JP2001277435A - 複合紙及びそれを用いた角底袋 - Google Patents
複合紙及びそれを用いた角底袋Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐水性が有り、上質紙のような高級感を持
ち、さらに、エンボスや印刷等の加飾適性に優れ、か
つ、コスト的に安価なロール製袋の可能な原紙及びそれ
を加工して得られる角底袋を提供する。 【解決手段】 結晶性ポリプロピレン系樹脂からなる空
洞含有延伸フィルムの片面に坪量50g/m2〜200
g/m2の紙を貼合してなる複合紙及びそれを加工して
得られる角底袋。
ち、さらに、エンボスや印刷等の加飾適性に優れ、か
つ、コスト的に安価なロール製袋の可能な原紙及びそれ
を加工して得られる角底袋を提供する。 【解決手段】 結晶性ポリプロピレン系樹脂からなる空
洞含有延伸フィルムの片面に坪量50g/m2〜200
g/m2の紙を貼合してなる複合紙及びそれを加工して
得られる角底袋。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロール状の形態で自
動製袋が可能で、耐水性、エンボス性・印刷性等の加飾
性に優れた複合紙及びそれを加工して得られる角底袋に
関する。
動製袋が可能で、耐水性、エンボス性・印刷性等の加飾
性に優れた複合紙及びそれを加工して得られる角底袋に
関する。
【0002】
【従来の技術】角底袋は一般に紙を使用して作られてい
るが、そのままでは耐水性がないため雨などで濡れると
破れやすいといった問題点があり、耐水性を持たせるた
めに、紙製角底袋をプラスチックフィルムの袋に入れて
二重袋にする他、紙にプラスチックを押出ラミネートし
た積層紙や、合成樹脂を原料とする市販の合成紙を原紙
に用いて角底袋に加工している場合もある。このような
耐水性を付与された原紙は、手貼り、枚葉製袋機、ロー
ル製袋機によって水性接着剤やホットメルトを使用して
角底袋に加工される。
るが、そのままでは耐水性がないため雨などで濡れると
破れやすいといった問題点があり、耐水性を持たせるた
めに、紙製角底袋をプラスチックフィルムの袋に入れて
二重袋にする他、紙にプラスチックを押出ラミネートし
た積層紙や、合成樹脂を原料とする市販の合成紙を原紙
に用いて角底袋に加工している場合もある。このような
耐水性を付与された原紙は、手貼り、枚葉製袋機、ロー
ル製袋機によって水性接着剤やホットメルトを使用して
角底袋に加工される。
【0003】しかし、紙にプラスチックを押出ラミネー
トした積層紙は紙としての質感に乏しく、特に贈答品向
け等高級感を必要とする用途には不向きであるといった
問題点があり、合成紙を用いた角底袋では紙の質感はあ
る程度付与できるものの、パルプを原料とする紙と異な
り折れ特性が著しく劣り、また水性接着剤での接着が難
しく、ホットメルト接着剤を使用した場合の熱による変
形があるためコスト的に有利なロール製袋機で製袋でき
ないといった問題点があった。
トした積層紙は紙としての質感に乏しく、特に贈答品向
け等高級感を必要とする用途には不向きであるといった
問題点があり、合成紙を用いた角底袋では紙の質感はあ
る程度付与できるものの、パルプを原料とする紙と異な
り折れ特性が著しく劣り、また水性接着剤での接着が難
しく、ホットメルト接着剤を使用した場合の熱による変
形があるためコスト的に有利なロール製袋機で製袋でき
ないといった問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐水性が有
り、上質紙のような高級感を持ち、更に、エンボスや印
刷等の加飾適性に優れ、かつ、コスト的に安価なロール
製袋の可能な原紙及びそれを加工して得られる角底袋を
提供することを目的とする。
り、上質紙のような高級感を持ち、更に、エンボスや印
刷等の加飾適性に優れ、かつ、コスト的に安価なロール
製袋の可能な原紙及びそれを加工して得られる角底袋を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、結晶性ポリプロピレン系樹脂からなる空洞含有
延伸フィルムの片面に坪量50g/m2〜200g/m2
の紙を貼合してなる複合紙及びそれを加工して得られる
角底袋が本目的を達成することを見出し本発明を完成し
た。
の結果、結晶性ポリプロピレン系樹脂からなる空洞含有
延伸フィルムの片面に坪量50g/m2〜200g/m2
の紙を貼合してなる複合紙及びそれを加工して得られる
角底袋が本目的を達成することを見出し本発明を完成し
た。
【0006】本発明は以下の構成を有する。 (1)結晶性ポリプロピレン系樹脂からなる空洞含有延
伸フィルムの片面に坪量50g/m2〜200g/m2の
紙を貼合してなる複合紙。
伸フィルムの片面に坪量50g/m2〜200g/m2の
紙を貼合してなる複合紙。
【0007】(2)空洞含有延伸フィルムが、結晶性ポ
リプロピレン系樹脂100重量部に対して、軟化点(環
球法)160℃〜200℃のジシクロペンタジエン系石
油樹脂及び/または無機充填剤粉末5〜180重量部が
配合された組成物からなる基層フィルムの両面に、結晶
性ポリプロピレン系樹脂からなる表層フィルムを積層し
た後、面積倍率5倍以上に延伸して得られた空洞含有積
層延伸フィルムであることを特徴とする前記(1)項記
載の複合紙。
リプロピレン系樹脂100重量部に対して、軟化点(環
球法)160℃〜200℃のジシクロペンタジエン系石
油樹脂及び/または無機充填剤粉末5〜180重量部が
配合された組成物からなる基層フィルムの両面に、結晶
性ポリプロピレン系樹脂からなる表層フィルムを積層し
た後、面積倍率5倍以上に延伸して得られた空洞含有積
層延伸フィルムであることを特徴とする前記(1)項記
載の複合紙。
【0008】(3)空洞含有延伸フィルムが、請求項2
に記載の空洞含有積層延伸フィルムを、50℃〜160
℃の温度でかつ前記空洞含有積層延伸フィルムが透明化
しない圧力で加熱圧縮することにより得られる圧縮処理
済み空洞含有積層延伸フィルムであることを特徴とする
前記(1)項記載の複合紙。
に記載の空洞含有積層延伸フィルムを、50℃〜160
℃の温度でかつ前記空洞含有積層延伸フィルムが透明化
しない圧力で加熱圧縮することにより得られる圧縮処理
済み空洞含有積層延伸フィルムであることを特徴とする
前記(1)項記載の複合紙。
【0009】(4)前記(1)〜(3)項のいずれか1
項記載の複合紙を加工して得られる角底袋。
項記載の複合紙を加工して得られる角底袋。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。本発明の複合紙において、紙の片面に貼合され
る空洞含有延伸フィルムは、結晶性ポリプロピレン系樹
脂からなる樹脂組成物(以下、空洞含有延伸フィルム用
樹脂組成物という)から得られた単層未延伸フィルム、
もしくは前記単層未延伸フィルムを基層としその少なく
とも片面に結晶性ポリプロピレン系樹脂からなる表層フ
ィルムを積層した積層未延伸フィルムを、面積倍率5倍
以上に延伸して得られる均一で微細な空洞(ボイド)を
含有する単層延伸フィルムもしくは積層延伸フィルムで
ある。なお、本発明においてフィルムとは、フィルムと
シートの総称である。
明する。本発明の複合紙において、紙の片面に貼合され
る空洞含有延伸フィルムは、結晶性ポリプロピレン系樹
脂からなる樹脂組成物(以下、空洞含有延伸フィルム用
樹脂組成物という)から得られた単層未延伸フィルム、
もしくは前記単層未延伸フィルムを基層としその少なく
とも片面に結晶性ポリプロピレン系樹脂からなる表層フ
ィルムを積層した積層未延伸フィルムを、面積倍率5倍
以上に延伸して得られる均一で微細な空洞(ボイド)を
含有する単層延伸フィルムもしくは積層延伸フィルムで
ある。なお、本発明においてフィルムとは、フィルムと
シートの総称である。
【0011】前記空洞含有延伸フィルム用樹脂組成物に
用いられる結晶性ポリプロピレン系樹脂は、プロピレン
の結晶性単独重合体、プロピレンとエチレンもしくは炭
素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上との
二元以上の結晶性共重合体、またはそれらの混合物であ
る。具体的には、沸騰n−ヘプタン不溶部を70重量%
以上、好ましくは80重量%以上含有する結晶性ポリプ
ロピレン、プロピレン成分を70重量%以上含有する結
晶性エチレン・プロピレン共重合体、結晶性プロピレン
・1−ブテン共重合体、結晶性プロピレン・1−ヘキセ
ン共重合体、結晶性エチレン.プロピレン・1−ブテン
三元共重合体などの結晶融点を有するプロピレン系共重
合体が挙げられる。なお、空洞含有延伸フィルム用樹脂
組成物と表層フィルム用樹脂組成物に用いられる結晶性
ポリプロピレン系樹脂は、同一でも別々でもよい。
用いられる結晶性ポリプロピレン系樹脂は、プロピレン
の結晶性単独重合体、プロピレンとエチレンもしくは炭
素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上との
二元以上の結晶性共重合体、またはそれらの混合物であ
る。具体的には、沸騰n−ヘプタン不溶部を70重量%
以上、好ましくは80重量%以上含有する結晶性ポリプ
ロピレン、プロピレン成分を70重量%以上含有する結
晶性エチレン・プロピレン共重合体、結晶性プロピレン
・1−ブテン共重合体、結晶性プロピレン・1−ヘキセ
ン共重合体、結晶性エチレン.プロピレン・1−ブテン
三元共重合体などの結晶融点を有するプロピレン系共重
合体が挙げられる。なお、空洞含有延伸フィルム用樹脂
組成物と表層フィルム用樹脂組成物に用いられる結晶性
ポリプロピレン系樹脂は、同一でも別々でもよい。
【0012】前記の結晶性ポリプロピレン系樹脂のメル
トフローレート(JIS K−7210「熱可塑性プラ
スチックの流れ試験方法」表1の条件14(試験温度2
30℃、試験荷重21.18N)により測定、以下MF
Rという)は、0.5〜20g/10分が好ましく、更
に好ましくは0.5〜10g/10分である。
トフローレート(JIS K−7210「熱可塑性プラ
スチックの流れ試験方法」表1の条件14(試験温度2
30℃、試験荷重21.18N)により測定、以下MF
Rという)は、0.5〜20g/10分が好ましく、更
に好ましくは0.5〜10g/10分である。
【0013】本発明においては、空洞含有延伸フィルム
用樹脂組成物が、結晶性ポリプロピレン系樹脂100重
量部に対して、軟化点(環球法)160℃〜200℃の
ジシクロペンタジエン系石油樹脂及び/または無機充填
粉末5〜180重量部が配合された組成物であると、延
伸により均一で微細な空洞(ボイド)を形成させること
ができるためため好ましい。
用樹脂組成物が、結晶性ポリプロピレン系樹脂100重
量部に対して、軟化点(環球法)160℃〜200℃の
ジシクロペンタジエン系石油樹脂及び/または無機充填
粉末5〜180重量部が配合された組成物であると、延
伸により均一で微細な空洞(ボイド)を形成させること
ができるためため好ましい。
【0014】前記の軟化点(環球法)160〜200℃
のジシクロペンタジエン系石油樹脂としては、石油ナフ
サなどのスチームクラッキングなどから得られるシクロ
ペンタジエン、ジシクロペンタジエン、それらのアルキ
ル置換体およびオリゴマーならびにそれらの混合物から
選ばれる1種以上(以下、シクロペンタジエン系成分と
いう)を主成分とする留分を重合させて得られる石油樹
脂(HR)の中で、シクロペンタジエン系成分を50重
量%以上含有し、その軟化点(環球法)が160〜20
0℃の範囲にある高分子で高軟化点の石油樹脂(HSH
R)、ならびに前記石油樹脂(HR)の中でシクロペン
タジエン系成分を50重量%以上含有するものを、バナ
ジウム、ニッケルもしくはコバルトなどの金属またはそ
の酸化物などの触媒を用いて、溶剤の存在下で、温度1
50〜300℃、水素圧1〜15MPaの条件下で水素
化して得られる軟化点(環球法)160〜200℃、ヨ
ウ素価20以下の水素化ジシクロペンタジエン系石油樹
脂(HGHR)またはそれらの混合物が挙げられる。
のジシクロペンタジエン系石油樹脂としては、石油ナフ
サなどのスチームクラッキングなどから得られるシクロ
ペンタジエン、ジシクロペンタジエン、それらのアルキ
ル置換体およびオリゴマーならびにそれらの混合物から
選ばれる1種以上(以下、シクロペンタジエン系成分と
いう)を主成分とする留分を重合させて得られる石油樹
脂(HR)の中で、シクロペンタジエン系成分を50重
量%以上含有し、その軟化点(環球法)が160〜20
0℃の範囲にある高分子で高軟化点の石油樹脂(HSH
R)、ならびに前記石油樹脂(HR)の中でシクロペン
タジエン系成分を50重量%以上含有するものを、バナ
ジウム、ニッケルもしくはコバルトなどの金属またはそ
の酸化物などの触媒を用いて、溶剤の存在下で、温度1
50〜300℃、水素圧1〜15MPaの条件下で水素
化して得られる軟化点(環球法)160〜200℃、ヨ
ウ素価20以下の水素化ジシクロペンタジエン系石油樹
脂(HGHR)またはそれらの混合物が挙げられる。
【0015】前記無機充填剤粉末としては、平均粒径が
0.01〜20μm、好ましくは0.01〜10μm、
さらに好ましくは0.1〜5μmの炭酸カルシウム、タ
ルク、酸化チタン、およびシリカなどが挙げられるが、
コスト面から炭酸カルシウムが有利である。これらは単
独でも2種類以上を併用してもよい。
0.01〜20μm、好ましくは0.01〜10μm、
さらに好ましくは0.1〜5μmの炭酸カルシウム、タ
ルク、酸化チタン、およびシリカなどが挙げられるが、
コスト面から炭酸カルシウムが有利である。これらは単
独でも2種類以上を併用してもよい。
【0016】前記空洞含有延伸フィルム用樹脂組成物
は、結晶性ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し
て、軟化点(環球法)160℃〜200℃のジシクロペ
ンタジエン系石油樹脂及び/または無機充填粉末5〜1
80重量部、好ましくは30〜180重量部、さらに好
ましくは50〜150重量部が配合される。配合量が5
重量部未満であるとクッション性にかけて紙と貼合した
場合、紙の目がでるといった問題点やエンボス性に劣る
といった問題点があり、また、180重量部を超えると
延伸破断が頻繁に発生し加工安定性に劣るといった問題
点がある。
は、結晶性ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し
て、軟化点(環球法)160℃〜200℃のジシクロペ
ンタジエン系石油樹脂及び/または無機充填粉末5〜1
80重量部、好ましくは30〜180重量部、さらに好
ましくは50〜150重量部が配合される。配合量が5
重量部未満であるとクッション性にかけて紙と貼合した
場合、紙の目がでるといった問題点やエンボス性に劣る
といった問題点があり、また、180重量部を超えると
延伸破断が頻繁に発生し加工安定性に劣るといった問題
点がある。
【0017】本発明の複合紙においては、紙の片面に貼
合される空洞含有延伸フィルムが前記空洞含有延伸フィ
ルム用樹脂組成物からなる基層フィルムの両面に、結晶
性ポリプロピレン系樹脂の組成物からなる表層フィルム
を積層した後、面積倍率5倍以上に延伸して得られた空
洞含有積層延伸フィルムであると、紙と貼合した際、紙
の目が出ず、エンボス性が良好な複合紙が得られるため
好ましい。
合される空洞含有延伸フィルムが前記空洞含有延伸フィ
ルム用樹脂組成物からなる基層フィルムの両面に、結晶
性ポリプロピレン系樹脂の組成物からなる表層フィルム
を積層した後、面積倍率5倍以上に延伸して得られた空
洞含有積層延伸フィルムであると、紙と貼合した際、紙
の目が出ず、エンボス性が良好な複合紙が得られるため
好ましい。
【0018】前記空洞含有延伸フィルム用樹脂組成物及
び表層フィルム用樹脂組成物には、必要に応じてポリプ
ロピレンに添加することが公知の各種添加剤、例えばフ
ェノール系やチオエーテル系ないし燐系の加工安定剤・
酸化防止剤、ステアリン酸カルシウムなどの高級脂肪酸
金属塩、脂肪酸アミドなどの潤滑剤、顔料、発泡剤、添
加ポリマーとしてポリエチレン類やエチレン−プロピレ
ンゴムなどを本発明の目的を損なわない範囲で添加する
ことができる。
び表層フィルム用樹脂組成物には、必要に応じてポリプ
ロピレンに添加することが公知の各種添加剤、例えばフ
ェノール系やチオエーテル系ないし燐系の加工安定剤・
酸化防止剤、ステアリン酸カルシウムなどの高級脂肪酸
金属塩、脂肪酸アミドなどの潤滑剤、顔料、発泡剤、添
加ポリマーとしてポリエチレン類やエチレン−プロピレ
ンゴムなどを本発明の目的を損なわない範囲で添加する
ことができる。
【0019】前記空洞含有延伸フィルム用樹脂組成物及
び表層フィルム用樹脂組成物は、結晶性ポリプロピレン
樹脂および添加剤を通常のブレンダーまたはミキサーで
攪拌混合し調合することができる。また、一般的な押出
機を用いて溶融混練しペレットにすることもできる。
び表層フィルム用樹脂組成物は、結晶性ポリプロピレン
樹脂および添加剤を通常のブレンダーまたはミキサーで
攪拌混合し調合することができる。また、一般的な押出
機を用いて溶融混練しペレットにすることもできる。
【0020】本発明において、前記空洞含有延伸フィル
ム用樹脂組成物から未延伸単層フィルムを得る方法とし
ては、Tダイ押出成形法やインフレーション押出成形法
などの公知の方法が例示できる。また、空洞含有延伸フ
ィルム用樹脂組成物及び表層フィルム用樹脂組成物から
未延伸の積層フィルムを得る方法としては、ダイス内で
溶融樹脂が複層化される共押出成形法、押出成形された
基層フィルムの上にさらに表層フィルムを重ねる押出ラ
ミネート成形法などの公知の積層加工方法が用いられ
る。
ム用樹脂組成物から未延伸単層フィルムを得る方法とし
ては、Tダイ押出成形法やインフレーション押出成形法
などの公知の方法が例示できる。また、空洞含有延伸フ
ィルム用樹脂組成物及び表層フィルム用樹脂組成物から
未延伸の積層フィルムを得る方法としては、ダイス内で
溶融樹脂が複層化される共押出成形法、押出成形された
基層フィルムの上にさらに表層フィルムを重ねる押出ラ
ミネート成形法などの公知の積層加工方法が用いられ
る。
【0021】前記の未延伸フィルムから延伸フィルムを
得るための延伸方法ならびに延伸条件は格別限定されな
い。すなわち、一軸延伸でも二軸延伸でもよいが、好ま
しくは二軸延伸である。また、公知の一軸もしくは二軸
延伸機のいずれも使用することができる。延伸条件は使
用する延伸機により異なるが、組成物中の石油樹脂の軟
化点以下の温度にし、面積倍率5倍以上に延伸する。な
お、二軸延伸の場合は、面積倍率9倍以上が好ましい。
また、二軸延伸機の場合、同時延伸方式でも逐次延伸方
式でもよい。
得るための延伸方法ならびに延伸条件は格別限定されな
い。すなわち、一軸延伸でも二軸延伸でもよいが、好ま
しくは二軸延伸である。また、公知の一軸もしくは二軸
延伸機のいずれも使用することができる。延伸条件は使
用する延伸機により異なるが、組成物中の石油樹脂の軟
化点以下の温度にし、面積倍率5倍以上に延伸する。な
お、二軸延伸の場合は、面積倍率9倍以上が好ましい。
また、二軸延伸機の場合、同時延伸方式でも逐次延伸方
式でもよい。
【0022】本発明において、エンボス加工の必要がな
い場合で、基材フィルムである前記空洞含有単層延伸フ
ィルムもしくは空洞含有積層延伸フィルムに腰の強さが
求められる場合には、50〜160℃の温度で、かつ、
空洞が消滅しない圧力で、前記空洞含有単層延伸フィル
ムもしくは空洞含有積層延伸フィルムを加熱圧縮するこ
とにより得られる圧縮処理済み空洞含有単層延伸フィル
ムもしくは圧縮処理済み空洞含有積層延伸フィルムであ
ることが好ましい。
い場合で、基材フィルムである前記空洞含有単層延伸フ
ィルムもしくは空洞含有積層延伸フィルムに腰の強さが
求められる場合には、50〜160℃の温度で、かつ、
空洞が消滅しない圧力で、前記空洞含有単層延伸フィル
ムもしくは空洞含有積層延伸フィルムを加熱圧縮するこ
とにより得られる圧縮処理済み空洞含有単層延伸フィル
ムもしくは圧縮処理済み空洞含有積層延伸フィルムであ
ることが好ましい。
【0023】前記加熱圧縮は、加熱プレスもしくは加熱
圧縮ロールなどを用いておこなうことができる。加熱圧
縮の条件は、前記空洞含有単層延伸フィルムもしくは空
洞含有積層延伸フィルムが50〜160℃になるように
加熱し、さらに加熱圧縮ロールでは、0.5〜4kN/
cmの線圧で、加熱圧縮前の厚み100に対して50〜
90の厚みまで加熱圧縮する。ただし、加熱し過ぎると
前記空洞が完全に消滅してしまうので、加熱圧縮温度
が、空洞が消滅する温度より低い温度で加熱圧縮しなけ
ればならない。また、圧力によっても空洞が消滅するこ
とがあるので、温度と圧力を調整しながら、厚み方向の
復元や空洞の消滅が起こらない条件で加熱圧縮を行わな
ければならない。
圧縮ロールなどを用いておこなうことができる。加熱圧
縮の条件は、前記空洞含有単層延伸フィルムもしくは空
洞含有積層延伸フィルムが50〜160℃になるように
加熱し、さらに加熱圧縮ロールでは、0.5〜4kN/
cmの線圧で、加熱圧縮前の厚み100に対して50〜
90の厚みまで加熱圧縮する。ただし、加熱し過ぎると
前記空洞が完全に消滅してしまうので、加熱圧縮温度
が、空洞が消滅する温度より低い温度で加熱圧縮しなけ
ればならない。また、圧力によっても空洞が消滅するこ
とがあるので、温度と圧力を調整しながら、厚み方向の
復元や空洞の消滅が起こらない条件で加熱圧縮を行わな
ければならない。
【0024】本発明の複合紙において、前記空洞含有延
伸フィルムの厚さは特に限定しないが25〜300μm
が好ましく、より好ましくは50〜200μmである。
また、空洞含有延伸フィルムが積層フィルムである場
合、基層フィルムの厚さは積層フィルム全体の厚さの5
0%以上であることが好ましい。また、前記空洞含有延
伸フィルムの密度は特に限定しないが0.3〜0.8g
/cm3が例示できる。
伸フィルムの厚さは特に限定しないが25〜300μm
が好ましく、より好ましくは50〜200μmである。
また、空洞含有延伸フィルムが積層フィルムである場
合、基層フィルムの厚さは積層フィルム全体の厚さの5
0%以上であることが好ましい。また、前記空洞含有延
伸フィルムの密度は特に限定しないが0.3〜0.8g
/cm3が例示できる。
【0025】本発明の複合紙において、空洞含有延伸フ
ィルムの片面に貼合される紙の種類は特に限定しないが
コスト面からクラフト紙や晒しクラフト紙が有利であ
る。
ィルムの片面に貼合される紙の種類は特に限定しないが
コスト面からクラフト紙や晒しクラフト紙が有利であ
る。
【0026】本発明の複合紙において、空洞含有延伸フ
ィルムの片面に貼合される紙の坪量50g/m2〜20
0g/m2、好ましくは60g/m2〜150g/m2で
ある。坪量が50g/m2未満であると折れ性が悪く自
動製袋機適性が悪く、また、坪量が200g/m2を超
えると折る際の荷重大きくなるため折れにくくなるとい
った問題点がある。本発明の複合紙において、空洞含有
延伸フィルムと紙を貼合する際の接着剤は、EVA、ア
クリル系、でんぷん系等の水性接着剤やホットメルト、
溶剤系の一般的な接着剤を使用して貼合できるが、特に
限定されない。
ィルムの片面に貼合される紙の坪量50g/m2〜20
0g/m2、好ましくは60g/m2〜150g/m2で
ある。坪量が50g/m2未満であると折れ性が悪く自
動製袋機適性が悪く、また、坪量が200g/m2を超
えると折る際の荷重大きくなるため折れにくくなるとい
った問題点がある。本発明の複合紙において、空洞含有
延伸フィルムと紙を貼合する際の接着剤は、EVA、ア
クリル系、でんぷん系等の水性接着剤やホットメルト、
溶剤系の一般的な接着剤を使用して貼合できるが、特に
限定されない。
【0027】本発明の複合紙においては、空洞含有延伸
フィルムと紙を貼合した後、必要に応じて、加飾性のた
めエンボス加工を施しても良い。
フィルムと紙を貼合した後、必要に応じて、加飾性のた
めエンボス加工を施しても良い。
【0028】本発明の複合紙においては、空洞含有延伸
フィルムと紙を貼合した後、必要に応じて、加飾性のた
めオフセット印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、シル
クスクリーン印刷等の印刷を施しても良い。
フィルムと紙を貼合した後、必要に応じて、加飾性のた
めオフセット印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、シル
クスクリーン印刷等の印刷を施しても良い。
【0029】本発明の複合紙は、必要に応じてエンボス
加工や印刷を施した後、角底袋の製造に好適に用いられ
る。角底袋の製造は、通常、紙製角底袋の製造に用いら
れる枚葉製袋機、ロール製袋機を用いて行うことができ
る。前記複合紙を角底袋に製袋するときに使用する接着
剤はEVA、アクリル系、でんぷん系等の水性接着剤や
ホットメルト、溶剤系の一般的な接着剤を使用して貼合
できるが、特に限定されない。
加工や印刷を施した後、角底袋の製造に好適に用いられ
る。角底袋の製造は、通常、紙製角底袋の製造に用いら
れる枚葉製袋機、ロール製袋機を用いて行うことができ
る。前記複合紙を角底袋に製袋するときに使用する接着
剤はEVA、アクリル系、でんぷん系等の水性接着剤や
ホットメルト、溶剤系の一般的な接着剤を使用して貼合
できるが、特に限定されない。
【0030】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらにより限定されるべ
きものではない。なお、以下の実施例及び比較例で用い
た評価方法は下記の通りである。
体的に説明するが、本発明はこれらにより限定されるべ
きものではない。なお、以下の実施例及び比較例で用い
た評価方法は下記の通りである。
【0031】(1)エンボス適性 平均表面粗さが0.2mmのキャンバス柄を陰刻したス
テンレス版を用いて、(株)ショージ製の油圧成型機に
て温度100℃、圧力2.45MPaで3秒間、複合紙
サンプルにエンボス加工し、エンボス目を転写させた
後、(株)小坂研究所製のサーフコーダSE−30Kを
用いて、金属プレートに彫刻された深度の平均表面粗さ
(Ra)に対する転写した複合紙サンプルの平均表面粗
さ(Ra’)を測定して、転写率(%)=Ra’/Ra
を算出して以下の基準で評価を行った。 ○:転写率20%以上 ×:転写率20%未満
テンレス版を用いて、(株)ショージ製の油圧成型機に
て温度100℃、圧力2.45MPaで3秒間、複合紙
サンプルにエンボス加工し、エンボス目を転写させた
後、(株)小坂研究所製のサーフコーダSE−30Kを
用いて、金属プレートに彫刻された深度の平均表面粗さ
(Ra)に対する転写した複合紙サンプルの平均表面粗
さ(Ra’)を測定して、転写率(%)=Ra’/Ra
を算出して以下の基準で評価を行った。 ○:転写率20%以上 ×:転写率20%未満
【0032】(2)表面性 貼合後の表面状態を肉眼で観察して、以下のようにし
た。 ◎:紙の目が出ていない。実用レベル。 ○:紙の目が若干出ているが実用レベル。 ×:紙の目かなりでており、実用に耐えない。
た。 ◎:紙の目が出ていない。実用レベル。 ○:紙の目が若干出ているが実用レベル。 ×:紙の目かなりでており、実用に耐えない。
【0033】(3)製袋適性 角底製袋機127T(ニューロング(株)製)にて、ニ
ッタイト EH−004(新田ゼラチン(株)製)を使
用し、200rpmの速度で10分間走行し2000個
製袋して以下の項目を下記の基準で評価した。 ・折れ特性 ◎:2000個中折れ不良の個数が0個。実用性良好。 ○:2000個中折れ不良の個数が10個未満。実用上
問題なし。 △:2000個中折れ不良の個数が10個以上1000
個未満。実用上問題あり。 ×:2000個中折れ不良の個数が1000個以上。実
用不可。 ・接着性 胴部、底部の接着状態を検査し、下記の基準で評価し
た。 ○:2000個中接着不良がない。実用性良好。 ×:2000個中接着不良がある。実用不可。
ッタイト EH−004(新田ゼラチン(株)製)を使
用し、200rpmの速度で10分間走行し2000個
製袋して以下の項目を下記の基準で評価した。 ・折れ特性 ◎:2000個中折れ不良の個数が0個。実用性良好。 ○:2000個中折れ不良の個数が10個未満。実用上
問題なし。 △:2000個中折れ不良の個数が10個以上1000
個未満。実用上問題あり。 ×:2000個中折れ不良の個数が1000個以上。実
用不可。 ・接着性 胴部、底部の接着状態を検査し、下記の基準で評価し
た。 ○:2000個中接着不良がない。実用性良好。 ×:2000個中接着不良がある。実用不可。
【0034】(実施例1) [フィルム用組成物作成]積層フィルムの基層フィルム
用組成物として、n−ヘプタン不溶部を96重量%含有
するMFRが2g/10分の結晶性ポリプロピレン粉末
100重量部に対して、フェノール系酸化防止剤BHT
(商品名)を0.2重量部、ステアリン酸カルシウム
0.1重量部、軟化点172℃のジシクロペンタジエン
系石油樹脂(以下、DCPDという)8重量部、及び炭
酸カルシウム(平均粒径1.5μm)8重量部を、ヘン
シェルミキサー(商品名)に投入し混合攪拌した後、同
方向回転型二軸押出機に供給し240℃で溶融混練して
ストランドとして押出し、これを冷却カットしてペレッ
ト状の基層フィルム用組成物を得た。積層フィルムの表
層フィルム用組成物として、MFR1.5g/10分、
エチレン濃度が8重量%でブロック指数が0.8%のプ
ロピレン−エチレンブロック共重合体粉末100重量部
に対して、フェノール系酸化防止剤BHT(商品名)を
0.2重量部、ステアリン酸カルシウム0.1重量部
を、ヘンシェルミキサー(商品名)に投入し攪拌した
後、同方向回転型二軸押出機に供給し240℃で溶融混
練してストランドとして押出し、これを冷却しカットし
てペレット状の表層フィルム用組成物を得た。
用組成物として、n−ヘプタン不溶部を96重量%含有
するMFRが2g/10分の結晶性ポリプロピレン粉末
100重量部に対して、フェノール系酸化防止剤BHT
(商品名)を0.2重量部、ステアリン酸カルシウム
0.1重量部、軟化点172℃のジシクロペンタジエン
系石油樹脂(以下、DCPDという)8重量部、及び炭
酸カルシウム(平均粒径1.5μm)8重量部を、ヘン
シェルミキサー(商品名)に投入し混合攪拌した後、同
方向回転型二軸押出機に供給し240℃で溶融混練して
ストランドとして押出し、これを冷却カットしてペレッ
ト状の基層フィルム用組成物を得た。積層フィルムの表
層フィルム用組成物として、MFR1.5g/10分、
エチレン濃度が8重量%でブロック指数が0.8%のプ
ロピレン−エチレンブロック共重合体粉末100重量部
に対して、フェノール系酸化防止剤BHT(商品名)を
0.2重量部、ステアリン酸カルシウム0.1重量部
を、ヘンシェルミキサー(商品名)に投入し攪拌した
後、同方向回転型二軸押出機に供給し240℃で溶融混
練してストランドとして押出し、これを冷却しカットし
てペレット状の表層フィルム用組成物を得た。
【0035】[空洞含有積層延伸フィルムの作成]多層
Tダイを備えた3種3層フィルム押出装置(押出機は、
口径65mmφ基層用単軸押出機が1台、口径50mm
φの表層用単軸押出機が2台)及びテンター法二軸延伸
機を用いて、前記の基層フィルム用組成物を基層用単軸
押出機に、前記の表層フィルム用組成物を表層用単軸押
出機に供給し、Tダイ温度240℃で溶融して共押出を
行い、表面温度30℃の鏡面冷却ロールで急冷して、表
層/基層/表層、の順に、厚み1:3:1で積層された
2種3層の未延伸フィルムを得た。得られた未延伸フィ
ルムを縦延伸機に導き加熱ロール間で140℃の温度で
縦方向に(樹脂の流れ方向)5倍延伸し、次にテンター
内温度160〜210℃で横方向に8倍延伸した後、巻
き取り、合計の厚みが80μmの空洞含有積層延伸フィ
ルムサンプルを得た。
Tダイを備えた3種3層フィルム押出装置(押出機は、
口径65mmφ基層用単軸押出機が1台、口径50mm
φの表層用単軸押出機が2台)及びテンター法二軸延伸
機を用いて、前記の基層フィルム用組成物を基層用単軸
押出機に、前記の表層フィルム用組成物を表層用単軸押
出機に供給し、Tダイ温度240℃で溶融して共押出を
行い、表面温度30℃の鏡面冷却ロールで急冷して、表
層/基層/表層、の順に、厚み1:3:1で積層された
2種3層の未延伸フィルムを得た。得られた未延伸フィ
ルムを縦延伸機に導き加熱ロール間で140℃の温度で
縦方向に(樹脂の流れ方向)5倍延伸し、次にテンター
内温度160〜210℃で横方向に8倍延伸した後、巻
き取り、合計の厚みが80μmの空洞含有積層延伸フィ
ルムサンプルを得た。
【0036】[紙との貼合]この空洞含有積層延伸フィ
ルムサンプルの片面に、グラビアロールを取り付けたコ
ーターにて、ニッタイト EH−004(新田ゼラチン
(株)製)を10g/m2塗工した後、坪量90g/m2
の晒しクラフト紙をロールにて圧着して貼合し複合紙サ
ンプルを得た。 [評価試験]この複合紙サンプルを一昼夜23℃、湿度
50%の室内で状態調節した後、エンボス性の評価と製
袋適性の評価を行った。評価結果を表1に示した。
ルムサンプルの片面に、グラビアロールを取り付けたコ
ーターにて、ニッタイト EH−004(新田ゼラチン
(株)製)を10g/m2塗工した後、坪量90g/m2
の晒しクラフト紙をロールにて圧着して貼合し複合紙サ
ンプルを得た。 [評価試験]この複合紙サンプルを一昼夜23℃、湿度
50%の室内で状態調節した後、エンボス性の評価と製
袋適性の評価を行った。評価結果を表1に示した。
【0037】実施例2 [フィルム用組成物作成]空洞含有フィルム用組成物に
配合するDCPD及び炭酸カルシウムの配合量を表1に
示したように変えた以外は実施例1に記載の方法に従っ
て基層フィルム用組成物と表層フィルム用組成物を得
た。 [圧縮済み空洞含有積層延伸フィルム作成]前記の組成
物を用いて、実施例1の方法に従って延伸フィルムサン
プルを得た後、引き続き前記の延伸フィルムを、110
℃に加熱された一対の金属ロールを用いて、線圧1.9
6kN/cmにて加熱圧縮し、厚みが80μmの圧縮済
み空洞含有積層延伸フィルムサンプルを得た。 [紙との貼合]この圧縮済み空洞含有積層延伸フィルム
サンプルの片面に、グラビアロールを取り付けたコータ
ーにて、ニッタイト EH−004(新田ゼラチン
(株)製)を10g/m2塗工した後、坪量120g/
m2の晒しクラフト紙をロールにて圧着して貼合した複
合紙サンプルを評価試験に供した。評価結果を表1に示
した。
配合するDCPD及び炭酸カルシウムの配合量を表1に
示したように変えた以外は実施例1に記載の方法に従っ
て基層フィルム用組成物と表層フィルム用組成物を得
た。 [圧縮済み空洞含有積層延伸フィルム作成]前記の組成
物を用いて、実施例1の方法に従って延伸フィルムサン
プルを得た後、引き続き前記の延伸フィルムを、110
℃に加熱された一対の金属ロールを用いて、線圧1.9
6kN/cmにて加熱圧縮し、厚みが80μmの圧縮済
み空洞含有積層延伸フィルムサンプルを得た。 [紙との貼合]この圧縮済み空洞含有積層延伸フィルム
サンプルの片面に、グラビアロールを取り付けたコータ
ーにて、ニッタイト EH−004(新田ゼラチン
(株)製)を10g/m2塗工した後、坪量120g/
m2の晒しクラフト紙をロールにて圧着して貼合した複
合紙サンプルを評価試験に供した。評価結果を表1に示
した。
【0038】実施例3 空洞含有フィルム用組成物に配合するDCPD及び炭酸
カルシウムの配合量を表1に示したように変えた以外は
実施例2の記載の方法に従って作成した複合紙サンプル
を評価試験に供した。評価結果を表1に示した。
カルシウムの配合量を表1に示したように変えた以外は
実施例2の記載の方法に従って作成した複合紙サンプル
を評価試験に供した。評価結果を表1に示した。
【0039】比較例1 空洞含有フィルム用組成物に配合するDCPD及び炭酸
カルシウムの配合量を表1に示したように変えたこと
と、紙を貼合しなかったこと以外は実施例2の記載の方
法に従って作成した複合紙サンプルを評価試験に供し
た。評価結果を表1に示した。
カルシウムの配合量を表1に示したように変えたこと
と、紙を貼合しなかったこと以外は実施例2の記載の方
法に従って作成した複合紙サンプルを評価試験に供し
た。評価結果を表1に示した。
【0040】比較例2 空洞含有フィルム用組成物に配合するジシクロペンタジ
エン系石油樹脂及び炭酸カルシウムの配合量を表1に示
したように変えたことと、紙を貼合しなかったこと以外
は実施例1の記載の方法に従って作成した複合紙サンプ
ルを評価試験に供した。評価結果を表1に示した。
エン系石油樹脂及び炭酸カルシウムの配合量を表1に示
したように変えたことと、紙を貼合しなかったこと以外
は実施例1の記載の方法に従って作成した複合紙サンプ
ルを評価試験に供した。評価結果を表1に示した。
【0041】比較例3 空洞含有フィルム用組成物に配合するDCPD及び炭酸
カルシウムの配合量を表1に示したように変えたこと以
外は実施例2の記載の方法に従って作成した複合紙サン
プルを評価試験に供した。評価結果を表1に示した。
カルシウムの配合量を表1に示したように変えたこと以
外は実施例2の記載の方法に従って作成した複合紙サン
プルを評価試験に供した。評価結果を表1に示した。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明の複合紙を使用することで、ロー
ル自動製袋機での製袋が可能になり、耐水性、加飾性に
優れた角底袋が得られる。この角底袋は高級感があるた
め、贈答品、ブライダル用途等の用途に好適に使用でき
る。
ル自動製袋機での製袋が可能になり、耐水性、加飾性に
優れた角底袋が得られる。この角底袋は高級感があるた
め、贈答品、ブライダル用途等の用途に好適に使用でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 隆宏 千葉県市原市五井海岸5番地の1 チッソ 石油化学株式会社加工品開発研究所内 Fターム(参考) 3E064 AB03 BA01 BA30 BB03 BC04 EA06 4F100 AA01A AA01H AA08H AH02H AH08H AK02A AK07A AK07C AK07D AK64 AL02 AL05A BA02 BA04 BA10B BA10D BA13 CA06 CA19 CA23A DG10B DJ06A EJ19 EJ37A EJ37C EJ37D EJ42 GB17 JA04A JA11A JA11C JA11D JA13B JB07 JL01 YY00B YY00H
Claims (4)
- 【請求項1】結晶性ポリプロピレン系樹脂からなる空洞
含有延伸フィルムの片面に坪量50g/m2〜200g
/m2の紙を貼合してなる複合紙。 - 【請求項2】空洞含有延伸フィルムが、結晶性ポリプロ
ピレン系樹脂100重量部に対して、軟化点(環球法)
160℃〜200℃のジシクロペンタジエン系石油樹脂
及び/または無機充填剤粉末5〜180重量部が配合さ
れた組成物からなる基層フィルムの両面に、結晶性ポリ
プロピレン系樹脂からなる表層フィルムを積層した後、
面積倍率5倍以上に延伸して得られた空洞含有積層延伸
フィルムであることを特徴とする請求項1に記載の複合
紙。 - 【請求項3】空洞含有延伸フィルムが、請求項2に記載
の空洞含有積層延伸フィルムを、50℃〜160℃の温
度でかつ前記空洞含有積層延伸フィルムが透明化しない
圧力で加熱圧縮することにより得られる圧縮処理済み空
洞含有積層延伸フィルムであることを特徴とする請求項
1に記載の複合紙。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項記載の複合紙
を加工して得られる角底袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000098346A JP2001277435A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 複合紙及びそれを用いた角底袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000098346A JP2001277435A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 複合紙及びそれを用いた角底袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001277435A true JP2001277435A (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=18612836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000098346A Pending JP2001277435A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 複合紙及びそれを用いた角底袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001277435A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005029703A (ja) * | 2003-07-07 | 2005-02-03 | Gunze Ltd | ラミネート用2軸延伸ポリプロピレンフィルム |
JP2016084174A (ja) * | 2014-10-28 | 2016-05-19 | ケイディケイ株式会社 | ラミネートされた袋体及びその製造方法 |
-
2000
- 2000-03-31 JP JP2000098346A patent/JP2001277435A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005029703A (ja) * | 2003-07-07 | 2005-02-03 | Gunze Ltd | ラミネート用2軸延伸ポリプロピレンフィルム |
JP4554173B2 (ja) * | 2003-07-07 | 2010-09-29 | グンゼ株式会社 | ラミネート用2軸延伸ポリプロピレンフィルム |
JP2016084174A (ja) * | 2014-10-28 | 2016-05-19 | ケイディケイ株式会社 | ラミネートされた袋体及びその製造方法 |
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