JP2001270088A - インクジェット画像形成方法及びインクジェット画像形成装置 - Google Patents

インクジェット画像形成方法及びインクジェット画像形成装置

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JP2001270088A
JP2001270088A JP2000082256A JP2000082256A JP2001270088A JP 2001270088 A JP2001270088 A JP 2001270088A JP 2000082256 A JP2000082256 A JP 2000082256A JP 2000082256 A JP2000082256 A JP 2000082256A JP 2001270088 A JP2001270088 A JP 2001270088A
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ink
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drying
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JP2000082256A
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Kei Ichimura
圭 市村
Takuji Moto
拓司 本
Hiroyuki Ishikura
裕之 石倉
Kenji Tanaka
賢治 田中
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットにより画像形成を行うに際
し、画像形成に要する時間を長くすること無く且つ記録
媒体の排出部分の構成の複雑化を招くこと無しに、排出
後の記録媒体上のインクの乾燥時間を短縮する。 【解決手段】 記録用紙上の各エリア毎にインク放置時
間から必要乾燥時間を減算した値を保持する。記録用紙
の搬送方向の中央位置よりも先端側に位置する各エリア
における上記値の最小値と記録用紙の搬送方向の中央位
置よりも後端側に位置する各エリアにおける上記値の最
小値とを比較し、記録用紙の搬送方向の中央位置よりも
先端側の最小値の方が小さい場合には先端側の画像デー
タから順に記録用紙に画像形成を行っていく一方、記録
用紙の搬送方向の中央位置よりも後端側の最小値の方が
小さい場合には画像データを反転させて後端側の画像デ
ータから順に記録用紙に画像形成を行っていく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット画
像形成方法及びインクジェット画像形成装置に係る。特
に、本発明は、記録媒体の排出後におけるインクの乾燥
に要する時間の短縮化を図るための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェット方式の画像形成
装置(以下、インクジェットプリンタと称す)では、連
続給紙される記録用紙の上面にインク滴が吐出されて順
に画像形成が行われる。これら画像形成が行われた記録
用紙は排紙トレイに順に排紙されて積層される。この
際、先行して排紙された記録用紙上のインクが完全に乾
燥していない状態で後続の記録用紙が排紙された場合に
は、記録用紙同士の接触による画像の乱れや記録用紙の
汚れが発生してしまう。このため、従来から、先行して
排紙された記録用紙上のインクが完全に乾燥した後に後
続の記録用紙が積層されるようにするための種々の画像
形成動作の改良が提案されている。
【0003】例えば、特開平7−149036号公報に
は、記録用紙への浸透性が低い黒インク(遅乾性イン
ク)と、浸透性が高い上記C(シアン),M(マゼン
タ),Y(イエロー)の各インク(速乾性インク)とを
用いた技術が開示されている。即ち、単位画素を、浸透
性の低いインクドットと浸透性の高いインクドットとか
ら成るドットマトリックスとすることにより、単位画素
内で両インクを拡散混合して一画素全体として高いイン
クの浸透性が確保されるようにしている。
【0004】また、特開平11−5664号公報には、
排紙スタッカに複数段の排紙サポートを備えさせ、画像
形成済みの記録用紙を各排紙サポート間で順次置き換え
ていき、記録用紙同士の接触がインクの乾燥後に行われ
るように、接触時間を遅らせる技術思想が開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
7−149036号公報に開示された技術では、黒ドッ
ト領域内の境界部分に浸透性の高いインクドットが混在
することになり、黒色の再現性が低下して画質の劣化を
招いてしまう。また、黒ドット領域を浸透性の高い黒イ
ンクで形成した場合にあっても黒色の再現性が低下し、
画質が劣化してしまう。また、この公報には黒ドット密
度が高い場合に乾燥時間を短縮する方法についての開示
はない。
【0006】また、特開平11−5664号公報に開示
された技術では、排紙スタッカの構成の複雑化を招いて
しまうばかりでなく、各排紙サポート間で記録用紙を順
次置き換えていくための駆動力を要し、画像形成装置全
体としての消費電力の増大に繋がってしまう。
【0007】以上のように、上記の各従来技術において
は、「画像形成に要する時間を長くすること無く、且つ
装置の排紙部分の構成の複雑化を招くこと無しに、排紙
後の記録用紙上のインクの乾燥時間を短縮する」といっ
た技術は未だ実現されていない。
【0008】また、インクの乾燥を促進するためにヒー
タ等の乾燥手段を設けることも提案されているが、装置
構成が複雑になることに加えて、乾燥手段で消費される
電力が大きいといった課題があり、実用性に欠ける。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、インクジェットによ
り画像形成を行うに際し、画像形成に要する時間を長く
すること無く且つ記録媒体の排出部分の構成の複雑化を
招くこと無しに、排出後の記録媒体上のインクの乾燥時
間を短縮することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記の目的を達成するために、本発明は、画像形成を行
うための画像データからインクの乾燥し易さを認識して
おき、インクが乾燥し難い画像データによる画像形成を
先に行うことで、この部分の放置時間(インクの乾燥に
寄与する時間)を長く確保できるようにしている。
【0011】−解決手段− 具体的には、画像形成手段からインク滴を吐出して記録
媒体上に画像形成を行うインクジェット画像形成方法を
前提とする。このインクジェット画像形成方法に対し、
乾燥認識工程と画像形成工程とを備えさせている。乾燥
認識工程では、画像形成を行うための画像データに基づ
き、記録媒体上に画像が形成された際においてインクが
比較的乾燥し易い画像データとインクが比較的乾燥し難
い画像データとを認識する。画像形成工程では、上記イ
ンクが比較的乾燥し難い画像データを優先して記録媒体
上に画像形成を行っていく。
【0012】また、上記インクジェット画像形成方法を
使用したインクジェット画像形成装置の構成としては以
下のものが挙げられる。つまり、画像形成手段からイン
ク滴を吐出して記録媒体上に画像形成を行うインクジェ
ット画像形成装置を前提とする。このインクジェット画
像形成装置に対し、乾燥認識手段と画像形成順序設定手
段とを備えさせている。乾燥認識手段は、画像形成を行
うための画像データに基づき、記録媒体上に画像が形成
された際においてインクが比較的乾燥し易い画像データ
とインクが比較的乾燥し難い画像データとを認識する。
画像形成順序設定手段は、上記乾燥認識手段の出力を受
け、上記インクが比較的乾燥し難い画像データを優先し
て記録媒体上に画像形成を行っていく。
【0013】また、本発明に係るインクジェット画像形
成装置の他の構成として以下のものが挙げられる。つま
り、画像形成用のインク滴を吐出する画像形成手段を備
え、記録媒体を搬送しながら画像形成手段が対向する記
録媒体上の位置に向かってインク滴を吐出して画像形成
を行うインクジェット画像形成装置を前提とする。この
インクジェット画像形成装置に対しても、乾燥認識手段
と画像形成順序設定手段とを備えさせている。乾燥認識
手段は、記録媒体上をその搬送方向に亘って複数のエリ
アに分割すると共に各エリアに画像形成を行うための画
像データを受け、記録媒体上に画像が形成された際にお
ける上記各エリア毎のインクの乾燥のし易さを認識する
ものである。画像形成順序設定手段は、乾燥認識手段の
出力を受け、上記記録媒体上の各エリアのうちインクの
乾燥し難いエリアを優先して画像形成を行っていくもの
である。
【0014】これら特定事項により、インクが比較的乾
燥し難い画像データによる画像形成を、インクが比較的
乾燥し易い画像データによる画像形成よりも先に行うこ
とになる。このため、インクが乾燥し難い部分において
はインクの乾燥に寄与する時間(放置時間)を他の部分
よりも長く確保することができる。つまり、インクが比
較的乾燥し易い画像データによる画像形成動作中に、イ
ンクが比較的乾燥し難い画像データによる画像形成部分
ではインクの乾燥が進んでいることになる。従って、記
録媒体の排出後に必要となるインク乾燥時間を短くする
ことができる。
【0015】更に、本発明に係るインクジェット画像形
成装置の他の構成として以下のものが挙げられる。つま
り、画像形成用のインク滴を吐出する画像形成手段を備
え、記録媒体を搬送しながら画像形成手段が対向する記
録媒体上の位置に向かってインク滴を吐出して画像形成
を行う画像形成装置を前提とする。このインクジェット
画像形成装置に対しても、乾燥認識手段と画像形成順序
設定手段とを備えさせている。乾燥認識手段は、記録媒
体上をその搬送方向に亘って複数のエリアに分割すると
共に各エリアに画像形成を行うための画像データを受
け、記録媒体上に画像が形成された際における上記各エ
リア毎のインクの乾燥のし易さを認識するものである。
画像形成順序設定手段は、乾燥認識手段の出力を受け、
最もインクの乾燥し難いエリアが記録媒体の搬送方向の
中央位置よりも先端側に位置するのか後端側に位置する
のかを認識し、この最もインクの乾燥し難いエリアが記
録媒体の搬送方向の先端側に位置する場合には先端側の
画像データから順に記録媒体に画像形成を行っていく一
方、上記最もインクの乾燥し難いエリアが記録媒体の搬
送方向の後端側に位置する場合には上記画像データを反
転させて後端側の画像データから順に記録媒体に画像形
成を行っていくものである。
【0016】この特定事項により、記録媒体上に形成す
べき画像を、先端側の画像データから形成すべきである
か、または後端側の画像データから形成すべきであるか
を、インクの乾燥し易さによって選択することが可能に
なる。そして、この選択後の動作としては、画像データ
を反転させるか否かを切り換えるのみで済む。従って、
比較的簡単な制御動作によって、インクが乾燥し難い部
分においてインクの乾燥に寄与する時間を長く確保する
ことができる。
【0017】最もインクの乾燥し難いエリアが記録媒体
の搬送方向の中央位置よりも先端側に位置するのか後端
側に位置するのかを認識するための具体的な動作として
は以下のものが挙げられる。つまり、画像形成順序設定
手段が、記録媒体上の各エリア毎にインク放置時間と必
要乾燥時間とを認識すると共に、各エリア毎にインク放
置時間から必要乾燥時間を減算した値を保持する。一
方、この画像形成順序設定手段は、記録媒体の搬送方向
の中央位置よりも先端側に位置する各エリアにおける上
記値の最小値と記録媒体の搬送方向の中央位置よりも後
端側に位置する各エリアにおける上記値の最小値とを比
較し、記録媒体の搬送方向の中央位置よりも先端側の最
小値の方が小さい場合には先端側の画像データから順に
記録媒体に画像形成を行っていく一方、記録媒体の搬送
方向の中央位置よりも後端側の最小値の方が小さい場合
には画像データを反転させて後端側の画像データから順
に記録媒体に画像形成を行っていく。
【0018】この特定事項により、各エリア毎にインク
放置時間から必要乾燥時間を減算した値を比較するとい
った比較的簡単な演算処理で、インクが乾燥し難い部分
においてインクの乾燥に寄与する時間を長く確保するこ
とができる。また、インクが吐出されてからの経過時間
である放置時間を考慮して画像形成を行っているので、
より正確にインクの乾燥のし易さを把握することができ
る。
【0019】更に、インクの乾燥を確実に行うための構
成として以下のものが挙げられる。つまり、画像形成手
段を、速乾性インク及び遅乾性インクを吐出可能に構成
する。そして、インク放置時間から必要乾燥時間を減算
した値が「正」となるエリアでは遅乾性インクを優先し
て記録媒体上に吐出する一方、インク放置時間から必要
乾燥時間を減算した値が「負」となるエリアがあるとき
には、そのエリアに対しては速乾性インクをも吐出する
ように画像形成手段を制御するインク制御手段を備えさ
せている。
【0020】この特定事項により、遅乾性インクのみで
画像形成を行う場合に、上述した如くインクが乾燥し難
い部分を先に画像形成させたとしても、未だインクの乾
燥が不十分な場合には、その部分に速乾性インクをも吐
出する。この速乾性インクの併用によりインクの乾燥に
要する時間を短縮化することができる。このため、速乾
性インクを使用したことによるインク乾燥時間の短縮化
と、上記インクが乾燥し難い部分を先に画像形成を行う
ことによる乾燥に寄与する時間の延長化とにより、記録
媒体上のインクの乾燥を確実に行うことが可能になる。
【0021】上記画像形成順序設定手段の動作として、
1枚の記録媒体のみに対して画像形成を行う場合に限
り、画像データの反転による後端側の画像データからの
画像形成を可能にしている。つまり、複数枚の記録媒体
に対して連続して画像形成を行う場合には、画像データ
の反転による後端側の画像データからの画像形成は行わ
ないようにしている。このため、連続して排出された記
録媒体のうちの一部のみが他のものと反対向き(例えば
印字された文字の上下が反対の状態)で排出されてしま
うといった状況が回避される。
【0022】一方、連続して排出された記録媒体のうち
の一部のみが他のものと反対向き(上述したように印字
された文字の上下が反対の状態)で排出されたとしても
ユーザがそのことを容易に認識可能となるものとして以
下の構成が挙げられる。つまり、先端側の画像データか
ら順に画像形成が行われた記録媒体と、画像データが反
転されて後端側の画像データから順に画像形成が行われ
た記録媒体とで、排出形態を異ならせるようにしてい
る。
【0023】この排出形態を異ならせることの具体例の
一つとして、先端側の画像データから順に画像形成が行
われた記録媒体と、画像データが反転されて後端側の画
像データから順に画像形成が行われた記録媒体とで、排
出トレイ上での排出位置をずらせることが挙げられる。
また、他の具体例として、複数の排出トレイを備えさ
せ、先端側の画像データから順に画像形成が行われた記
録媒体と、画像データが反転されて後端側の画像データ
から順に画像形成が行われた記録媒体とで、互いに異な
る排出トレイ上に排出させることが挙げられる。
【0024】これら特定事項によれば、ユーザは、記録
媒体の一部が反対向きで排出されていることを容易に認
識することができ、排出後の記録媒体の扱いが容易にな
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0026】−プリンタの構成説明− 先ず、本実施形態に係るカラーインクジェットプリンタ
1の構成を図1及び図2に基づいて説明する。図1はカ
ラーインクジェットプリンタ1の外観を示す斜視図であ
る。図2はカラーインクジェットプリンタ1の内部構造
を示す図である。
【0027】本カラーインクジェットプリンタ1は、キ
ャビネット2の前面側(図1における右側の面)に給紙
トレイ3が備えられ、また、この前面側における給紙ト
レイ3の上方に排紙トレイ4が備えられている。給紙ト
レイ3上には、載置された記録用紙Pの給紙位置を位置
決めするための位置決め部材31が設けられている。
【0028】一方、図2に示すように、キャビネット2
の内部には、給紙トレイ3から排紙トレイ4に亘って、
ピックアップローラ11、給紙ローラ12、略U型の搬
送路13、PSローラ14、インクジェット機構5及び
排紙ローラ15が順に設けられている。
【0029】上記インクジェット機構5は、図2の紙面
に対して直交する方向に延びる一対のインクヘッドキャ
リッジ保持シャフト51,51と、これらインクヘッド
キャリッジ保持シャフト51,51によって保持された
インクヘッドキャリッジ52(図3参照)と、各インク
ヘッドキャリッジ保持シャフト51に沿ってインクヘッ
ドキャリッジ52と共に往復走査されるインクヘッド5
3とを有している。また、インクヘッドキャリッジ52
にはインクタンク54a〜54d及び希釈液タンク54
eが搭載されている。具体的には、図3に示すように、
インクヘッドキャリッジ52には、Bk(ブラック),
C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)の各イ
ンクを個別に収容した4個のインクタンク54a〜54
dと、これらインクを希釈するための希釈液を収容した
1個の希釈液タンク54eとが主走査方向(図中の矢印
I,IIに示すインクヘッドキャリッジ52の往復移動方
向)に順に並べられて搭載されている。
【0030】また、インクヘッド53には、これらタン
ク54a〜54eに図示しない供給路を経て個別に繋が
る複数のノズル(このノズルの配置状態については後述
する)が設けられている。
【0031】また、図2の如く、本カラーインクジェッ
トプリンタ1は各部を制御する制御装置6を有してい
る。尚、以下に説明するカラーインクジェットプリンタ
1での処理および動作は、特に断らない限り制御装置6
が制御するものとする。
【0032】−各ノズルの配置状態の説明− 次に、各ノズルの配置状態について説明する。図4は、
インクヘッド53を上から見たとき(インクヘッド53
から記録用紙Pに向かう方向に見たとき)の各ノズル5
3a〜53eの配置状態を示す図である。この図4では
X方向がインクヘッド53の往復移動方向であり、Y方
向が記録用紙Pの搬送方向である。
【0033】インクヘッド53は、ブラックヘッド・ブ
ロック53A及びカラーヘッド・ブロック53Bから構
成されている。ブラックヘッド・ブロック53Aには3
個のブラックヘッド53A1,53A2,53A3が設
けられている。カラーヘッド・ブロック53Bには、シ
アン(C) 、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色に
それぞれ対応するシアンヘッド53C、マゼンタヘッド
53M及びイエローヘッド53Yが設けられ、また、希
釈液に対応する希釈液ヘッド53Dも設けられている。
【0034】ブラックヘッド53A1,53A2,53
A3にはブラックタンク54aに繋がるブラックノズル
53a,53a,…が、シアンヘッド53Cにはシアン
タンク54bに繋がるシアンノズル53bが、マゼンタ
ヘッド53Mにはマゼンタタンク54cに繋がるマゼン
タノズル53cが、イエローヘッド53Yにはイエロー
タンク54dに繋がるイエローノズル53dが、希釈液
ヘッド53Dには希釈液タンク54eに繋がる希釈液ノ
ズル53eがそれぞれ備えられている。尚、この希釈液
ノズル53eは、他のノズル53a,53b,53c,
53dのそれぞれに隣接して配置してもよい。
【0035】これら各ノズル53a〜53eはそれぞれ
複数箇所に設けられており、図中Y方向に沿って、同色
のインクを吐出するためのノズルが一直線上に配置され
ている。また、希釈液を吐出するためのノズルも一直線
上に配置されている。各ノズル列は、それぞれ例えば6
4個のノズルから構成されており、600dpiの解像
度となっている。
【0036】−プリント動作の説明− 本カラーインクジェットプリンタ1のプリント動作が開
始されると、先ず、給紙トレイ3に載置されている記録
用紙Pの1枚が、ピックアップローラ11により取り出
され、給紙ローラ12により搬送路13に導かれる。そ
の後、この記録用紙Pは、PSローラ14によって画像
情報に対して用紙先端が位置合わせされて、インクヘッ
ド53に対向する画像形成位置16に搬送される。そし
て、記録用紙Pが画像形成位置16を通過する際に、記
録用紙Pの位置及び画像情報に基づいてインクヘッド5
3に備えられた各ノズル53a〜53eから各色のイン
ク滴及び希釈液滴が個別に吐出されることにより、記録
用紙Pの上面に対して画像形成が行われる。
【0037】この画像形成動作を具体的に説明すると、
記録用紙Pが画像形成位置16まで搬送されると、イン
クヘッドキャリッジ52が図3の矢印I方向(主走査方
向)に移動しながら、各ノズル53a〜53eから記録
用紙Pに向かってインク及び希釈液が吐出され、これに
よって記録用紙Pへの画像形成を行っていく。インクヘ
ッドキャリッジ52が記録用紙Pの一端部まで移動する
と、記録用紙Pを所定量だけ移動(搬送)させた後(図
3に矢印IIIで示す副走査方向に移動させた後)、停止
させる。そして、インクヘッドキャリッジ52が図3の
矢印II方向(主走査方向)に移動しながら画像形成が行
われる。このようにして、インクヘッドキャリッジ52
の往復移動による画像形成動作と、記録用紙Pの送り動
作とが交互に行われて記録用紙P全体への画像形成が行
われる。
【0038】表面の略全域に画像が形成された記録用紙
Pは、排紙ローラ15によって排紙トレイ4に向かって
排出される。これにより、所定の画像形成が行われた記
録用紙Pが排紙トレイ4にフェースアップ状態(画像形
成面が上向きの状態)で排出される。
【0039】−インクの乾燥時間− 本実施形態においては、上記ブラックインクは顔料イン
クである。一方、C,M,Yの各インクは染料インクで
ある。上記顔料インクは、染料インク(速乾性インク)
に比べて色の再現性は高いが乾燥に時間がかかる遅乾性
のインクである。このため、画質向上のために遅乾性の
ブラックインクを用いると、黒ドット密度が高い領域で
はインクの乾燥時間が長くなる傾向がある。
【0040】特に、黒ドット面積率(記録用紙P全体に
対する黒ドット領域の割合)が50%を越えて、隣接す
るドット同士が部分的に重なり合うようになると、イン
クの乾燥に要する時間が極端に長くなる。図5は、異な
る黒ドット面積率における黒ドットの形成位置の一例を
示している。図5(a)は黒ドット面積率25%、図5
(b)は黒ドット面積率50%、図5(c)は黒ドット
面積率75%、図5(d)は黒ドット面積率100%に
おける黒ドットの形成位置をそれぞれ示している。イン
クは、記録用紙Pの厚み方向より、記録用紙Pを構成す
る紙の繊維方向(すなわち面方向)に広がって浸透しや
すい。このため、ドット同士の重なり合いは乾燥時間に
多大な影響を与える。
【0041】このことを示すデータが図6である。この
図6は、黒ドット面積率と乾燥(浸透)時間との関係を
示すグラフである。このように、黒ドット面積率が増加
するに従ってインクの乾燥に要する時間は長くなってい
く。
【0042】−本発明の原理説明− 次に、本発明の原理について説明する。本発明は、排紙
トレイ4に排紙された記録用紙P上のインクの乾燥時間
を短縮するために、画像データに基づき、インクが比較
的乾燥し難い画像データを優先して記録媒体上に画像形
成を行っていくようにしている。例えば、複数の記録用
紙P、P、…に対して連続して画像形成を行う場合に
は、先行して排紙された記録用紙P上のインクを、後続
の記録用紙Pが排紙されるまでに完全に乾燥させること
ができるようにしている。一方、1枚の記録用紙Pのみ
に対して画像形成を行う場合には、その記録用紙Pの排
紙後、この記録用紙Pを排紙トレイ4から取り出すこと
ができるようになるまでの時間(インクが完全に乾燥す
るまでの時間)を短縮できるようにしている。つまり、
記録用紙Pが排紙トレイ4に排紙された後、ユーザが直
ちに記録用紙Pを取り出せるようにしている。
【0043】ここでは、理解を容易にするために、A4
サイズの記録用紙Pに黒色単色(遅乾性インクのみ)で
画像形成を行う場合を考える。一般に、記録用紙P上に
画像形成を行う際には、図7に示すように、記録用紙P
の搬送方向に亘り印字画像面積率が変化する。つまり、
印字量の多い部分と、印字量の少ない部分とが存在して
いる。この印字画像面積率の変化を表す関数をL(x)
とする。
【0044】先ず、本形態の特徴である「インクの乾燥
に比較的長い時間を要する画像データによる画像形成を
優先して画像形成を行う」動作を説明する前に、上記印
字画像面積率の変化状態によって、排紙時の記録用紙P
上のインクの乾燥状態がどのように異なっているかにつ
いて説明する。
【0045】(記録用紙Pの先端側から後端側に亘って
印字画像面積率が低下する場合)今、説明を簡単にする
ために、上記関数L(x)を一次関数であるとし、記録
用紙Pの先端側(先に画像形成される側)から後端側
(後に画像形成される側)に亘って次第に印字画像面積
率が低下していくものとする。つまり、図8に示すよう
に、記録用紙Pをその搬送方向(記録用紙Pの長手方向
であって、図中に矢印を付した方向)で複数のエリアA
1,A2,A3,A4,…An-2,An-1,Anに区画し
た場合、記録用紙Pの先端側のエリアA1が最も印字画
像面積率が高く(例えば印字画像面積率100%)、こ
の印字画像面積率記録用紙Pの後端側に向かって次第に
減少していき、記録用紙Pの後端側のエリアAnが最も
印字画像面積率が低くなっている(例えば印字画像面積
率0%)。
【0046】この場合における記録用紙Pの搬送方向位
置と各位置の印字画像面積率Lとの関係を図9に示す。
この際、記録用紙Pの搬送方向位置と各位置に付された
インクの乾燥に要する時間K(インク乾燥時間)との関
係は図10に示すようになる。つまり、記録用紙Pの先
端側では印字画像面積率Lが高いためインク乾燥時間K
を長く要する一方、記録用紙Pの後端側では印字画像面
積率Lが低いためインク乾燥時間Kは短くて済む。更
に、この場合の記録用紙Pの搬送方向位置と各位置の放
置時間H(インクが付されてからの経過時間)との関係
を図11に示す。つまり、記録用紙Pの先端側ではイン
クが付されてから排紙が完了するまでの経過時間は長く
確保されている一方、記録用紙Pの後端側ではインクが
付されてから排紙が完了するまでの経過時間は僅かしか
ない。
【0047】このような状況において、上記放置時間H
と乾燥時間Kとの大小関係によって、排紙時の記録用紙
P上のインクの乾燥状態が異なる。この両者の関係につ
いて以下の3つのパターンについて説明する。 (1)放置時間Hが乾燥時間Kより長い場合 (2)放置時間Hと乾燥時間Kとが一致している場合 (3)放置時間Hが乾燥時間Kより短い場合 上記(1)の場合、図12(a)に示すように、放置時
間Hから乾燥時間Kを減じた値は常に「0または正の
値」である。つまり、インクの乾燥に要する時間Kに対
してインクの放置時間Hが十分確保されており、記録用
紙Pの排紙時点では、この記録用紙Pの全体に亘ってイ
ンクは乾燥した状態となっている。
【0048】上記(2)の場合、図12(b)に示すよ
うに、放置時間Hから乾燥時間Kを減じた値は常に
「0」である。つまり、この場合にも記録用紙Pの排紙
時点では、この記録用紙Pの全体に亘ってインクは乾燥
した状態となっている。詳しくは、記録用紙Pの排紙と
同時にインクの乾燥が完了した状態となる。
【0049】上記(3)の場合、図12(c)に示すよ
うに、放置時間Hから乾燥時間Kを減じた値は常に「負
の値」である。つまり、インクの乾燥に要する時間Kに
対してインクの放置時間Hが不足しており(不足時間を
図中の斜線で示す)、記録用紙Pの排紙時点では、この
記録用紙Pの全体に亘ってインクは未乾燥の状態となっ
ている。この状態では、連続画像形成を行う場合に、後
続の記録用紙Pが未乾燥のインク上に排紙されることに
なってしまう。また、1枚の記録用紙Pのみに対して画
像形成を行う場合には、その記録用紙Pの排紙後、イン
クの乾燥が完了するまで排紙トレイ4から記録用紙Pを
取り出すことができなくなってしまう。
【0050】(記録用紙Pの先端側から後端側に亘って
印字画像面積率が上昇する場合)次に、記録用紙Pの先
端側(先に画像形成される側)から後端側(後に画像形
成される側)に亘って次第に印字画像面積率が上昇して
いく場合を考える。
【0051】この場合における記録用紙Pの搬送方向位
置と各位置の印字画像面積率Lとの関係を図13に示
す。この際、記録用紙Pの搬送方向位置と各位置に付さ
れたインクの乾燥に要する時間K(インク乾燥時間)と
の関係は図14に示すようになる。つまり、記録用紙P
の先端側では印字画像面積率Lが低いためインク乾燥時
間Kは短くて済む一方、記録用紙Pの後端側では印字画
像面積率Lが高いためインク乾燥時間Kを長く要する。
また、この場合の記録用紙Pの搬送方向位置と各位置の
放置時間H(インクが付されてからの経過時間)との関
係は上述したものと同様に図11に示すようになる。つ
まり、記録用紙Pの先端側ではインクが付されてから排
紙が完了するまでの経過時間は長く確保されている一
方、記録用紙Pの後端側ではインクが付されてから排紙
が完了するまでの経過時間は僅かしかない。
【0052】このような状況においても、上記放置時間
Hと乾燥時間Kとの大小関係によって、排紙時の記録用
紙P上のインクの乾燥状態が異なる。この両者の関係に
ついて以下の3つのパターンについて説明する。 (1)放置時間Hの最大値が乾燥時間Kの最大値より長
い場合 (2)放置時間Hの最大値と乾燥時間Kの最大値とが一
致している場合 (3)放置時間Hの最大値が乾燥時間Kの最大値より短
い場合 上記(1)の場合、図15(a)に示すように、放置時
間Hから乾燥時間Kを減じた値は、記録用紙Pの後端部
分では「負の値」である。つまり、この部分では、イン
クの乾燥に要する時間Kに対してインクの放置時間Hが
不足しており、記録用紙Pの排紙時点では、この記録用
紙Pの後端部分でインクは未乾燥の状態となっている。
【0053】上記(2)の場合、図15(b)に示すよ
うに、放置時間Hから乾燥時間Kを減じた値は、記録用
紙Pの搬送方向中央部よりも後端側では「負の値」であ
る。つまり、この場合にも、インクの乾燥に要する時間
Kに対してインクの放置時間Hが不足しており、記録用
紙Pの排紙時点ではインクは未乾燥の状態となってい
る。
【0054】上記(3)の場合、図15(c)に示すよ
うに、放置時間Hから乾燥時間Kを減じた値は、記録用
紙Pの前端部分を除いた大部分において「負の値」であ
る。つまり、記録用紙Pの大部分においてインクの乾燥
に要する時間Kに対してインクの放置時間Hが不足して
おり、記録用紙Pの排紙時点では、この記録用紙Pの大
部分のインクは未乾燥の状態となっている。
【0055】以上のことから、記録用紙Pの先端側から
後端側に亘って印字画像面積率が上昇する場合におい
て、記録用紙Pの先端側から後端側に亘って順次画像形
成を行った場合には、記録用紙Pが排紙された時点でイ
ンクが未乾燥の状態となっている可能性が高い。
【0056】(本発明に係る構成及び動作の説明)本発
明は、このようなインク未乾燥状態を回避するために、
印字画像面積率の変化状態に応じて優先的に画像形成を
行う必要がある部分(インクの乾燥に比較的長い時間を
要する部分)を認識し、この部分から画像形成を行うよ
うにしたものである。つまり、上述した「記録用紙Pの
先端側から後端側に亘って印字画像面積率が上昇する場
合」には、先端側の画像データの画像形成よりも後端側
の画像データの画像形成を先に行うことにより、上記
「記録用紙Pの先端側から後端側に亘って印字画像面積
率が低下する場合」と同様の状況を得ることができ、記
録用紙Pの排紙時点において、記録用紙Pの全体に亘っ
てインクの乾燥状態を得ることができる可能性が高くな
ることに着目したものである。
【0057】以下、この動作を行うための具体的な構成
及び動作について説明する。
【0058】上記制御装置6には、乾燥認識手段61、
画像形成順序設定手段62及びインク制御手段63が備
えられている。
【0059】乾燥認識手段61は、上述したように記録
用紙P上をその搬送方向に亘って複数のエリアA1,A
2,A3,A4,…An-2,An-1,An(図8参照)に
分割すると共に各エリアA1,A2,A3,A4,…A
n-2,An-1,Anに画像形成を行うための画像データを
受け、記録用紙P上に画像が形成された際における上記
各エリアA1,A2,A3,A4,…An-2,An-1,A
n毎のインクの乾燥のし易さを認識するものである。言
い換えると、この乾燥認識手段61は、記録用紙P上に
画像が形成された際においてインクが比較的乾燥し易い
画像データとインクが比較的乾燥し難い画像データとを
認識するものである。
【0060】一方、画像形成順序設定手段62は、上記
乾燥認識手段61の出力を受け、最もインクの乾燥し難
いエリアが記録用紙Pの搬送方向の中央位置(図8上に
一点鎖線で示すB位置)よりも先端側(図中左側)に位
置するのか後端側(図中右側)に位置するのかを認識
し、この最もインクの乾燥し難いエリアが記録用紙Pの
搬送方向の先端側に位置する場合には先端側の画像デー
タから順に記録用紙Pに画像形成を行っていく一方、上
記最もインクの乾燥し難いエリアが記録用紙Pの搬送方
向の後端側に位置する場合には上記画像データを反転さ
せて後端側の画像データを用紙先端側から順に画像形成
を行っていくものである。言い換えると、この画像形成
順序設定手段62は、記録用紙P上の各エリアのうちイ
ンクの乾燥し難いエリアを優先して画像形成を行ってい
くものである。図16(a)はデータを反転させない状
態での記録用紙Pの排紙状態を示し、図16(b)はデ
ータを反転させた状態での記録用紙Pの排紙状態を示し
ている。これら図では、共に排紙方向を矢印で示してい
る。
【0061】この画像形成順序設定手段62の動作を具
体的に説明すると、記録媒用紙P上の各エリア毎にイン
ク放置時間と必要乾燥時間とを認識すると共に、各エリ
ア毎にインク放置時間から必要乾燥時間を減算した値を
保持する。また、記録用紙Pの搬送方向の中央位置より
も先端側に位置する各エリアにおける上記値の最小値と
記録用紙Pの搬送方向の中央位置よりも後端側に位置す
る各エリアにおける上記値の最小値とを比較し、記録用
紙Pの搬送方向の中央位置よりも先端側の最小値の方が
小さい場合には先端側の画像データから順に記録用紙P
に画像形成を行っていく(図16(a)に示す印字状
態)一方、記録用紙Pの搬送方向の中央位置よりも後端
側の最小値の方が小さい場合には画像データを反転させ
て後端側の画像データから順に記録用紙Pに画像形成を
行っていく(図16(b)に示す印字状態)ようにして
いる。
【0062】インク制御手段63は、上記インク放置時
間から必要乾燥時間を減算した値が「正」となるエリア
では遅乾性インクを優先して記録用紙P上に吐出する。
つまり、黒の再現性を優先した画像形成を行う。一方、
インク放置時間から必要乾燥時間を減算した値が「負」
となるエリアがあるときには、そのエリアに対しては速
乾性インク(カラーインク)をも吐出するようにインク
ジェット機構5を制御するものである。この速乾性イン
クを併用した場合の具体的な各インクの打ち込み手法と
しては、同一ドット上に速乾性インクを打ち込んだ後に
遅乾性インクを打ち込んでいる。つまり、黒ドットを形
成する部分に対して、先ず、カラーインク(速乾性イン
ク)を打ち込んだ後に黒インク(遅乾性インク)を重ね
て打ち込んでいる。このようにして、本来ならば黒イン
クのみで画像形成を行うべきエリアに対してカラーイン
クをも打ち込むことによって遅乾性インクの記録用紙P
への浸透性が高まり、ドットを形成するインクの乾燥時
間が短縮されることになる。
【0063】図17は、黒ドット面積率が100%であ
る場合における速乾性インクに対する遅乾性インクの比
率と乾燥時間との関係を示すグラフである。例えば、速
乾性インクに対する遅乾性インクの比率が100%であ
る場合(速乾性インクを使用しない場合)には乾燥時間
に12.5secを要しているのに対し、この比率を50
%にした場合(各インクを同量だけ打ち込んだ場合)に
は乾燥時間は約3secに短縮される。
【0064】このように、遅乾性インクのみで画像を形
成する場合よりも、速乾性インクを併用した場合の方が
インクの乾燥に要する時間を短縮することができること
が判る。この原理を利用してカラーインクジェットプリ
ンタ1の高速化に伴う高性能化が図れるようにしてい
る。
【0065】以下、上記構成による記録用紙Pへの画像
形成動作について図18のフローチャートに沿って説明
する。
【0066】画像形成動作がスタートすると、先ず、ス
テップST1において、印字情報F(x)、印字画像面
積率L(x)、放置時間H(x)、黒ドット面積率Bk
(x)、乾燥時間K(x)の各種データを乾燥認識手段
61が認識する。
【0067】その後、ステップST2で、画像形成順序
設定手段62が放置時間H(x)から乾燥時間K(x)
を減算した値を時間差M(x)として算出する。ステッ
プST3では、記録用紙Pの搬送方向の中央位置よりも
先端側に位置する各エリアにおける上記時間差M(x)
の最小値をM0とし、記録用紙Pの搬送方向の中央位置
よりも後端側に位置する各エリアにおける上記時間差M
(x)の最小値Ma4/2とする。ここでは、記録用紙Pの
搬送方向位置(x)として、先端位置を「0」、中央位
置を「a4/2」、後端位置を「a4」で表している。
【0068】ステップST4では、上記各時間差M
(x)の最小値であるM0とMa4/2とを比較する。具体
的には、最小値Ma4/2が最小値M0よりも小さいか否か
を判定する。この判定がNOである場合には、記録用紙
P上で最も乾燥し難いエリア(放置時間の余裕が少ない
エリア)は搬送方向の中央位置よりも先端側に位置する
として、ステップST5で先端側の画像データから順に
記録用紙Pに画像形成を行っていく。
【0069】一方、ステップST4の判定がYESであ
る場合には、記録用紙P上で最も乾燥し難いエリアは搬
送方向の中央位置よりも後端側に位置するとして、ステ
ップST6で画像データを反転させる。つまり、上記印
字情報F(x)をF(a4-x)に置き換える。これによ
り、後端側の画像データから順に記録用紙Pに画像形成
が行われるようにする。
【0070】この状態でステップST7に移り、M
(x)が「正」の値であるか否かを判定する。つまり、
記録用紙Pの全体に亘って、乾燥時間K(x)よりも放
置時間H(x)の方が大きいか否かを判定する。この判
定がYESの場合には、ステップST8において、上記
印字情報F(a4-x)にて印字(画像形成)動作を行う。
【0071】一方、ステップST7の判定がNOである
ときには、ステップST9に移り、M(x)が「負」の
値となっているエリアに対して速乾性インクを併用した
画像形成を行うようにする。つまり、上述したように、
同一ドット上に速乾性インク(カラーインク)を打ち込
んだ後に遅乾性インク(黒インク)を打ち込むようにす
る。
【0072】−実施形態の効果− 以上説明したように、本形態によれば、最もインクの乾
燥し難いエリアが記録用紙Pの搬送方向の中央位置より
も先端側に位置するのか後端側に位置するのかを認識
し、それに応じて画像データを反転させる必要があるか
否かを判断して、インクの乾燥し難いエリアを優先して
画像形成を行っている。このため、ヒータ等の乾燥手段
を必要とすること無しに、記録用紙Pが排紙トレイ4に
排紙された後に必要となるインク乾燥時間を短縮するこ
とができる。その結果、画像形成に要する時間を長くす
ること無く且つ記録用紙Pの排出部分の構成の複雑化を
招くこと無しに、排紙後の記録用紙P上のインクの乾燥
時間を短縮することが可能になる。
【0073】また、遅乾性インクのみで画像形成を行う
場合に、インクの放置時間が足りないエリアに対して
は、速乾性インクを併用することによりインクの乾燥に
要する時間を短縮化できるようにしている。このため、
速乾性インクを使用したことによるインク乾燥時間の短
縮化と、上記インクが乾燥し難い部分に対して先に画像
形成を行うことによる乾燥に寄与する時間(放置時間)
の延長化とにより、記録用紙P上のインクの乾燥を確実
に行うことが可能になる。
【0074】(第1変形例)上述した実施形態では、1
回の画像形成動作によって画像形成が行われる記録用紙
Pの枚数に拘わりなく、最もインクの乾燥し難いエリア
が記録用紙Pの搬送方向の中央位置よりも先端側に位置
するのか後端側に位置するのかを認識し、それに応じて
画像データを反転させる必要があるか否かを判断してい
た。本変形例では、1回の画像形成動作において1枚の
記録用紙Pに対してのみ画像形成を行う場合に限り、こ
の判断を行うようにしている。つまり、複数枚の記録用
紙Pに対して連続して画像形成を行う場合には、画像デ
ータの反転による後端側の画像データからの画像形成は
行わないようにしている。
【0075】このため、連続して排出された記録媒体の
うちの一部のみが他のものと反対向き(例えば印字され
た文字の上下が反対の状態)で排出されてしまうといっ
た状況を回避することができ、ユーザに対する排紙後の
記録用紙Pの扱いの利便性を確保することができる。
【0076】(第2変形例)本例は、連続して排出され
た記録媒体のうちの一部のみが他のものと反対向き(例
えば上述したように印字された文字の上下が反対の状
態)で排出されたとしてもユーザがそのことを容易に認
識できるようにしたものである。
【0077】具体的には、図19(排紙トレイ4の平面
図)に示すように、先端側の画像データから順に画像形
成が行われた記録用紙P1と、画像データが反転されて
後端側の画像データから順に画像形成が行われた記録用
紙P2とで、排紙トレイ4上での排出位置をずらせるよ
うにしている。
【0078】また、他の例としては、図20(排紙トレ
イ4の側面図)に示すように、複数の排紙トレイ41,
42を備えさせ、先端側の画像データから順に画像形成
が行われた記録用紙P1と、画像データが反転されて後
端側の画像データから順に画像形成が行われた記録用紙
P2とで、互いに異なる排出トレイ41,42上に排出
させることが挙げられる。例えば、前者の画像形成が行
われた記録用紙Pを上段の排出トレイ41に排紙し、後
者の画像形成が行われた記録用紙Pを下段の排出トレイ
42に排紙する。
【0079】これら構成によれば、ユーザは、記録用紙
Pの一部が反対向きで排紙されていることを容易に認識
することができ、排紙後の記録用紙Pの扱いが容易にな
る。
【0080】(他の実施形態)上述した実施形態及び変
形例では、最もインクの乾燥し難いエリアが記録用紙P
の搬送方向の中央位置よりも先端側に位置するのか後端
側に位置するのかを認識し、それに応じて画像データを
反転させる必要があるか否かを判断していた。つまり、
記録用紙P上を2つのエリアに分けて、何れのエリアか
ら画像形成を行うべきかについて判断を行っていた。本
発明は、これに限らず、記録用紙P上を3つ以上のエリ
アに分け、インクの乾燥し易さを認識して、何れのエリ
アから画像形成を行うべきかについて判断を行うように
してもよい。その場合、必要に応じて、記録用紙Pの搬
送方向を反転させるようにする。例えば、記録用紙P上
をその搬送方向に亘って3つのエリアに分けた場合にお
いて、中央のエリアから画像形成を行う必要がある場合
には、先ず、この中央のエリアが画像形成位置16に達
するように記録用紙Pを搬送して画像形成を行う。その
後、搬送方向を反転させ、記録用紙Pの先端側のエリア
を画像形成位置16に位置させるといった動作を行うこ
とになる。
【0081】また、上述した実施形態では、A4サイズ
の記録用紙Pに黒色単色で画像形成を行う場合について
説明した。本発明は、これに限らず、他のサイズの記録
用紙Pにも適用可能であり、また、他の色のインクによ
って画像形成を行う場合にも適用可能である。
【0082】また、上記実施形態では、速乾性インクを
併用する場合のインクの打ち込み手法として、同一ドッ
ト上に速乾性インクを打ち込んだ直後に遅乾性インクを
打ち込むようにした。本発明は、これに限らず、これら
インクを同時に打ち込んだり遅乾性インクを先に打ち込
んでもよい。また、速乾性インクとしてカラーインク
を、遅乾性インクとして黒色インクをそれぞれ適用した
が、本発明はこれに限らず、速乾性インクとしてカラー
インクに加えて黒色の染料インクを適用してもよい。
【0083】加えて、上記実施形態では、3種類のカラ
ーインク、黒インク及び希釈液を採用した。本発明は、
これに限らず、カラーインク及び黒インクのみを採用し
てもよい。また、カラーインクも3種類に限らず、2種
類以下や4種類以上を採用してもよい。
【0084】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、画像形
成を行うための画像データからインクの乾燥し易さを認
識しておき、インクが乾燥し難い画像データによる画像
形成を先に行うことで、この部分の放置時間(インクの
乾燥に寄与する時間)を長く確保できるようにしてい
る。つまり、インクが比較的乾燥し易い画像データによ
る画像形成動作中に、インクが比較的乾燥し難い画像デ
ータによる画像形成部分においてインクの乾燥動作を行
わせることができるようにしている。このため、ヒータ
等の乾燥手段を必要とすること無しに、記録媒体が排出
部分に排出された後に必要となるインク乾燥時間を短縮
することができる。その結果、画像形成に要する時間を
長くすること無く且つ記録媒体の排出部分の構成の複雑
化を招くこと無しに、排出後の記録媒体上のインクの乾
燥時間を短縮することが可能になる。このため、複数の
記録媒体に対して連続して画像形成を行う場合には、先
行して排紙された記録媒体のインクを、後続の記録媒体
が排紙されるまでに完全に乾燥させることができ、画像
の乱れや記録用紙の汚れを防止することができると共
に、単位時間当たりに画像形成可能な記録媒体の枚数を
増加でき、装置の高性能化を図ることができる。また、
1枚の記録媒体のみに対して画像形成を行う場合には、
記録媒体が排出された後、ユーザが直ちに記録媒体を取
り出すことが可能になる。
【0085】また、最もインクの乾燥し難いエリアが記
録媒体の搬送方向の中央位置よりも先端側に位置するの
か後端側に位置するのかを認識して画像データを反転さ
せるか否かを判定して画像形成を行うようにした場合に
は、比較的簡単な演算処理で、インクが乾燥し難い部分
での放置時間を長く確保することができる。
【0086】更に、インク放置時間から必要乾燥時間を
減算した値が「負」となるエリアに対して速乾性インク
を併用して画像形成を行った場合には、この速乾性イン
クを使用したことによるインク乾燥時間の短縮化と、イ
ンクが乾燥し難い部分を先に画像形成を行うことによる
放置時間の延長化とにより、記録媒体上のインクの乾燥
を確実に行うことが可能になり、画像形成装置の信頼性
の向上を図ることができる。
【0087】加えて、先端側の画像データから順に画像
形成が行われた記録媒体と、画像データが反転されて後
端側の画像データから順に画像形成が行われた記録媒体
とで、排出形態を異ならせるようにした場合には、ユー
ザは、記録媒体の一部が反対向きで排出されていること
を容易に認識することができ、排出後の記録媒体の扱い
が容易になり、画像形成装置の使い勝手が良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るカラーインクジェットプリンタ
の外観を示す斜視図である。
【図2】カラーインクジェットプリンタの内部構造を示
す図である。
【図3】インクキャリッジ及びその周辺部分を示す斜視
図である。
【図4】インクヘッドから記録用紙に向かう方向を見た
際のノズルの配置状態を示す図である。
【図5】各黒ドット面積率におけるドット配置の一例を
示す図である。
【図6】黒ドット面積率と乾燥時間との関係を示す図で
ある。
【図7】印字画像面積率の変化を表す関数L(x)の一
例を示す図である。
【図8】記録用紙上の各エリアを示す図である。
【図9】記録用紙の先端側から後端側に亘って印字画像
面積率が低下する場合における記録用紙の搬送方向位置
と各位置の印字画像面積率との関係を示す図である。
【図10】印字画像面積率が低下する場合における記録
用紙の搬送方向位置と各位置に付されたインクの乾燥に
要する時間との関係を示す図である。
【図11】記録用紙の搬送方向位置と各位置の放置時間
との関係を示す図である。
【図12】印字画像面積率が低下する場合における記録
用紙の搬送方向位置とインクの乾燥状態との関係を示す
図である。
【図13】記録用紙の先端側から後端側に亘って印字画
像面積率が上昇する場合における記録用紙の搬送方向位
置と各位置の印字画像面積率との関係を示す図である。
【図14】印字画像面積率が上昇する場合における記録
用紙の搬送方向位置と各位置に付されたインクの乾燥に
要する時間との関係を示す図である。
【図15】印字画像面積率が上昇する場合における記録
用紙の搬送方向位置とインクの乾燥状態との関係を示す
図である。
【図16】記録媒体への画像形成状態を示す図であっ
て、(a)は先端側の画像データから順に画像形成を行
っていく状態を示す図、(b)は後端側の画像データか
ら順に画像形成を行っていく状態を示す図である。
【図17】速乾性インクに対する遅乾性インクの比率と
乾燥時間との関係を示すグラフである。
【図18】画像形成動作を示すフローチャート図であ
る。
【図19】第2変形例の一例における排紙トレイの平面
図である。
【図20】第2変形例の他の例における排紙トレイの側
面図である。
【符号の説明】
1 カラーインクジェットプリンタ(画像形成装
置) 5 インクジェット機構(画像形成手段) 61 乾燥認識手段 62 画像形成順序設定手段 63 インク制御手段 P 記録用紙(記録媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石倉 裕之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 田中 賢治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA16 EB14 EB38 EB58 EC69 HA28

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成手段からインク滴を吐出して記
    録媒体上に画像形成を行うインクジェット画像形成方法
    において、 画像形成を行うための画像データに基づき、記録媒体上
    に画像が形成された際においてインクが比較的乾燥し易
    い画像データとインクが比較的乾燥し難い画像データと
    を認識する乾燥認識工程と、 上記インクが比較的乾燥し難い画像データを優先して記
    録媒体上に画像形成を行っていく画像形成工程とを備え
    ていることを特徴とするインクジェット画像形成方法。
  2. 【請求項2】 画像形成手段からインク滴を吐出して記
    録媒体上に画像形成を行うインクジェット画像形成装置
    において、 画像形成を行うための画像データに基づき、記録媒体上
    に画像が形成された際においてインクが比較的乾燥し易
    い画像データとインクが比較的乾燥し難い画像データと
    を認識する乾燥認識手段と、 この乾燥認識手段の出力を受け、上記インクが比較的乾
    燥し難い画像データを優先して記録媒体上に画像形成を
    行っていく画像形成順序設定手段とを備えていることを
    特徴とするインクジェット画像形成装置。
  3. 【請求項3】 画像形成用のインク滴を吐出する画像形
    成手段を備え、記録媒体を搬送しながら画像形成手段が
    対向する記録媒体上の位置に向かってインク滴を吐出し
    て画像形成を行うインクジェット画像形成装置におい
    て、 上記記録媒体上をその搬送方向に亘って複数のエリアに
    分割すると共に各エリアに画像形成を行うための画像デ
    ータを受け、記録媒体上に画像が形成された際における
    上記各エリア毎のインクの乾燥のし易さを認識する乾燥
    認識手段と、 この乾燥認識手段の出力を受け、上記記録媒体上の各エ
    リアのうちインクの乾燥し難いエリアを優先して画像形
    成を行っていく画像形成順序設定手段とを備えているこ
    とを特徴とするインクジェット画像形成装置。
  4. 【請求項4】 画像形成用のインク滴を吐出する画像形
    成手段を備え、記録媒体を搬送しながら画像形成手段が
    対向する記録媒体上の位置に向かってインク滴を吐出し
    て画像形成を行うインクジェット画像形成装置におい
    て、 上記記録媒体上をその搬送方向に亘って複数のエリアに
    分割すると共に各エリアに画像形成を行うための画像デ
    ータを受け、記録媒体上に画像が形成された際における
    上記各エリア毎のインクの乾燥のし易さを認識する乾燥
    認識手段と、 この乾燥認識手段の出力を受け、最もインクの乾燥し難
    いエリアが記録媒体の搬送方向の中央位置よりも先端側
    に位置するのか後端側に位置するのかを認識し、この最
    もインクの乾燥し難いエリアが記録媒体の搬送方向の先
    端側に位置する場合には先端側の画像データから順に記
    録媒体に画像形成を行っていく一方、上記最もインクの
    乾燥し難いエリアが記録媒体の搬送方向の後端側に位置
    する場合には上記画像データを反転させて後端側の画像
    データから順に記録媒体に画像形成を行っていく画像形
    成順序設定手段とを備えていることを特徴とするインク
    ジェット画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のインクジェット画像形成
    装置において、 画像形成順序設定手段は、記録媒体上の各エリア毎にイ
    ンク放置時間と必要乾燥時間とを認識すると共に、各エ
    リア毎にインク放置時間から必要乾燥時間を減算した値
    を保持する一方、記録媒体の搬送方向の中央位置よりも
    先端側に位置する各エリアにおける上記値の最小値と記
    録媒体の搬送方向の中央位置よりも後端側に位置する各
    エリアにおける上記値の最小値とを比較し、記録媒体の
    搬送方向の中央位置よりも先端側の最小値の方が小さい
    場合には先端側の画像データから順に記録媒体に画像形
    成を行っていく一方、記録媒体の搬送方向の中央位置よ
    りも後端側の最小値の方が小さい場合には画像データを
    反転させて後端側の画像データから順に記録媒体に画像
    形成を行っていくよう構成されていることを特徴とする
    インクジェット画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のインクジェット画像形成
    装置において、 画像形成手段は、速乾性インク及び遅乾性インクを吐出
    可能となっており、 インク放置時間から必要乾燥時間を減算した値が「正」
    となるエリアでは遅乾性インクを優先して記録媒体上に
    吐出する一方、インク放置時間から必要乾燥時間を減算
    した値が「負」となるエリアがあるときには、そのエリ
    アに対しては速乾性インクをも吐出するように画像形成
    手段を制御するインク制御手段を備えていることを特徴
    とするインクジェット画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項4、5または6記載のインクジェ
    ット画像形成装置において、 画像形成順序設定手段は、1枚の記録媒体のみに対して
    画像形成を行う場合に限り、画像データの反転による後
    端側の画像データからの画像形成を可能とするように構
    成されていることを特徴とするインクジェット画像形成
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項4、5または6記載のインクジェ
    ット画像形成装置において、 連続給紙される複数枚の記録媒体上面に画像形成を行
    い、各記録媒体を連続排出するように構成されており、 先端側の画像データから順に画像形成が行われた記録媒
    体と、画像データが反転されて後端側の画像データから
    順に画像形成が行われた記録媒体とでは、排出形態が異
    なっていることを特徴とするインクジェット画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のインクジェット画像形成
    装置において、 画像形成後の記録媒体が排出トレイ上に排出されるよう
    になっており、 先端側の画像データから順に画像形成が行われた記録媒
    体と、画像データが反転されて後端側の画像データから
    順に画像形成が行われた記録媒体とでは、排出トレイ上
    での排出位置がずれるように構成されていることを特徴
    とするインクジェット画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載のインクジェット画像形
    成装置において、 画像形成後の記録媒体が排出トレイ上に排出されるよう
    になっており、 複数の排出トレイを備え、先端側の画像データから順に
    画像形成が行われた記録媒体と、画像データが反転され
    て後端側の画像データから順に画像形成が行われた記録
    媒体とは、互いに異なる排出トレイ上に排出されるよう
    に構成されていることを特徴とするインクジェット画像
    形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005193393A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Konica Minolta Holdings Inc 画像記録装置
JP2012192631A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Brother Industries Ltd 印刷データ生成装置およびコンピュータプログラム

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