JP2001275108A - 電子内視鏡装置およびそのシステム - Google Patents

電子内視鏡装置およびそのシステム

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JP2001275108A
JP2001275108A JP2000087891A JP2000087891A JP2001275108A JP 2001275108 A JP2001275108 A JP 2001275108A JP 2000087891 A JP2000087891 A JP 2000087891A JP 2000087891 A JP2000087891 A JP 2000087891A JP 2001275108 A JP2001275108 A JP 2001275108A
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Japan
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video signal
component video
signal
digital
digital component
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JP2000087891A
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Akihiro Takahashi
昭博 高橋
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Endoscopes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルの映像信号をモニタへ出力する場
合、より画質の優れた画像をモニタに表示する。 【解決手段】 スコープ40内の撮像素子41から読み
出される画像信号を、プロセッサ10内のプロセス回路
11、タイミング回路12で処理し、デジタルのR、
G、Bの画像信号に変換する。そして、ビデオプロセス
回路13において、デジタルのR、G、Bの画像信号に
基づいて、多重化されたR、G、Bのデジタルコンポー
ネント映像信号をビデオデコーダ25へ出力する。ビデ
オデコーダ25においてR、G、Bのデジタルコンポー
ネント映像信号をアナログのR、G、Bコンポーネント
映像信号に変換し、モニタ24へ出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スコープとプロセ
ッサとを備え、スコープ内に設けられた撮像素子によっ
て撮像される観察部位の画像をモニタなどに表示する電
子内視鏡装置およびそのシステムに関し、特に、デジタ
ルの映像信号をモニタへ出力するための信号処理に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子内視鏡装置のスコープ先端には、撮
像素子が設けられており、被写体像が撮像素子に形成さ
れると、被写体像に応じた画像信号が読み出されてプロ
セッサへ送られる。プロセッサでは、読み出された画像
信号に基づいて映像信号(ビデオ信号)が生成され、映
像信号はモニタなどの表示装置へ送られる。そして、モ
ニタでは、送り出された映像信号に基づいて、被写体像
が表示される。近年の信号のデジタル化に伴い、NTS
Cのコンポジット信号を含むアナログの映像信号ととも
に、デジタルの映像信号も電子内視鏡装置において出力
可能であり、デジタルの映像信号は、シリアルもしくは
パラレル伝送方式によってモニタなどの外部機器へ出力
される。
【0003】デジタル信号の場合、伝送中における信号
の劣化がほとんどないため、遠隔地にモニタを設置して
も、画質の良い画像が表示される。そのため、手術、検
査中においてスコープが捉える観察画像を患者の家族や
他の医師などに同時中継する場合、検査室から離れた場
所に設置されたモニタへ送る映像信号として、デジタル
の映像信号が利用される。
【0004】デジタル映像信号に関しては、輝度および
色差信号から成るコンポーネントの映像信号が規格化さ
れており、プロセッサ内では、赤色(R)、青色
(B)、緑色(G)に応じたデジタルの画像信号に基づ
いて、デジタルの輝度、色差信号であるデジタルコンポ
ーネント映像信号が生成され、モニタへ送られる。一
方、モニタでは、デジタルコンポーネント映像信号が最
終的にアナログのR、G、B映像信号に変換され、これ
により、観察部位の画像がモニタに表示される。デジタ
ルのR、G、B信号からデジタルの輝度信号Y、色差信
号Cb、Crへの変換は、以下の式で求められる。
【0005】 Y =0.299R+0.587G+0.144B Cr=0.713(R−Y) =0.500R−0.419G−0.081B Cb=0.564(B−Y) =0.500B−0.169R−0.311G
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、デジタルの
輝度信号Y、色差信号Cb、Crを求める式において、
各係数(例えば、輝度信号Yを求める式における0.2
99)は、有効数字3桁で表されており、小数点第4位
以下は、四捨五入されている。また、色差信号Cb、C
rの値の範囲を−0.5〜+0.5に抑えるため、色差
信号Cb、Crを求める式においてそれぞれ係数(0.
713と0.564)が掛けられているが、これらの係
数も有効数字3桁で表されている。そのため、デジタル
のR、G、B信号をデジタルの輝度信号Y、色差信号C
b、Crへ変換する場合、各係数の丸め誤差により、得
られるデジタルの輝度・色差信号Y、Cb、Crに劣化
が生じる。劣化したデジタルの輝度・色差信号Y、C
b、Crがモニタへ送られると、画質の低下した観察画
像がモニタに表示されてしまう。
【0007】そこで、本発明は、デジタルの映像信号を
モニタへ出力する場合、より画質の優れた画像をモニタ
に表示することができる電子内視鏡装置およびそのシス
テムを得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電子内視鏡装置
のプロセッサは、被写体像が形成される撮像素子を有す
るスコープと撮像素子に形成される被写体像を表示する
ための表示装置とがそれぞれ接続されるとともに、撮像
素子において生じる被写体像に応じた画像信号を映像信
号に変換し、映像信号を表示装置へ出力する信号処理手
段を備えたプロセッサであって、信号処理手段は、映像
信号として、デジタルのコンポーネント映像信号であっ
て3原色である赤色、青色、緑色に応じたR、G、Bデ
ジタルコンポーネント映像信号を表示装置へ出力する第
1のデジタルコンポーネント映像信号出力手段を有する
ことを特徴とする。このようなR、G、Bのデジタルコ
ンポーネント映像信号を出力することにより、輝度・色
差信号であるデジタルコンポーネント映像信号と比べて
信号劣化の少ないデジタル映像信号を表示装置へ送るこ
とができる。
【0009】信号処理手段は、撮像素子において生じる
被写体像に応じた画像信号に基づいて、R、G、B各色
毎に分離された信号であるデジタルのR、G、B信号を
生成する手段を有していることが望ましく、この場合、
第1のデジタルコンポーネント映像信号出力手段は、デ
ジタルのR、G、B信号を輝度、色差信号に変換するこ
となくそのまま多重化処理することによってR、G、B
デジタルコンポーネント映像信号に変換し、表示装置へ
出力する第1の多重化手段を有していることが望まし
い。より好ましくは、第1のデジタルコンポーネント映
像信号出力手段は、R、G、Bデジタルコンポーネント
映像信号がシリアル伝送されるように、R、G、Bデジ
タルコンポーネント映像信号をシリアル伝送用の映像信
号に変換するシリアル変換手段を有することが望まし
い。このような構成により、多重化され、かつシリアル
伝送用の映像信号に変換されたR、G、Bデジタルコン
ポーネント映像信号が、表示装置へ出力される。シリア
ル伝送という簡易なデジタル伝送形式を用いることによ
り、表示装置とプロセッサを繋ぐケーブルとして安価な
ケーブルが利用できる。
【0010】さらに、信号処理手段は、映像信号とし
て、デジタルのコンポーネント映像信号であって輝度、
色差信号である輝度・色差デジタルコンポーネント映像
信号を表示装置へ出力する第2のデジタルコンポーネン
ト映像信号出力手段を有することが望ましい。これによ
り、R、G、Bのデジタルコンポーネント映像信号だけ
でなく、従来規格化されている輝度・色差デジタルコン
ポーネント映像信号も表示装置へ出力することができ
る。好ましくは、第2のデジタルコンポーネント映像信
号出力手段は、デジタルのR、G、B信号をデジタルの
輝度・色差信号に変換する輝度・色差変換手段と、デジ
タルの輝度・色差信号を多重化処理することによって輝
度・色差デジタルコンポーネント映像信号に変換し、表
示装置へ出力する第2の多重化手段とを有する。
【0011】プロセッサ内に第1及び第2の多重化手段
が両方設けられている場合、第1の多重化手段において
多重化されたR、G、Bデジタルコンポーネント映像信
号の情報量と第2の多重化手段において多重化された輝
度・色差デジタルコンポーネント映像信号の情報量とが
等しくなるように、第1の多重化手段における多重化処
理のサンプリング周波数が定められていることが望まし
い。このようにサンプリング周波数が定められることに
よって、R、G、Bデジタルコンポーネント映像信号に
基づいて表示装置に表示される被写体像の画質が輝度・
色差デジタルコンポーネント映像信号に比べて低下する
ことがない。例えば、第2の多重化手段における多重化
処理のサンプリング周波数は、規格化されているデジタ
ルの輝度信号のサンプリング周波数の2倍に定められ、
また、第1の多重化手段における多重化処理のサンプリ
ング周波数は、規格化されているデジタルの輝度信号の
サンプリング周波数の3倍に定められる。
【0012】電子内視鏡装置のプロセッサに接続される
ビデオデコーダは、電子内視鏡装置のプロセッサから出
力されるR、G、Bデジタルコンポーネント映像信号を
受信可能であり、電子内視鏡装置のプロセッサと表示装
置との間に介在するようにプロセッサおよび表示装置と
接続され、R、G、Bデジタルコンポーネント映像信号
を赤色、青色、緑色に応じたアナログのコンポーネント
映像信号であるR、G、Bアナログコンポーネント映像
信号に変換して表示装置へ出力する復号手段を備えたこ
とを特徴とする。このようなビデオデコーダでは、プロ
セッサから出力されたR、G、Bデジタルコンポーネン
ト映像信号がアナログのR、G、B映像信号に変換さ
れ、表示装置へ送られる。これにより、スコープの捉え
た被写体像を高画質で表示装置で見ることができる。
【0013】本発明の電子内視鏡システムは、被写体像
が形成される撮像素子を有するスコープと、スコープが
接続されるとともに、撮像素子において生じる被写体像
に応じた画像信号を映像信号に変換し、その映像信号を
前記表示装置へ出力する信号処理手段を有するプロセッ
サであって、信号処理手段が、映像信号として、アナロ
グのコンポーネント映像信号であって原色である赤色
(R)、緑色(G)、青色(B)に応じたR、G、Bア
ナログコンポーネント映像信号を出力するアナログ映像
信号出力手段と、デジタルのコンポーネント映像信号で
あって3原色である赤色、緑色、青色に応じたR、G、
Bデジタルコンポーネント映像信号を出力する第1のデ
ジタルコンポーネント映像信号出力手段とを有するプロ
セッサと、プロセッサへ接続されるとともに前記プロセ
ッサから出力されるR、G、Bデジタルコンポーネント
映像信号を受信可能であって、R、G、Bデジタルコン
ポーネント映像信号をR、G、Bアナログコンポーネン
ト映像信号に変換して前記表示装置へ出力する復号手段
を有するビデオデコーダと、ビデオデコーダから出力さ
れるR、G、Bアナログコンポーネント映像信号を受信
可能であって、撮像素子に形成される被写体像を表示す
る第1の表示装置と、プロセッサへ接続されるとともに
プロセッサから出力されるR、G、Bアナログコンポー
ネント映像信号を受信可能であって、撮像素子に形成さ
れる被写体像を表示する第2の表示装置とを備えたこと
を特徴とする。ただし、この場合、ビデオデコーダとプ
ロセッサを繋ぎ、R、G、Bデジタルコンポーネント映
像信号が伝送される第1のケーブルは、第2の表示装置
とプロセッサを繋ぎ、R、G、Bアナログコンポーネン
ト映像信号が伝送される第2のケーブルの長さに比べて
長い。このような電子内視鏡システムを構成することに
より、プロセッサから離れた位置に設置される第1の表
示装置に表示される被写体像とプロセッサのそばに設置
された第2の表示装置に表示される被写体像との間に画
質の差が生じない。
【0014】本発明の電子内視鏡装置のプロセッサは、
被写体像が形成される撮像素子を有するスコープと撮像
素子に形成される被写体像を表示するための表示装置と
がそれぞれ接続されるとともに、撮像素子において生じ
る被写体像に応じた画像信号を映像信号に変換し、映像
信号を前記表示装置へ出力する信号処理手段を備えたプ
ロセッサであって、信号処理手段は、被写体像に応じた
画像信号に基づいて、デジタルのコンポーネント映像信
号であって3原色である赤色(R)、緑色(G)、青色
(B)に応じたR、G、Bデジタルコンポーネント映像
信号と、デジタルのコンポーネント映像信号であって輝
度、色差信号である輝度・色差デジタルコンポーネント
映像信号とを生成するデジタルコンポーネント映像信号
生成手段と、R、G、Bデジタルコンポーネント映像信
号と前記輝度・色差デジタルコンポーネント映像信号の
どちらか一方を選択的に表示装置へ出力する選択手段と
を有することを特徴とする。そして、好ましくは、プロ
セッサから出力されるデジタルの映像信号をR、G、B
デジタルコンポーネント映像信号と輝度・色差デジタル
コンポーネント映像信号のどちらか一方に定める切替ス
イッチが設けられており、選択手段は、切替スイッチの
操作に従って、R、G、Bデジタルコンポーネント映像
信号と輝度・色差デジタルコンポーネント映像信号のど
ちらか一方を表示装置へ出力することが望ましい。これ
により、オペレータの選択に応じて、R、G、Bもしく
は輝度・色差のデジタルコンポーネント映像信号を出力
することができる。また、プロセッサにおいてデジタル
コンポーネント映像信号の出力端子をまとめることが可
能となり、プロセッサの出力端子の数が削減される。そ
のため、出力端子数の増加に基づくノイズの発生を防ぐ
ことができ、デジタルコンポーネント映像信号を出力す
る際に信号の劣化が生じない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下では、図面を参照して、実施
形態である電子内視鏡装置およびそのシステムを説明す
る。
【0016】図1は、本実施形態である電子内視鏡装置
のブロック図である。この電子内視鏡装置は、胃など人
体の臓器内の映像を画面に表示する装置であり、様々な
フォーマットの信号を外部機器へ出力することが可能で
ある。
【0017】電子内視鏡装置は、電子スコープ(スコー
プ)40とプロセッサ10から構成されており、プロセ
ッサ10には、電子スコープ40とともにテレビ用モニ
タ21が接続されている。電子スコープ40は、プロセ
ッサ10に着脱可能に接続されており、手術、検査が開
始されると、電子スコープ40の先端側は、人体内に挿
入される。なお、本実施形態では、カラーテレビジョン
方式としてNTSC方式が適用されている。
【0018】カラー撮像方式として、ここでは面順次方
式が適用されており、プロセッサ10内には、回転フィ
ルタ17が設けられている。回転フィルタ17は、円盤
状に形成されており、赤色(R)、緑色(G)、青色
(B)の各波長の光をそれぞれ透過する、赤色フィル
タ、緑色フィルタ、青色フィルタ(図示せず)が、それ
ぞれ扇状になって等間隔で配置されている。ただし、各
色のフィルタ間には、遮光領域が設けられている。回転
フィルタ17は、駆動モータ17Aにより駆動され、1
フレームの走査時間に対応するように所定の回転数で回
転する。
【0019】光源ランプ16から放射された光は、回転
フィルタ17および集光レンズ(図示せず)を介してL
CB(ライトガイドファイババンドル)18の入射面1
8Aに入射され、出射面18Bから出射する。このと
き、回転フィルタ17が回転することにより、R、G、
B各色の光が、順次観察部位Sに照射する。観察部位S
に照射された各色の光が反射すると、反射した光が対物
レンズ(図示せず)を通ることにより、R、G、B各色
に応じた被写体像(観察部位Sの画像)が、対物レンズ
の奥に設けられた撮像素子41上に順次結像される。
【0020】撮像素子41上では、光電変換により、各
色に応じた被写体像の画像信号が順次発生する。このと
き、回転フィルタ17の遮光領域により体腔Sに対して
光が遮られている間に、1フレーム分の各色の画像信号
がCCDドライバ42により順次読み出される。CCD
ドライバ42では、CCD41を駆動するための制御信
号がCCD41へ送られるとともに、読み出された画像
信号が増幅される。増幅された画像信号は、順次プロセ
ッサ10に送られる。
【0021】プロセッサ10内のCCDプロセス回路1
1では、順次別々に送られてくるR、G、Bに応じた画
像信号に対し、A/D変換、ノイズ除去などの信号処理
が施される。デジタル化された各色の画像信号は、タイ
ミング回路12へ出力される。タイミング回路12で
は、順次送られてくるR、G、Bそれぞれ1フレーム分
の画像信号が、1画面として再現できるように、同期化
される。また、タイミング回路12では、CCDドライ
バ42における画像信号の読み出し、プロセス回路11
におけるA/D変換およびタイミング回路12における
同期化の処理タイミングを調整するため、クロックパル
スが出力される。さらに、テレビモニタ21に映像信号
を送るため、複合同期信号などの信号がビデオプロセス
回路13へ送られる。
【0022】ビデオプロセス回路13では、後述するよ
うに、タイミング回路12から出力されたR、G、B各
色に応じたデジタルのR、G、B画像信号がデジタルの
コンポーネント信号やアナログのコンポジット信号など
の映像信号(ビデオ信号)に変換される。デジタル映像
信号は、シリアル伝送あるいはパラレル伝送方式によ
り、プロセッサ10が配置された部屋から遠く離れた場
所に設置されたモニタ24へケーブルK1を通して送ら
れる。ただし、ビデオデコーダ25は、デジタル映像信
号をアナログの映像信号に変換してモニタ24へ送る装
置であり、モニタ24のそばに設置されている。
【0023】一方、ビデオプロセス回路13で生成され
たアナログの映像信号は、プロセッサ10からテレビモ
ニタ21へケーブルK2を通って送られる。これによ
り、観察部位Sの画像がテレビモニタ21に映し出され
る。ただし、テレビモニタ21は、プロセッサ10のそ
ばに設置されており、電子内視鏡装置を使用するオペレ
ータが利用するモニタである。ケーブルK2の長さは、
プロセッサ10が配置された部屋にあるため、ケーブル
K1に比べて非常に短い。
【0024】このように、プロセッサ10では、スコー
プ40内の撮像素子41から読み出される画像信号に対
して様々な処理が施され、これにより、モニタ24など
の外部機器へ出力される映像信号が生成される。
【0025】システムコントロール回路14は、演算処
理を行うCPU(図示せず)を有しており、電子内視鏡
装置全体の動作を制御し、回転フィルタ17を回転させ
るモータ17Aに制御信号を送る。オペレータによるキ
ーボード20、パネルスイッチ19の操作に応じた操作
信号は、ペリフェラルドライバ15を介してシステムコ
ントロール回路14に入力される。電子スコープ40内
に設けられたEEPROM43には、電子スコープ40
内の撮像素子41の特性などのデータが記憶されてお
り、電子スコープ40がプロセッサ10に接続される
と、記憶されているデータがシステムコントロール回路
14によって読み出される。
【0026】図2は、ビデオプロセス回路13内の信号
の流れを詳細に示したブロック図である。
【0027】ビデオプロセス回路13には、同期化され
たR、G、B各色に応じたデジタルのR、G、B画像信
号が順次入力され、デジタルフレームメモリ31R、3
1G、31Bにそれぞれ格納される。デジタルのR、
G、B信号は、タイミング回路12(図1参照)から送
り出されるクロック信号に従って入出力される。デジタ
ルフレームメモリ31R、31G、31Bからそれぞれ
出力されるデジタルのR、G、B信号は、マトリクス回
路35、マルチプレクサ36BおよびD/A変換器32
R、32G、32Bへ送られる。
【0028】タイミング回路12から出力されるクロッ
クパルスは、ビデオプロセス回路13内の各回路にそれ
ぞれ送られる。これにより、ビデオプロセス回路13内
のデジタル処理におけるタイミング調整が施される。た
だし、デジタル処理におけるサンプリング周波数に関し
ては、13.5MHzのサンプリング周波数fs が基準
とされている。この周波数は、規格化されたデジタルの
輝度信号のサンプリング周波数に対応する。演算子34
A、37A、34B、37Bは、サンプリング周波数f
s を変換するための演算子であり、マルチプレクサ36
A、36Bおよびパラレル/シリアル変換器39A、3
9Bにおけるサンプリング周波数が調整される。
【0029】D/A変換器32R、32G、32Bで
は、デジタルのR、G、B信号がアナログ化され、これ
により、アナログの映像信号であるR、G、B映像信号
(R、G、Bアナログコンポーネント映像信号)が生成
される。アナログのR、G、B映像信号は、複合同期信
号(図示せず)とともにそのまま外部へ出力されるか、
あるいは、アナログカラーエンコーダ33へ送られる。
アナログカラーエンコーダ33では、アナログのR、
G、B映像信号が、輝度信号、色信号および複合同期信
号など複合されたアナログのコンポジット映像信号、あ
るいはSビデオ信号といったアナログの輝度・色差コン
ポーネント映像信号に変換され、外部へ出力される。
【0030】マトリクス回路35では、入力されたデジ
タルのR、G、B信号が、デジタルの輝度信号Yおよび
色差信号Cr(=R−Y)、Cb(=B−Y)に変換さ
れる。このとき生成される輝度信号Yおよび色差信号C
b、Crのサンプリング周波数の比は、それぞれ「4:
2:2」となるように定められている。具体的には、輝
度信号Yのサンプリング周波数fy は13.5MHz であ
り、色差信号Cb、Crのサンプリング周波数fc は、
その半分の6.75MHz である。このときのデジタルの
輝度信号Yおよび色差信号Cb、Crの1ライン分の有
効サンプル数(画像を構成する画素数)は、それぞれ7
20個、360個、360個であり、合計1440個で
ある。
【0031】なお、サンプリング周波数の比「4:2:
2」は、デジタルの輝度信号Yおよびデジタルの色差信
号Cb、Crの伝送時における帯域幅を考慮して定めら
れたものであり、デジタルTVの信号伝送方式において
規格化された周波数比である。
【0032】マトリクス回路35において生成されたデ
ジタルの輝度信号Yおよび色差信号Cb、Crは、マル
チプレクサ36A(第2の多重化手段)へ送られ、後述
するように、多重化処理される。サンプリング周波数f
s (=13.5MHz)は演算子37Aにおいて2倍に
変換されており、マルチプレクサ36Aでは、27.0
MHzのサンプリング周波数に従って、多重化処理が施
される。多重化された輝度信号Yおよび色差信号Cb、
Crに対しては、同期ワード発生回路38から出力され
るデジタル同期信号データが付加される。すなわち、多
重化処理によって1系統の信号にまとめられた輝度信号
Yおよび色差信号Cb、Crに対し、1ライン分の輝度
・色差信号Y、Cb、Crの前後(水平ブランキング期
間)に、複数のワードで構成されるTRS(Timing Ref
erence Signals)が付加される。
【0033】多重化された輝度・色差信号Y、Cb、C
rは、輝度、色差信号であるデジタルコンポーネント映
像信号(輝度・色差デジタルコンポーネント映像信号)
としてそのまま外部へパラレル伝送されるとともに、パ
ラレル/シリアル変換器39Aに送られる。パラレル/
シリアル変換器39Aでは、輝度・色差Y、Cb、Cr
のデジタルコンポーネント映像信号をシリアル伝送する
ため、デジタル映像信号のデータ列が変換され、外部へ
出力される。なお、パラレル/シリアル変換器39Aに
おけるサンプリング周波数は、演算子34Aにおいて2
7.0MHzのサンプリング周波数が10倍されること
により、270.0MHzとなる。
【0034】一方、マルチプレクサ36B(第1の多重
化手段)では、デジタルフレーム31R、31G、31
Bから出力されるデジタルのR、G、B信号が、輝度及
び色差信号への変換なくそのままマルチプレクサ36B
において多重化される。これにより、多重化されたR、
G、Bのデジタルコンポーネント映像信号(R、G、B
ジタルコンポーネント映像信号)が、マルチプレクサ3
6Bから外部機器へ向けて出力される。R、G、B各色
の映像信号のサンプリング周波数の比はそれぞれ「4:
4:4」であり、各色のサンプリング周波数は、規格化
されている輝度信号Yのサンプリング周波数fY に対応
させるため、それぞれ13.5MHzである。サンプリ
ング周波数fs (=13.5MHz)は演算子37Aに
おいて3倍に変換されており、マルチプレクサ36Bで
は、40.5MHzのサンプリング周波数に従って、多
重化処理が施される。このとき、R、G、B映像信号の
1ライン分の有効サンプル数は、各色それぞれ720個
であることから、720×3=2160個となる。ま
た、輝度・色差Y、Cb、Crのデジタルコンポーネン
ト映像信号と同様に、同期信号データが、多重化された
R、G、Bの映像信号に付加される。
【0035】多重化処理によって生成されたR、G、B
のデジタルコンポーネント映像信号は、デジタル映像信
号として外部へパラレル伝送されるとともに、パラレル
/シリアル変換器39Bへ送られる。パラレル/シリア
ル変換器39Bでは、多重化されたR、G、Bのデジタ
ルコンポーネント映像信号をシリアル伝送するため、デ
ジタル映像信号のデータ列が変換され、R、G、Bのデ
ジタルコンポーネント映像信号として外部へ出力され
る。なお、パラレル/シリアル変換器39Bにおけるサ
ンプリング周波数は、演算子34Bにおいて40.5M
Hzのサンプリング周波数が10倍されることにより、
405.0MHzとなる。
【0036】このように、ビデオプロセス回路13で
は、アナログの映像信号とともにデジタルのコンポーネ
ント映像信号が生成されており、所定のサンプリング周
波数に従って、アナログおよびデジタルの映像信号が外
部へ出力される。
【0037】図3は、マルチプレクサ36Aにおける多
重化処理およびマルチプレクサ36Bにおける多重化処
理を示した図である。図3を用いて、多重化処理につい
て説明する。
【0038】図3に示すように、マルチプレクサ36A
では、デジタル輝度信号Yおよび色差信号Cb、Cr
が、「Cb1、Y1、Cr1、Y2、Cb2、Y3・・
・・・」という順に並べられ、1系統に多重化される。
輝度信号Yおよび色差信号Cb、Crのサンプリング周
波数の比が4:2:2であるため、1つの輝度信号Yに
対して色差信号Cb、Crのどちらか一方が交互に抽出
される。したがって、上述したように、生成された輝度
・色差Y、Cb、Crのデジタルコンポーネント映像信
号のサンプリング周波数は、27.0MHzとなる。
【0039】一方、デジタルのR、G、B信号は、デジ
タルの輝度信号Yと同じサンプリング周波数(13.5
MHz)に従って、フレームメモリ32R、32G、3
2Bから読み出されている。そして、マルチプレクサ3
6Bでは、図3に示すように、デジタルのR、G、B信
号が、「B1、G1、R1、B2、G2、R2・・・
・」という順で多重化される。すなわち、お互い対応す
るサンプル(画素)が交互に並ぶように、分離されてい
るデジタルのR、G、B信号が、1系統の信号に変換さ
れる。そして、生成されるR、G、Bのデジタルコンポ
ーネント映像信号のサンプリング周波数は、13.5×
3=40.5MHzである。
【0040】図4は、ビデオデコーダ25、遠隔地に設
置されたモニタ24およびプロセッサ10を示したブロ
ック図であり、図5は、ビデオデコーダ25の一部を詳
細に示したブロック図である。図4、図5を用いて、プ
ロセッサ10からビデオデコーダ25へのデジタル映像
信号の伝送過程を説明する。
【0041】マルチプレクサ36B(図2参照)におい
て多重化されているR、G、Bのデジタルコンポーネン
ト映像信号は、それぞれ10ビットのビット列から成
り、ビデオプロセス回路13内において10本のバスで
伝送されている。そして、パラレル/シリアル変換器3
9Bでは、R、G、Bのデジタルコンポーネント映像信
号がシリアル伝送用の信号形式に変換される。すなわ
ち、一本のケーブルから成る伝送路FFによって1ビッ
トずつR、G、Bのデジタルコンポーネント映像信号を
外部へ伝送するため、ビット列の最下位ビットLSB
(Least SignificantBit)からのビットデータ読み出し
と最上位ビットMSB(Most Significant Bit)から最
下位ビットLSBに向けての右シフト演算とが交互に実
行される。これにより、1ビット列で表されるシリアル
伝送用のR、G、Bのデジタルコンポーネント映像信号
が、遠距離に設置されたモニタ24へ伝送される。
【0042】パラレル/シリアル変換器39Bには、演
算子37B(図2参照)を介してサンプリング周波数f
s (=13.5MHz)の30倍のサンプリング周波数
でクロック信号が入力されており、クロック信号に従っ
て、1ビット列のR、G、Bのデジタルコンポーネント
映像信号が順次送り出される。このときのシリアル伝送
レート(ビットレート)は、405.0Mbit/sとなる。
シリアル伝送されたR、G、Bのデジタルコンポーネン
ト映像信号は、ビデオデコーダ25に入力される。
【0043】一方、マルチプレクサ36Bからパラレル
伝送されるR、G、Bのデジタルコンポーネント映像信
号は、パラレル伝送用の信号線GGを介してそのままビ
デオデコーダ25へ送られる。
【0044】シリアル伝送されたR、G、Bのデジタル
コンポーネント映像信号は、ビデオデコーダ25内のシ
リアル/パラレル変換器26において、再び10ビット
で表される多重化されたR、G、Bのデジタルコンポー
ネント映像信号に変換される。ただし、シリアル/パラ
レル変換器26における処理は、プロセッサ10内のパ
ラレル/シリアル変換器39Bにおける処理とは逆の処
理である。シリアル/パラレル変換器26から出力され
るか、もしくはプロセッサ10からパラレル伝送される
多重化されたR、G、Bのデジタルコンポーネント映像
信号は、デコーダ27へ送られる。
【0045】図5は、デコーダ27のブロック図であ
り、デコーダ27には、デマルチプレクサ27Aと、D
/A変換器27R、27G、27Bとが設けられてい
る。多重化されたR,G、Bのデジタルコンポーネント
映像信号は、デマルチプレクサ27Aにおいて、R、
G、B各色のデジタルコンポーネント信号にそれぞれ分
離される。ただし、デマルチプレクサ27Aにおいて実
行される処理は、図2に示されるマルチプレクサ36B
において実行される多重化処理とは逆の処理である。こ
の処理の時、R、G、Bのデジタル多重化信号に付加さ
れていた同期信号データは分離される。また、デコーダ
27内に設けられたタイミング回路(図示せず)では、
プロセッサ10内のビデオプロセス回路13におけるデ
ジタル処理のサンプリング周波数に従って、デマルチプ
レクサ27、D/A変換器27R、27G、27Bなど
に対するクロックパルスが出力されるとともに、NTS
C規格に応じた複合同期信号が発生される。
【0046】デコーダ27から出力されるR、G、Bの
デジタルコンポーネント映像信号は、それぞれD/A変
換器27R、27G、27Bに入力され、アナログ信号
に変換される。R、G、Bのアナログコンポーネント映
像信号は、複合同期信号(図示せず)とともにモニタ2
4へ送られる。ただし、モニタ24は、R、G、Bアナ
ログコンポーネント映像信号を受信可能である。
【0047】なお、輝度・色差Y、Cb、Crのデジタ
ルコンポーネント映像信号をプロセッサ10からモニタ
24へ送る場合、デジタルコンポーネント映像信号は、
そのまま直接モニタ24へ送られる。ただし、この場合
に適用されるモニタ24は、デジタル映像信号である輝
度・色差信号Y、Cb、Crを受信可能で、そのデジタ
ル映像信号に基づいて観察画像を表示可能なモニタであ
る。
【0048】このように、第1の実施形態によれば、ス
コープ40内の撮像素子41から読み出される観察部位
Sの画像信号に基づいて、R、G、Bのデジタルコンポ
ーネント映像信号がプロセッサ10から出力される。そ
して、出力されたR、G、Bのデジタルコンポーネント
映像信号は、デコーダ25を介してモニタ24へ送られ
る。これにより、スコープ40の捉える観察画像が遠隔
地に設置されたモニタ24に表示される。デジタルの
R、G、B画像信号を輝度、色差信号Y、Cb、Crに
変換することなく、そのままデジタルコンポーネント映
像信号として出力するため、信号に劣化が生じない。そ
のため、遠隔地に設置されたモニタ24において、画質
の優れた観察画像が表示される。
【0049】また、アナログのR、G、B映像信号が電
子内視鏡装置のそばに設置されたテレビモニタ21へ送
られるとともに、デコーダ25を介してR、G、Bのデ
ジタルコンポーネント映像信号がモニタ24へ送られる
場合、テレビモニタ21に表示される観察画像とモニタ
24に表示される観察画像の色相、彩度は実質的に同質
となる。これにより、オペレータがテレビモニタ21を
通して見る観察画像と同じ色合い(画質)の画像をモニ
タ24で見ることができる。
【0050】ビデオプロセス回路13内には、マルチプ
レクサ36B、パラレル/シリアル変換器39Bが設け
られており、R、G、Bのデジタルコンポーネント映像
信号は、1系統に多重化されるとともに、シリアル伝送
形式の信号に変換される。これにより、プロセッサ10
とモニタ24を繋ぐ信号線が1本の信号線FFだけで済
み、また、プロセッサ10から遠隔地に設置されたモニ
タ24までの長さを必要とする信号線を低コストに抑え
ることができる。
【0051】図2、図3で示したように、マルチプレク
サ36Aの多重化処理におけるサンプリング周波数は、
デジタル輝度信号Yのサンプリング周波数の2倍、すな
わち27.0MHzに定められ、また、マルチプレクサ
36Bの多重化処理におけるサンプリング周波数は、輝
度信号Yのサンプリング周波数の3倍、すなわち、4
0.5MHzに定められる。このように、本実施形態で
は、1ライン分の有効画素数が、輝度・色差信号Y、C
b,Crの場合は1440個、R、G、B映像信号の場
合は2160個とそれぞれ異なることを考慮して多重化
処理のサンプリング周波数が調整されおり、これによ
り、1ライン当たりの情報量は輝度・色差信号Y、C
b、CrおよびR、G、B信号ともに等しくなる。すな
わち、輝度・色差信号Y、Cb、Crのデジタルコンポ
ーネント映像信号と同じ情報量のR、G、Bのデジタル
コンポーネント映像信号が出力される。したがって、デ
ジタルの輝度・色差信号Y、Cb、Crと比べてR、
G、Bのデジタル映像信号の画質が低下することがな
い。
【0052】なお、本実施形態では、カラーテレビジョ
ン方式としてNTSC方式が適用されているが、他の方
式(例えば、PAL方式)であってもよい。また、カラ
ー撮像方式として、面順次方式以外の方式(例えば、単
板方式)を適用させてもよい。また、電子内視鏡装置の
近くに設置されたモニタに対しても、デジタルコンポー
ネント映像信号を送るように構成してもよい。
【0053】次に、第2の実施形態である電子内視鏡装
置について説明する。第2の実施形態では、第1の実施
形態と異なり、輝度および色差信号Y、Cb、Crのデ
ジタルコンポーネント映像信号もしくはR、G、Bのデ
ジタルコンポーネント映像信号どちらか一方が選択的に
外部へ出力される構成となっている。それ以外について
は、第1の実施形態と同じであり、同じ符号は同じ構成
要素を示す。
【0054】図6は、第2の実施形態である電子内視鏡
装置のブロック図である。図6に示すように、パネルス
イッチ19の1つとして、輝度、色差信号Y、Cb、C
rのデジタルコンポーネント映像信号もしくはR、G、
Bのデジタルコンポーネント映像信号どちらか一方へ切
り替えるための切替プッシュスイッチ19Sが設けられ
ており、オペレータの操作によって、どちらか一方のデ
ジタルコンポーネント映像信号が出力信号として定めら
れる。輝度・色差Y、Cb、Crのデジタルコンポーネ
ント映像信号が選択されると、LEDのランプ22Aが
点灯される。逆に、R、G、Bのデジタルコンポーネン
ト映像信号が選択されると、LEDのランプ22Bが点
灯される。
【0055】図7は、第2の実施形態におけるビデオプ
ロセス回路13のブロック図である。
【0056】パラレル伝送されるデジタルコンポーネン
ト映像信号に関しては、マルチプレクサ36Aおよび3
6Bから出力される輝度・色差Y、Cb、Crおよび
R、G、Bのデジタルコンポーネント映像信号は、パラ
レル伝送用のスイッチ回路SW1へ送られる。切替プッ
シュスイッチ19Sからシステムコントロール回路14
へ入力される信号に基づいて、制御信号がスイッチ回路
SW1回路へ送られる。そして、オペレータによって選
択されたデジタルコンポーネント映像信号が外部へ出力
されるように、スイッチ回路SW1が制御される。
【0057】一方、シリアル伝送されるデジタルコンポ
ーネント映像信号に関しては、パラレル/シリアル変換
器39Aおよび39Bから出力される輝度・色差Y、C
b、CrおよびR、G、Bのデジタルコンポーネント信
号は、シリアル伝送用のスイッチ回路SW2へ送られ
る。そして、オペレータによって選択されたデジタルコ
ンポーネント映像信号が外部へ出力されるように、スイ
ッチ回路SW2が制御される。
【0058】このように、第2の実施形態によれば、切
替プッシュスイッチ19Sおよびスイッチ回路SW1、
SW2により、輝度・色差Y、Cb、Crのデジタルコ
ンポーネント映像信号およびR、G、Bのデジタルコン
ポーネント映像信号のどちらか一方が、シリアル伝送お
よびパラレル伝送される。外部機器へ出力できるデジタ
ルコンポーネント映像信号をパラレル伝送方式およびシ
リアル伝送方式それぞれ1つに制限することにより、映
像信号などを出力するためのプロセッサ10の出力端子
の数が減る。したがって、、プロセッサ10の出力端子
の多さが原因で発生するノイズを抑えることが出き、デ
ジタルコンポーネント映像信号が出力される時にノイズ
が発生することによって信号の劣化が生じることがな
い。
【0059】また、オペレータの選択に従ってR、G、
Bもしは輝度・色差Y、Cb、Crのどちらか一方のデ
ジタルコンポーネント映像信号を出力するため、デジタ
ルコンポーネント映像信号をモニタの規格などの状況に
応じて出力することができる。
【0060】
【発明の効果】このように本発明によれば、デジタルの
映像信号をモニタへ出力する場合、より画質の優れた画
像をモニタに表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態である電子内視鏡装置のブロッ
ク図である。
【図2】ビデオプロセス回路のブロック図である。
【図3】多重化処理を示した図である。
【図4】ビデオデコーダを示した図である。
【図5】デコーダのブロック図である。
【図6】第2の実施形態である電子内視鏡装置のブロッ
ク図である。
【図7】ビデオプロセス回路のブロック図である。
【符号の説明】
10 プロセッサ 13 ビデオプロセス回路 19S 切替プッシュスイッチ 21 テレビモニタ 24 モニタ 25 ビデオデコーダ 36A マルチプレクサ 36B マルチプレクサ 39A パラレル/シリアル変換器 39B パラレル/シリアル変換器 40 スコープ 41 撮像素子
フロントページの続き Fターム(参考) 2H040 BA00 GA02 GA11 4C061 CC06 GG01 JJ11 JJ17 LL02 NN05 SS11 5C054 CC07 DA08 EA03 EB05 FB03 HA12 5C065 AA04 BB48 CC01 DD02 EE03 FF03 FF09 GG18 GG19 GG21 GG30 GG44

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像が形成される撮像素子を有する
    スコープと前記撮像素子に形成される被写体像を表示す
    るための表示装置とがそれぞれ接続されるとともに、 前記撮像素子において生じる被写体像に応じた画像信号
    を映像信号に変換し、その映像信号を前記表示装置へ出
    力する信号処理手段を備え、 前記信号処理手段が、映像信号として、デジタルのコン
    ポーネント映像信号であって3原色である赤色(R)、
    緑色(G)、青色(B)に応じたR、G、Bデジタルコ
    ンポーネント映像信号を前記表示装置へ出力する第1の
    デジタルコンポーネント映像信号出力手段を有すること
    を特徴とする電子内視鏡装置のプロセッサ。
  2. 【請求項2】 前記信号処理手段が、前記撮像素子にお
    いて生じる被写体像に応じた画像信号に基づいて、R、
    G、B各色毎に分離された信号であるデジタルのR、
    G、B信号を生成する手段を有し、前記第1のデジタル
    コンポーネント映像信号出力手段が、前記デジタルの
    R、G、B信号を輝度、色差信号に変換することなくそ
    のまま多重化処理することによって前記R、G、Bデジ
    タルコンポーネント映像信号に変換し、前記表示装置へ
    出力する第1の多重化手段を有していることを特徴とす
    る請求項1に記載の電子内視鏡装置のプロセッサ。
  3. 【請求項3】 前記第1のデジタルコンポーネント映像
    信号出力手段が、前記R、G、Bデジタルコンポーネン
    ト映像信号をシリアル伝送するため、前記R、G、Bデ
    ジタルコンポーネント映像信号をシリアル伝送用の映像
    信号に変換するシリアル変換手段を有することを特徴と
    する請求項2に記載の電子内視鏡装置のプロセッサ。
  4. 【請求項4】 前記信号処理手段が、映像信号として、
    デジタルのコンポーネント映像信号であって輝度、色差
    信号である輝度・色差デジタルコンポーネント映像信号
    を前記表示装置へ出力する第2のデジタルコンポーネン
    ト映像信号出力手段をさらに有することを特徴とする請
    求項1もしくは請求項2のいずれかに記載の電子内視鏡
    装置のプロセッサ。
  5. 【請求項5】 前記第2のデジタルコンポーネント映像
    信号出力手段が、 前記デジタルのR、G、B信号をデジタルの輝度・色差
    信号に変換する輝度・色差変換手段と、 前記デジタルの輝度・色差信号を多重化処理することに
    よって前記輝度・色差デジタルコンポーネント映像信号
    に変換し、前記表示装置へ出力する第2の多重化手段と
    を有することを特徴とする請求項4に記載の電子内視鏡
    装置のプロセッサ。
  6. 【請求項6】 前記第1の多重化手段において生成され
    る前記R、G、Bデジタルコンポーネント映像信号の情
    報量と前記第2の多重化手段において生成される前記輝
    度・色差デジタルコンポーネント映像信号の情報量とが
    等しくなるように、前記第1の多重化手段における多重
    化処理のサンプリング周波数が定められていることを特
    徴とする請求項5に記載の電子内視鏡装置のプロセッ
    サ。
  7. 【請求項7】 前記第2の多重化手段における多重化処
    理のサンプリング周波数が、規格化されているデジタル
    の輝度信号のサンプリング周波数の2倍に定められ、ま
    た、前記第1の多重化手段における多重化処理のサンプ
    リング周波数が、規格化されているデジタルの輝度信号
    のサンプリング周波数の3倍に定められていることを特
    徴とする請求項6に記載の電子内視鏡装置のプロセッ
    サ。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載された電子内視鏡装置の
    プロセッサから出力される前記R、G、Bデジタルコン
    ポーネント映像信号を受信可能であり、前記電子内視鏡
    装置のプロセッサと前記表示装置との間に介在するよう
    に前記プロセッサおよび前記表示装置と接続され、 前記R、G、Bデジタルコンポーネント映像信号を赤
    色、青色、緑色に応じたアナログのコンポーネント映像
    信号であるR、G、Bアナログコンポーネント映像信号
    に変換して前記表示装置へ出力する復号手段を備えたこ
    とを特徴とするビデオデコーダ。
  9. 【請求項9】被写体像が形成される撮像素子を有するス
    コープと、 前記スコープが接続されるとともに、前記撮像素子にお
    いて生じる被写体像に応じた画像信号を映像信号に変換
    し、その映像信号を外部へ出力する信号処理手段を有す
    るプロセッサであって、前記信号処理手段が、映像信号
    として、アナログのコンポーネント映像信号であって原
    色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に応じた
    R、G、Bアナログコンポーネント映像信号を出力する
    アナログ映像信号出力手段と、デジタルのコンポーネン
    ト映像信号であって3原色である赤色、緑色、青色に応
    じたR、G、Bデジタルコンポーネント映像信号を出力
    する第1のデジタルコンポーネント映像信号出力手段と
    を有するプロセッサと、 前記プロセッサへ接続されるとともに前記プロセッサか
    ら出力される前記R、G、Bデジタルコンポーネント映
    像信号を受信可能であって、前記R、G、Bデジタルコ
    ンポーネント映像信号を前記R、G、Bアナログコンポ
    ーネント映像信号に変換して外部へ出力する復号手段を
    有するビデオデコーダと、 前記ビデオデコーダから出力される前記R、G、Bアナ
    ログコンポーネント映像信号を受信可能であって、前記
    R、G、Bアナログコンポーネント映像信号に基づいて
    前記撮像素子に形成される被写体像を表示する第1の表
    示装置と、 前記プロセッサへ接続されるとともに前記プロセッサか
    ら出力される前記R、G、Bアナログコンポーネント映
    像信号を受信可能であって、前記R、G、Bアナログコ
    ンポーネント映像信号に基づいて前記撮像素子に形成さ
    れる被写体像を表示する第2の表示装置とを備えたこと
    を特徴とする電子内視鏡システム。
  10. 【請求項10】前記ビデオデコーダと前記プロセッサを
    繋ぎ、前記R、G、Bデジタルコンポーネント映像信号
    が伝送される第1のケーブルが、前記第1の表示装置と
    前記プロセッサを繋ぎ、前記R、G、Bアナログコンポ
    ーネント映像信号が伝送される第2のケーブルの長さに
    比べて長いことを特徴とする請求項9に記載の電子内視
    鏡システム。
  11. 【請求項11】被写体像が形成される撮像素子を有する
    スコープと前記撮像素子に形成される被写体像を表示す
    るための表示装置とがそれぞれ接続されるとともに、 前記撮像素子において生じる被写体像に応じた画像信号
    を映像信号に変換し、その映像信号を前記表示装置へ出
    力する信号処理手段を備え、 前記信号処理手段が、 前記被写体像に応じた画像信号に基づいて、デジタルの
    コンポーネント映像信号であって3原色である赤色
    (R)、緑色(G)、青色(B)に応じたR、G、Bデ
    ジタルコンポーネント映像信号と、デジタルのコンポー
    ネント映像信号であって輝度、色差信号である輝度・色
    差デジタルコンポーネント映像信号とを生成するデジタ
    ルコンポーネント映像信号生成手段と、 前記R、G、Bデジタルコンポーネント映像信号と前記
    輝度・色差デジタルコンポーネント映像信号のどちらか
    一方を選択的に前記表示装置へ出力する選択手段とを有
    することを特徴とする電子内視鏡装置のプロセッサ。
  12. 【請求項12】前記プロセッサから出力されるデジタル
    の映像信号を前記R、G、Bデジタルコンポーネント映
    像信号と前記輝度・色差デジタルコンポーネント映像信
    号のどちらか一方に定める切替スイッチをさらに有し、
    前記選択手段が、前記切替スイッチに対する操作に従っ
    て、前記R、G、Bデジタルコンポーネント映像信号と
    前記輝度・色差デジタルコンポーネント映像信号のどち
    らか一方を前記表示装置へ出力することを特徴とする請
    求項11に記載の電子内視鏡装置のプロセッサ。
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JP2009182993A (ja) * 2009-05-18 2009-08-13 Mega Chips Corp 画像処理装置及び画像処理システム並びに撮像装置

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