JP2001267978A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JP2001267978A JP2000078960A JP2000078960A JP2001267978A JP 2001267978 A JP2001267978 A JP 2001267978A JP 2000078960 A JP2000078960 A JP 2000078960A JP 2000078960 A JP2000078960 A JP 2000078960A JP 2001267978 A JP2001267978 A JP 2001267978A
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  • Near-Field Transmission Systems (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基地局21の回線品質を高めるためルート別
構成を採用すると、基地局1の送信電波を増幅する増幅
器の他に、移動局3の送信電波を増幅する専用の増幅器
を設ける必要がある。移動局3の送信電波を増幅する増
幅器のゲインを調整する場合、ゲイン調整用電波として
は不向きな移動局3の送信電波を監視しなければなら
ず、増幅器のゲインを最適化することが困難である課題
があった。 【解決手段】 P信号送信部25,26が送信するパイ
ロット信号を受信すると、そのパイロット信号の電力レ
ベルに応じて増幅器40のゲインを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基地局と移動局
が漏洩同軸ケーブルを介して無線通信を実施する無線通
信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の無線通信システムを示す構
成図であり、図において、1は移動局3と無線通信を実
施する基地局、2は線路の両側に布設され、基地局1及
び移動局3の送信電波を搬送する漏洩同軸ケーブル(以
下、LCXという)、3は新幹線車両に搭載され、LC
X2から漏れ出る電波を受信するとともに、LCX2に
向けて電波を発信する移動局、4はLCX2が搬送する
電波を増幅する中継機である。
【0003】5は切換スイッチ、6〜10は電波の合成
・分配を行う合成分配器、11は基地局1の送信電波を
カットする分波器、12は移動局3の送信電波をカット
する分波器、13は移動局3の送信電波をカットする分
波器、14は基地局1の送信電波をカットする分波器、
15,16は基地局1及び移動局3の送信電波を増幅す
る増幅器である。
【0004】次に動作について説明する。基地局1は、
通信データを移動局3に送信する場合、その通信データ
を変調して電波をLCX2に出力する。これにより、L
CX2が基地局1の送信電波を搬送するが、LCX2の
伝送損失を補償するため、中継機4がLCX2の搬送電
波を増幅する。
【0005】しかし、中継機4は、切換スイッチ5を適
宜切り換えることにより、上り線のLCX2又は下り線
のLCX2の何れか一方を増幅器15,16に接続する
方式(以下、セミルート中継方式という)を採用してい
るので、上り線のLCX2又は下り線のLCX2により
搬送された基地局1の送信電波を増幅する。図3の例で
は、切換スイッチ5が上り線のLCX2を増幅器15,
16に接続しているので(実際には、合成分配器6等を
介して、増幅器15,16に接続している)、増幅器1
5,16は上り線のLCX2により搬送された基地局1
の送信電波を増幅する。
【0006】そして、中継機4の増幅器15,16によ
り増幅された基地局1の送信電波は、中継機4の合成分
配器10により分配されて、上り線のLCX2と下り線
のLCX2に出力される。そして、移動局3は、LCX
2から漏れ出る基地局1の送信電波を受信して、通信デ
ータを復調する。なお、図4は基地局1の送信電波の伝
搬経路を示している。
【0007】一方、移動局3は、通信データを基地局1
に送信する場合、その通信データを変調して電波をLC
X2に向けて発信する。これにより、LCX2が移動局
3の送信電波を搬送するが、LCX2の伝送損失を補償
するため、中継機4がLCX2の搬送電波を増幅する。
【0008】しかし、中継機4は、上述したように、セ
ミルート中継方式を採用しているので、移動局3の送信
電波を増幅して、上り線のLCX2又は下り線のLCX
2の何れか一方に出力する。図3の例では、切換スイッ
チ5が上り線のLCX2を増幅器15,16に接続して
いるので、増幅後の移動局3の送信電波を上り線のLC
X2に出力している。
【0009】そして、基地局1は、LCX2により搬送
された移動局3の送信電波を受信して、通信データを復
調する。なお、図5は移動局3の送信電波の伝搬経路を
示している。
【0010】ここで、中継機4の増幅器15,16のゲ
インであるが、中継機4の出力側における電波の電力レ
ベルが一定であることが望ましいので、基地局1の送信
電波を中継機4の出力側において監視し、その送信電波
の電力レベルに応じて、増幅器15,16のゲインを調
整するようにしている。
【0011】なお、中継機4の増幅器15,16は、基
地局1の送信電波に限らず、移動局3の送信電波も増幅
するので、移動局3の送信電波を中継機4の出力側にお
いて監視してもよいが、通常、基地局1の送信電波が連
続的に搬送されるのに対し、移動局3の送信電波は断続
的にしか搬送されないため、移動局3の送信電波はゲイ
ン調整用電波としては不向きである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の無線通信システ
ムは以上のように構成されているので、基地局1の送信
電波を監視して、中継機4の増幅器15,16のゲイン
を調整するが、ダイバーシチ等により基地局1の回線品
質を高めるためルート別構成(上り線のLCXと下り線
のLCXを完全に分離する方式)を採用すると、基地局
1の送信電波を増幅する増幅器の他に、移動局3の送信
電波を増幅する専用の増幅器を設ける必要がある。移動
局3の送信電波を増幅する増幅器のゲインを調整する場
合、ゲイン調整用電波としては不向きな移動局3の送信
電波を監視しなければならず、増幅器のゲインを最適化
することが困難である課題があった。
【0013】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、ルート別構成を採用する場合で
も、移動局の送信電波を増幅する専用の増幅器のゲイン
を適切に調整することができる無線通信システムを得る
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る無線通信
システムは、信号送信手段が送信するゲイン制御用信号
を受信すると、そのゲイン制御用信号のレベルに応じて
増幅器のゲインを調整する中継機を設けたものである。
【0015】この発明に係る無線通信システムは、漏洩
同軸ケーブルに対して複数の中継機を直列に挿入するよ
うにしたものである。
【0016】この発明に係る無線通信システムは、終端
架側にある隣の中継機が停止状態になると、中継機がゲ
イン制御用信号を漏洩同軸ケーブルに出力するようにし
たものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による無
線通信システムを示す構成図であり、図において、21
は移動局23と無線通信を実施する基地局、22は線路
の両側に布設され、基地局21及び移動局23の送信電
波を搬送する漏洩同軸ケーブル(以下、LCXとい
う)、23は新幹線車両に搭載され、LCX22から漏
れ出る電波を受信するとともに、LCX22に向けて電
波を発信する移動局、24はLCX22の終端架、2
5,26はLCX22の終端架24からパイロット信号
(ゲイン制御用信号)を送信するP信号送信部(信号送
信手段)である。
【0018】27はLCX22が搬送する電波を増幅す
る中継機、28は上り線のLCX22から入力する基地
局21の送信電波については切換スイッチ32に出力
し、増幅装置38から入力する移動局23の送信電波に
ついては上り線のLCX22に出力する分波器、29は
下り線のLCX22から入力する基地局21の送信電波
については切換スイッチ32に出力し、増幅装置39か
ら入力する移動局23の送信電波については下り線のL
CX22に出力する分波器、30は合成分配器35から
入力する基地局21の送信電波については上り線のLC
X22に出力し、上り線のLCX22から入力する移動
局23の送信電波については増幅装置38に出力する分
波器、31は合成分配器35から入力する基地局21の
送信電波については下り線のLCX22に出力し、下り
線のLCX22から入力する移動局23の送信電波につ
いては増幅装置39に出力する分波器である。
【0019】32は切換スイッチ、33〜35は電波の
合成・分配を行う合成分配器、36,37は基地局21
の送信電波を増幅する増幅器であり、増幅器36,37
は基地局21の送信電波を監視して、その送信電波の電
力レベルに応じて自己のゲインを調整する機能を有して
いる。
【0020】38,39は移動局23の送信電波を増幅
する増幅器40を有し、P信号送信部25,26が送信
するパイロット信号を受信すると、そのパイロット信号
の電力レベルに応じて増幅器40のゲインを調整する増
幅装置、40は移動局23の送信電波及びパイロット信
号を増幅する増幅器、41は方向性結合器、42はP信
号送信部25,26が送信するパイロット信号を監視
し、そのパイロット信号の電力レベルに応じて増幅器4
0のゲイン調整を制御するP信号モニタである。
【0021】次に動作について説明する。基地局21
は、通信データを移動局23に送信する場合、その通信
データを変調して電波をLCX22に出力する。
【0022】これにより、LCX22が基地局21の送
信電波を搬送するが、LCX22の伝送損失を補償する
ため、中継機27がLCX22の搬送電波を増幅する。
即ち、中継機27の増幅器36,37が基地局21の送
信電波を増幅して、上り線のLCX22と下り線のLC
X22に出力する。ただし、中継機27の増幅器36,
37は、中継機27の出力側における電波の電力レベル
を一定のレベルに保つため、その電波の電力レベルを監
視し、その電力レベルに応じて自己のゲインを調整する
ようにしている。
【0023】中継機27の増幅器36,37により増幅
された基地局21の送信電波は、上り線のLCX22と
下り線のLCX22により搬送され、移動局23がLC
X22から漏れ出る基地局21の送信電波を受信して、
通信データを復調する。
【0024】一方、移動局23は、通信データを基地局
21に送信する場合、その通信データを変調して電波を
LCX22に出力する。
【0025】これにより、LCX22が移動局23の送
信電波を搬送するが、LCX22の伝送損失を補償する
ため、中継機27がLCX22の搬送電波を増幅する。
即ち、中継機27における増幅装置38,39の増幅器
40が移動局23の送信電波及びパイロット信号を増幅
して、上り線のLCX22と下り線のLCX22に出力
する。ただし、増幅装置38,39は、中継機27の出
力側における電波の電力レベルを一定のレベルに保つた
め、P信号送信部25,26が送信するパイロット信号
の電力レベルを監視し、その電力レベルに応じて増幅器
40のゲインを調整するようにしている。
【0026】具体的には、移動局23の送信電波は断続
的にしか送信されず、ゲイン調整用の電波としては不向
きであるので、P信号送信部25,26が移動局23の
送信電波と異なる周波数のパイロット信号を常時LCX
22に出力する。これにより、増幅装置38,39の増
幅器40は、移動局23の送信電波の他に、パイロット
信号を増幅することになるが、常時送信されるパイロッ
ト信号の電力レベルを一定のレベルに保つことができれ
ば、移動局23の送信電波の電力レベルも一定のレベル
に保つことができる。
【0027】そこで、増幅装置38,39のP信号モニ
タ42は、方向性結合器41を介して、増幅器40によ
り増幅されたパイロット信号を入力し、そのパイロット
信号の電力レベルに応じて増幅器40のゲイン調整を制
御する。
【0028】中継機27の増幅装置38,39により増
幅された移動局23の送信電波は、上り線のLCX22
と下り線のLCX22により搬送され、基地局21がL
CX22から移動局23の送信電波を受信して、通信デ
ータを復調する。
【0029】以上で明らかなように、この実施の形態1
によれば、P信号送信部25,26が送信するパイロッ
ト信号を受信すると、そのパイロット信号の電力レベル
に応じて増幅器40のゲインを調整するように構成した
ので、ルート別構成を採用する場合でも、移動局23の
送信電波を増幅する専用の増幅器40のゲインを適切に
調整することができる効果を奏する。
【0030】実施の形態2.上記実施の形態1では、P
信号送信部25,26が終端架24からパイロット信号
をLCX22に出力するものについて示したが、保守点
検等のため、ある中継機27の電源がOFFになり、移
動局23等の送信電波やパイロット信号の搬送を停止す
る場合がある。
【0031】そこで、この実施の形態2では、図2に示
すように、各中継機27は、P信号送信部43,44と
結合器45,46を搭載し、終端架24側にある隣の中
継機27が停止状態になると、P信号送信部43,44
からパイロット信号を増幅器40に与えて、増幅後のパ
イロット信号をLCX22に出力するようにしてもよ
い。これにより、ある中継機27の電源がOFFになっ
ても、その中継機27より基地局21側に位置する中継
機27では、増幅器40のゲインを調整することができ
る効果を奏する。
【0032】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、信号
送信手段が送信するゲイン制御用信号を受信すると、そ
のゲイン制御用信号のレベルに応じて増幅器のゲインを
調整する中継機を設けるように構成したので、ルート別
構成を採用する場合でも、移動局の送信電波を増幅する
専用の増幅器のゲインを適切に調整することができる効
果がある。
【0033】この発明によれば、漏洩同軸ケーブルに対
して複数の中継機を直列に挿入した構成でも、移動局の
送信電波を増幅する専用の増幅器のゲインを適切に調整
することができる効果がある。
【0034】この発明によれば、終端架側にある隣の中
継機が停止状態になると、中継機がゲイン制御用信号を
漏洩同軸ケーブルに出力するように構成したので、ある
中継機が停止状態になっても、その中継機より基地局側
に位置する中継機では、増幅器のゲインを調整すること
ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による無線通信シス
テムを示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による無線通信シス
テムを示す構成図である。
【図3】 従来の無線通信システムを示す構成図であ
る。
【図4】 基地局の送信電波の伝搬経路を示す説明図で
ある。
【図5】 移動局の送信電波の伝搬経路を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
21 基地局、22 LCX(漏洩同軸ケーブル)、2
3 移動局、24 終端架、25,26 P信号送信部
(信号送信手段)、27 中継機、28〜31分波器、
32 切換スイッチ、33〜35 合成分配器、36,
37,40増幅器、38,39 増幅装置、41 方向
性結合器、42 P信号モニタ、43,44 P信号送
信部、45,46 結合器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 勝弘 東京都渋谷区代々木二丁目2番2号 東日 本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 厚澤 誠 東京都渋谷区代々木二丁目2番6号 東日 本旅客鉄道株式会社東京電気工事事務所内 Fターム(参考) 5K004 AA01 BA02 BB02 BD01 5K012 AB06 AC05 BA02 5K014 AA04 CA02 FA01 HA05 5K022 AA10 AA29 AA31 AA43 5K072 BB25 BB27 CC31 DD11 DD16 EE19 FF19 GG22 GG26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信データを変調して電波を発信する移
    動局と、線路脇に布設され、上記移動局から発信された
    電波を搬送する漏洩同軸ケーブルと、上記漏洩同軸ケー
    ブルにより搬送された電波を受信する基地局と、上記漏
    洩同軸ケーブルの終端架からゲイン制御用信号を送信す
    る信号送信手段と、上記漏洩同軸ケーブルに挿入され、
    その漏洩同軸ケーブルが搬送する電波を増幅する増幅器
    を有し、上記信号送信手段が送信するゲイン制御用信号
    を受信すると、そのゲイン制御用信号のレベルに応じて
    当該増幅器のゲインを調整する中継機とを備えた無線通
    信システム。
  2. 【請求項2】 漏洩同軸ケーブルに対して複数の中継機
    を直列に挿入することを特徴とする請求項1記載の無線
    通信システム。
  3. 【請求項3】 各中継機は、終端架側にある隣の中継機
    が停止状態になると、ゲイン制御用信号を漏洩同軸ケー
    ブルに出力することを特徴とする請求項2記載の無線通
    信システム。
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