JP2001276287A - 金属製ゴルフクラブヘッド - Google Patents

金属製ゴルフクラブヘッド

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JP2001276287A
JP2001276287A JP2000096242A JP2000096242A JP2001276287A JP 2001276287 A JP2001276287 A JP 2001276287A JP 2000096242 A JP2000096242 A JP 2000096242A JP 2000096242 A JP2000096242 A JP 2000096242A JP 2001276287 A JP2001276287 A JP 2001276287A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量体の形状に工夫を加えることによって、
少ない押圧力で強固にヘッド本体に重量体を固着させる
とともに、ヘッド本体の割れや重量体本体の割れ等も防
止して、作業効率を改善し、製造歩留まりの良い中空金
属製ゴルフクラブヘッドを提供する。 【解決手段】 先端部31にすり鉢状部33を形成し、
その周縁部のみを平坦部32とした重量体3を、ヘッド
本体2の受け部21に嵌入した後、重量体3の先端部3
1及び後端部35から押圧することにより、重量体3を
塑性変形させてゴルフクラブヘッド本体2に固定した金
属製ゴルフクラブヘッド1とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空金属製ゴルフ
クラブヘッドにおいて、当該ヘッドより比重の重い重量
体を、ヘッド本体に容易に、しかも強固に固着すること
を目的としたものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、金属製ゴルフクラブヘッドに
おいて、重心位置を調節するために、ヘッド本体よりも
比重の重い重量体を、ソール等のヘッド本体に固着する
ことが行われている。
【0003】かかる固着方法としては、特開平6−15
4367号のように押圧塑性変形によるもの、特開平9
−266964号のように溶接によるもの、特開平10
−33728号のようにかしめによるもの、特開平10
−248964号のようにウエイトを螺着することによ
り筒状ナットが固着される方法によるもの、特開平11
−128415号のように突起部を圧潰塑性変形させる
もの、登録実用新案第3053093号のように筒状部
の爪部を折り曲げて取付けるもの、さらには接着により
取付ける方法等が知られている。
【0004】このような多様な方法が実施されているの
は、打球時に強い衝撃を受けるゴルフクラブヘッドで
は、固着の方法が弱いと打撃の繰り返しにより重量体が
取れたり、取れないまでも隙間ができる等の欠点がある
からである。しかし、あまりに複雑な固定方法を取る
と、工程が複雑になって造り難くなり、コストもかさむ
という問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】また、重量体として
は、重量を稼ぐための比重、加工のしやすさ、ヘッドに
装着した際の強度を考えると、タングステンやタングス
テン合金が優れている。しかし、タングステンやタング
ステン合金は、伸びが小さく、塑性変形させてヘッド本
体に強固に固着するためには、強い圧縮応力を加えなけ
ればならなかった。圧縮応力のかけ方が悪いと、ヘッド
本体に割れが生じるので、圧縮時に圧縮応力の調整を慎
重に行う必要があり、また、押圧方向に対して垂直な方
向に十分な寸法を確保しないと重量体本体にも割れが生
じるという問題点があった。
【0006】そこで、本発明は、ゴルフクラブヘッド本
体にヘッド本体よりも比重の重い重量体を塑性変形によ
り固着するにあたり、重量体の形状に工夫を加えること
によって、少ない押圧力で十分に重量体を塑性変形させ
ることができ、強固にヘッド本体に重量体を固着させる
とともに、ヘッド本体の割れや重量体本体の割れ等も防
止して、作業効率を改善し、製造歩留まりの良い中空金
属製ゴルフクラブヘッドを提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
中空金属製ゴルフクラブヘッドに、前記ゴルフクラブヘ
ッド本体よりも比重の重い重量体を取付けるにあたり、
前記ゴルフクラブヘッド本体側には前記重量体を嵌入す
る受け部を設け、前記重量体の先端部にはすり鉢状部を
形成し、前記重量体を前記受け部に嵌入した後、前記重
量体の先端部及び後端部から押圧することにより、前記
重量体を塑性変形させて前記ゴルフクラブヘッド本体に
固定した金属製ゴルフクラブヘッドである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の発明に
おいて、前記重量体の先端部をすり鉢状部とし、その周
縁部のみを平坦部とした金属製ゴルフクラブヘッドであ
る。
【0009】請求項3の発明は、請求項2記載の発明に
おいて、前記重量体の先端部の平坦部と、前記重量体先
端部の直径との比を、1:5から1:50、好ましくは
1:10から1:30の範囲とした金属製ゴルフクラブ
ヘッドである。
【0010】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れか1項に記載の発明において、前記重量体の先端部の
すり鉢状部の深さと、前記重量体先端部の直径との比
を、1:1から1:15、好ましくは1:4から1:8
の範囲とした金属製ゴルフクラブヘッドである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施した金属製
ゴルフクラブヘッドを、重量体を含む面で切った切断断
面図である。図2は、本発明重量体の斜視図であり、図
3は、図2の断面図であり、図4は、重量体を嵌入する
受け部の拡大断面図である。
【0012】金属製ゴルフクラブヘッド1は、純チタ
ン、チタン合金、ジュラルミン、ステンレス、マグネシ
ウム、マグネシウム合金などの既知の材料を用いて成形
される。成形方法としては、金属板をプレス加工によっ
て形成した部品を溶接によって一体に成形する方法や、
精密鋳造によって一体に成形するという既知の方法が使
用できる。
【0013】金属製ゴルフクラブヘッド1は中空であ
り、ゴルフクラブヘッド本体2(以下、単に「ヘッド本
体2」という)よりも比重の重い重量体を嵌入する受け
部21が設けられている。図1の実施例においては、ヘ
ッド本体2のトウ部に受け部21が設けているが、受け
部21の位置は図面に示す位置に限られるものではな
い。ヘッド本体2において、特に重量を付加したい位
置、例えば、ヘッド本体2のソール部とか、バック部等
にも設けることができることはもちろんである。
【0014】図2、図3は、ヘッド本体2の受け部21
に嵌入する重量体3を示す図である。重量体3は、タン
グステン、タングステン合金、真鍮、ステンレスなどの
金属を用いて形成されており、この中でも特に比重の重
いタングステン、タングステン合金を用いることが望ま
しい。タングステン合金としては、W60−Ni38−
Fe2で密度12.5のものや、W73−Ni25−F
e2で密度14のものが使用できる。
【0015】重量体3の先端部31はすり鉢状部33と
なっており、その周縁部は平坦部32としている。この
重量体3をヘッド本体2の受け部21に嵌入後、重量体
3の先端部31及び後端部35から押圧することによ
り、重量体3の両端を塑性変形させてヘッド本体2に固
定する。
【0016】図2及び図3の実施例では、重量体3の途
中に段部34を形成して、ヘッド本体2の受け部21か
ら重量体3が抜け出るのを防止しているが、抜け止めを
防止するためにはかかる形態に限定されるものではな
い。例えば、重量体3の形状を、先端部31から後端部
35にいくに従って直径を大きくする末広がり状にする
ことにより、抜け止めとすることができる。
【0017】さらに、図4の実施例では、ヘッド本体2
の受け部21の受入口22の直径を広くしておくことに
より、押圧した重量体3の後端部35が塑性変形して受
入口22方向に広がるようにすることによって、さらに
固着を確実とすることができるようにしている。
【0018】重量体3の先端部31において、平坦部3
2と重量体3の先端部31の直径との比は、1:5から
1:50、好ましくは1:10から1:30の範囲とす
るとよい。また、重量体3の先端部31において、すり
鉢状部33の深さと重量体3の先端部31の直径との比
は、1:1から1:15、好ましくは1:4から1:8
の範囲とするとよい。
【0019】このような比率にすると、ゴルフクラブと
して完成させた後、耐久試験を行った結果、重量体と本
体との境界部に隙間の発生はほとんど見られず、強固に
固定されていることが分かった。また、押圧する際に本
体の割れや重量体本体の割れなども生じず、非常に容易
にしかも強固に、重量体3をヘッド本体2に固着するこ
とが出来た。
【0020】
【表1】
【0021】表1は、重量体3の先端部31にすり鉢状
部33を設けるにあたり、その周縁部の平坦部32と先
端部31の直径との比をどの程度に設定すれば最も不良
率が少ないかを調べた結果を表わすものである。この実
験に用いた重量体3の先端部31の直径は6mmであり、
すり鉢状部33の深さは1mmに設定した。
【0022】表1に示すそれぞれの重量体3を受け部2
1に嵌入した後、重量体3の先端部31及び後端部35
から40トンの押圧力を加えることにより、重量体3を
塑性変形させて、ヘッド本体2に固着した。これに対
し、重量体3の先端部31がすり鉢状部33を有しない
平坦な形状のものでは不良率が40%であり、また特開
平6−154367号のように、先端部を折り曲げるよ
うに塑性変形させる構造のものでは不良率が25%であ
った。
【0023】本発明品では、重量体3の先端部31の平
坦部32が、0.2〜0.5mm(平坦部32と先端部3
1の直径との比でいうと、1:30〜1:12)の重量
体3では、不良率は1〜3%にすぎない。しかし、重量
体3の先端部31の平坦部32が、0.1mm(平坦部3
2と先端部31の直径との比でいうと、1:60)と少
ない重量体3になると、不良率は17%と増加する傾向
がある。そこで、重量体3の先端部31の平坦部32と
直径との比を1:5から1:50、好ましくは1:10
から1:30の範囲とするものである。
【0024】
【表2】
【0025】表2は、重量体3の先端部31にすり鉢状
部33を設けるにあたり、その深さをどの程度に設定す
れば最も不良率が少ないかを調べた結果を表わすもので
ある。この実験に用いた重量体3の先端部31の直径は
6mmであり、平坦部31は0.3mmに設定した。
【0026】その結果、重量体3の先端部31が、すり
鉢状部33を有しない平坦な形状のものでは不良率が4
0%であり、特開平6−154367号のように先端部
を折り曲げる構造のものでは不良率が25%であるのに
対し、重量体3の先端部31のすり鉢状部33の深さ
が、0.86〜1.2mm(深さと先端部31の直径との
比でいうと、1:7〜1:5)の重量体3では、不良率
は1〜3%にすぎない。
【0027】しかし、重量体3の先端部31のすり鉢状
部33の深さが、0.35mm(深さと先端部31の直径
との比でいうと、1:17)と浅い重量体3になると、
不良率は19%と増加する傾向がある。そこで、重量体
3の先端部31のすり鉢状部33の深さと、先端部31
の直径との比を1:1から1:15、好ましくは1:4
から1:8の範囲とするものである。
【0028】このように不良率が減ったのは、重量体3
の先端部31にすり鉢状部33と平坦部32を形成した
ことにより、押圧力が小さいにもかかわらず、押圧力が
重量体3の先端部31に効率よく伝わったためと考えら
れる。従って、表1及び表2に示す重量体3の先端部3
1の直径が6mmのものに限らず、重量体3の先端部31
の平坦部32と先端部31の直径との比や、重量体3の
先端部31のすり鉢状部33の深さと先端部31の直径
との比が、前記のようであれば、同様の効果が得られる
ものである。
【0029】
【発明の効果】本発明の重量体3を用いれば、少ない押
圧力で十分に重量体3を塑性変形させることができの
で、強固に重量体3をヘッド本体2に固着させることが
できる。また、ヘッド本体2に余分な力が加わらないの
で、ヘッド本体2や重量体3に割れが生じることを防止
できる。従って、作業効率を改善することができ、製造
歩留まりの良い金属製ゴルフクラブヘッド1が提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した金属製ゴルフクラブヘッド
を、重量体を含む面で切った切断断面図である。
【図2】重量体の斜視図である。
【図3】図2の断面図である。
【図4】重量体を嵌入する受け部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 金属製ゴルフクラブヘッド 2 ヘッド本体 21 受け部 22 受入口 3 重量体 31 先端部 32 平坦部 33 すり鉢状部 34 段部 35 後端部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空金属製ゴルフクラブヘッドに、前記
    ゴルフクラブヘッド本体よりも比重の重い重量体を取付
    けるにあたり、前記ゴルフクラブヘッド本体側には前記
    重量体を嵌入する受け部を設け、前記重量体の先端部に
    はすり鉢状部を形成し、前記重量体を前記受け部に嵌入
    した後、前記重量体の先端部及び後端部から押圧するこ
    とにより、前記重量体を塑性変形させて前記ゴルフクラ
    ブヘッド本体に固定した金属製ゴルフクラブヘッド。
  2. 【請求項2】 前記重量体の先端部をすり鉢状部とし、
    その周縁部のみを平坦部とした請求項1記載の金属製ゴ
    ルフクラブヘッド。
  3. 【請求項3】 前記重量体の先端部の平坦部と、前記重
    量体先端部の直径との比を、1:5から1:50、好ま
    しくは1:10から1:30の範囲とした請求項2記載
    の金属製ゴルフクラブヘッド。
  4. 【請求項4】 前記重量体の先端部のすり鉢状部の深さ
    と、前記重量体先端部の直径との比を、1:1から1:
    15、好ましくは1:4から1:8の範囲とした請求項
    1乃至3のいずれか1項に記載の金属製ゴルフクラブヘ
    ッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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