JP2001275076A - 磁気テープ記録装置および方法、磁気テープのフォーマット、並びに記録媒体 - Google Patents

磁気テープ記録装置および方法、磁気テープのフォーマット、並びに記録媒体

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JP2001275076A
JP2001275076A JP2000085483A JP2000085483A JP2001275076A JP 2001275076 A JP2001275076 A JP 2001275076A JP 2000085483 A JP2000085483 A JP 2000085483A JP 2000085483 A JP2000085483 A JP 2000085483A JP 2001275076 A JP2001275076 A JP 2001275076A
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track
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JP2000085483A
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Yoichiro Tauchi
洋一郎 田内
Takuji Himeno
卓治 姫野
Toshitaka Yoshihiro
俊孝 吉廣
Takuro Enomoto
沢朗 榎本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 HD映像信号のデータを磁気テープに記録でき
るようにする。 【解決手段】 磁気テープの長手方向に傾斜して形成さ
れる各トラックの先頭にITIセクタを形成し、その次
に、メインセクタとサブコードセクタを、形成する。そ
れぞれは、その間にギャップを形成することなく、連続
的に形成される。サブコードセクタの次にはポストアン
ブルが形成される。メインセクタには、HD映像信号のデ
ータ、音声データ、サーチ用データ、AUXデータなどが
記録される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ記録装
置および方法、磁気テープのフォーマット、並びに記録
媒体に関し、特に、高品位の映像データを磁気テープに
記録または再生できるようにした、磁気テープ記録装置
および方法、磁気テープのフォーマット、並びに記録媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、圧縮技術が進み、映像データなど
も、例えば、DV(Digital Video)方式により圧縮さ
れ、磁気テープに記録されるようになってきた。そのた
めのフォーマットが、民生用デジタルビデオテープレコ
ーダのDVフォーマットとして規定されている。
【0003】図1は、従来のDVフォーマットの1トラッ
クの構成を表している。なお、DVフォーマットにおいて
は、映像データは、24−25変換されて記録される
が、図1に示す数字のビット数は、24−25変換され
た後の数値を表している。
【0004】磁気テープの174度の巻き付け角に対応
する範囲が、実質的な1トラックの範囲とされる。この
1トラックの範囲の外には、1250ビットの長さのオ
ーバーライトマージンが形成されている。このオーバー
ライトマージンは、データの消し残りをなくすためのも
のである。
【0005】1トラックの範囲の長さは、60×100
0/1001Hzの周波数に同期して回転ヘッドが回転さ
れる場合、134975ビットとされ、60Hzの周波数
に同期して回転ヘッドが回転される場合、134850
ビットとされる。
【0006】この1トラックには、回転ヘッドのトレー
ス方向(図1において、左から右方向)に、ITIセク
タ、オーディオセクタ、ビデオセクタ、サブコードセク
タが順次配置され、ITIセクタとオーディオセクタの間
にはギャップG1が、オーディオセクタとビデオセクタ
の間にはギャップG2が、そしてビデオセクタとサブコ
ードセクタの間にはギャップG3が、それぞれ形成され
る。
【0007】ITI(Insert and Track Information)セク
タは、3600ビットの長さとれ、その先頭にはクロッ
クを生成するための1400ビットのプリアンブルが配
置され、その次にはSSA(Start Sync Area)とTIA(Tra
ck Information Area)が1920ビット分の長さ設け
られている。SSAには、TIAの位置を検出するために必要
なビット列(シンク番号)が配置されている。TIAには
民生用のDVフォーマットであることを示す情報、SPモー
ドまたはLPモードであることを表す情報、1フレームの
パイロット信号のパターンを表す情報などが記録されて
いる。TIAの次には、280ビットのポストアンブルが
配置されている。
【0008】ギャップG1の長さは、625ビット分と
されている。
【0009】オーディオセクタは11550ビットの長
さとされ、その先頭の400ビットと最後の500ビッ
トは、それぞれプリアンブルまたはポストアンブルとさ
れ、その間の10650ビットがデータ(オーディオデ
ータ)とされる。
【0010】ギャップG2は、700ビットの長さとさ
れる。
【0011】ビデオセクタは113225ビットとさ
れ、その先頭の400ビットと最後の925ビットが、
それぞれプリアンブルまたはポストアンブルとされ、そ
の間の111900ビットがデータ(ビデオデータ)と
される。
【0012】ギャップG3の長さは、1550ビットと
される。
【0013】サブコードセクタは、回転ヘッドが60×
1000/1001Hzの周波数で回転されるとき、37
25ビットとされ、60Hz周波数で回転されるとき、3
600ビットとされる。そのうちの先頭の1200ビッ
トは、プリアンブルとされ、最後の1325ビット(回
転ヘッドが60×1000/1001Hzの周波数で回転
される場合)、または1200ビット(回転ヘッドが6
0Hzの周波数で回転される場合)とされ、その間の12
00ビットがデータ(サブコード)とされる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】DVフォーマットにおい
ては、このように、ITIセクタ、オーディオセクタ、ビ
デオセクタ、およびサブコードセクタの間に、ギャップ
G1乃至G3が形成されているばかりでなく、各セクタ
毎にプリアンブルとポストアンブルが設けられており、
いわゆるオーバーヘッドが長く、実質的なデータの記録
レートを充分に得ることができない課題があった。
【0015】その結果、例えば、高品位の映像データ
(以下、HD(High Definition)映像データと称する)
を記録するには、25Mbps程度のビットレートが必要で
あるが、この記録フォーマットでは、MPEG(Moving Pic
ture Expert Group)方式のMP@HLに対するビデオレート
は、サーチ画像用データを除くと、せいぜい24Mbps程
度しか確保できず、結果的に、標準の品位の映像データ
(以下、SD(Standard Definition)映像データと称す
る)は記録できても、HD映像データをMP@HL、MP@H−1
4方式などで圧縮して記録することができない課題があ
った。
【0016】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、HDデータを記録または再生できるようにす
るものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気テープ記録
装置は、回転ヘッドにより磁気テープ上のトラックに、
第1の映像データとは異なる品位の第2の映像データ
を、デジタル的に記録する磁気テープ記録装置におい
て、第2の映像データと、それに対応する音声データま
たはサーチデータを含む第1のグループのデータを取得
する第1の取得手段と、第1のグループのデータに関連
するサブコードデータを含む第2のグループのデータを
取得する第2の取得手段と、トラックに関する情報を含
む第3のグループのデータを取得する第3の取得手段
と、第1乃至第3のグループのデータを、磁気テープの
トラック上において、それぞれの間が離間せずに連続す
るように合成する合成手段と、合成手段により合成され
たデータを磁気テープに記録するために回転ヘッドに供
給する供給手段とを備えることを特徴とする。
【0018】前記第3の取得手段は、第3のグループの
データとして、第2の映像データのフォーマットに対応
するトラックに関する情報を取得するようにすることが
できる。
【0019】前記第1の取得手段は、映像データとし
て、高品位の映像データを取得し、第1の取得手段によ
り取得された高品位の映像データを、圧縮する圧縮手段
をさらに備え、合成手段は、圧縮手段により圧縮された
高品位の映像データを合成するようにすることができ
る。
【0020】前記圧縮手段は、MP@HLまたはMP@H-14方式
で高品位の映像データを圧縮するようにすることができ
る。
【0021】前記映像データとして、圧縮された標準の
映像データを取得する第4の取得手段をさらに備え、第
3の取得手段が取得する第3のグループのデータは、高
品位の映像データを標準の映像データと識別する識別情
報を含み、合成手段は、圧縮手段により圧縮された高品
位の映像データと、第4の取得手段が取得した、圧縮さ
れた標準の映像データのいずれか一方を選択して合成す
るようにすることができる。
【0022】本発明の磁気テープ記録方法は、回転ヘッ
ドにより磁気テープ上のトラックに、第1の映像データ
とは異なる品位の第2の映像データを、デジタル的に記
録する磁気テープ記録装置の磁気テープ記録方法におい
て、第2の映像データと、それに対応する音声データま
たはサーチデータを含む第1のグループのデータを取得
する第1の取得ステップと、第1のグループのデータに
関連するサブコードデータを含む第2のグループのデー
タを取得する第2の取得ステップと、トラックに関する
情報を含む第3のグループのデータを取得する第3の取
得ステップと、第1乃至第3のグループのデータを、磁
気テープのトラック上において、それぞれの間が離間せ
ずに連続するように合成する合成ステップと、合成ステ
ップの処理により合成されたデータを磁気テープに記録
するために回転ヘッドに供給する供給ステップとを含む
ことを特徴とする。
【0023】本発明の記録媒体のプログラムは、回転ヘ
ッドにより磁気テープ上のトラックに、第1の映像デー
タとは異なる品位の第2の映像データを、デジタル的に
記録する磁気テープ記録装置を制御するプログラムにお
いて、第2の映像データと、それに対応する音声データ
またはサーチデータを含む第1のグループのデータを取
得する第1の取得ステップと、第1のグループのデータ
に関連するサブコードデータを含む第2のグループのデ
ータを取得する第2の取得ステップと、トラックに関す
る情報を含む第3のグループのデータを取得する第3の
取得ステップと、第1乃至第3のグループのデータを、
磁気テープのトラック上において、それぞれの間が離間
せずに連続するように合成する合成ステップと、合成ス
テップの処理により合成されたデータを磁気テープに記
録するために回転ヘッドに供給する供給ステップとを含
むことを特徴とする。
【0024】本発明の磁気テープのフォーマットは、回
転ヘッドによりデジタルデータがトラックに記録された
磁気テープのフォーマットにおいて、第1の映像データ
とは異なる品位の第2の映像データ、音声データまたは
サーチデータを含む第1のグループのデータ、第1のグ
ループのデータに関連するサブコードデータを含む第2
のグループのデータ、並びにトラックに関する情報を含
む第3のグループのデータが、トラック上において、そ
れぞれの間が離間せずに連続するように記録されている
ことを特徴とする。
【0025】本発明の磁気テープ記録装置、磁気テープ
記録方法、および記録媒体のプログラムにおいては、第
1のグループのデータ乃至第3のグループのデータが、
トラック上において、離間せず連続するように合成さ
れ、磁気テープに記録するために回転ヘッドに供給され
る。
【0026】本発明の磁気テープのフォーマットにおい
ては、第1のグループのデータ乃至第3のグループのデ
ータが、トラック上において、離間せずに連続するよう
に記録されている。
【0027】
【発明の実施の形態】図2は、本発明を適用した磁気テ
ープ記録再生装置の記録系の構成例を表している。映像
データ圧縮部1は、入力されたHD映像信号を、MP@HLあ
るいはMP@H-14などのMPEG方式で圧縮する。音声データ
圧縮部2は、HD映像信号に対応する音声信号を、例え
ば、DVフォーマットの音声圧縮方式に対応する方式で圧
縮する。端子3には、AUX(補助)データや、サブコー
ドデータなどで構成されるシステムデータが、コントロ
ーラ13から入力される。
【0028】スイッチ4は、コントローラ13により切
り換えられ、映像データ圧縮部1の出力、音声データ圧
縮部2の出力、または端子3から供給されるシステムデ
ータを、所定のタイミングで適宜選択し、誤り符号ID付
加部5に供給する。誤り符号ID付加部5は、入力された
データに、誤り検出訂正符号やIDを付加したり、16ト
ラックの間でのインタリーブ処理を施し、24−25変
換部6に出力する。24−25変換部6は、トラッキン
グ用のパイロット信号の成分が強くでるように選ばれた
冗長な1ビットを付加することで、入力された24ビッ
ト単位のデータを、25ビット単位のデータに変換す
る。
【0029】シンクITI発生部7は、後述するメインデ
ータ(図23)またはサブコード(図24)に付加する
シンクデータ、アンブルのデータ、並びにITIのデータ
(図7)を発生する。
【0030】スイッチ8はコントローラ13により制御
され、24−25変換部6の出力またはシンクITI発生
部7の出力の一方を選択し、変調部9に出力する。変調
部9は、スイッチ8を介して入力されたデータを、1ま
たは0が連続するのを防止するためにランダマイズする
とともに、磁気テープ21に記録するのに適した方式(D
Vフォーマットにおける場合と同一の方式)で変調し、パ
ラレルシリアル(P/S)変換部10に供給する。
【0031】パラレルシリアル変換部10は、入力され
たデータを、パラレルデータからシリアルデータに変換
する。増幅器11は、パラレルシリアル変換部10より
入力されたデータを増幅し、回転ドラム(図示せず)に
取り付けられ、回転される回転ヘッド12に供給し、磁
気テープ21に記録させる。
【0032】図3は、磁気テープ21に、回転ヘッド1
2により形成されるトラックのフォーマットを表してい
る。回転ヘッド12は、図中右下から、左上方向に、磁
気テープ21をトレースすることで、磁気テープ21の
長手方向に対して傾斜したトラックを形成する。磁気テ
ープ21は、図中、右から左方向に移送される。
【0033】各トラックは、そこに記録されるトラッキ
ング制御のためのパイロット信号の種類に応じて、F
0,F1またはF2のいずれかとされる。トラックはF
0,F1,F0,F2,F0,F1,F0,F2の順に
形成される。
【0034】トラックF0には、図4に示すように、周
波数f1,f2のパイロット信号がいずれも記録されて
いない。これに対してトラックF1には、図5に示すよ
うに、周波数f1のパイロット信号が記録されており、
トラックF2には、図6に示すように、周波数f2のパ
イロット信号が記録されている。
【0035】周波数f1,f2は、それぞれチャネルビ
ットの記録周波数の1/90または1/60の値とされ
ている。
【0036】図4に示すように、トラックF0の周波数
f1,f2におけるノッチ部の深さは、9dBとされてい
る。これに対して、図5または図6に示すように、周波
数f1、または周波数f2のパイロット信号のCNR(Car
rier to Noise Ratio)は、16dBより大きく、19dB
より小さい値とされる。そしてその周波数f1,f2の
ノッチ部の深さは、3dBより大きい値とされる。
【0037】この周波数特性を有するトラックパターン
は、DVフォーマットと同様のトラックパターンである。
従って、民生用デジタルビデオテープレコーダの磁気テ
ープ、回転ヘッド、駆動系、復調系、制御系が、この実
施の形態においても、そのまま利用することができる。
【0038】なお、テープスピード、トラックピッチ
は、DVフォーマットと同様に記録される。
【0039】図7は、各トラックのセクタ配置の例を示
している。なお、図7において、各部の長さのビット数
は、24−25変換後の長さで表されている。1トラッ
クの長さは、回転ヘッド12が、60×1000/10
01Hzの周波数で回転されるとき、134975ビット
とされ、60Hzの周波数で回転されるとき、13485
0ビットとされる。1トラックの長さとは、磁気テープ
21の174度の巻き付け角に対応する長さであり、そ
の後ろには、1250ビットのオーバーライトマージン
が形成される。このオーバーライトマージンは、消し残
りを防止するものである。
【0040】図7において、回転ヘッド12は、左から
右方向にトラックをトレースする。その先頭には、図1
に示したDVフォーマットの、ITIセクタと同様のフォー
マットの、3600ビット長さのITIセクタが配置され
る。ITIセクタの先頭には、1400ビットのITIプリア
ンブルが配置される。このITIプリアンブルは、トラッ
クF0の場合、図8に示すようなデータとされ、トラッ
クF1の場合、図9に示すようなデータとされ、そし
て、トラックF2の場合、図10に示すようなデータと
される。
【0041】ITIプリアンブルの次には、1830ビッ
トのSSAが配置される。このSSAは、トラックF0の場
合、図11に示すようなデータとされ、トラックF1の
場合、図12に示すようなデータとされ、トラックF2
の場合、図13に示すようなデータとされる。
【0042】このSSAにより、続くTIAのスタートが検知
される。
【0043】SSAの次には、90ビットのTIAが配置され
る。このTIAは、30個のシンクブロックで構成され、
各シンクブロックは、図14に示すように、b29乃至
b0の30ビットで構成される。3つのシンクブロック
のそれぞれには、同一のデータが配置される。従って、
TIAには、実質的に同一のデータが3回重複して記録さ
れていることになる。
【0044】各シンクブロックのビットb29乃至b0
のうち、ビットb27乃至b22、ビットb17乃至ビ
ットb12には、図15に示すようなデータが配置され
る。
【0045】すなわち、ビットb12,b13には、AP
T2が配置され、ビットb14,b15には、APT1が配
置され、ビットb16,b17には、APT0が配置され
る。
【0046】このAPT2,APT1,APT0により、DVフォ
ーマットの場合、図16に示されるように、そのトラッ
クに記録されているデータの種類が表されるようになさ
れている。例えば、“APT2,APT1,APT0”の値の
“000”は、トラックに民生用デジタルビデオカセッ
トレコーダのデータが記録されていること、すなわち、
DVフォーマットのデータが記録されていることを意味す
る。その値の“111”は、そのトラックにはデータが
記録されていないことを意味する。従って、DVフォーマ
ットの磁気テープ記録再生装置は、“APT2,APT1,AP
T0”として、“111”が検出された場合、実質的に
その磁気テープを再生しないように動作する。
【0047】この実施の形態においては、図15に示す
ように、“APT2,APT1,APT0”として、“111”
が記録される。その結果、図2の磁気テープ21をDVフ
ォーマットの磁気テープ再生装置により再生した場合、
再生が実行されないことになる。これに対して、HD映像
信号のデータを記録再生する磁気テープ記録再生装置に
よりこの磁気テープ21を再生した場合、“APT2,APT
1,APT0”として“111”が検出されたとき、その
磁気テープには、HD映像信号のデータが記録されている
ものとして再生処理が実行される。
【0048】図15に示すように、ビットb22,b2
3には、TP1が記録され、ビットb24,b25には、
TP0が記録される。DVフォーマットの場合、TP1,TP0
の値の“11”は、トラックピッチがSPモードのための
トラックピッチ0であるこを意味し、“10”は、LPモ
ードのためのトラックピッチ1であることを意味し、
“01”は、トラックピッチ2であることを意味し、そ
して、“000”は、トラックピッチ3であることを意
味する。本発明においては、TP1,TP0は、DVフォーマ
ットにおける場合と同様の意味を有する。
【0049】図15の例においては、“TP1,TP0”
が、“11”とされているので、SPモードが選択されて
いることが規定されていることになる。
【0050】ビットb26には、PF0が、そしてビット
b27には、PF1が、それぞれ記録される。このPF0,
PF1は、パイロットフレームを表し、その値の0は、パ
イロットフレーム0を表し、その値の1は、パイロット
フレーム1を表す。パイロットフレーム0は、1フレー
ムを構成する10トラックの先頭の2トラックとして、
トラックF0の次に、トラックF1が配置されているこ
とを意味し、パイロットフレーム1は、トラックF0の
次にトラックF2が配置されていることを意味する。
【0051】すなわち、図3を参照して説明したよう
に、トラックは、F0,F1,F0,F2,F0,F
1,F0,F2の順に、形成される。民生用DVフォーマ
ットの場合、1フレームは10トラックで構成されるた
め、所定の1フレームは最初の2トラックを、トラック
F0,トラックF1として形成すると、次のフレームの
最初のトラックと次のトラックは、トラックF0、トラ
ックF2となる。このようなトラックパターンのいずれ
のパターンであるのかが、パイロットフレームにより表
される。
【0052】TIAのシンクブロックの、上述したよう
に、トラックの各ビットは、1または0があまり長く連
続しないようにするために、ランダマイズされる。その
結果、1シンクブロックが、図14に示すビットb29
乃至b0よりなる3シンクブロック(90ビット)のTI
Aのデータは、トラックF0の場合、図17に示すよう
になり、トラックF1の場合、図18に示すようにな
り、トラックF2の場合、図19に示すようになる。
【0053】TIAの次には、図7に示すように、280
ビットのポストアンブルが配置される。このポストアン
ブルは、トラックF0の場合、図20に示すようなデー
タとされ、トラックF1の場合、図21に示すようなデ
ータとされ、トラックF2の場合、図22に示すような
データとされる。
【0054】以上のITIセクタのデータは、シンクITI発
生部7により発生される。
【0055】ITIセクタの280ビットのポストアンブ
ルの次には、128575ビットの長さのメインセクタ
が配置されている。このメインセクタの構造は図23に
示されている。
【0056】同図に示すように、メインセクタは139
個のシンクブロックで構成され、各シンクブロックの長
さは、888ビット(111バイト)とされる。
【0057】最初の121個のシンクブロックは、16
ビットのシンク、24ビットのID、8ビットのシンクブ
ロック(SB)ヘッダ、760ビットのメインデータ、並び
に80ビットのパリティC1で構成される。シンクは、
シンクITI発生部7により発生される。IDは、誤り符号I
D付加部5により付加される。SBヘッダは、メインデー
タが、音声データ、映像データ、サーチ用の映像デー
タ、トランスポートストリームのデータ、AUXデータな
どのいずれであるのかを識別する識別情報を含んでい
る。このSBヘッダのデータは、端子3から、コントロー
ラ13より、システムデータの一種として供給される。
【0058】メインデータは、映像データである場合、
映像データ圧縮部1より供給され、音声データである場
合、音声データ圧縮部2より供給され、AUXデータであ
る場合、端子3を介してコントローラ13から供給され
る。
【0059】パリティC1は、各シンクブロックごと
に、ID、SBヘッダ、およびメインデータから、誤り符号
ID付加部5において計算され、付加される。
【0060】139個のシンクブロックのうちの最後の
18個のシンクブロックは、シンク、ID、パリティC2
およびC1で構成される。パリティC2は、図23にお
いて、SBヘッダまたはメインデータを、それぞれ縦方向
に計算することで求められる。この演算は、誤り符号ID
付加部5において行われる。
【0061】メインセクタの総データ量は、888ビッ
ト×139シンクブロック=123432ビットとな
り、24−25変換後の総データ量は、128575ビ
ットとなる。そのうちの実質的な最大データレートは、
回転ヘッド12の回転が60Hzに同期している場合、7
60ビット×121シンクブロック×10トラック×3
0Hz=27.588MHzとなる。このビットレートは、M
P@HLまたはMP@H-14によるHG映像データ、音声圧縮デー
タ、AUXデータ、サーチ用の映像データを記録するのに
充分なレートである。
【0062】メインセクタの次には、1250ビットの
サブコードセクタが配置されている。このサブコードセ
クタの構成は、図24に示されている。
【0063】1トラックのサブコードセクタは、10個
のサブコードシンクブロックで構成され、1サブコード
シンクブロックは、シンク、ID、サブコードデータ、お
よびパリティにより構成される。
【0064】この図24の1250ビットの長さ(24
−25変換後の長さ)のサブコードセクタの各サブコー
ドシンクブロックの先頭には、24−25変換される前
の長さで16ビットのシンクが配置され、その次には2
4ビットのIDが配置される。シンクは、シンクITI発生
部7により付加され、IDは、誤り符号ID付加部5により
付加される。
【0065】IDコードの次には、40ビットのサブコー
ドデータが配置される。このサブコードデータは、端子
3を介して、コントローラ13から供給されるものであ
り、例えば、トラック番号、タイムコード番号などを含
んでいる。サブコードデータの次には、40ビットのパ
リティが付加されている。このパリティは、誤り符号ID
付加部5により付加される。
【0066】24−25変換される前の120ビットの
サブコードシンクブロックのデータは、24−25変換
されて、125(=120×25/24)ビットとな
る。
【0067】サブコードセクタの次には、ポストアンブ
ルが配置される。このポストアンブルにはクロックを生
成するのに必要な、例えば、図25に示すようなパター
ンAとパターンBのデータが組み合わされて記録され
る。パターンAとパターンBは、それぞれの0と1の値
が逆になったパターンとされている。このパターンを適
当に組み合わせることにより、図4乃至図6に示すトラ
ックF0,F1,F2のトラッキングパターンを実現す
ることができる。なお、この図8のランパターンは、図
2の24−25変換部6により24−25変換された後
のパターンを表している。ポストアンブルの長さは、回
転ヘッド12の回転が60×1000/1001Hzに同
期するとき1550ビットとされ、60Hzに同期すると
き1425ビットとされる。
【0068】次に、図2の装置の動作について説明す
る。HD映像信号は、サーチ用の映像データ(サムネイル
の映像データ)とともに、映像データ圧縮部1に入力さ
れ、例えば、MP@HLまたはMP@H-14方式で圧縮される。音
声信号は、音声データ圧縮部2に入力され、圧縮され
る。端子3には、コントローラ13から、サブコードデ
ータ、AUXデータ、SBヘッダなどのシステムデータが供
給される。
【0069】スイッチ4は、コントローラ13により制
御され、映像データ圧縮部1より出力された映像データ
(サーチ用の映像データを含む)、音声データ圧縮部2
より出力された音声データ、あるいは、端子3から入力
されたシステムデータを、所定のタイミングで取り込
み、誤り符号ID付加部5に出力することで、これらのデ
ータを合成する。
【0070】誤り符号ID付加部5は、メインセクタの図
23に示す各シンクブロックに、24ビットのIDを付加
する。また、図23に示すパリティC1を、各シンクブ
ロック毎に計算し、付加するとともに、139シンクブ
ロックのうちの最後の18シンクブロックには、ヘッダ
とメインデータの代わりに、パリティC2を付加する。
【0071】また、誤り符号ID付加部5は、図24に示
すように、サブコードデータの各サブコードシンクブロ
ック毎に、24ビットのIDを付加するとともに、40ビ
ットのパリティを演算し、付加する。
【0072】誤り符号ID付加部5は、さらに、16トラ
ック分のデータを保持し、それらのデータを16トラッ
クの間でインタリーブする。
【0073】24−25変換部6は、誤り符号ID付加部
5より供給された24ビット単位のデータを、25ビッ
ト単位のデータに変換する。これにより、図4乃至図6
に示した、周波数f1,f2のトラッキング用のパイロ
ット信号の成分が強く出現するようになる。
【0074】シンクITI発生部7は、図23に示すよう
に、メインセクタの各シンクブロックに、16ビットの
シンクを付加する。また、シンクITI発生部7は、図2
4に示すように、サブコードセクタの各サブコードシン
クブロックに、16ビットのシンクを付加する。さら
に、シンクITI発生部7は、図25に示すポストアンブ
ルのランパターンを発生するとともに、図7に示すITI
セクタのデータを発生する。
【0075】これらのデータの付加(合成)は、より具
体的には、コントローラ13が、スイッチ8を切り換
え、シンクITI発生部7から出力されたデータと、24
−25変換部6が出力したデータを、適宜選択して変調
部9に供給するようにすることで行われる。
【0076】変調部9は、入力されたデータを、ランダ
マイズするとともに、DVフォーマットに対応する方式で
変調し、パラレルシリアル変換部10に出力する。パラ
レルシリアル変換部10は、入力されたデータをパラレ
ルデータからシリアルデータに変換し、増幅器11を介
して、回転ヘッド12に供給する。回転ヘッド12は、
入力されたデータを磁気テープ21に記録する。
【0077】図26は、以上のようにして、磁気テープ
21に記録されたデータを再生する再生系の構成例を表
している。
【0078】回転ヘッド12は磁気テープ21に記録さ
れているデータを再生し、増幅器41に出力する。増幅
器41は入力信号を増幅し、A/D変換部42に供給す
る。A/D変換部42は、入力された信号をアナログ信号
からデジタル信号に変換し、復調部43に供給する。復
調部43は、A/D変換部42より供給されたデータを、
変調部9におけるランダマイズに対応してデランダマイ
ズするとともに、変調部9における変調方式に対応する
方式で復調する。
【0079】シンクITI検出部44は、復調部43によ
り復調されたデータから、図23に示すメインセクタの
各シンクブロック毎のシンク、図24に示すサブコード
セクタの各サブコードシンクブロックのシンク、並びに
図7に示すITIセクタを検出し、誤り訂正ID検出部46
に供給する。25−24変換部45は、復調部43より
供給されたデータを、24−25変換部6における変換
に対応して、25ビット単位から24ビット単位のデー
タに変換し、誤り訂正ID検出部46に出力する。
【0080】誤り訂正ID検出部46は、シンクITI検出
部44より入力されたシンクを基に、誤り訂正処理、ID
検出処理、デインタリーブ処理を実行する。スイッチ4
7は、コントローラ13により制御され、誤り訂正ID検
出部46より出力されたデータのうち、映像データ(サ
ーチ用の映像データを含む)を映像データ伸長部48に
出力し、音声データを音声データ伸長部49に出力し、
サブコードデータ、AUXデータなどのシステムデータ
を、端子50からコントローラ13に出力する。
【0081】映像データ伸長部48は、入力された映像
データを伸長し、D/A変換して、アナログHD映像信号と
して出力する。音声データ伸長部49は、入力された音
声データを伸長し、D/A変換して、アナログ音声信号と
して出力する。
【0082】次に、その動作について説明する。回転ヘ
ッド12は、磁気テープ21に記録されているデータを
再生し、増幅器41により増幅させた後、A/D変換部4
2に供給する。A/D変換部42により、アナログ信号か
らデジタルデータに変換されたデータは、復調部43に
入力され、図2における変調部9におけるランダマイズ
と変調方式に対応する方式でデランダマイズされるとと
もに復調される。
【0083】なお、A/D変換部42の出力は、図示せぬ
サーボ回路にも供給され、そこで、ポストアンブルに記
録されているパターンAとパターンBのデータ(図2
5)が再生され、トラッキング用のパイロット信号が生
成され、トラッキング制御が実行される。
【0084】25−24変換部45は、復調部43によ
り復調されたデータを、25ビット単位のデータから2
4ビット単位のデータに変換し、誤り訂正ID検出部46
に出力する。
【0085】シンクITI検出部44は、復調部43より
出力されたデータから、図23に示すメインセクタのシ
ンク、あるいは、図24に示すサブコードセクタのシン
クを検出し、誤り訂正ID検出部46に供給する。誤り訂
正ID検出部46は、16トラック分のデータを記憶し、
デインタリーブ処理を行うとともに、図23に示すメイ
ンセクタのパリティC1,C2を利用して、誤り訂正処
理を行う。さらに誤り訂正ID検出部46は、メインセク
タのSBヘッダを検出し、各シンクブロックに含まれてい
るデータが、音声データ、映像データ、AUXデータ、サ
ーチ用の映像データなどのいずれであるのかを判定す
る。
【0086】誤り訂正ID検出部46はまた、図24に示
すサブコードセクタのパリティを利用して、サブコード
データの誤り訂正処理を行うとともに、IDを検出し、そ
のサブコードデータの種類を判定する。これにより、サ
ブコードデータが、トラック番号を表すのか、タイムコ
ード番号を表すのかなどが判ることになる。
【0087】スイッチ47は、誤り訂正ID検出部46に
より検出されたSBヘッダに基づいて、映像データおよび
サーチ用データを映像データ伸長部48に供給する。映
像データ伸長部48は、入力されたデータを、図2の映
像データ圧縮部1における圧縮方式に対応する方式で伸
長し、映像信号として出力する。
【0088】スイッチ47は、音声データを音声データ
伸長部49に出力する。音声データ伸長部49は、図2
の音声データ圧縮部2における圧縮方式に対応する方式
で入力された音声データを伸長し、音声信号として出力
する。
【0089】スイッチ47はまた、誤り訂正ID検出部4
6より出力されたAUXデータ、サブコードデータなどを
端子50からコントローラ13に出力する。
【0090】図27は、記録系の第2の実施の形態を表
している。この実施の形態においては、図2における場
合と同様に、MPEG方式で、HD映像信号と、それに対応す
る音声信号(HD音声信号)、並びにシステムデータ(HDシ
ステムデータ)を磁気テープ21に記録することができ
るだけでなく、従来の場合と同様の民生用のDVフォーマ
ットで、標準の品位の映像信号(Standard Definition
(SD)(SD映像信号))、SD音声信号、およびSDシステ
ムデータを記録することができるようになされている。
【0091】すなわち、図27の実施の形態において
は、図2における映像データ圧縮部1、音声データ圧縮
部2、端子3、スイッチ4、誤り符号ID付加部5を含
む、MPEG方式記録信号処理部61の他、SD映像信号、SD
音声信号、およびSDシステムデータを処理する民生用DV
方式記録信号処理部62が設けられている。スイッチ6
3は、コントローラ13により制御され、MPEG方式記録
信号処理部61の出力、または民生用DV方式記録信号処
理部62の出力のいずれか一方を選択し、24−25変
換部6に供給する。
【0092】その他の構成は、図2における場合と同様
である。
【0093】すなわち、この実施の形態においては、図
2に示した実施の形態の場合と同様に、HD映像信号と、
それに対応するHD音声信号、およびHDシステムデータ
が、磁気テープ21に記録される(その動作は、図2に
おける場合と同様であるので省略する)とともに、民生
用DV方式記録信号処理部62が、入力されたSD映像信号
と、それに対応するSD音声信号、並びにSDシステムデー
タを、DVフォーマットの形式で信号処理する。
【0094】民生用DV方式記録信号処理部62より出力
されたデータは、スイッチ63を介して、24−25変
換部6に供給され、24ビットを単位とするデータから
25ビットを単位とするデータに変換される。スイッチ
8は、所定のタイミングで、24−25変換部6が出力
するデータ、シンクITI発生部7が出力するITIデータ、
シンクもしくはアンブルを選択し、変調部9に出力す
る。変調部9は、入力されたデータを変調し、パラレル
シリアル変換部10に出力し、パラレルデータからシリ
アルデータに変換させる。パラレルシリアル変換部10
より出力されたデータは、増幅器11で増幅された後、
回転ヘッド12により、磁気テープ21に記録される。
【0095】このようにして、磁気テープ21には、図
1に示すようなDVフォーマットのトラックにデータが記
録される。
【0096】なお、図27のMPEG方式記録信号処理部6
1に内蔵されている図2の誤り符号ID付加部5は、図2
3に示すメインセクタのID、および図24に示すサブコ
ードセクタのIDに、いま記録されているデーが、MPEG方
式で圧縮されたデータであることを示す識別情報を記録
する。さらに、シンクITI発生部7は、図7のTIAの“AP
T2,APT1,APT0”を、SD映像信号を記録する場合、
“000”とし、HD映像信号を記録する場合、“11
1”とする。
【0097】図27における民生用DV方式記録信号処理
部62、24−25変換部6、ITI発生部64、スイッ
チ8、変調部9、パラレルシリアル変換部10、増幅器
11、回転ヘッド12は、従来の民生用DV方式のものを
そのまま用いることができる。そして、これらのうち、
24−25変換部6、スイッチ8、変調部9、パラレル
シリアル変換部10、増幅器11、回転ヘッド12は、
SD映像信号を記録する場合とHD映像信号を記録する場合
とで、共用することができる。
【0098】図28は、図27に示す記録系に対応する
再生系の構成例を表している。この構成例においては、
ID検出部81が、復調部43の出力から、図7に示すIT
IセクタのTIAに記録されているAPT2,APT1,APT0を
検出する。上述したように、“APT2,APT1,APT0”
の値は、民生用デジタルビデオカセットレコーダ(SD映
像信号)の場合、“000”とされ、HD映像信号の場
合、“111”とされている。従って、この値から再生
されているデータが、民生用DV方式のフォーマットのSD
映像信号のデータであるのか、またはHD映像信号のデー
タであるのかを識別することができる。
【0099】ID検出部81は、この識別結果に基づい
て、いま再生されているのが、HD映像信号のデータであ
る場合には、スイッチ82をMPEG方式再生信号処理部8
3側に切り換え、25−24変換部45より出力された
データを、MPEG方式再生信号処理部83に供給させる。
また、再生されたデータが民生用DV方式のSD映像信号の
データである場合には、スイッチ82は、図28におい
て上側に切り換えられ、25−24変換部45より出力
されたデータが、民生用DV方式再生信号処理部84に供
給される。
【0100】MPEG方式再生信号処理部83は、図26の
シンクITI検出部44、誤り訂正ID検出部46、スイッ
チ47、映像データ伸長部48、音声データ伸長部4
9、端子50などを内蔵している。
【0101】その他の構成は、図26における場合と同
様の構成とされている。
【0102】すなわち、この図28の実施の形態の場
合、ID検出部81が、復調部43が出力するデータか
ら、再生データがMPEG方式のデータ(HD映像信号のデー
タ)であるのか、民生用DV方式のデータ(SD映像信号の
データ)であるのかを検出し、MPEG方式のデータである
場合には、25−24変換部45より出力されたデータ
が、スイッチ82を介してMPEG方式再生信号処理部83
に供給され、処理される。この場合の処理は、図26に
おける場合と同様の処理となる。
【0103】一方、ID検出部81は、復調部43より出
力されたデータが、民生用DV方式のフォーマットのデー
タであると判定した場合、スイッチ82を切り替え、2
5−24変換部の出力を、民生用DV方式再生信号処理部
84に供給させる。民生用DV方式再生信号処理部84
は、入力されたデータを、DVフォーマットの方式で伸長
処理し、SD映像信号、SD音声信号、およびSDシステムデ
ータとして出力する。
【0104】この図28の構成のうち、回転ヘッド1
2、増幅器41、A/D変換部42、復調部43、25−
24変換部45は、SD映像信号を再生する場合と、HD映
像信号を再生する場合とで兼用することができる。
【0105】上述した一連の処理は、ハードウエアによ
り実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行
させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより
実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプロ
グラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコン
ピュータ、または、各種のプログラムをインストールす
ることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば
汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からイ
ンストールされる。
【0106】この記録媒体は、図2、図26乃至図28
に示すように、磁気テープ記録再生装置本体とは別に、
ユーザにプログラムを提供するために配布される、プロ
グラムが記録されている磁気ディスク31(フロッピデ
ィスクを含む)、光ディスク32(CD-ROM(Compact Dis
k-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を
含む)、光磁気ディスク33(MD(Mini-Disk)を含
む)、もしくは半導体メモリ34などよりなるパッケー
ジメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予
め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラム
が記録されているROMや、ハードディスクなどで構成さ
れる。
【0107】なお、本明細書において、記録媒体に記録
されるプログラムを記述するステップは、記載された順
序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずし
も時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に
実行される処理をも含むものである。
【0108】
【発明の効果】以上の如く、本発明の磁気テープ記録装
置および方法、並びに記録媒体のプログラムによれば、
第1のグループのデータ乃至第3のグループのデータ
を、磁気テープのトラック上において、離間せずに連続
するように合成し、磁気テープに記録するために供給す
るようにしたので、HD映像信号のデータに代表される、
データ量の多いデータを磁気テープ上にデジタル的に記
録することが可能となる。
【0109】本発明の磁気テープのフォーマットによれ
ば、第1のグループのデータ乃至第3のグループのデー
タを、トラック上において、両者の間が離間せずに連続
するように記録するようにしたので、HD映像信号のデー
タに代表される容量の多いデータを記録した磁気テープ
を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】DVフォーマットのトラックセクタの構成を説明
する図である。
【図2】本発明を適用した磁気テープ記録再生装置の記
録系の構成例を示すブロック図である。
【図3】図2の磁気テープのトラックフォーマットを説
明する図である。
【図4】図3のトラックに記録されるトラッキング用の
パイロット信号を説明する図である。
【図5】図3のトラックに記録されるトラッキング用の
パイロット信号を説明する図である。
【図6】図3のトラックに記録されるトラッキング用の
パイロット信号を説明する図である。
【図7】図3のトラックのセクタ配置を説明する図であ
る。
【図8】図7のITIプリアンブルのトラックF0のデー
タの構成例を示す図である。
【図9】図7のITIプリアンブルのトラックF1のデー
タの構成例を示す図である。
【図10】図7のITIプリアンブルのトラックF2のデ
ータの構成例を示す図である。
【図11】図7のSSAのトラックF0のデータの構成例
を示す図である。
【図12】図7のSSAのトラックF1のデータの構成例
を示す図である。
【図13】図7のSSAのトラックF2のデータの構成例
を示す図である。
【図14】図7のTIAのシンクブロックの構成を示す図
である。
【図15】図7のTIAのトラック情報を説明する図であ
る。
【図16】図7のTIAの構成を説明する図である。
【図17】図7のTIAのトラックF0のデータの構成例
を示す図である。
【図18】図7のTIAのトラックF1のデータの構成例
を示す図である。
【図19】図7のTIAのトラックF2のデータの構成例
を示す図である。
【図20】図7のITIポストアンブルのトラックF0の
データの構成例を示す図である。
【図21】図7のITIポストアンブルのトラックF1の
データの構成例を示す図である。
【図22】図7のITIポストアンブルのトラックF2の
データの構成例を示す図である。
【図23】図7のメインセクタの構成を説明する図であ
る。
【図24】図7のサブコードセクタの構成を説明する図
である。
【図25】図7のポストアンブルのパターンを説明する
図である。
【図26】本発明を適用した磁気テープ記録再生装置の
再生系の構成例を示すブロック図である。
【図27】本発明を適用した磁気テープ記録再生装置の
記録系の他の構成例を示すブロック図である。
【図28】本発明を適用した磁気テープ記録再生装置の
再生系の他の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 映像データ圧縮部, 2 音声データ圧縮部, 5
誤り符号ID付加部,6 24−25変換部, 7 シ
ンクITI発生部, 9 変調部, 21 磁気テープ,
43 復調部, 45 25−24変換部, 44
シンクITI検出部, 46 誤り訂正ID検出部, 48
映像データ伸長部, 49 音声データ伸長部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉廣 俊孝 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 榎本 沢朗 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C018 CA02 DC03 5C053 FA17 FA21 GA11 GB06 GB15 GB38 JA03 JA24 KA25 5D044 AB05 AB07 BC01 CC03 DE02 DE03 DE15 DE34 DE55 GK08 GK14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ヘッドにより磁気テープ上のトラッ
    クに、第1の映像データとは異なる品位の第2の映像デ
    ータを、デジタル的に記録する磁気テープ記録装置にお
    いて、前記第2の映像データと、それに対応する音声デ
    ータまたはサーチデータを含む第1のグループのデータ
    を取得する第1の取得手段と、 前記第1のグループのデータに関連するサブコードデー
    タを含む第2のグループのデータを取得する第2の取得
    手段と、 前記トラックに関する情報を含む第3のグループのデー
    タを取得する第3の取得手段と、 前記第1乃至第3のグループのデータを、前記磁気テー
    プのトラック上において、それぞれの間が離間せずに連
    続するように合成する合成手段と、 前記合成手段により合成されたデータを前記磁気テープ
    に記録するために前記回転ヘッドに供給する供給手段と
    を備えることを特徴とする磁気テープ記録装置。
  2. 【請求項2】 前記第3の取得手段は、前記第3のグル
    ープのデータとして、前記第2の映像データのフォーマ
    ットに対応する前記トラックに関する情報を取得するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の磁気テープ記録装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の取得手段は、前記映像データ
    として、高品位の映像データを取得し、 前記第1の取得手段により取得された前記高品位の映像
    データを、圧縮する圧縮手段をさらに備え、 前記合成手段は、前記圧縮手段により圧縮された前記高
    品位の映像データを合成することを特徴とする請求項1
    に記載の磁気テープ記録装置。
  4. 【請求項4】 前記圧縮手段は、MP@HLまたはMP@H-14方
    式で前記高品位の映像データを圧縮することを特徴とす
    る請求項3に記載の磁気テープ記録装置。
  5. 【請求項5】 前記映像データとして、圧縮された標準
    の映像データを取得する第4の取得手段をさらに備え、 前記第3の取得手段が取得する前記第3のグループのデ
    ータは、前記高品位の映像データを前記標準の映像デー
    タと識別する識別情報を含み、 前記合成手段は、前記圧縮手段により圧縮された前記高
    品位の映像データと、前記第4の取得手段が取得した、
    圧縮された前記標準の映像データのいずれか一方を選択
    して合成することを特徴とする請求項3に記載の磁気テ
    ープ記録装置。
  6. 【請求項6】 回転ヘッドにより磁気テープ上のトラッ
    クに、第1の映像データとは異なる品位の第2の映像デ
    ータを、デジタル的に記録する磁気テープ記録装置の磁
    気テープ記録方法において、前記第2の映像データと、
    それに対応する音声データまたはサーチデータを含む第
    1のグループのデータを取得する第1の取得ステップ
    と、 前記第1のグループのデータに関連するサブコードデー
    タを含む第2のグループのデータを取得する第2の取得
    ステップと、 前記トラックに関する情報を含む第3のグループのデー
    タを取得する第3の取得ステップと、 前記第1乃至第3のグループのデータを、前記磁気テー
    プのトラック上において、それぞれの間が離間せずに連
    続するように合成する合成ステップと、 前記合成ステップの処理により合成されたデータを前記
    磁気テープに記録するために前記回転ヘッドに供給する
    供給ステップとを含むことを特徴とする磁気テープ記録
    方法。
  7. 【請求項7】 回転ヘッドにより磁気テープ上のトラッ
    クに、第1の映像データとは異なる品位の第2の映像デ
    ータを、デジタル的に記録する磁気テープ記録装置を制
    御するプログラムにおいて、前記第2の映像データと、
    それに対応する音声データまたはサーチデータを含む第
    1のグループのデータを取得する第1の取得ステップ
    と、 前記第1のグループのデータに関連するサブコードデー
    タを含む第2のグループのデータを取得する第2の取得
    ステップと、 前記トラックに関する情報を含む第3のグループのデー
    タを取得する第3の取得ステップと、 前記第1乃至第3のグループのデータを、前記磁気テー
    プのトラック上において、それぞれの間が離間せずに連
    続するように合成する合成ステップと、 前記合成ステップの処理により合成されたデータを前記
    磁気テープに記録するために前記回転ヘッドに供給する
    供給ステップとを含むことを特徴とするコンピュータが
    読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  8. 【請求項8】 回転ヘッドによりデジタルデータがトラ
    ックに記録された磁気テープのフォーマットにおいて、
    第1の映像データとは異なる品位の第2の映像データ、
    音声データまたはサーチデータを含む第1のグループの
    データ、前記第1のグループのデータに関連するサブコ
    ードデータを含む第2のグループのデータ、並びに前記
    トラックに関する情報を含む第3のグループのデータ
    が、前記トラック上において、それぞれの間が離間せず
    に連続するように記録されていることを特徴とする磁気
    テープのフォーマット。
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