JP2009194701A - 移動局及び基地局 - Google Patents
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Abstract
【課題】 基地局のオペレータが介在せずとも、移動局における回線設定時の偏波面調整を行うことができるような移動局及び基地局を得ることを目的とする。
【解決手段】 移動局3の操作者は、表示回路25による表示によって基地局1における交差偏波測定が行われていないことを確認し、交差偏波調整のための測定信号を基地局へ送信するために測定オンを入力する。測定信号は基地局で受信され、測定信号に基づく交差偏波測定が行われ、移動局3へ向けて交差偏波識別度が重畳された通知信号が送信される。移動局3の操作者は、通知信号から再生さえた交差偏波識別度を表示回路25により確認し、スイッチ等の操作により調整開始信号が入力されて偏波面調整部26により調整が行われる。
【選択図】 図4
【解決手段】 移動局3の操作者は、表示回路25による表示によって基地局1における交差偏波測定が行われていないことを確認し、交差偏波調整のための測定信号を基地局へ送信するために測定オンを入力する。測定信号は基地局で受信され、測定信号に基づく交差偏波測定が行われ、移動局3へ向けて交差偏波識別度が重畳された通知信号が送信される。移動局3の操作者は、通知信号から再生さえた交差偏波識別度を表示回路25により確認し、スイッチ等の操作により調整開始信号が入力されて偏波面調整部26により調整が行われる。
【選択図】 図4
Description
この発明は、複数の移動局とそれらの運用を管理する基地局を備える衛星通信システムにおいて、回線設定時に交差偏波調整を行う移動局、及び移動局における交差偏波調整のために必要な交差偏波識別度の測定を行う基地局に関するものである。
例えば、特許文献1には移動局の回線設定時に交差偏波調整を行う従来技術が開示されている。この従来技術によれば、移動局から予め定められた主偏波の送信を行い、これを基地局に設けた高感度受信機で受信し、移動局の偏波面を回転させることにより、個々の移動局に交差偏波を測定するための高価な高感度受信機を設ける必要がなくなる。また、特許文献1では、移動局の偏波面調整を自動的に行うために、基地局から偏波面の調整角度指令値を送信し、これを移動局において受信して当該指令値により偏波面調整を行うことが記載されている。
特許文献1に記載された従来技術によれば、移動局の個々に高感度受信機を設ける必要がなく、基地局からの偏波面の調整角度指令に基いて移動局での偏波面調整が可能となるが、複数の移動局が基地局によって管理される衛星通信システムにおいては、1の移動局が回線設定のための偏波面調整を行う際に、他の移動局が予め定められた主偏波の送信を行っていないか基地局に問合せ、基地局からの予め定められた主偏波の送信を行う許可を得る必要があり、このような連絡作業に時間を要するという問題点があった。また、このような連絡作業は、移動局側のオペレータはもとより基地局側のオペレータが行う必要があり、回線設定時の偏波面調整に手間がかかるという問題点もあった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、基地局のオペレータが介在せずとも、移動局における回線設定時の偏波面調整を行うことができるような移動局及び基地局を得ることを目的とする。
請求項1の発明に係る基地局は、通信衛星を介して移動局との間で電波を送受信するアンテナと、このアンテナにより受信された受信信号から交差偏波測定用の測定信号を検出する測定信号検出器と、この測定信号検出器が検出した上記測定信号の交差偏波識別度を算出する交差偏波識別度算出手段と、この交差偏波識別度算出手段により算出された上記交差偏波識別度が重畳された送信信号を生成する変調器と、上記通信衛星を介して上記移動局へ上記変調器が生成した送信信号を送信する送信機とを備えたものである。
請求項2の発明に係る移動局は、通信衛星を介して基地局との間で電波を送受信するアンテナと、上記基地局へ交差偏波測定用の測定信号を送信する送信機と、上記アンテナにより送受信する電波の偏波面を調整する偏波面調整部と、上記アンテナにより受信した受信信号から上記基地局における交差偏波測定がビジー状態であるか否かを検出する検出器とを備えたものである。
請求項3の発明に係る移動局は、請求項2の発明に係る移動局において、上記検出器は、さらに、上記アンテナにより受信した受信信号から上記測定信号に基づき上記基地局が算出した交差偏波識別度を再生するものである。
請求項4の発明に係る移動局は、請求項3の発明に係る移動局において、上記送信機は、入力される調整開始信号に基づいて上記測定信号を送信し、上記偏波面調整部は、上記検出器により再生された上記交差偏波識別度に基づいて偏波面調整を行うものである。
請求項5の発明に係る移動局は、請求項3の発明に係る移動局において、さらに、偏波面調整の制御を行う制御回路を備え、上記制御回路は、調整開始信号が入力されると、上記検出器による検出の結果、交差偏波測定がビジー状態でない場合に、上記送信機から上記測定信号を送信するよう指令し、かつ上記偏波面調整部へ上記検出器により再生した交差偏波識別度に基づく偏波面調整を行うよう指令するものである。
請求項1乃び請求項2に記載の発明によれば、移動局からの交差偏波測定用の測定信号を基地局において受信して交差偏波識別度を重畳した通知信号を送信し、移動局において、基地局からの通知信号を受信して基地局での交差偏波測定がビジー状態にあるかがわかるので、基地局1のオペレータが介在せずに移動局の操作者は、交差偏波測定用の測定信号を送信することができる。また、請求項3に記載の発明によれば、移動局において交差偏波識別度データを再生するので、その値の良悪に基づいて偏波調整を行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、移動局3は、検出器により再生した交差偏波識別度データに基づいて偏波調整を行うので、移動局での測定信号送信から偏波調整完了までを自動化して行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、移動局3は、調整開始信号が入力されると、制御回路により交差偏波測定がビジー状態でない場合に、送信機から測定信号を送信し、検出器により再生した交差偏波識別度データに基づき偏波面調整を行うので、を再生し、た交差偏波識別度データに基づいて偏波調整を行うので、移動局での偏波調整作業の開始から偏波調整完了までを自動化して行うことができる。
実施の形態1
この発明の実施の形態1に係る移動局及び基地局について図1乃至図4を用いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係る衛星通信システムの構成図であり、図2は衛星通信システムにおいて使用する周波数帯域及び回線の構成を示す模式図である。図1において、1は基地局、2は通信衛星、3は移動局であり、移動局3から基地局1へ通信衛星2を介して映像や音声等の情報信号を送信する。4は各移動局に割り当てられた上り通信回線であり、5は基地局1と移動局3との間で主として音声により連絡を取り合うための連絡回線である。この連絡回線5は、通信衛星2を介して移動局3から基地局1へ送信する上り連絡回線5aと基地局1から移動局3へ送信する下り連絡回線5bとからなる。6は偏波調整用に各移動局3が共通して使用する偏波調整回線である。上り通信回線4には、例えば、直交する2つの直線偏波(H偏波及びV偏波)を独立のチャンネルとして利用することにより、チャンネル数の増加や広帯域幅を確保するシステム技術があり、このようなシステムでは一の偏波面を利用するチャンネルで送信する電波に生じる交差偏波レベルが大きいと、上記一の偏波面と直交する偏波面を利用するチャンネルであって周波数帯域が重複するチャンネルにおける通信が妨害を受けることがある。このような例を含み、本発明では、移動局(半固定的な可搬局も含む)が回線設定を行う際に交差偏波調整を行うような衛星通信システムが対象となる。図2において、上り通信回線4はより多くの情報を送信するために回線の帯域幅が広く設定されており、基地局1は使用できる周波数帯域において、管理する複数の移動局3個々に上り通信回線4を適宜割り当てる。図2に示す連絡回線5には、上り連絡回線5aと下り連絡回線5bが含まれており、上り通信回線4が割り当てられた移動局3ごとに連絡回線5が設定される。偏波調整回線6は、移動局3から基地局1へ偏波測定用の測定信号を送信する上り偏波調整回線6aと、基地局1から移動局3へ交差偏波の測定中であることや、測定した交差偏波識別度(XPD)を通知するための信号(通知信号)を送信する下り偏波調整回線6bを含み、偏波調整回線6は、複数の移動局3によって共通して用いるものとする。
図3はこの発明の実施の形態1に係る基地局の構成を示す機能ブロック図であり、図4はこの発明の実施の形態1に係る移動局の構成を示す機能ブロック図である。まず、基地局の構成について説明する。図3において、7は通信衛星2との間で電波を送受信するアンテナ、8は送信信号と受信信号を分波する送受分波器、9は受信信号を2分配する分配器である。10は分配器9により分配された受信信号を低雑音増幅し低周波変換する受信機、11は受信機10により低周波変換された受信信号を復調して、上り連絡回線5aにより送出された連絡信号と上り通信回線4により送出された情報信号を再生する復調器であり、復調器11を複数設けることにより、複数の移動局3からの送信信号を受信復調して情報信号を再生することができる。12は分配器9により分配された受信信号から上り偏波調整回線6aの帯域の信号をフィルタにより通過せしめ、交差偏波調整のための測定信号が基地局1で受信される際の主偏波及び交差偏波受信レベルを検出し出力する測定信号検出器である。また、測定信号検出器12は主偏波受信レベルが所定のしきい値より大きいときに偏波測定用の測定信号が到来していると判定し、交差偏波識別度測定が行われていることを示すXPD測定ビジー信号を出力する。この測定ビジー信号は測定信号が到来していると判定している期間中、出力されているものとする。13は測定信号検出器12により検出された主偏波受信レベルに対する交差偏波受信レベルの比を演算して交差偏波識別度(XPD)を算出し、XPDデータを出力する交差偏波識別度算出手段である。14は交差偏波識別度算出手段13から出力されたXPDデータにより搬送波を変調して出力する変調器であり、測定ビジー信号が変調器14に入力されると搬送波出力をオンにし、搬送波にXPDデータが重畳されて出力され、測定ビジー信号がなくなると、変調器14の搬送波出力をオフさせる。15は基地局1から送信する連絡信号により搬送波を変調する変調器であり、16は変調器14及び変調器15からの送信信号を高周波変換及び高出力増幅し、合成して出力する送信機である。なお、変調器14の搬送波周波数は下り偏波調整回線6bのRF周波数に対応するIF周波数とし、変調器15の搬送波周波数は下り連絡回線5bのRF周波数に対応するIF周波数とする。
次に移動局3の構成について説明する。図4において、17は情報信号及び連絡信号を変調する変調器であり、18は上り偏波調整回線6aによって送信する交差偏波測定のために用いる測定信号の入力を接続/開放するスイッチである。このスイッチ18の接続/開放は、操作者によって測定オンまたは測定オフが入力されることにより設定される。19は高周波変換及び高出力増幅を行う送信機であり、情報信号から生成される送信信号は上り通信回線4により、連絡信号から生成される送信信号は上り連絡回線5aにより、測定信号から生成される送信信号は上り偏波調整回線6aにより、送受分波器20及びアンテナ21を介して、通信衛星2へ向けて送信される。22はアンテナ21及び送受分波器20を介して入力される受信信号を低雑音増幅し、低周波変換して出力する受信機であり、23は受信機22の出力信号から、下り連絡回線5bにより基地局1から送信された連絡信号を復調する復調器であり、24は受信機22の出力信号から、下り偏波調整回線6bにより基地局1から送信された通知信号を検出し、XPD信号を再生する検出器である。検出器24は、下り偏波調整回線6bにおいて搬送波を検出すると交差偏波測定が基地局1で行われていることを示す測定ビジー信号を表示回路25へ出力するとともに、受信信号を復調してXPDデータを再生し表示回路25へ出力する。表示回路25は基地局1における交差偏波測定が行われている状態にあるか否かを視覚的に表示し、XPDデータを表示する。26は移動局3のアンテナ21が通信衛星2との間で送受信する電波の偏波面を調整する偏波面調整部であり、例えば、アンテナ21と送受分波器20との間の経路上において挿入され両端にロータリージョイントを設けた180°ポラライザと、この180°ポラライザを回転駆動する駆動回路とで構成することができる。偏波面調整部26は調整開始信号が入力されることにより、偏波面を回転し、調整終了信号を表示回路25へ出力する。表示回路25は調整終了信号が入力されると、偏波面調整が終了したことを視覚的に表示する。
次に基地局1及び移動局3の交差偏波調整の動作について説明する。1つの移動局3が上り通信回線4の割り当てを受け、移動局3における回線設定時の偏波調整作業を開始するものとする。移動局3の表示回路25により、基地局1において他の移動局による交差偏波測定が行われているかどうかが表示され、移動局3の操作者はこの表示を視認することができる。この表示は、検出器24から出力される測定ビジー信号により表示されるものである。移動局3の操作者は、表示回路25による表示によって基地局1における交差偏波測定が行われていないことを確認し、交差偏波調整のための測定信号を基地局1へ送信するために測定オンを入力する。この操作者による測定オン入力によってスイッチ18が接続状態になると測定信号が送信機19に入力され、高周波変換等されて上り偏波調整回線6aにより移動局3から送信される。測定信号の長さは、基地局1において交差偏波識別度の算出が可能な長さであればよく、測定信号の送信を所定時間長さ分保持する回路をスイッチ18等の送信系において付加してもよい。測定信号は、回線設定時点で移動局3で設定される偏波面上の主偏波の電波として送信される。
移動局3が送信した測定信号は通信衛星2を介して基地局1により受信される。基地局1内の測定信号検出器12は、受信信号に含まれる測定信号の主偏波成分と交差偏波成分とを基地局1での偏波基準面に基づいて検出し各成分の受信レベルを検出して出力する。また、測定信号検出器12は検出した主偏波成分及び交差偏波成分の受信レベルをしきい値と比較することにより測定信号が到来しているか否かを判定し、いずれかの受信レベルがしきい値よりも大きい場合には測定信号が到来していると判断し、測定ビジー信号を変調器14へ出力する。測定信号検出器12により検出された主偏波及び交差偏波の受信レベルは交差偏波識別度算出手段13に入力され、交差偏波識別度算出手段13において、主偏波受信レベルに対する交差偏波受信レベルの比を求めることにより交差偏波識別度(XPD)を算出し、その値をXPDデータとして出力する。変調器14は交差偏波識別度算出手段13から出力されたXPDデータにより搬送波を変調して出力する。変調器14で生成する搬送波は、測定ビジー信号が入力されると出力状態となり、さらにXPDデータが入力され重畳されて出力され、測定ビジー信号がなくなると、変調器14の搬送波出力をオフさせる。即ち、変調器14が測定信号の到来に基づいて生成する通知信号は、バースト的に出力される信号であり、このバースト信号にXPDデータが変調されて重畳しているものである。通知信号は、送信機16、送受分波器8、及びアンテナ7を介して、下り偏波調整回線6bにより送信される。
上り偏波調整回線6aにより測定信号を送信した移動局3は、基地局1が下り偏波調整回線6bにより送信した通知信号を受信する。通知信号は受信機22により低雑音増幅及び低周波変換されて検出器24に入力される。検出器24は通知信号を復調してXPDデータを再生し、表示回路25へ出力する。表示回路25によりXPDデータが表示されるので、この表示を移動局3の操作者が視認することができる。表示された交差偏波識別度が大きく偏波調整の必要があれば、操作者により調整開始信号が入力され、偏波面調整部26により、偏波面の調整が行われる。偏波面の回転調整をプリセットされた回転量で行う場合には、調整開始信号はトリガとして入力される信号であればよく、偏波面調整部26は、調整開始信号が入力されるとプリセットされた回転量により偏波面を回転し、調整終了信号を表示回路25へ出力する。また、偏波面の回転調整を入力された回転量で行う場合には、操作パネル等で操作者が入力した回転量が偏波面調整部26にセットされ、調整開始信号の入力をトリガにして、偏波面調整部26はセットされた回転量により偏波面の回転調整を行う。
以上のように、移動局3の操作者は、表示回路25による表示を見て測定信号の送信を行うことができ、また、表示回路25に表示されるXPDデータに基づいて偏波調整を行うことができるので、基地局1のオペレータが介在せずに移動局3の偏波調整を行うことができる。
実施の形態2
この発明の実施の形態2に係る移動局及び基地局について図5を用いて説明する。図5はこの発明の実施の形態2に係る移動局の構成を示す機能ブロック図である。実施の形態2に係る基地局は実施の形態1において説明した基地局と同等の構成を有するものとする。図5において、27は受信機22の出力信号から、下り偏波調整回線5bにより基地局1から送信された信号を検出し、XPDデータを再生する検出器であり、検出器27は再生したXPDデータを表示回路25及び偏波面調整部28へ出力するとともに、下り偏波調整回線5bにおいて搬送波を検出すると交差偏波測定が基地局1で行われていることを示す測定ビジー信号を表示回路25へ出力する。28は移動局3のアンテナ21が通信衛星2との間で送受信する電波の偏波面を調整する偏波面調整部であり、例えば、アンテナ21と送受分波器20との間の経路上において挿入され両端にロータリージョイントを設けた180°ポラライザと、この180°ポラライザを回転駆動する駆動回路とで構成することができる。偏波面調整部28は調整開始信号が入力されて調整待機状態となり、XPDデータが入力されるとXPDデータを所定のしきい値と比較し、大きい場合に偏波面の回転調整を行ない、調整終了信号を表示回路25へ出力する。図5において、図4と同じ符号を付した回路又は部品は、図4におけるそれらの回路又は部品と同一又は相当する回路又は部品とする。
次に実施の形態2に係る基地局1及び移動局3の偏波調整の動作について説明する。移動局3の表示回路25により、基地局1において他の移動局による交差偏波測定が行われているかどうかが表示され、移動局3の操作者はこの表示を視認することができる。この表示は、検出器27から出力される測定ビジー信号により表示されるものである。移動局3の操作者が表示回路25による表示によって基地局1における交差偏波測定が行われていないことを確認し、スイッチ押下やキー入力することによって、調整開始信号が入力される。調整開始信号が入力されると、スイッチ18が接続状態になり、偏波面調整部28が偏波調整の非動作状態から待機状態となる。スイッチ18が接続状態になることにより、測定信号が移動局3から送信され、基地局1でこれを受信し交差偏波識別度の測定が行われ、XPDデータを含む通知信号が基地局1から送信され、この通知信号を移動局3において受信する。
移動局3の検出器27は通知信号を復調してXPDデータを再生し、表示回路25及び偏波面調整部28へ出力する。表示回路25によりXPDデータが表示されるので、この表示を移動局3の操作者が視認することにより、その値によって交差偏波識別度が良好であるか否かがわかる。一方、検出器27から偏波面調整部28へ入力されたXPDデータは、偏波面調整部28において、所定のしきい値と比較判定され、しきい値よりも大きい場合には偏波調整要と判定される。偏波面調整部28は、先に述べたように調整開始信号によって、待機状態となっているが、偏波調整要の判定結果により、偏波調整を実行する。偏波面の回転調整をプリセットされた回転量で行う場合には、偏波面調整部28は、偏波調整要の判定結果によるトリガによって、プリセットされた回転量により偏波面を回転し、調整終了信号を表示回路25へ出力する。また、偏波面の回転調整を入力された回転量で行う場合には、操作パネル等で操作者が入力した回転量が偏波面調整部28にセットされ、偏波調整要の判定結果によるトリガによって、偏波面調整部28はセットされた回転量により偏波面の回転調整を行う。
以上のように、移動局3の操作者は、表示回路25による表示を見て調整開始信号を入力することにより、測定信号の送信を行うことができ、さらに、基地局1で測定し送信されたXPDデータが移動局3で再生され、XPDデータに基づく偏波調整が自動的に行われるので、基地局1のオペレータが介在せずに交差偏波の測定を開始することができ、移動局3での測定信号送信から偏波調整完了までを自動化して行うことができる。
実施の形態3
この発明の実施の形態3に係る移動局及び基地局について図6を用いて説明する。図6はこの発明の実施の形態3に係る移動局の構成を示す機能ブロック図である。実施の形態3に係る基地局は実施の形態1において説明した基地局と同等の構成を有するものとする。図6において、29は受信機22の出力信号から、下り偏波調整回線5bにより基地局1から送信された信号を検出し、XPDデータを再生する検出器であり、検出器29は再生したXPDデータを表示回路25及び偏波面調整部31へ出力するとともに、下り偏波調整回線5bにおいて搬送波を検出すると交差偏波測定が基地局1で行われていることを示す測定ビジー信号を制御回路30へ出力する。30は偏波調整の一連の処理を制御する制御回路であり、31は移動局3のアンテナ21が通信衛星2との間で送受信する電波の偏波面を調整する偏波面調整部であり、例えば、アンテナ21と送受分波器20との間の経路上において挿入され両端にロータリージョイントを設けた180°ポラライザと、この180°ポラライザを回転駆動する駆動回路とで構成することができる。偏波面調整部31は制御回路30からの待機指令が入力されて調整待機状態となり、XPDデータが入力されるとXPDデータを所定のしきい値と比較し、大きい場合に偏波面の回転調整を行ない、調整終了信号を表示回路25へ出力する。図6において、図4と同じ符号を付した回路又は部品は、図4におけるそれらの回路又は部品と同一又は相当する回路又は部品とする。
次に実施の形態3に係る基地局1及び移動局3の偏波調整の動作について説明する。移動局3の操作者は、他の移動局が偏波調整のための測定信号を基地局1へ送信しているかどうかを意識せずに、回線設定時の偏波調整作業を実行する。即ち、表示回路25の表示に関わらず、偏波調整をスイッチ押下やキー入力の手段によって開始し、これに伴って、調整開始信号が制御回路30へ入力される。制御回路30は検出器29から測定ビジー信号が入力されていれば、一旦、調整開始信号をホールドし、測定ビジー信号の入力が無くなると、ホールドしている調整開始信号に基づき、スイッチ18のオン信号と、偏波面調整部31への待機指令を送出する。スイッチ18が接続状態になることにより、測定信号が移動局3から送信され、基地局1でこれを受信し交差偏波識別度の測定が行われ、XPDデータを含む通知信号が基地局1から送信され、この通知信号を移動局3において受信する。
移動局3の検出器29は通知信号を復調してXPDデータを再生し、表示回路25及び偏波面調整部31へ出力する。表示回路25によりXPDデータが表示されるので、この表示を移動局3の操作者が視認することにより、その値によって交差偏波識別度が良好であるか否かがわかる。一方、検出器29から偏波面調整部31へ入力されたXPDデータは、偏波面調整部31において、所定のしきい値と比較判定され、しきい値よりも大きい場合には偏波調整要と判定される。偏波面調整部31は、先に述べたように制御回路30からの待機指令によって待機状態となっているが、偏波調整要の判定結果により、偏波調整を実行する。偏波面の回転調整をプリセットされた回転量で行う場合には、偏波面調整部31は、偏波調整要の判定結果によるトリガによって、プリセットされた回転量により偏波面を回転し、調整終了信号を表示回路25へ出力する。また、偏波面の回転調整を入力された回転量で行う場合には、操作パネル等で操作者が入力した回転量が偏波面調整部31にセットされ、偏波調整要の判定結果によるトリガによって、偏波面調整部31はセットされた回転量により偏波面の回転調整を行う。
以上のように、移動局3の操作者は、他の移動局が偏波調整のための測定信号を送信しているか否かに関わらず、調整開始信号を入力することができ、他の移動局が測定信号を送信しているかどうか自動的に判定し、測定信号の送信を行うことができ、さらに、基地局1で測定し送信されたXPDデータが移動局3で再生され、XPDデータに基づく偏波調整が自動的に行われるので、基地局1のオペレータが介在せずに交差偏波の測定を開始することができ、移動局3での偏波調整作業の開始から偏波調整完了までを自動化して行うことができる。
1 基地局
2 通信衛星
3 移動局
6 偏波調整回線
7、21 アンテナ
12 測定信号検出器
13 交差偏波識別度(XPD)算出手段
14 変調器
16、19 送信機
24、27、29 検出器
26、28、31 偏波面調整部
30 制御回路
2 通信衛星
3 移動局
6 偏波調整回線
7、21 アンテナ
12 測定信号検出器
13 交差偏波識別度(XPD)算出手段
14 変調器
16、19 送信機
24、27、29 検出器
26、28、31 偏波面調整部
30 制御回路
Claims (5)
- 通信衛星を介して移動局との間で電波を送受信するアンテナと、このアンテナにより受信された受信信号から交差偏波測定用の測定信号を検出する測定信号検出器と、この測定信号検出器が検出した上記測定信号の交差偏波識別度を算出する交差偏波識別度算出手段と、この交差偏波識別度算出手段により算出された上記交差偏波識別度が重畳された送信信号を生成する変調器と、上記通信衛星を介して上記移動局へ上記変調器が生成した送信信号を送信する送信機とを備えたことを特徴とする基地局。
- 通信衛星を介して基地局との間で電波を送受信するアンテナと、上記基地局へ交差偏波測定用の測定信号を送信する送信機と、上記アンテナにより送受信する電波の偏波面を調整する偏波面調整部と、上記アンテナにより受信した受信信号から上記基地局における交差偏波測定がビジー状態であるか否かを検出する検出器とを備えたことを特徴とする移動局。
- 上記検出器は、さらに、上記アンテナにより受信した受信信号から上記測定信号に基づき上記基地局が算出した交差偏波識別度を再生することを特徴とする請求項2に記載の移動局。
- 上記送信機は、入力される調整開始信号に基づいて上記測定信号を送信し、上記偏波面調整部は、上記検出器により再生された上記交差偏波識別度に基づいて偏波面調整を行うことを特徴とする請求項3に記載の移動局。
- 請求項3に記載の移動局において、さらに、偏波面調整の制御を行う制御回路を備え、上記制御回路は、調整開始信号が入力されると、上記検出器による検出の結果、交差偏波測定がビジー状態でない場合に、上記送信機から上記測定信号を送信するよう指令し、かつ上記偏波面調整部へ上記検出器により再生した交差偏波識別度に基づく偏波面調整を行うよう指令することを特徴とする移動局。
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ID=41076306
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP2009194701A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012004876A (ja) * | 2010-06-17 | 2012-01-05 | Nec Corp | 両偏波伝送方式の通信装置及び通信方法 |
JP2012175217A (ja) * | 2011-02-18 | 2012-09-10 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 衛星通信回線制御システムおよび衛星通信回線制御方法 |
-
2008
- 2008-02-15 JP JP2008034459A patent/JP2009194701A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012004876A (ja) * | 2010-06-17 | 2012-01-05 | Nec Corp | 両偏波伝送方式の通信装置及び通信方法 |
JP2012175217A (ja) * | 2011-02-18 | 2012-09-10 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 衛星通信回線制御システムおよび衛星通信回線制御方法 |
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