JP2001269932A - 成形機の樹脂材料供給装置 - Google Patents

成形機の樹脂材料供給装置

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JP2001269932A
JP2001269932A JP2000089479A JP2000089479A JP2001269932A JP 2001269932 A JP2001269932 A JP 2001269932A JP 2000089479 A JP2000089479 A JP 2000089479A JP 2000089479 A JP2000089479 A JP 2000089479A JP 2001269932 A JP2001269932 A JP 2001269932A
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Kazuo Saito
一男 齊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂の酸化によるヤケ不良に加えて、埃等の
異物の混入による成形品の不良についても軽減する。 【解決手段】 ホッパを分割するための、シリンダa4
およびシリンダb7により開閉自在なシャッタa5およ
びシャッタb8と、前記シャッタa5とシャッタb8に
よって仕切られた中間部ホッパb6に設けられた不活性
ガスの窒素供給管10および窒素排出管11と、成形機
の成形機シリンダ14と一体となった樹脂供給部用ホッ
パc9に設けられた不活性ガスの窒素注入管13を有す
る。そして、中間部ホッパb6内で窒素排出管11から
の窒素ガスの供給により樹脂から埃等の異物を除去し
て、窒素と共に異物を窒素供給管10から外部に排出
し、窒素注入管13から常時供給する窒素の雰囲気に保
持している樹脂供給部用ホッパc9に異物を除去した樹
脂を供給し、成形機シリンダ14に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂の成形に
際し、特にレンズやプリズム等の透明な樹脂成形品の中
に、環境中に存在する埃等の異物や、樹脂の酸化物が混
入することを防ぐ成形機の樹脂材料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から樹脂成形品を成形する際のスク
リュ式可塑化装置において、合成樹脂(以下、樹脂とい
う)の可塑化中に、この樹脂内に混入した空気により樹
脂が酸化をするのを防ぐために、樹脂材料を可塑化装置
へ供給する際、樹脂材料を貯蔵するホッパ内や可塑化装
置内部の脱気を行ったり、可塑化装置内に窒素等の不活
性ガスを供給することなどが知られている。
【0003】ホッパ内および可塑化装置内を脱気した
後、不活性ガスを供給する装置として、特開平8−20
7048号公報、特開平11−28725号公報に記載
されたものが知られている。
【0004】これらの装置は、ホッパの上部にある樹脂
と空気が共存する貯蔵部と可塑化装置を結ぶ経路の間
に、少なくと2つのシャッタを設け、樹脂を可塑化装置
に供給する際、前記2つのシャッタによって仕切られた
部屋の中で、この部屋に連結してある真空ポンプおよび
不活性ガス供給装置による脱気および窒素供給工程を設
けることにより、樹脂を脱酸素状態に保持するとともに
樹脂周囲の雰囲気も不活性ガスに置き換えた状態にする
ことで、その後に前記部屋の下側のシャッタを開き、不
活性ガスを充満させた可塑化装置内に樹脂を落下させ
て、この樹脂を可塑化して成形することが記載されてい
る。
【0005】従って、脱酸素状態で不活性ガス中の樹脂
と、不活性ガスを充満させた可塑化装置内に材料供給と
して行っているから、可塑化装置内における酸素の濃度
が極めて薄くなり、これにより樹脂の酸化によるヤケ不
良を十分に抑えた合成樹脂の成形を可能にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術の樹脂材料供給装置は、樹脂の酸化によって生じた樹
脂酸化物の特に透明な樹脂成形品の中への混入による成
形不良を効果的に抑えることはできるものの、真空ポン
プによる脱気工程および不活性ガス供給装置の窒素供給
工程による不活性ガス雰囲気への移行では、樹脂に付着
している埃等の異物は取れず、可塑化装置内に供給され
る樹脂表面に予め付着している異物によって生じる成形
品の中への混入による成形不良に対しては効果がない。
【0007】また、樹脂材料が精製されてから可塑化装
置に供給されるまでの間、埃が全く存在しない環境で樹
脂を取り扱うことは極めて困難であり、またその取り扱
いに十分な注意を払っても、樹脂によっては非常に帯電
しやすく埃を吸いよせる力が強いものもあるため、環境
中に存在する埃が樹脂へ混入することは十分に起こり得
る。
【0008】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、樹脂の酸化によるヤケ不良に加えて、
埃等の異物の混入による成形品の不良についても軽減す
ることができる成形機の樹脂材料供給装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る成形機の樹脂材料供給装置
は、合成樹脂を成形機に供給する樹脂材料供給装置にお
いて、ホッパを分割するための最低2つ以上の開閉機構
と、前記開閉機構によって仕切られたホッパ中間部の部
屋に設けられた不活性ガスの供給口および排出口と、成
形機の可塑化装置と一体となったホッパ下部の部屋に設
けられた不活性ガスの注入口を有することを特徴として
いる。
【0010】また、本発明の請求項2に係る成形機の樹
脂材料供給装置は、前記請求項1の構成にあって、前記
不活性ガスの供給口に接続された配管が2本に分岐して
おり、その一方が不活性ガスを注入するためのコンプレ
ッサに接続しており、また他方が静電気除去装置に接続
していることを特徴としている。
【0011】さらに、本発明の請求項3に係る成形機の
樹脂材料供給装置は、前記請求項1の構成にあって、前
記不活性ガスの排出口に吸引装置を取り付けたことを特
徴としている。
【0012】本発明の請求項1の構成では、ホッパ中間
部の部屋の上方に位置するホッパ上部の部屋に樹脂を供
給し、ホッパ上部の部屋とホッパ中間部の部屋を仕切る
開閉機構を開して樹脂をホッパ中間部の部屋に落下させ
ることができる。そして、前記開閉機構を閉じた状態で
供給口から不活性ガスをホッパ中間部の部屋に勢いよく
送り込んで樹脂を舞い上がらせて樹脂に付着している埃
等の異物を樹脂から離し、この異物を窒素と一緒に排出
口からホッパ中間部の部屋の外部に排出するとができ
る。次に、ホッパ中間部の部屋とホッパ下部の部屋の間
の開閉機構を開し、注入口から常時供給されて不活性ガ
スが満たされているホッパ下部の部屋に異物の付着して
いない樹脂を落下させ、可塑化装置に樹脂を供給するこ
とができる。
【0013】本発明の請求項2の構成では、ホッパ上部
の部屋からホッパ中間部の部屋に樹脂を落下した後、ホ
ッパ中間部の部屋に不活性ガスを供給する前に、静電気
除去装置によってイオン風を送り込み、十分に樹脂の静
電気を除去することにより、樹脂と異物との付着を弱
め、その後、不活性ガスを送り込んで異物を樹脂から離
すことができ、樹脂に付着している異物の除去効果を高
めることができる。
【0014】本発明の請求項3の構成では、不活性ガス
の供給により樹脂から離され、ホッパ中間部の部屋に飛
散している異物を吸引装置で強制的に窒素と一緒に吸引
し、異物を中間部の部屋から、より効果的に排除するこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の
形態1を図1に基づいて説明する。図1は本実施の形態
の成形機の樹脂材料供給装置を示す側面断面図である。
【0016】図1において、樹脂材料供給装置は、貯蔵
している樹脂を可塑化装置の成形機シリンダ14に供給
するホッパ100が、開閉自在なシャッタa5およびシ
ャッタb8により樹脂投入用ホッパa1と中間部ホッパ
b6と樹脂供給部用ホッパc9の3段に上下方向に分割
されている。
【0017】すなわち、ホッパ上部の部屋である樹脂投
入用ホッパa1とホッパ中間部の部屋としての中間部ホ
ッパb6とは第1傾斜面1aを介して接続され、樹脂投
入用ホッパa1の大口径側から小口径側の中間部ホッパ
b6に、開口径が変化した後の中間部ホッパb6上部に
シャッタa5が配されている。また、中間部ホッパb6
とホッパ下部の部屋としての樹脂供給部用ホッパc9と
は第2傾斜面6aを介して接続され、中間部ホッパb6
の大口径側から、さらに小口径側の樹脂供給部用ホッパ
c9に開口径が変化した後の樹脂供給部用ホッパc9上
部側にシャッタb8が配されている。従って、樹脂は下
降するにつれて、口径が小さくなるように設定したホッ
パ100内を移動するようになっている。
【0018】樹脂投入用ホッパa1は、上部の側壁に樹
脂投入配管2および上部の天蓋1bに吸引配管3を有し
ており、前記2本の配管2,3の反対側は樹脂自動供給
装置17に接続されている。
【0019】シャッタa5は、エアシリンダa4によっ
て駆動し、樹脂投入用ホッパa1の底部と中間部ホッパ
b6の上部との間を仕切り、かつ両部を開通可能にして
いる。また、シャッタb8は、エアシリンダb7によっ
て駆動し、中間部ホッパb6の底部と樹脂供給部用ホッ
パc9の上部との間を仕切り、かつ両部を開通可能にし
ている。このエアシリンダa4とシャッタa5、および
エアシリンダb7とシャッタb8は、それぞれ開閉機構
を構成している。
【0020】中間部ホッパb6の側面下側には、中間部
ホッパb6内に窒素を流すためのコンプレッサ18に接
続された供給口を構成する窒素供給管10が、その先端
が内部に突出して設けられており、また中間部ホッパb
6の側面上側には、排出口を構成する窒素排出管11が
設けられている。さらに、中間部ホッパb6と前記窒素
排出管11の間にはペレット径より小さなメッシュのフ
ィルタ12を内蔵したフィルタ管12aが取り付けられ
ている。
【0021】樹脂供給部用ホッパc9には、注入口を構
成する窒素注入管13が、その先端が内部に突出して設
けられており、その他端が窒素発生機19に接続されて
いる。また、樹脂供給部用ホッパc9の下部は、図示省
略した射出成形型に溶融樹脂を供給するノズル14aを
先端に有する成形機シリンダ14に取り付けられ、スク
リュ15を配設した内部に樹脂の供給が可能になってい
る。成形機シリンダ14は、内部の樹脂を溶融するため
の図示省略した加熱手段(例えば、外周に設けたバンド
ヒータ等)を備えて駆動装置20に取り付けられてお
り、駆動装置20には、スクリュ15の回転および前後
移動用の駆動源(図示省略)が内蔵されている。さら
に、駆動装置20の内部には、成形機シリンダ14の内
部に不活性ガス(窒素)を供給する窒素発生機(図示省
略)が設けてある。なお、この窒素発生機から窒素注入
管13と窒素供給管10の一方に、あるいは両方に窒素
を供給するようにしてもよい。ここで、成形機シリンダ
14、スクリュ15、加熱手段およびスクリュの駆動源
(駆動装置20)は、成形機の可塑化装置を構成してい
る。
【0022】また、樹脂供給部用ホッパc9内の樹脂の
残量を感知し、樹脂自動供給装置17に信号を送って、
樹脂投入用ホッパa1に樹脂を投入するようにするため
のセンサ16が樹脂供給部用ホッパc9の側面に取り付
けられている。
【0023】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。駆動装置20による成形機シリンダ14内でのスク
リュ15の回転および軸方向の移動によって、成形機シ
リンダ14のノズル14a側に樹脂が可塑化されつつ送
給されることに伴い、樹脂供給部用ホッパc9の樹脂残
量が少なくなったことがセンサ16によって、樹脂自動
供給装置17に伝えられると、吸引配管3で吸引されて
樹脂投入用ホッパa1内に樹脂投入配管2を介して樹脂
の投入が開始される。このとき、シャッタa5は閉じて
いる。
【0024】この際、窒素を供給するためのコンプレッ
サ18により窒素供給管10を通して、中間部ホッパb
6内に弱い圧力(第1圧力)で窒素が供給される。中間
部ホッパb6が窒素で満たされるとともに、余分な窒素
が窒素排出管11を介して中間部ホッパb6から外部に
流出する。
【0025】樹脂投入用ホッパa1への樹脂投入が終了
すると、中間部ホッパb6への窒素の供給を続けたま
ま、シリンダa4によってシャッタa5が開し、樹脂投
入用ホッパa1内の全部の樹脂を中間部ホッパb6に落
下させる。このとき、シャッタb8は閉じている。樹脂
の落下が終わると、シリンダa4によってシャッタa5
は閉じ、中間部ホッパb6は密閉される。
【0026】次に、窒素供給管10から強い圧力(第2
圧力)の窒素を勢いよく供給すると、窒素供給管10の
供給口が中間部ホッパb6の側面下側に設けられている
ため、中間部ホッパb6内の樹脂が舞い上がり、樹脂に
付着していた埃等の異物は樹脂から離れ、窒素と共に窒
素排出管11から外へ排出される。このとき、樹脂はフ
ィルタ管12aのフィルタ12に妨げられて、中間部ホ
ッパb6から外に排出されない。
【0027】窒素の供給を停止し、シリンダb7によっ
てシャッタb8を開し、異物除去が終了した中間部ホッ
パb6内の全部の樹脂を樹脂供給部用ホッパc9に落下
させる。そして、シリンダb7によってシャッタb8を
閉じる。樹脂供給部用ホッパc9には窒素注入管13を
介して窒素発生機19より、絶えず窒素を供給し、樹脂
供給部用ホッパc9内を窒素よりなる不活性ガス雰囲気
にしている。この窒素は成形機シリンダ14内に流れ、
ノズル14aの反対側から流出する。落下された樹脂
は、スクリュ15の回転に伴って少しずつ成形機シリン
ダ14のノズル14a側に送られる。
【0028】本発明の実施の形態1によれば、中間部ホ
ッパb6内に強い勢いで窒素を供給して樹脂を舞い上が
らせることで、樹脂に付着していた埃等の異物を窒素と
共に中間部ホッパb6から排出して除去することがで
き、また、付着した異物を除去した樹脂を、絶えず窒素
を供給して空気の流入を防いでいる樹脂供給部用ホッパ
c9内へ落下させて、成形機シリンダ14に供給でき、
これにより成形品の異物混入による不良を低減すること
ができる。
【0029】なお、本実施の形態の変形例として、本実
施の形態のように樹脂自動供給装置17として、吸引管
3を介して樹脂投入用ホッパa1内に樹脂を供給する形
式の吸引式樹脂自動供給装置を使用する場合、樹脂投入
用ホッパa1内への樹脂の供給時にシャッタa5、シャ
ッタb7の隙間よりリークして、その下方の樹脂供給部
用ホッパc9内の窒素まで吸引されてしまうような場
合、樹脂投入用ホッパa1への樹脂の供給が行われてい
る際に、中間部ホッパb6に窒素供給管10から強い圧
力の窒素を勢いよく供給することによって、樹脂供給部
用ホッパc9内の窒素雰囲気状態を一定に保持できる。
すなわち、樹脂供給部用ホッパc9内の窒素を、成形機
シリンダ14内に流し、ノズル14aの反対側から流出
するような一定の条件を保った状態にできる。
【0030】(実施の形態2)本発明の実施の形態2を
図2に基づいて説明する。図2は本実施の形態の成形機
の樹脂自動供給装置を示す側面断面図である。以下、実
施の形態1と異なる点のみを説明する。
【0031】本実施の形態では、実施の形態1の窒素供
給管10に代えて、中間部ホッパb6の側面下方に取り
付けた気体供給配管21が途中から2本の配管a22と
配管b23とに分岐しており、その一方の配管a22は
実施の形態1と同様に窒素を中間部ホッパb6内に供給
するためのコンプレッサ18に接続されており、他方の
配管b23は、中間部ホッパb6内に投入された樹脂に
イオン化された窒素を供給するための静電気除去装置2
6に接続されている。
【0032】前記2本の配管a22、配管b23には、
それぞれバルブa24、バルブb25が設けられてい
る。バルブa24、バルブb25は、図示省略した制御
装置により開閉がなされる仕組みになっており、コンプ
レッサ18と静電気除去装置26から、窒素とイオン化
された窒素を切り換えて中間部ホッパb6内に供給可能
となっている。その他の構成は、実施の形態1と同じあ
る。
【0033】次に、本実施の形態の作用を説明する。ま
ず、樹脂投入用ホッパa1から中間部ホッパb6内に樹
脂が投入(落下)される以前は、バルブa24とバルブ
b25は共に閉じている。
【0034】そして、実施の形態1と同様の工程によ
り、樹脂投入用ホッパa1より中間部ホッパb6に樹脂
が投入され、シャッタa5が閉まった後、まず静電気除
去装置26の側のバルブb25を開き、イオン風すなわ
ちイオン化した窒素を配管b23を通じて気体供給配管
21から中間部ホッパb6内に供給し、十分に樹脂の静
電気を除去する。
【0035】次に、バルブb25を締めた後、バルブa
24を開け、コンプレッサ18により配管a22を通じ
て気体供給配管21から強い圧力の窒素を勢いよく中間
部ホッパb6内に送り込み、樹脂に付着した埃等の異物
を窒素と共に窒素排出管11から外部に排出する。
【0036】そして、窒素の供給を停止した後、バルブ
a24を閉じ、シャッタb8を開し、異物の付着のない
樹脂を樹脂供給部用ホッパc9に落下させる。その他の
作用は、実施の形態1と同じである。
【0037】本実施の形態によれば、以下の効果を得る
ことができる。すなわち、実施の形態1では、樹脂が強
い静電気を帯びている場合、窒素を勢いよく中間部ホッ
パb6内に送り込んで樹脂を舞い上がらせても、静電気
の吸着作用により樹脂に付着した異物の除去効果は薄い
が、本実施の形態では、窒素を中間部ホッパb6内に窒
素を送り込む前に、静電気除去装置26からイオン化し
た窒素を中間部ホッパb6内に供給することで樹脂の静
電気を取り去り、その後に窒素を供給して樹脂から埃等
の異物を除去しているため、樹脂に付着している埃等の
異物の除去効果を格段に上げることができる。
【0038】(実施の形態3)本発明の実施の形態3を
図3に基づいて説明する。図3は本実施の形態の成形機
の樹脂自動供給装置を示す側面断面図である。以下、実
施の形態1と異なる点のみを説明する。
【0039】本実施の形態では、フィルタ管12aを介
して中間部ホッパb6に取り付けた窒素排出管11の他
方に、中間部ホッパb6内の窒素と共に樹脂から除去さ
れた埃等の異物を中間部ホッパb6から強制的に排出す
る吸引装置31を取り付けている。この吸引装置31の
内部には、窒素と共に強制排出される異物を捕らえるた
めのフィルタ32を備えたフィルタ管32aを設けてい
る。その他の構成は、実施の形態1と同じである。
【0040】次に、本実施の形態の作用を説明する。本
実施の形態では、実施の形態1と同様に中間部ホッパb
6内が窒素に満たされた状態で、樹脂が樹脂投入用ホッ
パa1から中間部ホッパb6に供給され、樹脂の供給が
終了してシャッタa5を閉じた後、中間部ホッパb6内
に窒素供給管10を通じてコンプレッサ18による強い
圧力の窒素を勢いよく供給して、樹脂に付着している埃
等の異物の除去を行う際、併せて吸引装置31も運転
し、中間部ホッパb6内から窒素と共に埃等の異物の吸
引を、フィルタ管32aのフィルタ32を通過させるよ
うにして窒素排出管11を通じて吸引装置31により強
制的に行う。その他の作用は、実施の形態1と同じであ
る。
【0041】本実施の形態によれば、吸引装置31によ
り、中間部ホッパb6内の異物を窒素と共に窒素排出管
11を介して強制的に吸引することで、中間部ホッパb
6内に飛散している埃等の異物を中間部ホッパb6の外
部に排出する効果を高めることができる。さらに、中間
部ホッパb6内から排出した異物を、吸引装置31内の
フィルタ32により捕らえることで、異物が吸引装置3
1から放出されることがなくなり、大気中のクリーン度
を損ねることがない。その他の効果は、実施の形態1と
同じである。
【0042】なお、上記した具体的実施の形態から次の
ような構成の技術的思想が導き出される。 (付記) (1)合成樹脂を成形機に供給する樹脂材料供給装置に
おいて、ホッパを上下に少なくとも3つの部屋に分割す
るための少なくとも2つの開閉機構と、ホッパ上部の部
屋に設けられた内部気体の吸引口および樹脂の供給口
と、前記開閉機構によって仕切られたホッパ中間部の部
屋に設けられた不活性ガスの供給口および排出口と、成
形機の可塑化装置と一体となったホッパ下部の部屋に設
けられた不活性ガスの注入口を有することを特徴とする
成形機の樹脂材料供給装置。
【0043】前記不活性ガスの供給口はホッパ中間部の
部屋の側面下側に設けるとともに、前記排出口はホッパ
中間部の部屋の側面上側に設けることを特徴とする付記
(1)に記載の成形機の樹脂材料供給装置。
【0044】前記不活性ガスの排出口に樹脂を通過させ
ないフィルタを設けることを特徴とする付記(1)に記
載の成形機の樹脂材料供給装置。
【0045】前記付記(1)の成形機の樹脂材料供給装
置によれば、比較的簡単な構成の樹脂材料供給装置によ
って、樹脂の酸化を極力防ぎ、また樹脂に付着した埃等
の異物を樹脂から取り除いて、樹脂を成形機の可塑化装
置に供給できるので、透明な成形品のヤケや異物による
不良を低減することができる。
【0046】また、前記付記(2)の成形機の樹脂材料
供給装置によれば、下側の供給口から窒素を勢いよく供
給し、樹脂を舞い上がらせて樹脂に付着している埃等の
異物を樹脂から除去できるとともに、窒素中に飛散して
いる異物を上側の排出口から窒素と共に外部に排出する
ことができる。
【0047】さらに、前記付記(3)の成形機の樹脂材
料供給装置によれば、樹脂を外部に排出することなく、
窒素と共に埃等の異物のみを外部に排出することができ
る。これにより、樹脂を窒素により舞い上がらせて効果
的に異物の除去を行うことができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の成形機の樹脂材料供給装置によれば、比較的簡単な構
成の樹脂材料供給装置によって、樹脂の酸化を極力防
ぎ、また樹脂に付着した埃等の異物を樹脂から取り除
き、この樹脂を成形機の可塑化装置に供給できるので、
透明な成形品のヤケや異物による不良を低減することが
できる。
【0049】また、本発明の請求項2の成形機の樹脂材
料供給装置によれば、不活性ガスの供給により樹脂に付
着している埃等の異物を樹脂から除去する前に、静電気
除去装置からイオン風を供給することで、樹脂の静電気
を除去し、樹脂と異物との付着力を弱めることで、より
効果的に異物の除去をすることができる。
【0050】さらに、本発明の請求項3の成形機の樹脂
材料供給装置によれば、樹脂から除去され、窒素中に飛
散している埃等の異物を窒素と共に強制的に吸引して排
出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す側面断面図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態2を示す側面断面図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態3を示す側面断面図であ
る。
【符号の説明】
1 樹脂投入用ホッパa 2 樹脂投入配管 3 吸引配管 4 エアシリンダa 5 シャッタa 6 中間部ホッパb 7 エアシリンダb 8 シャッタb 9 樹脂供給部用ホッパc 10 窒素供給管 11 窒素排出管 12,32 フィルタ 12a,32a フィルタ管 13 窒素注入管 14 成形機シリンダ 14a ノズル 15 スクリュ 16 センサ 17 樹脂自動供給装置 18 コンプレッサ 19 窒素発生機 20 駆動装置 21 気体供給配管 22 配管a 23 配管b 24 バルブa 25 バルブb 26 静電気除去装置 31 吸引装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂を成形機に供給する樹脂材料供
    給装置において、ホッパを分割するための最低2つ以上
    の開閉機構と、前記開閉機構によって仕切られたホッパ
    中間部の部屋に設けられた不活性ガスの供給口および排
    出口と、成形機の可塑化装置と一体となったホッパ下部
    の部屋に設けられた不活性ガスの注入口を有することを
    特徴とする成形機の樹脂材料供給装置。
  2. 【請求項2】 前記不活性ガスの供給口に接続された配
    管が2本に分岐しており、その一方が不活性ガスを注入
    するためのコンプレッサに接続しており、また他方が静
    電気除去装置に接続していることを特徴とする請求項1
    記載の成形機の樹脂材料供給装置。
  3. 【請求項3】 前記不活性ガスの排出口に吸引装置を取
    り付けたことを特徴とする請求項1記載の成形機の樹脂
    材料供給装置。
JP2000089479A 2000-03-28 2000-03-28 成形機の樹脂材料供給装置 Withdrawn JP2001269932A (ja)

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