JP2001268451A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2001268451A
JP2001268451A JP2000082047A JP2000082047A JP2001268451A JP 2001268451 A JP2001268451 A JP 2001268451A JP 2000082047 A JP2000082047 A JP 2000082047A JP 2000082047 A JP2000082047 A JP 2000082047A JP 2001268451 A JP2001268451 A JP 2001268451A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前処理動作と読み出し動作とを円滑実行する
ことを目的とする。また、1フレーム内の複数種類の画
素出力を生成することを目的とする。 【解決手段】 画素出力を画素単位に前処理する画素処
理部を設け、画素出力の読み出し動作の裏側で、前処理
を実行させる。その結果、読み出し時には、画素処理部
に前処理された画素出力が存在し、受光素子に前処理後
の露光分を含む画素出力が存在する。これら複数種類の
画素出力は、撮像タイムラグが1フレーム期間以下であ
り、その後の画像処理において撮像タイムラグに起因す
る問題が生じにくい。このような複数種類の画素出力の
差異をとることにより、高速移動体の動体画像を確実に
生成できる。また、複数種類の画素出力を並列出力して
露光ブラケッティングやスローモーション撮影が可能と
なる。さらに、複数種類の画素出力を合成して画素出力
のDレンジを拡大できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光像を撮像する撮
像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】[従来例1] 従来技術として、画像の
フレーム間差に基づいて動体エッジを検出して、動体画
像を生成する技術が知られている。
【0003】[従来例2] また、特開平6−1393
61号公報の式(8)〜(13)には、受光素子の電流
出力先にリセッタブル型積分器を設け、受光素子の出力
電流極性を読み出し途中に反転する動作が記載されてい
る。このような構成により、画素出力の時間変化を電流
積分値として得ることが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例1は、画像のフレーム間差に基づいて動体エッジを
検出する。そのため、動体が高速移動すると、フレーム
間における動体位置が大きくずれてしまい、動体エッジ
の検出が困難になる。また、極端に高速移動する動体に
あっては、フレーム画像間で動体位置が完全に離れてし
まう。このような状態では、動体エッジに基づいて動体
の形状や数を識別することが非常に困難となる。
【0005】一方、上述した従来例2では、リセッタブ
ル型積分器が、受光素子の出力電流変化をリアルタイム
に蓄積しなければならない。そのため、行単位の露光動
作と電流出力動作とが同時に実行されなければならな
い。したがって、画素1行当たり受光素子の露光時間
は、1行当たりの読み出し時間(いわゆる水平走査期
間)に実質限定される。そのため、通常の撮像素子に比
べても露光時間が極端に短く、暗い被写界には適さない
という問題点があった。
【0006】また、従来例2は、行単位に上記動作を個
別に実行するため、たとえ隣接行であっても時間変化の
検出タイミングが一切重複しない。そのため、動体が高
速移動すると、動体画像は行単位にバラバラになってし
まう。したがって、動体の形状を識別する用途には不向
きとなる。以上のような問題点に鑑みて、本発明者は、
画素出力の読み出し動作に先だって、画素出力の時間変
化を検出するための前処理を先行して実行しておくこと
が、高速移動物体の動体画像を生成する上で好ましいと
考えた。
【0007】そこで、請求項1〜5に記載の発明では、
画素出力の読み出し動作に並行して、画素出力に所定の
前処理を先行して実行することが可能な撮像装置を提供
することを目的とする。さらに、請求項2に記載の発明
では、請求項1の撮像装置を応用して、高速移動体の動
体画像の生成に適した撮像装置を提供することを目的と
する。請求項3に記載の発明では、請求項1の撮像装置
を応用して、1フレーム期間に複数コマの画像を撮像可
能な撮像装置を提供することを目的とする。請求項4に
記載の発明では、請求項1の撮像装置を応用して、画素
出力のダイナミックレンジを拡大することが可能な撮像
装置を提供することを目的とする。請求項5に記載の発
明では、上記した請求項2〜4の撮像装置において、露
光時間やシャッタチャンスなどの選択自由度を一段と高
めることが可能な撮像装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】《請求項1》請求項1に
記載の発明は、受光面上に配列されて入射光に応じた画
素出力を生成する複数の受光素子と、受光素子に併設さ
れてその受光素子で生成された画素出力を処理する機能
を有する画素処理部と、画素出力の読み出し経路と、画
素処理部を選択的に読み出し経路に接続して画素出力を
読み出す転送回路と、転送回路の読み出し動作に同期し
て、読み出し時点にない画素処理部を前もって選択し、
選択した画素処理部に画素出力の処理動作を先行実行さ
せる制御回路とを備えたことを特徴とする。
【0009】上記構成では、受光素子に併設して、画素
処理部が設けられる。制御回路は、これら画素処理部に
順次アクセスして、画素出力に前処理を施す。一方、転
送回路もこれら画素処理部に順次アクセスして、画素出
力の読み出しを行う。このような『転送回路の順次アク
セス』と『制御回路の順次アクセス』とは同期をとって
実行されるため、一つの画素処理部に対して両アクセス
が衝突することはない。すなわち、前処理動作と読み出
し動作とは、互いに干渉することなく、並行に実行され
る。
【0010】《請求項2》請求項2に記載の発明は、請
求項1に記載の撮像装置において、画素処理部は、併設
される受光素子の画素出力を保持する処理機能を有し、
制御回路は、選択した画素処理部に受光素子の画素出力
を保持させる回路であり、転送回路は、画素処理部にお
いて過去保持された画素出力と、現時点における受光素
子の画素出力とを読み出し経路に順次読み出す回路であ
り、さらに、読み出し経路を介して読み出される新旧の
画素出力について差異をとって1フレーム期間よりも短
い時間間隔の画素出力変化を捉えた差異信号を生成する
差異信号生成回路を備えたことを特徴とする。
【0011】上記構成では、画素処理部は、併設される
受光素子の画素出力を保持する機能を有する。制御回路
は、転送回路の読み出し動作の裏側で、画素処理部に画
素出力を保持させる。このように処理を完了した画素処
理部は、1フレーム期間を待たずに転送部により選択さ
れる。このとき、画素処理部には、事前に保持した画素
出力が存在する。一方、受光素子には、その保持時点以
降において蓄積された画素出力が存在する。すなわち、
1フレーム期間よりも短い時間間隔における新旧の画素
出力が存在する。転送回路は、これら新旧の画素出力を
時分割に読み出す。差異信号生成回路は、この新旧の画
素出力について差異をとることにより、1フレーム期間
よりも短い時間間隔の画素出力変化を捉えた差異信号を
生成する。
【0012】《請求項3》請求項3に記載の発明は、請
求項1に記載の撮像装置において、画素処理部は、併設
される受光素子の画素出力を保持する処理機能を有し、
制御回路は、選択した画素処理部において受光素子の画
素出力を保持させる回路であり、転送回路は、画素処理
部において過去保持された画素出力と、現時点における
受光素子の画素出力とを読み出し経路に順次読み出す回
路であり、さらに、読み出し経路を介して読み出される
複数の画素出力を分配して1フレーム期間における複数
画像を生成し、その複数画像を選択的または並行に出力
する分配回路を備えた分配回路を備えたことを特徴とす
る。
【0013】上記構成では、画素処理部は、併設される
受光素子の画素出力を保持する機能を有する。制御回路
は、転送回路の読み出し動作の裏側で、画素処理部に画
素出力を保持させる。このように処理を完了した画素処
理部は、1フレーム期間を待たずに転送部により選択さ
れる。このとき、画素処理部には、事前に保持した画素
出力が存在する。一方、受光素子には、その保持時点以
降において蓄積された画素出力が存在する。すなわち、
1フレーム期間内に複数時点の画素出力が生成される。
転送回路は、これら複数時点の画素出力を時分割に読み
出す。分配回路は、この複数の画素出力を分配すること
により、1フレーム期間内に複数画像を生成する。さら
に、分配回路は、この複数画像を選択的または並行に出
力する。
【0014】《請求項4》請求項4に記載の発明は、請
求項1に記載の撮像装置において、画素処理部は、併設
される受光素子の画素出力を保持する処理機能を有し、
制御回路は、選択した画素処理部において受光素子の画
素出力を保持させる回路であり、転送回路は、画素処理
部において過去保持された画素出力と、現時点における
受光素子の画素出力とを読み出し経路に順次読み出す回
路であり、さらに、読み出し経路を介して読み出される
複数の画素出力を合成して、広ダイナミックレンジな画
素出力を生成する合成回路を備えたことを特徴とする。
【0015】上記構成では、画素処理部は、併設される
受光素子の画素出力を保持する機能を有する。制御回路
は、転送回路の読み出し動作の裏側で、画素処理部に画
素出力を保持させる。このように処理を完了した画素処
理部は、1フレーム期間を待たずに転送部により選択さ
れる。このとき、画素処理部には、事前に保持した画素
出力が存在する。一方、受光素子には、その保持時点以
降において蓄積された画素出力が存在する。すなわち、
1フレーム期間内に複数時点の画素出力が生成される。
転送回路は、これら複数時点の画素出力を時分割に読み
出す。合成回路は、この複数時点の画素出力を合成する
ことにより、画素出力のダイナミックレンジを拡大す
る。
【0016】《請求項5》請求項5に記載の発明は、請
求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置
において、画素処理部は、画素出力をリセットする処理
機能を有し、制御回路は、転送回路の読み出し動作と同
期して、読み出し時点および保持時点のいずれでもない
画素処理部を選択し、選択した画素処理部に受光素子の
画素出力をリセットさせることを特徴とする。
【0017】上記構成では、画素処理部は、保持機能と
併せて、画素出力をリセットする機能も有する。制御回
路は、画素出力の保持動作および読み出し動作の裏側
で、画素処理部に画素出力をリセットさせる。このよう
な動作により、読み出し時点において画素処理部および
受光素子にそれぞれ存在する画素出力について、そのシ
ャッタチャンスや露光期間を自在に調整することが可能
となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明にお
ける実施の形態を説明する。
【0019】《第1の実施形態》第1の実施形態は、請
求項1、2、5に記載の発明に対応する実施形態であ
る。図1は、撮像装置13の内部回路構成を示す図であ
る。図1において、撮像装置13には、単位画素1が、
n行m列でマトリックス配列される。これらの単位画素
1は、光電変換を行うホトダイオードPDと、電荷転送
用のMOSスイッチQTと、電荷リセット用のMOSス
イッチQPと、行選択用のMOSスイッチQXと、接合
型電界効果トランジスタからなる増幅素子QAとから構
成されている。
【0020】このような単位画素1の出力は、垂直列ご
とに共通接続され、m本分の垂直読み出し線2を形成す
る。これらの垂直読み出し線2には、電流源4がそれぞ
れ接続される。また、撮像装置13には、2つの垂直シ
フトレジスタ3a、3bが設けられる。この内、垂直シ
フトレジスタ3aには、クロックφCKおよび直列入力
φDTaが与えられる。この垂直シフトレジスタ3aの
シフト出力φTa1〜nは、論理積回路AP1〜nの第
1入力にそれぞれ与えられる。この論理積回路AP1〜
nの第2入力には、制御パルスφPXが共通に与えられ
る。この論理積回路AP1〜nの出力φPX1〜nは、
各行のMOSスイッチQXのゲートに与えられる。
【0021】一方、垂直シフトレジスタ3bには、クロ
ックφCKおよび直列入力φDTbが与えられる。この
垂直シフトレジスタ3bのシフト出力φTb1〜nは、
論理積回路AT1〜nおよび論理積回路AR1〜nの第
1入力にそれぞれ与えられる。論理積回路AT1〜nの
第2入力には、制御パルスφTGが与えられる。この論
理積回路AT1〜nの出力φTG1〜nは、各行のMO
SスイッチQTのゲートに与えられる。また、論理積回
路AR1〜nの第2入力には、制御パルスφRGが与え
られる。この論理積回路AR1〜nの出力φRG1〜n
は、各行のMOSスイッチQPのゲートに与えられる。
また、垂直読み出し線2には、後処理回路6がそれぞれ
接続される。この後処理回路6の出力は、水平読み出し
線9を介して順次読み出される。
【0022】[第1の実施形態における後処理回路6の
回路構成]図2は、第1の実施形態における後処理回路
6の回路構成を示す図である。後処理回路6の内部で
は、垂直読み出し線2が、緩衝増幅器AA、MOSスイ
ッチQB、コンデンサCCおよびMOSスイッチQDを
直列に介して、水平読み出し線9に接続される。このM
OSスイッチQBとコンデンサCCとの中点は、コンデ
ンサCBを介してグランドに接続される。また、コンデ
ンサCCとMOSスイッチQDとの中点は、MOSスイ
ッチQCを介してグランドに接続される。
【0023】[本発明と第1の実施形態との対応関係]
以下、各請求項の記載事項と、第1の実施形態との対応
関係について説明する。請求項1、2、5に記載の発明
と第1の実施形態との対応関係については、受光素子は
ホトダイオードPDに対応し、画素処理部はMOSスイ
ッチQT、QPおよび増幅素子QAに対応し、読み出し
経路は垂直読み出し線2に対応し、転送回路はMOSス
イッチQX、論理積回路AP1〜nおよび垂直シフトレ
ジスタ3aに対応し、制御回路は垂直シフトレジスタ3
b、論理積回路AT1〜nおよび論理積回路AR1〜n
に対応し、差異信号生成回路は後処理回路6に対応す
る。
【0024】[第1の実施形態の動作説明]図3は、第
1の実施形態の動作を説明するタイミングチャートであ
る。以下、図3を用いて、第1の実施形態の動作を説明
する。まず、図3中のT1時点において、垂直シフトレ
ジスタ3bの直列入力φDTbに、単発パルスが入力さ
れる。垂直シフトレジスタ3bは、この単発パルスを1
段シフトし、シフト出力φTb1として出力する。この
シフト出力φTb1により、1行目の論理積回路AR
1、AT1が活性状態となり、制御パルスφRG1、φ
TG1が続けて出力される。
【0025】この制御パルスφRG1により、1行目の
MOSスイッチQPがオン状態となる。その結果、1行
目の増幅素子QAのゲート電圧がリセットされる。続い
て、制御パルスφTG1により、1行目のMOSスイッ
チQTがオン状態となる。すると、1行目のホトダイオ
ードPDの信号電荷は、増幅素子QAのゲート容量に吸
収されてリセットされる。1行目のホトダイオードPD
は、このリセット時点から、新たに信号電荷の蓄積を開
始する。
【0026】このようなリセット動作は、垂直シフトレ
ジスタ3bのシフト動作によって、2行目以降について
も順次実行される。図4中のL行は、ホトダイオードP
Dのリセット処理を行単位に順次実行する様子を示した
ものである。次に、図3中のT2時点において、垂直シ
フトレジスタ3bの直列入力φDTbに、単発パルスが
入力される。垂直シフトレジスタ3bは、この単発パル
スを1段シフトし、シフト出力φTb1として出力す
る。このシフト出力φTb1により、1行目の論理積回
路AR1、AT1が活性状態となり、制御パルスφRG
1、φTG1が続けて出力される。
【0027】この制御パルスφRG1により、1行目の
MOSスイッチQPがオン状態となる。その結果、1行
目の増幅素子QAのゲート電圧がリセットされる。続い
て、制御パルスφTG1により、1行目のMOSスイッ
チQTがオン状態となる。すると、1行目のホトダイオ
ードPDの信号電荷は、増幅素子QAのゲート容量に転
送されて保持される。
【0028】このような保持動作は、垂直シフトレジス
タ3bのシフト動作によって、2行目以降についても順
次実行される。図4中のK行は、増幅素子QAの保持処
理を行単位に順次実行する様子を示したものである。次
に、図3中のT3時点において、2つの垂直シフトレジ
スタ3a、3bの直列入力φDTa、φDTbに、単発
パルスが同時に入力される。
【0029】垂直シフトレジスタ3aは、この単発パル
スを1段シフトし、シフト出力φTa1として出力す
る。このシフト出力φTa1により、1行目の論理積回
路AP1が活性状態となり、制御パルスφPX1が出力
される。この制御パルスφPX1により、1行目のMO
SスイッチQXがオン状態となる。このとき、1行目の
増幅素子QAのゲート容量には、図3中に示す第1露光
期間に蓄積された信号電荷が保持される。1行目の増幅
素子QAは、この信号電荷に応じた信号電圧を垂直読み
出し線2に出力する。
【0030】この状態で、後処理回路6は、MOSスイ
ッチQB、QCをオン状態に設定する。その結果、コン
デンサCCを介して充電経路が形成され、垂直読み出し
線2上の信号電圧は、コンデンサCCに保持される。後
処理回路6は、信号電圧の保持後に、MOSスイッチQ
Cをオフ状態に設定する。このような動作に続いて、制
御パルスφRG1が出力される。この制御パルスφRG
1により、1行目のMOSスイッチQPがオン状態とな
る。その結果、1行目の増幅素子QAのゲート電圧がリ
セットされる。
【0031】続いて、制御パルスφTG1が出力され
る。この制御パルスφTG1により、1行目のMOSス
イッチQTがオン状態となる。このとき、1行目のホト
ダイオードPDには、図3中に示す第2露光期間に蓄積
された信号電荷が存在する。この信号電荷は、MOSス
イッチQTを介して転送され、増幅素子QAのゲート容
量に保持される。1行目の増幅素子QAは、この信号電
荷に応じた信号電圧を垂直読み出し線2に出力する。
【0032】この状態で、後処理回路6は、MOSスイ
ッチQBをオン状態に設定する。その結果、コンデンサ
CBを介して充電経路が形成され、垂直読み出し線2上
の信号電圧は、コンデンサCBに保持される。この状態
で、1〜m列のMOSスイッチQDは、入れ替わりオン
状態に設定される。その結果、水平読み出し線9には、
コンデンサCBの信号電圧とコンデンサCCの信号電圧
との差分電圧が1行分だけ順次読み出される。この差分
電圧は、図3中に示す第1露光期間と第2露光期間とに
おける画素出力変化を示す差異信号となる。
【0033】このような読み出し動作は、垂直シフトレ
ジスタ3a、3bのシフト動作によって、2行目以降に
ついても順次実行される。図4中のJ行は、信号電圧の
読み出し動作を行単位に順次実行する様子を示したもの
である。上述した一連の動作が1フレーム分だけ繰り返
されることにより、1画面分の差異信号が生成される。
【0034】[第1の実施形態の効果など]以上説明し
た動作により、第1の実施形態では、図3中に示す第1
露光期間と第2露光期間との間における画素出力変化を
捉えた差異信号が得られる。この第1露光期間と第2露
光期間との時間間隔は、1フレーム期間よりも短い。し
たがって、高速移動体についても動体エッジを確実に捉
えることが可能となる。
【0035】また、読み出し処理に先行して、過去の画
素出力を保持する処理などを先行して実施する。したが
って、従来例2とは異なり、読み出し期間に露光時間が
限定されることがなく、暗い状況下でも動体画像を撮像
することができる。また、第1の実施形態では、リセッ
ト動作を組み合わせることにより、第1露光時間および
第2露光時間の時間間隔やシャッタチャンスなどを自在
に変更することが可能となる。次に、別の実施形態につ
いて説明する。
【0036】《第2の実施形態》第2の実施形態は、請
求項1、3、5に記載の発明に対応した実施形態であ
る。第2の実施形態における構成上の特徴点は、第1の
実施形態(図1)の後処理回路6および水平読み出し線
9の代わりに、後処理回路16および水平読み出し線9
a〜cが設けられている点である。以下、図5を用い
て、この分配出力用の後処理回路16の回路構成につい
て説明する。
【0037】[第2の実施形態における後処理回路16
の回路構成]図5において、後処理回路16の内部で
は、垂直読み出し線2が、緩衝増幅器AAを介して2つ
の系統に分岐される。一方の第1系統側は、MOSスイ
ッチQB1、コンデンサCC1、可変ゲインアンプA1
およびMOSスイッチQD1を順に介して、水平読み出
し線9aに接続される。このMOSスイッチQB1とコ
ンデンサCC1との中点は、コンデンサCB1を介して
グランドに接続される。また、コンデンサCC1と可変
ゲインアンプA1との中点は、MOSスイッチQC1を
介してグランドに接続される。
【0038】他方の第2系統側は、MOSスイッチQB
2、コンデンサCC2、可変ゲインアンプA2およびM
OSスイッチQD2を順に介して、水平読み出し線9b
に接続される。このMOSスイッチQB2とコンデンサ
CC2との中点は、コンデンサCB2を介してグランド
に接続される。また、コンデンサCC2と可変ゲインア
ンプA2との中点は、MOSスイッチQC2を介してグ
ランドに接続される。さらに、2つの可変ゲインアンプ
A1、A2の出力は、スイッチSWを介して切り替え選
択された後、MOSスイッチQD3を介して水平読み出
し線9cに接続される。
【0039】[本発明と第2の実施形態との対応関係]
以下、各請求項の記載事項と、第2の実施形態との対応
関係について説明する。請求項1、3、5に記載の発明
と第2の実施形態との対応関係については、受光素子は
ホトダイオードPDに対応し、画素処理部はMOSスイ
ッチQT、QPおよび増幅素子QAに対応し、読み出し
経路は垂直読み出し線2に対応し、転送回路はMOSス
イッチQX、論理積回路AP1〜nおよび垂直シフトレ
ジスタ3aに対応し、制御回路は垂直シフトレジスタ3
b、論理積回路AT1〜nおよび論理積回路AR1〜n
に対応し、分配回路は後処理回路16に対応する。
【0040】[第2の実施形態の動作説明]図6は、第
2の実施形態における行単位の処理動作を模式的に示し
た図である。第2の実施形態では、第1の先行処理(リ
セット処理)、第2の先行処理(保持処理)および呼び
出し動作が、不等間隔に同期実行される。その結果、1
フレーム期間に、露光期間の異なる2種類の画素出力が
得られる。これら2種類の画素出力は、読み出し処理に
際して垂直読み出し線2に時分割出力される。
【0041】第1系統側では、1種類目の画素出力が出
力されている間に、MOSスイッチQB1、QC1をオ
ン状態に設定する。その結果、コンデンサCC1を介し
て充電路が形成され、1種類目の画素出力がコンデンサ
CC1に充電される。1種類目の画素出力の充電後、第
1系統側は、MOSスイッチQC1をオフ状態に設定
し、1種類目の画素出力をコンデンサCC1に保持す
る。
【0042】この状態で、垂直読み出し線2に暗信号が
出力されると、コンデンサCB1を介して充電路が形成
され、暗信号がコンデンサCB1に充電される。暗信号
の充電後、第1系統側は、MOSスイッチQB1をオフ
状態に設定し、暗信号をコンデンサCB1に保持する。
このような2重サンプリング動作により、コンデンサC
C1の他端側には、暗信号と1種類目の画素出力との差
分電圧が発生する。この差分電圧は、暗信号分を除いた
1種類目の(真の)画素出力に相当する。この真の画素
出力は、可変ゲインアンプA1の入力端子に供給され
る。
【0043】一方、第2系統側は、垂直読み出し線2に
暗信号が出力されている期間に、MOSスイッチQB
2、QC2をオン状態に設定する。その結果、コンデン
サCC2を介して充電路が形成され、暗信号がコンデン
サCC2に充電される。暗信号の充電後、第2系統側
は、MOSスイッチQC2をオフ状態に設定し、暗信号
をコンデンサCC2に保持する。
【0044】この状態で、垂直読み出し線2に2種類目
の画素出力が出力されると、コンデンサCB2を介して
充電路が形成され、2種類目の画素出力がコンデンサC
B2に充電される。2種類目の画素出力の充電後、第2
系統側は、MOSスイッチQB2をオフ状態に設定し、
2種類目の画素出力をコンデンサCB2に保持する。
【0045】このような2重サンプリング動作により、
コンデンサCC2の他端側には、2種類目の画素出力と
暗信号との差分電圧が発生する。この差分電圧は、暗信
号分を除いた2種類目の(真の)画素出力に相当する。
この真の画素出力は、可変ゲインアンプA2の入力端子
に供給される。2つの可変ゲインアンプA1、A2は、
2種類の画素出力における露光時間の違いに応じてゲイ
ンおよび極性を調整して、2種類の画素出力の出力レベ
ルを揃える。
【0046】この状態で、1〜m列のMOSスイッチQ
D1〜3は、入れ替わりオン状態に設定される。その結
果、水平読み出し線9aには、1種類目の画素出力が1
行分だけ順次読み出される。水平読み出し線9bには、
2種類目の画素出力が1行分だけ順次読み出される。水
平読み出し線9cには、2種類の画素出力のどちらかが
1行分だけ順次読み出される。このような一連の動作が
1フレーム分だけ繰り返されることにより、1フレーム
期間内に露光時間の異なる複数種類の画像信号が選択的
または並行に出力される。
【0047】[第2の実施形態の効果など]以上説明し
た動作により、第2の実施形態では、1フレーム期間内
に露出時間の異なる複数の画素出力を選択的または並行
に得ることが可能となる。したがって、1フレーム期間
内においてオートブラケッティング(露出状態を変えて
複数コマの画像を撮像すること)を行うことなどが可能
となる。この場合、1フレーム期間に複数コマを高速に
撮影できるので、オートブラケッティング動作中にシャ
ッタチャンスを逃すなどのおそれが確実に低くなる。
【0048】なお、上述した第2の実施形態では、露光
時間の異なる画素出力を分配して出力しているが、これ
に限定されるものではない。例えば、露光時間の異なる
画素出力をゲイン調整して信号レベルを揃えた上で、両
出力の差分を取る後処理回路を設けてもよい。この場合
は、第1の実施形態と同様に、高速動体の動き検出が可
能となる。
【0049】また、上述した第2の実施形態では、露光
時間の異なる画素出力を得ているが、これに限定される
ものではない。例えば、図4に示すように、第1の先行
処理(リセット処理)、第2の先行処理(保持処理)お
よび読み出し動作を、等間隔に同期実行してもよい。こ
の場合には、1フレーム期間内に、同一露出状態の複数
画像を得ることが可能となる。このような複数画像を順
番に外部記録することにより、スローモーション撮影や
高速連続撮影を行うことなどが可能となる。次に、別の
実施形態について説明する。
【0050】《第3の実施形態》第3の実施形態は、請
求項1、4、5に記載の発明に対応した実施形態であ
る。第3の実施形態における構成上の特徴点は、第1の
実施形態(図1)の後処理回路6および水平読み出し線
9の代わりに、後処理回路26および水平読み出し線9
d〜eが設けられている点である。以下、図7を用い
て、この分配出力用の後処理回路26の回路構成につい
て説明する。
【0051】[第3の実施形態における後処理回路26
の回路構成]図7において、後処理回路26の内部で
は、垂直読み出し線2が、緩衝増幅器AAを介して2つ
の系統に分岐される。そのうち、第1系統側は、MOS
スイッチQB1、コンデンサCC1を順に介して、可変
ゲインアンプA1に入力される。このMOSスイッチQ
B1とコンデンサCC1との中点は、コンデンサCB1
を介してグランドに接続される。また、コンデンサCC
1と可変ゲインアンプA1との中点は、MOSスイッチ
QC1を介してグランドに接続される。
【0052】可変ゲインアンプA1の出力は、コンパレ
ータCMP、スイッチSWおよび差異検出回路DEFに
それぞれ供給される。このコンパレータCMPの比較出
力は、スイッチSWの切り替え制御端子に供給される。
一方、第2系統側は、MOSスイッチQB2、コンデン
サCC2を順に介して、可変ゲインアンプA2に入力さ
れる。このMOSスイッチQB2とコンデンサCC2と
の中点は、コンデンサCB2を介してグランドに接続さ
れる。また、コンデンサCC2と可変ゲインアンプA2
との中点は、MOSスイッチQC2を介してグランドに
接続される。
【0053】可変ゲインアンプA2の出力は、スイッチ
SWおよび差異検出回路DEFにそれぞれ供給される。
スイッチSWの切り替え出力は、MOSスイッチQD4
を介して、水平読み出し線9dに接続される。一方、差
異検出回路DEFの出力は、MOSスイッチQD5を介
して、水平読み出し線9eに接続される。
【0054】[本発明と第3の実施形態との対応関係]
以下、各請求項の記載事項と、第3の実施形態との対応
関係について説明する。
【0055】請求項1、4、5に記載の発明と第3の実
施形態との対応関係については、受光素子はホトダイオ
ードPDに対応し、画素処理部はMOSスイッチQT、
QPおよび増幅素子QAに対応し、読み出し経路は垂直
読み出し線2に対応し、転送回路はMOSスイッチQ
X、論理積回路AP1〜nおよび垂直シフトレジスタ3
aに対応し、制御回路は垂直シフトレジスタ3b、論理
積回路AT1〜nおよび論理積回路AR1〜nに対応
し、合成回路は後処理回路26に対応する。
【0056】[第3の実施形態の動作説明]第3の実施
形態においても、第2の実施形態と同様に、可変ゲイン
アンプA1、A2から、異なる露光時間の2種類の(真
の)画素出力が出力される。この内、長露光時間側の画
素出力の方が、画像S/Nが高く、かつ黒側の潰れも少
ない。そのため、通常、スイッチSWは、長露光時間側
の画素出力を出力する。
【0057】しかしながら、この長露光時間側の画素出
力レベルが、図8に示す閾値電圧Vthを上回ると、飽
和領域に入って階調特性に白側の潰れが生じる。そこ
で、コンパレータCMPは、この長露光時間側の画素出
力レベルが閾値電圧Vthを上回ると、スイッチSWを
短露光時間側の画素出力へ切り替える。この短露光時間
側の画素出力は、飽和領域まで十分な余裕があり、階調
特性に白側の潰れは生じない。その上、この切り替え動
作時には、信号レベルが十分なレベルにあるため、短露
光時間側の画素出力においても、画像S/Nとして十分
なレベルが得られる。この短露光時間側の画素出力は、
可変ゲインアンプA1、A2により、ゲインと極性が調
整されて長露光時間側の画素出力と出力レベルが予め揃
えられているので、このような切り替え時に段差やヒゲ
波形などが生じるおそれもない。
【0058】このような切り替え動作により、1フレー
ム期間内の2種類の画素出力から、図8中の点線特性に
示すように、広ダイナミックレンジの画素出力を合成す
ることが可能となる。この広ダイナミックレンジの画素
出力は、MOSスイッチQD4を介して、水平読み出し
線9dに順次出力される。
【0059】一方、差異検出回路DEFにも、可変ゲイ
ンアンプA1、A2から、異なる露光時間の2種類の
(真の)画素出力がレベルおよび極性を揃えた上で、そ
れぞれ入力される。長露光時間側の画素出力レベルが閾
値Vth以下であれば、2種類の画素出力はほぼ同一レ
ベルの信号となる。このようなレベルの揃った2種類の
画素出力に基づいて、差異検出回路DEFは、1フレー
ム期間よりも短い時間間隔の画素出力変化を示す差異信
号を生成する。この差異信号は、MOSスイッチQD5
を介して、水平読み出し線9eに順次読み出される。
【0060】[第3の実施形態の効果など]以上説明し
たように、第3の実施形態では、図8中の点線特性に示
すような、広ダイナミックレンジの画素出力を得ること
が可能となる。特に、2種類の画素出力は、撮像タイム
ラグが明らかに短い。したがって、これら2種類の画素
出力が1画面に混在しても、画像が破綻するなどの弊害
はほとんど生じない。
【0061】なお、上述した第3の実施形態では、画素
出力の切り替えにより画素出力のダイナミックレンジを
拡大しているが、これに限定されるものではない。例え
ば、露光時間の異なる画素出力を重み付け加算する回路
を設けることにより、ダイナミックレンジを拡大しても
よい。また、露光時間の異なる画素出力についてレベル
を揃えた上でMAX演算(またはMIN演算)を行う回
路を設けることにより、白潰れ(黒潰れ)の少ない画素
出力を合成してもよい。
【0062】《実施形態の補足事項》なお、上述した実
施形態では、垂直読み出し線2ごとに後処理回路6、1
6、26を設けている。このような構成により、水平読
み出し線を時分割に使用する必要がなくなり、水平走査
周波数が極端に高くなるのを防ぐことができる。しかし
ながら、これに限定されるものではない。例えば、水平
読み出し線の出力端に後処理回路を設けてもよい。この
場合には、列単位の画素処理のバラツキが発生しないと
いう利点がある。
【0063】また、上述した実施形態では、リセット処
理→保持処理→読み出し動作の順番で説明を行ったが、
これに限定されるものではない。例えば、1フレーム期
間を二分割して露光期間を設定するような場合には、リ
セット処理を省略してもよい。また、リセット処理の挿
入タイミングや回数を適宜変更することにより、第1露
光期間と第2露光期間を自在に設定してもよい。また、
画素処理部において複数の画素出力を保持可能にするこ
とにより、1フレーム期間内に3種類以上の画素出力を
生成するようにしてもよい。
【0064】なお、上述した実施形態では、画素処理部
の処理機能として保持処理を挙げて説明しているが、こ
れに限定されるものではない。一般的には、画素出力の
前処理として所望の処理機能を持たせることが可能であ
る。例えば、画素処理部の処理機能として、量子化処
理、画素補間処理、階調変換処理、直交変換処理、空間
周波数フィルタ処理などの機能を持たせてもよい。
【0065】なお、請求項中の『1フレーム期間』は、
撮像面上を二次元走査して画像を読み出す期間(例え
ば、1垂直走査周期のこと)という広義の意味である。
したがって、上述した実施形態は、プログレッシブ走査
を行う撮像装置に限定されるものではない。例えば、イ
ンターレース走査を行う撮像装置に本発明を適用するこ
とも可能である。
【0066】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、画素出力の
前処理動作と読み出し動作とが、互いに衝突することな
く、円滑に並行実行される。その結果、画素出力の読み
出し時点において、画素処理部には、前処理を終えた画
素出力が存在する。一方、受光素子には、前処理後の露
光分を含む画素出力が存在する。このように、本発明の
構成では、従来不可能であった、1フレーム期間内に複
数時点の画素出力を生成することが可能になる。これら
複数時点の画素出力は、一般的なフレーム間の画素出力
に比べて、撮像タイムラグが明らかに短縮されている。
したがって、その後の画像処理において撮像タイムラグ
に起因する問題(発明が解決しようとする課題で述べた
ような問題)が生じにくいという際立った利点がある。
【0067】請求項2に記載の発明では、読み出し時点
において、画素処理部に、過去保持した画素出力が存在
する。一方、併設される受光素子には、その保持時点以
降に蓄積された画素出力が存在する。差異信号生成回路
は、これら新旧の画素出力から、1フレーム期間よりも
短い時間間隔の画素出力変化を捉えた差異信号を生成す
る。この場合、従来例1に比べて画素出力の撮像タイム
ラグが短いので、高速移動体の動体エッジを確実に捉え
ることが可能になる。また、従来例2とは異なり、露光
時間が読み出し時間に実質限定されることがないので、
暗い状況下においても確実に動体画像を生成することが
可能になる。さらに、従来例2とは異なり、画素出力変
化の検出タイミングが隣接行において大部分重複するの
で、動体画像が行単位にずれるなどの弊害が明らかに生
じにくい。
【0068】請求項3に記載の発明では、読み出し時点
において、画素処理部に、過去保持した画素出力が存在
する。一方、併設される受光素子には、その保持時点以
降に蓄積された画素出力が存在する。分配回路は、これ
ら複数時点の画素出力を分配することにより、1フレー
ム期間内に複数画像を生成することが可能になる。この
ような動作により、短時間に複数コマの撮影を行う用途
(オートブラケッティングやスローモーション撮影や高
速連続撮影など)に好適な複数画像が得られる。
【0069】請求項4に記載の発明では、読み出し時点
において、画素処理部に、過去保持した画素出力が存在
する。一方、併設される受光素子には、その保持時点以
降に蓄積された画素出力が存在する。これら複数時点の
画素出力は、撮像タイムラグが1フレーム期間未満であ
り、明らかに短い。合成回路は、これら複数時点の画素
出力を合成することにより、撮像タイムラグに起因する
画像の破綻を回避しつつ、画素出力のダイナミックレン
ジを拡大することが可能となる。
【0070】請求項5に記載の発明では、画素処理部に
画素出力をリセットする機能を持たせる。このリセット
タイミングを可変することにより、読み出し時点におい
て画素処理部および受光素子にそれぞれ存在する画素出
力について、そのシャッタチャンスや露光期間を自在に
変更することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】撮像装置13の内部回路構成を示す図である。
【図2】動き検出用の後処理回路6の回路構成を示す図
である。
【図3】垂直読み出し動作を説明するタイミングチャー
トである。
【図4】1フレーム期間内に同一露光時間の複数画素出
力を生成する場合の動作を示す図である。
【図5】分配出力用の後処理回路16の回路構成を示す
図である。
【図6】1フレーム期間内に異なる露光時間の複数画素
出力を生成する場合の動作を示す図である。
【図7】ダイナミックレンジ拡大用の後処理回路26の
回路構成を示す図である。
【図8】画素出力の切り替えによる画素合成を説明する
図である。
【符号の説明】
PD ホトダイオード QT 電荷転送用のMOSスイッチ QP 電荷リセット用のMOSスイッチ QX 行選択用のMOSスイッチ QA 増幅素子 1 単位画素 2 垂直読み出し線 3a 垂直シフトレジスタ 3b 垂直シフトレジスタ 6、16、26 後処理回路 9 水平読み出し線 13 撮像装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光面上に配列され、入射光に応じた画
    素出力を生成する複数の受光素子と、 前記受光素子に併設され、当該受光素子で生成された画
    素出力を処理する機能を有する画素処理部と、 前記画素出力の読み出し経路と、 前記画素処理部を選択的に前記読み出し経路に接続し、
    画素出力を読み出す転送回路と、 前記転送回路の読み出し動作に同期して、読み出し時点
    にない画素処理部を前もって選択し、選択した画素処理
    部に画素出力の処理動作を先行実行させる制御回路とを
    備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の撮像装置において、 前記画素処理部は、併設される受光素子の画素出力を保
    持する処理機能を有し、 前記制御回路は、選択した画素処理部において受光素子
    の画素出力を保持させる回路であり、 前記転送回路は、前記画素処理部において過去保持され
    た画素出力と、現時点における受光素子の画素出力とを
    前記読み出し経路に順次読み出す回路であり、 前記読み出し経路を介して読み出される新旧の画素出力
    について差異をとって、1フレーム期間よりも短い時間
    間隔の画素出力変化を捉えた差異信号を生成する差異信
    号生成回路を備えたことを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の撮像装置において、 前記画素処理部は、併設される受光素子の画素出力を保
    持する処理機能を有し、 前記制御回路は、選択した画素処理部において受光素子
    の画素出力を保持させる回路であり、 前記転送回路は、前記画素処理部において過去保持され
    た画素出力と、現時点における受光素子の画素出力とを
    前記読み出し経路に順次読み出す回路であり、 前記読み出し経路を介して読み出される複数の画素出力
    を分配して1フレーム期間における複数画像を生成し、
    その複数画像を選択的または並行に出力する分配回路を
    備えたことを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の撮像装置において、 前記画素処理部は、併設される受光素子の画素出力を保
    持する処理機能を有し、 前記制御回路は、選択した画素処理部において受光素子
    の画素出力を保持させる回路であり、 前記転送回路は、前記画素処理部において過去保持され
    た画素出力と、現時点における受光素子の画素出力とを
    前記読み出し経路に順次読み出す回路であり、 前記読み出し経路を介して読み出される複数の画素出力
    を合成して、広ダイナミックレンジな画素出力を生成す
    る合成回路を備えたことを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし請求項4のいずれか1項
    に記載の撮像装置において、 前記画素処理部は、画素出力をリセットする処理機能を
    有し、 前記制御回路は、前記転送回路の読み出し動作と同期し
    て、読み出し時点および保持時点のいずれでもない画素
    処理部を選択し、選択した画素処理部に受光素子の画素
    出力をリセットさせることを特徴とする撮像装置。
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