JP2001278684A - 衛生陶器及びその製造方法 - Google Patents

衛生陶器及びその製造方法

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JP2001278684A
JP2001278684A JP2000091407A JP2000091407A JP2001278684A JP 2001278684 A JP2001278684 A JP 2001278684A JP 2000091407 A JP2000091407 A JP 2000091407A JP 2000091407 A JP2000091407 A JP 2000091407A JP 2001278684 A JP2001278684 A JP 2001278684A
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Atsushi Yoshida
篤史 吉田
Masaaki Ito
正昭 伊藤
Hirotaka Ishibashi
弘孝 石橋
Tomoyasu Ichiki
智康 一木
Masami Ando
正美 安藤
Makoto Hayakawa
信 早川
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期に亘る耐久性及び汚れ除去性に優れる衛
生陶器を提供すること。 【解決手段】 陶磁器素地表面に、着色性釉薬層が形成
されており、さらにその上にBaO含有量が1重量%以
上である透明性釉薬からなる表面釉薬層が形成されてい
ることを特徴とする衛生陶器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大便器、小便器、
洗面器、便器タンク、手洗器、便器のサナなどの衛生陶
器及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】衛生陶器の表面が美観を有し、かつ清浄
であることは衛生上および美観上重要である。さらにそ
のような状態が長期にわたり保たれることは好ましいこ
とである。衛生陶器は、一般的に、成形素地表面に釉薬
をスプレー等により施釉し、成形素地が充分に焼結する
温度(通常1100〜1300℃)で焼成する。ここ
で、釉薬構成成分の一つであるシリカ成分の原料とし
て、天然のケイ砂や長石を粉砕したものが用いられてき
た。ところが、焼成過程において結晶質であるシリカ粒
子の一部が完全にガラス化されずに残存するため、クラ
ックが発生しやすくなる。また、衛生陶器をアルカリ環
境下で使用すると、ガラス相の溶解反応が起こるため、
クラックは増大し、シリカ粒子の欠落を伴う腐食反応が
生じる。そして、クラックや溶解・腐食により生じる凹
部が汚物の付着点となり、衛生陶器が汚れるのを促進す
るといった問題点があった。その問題の解決方法とし
て、陶器素地上に第一の釉薬層を形成し、さらにその上
にフリット釉薬を50〜99重量%含有する第二の釉薬
層を形成させる方法がある。ここで第二の釉薬層は天然
釉薬原料とフリット釉薬を混合した釉薬を用いているた
め、粒径10μm以上のシリカ粒子がほとんど存在しな
い透明なガラス成分で構成されている。このようにする
ことで、クラックや溶解・腐食により生じる凹部を大幅
に低減させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、上記釉薬
表面のクラックや溶解・腐食により生じる凹部をより一
層低減させて、長期に亘る優れた耐久性及び汚れの除去
性を有する衛生陶器を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決すべく、陶磁器素地表面にBaO含有量が1重量%
以上、好ましくは5重量%以上、より好ましくは10重
量%以上の釉薬からなる表面釉薬層が形成されているこ
とを特徴とする衛生陶器を提供する。表面釉薬層中のB
aO含有量が1重量%以上、好ましくは5重量%以上、
より好ましくは10重量%以上であるようにすることに
より、釉薬表面のクラックや溶解・腐食により生じる凹
部をより一層低減させる。従って、長期にわたり高い光
沢度を維持し、良好な表面粗さを維持できる。また、耐
摩耗性も従来釉薬組成に基づき形成される釉薬層と同等
であるため非常に優れている。
【0005】本発明の好ましい態様においては、前記層
表面の表面粗さRaが触針式表面粗さ測定装置(JIS
−B0651)により100nm以下、好ましくは70
nm以下、さらに好ましくは40nm以下であるように
する。そうすることにより、汚れが層表面に固着しにく
くなるので、汚れを層表面から除去しやすくなる。
【0006】本発明の衛生陶器の一作製方法において
は、BaO含有量が1重量%以上、好ましくは5重量%
以上、より好ましくは10重量%以上である釉薬を、着
色性釉薬が施された陶磁器成形素地又は金属基材の施釉
面の必要な部分に施釉する工程、300〜1300℃の
温度で焼成する工程を含むようにする。
【0007】本発明の衛生陶器の他の作製方法において
は、陶磁器成形素地表面又は金属基材表面の必要な部分
に着色性釉薬を施釉する工程、BaO含有量が1重量%
以上、好ましくは5重量%以上、より好ましくは10重
量%以上である釉薬を着色性釉薬施釉面の必要な部分に
施釉する工程、300〜1300℃の温度で焼成する工
程を含むようにする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の具体的態様につい
て図に基づいて説明する。本発明の一実施態様において
は、図1に示されるように陶器素地1上に着色性の釉薬
層2が形成されている。さらにその上に透明性の釉薬層
3が形成されている。釉薬層2は、主成分は非晶質成分
からなり、その他に乳濁剤、顔料等の結晶質成分が少量
含有されている。非晶質成分は、SiO2等の4価金属
酸化物成分、Al2O3等の3価金属酸化物成分、Ca
O、MgO、ZnO等の2価金属酸化物成分、Na2
O、K2O、Li2O等の1価金属酸化物成分からな
り、そのうち、MgO成分は0〜4.4重量%、Al2
O3は9.3〜15.1重量%含有されている。その他
の成分の好ましい値は、SiO2が55〜80重量%、
CaOが7〜17重量%、ZnOが3〜15重量%、K
2Oが1〜4重量%、Na2Oが0.5〜2.5重量%
である。釉薬層3は、主成分は非晶質成分からなり、そ
の他に乳濁剤、顔料等の結晶質成分が少量含有されてい
る。非晶質成分は、SiO2等の4価金属酸化物成分、
Al2O3等の3価金属酸化物成分、CaO、MgO、
ZnO、BaO等の2価金属酸化物成分、Na2O、K
2O、Li2O等の1価金属酸化物成分からなり、その
うちBaOは1〜15重量%であることが、外観不良を
生じ難く、好ましい。その他の成分の好ましい値は、S
iO2が55〜80重量%、Al2O3は9.3〜1
5.1重量%、CaOが7〜17重量%、MgOは0〜
4.4重量%、ZnOが3〜15重量%、K2Oが1〜
4重量%、Na2Oが0.5〜2.5重量%である。
【0009】図1の衛生陶器の製法は、例えば、陶器成
形素地上に着色性の釉薬原料を適用し、さらにその上に
上記組成になるように調製された透明性の釉薬原料を適
用し、焼成することにより得ることができる。本発明に
おいて、透明性の釉薬原料とは、珪砂、長石、石灰石等
の天然粒子の混合及び/又はフリット釉薬等の非晶質釉
薬をいい、着色性の釉薬原料とは、透明性釉薬原料に乳
濁剤及び/又は顔料を添加させたものをいう。ここで、
透明性の釉薬原料として下記のいずれかを利用すると、
表面粗さRaを100nm以下としやすく好ましい。 (1)非晶質原料 (2)珪砂、長石、石灰等の天然鉱物の混合物1重量部
に対して非晶質原料を1〜100重量部配合したもの (3)レーザー回折式粒度測定装置等によって測定され
る50%粒径が6μm未満の微細な天然鉱物の混合物
【0010】図1において、陶器素地1とは、以下に限
定されるものではないが、例えば、大便器、小便器、洗
面器、便器タンク、手洗器、便器のサナなどの衛生陶器
である。
【0011】上記図1では、陶器素地表面に、着色性釉
薬層が形成されており、さらにその上にBaO含有量が
1重量%以上、好ましくは5重量%以上、より好ましく
は10重量%以上である透明性釉薬からなる表面釉薬層
が形成されているので、釉薬表面のクラックや溶解・腐
食により生じる凹部をより一層低減させることができる
ため、長期にわたり高い光沢度を維持し、良好な表面粗
さを維持できる。
【0012】
【実施例】
【表1】
【0013】(比較例1)表1の組成からなる釉薬原料
2Kgと水1Kg及び球石4Kgを容積6リットルの陶
器製ポット中に入れ、ボールミルにより約18時間粉砕
した。レーザー回折粒度分布計を用いて、粉砕後に得ら
れた釉薬スラリーの粒径を測定したところ、10μm以
下が65%、50%平均粒径(D50)が、6.2μm
であった。ここで得られた釉薬スラリーを釉薬Aとす
る。次にケイ砂、長石、粘土等を原料として調整した衛
生陶器素地泥ショウを用いて、70×150mmの板状
試験片を作製した。この板状試験片上に釉薬Aをスプレ
ーコーティングした後、1100〜1200℃で焼成す
ることにより試料を得た。得られた試料に対して、耐ア
ルカリ試験を行った。あらかじめ用意した5重量%水酸
化ナトリウム水溶液に試料を浸漬して、全体を70℃に
加熱し24時間放置し、その後試料を取り出して流水,
次いで蒸留水で洗浄した。耐アルカリ試験前後における
陶器表面を顕微鏡で観察したところ、試験後の試料表面
に多数のクラックや凹部が見られた。耐アルカリ試験前
後における試料表面の光沢を光沢度計(ミノルタ GM
−060)で測定し、光沢度維持率(=[耐アルカリ試
験後の光沢度]/[耐アルカリ試験前の光沢度]を計算し
たところ43.0%であった。耐アルカリ試験前の表面
粗さRaは0.10μmで、耐アルカリ試験後の表面粗
さRaは0.28μmであった。
【0014】(比較例2)表1から乳濁剤であるZrO
2と顔料をのぞいた組成からなる釉薬原料を、電気炉を
用いて1300〜1500℃にて溶融し、水中で急冷し
てガラスフリットを得た。表1からZrO2と顔料をの
ぞいた組成の釉薬原料と前記フリット釉薬の混合物(釉
薬原料:フリット釉薬=20:80)2Kgと水1.2
Kg及び球石4Kgを容積6リットルの陶器製ポット中
に入れ、ボールミルにより約36時間粉砕した。レーザ
ー回折粒度分布計を用いて、粉砕後に得られた釉薬スラ
リーの粒径を測定したところ、10μm以下が65%、
50%平均粒径(D50)が、6.1μmであった。こ
こで得られた釉薬スラリーを釉薬Bとする。次にケイ
砂、長石、粘土等を原料として調整した衛生陶器素地泥
ショウを用いて、70×150mmの板状試験片を作製
した。この板状試験片上に下層として釉薬Aをスプレー
コーティングし、続いて、上層として釉薬Bを焼成後の
厚みが0.2mmになるようスプレーコーティングした
後、1100〜1200℃で焼成することにより試料を
得た。得られた試料に対して、耐アルカリ試験を行っ
た。あらかじめ用意した5重量%水酸化ナトリウム水溶
液に試料を浸漬して、全体を70℃に加熱し24時間放
置し、その後試料を取り出して流水,次いで蒸留水で洗
浄した。耐アルカリ試験前後における陶器表面を顕微鏡
で観察したところ、試験後の試料表面に10μm以上の
クラックや凹部が見られなかった。耐アルカリ試験前後
における試料表面の光沢を光沢度計(ミノルタ GM−
060)で測定し、光沢度維持率(=[耐アルカリ試験
後の光沢度]/[耐アルカリ試験前の光沢度]を計算した
ところ92.5%であった。耐アルカリ試験前の表面粗
さRaは0.037μmで、耐アルカリ試験後の表面粗
さRaは0.048μmであった。
【0015】(実施例1)表1から乳濁剤であるZrO
2と顔料をのぞきBaOを5重量%添加した組成からな
る釉薬原料を、電気炉を用いて1300〜1500℃に
て溶融し、水中で急冷してガラスフリットを得た。表1
からZrO2と顔料をのぞいた組成の釉薬原料と前記フ
リット釉薬の混合物(釉薬原料:フリット釉薬=20:
80)2Kgと水1.2Kg及び球石4Kgを容積6リ
ットルの陶器製ポット中に入れ、ボールミルにより約3
6時間粉砕した。レーザー回折粒度分布計を用いて、粉
砕後に得られた釉薬スラリーの粒径を測定したところ、
10μm以下が65%、50%平均粒径(D50)が、
5.9μmであった。ここで得られた釉薬スラリーを釉
薬Cとする。次にケイ砂、長石、粘土等を原料として調
整した衛生陶器素地泥ショウを用いて、70×150m
mの板状試験片を作製した。この板状試験片上に下層と
して釉薬Aをスプレーコーティングし、続いて、上層と
して釉薬Cを焼成後の厚みが0.2mmになるようスプ
レーコーティングした後、1100〜1200℃で焼成
することにより試料を得た。得られた試料に対して、耐
アルカリ試験を行った。あらかじめ用意した5重量%水
酸化ナトリウム水溶液に試料を浸漬して、全体を70℃
に加熱し24時間放置し、その後試料を取り出して流
水,次いで蒸留水で洗浄した。耐アルカリ試験前後にお
ける陶器表面を顕微鏡で観察したところ、試験後の試料
表面に10μm以上のクラックや凹部が見られなかっ
た。また、10μm未満のクラックや凹部は、わずかに
見られた。耐アルカリ試験前後における試料表面の光沢
を光沢度計(ミノルタ GM−060)で測定し、光沢
度維持率(=[耐アルカリ試験後の光沢度]/[耐アルカ
リ試験前の光沢度]を計算したところ97.1%であっ
た。耐アルカリ試験前の表面粗さRaは0.035μm
で、耐アルカリ試験後の表面粗さRaは0.039μm
であった。
【0016】(実施例2)表1から乳濁剤であるZrO
2と顔料をのぞきBaOを10重量%添加した組成から
なる釉薬原料を、電気炉を用いて1300〜1500℃
にて溶融し、水中で急冷してガラスフリットを得た。表
1からZrO2と顔料をのぞいた組成の釉薬原料と前記
フリット釉薬の混合物(釉薬原料:フリット釉薬=2
0:80)2Kgと水1.2Kg及び球石4Kgを容積
6リットルの陶器製ポット中に入れ、ボールミルにより
約36時間粉砕した。レーザー回折粒度分布計を用い
て、粉砕後に得られた釉薬スラリーの粒径を測定したと
ころ、10μm以下が65%、50%平均粒径(D5
0)が、6.0μmであった。ここで得られた釉薬スラ
リーを釉薬Dとする。次にケイ砂、長石、粘土等を原料
として調整した衛生陶器素地泥ショウを用いて、70×
150mmの板状試験片を作製した。この板状試験片上
に下層として釉薬Aをスプレーコーティングし、続い
て、上層として釉薬Dを焼成後の厚みが0.2mmにな
るようスプレーコーティングした後、1100〜120
0℃で焼成することにより試料を得た。得られた試料に
対して、耐アルカリ試験を行った。あらかじめ用意した
5重量%水酸化ナトリウム水溶液に試料を浸漬して、全
体を70℃に加熱し24時間放置し、その後試料を取り
出して流水,次いで蒸留水で洗浄した。耐アルカリ試験
前後における陶器表面を顕微鏡で観察したところ、試験
後の試料表面に10μm以上のクラックや凹部が見られ
なかった。また、10μm未満のクラックや凹部もほと
んど見られなかった。耐アルカリ試験前後における試料
表面の光沢を光沢度計(ミノルタ GM−060)で測
定し、光沢度維持率(=[耐アルカリ試験後の光沢度]/
[耐アルカリ試験前の光沢度]を計算したところ98.7
%であった。耐アルカリ試験前の表面粗さRaは0.0
34μmで、耐アルカリ試験後の表面粗さRaは0.0
35μmであった。
【0017】
【表2】
【0018】各々の試料の評価結果を表2に示す。この
ように、陶器素地表面に、着色性釉薬層が形成されてお
り、さらにその上にBaO含有量が1重量%以上、好ま
しくは5重量%以上、より好ましくは10重量%以上で
ある透明性釉薬からなる表面釉薬層が形成されているよ
うにすることで、釉薬表面のクラックや溶解・腐食によ
り生じる凹部をより一層低減させることができるため、
長期にわたり高い光沢度を維持し、良好な表面粗さを維
持できる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、長期に亘る耐久性及び
汚れの除去性に優れる衛生陶器を提供することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施態様を示す図である。
【符号の説明】
1…陶器素地 2…着色性の釉薬層 3…透明性の釉薬層
フロントページの続き (72)発明者 一木 智康 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 安藤 正美 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 早川 信 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D039 AA01 AA04 BA00 CD01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陶磁器素地表面に、着色性釉薬層が形成
    されており、さらにその上にBaO含有量が1重量%以
    上である透明性釉薬からなる表面釉薬層が形成されてい
    ることを特徴とする衛生陶器。
  2. 【請求項2】 陶磁器素地表面に、着色性釉薬層が形成
    されており、さらにその上にBaO含有量が5重量%以
    上である透明性釉薬からなる表面釉薬層が形成されてい
    ることを特徴とする衛生陶器。
  3. 【請求項3】 陶磁器素地表面に、着色性釉薬層が形成
    されており、さらにその上にBaO含有量が10重量%
    以上である透明性釉薬からなる表面釉薬層が形成されて
    いることを特徴とする衛生陶器。
  4. 【請求項4】 前記層表面の表面粗さRaが触針式表面
    粗さ測定装置(JIS−B0651)により100nm
    以下であることを特徴とする請求項1〜3に記載の衛生
    陶器。
  5. 【請求項5】 前記層表面の表面粗さRaが触針式表面
    粗さ測定装置(JIS−B0651)により70nm以
    下であることを特徴とする請求項1〜3に記載の衛生陶
    器。
  6. 【請求項6】 前記層表面の表面粗さRaが触針式表面
    粗さ測定装置(JIS−B0651)により40nm以
    下であることを特徴とする請求項1〜3に記載の衛生陶
    器。
  7. 【請求項7】 陶磁器素地上に表面釉薬層を形成した衛
    生陶器であって、前記表面釉薬層の表面が実質的にガラ
    ス成分からなり、かつその表面には粒径10μm以上の
    シリカ粒子の存在が観察されない請求項1〜6に記載の
    衛生陶器。
  8. 【請求項8】 陶磁器素地上に表面釉薬層を形成した衛
    生陶器であって、前記表面釉薬層の表面が実質的にガラ
    ス成分からなり、かつその表面には粒径5μm以上のシ
    リカ粒子の存在が観察されない請求項1〜6に記載の衛
    生陶器。
  9. 【請求項9】 5重量%水酸化ナトリウム水溶液を用意
    し、衛生陶器を浸漬して、全体を70℃に加熱し24時
    間放置するといった耐アルカリ試験を行った場合、試験
    前後における陶器表面の光沢を光沢度計(ミノルタ G
    M−060)で測定し、光沢度維持率(=[耐アルカリ
    試験後の光沢度]/[耐アルカリ試験前の光沢度])が9
    5%以上である請求項1〜8に記載の衛生陶器。
  10. 【請求項10】 5重量%水酸化ナトリウム水溶液を用
    意し、衛生陶器を浸漬して、全体を70℃に加熱し24
    時間放置するといった耐アルカリ試験を行った場合、試
    験前後における陶器表面の光沢を光沢度計(ミノルタ
    GM−060)で測定し、光沢度維持率(=[耐アルカ
    リ試験後の光沢度]/[耐アルカリ試験前の光沢度])が
    97%以上である請求項1〜8に記載の衛生陶器。
  11. 【請求項11】 BaO含有量が1重量%以上である釉
    薬を、着色性釉薬が施された陶磁器成形素地の施釉面の
    必要な部分に施釉する工程、300〜1300℃の温度
    で焼成する工程を含む衛生陶器の製造方法。
  12. 【請求項12】 陶磁器成形素地表面の必要な部分に着
    色性釉薬を施釉する工程、BaO含有量が1重量%以上
    である釉薬を着色性釉薬施釉面の必要な部分に施釉する
    工程、300〜1300℃の温度で焼成する工程を含む
    衛生陶器の製造方法。
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