JP2001274534A - セラミックス銅回路基板およびその製造方法 - Google Patents

セラミックス銅回路基板およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ハンダ濡れ性を改善して半導体実装性および半
導体実装後の接合信頼性を向上させたセラミックス銅回
路基板を得るとともに、コスト低減を図ったセラミック
ス銅回路基板の製造方法を得る。 【解決手段】セラミックス基板表面に銅回路板を接合し
た構造を有するセラミックス銅回路基板において、銅回
路板の表面部分における含有酸素量が、100ppm以
下(0は含まず)であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に高出力トラン
ジスタおよびパワーモジュール等の実装に使用されるセ
ラミックス銅回路基板およびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】セラミックス基板に金属回路板を接合し
たセラミックス回路基板は、電子部品や機械部品等に広
く適用されている。
【0003】セラミックスと金属は、原子構造が異なる
ためセラミックス基板と金属回路板とを接合する場合に
は、反応性等の化学的性質、熱膨張率などの物理的性質
が大きく異なる。このため種々の接合方法が開発されて
いるが、主として直接接合法および活性金属法の二種類
の方法がある。
【0004】金属回路板を銅とした銅直接接合(DB
C:Direct BondingCopper)法
は、セラミックス基板と銅回路板とを銅(Cu)および
酸素(O)の共晶反応を利用して接合する方法である。
例えば、セラミックス基板として酸化アルミニウム(ア
ルミナ:Al)を適用した場合には、銅回路板
(Cu)中の酸素(O)と、セラミックス基板(Al
)中の酸素(O)との反応を利用して接合される。
【0005】一方、活性金属法は、セラミックス基板と
銅板との接合にAg、CuおよびTi等の活性な金属の
粉末に有機化合物等のバインダおよび溶媒を混合してな
るAg−Cu−Ti系ろう材を用い、このろう材により
接合する方法である。例えば、窒化アルミニウム(Al
N)焼結体をセラミックス基板としたセラミックス回路
基板は、以下のように製造される。
【0006】まず、Ag−Cu−Ti系ろう材を窒化ア
ルミニウム(AlN)基板上にスクリーン印刷し、この
印刷面上に銅(Cu)回路板を配置する。その後、約8
50℃の温度で加熱処理し、窒化アルミニウム基板と銅
回路板とを接合し、セラミックス銅回路基板とする。
【0007】ところで、近年、高出力トランジスタ、パ
ワーモジュール等の実装に使用されるセラミックス銅回
路基板は、最終的には産業機械等に搭載されるため、高
い実装信頼性が要求される。また、実装後であっても、
銅回路板とこの銅回路板に接合されるボンディングワイ
ヤとは、熱膨張係数の違いにより繰り返し応力に晒され
るため高い接合強度が要求される。従って、高実装性信
頼性を得るためにセラミックス銅回路基板表面のハンダ
濡れ性が良好であることが要求される。
【0008】例えば、特開平3−114280号公報に
は、銅の酸素含有量を50ppm以下(特に、30pp
m以下)とした銅回路板を有する窒化アルミニウムが掲
載されている。また、特開平5−213677号公報に
は、酸素含有量を15ppm以下とした銅板とアルミナ
あるいはAlN基板の接合方法が掲載されている。
【0009】これらの公知例に記載された活性金属法に
より製造されたセラミックス銅回路基板は、ろう材とし
て用いた活性金属のTiとセラミックス基板(AlN)
中のNとが共有結合してTiNとなり、このTiNによ
り接合層を形成しているため、極めて高い接合強度が得
られる。また、活性金属法では、当初より酸素含有量の
少ない銅回路基板を用いているため、最終的に得られる
セラミックス銅回路基板の銅回路板の酸素量をも低減で
き、酸化物の残存によるハンダ濡れ低下を防止できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、活性金
属法では高い接合強度を得られるものの、ろう材として
Ti、Cu、Agなどの高価な金属粉末を用いているた
め、DBC法に比較してコストがかかるといった問題を
有していた。
【0011】そこで、DBC法を用いて低コストを実現
するとともに、ハンダ濡れ性の改善が要求されることと
なった。
【0012】DBC法で作製したセラミックス銅回路基
板に高出力トランジスタ、パワーモジュール等の半導体
素子を実装する場合には、銅回路板表面を還元性雰囲気
中で清浄もしくはエッチング等の化学的処理を施すこと
により、銅回路板表面を清浄にするとともに銅回路板表
面の酸化を防止している。しかし、DBC法ではもとも
と酸素を介在させて接合する方法であるため、例えば、
酸素を200ppm以上含む銅回路板を用いる。このた
め、DBC接合を行った場合に、銅回路板中の酸素が銅
回路表面に析出するなどにより、銅回路表面部分のハン
ダ濡れ性が十分ではないという問題を有していた。従っ
て、DBC法により作製されたセラミックス銅回路基板
は、銅回路板のセラミックス基板との非接合面である表
面部分のハンダ濡れ性が悪いため各種半導体素子を実装
する場合に信頼性のある接合状態を保てていないのが現
状であった。従来、このような問題点を解決するために
半導体素子を実装する際に、還元性雰囲気中にて実装す
る方法も用いられていたが、還元性雰囲気とは一般的に
水素成分を含む雰囲気であり安全上の問題から必ずしも
好まれるものではなかった。
【0013】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、ハンダ濡れ性を改善して半導体
実装性および半導体実装後の接合信頼性を向上させたセ
ラミックス銅回路基板を得ることを目的とする。
【0014】また、DBC法の適用により、コスト低減
を図ったセラミックス銅回路基板の製造方法を得ること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために、銅回路板に含有される酸素量および
適用するセラミックス基板の種類を種々変えて研究した
結果、セラミックス銅回路板の接合工程において、窒素
雰囲気下で1060℃以上の温度で20分以上、好まし
くは30分以上の時間で接合することにより銅回路表面
に還元効果が現れることを見出した。そして、この還元
効果を用いて、銅回路板の表面部分における含有酸素量
を100ppm以下(0ppmは含まず)とし、銅回路
板のハンダ漏れ性を向上させることで、本願発明を完成
させたものである。従来のDBC法は接合時間が20分
未満であった。確かに、DBC法によれば20分未満、
例えば1060℃以上の温度で10分程度加熱すること
によりセラミックス基板と銅板を接合することは可能で
あるが、このようなセラミックス銅回路基板では銅回路
板表面の酸素量が100ppmを超えてしまいハンダ濡
れ性が十分ではなかった。これに対し、本発明では接合
時間を20分以上、さらには30分以上と長くすること
によりセラミックス基板と銅回路板を強固に接合すると
共に、非接合面である銅回路板表面に実質的な還元作用
を施すものである。
【0016】すなわち、請求項1記載の発明は、セラミ
ックス基板表面に銅回路板を接合した構造を有するセラ
ミックス銅回路基板において、前記銅回路板のセラミッ
クス基板との非接合面である表面部分における含有酸素
量が、100ppm以下(0は含まず)であることを特
徴とする。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載のセ
ラミックス銅回路基板において、銅回路板のセラミック
ス基板との接合面の含有酸素量が200〜400ppm
であることを特徴とする。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1または2
に記載のセラミックス銅回路基板において、銅回路板の
銅純度が99.96%以上であることを特徴とする。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1記載のセ
ラミックス銅回路基板において、セラミックス基板は、
窒化アルミニウム、窒化珪素、アルミナ、ジルコニア、
またはアルミナとジルコニアとの化合物からなることを
特徴とする。
【0020】請求項5記載の発明は、セラミックス基板
と銅回路板とを直接接合するセラミックス銅回路基板の
製造方法において、接合時の加熱温度を1060℃以上
とし、窒素流量を制御して銅回路板表面の酸素量を10
0ppm以下としたセラミックス銅回路基板を得ること
を特徴とする。
【0021】本発明において、接合時の温度は1060
℃以上としているが、好ましくは1065〜1083℃
である。1065℃未満では、接合に必要なCu−O系
共晶体の生成が十分ではなく、1083℃を超えると銅
板の融点を超えてしまうので好ましくない。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項3記載のセ
ラミックス銅回路基板の製造方法において、銅回路板と
して、200〜400ppmの酸素を含む銅を用いるこ
とを特徴とする。
【0023】請求項7記載の発明は、請求項3記載のセ
ラミックス銅回路基板の製造方法において、銅回路板表
面の酸素量を100ppm以下にするために窒素気流中
に30分以上保持することを特徴とする。
【0024】接合時の窒素雰囲気は酸素含有量100p
pm以下が好ましい。酸素含有量が100ppmを超え
ると銅回路板の表面を酸化してしまうため銅回路板の表
面の酸素量が100ppmを超え易くなる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、実施例1ないし実施例5、比較例1ないし比較例5
を用いて説明する。
【0026】実施例1(試料No.1〜試料No.3) AlNの原料粉末に、焼結助剤を添加して原料混合体を
得た。焼結助剤として、AlおよびYをA
lN原料粉末に対して、Alを1wt%、Y
を3wt%添加した。
【0027】次に、この原料混合体にバインダおよび溶
剤を添加した後、ドクターブレード法により厚さ0.8
mmのシート形状に形成した。その後、脱脂工程を経た
後、1750℃から1800℃の温度範囲で2時間焼結
を行った。
【0028】焼結後、シートを縦50mm、横25mm
の大きさの区画に切断した。
【0029】このようにして得られた厚さ0.8mmの
AlN基板を空気雰囲気中の加熱炉に導入して、130
0℃の温度にて12時間加熱し、AlN基板全表面に酸
化物層(Al皮膜)を形成した。
【0030】次に、AlN基板に接合する銅回路板を準
備した。
【0031】銅回路板は、酸素を280〜400ppm
含有するタフピッチ電解銅(純度99.96%)からな
り、厚さが0.3mmである。この銅回路板を縦30m
m×横20mmの形状に切断した。
【0032】このようにして得られた銅回路板を酸化処
理したAlN基板の表面側に接触配置する一方、AlN
基板の背面側に縦45mm×横20mm×厚さ0.13
mmの銅板を裏当て材として接触配置した。
【0033】上記の形状を有する銅回路板および裏当て
材を配したものを、表1に示す窒素ガス雰囲気および温
度に設定した加熱炉に挿入し、表1に示す時間加熱する
ことで、AlN基板の上下面に銅回路板を直接接合した
試料No.1ないしNo.3のセラミックス銅回路基板
を得た。各試料のセラミックス銅回路基板の銅回路板表
面をEPMA(electron probe for
microanalysis)または2次イオン質量
分析法(secondary ion−mass sp
ectrography:略称SIMS)により分析し
たところ、試料No.1の回路表面酸素量は8ppm、
試料No.2の回路表面酸素量は43ppm、試料N
o.3の回路表面酸素量は92ppmであった。
【0034】
【表1】
【0035】実施例2(試料No.4、試料No.5) 本実施例においては、セラミックス基板として、厚さ
0.8mmの窒化ケイ素(Si)基板を用い、試
料No.4およびNo.5のセラミックス銅回路基板を
作製した。なお、製造手順は実施例1と同様である。各
試料の回路表面酸素量を表1に示す。
【0036】実施例3(試料No.6、試料No.7) 本実施例においては、セラミックス基板として、厚さ
0.8mmのアルミナ(Al)基板を用いた。製
造手順は実施例1とほぼ同様であるが、アルミナ基板で
あることから、基板表面に酸化膜を形成しなかった。各
試料の回路表面酸素量を表1に示す。
【0037】実施例4(試料No.8、試料No.9) 本実施例においては、セラミックス基板として、厚さ
0.8mmのジルコニア(ZrO)基板を用いた。製
造手順は実施例1とほぼ同様であるが、ジルコニア基板
であることから、基板表面に酸化膜を形成しなかった。
各試料の回路表面酸素量を表1に示す。
【0038】実施例5(試料No.10、試料No.1
1) 本実施例においては、セラミックス基板として、厚さ
0.8mmのアルミナとジルコニアの化合物(Al
を60wt%とZrOを40wt%添加した混合
物)基板を用いた。製造手順は実施例1とほぼ同様であ
り、アルミナとジルコニアの化合物基板であることか
ら、基板表面に酸化膜を形成しなかった。各試料の回路
表面酸素量を表1に示す。
【0039】比較例1(試料No.12〜試料No.1
5) 本比較例においては、セラミックス基板として、厚さ
0.8mmの窒化アルミニウム(AlN)基板を用い
た。製造手順は、実施例1とほぼ同様である。実施例1
と異なるのは、セラミックス基板と銅回路板とを接合す
る際の接合条件である窒素ガスの雰囲気、接合時間およ
び接合温度を本発明の範囲外としたものであり、試料N
o.12およびNo.13は窒素雰囲気条件を、試料N
o.14は接合温度を、試料No.15接合時間をそれ
ぞれ変えたものである。このような接合条件下で作製さ
れたセラミックス銅回路基板の表面をEPMAもしくは
SIMS分析したところ、試料No.12ないし試料N
o.15は銅回路板の表面の酸素量がいずれも100p
pmを超えるものであった。なお、試料No.14は接
合温度が1000℃と低いため十分な接合体を得られな
かったため、銅回路板の表面の酸素量の測定は行わなか
った。
【0040】比較例2(試料No.16、試料No.1
7) 本比較例においては、セラミックス基板として、厚さ
0.8mmの窒化ケイ素(Si)基板を用いた。
製造手順は実施例2とほぼ同様である。実施例2と異な
るのは、表1に示す窒素ガス雰囲気を変えて、試料N
o.16は回路表面酸素量を141ppmとし、試料N
o.17は回路表面酸素量を125ppmとしたことで
ある。
【0041】比較例3(試料No.18、試料No.1
9) 本比較例においては、厚さ0.8mmのアルミナ(Al
)基板を用いた。製造手順は、実施例3とほぼ同
様である。実施例3と異なるのは、表1に示す窒素ガス
雰囲気を変えて、試料No.18は回路表面酸素量を1
53ppmとし、試料No.19は回路表面酸素量を1
44ppmとしたことである。
【0042】比較例4(試料No.20、試料No.2
1) 本比較例においては、厚さ0.8mmのジルコニア(Z
rO)基板を用いた。製造手順は、実施例4とほぼ同
様である。実施例4と異なるのは、表1に示す窒素ガス
雰囲気を変えて、試料No.20は回路表面酸素量を1
37ppmとし、試料No.21は回路表面酸素量を1
37ppmとしたことである。
【0043】比較例5(試料No.22、試料No.2
3) 本比較例においては、厚さ0.8mmのアルミナとジル
コニアの化合物(Al を60wt%とZrO
40wt%添加した混合物)基板を用いた。製造手順は
実施例5とほぼ同様である。実施例5と異なるのは、表
1に示す窒素ガス雰囲気を変えて、試料No.20は回
路表面酸素量を125ppmとし、試料No.23は回
路表面酸素量を143ppmとしたことである。
【0044】このようにして得られた実施例1ないし実
施例5および比較例1ないし比較例5の各試料につい
て、フラックスを使用し、Sn:Pb=6:4の割合と
したハンダにおける濡れ性を評価した。濡れ性の評価
は、濡れ率(%)の測定により行い、この濡れ率はハン
ダ付けを行なった面積に対する濡れた面積の割合を算出
したものである。この結果を表1に示す。
【0045】表1に示すように、銅回路板表面部分の含
有酸素量が100ppmを超える比較例の各試料と比較
して、本実施例のように、銅回路板表面部分の含有酸素
量を100ppm以下とすることにより、試料No.1
ないし試料No.11はいずれもハンダ濡れ率が90%
以上、さらには94%以上であり、セラミックス基板の
種類によらずハンダ濡れ性を向上できる。
【0046】従って、本実施形態によれば、銅回路板中
の酸素含有量を100ppm以下とすることにより、濡
れ性を大幅に改善できるため、高い半導体実装性を得ら
れる。そのためセラミックス銅回路基板の製造後に銅回
路板の表面に存在する酸素成分等を除去する必要がない
ため半導体実装工程を簡素化できる。特に、エッチング
等の化学処理は廃液等の問題もあることから環境問題に
も対応可能である。
【0047】また、DBC法では、セラミックス基板と
銅回路板との接触面を微視的に見た場合、酸素(O)の
部分が空洞となった凹凸接触面となるため、活性金属法
と比較して、半導体実装後の使用時の温度変化による残
留応力はある程度小さい値となる。このため、使用時の
温度変化による接合面の損傷を防止できることから、半
導体実装性のみならず、半導体実装後のセラミックス回
路基板の接合信頼性を得ることができる。
【0048】さらに、本実施形態によれば、セラミック
ス基板と銅回路板とを直接接合するDBC法を適用して
いるため、高価な金属を用いる活性金属法を用いる場合
と比較してコスト低減を図ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
窒素ガスにより雰囲気制御を行い、銅板を直接接合させ
た回路基板を作製する際、窒素ガス量に応じて、銅回路
板表面の酸素量を100ppm以下に制御することで、
ハンダ濡れ性を改善し、半導体実装性および半導体実装
後の接合信頼性を向上できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 1/03 610 H01L 23/14 C 1/09 25/04 C 3/38 (72)発明者 田中 忠 神奈川県横浜市鶴見区末広町二丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 4E351 AA09 BB01 BB24 BB30 CC19 CC31 CC33 DD04 DD33 GG01 GG15 5E343 AA02 AA24 AA39 BB15 BB24 BB67 DD55 EE32 GG02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックス基板表面に銅回路板を接合
    した構造を有するセラミックス銅回路基板において、前
    記銅回路板のセラミックス基板との非接合面である表面
    部分における含有酸素量が、100ppm以下(0は含
    まず)であることを特徴とするセラミックス銅回路基
    板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のセラミックス銅回路基板
    において、銅回路板のセラミックス基板との接合面の含
    有酸素量が200〜400ppmであることを特徴とす
    るセラミックス銅回路基板。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のセラミックス
    銅回路基板において、銅回路板の銅純度が99.96%
    以上であることを特徴とするセラミックス銅回路基板。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のセラミックス銅回路基板
    において、セラミックス基板は、窒化アルミニウム、窒
    化珪素、アルミナ、ジルコニア、またはアルミナとジル
    コニアとの化合物からなることを特徴とするセラミック
    ス銅回路基板。
  5. 【請求項5】 セラミックス基板と銅回路板とを直接接
    合するセラミックス銅回路基板の製造方法において、接
    合時の加熱温度を1060℃以上とし、窒素流量を制御
    して銅回路板表面の酸素量を100ppm以下としたセ
    ラミックス銅回路基板を得ることを特徴とするセラミッ
    クス銅回路基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3記載のセラミックス銅回路基板
    の製造方法において、銅回路板として、200〜400
    ppmの酸素を含む銅を用いることを特徴とするセラミ
    ックス銅回路基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項3記載のセラミックス銅回路基板
    の製造方法において、銅回路板表面の酸素量を100p
    pm以下にするために窒素気流中に30分以上保持する
    ことを特徴とするセラミックス銅回路基板の製造方法。
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