JP2000109587A - ポリプロピレン系合成紙 - Google Patents

ポリプロピレン系合成紙

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JP2000109587A
JP2000109587A JP28524598A JP28524598A JP2000109587A JP 2000109587 A JP2000109587 A JP 2000109587A JP 28524598 A JP28524598 A JP 28524598A JP 28524598 A JP28524598 A JP 28524598A JP 2000109587 A JP2000109587 A JP 2000109587A
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Kazuhiro Yamada
和宏 山田
Takashi Kuroda
高司 黒田
Koichi Tonooka
功一 殿岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般紙用のオフセット印刷インクでも印刷が
でき、かつ、熱溶融型プリンターの受像紙として使用が
可能で、しかも軽量で取扱いやすい、結晶性ポリプロピ
レン系樹脂組成物からなる合成紙を提供する。 【解決手段】 高軟化点石油樹脂を含む結晶性ポリプロ
ピレン系樹脂組成物からなる空洞含有延伸フィルムの表
面に、顔料を含む柔軟性の架橋ポリウレタン系樹脂塗布
剤からなる塗膜を形成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成紙に関し、詳し
くは一般紙用のオフセット印刷インクでも印刷ができ、
かつ、熱溶融型プリンターの受像紙としての使用が可能
で、しかも軽量で取扱いやすい結晶性ポリプロピレン系
樹脂を基材とする合成紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、紙状の外観および類似機能を
有するプラスチックフィルムが合成紙として用いられて
いる。このようなプラスチックの紙化技術として、例え
ば、無機充填剤を含有する熱可塑性樹脂フィルムを適当
な温度で加熱した後に、一軸延伸または二軸延伸するこ
とにより前記フィルムに空洞(ボイド)を発生させる方
法などが知られている。熱可塑性樹脂の中でもポリプロ
ピレン系樹脂は安価で耐水性や耐薬品性に優れているこ
とから合成紙の材料として広く用いられている。
【0003】従来の無機充填剤を含有するポリプロピレ
ン系樹脂を延伸してなる合成紙には、印刷に一般紙用印
刷インクを使用すると乾燥時間がかかり過ぎて印刷作業
の速度が低下するため、実質上合成紙専用の印刷インク
以外は使用できないなどの印刷適性に欠点があった。ま
た、熱溶融型プリンターの受像紙として使用する場合、
印字のかすれや太りなどの印字むらが発生しやすいとい
う欠点があった。このため、この印刷適性を改良する方
法としては、表面を粗面化する方法が知られており、特
開平8−295000には高濃度の無機充填剤粉末を含
有する組成物を表面に積層にした、結晶性ポリプロピレ
ン系樹脂を材料とする合成紙が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の方法に
おいても、水性ペン筆記性などの改善は顕著であるが、
オフセット印刷などにおける印刷適性は不十分であった
ため、印刷に一般紙用印刷インクを使用することがで
き、かつ、熱溶融型プリンターの受像紙として使用でき
る合成紙が求められていた。また、高濃度の無機充填剤
粉末の添加は粉落ちの原因になるだけでなく、合成紙の
自体の重量を増加させるため、取扱い上、望ましいこと
ではない。本発明は、一般紙用のオフセット印刷インク
でも印刷ができ、かつ、熱溶融型プリンターの受像紙と
して使用が可能で、しかも軽量で取扱いやすい結晶性ポ
リプロピレン系樹脂を材料とする合成紙を提供すること
を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の問
題点を解決するため鋭意検討の結果、結晶性ポリプロピ
レン系樹脂とシクロペンタジエン系石油樹脂を必須成分
とする樹脂組成物をフィルム成形し延伸して得られる空
洞含有延伸フィルムの印刷を施す面もしくは筆記する面
に、顔料を含む柔軟性の架橋ポリウレタン系樹脂塗布剤
を塗布し乾燥・硬化させて塗膜を形成させることによっ
て前記課題が解決することを見出し本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は以下の構成を有する。 (1)結晶性ポリプロピレン系樹脂とシクロペンタジエ
ン系石油樹脂を必須成分とする樹脂組成物をフィルム成
形し延伸して得られる空洞含有延伸フィルムの少なくと
も片面に、顔料を含む柔軟性の架橋ポリウレタン系樹脂
塗布剤を塗布し乾燥・硬化させて得られる塗膜を形成さ
せてなるポリプロピレン系合成紙。 (2)結晶性ポリプロピレン系樹脂とシクロペンタジエ
ン系石油樹脂を必須成分とする樹脂組成物をフィルム成
形し延伸して得られる空洞含有延伸フィルムが、結晶性
ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、軟化点
(環球法)160〜200℃のシクロペンタジエン系石
油樹脂5〜180重量部が配合された組成物からなる未
延伸フィルムを面積倍率5倍以上に延伸した単層空洞含
有延伸フィルムであることを特徴とする(1)項に記載
のポリプロピレン系合成紙。
【0007】(3)結晶性ポリプロピレン系樹脂とシク
ロペンタジエン系石油樹脂を必須成分とする樹脂組成物
をフィルム成形し延伸して得られる空洞含有延伸フィル
ムが、結晶性ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し
て、軟化点(環球法)160〜200℃のシクロペンタ
ジエン系石油樹脂5〜180重量部が配合された組成物
からなるフィルムの少なくとも片面に、結晶性ポリプロ
ピレン系樹脂からなる表層フィルムを積層した後、面積
倍率5倍以上に延伸して、得られた積層フィルムの表層
フィルムの厚みが1層につき3〜40μmの範囲の積層
空洞含有延伸フィルムであることを特徴とする(1)項
に記載のポリプロピレン系合成紙。
【0008】(4)結晶性ポリプロピレン系樹脂とシク
ロペンタジエン系石油樹脂を必須成分とする樹脂組成物
をフィルム成形し延伸して得られる空洞含有延伸フィル
ムが、結晶性ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し
て、軟化点(環球法)160〜200℃のシクロペンタ
ジエン系石油樹脂5〜180重量部が配合された組成物
からなるフィルムの少なくとも片面に、結晶性ポリプロ
ピレン系樹脂100重量部に対して、5重量部未満の軟
化点(環球法)160〜200℃のシクロペンタジエン
系石油樹脂が配合された組成物からなる表層フィルムを
積層した後、面積倍率5倍以上に延伸して、得られた積
層フィルムの表層フィルムの厚みが1層につき3〜40
μmの範囲の積層空洞含有延伸フィルムであることを特
徴とする(1)項に記載のポリプロピレン系合成紙。
【0009】(5)結晶性ポリプロピレン系樹脂とシク
ロペンタジエン系石油樹脂を必須成分とする樹脂組成物
をフィルム成形し延伸して得られる空洞含有延伸フィル
ムが、(2)項に記載の単層空洞含有延伸フィルムを、
50〜160℃の温度でかつ前記単層空洞含有延伸フィ
ルムが透明化しない圧力で、加熱圧縮することにより得
られる圧縮処理済み単層空洞含有延伸フィルムであるこ
とを特徴とする(1)項に記載のポリプロピレン系合成
紙。 (6)結晶性ポリプロピレン系樹脂とシクロペンタジエ
ン系石油樹脂を必須成分とする樹脂組成物をフィルム成
形し延伸して得られる空洞含有延伸フィルムが、(3)
もしくは(4)項に記載の積層空洞含有延伸フィルム
を、50〜160℃の温度でかつ前記積層空洞含有延伸
フィルムが透明化しない圧力で加熱圧縮することにより
得られる圧縮処理済み積層空洞含有延伸フィルムである
ことを特徴とする(1)項に記載のポリプロピレン系合
成紙。
【0010】(7)顔料を含む柔軟性の架橋ポリウレタ
ン系樹脂塗布剤が、ポリオール成分、ポリイソシアネー
ト成分、水酸基含有塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、
界面活性剤および顔料を溶剤中に溶解・分散させてな
り、前記の水酸基含有塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体
の添加量が、ポリオール成分とポリイソシアネート成分
との合計100重量部に対して、10〜40重量部、前
記の架橋ポリウレタン系樹脂塗布剤中の界面活性剤の含
有量が0.5〜10重量%、および顔料の含有量が5〜
40重量%であることを特徴とする(1)〜(6)項の
いずれか1項記載のポリプロピレン系合成紙。なお、本
発明において、延伸における面積倍率とは縦方向(M
D)の延伸倍率と横方向(TD)の延伸倍率の積であ
り、フィルムとはフィルムおよびシートを総称したもの
である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を説明
する。本発明のポリプロピレン系合成紙において、結晶
性ポリプロピレン系樹脂とシクロペンタジエン系石油樹
脂を必須成分とする樹脂組成物をフィルム成形し延伸し
て得られる空洞含有延伸フィルム(以下、空洞含有延伸
フィルムという)のうち、単層空洞含有延伸フィルム
は、結晶性ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し
て、軟化点(環球法)160〜200℃のシクロペンタ
ジエン系石油樹脂5〜180重量部、好ましくは5〜1
60重量部が配合された組成物を押出成形し、次いで面
積倍率5倍以上に延伸したフィルムである。前記のシク
ロペンタジエン系石油樹脂の配合量が5重量部未満で
は、本発明のポリプロピレン系合成紙の隠蔽性が不足し
て紙状でなくなり、180重量部を越えると延伸加工性
が低下して実生産性に欠ける。
【0012】本発明のポリプロピレン系合成紙におい
て、前記の空洞含有延伸フィルムのうち、積層空洞含有
延伸フィルムは、結晶性ポリプロピレン系樹脂100重
量部に対して、軟化点(環球法)160〜200℃のシ
クロペンタジエン系石油樹脂5〜180重量部、好まし
くは5〜160重量部、が配合された組成物からなる基
層フィルムの少なくとも片面に、結晶性ポリプロピレン
系樹脂100重量部に対して、軟化点(環球法)160
〜200℃のシクロペンタジエン系石油樹脂が配合され
ていないかもしくは5重量部未満が配合された組成物か
らなる表層フィルムを積層した後、面積倍率5倍以上に
延伸して、得られた積層フィルムの表層フィルムの厚み
が1層につき3〜40μm、好ましくは5〜30μm、
の範囲の積層空洞含有延伸フィルムである。
【0013】前記の基層フィルム用の組成物におけるシ
クロペンタジエン系石油樹脂の配合量が、5重量部未満
では、本発明のポリプロピレン系合成紙の隠蔽性が不足
して紙状でなくなり、180重量部を越えると延伸加工
性が低下して実生産性に欠ける。前記の表層フィルム用
の組成物におけるシクロペンタジエン系石油樹脂の配合
量が、5重量部以上では得られる積層空洞含有延伸フィ
ルム表面の光沢が低下する。また、表層フィルム1層当
りの厚みが3μm未満では表層フィルムに粘着剤を塗布
する用途において表層フィルムの膜切れや基層フィルム
と表層フィルムとの層間剥離が発生しやすく、40μm
を越えると本発明のポリプロピレン系合成紙の柔軟性、
折り曲げ性が損なわれる。
【0014】本発明のポリプロピレン系合成紙におい
て、前記の空洞含有延伸フィルムのうち、圧縮処理済み
単層空洞含有延伸フィルムは、前記の単層空洞含有延伸
フィルムを、さらに50〜160℃の温度でかつ前記空
洞含有延伸フィルムが透明化しない圧力で、加熱圧縮前
の厚み100に対して50〜90に加熱圧縮したフィル
ムである。
【0015】本発明のポリプロピレン系合成紙におい
て、前記の空洞含有延伸フィルムのうち、圧縮処理済み
積層空洞含有延伸フィルムは、前記の積層空洞含有延伸
フィルムを、さらに50〜160℃の温度でかつ前記延
伸フィルムが透明化しない圧力で、加熱圧縮前の厚み1
00の対して50〜90に加熱圧縮した、表層フィルム
の厚みが1層につき3〜40μm、好ましくは5〜20
μm、の範囲のフィルムである。表層フィルムの厚みが
3μm未満では表層フィルムに粘着剤を塗布する用途に
おいて表層フィルムの膜切れや基層フィルムと表層フィ
ルムとの層間剥離が発生しやすく、40μmを越えると
本発明のポリプロピレン系合成紙の柔軟性、折り曲げ性
が損なわれる。本発明のポリプロピレン系合成紙におい
て、前記の空洞含有延伸フィルムの厚みは、単層フィル
ムと積層フィルムの構造の違いや用途などにより異なる
が、単層フィルムでは25〜80μm、積層フィルムで
は50〜800μmを例示することができる。
【0016】前記の空洞含有延伸フィルムの構成成分と
して用いられる結晶性ポリプロピレン系樹脂は、プロピ
レンの結晶性単独重合体、プロピレンとエチレンもしく
は炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上
との二元以上の共重合体またはそれらの混合物である。
具体的には、沸騰n−ヘプタン不溶部を70重量%以
上、好ましくは80重量%以上含有する結晶性ポリプロ
ピレン、プロピレン成分を70重量%以上含有する結晶
性エチレン・プロピレン共重合体、結晶性プロピレン・
1−ブテン共重合体、結晶性プロピレン・1−ヘキセン
共重合体、結晶性エチレン・プロピレン・1−ブテン共
重合体などの結晶融点を有するプロピレン系共重合体が
挙げられる。
【0017】前記の結晶性ポリプロピレン系樹脂として
は、単層空洞含有延伸フィルム用組成物および積層空洞
含有延伸フィルムの基層フィルム用組成物には単独重合
体が、積層空洞含有延伸フィルムの表層フィルム用組成
物には単独重合体または共重合体もしくはこれらの混合
物が好ましい。これら結晶性ポリプロピレン系樹脂のメ
ルトフローレート(JIS−K−7210「熱可塑性プ
ラスチックの流れ試験方法」表1の条件14(試験温度
230℃、試験荷重21.18N)により測定)は、
0.5〜20g/10分、好ましくは0.5〜10g/10
分である。
【0018】前記の空洞含有延伸フィルムの構成成分と
して用いられる軟化点(環球法)160〜200℃のシ
クロペンタジエン系石油樹脂としては、石油ナフサなど
のスチームクラッキングなどから得られるシクロペンタ
ジエン、ジシクロペンタジエン、それらのアルキル置換
体およびオリゴマーならびにそれらの混合物から選ばれ
る1種以上(以下、シクロペンタジエン系成分という)
を主成分とする留分を重合させて得られる石油樹脂(H
R)の中で、シクロペンタジエン系成分を50重量%以
上含有し、その軟化点(環球法)が160〜200℃の
範囲である高分子量で高軟化点の石油樹脂(HSH
R)、ならびに前記石油樹脂(HR)の中でシクロペン
タジエン系成分を50重量%以上含有するものを、パラ
ジウム、ニッケルもしくはコバルトなどの金属またはそ
の酸化物などの触媒を用いて、溶剤の存在下、温度15
0〜300℃、水素圧10〜150kgf/cm2の条件下で
水素化して得られる軟化点(環球法)160〜200
℃、ヨウ素価20以下の水素化シクロペンタジエン系石
油樹脂(HGHR)またはそれらの混合物が挙げられ
る。
【0019】前記の空洞含有延伸フィルムは、単層フィ
ルム用の組成物、積層フィルムの基層フィルム用組成物
と表層フィルム用組成物の何れにも結晶性ポリプロピレ
ン系樹脂、シクロペンタジエン系石油樹脂の他に必要に
応じてポリプロピレンに添加することが公知の各種添加
剤、例えばフェノール系やチオエーテル系ないしリン系
の加工安定剤・酸化防止剤、無機充填剤粉末、ステアリ
ン酸カルシウムなどの高級脂肪酸金属塩、脂肪酸アミド
などの滑剤、帯電防止剤、顔料、紫外線吸収剤、発泡
剤、各種ポリマーとしてポリエチレン類やエチレン−プ
ロピレンゴムなどを本発明の目的を損なわない範囲で添
加することができる。
【0020】前記の空洞含有延伸フィルムに用いられる
各種添加剤のうち、無機充填剤粉末は、延伸によりフィ
ルムに空洞(ボイド)を発生させる目的で、前記のシク
ロペンタジエン系石油樹脂と併用するため添加されるも
ので、平均粒径が0.01〜20μm、好ましくは0.
01〜10μm、更に好ましくは0.1〜5μmの炭酸
カルシウム、タルク、酸化チタン、およびシリカなどが
挙げられるが、コスト面からは炭酸カルシウムが有利で
ある。これらは単独でも2種以上を併用してもよい。前
記の無機充填剤粉末の添加量は特に限定されないが、結
晶性ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、5〜
170重量部が好ましく、前記のシクロペンタジエン系
石油樹脂との合計添加量で10〜200重量部が好まし
い。
【0021】前記の単層フィルム用の組成物、もしくは
積層フィルムの基層フィルム用組成物と表層フィルム用
組成物は、結晶性ポリプロピレン系樹脂、シクロペンタ
ジエン系石油樹脂および他の添加剤を通常のブレンダー
またはミキサーで攪拌混合して調製することができる。
また、一般的な押出機を用いて溶融混練しペレットにす
ることもできる。
【0022】前記の単層フィルム用の組成物から未延伸
の単層フィルムを得る方法としては、Tダイ押出成形法
やインフレーション押出成形法などの公知の方法が例示
できる。前記の積層フィルムの基層フィルム用組成物と
表層フィルム用組成物から未延伸の積層フィルムを得る
方法としては、ダイス内で溶融樹脂が複層化される共押
出成形、押出成形された基層フィルムの上にさらに表層
フィルムを重ねる押出ラミネート成形など公知の積層加
工法が用いられる。表層フィルムを積層するのは、基層
フィルムの片面のみでも両面でもいずれでもよい。
【0023】前記の未延伸フィルムから延伸フィルムを
得るための延伸方法ならびに延伸条件は格別限定されな
い。すなわち、一軸延伸でも二軸延伸でもよいが、好ま
しくは二軸延伸である。また、公知の一軸もしくは二軸
延伸機のいずれも使用することができる。延伸条件は使
用する延伸機により異なるが、組成物中の石油樹脂の軟
化点以下の温度にし、面積倍率5倍以上に延伸する。な
お、二軸延伸の場合は、面積倍率9倍以上が好ましい。
二軸延伸機の場合、同時延伸方式でも逐次延伸方式でも
よい。
【0024】前記延伸フィルムは、加熱プレスもしくは
加熱圧縮ロールなどを用いて加熱圧縮され、本発明の合
成紙に用いられる圧縮処理済みの空洞含有延伸フィルム
になる。加熱圧縮の条件は、前記延伸フィルムが50〜
160℃になるように加熱し、さらに加熱圧縮ロールで
は50〜400kg/cmの線圧で、加熱圧縮前の厚み10
0に対して50〜90の厚みまで加熱圧縮する。ただ
し、加熱し過ぎて延伸フィルムが透明化すると、微細ボ
イドが完全に消滅してしまうので、加熱圧縮温度が透明
化する温度より低い温度で加熱圧縮しなければならな
い。また、圧力によっても透明化することがあるので、
温度と圧力を調整しながら、厚み方向の復元や透明化の
起こらない条件で加熱圧縮をおこなわなければならな
い。
【0025】本発明のポリプロピレン系合成紙におい
て、前記の空洞含有延伸フィルムの印刷を施す面もしく
は筆記を行なう面である片面もしくは両面に塗布され、
乾燥・硬化によって塗膜を形成する、顔料を含む柔軟性
の架橋ポリウレタン系樹脂塗布剤は、ポリウレタン形成
成分であるポリオール成分とポリイソシアネート成分、
塗膜に柔軟性を付与する水酸基含有塩化ビニル/酢酸ビ
ニル共重合体、塗膜のインク吸収性などを向上させる界
面活性剤、および塗膜の硬度とインク吸収性を向上させ
る顔料を溶剤中に溶解・分散させたものである。
【0026】前記のポリウレタン形成成分であるポリオ
ール成分としては、ポリエステルポリオール、ポリエー
テルポリオール、ポリエステルポリエーテルポリオー
ル、ポリカーボネートポリオールなどが挙げられ、ポリ
イソシアネート成分としては、トリレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネートなどが挙げられ
る。ポリオール成分とポリイソシアネート成分の使用割
合は、−OH/−NCOのモル比が、2/1〜1/2、
好ましくは1/1〜1/1.5である。前記の架橋ポリ
ウレタン系樹脂塗布剤中のポリオール成分とポリイソシ
アネート成分の合計含有量は10〜50重量%が好まし
い。
【0027】前記の水酸基含有塩化ビニル/酢酸ビニル
共重合体としては、VAGH(UCC製)、1000
G、1000GKT(共に電気化学工業(株)製)の商
品名で市場より入手し使用することができる。前記共重
合体の添加量は、ポリオール成分とポリイソシアネート
成分との合計量100重量部に対して、10〜40重量
部が好ましい。前記の界面活性剤としては、アニオン
系、ノニオン系およびカチオン系界面活性剤のいずれで
もよいが、好ましくは高級アルコールの硫酸エステルナ
トリウム塩、ポリアルキレングリコールの硫酸エステル
ナトリウム塩などの湿潤効果に優れるアニオン系界面活
性剤であり、前記の架橋ポリウレタン系樹脂塗布剤中の
界面活性剤の含有量は0.5〜10重量%が好ましい。
【0028】前記の架橋ポリウレタン系樹脂塗布剤に含
有される顔料としては、酸化チタン、シリカ、炭酸カル
シウムなどが挙げられ、これらが単独もしくは混合して
用いられる。前記の架橋ポリウレタン系樹脂塗布剤中の
顔料の含有量は5〜40重量%が好ましい。前記の架橋
ポリウレタン系樹脂塗布剤には、塗膜の耐擦傷性を改良
するためにワックスを添加することができる。ワックス
としては重合法もしくは分解法によるポリエチレンワッ
クスが好ましい。前記の架橋ポリウレタン系樹脂塗布剤
中のワックスの含有量は0.5〜3重量%が好ましい。
前記の架橋ポリウレタン系樹脂塗布剤に用いる溶剤とし
ては、酢酸エチル、メチルエチルケトン、トルエン、イ
ソプロパノールなどが挙げられ、これらが単独もしくは
混合して用いられる。使用量は前記塗布剤中の固形分含
有量が25〜60重量%、粘度が200〜1500cps
(25℃)になるように調整される。
【0029】前記の架橋ポリウレタン系樹脂塗布剤は構
成成分を一般的な分散・混合機を用いて溶解・分散させ
て得られる。具体的には、前記の構成成分のうちポリイ
ソシアネート成分以外の成分を予め分散・混合処理し、
塗布直前にさらにポリイソシアネート成分を添加し分散
・混合する方法が挙げられる。前記の塗布剤は前記の方
法で得ることができる他に、VM−FITマット(大日
精化工業(株)製)などの商品名で市場から入手するこ
とができる。本発明のポリプロピレン系合成紙におい
て、前記の塗布剤を、基材となる前記の空洞含有延伸フ
ィルムの表面に塗布して塗膜を形成させるには、塗布後
適当な温度で乾燥し、さらに塗膜を硬化させる必要があ
る。塗工方法は、格別限定されず、加熱・乾燥設備を備
えたグラビアコーター、各種ロールコーター、ロッドコ
ーター、ダイコーターおよびナイフコーターなどの公知
の設備と方法を使用することができる。前記塗布剤の塗
工量は固形分として1〜40g/m2が好ましく、より
好ましくは3〜20g/m2である。なお、前記の空洞
含有延伸フィルムが基層フィルムの片面にのみ表層フィ
ルムが積層された積層フィルムであって、前記塗布剤を
前記積層フィルムの片面にのみ塗布する場合の塗布面
は、表層フィルム面でも反対側の基層フィルム面でもよ
い。
【0030】本発明のポリプロピレン系合成紙において
は、基材となる前記の空洞含有延伸フィルムの塗布面に
対して、塗布剤が十分に接着することが必要である。そ
のため、前記の空洞含有延伸フィルムの塗布面の濡れ性
改良の方法として、コロナ処理、プラズマ処理、フレー
ム処理などの公知の処理を行なうことができる。本発明
のポリプロピレン系合成紙においては、必要に応じて帯
電防止性改良のための塗布やラミネート、加飾のための
エンボスなどの二次加工を施すことができる。
【0031】本発明のポリプロピレン系合成紙の中で、
基材として単層空洞含有延伸フィルムを用いたものは、
商品包装用に適しており、洋菓子の個包装、おみやげな
どの贈答品の包装などに好適である。また、基材として
積層空洞含有延伸フィルムを用いたものは、加飾用シー
トに好適である。本発明のポリプロピレン系合成紙の中
で、基材として圧縮処理済み積層空洞含有延伸フィルム
を用いたものは、ポスターなどの印刷物、ラベル、ダイ
レクトメール、棚札、のれん、袋物、静止画像記録用紙
などの用途に好適である。
【0032】
【実施例】以下、実施各および比較例によって本発明を
具体的に説明するが、本発明はこれらにより限定される
べきものではない。なお、以下の実施例および比較例で
用いた評価方法は下記の通りである。 (1)オフセット印刷性 印刷適性試験機(石川島産業機械(株)製、RI−2
型)を用いて、フィルム面に酸化重合型紙用インク(東
洋インキ製造(株)製、TKハイエコーM)をインク盛
り量0.3ccにてオフセット印刷した後、印刷面に指
で触れて指にインクが移らなくなるまでの時間を測定し
た。時間が短いほどオフセット印刷性がよい。
【0033】(2)熱溶融型プリント適性 熱溶融型プリンター((株)サトー製、M−4800R
V型)および熱転写型リボン(フジコピアン(株)、F
SR)を用いて、ラダーパターンのバーコードを印刷
し、印字の状態を線を肉眼で観察した。 ○:鮮明に印刷されている。 ×:バーコードのかすれや、印字の太りによる繋がりが
発生している。 (3)合成紙の坪量 得られた合成紙の25×25cm2の重量を測定し、1
2当りの重量(坪量)を算出した。
【0034】実施例1 [フィルム用組成物作成]フィルム用組成物として、n
−ヘプタン不溶部を96%含有するMFRが2g/10分
の結晶性ポリプロピレン粉末100重量部に対して、フ
ェノール系酸化防止剤BHT(商品名)を0.2重量
部、ステアリン酸カルシウム0.1重量部、グリセリン
モノステアレート0.1重量部、軟化点172℃のシク
ロペンタジエン系石油樹脂(以下、DCPDという)8
重量部、および炭酸カルシウム(平均粒径1.5μm)
8重量部を、ヘンシェルミキサー(商品名)に投入し混
合攪拌した後、同方向回転型二軸押出機に供給し240
℃で溶融混練してストランドとして押出し、これを冷却
しカットしてペレット状の組成物を得た。
【0035】[空洞含有延伸フィルム作成]多層Tダイ
を備えた3種3層フィルム押出装置(押出機は、口径6
5mmφ中間層用単軸押出機が1台、口径50mmφの
表層用単軸押出機が2台)およびテンター法逐次二軸延
伸機を用いて、前記の組成物を中間層用単軸押出機に供
給し、Tダイ温度240℃で溶融して押出を行ない、表
面温度30℃の鏡面冷却ロールで急冷して、未延伸フィ
ルムを得た。得られた未延伸フィルムを縦延伸機に導き
加熱ロール間で140℃の温度で5倍延伸し、次にテン
ター内温度160〜210℃で横方向に8倍延伸した
後、巻取り、厚みが140μmの単層空洞含有延伸フィ
ルムサンプルを得た。
【0036】[塗布剤の塗布]このフィルムの片面に、
合計固形分含有量が33重量%(内顔料含有量が13重
量%)に調整されたVM−FITマット(大日精化工業
(株)製)と硬化剤VN−D(大日精化工業(株)製)
とを、100:5の割合で混合した柔軟性の架橋ポリウ
レタン系樹脂塗布剤を、バーコーターを用いて塗布し、
100℃で2分間加熱・乾燥し、23℃、湿度50%の
室内で2日間状態調節した。塗工量は固形分として5g
/m2であった。 [評価試験]これらフィルムサンプルを、塗布面のオフ
セット印刷性および熱溶融型プリント適性の評価とフィ
ルムサンプルの坪量の測定に供した。評価結果を表1に
示した。
【0037】実施例2 [フィルム用組成物作成]積層フィルムの基層フィルム
用組成物として、n−ヘプタン不溶部を96%含有する
MFRが2g/10分の結晶性ポリプロピレン粉末100
重量部に対して、フェノール系酸化防止剤BHT(商品
名)を0.2重量部、ステアリン酸カルシウム0.1重
量部、グリセリンモノステアレート0.1重量部、DC
PDを50重量部、および炭酸カルシウム(平均粒径
1.5μm)50重量部を、ヘンシェルミキサー(商品
名)に投入し混合攪拌した後、同方向回転型二軸押出機
に供給し240℃で溶融混練してストランドとして押出
し、これを冷却しカットしてペレット状の基層フィルム
用組成物を得た。
【0038】積層フィルムの表層フィルム用組成物とし
て、n−ヘプタン不溶部を96%含有するMFRが2g
/10分の結晶性ポリプロピレン粉末100重量部に対し
て、フェノール系酸化防止剤BHT(商品名)を0.2
重量部、ステアリン酸カルシウム0.1重量部、および
グリセリンモノステアレート0.1重量部を、ヘンシェ
ルミキサー(商品名)に投入し混合攪拌した後、同方向
回転型二軸押出機に供給し240℃で溶融混練してスト
ランドとして押出し、これを冷却しカットしてペレット
状の表層フィルム用組成物を得た。
【0039】[空洞含有積層延伸フィルム作成]実施例
1に記載の多層Tダイを備えた3種3層フィルム押出装
置(押出機は、口径65mmφ中間層用単軸押出機が1
台、口径50mmφの表層用単軸押出機が2台)および
テンター法逐次二軸延伸機を用いて、前記の基層フィル
ム用組成物を中間層用単軸押出機に、前記の表層フィル
ム用組成物を表層用単軸押出機に供給し、Tダイ温度2
40℃で溶融して共押出を行ない、表面温度30℃の鏡
面冷却ロールで急冷して、表層/基層/表層、の順に、
厚み比1:3:1で積層された2種3層の未延伸フィル
ムを得た。得られた未延伸フィルムを縦延伸機に導き加
熱ロール間で140℃の温度で5倍延伸し、次にテンタ
ー内温度160〜210℃で横方向に8倍延伸した後、
巻取り、合計の厚みが140μmの積層空洞含有延伸フ
ィルムを得た。引続き前記の積層空洞含有延伸フィルム
を、110℃に加熱された一対の金属ロールを用いて、
線圧50〜400kg/cmにて加熱圧縮し、厚みが加熱圧
縮前の80%に当る圧縮処理済み空洞含有延伸フィルム
サンプルを得た。このフィルムサンプルに、実施例1に
記載の方法に従って、柔軟性の架橋ポリウレタン系樹脂
塗布剤の塗布を行ない評価試験に供した。評価結果を表
1に示した。
【0040】比較例1 [フィルム用組成物作成]フィルム用組成物として、n
−ヘプタン不溶部を96%含有するMFRが2g/10分
の結晶性ポリプロピレン粉末100重量部に対して、フ
ェノール系酸化防止剤BHT(商品名)を0.2重量
部、ステアリン酸カルシウム0.1重量部、グリセリン
モノステアレート0.1重量部、および炭酸カルシウム
(平均粒径1.5μm)16重量部を、ヘンシェルミキ
サー(商品名)に投入し混合攪拌した後、同方向回転型
二軸押出機に供給し240℃で溶融混練してストランド
として押出し、これを冷却しカットしてペレット状の組
成物を得た。 [空洞含有延伸フィルム作成]前記の組成物を用いて、
実施例1の方法に従って厚みが140μmの単層空洞含
有延伸フィルムサンプルを得た後、引続き前記の単層空
洞含有延伸フィルムを、110℃に加熱された一対の金
属ロールを用いて、線圧50〜400kg/cmにて加熱圧
縮し、厚みが加熱圧縮前の80%に当る圧縮処理済み単
層空洞含有延伸フィルムサンプルを得た。このフィルム
サンプルに、実施例1に記載の方法に従って、柔軟性の
架橋ポリウレタン系樹脂塗布剤の塗布を行ない評価試験
に供した。評価結果を表1に示した。
【0041】比較例2 柔軟性の架橋ポリウレタン系樹脂塗布剤の塗布を行なわ
ない以外は比較例1に従って作成した圧縮処理済み単層
空洞含有延伸フィルムサンプルを評価試験に供した。印
刷適性の評価は非塗布面について行なった。評価結果を
表1に示した。
【0042】比較例3 柔軟性の架橋ポリウレタン系樹脂塗布剤の塗布を行なわ
ない以外は実施例2に従って作成した圧縮処理済み積層
空洞含有延伸フィルムサンプルを評価試験に供した。印
刷適性の評価は非塗布面について行なった。評価結果を
表1に示した。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】本発明の合成紙は、一般紙用のオフセッ
ト印刷インクでも印刷ができ、かつ、熱溶融型プリンタ
ーの受像紙としての使用が可能で、しかも軽量で取扱い
やすい結晶性ポリプロピレン系樹脂組成物からなる合成
紙である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 27/32 B32B 27/32 C 4J002 27/40 27/40 C08J 7/04 CES C08J 7/04 CESJ C08L 23/10 C08L 23/10 55/00 55/00 75/00 75/00 // B29C 55/02 B29C 55/02 B29K 23:00 105:04 B29L 7:00 Fターム(参考) 4D075 AC43 AC96 AE03 BB07X BB93X CA35 DA04 DB36 DB50 DC27 EB15 EB19 EB38 EB56 EC11 EC35 EC54 4F006 AA12 AA51 AB37 BA01 CA10 4F074 AA24 AA54 AB04 AC24 CA01 CA03 CC02Y CC32Y CE02 CE16 CE26 CE33 CE35 CE64 CE86 DA52 4F100 AK07A AK07C AK15B AK15J AK22B AK22J AK28A AK28C AK51B AL01B BA02 BA03 BA06 BA15 CA13B CA18B CC03B DJ06A DJ06C EJ05 EJ17 EJ20 EJ42 EJ86 GB90 JA04A JA04C JA11A JA11C JA20C JK13B JK17B YY00A YY00C 4F210 AA11 AA12C AA15E AA18E AA42 AB03 AB10 AB12 AB16 AB19 AB22 AG01 AG03 AG20 AH53 QA02 QA03 QC16 QG01 QG11 QG15 QG18 QW06 QW17 QW21 QW31 4J002 BA012 BB121 GK03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶性ポリプロピレン系樹脂とシクロペン
    タジエン系石油樹脂を必須成分とする樹脂組成物をフィ
    ルム成形し延伸して得られる空洞含有延伸フィルムの少
    なくとも片面に、顔料を含む柔軟性の架橋ポリウレタン
    系樹脂塗布剤を塗布し乾燥・硬化させて塗膜を形成させ
    てなるポリプロピレン系合成紙。
  2. 【請求項2】結晶性ポリプロピレン系樹脂とシクロペン
    タジエン系石油樹脂を必須成分とする樹脂組成物をフィ
    ルム成形し延伸して得られる空洞含有延伸フィルムが、
    結晶性ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、軟
    化点(環球法)160〜200℃のシクロペンタジエン
    系石油樹脂5〜180重量部が配合された組成物からな
    る未延伸フィルムを面積倍率5倍以上に延伸した単層空
    洞含有延伸フィルムであることを特徴とする請求項1に
    記載のポリプロピレン系合成紙。
  3. 【請求項3】結晶性ポリプロピレン系樹脂とシクロペン
    タジエン系石油樹脂を必須成分とする樹脂組成物をフィ
    ルム成形し延伸して得られる空洞含有延伸フィルムが、
    結晶性ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、軟
    化点(環球法)160〜200℃のシクロペンタジエン
    系石油樹脂5〜180重量部が配合された組成物からな
    るフィルムの少なくとも片面に、結晶性ポリプロピレン
    系樹脂からなる表層フィルムを積層した後、面積倍率5
    倍以上に延伸して、得られた積層フィルムの表層フィル
    ムの厚みが1層につき3〜40μmの範囲の積層空洞含
    有延伸フィルムであることを特徴とする請求項1に記載
    のポリプロピレン系合成紙。
  4. 【請求項4】結晶性ポリプロピレン系樹脂とシクロペン
    タジエン系石油樹脂を必須成分とする樹脂組成物をフィ
    ルム成形し延伸して得られる空洞含有延伸フィルムが、
    結晶性ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、軟
    化点(環球法)160〜200℃のシクロペンタジエン
    系石油樹脂5〜180重量部が配合された組成物からな
    るフィルムの少なくとも片面に、結晶性ポリプロピレン
    系樹脂100重量部に対して、5重量部未満の軟化点
    (環球法)160〜200℃のシクロペンタジエン系石
    油樹脂が配合された組成物からなる表層フィルムを積層
    した後、面積倍率5倍以上に延伸して、得られた積層フ
    ィルムの表層フィルムの厚みが1層につき3〜40μm
    の範囲の積層空洞含有延伸フィルムであることを特徴と
    する請求項1に記載のポリプロピレン系合成紙。
  5. 【請求項5】結晶性ポリプロピレン系樹脂とシクロペン
    タジエン系石油樹脂を必須成分とする樹脂組成物をフィ
    ルム成形し延伸して得られる空洞含有延伸フィルムが、
    請求項2に記載の単層延伸フィルムを、50〜160℃
    の温度でかつ前記単層延伸フィルムが透明化しない圧力
    で、加熱圧縮することにより得られる圧縮処理済み単層
    空洞含有延伸フィルムであることを特徴とする請求項1
    に記載のポリプロピレン系合成紙。
  6. 【請求項6】結晶性ポリプロピレン系樹脂とシクロペン
    タジエン系石油樹脂を必須成分とする樹脂組成物をフィ
    ルム成形し延伸して得られる空洞含有延伸フィルムが、
    請求項3もしくは4に記載の積層延伸フィルムを、50
    〜160℃の温度でかつ前記積層延伸フィルムが透明化
    しない圧力で加熱圧縮することにより得られる圧縮処理
    済み積層空洞含有延伸フィルムであることを特徴とする
    請求項1に記載のポリプロピレン系合成紙。
  7. 【請求項7】顔料を含む柔軟性の架橋ポリウレタン系樹
    脂塗布剤が、ポリオール成分、ポリイソシアネート成
    分、水酸基含有塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、界面
    活性剤および顔料を溶剤中に溶解・分散させてなり、前
    記の水酸基含有塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体の添加
    量が、ポリオール成分とポリイソシアネート成分との合
    計100重量部に対して、10〜40重量部、前記の架
    橋ポリウレタン系樹脂塗布剤中の界面活性剤の含有量が
    0.5〜10重量%、および顔料の含有量が5〜40重
    量%であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1
    項記載のポリプロピレン系合成紙。
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