JP2001280601A - 蒸気発生装置 - Google Patents

蒸気発生装置

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JP2001280601A
JP2001280601A JP2000097540A JP2000097540A JP2001280601A JP 2001280601 A JP2001280601 A JP 2001280601A JP 2000097540 A JP2000097540 A JP 2000097540A JP 2000097540 A JP2000097540 A JP 2000097540A JP 2001280601 A JP2001280601 A JP 2001280601A
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steam
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separation tank
float
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JP2000097540A
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Morimasa Mano
守正 真野
Yukio Inukai
幸雄 犬飼
Koichi Takenaka
浩一 竹中
Yuji Funahashi
裕二 舟橋
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 沸騰液の膜が発生した場合においても、湯玉
が使用者の顔面に向かって吐出されたことを確実に防止
しうる蒸気発生装置を提供する。 【解決手段】 蒸気発生槽8の側面には流路2が連通さ
れ、その流路2の他端には底面23に排出口13を有す
る分離槽12が連通され、その分離槽12の内部にはフ
ロート10が載置されているので、蒸気発生槽8で発生
した蒸気、蒸気発生槽8に貯留されていた液体及び蒸気
発生槽内で加熱され沸騰した沸騰液19は、それらが流
路2が設けられた高さに達した場合には、蒸気発生槽8
から流路2を介して分離槽12に流入される。ここで、
分離槽12内に載置されたフロート10は、分離槽12
内に貯留された液体(沸騰液19が液体となったもの、
蒸気が液体となったものを含む。)の量が所定量を越え
たときにはその液面の上昇に伴って浮上し排出口13を
開放するので、分離槽12に貯留された液体は、外部へ
排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用者の顔面等に
向かって蒸気を吐出する蒸気発生装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、美顔器や吸入器等の蒸気発生装置
には、図5に示すような構成の装置が多く使用されてい
る。以下、図5を参照して従来の蒸気発生装置について
説明する。
【0003】図5は、従来の蒸気発生装置の概略構成図
である。図5において、蒸気発生装置30は、装置に着
脱可能であって液体を装置本体に供給するための給液ボ
トル1と、その給液ボトル1から流路を介して供給され
た液体を貯液するための蒸気発生槽8と、その蒸気発生
槽8の底面に装着され蒸気発生槽8に貯液された液体を
加熱するための発熱体15と、蒸気発生槽8に連結され
発熱体15によって加熱され蒸発した蒸気を外部へ導出
するための蒸気導管6と、その蒸気導管6の先端に装着
され蒸気を外部へ吐出するためのノズル9と、蒸気発生
槽8に貯液された液体が連通するように形成されたセン
サー室25と、蒸気発生槽8から流路を介して排出され
た液体を蓄えておくための排液槽17とから構成されて
いる。なお、発熱体15には、発熱体15による液体の
過熱を防止するため、サーモスタット14が設けられて
いる。このサーモスタット14は、蒸気発生槽8に貯液
された液体の温度が所定の温度を越えた場合には、発熱
体15への通電を遮断するとともに、液体の温度が所定
の温度未満になった場合には、発熱体15への通電を開
始することによって蒸気発生槽8に貯液された液体の温
度を自動的に調整するものである。
【0004】また、給液ボトル1と蒸気発生槽8とを結
ぶ流路には、給液ボトル1からの液体の流れを調節する
電磁弁28が設けられ、蒸気発生槽8と排液槽17とを
結ぶ流路には、蒸気発生槽8からの液体を排液槽17へ
排出するための排液ドレンコック16が設けられてい
る。ここで、電磁弁28は、後述する液位センサー26
からの液位検出値に基づいて、給液ボトル1からの液体
が過剰に蒸気発生槽8に供給されないように、蒸気発生
槽8の貯液量を調節している。
【0005】さらに、センサー室25には、その蒸気発
生槽8に貯液された液体の液位を検出するための液位セ
ンサー26が設けられている。この液位センサー26
は、液面に浮上するマグネット27が液位の移動に対応
して移動するように構成されており、蒸気発生槽8に貯
液された液体の液位は、そのマグネット27の位置によ
って検出される。
【0006】なお、蒸気発生槽8と蒸気導管6とは、自
在ジョイント7によって連結されているため、使用者
は、蒸気導管6を蒸気発生装置30の上部において自由
に回転させることができ、ノズル9から吐出される蒸気
の方向を自由に調整することができる。
【0007】以上の構成を有する蒸気発生装置30にお
いて、給液ボトル1に入った液体は、電磁弁28が開い
た状態で、流路を介して蒸気発生槽8に取り込まれ、そ
の蒸気発生槽8の中で発熱体15によって加熱され蒸発
して蒸気となる。この蒸気は、蒸気導管6を通ってその
蒸気導管6の先端に取り付けられたノズル9から吐出さ
れ、蒸気発生装置30の手前に座っている使用者の顔面
等に吹き付けられる。ここで、蒸気導管6は、蒸気発生
装槽8に自在ジョイント7によって連結されているの
で、使用者は、自分の顔面の高さ等の位置に合わせて、
蒸気導管6を回転させ、ノズル9の位置やノズル9から
吐出される蒸気の吐出方向を調節することができる。
【0008】また、センサー室25内には、液位センサ
ー26が設けられているので、蒸気発生槽8の液位が増
加し所定の液位を越えた場合には、その液位センサー2
6からの液位検出値により、電磁弁28が閉じられ給液
ボトル1からの液体の供給が停止される。一方、蒸気が
ノズル9から外部に吐出され、蒸気発生槽8の液位が減
少し所定の液位未満になった場合には、液位センサー2
5からの液位検出値により、電磁弁28が開かれ給液ボ
トル1から液体の供給が再開される。
【0009】一方、蒸気発生槽8に貯液された液体を排
出する場合には、使用者が排液ドレンコック16を開
き、液体を排液槽17へ排出する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
蒸気発生装置30は、蒸気発生槽8内において、液体を
発熱体15によって沸騰させて蒸発させるものであるた
め、その液体がMgイオン、Caイオン等の不純物を含
む一般液道水や井戸水である場合や、香料等を含んだも
のである場合には、蒸気発生槽8内部に図5に示すよう
な気泡20や沸騰液19が発生する場合があった。すな
わち、液体の中に含まれる不純物の度合いが増加したと
きには、液体の粘度も増加し、液体が沸騰したときに
は、気泡20が発生する度合いも増加することから、気
泡20の発生によって沸騰液19の膜が発生し、その沸
騰液19の膜が消滅する前に、次の気泡20による沸騰
液19の膜が発生する現象が生じる場合があった。この
現象は、沸騰液19の膜が幾重にも重なり合って液位が
上昇するのと同様の現象であり、湯立ち現象と呼ばれ
る。
【0011】この湯立ち現象によって、沸騰液19の膜
は、蒸気発生槽8の内部を上昇し蒸気導管6の下部まで
達し、その後、蒸気導管6の中で押し上げられてノズル
9まで達し、その後、ノズル19から湯玉として外部へ
吐出される。この湯玉は高温であることから、使用者の
顔面に向かって吐出された場合には、その使用者に火傷
を負わせる可能性があるという問題があった。
【0012】従って、従来の蒸気発生装置30において
は、通常、その装置の仕様書等において、装置を使用す
るに際しては純水、軟水等の専用液を使用するよう文章
をもって注意を促すこととしていた。しかしながら、使
用者は、その注意書きに気付かずに指定された専用液で
はなく、前記のごとく水道水等を使用したり、また、注
意書き通りに専用液を使用したとしても使用者の好みに
応じて香料を添加して使用したりする場合等があるた
め、かかる注意書きのみによる解決策では、上述した問
題を確実に解決するにはまだ不十分なものであった。
【0013】本発明は、上述した問題を解決するために
なされたものであり、沸騰液19の膜が発生した場合に
おいても、湯玉が使用者の顔面に向かって吐出されたこ
とを確実に防止しうる蒸気発生装置を提供することを目
的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の蒸気発生装置は、内部に
貯留された液体を加熱しながら蒸発させて蒸気を発生す
る蒸気発生槽と、その蒸気発生槽に連通され、前記蒸気
発生槽内で発生した蒸気を外部へ導くための蒸気導管
と、その蒸気導管の略先端部に勘合され、前記蒸気を外
部へ吐出するノズルとを備えたものを対象として、特
に、前記蒸気発生槽の側面に一端が連通された流路と、
その流路の他端に連通されるとともに、底部に排出口を
有する分離槽と、その分離槽の内部に載置され、前記流
路を介して前記分離槽に貯留された液体の量が所定量を
越えたときには前記排出口を開放し、前記液体の量が前
記所定量以下のときには前記排出口を閉鎖するフロート
とを備えたことを特徴としている。
【0015】上記構成を有する本発明の請求項1に記載
の蒸気発生装置において、蒸気発生槽の側面には流路が
連通され、その流路の他端には底面に排出口を有する分
離槽が連通され、その分離槽の内部にはフロートが載置
されているので、蒸気発生槽で発生した蒸気、蒸気発生
槽に貯留されていた液体及び蒸気発生槽内で加熱され沸
騰した沸騰液は、それらが流路が設けられた高さに達し
た場合には、蒸気発生槽から流路を介して分離槽に流入
される。ここで、分離槽内に載置されたフロートは、分
離槽内に貯留された液体(沸騰液が液体となったもの、
蒸気が液体となったものを含む。)の量が所定量を越え
たときにはその液面の上昇に伴って浮上し排出口を開放
するので、分離槽に貯留された液体は、外部へ排出され
る。特に、蒸気発生槽で発生した沸騰液は、蒸気導管を
介してノズルから吐出されることなく、流路及び分離槽
を介して外部へ排出されることになる。従って、本発明
の蒸気発生装置によれば、沸騰液のノズルからの吐出を
確実に防止することができる。
【0016】なお、この場合において、蒸気を含む気体
自体は、分離槽に貯留された液体の液面よりも上側に存
在しているため、気体自体は、排出口を介して外部へ排
出されることはない。従って、蒸気発生槽内の気圧が下
がるおそれはほとんどなく、ノズルからの蒸気の吐出状
態に影響を与えることもない。
【0017】一方、分離槽に貯留された液体の量が所定
量以下のときには、フロートは、その液面の下降に伴っ
て下降し、分離槽の底面に液体を挟んで吸着するので、
この場合においても、蒸気を含む気体自体は、フロー
ト、分離槽の底面及びその間に介在する液体によって排
出口が閉鎖されるので、気体自体は、排出口を介して外
部へ排出されることはない。従って、この場合において
も、蒸気発生槽内の気圧が下がるおそれはほとんどな
く、ノズルからの蒸気の吐出状態に影響を与えることも
ない。
【0018】また、請求項2に記載の蒸気発生装置は、
前記分離槽の底面には、前記分離槽の周縁部から前記排
出口に向かって凹部が形成されていることを特徴として
いる。
【0019】上記構成を有する請求項2に記載の蒸気発
生装置において、分離槽の底面には、分離槽の周縁部か
ら排出口に向かって凹部が形成されているので、分離槽
に貯留される液体の量が少なくなった場合でも、その液
体は、凹部とフロートとの間に形成された隙間に沿って
流れ、排出口から外部へ排出されるので、分離槽内に液
体が貯留し分離槽内で腐敗することを防止することがで
きる。また、分離槽の底面に凹部を形成することによ
り、気密性を低下させてフロートに対する吸引力を弱め
ることができるため、フロート自体を小さく設計するこ
とができるとともに、液体が排出口に流れる時にその排
出口とフロートとの間に発生する騒音を防止することも
できる。
【0020】さらに、請求項3に記載の蒸気発生装置
は、前記凹部の底面が、前記分離槽の低面の高さ以下の
位置に形成されていることを特徴としている。
【0021】上記構成を有する請求項3に記載の蒸気発
生装置において、凹部の底面は、分離槽の底面の高さ以
下の位置に形成されているので、分離槽に貯留された液
体は、すべて凹部とフロートの間に形成された隙間に沿
って流れ、排出口から外部へ排出されるので、分離槽内
に液体が貯留し、液体が分離槽内で腐敗することを確実
に防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて説明する。なお、従来の蒸気発生装
置30と同一の構成については、同一の符号を付して説
明するものとする。
【0023】図1は、本発明の実施の形態における蒸気
発生装置の概略構成図である。図1において、蒸気発生
装置3は、装置に着脱可能であって液体を装置本体に供
給するための給液ボトル1と、その給液ボトル1から流
路を介して供給された液体を貯液するための蒸気発生槽
8と、その蒸気発生槽8の底面に装着され蒸気発生槽8
に貯液された液体を加熱するための発熱体15と、蒸気
発生槽8に連結され発熱体15によって加熱され蒸発し
た蒸気を外部へ導出するための蒸気導管6と、その蒸気
導管6の先端に装着され蒸気を外部へ吐出するためのノ
ズル9と、蒸気発生槽8の側面に一端が連通された流路
2と、その流路2の他端に連通されるとともに、底部に
排出口13を有する分離槽12と、その分離槽12の内
部に載置され、前記流路を介して分離槽12に貯留され
た液体の量が所定量を越えたときには排出口13を開放
し、液体の量が所定量以下のときには排出口13を閉鎖
するフロート10と、分離槽12の排出口13から流路
を介して排出された液体を蓄えておくための排液槽17
とから構成されている。
【0024】なお、発熱体15には、発熱体15による
液体の過熱を防止するため、サーモスタット14が設け
られている。このサーモスタット14は、蒸気発生槽8
に貯液された液体の温度が所定の温度を越えた場合に
は、発熱体15への通電を遮断するとともに、液体の温
度が所定の温度未満になった場合には、発熱体15への
通電を開始することによって蒸気発生槽8に貯液された
液体の温度を自動的に調整するものである。
【0025】また、給液ボトル1と蒸気発生槽8とを結
ぶ流路には、給液ボトル1からの液体の流れを調節する
逆止弁5が設けられ、蒸気発生槽8と分離槽12とを結
ぶ流路40には、蒸気発生槽8からの液体を分離槽12
へ排出するための排液ドレンコック16が設けられてい
る。ここで、逆止弁5は、給液ボトル1から蒸気発生槽
8に液体を供給する場合には開放され、その逆の場合、
すなわち、蒸気発生槽8から給液ボトル1に液体を戻す
場合には閉鎖される。
【0026】なお、蒸気発生槽8と蒸気導管6とは、自
在ジョイント7によって連結されているため、使用者
は、蒸気導管6を蒸気発生装置3の上部において自由に
回転させることができ、ノズル9から吐出される蒸気の
方向を自由に調整することができる。
【0027】一方、フロート10は、液体よりも比重が
軽いものであり、液体が貯液され、所定の液位を越えた
場合には、液面に浮上するものである。
【0028】以上の構成を有する蒸気発生装置3におい
て、給液ボトル1に入った液体は、流路を介して蒸気発
生槽8に取り込まれ、その蒸気発生槽8の中で発熱体1
5によって加熱され蒸発して蒸気となる。この蒸気は、
蒸気導管6を通ってその蒸気導管6の先端に取り付けら
れたノズル9から吐出され、蒸気発生装置3の手前に座
っている使用者の顔面等に吹き付けられる。ここで、蒸
気導管6は、蒸気発生装槽8に自在ジョイント7によっ
て連結されているので、使用者は、自分の顔面の高さ等
の位置に合わせて、蒸気導管6を回転させ、ノズル9の
位置やノズル9から吐出される蒸気の吐出方向を調節す
ることができる。
【0029】一方、蒸気発生槽8に貯液された液体を排
出する場合には、使用者が排液ドレンコック16を開
き、液体を分離槽12へ排出する。
【0030】ここで、蒸気発生槽8内において、気泡2
0及び沸騰液19の膜が幾重にも重なり合って液位が上
昇する湯立ち現象が発生した場合には、沸騰液19は、
まず流路2の形成された高さまで上昇する。その後、沸
騰液19は、蒸気導管6へは到達せず、流路2の方へ流
れ、分離槽12に貯液される。分離槽12に流入する沸
騰液19の量が増加すると、分離槽12に貯液される沸
騰液19の液位が上昇し、その液位の上昇に伴ってフロ
ート10が浮上し、排液口13が開放され、分離槽12
に貯液された沸騰液19は、排液槽17に排出される。
【0031】なお、使用者が排液ドレンコック16を開
き、液体を分離槽12へ排出した場合にも、排出された
液体は、フロート10の同様な動作により排液槽17へ
排出される。
【0032】一方、蒸気発生槽8内に発生した蒸気は、
分離槽12に貯液された沸騰液19の液面の上部に気体
と共に存在しているため、排出口13からは排出され
ず、蒸気発生槽8内の気圧は、ほとんど影響されること
はなく、ノズル9から吐出される蒸気の吐出状態も変動
することはない。
【0033】次に、本発明の蒸気発生装置3に使用する
分離槽12の内部形状について説明する。
【0034】まず、本実施の形態の分離槽12の内部形
状を説明する前に、その内部形状が単なる円柱形状であ
る円柱分離槽31を分離槽として使用した場合について
説明する。
【0035】図4は、円柱分離槽31を使用した場合の
フロートの動作を説明する説明図である。ここで、円柱
分離槽31の底面32は平面であり、フロート22の底
面も平面である。
【0036】図4aは、円柱分離槽31に沸騰液が貯液
されていないときの円柱分離槽31とフロート22との
状態を示した図であり、フロート22は、底面32に載
置された状態で排出口43を閉鎖している。ここで、沸
騰液19が蒸気発生槽8から流路2を介して流入された
場合、初期段階においては、図4bに示すようにフロー
ト22の底面が底面32に接した状態で沸騰液19が円
柱分離槽31に貯液され沸騰液19の液面が上昇する。
そして、沸騰液19の液面が所定の位置まで上昇した場
合には、フロート22に対する浮力がフロート22と底
面32との吸引力を越えることとなり、図4cに示すよ
うにフロート22の底面は底面32から離れ、フロート
22は沸騰液19の液面に向かって浮上し、排出口43
は開放され、円柱分離槽31に貯液された沸騰液19
は、排出口43から排液槽17へ排出される。
【0037】一方、沸騰液19が排出口43から排出さ
れると、沸騰液19の液位は下降し、その液位が所定の
位置まで下降すると、排出口43から流出する沸騰液1
9による吸引力がフロート22の浮力を越える場合が生
ずる。ここで、沸騰液19がすべて排出口43から排出
された後にこのような状態が発生する場合には問題は生
じないが、通常、このような状態は、所定の量の沸騰液
19が円柱分離槽31に残った状態において発生するた
め、図4dに示すように沸騰液43が所定量残った状態
において排出口43は閉鎖される。そして、沸騰液19
が蒸気発生槽8から流路2を介して再度流入され、沸騰
液19の液面が上昇し、フロート22が沸騰液19の液
面に向かって浮上し、排出口43が開放され、円柱分離
槽31に貯液された沸騰液19が排出口43から排出さ
れる一連の動作(図4b→図4c→図4d→図4aの動
作)が繰り返される。この繰り返し動作は、一種の振動
現象を生じ、フロート22の底面と円柱分離槽31の底
面とが繰り返し衝突して振動音を発生する根源となる。
【0038】この振動音を防止するため、例えば、フロ
ート22の浮力を増加させて、極力フロート22が排出
口43へ吸引されないようにすることも考えられるが、
フロート22の浮力を増加させるには、フロート22自
体を大きく形成する必要があり、円柱分離槽31自体が
大型化し、引いては蒸気発生装置3自体が大型化する可
能性がある。
【0039】一方、蒸気発生装置3を使用し終えたとき
には、円柱分離槽31は、図4dに示す状態で終了する
こととなり、その状態が維持されることになるので、最
終的には沸騰液19が円柱分離槽31に残留し、蒸気発
生装置3が長期期間使用されない場合には、その残留し
た液体は腐敗して、異臭を発生する原因となる。
【0040】次に、本発明の蒸気発生装置3に使用する
分離槽12の内部形状について説明する。図2は、本実
施の形態における分離槽の概略構成図である。図2にお
いて、分離槽12が底面23にフロート10を載置して
いることは、上述したとおりであるが、その分離槽12
の底面23には、分離槽12の周縁部から排出口13に
向かって凹部24(以下、溝部24という)が、幅約1
mm、深さ約0.5mmの形状に形成されている。従っ
て、フロート10が排出口13に吸着した場合において
も、分離槽12に貯液された沸騰液19は、分離槽12
の底面23に残ることはなく、溝部24を介して排出口
13に導かれ、排液槽17に排出される。従って、使用
者が蒸気発生装置3を使用し終えたときにおいても、沸
騰液19が分離槽12に残留することはなく、蒸気発生
装置3が長時間使用されないことにより、残留した液体
が腐敗して異臭を発生することもない。
【0041】なお、溝部24の底面は、排出口13に向
かって徐々に低くなるように形成する方が望ましく、少
なくとも、分離槽12の底面23よりも低い位置に形成
する方が望ましい。そうすることにより、沸騰液19
は、確実に排液槽17に排出されることとなる。
【0042】一方、フロート10の底面が底面23に吸
着され、沸騰液19が排出口13から排出された後に
は、微量の沸騰液19が溝部24とフロート10の底面
との間に形成された隙間に満たされているため、その状
態においても、蒸気発生槽8内に発生した蒸気は排出口
13から排出されず、蒸気発生槽8内の気圧はほとんど
変動することはない。従って、ノズル9から吐出される
蒸気の吐出状態も変動することもなく、安定した蒸気の
吐出を維持することができる。
【0043】また、溝部24とフロート10の底面との
間には隙間が形成されているため、底面23とフロート
10の底面との密着性は減少する。すなわち、沸騰液1
9の液位が下降し、その液位が所定の位置まで下降した
としても、排出口13から流出する沸騰液19による吸
引力は、円柱分離槽31のように隙間が形成されていな
い場合に比べて減少するため、フロート10の底面が底
面23に衝突する衝撃音も低減される。すなわち、底面
23にその周縁部から排出口13に向かって溝部24を
形成することにより衝撃音(振動音)の発生を低減する
こともできる。
【0044】また、底面23とフロート10の底面との
密着性が減少し、排出口13から流出する沸騰液19に
よる吸引力が減少することは、それに伴ってフロート1
0による浮力を減少させることを可能にし、延いてはフ
ロート10を小さく形成することもできる。 図3a
は、分離槽12に沸騰液19が貯液されていないときの
分離槽12とフロート10との状態を示した図であり、
フロート10は、底面23に載置された状態で排出口1
3を閉鎖している。ここで、沸騰液19が蒸気発生槽8
から流路2を介して流入された場合、フロート10の底
面が底面23に接した状態で沸騰液19が分離槽12に
貯液され沸騰液19の液面が上昇するが、フロート10
は、上述したフロート22と略同一の底面積を有し、フ
ロート22に比べ軽量であるため、図3bに示すよう
に、フロート10の底面は、それに対する浮力によって
底面23から離れ、フロート10は、沸騰液19の液面
に向かって素早く浮上する。そして、排出口13は開放
され、分離槽12に貯液された沸騰液19は、排出口1
3から排液槽17へ排出される。
【0045】一方、フロート10は、沸騰液19に浅く
沈んで浮上しているため、沸騰液19の液面がかなり下
降した場合においても、排出口13が閉鎖されることは
ない。
【0046】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の請求項1に記載の蒸気発生装置によれば、蒸気
発生槽の側面には流路が連通され、その流路の他端には
底面に排出口を有する分離槽が連通され、その分離槽の
内部にはフロートが載置されているので、蒸気発生槽で
発生した蒸気、蒸気発生槽に貯留されていた液体及び蒸
気発生槽内で加熱され沸騰した沸騰液は、それらが流路
が設けられた高さに達した場合には、蒸気発生槽から流
路を介して分離槽に流入される。ここで、分離槽内に載
置されたフロートは、分離槽内に貯留された液体(沸騰
液が液体となったもの、蒸気が液体となったものを含
む。)の量が所定量を越えたときにはその液面の上昇に
伴って浮上し排出口を開放するので、分離槽に貯留され
た液体は、外部へ排出される。特に、蒸気発生槽で発生
した沸騰液は、蒸気導管を介してノズルから吐出される
ことなく、流路及び分離槽を介して外部へ排出されるこ
とになる。従って、本発明の蒸気発生装置によれば、沸
騰液のノズルからの吐出を確実に防止することができ
る。
【0047】なお、この場合において、蒸気を含む気体
自体は、分離槽に貯留された液体の液面よりも上側に存
在しているため、気体自体は、排出口を介して外部へ排
出されることはない。従って、蒸気発生槽内の気圧が下
がるおそれはほとんどなく、ノズルからの蒸気の吐出状
態に影響を与えることもない。
【0048】一方、分離槽に貯留された液体の量が所定
量以下のときには、フロートは、その液面の下降に伴っ
て下降し、分離槽の底面に液体を挟んで吸着するので、
この場合においても、蒸気を含む気体自体は、フロー
ト、分離槽の底面及びその間に介在する液体によって排
出口が閉鎖されるので、気体自体は、排出口を介して外
部へ排出されることはない。従って、この場合において
も、蒸気発生槽内の気圧が下がるおそれはほとんどな
く、ノズルからの蒸気の吐出状態に影響を与えることも
ない。
【0049】また、請求項2に記載の蒸気発生装置によ
れば、分離槽の底面には、分離槽の周縁部から排出口に
向かって凹部が形成されているので、分離槽に貯留され
る液体の量が少なくなった場合でも、その液体は、凹部
とフロートとの間に形成された隙間に沿って流れ、排出
口から外部へ排出されるので、分離槽内に液体が貯留し
分離槽内で腐敗することを防止することができる。ま
た、分離槽の底面に凹部を形成することにより、気密性
を低下させてフロートに対する吸引力を弱めることがで
きるため、フロート自体を小さく設計することができる
とともに、液体が排出口に流れる時にその排出口とフロ
ートとの間に発生する騒音を防止することもできる。
【0050】さらに、請求項3に記載の蒸気発生装置に
よれば、凹部の底面は、分離槽の底面の高さ以下の位置
に形成されているので、分離槽に貯留された液体は、す
べて凹部とフロートの間に形成された隙間に沿って流
れ、排出口から外部へ排出されるので、分離槽内に液体
が貯留し、液体が分離槽内で腐敗することを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における蒸気発生装置の概
略構成図である。
【図2】本実施の形態における分離槽の概略構成図であ
る。
【図3】本実施の形態における分離槽を説明するための
説明図である。
【図4】円柱分離槽を使用した場合のフロートの動作を
説明する説明図である。
【図5】従来の蒸気発生装置の概略構成図である。
【符号の説明】
2 流路 3 蒸気発生装置 6 蒸気導管 8 蒸気発生槽 9 ノズル 10 フロート 12 分離槽 13 排出口 23 底面 24 溝部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 舟橋 裕二 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に貯留された液体を加熱しながら蒸
    発させて蒸気を発生する蒸気発生槽と、 その蒸気発生槽に連通され、前記蒸気発生槽内で発生し
    た蒸気を外部へ導くための蒸気導管と、 その蒸気導管の略先端部に勘合され、前記蒸気を外部へ
    吐出するノズルとを備えた蒸気発生装置において、 前記蒸気発生槽の側面に一端が連通された流路と、 その流路の他端に連通されるとともに、底面に排出口を
    有する分離槽と、 その分離槽の内部に載置され、前記流路を介して前記分
    離槽に貯留された液体の量が所定量を越えたときには前
    記排出口を開放し、前記液体の量が前記所定量以下のと
    きには前記排出口を閉鎖するフロートとを備えたことを
    特徴とする蒸気発生装置。
  2. 【請求項2】 前記底面には、前記分離槽の周縁部から
    前記排出口に向かって凹部が形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の蒸気発生装置。
  3. 【請求項3】 前記凹部の底面は、前記底面の高さ以下
    の位置に形成されていることを特徴とする請求項2に記
    載の蒸気発生装置。
JP2000097540A 2000-03-31 2000-03-31 蒸気発生装置 Pending JP2001280601A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103672070A (zh) * 2013-09-13 2014-03-26 赵帮伦 多功能浮子阀

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CN103672070A (zh) * 2013-09-13 2014-03-26 赵帮伦 多功能浮子阀

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