JP2004040266A - デジタル無線伝送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】移動中継時や天候の変化によって生じる受信状況の変化に対しても、安定した伝送を実現できるデジタル無線伝送装置の実現を目的とする。
【解決手段】複数の変調方式を備えているデジタル無線伝送装置において、受信装置に、該受信装置でのＣ／Ｎなどの受信状況から安定したデータ伝送を行うのに適切な変調方式を判定する手段と、その判定結果を送信装置へ伝送する無線手段を設け、送信装置に、受信装置から伝送される判定結果を受信する無線手段と、受信した当該判定結果に基づき送信装置の変調方式を適切な変調方式に変更する手段を設けたデジタル無線伝送装置である。
【選択図】 図１
【解決手段】複数の変調方式を備えているデジタル無線伝送装置において、受信装置に、該受信装置でのＣ／Ｎなどの受信状況から安定したデータ伝送を行うのに適切な変調方式を判定する手段と、その判定結果を送信装置へ伝送する無線手段を設け、送信装置に、受信装置から伝送される判定結果を受信する無線手段と、受信した当該判定結果に基づき送信装置の変調方式を適切な変調方式に変更する手段を設けたデジタル無線伝送装置である。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の変調方式を備えたデジタル無線伝送装置に係り、特にＦＰＵ（Ｆｉｅｌｄ Ｐｉｃｋ−ｕｐ Ｕｎｉｔ）装置のように様々な無線回線で使用され、その受信状況に応じた変調方式で運用されるデジタル無線伝送装置およびシステムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、地上波放送のデジタル化に伴い、種々のデジタル無線伝送装置が用いられるようになっているが、特に、ＦＰＵ装置のように様々な伝送路で運用されるデジタル無線伝送装置では、受信状況に応じて安定した伝送を可能にするため、複数の変調方式を備えている場合が多い。
ＦＰＵ装置は主に移動中継に用いられるため、マルチパスやフェージングなど無線伝送路の特性変動が生じ、受信状況は刻々と変化する。よってＦＰＵ装置を運用する際には、通常、放送（Ｏｎ Ａｉｒ）までに事前にフィールドテストを繰り返し行い、各変調方式での受信状況を調べ、変調方式を選択している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記移動中継のフィールドテストを行う際、ある変調方式において受信不可能な地点があった場合、より雑音耐力の高い変調方式に変更し、中継車を再度その地点を通過させて受信状況の確認をする作業を、受信が可能になるまで繰り返さねばならない。従って、作業者は非常に大変な労力と作業時間を強いられ、番組製作費の上昇の原因となる。
また、上記フィールドテストをしても、放送本番時に天候の変化などにより、受信状況が悪化する可能性があるため、受信基地の作業者は常に受信画像を監視しており、変調方式を変更する必要が出てきた場合、中継車の作業者に連絡を取り、変調方式の変更操作をしなければならず、放送番組製作上大きな支障をきたす場合がある。
本発明はこれらの欠点を除去し、移動中継時や天候の変化によって生じる受信状況の変化に対しても、安定した伝送を実現できるデジタル無線伝送装置の実現を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するため、複数の変調方式を備えているデジタル無線伝送装置において、受信装置に、受信状況に応じて安定したデータ伝送を行うのに適切な変調方式を判定し、その結果を送信装置へ伝送する手段を設け、自動的に適切な変調方式に変更させるデジタル無線伝送装置である。
また、送信装置に、受信装置から伝送される判定結果を受信し、当該送信装置の変調方式を対応する適切な変調方式に変更する手段を設けたデジタル無線伝送装置である。
また、受信装置から送信装置へのデータ伝送を行う回線を設け、受信装置から伝送される判定結果を当該回線を通じて送信装置へ伝送するデジタル無線伝送装置である。
また、複数の変調方式を備えているデジタル無線伝送装置において、受信装置に、該受信装置でのＣ／Ｎなどの受信状況から安定したデータ伝送を行うのに適切な変調方式を判定する手段と、その判定結果を送信装置へ伝送する無線手段を設け、送信装置に、受信装置から伝送される判定結果を受信する無線手段と、受信した当該判定結果に基づき送信装置の変調方式を適切な変調方式に変更する手段を設けたデジタル無線伝送装置である。
その結果、受信状況の変化に対して安定した伝送が可能となるので、中継プランも立てやすくなり、作業者の負担の軽減、番組製作費の削減を実現できるようになる。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例のブロック構成について、図１を用いて、詳細に説明する。図１は、本発明に係るＦＰＵ装置を用いた中継システムの一実施形態を示すものであり、中継車１から受信基地７への移動中継を行うものとする。
中継車１では、カメラ、マイクなどの放送機器２から映像、音声信号をＦＰＵ送信機３に入力する。ＦＰＵ送信機３では入力信号の変調処理を行い、変調波を生成し、ＲＦ信号に周波数変換して、送信アンテナ４に出力する。送信アンテナ４は、ＲＦ信号を受信基地７に向けてＦＰＵ中継波として出力する。
また、無線機５は受信基地７からの無線機電波を受信し、データ信号を送信ＦＰＵ操作盤６へ出力する。送信ＦＰＵ操作盤６は、入力したデータ信号によって変調方式を解読し、ＦＰＵ装置の変調方式を指定する変調モード信号をＦＰＵ送信装置３に出力する。
受信基地７では、ＦＰＵ中継波を受信アンテナ８で受信し、ＲＦ信号をＦＰＵ受信機９に出力する。ＦＰＵ受信機９はＲＦ信号から周波数変換し、変調波の復調処理を行い、映像、音声信号をモニタ、スピーカなどの放送機器１０に出力する。
【０００６】
また、ＦＰＵ受信機９は復調処理時に検出したＣ／Ｎ比を、Ｃ／Ｎ表示信号として受信ＦＰＵ操作盤１１に出力する。受信ＦＰＵ操作盤１１は、Ｃ／Ｎ表示信号で示されたＣ／Ｎ比において、安定に、かつ、可能な限り高品位な映像、音声を伝送できる変調方式の判断を行い、その結果選択した変調方式を変調モード信号としてＦＰＵ受信機９へ出力する。また同時に、選択した変調方式をデジタルデータに変換し、データ信号として無線機１２ヘ出力する。無線機１２は、データ信号を無線機電波に変換し、中継車１に向け送信する。
上記のように、無線機を用いて受信基地から中継車へのデータ伝送を行う回線を設け、受信状況を監視し、適切な変調方式を判定し、その結果を当該回線を通じて伝送するように制御することにより、自動的にＦＰＵ装置の変調方式を変更することが可能となる。
以上のような構成と制御により、移動中継時や天候の変化によって生じる受信状況の変化に対しても、安定した伝送を実現できる。
【０００７】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、フィールドテスト時において、映像や音声が途切れる時間を短縮することにより作業効率の向上が期待でき、また、変調モード信号を監視することにより、中継コース全体の受信状況が容易に把握できることで、中継車のテスト走行回数や番組製作費の縮小が可能となり、また放送本番時において、天候の変化等による受信状況の変化にも対応可能な、デジタル無線伝送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のデジタル無線伝送装置の一実施例を示すブロック図
【符号の説明】
１：中継車、２：放送機器、３：ＦＰＵ送信機、４：送信アンテナ、 ５：無線機、６：送信ＦＰＵ操作盤、７：受信基地、８：受信アンテナ、９：ＦＰＵ受信機、 １０：放送機器、１１：受信ＦＰＵ操作盤、 １２：無線機。
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の変調方式を備えたデジタル無線伝送装置に係り、特にＦＰＵ（Ｆｉｅｌｄ Ｐｉｃｋ−ｕｐ Ｕｎｉｔ）装置のように様々な無線回線で使用され、その受信状況に応じた変調方式で運用されるデジタル無線伝送装置およびシステムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、地上波放送のデジタル化に伴い、種々のデジタル無線伝送装置が用いられるようになっているが、特に、ＦＰＵ装置のように様々な伝送路で運用されるデジタル無線伝送装置では、受信状況に応じて安定した伝送を可能にするため、複数の変調方式を備えている場合が多い。
ＦＰＵ装置は主に移動中継に用いられるため、マルチパスやフェージングなど無線伝送路の特性変動が生じ、受信状況は刻々と変化する。よってＦＰＵ装置を運用する際には、通常、放送（Ｏｎ Ａｉｒ）までに事前にフィールドテストを繰り返し行い、各変調方式での受信状況を調べ、変調方式を選択している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記移動中継のフィールドテストを行う際、ある変調方式において受信不可能な地点があった場合、より雑音耐力の高い変調方式に変更し、中継車を再度その地点を通過させて受信状況の確認をする作業を、受信が可能になるまで繰り返さねばならない。従って、作業者は非常に大変な労力と作業時間を強いられ、番組製作費の上昇の原因となる。
また、上記フィールドテストをしても、放送本番時に天候の変化などにより、受信状況が悪化する可能性があるため、受信基地の作業者は常に受信画像を監視しており、変調方式を変更する必要が出てきた場合、中継車の作業者に連絡を取り、変調方式の変更操作をしなければならず、放送番組製作上大きな支障をきたす場合がある。
本発明はこれらの欠点を除去し、移動中継時や天候の変化によって生じる受信状況の変化に対しても、安定した伝送を実現できるデジタル無線伝送装置の実現を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するため、複数の変調方式を備えているデジタル無線伝送装置において、受信装置に、受信状況に応じて安定したデータ伝送を行うのに適切な変調方式を判定し、その結果を送信装置へ伝送する手段を設け、自動的に適切な変調方式に変更させるデジタル無線伝送装置である。
また、送信装置に、受信装置から伝送される判定結果を受信し、当該送信装置の変調方式を対応する適切な変調方式に変更する手段を設けたデジタル無線伝送装置である。
また、受信装置から送信装置へのデータ伝送を行う回線を設け、受信装置から伝送される判定結果を当該回線を通じて送信装置へ伝送するデジタル無線伝送装置である。
また、複数の変調方式を備えているデジタル無線伝送装置において、受信装置に、該受信装置でのＣ／Ｎなどの受信状況から安定したデータ伝送を行うのに適切な変調方式を判定する手段と、その判定結果を送信装置へ伝送する無線手段を設け、送信装置に、受信装置から伝送される判定結果を受信する無線手段と、受信した当該判定結果に基づき送信装置の変調方式を適切な変調方式に変更する手段を設けたデジタル無線伝送装置である。
その結果、受信状況の変化に対して安定した伝送が可能となるので、中継プランも立てやすくなり、作業者の負担の軽減、番組製作費の削減を実現できるようになる。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例のブロック構成について、図１を用いて、詳細に説明する。図１は、本発明に係るＦＰＵ装置を用いた中継システムの一実施形態を示すものであり、中継車１から受信基地７への移動中継を行うものとする。
中継車１では、カメラ、マイクなどの放送機器２から映像、音声信号をＦＰＵ送信機３に入力する。ＦＰＵ送信機３では入力信号の変調処理を行い、変調波を生成し、ＲＦ信号に周波数変換して、送信アンテナ４に出力する。送信アンテナ４は、ＲＦ信号を受信基地７に向けてＦＰＵ中継波として出力する。
また、無線機５は受信基地７からの無線機電波を受信し、データ信号を送信ＦＰＵ操作盤６へ出力する。送信ＦＰＵ操作盤６は、入力したデータ信号によって変調方式を解読し、ＦＰＵ装置の変調方式を指定する変調モード信号をＦＰＵ送信装置３に出力する。
受信基地７では、ＦＰＵ中継波を受信アンテナ８で受信し、ＲＦ信号をＦＰＵ受信機９に出力する。ＦＰＵ受信機９はＲＦ信号から周波数変換し、変調波の復調処理を行い、映像、音声信号をモニタ、スピーカなどの放送機器１０に出力する。
【０００６】
また、ＦＰＵ受信機９は復調処理時に検出したＣ／Ｎ比を、Ｃ／Ｎ表示信号として受信ＦＰＵ操作盤１１に出力する。受信ＦＰＵ操作盤１１は、Ｃ／Ｎ表示信号で示されたＣ／Ｎ比において、安定に、かつ、可能な限り高品位な映像、音声を伝送できる変調方式の判断を行い、その結果選択した変調方式を変調モード信号としてＦＰＵ受信機９へ出力する。また同時に、選択した変調方式をデジタルデータに変換し、データ信号として無線機１２ヘ出力する。無線機１２は、データ信号を無線機電波に変換し、中継車１に向け送信する。
上記のように、無線機を用いて受信基地から中継車へのデータ伝送を行う回線を設け、受信状況を監視し、適切な変調方式を判定し、その結果を当該回線を通じて伝送するように制御することにより、自動的にＦＰＵ装置の変調方式を変更することが可能となる。
以上のような構成と制御により、移動中継時や天候の変化によって生じる受信状況の変化に対しても、安定した伝送を実現できる。
【０００７】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、フィールドテスト時において、映像や音声が途切れる時間を短縮することにより作業効率の向上が期待でき、また、変調モード信号を監視することにより、中継コース全体の受信状況が容易に把握できることで、中継車のテスト走行回数や番組製作費の縮小が可能となり、また放送本番時において、天候の変化等による受信状況の変化にも対応可能な、デジタル無線伝送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のデジタル無線伝送装置の一実施例を示すブロック図
【符号の説明】
１：中継車、２：放送機器、３：ＦＰＵ送信機、４：送信アンテナ、 ５：無線機、６：送信ＦＰＵ操作盤、７：受信基地、８：受信アンテナ、９：ＦＰＵ受信機、 １０：放送機器、１１：受信ＦＰＵ操作盤、 １２：無線機。
Claims (4)
- 複数の変調方式を備えているデジタル無線伝送装置において、受信装置に、受信状況に応じて安定したデータ伝送を行うのに適切な変調方式を判定し、その結果を送信装置へ伝送する手段を設け、自動的に適切な変調方式に変更させることを特徴とするデジタル無線伝送装置。
- 請求項１において、上記送信装置に、上記受信装置から伝送される判定結果を受信し、当該送信装置の変調方式を対応する適切な変調方式に変更する手段を設けたことを特徴とするデジタル無線伝送装置。
- 請求項１または２において、上記受信装置から上記送信装置へのデータ伝送を行う回線を設け、上記受信装置から伝送される判定結果を上記回線を通じて送信装置へ伝送することを特徴とするデジタル無線伝送装置。
- 複数の変調方式を備えているデジタル無線伝送装置において、受信装置に、該受信装置でのＣ／Ｎなどの受信状況から安定したデータ伝送を行うのに適切な変調方式を判定する手段と、その判定結果を送信装置へ伝送する無線手段を設け、上記送信装置に、上記受信装置から伝送される判定結果を受信する無線手段と、受信した当該判定結果に基づき上記送信装置の変調方式を適切な変調方式に変更する手段を設けたことを特徴とするデジタル無線伝送装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002191538A JP2004040266A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | デジタル無線伝送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002191538A JP2004040266A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | デジタル無線伝送装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004040266A true JP2004040266A (ja) | 2004-02-05 |
Family
ID=31701074
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002191538A Pending JP2004040266A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | デジタル無線伝送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004040266A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008258940A (ja) * | 2007-04-05 | 2008-10-23 | Hitachi Kokusai Electric Inc | デジタル放送装置 |
| JP2010109576A (ja) * | 2008-10-29 | 2010-05-13 | Nec Corp | Ｆｐｕ中継システム、送信機、受信機および受信ステータス画面提示方法 |
-
2002
- 2002-06-28 JP JP2002191538A patent/JP2004040266A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008258940A (ja) * | 2007-04-05 | 2008-10-23 | Hitachi Kokusai Electric Inc | デジタル放送装置 |
| JP2010109576A (ja) * | 2008-10-29 | 2010-05-13 | Nec Corp | Ｆｐｕ中継システム、送信機、受信機および受信ステータス画面提示方法 |
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