JP2001268278A - ファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発信元電話番号の表示に加え、この電話番号
に関連した固有情報を用紙に印字して発信元の確認およ
び受信情報の管理が容易になるファクシミリ装置を提供
する。 【解決手段】 発信元電話番号のデータと、それ以外の
受信データとを２回の回線接続に分けて受信し、１回目
の回線接続後に送出されてくる発信元電話番号のデータ
を受信すると、この発信元電話番号を表示手段４に文字
表示するファクシミリ装置であって、前記２回目の回線
接続による受信データの用紙１１への印字とともに、こ
の用紙１１に前記発信元電話番号のデータを印字する印
字部５，６を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、発信元電話番号を
表示するナンバーディスプレイ機能を有したファクシミ
リ装置に係り、特に、発信元の固有情報を受信側で記録
し得るファクシミリ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】普及型のファクシミリ装置は、発信元で
予めＩＤ情報を登録しておくと、受信側で発信元の電話
番号や名称のみが用紙に印字されるのに対し、ナンバー
ディスプレイ機能を備えたファクシミリ装置は、着呼時
に表示部で発信元の電話番号が表示されるため、受信者
が発信先を直ぐに知ることができる利点がある。しか
し、この種のファクシミリ装置は、発信元の電話番号を
記録する機能を有していないため、通信異常が発生した
ときに、何処から送られてきたか識別できない不具合が
ある。そこで、用紙に情報を記録しておく送信記録印字
機能付きファクシミリ装置が提案されている（実開平１
−１３３８６０号公報参照）。このものは、ファクシミ
リ装置の送信機構部に、原稿整理用事項の記録を送信済
み原稿に印字する送信記録印字部を付加した構成となっ
ている。これにより、発信元のファクシミリ装置で送信
原稿に原稿整理用事項が記録されるから、着信側では記
録用紙により原稿整理用事項を読み取ることができるも
のである。

【０００３】また、より確実な通信管理を可能にするこ
とを目的としたファクシミリ装置も知られている（特開
平３−２８０７８４号公報参照）。このものは、ＩＳＤ
Ｎ網の呼設定メッセージに付加して通信する手段と、Ｉ
ＳＤＮ網から受信の呼設定メッセージより発番号を認識
して記憶する手段と、記憶された発番号を表示出力する
手段とを備えて構成されている。このファクシミリ装置
によれば、発呼側で電話番号をＩＳＤＮ網の呼設定メッ
セージに発番号として付加して送信する。一方、着呼側
ではＩＳＤＮ網から受信した呼設定メッセージ中の情報
要素の１つである発番号を通信制御部が認識し、主制御
部に出力する。この主制御部は、通信制御部からの発番
号を記憶手段に記憶させる。このとき、時刻や通信料金
などの管理情報も同時に記憶手段に記憶させる。そし
て、主制御部は、入力操作された要求または予め設定さ
れた条件になったときに記憶手段に記憶された発番号を
含む管理情報を読み出して記録部のプリンタに印字出力
させる。これにより、用紙に管理情報が記録されるの
で、確実な通信管理が行えるというものである。

【０００４】

【発明が解決しょうとする課題】ところで、上記ファク
シミリ装置のうち前者は、受信側の記録用紙にて知り得
る内容が送信元原稿に記録された原稿整理用事項に限ら
れており、従来のファクシミリ装置と同じく発信元の電
話番号以外に、名称、住所といった固有の情報を知るこ
とはできないものであった。また、後者のファクシミリ
装置は、必要に応じて入力操作を行うと、発番号、時刻
および通信料金などを用紙に印字するから、それまでの
受信件数や管理情報を知ることはできるが、前者と同
様、着呼の度に発信元の電話番号、名称、住所といった
固有の情報は印字しないので、発信元の電話番号と固有
情報とを対応させて管理することはできないという欠点
があった。

【０００５】本発明は、上記課題に鑑みて創案されたも
ので、発信元電話番号の表示に加え、この電話番号に関
連した固有情報を用紙に印字して発信元の確認および受
信情報の管理が容易になるファクシミリ装置を提供する
ことを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうち請求項１に記載の発明は、発信元電話
番号のデータと、それ以外の受信データとを２回の回線
接続に分けて受信し、１回目の回線接続後に送出されて
くる発信元電話番号のデータを受信すると、この発信元
電話番号を表示手段に文字表示するファクシミリ装置に
おいて、前記２回目の回線接続による受信データの用紙
への印字とともに、この用紙に前記発信元電話番号のデ
ータを印字する印字部を備えたことを特徴としている。
また、請求項２に記載の発明は、前記発信元電話番号の
データとこの発信元の名称や住所等の固有情報のデータ
とを対応させて記憶するメモリとともに、前記発信元電
話番号のデータを受信したとき、前記メモリから対応す
るデータを読み出して前記印字部に送出し固有情報を印
字させる制御手段を設けたことを特徴としている。ま
た、請求項３に記載の発明は、前記制御手段が、前記印
字部を制御し前記用紙のヘッド部に前記発信元の固有情
報を印字させることを特徴としている。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図示例を参照しながら説明する。図１は、本発明に
係るファクシミリ装置の概要構成を示す電気的ブロック
線図である。このファクシミリ装置は、発信元電話番号
の通知を表示するナンバーディスプレイ機能を有したも
ので、図示省略した操作パネルに、キー操作部１および
ＬＣＤの表示部４等を配設し、装置本体に情報読取部
２、印字処理部３、メモリ９並びに制御部１０等を設け
ている。キー操作部１は、ファクシミリ装置が一般に備
える文字入力キー、登録キー、コピーキー、スタートキ
ーおよびストップキー等を有している。

【０００８】情報読取部２は、スキャナを構成する光学
的ヘッドで読み取った原稿の画情報を制御部１０に送出
するようになっている。表示部４は、液晶表示素子から
なり、ＬＣＤコントローラ３によって表示制御がなさ
れ、登録内容や動作内容の他に電話局から送出されてく
る発信元電話番号を数字で表示する。印字処理部５は、
制御部１０の指令信号に従ってプリンタ６を動作させ、
前記発信元電話番号や、メモリ９から順次読み出される
発信元の固有情報および画像データを図２に示す専用の
記録用紙１１に印字させる。

【０００９】前記制御部１０は、ＣＰＵ、ＲＯＭおよび
ＲＡＭからなるマイクロコンピュータであって、前記キ
ー操作部１、情報読取部２、ＬＣＤコントローラ３、印
字処理部５およびメモリ９等と各機能に応じて一方向あ
るいは双方向性に接続されている。また、この制御部１
０には、モデム７およびＮＣＵ８を介して電話回線が接
続されている。この制御部１０は、ファクシミリ装置全
体の動作を制御するとともに、電話局（ＮＴＴ（登録商
標））のナンバーアナウンスサービスにより、発信元電
話番号のデータを受信したとき、メモリ９からこれに対
応する固有情報のデータを読み出し印字処理部５を制御
して用紙１１に固有情報を印字させる。

【００１０】また、発信元原稿の画像データを受信した
ときは、従来と同様、メモリ９に記憶した後、このメモ
リ９の画像データを読み出しつつ印字させるが、この原
稿の情報が数ページに亘る場合は、各用紙に前記固有情
報を印字させず、連続ページ番号のみ印字させる構成に
なっている。なお、メモリ９は、ワークメモリとして用
いられる制御部１０のＲＡＭであり、所定のエリヤに電
話番号のデータと、この電話番号に対応させて発信元の
固有情報のデータとを対応させて記憶している。この固
有情報としては、個人名、社名、団体名等の名称、部
課、地位、住所その他が含まれ、予めユーザーが登録す
ることによりメモリ９に記憶される。

【００１１】次に、上記ファクシミリ装置の動作につい
て説明する。このファクシミリ装置においては、ナンバ
ーディスプレイサービスの通信に伴う印字動作ついて説
明する。ナンバーディスプレイサービスでは、原稿を送
るために発信元のファクシミリ装置が受信側のファクシ
ミリ装置を呼び出すと、まず、電話局からこのファクシ
ミリ装置に正規の呼出信号よりも短い時間間隔の呼出信
号が送信されてくる。このファクシミリ装置の図示しな
い着信検出回路が、この呼出信号を検出すると、着信検
出信号が制御部１０に送出される。この制御部１０は、
最初の着信検出に応じて自動的にオフフック動作させ回
線を接続する。これに伴い、制御部１０と電話局との間
で通信が可能となる。

【００１２】つぎに、電話局から発信元電話番号のデー
タが送信されてくる。制御部１０は、この電話番号デー
タを受けると、オンフック動作させて通信回線を一旦切
断する。そして、表示コントローラ３に電話番号データ
を送出し、表示部４に発信元の電話番号を表示させる。
このため、ユーザーは、呼出音を聞いたときに表示部４
を見ると、発信元の電話番号を視認することができる。
続いて、電話局から正規の呼出信号が送信されてくる。
着信検出回路が、この呼出信号を検出すると、制御部１
０は、再びオフフック動作させることにより回線を接続
する。この時点で電話局から元原稿の画像データが送信
されてくる。制御部１０は、この画像データを受ける
と、前記メモリ９の所定エリヤに記憶させる。

【００１３】また、前記表示部４に表示していた電話番
号データを印字処理部５に送出するとともに、この電話
番号データに対応する固有情報のデータをメモリ９から
読み出して、印字処理部５に送出する。すると、プリン
タ６が印字動作を開始し、図２に示す如く用紙１１のヘ
ッド部１２に、日時、発信元の電話番号、名称（この例
では社名）、住所その他の固有情報を印字させる。この
後、メモリ９から画像データを読み出しつつ印字処理部
５を制御して用紙１１に発信元原稿の情報を印字させ
る。よって、この記録用紙１１には、ヘッド部１２の固
有情報に続き受信原稿の情報が順次印字される。

【００１４】但し、原稿の印字が数ページに亘る場合、
制御部１０は各用紙に前記固有情報を印字させず、連続
ページ番号のみ印字させる。従って、ナンバーディスプ
レイ機能を有したファクシミリ装置のユーザーは、表示
部４にて発信元の電話番号を知るのみでなく、この電話
番号、社名、住所といった固有情報を用紙１１のヘッド
部１２で確認することができる。なお、上記実施の形態
では、発信元の固有情報を用紙１１のヘッド部１２に印
字する場合について説明したが、受信原稿の印字が終了
した後の余白に印字させるようにしてもよい。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項１に記載の発明は、印字部が２回目の回線接続による
受信データを用紙へ印字するとともに、発信元電話番号
を印字するので、発信元電話番号の通知機能を備えたフ
ァクシミリ装置では表示手段により発信元の電話番号を
知るのみでなく、この電話番号を用紙で確認し得るか
ら、情報管理のうえで利便性が高められる効果がある。
また、請求項２に記載の発明は、発信元の電話番号、名
称、住所といった固有情報を用紙に印字させるので、従
来のように発信元に該当する固有情報を調べて用紙に書
き込む必要がないから、煩瑣な事務が省略されるうえ受
信情報の保存管理も容易になる利点がある。また、請求
項３に記載の発明は、用紙のヘッド部に発信元の固有情
報を印字するため、発信元の詳細を直ぐに視認できる利
点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置の
概要構成を示す電気的ブロック線図である。

【図２】用紙のヘッド部に発信元情報が記録された状態
を示す説明図である。

【符号の説明】

４ 表示手段 ５ 印字部（印字処理部） ６ 印字部（プリンタ） １１ 用紙

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 発信元電話番号のデータと、それ以外の
   受信データとを２回の回線接続に分けて受信し、１回目
   の回線接続後に送出されてくる発信元電話番号のデータ
   を受信すると、この発信元電話番号を表示手段に文字表
   示するファクシミリ装置において、 前記２回目の回線接続による受信データの用紙への印字
   とともに、この用紙に前記発信元電話番号のデータを印
   字する印字部を備えたことを特徴とするファクシミリ装
   置。
2. 【請求項２】 前記発信元電話番号のデータとこの発信
   元の名称や住所等の固有情報のデータとを対応させて記
   憶するメモリとともに、前記発信元電話番号のデータを
   受信したとき、前記メモリから対応するデータを読み出
   して前記印字部に送出し固有情報を印字させる制御手段
   を設けたことを特徴とする請求項１に記載のファクシミ
   リ装置。
3. 【請求項３】 前記制御手段が、前記印字部を制御し前
   記用紙のヘッド部に前記発信元の固有情報を印字させる
   ことを特徴とする請求項２に記載のファクシミリ装置。