JP2001269164A - 鹿角状万年茸子実体及びその生産方法 - Google Patents

鹿角状万年茸子実体及びその生産方法

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lux
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Kenji Sakamoto
賢二 坂本
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SAKAMOTO BIO KK
Sakamoto Bio Co Ltd
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SAKAMOTO BIO KK
Sakamoto Bio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の鹿角霊芝よりもβ−グルカン含量が有
意に高い鹿角霊芝を提供すること。 【解決手段】 形状が鹿角状であり、乾燥物1gを10
0mlの熱水で抽出し、凍結乾燥した抽出物10mg中
のβ−グルカン含量が3mg以上である万年茸子実体を
提供した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鹿角状の万年茸子
実体、すなわち、いわゆる鹿角霊芝に関する。
【0002】
【従来の技術】万年茸(霊芝、Ganoderma lucidum)は、
サルノコシカケ科マンネンタケ属に属する担子菌であ
り、古くから不老不死の霊薬、新薬として珍重されてい
る。その効能はあらゆる病気に対して幅広く、万病に効
くといわれているように数多くの臨床データ及び伝承等
がある。中でも、抗腫瘍活性、血圧安定化作用などは有
意に作用することから、万年茸本体はもとよりその抽出
物が実際に漢方薬として世界各国で使用されるようにな
った。また、万年茸は飲み続けていても副作用が出ない
という、漢方処方の中でも「上薬」に位置付けられてお
り、漢方薬の中でも優れていることが以前から示されて
きた。この様に優れた万年茸の中でも「鹿角霊芝」はま
た特別な存在として扱われている。近年までは、ごく一
般的に栽培できる傘付きの霊芝の中で、数万本に2〜3
本の割合で、その子実体の形状が鹿の角に似た「鹿角霊
芝」が出現し、一種の奇形のようなものと考えられてい
た。しかし数ある霊芝の種類の中でも「極品」と言われる
ようになったのは、古くからの言い伝えの他に鹿角霊芝
の成分の薬理解析により、臨床学的、生化学的に優れた
データが証明されたからである。鹿角霊芝に含まれてお
り抗癌作用のあるβ−グルカンの含有量を測定したとこ
ろ、それまで含有量が多いと言われていた舞茸、アガリ
スク茸、傘付きの万年茸をはるかに凌いでいた。また、
免疫力の亢進作用を示すLPS(リポ多糖)の含有につい
ても他の茸類を凌駕していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の鹿角霊芝よりもβ−グルカン含量が有意に高い鹿角霊
芝及びその生産方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは、鋭意研
究の結果、特定の方法で万年茸を栽培することにより、
従来の鹿角霊芝と比較して、総β−グルカン量は同等で
あるが、水溶性のβ−グルカン含量が有意に高い鹿角霊
芝を得ることができることを見出し、本発明を完成し
た。
【0005】すなわち、本発明は、形状が鹿角状であ
り、乾燥物1gを100mlの熱水で抽出し、凍結乾燥
した抽出物10mg中のβ−グルカン含量が3mg以上
である万年茸子実体を提供する。また、本発明は、万年
茸の菌糸を含む前培養後の菌床を、子実体の発生段階に
おいては湿度90%以上、温度25〜30℃、照度10
〜140ルクスで栽培し、子実体が発生した後の生長段
階では湿度60〜80%、温度25〜30℃、照度10
〜140ルクスで栽培を行ない、かつ、前記発生段階及
び生長段階における栽培は、菌床の上面の少なくとも一
部を露出させて万年茸を栽培することを含む、上記本発
明の万年茸子実体の生産方法を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の万年茸子実体は、形状が
鹿角状であり(すなわち、鹿角霊芝であり)、乾燥物1
gを100mlの熱水で抽出し、凍結乾燥した抽出物1
0mg中のβ−グルカン含量が3mg以上、好ましくは
5mg以上である。なお、ここで、「鹿角状」とは、鹿
の角のような形状ないしは木の枝や分枝状の珊瑚のよう
な形状を指し、枝の先端に若干の胞子形成を伴う傘が存
在するものをも包含し、すなわち、従来より、この分野
において、鹿角霊芝と呼ばれているいずれのものの形状
をも包含する。従来より市販されている鹿角霊芝中の当
該水溶性β−グルカン含量は、下記実施例において具体
的に示されるように、約1.5 mgであるから、本発明の鹿
角霊芝中のβ−グルカン量はその2倍以上である。β−
グルカンは、抗ガン作用や免疫増強作用を有することが
知られているので、本発明の鹿角霊芝は、従来の鹿角霊
芝より漢方薬又は健康食品としてさらに優れている。
【0007】本発明の鹿角霊芝は、以下の方法により得
ることができる。用いる霊芝(万年茸)の菌株は、通常の
霊芝の菌株であってよく、常法により自然界より採取し
分離することができる。菌株は、寒天培地で無菌的に培
養し保存してあるものを用いることができ、2〜4ヶ月
ごとの継代培養を繰り返し、他の菌株ないしは雑菌の混
入がないと確認できたものを使用することが好ましい。
なお、菌類一般において、継代培養を繰り返すことによ
って、菌自体の活性が低下する傾向があることが知られ
ているので、継代の回数はあまり多くないことが好まし
い。継代の回数が多くなることを避けるには、初代に近
い菌糸を適正に保存し、継代培養を常にこの保存菌糸よ
り始めることが好ましい。
【0008】保存ないしは継代培養用の寒天培地の調製
には、市販のポテト、デキストロース、寒天培地を用い
ることができる。上記の構成成分より成る寒天培地は、
常法により滅菌し、9cmシャーレ又は18cm長の試
験管に、平面培地又は斜面培地として作製することがで
きる。該寒天培地には、継代前の世代の寒天培地より菌
糸を含んだ寒天片ごとに切り出し、新しい寒天培地に
は、継代前の世代の寒天培地より菌糸を含んだ寒天片ご
と切り出し、新しい寒天培地に移すことにより継代操作
が完了する。この際、無菌的操作に十分留意することが
好ましい。温度20〜25℃で1〜2週間、暗所で培養
することにより、寒天培地全体に万年茸の菌糸が行き渡
り、種菌又は次世代継代用の菌糸として使用することが
可能となる。
【0009】本発明の方法において、前培養及び本培養
(上記した子実体の発生段階及び生長段階における培
養)に用いる菌床は、従来より万年茸の栽培に用いられ
ているものを用いることができる。例えば、鋸屑、米
糠、フスマに水を加えたものを好ましく用いることがで
きる。鋸屑としてはブナ、ナラなどの広葉樹を原料とし
たものが好ましい。なお、好ましい菌床の組成の一具体
例が下記実施例に記載されている。
【0010】菌床の作製は、例えば次のようにして行な
うことができる。すなわち、上記原材料1kgないし
1.2kgを市販の菌床用袋に詰め、蓋を閉じる。市販
の菌床用袋の蓋は、上蓋(メス)及び下蓋(オス)から
成り、これらの間に菌糸の呼吸を確保するためのフィル
ターを挿入する。フィルターは、他の雑菌の胞子等が通
過することができず、空気は通過できるが水分は通過で
きないものを選定することが好ましい。このようなフィ
ルターとしては、市販の菌床用フィルターを用いること
ができる。
【0011】菌床は、作製後直ちに滅菌処理を行なうこ
とが好ましい。下記実施例に記載したように、大量に菌
床の滅菌操作を行なう際には、水蒸気による滅菌で6時
間が必要十分な滅菌時間となる。少量の菌床を作製する
場合は市販のオートクレーブにて加圧滅菌(121℃、
上圧1気圧)を行なうこともできる。この場合には、菌
床の中心部まで適正に加圧加温がなされるように、十分
な滅菌時間、好ましくは30分以上の滅菌時間を設定す
る。滅菌処理後は自然に冷却を行ない、菌床全体が均一
に冷却されるように、十分な冷却時間を設けることが好
ましい。
【0012】滅菌済みの菌床は、適正な無菌操作を行な
うことができる場所でのみ、蓋の開閉及び植え継ぎ操作
を行なうことが好ましい。好ましくは、市販のクリーン
ベンチでガスバーナーを内部に備えている装置、さらに
好ましくは内部が紫外線などで滅菌できる装置を使用す
る。無菌操作は一般的に適正とみなされる技術を持って
行なわなければならない。
【0013】実際に植え継ぐ量は、シャーレ内の寒天培
地で培養しておいたものでは、寒天量にして1cm角程
度が適量である。また、菌床全体に菌糸が行き渡ったも
のから植え継ぐ場合は、薬匙(大)で菌糸と鋸屑などを
合わせて一杯程度が適量である。
【0014】植え継ぎを新に完了した菌床は、室温(2
0〜25℃)、湿度45%〜55%(特に50%が好ま
しい)下で暗所に静置する。好ましくは、培養温度が2
0℃以下にならないように温度調節する。菌糸は20〜
30日間で菌床全体に行き渡る。この時期の菌床は最初
均一な白色として観察され、さらに数日静置することに
よって、褐色の不均一な着色が生じる。この時期を次の
子実体発生のタイミングとすることが好ましい。
【0015】以上で前培養が終了し、続いて本培養(子
実体の発生段階及び生長段階)に入る。本培養は、菌床
の上面の少なくとも一部を露出させて行なう。菌床は、
その上面の50%以上を露出させることが好ましく、さ
らに好ましくは80%以上、最も好ましくは上面全体を
露出させる。菌床を上記のような菌床用袋内に作製して
いる場合には、菌床の上面を露出させるために、上記蓋
及びフィルターを除去し、菌床を覆っている袋を上半分
だけ除去することが好ましい。この際、蓋の部分まで菌
床又は菌糸が盛り上がっている場合があるが、この部分
を傷つけたり、この部分を破壊することがないように十
分注意することが好ましい。なぜなら、傷、若しくは破
壊により剥き出しになった菌床内部は容易に雑菌に感染
しやすくなり、又は鹿角霊芝の発生を減少させることに
なるからである。これも本願発明者らが見出した知見で
ある。
【0016】菌床の上面の少なくとも一部を上記のよう
に露出させた後、子実体の発生段階に入る。この発生段
階では、湿度50%以上、好ましくは90%以上、さら
に好ましくは95%、温度20〜35℃、好ましくは2
5〜30℃、さらに好ましくは27℃、照度10〜30
00ルクス、好ましくは10〜140ルクス、さらに好
ましくは100ルクスで栽培を行なう。これらの条件
は、市販の加温器、加湿器及び蛍光灯(白色)を用いて
達成することができる。照度は照度計を用いて測定し、
調節することが好ましい。この条件において、子実体は
20〜30日間で発生を開始する。
【0017】子実体の発生を確認した後、子実体の生長
段階に入る。生長段階では、湿度50%以上、好ましく
は60〜80%、さらに好ましくは65〜75%、最も
好ましくは70%、温度20〜35℃、好ましくは25
〜30℃、さらに好ましくは27℃、照度10〜300
0ルクス、好ましくは10〜140ルクス、さらに好ま
しくは100ルクスで栽培を行なう。この条件のシフト
によって子実体の生長が著しくなり、40〜60日間で
長さ30cm以上になる。
【0018】上記の栽培方法により、霊芝が効率的に発
生、生長し、鹿角霊芝が得られる。生長がある程度(好
ましくは30cm以上)まで進行したと認められる鹿角
霊芝は石突部分(根もと)からもぎ取り、収穫すること
ができる。
【0019】なお、一度収穫を終えた菌床は、再び上記
した子実体の発生段階の条件で培養すると、再度子実体
を発生することができる。このような再発生と収穫は3
〜4回まで繰り返すことができる。
【0020】収穫した鹿角霊芝は、天日で乾燥し、その
まま又は細かく刻んで煎じて服用することができるの
で、健康食品としての利用価値が高いと考えられる。な
お、天日で乾燥することによって、鹿角霊芝内の有効成
分が活性化又は安定化されることが知られている。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づきより具体的に
説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定される
ものではない。
【0022】実施例1 万年茸の栽培 (1) 菌床の作製 菌床1個当たり、広葉樹(ブナ、ナラ)の鋸屑420
g、米糠50g、フスマ50g、水660gの組成にな
るように、1500個相当重を秤量し、これを均一に混
合した。
【0023】次に市販の菌床用袋(栽培袋、(株)サーモ
製)に1.2kg詰め、蓋をした。蓋には10個の小さ
い孔(直径3mm)が開いており、メス(上部)、オス(下
部)の2つの部分に分かれており、菌床袋の開口部を挟
み込むような構造になっている。さらに蓋よりも一回り
大きい面積を持つタイベックフィルター(タイベスト
(商品名)、(株)北研製)を菌床袋と蓋(上部)の間に挟
み込んだ。菌床は大型の蒸気滅菌器を用いて6時間蒸気
滅菌し、この後、自然に室温で冷却を行なった。菌床が
十分に冷却されたことを確認して万年茸の種菌を植菌し
培養を行なった。前培養は暗所、温度20〜25℃、湿
度50〜70%の環境下で20〜30日間行い、菌糸が
行き渡ったことを確認し、さらに褐色の着色を確認し
て、前培養を完了した。
【0024】(2) 菌床上面の露出処理 本培養に先立って、フィルター及び蓋(上部)を外し、菌
床を覆っている袋の上半分を切除した。この際蓋(下
部)およびこの周辺の菌床袋部分を残しておいた。この
時期には菌糸は蓋の部分まで盛り上がった形状を示して
いるが、この部分を傷つけたり、破壊しないことに留意
した。この処理を行なった菌床を発生室に移し本培養を
行なった。発生室は断熱シートで覆われた簡易発生室で
行なった。発生室内には菌床を静置するための棚を据え
つけており、この棚の間隔は30cmとして菌床を各々
の棚に整然と配置した。
【0025】(3) 本培養 本培養については、子実体の発生段階、子実体の生長段
階において、それぞれ異なる条件を設定して行なった。
子実体発生段階においては、温度25〜30℃、湿度9
0%以上、照度100〜140ルクスになるように調節
した。子実体は20〜30日間で発生を開始した。子実
体の発生を確認後、湿度を70%に調整し、同様の温
度、照度になるように調整を行なった。照明器具には白
色の蛍光灯を用いた。この条件の変化によって、子実体
の生長が著しく、40〜60日間で長さ30cm以上に
なった。
【0026】(4) 以上の方法により、鹿の角の形状を
もった万年茸子実体が多数得られた。
【0027】実施例2 本発明の鹿角霊芝と傘状霊芝中
の水溶性β−グルカン含量の比較 実施例1で得られた鹿角状万年茸子実体10gを家庭用
ジューサーで粉砕した。得られた子実体粉砕物の乾燥重
量を測定した後、乾燥粉砕物1gに蒸留水100mlを
加え、100℃、4時間煮沸し、抽出液を得た。抽出液
中の1,3-β−グルカン含量をβ−グルカン測定キット
(生化学工業社製)により測定した。また、対照とし
て、市販の傘状霊芝中の水溶性β−グルカン含量も同様
にして測定した。その結果、本発明の鹿角霊芝中の水溶
性β−グルカン含量は、約130μg/mlであり、一
方、市販の傘状霊芝中の水溶性β−グルカン含量は約1
2μg/mlであり、本発明の鹿角霊芝中の水溶性β−
グルカン含量は、傘状霊芝中のβ−グルカン量の10倍
以上であった。
【0028】実施例3 本発明の鹿角霊芝と市販の鹿角
霊芝中の水溶性β−グルカン含量の比較 実施例1で得られた本発明の鹿角霊芝と、中国産又は九
州産の市販の鹿角霊芝について、実施例2と同じ条件に
より熱水抽出を行った。各抽出液を凍結乾燥し、得られ
た凍結乾燥物10mgを試験管にとり、1mlの2Nト
リフルオロ酢酸(TFA)を加え混和し、アルミブロックの
加温機で121℃で1時間加熱し、グルカンを加水分解
した。放冷後、エバポレーターによりTFAを除き、さら
に蒸留水を加え、数回煮沸することで、残存するTFAを
除いた。その後1mlの緩衝液に溶解し、グルコース量
をグルコースオキシダーゼを用いた定量法により測定し
た。すなわち、カイノス株式会社製グルコース測定キッ
トを用い、測定機器はロシュ社製COBASS MIRAを用いて
グルコース量を測定した。測定されたグルコース量をβ
−グルカン量とした。
【0029】さらに、鹿角霊芝中の総β−グルカン含量
も測定した。すなわち、各子実体の粉砕物10mgを試
験管にとり、1mlの2N TFAを加え混和し、アルミブロ
ックの加温機で121℃で1時間加熱し、グルカンを加
水分解した。放冷後、エバポレーターによりTFAを除
き、さらに蒸留水を加え、数回煮沸することで残存する
TFAを除いた。その後、1mlの緩衝液に溶解し、グル
コース量を前記と同様にして測定し、β−グルカン量と
した。
【0030】結果を図1に示す。図1に示されるよう
に、本発明の鹿角霊芝は、他の市販の鹿角霊芝と比較
し、β−グルカンの総含量は変わらないが、有効成分と
して水中に溶出するグルカン量が遙かに高いことがわか
った。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明の鹿角霊芝は、従
来の鹿角霊芝と比較して、総β−グルカン量は同等であ
るが、水溶性β−グルカン含量が遙かに高いので、抗ガ
ン作用や免疫増強作用がそれだけ強く、漢方薬や健康食
品としてより優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鹿角霊芝と従来の市販の鹿角霊芝中の
総β−グルカン含量及び水溶性β−グルカン含量を示す
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 37/04 A61P 37/04 // A23L 1/28 A23L 1/28 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形状が鹿角状であり、乾燥物1gを10
    0mlの熱水で抽出し、凍結乾燥した抽出物10mg中
    のβ−グルカン含量が3mg以上である万年茸子実体。
  2. 【請求項2】 前記β−グルカン含量が5mg以上であ
    る請求項1記載の万年茸子実体。
  3. 【請求項3】 万年茸の菌糸を含む前培養後の菌床を、
    湿度50%以上、温度20〜35℃、照度10〜300
    0ルクスの条件下で、菌床の上面の少なくとも一部を露
    出させて万年茸を栽培して子実体を発生及び成長させる
    請求項1又は2記載の万年茸子実体の生産方法。
  4. 【請求項4】 万年茸の菌糸を含む前培養後の菌床を、
    子実体の発生段階においては湿度90%以上、温度25
    〜30℃、照度10〜140ルクスで栽培し、子実体が
    発生した後の生長段階では湿度60〜80%、温度25
    〜30℃、照度10〜140ルクスで栽培を行ない、か
    つ、前記発生段階及び生長段階における栽培は、菌床の
    上面の少なくとも一部を露出させて万年茸を栽培するこ
    とを含む、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記前培養は、菌床を包む菌床用袋内で
    行ない、前記子実体の発生段階に入る前に菌床の上面を
    覆っている菌床用袋の部分を除去し、かつ、この除去は
    菌床を傷つけないように行なう請求項4又は5記載の方
    法。
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