JP6404079B2 - 射出成形機 - Google Patents

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本発明は、成形体の原料となり得る樹脂材料を加熱シリンダ内へ供給した後、当該加熱シリンダ内で加熱溶融された樹脂材料を金型のキャビティへ射出充填して成形体を成形する射出成形機に関し、特に、加熱シリンダ内へ供給される樹脂材料から不良ガスを脱気することにより、製造された成形体の不良率を軽減することが可能な射出成形機に関する。
従来から用いられている一般的な射出成形機においては、加熱シリンダ内へ原料である粒状の熱可塑性樹脂(ペレット)を送り、加熱シリンダ内に設けられた進退可能なスクリューにより樹脂を溶融しながらスクリュー先端のノズル側に送り出し、スクリューの先端側に設けられた射出ノズルから金型のキャビティに溶融樹脂を射出させ、キャビティ内で溶融樹脂を冷却させ固化させた後、金型を開き、突出しピンなどにより金型に張り付いている成形物を金型から外すことにより、成形体が成形されている。
このようなプラスチックなどの成形体を成形する射出成形機においては、ホッパへ投入された熱可塑性樹脂が加熱シリンダ内で加熱溶融される際、それに伴い、熱可塑性樹脂に含まれていた水蒸気や揮発ガス等が不良ガスとして発生する。そのため、不良ガスが熱可塑性樹脂と共にキャビティに供給されると、それが原因で製造された成形品に樹脂焼け等が生じてしまい、不良品が発生してしまうことが知られている。
上記技術に関連するものが特許文献1、2に開示されている。特許文献1には、射出成形機や押出成形機などの溶融成形機1について以下の記載がある。シリンダ4内に樹脂を投入するための供給ホッパ10の下部先端部には筒状の供給筒口部15を設ける。供給ホッパ10の下部に密着状に接続させた接続管11を設ける。該接続管11の下端部は、シリンダ4の受入口7の内周面に密着状に接続される。該接続管11が供給筒口部15の外周を所定の間隔を隔てて覆うような、二重筒構造として設けられている。そして、こうした構成により、樹脂を供給筒口部15から安定して供給しながら、かつ、不良ガスを接続管11と供給筒口部15との間から除去することが記載されている。
また、特許文献2には、計量工程時に加熱シリンダのケーシング内で発生するガスを、大気等によるすすぎ効果を利用して除去することを目的とした、合成樹脂成形機用樹脂原料の供給装置が開示されている。当該合成樹脂成形機用樹脂原料の供給装置には、前記目的を達成するために、スクリューとケーシングとよりなる加熱シリンダのその原料投入口と、原料投入口に連設され、加熱シリンダへ原料を投入する原料投入用内筒部と、該原料投入用内筒部の上方に設けられたダンパーと、該原料投入用内筒部と該ダンパーとの間に開設され、該原料投入用内筒部と連通される大気導入口と、該大気導入口に接続された大気開放弁と、原料投入用内筒部を取り囲むように配置され、ガス吸引口が設けられるとともに下端開口部が上記原料投入口と連通される排気用外筒部と、所定の制御信号を受けて大気開放弁を開放制御する制御手段とを備え、これにより、ケーシング内で発生する不良ガスをいわゆるすすぎ効果によって除去することが記載されている。
特開2003−103522号公報 特許第4142995号公報
特許文献1や特許文献2等の従来技術においては、加熱シリンダ内で樹脂材料が加熱溶融されたときに発生する不良ガスを除去することを目的としたものであるが、例えば、当該不良ガスが全て除去されることなく、その一部の不良ガスが樹脂材料と共金型のキャビティへ供給されることになると、製造される成形体の不良率は高まる。そのため、金型のキャビティへ樹脂材料と共に供給される不良ガスの量をできるだけ軽減して、製造される成形体の不良率をより軽減する技術が望まれていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、成形体の原料となり得る樹脂材料が加熱シリンダ内へ供給され溶融される射出成形機において、加熱シリンダ内で樹脂材料が溶融されるときに発生する不良ガスを効果的に除去することにより、製造される成形体の不良率を軽減可能な射出成形機を提供することを目的とする。
本射出成形機に係る発明は、
内部で樹脂材料を溶融する加熱シリンダと、該加熱シリンダに前記樹脂材料を供給する樹脂材料供給装置と、前記加熱シリンダの先端に装着され、前記加熱シリンダにより溶融された前記樹脂材料を金型のキャビティに射出する射出ノズルと、前記加熱シリンダ内に設けられ、前記射出ノズル側へ前記溶融された樹脂材料を送るスクリューと、を備えた射出成形機において、
前記樹脂材料供給装置は、駆動により吸引力を発生させるポンプと、該ポンプの駆動により発生する吸引力により樹脂材料の投入される投入ホッパーと、該投入ホッパーの下部に設けられた開閉可能な密閉バルブと、該密閉バルブを介し前記投入ホッパーに投入された前記樹脂材料が供給される供給ホッパーと、該供給ホッパーに供給された前記樹脂材料が所定量あるか否かを検出する近接スイッチと、該近接スイッチにより前記供給ホッパーに供給された前記樹脂材料が所定量あるとして検出されたときに、駆動されることにより前記供給ホッパー内及び該供給ホッパー内と連通する前記加熱シリンダ内を真空にする真空ポンプと、該真空ポンプの駆動により前記供給ホッパー内及び該供給ホッパー内と連通する前記加熱シリンダ内が真空状態にあるとき、前記供給ホッパーに供給された前記樹脂材料を前記スクリューの設けられた前記加熱シリンダ内に供給する材料落下筒と、該材料落下筒の外周を間隔を隔てて覆う筒状スリーブと、該筒状スリーブと前記材料落下筒との間の排気経路を通じて、前記加熱シリンダ内で前記樹脂材料が溶融されることにより発生した不良ガスを外部に排出する前記真空ポンプの接続された排気口と、を備え、
前記材料落下筒の下端部を逆U字型に形成し、
該材料落下筒の逆U字型の下端部と前記スクリューとの間の隙間寸法を、1mm以上3mm以下にしたことを特徴とする。
さらに、本射出成形機に係る発明は、
前記加熱シリンダ内に供給される前記樹脂材料の長さ、高さ、又は幅寸法のうち、何れかの最も小さい最小寸法よりも、前記材料落下筒の逆U字型の下端部と前記スクリューとの間の前記隙間寸法を小さくしたことを特徴とする。
さらに、本射出成形機に係る発明は、
前記材料落下筒の後方下部に傾斜状の切欠部を形成することにより、前記材料落下筒から前記加熱シリンダ内に供給される前記樹脂材料をスムーズに供給できるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、材料落下筒の逆U字型の下端部とスクリューとの間の隙間寸法を、1mm以上3mm以下にしたことにより、加熱シリンダ内で樹脂材料が溶融されたときに発生する不良ガスを、真空ポンプより真空引きしたときに、筒状スリーブと材料落下筒との間の排気経路へとスムーズに導き、該排気経路を通じて排気口から外部へとスムーズに排出して除去(脱気)することができる。すなわち、加熱シリンダ内で樹脂材料が溶融されるときに発生する不良ガスを効果的に外部へ排出することができ、これにより、製造される成形体に気泡が混在してしまうことを抑制して、製造される成形体の不良率を軽減することができる。
さらに、材料落下筒の逆U字型の下端部とスクリューとの間の隙間寸法は、加熱シリンダ内に供給される樹脂材料の長さ、高さ、又は幅寸法のうち、最も小さい最小寸法よりもさらに小さくしたことから、材料落下筒の外周側に位置する筒状スリーブと材料落下筒との間の排気経路に樹脂材料が運びこまれることがないよう抑制でき、これにより、排気経路を通過する不良ガスの流れが阻害されることがないよう防止することができる。よって、不良ガスをよりスムーズに排気口から外部へと排出することが可能となり、これにより、製造される成形体の不良率をより一層軽減することができる。
実施例1の射出成形機に構成される射出ユニットを示す構成図である。 実施例1の射出成形機に構成される射出ユニットの要部を示す断面図である。 加熱シリンダへ供給される樹脂材料の寸法を示す説明図である。 材料落下筒の逆U字型の下端部とスクリューとの位置関係を示す説明図である。 材料落下筒と加熱シリンダとを示す斜視図である。 材料落下筒と加熱シリンダとを示す断面図である。 PMMA樹脂を樹脂材料として採用したときの、射出ノズルから射出された樹脂材料の状態を示す写真である。 実施例2の射出成形機に構成される射出ユニットの要部を示す断面図である。
以下、本発明の実施例を図1〜図8により以下に説明する。もちろん、本発明は、その発明の趣旨に反しない範囲で、実施例において説明した以外の構成のものに対しても容易に適用可能なことは説明を要するまでもない。
図1、2に示す実施例1の射出成形機に構成される射出ユニット1は、ホッパーブロック2に固定された筒型の加熱シリンダ3、加熱シリンダ3の先端に装着した射出ノズル4、加熱シリンダ3の内部に回転可能に設けられたスクリュー5、製造される成形体の原料となる熱可塑性樹脂等の樹脂材料を加熱シリンダ3へ供給する樹脂材料供給装置6を備える。なお、本実施例では、樹脂材料供給装置6から加熱シリンダ3へ供給される樹脂材料の平均寸法は、図3に示すように、長さLが2.96mm、高さHが3.26mm、幅Wが2.47mmとなっている。
樹脂材料供給装置6は、上から下の順に、樹脂材料を搬送する配管7、側部にエアー吸引口8の設けられた投入ホッパー9、開閉可能な密閉バルブ10、供給ホッパー11、ガラス管13、材料落下筒23、が配設され、投入ホッパー9のエアー吸引口8にはポンプ12が接続されている。
また、供給ホッパー11の下方に設けられている円筒状のガラス管13は、ホッパーブロック2に形成された孔14の周縁部に嵌合された円筒状の筒状スリーブ15に対向するようにして配置されている。ガラス管13の下部に設けた材料落下筒23は、加熱シリンダ3の上部に形成された孔部16に挿通されている。そして、配管7から投入ホッパー9に投入された樹脂材料は、該投入ホッパー9から、開閉可能な密閉バルブ10、供給ホッパー11、ガラス管13、材料落下筒23を通じて、加熱シリンダ3内へ供給される。なお、前記供給ホッパー11の下部のガラス管13は、静電気による悪影響を防止するため、ガラス製となっている。
ガラス管13のその側部には、センサーとしての近接スイッチ17が設けられている。当該近接スイッチ17は、ガラス管13内に所定量の樹脂材料が存在するか否かの検出を行う。そして、この検出により、所定量の樹脂材料が、供給ホッパー11にあるか否か検出することができる。
ホッパーブロック2の上部には、供給ホッパー11が一体に設けられたガラス管13を保持するフランジ部18が設けられている。フランジ部18にはガラス管13内と連通した排気口19が形成されている。そして、密閉バルブ10が閉じられた状態で排気口19に接続された真空ポンプ20が駆動されることにより、ガラス管13内、及び該ガラス管13内と連通した供給ホッパー11内、材料落下筒23内が真空状態になる。その一方で、当該真空状態を解除するときには、密閉バルブ10の側部に設けた開放弁21が開かれることで、開放弁21から、供給ホッパー11内、ガラス管13内、材料落下筒23内、加熱シリンダ3内にエアーが流入される。
また、加熱シリンダ3の孔部16に挿通するようにして配置された材料落下筒23は、スクリュー5の直上に設けられており、また、材料落下筒23の外周には、間隔を隔てるようにして筒状スリーブ15が設けられ、2重構造をなしている。
図2、図4〜図6に示すように、材料落下筒23の逆U字型の下端部とスクリュー5との間には、所定範囲(スクリュー5の中心から94.23度の範囲)に亘って、僅かな隙間が形成されている。当該隙間寸法Cは、本実施例においては、1mm以上3mm以下としており、より具多的には1mmとしており、加熱シリンダ3内で樹脂材料が溶融されることにより発生した不良ガスが、材料落下筒23と筒状スリーブ15との間の排気経路25を通じて、真空ポンプ20の接続された排気口19から装置の外部へ排出されるとき、加熱シリンダ3内に供給される樹脂材料の長さL、高さH、又は幅W寸法のうち、何れかの最も小さい最小寸法よりも、材料落下筒23の下端部とスクリュー5の上端部との間の隙間寸法Cを小さく形成していることから、筒状スリーブ15と材料落下筒23との間の排気経路25に、多くの樹脂材料が運びこまれることがないよう抑制される。
ここで、樹脂材料が加熱シリンダ3内に供給され、加熱シリンダ3内で樹脂材料が溶融されることにより発生した不良ガスが外部へ排出されるときの動作例について説明する。密閉バルブ10が閉じられた状態で真空ポンプ20が駆動され、それにより供給ホッパー11内、及び、これに連通するガラス管13内、材料落下筒23内等が真空状態であるときに、近接スイッチ17が、ガラス管13内に樹脂材料が存在しないことを検出すると、それに基づいて、開放弁21が開かれると共に密閉バルブ10が開かれ、外部からエアーが、開放弁21、密閉バルブ10を介して、投入ホッパー9内のほか、供給ホッパー11内、及びこれに連通するガラス管13内、材料落下筒23内、加熱シリンダ3内等に流入される。
次に、ポンプ12が駆動されることにより、投入ホッパー9内のエアーが、エアー吸引口8から外部へ排気されるのに伴い、樹脂材料が外部から、配管7、投入ホッパー9、密閉バルブ10、供給ホッパー11、ガラス管13、材料落下筒23を通じて、加熱シリンダ3内へ搬送される。
そして、近接スイッチ17が、ガラス管13に所定量の樹脂材料があることを検出すると、開放弁21及び密閉バルブ10は共に閉じられ、その後、真空ポンプ20が駆動され、供給ホッパー11内、ガラス管13内、材料落下筒23内、及びこれらと連通する加熱シリンダ3内は真空となる。
そして、供給ホッパー11内、ガラス管13内、材料落下筒23内、及びこれらと連通する加熱シリンダ3内が真空となった状態で、スクリュー5の回転に伴い、材料落下筒23に有する樹脂材料が、その下端部から加熱中の加熱シリンダ3内へ順次投入されてゆくと、当該樹脂材料は、スクリュー5の回転に従い、スクリュー先端側の射出ノズル4側へと搬送され計量工程が行われる。そして、当該計量工程と併行して、真空ポンプ20による真空引き作用により、加熱シリンダ3内で樹脂材料が溶融されることにより発生した不良ガスが、排気経路25を通じて排気口19から外部へと排出される。そして、計量工程後、射出ノズル4が、型締された金型のキャビティへ溶融された樹脂材料を射出充填し成形体が成形される。
ここで、PMMA樹脂を樹脂材料として採用したときの、各種実験結果について図7により説明する。なお、図7(A)は、前述した動作例にて、加熱シリンダ3内で樹脂材料が溶融されることにより発生した不良ガスを外部へ排出したときの、射出ノズル4から射出された樹脂材料の状態を示し、図7(B)は、前述した動作例において、材料落下筒23の下端部が逆U字型に形成されているのではなく、平面的に形成された公知の材料落下筒を採用したときの、射出ノズル4から射出された樹脂材料の状態を示している。
図7(B)では、当該図7(B)の写真から明らかなように、樹脂材料に多くの気泡(いわゆるシルバー)が含まれている。それに対し、図7(A)では、当該図7(A)の写真から明らかなように、樹脂材料に含まれる気泡(いわゆるシルバー)は少なることが分かり、図7(A)の方が図7(B)よりも、樹脂材料に含まれる気泡(いわゆるシルバー)が少なくなり好ましいことが分かった。そして、こうした実験結果から、材料落下筒23の下端部を逆U字型に形成し、当該材料落下筒23の逆U字型の下端部とスクリュー5との間の隙間寸法が1mm以上3mm以下の場合には、製造された成形体の不良率が低くなり、不良ガスが外部へ効果的に除去されているという結果を導き出すことができた。
以上のような本実施例1の射出成形機によれば、材料落下筒23の逆U字型の下端部とスクリュー5との間の隙間寸法Cを、1mm以上3mm以下にしたことにより、加熱シリンダ3内で樹脂材料が溶融されたときに発生する不良ガスを、真空ポンプより真空引きしたときに、筒状スリーブ15と材料落下筒23との間の排気経路25へとスムーズに導き、該排気経路25を通じて排気口19から外部へとスムーズに排出して除去(脱気)することができる。すなわち、加熱シリンダ3内で樹脂材料が溶融されるときに発生する不良ガスを効果的に外部へ排出することができ、これにより、製造される成形体に気泡が混在してしまうことを抑制して、製造される成形体の不良率を軽減することができる。
さらに、材料落下筒23の逆U字型の下端部とスクリュー5との間の隙間寸法Cは、加熱シリンダ3内に供給される樹脂材料の長さ、高さ、又は幅寸法のうち、最も小さい最小寸法よりもさらに小さくしたことから、材料落下筒23の外周側に位置する筒状スリーブ15と材料落下筒23との間の排気経路25に樹脂材料が運びこまれることがないよう抑制でき、これにより、排気経路25を通過する不良ガスの流れが阻害されることがないよう防止することができる。よって、不良ガスをよりスムーズに排気口19から外部へと排出することが可能となり、これにより、製造される成形体の不良率をより一層軽減することができる。
図8は実施例2の射出成形機に構成される射出ユニットの要部を示したものである。実施例1の射出成形機と略同様の構成を有しているので、前記実施例1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略し、主に異なる点についてのみ以下に説明する。
実施例2では、図8に示すように、加熱シリンダ3の孔部16に挿通するようにして配置された材料落下筒23の後部に、傾斜状の切欠部22が形成されている。当該材料落下筒23の切欠部22は、スクリュー5の先端側方向を前側、その反対側方向を後側として説明すると、材料落下筒23の下端の前後の中間部に位置する両側部から後側の斜め上方に向かって斜めに形成されている。この切欠部22の傾斜角度は、本実施例2では、水平方向を0度とすると、後側の斜め上方に40度の角度となっているが、12.5度〜45度の範囲で適宜選定してもよい。また、切欠部22は材料落下筒23の後側に形成されているのに対し、排気口19は材料落下筒23よりも前側に設けられている。そのため、切欠部22に影響されることなく、主に前側の排気経路25を通じて不良ガスが排出されることとなり、実施例1と同様の作用効果を奏することができ、さらには、切欠部22が設けられていることにより、材料落下筒23の後方下部に広がりをもたすことができるために、加熱シリンダ3への樹脂材料の供給をスムーズに行うことが可能となる。
1 射出ユニット
2 ホッパーブロック
3 加熱シリンダ
4 射出ノズル
5 スクリュー
6 樹脂材料供給装置
7 配管
8 エアー吸引口
9 投入ホッパー
10 密閉バルブ
11 供給ホッパー
12 ポンプ
13 ガラス管
14 孔
15 筒状スリーブ
16 孔部
17 近接スイッチ
18 フランジ部
19 排気口
20 真空ポンプ
21 開放弁
22 切欠部
23 材料落下筒
25 排気経路
C 隙間寸法
H 高さ
L 長さ
W 幅

Claims (3)

  1. 内部で樹脂材料を溶融する加熱シリンダと、該加熱シリンダに前記樹脂材料を供給する樹脂材料供給装置と、前記加熱シリンダの先端に装着され、前記加熱シリンダにより溶融された前記樹脂材料を金型のキャビティに射出する射出ノズルと、前記加熱シリンダ内に設けられ、前記射出ノズル側へ前記溶融された樹脂材料を送るスクリューと、を備えた射出成形機において、
    前記樹脂材料供給装置は、駆動により吸引力を発生させるポンプと、該ポンプの駆動により発生する吸引力により樹脂材料の投入される投入ホッパーと、該投入ホッパーの下部に設けられた開閉可能な密閉バルブと、該密閉バルブを介し前記投入ホッパーに投入された前記樹脂材料が供給される供給ホッパーと、該供給ホッパーに供給された前記樹脂材料が所定量あるか否かを検出する近接スイッチと、該近接スイッチにより前記供給ホッパーに供給された前記樹脂材料が所定量あるとして検出されたときに、駆動されることにより前記供給ホッパー内及び該供給ホッパー内と連通する前記加熱シリンダ内を真空にする真空ポンプと、該真空ポンプの駆動により前記供給ホッパー内及び該供給ホッパー内と連通する前記加熱シリンダ内が真空状態にあるとき、前記供給ホッパーに供給された前記樹脂材料を前記スクリューの設けられた前記加熱シリンダ内に供給する材料落下筒と、該材料落下筒の外周を間隔を隔てて覆う筒状スリーブと、該筒状スリーブと前記材料落下筒との間の排気経路を通じて、前記加熱シリンダ内で前記樹脂材料が溶融されることにより発生した不良ガスを外部に排出する前記真空ポンプの接続された排気口と、を備え、
    前記材料落下筒の下端部を逆U字型に形成し、
    該材料落下筒の逆U字型の下端部と前記スクリューとの間の隙間寸法を、1mm以上3mm以下にしたことを特徴とする射出成形機。
  2. 前記加熱シリンダ内に供給される前記樹脂材料の長さ、高さ、又は幅寸法のうち、何れかの最も小さい最小寸法よりも、前記材料落下筒の逆U字型の下端部と前記スクリューとの間の前記隙間寸法を小さくしたことを特徴とする請求項1に記載の射出成形機。
  3. 前記材料落下筒の後方下部に傾斜状の切欠部を形成することにより、前記材料落下筒から前記加熱シリンダ内に供給される前記樹脂材料をスムーズに供給できるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の射出成形機。
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