JP2001276667A - ノズル及びそのノズルを使用した蒸気発生装置 - Google Patents

ノズル及びそのノズルを使用した蒸気発生装置

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JP2001276667A
JP2001276667A JP2000097539A JP2000097539A JP2001276667A JP 2001276667 A JP2001276667 A JP 2001276667A JP 2000097539 A JP2000097539 A JP 2000097539A JP 2000097539 A JP2000097539 A JP 2000097539A JP 2001276667 A JP2001276667 A JP 2001276667A
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steam
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hot water
cavity
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Morimasa Mano
守正 真野
Yukio Inukai
幸雄 犬飼
Koichi Takenaka
浩一 竹中
Yuji Funahashi
裕二 舟橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多量の湯玉が発生した場合においても、湯玉
の飛翔を確実に防止しうるノズル及びそのノズルを使用
した蒸気発生装置を提供する。 【解決手段】 蒸気発生装置30で蒸発した蒸気は、蒸
気導管4を通ってノズル20の空洞部36の内部を通過
し、その空洞部36の一端部に形成された吐出面38か
ら外部に吐出される。ここで、この吐出面38には、一
端が空洞部36に連通され、他端が空洞部36から略垂
直下方向に形成された第1のU溝32が形成されている
ので、空洞部36において多量の湯玉が発生したとして
も、その湯玉は、その空洞部36から第1のU溝32に
流れた後、高温である第1のU溝32において素早く蒸
発する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気を外部に吐出
するためのノズル及びそのノズルを使用した蒸気発生装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、美顔器や吸入器等の蒸気発生装置
は、装置に着脱可能であって水を装置本体に供給するた
めの給水ボトルと、その給水ボトルから供給された水を
貯水するための容器と、その容器の底面に装着され容器
に貯水された水を加熱するための発熱体と、その発熱体
によって加熱され蒸発した蒸気を外部へ導出するための
蒸気導管と、その蒸気導管の先端に装着され蒸気を外部
へ吐出するためのノズルとから構成されている。このよ
うな蒸気発生装置において、給水ボトルに入った水は、
その給水ボトルが設置される箇所に連結された流路を介
して装置本体内の容器に取り込まれ、その容器の中で発
熱体によって加熱され蒸発して蒸気となる。この蒸気
は、蒸気導管を通ってその蒸気導管の先端に取り付けら
れたノズルから吐出され、蒸気発生装置の手前に座って
いる使用者の顔面等に吹き付けられる。
【0003】しかし、蒸気導管の内壁やノズルの内壁に
おいては、その内壁の形状や温度によって蒸気が結露
し、その結果、結露水滴(以下、湯玉という)が発生す
る場合があった。その湯玉は、蒸気が結露したものであ
るため高温であり、ノズルの先端から吐出され、使用者
の顔面に吹き付けられた場合には、使用者がやけどを負
うおそれがあった。
【0004】図6は、従来のノズルの側断面図である。
すなわち、蒸気導管4の先端に取り付けられた従来のノ
ズル5の側断面図を表している。図6において、発熱体
によって加熱され蒸発した蒸気6は、通常、蒸気導管4
を通った後、その蒸気導管4の先端に装着されたノズル
5を介して外部へ吐出される。しかしながら、蒸気導管
4の内壁又はノズル5の内壁の形状又は温度によって
は、その内壁に蒸気6が結露し始める場合がある。その
場合、蒸気6は、結露して16a、16b、16c、1
6dの順に徐々に大きくなり、蒸気の流れ方向に移動し
ながら徐々に湯玉を形成していく。徐々に形成された湯
玉は、ノズル5の先端まで移動すると、ノズル5先端に
発生している負圧P(ノズル5の先端には、吐出する蒸
気6の流れによって大気圧P0よりも低い負圧Pが発生
している。)によってノズル5の内壁から浮上する。浮
上した湯玉は、その後ノズル5から分離され、蒸気と共
に16e、16f、16gのように飛翔する。この飛翔
距離は、大凡15cm程度である。
【0005】従って、蒸気発生装置を販売するに際して
は、この約15cmの湯玉の飛翔距離を考慮して、人体
への危険防止のため、蒸気発生装置を使用するに際して
は、ノズル5から30cm程度離れて使用するよう、使
用者に注意を注意書等で呼びかけているのが現状であ
る。
【0006】一方、湯玉の発生を防止するための蒸気発
生装置が種々提案されている。例えば、特開昭62−2
25261号公報には、図7に示すように、ノズルの内
壁に高撥水性のコーティング17を形成して水滴を分散
させるとともに、ノズル内面に小さな凹凸18を形成し
て表面積を大きくすることにより湯玉を蒸発しやすくし
たノズル15が開示されている。
【0007】このノズル15によれば、湯玉が発生した
としても、その湯玉は、高撥水性のコーティング17に
よって凝集せず、小さいままとされるとともに、ノズル
15内面に形成された凹凸18によって広げられ、水膜
となって蒸発しやすくなるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−225261号公報に記載のノズル15によれ
ば、確かに、少々の湯玉が発生したとしても、その湯玉
は、高撥水性のコーティング17によって凝集せず、小
さいままとされるとともに、ノズル15内面に形成され
た凹凸18によって広げられ、水膜となって蒸発しやす
くなるものの、以下の点において、まだ問題があった。
【0009】すなわち、湯玉の大きさが大きい場合、又
は連続若しくは繰り返して湯玉が発生する場合には、高
撥水性コーティング17によっても湯玉は小さいままに
保持されず、19a、19bの順に徐々に大きくなり、
水膜が凹凸18を埋め尽くした後、湯玉が凹凸18を乗
り越えて19c、19d、19eのように飛翔するとい
う問題があった。従って、従来のノズルにおいては、こ
のように湯玉の発生が多い場合には、湯玉の飛翔を防止
することが甚だ困難であった。
【0010】本発明は、上述した問題を解決するために
なされたものであり、多量の湯玉が発生した場合におい
ても、湯玉の飛翔を確実に防止しうるノズル及びそのノ
ズルを使用した蒸気発生装置を提供することを目的とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載のノズルは、内部に蒸気を
通過させる空洞部と、その空洞部の一端部に、前記蒸気
の通過方向と交差する方向に形成され、前記蒸気を外部
に吐出する吐出面とを備えたものを対象として、特に、
前記吐出面には、一端が前記空洞部に連通され、他端が
前記空洞部から放射方向に形成された第1の溝部が形成
されていることを特徴としている。
【0012】上記構成を有する本発明の請求項1に記載
のノズルにおいて、装置内で蒸発した蒸気は、空洞部の
内部を通過し、その空洞部の一端部に形成され蒸気の通
過方向と交差する方向に形成された吐出面から外部に吐
出される。ここで、この吐出面には、一端が空洞部に連
通され、他端が空洞部から放射方向に形成された第1の
溝部が形成されているので、空洞部において多量の湯玉
が発生した場合には、その湯玉は、その空洞部から第1
の溝部に流れ、その第1の溝部の一端から他端の方向へ
流れる。一方、第1の溝部は、ノズルの空洞部を通過す
る蒸気によって高温となっているので、第1の溝部に流
れた湯玉は、素早く蒸発することとなる。すなわち、空
洞部に多量の湯玉が発生したとしても、その湯玉は、す
べて第1の溝部に流れ込み素早く蒸発するので、湯玉の
飛翔を確実に防止することができる。
【0013】また、請求項2に記載のノズルは、前記第
1の溝部の他端が、前記一端に対して略垂直下方向に形
成されていることを特徴としている。
【0014】上記構成を有する請求項2に記載のノズル
において、第1の溝部の他端が、前記一端に対して略垂
直下方向に形成されているので、空洞部に多量の湯玉が
発生したとしても、その湯玉は、第1の溝部の一端から
略垂直下方向に素早く流れ込み素早く蒸発するので、湯
玉の飛翔をさらに確実に防止することができる。
【0015】また、請求項3に記載のノズルは、前記吐
出面に、前記第1の溝部が形成されている方向と交差す
る方向に、前記他端に連通する第2の溝部が形成されて
いることを特徴としている。
【0016】上記構成を有する請求項3に記載のノズル
において、第2の溝部が、吐出面に第1の溝部に連通し
て、第1の溝部が形成されている方向と交差する方向に
形成されているので、吐出面の面積に比べより広い面積
の溝部を形成することができるとともに、溝部の面積が
増加し、湯玉を蒸発させるための面積が増加しているの
で、空洞部により多量の湯玉が発生したとしても、その
湯玉は、第1の溝部から第2の溝部に流れ込んで素早く
蒸発し、湯玉の飛翔を確実に防止することができる。
【0017】さらに、請求項4に記載の蒸気発生装置
は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のノズルを
使用したことを特徴としている。
【0018】上記構成を有する請求項4に記載の蒸気発
生装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のノ
ズルを使用しているので、空洞部に多量の湯玉が発生し
たとしても、その湯玉は、第1の溝部又は第2の溝部に
流れ込み素早く蒸発し、湯玉の飛翔を確実に防止するこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0020】図1は、本発明の実施の形態における蒸気
発生装置の概略構成図である。図1において、蒸気発生
装置30は、装置に着脱可能であって水を装置本体に供
給するための給水ボトル1と、その給水ボトル1から流
路を介して供給された水を貯水するための蒸気発生槽3
と、その蒸気発生槽3の底面に装着され蒸気発生槽3に
貯水された水を加熱するための発熱体8と、蒸気発生槽
3に連結されその発熱体8によって加熱され蒸発した蒸
気6を外部へ導出するための蒸気導管4と、その蒸気導
管4の先端に装着され蒸気6を外部へ吐出するためのノ
ズル20と、蒸気発生装置3に貯水された水が連通する
ように形成されたセンサー室12と、蒸気発生槽3から
流路を介して排出された水を蓄えておくための排水槽1
0とから構成されている。なお、発熱体8には、発熱体
8による水の過熱を防止するため、サーモスタット7が
設けられている。このサーモスタット7は、蒸気発生槽
3に貯水された水の温度が所定の温度を越えた場合に
は、発熱体8への通電を遮断するとともに、水の温度が
所定の温度未満になった場合には、発熱体8への通電を
開始することによって蒸気発生槽3に貯水された水の温
度を自動的に調整するものである。
【0021】また、給水ボトル1と蒸気発生槽3とを結
ぶ流路には、給水ボトル1からの水の流れを調節する電
磁弁2が設けられ、蒸気発生槽3と排水槽10とを結ぶ
流路には、蒸気発生槽3からの水を排水槽10へ排出す
るための排水ドレンコック9が設けられている。ここ
で、電磁弁2は、後述する水位センサー11からの水位
検出値に基づいて、給水ボトル1からの水が過剰に蒸気
発生槽3に供給されないように、蒸気発生槽3の貯水量
を調節している。
【0022】さらに、センサー室12には、その蒸気発
生槽3に貯水された水の水位を検出するための水位セン
サー11が設けられている。この水位センサー11は、
水面に浮上するマグネット13が水位の移動に対応して
移動するように構成されており、蒸気発生槽3に貯水さ
れた水の水位は、そのマグネット13の位置によって検
出される。
【0023】なお、蒸気発生槽3と蒸気導管4とは、自
在ジョイント14によって連結されているため、使用者
は、蒸気導管4を蒸気発生装置30の上部において自由
に回転させることができ、ノズル20から吐出される蒸
気6の方向を自由に調整することができる。
【0024】以上の構成を有する蒸気発生装置30にお
いて、給水ボトル1に入った水は、電磁弁2が開いた状
態で、流路を介して蒸気発生槽3に取り込まれ、その蒸
気発生槽3の中で発熱体8によって加熱され蒸発して蒸
気6となる。この蒸気6は、蒸気導管4を通ってその蒸
気導管4の先端に取り付けられたノズル20から吐出さ
れ、蒸気発生装置30の手前に座っている使用者の顔面
等に吹き付けられる。ここで、蒸気導管4は、蒸気発生
装槽3に自在ジョイント14によって連結されているの
で、使用者は、自分の顔面の高さ等の位置に合わせて、
蒸気導管4を回転させ、ノズル20の位置やノズル20
から吐出される蒸気6の吐出方向を調節することができ
る。
【0025】また、センサー室12内には、水位センサ
ー11が設けられているので、蒸気発生槽3の水位が増
加し所定の水位を越えた場合には、その水位センサー1
1からの水位検出値により、電磁弁2が閉じられ給水ボ
トル1からの水の供給が停止される。一方、蒸気6がノ
ズル20から外部に吐出され、蒸気発生槽3の水位が減
少し所定の水位未満になった場合には、水位センサー1
1からの水位検出値により、電磁弁2が開かれ給水ボト
ル1から水の供給が再開される。
【0026】一方、蒸気発生槽3に貯水された水を排出
する場合には、使用者が排水ドレンコック9を開き、水
を排水槽10へ排出する。
【0027】次に、本発明の第1の実施の形態における
ノズルの構成について説明する。図2は、第1の実施の
形態のノズルの斜視断面図であり、図3は、第1の実施
の形態のノズルの側断面図である。
【0028】図2及び図3において、ノズル20は、径
の大小異なる二つの円柱(以下、径の大きな円柱の領域
を大円柱部、径の小さな円柱の領域を小円柱部という)
が中心軸を共通にして長手方向に連結した外形をなし、
その中心軸に対称に直径約4.0mmの円柱形状の空洞
部36が長手方向に貫通して形成されている。また、ノ
ズル20の吐出面38には、空洞部36から略垂直下方
向に向かって第1の溝部としての凹部32(以下、第1
のU溝32という)が形成されている。なお、第1のU
溝32の溝幅は、約0.5mmに設定され、空洞部36
の長手方向に対する深さは、約0.7mmに設定されて
いる。
【0029】一方、蒸気導管4には円形の勘合孔が形成
されており、ノズル20の小円柱部は、その勘合孔に大
円柱部の一側面が蒸気導管4の一側面に接触するように
挿入された状態で着脱可能に固定されている。すなわ
ち、使用者は、通常ノズル20が蒸気導管4の勘合孔に
固定した状態で蒸気発生装置30を使用する。しかし、
使用者が蒸気の吐出状態を変えたいと望む場合や蒸気の
吐出状態がノズル20の目詰まり等により悪くなった場
合には、ノズル20を交換することが望ましく、そのよ
うな場合には、ノズル20が蒸気導管4に着脱可能に固
定されているので、使用者は、容易にノズル20を交換
することができる。
【0030】このような構成のノズル20によれば、湯
玉が蒸気導管4の内壁又はノズル20の内壁の形状又は
温度によって21a、21bのように多量に発生したと
しても、その湯玉は、ノズル20の先端に発生している
負圧Pにより浮上することはなく、毛細管現象の作用に
よって第1のU溝32に21cのように流れ込む。その
後、湯玉は、第1のU溝32の他端に流れるが、ノズル
20及び第1のU溝32は、蒸気の流れによって高温に
保持されているので、湯玉は、第1のU溝32の温度に
よって素早く蒸発することになる。
【0031】次に、本発明の第2の実施の形態における
ノズルの構成について説明する。図4は、第2の実施の
形態のノズルの斜視断面図であり、図5は、第2の実施
の形態のノズルの側断面図である。
【0032】図4及び図5において、ノズル22は、前
記ノズル20と同様、径の大小異なる二つの円柱が中心
軸を共通にして長手方向に連結した外形をなし、その中
心軸に対称に円柱形状の空洞部39が長手方向に貫通し
て形成されている。また、ノズル22の吐出面40に
は、一端が空洞部39に連通され、その空洞部39から
略垂直下方向に向かって凹部33(以下、第1のU溝3
3という)が形成されている。その第1のU溝33の他
端は、吐出面40の円周に沿って形成されて第2の溝部
としての第2のU溝41と連通されている。
【0033】なお、蒸気導管4に対するノズル22の固
定方法は、前記ノズル20の場合と同様であるので説明
は省略する。
【0034】このような構成のノズル22によれば、湯
玉が蒸気導管4の内壁又はノズル22の内壁の形状又は
温度によって多量に発生したとしても、その湯玉は、ノ
ズル22の先端に発生している負圧Pにより浮上するこ
とはなく、毛細管現象の作用によって第1のU溝33に
流れ込む。その後、湯玉は、第1のU溝33の他端に向
かって流れ、更に第2のU溝41に流れ込む。すなわ
ち、湯玉の量がかなり多い場合でも、湯玉は、高温とな
った第1のU溝33又は第2のU溝41によって素早く
蒸発することになる。
【0035】以上、本発明の実施の形態について図面を
参照して詳細に説明したが、本発明は上述された形態に
限定されるものではない。例えば、本実施の形態では、
第1のU溝32及び33は、一端が空洞部36及び39
に連通され、他端が空洞部36及び39から略垂直下方
向に向かって形成されているとしたが、略垂直下方向に
限る必要はない。すなわち、第1のU溝32及び33が
略垂直下方向のみならず、左右方向、斜め下方向等空洞
部39に対してあらゆる方向(放射方向)に形成された
としても、その毛細管現象の作用により湯玉を吸い取る
ことができるため、湯玉の飛翔を防止することができ
る。但し、第1のU溝32及び33の他端を略垂直下方
向に形成した場合には、湯玉の流れる方向と湯玉の重力
の方向とが一致するため、湯玉を吸い取る力が増大し、
より確実に湯玉の飛翔を防止することができる。
【0036】また、本実施の形態では、吐出面38及び
40は、蒸気6が吐出する方向に対して略垂直に形成さ
れているが、略垂直に限る必要はなく、蒸気6が吐出す
る方向(通過方向)と交差する方向に形成されていれば
よい。すなわち、吐出面38及び40が、蒸気6が吐出
する方向に対して略垂直な方向から略水平な方向に形成
されればされるほど発生した湯玉が吐出面38及び40
に保持される時間が長くなり、湯玉が、高温となった第
1のU溝32及び33又は第2のU溝41上から蒸発し
やすくなる。従って、発生する湯玉の量がかなり多くな
った場合にも、吐出面38及び40の形成角度を傾ける
ことにより、湯玉の飛翔をより確実に防止することもで
きる。
【0037】さらに、本実施の形態では、吐出面38及
び40に形成された凹部をU溝としたが、U字に限る必
要はなく、V字等であっても蒸気6の吐出方向に開放さ
れた凹形状であればよい。かかる蒸気6の吐出方向に開
放された凹部であれば、湯玉を毛細管現象の作用により
凹部に吸い取ることができるとともに、湯玉を凹部上で
十分に蒸発させることもできる。但し、凹部が深く形成
されれば、それだけ毛細管現象による作用は増大する。
【0038】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の請求項1に記載のノズルによれば、装置内で蒸
発した蒸気は、空洞部の内部を通過し、その空洞部の一
端部に形成され蒸気の通過方向と交差する方向に形成さ
れた吐出面から外部に吐出される。ここで、この吐出面
には、一端が空洞部に連通され、他端が空洞部から放射
方向に形成された第1の溝部が形成されているので、空
洞部において湯玉が発生した場合には、その湯玉は、そ
の空洞部から第1の溝部に流れ、その第1の溝部の一端
から他端の方向へ流れる。一方、第1の溝部は、ノズル
の空洞部を通過する蒸気によって高温となっているの
で、第1の溝部に流れた湯玉は、素早く蒸発することと
なる。すなわち、空洞部に多量の湯玉が発生したとして
も、その湯玉は、すべて第1の溝部に流れ込み素早く蒸
発するので、湯玉の飛翔を確実に防止することができ
る。
【0039】また、請求項2に記載のノズルによれば、
第1の溝部の他端は、前記一端に対して略垂直下方向に
形成されているので、空洞部に多量の湯玉が発生したと
しても、その湯玉は、第1の溝部の一端から略垂直下方
向に素早く流れ込み素早く蒸発するので、湯玉の飛翔を
さらに確実に防止することができる。
【0040】また、請求項3に記載のノズルによれば、
第2の溝部は、吐出面に第1の溝部に連通して、第1の
溝部が形成されている方向と交差する方向に形成されて
いるので、吐出面の面積に比べより広い面積の溝部を形
成することができるとともに、溝部の面積が増加し、湯
玉を蒸発させるための面積が増加しているので、空洞部
により多量の湯玉が発生したとしても、その湯玉は、第
1の溝部から第2の溝部に流れ込んで素早く蒸発し、湯
玉の飛翔を確実に防止することができる。
【0041】さらに、請求項4に記載の蒸気発生装置
は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のノズルを
使用しているので、空洞部に多量の湯玉が発生したとし
ても、その湯玉は、第1の溝部又は第2の溝部に流れ込
み素早く蒸発し、湯玉の飛翔を確実に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における蒸気発生装置の概
略構成図である。
【図2】第1の実施の形態のノズルの斜視断面図であ
る。
【図3】第1の実施の形態のノズルの側断面図である。
【図4】第2の実施の形態のノズルの斜視断面図であ
る。
【図5】第2の実施の形態のノズルの側断面図である。
【図6】従来の第1の実施の形態におけるノズルの側断
面図である。
【図7】従来の第2の実施の形態におけるノズルの側断
面図である。
【符号の説明】
4 蒸気導管 20 ノズル 30 蒸気発生装置 32 第1のU溝 41 第2のU溝 36 空洞部 38 吐出面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 舟橋 裕二 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 Fターム(参考) 4C094 AA04 DD08 EE04 GG06 GG11 4F033 AA04 BA01 CA01 DA01 EA01 HA02 NA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に蒸気を通過させる空洞部と、 その空洞部の一端部に、前記蒸気の通過方向と交差する
    方向に形成され、前記蒸気を外部に吐出する吐出面とを
    備えたノズルにおいて、 前記吐出面には、一端が前記空洞部に連通され、他端が
    前記空洞部から放射方向に形成された第1の溝部が形成
    されていることを特徴とするノズル。
  2. 【請求項2】 前記第1の溝部の他端は、前記一端に対
    して略垂直下方向に形成されていることを特徴とする請
    求項1に記載のノズル。
  3. 【請求項3】 前記吐出面には、前記第1の溝部が形成
    されている方向と交差する方向に、前記他端に連通する
    第2の溝部が形成されていることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載のノズル。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    のノズルを使用したことを特徴とする蒸気発生装置。
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