JP2001270555A - 運搬用簡易箱、及びこれを形成するためのフィルムを被覆した前箱体 - Google Patents
運搬用簡易箱、及びこれを形成するためのフィルムを被覆した前箱体Info
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Abstract
な修理作業でリターナブルなものとすることのできる運
搬用簡易箱10を提供すること。 【解決手段】収納部分を構成する筒部11aと、これと
一体的な複数のフラップ部11bとを有した簡易箱体1
1の外表面及び内表面を耐水性フィルム12によって気
密的に包み込んだこと。
Description
れを形成するための前箱体とに関し、特に一回しか使用
しない所謂ワンウエイものである運搬用簡易箱を、繰り
返し使用できるリターナブルなものとすることのできる
運搬用簡易箱とその前箱体に関するものである。
いる簡易箱は、通常「段ボール紙」を材料として形成し
たものが多く、一回しか使用しない所謂「ワンウエイ」
ものとしてしか使用されてはいないものである。その大
きな理由は、再使用することが却ってコストが掛かかる
ためである。
物資が水濡れしないようにするために、物資の梱包後
に、その全体を耐水性フィルムによって覆うこともなさ
れる。ところが、この耐水性フィルムは、簡易箱の外側
だけを包み込むものであるから、簡単に破れやすくて水
濡れ防止が十分ではなく、破れた箇所からホコリ等の異
物が侵入し易いものであった。このため、耐水性フィル
ムを段ボール紙の表面にラミネートしておき、このよう
な簡易箱を使用することにより、十分な水濡れ防止を図
ることもなされているのである。
の再利用を図ることが要望されてきており、簡易箱につ
いてもその再利用を図ることができるようにする必要性
が生じてきたのである。つまり、この種の運搬用簡易箱
についても、繰り返して使用する所謂「リターナブル」
のものとする必要性が生じてきたのである。運搬用簡易
箱についてリターナブルとするためには、その表面が簡
単には水濡れ(汚れ)しないようにしておくとともに、
収納物資の保護を十分行えるようにしておく必要があ
る。また、段ボールや板紙を構成している紙資源の再利
用を図ることも、できるだけ考慮しておくことも必要に
なってきているのである。
ついて、これをリターナブルなものとして、しかも紙資
源を有効活用することができるようにするにはどうした
らよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明
を完成したのである。
な経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、段ボール紙等から形成されている運搬用簡易
箱について、収納物資の保護を十分行えるようにしなが
らこれをリターナブルなものとすることである。
的とするところは、収納物資の保護を十分行えることは
勿論、簡単な修理作業でリターナブルなものとすること
のできる運搬用簡易箱10を提供することにある。
ころは、収納物資の保護を十分行えるようにしながらこ
れをリターナブルなものとすることのできる運搬用簡易
箱10を形成するのに適した前箱体10Aを簡単な構成
によって提供することにある。
ところは、上記請求項2と同様な目的を達成することが
できる他、その製造及び再利用をより一層簡単に行うこ
とのできる前箱体10Aを提供することにあり、また請
求項4に係る発明の目的とするところは、上記請求項2
または請求項3と同様な目的を達成することができる
他、二重になった耐水性フィルム12の折曲部分によっ
て、運搬用簡易箱10としたときにホコリ等の侵入を簡
単に防止することのできる前箱体10Aを提供すること
にある。
めに、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する実
施の形態の説明中において使用する符号を付して説明す
ると、「収納部分を構成する筒部11aと、これと一体
的な複数のフラップ部11bとを有した簡易箱体11の
外表面及び内表面を耐水性フィルム12によって気密的
に包み込んだことを特徴とする運搬用簡易箱10」であ
る。
箱10は、後述する請求項2に係る前箱体10Aを組み
立てて、その各フラップ部11bを耐水性フィルム12
の外側から接着テープ14等によって閉じることによっ
て完成されるものであり、図1に示すように、その外表
面全体が連続した耐水性フィルム12によって覆われて
いるとともに、この外表面の耐水性フィルム12と連続
している耐水性フィルム12によって、当該運搬用簡易
箱10を構成している簡易箱体11の内表面も覆われて
いるものである。
水性フィルム12によって気密的に包み込まれることに
より、汚れや水濡れから保護されているだけでなく、当
該簡易箱体11を構成している段ボール等からの切り粉
や紙粉あるいは粉塵等の飛散が防止されているのであ
り、この結果、当該運搬用簡易箱10は、繰り返して使
用できるものとなっているのである。また、内部の物資
も簡易箱体11やこれを包み込んでいる耐水性フィルム
12によって十分保護されていることは言うまでもな
い。
その耐水性フィルム12が簡易箱体11を包み込んでい
るため、これらの簡易箱体11と耐水性フィルム12と
は簡単に分離し得るものとなっている。つまり、耐水性
フィルム12が汚れたり部分的に破損したりした場合に
は、この耐水性フィルム12を簡易箱体11から取り外
して交換するのであるが、この耐水性フィルム12は簡
易箱体11にラミネートしたり接着したりしたものでは
ないため、その交換作業を簡単に行えるのである。耐水
性フィルム12を取り外した後の簡易箱体11は、それ
まで耐水性フィルム12によって保護されていたもので
あるから、何等の汚れもなく、再使用できるものとなっ
ているのである。
フラップ部11bをH字状に閉じて、図1に示すよう
に、その表面に接着テープ14を貼付することにより物
資を梱包するのであるが、この梱包を解くには接着テー
プ14を剥がすものである。この接着テープ14は、弱
粘着テープを使用し、耐水性フィルム12との薄利を容
易にするものである。このとき、もし簡易箱体11が耐
水性フィルム12によって覆われていないと、接着テー
プ14が簡易箱体11の表面に直接貼付されていること
になって、この簡易箱体11の表面が捲れあがることに
なるが、当該運搬用簡易箱10は、簡易箱体11の表面
が耐水性フィルム12によって覆われているため、簡易
箱体11の表面が捲れあがることにはならないのであ
る。
その簡易箱体11の筒部11a内に収納されている図示
しない物資が、順次外側から、外側の耐水性フィルム1
2、簡易箱体11、及び内側の耐水性フィルム12によ
って包み込まれており、耐水性フィルム12によって簡
易箱体11は勿論、その内側にある物資も、水濡れした
り汚れたりしないように保護するものであるから、十分
「リターナブル」なものとなっているのである。また、
簡易箱体11と耐水性フィルム12とは簡単に分離でき
るものとなっているから、簡易箱体11の再使用が可能
であり、当該運搬用簡易箱10を構成するための簡易箱
体11も「リターナブル」なものとなっているのであ
る。
2に係る発明の採った手段は、同様に、 「運搬用簡易
箱10を形成するために、収納部分を構成する筒部11
aと、これと一体的な複数のフラップ部11bとを有し
て、平板状に折り畳まれる簡易箱体11と、この簡易箱
体11の外表面及び内表面を被覆する耐水性フィルム1
2とによって構成したことを特徴とする運搬用簡易箱1
0を形成するための前箱体10A」である。
Aは、上記請求項1の運搬用簡易箱10を組み立てる前
の状態のものであり、図2に示すように、平板状に折り
畳まれたものである。そのために、この前箱体10A
は、平板状に折り畳まれている簡易箱体11と、この簡
易箱体11の外表面及び内表面を被覆する耐水性フィル
ム12とによって構成したものなのである。なお、この
簡易箱体11は、段ボールや板紙等の簡易材料によって
形成したものである。
的に運搬用簡易箱10とするものであるから、収納部分
を構成する筒部11aと、これと一体的な複数のフラッ
プ部11bとを有しているものであり、プレス加工法等
によって段ボール等の板状の簡易材料から裁断した後
に、筒部11aを構成すべく端部を互いに固定したもの
である。このとき、各フラップ部11bは、筒部11a
に一体的に連続するとともに、図2等中の点線にて示す
ように、筒部11aに対して自由に折り込めるようにし
てある。
脂によって形成されて、連続した耐水性フィルム12に
よって気密的に包み込んである。簡易箱体11を包み込
んだ後の耐水性フィルム12は、その端部を粘着テープ
等によって互いに留めたり、後述するようにヒートシー
ル等の手段によって接着したものであって、簡易箱体1
1に直接ラミネートしたり接着したりしたものではな
い。つまり、この耐水性フィルム12は、簡易箱体11
から簡単に分離し得るものとなっている。
分的に破損したりした場合には交換しなければならない
が、この耐水性フィルム12は簡易箱体11にラミネー
トしたり接着したりしたものではないため、その交換作
業を簡単に行えるのである。耐水性フィルム12を取り
外した後の簡易箱体11は、それまで耐水性フィルム1
2によって保護されていたものであるから、何等の汚れ
もなく、再使用できるものとなっているのである。
を組み立てて運搬用簡易箱10としたときに、その中に
収納した物資を、順次外側から、外側の耐水性フィルム
12、簡易箱体11、及び内側の耐水性フィルム12に
よって包み込むことになり、耐水性フィルム12によっ
て簡易箱体11は勿論、その内側にある物資も、水濡れ
したり汚れたりしないように保護することになるもので
ある。また、簡易箱体11と耐水性フィルム12とは簡
単に分離できるものとなっているから、当該前箱体10
A及び簡易箱体11の再使用が可能であり、この前箱体
10A及び簡易箱体11を「リターナブル」なものとし
ているのである。
することにより、その簡易箱体11全体に対する被覆を
容易に行える。これが、請求項3に係る簡易箱体11で
ある。すなわち、筒状の耐水性フィルム12によって簡
易箱体11全体を被覆するには、図4に示すように、簡
易箱体11の図示した幅と略同じで簡易箱体11の高さ
の約2倍の長さの耐水性フィルム12内に簡易箱体11
全体を入れ、図5及び図6に示すように、耐水性フィル
ム12の図示上側部分を簡易箱体11内に入れ込む。そ
して、図2に示すように、各開口端部12aを簡易箱体
11の図示下端にもっていき、これらの開口端部12a
を接着やヒートシール等の手段によって接着するのであ
る。これにより、当該耐水性フィルム12を簡易箱体1
1に対して簡単に被覆することができるのである。この
場合、例えば図2の上側に示した開口端部12aを、予
めヒートシール等の手段によって閉止しておいてもよ
い。
合成樹脂によって形成するとともに、その全ての開口端
部12aをヒートシールすることにより、簡易箱体11
の全体を包み込むように実施するとよい。何故なら、こ
の耐水性フィルム12の各開口端部12aの接着をヒー
トシールという簡単な手段によって行えるからである。
を、図9に示すように、低融点フィルム12bと高融点
フィルム12cとの積層体とすると、そのヒートシール
による接着を綺麗に行える。つまり、耐水性フィルム1
2を筒状にするととに、その最外層を低融点フィルム1
2bとして、図5及び図6に示したように、突出した耐
水性フィルム12を簡易箱体11の筒部11a内に折り
込めば、その両開口端部12aは、図9に示したような
状態となる。この場合の両開口端部12aを見てみる
と、高融点フィルム12cが内側となっていて、両低融
点フィルム12bが外側になる。ここで、両開口端部1
2aを挟んで、低融点フィルム12bが溶着する程度の
温度でヒートシールすると、内側の高融点フィルム12
cが溶融せずに外側の低融点フィルム12bのみが溶着
し合うから、各開口端部12aでの溶着が綺麗に行える
のである。
を形成するための前箱体10Aによれば、上記請求項2
の前箱体10Aと同様な作用及び効果を発揮する他、耐
水性フィルム12の簡易箱体11に対する被覆を簡単に
行えるものとなっているのである。
項4に係る発明の採った手段は、上記請求項2または請
求項3に係る運搬用簡易箱10を形成するための前箱体
10Aについて、「フラップ部11bの端部に切り落と
し部11cを形成して、この切り落とし部11cに位置
することになる耐水性フィルム12の一部を、各フラッ
プ部11b内に折り込まれることになる折曲部12dと
なり得るようにしたこと」である。
は、その簡易箱体11を構成しているフラップ部11b
の内、例えば互いに対向して内側に折り込まれるフラッ
プ部11bについて、図7の(イ)に示すように、その
両側に切り落とし部11cを形成するようにしたもので
ある。この切り落とし部11cを形成したフラップ部1
1bは、図8に示すように、その両側に位置するフラッ
プ部11bの内側に折り込まれるものであるが、この折
り込まれたときに切り落とし部11cに対応していた耐
水性フィルム12が折曲部12dとなるのである。折曲
部12dは、図8に示すように、二枚のフラップ部11
bの間で折り畳まれるのであり、このときできる折れ線
部分が二枚のフラップ部11b内での一種の「堰」を構
成する。
り形成された折曲部12dという「堰」は、外部からの
ホコリ等の侵入をせき止めることになるものであり、運
搬用簡易箱10として組み立てられた筒部11a内の物
資にまでは至らなくなるものである。
は、上記請求項2または請求項3と同様な目的を達成す
ることができる他、二重になった耐水性フィルム12の
折曲部分によって、運搬用簡易箱10としたときにホコ
リ等の侵入を簡単に防止するのである。
求項に係る発明を、図面に示した実施の形態に従って説
明すると、図1には、請求項2〜4のいずれかに係る前
箱体10Aを組み立てることにより形成した、請求項1
に係る運搬用簡易箱10の斜視図が示してある。この運
搬用簡易箱10は、段ボールや板紙材によって形成した
簡易箱体11と、この簡易箱体11の外表面全体(運搬
用簡易箱10としてみた場合、その内外両表面となる)
を包み込むことになる耐水性フィルム12とにより構成
したものである。従って、この運搬用簡易箱10は、そ
の外表面全体が耐水性フィルム12によって被覆されて
いることは勿論、この運搬用簡易箱10を構成している
簡易箱体11の内面も耐水性フィルム12によって覆蓋
してあるため、筒部11a内に収納した物資も筒部11
a内にて耐水性フィルム12による覆蓋されていること
になる。
資は、順次内側から、内側の耐水性フィルム12、簡易
箱体11、及び外側の耐水性フィルム12によって、言
わば三重に保護されていることになり、簡易箱体11そ
のものも、その内外両耐水性フィルム12に包み込まれ
ていることによって、水濡れや汚れから保護されている
のである。一般に、段ボールは、コルゲート中に紙粉が
多く入り込んでいるものであり、これを包み込む耐水性
フィルム12によって、この紙粉等が被梱包容器に付着
したり運搬中に飛散したりしないようにすることができ
るのである。
る耐水性フィルム12は、簡易箱体11の外表面を包み
込んで、例えば図2に示した開口端部12aにて溶着し
てあるから、簡易箱体11の表面にラミネートしたり接
着した場合に比較すれば、簡易箱体11からの取り外し
が簡単に行える。つまり、この耐水性フィルム12を簡
易箱体11から取り外す場合には、その一部を破ってそ
のまま引き離せば、簡易箱体11からの分離は簡単に行
える。
る板状に折り畳んだ前箱体10Aの筒部11aを、図3
に示したように、物資が収納できるように文字通り筒状
に開き、耐水性フィルム12を覆蓋したままの各フラッ
プ部11bを折り込む。そして、各フラップ部11bの
上から、図1に示すように、接着テープ14を貼付する
か、綴じ器による綴じを行うことにより、運搬用簡易箱
10として完成されるものであることは言うまでもな
い。この接着テープ14は、弱粘着テープ(住化プラス
チック株式会社製;カットエースFG、FB)を使用し
ている。
フィルム12によって保護されているから簡易箱体11
に対する汚れの付着が少なく、また簡易箱体11の水濡
れも防止されているから、その繰り返し使用が可能とな
っているのである。仮に、耐水性フィルム12が破損し
ても、その取り外しを簡単に行えるのであるから、簡易
箱体11に新しい耐水性フィルム12を覆蓋することが
簡単に行え、当該運搬用簡易箱10の再使用を効率的に
行えるのである。
完成されれる前の、図2に示したように、平板状に折り
畳まれたものを言うものであり、当然に、この前箱体1
0Aは、段ボール等の簡易板材によって、筒部11a
と、これと一体的な複数のフラップ部11bとを有した
ものとして形成した簡易箱体11と、この簡易箱体11
の内外両表面を覆蓋すべく包み込んだ耐水性フィルム1
2とからなっているものである。
ボール箱と同様に、そのフラップ部11bが形成されて
いない端部を綴じ器によって接合することにより、文字
通りの筒状(箱状)になされるものであり、それぞれの
両端部には、前述した通り、各フラップ部11bが一体
化してある。各フラップ部11bは、図2あるいは図3
に示したように、それぞれ互いに筒部11a側へ折り込
めるように独立させてあることは、一般的な段ボール箱
と同様である。
の全体形状を図2等に示したように四角形状のものとし
て実施してもよいが、図7の(イ)〜(ハ)にて示した
ように形成して実施してもよい。図7の(イ)にて示し
たフラップ部11bは、その端部に切り落とし部11c
を形成して、この切り落とし部11cに位置することに
なる耐水性フィルム12の一部を、各フラップ部11b
内に折り込まれることになる折曲部12dとなり得るよ
うにしたものである。
ラップ部11bは、請求項4の前箱体10Aを構成する
ものであり、その両側端部に切り落とし部11cを形成
するようにしたものである。この切り落とし部11c
は、段ボール紙をプレス加工法等によって所定形状に裁
断する際に、フラップ部11b等と同時に裁断形成した
ものであり、隣接するフラップ部11bの垂直端部に対
して40度〜50度(45度が最も好ましい)の傾斜角
度を有するものである。
プ部11bは、図8に示したように、その両側に位置す
るフラップ部11bの内側に折り込まれたときに、当該
切り落とし部11cに対応した耐水性フィルム12を折
曲部12dとするのである。折曲部12dは、図8に示
すように、二枚のフラップ部11bの間で折り畳まれて
折れ線部分を形成するから、この折れ線部分が二枚のフ
ラップ部11b内での一種の「堰」を構成する。この折
曲部12dによって形成された「堰」は、外部からのホ
コリ等の侵入をせき止めることになるものであり、運搬
用簡易箱10として組み立てられた筒部11a内の物資
にまでは至らなくするものである。以上のように、折曲
部12dによって形成された「堰」が存在すれば、接着
テープ14による各フラップ部11bの閉止は、図1に
示したように、運搬用簡易箱10の互いに対向する短側
間に1本だけ貼付することによって行うことができる。
接着テープ14が無くてフラップ部11bの端部が開い
ていても、折曲部12dによる「堰」が存在しているた
め、ホコリ等の運搬用簡易箱10内への侵入が阻止され
るからである。
は、切り落とし部11cを形成するのではなく、この切
り落とし部11cに該当するフラップ部11bの部分を
折り込めるように、折り線11dを形成しておくもので
ある。図7の(ハ)にて示したフラップ部11bは、各
フラップ部11bを独立させるのではなく、折り線11
dと同様な折り線11eにて折り込めるようにしたもの
である。以上のいずれの場合も、まず図7の中央に示し
たフラップ部11bを内側にしながら、その両側のフラ
ップ部11bを外側に折り込んだとき、上述した耐水性
フィルム12による折曲部12dが形成されることにな
るものである。
むことになる耐水性フィルム12は、例えば、厚さ50
μm〜100μmの単層のLLDPEフィルム、 厚さ
25μm〜60μmの単層のHDPEフィルム、あるい
は厚さ40μm〜80μmの単層のCPPフィルムを採
用して、簡易箱体11の内外表面全体を包み込むんで、
その端部を粘着テープを貼付することによって固定して
もよいが、本実施形態では、このような耐水性フィルム
12を筒状のものに形成するようにしている。
ものに形成するのは、簡易箱体11の包み込みを簡単に
するためである。すなわち、筒状の耐水性フィルム12
によって簡易箱体11全体を被覆するには、図4に示す
ように、簡易箱体11の図示した幅と同じで簡易箱体1
1の高さの約2倍の長さの耐水性フィルム12内に簡易
箱体11全体を入れ、図5及び図6に示すように、耐水
性フィルム12の図示上側部分を簡易箱体11内に入れ
込む。そして、図2に示すように、各開口端部12aを
簡易箱体11の図示下端にもっていき、これらの開口端
部12aを接着やヒートシール等の手段によって接着ま
たは溶着するのである。これにより、当該耐水性フィル
ム12を簡易箱体11に対して簡単に被覆することがで
きるのである。
箱体11の全体の包み込は、この耐水性フィルム12を
合成樹脂によって形成するとともに、その全ての開口端
部12aをヒートシールするように実施するとよい。何
故なら、この耐水性フィルム12の各開口端部12aの
接着をヒートシールという簡単な手段によって行えるか
らである。
を上述したような単層のものではなく、図9に示すよう
に、低融点フィルム12bと高融点フィルム12cとの
積層体とすると、そのヒートシールによる接着を綺麗に
行える。つまり、この耐水性フィルム12が、図9に示
したような状態となれば、両開口端部12aを挟んで、
低融点フィルム12bが溶着する程度の温度でヒートシ
ールすると、内側の高融点フィルム12cが溶融せずに
外側の低融点フィルム12bのみが溶着し合うから、各
開口端部12aでの溶着が綺麗に行えるのである。
フィルム12cとの積層体として構成した耐水性フィル
ム12としては、次の表1に示すような形態で実施され
る。
O−PET−ALVM12μm、LDPE20μm、H
DPE(ワリフ)(16g/m2) 、及びLLDPE5
0μm〜80μmを採用して、これらを積層して形成し
て実施するようにしてもよいものである。勿論、これら
の耐水性フィルム12に対しては、その中に静電防止剤
を練り込んだり、表面にこの静電防止剤を塗布したりし
て実施することが可能であり、この場合には、当該耐水
性フィルム12に静電気によるホコリ等の吸着防止を図
ることができるものである。
対しては、空気の逆止弁や密閉キャップ付きのスパウト
(空気入れ口)を取り付けておいて実施すると、より一
層効果的となる。何故なら、耐水性フィルム12は簡易
箱体11を気密的に包み込むものであるから、図3の
(ロ)にて示すように、簡易箱体11の周囲に耐水性フ
ィルム12によって覆われた空隙13が形成されるが、
この空隙13内に上記したようなスパウトから空気を注
入することにより、緩衝空気層が積極的に形成できるか
らである。
うな厚手の合成樹脂フィルムによって構成すれば、スパ
ウトから空隙13内に空気を注入したときにできる空気
層を、強度の高い耐水性フィルム12によって形成する
ことができるから、この空気層による緩衝効果を十分に
発揮させることができる。また、上記スパウトから空気
を吸引して耐水性フィルム12内を減圧すれば、この耐
水性フィルム12が簡易箱体11表面に密着し、一体化
され、当該運搬用簡易箱10の合成が向上するものであ
る。勿論、耐水性フィルム12内が減圧されていても、
また空隙13が存在していても、運搬用簡易箱10や前
箱体10A、及びこれらを構成している簡易箱体11等
がリターナブルであることは、言うまでもない。
発明においては、上記実施の形態にて例示したごとく、
「収納部分を構成する筒部11aと、これと一体的な複
数のフラップ部11bとを有した簡易箱体11の外表面
及び内表面を耐水性フィルム12によって気密的に包み
込んだこと」にその構成上の特徴があり、これにより、
収納物資の保護を十分行えることは勿論、簡単な修理作
業でリターナブルなものとすることができ、しかも簡易
箱体11からの紙粉等の飛散を防止することのできる運
搬用簡易箱10を提供することができるのである。
搬用簡易箱10を形成するために、収納部分を構成する
筒部11aと、これと一体的な複数のフラップ部11b
とを有して、平板状に折り畳まれる簡易箱体11と、こ
の簡易箱体11の外表面及び内表面を被覆する耐水性フ
ィルム12とによって構成したこと」にその構成上の特
徴があり、これにより、収納物資の保護を十分行えるよ
うにしながらこれをリターナブルなものとすることがで
き、しかも簡易箱体11からの紙粉等の飛散を防止する
ことのできる運搬用簡易箱10を形成するのに適した前
箱体10Aを簡単な構成によって提供することができる
のである。
上記請求項2に係る前箱体10Aについて、「耐水性フ
ィルム12を、筒状のものとしたこと」に、また請求項
4に係る発明においては、上記請求項2または請求項3
に係る前箱体10Aについて、「フラップ部11bの端
部に切り落とし部11cを形成して、この切り落とし部
11cに位置することになる耐水性フィルム12の一部
を、各フラップ部11b内に折り込まれることになる折
曲部12dとなり得るようにしたこと」に各々その構成
上の特徴があり、これにより、請求項3の発明において
は、上記請求項2と同様な目的を達成することができる
他、その製造及び再利用をより一層簡単に行うことので
きる前箱体10Aを提供することができるのであり、ま
た請求項4に係る発明においては、上記請求項2または
請求項3と同様な目的を達成することができる他、二重
になった耐水性フィルム12の折曲部分によって、運搬
用簡易箱10としたときにホコリ等の侵入を簡単に防止
することのできる前箱体10Aを提供することができる
のである。
図である。
し、(イ)は筒部を開いた状態の斜視図、(ロ)は上記
(イ)中の1−1線に沿って見た部分拡大断面図であ
る。
耐水性フィルムによって包み込もうとしている状態を示
す平面図である。
体内に折り込もうとしてる様子を示した平面図である。
らに折り込もうとしてる様子を示した平面図である
してある各フラップ部の実施形態を示すもので、(イ)
はフラップ部に切り落とし部を形成した例を示す部分展
開図、(ロ)は折り線を形成したフラップ部を示す部分
展開図、(ハ)は各フラップ部を折り線によって連続さ
せた例を示す部分展開図である。
ときにできる耐水性フィルム側の折曲部の状態を示す部
分斜視図である。
場合の、開口端部の状態を示す耐水性フィルムの部分斜
視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 収納部分を構成する筒部と、これと一体
的な複数のフラップ部とを有した簡易箱体の外表面及び
内表面を耐水性フィルムによって気密的に包み込んだこ
とを特徴とする運搬用簡易箱。 - 【請求項2】 運搬用簡易箱を形成するために、収納部
分を構成する筒部、及びこれと一体的な複数のフラップ
部を有して、平板状に折り畳まれる簡易箱体と、 この簡易箱体の外表面及び内表面を被覆する耐水性フィ
ルムとによって構成したことを特徴とする運搬用簡易箱
を形成するための前箱体。 - 【請求項3】 前記耐水性フィルムは、筒状のものであ
ることを特徴とする請求項2に記載の運搬用簡易箱を形
成するための前箱体。 - 【請求項4】 前記フラップ部の端部に切り落とし部を
形成して、この切り落とし部に位置することになる前記
耐水性フィルムの一部を、前記各フラップ部内に折り込
まれることになる折曲部となり得るようにしたことを特
徴とする請求項2または請求項3に記載の運搬用簡易箱
を形成するための前箱体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000084788A JP2001270555A (ja) | 2000-03-24 | 2000-03-24 | 運搬用簡易箱、及びこれを形成するためのフィルムを被覆した前箱体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000084788A JP2001270555A (ja) | 2000-03-24 | 2000-03-24 | 運搬用簡易箱、及びこれを形成するためのフィルムを被覆した前箱体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001270555A true JP2001270555A (ja) | 2001-10-02 |
Family
ID=18601217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000084788A Pending JP2001270555A (ja) | 2000-03-24 | 2000-03-24 | 運搬用簡易箱、及びこれを形成するためのフィルムを被覆した前箱体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001270555A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006103786A (ja) * | 2004-10-08 | 2006-04-20 | Hiroyasu Osada | 被覆箱 |
JP2010241458A (ja) * | 2009-04-03 | 2010-10-28 | Nitto Denko Corp | 樹脂フィルム付きトレイ、その製造方法、光学フィルムの収納構造体 |
JP2013139290A (ja) * | 2012-01-06 | 2013-07-18 | Japan Pack Kk | 水漏れしない断熱保冷容器 |
JP2013216361A (ja) * | 2012-04-10 | 2013-10-24 | Japan Pack Kk | 段ボール製容器 |
CN106005702A (zh) * | 2016-06-16 | 2016-10-12 | 铜陵锋帆彩色印务有限公司 | 防潮纸板箱 |
JP2021017261A (ja) * | 2019-07-19 | 2021-02-15 | 株式会社ニッサンキコー | 梱包方法 |
-
2000
- 2000-03-24 JP JP2000084788A patent/JP2001270555A/ja active Pending
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JP7236735B2 (ja) | 2019-07-19 | 2023-03-10 | 株式会社ニッサンキコー | 梱包方法 |
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