JP2001275673A - ポリヒドロキシアルカノエート合成酵素及び該酵素をコードする遺伝子 - Google Patents

ポリヒドロキシアルカノエート合成酵素及び該酵素をコードする遺伝子

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 新規な側鎖構造を有するポリヒドロキシアル
カノエート(PHA)を生産する微生物に由来する、新
規なPHA合成酵素とそのアミノ酸配列をコードするD
NAの提供。 【解決手段】 シュードモナス・ジェッセニイ・P16
1株(Pseudomonas jessenii P161:FERM P−17
445)に由来する二種のPHA合成酵素蛋白質と前記
二種のPHA合成酵素をそれぞれコードするPHA合成
酵素遺伝子であり、組換え体微生物にPHA合成能を付
与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリヒドロキシア
ルカノエート(以下、PHAと記載)合成酵素、このP
HA合成酵素をコードする遺伝子、その遺伝子を含む組
換えベクター、その組換えベクターにより形質転換さ
れ、PHA合成酵素の発現能を有する形質転換体、該形
質転換体を利用したPHA合成酵素の生産方法、ならび
に該形質転換体を利用したPHAの製造方法に関する。
より具体的には、ポリヒドロキシアルカノエートの産生
能を有する微生物由来のPHA合成酵素、ならびにその
PHA合成酵素の組換え発現に利用される、PHA合成
酵素をコードする遺伝子に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで、多くの微生物がポリ−3−ヒ
ドロキシ酪酸(PHB)あるいはその他のPHAを生産
し、菌体内に蓄積することが報告されてきた(「生分解
性プラスチックハンドブック」,生分解性プラスチック
研究会編,(株)エヌ・ティー・エス,P178−19
7)。これらのポリマーは従来のプラスチックと同様
に、溶融加工等により各種製品の生産に利用することが
できる。さらに、生分解性であるがゆえに、自然界で微
生物により完全分解されるという利点を有しており、従
来の多くの合成高分子化合物のように自然環境に残留し
て汚染を引き起こすことがない。また、生体適合性にも
優れており、医療用軟質部材等としての応用も期待され
ている。
【0003】このような微生物産生PHAは、その生産
に用いる微生物の種類や培地組成、培養条件等により、
様々な組成や構造のものとなり得ることが知られてお
り、これまで主に、PHAの物性の改良という観点か
ら、このような組成や構造の制御に関する研究がなされ
てきた。
【0004】例えば、アルカリゲネス・ユウトロファス
H16株(Alcaligenes eutropusH16、ATCC No.17699)
及びその変異株は、その培養時の炭素源を変化させるこ
とによって、3−ヒドロキシ酪酸(3HB)と3−ヒド
ロキシ吉草酸(3HV)との共重合体を様々な組成比で
生産することが報告されている(特表平6−15604
号公報、特表平7−14352号公報、特表平8−19
227号公報 等)。
【0005】また、特許公報第2642937号では、
シュードモナス・オレオボランス・ATCC29347
株(Pseudomonas oleovorans ATCC29347)に、炭素源と
して非環状脂肪族炭化水素を与えることにより、炭素数
が6から12までの3−ヒドロキシアルカノエートをモ
ノマーユニットとするPHAを生産することが開示され
ている。
【0006】特開平5−74492号公報では、メチロ
バクテリウム属(Methylobacteriumsp.)、パラコッカ
ス属(Paracoccus sp.)、アルカリゲネス属(Alcalige
nessp.)、シュードモナス属(Pseudomonas sp.)の微
生物を、炭素数3から7の第一級アルコールに接触させ
ることにより、3HBと3HVとの共重合体を生産させ
る方法が開示されている。
【0007】特開平5−93049号公報、及び、特開
平7−265065号公報では、アエロモナス・キャビ
エ(Aeromonas caviae)を、オレイン酸やオリーブ油を
炭素源として培養することにより、3HBと3−ヒドロ
キシヘキサン酸(3HHx)の2成分共重合体を生産す
ることが開示されている。
【0008】特開平9−191893号公報では、コマ
モナス・アシドボランス・IFO13852株(Comamo
nas acidovorans IFO13852)が、炭素源としてグルコン
酸及び1,4−ブタンジオールを用いた培養により、3
HBと4−ヒドロキシ酪酸とをモノマーユニットに持つ
ポリエステルを生産することが開示されている。
【0009】さらに、ある種の微生物では、様々な置換
基、例えば、不飽和炭化水素、エステル基、アリール基
(芳香環基)、シアノ基、ハロゲン化炭化水素、エポキ
シド等が導入されたPHAを生産することが報告されて
おり、このような手法によって微生物産生PHAの物性
改良を目指す試みもなされ始めている。例えば、Mak
romol.Chem.,191,1957−196
5,1990、Macromolecules,24,
5256−5260,1991、Chirality,
3,492−494,1991等では、シュードモナス
・オレオボランスが3−ヒドロキシ−5−フェニル吉草
酸(3HPV)をモノマーユニットとして含むPHAを
生産することが報告されており、3HPVが含まれるこ
とに起因すると思われる、ポリマー物性の変化が認めら
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、微生物
産生PHAにおいては、その生産に用いる微生物の種類
や培地組成、培養条件等を変えることにより、何通りか
の組成・構造のものが得られている。しかしながら、そ
の微生物自体のPHA合成酵素は、それぞれの微生物に
よって、その基質特異性が大きく異なっている。それに
伴い、公知の微生物、あるいは、そのような公知の微生
物が持つPHA合成酵素のみでは、様々な使用目的に適
合した各種モノマー単位を組成に含むPHAを生産させ
ることは困難であった。
【0011】一方、上述するように、様々な置換基を側
鎖に導入したPHAは、導入した置換基の特性等に起因
して、極めて有用な機能・特性を具備した「機能性ポリ
マー」としての展開も期待できる。従って、そのような
機能性と生分解性とを兼ね備えた、優れた有用性を持つ
ポリマーを生産し、菌体内に蓄積し得る微生物の探索、
開発は極めて有用かつ重要である。さらには、この高い
有用性を持つPHAの産生に係わるPHA合成酵素の特
定、そのPHA合成酵素をコードする遺伝子を取得する
ことは、目的とするPHAの産生能を有する、新規な形
質転換微生物の創製を可能とする。すなわち、PHA合
成酵素をコードする遺伝子を含む組換えベクターを構築
し、該組換えベクターにより形質転換された形質転換微
生物を得て、この形質転換微生物を利用したPHAの製
造、あるいは、組換え型PHA合成酵素を発現させる方
法へ適用を可能とする。このように、形質転換微生物を
利用して、目的のPHAを製造することは、PHAの生
産性を高める上で、極めて有用な手段を提供し、PHA
の利用を進める上でも重要であると考えられる。
【0012】本発明は、上記の課題を解決するもので、
本発明の目的は、新規な側鎖構造を有するPHAを生産
し、その菌体内に蓄積する能力を有する新規微生物を探
索し、その新規なPHA産生能に関連する酵素蛋白質、
すなわち、新規なPHA合成酵素を特定し、また、その
アミノ酸配列をコードする遺伝子を解明することにあ
る。より具体的には、新規な側鎖構造を有するPHAを
生産する微生物に由来する、新規なPHA合成酵素とそ
のアミノ酸配列をコードするDNAを提供することにあ
る。さらに、本発明は、提供されるPHA合成酵素をコ
ードするDNAを組み込み、宿主微生物の形質転換に利
用される組換えベクター、この組換えベクターを用いて
形質転換した形質転換微生物の提供をもその目的とす
る。ならびに、得られた形質転換微生物において、組換
え型PHA合成酵素の発現・生産を行う方法、および形
質転換微生物を利用して、目的のPHAを製造する方法
の提供をも、本発明は目的とする。
【0013】加えて、本発明は、前記の形質転換微生物
における組換え型PHA合成酵素の発現に際し、酵素活
性を損なわない範囲で、PHA合成酵素のアミノ酸配列
に改変を施した改変型のPHA合成酵素、その改変アミ
ノ酸配列をコードするDNAの提供も、その目的に含む
ものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決すべ
く、本発明者らは、デバイス材料や医用材料等として有
用な、新規な側鎖構造を有するPHAの開発を目指し、
所望のPHAを生産し菌体内に蓄積する能力を有する新
規微生物の探索を進めた。更に、本発明者らは、鋭意研
究を重ね、探索した新規なPHAを生産する新規微生物
について、その新規なPHAの生産に係わるPHA合成
酵素の特定、ならびに、そのPHA合成酵素をコードす
る遺伝子の取得を進めた。加えて、取得されたPHA合
成酵素の遺伝子を含む組換えベクターの構築、該組換え
ベクターによる宿主微生物の形質転換、得られた形質転
換微生物における組換え型PHA合成酵素の発現、それ
に伴う、所望のPHAの生産の確認を進めた。
【0015】その過程で、本発明者らは、化学式(I
I):
【0016】
【化1】 で表される5−(4−フルオロフェニル)吉草酸(FP
VA)を合成し、これを原料(基質)として、対応する
化学式(III):
【0017】
【化2】 で表される3−ヒドロキシ−5−(4−フルオロフェニ
ル)吉草酸(3HFPV)に変換し、この3HFPVに
由来する化学式(I):
【0018】
【化3】 で示されるモノマーユニットを含む新規なPHAを生産
し菌体内に蓄積する能力を有する微生物を土壌から新た
に分離した。この新たに分離した微生物を、P161株
とした。本発明者らは、前記のFPVAから3HFPV
への変換を行う酵素活性以外に、このP161株は、化
学式(IV):
【0019】
【化4】 で表される4−フェノキシ酪酸(PxBA)を原料(基
質)として、対応する化学式(V):
【0020】
【化5】 で表される3−ヒドロキシ−4−フェノキシ酪酸(3H
PxB)に変換し、この3HPxBに由来する化学式
(VI):
【0021】
【化6】 で示されるモノマーユニットを含むPHAを生産し菌体
内に蓄積する能力をも有することを見出した。なお、こ
れまでに、PxBAを基質とした、3HPxBをモノマ
ーユニットとして含むPHAの微生物生産の報告例はな
く、また、3HPxBのみをフェノキシ基含有モノマー
ユニットとして含むPHAの微生物生産に関する報告例
もない。
【0022】なお、PxBA以外の基質を用い、3HP
xBに由来する化学式(VI)のモノマーユニットを含む
PHAを生産し菌体内に蓄積する微生物の報告例として
は、Macromolecules,29,3432−
3435,1996に記載の、8−フェノキシオクタン
酸(PxOA)を基質とし、シュードモナス・オレオボ
ランスを用いた方法がある。しかしながら、このシュー
ドモナス・オレオボランスは、8−フェノキシオクタン
酸(PxOA)を基質として用いるという点で、PxB
Aを基質として、対応する3HPxBに由来する化学式
(VI)のモノマーユニットを含むPHA合成を行うP1
61株における酵素反応とは全く異なっている。さら
に、生産されるPHAの組成に関しても、前述のシュー
ドモナス・オレオボランスを用いた報告例の方法では、
基質であるPxOAに対応する3−ヒドロキシ−8−フ
ェノキシオクタン酸と、その代謝産物由来の副生物であ
る3−ヒドロキシ−6−フェノキシヘキサン酸及び目的
とする3HPxBの3種類のモノマーユニットからなる
共重合体が生産されている。それに対して、P161株
を基質PxBAに作用させる方法では、PxBA由来の
3HPxBのみをフェノキシ基含有モノマーユニットと
して含むPHAが生産される。この得られるPHAの組
成の面をも考慮すると、前述の報告例で用いられている
シュードモナス・オレオボランスとこのP161株と
は、PHA合成酵素の基質特異性に根本的な差異が存在
すると判断できる。つまり、P161株の産生するPH
A合成酵素は、3HPxBをモノマーユニットとして含
むPHAの生産により好ましいものと判断される。
【0023】加えて、本発明者らは、このP161株
は、化学式(VII):
【0024】
【化7】 で表される6−フェニルヘキサン酸(PHxA)を原料
(基質)として、対応する化学式(VIII):
【0025】
【化8】 で表される3−ヒドロキシ−6−フェニルヘキサン酸
(3HPHx)に変換し、この3HPHxに由来する化
学式(IX):
【0026】
【化9】 で示されるモノマーユニットを含む新規なPHAを生産
し菌体内に蓄積する能力を有することも見出した。
【0027】このP161株の菌学的性質を列挙すれば
以下の通りである。 <P161株の菌学的性質>形態学的性質 細胞の形と大きさ :球状、φ0.6μm 桿状、0.6μm×1.5〜2.0μm 細胞の多形性 :あり(伸長型) 運動性 :あり 胞子形成 :なし グラム染色性 :陰性 コロニー形状 :円形、全縁なめらか、低凸状、表層なめらか、淡黄色生理学的性質 カタラーゼ :陽性 オキシダーゼ :陽性 O/F試験 :酸化型 硝酸塩の還元 :陽性 インドールの生成 :陰性 ブドウ糖酸性化 :陰性 アルギニンジヒドロラーゼ :陽性 ウレアーゼ :陰性 エスクリン加水分解 :陰性 ゼラチン加水分解 :陰性 β−ガラクトシダーゼ :陰性 King'sB寒天での蛍光色素産生:陽性基質資化能 ブドウ糖 :陽性 L−アラビノース :陽性 D−マンノース :陽性 D−マンニトール :陽性 N−アセチル−D−グルコサミン :陽性 マルトース :陰性 グルコン酸カリウム :陽性 n−カプリン酸 :陽性 アジピン酸 :陰性 dl−リンゴ酸 :陽性 クエン酸ナトリウム :陽性 酢酸フェニル :陽性
【0028】以上の菌学的性質から、バージェーズ・マ
ニュアル・オブ・システマティック・バクテリオロジー
・第1巻(Bergey's Manual of Sys
tematic Bacteriology,Volu
me1)(1984年)、及び、バージェーズ・マニュ
アル・オブ・ディタミネーティブ・バクテリオロジー
(Bergey's Manual of Determi
native Bacteriology)第9版(1
994年)に基づいて帰属を試みたところ、このP16
1株は、シュードモナス属(Pseudomonas sp.)に属す
ると判明したものの、上記の菌学的性質からは、分類学
上の位置を確定するには至らなかった。
【0029】そこで、遺伝的性質から分類を行うべく、
P161株の16S rRNAの塩基配列を決定し(配
列番号:5に示す)、公知のシュードモナス属微生物の
16S rRNAの塩基配列とその相同性を比較した。
その結果、P161株と既知のシュードモナス・ジェッ
セニイ(Pseudomonas jessenii)との間で、16SrR
NAの塩基配列の相同性が極めて高いことが判明した。
さらに、System.Appl.Microbio
l.,20,137−149(1997)、及び、Sy
stem.Appl.Microbiol.,22,4
5−58(1999)に記載された、既知のシュードモ
ナス・ジェッセニイ菌株について報告されている菌学的
性質と、P161株の菌学的性質とを対比させると、相
当の相同性が認められた。以上の結果から、P161株
は、シュードモナス・ジェッセニイに属せしめるのが妥
当と判断されたため、シュードモナス・ジェッセニイ・
P161株(Pseudomonas jessenii P161)と命名し
た。また、シュードモナス・ジェッセニイ(Pseudomona
s jessenii)において、このP161株の示すPHA生
産能を有する菌株の報告はなく、本発明者らは、P16
1株を新規な微生物と判断した。なお、本願出願人によ
り、シュードモナス・ジェッセニイ・P161株(Pseu
domonas jessenii P161)は寄託番号「FERM P−1
7445」として、通商産業省・工業技術院・生命工学
工業技術研究所(特許微生物寄託センター)に寄託され
ている。
【0030】本発明者らは、この新規微生物P161株
から、そのPHA合成酵素の遺伝子をクローニングする
ことに成功し、その塩基配列を決定した。また、この遺
伝子がコードしているPHA合成酵素のアミノ酸配列を
解明した。以上の知見に基づき、本発明を完成するに至
った。
【0031】すなわち、本発明のPHA合成酵素は、配
列番号:1に示すアミノ酸配列を有するポリヒドロキシ
アルカノエート合成酵素、あるいは、配列番号:3に示
すアミノ酸配列を有するポリヒドロキシアルカノエート
合成酵素である。さらには、本発明のPHA合成酵素
は、前記配列番号:1に示すアミノ酸配列を実質的に保
持し、そのポリヒドロキシアルカノエート合成酵素活性
を損なわない範囲でアミノ酸の欠失、置換もしくは付加
がなされた改変アミノ酸配列を有するPHA合成酵素、
あるいは、前記配列番号:3に示すアミノ酸配列を実質
的に保持し、そのポリヒドロキシアルカノエート合成酵
素活性を損なわない範囲でアミノ酸の欠失、置換もしく
は付加がなされた改変アミノ酸配列を有するPHA合成
酵素とすることができる。
【0032】一方、本発明のPHA合成酵素遺伝子は、
上記の配列番号:1に示すアミノ酸配列、またはその改
変アミノ酸配列をコードするDNAを含むポリヒドロキ
シアルカノエート合成酵素遺伝子、あるいは、同じく、
上記の配列番号:3に示すアミノ酸配列、またはその改
変アミノ酸配列をコードするDNAを含むポリヒドロキ
シアルカノエート合成酵素遺伝子である。特に、配列番
号:1に示すアミノ酸配列をコードするDNAとして、
配列番号:2に示すDNA塩基配列を含むPHA合成酵
素遺伝子、ならびに、配列番号:3に示すアミノ酸配列
をコードするDNAとして、配列番号:4に示すDNA
塩基配列を含むPHA合成酵素遺伝子は、それぞれ、P
161株のゲノム遺伝子に由来する本発明のPHA合成
酵素遺伝子の一態様である。
【0033】本発明の組換えベクターは、ポリヒドロキ
シアルカノエート合成酵素遺伝子として、上記するアミ
ノ酸配列をコードする遺伝子DNAを含有する組換えベ
クターである。また、本発明の形質転換微生物は、宿主
に適合させた組換えベクター導入により形質転換された
形質転換微生物である。
【0034】さらに、本発明のポリヒドロキシアルカノ
エートの製造方法は、組換えベクターを導入した、上記
の形質転換微生物をポリヒドロキシアルカノエート合成
酵素の基質を含む培地で培養し、得られる培養物からポ
リヒドロキシアルカノエートを取得することを特徴とす
るポリヒドロキシアルカノエートの製造方法である。加
えて、本発明のポリヒドロキシアルカノエート合成酵素
の生産方法は、組換えベクターを導入した、上記の形質
転換微生物を培養し、前記形質転換微生物にポリヒドロ
キシアルカノエート合成酵素を産出させることを特徴と
するポリヒドロキシアルカノエート合成酵素の生産方法
である。
【0035】例えば、本発明のポリヒドロキシアルカノ
エートの製造方法は、上記の形質転換微生物を利用し
て、3HFPVに由来する化学式(I)で示されるモノ
マーユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートの製
造方法、3HPxBに由来する化学式(VI)で示される
モノマーユニットを含むポリヒドロキシアルカノエート
の製造方法、あるいは、3HPHxに由来する化学式
(IX)で示されるモノマーユニットを含むポリヒドロキ
シアルカノエートの製造方法のように、P161株由来
のポリヒドロキシアルカノエート合成酵素に特徴的な基
質特異性を利用する製造方法とすると、好ましいもので
ある。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明のPHA合成酵素は、本発
明者らより分離された新規な微生物、シュードモナス・
ジェッセニイ・P161株(Pseudomonas jessenii P16
1:FERMP−17445)に由来する酵素蛋白質で
ある。すなわち、5−(4−フルオロフェニル)吉草酸
(FPVA)を対応する3−ヒドロキシ−5−(4−フ
ルオロフェニル)吉草酸(3HFPV)に変換し、ま
た、4−フェノキシ酪酸(PxBA)を対応する3−ヒ
ドロキシ−4−フェノキシ酪酸(3HPxB)に変換
し、あるいは、6−フェニルヘキサン酸(PHxA)を
対応する3−ヒドロキシ−6−フェニルヘキサン酸(3
HPHx)に変換し、それぞれ対応するモノマーユニッ
トを含むPHAの合成に係わる酵素活性を有する。
【0037】以下、本発明のPHA合成酵素とそれをコ
ードする遺伝子について、より具体的に説明する。
【0038】本発明者らは、P161株から、前記する
基質特異性を示すPHA合成酵素へ翻訳される遺伝子の
クローニングを行い、少なくとも二種のアミノ酸配列を
有するPHA合成酵素の存在を確認した。すなわち、本
発明のPHA合成酵素は、P161株の染色体遺伝子中
においては、配列番号:2に記載する塩基配列のDNA
によりコードされている、配列番号:1に記載するアミ
ノ酸配列を有するPHA合成酵素、ならびに、配列番
号:4に記載する塩基配列のDNAによりコードされて
いる、配列番号:3に記載するアミノ酸配列を有するP
HA合成酵素、この二種類の酵素が存在する。前記の配
列番号:2に記載する塩基配列の遺伝子DNAおよび配
列番号:4に記載する塩基配列の遺伝子DNAは、下記
する手順によりクローニングされる。
【0039】先ず、PHA合成酵素は、染色体遺伝子か
ら翻訳される酵素蛋白質であるので、目的とするPHA
合成酵素遺伝子を内在している染色体DNAを取得す
る。P161株の菌体から染色体DNAの分離には、公
知の分離方法を用いることができる。例えば、P161
株をLB培地、あるいはM9培地に適当な炭素源を加え
たもの等で培養した後、菌体を破砕して、例えば、マー
マーらの方法(Journalof Molecular Biology,3巻,
208頁,1961年)等により、染色体DNAを調製
する。
【0040】次いで、上記の方法により得られた染色体
DNAより、遺伝子ライブラリーを作製する。染色体D
NAを適当な制限酵素(例えば、Sau3AI等)を用いて分
解し、適当な断片長を有する分解物について、これを連
結可能な制限酵素(例えば、BamHI等)で切断したベク
ターに連結し、遺伝子ライブラリーを作製する。
【0041】ライブラリーの作製に利用するベクターに
応じて、適当な断片長は、通常のプラスミドベクターを
用いるときは4000〜25000塩基対程度、コスミ
ドあるいはファージベクターを用いるときは15000
〜30000塩基対程度とする。適当な長さのDNA断
片を分取する方法としては、蔗糖密度勾配を用いる方法
やアガロースゲルを用いる方法(Molecular Cloning,C
old Spring Harbor Laboratory出版(1982年))な
ど公知の方法を用いれば良い。
【0042】通常、遺伝子ライブラリーにおける宿主微
生物には、大腸菌を利用するので、ベクターは、宿主微
生物(大腸菌)において自律的に増殖し得るファージベ
クターまたはプラスミドベクターが使用される。汎用さ
れるファージベクターあるいはコスミドベクターとして
は、例えばpWE15、M13、λEMBL3、λEMBL4、λFIXII、
λDASHII、λZAPII、λgt10、λgt11、Charon4A、Charo
n21A等が挙げられる。また、多用されるプラスミドベク
ターとしては、例えばpBR系、pUC系、pBluescriptII
系、pGEM系、pTZ系、pET系等が挙げられる。その他、大
腸菌に加えて、シュードモナス属などの複数の宿主微生
物で自律的増殖が可能なベクター等の各種シャトルベク
ターを使用することもできる。このベクターについて
も、それと連結する染色体DNA断片に合わせて、同様
に適当な制限酵素で切断することにより、所望の断片を
得ることができる。
【0043】染色体DNA断片とベクター断片との連結
はDNAリガーゼを用いればよく、例えば、市販のライ
ゲーションキット(宝酒造(株)など)を用いて行うこ
とができる。このように、例えば、様々な染色体DNA
断片とプラスミドベクター断片とを連結させ、種々のD
NA断片を含む組換えプラスミドの混合物(以下、遺伝
子ライブラリーと記載)を作製する。
【0044】ここで遺伝子ライブラリー作製において、
適当な長さの染色体DNA断片を用いる方法の他に、P
161株から全mRNAを抽出・精製し、逆転写酵素を
利用してcDNA断片を合成する方法(Molecular Clon
ing,Cold Spring Harbor Laboratory出版,1982
年)を利用することもできる。また、遺伝子ライブラリ
ーに調製したベクターを利用して、大腸菌に一度形質転
換あるいは形質導入した後、宿主大腸菌を培養して、遺
伝子ライブラリーを大量に増幅することも可能である
(Molecular Cloning,Cold Spring Harbor Laboratory
出版,1982年)。
【0045】遺伝子DNA断片を含む組換えベクターの
宿主微生物への導入は、公知の方法により行う。例え
ば、宿主微生物に大腸菌を用いる場合には、塩化カルシ
ウム法(Journal of Molecular Biology,53巻,15
9頁,1970年)、塩化ルビジウム法(Methods in E
nzymology,68巻,253頁,1979年)やエレク
トロポレーション法(Current Protocols in Molecular
Biology,1巻,1.8.4頁,1994年)等を利用し
て、組換えプラスミドベクターを導入できる。また、コ
スミドベクターやファージベクターを利用する場合、宿
主大腸菌の形質導入については、インビトロ・パッケー
ジング法(Current Protocols in Molecular Biology,
1巻, 5.7.1頁, 1994年)等を用いることがで
きる。その他、組換えベクターを保持する菌株との接合
伝達による方法も、ベクターを保持する菌株の取得に利
用可能である。
【0046】次に、前記遺伝子ライブラリー中から、P
161株のPHA合成酵素遺伝子を含むDNA断片を得
るためのプローブを調製する。
【0047】公知の微生物において、そのPHA合成酵
素遺伝子について、既にいくつか、その塩基配列が報告
されている(Peoples, O. P. and Sinskey,A. J., J. B
iol.Chem., 264, 15293 (1989);Huisman, G. W. et a
l., J. Biol. Chem., 266, 2191 (1991);Pieper,U. et
al., FEMS Microbiol. Lett., 96, 73 (1992);Timm,
A. and Steinbuchel, A., Eur. J. Biochem., 209, 15
(1992);Matsusaki, H. et al., J. Bacteriol., 180,
6459 (1998))。これら報告されている塩基配列を比較
して、塩基配列の保存度の高い領域を選択し、ポリメラ
ーゼ連鎖反応(以下、PCRと記載)に用いるプライマ
ー用のオリゴヌクレオチドを設計する。PHA合成酵素
遺伝子の共通性を利用する、このようなプライマー用オ
リゴヌクレオチドとしては、Timm, A. and Steinbuche
l, A., Eur. J. Biochem., 209, 15 (1992)により報告
された塩基配列が挙げられるが、これに限定されるもの
ではない。オリゴヌクレオチドは、設計された塩基配列
に従って、例えば、アマシャム・ファルマシアバイオテ
クのカスタム合成サービス等、商業的なDNA合成装置
などを利用して合成が可能である。
【0048】本発明のP161株由来のPHA合成酵素
遺伝子に対しては、PCRプライマー用のオリゴヌクレ
オチドとして、配列番号:6に記載する塩基配列ならび
に配列番号:7に記載する塩基配列の合成DNAを設計
した。
【0049】次に、設計したオリゴヌクレオチドをプラ
イマーとし、P161株の染色体DNAを鋳型として、
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行い、PCR増幅断
片を採取する。得られたPCR増幅断片は、プライマー
に由来して、PHA合成酵素遺伝子に共通する塩基配列
を両端に含む。両端のプライマーに相補的な塩基配列の
間に、テンプレートであるP161株のPHA合成酵素
遺伝子自体に由来する部分塩基配列を有するものとな
る。
【0050】従って、得られたPCR増幅断片はP16
1株のPHA合成酵素遺伝子に100%近い相同性を有
する断片であり、コロニーハイブリダイゼーションを行
う際のプローブとして高いS/N比を期待することがで
きる。加えて、ハイブリダイゼーションのストリンジェ
ンシー制御を容易なものとすることが可能である。
【0051】前記のPCR増幅断片を適当な試薬を用い
て標識し、プローブに用いて前記染色体DNAライブラ
リーについてコロニーハイブリダイゼーションを行い、
PHA合成酵素遺伝子を保持する組換え大腸菌菌株を選
抜する(Current Protocolsin Molecular Biology,1
巻,6.0.3頁,1994年)。例えば、PCR増幅断
片の標識は、標識酵素を用いる汎用の検出系、AlkPhosD
irect(アマシャム・ファルマシアバイオテク)などの
市販のキットを利用することができる。
【0052】また、PHA合成酵素遺伝子を含む遺伝子
断片を保持する組換え大腸菌菌株の選抜は、上記の遺伝
子型を利用した選抜方法以外にもPHA合成の有無を直
接評価する表現型を利用した方法に拠ることも可能であ
る。すなわち、組換え大腸菌菌株において、保持するP
HA合成酵素遺伝子からPHA合成酵素の発現がなされ
る場合、そのPHA合成酵素によるPHAの生産がなさ
れる。このPHA合成の有無を調べ、PHA合成酵素の
発現がなされている組換え大腸菌菌株を選別することも
可能である。PHA合成の有無を調べる方法としては、
例えば、スダンブラックBにより染色する方法(Archiv
es of Biotechnology,71巻,283頁,1970
年)、位相差顕微鏡によりPHAの蓄積を調べる方法な
どを用いることができる。
【0053】前記の何れかの方法により選抜した組換え
大腸菌から、アルカリ法(CurrentProtocols in Molecu
lar Biology,1巻,1.6.1頁,1994年)を用い
てプラスミドを回収する。この回収されたプラスミドか
ら、PHA合成酵素遺伝子を含むDNA断片、あるい
は、PHA合成酵素遺伝子を部分的に含むDNA断片複
数を得ることができる。採取したDNA断片の塩基配列
の決定は、例えばサンガー法(Molecular Cloning,2
巻,13.3頁,1989年)等によって行うことが可
能である。具体的には、塩基配列自動分析装置、例えば
DNAシーケンサー377A(パーキン・エルマー)等
を用いてダイプライマー法あるいはダイターミネーター
法により行うことができる。DNA断片が組み込まれた
ベクター自体の塩基配列は既知であるので、そこにクロ
ーニングされているDNA断片の塩基配列は、一義的に
解析が可能である。
【0054】なお、上記方法により、採取したPHA合
成酵素遺伝子を含むDNA断片の全塩基配列を決定した
後は、化学合成法、染色体DNAを鋳型としたPCR
法、あるいは該塩基配列を有するDNA断片の制限酵素
による分解等の任意の方法により調製したDNA断片を
プローブとしてハイブリダイズすることにより、本発明
のPHA合成酵素遺伝子DNAを得ることが可能であ
る。
【0055】本発明者らは、上述の手順に従って、P1
61株から、前記する基質特異性を示すPHA合成酵素
へ翻訳される遺伝子の選別を行い、少なくとも二種のア
ミノ酸配列を有するPHA合成酵素の存在を見出した。
すなわち、P161株の染色体DNAから採取した、配
列番号:2に示す塩基配列を有する本発明のPHA合成
酵素遺伝子と、この遺伝子によりコードされている配列
番号:1に示すアミノ酸配列を有するPHA合成酵素、
ならびに、配列番号:4に示す塩基配列を有する本発明
のPHA合成酵素遺伝子と、この遺伝子によりコードさ
れている配列番号:3に示すアミノ酸配列を有するPH
A合成酵素である。
【0056】また、本発明のPHA合成酵素遺伝子は、
例えば、そのコードするアミノ酸配列が同じとなる、縮
重コドンにおいてのみ異なる、同一のポリペプチドをコ
ードする縮重異性体も包含する。より具体的には、同一
のアミノ酸をコードする縮重コドンを、宿主に依存し
て、より使用頻度の高いコドンを選択し、変換した縮重
異性体をも包含する。一方、本発明のPHA合成酵素
は、P161株固有の配列番号:1に示すアミノ酸配列
を有するPHA合成酵素、および配列番号:3に示すア
ミノ酸配列を有するPHA合成酵素に加え、そのPHA
合成活性ならびに基質特異性を損なわない限り、また、
アミノ酸配列を実質的に維持する範囲内で、いくつかの
アミノ酸について欠失、置換、付加等の変異があっても
よい。ここで、欠失、置換、付加等の変異は、配列番
号:2に示す塩基配列あるいは配列番号:4に示す塩基
配列を有する、P161株固有のPHA合成酵素遺伝子
を基にして、部位突然変異導入方法(Current Protocol
s in Molecular Biology1巻,8.1.1頁,1994
年)等により導入可能である。
【0057】本発明の組換えベクターは、本発明の組換
え型PHA合成酵素を、シュードモナス属に属する微生
物、大腸菌等の微生物を宿主として、発現する用途に用
いるものである。従って、本発明の組換えベクター自体
が、用いる宿主中で自律複製可能であると同時に、発現
を誘起するプロモーター、本発明のPHA合成酵素遺伝
子DNA、ならびに宿主に適する転写終結配列を含む構
成であることが好ましい。加えて、組換えベクターの導
入後、その選別に利用される各種のマーカー遺伝子を具
えるベクターを用いるとよい。
【0058】シュードモナス属に属する微生物、大腸菌
など、多種な細菌の宿主に適合する発現ベクターとして
は、広範囲の宿主において複製・保持されるRK2複製起
点を有するpLA2917 (ATCC 37355)やRSF1010複製起点を
有するpJRD215 (ATCC 37533)等が挙げられる。これらに
限らず、広範囲の宿主において複製・保持される複製起
点を有するものならば何れも使用可能である。プロモー
ターは、宿主とする細菌中で発現できるものであれば何
れも使用可能であり、例えば、trpプロモーター、trcプ
ロモーター、tacプロモーター、lacプロモーター、PLプ
ロモーター、PRプロモーター、T7プロモーター、T3プロ
モーターなどの大腸菌やファージ等に由来するプロモー
ターを用いることができる。
【0059】酵母を宿主として用いる場合は、発現ベク
ターとして、例えば、YEp13、YCp50、pRS系、pYEX系ベ
クター等が利用可能である。プロモーターとしては、例
えば、GALプロモーター、AODプロモーター等を用
いることができる。
【0060】本発明の形質転換微生物は、本発明の組換
えベクターを、その組換えベクターを作製する際に用い
た発現ベクターに適合する宿主中に導入することにより
得られる。宿主として利用可能な細菌類として、エシェ
リチア(Esherichia)属、シュードモナス(Pseudomona
s)属、ラルストーニャ(Ralstonia)属、アルカリゲネ
ス属(Alcaligenes)、コマモナス(Comamonas)属、バ
ルクホルデリア(Burkholderia)属、アグロバクテリウ
ム(Agrobacterium)属、フラボバクテリウム(Flabobact
erium)属、ビブリオ(Vibrio)属、エンテロバクター(Ent
erobacter)属、リゾビウム(Rhizobium)属、グルコノバ
クター(Gluconobacter)属、アシネトバクター(Acinet
obacter)属、モラセラ(Moraxella)属、ニトロゾモナ
ス(Nitrosomonas)属、アエロモナス(Aeromonas)
属、 パラコッカス(Paracoccus)属、バチルス(Bacil
lus)属、クロストリヂウム(Clostridium)属、ラクト
バチルス(Lactobacillus)属、コリネバクテリウム(Co
rynebacterium)属、アルスロバクター(Arthrobacte
r)属、アクロモバクター(Achromobacter)属、ミクロ
コッカス(Micrococcus)属、マイコバクテリウム(Myc
obacterium)属、ストレプトコッカス(Streptococcus)
属、ストレプトマイセス(Streptomyces)属、アクチノマ
イセス(Actinomyces)属、ノカルジア(Nocardia)属、
メチロバクテリウム(Methylobacterium)属などの各種
細菌が挙げられる。細菌への組換えDNAの導入方法と
しては、前述した塩化カルシウム法やエレクトロポレー
ション法等が利用可能である。
【0061】また、上記の細菌以外にも、宿主に利用で
きる微生物として、サッカロミセス(Saccharomyces)
属、カンジダ(Candida)属等の酵母、かび等が挙げら
れる。酵母への組換えDNAの導入方法としては、例え
ば、エレクトロポレーション法(Methods Enzymol.,19
4,182-187(1990))、スフェロプラスト法(Proc. Natl.
Acad. Sci. USA, 84, 1929-1933 (1978))、酢酸リチウ
ム法(J. Bacteriol., 153, 163-168 (1983))等が利用
可能である。
【0062】本発明のPHA合成酵素は、上記の手法で
創製される本発明の形質転換体を培養し、導入されてい
る発現ベクター中の対応するPHA合成酵素遺伝子から
組換え型蛋白質として生産される。その培養物(培養菌
体又は培養上清)中に本発明のPHA合成酵素を産生・
蓄積させ、培養物から目的のPHA合成酵素を分離・取
得することにより、組換え型酵素蛋白質の生産を行うこ
とができる。この目的では、本発明の形質転換体を培養
する方法は、宿主の培養に用いられる通常の方法を用い
ればよい。また培養方法は、バッチ式、流動バッチ式、
連続培養、リアクター形式等、通常の微生物の培養に用
いるいかなる方法をも用いることができる。なお、この
培養には、例えば、前記ポリヒドロキシアルカノエート
合成酵素遺伝子発現の誘導物質を含む培地を用いること
もできる。
【0063】大腸菌等の細菌を宿主として得られた形質
転換体においては、培養に用いる培地として、完全培地
あるいは合成培地、例えばLB培地、M9培地等が挙げ
られる。また、培養温度は25〜37℃の範囲で、好気
的に8〜72時間培養することにより、微生物の増殖を
図る。その後、集菌し、菌体内に蓄積されたPHA合成
酵素の回収を行うことができる。この微生物の増殖に必
要な炭素源として、例えば、グルコース、フラクトー
ス、スクロース、マルトース、ガラクトース、でんぷん
等の糖類、エタノール、プロパノール、ブタノール等の
低級アルコール類、グリセリン等の多価アルコール類、
酢酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、グルコン酸
等の有機酸、プロピオン酸、ブタン酸、ペンタン酸、ヘ
キサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン
酸、ウンデカン酸、ドデカン酸等の脂肪酸等が利用でき
る。
【0064】窒素源としては例えばアンモニア、塩化ア
ンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム等
のアンモニウム塩の他、ペプトン、肉エキス、酵母エキ
ス、麦芽エキス、カゼイン分解物、コーンスティープリ
カー等の天然物由来のものが挙げられる。また、無機物
として、例えば、リン酸第一カリウム、リン酸第二カリ
ウム、リン酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化ナ
トリウム等が挙げられる。培養液には、マーカー遺伝子
として用いている各種薬剤耐性遺伝子等に応じて、カナ
マイシン、アンピシリン、テトラサイクリン、クロラム
フェニコール、ストレプトマイシン等の抗生物質を添加
してもよい。
【0065】また、発現ベクターにおいて、誘導性のプ
ロモーターを用いている場合は、形質転換した微生物を
培養する際に、そのプロモーターの種類に応じて適する
誘導物質を培地に添加して、発現を促せばよい。例え
ば、イソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシド
(IPTG)、テトラサイクリン、インドールアクリル
酸(IAA)等が誘導物質として挙げられる。
【0066】PHA合成酵素の分離・精製は、得られる
培養物を遠心・回収し、アフィニティークロマトグラフ
ィー、陽イオン又は陰イオン交換クロマトグラフィー、
ゲルろ過等の手段を単独でまたは適宜組み合わせること
によって行うことができる。得られた精製物質が目的の
酵素であることの確認は、通常の方法、例えばSDSポ
リアクリルアミドゲル電気泳動、ウエスタンブロッティ
ング等により行う。
【0067】なお、本発明の形質転換微生物の培養、本
発明の形質転換微生物によるPHA合成酵素の生産、菌
体内への蓄積、並びに、菌体からのPHA合成酵素の回
収および精製は、上に例示した方法に限定されるもので
はない。
【0068】本発明の形質転換微生物を培養して、組換
え型PHA合成酵素を発現させ、目的のPHAを産生さ
せることができる。例えば、前記の培養条件で培養し
て、組換え型PHA合成酵素を生産させ、その際、目的
とするPHAに対応する基質を培地に添加し、PHA合
成酵素を作用させる。培養物、生産菌体からのPHAの
回収は、通常行われているクロロホルム等の有機溶媒に
よる抽出が最も簡便ではある。また、クロロホルム等の
有機溶媒が使用しにくい環境中においては、SDS等の
界面活性剤による処理、リゾチーム等の酵素による処
理、EDTA、次亜塩素酸ナトリウム、アンモニア等の
薬剤による処理によってPHA以外の菌体成分を除去し
て、PHAを回収する方法を用いることもできる。な
お、PHA製造を目的とする本発明の形質転換微生物の
培養、培養した微生物によるPHAの生産、菌体内への
蓄積、並びに、形質転換微生物の菌体からのPHAの回
収は、上に例示した方法に限定されるものではない。
【0069】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。但し、以下に述べる実施例は本発明の最良の
実施形態の一例ではあるものの、本発明の技術的範囲
は、これら実施例に限定されるものではない。
【0070】(実施例1) P161株のPHA合成酵
素遺伝子のクローニング P161株を100mlのLB培地(1%ポリペプトン、
0.5%酵母エキス、0.5%塩化ナトリウム、pH7.
4)で、30℃、一晩培養後、マーマーらの方法により
染色体DNAを分離回収した。得られた染色体DNAを
制限酵素Bgl IIで完全分解した。ベクターにはpUC18を
使用し、制限酵素BamH Iで切断した。末端の脱リン酸化
処理(Molecular Cloning,1巻,5.7.2頁,198
9年;Cold Spring Harbor Laboratory出版)の後、D
NAライゲーションキットVer.II(宝酒造)を用いて、
ベクターの切断部位(クローニングサイト)と染色体D
NAのBgl II完全分解断片とを連結した。この染色体D
NA断片を組み込んだプラスミドベクターを用いて、大
腸菌(Escheichia coli)HB101株を形質転換し、P16
1株の染色体DNAライブラリーを作製した。
【0071】次に、P161株のPHA合成酵素遺伝子
を含むDNA断片を選択するため、コロニー・ハイブリ
ダイズ用のプローブ調製を行った。配列番号:6および
配列番号:7の塩基配列からなるオリゴヌクレオチドを
合成し(アマシャムファルマシア・バイオテク)、この
オリゴヌクレオチドをプライマーに用いて、染色体DN
AをテンプレートとしてPCRを行った。PCR増幅さ
れてきたDNA断片をプローブとして用いた。プローブ
の標識化は、市販の標識酵素系AlkPhosDirect(アマシ
ャムファルマシア・バイオテク)を利用して行った。得
られた標識化プローブを用いて、P161株の染色体D
NAライブラリーからコロニーハイブリダイゼーション
法によってPHA合成酵素遺伝子を含む組換えプラスミ
ドを有する大腸菌菌株を選抜した。選抜した菌株から、
アルカリ法によってプラスミドを回収することで、PH
A合成酵素遺伝子を含むDNA断片を得ることができ
た。
【0072】ここで取得した遺伝子DNA断片を、不和
合性グループであるIncP、IncQ、あるいはIncWの何れに
も属さない広宿主域複製領域を含むベクターpBBR122(M
o BiTec)に組み換えた。この組み換えプラスミドをシ
ュードモナス・ジェッセニイ・P161m1株(PHA
合成能欠損株)にエレクトロポレーション法により形質
転換したところ、P161m1株のPHA合成能が復帰
し、相補性を示した。従って、選抜された遺伝子DNA
断片は、シュードモナス・ジェッセニイ・P161m1
株内において、PHA合成酵素に翻訳可能な、PHA合
成酵素遺伝子領域を含むことが確認される。
【0073】このPHA合成酵素遺伝子を含むDNA断
片について、サンガー法により塩基配列を決定した。そ
の結果、決定された塩基配列中には、それぞれペプチド
鎖をコードする、配列番号:2および配列番号:4で示
される塩基配列が存在することが確認された。下で述べ
るように、個々のペプチド鎖からなる蛋白質は、ともに
酵素活性を有しており、配列番号:2および配列番号:
4で示される塩基配列はそれぞれPHA合成酵素遺伝子
であることを確認することができた。すなわち、配列番
号:1に示すアミノ酸配列を配列番号:2の塩基配列は
コードしており、配列番号:3に示すアミノ酸配列を配
列番号:4の塩基配列はコードしており、この何れか一
方のアミノ酸配列を有する蛋白質のみで、PHA合成能
が発揮されることを確認した。
【0074】(実施例2) YN2株のPHA合成酵素
遺伝子の発現ベクターへの組換え 配列番号:2で示される塩基配列のPHA合成酵素遺伝
子について、染色体DNAをテンプレートとしてPCR
を行い、PHA合成酵素遺伝子の完全長を再調製した。
配列番号:2で示される塩基配列に対して、上流側プラ
イマーとなる、その開始コドンより上流の塩基配列を有
するオリゴヌクレオチド(配列番号:8)および下流側
プライマーとなる、終止コドンより下流の塩基配列を有
するオリゴヌクレオチド(配列番号:9)をそれぞれ設
計・合成した(アマシャムファルマシア・バイオテ
ク)。このオリゴヌクレオチドをプライマーとして、P
CRを行い、PHA合成酵素遺伝子の完全長を増幅した
(LA−PCRキット;宝酒造)。
【0075】同様に、配列番号:4で示される塩基配列
のPHA合成酵素遺伝子についても、染色体DNAをテ
ンプレートとしてPCRを行い、PHA合成酵素遺伝子
の完全長を再調製した。配列番号:4で示される塩基配
列に対して、上流側プライマーとなる、その開始コドン
より上流の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド(配列
番号:10)および下流側プライマーとなる、終止コド
ンより下流の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド(配
列番号:11)をそれぞれ設計・合成した(アマシャム
ファルマシア・バイオテク)。このオリゴヌクレオチド
をプライマーとして、PCRを行い、PHA合成酵素遺
伝子の完全長を増幅した(LA−PCRキット;宝酒
造)。
【0076】次に、得られたPHA合成酵素遺伝子の完
全長を含むPCR増幅断片を、それぞれについて制限酵
素Hind IIIを用いて完全分解した。また、発現ベクター
pTrc99Aも制限酵素Hind IIIで切断し、脱リン酸化処理
(Molecular Cloning,1巻,5.7.2頁,1989
年;Cold Spring Harbor Laboratory出版)した。この
発現ベクターpTrc99Aの切断部位に、両末端の不用な塩
基配列を除いたPHA合成酵素遺伝子の完全長を含むD
NA断片を、DNAライゲーションキットVer.II(宝酒
造)を用いて連結した。
【0077】得られた組換えプラスミドで大腸菌(Esch
erichia coli HB101:宝酒造)を塩化カルシウム法によ
り形質転換した。得られた組換え体を培養し、組換えプ
ラスミドの増幅を行い、組換えプラスミドをそれぞれ回
収した。配列番号:2の遺伝子DNAを保持する組換え
プラスミドをpP161-C1(配列番号2由来)、配列番号:
4の遺伝子DNAを保持する組換えプラスミドをpP161-
C2(配列番号4由来)とした。
【0078】(実施例3) PHA合成酵素遺伝子組換
え大腸菌によるPHA生産−1 実施例2で得られた組換えプラスミド、pP161-C1(配列
番号2由来)、pP161-C2(配列番号4由来)で大腸菌
(Escherichia coli HB101fB fadB欠損株)を塩化カル
シウム法により形質転換し、それぞれの組換えプラスミ
ドを保持する組換え大腸菌株、pP161-C1組換え株、pP16
1-C2組換え株を得た。
【0079】pP161-C1組換え株、pP161-C2組換え株それ
ぞれを酵母エキス0.5%、FPVA0.1%とを含む
M9培地200mlに植菌して、37℃、125ストロ
ーク/分で振盪培養した。24時間後、菌体を遠心分離
によって回収し、冷メタノールで一度洗浄して凍結乾燥
した。
【0080】この凍結乾燥ペレットを100mlのクロ
ロホルムに懸濁し、60℃で20時間攪拌してPHAを
抽出した。抽出液を孔径0.45μmのメンブレンフィ
ルターでろ過した後、ロータリーエバポレーターで濃縮
した。次いで、濃縮液を冷メタノール中で再沈殿させ、
更に沈殿のみを回収して真空乾燥してPHAを得た。得
られたPHAは、常法に従ってメタノリシスを行ったの
ち、ガスクロマトグラフィー−質量分析装置(GC−M
S,島津QP−5050、EI法)で分析し、PHAモ
ノマーユニットのメチルエステル化物の同定を行った。
表1に、各菌株について、菌体乾燥重量、回収されたP
HAのポリマー乾燥重量、菌体当たりのポリマー収率
(ポリマー乾燥重量/菌体乾燥重量)ならびにモノマー
ユニットの同定結果を併せて示す。
【0081】
【表1】
【0082】以上に示すように、pP161-C1組換え株、pP
161-C2組換え株ともに、基質の5−(4−フルオロフェ
ニル)吉草酸から、対応する3−ヒドロキシ−5−(4
−フルオロフェニル)吉草酸に由来する化学式(I)に
示すモノマーユニットを主成分とするPHAを生産する
ことが判る。従って、pP161-C1組換え株は、配列番号:
2に示す塩基配列を含むPHA合成酵素遺伝子から翻訳
される、配列番号:1に示すアミノ酸配列のPHA合成
酵素のみを、pP161-C2組換え株は、配列番号:4に示す
塩基配列を含むPHA合成酵素遺伝子から翻訳される、
配列番号:3に示すアミノ酸配列のPHA合成酵素のみ
を、それぞれ生産するが、この両者ともに、同じく基質
の5−(4−フルオロフェニル)吉草酸から、対応する
3−ヒドロキシ−5−(4−フルオロフェニル)吉草酸
に由来する化学式(I)に示すモノマーユニットへの変
換と、それを含むPHAの合成を行うことが確認され
る。
【0083】(実施例4) PHA合成酵素遺伝子組換
え大腸菌によるPHA生産−2 pP161-C1組換え株、pP161-C2組換え株それぞれを酵母エ
キス0.5%、4−フェノキシ酪酸(PxBA)0.2
%とを含むM9培地200mlに植菌して、37℃、1
25ストローク/分で振盪培養した。24時間後、菌体
を遠心分離によって回収し、冷メタノールで一度洗浄し
て凍結乾燥した。
【0084】この凍結乾燥ペレットを100mlのクロ
ロホルムに懸濁し、60℃で20時間攪拌してPHAを
抽出した。抽出液を孔径0.45μmのメンブレンフィ
ルターでろ過した後、ロータリーエバポレーターで濃縮
した。濃縮液を冷メタノール中で再沈殿させ、更に沈殿
のみを回収して真空乾燥してPHAを得た。得られたP
HAは、常法に従ってメタノリシスを行ったのち、ガス
クロマトグラフィー−質量分析装置(GC−MS,島津
QP−5050、EI法)で分析し、PHAモノマーユ
ニットのメチルエステル化物の同定を行った。表2に、
各菌株について、菌体乾燥重量、回収されたPHAのポ
リマー乾燥重量、菌体当たりのポリマー収率(ポリマー
乾燥重量/菌体乾燥重量)ならびにモノマーユニットの
同定結果を併せて示す。
【0085】
【表2】
【0086】以上に示すように、pP161-C1組換え株、pP
161-C2組換え株ともに、基質の4−フェノキシ酪酸か
ら、対応する3−ヒドロキシ−4−フェノキシ酪酸に由
来する化学式(VI)に示すモノマーユニットを主成分と
するPHAを生産することが判る。従って、pP161-C1組
換え株は、配列番号:2に示す塩基配列を含むPHA合
成酵素遺伝子から翻訳される、配列番号:1に示すアミ
ノ酸配列のPHA合成酵素のみを、pP161-C2組換え株
は、配列番号:4に示す塩基配列を含むPHA合成酵素
遺伝子から翻訳される、配列番号:3に示すアミノ酸配
列のPHA合成酵素のみを、それぞれ生産するが、この
両者ともに、同じく基質の4−フェノキシ酪酸から、対
応する3−ヒドロキシ−4−フェノキシ酪酸に由来する
化学式(VI)に示すモノマーユニットへの変換と、それ
を含むPHAの合成を行うことが確認される。
【0087】(実施例5) PHA合成酵素遺伝子組換
え大腸菌によるPHA生産−3 pP161-C1組換え株、pP161-C2組換え株それぞれを酵母エ
キス0.5%、6−フェニルヘキサン酸(PHxA)
0.1%とを含むM9培地200mlに植菌して、37
℃、125ストローク/分で振盪培養した。24時間
後、菌体を遠心分離によって回収し、冷メタノールで一
度洗浄して凍結乾燥した。
【0088】この凍結乾燥ペレットを100mlのクロ
ロホルムに懸濁し、60℃で20時間攪拌してPHAを
抽出した。抽出液を孔径0.45μmのメンブレンフィ
ルターでろ過した後、ロータリーエバポレーターで濃縮
した。濃縮液を冷メタノール中で再沈殿させ、更に沈殿
のみを回収して真空乾燥してPHAを得た。得られたP
HAは、常法に従ってメタノリシスを行ったのち、ガス
クロマトグラフィー−質量分析装置(GC−MS,島津
QP−5050、EI法)で分析し、PHAモノマーユ
ニットのメチルエステル化物の同定を行った。表3に、
各菌株について、菌体乾燥重量、回収されたPHAのポ
リマー乾燥重量、菌体当たりのポリマー収率(ポリマー
乾燥重量/菌体乾燥重量)ならびにモノマーユニットの
同定結果を併せて示す。
【0089】
【表3】
【0090】以上に示すように、pP161-C1組換え株、pP
161-C2組換え株ともに、基質の6−フェニルヘキサン酸
から、対応する3−ヒドロキシ−6−フェニルヘキサン
酸に由来する化学式(IX)に示すモノマーユニットを主
成分とするPHAを生産することが判る。従って、pP16
1-C1組換え株は、配列番号:2に示す塩基配列を含むP
HA合成酵素遺伝子から翻訳される、配列番号:1に示
すアミノ酸配列のPHA合成酵素のみを、pP161-C2組換
え株は、配列番号:4に示す塩基配列を含むPHA合成
酵素遺伝子から翻訳される、配列番号:3に示すアミノ
酸配列のPHA合成酵素のみを、それぞれ生産するが、
この両者ともに、同じく基質の6−フェニルヘキサン酸
から、対応する3−ヒドロキシ−6−フェニルヘキサン
酸に由来する化学式(IX)に示すモノマーユニットへの
変換と、それを含むPHAの合成を行うことが確認され
る。
【0091】上記実施例3、4の結果をも考慮すると、
配列番号:1に示すアミノ酸配列のPHA合成酵素と配
列番号:3に示すアミノ酸配列のPHA合成酵素は、互
いの基質の特異性が類似した酵素活性を有することが判
る。
【0092】
【発明の効果】本発明のPHA合成酵素、ならびにこの
PHA合成酵素をコードする遺伝子は、新規な微生物シ
ュードモナス・ジェッセニイ・P161株に由来するも
のであり、新規な側鎖構造を有するモノマーユニットを
選択的に含むPHA合成を行うという基質特異性を示
す。また、このPHA合成酵素遺伝子を含む組換えベク
ター、および該組換えベクターにより形質転換された形
質転換微生物は、シュードモナス・ジェッセニイ・P1
61株と同様の基質特異性を示すPHA合成能を有した
ものとなる。このように、本発明のPHA合成酵素遺伝
子は、新規な側鎖構造を有するモノマーユニットを選択
的に含むPHA合成を可能とする酵素をコードしてお
り、種々の有用な物性を有し、機能性ポリマーへの応用
が期待されるPHAを合成する上で、有用な形質転換微
生物の創製を可能とする。
【0093】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> CANON INC. <120> Enzymes for Preparation of Poly-hidroxyalkanoic Acid and Genes Enc oding those <130> 4051021 <160> 11 <170> Microsoft Word <210> 1 <211> 559 <212> PRT <213> Pseudomonas jessenii P161 ; FERM P-17445 <400> 1 Met Ser Asn Lys Asn Asn Asp Asp Leu Lys Ser Gln Ala Ser Glu 1 5 10 15 Asn Thr Leu Gly Leu Asn Pro Val Val Gly Leu Arg Gly Lys Asp 20 25 30 Leu Leu Ala Ser Ala Arg Met Val Leu Arg Gln Ala Ile Lys Gln 35 40 45 Pro Ile His Ser Ala Arg His Val Ala His Phe Gly Leu Glu Leu 50 55 60 Lys Asn Val Leu Leu Gly Lys Ser Glu Leu Leu Pro Thr Ser Asp 65 70 75 Asp Arg Arg Phe Ala Asp Pro Ala Trp Ser Gln Asn Pro Leu Tyr 80 85 90 Lys Arg Tyr Leu Gln Thr Tyr Leu Ala Trp Arg Lys Glu Leu His 95 100 105 Asp Trp Ile Asp Asp Ser Asn Leu Pro Ala Lys Asp Val Ser Arg 110 115 120 Gly His Phe Val Ile Asn Leu Met Thr Glu Ala Phe Ala Pro Thr 125 130 135 Asn Thr Ala Ala Asn Pro Ala Ala Val Lys Arg Phe Phe Glu Thr 140 145 150 Gly Gly Lys Ser Leu Leu Asp Gly Leu Ser His Leu Ala Lys Asp 155 160 165 Leu Val His Asn Gly Gly Met Pro Ser Gln Val Asn Met Gly Ala 170 175 180 Phe Glu Val Gly Lys Thr Leu Gly Val Thr Glu Gly Ala Val Val 185 190 195 Phe Arg Asn Asp Val Leu Glu Leu Ile Gln Tyr Lys Pro Ile Thr 200 205 210 Glu Gln Val His Glu Arg Pro Leu Leu Val Val Pro Pro Gln Ile 215 220 225 Asn Lys Phe Tyr Val Phe Asp Leu Ser Pro Glu Lys Ser Leu Ala 230 235 240 Arg Phe Cys Leu Arg Asn Asn Val Gln Thr Phe Ile Val Ser Trp 245 250 255 Arg Asn Pro Thr Lys Glu Gln Arg Glu Trp Gly Leu Ser Thr Tyr 260 265 270 Ile Glu Ala Leu Lys Glu Ala Val Asp Val Val Thr Ala Ile Thr 275 280 285 Gly Ser Lys Asp Val Asn Met Leu Gly Ala Cys Ser Gly Gly Ile 290 295 300 Thr Cys Thr Ala Leu Leu Gly His Tyr Ala Ala Ile Gly Glu Asn 305 310 315 Lys Val Asn Ala Leu Thr Leu Leu Val Ser Val Leu Asp Thr Thr 320 325 330 Leu Asp Ser Asp Val Ala Leu Phe Val Asp Glu Gln Thr Leu Glu 335 340 345 Ala Ala Lys Arg Gln Ser Tyr Gln Ala Gly Val Leu Glu Gly Arg 350 355 360 Asp Met Ala Lys Val Phe Ala Trp Met Arg Pro Asn Asp Leu Ile 365 370 375 Trp Asn Tyr Trp Val Asn Asn Tyr Leu Leu Gly Asn Glu Pro Pro 380 385 390 Val Phe Asp Ile Leu Phe Trp Asn Asn Asp Thr Thr Arg Leu Pro 395 400 405 Ala Ala Phe His Gly Asp Leu Ile Glu Met Phe Lys Ser Asn Pro 410 415 420 Leu Thr Arg Ala Asp Ala Leu Glu Val Cys Gly Thr Pro Ile Asp 425 430 435 Leu Lys Lys Val Thr Ala Asp Ile Phe Ser Leu Ala Gly Thr Ser 440 445 450 Asp His Ile Thr Pro Trp Arg Ser Cys Tyr Lys Ser Ala Gln Leu 455 460 465 Phe Gly Gly Asn Val Glu Phe Val Leu Ser Ser Ser Gly His Ile 470 475 480 Gln Ser Ile Leu Asn Pro Pro Gly Asn Pro Lys Ser Arg Tyr Met 485 490 495 Thr Ser Thr Glu Met Pro Ala Asn Ala Asp Asp Trp Gln Glu Glu 500 505 510 Ser Thr Lys His Ala Asp Ser Trp Trp Leu His Trp Gln Ala Trp 515 520 525 Gln Ala Gln Arg Ser Gly Asn Leu Lys Lys Ala Pro Leu Lys Leu 530 535 540 Gly Asn Lys Ala Tyr Pro Ala Gly Glu Ala Ala Pro Gly Thr Tyr 545 550 555 Val His Glu Arg <210> 2 <211> 1680 <212> DNA <213> Pseudomonas jessenii P161 ; FERM P-17445 <400> 2 atgagtaaca agaataacga tgacttgaag agtcaagcct cggaaaacac 50 cttggggctg aatcctgtcg ttggactgcg tggaaaggat ctactggctt 100 ctgctcgaat ggtgctcagg caggccatca agcaaccgat tcacagcgcc 150 aggcatgtcg ctcatttcgg cctggaactc aagaacgtgc tgctcggcaa 200 atccgagctg ctaccgacca gcgatgaccg tcgtttcgcg gatccggcct 250 ggagccagaa cccgctctac aaacgttatc tgcaaaccta cctggcgtgg 300 cgcaaggaac tccacgactg gatcgacgac agcaacctgc cggccaagga 350 cgtcagccgc gggcacttcg tgatcaacct catgaccgag gccttcgccc 400 cgaccaacac ggcggccaac ccggcggcgg tcaaacgctt cttcgaaacc 450 ggtggcaaga gcctgctcga tggcctctcg catctggcca aggacctggt 500 acataacggc ggcatgccga gccaggtcaa catgggcgca ttcgaggtcg 550 gcaagaccct tggcgtgacc gagggcgcgg tggtctttcg caatgacgtg 600 ctggaactga tccagtacaa accgatcacc gagcaggtgc atgaacgccc 650 actgctggtg gtaccgccac agatcaacaa gttctacgtt ttcgacctga 700 gcccggaaaa gagcctggcg cgattctgcc tgcgcaacaa cgtgcagacc 750 ttcatcgtca gctggcgcaa cccgaccaag gagcagcgcg agtggggcct 800 gtcgacctac atcgaagcgc tcaaggaagc ggttgatgtg gtcaccgcca 850 tcaccggcag caaagacgtg aacatgctcg gtgcctgctc cggcggcatc 900 acctgcaccg cgctgctggg ccactacgca gcaatcggcg agaacaaggt 950 caacgccctg accctgctgg tcagcgtgct cgacaccacc ctggacagcg 1000 acgtggccct gttcgtcgac gagcagaccc tcgaagccgc caagcgccag 1050 tcgtaccagg ccggtgtact cgaaggccgt gacatggcga aagtcttcgc 1100 ctggatgcgc cccaacgacc tgatctggaa ctactgggtc aacaactact 1150 tgttgggcaa cgagccgccg gtattcgaca ttctgttctg gaacaacgac 1200 accacccggt tgcccgccgc gttccatggc gacctgatcg agatgttcaa 1250 aagtaacccg ttgacccgtg ccgatgcact ggaagtgtgc ggtacgccga 1300 tcgatctgaa gaaagtcacc gccgacatct tctcgctggc cggcaccagc 1350 gaccacatta ccccgtggcg ctcctgctac aagtcggcgc aactgttcgg 1400 cggcaacgtt gaattcgtat tgtccagcag cgggcacatc cagagcattc 1450 tgaacccgcc gggcaatccg aaatcgcgtt acatgaccag caccgaaatg 1500 cccgccaatg ccgatgactg gcaggaagag tcgaccaagc acgccgactc 1550 ctggtggctg cactggcagg catggcaggc acagcgttcg ggcaacctga 1600 aaaaagcccc gctgaaattg ggcaacaagg cctatccagc gggtgaagcc 1650 gcaccgggca cttacgtgca tgagcggtaa 1680 <210> 3 <211> 560 <212> PRT <213> Pseudomonas jessenii P161 ; FERM P-17445 <400> 3 Met Arg Glu Lys Pro Ala Arg Asp Ser Leu Pro Thr Pro Ala Ala 1 5 10 15 Phe Ile Asn Ala Gln Ser Ala Ile Thr Gly Leu Arg Gly Arg Asp 20 25 30 Leu Leu Ser Thr Leu Arg Ser Val Ala Ala His Gly Leu Arg Asn 35 40 45 Pro Val His Ser Ala Arg His Ala Leu Lys Leu Gly Gly Gln Leu 50 55 60 Gly Arg Val Leu Leu Gly Glu Thr Leu His Pro Thr Asn Pro Gln 65 70 75 Asp Thr Arg Phe Ala Asp Pro Ala Trp Ser Leu Asn Pro Phe Tyr 80 85 90 Arg Arg Ser Leu Gln Ala Tyr Leu Ser Trp Gln Lys Gln Val Lys 95 100 105 Ser Trp Ile Asp Glu Ser Asn Met Ser Pro Asp Asp Arg Ala Arg 110 115 120 Ala His Phe Ala Phe Ala Leu Leu Asn Asp Ala Val Ser Pro Ser 125 130 135 Asn Thr Leu Leu Asn Pro Leu Ala Val Lys Glu Phe Phe Asn Ser 140 145 150 Gly Gly Asn Ser Leu Val Arg Gly Ile Gly His Leu Val Asp Asp 155 160 165 Leu Leu His Asn Asp Gly Leu Pro Arg Gln Val Thr Lys Gln Ala 170 175 180 Phe Glu Val Gly Lys Thr Val Ala Thr Thr Thr Gly Ala Val Val 185 190 195 Phe Arg Asn Glu Leu Leu Glu Leu Ile Gln Tyr Lys Pro Met Ser 200 205 210 Glu Lys Gln Tyr Ser Lys Pro Leu Leu Val Val Pro Pro Gln Ile 215 220 225 Asn Lys Tyr Tyr Ile Phe Asp Leu Ser Pro His Asn Ser Phe Val 230 235 240 Gln Tyr Ala Leu Lys Asn Gly Leu Gln Thr Phe Met Ile Ser Trp 245 250 255 Arg Asn Pro Asp Val Arg His Arg Glu Trp Gly Leu Ser Thr Tyr 260 265 270 Val Glu Ala Val Glu Glu Ala Met Asn Val Cys Arg Ala Ile Thr 275 280 285 Gly Ala Arg Glu Val Asn Leu Met Gly Ala Cys Ala Gly Gly Leu 290 295 300 Thr Ile Ala Ala Leu Gln Gly His Leu Gln Ala Lys Arg Gln Leu 305 310 315 Arg Arg Val Ser Ser Ala Thr Tyr Leu Val Ser Leu Leu Asp Ser 320 325 330 Glu Leu Asp Ser Pro Ala Ser Leu Phe Ala Asp Glu Gln Thr Leu 335 340 345 Glu Ala Ala Lys Arg Arg Ser Tyr Gln Lys Gly Val Leu Asp Gly 350 355 360 Arg Asp Met Ala Lys Val Phe Ala Trp Met Arg Pro Asn Asp Leu 365 370 375 Ile Trp Ser Tyr Phe Val Asn Asn Tyr Leu Leu Gly Lys Glu Pro 380 385 390 Pro Ala Phe Asp Ile Leu Tyr Trp Asn Asn Asp Ser Thr Arg Leu 395 400 405 Pro Ala Ala Leu His Gly Asp Leu Leu Asp Phe Phe Lys His Asn 410 415 420 Pro Leu Thr His Pro Gly Gly Leu Glu Val Cys Gly Thr Pro Ile 425 430 435 Asp Leu Gln Lys Val Thr Val Asp Ser Phe Ser Val Ala Gly Ile 440 445 450 Asn Asp His Ile Thr Pro Trp Asp Ala Val Tyr Arg Ser Ala Leu 455 460 465 Leu Leu Gly Gly Glu Arg Arg Phe Val Leu Ser Asn Ser Gly His 470 475 480 Val Gln Ser Ile Leu Asn Pro Pro Ser Asn Pro Lys Ala Asn Tyr 485 490 495 Val Glu Asn Gly Lys Leu Ser Ser Asp Pro Arg Ala Trp Tyr Tyr 500 505 510 Asp Ala Arg His Val Asp Gly Ser Trp Trp Thr Gln Trp Leu Ser 515 520 525 Trp Ile Gln Glu Arg Ser Gly Ala Gln Lys Glu Thr His Met Ala 530 535 540 Leu Gly Asn Gln Asn Tyr Pro Pro Met Glu Ala Ala Pro Gly Thr 545 550 555 Tyr Val Arg Val Arg 560 <210> 4 <211> 1683 <212> DNA <213> Pseudomonas jessenii P161 ; FERM P-17445 <400> 4 atgcgcgaga aaccagcgag ggattcctta ccgactcccg ccgcgttcat 50 caatgcacag agtgcgatta ccggcctgcg cggtcgggat ctgttatcga 100 ccctgcgtag tgtggccgcc catggcttgc gcaatccggt gcacagtgcc 150 cgacatgccc tcaaactcgg cggccagctc ggtcgtgtgt tgctgggcga 200 aaccctgcac ccgaccaacc cgcaggacac tcgcttcgcc gatccggcgt 250 ggagcctcaa cccgttttat cggcgcagcc tgcaggctta tctgagctgg 300 cagaagcagg tcaaaagctg gatcgacgag agcaacatga gcccggacga 350 ccgtgcccgc gcccacttcg ctttcgcctt gctcaacgac gccgtatcgc 400 cctccaacac cctgctcaat ccattggcgg tcaaggagtt cttcaattcc 450 gggggtaaca gcctggtgcg tggcatcggc catctggtgg acgatctgct 500 gcacaacgat ggcctgcccc ggcaagtcac caagcaagcg ttcgaggtcg 550 gcaagacggt cgccaccacc accggtgccg tggtgtttcg caacgaactg 600 ctggagttga tccagtacaa gccgatgagc gaaaagcagt attccaagcc 650 cctgttggtg gtgccgccgc aaatcaacaa gtactacatt ttcgacctga 700 gcccccacaa cagcttcgtc cagtacgcgc tgaaaaacgg cctgcaaacc 750 ttcatgatca gctggcgcaa cccggatgtg cgtcaccgcg aatgggggct 800 ctcgacctac gtggaagccg tggaagaagc catgaatgtc tgccgggcga 850 tcaccggtgc acgcgaggtc aacctgatgg gcgcctgcgc cggcgggctg 900 accattgccg cgttgcaggg ccacttgcaa gccaaacggc agctgcgcag 950 ggtgtccagt gcaacgtatc tggtgagcct gctcgacagt gaactggaca 1000 gccccgcttc actgttcgcc gacgaacaga ctctggaggc tgccaagcgt 1050 cgctcctatc agaaaggtgt gctggacggc cgcgacatgg ccaaggtctt 1100 cgcctggatg cgccccaacg atttgatctg gagctacttc gtcaacaact 1150 acctgttggg caaggagccg ccggcgttcg acatcctcta ctggaacaac 1200 gacagcacgc gcttgcctgc cgccctgcat ggcgacctgc tggacttctt 1250 caagcacaac ccgctgaccc acccgggcgg cctggaagtg tgtggcacgc 1300 cgatcgattt gcagaaggtc accgttgaca gcttcagcgt cgccggcatc 1350 aacgatcaca tcacgccttg ggatgcggtg tatcgctcgg cgctgttgct 1400 cggtggcgag cggcgcttcg tgctgtccaa cagcggccat gtgcagagca 1450 tcctcaaccc gccgagcaac ccgaaagcca actacgtcga aaacggcaag 1500 ctgagcagcg acccccgcgc ctggtactac gacgccaggc atgtcgacgg 1550 cagttggtgg acccaatggc tgagctggat tcaggaacgc tccggcgcgc 1600 agaaggaaac ccacatggcg ctcggcaacc agaactatcc accgatggaa 1650 gctgcgcccg gtacctacgt acgtgtgcgc tga 1683 <210> 5 <211> 1501 <212> DNA <213> Pseudomonas jessenii P161 ; FERM P-17445 <220> <220> cDNA to 16S rRNA <400> 5 tgaacgctgg cggcaggcct aacacatgca agtcgagcgg atgacgggag 50 cttgctcctg aattcagcgg cggacgggtg agtaatgcct aggaatctgc 100 ctggtagtgg gggacaacgt ctcgaaaggg acgctaatac cgcatacgtc 150 ctacgggaga aagcagggga ccttcgggcc ttgcgctatc agatgagcct 200 aggtcggatt agctagttgg tgaggtaatg gctcaccaag gcgacgatcc 250 gtaactggtc tgagaggatg atcagtcaca ctggaactga gacacggtcc 300 agactcctac gggaggcagc agtggggaat attggacaat gggcgaaagc 350 ctgatccagc catgccgcgt gtgtgaagaa ggtcttcgga ttgtaaagca 400 ctttaagttg ggaggaaggg cattaaccta atacgttagt gttttgacgt 450 taccgacaga ataagcaccg gctaactctg tgccagcagc cgcggtaata 500 cagagggtgc aagcgttaat cggaattact gggcgtaaag cgcgcgtagg 550 tggtttgtta agttggatgt gaaagccccg ggctcaacct gggaactgca 600 ttcaaaactg acaagctaga gtatggtaga gggtggtgga atttcctgtg 650 tagcggtgaa atgcgtagat ataggaagga acaccagtgg cgaaggcgac 700 cacctggact gatactgaca ctgaggtgcg aaagcgtggg gagcaaacag 750 gattagatac cctggtagtc cacgccgtaa acgatgtcaa ctagccgttg 800 ggagccttga gctcttagtg gcgcagctaa cgcattaagt tgaccgcctg 850 gggagtacgg ccgcaaggtt aaaactcaaa tgaattgacg ggggcccgca 900 caagcggtgg agcatgtggt ttaattcgaa gcaacgcgaa gaaccttacc 950 aggccttgac atccaatgaa ctttccagag atggatgggt gccttcggga 1000 acattgagac aggtgctgca tggctgtcgt cagctcgtgt cgtgagatgt 1050 tgggttaagt cccgtaacga gcgcaaccct tgtccttagt taccagcacg 1100 taatggtggg cactctaagg agactgccgg tgacaaaccg gaggaaggtg 1150 gggatgacgt caagtcatca tggcccttac ggcctgggct acacacgtgc 1200 tacaatggtc ggtacagagg gttgccaagc cgcgaggtgg agctaatccc 1250 acaaaaccga tcgtagtccg gatcgcagtc tgcaactcga ctgcgtgaag 1300 tcggaatcgc tagtaatcgc gaatcagaat gtcgcggtga atacgttccc 1350 gggccttgta cacaccgccc gtcacaccat gggagtgggt tgcaccagaa 1400 gtagctagtc taaccttcgg gaggacggtt accacggtgt gattcatgac 1450 tggggtgaag tcgtaccaag gtagccgtag gggaacctgc ggctggatca 1500 c 1501 <210> 6 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer for PCR multiplication <400> 6 tgctggaact gatccagtac 20 <210> 7 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer for PCR multiplication <400> 7 gggttgagga tgctctggat gtg 23 <210> 8 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer for PCR multiplication <400> 8 ctacaaagct tgacccggta ctcgtctcag 30 <210> 9 <211> 29 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer for PCR multiplication <400> 9 gcgagcaagc ttgctcctac agggatagc 29 <210> 10 <211> 29 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer for PCR multiplication <400> 10 gttttaagct tgaagacgaa ggagtgttg 29 <210> 11 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer for PCR multiplication <400> 11 ctcctacaag cttggagact gactgtggcc 30
【図面の簡単な説明】
【図1】シュードモナス・ジェッセニイ・P161株
(Pseudomonas jessenii P161:FERM P−174
45)由来の第一のPHA合成酵素のアミノ酸配列を示
す図である。
【図2】シュードモナス・ジェッセニイ・P161株
(Pseudomonas jessenii P161:FERM P−174
45)由来の第一のPHA合成酵素のアミノ酸配列を示
す図である。
【図3】シュードモナス・ジェッセニイ・P161株
(Pseudomonas jessenii P161:FERM P−174
45)由来の第二のPHA合成酵素のアミノ酸配列を示
す図である。
【図4】シュードモナス・ジェッセニイ・P161株
(Pseudomonas jessenii P161:FERM P−174
45)由来の第二のPHA合成酵素のアミノ酸配列を示
す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 9/00 (C12N 9/00 C12P 7/62 C12R 1:38) //(C12N 9/00 C12N 15/00 ZNAA C12R 1:38) 5/00 A (72)発明者 本間 務 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 須田 栄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 4B024 AA03 AA17 BA07 CA03 DA06 EA04 GA11 GA19 HA01 HA14 4B050 CC03 DD02 LL05 4B064 AD83 CA02 CA19 CC24 CD07 CE03 CE08 CE16 DA16 4B065 AA26X AA41Y AB01 AC14 BA02 BB08 CA27 CA54 CA60

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号:1に示すアミノ酸配列を有す
    るポリヒドロキシアルカノエート合成酵素。
  2. 【請求項2】 配列番号:1に示すアミノ酸配列を実質
    的に保持し、そのポリヒドロキシアルカノエート合成酵
    素活性を損なわない範囲でアミノ酸の欠失、置換もしく
    は付加がなされた改変アミノ酸配列を有するポリヒドロ
    キシアルカノエート合成酵素。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは2に記載するポリヒド
    ロキシアルカノエート合成酵素のアミノ酸配列をコード
    するDNA塩基配列を含むポリヒドロキシアルカノエー
    ト合成酵素遺伝子。
  4. 【請求項4】 配列番号:1に示すアミノ酸配列をコー
    ドする、配列番号:2に示すDNA塩基配列を含む請求
    項3に記載のポリヒドロキシアルカノエート合成酵素遺
    伝子。
  5. 【請求項5】 配列番号:3に示すアミノ酸配列を有す
    るポリヒドロキシアルカノエート合成酵素。
  6. 【請求項6】 配列番号:3に示すアミノ酸配列を実質
    的に保持し、そのポリヒドロキシアルカノエート合成酵
    素活性を損なわない範囲でアミノ酸の欠失、置換もしく
    は付加がなされた改変アミノ酸配列を有するポリヒドロ
    キシアルカノエート合成酵素。
  7. 【請求項7】 請求項5あるいは6に記載するポリヒド
    ロキシアルカノエート合成酵素のアミノ酸配列をコード
    するDNA塩基配列を含むポリヒドロキシアルカノエー
    ト合成酵素遺伝子。
  8. 【請求項8】 配列番号:3に示すアミノ酸配列をコー
    ドする、配列番号:4に示すDNA塩基配列を含む請求
    項7に記載のポリヒドロキシアルカノエート合成酵素遺
    伝子。
  9. 【請求項9】 ポリヒドロキシアルカノエート合成酵素
    遺伝子として、前記請求項3または4、あるいは、請求
    項7または8に記載する遺伝子を含有する組換えベクタ
    ー。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の組換えベクターの導
    入により形質転換された形質転換微生物。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の形質転換微生物を
    ポリヒドロキシアルカノエート合成酵素の基質を含む培
    地で培養し、得られる培養物からポリヒドロキシアルカ
    ノエートを取得することを特徴とするポリヒドロキシア
    ルカノエートの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の形質転換微生物を
    培養し、前記形質転換微生物にポリヒドロキシアルカノ
    エート合成酵素を産出させることを特徴とするポリヒド
    ロキシアルカノエート合成酵素の生産方法。
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