JP2001270396A - 自動車用モールとその製造方法 - Google Patents
自動車用モールとその製造方法Info
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Abstract
イドモール部とが一体となったモールであって、車両適
合性にすぐれた構造を提供する。 【解決手段】 フロントピラー部側のウインドシールド
サイドモール部1Aとルーフサイドモール部1Bとの間
であって且つルーフとフロントピラーとのなすコーナー
部に相当する部分に、断面形状が連続的に変化する断面
変化形状部1Cが一体に形成される。断面変化形状部1
Cを局部的に切除することにより切欠部16を形成し、
この切欠部16には上記コーナー部の形状に忠実に追従
するコーナーピース部17を二次成形し、同時にコーナ
ーピース部17には該コーナーピース部17をルーフに
固定するためのクリップ18をインサート成形する。
Description
して用いられるモールとその製造方法に関し、特に車体
のルーフサイド部に沿って配設されるルーフサイドモー
ル部と、フロントピラーおよびリアピラーのうち少なく
ともいずれから一方のピラー部に沿って配設されるウイ
ンドシールドサイドモー部とが、互いに連続するように
長尺一体のものとして押出成形されたタイプの自動車用
モールとその製造方法に関する。
ば特開平10−86766号公報に記載されたものが知
られている。
ドシールドガラスとフロントピラーとの間の隙間を隠蔽
するべくそのフロントピラーに沿って配設されるフロン
ト側のウインドシールドサイドモール部と、ルーフサイ
ド部に沿って配設されるルーフサイドモール部とを、そ
れぞれの要求断面形状が互いに異なることを容認しつつ
も長尺一体のものとして公知の可変断面押出工法により
一体成形したものである。
て、例えば特開平9−24778号公報に示されている
ように、上記フロント側のウインドシールドサイドモー
ル部およびルーフサイドモール部に加えて、リア側のウ
インドシールドガラスとリアピラーとの間の隙間を隠蔽
するべくそのリアピラーに沿って配設されるリア側のウ
インドシールドサイドモール部までも一体化したものも
ある。
ールにあっては、それぞれの部位での断面形状を変化さ
せながら長手方向では一体のものとして押出成形するも
のであるから、フロント側のウインドシールドサイドモ
ール部とルーフサイドモール部との間、およびルーフサ
イドモール部とリア側のウインドシールドサイドモール
部との間には、車体そのものの造型の上では必ずしも必
要でないにもかかわらず、一方の断面形状から他方の断
面形状へとその断面形状が連続的に変化する徐変部たる
断面変化形状部の発生が不可避であり、一般的には、こ
の断面変化形状部はフロントピラーとルーフ部とのなす
コーナー部およびルーフ部とリアピラーとのなすコーナ
ー部にそれぞれ設定される。
は極力短いこと(すなわち、その断面変化形状部にて一
方の断面形状から他方の断面形状に急激に形状変化させ
ること)が望ましいにもかかわらず、工法の特殊性とし
てその長さをある程度長くならざるを得ないことから、
結果として車体パネル側の形状にモールの形状が忠実に
追従しない部位ができ、例えば車両装着時にモールの部
分的な浮き上がりやねじれが生じやすくなり、いわゆる
モールとしての車両適合性が悪くなる。
短くすると、押出成形されるモールの断面形状が押出機
側の口金の形状変化に追従できずにその形状安定性が極
端に悪くなり、例えばモール外表面に変形や波打ち現象
が生じてモールそのものの外観品質が大幅に低下するこ
ととなって好ましくない。
されたもので、互いに断面形状が異なるルーフサイドモ
ール部やフロント側のウインドシールドサイドモール部
もしくはリア側のウインドシールドサイドモール部が長
手方向で連続したモールであることを前提としつつも、
車両適合性を改善した自動車用モールとその製造方法と
を提供しようとするものである。
は、車体のルーフサイド部に沿って配設されるルーフサ
イドモール部と、フロントピラーおよびリアピラーのう
ち少なくともいずれか一方のピラー部に沿って配設され
て前記ルーフサイドモール部とは断面形状が異なるウイ
ンドシールドサイドモール部とが、互いに長手方向で連
続するように一体のものとして押出成形された自動車用
モールであることを前提としている。
インドシールドサイドモール部との間であって且つ車体
のルーフ部とピラー部とのなすコーナー部に相当する部
分に、一方の断面形状から他方の断面形状へと連続的に
変化する断面変化形状部が一体に形成されているととも
に、この断面変化形状部が局部的に切除されることによ
り切欠部が形成されていて、この切欠部には、上記コー
ナー部の形状に忠実に追従するコーナーピース部が二次
成形により一体に成形されているとともに、このコーナ
ーピース部には該コーナーピース部をルーフ部に固定す
るための固定手段が設けられていることを特徴としてい
る。
動車用モールには、ルーフサイドモール部とフロント側
のウインドシールドサイドモール部およびリア側のウイ
ンドシールドサイドモール部の三者が一体化されたタイ
プのもののほか、ルーフサイドモール部とフロント側の
ウインドシールドサイドモール部もしくはリア側のウイ
ンドシールドサイドモール部とが一体に形成されたタイ
プのものが含まれるものとし、上記ルーフサイドモール
部やフロント側のウインドシールドサイドモール部およ
びリア側のウインドシールドサイドモール部について
は、それ自体の長手方向で断面形状が連続的に変化する
タイプのものでもよい。
ころの固定手段には、請求項2に記載の発明のクリップ
のほか両面接着テープ等が含まれる。
ては、外観品質が低下しない範囲内で極力短い長さに設
定する。ただし、上記切欠部に相当する部分に成形上の
不具合が多少発生することは容認される。何故ならば、
上記切欠部の相当する部分ではその材料が事後的に切除
されてしまうためにモールの品質上問題となることはな
いからである。
ース部には固定手段として相手側の車体パネルに係合す
るクリップが一体成形されていることを特徴としてお
り、例えば予め別成形された樹脂あるいは金属製のクリ
ップをインサート成形法により一体化する技術がこれに
該当する。
2に記載の発明を前提とした上で、前記コーナーピース
部には、ルーフ部の前縁もしくは後縁に沿って配設され
ることになるウインドシールドアッパーモールの端末部
を受容するための溝部が形成されていることを特徴とし
ている。
は、ルーフサイドモール部からウインドシールドサイド
モール部にまたがる部分である程度の長さにわたって発
生する断面変化形状部を積極的に容認し、押出成形後に
断面変化形状部を部分的に切除して切欠部を形成し、代
わってその部分にルーフ部等の車体パネル側の造型に合
わせてコーナーピース部を射出成形法等により成形する
ことで、上記断面変化形状部の車体そのものへの適合性
が良くなる。
等の固定手段を設けることにより、上記断面変化形状部
ひいてはモールそのものが一段と確実に車体に位置決め
固定され、モールの浮き上がり等を防止する上でより効
果的なものとなる。
上記コーナーピース部に、ルーフ部の前縁もしくは後縁
に沿って配設されることになるウインドシールドアッパ
ーモールの端末部を受容するための溝部が形成されてい
ると、そのウインドシールドアッパーモールとの接続も
良好なものとなる。
2に記載の自動車用モールを製造する方法として、ルー
フサイドモール部と断面変化形状部およびウインドシー
ルドサイドモール部とが相互に連続した長尺な中間成形
体を可変断面押出工法により押出成形する工程と、前記
断面変化形状部を局部的に切除して切欠部を形成する工
程と、前記切欠部に二次成形を施してコーナーピース部
を成形するとともに、該コーナーピース部に固定手段を
設ける工程と、を含んでいる。
の自動車用モールを製造する方法として、請求項4に記
載の発明と同様の方法を前提としつつも、前記切欠部に
二次成形を施してコーナーピース部を成形する際に、同
時にそのコーナーピース部に、ウインドシールドアッパ
ーモールの端末部を受容するための溝部を成形すること
を特徴としている。
発明では、押出成形する工程のほかに、切欠部を形成す
る切除工程やコーナーピース部を二次成形する射出成形
工程等が必要になるものの、請求項1〜3に記載の発明
のような車両適合性に優れた自動車用モールを容易に製
造できるようになる。
5に記載の発明を前提とした上で、前記切欠部に二次成
形を施す際に、同時にルーフサイドモール部とウインド
シールドサイドモール部とが略くの字状をなすように曲
折成形することを特徴としている。ここにいう曲折成形
は、直線状に押出成形したモールを上記断面変化形状部
から例えば略くの字状に折り曲げて、そのくの字状形状
を自己保持できるようにいわゆるくせ付けすることを想
定している。
は、切欠部に二次成形を施してコーナーピース部を成形
する際に、同時に実質的にモール全体を略くの字状にく
せ付けするものであるから、一段と車両適合性に優れた
自動車用モールを製造できるようになる。
形された断面変化形状部を部分的に切除して切欠部を形
成した上で、代わってその切欠部に車体側コーナー部形
状に忠実に追従するコーナーピース部を成形するととも
に、固定手段を設けたものであるから、従来では著しく
車両適合性を欠いていた断面変化形状部を車体側コーナ
ー部形状に忠実に追従させながら、しかも強固に固定す
ることができるようになり、車両適合性が大幅に向上
し、特にモールの部分的な浮き上がりやねじれ等の発生
を防止して車両外観品質の向上に大きく貢献できる効果
がある。
ーナーピース部に一体成形されている請求項2に記載の
発明によれば、その固定保持力が大幅に向上して車両適
合性が一段と向上する効果がある。
記コーナーピース部にウインドシールドアッパーモール
の端末部を受容するための溝部を形成したものであるか
ら、ルーフサイド部からフロントピラー部もしくはリア
ピラー部にまたがって配設されることになるモールとウ
インドシールドアッパーモールとの接続部での外観的な
見栄えも良好なものとなる効果がある。
成形のみによらずに切除工程や二次成形工程を付加する
ことにより、請求項1〜3に記載の発明のような車両適
合性にすぐれたモールを容易に且つ安定して成形できる
効果がある。
ナーピース部を成形する際にモールの曲折成形までも同
時に行うことから、工数の増加を招くことなく一段と車
両適合性に優れたモールを製造できる効果がある。
モールとその製造方法の好ましい第1の実施の形態を示
す図である。
している樹脂製の自動車用モール(以下、単にモールと
いう)1は、車体のフロントピラー2からルーフ3のル
ーフサイド部にまたがる部分のほぼ全長にわたり一本の
連続したものとして配設されるタイプのものであって、
図2,3に示すように長手方向でその断面形状が互いに
異なるフロント側のウインドシールドサイドモール部1
Aとルーフサイドモール部1Bとを含んでいる。
か図4に示すように、接着タイプのフロントガラス(フ
ロントウインドシールドガラス)4の側縁部とフロント
ピラー(フロントピラーアウターパネル)2の縦壁部2
aとの間の隙間を埋めるべくそのフロントピラー部2に
沿って配設される均一断面形状のフロント側のウインド
シールドサイドモール部1Aと、ルーフ3のうちそのル
ーフサイド部におけるルーフサイド溝5のルーフフラン
ジ部6に係合するように配設される同じく均一断面形状
のルーフサイドモール部1Bとを有していて、上記フロ
ントピラー2の上端部からルーフ3へと屈曲変化する部
分すなわちウインドシールドサイドモール部1Aとルー
フサイドモール部1Bとの中間部分には、図4に示すよ
うにウインドシールドサイドモール部1Aおよびルーフ
サイドモール部1Bのうち一方の断面形状から他方の断
面形状へと連続的に変化するいわゆる徐変部としての断
面変化形状部1Cが設けられている。なお、上記ウイン
ドシールドサイドモール部1Aおよびルーフサイドモー
ル部1Bは必ずしも均一断面形状のものに限らず、例え
ばそのウインドシールドサイドモール部1Aの上端部か
ら下端部に向かって漸次高さが大きくなるタイプのもの
であってもよい。
の上縁部とルーフ3の前縁との間には別のウインドシー
ルドアッパーモール7が配設されるようになっており
(図6参照)、このウインドシールドアッパーモール7
の端末部は上記断面変化形状部1Cにおいてそのモール
1と突き合わされて接続されることになる。
は、図2,4に示すように、比較的フラットな頭部8が
一体に成形された中空状のモール本体9のほか、アッパ
ー,ロアの各リップ10,11とパネルリップ12およ
び補助リップ13等を備えていて、車体側への正規組付
状態ではアッパー,ロアの各リップ10,11にてフロ
ントガラス4を挟持するようになっているとともに、パ
ネルリップ12および補助リップ13がそれぞれ車体パ
ネルであるフロントピラー2に圧接するようになってい
る。同時に、フロントガラス4に弾接するアッパー側の
リップ10と頭部8との間には、そのフロントガラス4
側から車体側方側への雨水等の回り込みを防止するため
雨水捕集用のドリップ溝14が形成される。
3,4に示すように、頭部8を含むモール本体9やアッ
パー側のリップ10、パネルリップ12および補助リッ
プ13等の形状がウインドシールドサイドモール部1A
側と共通であるものの、ロア側のリップ11を含むモー
ル本体9の下半部が実質的に切除されている点でウイン
ドシールドサイドモール部1A側と異なっている。そし
て、ルーフサイドモール部1Bは、同図に示すように、
中央部の空隙部15にルーフサイドフランジ部6が係合
する一方、アッパー側のリップ10のほかパネルリップ
12や補助リップ13がそれぞれルーフ3に圧接するよ
うになっている。
ドシールドサイドモール部1Aとルーフサイドモール部
1Bとが上記断面変化形状部1Cを介して相互に接続さ
れており、したがって断面変化形状部1Cではそのモー
ル本体9の下半部の形状がウインドシールドサイドモー
ル部1Aおよびルーフサイドモール部1Bのうちいずれ
か一方側から他方側に向かって漸次変化していることに
なる。
ールドサイドモール部1Aおよびルーフサイドモール部
1Bを含んでなるモール1は、公知の可変断面押出工法
により図5の(A)に示すように長手方向でその断面形
状が変化する一本の連続した紐状の中間成形体Wとして
押出成形されるものの、上記ウインドシールドサイドモ
ール部1Aとルーフサイドモール部1Bとの間に位置す
ることになる断面変化形状部1Cの一部は同図(B)に
示すように押出成形後に局部的に切除されて切欠部16
が形成された後に、代わって同図(C)に示すようにそ
の切欠部16を埋めるかの如くコーナーピース部17が
射出成形法等の二次加工により一体に成形され、同時に
コーナーピース部17には例えば樹脂あるいは金属製等
の固定手段としてのクリップ18がインサート成形によ
り一体的に固定される。さらに、上記コーナーピース部
17の成形の際には、図6に示すように先に述べたウイ
ンドシールドアッパーモール7の端末部を受容するため
の溝部19が同時成形される。
形するようにしているのは、このコーナーピース部17
はフロントピラー2の上端部からルーフ3にまたがる屈
曲部分に対応することになるものの、先に述べたように
押出成形しただけの断面変化形状部1Cはそれだけでは
相手側のルーフパネル形状に追従することができないこ
とから、その断面変化形状部1Cに対しルーフパネル形
状に忠実に追従できる形状を付加するためにコーナーピ
ース部17を別成形するようにしているものである。
切欠部16が形成されたモール1の中間成形体Wをクリ
ップ18とともに例えば射出成形用の金型にセットした
上で、コーナーピース部17となるべき所定の樹脂材料
を充填することで成形されるものであるから、図5の
(C)に示すように、上記断面変化形状部1Cが所定曲
率の湾曲形状なるように拘束した状態で成形作業を行う
ことにより、モール全体が角度θをもって略くの字状に
屈曲した状態を自己保持できるようにくせ付けする曲折
作業までも同時に行われる。こうすることにより、成形
後のモール1の車両への適合性が一段と良好なものとな
るとともに、モール1装着時にそのモール1を積極的に
折り曲げる必要がなくなって、モール装着時の作業性を
も改善できることになる。
18をインサート成形により一体に埋設固定するように
しているのは、ルーフパネル側形状に追従して屈曲する
ことになる断面変化形状部1Cを確実にルーフパネルに
固定するとともに、ルーフパネルとモール1との間の相
対位置決めを司る組付基準位置を積極的に設定するため
である。
構造によれば、図2,3のほか図6に示すように、フロ
ント側のウインドシールドサイドモール部1Aは、その
アッパー,ロアのリップ10,11にてフロントガラス
4を挟持しつつそのフロントガラス4の側縁部とフロン
トピラー2との間の隙間を隠蔽する。他方、ルーフサイ
ドモール部1Bはそのルーフサイド溝5内にてルーフサ
イドフランジ部6と係合してその係合状態を自己保持し
つつルーフサイドフランジ部6を隠蔽する。また、上記
ウインドシールドサイドモール部1Aとルーフサイドモ
ール部1Bとの中間部に位置することになる断面変化形
状部1Cは、ルーフ3からフロントピラー2の上端にま
たがる屈曲部に対応することになることから、そのコー
ナーピース部17が上記屈曲形状に忠実に追従するとと
もに、クリップ18が図6に示すルーフ3側の係止穴2
0に係止されることで堅固に固定されることになる。
状部1Cには、図6に示すようにフロントガラス4の上
縁部に配設されることになる別のウインドシールドアッ
パーモール7が突き合わされる。そして、断面変化形状
部1Cのコーナーピース部17には上記ウインドシール
ドアッパーモール7を受容するための溝部19が予め形
成されていることから、この溝部19にウインドシール
ドアッパーモール7の端末部を差し込んでこれをコーナ
ーピース部17が受容することにより、断面変化形状部
1Cとウインドシールドアッパーモール7との接続部の
見栄えも良好なものとなる。
態を示す図で、特にモール21そのものの断面形状のほ
か、ルーフサイド部のルーフサイド溝22がルーフサイ
ドフランジ部を有していない点で第1の実施の形態のも
のと異なっている。
施の形態が対象としているモール21は、接着タイプの
フロントガラス(フロントウインドシールドガラス)4
の側縁部とフロントピラー2の縦壁部2aとの間の隙間
を埋めるべくそのフロントピラー2に沿って配設される
均一断面形状のフロント側のウインドシールドサイドモ
ール部21Aと、ルーフ3のうちそのルーフサイド部の
ルーフサイド溝22に係合するように配設される同じく
均一断面形状のルーフサイドモール部21Bのほか、上
記フロントピラー2の上端部からルーフ3へと屈曲変化
する部分すなわちウインドシールドサイドモール部21
Aとルーフサイドモール部21Bとの中間部分には、ウ
インドシールドサイドモール部21Aおよびルーフサイ
ドモール部21Bのうち一方の断面形状から他方の断面
形状へと連続的に変化するいわゆる徐変部としての断面
変化形状部21Cが設けられている点、ならびに図9に
示すようにフロントガラス4の上縁部とルーフ3の前縁
との間には別のウインドシールドアッパーモール23が
配設されるようになっており、このウインドシールドア
ッパーモール23の端末部は上記断面変化形状部21C
においてそのモール21と接続される点については先の
第1の実施の形態のものと同様である。
Aは、図7に示すように、比較的フラットな頭部24が
一体に成形された略茸状のモール本体25のほか、左右
一対のリップ26,27および略二股状の脚部28等を
備えていて、車体側へはファスナー29を介して装着さ
れることにより正規組付状態となる一方、この正規組付
状態では一方のリップ26がフロントガラス4に、他方
のリップ27が車体パネルであるフロントピラー2にそ
れぞれ圧接するようになっている。同時に、フロントガ
ラス4に圧接する一方のリップ26と頭部24との間に
は、そのフロントガラス4側から車体側方側への雨水等
の回り込みを防止するため雨水捕集用のドリップ溝30
が形成される。
図8に示すように、頭部24を有するモール本体25の
ほか左右一対のリップ26,27等の形状がウインドシ
ールドサイドモール部21A側と共通であるものの、モ
ール本体25の下半部である脚部28が実質的に切除さ
れている点でウインドシールドサイドモール部21A側
と異なっている。そして、ルーフサイドモール部21B
は、同図に示すように、底部側の方が幅広に形成された
ルーフサイド溝22に圧入されて双方のリップ26,2
7がルーフサイド溝22の内壁に圧接することで位置決
めされ、実質的に頭部24がルーフサイド溝22の上縁
に圧接することでそのルーフサイド溝22を閉塞するよ
うになっている。
ドシールドサイドモール部21Aとルーフサイドモール
部21Bとが上記断面変化形状部21Cを介して相互に
接続されており、したがって、第1の実施の形態と同様
に、断面変化形状部21Cではそのモール本体25の下
半部の形状がウインドシールドサイドモール部21Aお
よびルーフサイドモール部21Bのうちいずれか一方側
から他方側に向かって漸次変化していることになる。
シールドサイドモール部21Aおよびルーフサイドモー
ル部21Bを含んでなるモール21は、第1の実施の形
態と同様に、可変断面押出工法により図10の(A)に
示すように長手方向でその断面形状が変化する一本の連
続した紐状の中間成形体Wとして押出成形されるもの
の、上記断面変化形状部21Cの一部は押出成形後に局
部的に切除されて(切除される部分にハッチングQを施
してある)切欠部31が形成された後に、代わって同図
(B)に示すようにその切欠部31を埋めるかの如くコ
ーナーピース部32が射出成形法等の二次加工により一
体に成形される。成形後のコーナーピース部32には固
定手段として例えば両面接着テープ33が貼着される。
さらに、上記コーナーピース部32の成形の際には、図
9に示すように先に述べたウインドシールドアッパーモ
ール23の端末部を受容するための溝部34が同時成形
される。
11に示すように可変断面押出工法による押出成形の際
に、固定口金35に対してシャッター36を矢印方向に
積極的に動かして固定口金35の有効開口面積を変化さ
せることにより長手方向で断面形状を変化させるもので
あるから、シャッター36に予めくせ付け用のガイド突
起37を設けておき、ルーフサイドモール部21Bを成
形する際にはそのガイド突起37にて成形直後の一方の
リップ26を積極的に上向きに矯正するべくくせ付けす
るのが望ましい。こうすることにより、図8に示すよう
にルーフサイドモール部21Bをルーフサイド溝22に
嵌合させる際のそのリップ26の屈曲変形が容易とな
り、車両の適合性がより良好なものとなる。
方向での最小肉厚寸法が第1の実施の形態のものより小
さくその断面変化形状部21Cからモール1全体を略く
の字状に屈曲することが比較的容易であることから、先
の第1の実施の形態のようにコーナーピース部32の成
形と同時にモール1全体を略くの字状にくせ付けするこ
とは必ずしも必要としないが、第1の実施の形態と同様
にコーナーピース部32の成形と同時にくせ付けを行う
ようにしてもよい。
構造によれば、図7,8のほか図9に示すように、フロ
ント側のウインドシールドサイドモール部21Aは、一
方のリップ26がウインドガラス4に、他方のリップ2
7がフロントピラー2にそれぞれ圧接して、そのフロン
トガラス4の側縁部とフロントピラー2の縦壁部2aと
の間の隙間を隠蔽する。他方、ルーフサイドモール部2
1Bはそのルーフサイド溝22に係合してその係合状態
を自己保持しつつ頭部24にてルーフサイド溝22を閉
塞する。また、上記ウインドシールドサイドモール部2
1Aとルーフサイドモール部21Bとの中間部に位置す
ることになる断面変化形状部21Cは、ルーフ3からフ
ロントピラー2の上端にまたがる屈曲部に対応すること
になることから、そのコーナーピース部32が上記屈曲
形状に忠実に追従するとともに、コーナーピース部32
側の両面接着テープ33ががルーフ3側の段状部38に
貼着されることで堅固に固定されることになる。
形状部21Cには、図9に示すようにフロントガラス4
の上縁部に配設されることになる別のウインドシールド
アッパーモール23が突き合わされる。そして、断面変
化形状部21Cのコーナーピース部32には上記ウイン
ドシールドアッパーモール23を受容するための溝部3
4が予め形成されていることから、この溝部34にウイ
ンドシールドアッパーモール23の端末部を差し込んで
これをコーナーピース部32が受容することにより、断
面変化形状部21Cとウインドシールドアッパーモール
23との接続部の見栄えも良好なものとなる。
図。
実施の実施の形態を示す図で、図1のA−A線に沿う断
面図。
す説明図。
程説明図。
す要部分解斜視図。
施の形態を示す図で、図1のA−A線に相当する断面
図。
を示す要部分解斜視図。
示す工程説明図。
司る口金の説明図。
ス) 6…ルーフサイドフランジ部 7…ウインドシールドアッパーモール 16…切欠部 17…コーナーピース部 18…クリップ(固定手段) 19…溝部 21…自動車用モール 21A…ウインドシールドサイドモール部 21B…ルーフサイドモール部 21C…断面変化形状部 22…ルーフサイド溝 23…ウインドシールドアッパーモール 24…頭部 31…切欠部 32…コーナーピース部 33…両面接着テープ(固定手段)
Claims (6)
- 【請求項1】 車体のルーフサイド部に沿って配設され
るルーフサイドモール部と、フロントピラーおよびリア
ピラーのうち少なくともいずれか一方のピラー部に沿っ
て配設されて前記ルーフサイドモール部とは断面形状が
異なるウインドシールドサイドモール部とが、互いに長
手方向で連続するように一体のものとして押出成形され
た自動車用モールであって、 前記ルーフサイドモール部とウインドシールドサイドモ
ール部との間であって且つ車体のルーフ部とピラー部と
のなすコーナー部に相当する部分に、一方の断面形状か
ら他方の断面形状へと連続的に変化する断面変化形状部
が一体に形成されているとともに、この断面変化形状部
が局部的に切除されることにより切欠部が形成されてい
て、 この切欠部には、上記コーナー部の形状に忠実に追従す
るコーナーピース部が二次成形により一体に成形されて
いるとともに、このコーナーピース部には該コーナーピ
ース部をルーフ部に固定するための固定手段が設けられ
ていることを特徴とする自動車用モール。 - 【請求項2】 前記コーナーピース部には固定手段とし
て相手側の車体パネルに係合するクリップが一体成形さ
れていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用モ
ール。 - 【請求項3】 前記コーナーピース部には、ルーフ部の
前縁もしくは後縁に沿って配設されることになるウイン
ドシールドアッパーモールの端末部を受容するための溝
部が形成されていることを特徴とする請求項1または2
に記載の自動車用モール。 - 【請求項4】 請求項1または2に記載の自動車用モー
ルを製造する方法であって、 ルーフサイドモール部と断面変化形状部およびウインド
シールドサイドモール部とが相互に連続した長尺な中間
成形体を可変断面押出工法により押出成形する工程と、 前記断面変化形状部を局部的に切除して切欠部を形成す
る工程と、 前記切欠部に二次成形を施してコーナーピース部を成形
するとともに、該コーナーピース部に固定手段を設ける
工程と、 を含むことを特徴とする自動車用モールの製造方法。 - 【請求項5】 請求項3に記載の自動車用モールを製造
する方法であって、 ルーフサイドモール部と断面変化形状部およびウインド
シールドサイドモール部とが相互に連続した長尺な中間
成形体を可変断面押出工法により押出成形する工程と、 前記断面変化形状部を局部的に切除して切欠部を形成す
る工程と、 前記切欠部に二次成形を施して、ウインドシールドアッ
パーモールを受容するための溝部を有するコーナーピー
ス部を成形するとともに、該コーナーピース部に固定手
段を設ける工程と、 を含むことを特徴とする自動車用モールの製造方法。 - 【請求項6】 前記切欠部に二次成形を施す際に、同時
にルーフサイドモール部とウインドシールドサイドモー
ル部とが略くの字状をなすように曲折成形することを特
徴とする請求項4または5に記載の自動車用モールの製
造方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001270008A (ja) * | 2000-03-28 | 2001-10-02 | Kinugawa Rubber Ind Co Ltd | 自動車用モールの製造方法 |
JP2002347532A (ja) * | 2001-05-29 | 2002-12-04 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両用モールディング |
JP2011084220A (ja) * | 2009-10-16 | 2011-04-28 | Honda Motor Co Ltd | ウィンドウモールの取付け車体構造 |
CN108290529A (zh) * | 2015-10-13 | 2018-07-17 | 雷诺股份公司 | 用于车身侧部的旨在覆盖窗柱和车顶纵梁的至少一部分的装饰元件 |
JP2019018724A (ja) * | 2017-07-18 | 2019-02-07 | トヨタ自動車株式会社 | 車両外装構造 |
-
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