応する。
【0108】この走査光学系の作用効果を説明する。結
像光学系の形状に関する対称面方向を副走査方向、対称
面と垂直方向を主走査方向とする場合、走査面での主走
査方向と副走査方向での結像光学系の分解能を等しくす
るには、光偏向手段の副走査方向の寸法を主走査方向の
寸法より大きくする必要が生ずる。
【0109】光源を発した光が、走査手段において上記
形状になるためには、条件式(2)を満足した方が集光
光学系の構成が容易になる。
【0110】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の走査光学系の実
施例1から実施例6について図面を参照して説明する。
【0111】以下の説明では、X方向を主走査方向、Y
方向を副走査方向として説明する。
【0112】各実施例の逆光線追跡での構成パラメータ
は後記するが、その各実施例の構成パラメータにおいて
は、図1に示すように、逆光線追跡で、軸上主光線1
を、不図示の被走査面の中心を垂直に通り、光偏向手段
12を経て光源11の中心に至る光線で定義する。
【0113】そして、逆光線追跡において、無偏心状態
に戻した第1面4T(実際にはY方向に偏心してい
る。)を偏心光学系の原点とし、軸上主光線1に沿う方
向をZ軸方向とし、被走査面から光学系10の第1面4
Tに向かう方向をZ軸正方向とし、このZ軸と被走査面
中心を含む平面をY−Z平面(図1の面)とし、原点を
通りY−Z平面に直交し、紙面の手前から裏方向に向か
う方向をX軸正方向とし、X軸、Z軸と右手直交座標系
を構成する軸をY軸とする。図1には、この座標系を図
示してある。その他の実施例を示す図4〜図8について
は、この座標系の図示は省く。
【0114】偏心面については、上記座標系の原点か
ら、その面の面頂位置の偏心量(X軸方向、Y軸方向、
Z軸方向をそれぞれX,Y,Z)と、その面の中心軸
(自由曲面については、前記(a)式のZ軸)のX軸、
Y軸、Z軸それぞれを中心とする傾き角(それぞれα,
β,γ(°))とが与えられている。なお、その場合、
αとβの正はそれぞれの軸の正方向に対して反時計回り
を、γの正はZ軸の正方向に対して時計回りを意味す
る。
【0115】実施例1〜6では、このY−Z平面内で各
面の偏心を行っており、また、各回転非対称自由曲面の
唯一の対称面をY−Z面としている。
【0116】また、各実施例の光学系を構成する光学作
用面の中、特定の面(仮想面を含む。)とそれに続く面
が共軸光学系を構成する場合に、面間隔が与えられてお
り、その他、媒質の屈折率、アッベ数が慣用法に従って
与えられている。
【0117】また、本発明で用いられる自由曲面の面の
形状は前記(a)式により定義し、その定義式のZ軸が
自由曲面の軸となる。
【0118】また、DOE(回折光学素子)について
は、設計法としてSweatt法(超高屈折率法)を使用し
(W.C.Sweatt,"Mathematical equivalence between a h
olographic optical element and an ultra-high index
lens",J.Opt.Soc.Am,Vol.69,No.3(1979) )、基準波長
=587.56nm(d線)とし、その基準波長におけ
る超高屈折率レンズの屈折率=1001、アッベ数=−
3.45とした。
【0119】なお、データの記載されていない自由曲面
に関する項は0である。屈折率については、d線(波長
587.56nm)に対するものを表記してある。長さ
の単位はmm、角度の単位は°である。
【0120】また、自由曲面の他の定義式として、以下
の(b)式で与えられるZernike多項式がある。
この面の形状は以下の式により定義する。その定義式の
Z軸がZernike多項式の軸となる。回転非対称面
の定義は、X−Y面に対するZの軸の高さの極座標で定
義され、AはX−Y面内のZ軸からの距離、RはZ軸回
りの方位角で、Z軸から測った回転角で表せられる。
【0121】 x=R×cos(A) y=R×sin(A) Z=D2 +D3 Rcos(A)+D4 Rsin(A) +D5 2 cos(2A)+D6 (R2 −1)+D7 2 sin(2A) +D8 3 cos(3A) +D9 (3R3 −2R)cos(A) +D10(3R3 −2R)sin(A)+D113 sin(3A) +D124cos(4A)+D13(4R4 −3R2 )cos(2A) +D14(6R4 −6R2 +1)+D15(4R4 −3R2 )sin(2A) +D164 sin(4A) +D175 cos(5A) +D18(5R5 −4R3 )cos(3A) +D19(10R5 −12R3 +3R)cos(A) +D20(10R5 −12R3 +3R)sin(A) +D21(5R5 −4R3 )sin(3A) +D225 sin(5A) +D236cos(6A)+D24(6R6 −5R4 )cos(4A) +D25(15R6 −20R4 +6R2 )cos(2A) +D26(20R6 −30R4 +12R2 −1) +D27(15R6 −20R4 +6R2 )sin(2A) +D28(6R6 −5R4 )sin(4A) +D296sin(6A)・・・・・ ・・・(b) なお、X軸方向に対称な光学系として設計するには、D
4 ,D5 ,D6 、D100,D11,D12,D13,D14,D
20,D21,D22…を利用する。
【0122】その他の面の例として、次の定義式(c)
があげられる。
【0123】Z=ΣΣCnmXY例として、k=7(7次
項)を考えると、展開したとき、以下の式で表せる。
【0124】 Z=C2 +C3 y+C4 |x| +C5 2 +C6 y|x|+C7 2 +C8 3 +C9 2 |x|+C10yx2 +C11|x3 | +C124 +C133 |x|+C142 2 +C15y|x3 |+C164 +C175 +C184 |x|+C193 2 +C202 |x3 | +C21yx4 +C22|x5 | +C236 +C245 |x|+C254 2 +C263 |x3 | +C272 4 +C28y|x5 |+C296 +C307 +C316 |x|+C325 2 +C334 |x3 | +C343 4 +C352 |x5 |+C36yx6 +C37|x7 | ・・・(c) なお、本発明の実施例では、前記(a)式を用いた自由
曲面で面形状が表現されているが、上記(b)式、
(c)式を用いても同様の作用効果を得られるのは言う
までもない。
【0125】(実施例1)この実施例の走査光学系の光
軸を含むY−Z平面図(副走査方向面内における断面
図)を図1に示す。この走査光学系の水平画角54°、
垂直画角42°であり、光偏向手段の大きさはφ1mm
である。
【0126】この走査光学系10の構成は、図示しない
光源輝度変調手段により、映像信号に応じて光源11を
輝度変調し、映像信号に応じた2次元走査(ラスタスキ
ャン)を行うことで、結像光学系の前方の1mの位置の
被走査面に結像し被走査面を2次元走査するものであ
る。
【0127】この走査光学系10の光路は、光源11か
ら図示しない像面(被走査面)に到る順光線追跡で、第
1透過面1T、第1反射面1R、第2透過面2Tで構成
される集光光学系により光源光が略平行にされる。略平
行光にされた光源光は、2次元スキャナ12で反射偏向
される。反射偏向された光は、第3透過面3T、第2反
射面2R、第3反射面(全反射)3R、第4透過面4T
で構成される結像光学系により被走査面に結像し被走査
面を2次元走査する。
【0128】光源11として、LED、LD等が使用で
きる。複数の単色光源を利用してカラー表示する場合
は、例えば、図2に示すようにすればよい。図2におい
て、短波長光、例えば500nm以下の波長の光を反射
させるダイクロイックミラー24を直角プリズムからな
る光源プリズム21と光源プリズム22の接合面にコー
ティングし、長波長光、例えば600nm以上の光を反
射させるダイクロイックミラー25を直角プリズムから
なる光源プリズム22と光源プリズム23の接合面にコ
ーティングしている。そして、B光源11B 、R光源1
R 、G光源11 G を、それぞれ光源プリズム21、光
源プリズム22、光源プリズム23のそれぞれの波長に
おいて被走査面の像点と共役な位置に接着し、走査光学
系の色収差の影響を除去している。
【0129】この構成により、RGB光を走査光学系1
0に導き、カラー表示を行うことができる。このとき、
図示しないRGB用強度変調装置により、映像信号に基
づき各画素ごとにRGB光のそれぞれを輝度変調する。
【0130】走査手段(2次元スキャナ)12としてい
くつかのものを使用することができるが、特開平10−
20226号で開示されているようなマイクロマシン技
術を利用して製作したマイクロマシンスキャナは、小
型、低消費電力等の利点を持つので、小型光学系用とし
ては最適である。
【0131】この場合、電磁駆動方式、静電駆動方式、
圧電素子駆動方式等、各種駆動方式のマイクロマシンス
キャナが使用できる。2次元マイクロマシンスキャナの
1例の平面図を図3に示す。この例では、ミラー部34
をY軸方向に延びるトーションバー33で中間枠32に
連結し、その中間枠32をX軸方向に延びるトーション
バー31で外枠30に連結して、トーションバー33の
回りでの揺動により水平走査(X方向走査)、トーショ
ンバー31の回りでの揺動により垂直走査(Y方向走
査)するようにしている。
【0132】一般に、反射面を複数面持つ回転多面鏡
(ポリゴンミラー)をスキャナとして使用する場合は、
光学系が面倒れ補正機能を持つ必要がある。しかし、図
3に示すようなマイクロマシンスキャナは反射面を1面
34しか持たないし、問題となる面倒れはスキャナの構
造上発生しないので、光学系が面倒れ補正機能を持つ必
要がなく光学系の構成を単純にできる。
【0133】この場合、反射面の基準面に対する軸上主
光線の入射角θs が、次式を満足することが好ましい。
【0134】θs ≦45° この条件の上限の45°を越えると、同じ光束を反射偏
向する場合でも、反射面の面積が大きくなるので、大偏
向角や高走査周波数を確保するのが難しくなる。本実施
例では、θs=20°である。
【0135】なお、正弦波状に往復振動するスキャナの
振れ角の往路だけの片側走査でも、往路と復路両方の往
復走査でもどちらでもよいが、往復走査を行うと走査手
段の走査周波数を半分にできるので高速走査に対応しや
すい。
【0136】この実施例の走査光学系10の利点につい
て説明する。プリズム部材10の1個で集光光学系と結
像光学系を構成しているので、先行例に比べ大幅に部品
点数を削減し、光学系が小型化、低コスト化できる。ま
た、部品点数が少ないので位置調整作業が削減でき、製
作時に性能を確保するのも容易になる。
【0137】また、集光光学系で1回反射、結像光学系
で2回反射、スキャナで1回反射の計4回反射している
ので、折り畳みの効果により光学系を小型化できてい
る。また、走査光学系10の主たるパワーを反射面が持
つので、色収差の発生が少なく、LDを光源とした場合
でもLDの波長変動による走査光学系10の光学性能の
変化が少ない。また、凸パワー作用を持つ第2反射面2
rと凹パワー作用を持つ第3反射面(全反射面)3Rの
組み合わせにより、走査画角全域における像面湾曲を補
正している。
【0138】また、反射作用と透過作用を兼ねる兼用面
2T(3T,3R)があるので、光学系を構成する面数
が削減でき、集光光学系と結像光学系を小型化できてい
る。この面を偏向手段12に対して凹面形状にした方
が、反射作用を全反射作用にしやすい。
【0139】また、直線走査性、等速走査性に関して、
一般に、反射型走査光学系では直線走査性の確保が問題
となる。本実施例では、反射面が偏心収差を補正する回
転非対称な形状なので、2次元的な直線走査性を確保し
ている。
【0140】2次元走査に必要なスキャンミラー12の
振れ角は、φx=±7.95°、φy=±3.20°で
あり、この場合、正弦波状に振動するスキャンミラーの
65%程度に対して結像光学系がfアークサインθレン
ズ特性を持つので、2次元的な直線走査、等速走査を行
うことができる(X方向のスキャンミラー振れ角φx=
±12.2°の振幅の65%が、X方向の走査に必要な
ミラー振れ角φx=±7.95°。Y方向のスキャンミ
ラー振れ角φy=±4.93°の振幅の65%が、Y方
向の走査に必要なミラー振れ角φy=±3.20
°。)。
【0141】スキャンミラー12の振れ角が本実施例程
度の場合、結像光学系をfアークサインθレンズにする
には、結像光学系でプラスのディストーションを発生さ
せる必要がある。本実施例のように、結像光学系の光学
パワーを有する面の中最も被走査面側の面4Tを透過作
用のみの単独作用面とすることでディストーションの補
正を有効に行うことができる。また、画角の確保も容易
になる。
【0142】なお、結像光学系により形成される非等速
走査像を等速走査像に変換する電気的な像歪み補正(等
速走査性の補正)を行えば、正弦波状に振動するスキャ
ンミラー12の振幅全部を利用することもできるし、ス
キャンミラー振れ角がリニアに変化するスキャナを利用
することもできる。
【0143】また、集光光学系にビーム整形機能を持た
せている。偏向手段12をφ1mmとする場合、集光光
学系の光源側NAは、X方向が0.16、Y方向が0.
19である。
【0144】次に、この実施例の変形について述べる
と、ここでは、点状光源11を2次元スキャンすること
で2次元像を形成しているが、線状のアレー光源を1次
元スキャンするようにしてもよい。
【0145】また、ここではスキャナのX方向の寸法=
Y方向の寸法として設計を行っているが、被走査面側で
のX方向の分解能とY方向の分解能を等しくする等のた
めにスキャナ12のX方向の寸法≠Y方向の寸法として
もよい。
【0146】(実施例2)この実施例の走査光学系の図
1と同様の図を図4に示す。この走査光学系の水平画角
54°、垂直画角42°である。
【0147】この走査光学系10の構成は、実施例1と
同様であり、図示しない光源輝度変調手段により、映像
信号に応じて光源11を輝度変調し、映像信号に応じた
2次元走査(ラスタスキャン)を行うことで、結像光学
系の前方の1mの位置の被走査面に結像し被走査面を2
次元走査するものである。
【0148】この走査光学系10の光路は、光源11か
ら図示しない像面(被走査面)に到る順光線追跡で、第
1透過面1T、第1反射面1R、第2透過面2Tで構成
される集光光学系により光源光が略平行にされる。略平
行光にされた光源光は、2次元スキャナ12で反射偏向
される。反射偏向された光は、第3透過面3T、第2反
射面2R、第3反射面(全反射)3R、第4透過面4T
で構成される結像光学系により被走査面に結像し被走査
面を2次元走査する。
【0149】この実施例は、実施例1よりfアークサイ
ンθレンズ特性を向上させたタイプである。正弦波状に
振動するスキャンミラー12に対して、X方向、Y方向
共スキャンミラー振れ角振幅の約70%に対してfアー
クサインθレンズ特性を持つ。
【0150】なお、ディストーションをコントロールし
やす位置であるプリズム10と被走査面の間等にレンズ
を追加すれば、fアークサインθレンズ特性を更に向上
させることができる。
【0151】(実施例3)この実施例の走査光学系の図
1と同様の図を図5に示す。この走査光学系の水平画角
54°、垂直画角42°であり、光偏向手段の大きさは
φ1mmである。
【0152】この走査光学系10の構成は、実施例1、
2と同様であり、図示しない光源輝度変調手段により、
映像信号に応じて光源11を輝度変調し、映像信号に応
じた2次元走査(ラスタスキャン)を行うことで、結像
光学系の前方の1mの位置の被走査面に結像し被走査面
を2次元走査するものである。
【0153】この走査光学系10の光路は、光源11か
ら図示しない像面(被走査面)に到る順光線追跡で、第
1透過面1T、第1反射面1R、第2透過面2Tで構成
される集光光学系により光源光が略平行にされる。略平
行光にされた光源光は、2次元スキャナ12で反射偏向
される。反射偏向された光は、第3透過面3T、第2反
射面2R、第3反射面(全反射)3R、第4透過面4T
で構成される結像光学系により被走査面に結像し被走査
面を2次元走査する。
【0154】この実施例は、回転多面鏡(ポリゴン)の
ように偏向角がリニアに変化する偏向手段12を使った
場合、被走査面で等速走査ができるように結像光学系を
fθレンズ(X方向の主走査方向、Y方向の副走査方向
に関する2次元fθレンズ)にしたものである。
【0155】(実施例4)この実施例の走査光学系の図
1と同様の図を図6に示す。この走査光学系の水平画角
47°、垂直画角36°であり、光偏向手段の大きさは
φ1.1mmである。
【0156】この走査光学系10の構成は、実施例1〜
3の配置において、プリズム10とスキャナ12の間に
DOE(回折光学素子)13を配置してなるものであ
り、図示しない光源輝度変調手段により、映像信号に応
じて光源11を輝度変調し、映像信号に応じた2次元走
査(ラスタスキャン)を行うことで、結像光学系の前方
の1mの位置の被走査面に結像し被走査面を2次元走査
するものである。
【0157】この走査光学系10の光路は、光源11か
ら図示しない像面(被走査面)に到る順光線追跡で、第
1透過面1T、第1反射面1R、第2透過面2T、スキ
ャナ12側の面に回折面14を設けたDOE13で構成
される集光光学系により光源光が略平行にされる。略平
行光にされた光源光は、2次元スキャナ12で反射偏向
される。反射偏向された光は、スキャナ12側の面に回
折面14を設けたDOE13、第3透過面3T、第2反
射面2R、第3反射面(全反射)3R、第4透過面4T
で構成される結像光学系により被走査面に結像し被走査
面を2次元走査する。
【0158】この実施例は、プリズム10とスキャナ1
2の間にDOE13を配置し、走査光学系の色収差を補
正したものであり、光源11から被走査面に向かう順光
線追跡で、集光光学系から射出してスキャナ12へ向か
う際とスキャナ12から結像光学系に入射する際の両方
で、DOE13の作用を受けるようにしている。
【0159】なお、2次元スキャナ12としてマイクロ
マシンスキャナを使用する場合、DOE13を形成した
基板をスキャナ12の保護部材や密閉部材として使用す
る等、スキャナ12と一体化してもよい。
【0160】(実施例5)この実施例の走査光学系の図
1と同様の図を図7に示す。この走査光学系10の構成
は、実施例1〜3の配置において、光源11とプリズム
10の間にDOE13を配置してなるものであり、図示
しない光源輝度変調手段により、映像信号に応じて光源
11を輝度変調し、映像信号に応じた2次元走査(ラス
タスキャン)を行うことで、結像光学系の前方の1mの
位置の被走査面に結像し被走査面を2次元走査するもの
である。
【0161】この走査光学系10の光路は、光源11か
ら図示しない像面(被走査面)に到る順光線追跡で、プ
リズム10側の面に回折面14を設けたDOE13、第
1透過面1T、第1反射面1R、第2透過面2Tで構成
される集光光学系により光源光が略平行にされる。略平
行光にされた光源光は、2次元スキャナ12で反射偏向
される。反射偏向された光は、第3透過面3T、第2反
射面2R、第3反射面(全反射)3R、第4透過面4T
で構成される結像光学系により被走査面に結像し被走査
面を2次元走査する。
【0162】この実施例は、光源11とプリズム10の
間にDOE13を配置し、走査光学系の色収差を補正し
たものである。
【0163】(実施例6)この実施例の走査光学系の図
1と同様の図を図8に示す。この走査光学系は水平画角
82°、スキャナの大きさはφ2.6mmの1次元走査
光学系である。
【0164】この走査光学系10の構成は、実施例1と
略同様であり、図示しない光源輝度変調手段により、映
像信号に応じて光源11を輝度変調し、映像信号に応じ
た水平方向(X方向)に1次元走査を行うことで、無偏
心状態に戻した第1面4Tから前方の10mmの位置の
被走査面に結像し被走査面を1次元走査するものであ
る。
【0165】この走査光学系10の光路は、光源11か
ら図示しない像面(被走査面)に到る順光線追跡で、第
1透過面1T、第1反射面1R、第2透過面2Tで構成
される集光光学系により光源光が略平行にされる。略平
行光にされた光源光は、1次スキャナ12で反射偏向さ
れる。反射偏向された光は、第3透過面3T、第2反射
面2R、第3反射面(全反射)3R、第4透過面4Tで
構成される結像光学系により被走査面に結像し被走査面
を1次元走査する。
【0166】この実施例は、主走査方向(X方向)は、
正弦波状に振れ角が変化するスキャナ12の振れ角振幅
の95%に対してfアークサインθレンズ特性を持つ。
【0167】以下に上記実施例1〜6の構成パラメータ
(レンズデータ)を示す。これら表中の“FFS”は自
由曲面、“RS”は反射面、“DOE”は回折面を示
す。なお、スキャナは絞り面に、光源は像面に配置され
る。
【0168】 実施例1 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ 1000.00 1 FFS 偏心(1) 1.5254 56.3 2 FFS(RS) 偏心(2) 1.5254 56.3 3 FFS(RS) 偏心(3) 1.5254 56.3 4 FFS 偏心(2) 5 ∞(絞り面) 偏心(4) 6 FFS 偏心(2) 1.5254 56.3 7 FFS(RS) 偏心(5) 1.5254 56.3 8 FFS 偏心(6) 像 面 ∞ 偏心(7) FFS C4 -2.5779×10-26 -1.2030×10-18 -1.1075×10-210 -1.8153×10-211 2.5232×10-413 7.6132×10-315 3.4561×10-317 1.9873×10-419 2.2454×10-421 6.3462×10-422 1.9509×10-624 -1.1858×10-426 -2.2337×10-428 -1.0408×10-4 FFS C4 7.7922×10-46 7.7495×10-38 3.7699×10-310 -2.3003×10-311 3.8795×10-413 2.1619×10-315 2.1746×10-417 3.0215×10-419 4.7146×10-421 5.4788×10-522 -2.2446×10-624 6.4487×10-526 6.0274×10-528 7.6776×10-6 FFS C4 -2.2371×10-26 1.1690×10-28 7.2963×10-410 6.5994×10-411 7.9455×10-413 1.1221×10-315 -1.4706×10-517 -9.7208×10-419 -6.3757×10-421 -3.9919×10-522 -1.0684×10-424 3.3217×10-426 1.1244×10-428 -2.2822×10-6 FFS C4 3.3846×10-26 2.9857×10-28 -9.7283×10-310 -5.0879×10-311 -2.5332×10-313 -4.6775×10-415 -1.1206×10-317 2.2389×10-319 1.5076×10-321 -2.6497×10-422 8.4446×10-424 1.6456×10-326 4.9022×10-428 -2.7959×10-5 FFS C4 -5.0621×10-16 -1.9566×10-18 -2.5991×10-110 -8.7768×10-311 3.1809×10-113 4.2980×10-115 2.6434×10-2 偏心(1) X 0.00 Y -1.50 Z 0.00 α 0.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 0.62 Z 4.94 α -45.15 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 2.80 Z 2.00 α -73.15 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y -1.00 Z 5.66 α -52.18 β 0.00 γ 0.00 偏心(5) X 0.00 Y 2.66 Z 1.68 α -66.23 β 0.00 γ 0.00 偏心(6) X 0.00 Y -3.05 Z 0.58 α -79.91 β 0.00 γ 0.00 偏心(7) X 0.00 Y -3.98 Z 0.78 α -100.29 β 0.00 γ 0.00 。
【0169】 実施例2 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ 1000.00 1 FFS 偏心(1) 1.5254 56.3 2 FFS(RS) 偏心(2) 1.5254 56.3 3 FFS(RS) 偏心(3) 1.5254 56.3 4 FFS 偏心(2) 5 ∞(絞り面) 偏心(4) 6 FFS 偏心(2) 1.5254 56.3 7 FFS(RS) 偏心(5) 1.5254 56.3 8 FFS 偏心(6) 像 面 ∞ 偏心(7) FFS C4 1.2830×10-26 -1.0765×10-18 -6.8597×10-310 -7.3302×10-311 6.8784×10-513 2.0958×10-315 4.2746×10-317 -1.4056×10-519 2.1878×10-421 -5.6130×10-422 1.2335×10-624 -8.3175×10-626 -7.0819×10-528 3.5824×10-5 FFS C4 -1.2602×10-36 6.5870×10-38 8.6539×10-410 -1.4889×10-311 9.7681×10-513 6.7863×10-415 2.6351×10-517 -7.9227×10-619 1.2881×10-421 4.1327×10-522 -1.3352×10-624 -2.8331×10-626 1.2199×10-528 5.7971×10-6 FFS C4 -1.9853×10-26 1.2833×10-28 -5.2848×10-410 3.7366×10-411 2.2434×10-413 6.4856×10-415 1.9609×10-617 2.1708×10-519 -3.0213×10-421 -1.6660×10-522 -3.2798×10-524 -2.4481×10-626 4.3731×10-528 -3.4736×10-6 FFS C4 3.5143×10-26 2.9244×10-28 -1.0733×10-210 -4.6492×10-311 -3.7851×10-313 -4.4587×10-315 -1.1223×10-317 -1.5160×10-319 -1.2923×10-321 -3.0248×10-422 -4.5680×10-424 -1.2579×10-426 -1.7631×10-428 -3.7567×10-5 FFS C4 -4.7149×10-16 -1.8302×10-18 -1.5918×10-110 -1.0259×10-211 1.8967×10-113 2.7011×10-115 2.3839×10-2 偏心(1) X 0.00 Y -1.50 Z 0.00 α 0.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 0.91 Z 4.98 α -46.60 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 2.80 Z 1.83 α -73.91 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y -1.00 Z 5.62 α -50.77 β 0.00 γ 0.00 偏心(5) X 0.00 Y 2.64 Z 1.67 α -65.89 β 0.00 γ 0.00 偏心(6) X 0.00 Y -3.05 Z 0.60 α -79.70 β 0.00 γ 0.00 偏心(7) X 0.00 Y -3.96 Z 0.83 α -98.37 β 0.00 γ 0.00 。
【0170】 実施例3 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ 1000.00 1 FFS 偏心(1) 1.5254 56.3 2 FFS(RS) 偏心(2) 1.5254 56.3 3 FFS(RS) 偏心(3) 1.5254 56.3 4 FFS 偏心(2) 5 ∞(絞り面) 偏心(4) 6 FFS 偏心(2) 1.5254 56.3 7 FFS(RS) 偏心(5) 1.5254 56.3 8 FFS 偏心(6) 像 面 ∞ 偏心(7) FFS C4 2.0048×10-36 -6.5253×10-28 -2.1891×10-310 -5.2349×10-211 4.3385×10-413 2.5336×10-315 8.2781×10-317 -2.3112×10-519 -4.8161×10-421 3.6053×10-322 -5.0443×10-624 -1.0024×10-526 4.9410×10-528 -8.4784×10-4 FFS C4 9.3276×10-36 1.2305×10-28 3.3701×10-310 6.2067×10-411 -2.6194×10-413 5.5084×10-415 -1.7807×10-417 -9.2688×10-519 2.3851×10-421 -6.1960×10-522 1.1482×10-724 -7.7827×10-626 4.1871×10-528 8.9363×10-6 FFS C4 -1.1936×10-26 1.5613×10-28 9.8371×10-410 -3.2433×10-411 -5.0154×10-413 3.1318×10-315 -6.5157×10-617 -2.8893×10-419 -1.1561×10-321 3.2209×10-522 3.9739×10-524 7.0920×10-526 1.2812×10-428 -3.3532×10-6 FFS C4 2.1168×10-26 3.1444×10-28 -1.2773×10-210 -4.9250×10-311 1.8772×10-413 -9.2233×10-415 -1.2437×10-317 2.5286×10-219 4.5186×10-321 -3.0342×10-422 1.6796×10-224 1.3450×10-226 1.6931×10-328 -2.7316×10-5 FFS C4 -7.6734×10-16 -2.4281×10-18 1.0370×10-210 -3.9036×10-211 5.0781×10-113 3.5355×10-115 5.0029×10-2 偏心(1) X 0.00 Y -1.50 Z 0.00 α 0.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 1.00 Z 5.00 α -44.98 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 2.76 Z 1.84 α -75.17 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y -1.00 Z 4.95 α -60.82 β 0.00 γ 0.00 偏心(5) X 0.00 Y 2.60 Z 1.61 α -67.95 β 0.00 γ 0.00 偏心(6) X 0.00 Y -3.01 Z 0.75 α -83.98 β 0.00 γ 0.00 偏心(7) X 0.00 Y -3.97 Z 0.94 α -98.76 β 0.00 γ 0.00 。
【0171】 実施例4 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ 1000.00 1 FFS 偏心(1) 1.5254 56.3 2 FFS(RS) 偏心(2) 1.5254 56.3 3 FFS(RS) 偏心(3) 1.5254 56.3 4 FFS 偏心(2) 5 ∞ 偏心(4) 1.5254 56.3 6 ∞ 偏心(5) 1001.00 -3.45 7 FFS(DOE) 偏心(6) 8 ∞(絞り面) 偏心(7) 9 FFS(DOE) 偏心(6) 1001.00 -3.45 10 ∞ 偏心(5) 1.5254 56.3 11 ∞ 偏心(4) 12 FFS 偏心(2) 1.5254 56.3 13 FFS(RS) 偏心(8) 1.5254 56.3 14 FFS 偏心(9) 像 面 ∞ 偏心(10) FFS C4 -5.1153×10-36 1.3925×10-28 -7.3841×10-310 -1.1875×10-211 -7.5853×10-513 1.2571×10-315 1.6283×10-317 5.6232×10-519 2.0110×10-421 -4.8468×10-422 9.0171×10-724 -1.1171×10-526 -2.0169×10-528 6.5369×10-5 FFS C4 1.4932×10-26 -1.9540×10-38 4.4504×10-310 -2.4909×10-311 6.1319×10-513 8.8673×10-415 -2.8323×10-417 7.3968×10-619 4.5864×10-521 -2.3171×10-622 5.2961×10-824 -4.5057×10-726 -2.4771×10-628 1.8540×10-6 FFS C4 -2.9939×10-36 -1.1909×10-28 1.2713×10-210 -9.0051×10-411 -1.3110×10-413 -4.5404×10-315 5.2681×10-417 4.0962×10-519 1.1500×10-321 7.2718×10-522 -1.2274×10-624 -7.7261×10-626 -1.0427×10-428 -2.2896×10-5 FFS C4 -6.1596×10-76 3.4175×10-68 -3.2523×10-610 -9.3052×10-711 -4.0783×10-713 -5.9660×10-615 -2.3863×10-617 -2.8541×10-719 -1.9365×10-621 -5.8348×10-7 FFS C4 2.3949×10-26 3.3604×10-28 -5.7943×10-410 9.6778×10-411 -8.4834×10-413 -4.2016×10-315 2.3946×10-417 -3.0987×10-319 2.4318×10-321 -4.9242×10-422 7.0481×10-424 -2.4279×10-326 -1.3842×10-328 1.6279×10-4 FFS C4 -1.0093 C6 -2.4736×10-18 -1.4848 C10 -1.3260×10-211 2.9043×10-113 -8.9842×10-115 5.2718×10-2 偏心(1) X 0.00 Y -1.50 Z 0.00 α 0.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 1.12 Z 5.50 α -50.08 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 3.00 Z 2.00 α -87.13 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 0.07 Z 5.03 α -50.80 β 0.00 γ 0.00 偏心(5) X 0.00 Y 0.11 Z 5.46 α -50.799815 β 0.00 γ 0.00 偏心(6) X 0.00 Y 0.57 Z 6.03 α -50.799876 β 0.00 γ 0.00 偏心(7) X 0.00 Y -0.88 Z 5.60 α -59.62 β 0.00 γ 0.00 偏心(8) X 0.00 Y 2.60 Z 1.00 α -67.35 β 0.00 γ 0.00 偏心(9) X 0.00 Y -3.00 Z 1.11 α -107.34 β 0.00 γ 0.00 偏心(10) X 0.00 Y -3.84 Z 0.84 α -83.74 β 0.00 γ 0.00 。
【0172】 実施例5 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ 1000.00 1 FFS 偏心(1) 1.5254 56.3 2 FFS(RS) 偏心(2) 1.5254 56.3 3 FFS(RS) 偏心(3) 1.5254 56.3 4 FFS 偏心(2) 5 ∞(絞り面) 偏心(4) 6 FFS 偏心(2) 1.5254 56.3 7 FFS(RS) 偏心(5) 1.5254 56.3 8 FFS 偏心(6) 9 FFS(DOE) 偏心(7) 1001.00 -3.45 10 ∞ 偏心(8) 1.5254 56.3 11 ∞ 偏心(9) 像 面 ∞ 偏心(10) FFS C4 2.7110×10-36 -4.1822×10-28 -8.3156×10-310 -2.6287×10-211 -8.1512×10-613 4.1432×10-315 -6.5747×10-417 2.9008×10-619 1.9125×10-421 2.6876×10-422 -8.9097×10-624 -7.0018×10-526 2.5234×10-628 -3.2872×10-5 FFS C4 -6.3232×10-36 6.0261×10-38 -3.2915×10-410 -4.4498×10-311 -1.7090×10-513 1.7254×10-315 7.9047×10-417 -1.5791×10-419 3.8668×10-421 6.0282×10-522 -1.8162×10-524 -3.4431×10-526 5.1730×10-528 9.2060×10-7 FFS C4 -1.6315×10-26 1.2307×10-28 -1.8756×10-310 6.2970×10-411 9.5379×10-513 1.3103×10-315 -1.1967×10-417 -2.8876×10-519 -8.6467×10-421 -5.1857×10-522 -8.1252×10-524 1.2131×10-426 1.3258×10-428 6.3820×10-6 FFS C4 2.9891×10-26 3.0951×10-28 -9.3571×10-310 -5.2875×10-311 -5.1673×10-313 -5.1317×10-415 -1.1087×10-317 2.6635×10-319 1.8630×10-321 -2.6829×10-422 3.4886×10-324 1.8096×10-326 8.2598×10-428 -2.4770×10-5 FFS C4 -6.8396×10-16 -2.0892×10-18 -1.7517×10-110 -1.2761×10-211 4.5728×10-113 5.5687×10-115 3.3352×10-2 FFS C4 1.0559×10-46 3.9513×10-58 1.8847×10-410 1.6785×10-411 -2.8750×10-413 -4.6702×10-315 3.1902×10-517 4.4625×10-319 2.0071×10-221 -4.6995×10-5 偏心(1) X 0.00 Y -1.50 Z 0.00 α 0.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 0.34 Z 4.92 α -50.44 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 2.80 Z 1.89 α -74.09 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y -0.82 Z 5.86 α -46.70 β 0.00 γ 0.00 偏心(5) X 0.00 Y 2.64 Z 1.68 α -66.07 β 0.00 γ 0.00 偏心(6) X 0.00 Y -3.05 Z 0.54 α -81.32 β 0.00 γ 0.00 偏心(7) X 0.00 Y -3.34 Z 0.76 α -99.9998651 β 0.00 γ 0.00 偏心(8) X 0.00 Y -3.36 Z 0.83 α -100.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(9) X 0.00 Y -3.79 Z 0.66 α -100.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(10) X 0.00 Y -4.00 Z 0.71 α -101.17 β 0.00 γ 0.00 。
【0173】 実施例6 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ 10.00 1 FFS 偏心(1) 1.5254 56.3 2 FFS(RS) 偏心(2) 1.5254 56.3 3 FFS(RS) 偏心(3) 1.5254 56.3 4 FFS 偏心(2) 5 ∞(絞り面) 偏心(4) 6 FFS 偏心(2) 1.5254 56.3 7 FFS(RS) 偏心(5) 1.5254 56.3 8 FFS 偏心(6) 像 面 ∞ 偏心(7) FFS C4 -1.4579×10-26 -1.0257×10-18 -9.2040×10-410 -1.0489×10-211 -9.9035×10-513 5.9168×10-315 4.8469×10-317 -8.7514×10-619 1.2191×10-321 -9.9794×10-4 FFS C4 1.3960×10-26 1.2346×10-28 2.4723×10-310 1.0147×10-411 -1.6176×10-413 8.1886×10-415 2.0947×10-517 -1.7977×10-419 4.1117×10-521 -1.1700×10-4 FFS C4 9.3942×10-36 1.7229×10-28 2.3970×10-310 3.5790×10-511 2.9999×10-413 3.8118×10-515 -1.6410×10-417 -1.3152×10-419 -1.6937×10-521 -5.3560×10-6 FFS C4 4.6653×10-26 3.4104×10-28 -1.6228×10-210 -7.5431×10-311 -3.0449×10-313 -1.8865×10-315 7.5485×10-417 1.5596×10-319 1.3141×10-321 4.0652×10-4 FFS C4 -3.3176×10-16 -1.4184×10-18 2.4167×10-110 1.2728×10-111 8.8749×10-213 -1.0491×10-115 -6.7796×10-2 偏心(1) X 0.00 Y 0.58 Z 0.00 α 0.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 1.20 Z 4.13 α -47.90 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 1.40 Z 0.70 α -68.85 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y -1.00 Z 4.40 α -48.05 β 0.00 γ 0.00 偏心(5) X 0.00 Y 1.78 Z 1.68 α -65.43 β 0.00 γ 0.00 偏心(6) X 0.00 Y -1.39 Z 1.33 α -61.77 β 0.00 γ 0.00 偏心(7) X 0.00 Y -2.47 Z 1.04 α -97.55 β 0.00 γ 0.00 。
【0174】上記各実施例における条件式(1)、
(2)関係の値は以下の通りである。なお、主光線に対
する上側マージナル光線と下側マージナル光線が非対称
な場合は、両者の平均によりNAy(NA2)を求め
た。
【0175】以上の実施例では、前記定義式(a)の自
由曲面により光学系を構成したが、他の定義の曲面でも
光学系を構成できることはいうまでもない。
【0176】以上、本発明の走査光学系を実施例に基づ
いて説明してきたが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れず数々の変形が可能である。
【0177】以上の本発明の走査光学系は例えば次のよ
うに構成することができる。
【0178】〔1〕 光源からの光を偏向して被走査面
上で走査する光偏向手段と、前記光偏向手段により偏向
された光を被走査面に結像する結像光学系とからなる走
査光学系において、前記結像光学系が光学部材を含み、
前記光学部材の光学パワーを有する面の中最も被走査面
側の面が透過作用の単独作用面で、前記光学部材が光学
パワーを有し軸上主光線に対して偏心した非回転対称面
を少なくとも1面含む2面以上の反射面を含むことを特
徴とする走査光学系。
【0179】〔2〕 前記光学部材がプリズム部材とし
て構成されていることを特徴とする上記1記載の走査光
学系。
【0180】〔3〕 前記光学部材が透過と反射の兼用
面を少なくとも1面含むことを特徴とする上記1記載の
走査光学系。
【0181】〔4〕 前記プリズム部材が透過と反射の
兼用面を1面含む3面構成であることを特徴とする上記
2記載の走査光学系。
【0182】〔5〕 光源と、前記光源からの光を略平
行光にする集光光学系と、前記集光光学系からの射出光
を偏向して被走査面上で走査する光偏向手段と、前記光
偏向手段により偏向された光を被走査面に結像する結像
光学系とからなる走査光学系において、前記集光光学系
から射出して前記光偏向手段に入射する前記集光光学系
の最後の面と、前記光偏向手段から前記結像光学系に入
射する前記結像光学系の最初の面が同一面であることを
特徴とする走査光学系。
【0183】〔6〕 前記光偏向手段の前後の光学作用
面が透過面であることを特徴とする上記5記載の走査光
学系。
【0184】〔7〕 前記結像光学系が透過と反射の兼
用面を少なくとも1面含むことを特徴とする上記5記載
の走査光学系。
【0185】〔8〕 光源と、前記光源からの光を略平
行光にする集光光学系と、前記集光光学系からの射出光
を偏向して被走査面上で走査する光偏向手段と、前記光
偏向手段により偏向された光を被走査面に結像する結像
光学系とからなる走査光学系において、前記走査光学系
がプリズム部材を含み、前記プリズム部材は、少なくと
も前記集光光学系の一部、及び、少なくとも前記結像光
学系の一部を含むことを特徴とする走査光学系。
【0186】
〔9〕 前記集光光学系と前記結像光学系
が一つのプリズム部材で構成されていることを特徴とす
る上記8記載の走査光学系。
【0187】〔10〕光源と、前記光源からの光を略平
行光にする集光光学系と、前記集光光学系からの射出光
を偏向して被走査面上で走査する光偏向手段と、前記光
偏向手段により偏向された光を被走査面に結像する結像
光学系とからなる走査光学系において、前記集光光学系
と前記結像光学系との合計で3回以上反射することを特
徴とする上記1、5又は8記載の走査光学系。
【0188】〔11〕 少なくとも前記集光光学系の一
部、及び、少なくとも前記結像光学系の一部を含む前記
プリズム部材が透過と反射の兼用面を持つことを特徴と
する上記8記載の走査光学系。
【0189】〔12〕 少なくとも前記集光光学系の一
部、及び、少なくとも前記結像光学系の一部を含む前記
プリズム部材が2回の透過作用と1回の反射作用の3つ
の光学作用を行う兼用面を持つことを特徴とする上記1
1記載の走査光学系。
【0190】〔13〕 少なくとも前記集光光学系の一
部、及び、少なくとも前記結像光学系の一部を含む前記
プリズム部材において、前記プリズム部材に含まれる前
記集光光学系の部分が、少なくとも、前記プリズム部材
への入射面、光学パワーを有し軸上主光線に対して偏心
した非回転対称面な反射面、プリズム部材からの射出面
の3面を含み、前記プリズム部材に含まれる前記結像光
学系の部分が、少なくとも、前記プリズム部材への再入
射面、光学パワーを有し軸上主光線に対して偏心した非
回転対称面な反射面、プリズム部材からの再射出面の3
面を含むことを特徴とする上記8記載の走査光学系。
【0191】〔14〕 前記結像光学系の非回転対称面
が形状に関する対称面を1つだけ持つことを特徴とする
上記1、5又は8記載の走査光学系。
【0192】〔15〕 前記集光光学系が形状に関する
対称面を1つだけ持つ非回転対称面を含むことを特徴と
する上記1、5又は8記載の走査光学系。
【0193】〔16〕 前記結像光学系の非回転対称面
が形状に関する対称面を1つだけ持つ自由曲面であるこ
とを特徴とする上記1、5又は8記載の走査光学系。
【0194】〔17〕 前記光偏向手段が、1個の光偏
向手段で2次元偏向する2次元光偏向手段であることを
特徴とする上記1、5又は8記載の走査光学系。
【0195】〔18〕 前記光偏向手段による偏向角が
正弦波状に変化することを特徴とする上記1、5又は8
記載の走査光学系。
【0196】〔19〕 前記の偏向角が正弦波状に変化
する光偏向手段において、光偏向角の振幅の95%以下
を走査に利用することを特徴とする上記18記載の走査
光学系。
【0197】〔20〕 電気的な等速走査性の補正を行
うことを特徴とする上記1、5又は8記載の走査光学
系。
【0198】〔21〕 前記光偏向手段による偏向角が
リニアに変化することを特徴とする上記1、5又は8記
載の走査光学系。
【0199】〔22〕 前記結像光学系が、形状に関す
る対称面を1つだけ持ち、その形状に関する対称面内方
向のみで偏心しており、前記走査光学系が、次式を満足
することを特徴とする上記1、5又は8記載の走査光学
系。
【0200】 φ2 θ1 /φ1 θ2 <1 ・・・(1) ここで、被走査面側の対称面内方向における結像光学系
の半画角をθ2 、対称面と直交面方向における結像光学
系の半画角をθ1 、対称面方向の被走査面の走査に必要
な光偏向手段の片側偏向角を2φ2 、対称面と直交面方
向の被走査面の走査に必要な光偏向手段の片側偏向角を
2φ1 とする。
【0201】〔23〕 以下の条件式を満足することを
特徴とする上記22記載の走査光学系。
【0202】 NA2/NA1>1 ・・・(2) ここで、形状に関する対称面内方向における光源から集
光光学系への入射する光束の開口数をNA2、形状に関
する対称面と垂直方向における光源から集光光学系への
入射する光束の開口数をNA1とする。
【0203】
【発明の効果】本発明は、走査光学系を反射作用を含む
プリズム部材を中心に構成することにより、走査光学系
の部品点数を削減し、光学系を小型にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の走査光学系の光路図であ
る。
【図2】複数の単色光源を利用してカラー表示する場合
の光源の構成例を示す図である。
【図3】2次元マイクロマシンスキャナの1例の平面図
である。
【図4】本発明の実施例2の走査光学系の光路図であ
る。
【図5】本発明の実施例3の走査光学系の光路図であ
る。
【図6】本発明の実施例4の走査光学系の光路図であ
る。
【図7】本発明の実施例5の走査光学系の光路図であ
る。
【図8】本発明の実施例6の走査光学系の光路図であ
る。
【図9】反射型光偏向手段と透過型光偏向手段の基本形
構成を示す図である。
【図10】従来の1つの走査光学系の構成を示す図であ
る。
【図11】従来の別のもう1つの走査光学系の構成を示
す図である。
【符号の説明】
1…軸上主光線 1T…第1透過面 1R…第1反射面 2T…第2透過面 2R…第2反射面 3T…第3透過面 3R…第3反射面(全反射) 4T…第4透過面 10…走査光学系(プリズム) 11…光源 11B …B光源 11R …R光源 11G …G光源 12…光偏向手段(スキャナ) 13…DOE(回折光学素子) 14…回折面 21、22、23…光源プリズム 24、25…ダイクロイックミラー 30…外枠 31…トーションバー 32…中間枠 33…トーションバー 34…ミラー部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を偏向して被走査面上で走
    査する光偏向手段と、前記光偏向手段により偏向された
    光を被走査面に結像する結像光学系とからなる走査光学
    系において、 前記結像光学系が光学部材を含み、前記光学部材の光学
    パワーを有する面の中最も被走査面側の面が透過作用の
    単独作用面で、 前記光学部材が光学パワーを有し軸上主光線に対して偏
    心した非回転対称面を少なくとも1面含む2面以上の反
    射面を含むことを特徴とする走査光学系。
  2. 【請求項2】 光源と、前記光源からの光を略平行光に
    する集光光学系と、前記集光光学系からの射出光を偏向
    して被走査面上で走査する光偏向手段と、前記光偏向手
    段により偏向された光を被走査面に結像する結像光学系
    とからなる走査光学系において、 前記集光光学系から射出して前記光偏向手段に入射する
    前記集光光学系の最後の面と、前記光偏向手段から前記
    結像光学系に入射する前記結像光学系の最初の面が同一
    面であることを特徴とする走査光学系。
  3. 【請求項3】 光源と、前記光源からの光を略平行光に
    する集光光学系と、前記集光光学系からの射出光を偏向
    して被走査面上で走査する光偏向手段と、前記光偏向手
    段により偏向された光を被走査面に結像する結像光学系
    とからなる走査光学系において、 前記走査光学系がプリズム部材を含み、前記プリズム部
    材は、少なくとも前記集光光学系の一部、及び、少なく
    とも前記結像光学系の一部を含むことを特徴とする走査
    光学系。
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