JP2001274167A - シリコン半導体基板およびその製造方法 - Google Patents
シリコン半導体基板およびその製造方法Info
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Abstract
酸素析出が起こって重金属ゲッタリング能力があり、か
つ表面の結晶欠陥がなくデバイス特性に優れたシリコン
半導体基板、およびその製造方法を提供することを目的
とする。 【解決手段】 シリコン単結晶において基板窒素濃度が
1×1013/cm3以上である単結晶から切り出したシ
リコン単結晶ウエハに、エピ層を堆積したときに、積層
欠陥(リング状分布積層欠陥)が0.5個/cm2以下
であること、あるいは転位(転位ピット欠陥)がウエハ
全面に渡って0.5個/cm2以下であることを特徴と
するシリコン単結晶基板およびその製造方法である。
Description
板及びその製造方法に関するもので、特に、ゲッタリン
グ特性に優れ、かつ表面欠陥が少なくTDDB特性に優
れた品質のシリコン半導体基板、及びその製造方法に関
するものである。
られるチョクラルスキー法により製造されるシリコン半
導体基板には結晶製造中に混入した酸素が過飽和に存在
しており、それが後のデバイスプロセス中に析出してウ
エハ内部に酸素析出物が形成される。この酸素析出物が
ウエハ内部に十分な量存在した場合、デバイスプロセス
中に混入してくる重金属はウエハ内部に吸収され、デバ
イス活性層であるウエハ表面は清浄に保たれる。このよ
うな技術をイントリンシックゲッタリングと呼び、重金
属汚染によるデバイス特性劣化を防止する効果があるた
め、シリコン単結晶基板にはデバイスプロセス中に適度
の酸素析出が起こることが求められている。
リコン単結晶ウエハの上に、エピタキシャル法によりシ
リコン単結晶層(エピ層)を堆積させた、シリコン半導
体基板(所謂エピウエハ)が用いられてきている。しか
し、エピウエハは、その製造プロセス上で1100℃以
上の高温熱処理を経るため、デバイスプロセス中の酸素
析出が起こらなくなり、ゲッタリング特性がシリコン単
結晶ウエハに比べて劣ることが分かってきた。この原因
は、エピ層堆積プロセスの高温熱処理中に、その後のデ
バイスプロセスにおいて酸素析出の核となる酸素析出核
が消滅するためと考えられる。
を補うため、例えば特開平8-250506号公報に
は、ウエハ内部に酸素析出物を形成する熱処理工程と、
酸素析出物密度を制御するための温度保持工程を施した
後、ウエハ表面にエピ層を成長させたエピウエハが提案
されている。また、特開平9-199507号公報で
は、特定の熱処理により、表面よりほぼ均一にSiO2
析出物を所定量含有させた後に、エピ層成長させたエピ
ウエハが提案されている。これらの結晶では、エピ層堆
積の高温熱処理中でも消えないような酸素析出核が作り
込まれているため、エピウエハになった後もデバイスプ
ロセス中で酸素析出が十分起こり、ゲッタリング特性に
優れている。しかし、上記方法では、エピ層堆積プロセ
ス中でも消えないような酸素析出物を作り込むためのウ
エハの熱処理工程が複雑なものとなるため、生産性を損
なうとともにウエハコストを増大させるという問題点が
あった。
を促進させる手法も提案されている。特に、窒素を添加
した場合、酸素析出の核が安定となりエピ層堆積後も酸
素析出が起こることが分かってきた。例えば、特開平1
1-189493号公報には、窒素を1×1013/cm3
以上添加したシリコンウエハにエピ層を堆積すること
で、その後のプロセス熱処理で十分な析出が起こり、ゲ
ッタリング特性に優れたエピウエハを製造することが提
案されている。本方法は、OSF領域がシリコン単結晶
ウエハ内に存在するような窒素添加シリコン単結晶ウエ
ハを使うことを特徴としている。しかし、そのような窒
素添加シリコン単結晶ウエハにエピ層を堆積した場合、
シリコン単結晶ウエハのOSF領域に当たる部分に堆積
されたエピ層の中に結晶欠陥が発生し、TDDB(Time
Dependent Dielectric Breakdown:経時絶縁破壊)特
性などのデバイス特性を低下させてしまう。そのため、
この方法では、エピウエハとして実用的ではない。
ン単結晶ウエハにエピ層を堆積した時に発生する結晶欠
陥は、エピ層堆積する前のシリコン単結晶ウエハの品質
に起因していることがわかってきた。よって、窒素添加
シリコン単結晶ウエハをエピウエハの基板として使用す
る場合は、従来の酸素析出という品質の他に、エピ層に
欠陥が発生しないような品質の窒素添加シリコン単結晶
ウエハを作り込む必要がある。
の結晶品質を改善することにより、エピ層に欠陥がな
く、更にデバイスプロセス中の酸素析出能に優れ、重金
属のゲッタリング能力も良好であるようなシリコン半導
体基板、及びそのようなシリコン半導体基板の製造方法
を提供するものである。
融液中に窒素を添加し、種々の育成条件でシリコン単結
晶を製造し、その結晶から切り出したシリコン単結晶ウ
エハにエピ層堆積を行って、エピ層に生成する結晶欠陥
を調査した。同時に、エピ層堆積前の状態でのシリコン
単結晶ウエハの品質も詳細に調査した。その結果、エピ
層には、後に述べる二種類の結晶欠陥が発生し、これら
結晶欠陥は、エピ層堆積前の窒素添加シリコン単結晶ウ
エハに存在している微小欠陥の内、シリコン単結晶ウエ
ハ表面に露出していたものが、エピ層に転写されて形成
されたものであることがわかった。詳細な検討の結果、
エピ層結晶欠陥の発生を防止するためには、(a) 結
晶製造条件の最適化により窒素添加シリコン単結晶ウエ
ハの微小欠陥をなくす、(b) エピ層堆積前の前処理
で窒素添加シリコン単結晶ウエハの微小欠陥を消滅させ
る、と言う二つの方法が有効であることが判明し、これ
らの知見を以て、本発明を完成した。
スキー法により製造された窒素含有シリコン単結晶から
切り出したシリコン単結晶ウエハの表面に、エピタキシ
ャル法によりシリコン単結晶層(エピ層)を堆積してな
るシリコン半導体基板であって、前記シリコン単結晶ウ
エハの窒素濃度が1×1013atoms/cm3以上1
×1016atoms/cm3以下であり、前記シリコン
半導体基板の全面に渡って、{111}面上の格子間原
子型積層欠陥(リング状分布積層欠陥)が、エピ層中に
0.5個/cm2以下であることを特徴とするシリコン
半導体基板、(2) チョクラルスキー法により製造さ
れた窒素含有シリコン単結晶から切り出したシリコン単
結晶ウエハの表面に、エピタキシャル法によりシリコン
単結晶層(エピ層)を堆積してなるシリコン半導体基板
であって、前記シリコン単結晶ウエハの窒素濃度が1×
1013atoms/cm3以上1×1016atoms/
cm3以下であり、前記シリコン半導体基板の全面に渡
って、選択エッチング後に観察される転位(転位ピット
欠陥)が、エピ層中に0.5個/cm2以下であること
を特徴とするシリコン半導体基板、(3) チョクラル
スキー法により製造された窒素含有シリコン単結晶から
切り出したシリコン単結晶ウエハの表面に、エピタキシ
ャル法によりシリコン単結晶層(エピ層)を堆積してな
るシリコン半導体基板であって、窒素濃度が1×1013
atoms/cm3以上1×1016atoms/cm3以
下であり、かつ該ウエハ全面に渡って、サイズ50nm
以上のボイド密度が5×105/cm3以上5×107/
cm3以下であるシリコン単結晶ウエハの表面に、エピ
タキシャル法によりエピ層を堆積してなることを特徴と
するシリコン半導体基板、(4) チョクラルスキー法
により製造された窒素含有シリコン単結晶から切り出し
たシリコン単結晶ウエハの表面に、エピタキシャル法に
よりシリコン単結晶層(エピ層)を堆積してなるシリコ
ン半導体基板であって、窒素濃度が1×1013atom
s/cm3以上1×1016atoms/cm3以下であ
り、かつ該ウエハ全面に渡って、直径1μm以上の転位
ループが1×104/cm3以下であるシリコン単結晶ウ
エハの表面に、エピタキシャル法によりエピ層を堆積し
てなることを特徴とするシリコン半導体基板、(5)
前記シリコン単結晶ウエハの炭素濃度が1×1016at
oms/cm 3以上1×1018atoms/cm3以下で
ある(1)〜(4)の何れか1項に記載のシリコン半導
体基板、(6) 窒素を1×1016atoms/cm3
以上1.5×1019atoms/cm3以下含有するシ
リコン融液を用いて、チョクラルスキー法により、引上
速度をV[mm/min]、融点〜1350℃までの結
晶成長軸方向の平均温度勾配をG[℃/mm]とした
時、基板抵抗率ρ[Ωcm]を0.5Ωcm<ρ<30
Ωcmとする場合、V/G[mm2/℃min]≦0.
13であり、基板抵抗率ρ[Ωcm]を0.0Ωcm<
ρ≦0.5Ωcmとする場合、V/G[mm 2/℃mi
n]≦0.32である条件で、シリコン単結晶を成長さ
せた後に、該単結晶から切り出したシリコン単結晶ウエ
ハの表面に、エピタキシャル法によりシリコン単結晶層
を堆積することを特徴とするシリコン半導体基板の製造
方法、(7) 窒素を1×1016atoms/cm3以
上1.5×1019atoms/cm3以下含有するシリ
コン融液を用いて、チョクラルスキー法により製造され
たシリコン単結晶から切り出したシリコン単結晶ウエハ
を、非酸化性雰囲気あるいは水素雰囲気で1100℃以
上で60秒以上熱処理した後に、該ウエハ表面にエピタ
キシャル法によりシリコン単結晶層を堆積することを特
徴とするシリコン半導体基板の製造方法、(8) 窒素
を1×1016atoms/cm3以上1.5×1019a
toms/cm3以下含有するシリコン融液を用いて、
チョクラルスキー法により、引上速度をV[mm/mi
n]、融点〜1350℃までの結晶成長軸方向の平均温
度勾配をG[℃/mm]とした時、基板抵抗率ρ[Ωc
m]を0.5Ωcm<ρ<30Ωcmとする場合、V/
G[mm2/℃min]≧0.15であり、基板抵抗率
ρ[Ωcm]を0.0Ωcm<ρ≦0.5Ωcmとする
場合、V/G[mm 2/℃min]≧0.36である条
件で、成長させたシリコン単結晶から切り出したシリコ
ン単結晶ウエハの表面に、エピタキシャル法によりシリ
コン単結晶層を堆積することを特徴とするシリコン半導
体基板の製造方法、(9) 窒素を1×1016atom
s/cm3以上1.5×1019atoms/cm3以下含
有するシリコン融液を用いて、チョクラルスキー法によ
り、引上速度をV[mm/min]、融点〜1350℃
までの結晶成長軸方向の平均温度勾配をG[℃/mm]
とした時、基板抵抗率ρ[Ωcm]を0.5Ωcm<ρ
<30Ωcmとする場合、V/G[mm2/℃min]
≦0.10であり、基板抵抗率ρ[Ωcm]を0.0Ω
cm<ρ≦0.5Ωcmとする場合、V/G[mm 2/
℃min]≦0.30である条件で、成長させたシリコ
ン単結晶から切り出したシリコン単結晶ウエハの表面
に、エピタキシャル法によりシリコン単結晶層を堆積す
ることを特徴とするシリコン半導体基板の製造方法、
(10) 前記シリコン融液に、さらに炭素を1×10
17atoms/cm3以上1×1019atoms/cm3
以下含有する(6)〜(9)の何れか1項に記載のシリ
コン半導体基板の製造方法、である。
リング能力を確保するためには、ある一定値以上の窒素
を添加する必要がある。窒素濃度としては、1×1013
atoms/cm3以上、より望ましくは2×1013a
toms/cm3以上が適当である。窒素濃度が1×1
013atoms/cm3未満の場合、エピ層堆積後の酸
素析出物密度が108/cm3未満となるため、ゲッタリ
ング能力が不足してしまう。窒素濃度が高くなると多結
晶化しやすくなるため、窒素濃度上限は1×1016at
oms/cm3以下が適当である。窒素添加のみでもゲ
ッタリング能としては十分であるが、ユーザーの要望と
して、より高密度の酸素析出物が求められることもあ
る。その場合は、窒素と同時に炭素を添加することが効
果的である。炭素は、800℃以下の低温熱処理におけ
る析出促進に効果があるのに対し、窒素は、900℃以
上の高温熱処理における析出促進に効果があるため、両
者を添加することで、デバイスプロセス中の低温・高温
両方で酸素析出が起こり、析出物密度を増やすことが出
来る。炭素濃度としては、1×1016atoms/cm
3以上、より好ましくは3×1016atoms/cm3以
上が適当である。炭素濃度が1×1016atoms/c
m3未満の場合は、特に1100℃以下の熱処理で構成
される低温CMOSプロセスの場合に109/cm3未満
の析出物密度となるため、添加効果が認められない恐れ
がある。また、炭素濃度が高くなると多結晶化しやすく
なるため、炭素濃度上限は1×1019atoms/cm
3以下が適当である。
示すような3種類の欠陥領域(ボイド領域、OSF領
域、I領域)が存在する。これらの欠陥領域の分布は、
炭素添加の有無に関わらず、V/G(結晶成長速度/固
液界面の結晶軸方向温度勾配)と窒素濃度、基板抵抗率
のパラメーターで一義的に決定される。ボイド領域と
は、結晶育成中に過剰の原子空孔が導入される領域であ
り、それらの原子空孔が凝集してできたボイド欠陥が存
在する。OSF領域は、シリコン単結晶ウエハを酸化熱
処理したときに、酸化誘起積層欠陥(Oxidation induce
d Stacking Fault:以後OSFと呼ぶ)が発生する領域
である。I領域とは、結晶育成中に過剰の格子間原子が
導入される領域である。V/Gが大きくなると、ボイド
領域がウエハ全面に渡って広がり、V/Gが小さくなる
と、ボイド領域がウエハ中心に収縮し、I領域がウエハ
全面に広がるようになる。OSF領域は、ボイド領域と
I領域の境界に位置する。
Si結晶から切り出したシリコン単結晶ウエハにエピ層
を堆積した場合、基板となるシリコン単結晶ウエハとは
別に、エピ層のみに形成される特有な結晶欠陥として、
リング状分布積層欠陥と転位ピット欠陥の2種類が発生
することが明らかになった。
に、シリコン単結晶ウエハとエピ層界面からエピ層表面
へ伸びる{111}面上の格子間原子型積層欠陥であ
り、(100)ウエハにエピ堆積を行った場合、エピ膜
厚をT[μm]としたときに、辺長がほぼT×√2[μ
m]となる正三角形の構造を取る。このリング状分布積
層欠陥は、表面異物計で見たときに、ウエハ上の異物と
同じような散乱像として見えることから、エピ層堆積後
のウエハを表面異物計で測ることにより、その個数を評
価することが出来る。
ピ層界面からエピ層表面へ伸びる一本あるいは数本の転
位である。この転位ピット欠陥は、エピ層堆積後のウエ
ハをそのまま表面異物計等で測っても検出されず、エピ
層堆積後のウエハ表面をライトエッチ・セコエッチ等の
選択エッチングを行うことでできるピットを数えること
によって、その個数を評価することが出来る。なお、そ
の際、選択エッチングのエッチング量[μm]は、エピ
層膜厚T[μm]より少なくする。
超、あるいは転位ピット欠陥が0.5個/cm2超存在
した場合、例えば電極面積20mm2のデバイスにおい
て、これらの欠陥によって破壊が引き起こされる確率が
10%を越える。これらの欠陥が多数存在する電極は、
TDDB特性などの電気特性が劣化するため、このよう
な欠陥を多数内在するウエハは、高品質デバイス用のシ
リコン半導体基板として使うことができない。
位置を詳細に調査した結果、図4に示すように、エピ層
堆積前のシリコン単結晶ウエハの欠陥状態と対応してい
ることがわかった。
エピ層堆積前のシリコン単結晶ウエハにおいて、OSF
領域の内側(すなわちボイド領域寄り)であることがわ
かった。この領域では、サイズ50nm以上になりきれ
なかった原子空孔集合体が微小酸素析出物となり、自ら
の体積膨張で吐き出した格子間原子が周囲に凝集して、
微小な格子間原子型積層欠陥を形成していると考えられ
る。そのような格子間原子型積層欠陥の上にエピ層を堆
積することにより、格子間原子型積層欠陥がエピ層に転
写して、リング状分布積層欠陥が形成されると推察され
る。種々の結晶でシリコン単結晶ウエハの欠陥分布とリ
ング状分布積層欠陥分布との位置関係を詳細に調査した
結果、ウエハ全面でサイズ50nm以上のボイド密度が
5×10 5/cm3以上になっているようなウエハ、もし
くは、ボイド領域がウエハ中心に収縮し消滅してしまっ
ているウエハにおいては、エピ層堆積後のリング状分布
積層欠陥が0.5個/cm2以下に抑えられることが明
らかとなった。なお、前者のような、ウエハ全面でサイ
ズ50nm以上のボイド密度が5×105/cm3以上に
なっているウエハはOSF領域がウエハ外側に完全に除
外されたものである。サイズ50nmのボイド密度が0
/cm3以上5×105/cm3未満であるような領域に
は、リング状分布積層欠陥が0.5個/cm2超発生す
ることもわかった。そのような領域では、上述したよう
な微小な格子間原子型積層欠陥が存在しているものと考
えられる。必要以上にボイドが多くなると、エピ層への
ボイドの転写が起こり、エピ層のTDDB特性が劣化す
るので、ボイド密度は5×10 7/cm3以下に抑えてお
くことが望ましい。
堆積前のシリコン単結晶ウエハにおいてOSF領域であ
り、かつ前記リング状分布積層欠陥が発生する領域の外
側であることがわかった。また、エピ層堆積前のシリコ
ン単結晶ウエハの前記領域には、直径が1μm以上の転
位ループが存在することが明らかとなった。この領域で
は、原子空孔集合体から形成された微小酸素析出物の個
数がリング状分布積層欠陥領域より多いため、吐き出さ
れる格子間原子の濃度が増加した結果、析出物周囲の積
層欠陥がアンフォールトして前述のような転位ループと
なったと考えられる。なお、この転位ループとは従来よ
り発見されているI領域の転位クラスター(H. Takeno
et al. Mat. Res. Soc. Symp. Proc. vol. 262, 1992)
とは発生原因が異なる別の欠陥である。すなわち、I領
域の転位クラスターは過剰に導入されたIそのものが自
然に集合してできたものであるのに対して、ここで述べ
ている転位ループは微小酸素析出物が発生原因であり、
転位ループの中心付近に酸素析出物が存在していること
が特徴である。そのような転位ループは、エピ堆積した
ときに消滅することなしにエピ層に転写されてしまうた
め、転位ピット欠陥が形成されると推察される。種々の
結晶で転位ループと転位ピット欠陥の関係を詳細に調査
した結果、直径1μm以上の転位ループが1×104/
cm3超存在する領域では、転位ループが0.5個/c
m2超になることがわかった。このことは、エピ層堆積
前のシリコン単結晶ウエハにおいて、ウエハミラー面か
ら0.5μmより浅い領域に存在する転位ループが、エ
ピ層堆積前のシリコン単結晶ウエハ表面に顔を出し、エ
ピ層堆積後、エピ層に転写されるためと考えられる。
コン単結晶ウエハのOSF領域に存在するgrown-
in結晶欠陥がエピ層に転写して発生することがわかっ
た。そのため、エピ層堆積前にgrown-in結晶欠
陥を低減する、あるいは消去する方策を取ることがエピ
層欠陥低減に有効である。
般的に膜厚の制御性から0.5μm以上が望ましい。
0.5μm未満のエピ膜厚では面内の膜厚均一性を達成
するのが困難になる。またスループットから20μm以
下が望ましい。20μm超のエピ膜厚ではエピ堆積工程
が30分以上となるため生産性が落ちて実用的ではな
い。
加シリコン半導体基板、及び窒素・炭素添加シリコン半
導体基板の製造方法について、以下に説明する。
含むシリコン単結晶を育成するためには、偏析の関係か
ら、シリコン融液中に1×1016atoms/cm3以
上の窒素を添加する必要がある。シリコン融液中に窒素
が1.5×1019atoms/cm3超添加された場
合、窒素濃度が高くなって、多結晶化が起こりやすくな
るため、実用には不適当である。
含むシリコン単結晶を育成するためには、偏析の関係か
ら、シリコン融液中に3×1017atoms/cm3以
上の炭素を添加する必要がある。シリコン融液中に炭素
が1×1019atoms/cm3超添加された場合、炭
素濃度が高くなって、多結晶化が起こりやすくなるた
め、実用には不適当である。
・炭素添加シリコン単結晶ウエハを用い、かつリング状
分布積層欠陥が0.5個/cm2以下になるエピウエハ
の製造方法として、例えば以下の方法がある。
率ρ[Ωcm]が0.5Ωcm<ρ<30Ωcmの時V
/G[mm2/℃min]≦0.13に、基板抵抗率ρ
[Ωcm]が0.0Ωcm<ρ≦0.5Ωcmの時V/
G[mm2/℃min]≦0.32に制御し、育成した
シリコン単結晶から切り出したシリコン単結晶ウエハ
に、エピタキシャル法により所定厚みのエピ層を堆積す
る。
率ρ[Ωcm]が0.5Ωcm<ρ<30Ωcmの時V
/G[mm2/℃min]≧0.15に、基板抵抗率ρ
[Ωcm]が0.0Ωcm<ρ≦0.5Ωcmの時V/
G[mm2/℃min]≧0.36に制御し、育成した
シリコン単結晶から切り出したシリコン単結晶ウエハ
に、エピタキシャル法により所定厚みのエピ層を堆積す
る。
0.5Ωcm<ρ<30Ωcmの時に0.13<V/G
[mm2/℃min]<0.15であり、0.0Ωcm
<ρ≦0.5Ωcmの時に0.32<V/G[mm2/
℃min]<0.36である場合は、リング状分布積層
欠陥の発生原因となる欠陥がシリコン単結晶ウエハに形
成されてしまうため、エピ層堆積後にリング状分布積層
欠陥が0.5個/cm2超発生してしまう。V/Gの上
限及び下限は特に規定しないが、生産性の問題から、下
限は0.05[mm2/℃min]以上、上限は結晶引
上装置の冷却能力から0.40[mm2/℃min]以
下が、現実的である。なお、(B)の方法で製造したシ
リコン単結晶ウエハは、ウエハ全面に渡ってサイズ50
nm以上のボイド密度が5×105/cm3以上になって
おり、OSF領域がウエハ外側に完全に除外されてい
る。
・炭素添加シリコン単結晶ウエハを用い、かつ転位ピッ
ト欠陥が0.5個/cm2以下になるようなエピウエハ
の製造方法として、例えば以下の方法がある。
あるいは水素雰囲気で、1100℃以上で60秒以上熱
処理したシリコン単結晶ウエハに、エピタキシャル法に
より所定厚みのエピ層を堆積する。
率ρ[Ωcm]が0.5Ωcm<ρ<30Ωcmの時V
/G[mm2/℃min]≦0.10に、基板抵抗率ρ
[Ωcm]が0.0Ωcm<ρ≦0.5Ωcmの時V/
G[mm2/℃min]≦0.30に制御し、育成した
シリコン単結晶から切り出したシリコン単結晶ウエハ
に、エピタキシャル法により所定厚みのエピ層を堆積す
る。
シリコン単結晶ウエハ表層に存在していた転位ピット欠
陥の発生原因となる転位ループを消滅させるものと考え
られる。非酸化性雰囲気としては、不純物が5ppm以
下であり、熱処理後の酸化膜厚が2nm以下に押さえら
れていればよく、ガスとしては、例えばArなどの希ガ
スが有効である。熱処理後の酸化膜厚が2nm超となる
酸化雰囲気中では、微小転位ループが消滅せず、それに
加えてOSFも形成されるため好ましくない。1100
℃未満、60秒未満では、エピ層堆積後の転位ピット欠
陥が0.5個/cm2にならない。原因として、110
0℃未満では、点欠陥反応が活性化せず、転位ループ消
滅現象が起こらなかったため、また、60秒未満では、
転位ループ消滅に要する時間として不十分だったためと
考えられる。結晶育成時のV/Gが、基板抵抗率ρが
0.5Ωcm<ρ<30Ωcmの時V/G[mm2/℃
min]>0.10であり、0.0Ωcm<ρ≦0.5
Ωcmの時V/G[mm2/℃min]>0.30であ
る場合は、転位ピット欠陥の発生原因となる転位ループ
がシリコン単結晶ウエハに形成されてしまうため、エピ
層堆積後に転位ピット欠陥が0.5個/cm2超発生し
てしまう。なお、(D)の方法で製造したシリコン単結
晶ウエハは、ウエハ全面に渡って直径1μm以上の転位
ループが1×104/cm3以下になっている。
が、市販されているジクロルシラン、トリクロルシラン
を原料ガスとする枚葉エピ堆積装置・バッチ式エピ堆積
装置を使った方法で、いわゆるエピ後の輝点の原因とな
るようなシリコン単結晶ウエハ上の異物がエピ堆積前の
洗浄で十分排除されているようなプロセスであれば問題
はない。
が、本発明はこれらの実施例の記載によって制限される
ものではない。
のCZ法によるシリコン単結晶製造に用いられるもので
あれば、特に制限されるものではない。この装置を利用
して育成されたシリコン単結晶は、伝導型:p型(ボロ
ンドープ)、結晶径:8インチ(200mm)、抵抗
率:0.004〜10.5Ωcm、酸素濃度6.0〜
8.0×1017atoms/cm3(日本電子工業振興
協会による酸素濃度換算係数を用いて算出)である。窒
素添加は、シリコン融液中に窒化膜付きウエハを投入す
ることによって行った。シリコン融液中の窒素濃度は、
投入した窒化膜付きウエハについていた窒素の総量とシ
リコン融液の量から算出した。引上速度V[mm/mi
n]、融点〜1350℃までの結晶成長軸方向の平均温
度勾配G[℃/mm]としたときのV/Gを変化させる
ため、結晶成長速度あるいはシリコン単結晶製造装置の
内部構造を変えた複数の結晶育成条件にて、シリコン単
結晶を育成した。この結晶から切り出して作成したシリ
コン単結晶ウエハに、エピタキシャル法により5μmの
シリコン単結晶層(エピ層)を堆積して、シリコン半導
体基板(エピウエハ)を作成した。
体基板からサンプルを採取し、表面のエピ層を除去する
ために20μmのポリッシュを行った後、二次イオン質
量分析装置(SIMS)を用いて測定した。
手順で評価した。先ず、エピウエハをそのまま、Ten
cor社製表面異物計SP1を用い、測定条件として
0.1μm以上の異物を評価するモードにて、異物の個
数と分布を調査した。その後、エピウエハをSC1洗浄
にかけて異物を除去し、再び表面異物計にて異物を測定
し、洗浄前後で残っている異物をリング状分布積層欠陥
と判定して、その個数をカウントした。密度を算出する
ためにウエハ全体を覆うように1cm2の正方形状格子
を作って、各格子に含まれるリング状分布積層欠陥の個
数から、各格子におけるリング状分布積層欠陥の面積密
度を算出し、面積密度の最大値を求めた。
めに、エピウエハに対して表1に示す4段のデバイスプ
ロセスを模した熱処理を施し、エピ表面から100μm
の深さの酸素析出物を赤外干渉法で測定した。市販され
ている赤外干渉法による欠陥評価装置として、HYT社
のOPP(Optical Precipitate Profiler)を用いた。
評価するため、表1に示す4段のデバイスプロセスを模
した熱処理を施した後に、スピンコート法にてNiをウ
エハ表面に1014atoms/cm2塗布し、MOSダ
イオードを実装した。ゲート酸化の条件は1000℃、
30分、dry O2で、酸化膜厚は300nmとした。そ
の後、MOS-C-t法による発生ライフタイム測定を行
った。
m2のポリシリMOSをエピウエハ上に作成した。酸化
膜厚は25nmとした。連続ストレス電流密度を−5m
A/cm2とし、破壊判定電界を10MV/cmとした
時のQbdが10C/cm2以上であるような歩留まりを
調査した。
液窒素濃度が1×1016atoms/cm3以上である
ものは、基板窒素濃度が1×1013atoms/cm3
以上になり、熱処理後の析出物密度が108/cm3以上
でライフタイムが20msec以上とゲッタリング特性
に優れていた。また、基板抵抗率ρ[Ωcm]が0.5
Ωcm<ρ<30Ωcmの時V/G[mm2/℃mi
n]≦0.13であり、基板抵抗率ρ[Ωcm]が0.
0Ωcm<ρ≦0.5Ωcmの時V/G[mm2/℃m
in]≦0.32である場合は、エピ層のリング状分布
積層欠陥が0.5個/cm2以下、TDDBが90%以
上とエピ層品質が良好であった。
1と同様である。この結晶から切り出して作成したシリ
コン単結晶ウエハに、実施例1と同様に5μmのエピ層
を堆積した。但し、実施例1とは異なり、エピ層堆積前
の熱処理として、エピ層堆積装置チャンバー内での熱処
理、あるいはRTAによる熱処理、あるいはバッチ式縦
型炉による熱処理を行った。
は、ライトエッチ液にてエピ層表面3μmをエッチング
し、1μm以上のサイズを持つ菱形もしくは流線型状の
ピットの個数を、光学顕微鏡観察にてカウントした。エ
ピ層堆積後の析出挙動、ゲッタリング挙動、TDDB評
価は、実施例1と同様である。
液窒素濃度が1×1016atoms/cm3以上である
ものは、基板窒素濃度が1×1013atoms/cm3
以上になり、熱処理後の析出物密度が108/cm3以上
で、ライフタイムが20msec以上と、ゲッタリング
特性に優れていた。また、100%H2、あるいは10
0%Arで、1100℃、60秒以上の熱処理を行った
ものは、エピ層の転位ピット欠陥が0.5個/cm2以
下、TDDBが90%以上と、エピ層品質が良好であっ
た。
1と同様である。
結晶ウエハのボイド欠陥評価はOPPを用い、両面を鏡
面化したシリコン単結晶ウエハにおいて、ウエハ表層か
ら300μmの位置に焦点を合わせて、対角長が50n
m以上のボイド総数を測定し、密度を算出した。エピ層
堆積後の欠陥評価、析出評価、ゲッタリング評価、TD
DB評価は、実施例1と同様である。
液窒素濃度が1×1016atoms/cm3以上である
ものは、基板窒素濃度が1×1013atoms/cm3
以上になり、熱処理後の析出物密度が108/cm3以上
で、ライフタイムが20msec以上と、ゲッタリング
特性に優れていた。また、基板抵抗率ρが0.5Ωcm
<ρ<30Ωcmの時V/G[mm2/℃min]≧
0.15であり、0.0Ωcm<ρ≦0.5Ωcmの時
V/G[mm2/℃min]≧0.36である場合は、
サイズ50nm以上のボイド密度が5×105/cm3以
上となり、エピ層のリング状分布積層欠陥が0.5個/
cm2以下、TDDBが90%以上と、エピ層品質が良
好であった。
と同様である。
結晶ウエハの転位ループ密度評価はOPPを用い、両面
を鏡面化したシリコン単結晶ウエハにおいて、ウエハ表
層から300μmの位置に焦点を合わせて、直径1μm
以上の転位ループを測定し、密度を算出した。エピ層堆
積後の欠陥評価、析出評価、ゲッタリング評価、TDD
B評価は、実施例2と同様である。
液窒素濃度が1×1016atoms/cm3以上である
ものは、基板窒素濃度が1×1013atoms/cm3
以上になり、熱処理後の析出物密度が108/cm3以上
で、ライフタイムが20msec以上と、ゲッタリング
特性に優れていた。また、基板抵抗率ρが0.5Ωcm
<ρ<30Ωcmの時V/G[mm2/℃min]≦
0.10であり、基板抵抗率ρが0.0Ωcm<ρ≦
0.5Ωcmの時V/G[mm2/℃min]≦0.3
0である場合は、直径1μm以上の転位ループが1×1
04/cm3以下となり、エピ層の転位ピット欠陥が0.
5個/cm2以下、TDDBが90%以上と、エピ層品
質が良好であった。
と同様である。炭素添加は、シリコン融液中に炭素粉を
投入することで行った。融液中の炭素濃度は、投入した
炭素の総量とシリコン融液の量から算出した。シリコン
単結晶ウエハ中のエピ層堆積後の酸素析出挙動及びゲッ
タリング挙動を評価するため、表6に示す5段の低温デ
バイスプロセスを模した熱処理を行った。熱処理以外の
評価項目(エピ層堆積後の欠陥評価、析出評価、ゲッタ
リング評価、TDDB評価)は、実施例1と同様であ
る。シリコン半導体基板の炭素濃度は、エピ層堆積後の
ウエハをFTIRにて測定し、日本電子工業振興協会に
よる濃度換算係数を用いて算出した。抵抗値が0.5Ω
cm以下のシリコン半導体基板は、20μmのポリッシ
ュを行って、表面のエピ層を除去した後SIMSを用い
て測定した。
液炭素濃度が1×1017atoms/cm3以上である
ものは、基板炭素濃度が1×1016atoms/cm3
以上になった。基板窒素濃度が1×1013atoms/
cm3以上、かつ、基板炭素濃度が1×1016atom
s/cm3以上のものは、熱処理後の析出物密度が109
/cm3以上で、ライフタイムが20msec以上と、
ゲッタリング特性に優れていた。基板窒素濃度が1×1
013atoms/cm3未満のものは、熱処理後の析出
物密度が108/cm3未満であり、ライフタイムが10
msec以下と、実施例に比べて劣った。基板窒素濃度
が1×1013atoms/cm3以上、かつ、基板炭素
濃度が1×1016atoms/cm3未満のものは、熱
処理後の析出物密度が108/cm3以上109/cm3未
満となり、ライフタイムが10msec以上20mse
c未満であった。この結晶のゲッタリング特性は、基板
窒素濃度が1×1013atoms/cm3未満のものよ
りは優れているが、基板窒素濃度が1×1013atom
s/cm3以上、かつ、基板炭素濃度が1×1016at
oms/cm3以上のものに比べると多少劣っていた。
また、基板抵抗率ρが0.5Ωcm<ρ<30Ωcmの
時V/G[mm2/℃min]≦0.13であり、基板
抵抗率ρが0.0Ωcm<ρ≦0.5Ωcmの時V/G
[mm2/℃min]≦0.32である場合は、エピ層
のリング状分布積層欠陥が0.5個/cm2以下、TD
DBが90%以上と、エピ層品質が良好であった。
実施例5と同様である。エピ層堆積前の熱処理として、
エピ層堆積装置チャンバー内での熱処理、あるいはRT
Aによる熱処理、あるいはバッチ式縦型炉による熱処理
を行った。エピ層堆積後の酸素析出挙動及びゲッタリン
グ挙動を評価するため施した低温のデバイスプロセスを
模した熱処理は、実施例5と同様である。熱処理以外の
評価項目(エピ層堆積後の欠陥評価、析出評価、ゲッタ
リング評価、TDDB評価)は、実施例2と同様であ
る。
板窒素濃度が1×1013atoms/cm3以上、か
つ、基板炭素濃度が1×1016atoms/cm3以上
のものは、熱処理後の析出物密度が109/cm3以上
で、ライフタイムが20msec以上と、ゲッタリング
特性に優れていた。基板窒素濃度が1×1013atom
s/cm3以上、かつ、基板炭素濃度が1×1016at
oms/cm3未満のものは、熱処理後の析出物密度が
108/cm3以上109/cm3未満となり、ライフタイ
ムが10msec以上20msec未満であり、基板窒
素濃度が1×1013atoms/cm3以上、かつ、基
板炭素濃度が1×1016atoms/cm3以上のもの
に比べて多少劣った。また、100%H2、あるいは1
00%Arで、1100℃、60秒以上の熱処理を行っ
たものは、エピ層の転位ピット欠陥が0.5個/cm2
以下、TDDBが90%以上と、エピ層品質が良好であ
った。
施例5と同様である。エピ層堆積前の欠陥評価は、実施
例5と同様である。エピ層堆積後の酸素析出挙動及びゲ
ッタリング挙動を評価するため施した、低温のデバイス
プロセスを模した熱処理は、実施例5と同様である。熱
処理以外の評価項目(エピ層堆積前後の欠陥評価、析出
評価、ゲッタリング評価、TDDB評価)は、実施例3
と同様である。
板窒素濃度が1×1013atoms/cm3以上、か
つ、基板炭素濃度が1×1016atoms/cm3以上
のものは、熱処理後の析出物密度が109/cm3以上
で、ライフタイムが20msec以上と、ゲッタリング
特性に優れていた。基板窒素濃度が1×1013atom
s/cm3未満のものは、熱処理後の析出物密度が108
/cm3未満であり、ライフタイムが10msec以下
と、実施例に比べて劣った。基板窒素濃度が1×10 13
atoms/cm3以上、かつ、基板炭素濃度が1×1
016atoms/cm3未満のものは、熱処理後の析出
物密度が108/cm3以上109/cm3未満となり、ラ
イフタイムが10msec以上20msec未満であっ
た。この結晶のゲッタリング特性は、基板窒素濃度が1
×1013atoms/cm3未満のものよりは優れてい
るが、基板窒素濃度が1×1013atoms/cm3以
上、かつ、基板炭素濃度が1×1016atoms/cm
3以上のものに比べると多少劣っていた。また、基板抵
抗率ρが0.5Ωcm<ρ<30Ωcmの時V/G[m
m2/℃min]≧0.15であり、基板抵抗率ρが
0.0Ωcm<ρ≦0.5Ωcmの時V/G[mm2/
℃min]≧0.36である場合は、サイズ50nm以
上のボイド密度が5×105/cm3以上となり、エピ層
のリング状分布積層欠陥が0.5個/cm2以下、TD
DBが90%以上と、エピ層品質が良好であった。
施例5と同様である。エピ層堆積前の欠陥評価は、実施
例5と同様である。エピ層堆積後の酸素析出挙動及びゲ
ッタリング挙動を評価するため施した低温のデバイスプ
ロセスを模した熱処理は、実施例5と同様である。熱処
理以外の評価項目(エピ層堆積前後の欠陥評価、析出評
価、ゲッタリング評価、TDDB評価)は実施例4と同
様である。
基板窒素濃度が1×1013atoms/cm3以上、か
つ、基板炭素濃度が1×1016atoms/cm3以上
のものは、熱処理後の析出物密度が109/cm3以上
で、ライフタイムが20msec以上と、ゲッタリング
特性に優れていた。基板窒素濃度が1×1013atom
s/cm3未満のものは、熱処理後の析出物密度が108
/cm3未満であり、ライフタイムが10msec以下
と、実施例に比べて劣った。基板窒素濃度が1×1013
atoms/cm3以上、かつ、基板炭素濃度が1×1
016atoms/cm3未満のものは、熱処理後の析出
物密度が108/cm3以上109/cm3未満となり、ラ
イフタイムが10msec以上20msec未満であっ
た。この結晶のゲッタリング特性は、基板窒素濃度が1
×1013atoms/cm3未満のものよりは優れてい
るが、基板窒素濃度が1×1013atoms/cm3以
上、かつ、基板炭素濃度が1×1016atoms/cm
3以上のものに比べると多少劣っていた。また、基板抵
抗率ρが0.5Ωcm<ρ<30Ωcmの時V/G[m
m2/℃min]≦0.10であり、基板抵抗率ρが
0.0Ωcm<ρ≦0.5Ωcmの時V/G[mm2/
℃min]≦0.30である場合は、直径1μm以上の
転位ループが1×104/cm3以下となり、エピ層の転
位ピット欠陥が0.5個/cm2以下、TDDBが90
%以上と、エピ層品質が良好であった。
があるにも係らず、デバイスプロセス後の酸素析出が十
分起こり、重金属のゲッタリング能力に優れている。そ
して、基板表面の結晶欠陥がなく、TDDBなどのデバ
イス特性に優れているため、高集積度の高い信頼性を要
求されるMOSデバイス用ウエハを製造するのに最適な
シリコン半導体基板である。
方法は、従来のシリコン単結晶引上炉やエピ層堆積装置
の改造をすることなく、品質の優れた上記シリコン半導
体基板を歩留り良く製造することができるため、経済的
にも工業的にも、その効果は大きい。
布模式図である。
る。
エピ層を堆積したシリコン半導体基板のエピ層欠陥分布
との関連を示す模式図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 チョクラルスキー法により製造された窒
素含有シリコン単結晶から切り出したシリコン単結晶ウ
エハの表面に、エピタキシャル法によりシリコン単結晶
層(エピ層)を堆積してなるシリコン半導体基板であっ
て、前記シリコン単結晶ウエハの窒素濃度が1×1013
atoms/cm3以上1×1016atoms/cm3以
下であり、前記シリコン半導体基板の全面に渡って、
{111}面上の格子間原子型積層欠陥(リング状分布
積層欠陥)が、エピ層中に0.5個/cm2以下である
ことを特徴とするシリコン半導体基板。 - 【請求項2】 チョクラルスキー法により製造された窒
素含有シリコン単結晶から切り出したシリコン単結晶ウ
エハの表面に、エピタキシャル法によりシリコン単結晶
層(エピ層)を堆積してなるシリコン半導体基板であっ
て、前記シリコン単結晶ウエハの窒素濃度が1×1013
atoms/cm3以上1×1016atoms/cm3以
下であり、前記シリコン半導体基板の全面に渡って、選
択エッチング後に観察される転位(転位ピット欠陥)
が、エピ層中に0.5個/cm 2以下であることを特徴
とするシリコン半導体基板。 - 【請求項3】 チョクラルスキー法により製造された窒
素含有シリコン単結晶から切り出したシリコン単結晶ウ
エハの表面に、エピタキシャル法によりシリコン単結晶
層(エピ層)を堆積してなるシリコン半導体基板であっ
て、窒素濃度が1×1013atoms/cm3以上1×
1016atoms/cm3以下であり、かつ該ウエハ全
面に渡って、サイズ50nm以上のボイド密度が5×1
05/cm3以上5×107/cm3以下であるシリコン単
結晶ウエハの表面に、エピタキシャル法によりエピ層を
堆積してなることを特徴とするシリコン半導体基板。 - 【請求項4】 チョクラルスキー法により製造された窒
素含有シリコン単結晶から切り出したシリコン単結晶ウ
エハの表面に、エピタキシャル法によりシリコン単結晶
層(エピ層)を堆積してなるシリコン半導体基板であっ
て、窒素濃度が1×1013atoms/cm3以上1×
1016atoms/cm3以下であり、かつ該ウエハ全
面に渡って、直径1μm以上の転位ループが1×104
/cm3以下であるシリコン単結晶ウエハの表面に、エ
ピタキシャル法によりエピ層を堆積してなることを特徴
とするシリコン半導体基板。 - 【請求項5】 前記シリコン単結晶ウエハの炭素濃度が
1×1016atoms/cm3以上1×1018atom
s/cm3以下である請求項1〜4の何れか1項に記載
のシリコン半導体基板。 - 【請求項6】 窒素を1×1016atoms/cm3以
上1.5×1019atoms/cm3以下含有するシリ
コン融液を用いて、チョクラルスキー法により、引上速
度をV[mm/min]、融点〜1350℃までの結晶
成長軸方向の平均温度勾配をG[℃/mm]とした時、
基板抵抗率ρ[Ωcm]を0.5Ωcm<ρ<30Ωc
mとする場合、V/G[mm2/℃min]≦0.13
であり、基板抵抗率ρ[Ωcm]を0.0Ωcm<ρ≦
0.5Ωcmとする場合、V/G[mm2/℃min]
≦0.32である条件で、シリコン単結晶を成長させた
後に、該単結晶から切り出したシリコン単結晶ウエハの
表面に、エピタキシャル法によりシリコン単結晶層を堆
積することを特徴とするシリコン半導体基板の製造方
法。 - 【請求項7】 窒素を1×1016atoms/cm3以
上1.5×1019atoms/cm3以下含有するシリ
コン融液を用いて、チョクラルスキー法により製造され
たシリコン単結晶から切り出したシリコン単結晶ウエハ
を、非酸化性雰囲気あるいは水素雰囲気で1100℃以
上で60秒以上熱処理した後に、該ウエハ表面にエピタ
キシャル法によりシリコン単結晶層を堆積することを特
徴とするシリコン半導体基板の製造方法。 - 【請求項8】 窒素を1×1016atoms/cm3以
上1.5×1019atoms/cm3以下含有するシリ
コン融液を用いて、チョクラルスキー法により、引上速
度をV[mm/min]、融点〜1350℃までの結晶
成長軸方向の平均温度勾配をG[℃/mm]とした時、
基板抵抗率ρ[Ωcm]を0.5Ωcm<ρ<30Ωc
mとする場合、V/G[mm2/℃min]≧0.15
であり、基板抵抗率ρ[Ωcm]を0.0Ωcm<ρ≦
0.5Ωcmとする場合、V/G[mm2/℃min]
≧0.36である条件で、成長させたシリコン単結晶か
ら切り出したシリコン単結晶ウエハの表面に、エピタキ
シャル法によりシリコン単結晶層を堆積することを特徴
とするシリコン半導体基板の製造方法。 - 【請求項9】 窒素を1×1016atoms/cm3以
上1.5×1019atoms/cm3以下含有するシリ
コン融液を用いて、チョクラルスキー法により、引上速
度をV[mm/min]、融点〜1350℃までの結晶
成長軸方向の平均温度勾配をG[℃/mm]とした時、
基板抵抗率ρ[Ωcm]を0.5Ωcm<ρ<30Ωc
mとする場合、V/G[mm2/℃min]≦0.10
であり、基板抵抗率ρ[Ωcm]を0.0Ωcm<ρ≦
0.5Ωcmとする場合、V/G[mm2/℃min]
≦0.30である条件で、成長させたシリコン単結晶か
ら切り出したシリコン単結晶ウエハの表面に、エピタキ
シャル法によりシリコン単結晶層を堆積することを特徴
とするシリコン半導体基板の製造方法。 - 【請求項10】 前記シリコン融液に、さらに炭素を1
×1017atoms/cm3以上1×1019atoms
/cm3以下含有する請求項6〜9の何れか1項に記載
のシリコン半導体基板の製造方法。
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