JP2001267581A - 半導体装置、液晶表示装置、半導体装置の製造方法および液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置、液晶表示装置、半導体装置の製造方法および液晶表示装置の製造方法

Info

Publication number
JP2001267581A
JP2001267581A JP2000080007A JP2000080007A JP2001267581A JP 2001267581 A JP2001267581 A JP 2001267581A JP 2000080007 A JP2000080007 A JP 2000080007A JP 2000080007 A JP2000080007 A JP 2000080007A JP 2001267581 A JP2001267581 A JP 2001267581A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive line
region
film
conductive
insulating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000080007A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kubota
健 久保田
Norikazu Komatsu
紀和 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2000080007A priority Critical patent/JP2001267581A/ja
Publication of JP2001267581A publication Critical patent/JP2001267581A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 断線などの欠陥部を容易に修復することが可
能な半導体装置を提供する。 【解決手段】 半導体装置は、基板上に形成され、チャ
ネル領域と、そのチャネル領域に隣接する導電領域3a
と含むトップゲート型の薄膜型半導体電界効果トランジ
スタ36と、薄膜電界効果トランジスタの上に形成さ
れ、上部表面を有し、導電領域3aの表面を露出させる
コンタクトホール11aが形成されている絶縁膜10
と、絶縁膜の上部表面上において薄膜電界効果トランジ
スタの導電領域3aと平面的に重ならない領域に形成さ
れた導電線12aと、導電領域3aと電気的に接続さ
れ、コンタクトホール11aの内部から絶縁膜の上部表
面における導電線12aに隣接する領域にまで延在し、
導電線12aと電気的に接続された接続導電線48とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置およ
びその製造方法ならびに液晶表示装置およびその製造方
法に関し、より特定的には、ソース配線の断線などの不
良を容易に救済することが可能な半導体装置およびその
製造方法、液晶表示装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置の一種として、ポリ
シリコン薄膜電界効果トランジスタを用いた液晶表示装
置の開発が進んできている。このポリシリコン薄膜電界
効果トランジスタを用いた液晶表示装置は、従来のアモ
ルファスシリコン薄膜電界効果トランジスタを用いた液
晶表示装置と比較して、以下のような利点を有してい
る。すなわち、第1の利点として、ポリシリコン薄膜電
界効果トランジスタを用いた液晶表示装置は高精細な表
示画面を実現できる。また、第2の利点として、基板上
に駆動回路と表示画素とを一体形成できるので、駆動回
路を別の回路基板上などに準備して後から液晶の表示部
と駆動回路とを接続する場合より、液晶表示装置の製造
工程を簡略化できる。さらに、このように製造工程が簡
略化できるので、結果的に液晶表示装置の低コスト化が
可能である。また、レーザ結晶化技術を応用した低温ポ
リシリコン技術は低コスト化に有利であるとともに、基
板として大型化が容易なガラス基板を使用することがで
きる。このため、このレーザ結晶化技術を利用したポリ
シリコン薄膜電界効果トランジスタを用いた液晶表示装
置の開発が盛んに行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなポリシリ
コン薄膜電界効果トランジスタを用いた液晶表示装置と
しては、たとえば図24および25に示したような液晶
表示装置が挙げられる。図24は、本発明の基礎となる
技術としての液晶表示装置の表示画素領域を示す平面模
式図であり、図25は、図24に示した線分400−4
00における断面模式図である。図24および25を参
照して、液晶表示装置を説明する。
【0004】図24および25を参照して、液晶表示装
置の表示画素領域においては、画素用薄膜電界効果トラ
ンジスタ136と容量137とが形成されている。ま
た、図示していないが、基板101上の駆動回路領域に
おいてはp型およびn型の薄膜電界効果トランジスタが
形成され、これらの薄膜電界効果トランジスタは駆動回
路の一部を構成している。
【0005】液晶表示装置の表示画素領域においては、
ガラス基板101上に下地膜102が形成されている。
下地膜102はシリコン窒化膜およびシリコン酸化膜の
2層膜からなる。この下地膜102上には画素用薄膜電
界効果トランジスタ136のソース/ドレイン領域とし
てのn+型不純物領域103a〜103c、n-型不純物
領域104a〜104dとチャネル領域106a、10
6bとが同一レイヤの半導体膜としてのポリシリコン膜
により形成されている。このポリシリコン膜上にゲート
絶縁膜として作用する絶縁膜107が形成されている。
ゲート絶縁膜膜107上のチャネル領域106a、10
6b上に位置する領域にはゲート電極108aが形成さ
れている。このゲート電極108a、ゲート絶縁膜とし
て作用する絶縁膜107、ソース/ドレイン領域として
のn+型不純物領域103a〜103c、n-型不純物領
域104a〜104dおよびチャネル領域106a、1
06bから画素用薄膜電界効果トランジスタ136が構
成されている。
【0006】また、下地膜102上には、画素用薄膜電
界効果トランジスタ136と間隔を隔てて隣接するよう
に容量137の下電極109が形成されている。この下
電極109上には誘電体膜として作用する絶縁膜107
が形成されている。この絶縁膜107上において、下電
極109上に位置する領域には上電極108bが形成さ
れている。この上電極108bと誘電体膜としての絶縁
膜107と下電極109とから容量137が構成され
る。この画素用薄膜電界効果トランジスタ136と容量
137との上に層間絶縁膜110が形成されている。こ
の層間絶縁膜110においては、n+型不純物領域10
3a、103cと下電極109との上に位置する領域に
コンタクトホール111a〜111cが形成されてい
る。なお、コンタクトホール111cは容量137の上
電極108bの平面外形における凹部140を介して層
間絶縁膜110の上部表面から下電極109にまで到達
するように形成されている。
【0007】コンタクトホール111aの内部から層間
絶縁膜110の上部表面上にまで延在するように、n+
型不純物領域103aと電気的に接続されたソース配線
112aが形成されている。また、コンタクトホール1
11b、111cの内部から層間絶縁膜110の上部表
面上にまで延在し、n+型不純物領域103cと下電極
109とを電気的に接続するメタル配線112bが形成
されている。ソース配線112aとメタル配線112b
との上には平坦化膜113が形成されている。平坦化膜
113においては、コンタクトホール111c上に位置
する領域にコンタクトホール114が形成されている。
【0008】コンタクトホール114の内部から平坦化
膜113の上部表面上にまで延在するように透明性導電
体膜からなる画素電極115が形成されている。画素電
極115上には配向膜116aが形成されている。
【0009】画素用薄膜電界効果トランジスタ136と
容量137とが形成されたガラス基板101に対向する
ように上ガラス基板117が配置されている。上ガラス
基板117のガラス基板101に対向する面上にはカラ
ーフィルタ118が形成されている。カラーフィルタ1
18のガラス基板101に対向する面上には対向電極1
19が形成されている。対向電極119のガラス基板1
01に対向する面上には配向膜116bが形成されてい
る。そして、配向膜116a、116b間の領域には液
晶120が注入され封止されている。
【0010】次に、図24および25に示した液晶表示
装置の製造方法を簡単に説明する。図24および25を
参照して、まずガラス基板101上にPECVD(Plas
ma Enhanced Chemical Vapor Deposition)によって下
地膜102を形成する。下地膜102としては上述のよ
うにシリコン窒化膜およびシリコン酸化膜の2層膜を用
いることができる。この下地膜102上にアモルファス
シリコン膜を形成する。エキシマレーザを用いてアモル
ファスシリコン膜をアニールすることにより、画素用薄
膜電界効果トランジスタ136のソース/ドレイン領域
およびチャネル領域106a,106bと下電極109
とになるべきポリシリコン膜を形成する。この後、形成
されたポリシリコン膜上にレジスト膜を形成する。この
レジスト膜をマスクとして、ドライエッチングによりn
+型不純物領域103a〜103c、n-型不純物領域1
04a〜104dおよびチャネル領域106a、106
bとなるべきポリシリコン膜および下電極109となる
べきポリシリコン膜を形成する。その後レジスト膜を除
去する。
【0011】次に、容量137の下電極109となるべ
きポリシリコン膜にn型の導電性不純物を注入する。こ
のようにして下電極109が形成される。次に、ゲート
絶縁膜および容量137の誘電体膜となる絶縁膜107
を形成する。この絶縁膜107としては、たとえばTE
OS(Tetra Etyle Ortho Silicate)を原料ガスとして
用いたPECVD(以下、TEOS PECVDとい
う)を用いて形成したシリコン酸化膜を用いることがで
きる。この絶縁膜107上にスパッタリング法を用いて
クロム膜を形成する。このクロム膜上にレジスト膜を形
成する。このとき、表示画素領域における画素用薄膜電
界効果トランジスタ136が形成されるべき領域上を覆
うように第1のレジスト膜を形成する。そして、この第
1のレジスト膜から間隔を隔てて、かつ下電極109が
形成されている領域上を覆うように第2のレジスト膜を
形成する。そしてこれらの第1および第2のレジスト膜
をマスクとしてクロム膜の一部をエッチングにより除去
することにより、図26に示した領域147a、147
bにそれぞれクロム膜を残存させる。なお、図26は、
図24に示した液晶表示装置の製造工程を説明するため
の平面模式図であり、図24に示した領域500を示し
ている。このとき、図示していないが駆動回路領域にお
いてはp型薄膜電界効果トランジスタのゲート電極がこ
のエッチング工程によって形成されている。そして、こ
のp型薄膜電界効果トランジスタについては、このエッ
チング工程によって形成されたゲート電極をマスクとし
てp型の導電性不純物を所定の領域に注入する。このよ
うにしてp型薄膜電界効果トランジスタのソース/ドレ
イン領域を形成する。そして、このp型の導電性不純物
を注入する際には、領域147a、147bに残存させ
たクロム膜はこれらのp型の導電性不純物が画素用薄膜
電界効果トランジスタ136および容量137が形成さ
れるべき領域に注入されることを防止する保護膜として
作用する。
【0012】この後、領域147a、147bに残存さ
せたクロム膜上に再度レジスト膜を形成する。このレジ
スト膜は、ゲート電極108aが形成されるべき領域お
よび容量137の上電極108bが形成されるべき領域
上に形成される。そして、これらのレジスト膜をマスク
としてクロム膜をエッチングにより部分的に除去するこ
とにより、ゲート電極108aおよび上電極108bを
形成する。このとき、図26を参照して、ゲート電極1
08aと上電極108bとの間に位置する領域のクロム
膜は、領域147a、147bにクロム膜を残存させた
1回目のエッチング工程と、ゲート電極108a、上電
極108bを形成するための2回目のエッチング工程と
いう2回のエッチング工程を受けている。このため、ゲ
ート電極108aと上電極108bとがエッチング不良
などによって短絡するといった問題の発生確率を低減す
ることができる。
【0013】その後、n型の導電性不純物を所定の領域
に注入することにより、n+型不純物領域103a〜1
03c、n-型不純物領域104a〜104dを形成す
る。ここで、n型の導電性不純物としてはたとえばリン
を用いることができ、p型の導電性不純物としてはたと
えばボロンイオンを用いることができる。このようにし
て、画素用薄膜電界効果トランジスタ136と容量13
7とを形成する。
【0014】次に、ゲート電極108aおよび上電極1
08bの上に層間絶縁膜110を形成する。この層間絶
縁膜110として、たとえばTEOS PECVDを用
いて形成されたシリコン酸化膜を用いることができる。
層間絶縁膜110の膜厚は500nmとする。この後、
加熱温度を400℃とした活性化アニールを行なう。層
間絶縁膜110上にレジスト膜を形成する。このレジス
ト膜をマスクとして、層間絶縁膜110と絶縁膜107
との一部をエッチングにより除去することにより、コン
タクトホール111a〜111cを形成する。その後レ
ジスト膜を除去する。コンタクトホール111a〜11
1cの内部と層間絶縁膜110の上部表面上とにクロム
膜を形成する。このクロム膜の膜厚は100nmとす
る。クロム膜上にスパッタリング法を用いてアルミニウ
ム系の合金膜を形成する。このアルミニウム系の合金膜
の膜厚は400nmとする。このアルミニウム系の合金
膜上にレジスト膜を形成する。このレジスト膜をマスク
として、アルミニウム系の合金膜とクロム膜とをエッチ
ングにより除去することにより、ソース配線112a、
メタル配線112bを形成する。その後レジスト膜を除
去する。このソース配線112aとメタル配線112b
とは上述のクロム膜とアルミニウム系の合金膜とからな
る。
【0015】その後、水素プラズマを用いてチャネル領
域106a、106bの水素化を行なうことにより、画
素用薄膜電界効果トランジスタ136の特性の向上およ
び安定化を図る。そして、ソース配線112aとメタル
配線112bと上に平坦化膜113を形成する。平坦化
膜113上にレジスト膜を形成する。このレジスト膜を
マスクとして用いて平坦化膜113の一部をエッチング
により除去することによりコンタクトホール114を形
成する。レジスト膜をその後除去する。コンタクトホー
ル114の内部から平坦化膜113の上部表面上にまで
透明性導電体膜を形成する。この透明性導電体膜として
は、たとえばITO(錫添加酸化インジウム)を用いる
ことができる。この透明性導電体膜上にレジスト膜を形
成する。このレジスト膜をマスクとして透明性導電体膜
を部分的にエッチングにより部分的に除去することによ
り、画素電極115を形成する。その後レジスト膜を除
去する。画素電極115上に配向膜116aを形成す
る。
【0016】さらに、カラーフィルタ118、対向電極
119および配向膜116bが形成された上ガラス基板
117を準備する。この上ガラス基板117とガラス基
板101とを対向するように配置して固定する。そし
て、このガラス基板101と上ガラス基板117との間
(配向膜116aと配向膜116bとの間)に液晶12
0を注入、封止することによって、図24および25に
示したような液晶表示装置を得ることができる。
【0017】ここで、図24および25に示したような
液晶表示装置においては、その製造工程において、ガラ
ス基板1上に存在する異物などが原因となって欠陥があ
る確率で発生する。たとえば、この異物が原因となっ
て、ソース配線112aとゲート電極108aとの間に
位置する層間絶縁膜110の領域において欠陥が発生す
ると、このソース配線112aとゲート電極108aと
が短絡する場合がある。また、ゲート電極108aを形
成するためのエッチング工程において、レジスト膜に上
記のような異物に起因するパターン不良が発生している
場合、図27に示すようにゲート電極108aを構成す
るクロム膜がコンタクトホール111aの形成されるべ
き領域にまで延在するように残存することにより、エッ
チング残部132が形成される場合がある。図27は、
本発明の基礎となった液晶表示装置における問題点を説
明するための平面模式図である。この場合、コンタクト
ホール111aを介してソース配線112aとゲート電
極108aとが短絡することになる。上述した製造工程
においては、ゲート電極108aと上電極108bとの
間に位置するクロム膜は合計2回のエッチングを受ける
ため、ゲート電極108aと上電極108bとの分離は
確実に行なわれるが、コンタクトホール111aが形成
されるべき領域(n+型不純物領域103a上に位置す
る領域)に存在するクロム膜については1回しかエッチ
ング工程を受けていない。このため、上記のような異物
に起因するレジスト膜のパターン不良が発生した場合、
上述のようにゲート電極108aとソース配線112a
との短絡が発生する場合があった。また、ソース配線1
12aを形成する場合、上記異物に起因してソース配線
112aが断線する場合があった。
【0018】従来のアモルファスシリコン薄膜電界効果
トランジスタを用いた液晶表示装置では、上記のような
配線間の短絡やソース配線112aの断線などについて
は以下のようにして修復作業が行なわれていた。たとえ
ば、ソース配線が断線した場合、表示画素領域の外部に
形成したリペア配線に断線したソース配線を接続する。
このようにすれば、このリペア配線を経由して断線部よ
り先に位置するソース配線に信号を送ることができる。
この結果、ソース配線の断線部以外の領域については、
画素の薄膜電界効果トランジスタを正常に動作させるこ
とができるので、液晶表示装置が上記断線に起因して不
良品となることを防止できる。また、配線間、たとえば
ソース配線112aとゲート電極108aとの間におい
て短絡が発生したような場合、まず短絡が発生した部分
のソース配線を切断して短絡発生部を孤立させる。次
に、上記切断工程によって発生したソース配線の断線に
対して、上述のリペア配線を用いた修復と同様の作業を
行なうことにより、液晶表示装置が不良品となることを
防止していた。
【0019】しかし、上述のようにポリシリコン薄膜電
界効果トランジスタを用いた液晶表示装置は1つのガラ
ス基板上に表示画素領域と駆動回路領域とが形成された
駆動回路一体型の液晶表示装置として構成される。そし
て、その駆動方式として主に点順次駆動が用いられる。
このため、書込時間などの条件から考えてその駆動能力
に大きな余裕はない。そのため、上述のようにリペア配
線を用いてソース配線の断線に対する修復を行なうと、
配線容量の大きなリペア配線を経由して信号をソース配
線に伝送することになるので、信号に遅延が発生する。
この結果、このような信号の遅延に起因して液晶表示装
置の表示が不均一になるなど、液晶表示装置の表示特性
が劣化することになる。その結果、上記のような不良の
発生した液晶表示装置を救済することができないため、
液晶表示装置の製造歩留りが低下することになってい
た。
【0020】このように、ポリシリコン薄膜電界効果ト
ランジスタを用いた駆動回路一体型の液晶表示装置に対
しては、従来のアモルファスシリコン薄膜電界効果トラ
ンジスタを用いた液晶表示装置において利用可能であっ
た欠陥部の救済方法を適用することが困難である。この
ため、ポリシリコン薄膜電界効果トランジスタを用いた
駆動回路一体型の液晶表示装置では、上記のような配線
間の短絡やソース配線の断線がそのまま製品歩留りの低
下を招いていた。このため、ポリシリコン薄膜電界効果
トランジスタを用いた液晶表示装置では、駆動回路一体
型とできることによる低コスト化は可能である一方、上
記のような欠陥の救済が困難であるため歩留りが低下す
ることによる製造コストの増大が大きな問題となってい
た。
【0021】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、この発明の1つの目的は、
配線間の短絡や断線などの欠陥を容易に救済することが
可能な半導体装置およびその製造方法を提供することで
ある。
【0022】この発明のもう1つの目的は、配線間の短
絡や断線などの欠陥の救済を容易に行なうことが可能な
液晶表示装置およびその製造方法を提供することであ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明の一の局面にお
ける半導体装置は、薄膜電界効果トランジスタと絶縁膜
と導電線と接続導電線とを備える。薄膜電界効果トラン
ジスタは基板上に形成され、チャネル領域と、そのチャ
ネル領域に隣接する導電領域とを含むトップゲート型の
薄膜電界効果トランジスタである。絶縁膜は薄膜電界効
果トランジスタの上に形成され、上部表面を有し、導電
領域の表面を露出させるコンタクトホールが形成されて
いる。導電線は絶縁膜の上部表面上において、薄膜電界
効果トランジスタの導電領域と平面的に重ならない領域
に形成されている。接続導電線は導電領域と電気的に接
続され、コンタクトホールの内部から絶縁膜の上部表面
における導電線に隣接する領域にまで延在し、導電線と
電気的に接続されている(請求項1)。
【0024】このようにすれば、この薄膜電界効果トラ
ンジスタにおいて短絡などの不良が発生した場合、絶縁
膜の上部表面上に位置する接続導電線の部分をレーザ照
射などによって切断することにより、導電線と薄膜電界
効果トランジスタとの電気的接続を容易に切断すること
ができる。このため、薄膜電界効果トランジスタにおい
て欠陥が発生した場合、その欠陥が発生した薄膜電界効
果トランジスタが同電線に接続されていることに起因し
て導電線において所定の信号を伝送することができない
などの不良を、レーザ照射などの事後的な手段で容易に
修復できる。
【0025】上記一の局面における半導体装置では、接
続導電線は、絶縁膜の上部表面上において薄膜電界効果
トランジスタの位置する領域と平面的に重ならない領域
に位置する被切断部分を含むことが好ましい(請求項
2)。
【0026】このように、事後的にレーザ照射などによ
って切断されるべき被切断部分を、薄膜電界効果トラン
ジスタの位置する領域と平面的に重ならない領域、つま
り薄膜電界効果トランジスタとは平面的にずれた位置に
形成すれば、上記のようなレーザ照射によって薄膜電界
効果トランジスタがダメージを受けるといった問題の発
生を防止できる。
【0027】この発明の他の局面における半導体装置
は、トップゲート型の薄膜電界効果トランジスタと絶縁
膜と導電線とバイパス導電線と第1および第2のバイパ
ス接続導電線とを備える。薄膜電界効果トランジスタは
基板上に形成され、チャネル領域とそのチャネル領域に
隣接する導電領域とを含む。絶縁膜は薄膜電界効果トラ
ンジスタの上に形成され、上部表面を有し、導電領域の
表面を露出させるコンタクトホールが形成されている。
導電線は絶縁膜の上部表面上に形成され、コンタクトホ
ールを介して導電領域と接続された接続部を有する。バ
イパス導電線は導電線と並列に配置されている。第1お
よび第2のバイパス接続導電線は、導電線の接続部を挟
むように配置された導電線における2つのバイパス接続
部とバイパス導電線とを接続する(請求項3)。
【0028】このようにすれば、薄膜電界効果トランジ
スタにおいて断線や短絡などの不良が発生した場合、導
電線の接続部と2つのバイパス接続部との間にそれぞれ
位置する導電線の2つの領域を事後的にレーザ照射など
によって切断することにより、容易に導電線とその不良
の発生した薄膜電界効果トランジスタとの電気的接続を
遮断することができる。そして、このような処置を行な
った後、導電線には第1および第2のバイパス接続導電
線とバイパス導電線とを介して切断部を迂回するように
所定の信号を伝送することができる。このため、不良の
発生した薄膜電界効果トランジスタを導電線から容易に
分離することができる。その結果、不良の発生した薄膜
電界効果トランジスタ以外の薄膜電界効果トランジスタ
などの素子であって、導電線に接続された素子に、導電
線を介して正常な信号を伝送できる。この結果、事後的
なレーザ照射などの手段により容易に半導体装置を救済
することができる。
【0029】上記他の局面における半導体装置では、2
つのバイパス接続部と接続部との間に位置する導電線の
部分は、薄膜電界効果トランジスタの導電領域と平面的
に重ならない領域に位置する被切断部分を含むことが好
ましい(請求項4)。
【0030】このように、事後的にレーザ照射などによ
って切断されるべき被切断部分が薄膜電界効果トランジ
スタの導電領域と平面的にずれた領域に形成されること
により、レーザ照射によって薄膜電界効果トランジスタ
がダメージを受けるといった問題の発生を未然に防止で
きる。
【0031】上記一の局面または他の局面における半導
体装置では、絶縁膜下において、導電線に沿って延びる
ように形成され、薄膜電界効果トランジスタとは間隔を
隔てて形成された上下方向バイパス導電線を備えること
が好ましい(請求項5、8)。
【0032】この場合、上下方向バイパス導電線上に位
置する導電線の部分に断線などが発生しても、この断線
部を挟むような導電線の2つの領域と上下方向バイパス
導電線とをレーザ照射などによって事後的に接続すれ
ば、この断線部を迂回するように上下方向バイパス導電
線を経由して導電線において所定の信号を伝送できる。
この結果、導電線の局所的な断線などの不良を事後的な
レーザ照射によって容易に救済することができる。
【0033】上記一の局面または他の局面における半導
体装置では、導電線上に形成され、上部表面を有する上
層絶縁膜を備えることが好ましく、導電線における上下
方向バイパス導電線と重なる領域上では、上層絶縁膜の
上部表面に凹部が形成されていることが好ましい(請求
項6、9)。
【0034】この場合、導電線における上下方向バイパ
ス導電線と重なる領域は、事後的にレーザ照射などによ
って上下方向バイパス導電線と接続される領域を含む。
そして、この領域上において、上記のように上層絶縁膜
の上部表面に凹部が形成されることによって、上層絶縁
膜の膜厚を他の領域よりも薄くしている。このため、レ
ーザ照射などを行なう際に照射されたレーザ光を確実に
導電線および絶縁膜へと到達させることができる。この
結果、導電線の断線などの不良を修復するレーザ照射作
業を確実に行なうことができる。
【0035】上記一の局面または他の局面における半導
体装置では、被切断部分上に形成された上層絶縁膜と、
この上層絶縁膜上において、被切断部分とは平面的に重
ならない領域に形成された上層導電体膜とを備えること
が好ましい(請求項7)。
【0036】この場合、上層導電体膜は被切断部分上に
は形成されていないので、事後的に不良部の救済を行な
うためのレーザ照射などを行なう際、この上層導電体膜
がレーザ照射などの被切断部分を切断する作業の妨げと
なることはない。このため、上記被切断部分を切断する
作業を容易に行なうことができる。
【0037】この発明のさらに他の局面における半導体
装置は、トップゲート型の薄膜電界効果トランジスタと
絶縁膜と導電線と上下方向バイパス導電線とを備える。
トップゲート型の薄膜電界効果トランジスタは、基板上
に形成され、チャネル領域と、そのチャネル領域に隣接
する導電領域とを含む。絶縁膜は、薄膜電界効果トラン
ジスタの上に形成され、上部表面を有する。また、絶縁
膜には導電領域の表面を露出させるコンタクトホールが
形成されている。導電線は絶縁膜の上部表面上に形成さ
れ、コンタクトホールを介して導電領域と接続された接
続部を有する。上下方向バイパス導電線は、絶縁膜下に
おいて、導電線に沿って延びるように形成され、薄膜電
界効果トランジスタとは間隔を隔てて形成されている
(請求項10)。
【0038】この場合、上下方向バイパス導電線上に位
置する導電線の部分に断線などが発生しても、この断線
部を挟むような導電線の2つの領域と上下方向バイパス
導電線とをレーザ照射などによって事後的に接続すれ
ば、この断線部を迂回するように上下方向バイパス導電
線を経由して導電線において所定の信号を伝送できる。
この結果、導電線における断線などの不良を事後的なレ
ーザ照射によって容易に救済することができる。
【0039】上記一の局面または他の局面またはさらに
他の局面における半導体装置では、導電線がアルミニウ
ムを主成分とする金属を含むことが好ましい(請求項1
1)。
【0040】この場合、アルミニウムを主成分とする金
属はレーザ照射によって比較的容易に溶融するので、導
電線と上下方向バイパス導電線との接続を確実に行なう
ことができる。なお、導電線として、アルミニウムから
なる単層導電線、アルミニウム合金からなる単層導電
線、アルミニウムからなる層を含む多層導電線、アルミ
ニウム合金からなる層を含む多層導電線などを用いるこ
とができる。
【0041】上記一の局面または他の局面またはさらに
他の局面における半導体装置では、薄膜電界効果トラン
ジスタはゲート電極を含んでいてもよく、上下方向バイ
パス導電線はゲート電極と同一の材料からなることが好
ましい(請求項12)。
【0042】この場合、ゲート電極を形成する工程にお
いて上下方向バイパス導電線を同時に形成することがで
きる。このため、上下方向バイパス導電線を形成するた
めに半導体装置の製造工程数が増加することを防止でき
る。
【0043】上記一の局面または他の局面またはさらに
他の局面における半導体装置では、絶縁膜には上下方向
バイパス導電線と導電線との間に位置する領域に第1お
よび第2のコンタクトホールが形成されることが好まし
く、上下方向バイパス導電線と導電線とは、この第1お
よび第2のコンタクトホールを介して電気的に接続され
ていることが好ましい(請求項13)。
【0044】この場合、第1および第2のコンタクトホ
ールの間に位置する領域においては導電線と上下方向バ
イパス導電線とが並列に接続された二重回路が構成され
ている。このため、第1および第2のコンタクトホール
間に位置する領域において導電線に断線などが発生して
も、事後的なレーザ照射などを行なうことなくこの断線
部を迂回するように上下方向バイパス導電線を介して、
所定の信号を導電線に流すことが可能となる。
【0045】この発明の別の局面における半導体装置
は、ゲート導電線と絶縁膜と上層導電体膜とを備える。
ゲート導電線は基板上に形成され、薄膜電界効果トラン
ジスタのゲート電極となる領域を含む。絶縁膜はゲート
導電線上に形成され、上部表面を有する。上層導電体膜
は絶縁膜の上部表面上に形成されている。上層導電体膜
は、ゲート導電線上に重なるように配置された開口部を
含む(請求項14)。
【0046】このようにすれば、薄膜電界効果トランジ
スタのゲート電極において断線や短絡などが発生した場
合、開口部を介して事後的にゲート導電線にレーザ照射
を行なうことによりこのゲート導電線の開口部下に位置
する部分を容易に切断できる。このため、不良の発生し
た電界効果トランジスタのゲート電極を挟むような位置
でゲート導電線を切断すれば、この不良の発生した薄膜
電界効果トランジスタをゲート導電線から容易に分離す
ることができる。
【0047】上記別の局面における半導体装置では、上
層導電体膜の開口部下に位置する領域において、絶縁膜
の上部表面には凹部が形成されていることが好ましい
(請求項15)。
【0048】このようにすれば、この開口部下に位置す
る絶縁膜の膜厚を絶縁膜における他の領域の膜厚より薄
くしておくことができる。このため、開口部を介して事
後的にゲート導電線にレーザ光を照射する場合、確実に
このゲート導電線にまでレーザ光を到達させることがで
きる。これにより、ゲート導電線の被切断部分(開口部
下に位置する領域)を確実にレーザ光によって切断する
ことが可能になる。この結果、上記のような欠陥部の救
済措置を確実に行なうことができる。
【0049】この発明のもう1つの局面における半導体
装置は、トップゲート型の薄膜電界効果トランジスタと
絶縁膜と導電線と上下方向バイパス導電線とを備える。
薄膜電界効果トランジスタは基板上に形成され、導電領
域を含む。絶縁膜は導電領域上に形成され、導電領域の
表面を露出させるコンタクトホールが形成されている。
導電線は、絶縁膜上に形成され、コンタクトホールを介
して導電領域と接続された接続部を有する。上下方向バ
イパス導電線は導電線に沿って延びるとともに、導電線
の上方または下方のいずれかにおいて導電線と間隔をへ
だてて形成されている(請求項16)。
【0050】このようにすれば、上下方向バイパス導電
線の上方または下方に重なるように位置する導電線の部
分に断線などが発生しても、この断線部を挟むような導
電線の2つの領域と上下方向バイパス導電線とをレーザ
照射などによって事後的に接続すれば、この断線部を迂
回するように上下方向バイパス導電線を経由して導電線
において所定の信号を伝送できる。この結果、導電線の
局所的な断線などの不良を事後的なレーザ照射によって
容易に救済することができる。
【0051】上記もう1つの局面における半導体装置で
は、導電線上に形成され、上部表面を有する上層絶縁膜
を備えることが好ましく、導電線の上下方向バイパス導
電線と重なる領域上では、上層絶縁膜の上部表面に凹部
が形成されていることが好ましい(請求項17)。
【0052】導電線における上下方向バイパス導電線と
重なる領域は、事後的にレーザ照射などによって上下方
向バイパス導電線と接続される領域を含む。そして、こ
の領域上において、上記のように上層絶縁膜の上部表面
に凹部が形成されることによって、上層絶縁膜の膜厚を
他の領域よりも薄くしている。このため、レーザ照射な
どを行なう際に照射されたレーザ光を確実に導電線およ
び絶縁膜へと到達させることができる。この結果、導電
線の断線などの不良を修復するレーザ照射作業を確実に
行なうことができる。
【0053】上記もう1つの局面における半導体装置で
は、導電線が、第1の接続領域と、この第1の接続領域
と間隔をへだてて位置する第2の接続領域とにおいて上
下方向バイパス導電線と電気的に接続されていることが
好ましい(請求項18)。
【0054】この場合、第1および第2の接続領域の間
に位置する領域においては導電線とバイパス導電線とが
並列に接続された二重回路が構成されている。このた
め、第1および第2の接続領域間に位置する領域におい
て導電線に断線などが発生しても、事後的なレーザ照射
などを行なうことなくバイパス導電線を介して所定の信
号を導電線に流すことが可能となる。
【0055】上記もう1つの局面における半導体装置
は、導電線と並列に配置されたバイパス導電線と、導電
線の接続部を挟むように配置された導電線における2つ
のバイパス接続部とこのバイパス導電線とを接続する第
1および第2のバイパス接続導電線とを備えることが好
ましく、2つのバイパス接続部のうちの一方は、導電線
における第1または第2の接続領域であることが好まし
い(請求項19)。
【0056】この場合、導電線に対してバイパス導電線
と上下方向バイパス導電線とが形成された領域を連続し
て配置することが可能となる。このため、バイパス導電
線と上下方向バイパス導電線とを用いて、導電線のほぼ
全長にわたって並列回路を形成することができる。この
結果、導電線のどの領域において断線部が発生しても、
このバイパス導電線または上下方向バイパス導電線を用
いて所定の信号を導電線に流すことが可能となる。
【0057】上記もう1つの局面における半導体装置
は、薄膜電界効果トランジスタのゲート電極となる領域
を含むゲート導電線と、ゲート導電線上に形成され、上
部表面を有する上層絶縁膜と、上層絶縁膜の上部表面上
に形成された上層導電体膜とを備えることが好ましい。
上層導電体膜は、ゲート導電線と重なる領域に配置され
た開口部を含むことが好ましい(請求項20)。
【0058】このようにすれば、薄膜電界効果トランジ
スタのゲート電極において断線や短絡などが発生した場
合、開口部を介して事後的にゲート導電線にレーザ照射
を行なうことにより、このゲート導電線の開口部下に位
置する部分を容易に切断できる。このため、不良の発生
した電界効果トランジスタをゲート導電線から容易に分
離することができる。
【0059】この発明のさらに他の局面における液晶表
示装置は、上記一の局面または他の局面または別の局面
またはもう1つの局面またはさらに他の局面における半
導体装置を備える(請求項21)。
【0060】このように、液晶表示装置に本発明による
半導体装置を適用すれば、欠陥の発生した薄膜電界効果
トランジスタをソース配線などの導電線から容易に分離
することができるとともに、導電線によって所定の信号
を伝送することができる。このため、上記薄膜電界効果
トランジスタの欠陥によって従来では不良品となってい
た液晶表示装置を救済することができる。この結果、液
晶表示装置の製造歩留りの低下を抑制できる。
【0061】また、上述のようにポリシリコン薄膜電界
効果トランジスタを用いた液晶表示装置においては、従
来のアモルファスシリコン薄膜電界効果トランジスタを
用いた液晶表示装置とは異なり、外部回路を用いて欠陥
部を救済することが困難であった。しかし、本発明によ
る半導体装置をポリシリコン薄膜電界効果トランジスタ
を用いた液晶表示装置に適用すれば、外部回路を用いる
ことなく欠陥部を救済でき、かつソース配線などの導電
線における欠陥が発生していない領域には影響を与えな
い。このため、ポリシリコン薄膜電界効果トランジスタ
を用いた液晶表示装置の歩留りの向上に特に顕著な効果
を示す。
【0062】この発明のさらに別の局面における半導体
装置の製造方法では、基板上に、チャネル領域と、その
チャネル領域に隣接する導電領域とを含むトップゲート
型の薄膜電界効果トランジスタを形成する。薄膜電界効
果トランジスタの上において、導電領域の表面を露出さ
せるコンタクトホールが形成され、かつ、上部表面を有
する絶縁膜を形成する。絶縁膜の上部表面上において、
薄膜電界効果トランジスタの導電領域と平面的に重なら
ない領域に位置する導電線と、導電領域と電気的に接続
され、コンタクトホールの内部から絶縁膜の上部表面に
おける導電線に隣接する領域にまで延在し、導電線と電
気的に接続された接続導電線とを形成する(請求項2
2)。
【0063】このようにすれば、本発明の一の局面にお
ける半導体装置を容易に得ることができる。
【0064】この発明のさらにもう1つの局面における
半導体装置の製造方法では、基板上に、チャネル領域
と、そのチャネル領域に隣接する導電領域とを含むトッ
プゲート型の薄膜電界効果トランジスタを形成する。薄
膜電界効果トランジスタの上において、導電領域の表面
を露出させるコンタクトホールが形成され、かつ、上部
表面を有する絶縁膜を形成する。絶縁膜の上部表面上に
おいて、コンタクトホールを介して導電領域と接続され
た接続部を有する導電線と、導電線と並列に配置された
バイパス導電線と、バイパス導電線と導電線の接続部を
挟むように配置された導電線における2つのバイパス接
続部とを接続するための第1および第2のバイパス接続
導電線とを形成する(請求項23)。
【0065】このようにすれば、この本発明の他の局面
における半導体装置を容易に得ることができる。
【0066】この発明のまた別の局面における半導体装
置の製造方法では、基板上に、薄膜電界効果トランジス
タのゲート電極となる領域を含むゲート導電線を形成す
る。ゲート導電線上において、上部表面を有する絶縁膜
を形成する。絶縁膜の上部表面上に、ゲート導電線と重
なるように配置された開口部を含む上層導電体膜を形成
する(請求項24)。
【0067】このようにすれば、本発明の別の局面にお
ける半導体装置を容易に得ることができる。
【0068】この発明のまたもう1つの局面における半
導体装置の製造方法では、基板上に、導電領域を含むト
ップゲート型の薄膜電界効果トランジスタを形成する。
薄膜電界効果トランジスタの上に、導電領域の表面を露
出させるコンタクトホールが形成された絶縁膜を形成す
る。絶縁膜上に、コンタクトホールを介して導電領域と
接続された導電線を形成する。導電線に沿って延びると
ともに、導電線の上方または下方のいずれかにおいて導
電線と間隔をへだてて上下方向バイパス導電線を形成す
る(請求項25)。
【0069】このようにすれば、本発明のもう1つの局
面における半導体装置を容易に得ることができる。
【0070】上記またもう1つの局面における半導体装
置の製造方法では、導電線を、この導電線の第1の接続
領域と、この第1の接続領域と間隔をへだてて位置する
導電線の第2の接続領域とにおいて上下方向バイパス導
電線と電気的に接続することが好ましい。
【0071】このようにすれば、上下方向バイパス導電
線と導電線とが予め第1および第2の接続領域を介して
接続された状態となる。このため、第1および第2の接
続領域の間に位置する導電線の領域において断線などが
発生しても、上下方向バイパス導電線がそのまま断線部
を迂回するバイパス回路となる。この結果、上下方向バ
イパス導電線を介して所定の電気信号をこの導電線に流
すことが可能となる。
【0072】この発明のその他の局面における液晶表示
装置の製造方法は、上記さらに別の局面、上記さらにも
う1つの局面、上記また別の局面、上記またもう1つの
局面における半導体装置の製造方法を用いる(請求項2
6)。
【0073】このようにすれば、本発明による半導体装
置を備える液晶表示装置を容易に得ることができる。
【0074】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一
または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説
明は繰返さない。
【0075】(実施の形態1)図1は、本発明による液
晶表示装置の実施の形態1を示す平面模式図である。ま
た、図2は図1に示した液晶表示装置の断面模式図であ
る。なお、図2における表示画素領域を示す断面模式図
は図1に示した線分100−100における断面模式図
に対応する。また、図3は、図1に示した線分200−
200における断面模式図である。図1〜3を参照し
て、液晶表示装置を説明する。
【0076】図1〜3を参照して、液晶表示装置の表示
画素領域においては、ガラス基板1上にn型の画素用薄
膜電界効果トランジスタ36と容量37とが形成されて
いる。ガラス基板1上にはシリコン窒化膜とシリコン酸
化膜との2層膜からなる下地膜2が形成されている。
【0077】この下地膜2上には画素用薄膜電界効果ト
ランジスタ36のソース/ドレイン領域としてのn+
不純物領域3a〜3c、n-型不純物領域4a〜4dお
よびチャネル領域6a、6bが形成された半導体膜が形
成されている。この半導体膜上には絶縁膜7が形成され
ている。この絶縁膜7上のチャネル領域6a、6b上に
位置する領域にはゲート電極8aが形成されている。ゲ
ート電極8aとゲート絶縁膜としての絶縁膜7とソース
/ドレイン領域としてのn+型不純物領域3a〜3c、
-型不純物領域4a〜4dとチャネル領域6a、6b
とから画素用薄膜電界効果トランジスタ36が構成され
る。
【0078】また、下地膜2上には、画素用薄膜電界効
果トランジスタ36と間隔を隔てて容量37の下電極9
が形成されている。下電極9上には誘電体膜としての絶
縁膜7が形成されている。絶縁膜7上には上電極8bが
形成されている。上電極8bと誘電体膜としての絶縁膜
7と下電極9とから容量37が構成される。ゲート電極
8aと上電極8bとの上に層間絶縁膜10が形成されて
いる。n+型不純物領域3a、3cおよび下電極9の上
に位置する領域においては、層間絶縁膜10と絶縁膜7
との一部を除去することによりコンタクトホール11a
〜11cが形成されている。コンタクトホール11aの
内部から層間絶縁膜10の上部表面上にまで延在する接
続導電線48と、この接続導電線48と接触して電気的
に接続されている導電線としてのソース配線12aとが
形成されている。このソース配線12aは、アルミニウ
ムを主成分とする金属を含む。具体的には、ソース配線
12aとして、アルミニウムからなる単層導電線、アル
ミニウム合金からなる単層導電線、アルミニウムからな
る層を含む多層導電線、アルミニウム合金からなる層を
含む多層導電線などを用いることができる。コンタクト
ホール11b、11cの内部から層間絶縁膜10の上部
表面上にまで延在するようにメタル配線12bが形成さ
れている。ソース配線12aとメタル配線12bとの上
にはシリコン窒化膜からなる絶縁膜21が形成されてい
る。絶縁膜21上には平坦化膜13が形成されている。
平坦化膜13と絶縁膜21との所定の領域にはコンタク
トホール14が形成されている。コンタクトホール14
の内部から平坦化膜13の上部表面上にまで延在するよ
うにITOからなる画素電極15a〜15cが形成され
ている。この画素電極15a〜15cの平面外形には、
凹部23a〜23eが形成されている。画素電極15a
〜15c上には配向膜16aが形成されている。そし
て、ガラス基板1と対向するように上ガラス基板17が
配置されている。上ガラス基板17のガラス基板1に対
向する面上にはカラーフィルタ18が形成されている。
カラーフィルタ18のガラス基板1に対向する面上には
対向電極19が形成されている。対向電極19の上ガラ
ス基板17に対向する面上には配向膜16bが形成され
ている。そして、ガラス基板1と上ガラス基板17との
間に位置する領域(配向膜16a、16b間の領域)に
は液晶20が注入され、封止されている。
【0079】また、図1および3を参照して、ゲート電
極8aおよび上電極8bと同一レイヤにおいて、絶縁膜
7上には遮光膜24が形成されている。遮光膜24はゲ
ート電極8aと同一の材料からなる。遮光膜24上には
絶縁膜10が形成されている。絶縁膜10上には遮光膜
24の延びる方向と同じ方向に延在するソース配線12
aが形成されている。ソース配線12aには、レーザ照
射部29が形成されている。ソース配線12a上には上
述のように絶縁膜21が形成されている。絶縁膜21上
には平坦化膜13が形成されている。平坦化膜13上に
は画素電極15a〜15cが形成されている。
【0080】液晶表示装置の駆動回路領域においては、
同様にガラス基板1上にシリコン窒化膜とシリコン酸化
膜との2層膜からなる下地膜2が形成されている。この
下地膜2上にp型薄膜電界効果トランジスタ38とn型
薄膜電界効果トランジスタ39とが形成されている。こ
のp型薄膜電界効果トランジスタ38とn型薄膜電界効
果トランジスタ39とは駆動回路の一部を構成してい
る。
【0081】下地膜2上にはp型不純物領域27a、2
7bとチャネル領域6cとを含む半導体膜が形成されて
いる。この半導体膜上にゲート絶縁膜となる絶縁膜7が
形成されている。絶縁膜7上のチャネル領域6c上に位
置する領域にはゲート電極8cが形成されている。この
ゲート電極8cとゲート絶縁膜としての絶縁膜7とソー
ス/ドレイン領域としてのp型不純物領域27a、27
bとチャネル領域6cとからp型薄膜電界効果トランジ
スタ38が構成される。また、下地膜2上にはp型薄膜
電界効果トランジスタ38と間隔を隔ててn+型不純物
領域3d、3e、n-型不純物領域4e、4fおよびチ
ャネル領域6dが形成された半導体膜が形成されてい
る。この半導体膜上にはゲート絶縁膜としての絶縁膜7
が形成されている。この絶縁膜7上において、チャネル
領域6d上に位置する領域にはゲート電極8dが形成さ
れている。このゲート電極8dとゲート絶縁膜としての
絶縁膜7とソース/ドレイン領域としてのn+型不純物
領域3d、3eおよびn-型不純物領域4e、4fとチ
ャネル領域6dとからn型薄膜電界効果トランジスタ3
9が構成される。
【0082】ゲート電極8c、8d上には層間絶縁膜1
0が形成される。p型不純物領域27a、27bおよび
+型不純物領域3d、3e上に位置する領域では、そ
れぞれ層間絶縁膜10および絶縁膜7の一部が除去され
ることによりコンタクトホール11d〜11gが形成さ
れている。コンタクトホール11d〜11gの内部から
層間絶縁膜10の上部表面上にまで延在するようにメタ
ル配線12c〜12eが形成されている。メタル配線1
2c〜12e上にはシリコン窒化膜からなる絶縁膜21
が形成されている。絶縁膜21上には平坦化膜13が形
成されている。そして、ガラス基板1と対向する領域に
上ガラス基板17が配置されている。このガラス基板1
と上ガラス基板17との間には液晶20が注入され、封
止されている。
【0083】このように、ソース配線12aが画素用薄
膜電界効果トランジスタ36のn+型不純物領域3a〜
3cおよびn-型不純物領域4a〜4dとは平面的に重
ならない領域に形成され、かつ、導電領域としてのn+
型不純物領域3aとソース配線12aとが接続導電線4
8によって接続されているので、画素用薄膜電界効果ト
ランジスタ36において不良が発生した場合、この接続
導電線48の被切断部分22をレーザ照射などによって
切断することにより、ソース配線12aと不良の発生し
た画素用薄膜電界効果トランジスタ36との電気的接続
を容易に遮断することができる。この結果、1つの画素
用薄膜電界効果トランジスタ36の不良によってソース
配線12a全体について所定の信号を伝送することがで
きないといった問題を回避できる。このため、欠陥の発
生した画素用薄膜電界効果トランジスタ36のみをソー
ス配線12aから分離して、ソース配線12aに接続さ
れた他の表示画素については正常に動作させることがで
きる。つまり、上記のような不良の発生した画素用薄膜
電界効果トランジスタ36をソース配線12aに接続し
たままの状態では、ソース配線12aにおいて正常な信
号を伝送できないため、ソース配線12aに接続された
画素全てが動作不良を起こす。しかし、上述のように、
本発明によれば、ソース配線12aにおいて、不良の発
生した画素用薄膜電界効果トランジスタ36のみを点欠
陥として回路から切り離すことができる。この結果、上
記のような不良の発生した半導体装置を救済することが
できるので、半導体装置の製造歩留りが低下することを
防止できる。
【0084】また、接続導電線48は導電領域としての
+型不純物領域3a〜3c、n-型不純物領域4a〜4
dと平面的に重ならない領域に形成された被切断部分2
2を含んでいるので、この被切断部分22にレーザ照射
などを行なう場合に、レーザ照射によって画素用薄膜電
界効果トランジスタが損傷を受けるといった問題の発生
を未然に防止できる。
【0085】また、ソース配線12a下には、上述のよ
うにソース配線12aに沿って延びるように形成され、
画素用薄膜電界効果トランジスタ36とは間隔を隔てて
形成された上下方向バイパス導電線としての導電体から
なる遮光膜24が形成されている。このため、この遮光
膜24上に位置するソース配線12aにおいて断線など
が発生しても、ソース配線12aのレーザ照射部29に
レーザを照射することによってソース配線12aと遮光
膜24とを接続すれば、この遮光膜24をバイパス導電
線として利用できる。これにより、ソース配線12aの
切断部を回避するように、遮光膜24を介して所定の信
号をソース配線12aに流すことができるので、ソース
配線12aの断線を容易に救済することができる。
【0086】また、遮光膜24と平面的に重なった領域
におけるソース配線12aの被切断部分であるレーザ照
射部29および接続導電線48の被切断部分22上にお
いては、上述のように画素電極15a〜15cの平面外
形に凹部23a〜23eが形成されている。そのため、
このレーザ照射部29と平面的に重なる領域上には上層
導電体膜としての画素電極15a〜15cは形成されて
いない。このため、ソース配線12aの断線を事後的に
救済するため、または不良の発生した画素用薄膜電界効
果トランジスタ36をソース配線12aから切り離すた
め、レーザ照射部29または被切断部分22へとレーザ
光を照射する場合、この画素電極15a〜15cが邪魔
になってレーザ照射を十分に行なうことができないとい
った問題の発生を防止できる。
【0087】また、このように断線などの不良が発生し
た場合、レーザ照射などによって容易にバイパス回路を
形成したり、不良の発生した画素用薄膜電界効果トラン
ジスタ36をソース配線12aから分離できるので、従
来のように駆動回路領域に形成された迂回回路を用いる
必要がない。このため、ポリシリコン薄膜電界効果トラ
ンジスタを用いた液晶表示装置において信号遅延などの
問題を発生させることなく、不良の発生した液晶表示装
置を救済することができる。
【0088】また、ソース配線12aはアルミニウムを
主成分とする金属を含んでいるが、アルミニウムを主成
分とする金属はレーザ照射によって比較的容易に溶融す
るので、ソース配線12aと上下方向バイパス導電線と
しての遮光膜24との接続を確実に行なうことができ
る。
【0089】また、遮光膜24とゲート電極8aとは同
一の材料により形成されているため、後述する製造工程
において示すように、ゲート電極8aと遮光膜24とを
同じ工程において形成できる。このため、上下方向バイ
パス導電線としての遮光膜24を形成するために製造工
程数が増加することを防止できる。
【0090】図4〜6は、図1〜3に示した液晶表示装
置の製造工程を説明するための平面模式図である。ま
た、図7〜9は、図1〜3に示した液晶表示装置の製造
工程を説明するための断面模式図である。図4〜9を参
照して、液晶表示装置の製造工程を説明する。
【0091】まず、ガラス基板1(図7参照)の表面上
にたとえばPECVDを用いて下地膜2(図7参照)を
形成する。下地膜としてはシリコン窒化膜およびシリコ
ン酸化膜の2層膜を用いる。この下地膜2上にアモルフ
ァスシリコン膜を連続して形成する。このアモルファス
シリコン膜をエキシマレーザを用いてアニールすること
によりポリシリコン膜を生成する。そして、このポリシ
リコン膜上にレジスト膜を形成する。このレジスト膜を
マスクとして用いて、ポリシリコン膜をドライエッチン
グにより部分的に除去することにより、ソース/ドレイ
ン領域としてのn+型不純物領域3a〜3c、n-型不純
物領域4a〜4d、およびチャネル領域6a、6bとな
るべきポリシリコン膜3と、下電極9(図7参照)とな
るべきポリシリコン膜とを形成する。その後レジスト膜
を除去する。次に、下電極9となるべきポリシリコン膜
が位置する領域以外の領域にレジスト膜を形成する。そ
して、下電極9となるべきポリシリコン膜にリンイオン
を注入する。このようにして下電極9が形成される。そ
して、上述のレジスト膜を除去する。次に、ゲート絶縁
膜および誘電体膜として作用するシリコン酸化膜からな
る絶縁膜7(図7参照)を下電極9およびn+型不純物
3a〜3c、n-型不純物領域4a〜4d、チャネル領
域6a、6bが形成されるべきポリシリコン膜3上に形
成する。この絶縁膜7はたとえばTEOS PECVD
を用いて形成される。この後、絶縁膜7上に導電体膜を
形成する。この導電体膜としてはたとえばクロム膜を用
いることができる。このクロム膜はスパッタリング法な
どを用いて形成する。このクロム膜上にレジスト膜25
a〜25c(図4および7参照)を形成する。このレジ
スト膜25a〜25cをマスクとして、クロム膜を部分
的にエッチングにより除去することにより、遮光膜24
(図3参照)と、画素用薄膜電界効果トランジスタ36
が形成されるべき領域を覆うように形成されたクロム膜
からなる金属膜26aと容量37の上電極となるべき金
属膜26bとを形成する。遮光膜24はレジスト膜25
cの下に形成されている。このようにして、図4および
7に示すような構造を得る。なお、図7は、図4に示し
た線分100−100における断面模式図である。
【0092】このとき、駆動回路領域においては、この
遮光膜24などを形成するためのエッチング工程によ
り、p型トランジスタ38のゲート電極8cがクロム膜
の一部を除去することにより形成されている。また、駆
動回路領域におけるn型薄膜電界効果トランジスタ39
が形成されるべき領域上にはこの領域を覆うようにクロ
ム膜からなる金属膜が形成されている。そして、p型薄
膜電界効果トランジスタ38については、ゲート電極8
cをマスクとしてボロンイオンを注入することによりp
型不純物領域27a、27b(図2参照)を形成する。
その後、レジスト膜25a〜25cを除去する。
【0093】次に、ゲート電極8aおよび上電極8bを
形成すためのレジスト膜を金属膜26a、26b上に形
成する。また、ゲート電極8d(図2参照)を形成する
ためのレジスト膜を駆動回路領域におけるn型薄膜電界
効果トランジスタ39が形成されるべき領域上に位置す
る金属膜上に形成する。このレジスト膜28a、28b
をマスクとして金属膜26a、26bをエッチングによ
り部分的に除去することにより、ゲート電極8aおよび
上電極8b(図8参照)を形成する。なお、遮光膜24
を覆うようにレジスト膜28c(図5参照)が形成さ
れ、駆動回路領域においては、p型薄膜電界効果トラン
ジスタ38を覆うようにレジスト膜が形成されている。
そして、ゲート電極8aをマスクとして所定の領域にリ
ンイオンなどのn型の導電性不純物を注入することによ
りn+型不純物領域3a〜3c(図8参照)を形成す
る。このようにして、図5および8に示したような構造
を得る。なお、図8は図5に示した線分100−100
における断面模式図である。
【0094】なお、駆動回路領域におけるn型薄膜電界
効果トランジスタ39が形成されるべき領域上に形成さ
れた金属膜上にも、ゲート電極8d(図2参照)が形成
されるべき領域上にレジスト膜が形成されており、この
レジスト膜をマスクとしてエッチングにより上記金属膜
を部分的に除去することによりゲート電極8dが形成さ
れている。そして、上述のリンイオンの注入工程によっ
て所定の領域にリンイオンが注入されることにより、n
+型不純物領域3d、3e(図2参照)が形成されてい
る。また、図4および7に示した工程での1回目のエッ
チング工程と、図5および8に示した2回目のエッチン
グ工程とによりゲート電極8aと上電極8bとの間に位
置する領域のクロム膜は2回のエッチングを受けてい
る。このため、ゲート電極8aと上電極8bとがエッチ
ング不良によって短絡するといった不良の発生を確実に
抑制できる。また、同様に、ゲート電極8aと遮光膜2
4との間に位置するクロム膜および上電極8bと遮光膜
24との間に位置するクロム膜も同様に2回のエッチン
グを受けることになるので、このゲート電極8aと遮光
膜24との間の短絡および上電極8bと遮光膜24との
間の短絡を確実に防止できる。
【0095】次に、ゲート電極8a、上電極8bおよび
遮光膜24(図3参照)上に層間絶縁膜10を形成す
る。この層間絶縁膜10としては、TEOS PECV
D法を用いて形成されたシリコン酸化膜を用いることが
できる。駆動回路領域においても、ゲート電極8c、8
d上に同様に層間絶縁膜10を形成する。この層間絶縁
膜10の膜厚は500nm程度とする。次に、活性化ア
ニール処理を行なう。この活性化アニール処理における
加熱温度は400℃である。次に、層間絶縁膜10上に
レジスト膜(図示せず)を形成する。このレジスト膜を
マスクとしてドライエッチングにより層間絶縁膜10お
よび絶縁膜7の一部を除去することによりコンタクトホ
ール11a〜11g(図2参照)を形成する。その後レ
ジスト膜を除去する。層間絶縁膜10の上部表面上とコ
ンタクトホール11a〜11gの内部とにスパッタリン
グ法を用いてクロム膜を形成する。このクロム膜の膜厚
は100nmとする。このクロム膜上にスパッタリング
法を用いて膜厚が400nmのアルミニウム系合金膜を
形成する。このアルミニウム系合金膜上にスパッタリン
グ法を用いて膜厚が100nmの上層クロム膜を形成す
る。この上層クロム膜上にレジスト膜を形成する。この
レジスト膜をマスクとしてウェットエッチングを順次行
なうことにより、クロム膜、アルミニウム系合金膜およ
び上層クロム膜の3層からなるソース配線12aおよび
メタル配線12b〜12eを形成する。この後レジスト
膜を除去する。このようにして、図6および9に示した
構造を得る。なお、図9は、図6に示した線分100−
100における断面模式図である。この後、水素プラズ
マでチャネル領域6a〜6dのポリシリコン膜の水素化
を行なうなどの処理によって薄膜電界効果トランジスタ
の特性の向上および安定化を行なう。
【0096】なお、ソース配線12aは画素用薄膜電界
効果トランジスタ36のソース/ドレイン領域であるn
+型不純物領域3a〜3cとは平面的に重ならない領域
に延在するように形成されている。また、ソース配線1
2aと遮光膜24とは互いに重なって同じ方向に延在す
るように形成されている。ソース配線12aの幅W1
は、遮光膜24の幅W2より小さくなっている。また、
図6に示すように、遮光膜24の端部上に位置する領域
におけるソース配線12aにはレーザ照射部29が形成
されている。このレーザ照射部29の幅W3は、ソース
配線12aの幅W1および遮光膜24の幅W2より大き
い。このレーザ照射部29の幅W3は約5μm程度とな
るように設定した。このようにすれば、レーザ照射部2
9にソース配線12aと遮光膜24とを接続するためレ
ーザ光を照射する場合、レーザ光の照射領域として必要
な3μm程度の円形状のレーザ光照射領域をこのレーザ
照射部29において確保することができる。この結果、
レーザ光の照射を確実に行なうことができる。また、コ
ンタクトホール11aとソース配線12aとの距離W4
は3μm程度とした。
【0097】次に、ソース配線12aおよびメタル配線
12b〜12e上にシリコン窒化膜などからなる絶縁膜
21(図2参照)を形成する。次に、有機膜などかなる
平坦化膜13をこの絶縁膜21上に形成する。この平坦
化膜13上にレジスト膜を形成する。このレジスト膜を
マスクとして用いて、平坦化膜13および絶縁膜21の
一部をエッチングにより除去することによりコンタクト
ホール14(図2参照)を形成する。その後レジスト膜
を除去する。
【0098】そして、コンタクトホール14の内部から
平坦化膜13の上部表面上にまで延在するようにITO
などからなる透明性導電体膜(図示せず)を形成する。
この透明性導電体膜上にレジスト膜を形成する。このレ
ジスト膜をマスクとしてエッチングにより透明性導電体
膜を部分的に除去することにより、画素電極15a〜1
5c(図1および2参照)を形成する。その後レジスト
膜を除去する。
【0099】このようにガラス基板1上に画素電極15
a〜15cまでを形成した時点でソース配線12aなど
の断線、あるいは配線間の短絡などの発生の有無を確認
する電気的検査を行なう。その後、画素電極15a〜1
5c上に配向膜16aを形成する。さらに、カラーフィ
ルタ18、対向電極19および配向膜16bが形成され
た上ガラス基板17を準備する。この上ガラス基板17
とガラス基板1とを対向するように配置して固定する。
そして、このガラス基板1と上ガラス基板17との間
(配向膜16aと配向膜16bとの間)に液晶20を注
入、封止することによって、図1および2に示したよう
な液晶表示装置を得ることができる。
【0100】上記の電気的検査において発見される配線
間の短絡の態様としては、ゲート電極8aとソース配線
12aとの短絡などが挙げられる。このゲート電極8a
とソース配線12aとの短絡が発生する原因としては、
主に領域30(図10参照)で示した部分などでチャネ
ル領域6aとゲート電極8aとの間に位置するゲート絶
縁膜としての絶縁膜7における欠陥の発生が挙げられ
る。このような場合、図10に示すように、不良が発生
した画素用薄膜電界効果トランジスタ36の導電領域で
あるソース領域としてのn+型不純物領域3aに電気的
に接続された接続導電線48における被切断部分22に
おいて、レーザ光を照射することによって切断部31を
形成する。図10は、図1〜3に示した半導体装置にお
いて欠陥発生部の復旧作業を行なった様子を説明するた
めの平面模式図である。このようにすれば、不良の発生
した画素用薄膜電界効果トランジスタ36のみをソース
配線12aから容易に分離することができる。この結
果、このソース配線12aに接続された他の画素につい
ては正常な信号を供給できる。
【0101】また、ゲート電極8aとソース配線12a
との短絡の別の態様としては、図11に示すような態様
が考えられる。図11は、図1〜3に示した液晶表示装
置において、欠陥発生部の復旧作業を行なった状態を説
明するための平面模式図である。すなわち、図11を参
照して、ゲート電極8aを形成するためのエッチングの
際に、コンタクトホール11aが形成されるべき領域上
にまで延在するようにゲート電極8aを構成するクロム
膜が残存する場合である。このようなゲート電極8aの
エッチング残部32が発生した場合、ゲート電極8aと
ソース配線12aとがこのエッチング残部32を介して
短絡することになる。この場合も、図10に示した場合
と同様に、接続導電線48の被切断部分22にレーザ光
を照射することにより切断部31を形成する。このた
め、不良の発生した画素用薄膜電界効果トランジスタ3
6とソース配線12aとを確実に分離することができ
る。この結果、短絡の発生した画素用薄膜電界効果トラ
ンジスタ36のみをソース配線12aから分離する一
方、ソース配線12aに電気的に接続されている他の画
素については正常な動作を確保することができる。
【0102】また、接続導電線48における被切断部分
22は、画素用薄膜電界効果トランジスタ36のn+
不純物領域3aが位置する領域とは平面的に重ならない
領域、すなわち図4および5に示した工程において2回
のエッチングを受ける領域に形成されているので、ゲー
ト電極8aを構成するクロム膜がこの被切断部分22に
まで延在して残存することはほとんどない。つまり、コ
ンタクトホール11aとソース配線12aとの間の距離
W4は図6に示したように約3μm程度と十分な長さに
設定されているので、この被切断部分22下にまでエッ
チング残部32が延在して残存することはない。この結
果、レーザ照射工程に起因してこのエッチング残部32
とソース配線12aとが短絡するといった問題の発生を
防止できる。
【0103】また、ソース配線12aにおいて断線が発
生した場合、たとえば図12に示すようにそのソース配
線12aの断線部35が遮光膜24上に位置する領域で
ある場合には、レーザ照射部29にレーザ光を照射する
ことによって接続部54を形成する。図12は図1〜3
に示した液晶表示装置において、欠陥発生部の復旧作業
を行なった状態を説明するための平面模式図である。こ
の接続部54においてソース配線12aと遮光膜24と
を図13に示すように電気的に接続する。このようにす
れば、この遮光膜24をバイパス回路として利用でき
る。この結果、断線部35が発生したソース配線12a
においても、この遮光膜24を介して所定の信号を流す
ことが可能となる。ここで、図12はソース配線の断線
が発生した場合の液晶表示装置の平面模式図を示してお
り、図13は図12に示した線分200−200におけ
る断面模式図である。
【0104】図13を参照して、レーザ照射部29に形
成された接続部54においては、レーザ光によってソー
ス配線12aが溶融し、遮光膜24と接触している。な
お、確実にソース配線12aと遮光膜24とを短絡させ
るためには、レーザ照射部29において複数箇所にレー
ザ光を照射することが好ましい。図1および2に示した
液晶表示装置では、レーザ照射部29を3μm程度の円
が少なくとも入る程度の大きさとしているので、レーザ
光のビーム径が1μmである場合、レーザ照射部29に
おいて4箇所以上レーザ光を照射できる。このため、確
実にソース配線12aと遮光膜24とを短絡させること
ができる。また、従来のように駆動回路領域に用意した
リペア配線を用いる場合より、バイパス配線の長さを短
くできるので信号遅延などの問題が発生することは無
い。
【0105】なお、図14に示すように、レーザ照射部
29上に位置する平坦化膜13の上部表面には凹部33
が形成されていることが好ましい。図14は、図1〜3
に示した液晶表示装置の変形例を説明するための断面模
式図であり、図1に示した線分200−200における
断面模式図である。図14を参照して、液晶表示装置の
変形例では、凹部33が形成されることによって、上層
絶縁膜としての平坦化膜13の膜厚を他の領域よりも薄
くできる。このため、レーザ照射などを行なう際に照射
されたレーザ光を確実に導電線としてのソース配線12
aへと到達させることができる。
【0106】(実施の形態2)図15は、本発明による
液晶表示装置の実施の形態2を示す平面模式図である。
図15を参照して、液晶表示装置を説明する。
【0107】図15を参照して、液晶表示装置は、基本
的には図1に示した液晶表示装置と同様の構造を備える
が、導電線としてのソース配線12aは、画素用薄膜電
界効果トランジスタ36の導電領域としてのn+型不純
物領域3aと、コンタクトホール11aを介して接続さ
れた接続部51を含む。このソース配線12aと並列に
バイパス導電線42が層間絶縁膜10上に形成されてい
る。バイパス導電線42は、ソース配線12aの上記接
続部を挟むように配置されたソース配線12aの2つの
バイパス接続部50a、50bと第1および第2のバイ
パス接続導電線49a、49bによって接続されてい
る。
【0108】このようにすれば、画素用薄膜電界効果ト
ランジスタ36において断線や短絡などの不良が発生し
た場合、ソース配線12aの接続部51と2つのバイパ
ス接続部50a、50bとの間にそれぞれ位置するソー
ス配線12aの2つの領域である被切断部分52a、5
2bを事後的にレーザ照射などによって切断することに
より、容易にソース配線12aと不良の発生した画素用
薄膜電界効果トランジスタ36との電気的接続を遮断す
ることができる。そして、このような処置を行なった
後、ソース配線12aには第1および第2のバイパス接
続導電線49a、49bとバイパス導電線42とを介し
て切断部を迂回するように所定の信号を伝送することが
できる。このため、不良の発生した画素用薄膜電界効果
トランジスタ36をソース配線12aから容易に分離す
ることができる。また、不良の発生した画素用薄膜電界
効果トランジスタ36以外の画素用薄膜電界効果トラン
ジスタなどの素子であって、ソース配線12aに接続さ
れた素子に、ソース配線12aを介して正常な信号を伝
送できる。この結果、事後的なレーザ照射などの手段に
より容易に液晶表示装置を救済することができる。
【0109】また、2つのバイパス接続部50a、50
bと接続部51との間に位置するソース配線12aの部
分は、画素用薄膜電界効果トランジスタ36の導電領域
としてのn+型不純物領域3aと平面的に重ならない領
域に位置する被切断部分52a、52bを含んでいる。
このため、事後的にレーザ照射などによって切断される
べき被切断部分52a、52bが画素用薄膜電界効果ト
ランジスタのn+型不純物領域3aと平面的にずれた領
域に形成されることにより、レーザ照射によって画素用
薄膜電界効果トランジスタ36がダメージを受けるとい
った問題の発生を未然に防止できる。また、バイパスの
分岐部分である2つのバイパス接続部50a、50bと
画素用薄膜電界効果トランジスタ36のn+型不純物領
域3a、3bとの間の距離W6、W7(図17参照)は
いずれも3μm以上となっている。
【0110】また、被切断部分52a、52b上には上
層絶縁膜としての平坦化膜13が形成され、この平坦化
膜13上において、被切断部分52a、52bとは平面
的に重ならない領域に上層導電体膜としての画素電極1
5a〜15cが形成されている。つまり、画素電極15
a〜15cの平面外形には凹部41が形成され、画素電
極15a〜15cが被切断部分52a、52b上に重な
らないようになっている。このため、事後的に不良部の
救済を行なうため被切断部分52a、52bにレーザ照
射などを行なう際、この画素電極15a〜15cがレー
ザ照射などの被切断部分52a、52bを切断する作業
の妨げとなることはない。
【0111】また、絶縁膜としての層間絶縁膜10には
上下方向バイパス導電線としての遮光膜24と導電線と
してのソース配線12aとの間に位置する領域にコンタ
クトホール34が形成されている。コンタクトホール3
4の直径は約3μmである。ソース配線12aは、この
コンタクトホール34を介して遮光膜24と接続されて
おり、このコンタクトホール34上に位置する領域が第
1および第2の接続領域となっている。このため、第1
および第2のコンタクトホール34の間に位置する領域
においては、ソース配線12aと遮光膜24とが並列に
接続された二重回路が構成されている。このため、第1
および第2のコンタクトホール34間に位置する領域に
おいてソース配線12aに断線などが発生しても、事後
的なレーザ照射などを行なうことなくこの断線部を迂回
するように遮光膜24を介して、所定の信号をソース配
線12aに流すことが可能となる。
【0112】なお、図15に示した液晶表示装置では、
ソース配線12aはコンタクトホール11a上を通るよ
うに形成されている。
【0113】次に、図16および17を参照して、図1
5に示した半導体装置の製造工程を説明する。図16お
よび17は、図15に示した液晶表示装置の製造工程を
説明するための平面模式図である。
【0114】まず、本発明の実施の形態1における半導
体装置の製造工程における図4、5および7、8に示し
た工程と基本的に同じ工程を実施して、図16に示すよ
うな構造を得る。図16は、図5に対応する。ただし、
遮光膜24の位置(レジスト膜28の位置)が図5に示
した工程とは異なる。
【0115】次に、本発明の実施の形態1における半導
体装置の製造工程における図6および9に示した工程と
基本的に同様の工程を実施して、図17に示すような構
造を得る。図17は図16に対応する。図17を参照し
て、層間絶縁膜10にはコンタクトホール34が形成さ
れている。そして、ソース配線12aはこのコンタクト
ホール34を介して遮光膜24と接続されている。ま
た、ソース配線12aには、バイパス導電線42、バイ
パス接続導電線49a、49bが形成されている。
【0116】この後、本発明の実施の形態1と同様に、
図15に示したような画素電極15a〜15cまでを形
成した後、電気的検査を実施する。
【0117】図11において示した場合と同様に、ゲー
ト電極8aのエッチング残部32が残存する場合、図1
8に示すように、ソース配線12aの被切断部分52
a、52bにおいてレーザ照射により切断部31a、3
1bを形成することにより(被切断部分52a、52b
を切断することにより)、容易に不良部をソース配線1
2aから分離できる。図18は、図15に示した液晶表
示装置において、欠陥部の復旧作業を行なった状態を説
明するための平面模式図である。また、バイパス導電線
42が形成されているため、ソース線12aには正常な
信号を流すことができる。また、この被切断部分52
a、52bは、画素用薄膜電界効果トランジスタ36の
導電領域と十分離れているので、この被切断部分52
a、52bの下に位置する領域では、ゲート電極8aを
構成するクロム膜はその製造工程において2回のエッチ
ングを受ける。そのため、被切断部分52a、52bの
下に位置する領域に上記クロム膜はほとんど残存するこ
とは無い。
【0118】また、図10に示したように、チャネル領
域6aとゲート電極8aとの間に位置するゲート絶縁膜
としての絶縁膜7において欠陥が発生した場合も、同様
の対応で液晶表示装置を救済できる。また、上述のよう
に、バイパスの分岐部分である2つのバイパス接続部5
0a、50bと画素用薄膜電界効果トランジスタ36の
+型不純物領域3a、3bとの間の距離W6、W7は
いずれも3μm以上となっているので、被切断部分52
a、52bに対して確実にレーザ照射を行うことができ
る。このため、ほとんどのゲート電極8aとソース配線
12aとの短絡トラブルを修復できる。
【0119】また、図18を参照して、ソース配線12
aに断線部35が発生しても、上述のようにコンタクト
ホール34を介してソース配線12aと遮光膜24とが
電気的に接続された並列回路となっているので、通常の
信号をソース配線12aにて伝送できる。また、この
際、特にレーザ照射などの事後的な処理は必要無い。
【0120】さらに、ゲート電極8aに起因する段差に
よってソース配線12aに断線などが発生しても、バイ
パス導電線42が形成されているため、このゲート電極
8a上に位置する領域におけるソース配線12aの断線
が発生しても、このバイパス導電線42を介して正常な
信号を伝送できる。
【0121】上記のような電気的検査および修復作業が
終了した後、本発明の実施の形態1と同様の工程を実施
することにより、図15に示した液晶表示装置を得るこ
とができる。
【0122】図19は、図15に示した本発明の実施の
形態2の液晶表示装置の第1の変形例を説明するための
断面模式図であり、図15に示した線分300−300
における断面模式図である。図19を参照して、ソース
配線12aの被切断部分52a、52b上に位置する領
域では、平坦化膜13の上部表面に凹部33が形成され
ている。このようにすれば、被切断部分52a、52b
上において平坦化膜13の膜厚を他の領域より薄くでき
るので、被切断部分52a、52bにレーザ照射を行う
場合、レーザ光を確実に被切断部分52a、52bに到
達させることができる。
【0123】図20は、図15に示した本発明の実施の
形態2の液晶表示装置の第2の変形例を示す平面模式図
である。図20を参照して、液晶表示装置は、基本的に
は図15に示した液晶表示装置と同様の構造を備える
が、バイパス接続部50bは、ソース配線12aにおい
てコンタクトホール34を介して遮光膜24と接続され
た領域である。この場合、ソース配線12aに対してバ
イパス導電線42と上下方向バイパス導電線としての遮
光膜24とが形成された領域を連続して配置することが
可能となる。このため、バイパス導電線42と遮光膜2
4とを用いて、ソース配線12aのほぼ全長にわたって
並列回路を形成することができる。すなわち、ほとんど
全ての範囲のソース配線12aを冗長とすることができ
る。
【0124】(実施の形態3)図21は、本発明による
液晶表示装置の実施の形態3を示す平面模式図である。
図21を参照して、液晶表示装置を説明する。
【0125】図21を参照して、液晶表示装置は、基本
的には図15に示した液晶表示装置と同様の構造を備え
るが、バイパス導電線42(図15参照)は形成されて
いない。そして、上層導電体膜としての画素電極15a
〜15cには、ゲート電極8aとなる領域を挟むように
配置されたゲート導電線の被切断部分53上に位置する
領域に、ゲート導電線と重なるように開口部45が形成
されている。このようにすれば、画素用薄膜電界効果ト
ランジスタ36のゲート電極8aにおいて断線などが発
生した場合、開口部45を介して事後的に被切断部分5
3にレーザ照射を行なうことができる。このレーザ照射
によりこの被切断部分53を容易に切断できる。このた
め、不良の発生した画素用電界効果トランジスタ36を
ゲート電極8aとなる領域を含む導電線から容易に分離
することができる。
【0126】また、画素電極15a〜15c開口部45
下に位置する領域において、平坦化膜13の上部表面に
は凹部が形成されている。このようにすれば、この被切
断部分53上に位置する平坦化膜13の膜厚を他の領域
の平坦化膜13の膜厚より薄くできる。このため、開口
部45を介して事後的に被切断部分53にレーザ光を照
射する場合、確実にこの被切断部分53にまでレーザ光
を到達させることができる。
【0127】なお、図21に示した液晶表示装置では、
駆動回路領域において、ゲート電極8aについての駆動
回路をこのゲート電極8aを含む導電線の両側に配置し
て、この導電線の両端から制御信号を入力できるように
した。
【0128】図22を参照して、図21に示した液晶表
示装置の製造工程を説明する。図22は、図21に示し
た液晶表示装置の製造工程を説明するための平面模式図
である。
【0129】まず、本発明の実施の形態2と同様に、本
発明の実施の形態1における半導体装置の製造工程にお
ける図4、5および7、8に示した工程と基本的に同じ
工程を実施して、図16に示すような構造を得る。
【0130】次に、本発明の実施の形態1における半導
体装置の製造工程における図6および9に示した工程と
基本的に同様の工程を実施して、図22に示すような構
造を得る。図22は図17に対応する。図22に示した
構造は、基本的には図17に示した構造と同様である
が、ソース配線12aにバイパス導電線42(図17参
照)は形成されていない。この後、本発明の実施の形態
2と同様に、絶縁膜21、平坦化膜13および画素電極
15a〜15cを形成する。この画素電極15a〜15
cには、開口部45が形成されている。その後、電気的
検査を実施する。
【0131】図11において示した場合と同様に、ゲー
ト電極8aのエッチング残部32が残存してゲート電極
8aとソース配線12aとが短絡する場合、図23に示
すように、エッチング残部32が存在する部分を挟むよ
うに配置されるゲート電極8aの被切断部分53にレー
ザ照射することにより、切断部46を形成する。図23
は、図21に示した液晶表示装置において欠陥部の復旧
作業を行なった状態を説明するための平面模式図であ
る。この切断部46により、エッチング残部32が存在
する領域はゲート電極8aから分離される。画素電極1
5a〜15cにおいて開口部45を形成しない場合に
は、被切断部分53にレーザ光を照射して切断部46を
形成しようとしても、このレーザ光の照射によって画素
電極15a〜15cとゲート電極8aとが短絡するなど
の不具合が発生する。しかし、本発明のように、開口部
45を画素電極15a〜15cに形成することによって
上述のような問題が発生することを防止できる。なお、
本発明の実施の形態3では、ゲート電極8aの両端から
制御信号を入力しているので、上記のような切断部46
を形成しても、他の領域における画素用薄膜電界効果ト
ランジスタ36のゲート電極には正常な信号を伝送でき
る。
【0132】また、画素用薄膜電界効果トランジスタの
ゲート絶縁膜の欠陥によってソース配線12aとゲート
電極とが短絡した場合にも、同様の手法によってゲート
電極8aを含む導電線から欠陥の発生した画素を分離す
ることができる。
【0133】また、ソース配線12aと遮光膜24とが
コンタクトホール34を介して並列に接続されているた
め、本発明の実施の形態2と同様の効果を得ることがで
きる。
【0134】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特
許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の
意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意
図される。
【0135】
【発明の効果】このように、本発明によれば、バイパス
回路を用いて信号の遅延などの問題を発生させることな
く配線の断線部を復旧することができ、また短絡などが
発生した薄膜電界効果トランジスタを他の正常な回路部
分から容易に分離することができる。この結果、半導体
装置および液晶表示装置において上記のような不良に起
因して製造歩留まりが低下することを有効に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による液晶表示装置の実施の形態1を
示す平面模式図である。
【図2】 図1に示した液晶表示装置の断面模式図であ
る。
【図3】 図1に示した線分200−200における断
面模式図である。
【図4】 図1〜3に示した液晶表示装置の製造工程の
第1工程を説明するための平面模式図である。
【図5】 図1〜3に示した液晶表示装置の製造工程の
第2工程を説明するための平面模式図である。
【図6】 図1〜3に示した液晶表示装置の製造工程の
第3工程を説明するための平面模式図である。
【図7】 図4に示した線分100−100における断
面模式図である。
【図8】 図5に示した線分100−100における断
面模式図である。
【図9】 図6に示した線分100−100における断
面模式図である。
【図10】 図1〜3に示した半導体装置において欠陥
発生部の復旧作業を行なった様子を説明するための平面
模式図である。
【図11】 図1〜3に示した液晶表示装置において、
欠陥発生部の復旧作業を行なった状態を説明するための
平面模式図である。
【図12】 図1〜3に示した液晶表示装置において、
欠陥発生部の復旧作業を行なった状態を説明するための
平面模式図である。
【図13】 図12に示した線分200−200におけ
る断面模式図である。
【図14】 図1〜3に示した液晶表示装置の変形例を
説明するための断面模式図である。
【図15】 本発明による液晶表示装置の実施の形態2
を示す平面模式図である。
【図16】 図15に示した液晶表示装置の製造工程の
第1工程を説明するための平面模式図である。
【図17】 図15に示した液晶表示装置の製造工程の
第2工程を説明するための平面模式図である。
【図18】 図15に示した液晶表示装置において、欠
陥部の復旧作業を行なった状態を説明するための平面模
式図である。
【図19】 図15に示した液晶表示装置の第1の変形
例を説明するための断面模式図である。
【図20】 図15に示した液晶表示装置の第2の変形
例を説明するための平面模式図である。
【図21】 本発明による液晶表示装置の実施の形態3
を示す平面模式図である。
【図22】 図21に示した液晶表示装置の製造工程を
説明するための平面模式図である。
【図23】 図21に示した液晶表示装置において欠陥
部の復旧作業を行なった状態を説明するための平面模式
図である。
【図24】 本発明の基礎となる液晶表示装置を示す平
面模式図である。
【図25】 図24に示した線分400−400におけ
る断面模式図である。
【図26】 図24に示した液晶表示装置の製造工程を
説明するための平面模式図である。
【図27】 本発明の基礎となった液晶表示装置におけ
る問題点を説明するための平面模式図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板、2 下地膜、3a〜3e n+型不純
物領域、4a〜4fn-型不純物領域、3 ポリシリコ
ン膜、6a〜6d チャネル領域、7,21絶縁膜、8
a,8c,8d ゲート電極、8b 上電極、9 下電
極、10層間絶縁膜、11a〜11g,14,34 コ
ンタクトホール、12a ソース配線、12b〜12e
メタル配線、13 平坦化膜、15a〜15c 画素
電極、16a,16b 配向膜、17 上ガラス基板、
18カラーフィルタ、19対向電極、20 液晶、2
2,52a,52b,53 被切断部分、23a〜23
e 画素電極の平面外形における凹部、24 遮光膜、
25a〜25c,28a〜28c レジスト膜、29
レーザ照射部、30 ゲート絶縁膜の欠損部、31,3
1a,31b レーザ照射による切断部、32 ゲート
電極のエッチング残分、33,40,41 凹部、35
ソース線の切断部、36 画素用薄膜電界効果トラン
ジスタ、37 容量、38 p型薄膜電界効果トランジ
スタ、39 n型薄膜電界効果トランジスタ、42 バ
イパス導電線、45 レーザ照射用の開口部、46 レ
ーザ照射によるゲート電極の切断部、48 接続導電
線、49a,49b バイパス接続導電線、50a,5
0b バイパス接続部、51 接続部、54 接続部。
フロントページの続き (72)発明者 小松 紀和 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H092 GA29 GA59 HA06 JA25 JA46 KA04 KA05 KB04 KB25 MA05 MA47 NA15 NA29 PA06 5C094 AA04 AA42 AA43 AA48 BA03 BA43 CA19 CA24 DA09 DA13 DB01 DB04 DB10 EA04 EA05 EA10 EB02 ED03 ED15 FA01 FA02 FB12 FB14 FB15 GB10 5F033 GG03 HH08 HH17 HH38 JJ01 JJ08 JJ17 JJ38 KK04 LL04 MM08 NN06 QQ59 QQ65 RR04 RR06 SS04 SS15 TT02 UU05 VV15 XX36 5F110 AA27 BB02 BB04 CC02 DD02 DD13 DD14 DD17 EE04 EE36 EE37 EE44 FF02 FF30 GG02 GG13 GG45 HL03 HL04 HL06 HL12 HL14 HL23 HM15 HM17 HM19 NN02 NN04 NN23 NN24 NN27 NN35 NN46 NN54 NN72 PP03 QQ08 QQ19 QQ25

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成され、チャネル領域と、そ
    のチャネル領域に隣接する導電領域とを含むトップゲー
    ト型の薄膜電界効果トランジスタと、 前記薄膜電界効果トランジスタの上に形成され、上部表
    面を有し、前記導電領域の表面を露出させるコンタクト
    ホールが形成されている絶縁膜と、 前記絶縁膜の上部表面上において、前記薄膜電界効果ト
    ランジスタの導電領域と平面的に重ならない領域に形成
    された導電線と、 前記導電領域と電気的に接続され、前記コンタクトホー
    ルの内部から前記絶縁膜の上部表面における前記導電線
    に隣接する領域にまで延在し、前記導電線と電気的に接
    続された接続導電線とを備える半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記接続導電線は、前記絶縁膜の上部表
    面上において前記薄膜電界効果トランジスタの位置する
    領域と平面的に重ならない領域に位置する被切断部分を
    含む、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 基板上に形成され、チャネル領域と、そ
    のチャネル領域に隣接する導電領域とを含むトップゲー
    ト型の薄膜電界効果トランジスタと、 前記薄膜電界効果トランジスタの上に形成され、上部表
    面を有し、前記導電領域の表面を露出させるコンタクト
    ホールが形成されている絶縁膜と、 前記絶縁膜の上部表面上に形成され、前記コンタクトホ
    ールを介して前記導電領域と接続された接続部を有する
    導電線と、 前記導電線と並列に配置されたバイパス導電線と、 前記導電線の接続部を挟むように配置された前記導電線
    における2つのバイパス接続部と前記バイパス導電線と
    を接続する第1および第2のバイパス接続導電線とを備
    える、半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記2つのバイパス接続部と前記接続部
    との間に位置する前記導電線の部分は、前記薄膜電界効
    果トランジスタの導電領域と平面的に重ならない領域に
    位置する被切断部分を含む、請求項3に記載の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 前記絶縁膜下において、前記導電線に沿
    って延びるように形成され、前記薄膜電界効果トランジ
    スタとは間隔を隔てて形成された上下方向バイパス導電
    線を備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導
    体装置。
  6. 【請求項6】 前記導電線上に形成され、上部表面を有
    する上層絶縁膜を備え、 前記導電線における前記上下方向バイパス導電線と重な
    る領域上では、前記上層絶縁膜の上部表面に凹部が形成
    されている、請求項5に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記被切断部分上に形成された上層絶縁
    膜と、 前記上層絶縁膜上において、前記被切断部分とは平面的
    に重ならない領域に形成された上層導電体膜とを備え
    る、請求項2または4に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記絶縁膜下において、前記導電線に沿
    って延びるように形成され、前記薄膜電界効果トランジ
    スタとは間隔を隔てて形成された上下方向バイパス導電
    線を備える、請求項7に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記導電線における前記上下方向バイパ
    ス導電線と重なる領域上では、前記上層絶縁膜の上部表
    面に凹部が形成されている、請求項8に記載の半導体装
    置。
  10. 【請求項10】 基板上に形成され、チャネル領域と、
    そのチャネル領域に隣接する導電領域とを含むトップゲ
    ート型の薄膜電界効果トランジスタと、 前記薄膜電界効果トランジスタの上に形成され、上部表
    面を有し、前記導電領域の表面を露出させるコンタクト
    ホールが形成されている絶縁膜と、 前記絶縁膜の上部表面上に形成され、前記コンタクトホ
    ールを介して前記導電領域と接続された接続部を有する
    導電線と、 前記絶縁膜下において、前記導電線に沿って延びるよう
    に形成され、前記薄膜電界効果トランジスタとは間隔を
    隔てて形成された上下方向バイパス導電線を備える半導
    体装置。
  11. 【請求項11】 前記導電線はアルミニウムを主成分と
    する金属を含む、請求項5、6、8〜10に記載の半導
    体装置。
  12. 【請求項12】 前記薄膜電界効果トランジスタはゲー
    ト電極を含み、 前記上下方向バイパス導電線は前記ゲート電極と同一の
    材料からなる、請求項5、6、8〜11のいずれか1項
    に記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記絶縁膜には、前記上下方向バイパ
    ス導電線と前記導電線との間に位置する領域に第1およ
    び第2のコンタクトホールが形成され、前記上下方向バ
    イパス導電線と前記導電線とは、前記第1および第2の
    コンタクトホールを介して電気的に接続されている、請
    求項5、6、8〜12のいずれか1項に記載の半導体装
    置。
  14. 【請求項14】 基板上に形成され、薄膜電界効果トラ
    ンジスタのゲート電極となる領域を含むゲート導電線
    と、 前記ゲート導電線上に形成され、上部表面を有する絶縁
    膜と、 前記絶縁膜の上部表面上に形成された上層導電体膜とを
    備え、 前記上層導電体膜は、前記ゲート導電線上に重なるよう
    に配置された開口部を含む、半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記上層導電体膜の開口部下に位置す
    る領域において、前記絶縁膜の上部表面には凹部が形成
    されている、請求項14に記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】 基板上に形成され、導電領域を含むト
    ップゲート型の薄膜電界効果トランジスタと、 前記導電領域上に形成され、前記導電領域の表面を露出
    させるコンタクトホールが形成された絶縁膜と、 前記絶縁膜上に形成され、前記コンタクトホールを介し
    て前記導電領域と接続された接続部を有する導電線と、 前記導電線に沿って延びるとともに、前記導電線の上方
    または下方のいずれかにおいて前記導電線と間隔をへだ
    てて形成されている上下方向バイパス導電線とを備え
    る、半導体装置。
  17. 【請求項17】 前記導電線上に形成され、上部表面を
    有する上層絶縁膜を備え、 前記導電線の前記上下方向バイパス導電線と重なる領域
    上では、前記上層絶縁膜の上部表面に凹部が形成されて
    いる、請求項16に記載の半導体装置。
  18. 【請求項18】 前記導電線は、第1の接続領域と、こ
    の第1の接続領域と間隔をへだてて位置する第2の接続
    領域とにおいて前記上下方向バイパス導電線と電気的に
    接続されている、請求項16または17に記載の半導体
    装置。
  19. 【請求項19】 前記導電線と並列に配置されたバイパ
    ス導電線と、 前記導電線の接続部を挟むように配置された前記導電線
    における2つのバイパス接続部と前記バイパス導電線と
    を接続する第1および第2のバイパス接続導電線とを備
    え、 前記2つのバイパス接続部のうちの一方は、前記導電線
    における前記第1または第2の接続領域である、請求項
    18に記載の半導体装置。
  20. 【請求項20】 前記薄膜電界効果トランジスタのゲー
    ト電極となる領域を含むゲート導電線と、 前記ゲート導電線上に形成され、上部表面を有する上層
    絶縁膜と、 前記上層絶縁膜の上部表面上に形成された上層導電体膜
    とを備え、 前記上層導電体膜は、前記ゲート導電線と重なる領域に
    配置された開口部を含む、請求項16〜19のいずれか
    1項に記載の半導体装置。
  21. 【請求項21】 請求項1〜20のいずれか1項に記載
    の半導体装置を備える液晶表示装置。
  22. 【請求項22】 基板上に、チャネル領域と、そのチャ
    ネル領域に隣接する導電領域とを含むトップゲート型の
    薄膜電界効果トランジスタを形成する工程と、 前記薄膜電界効果トランジスタの上において、前記導電
    領域の表面を露出させるコンタクトホールが形成され、
    かつ、上部表面を有する絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜の上部表面上において、前記薄膜電界効果ト
    ランジスタの導電領域と平面的に重ならない領域に位置
    する導電線と、前記導電領域と電気的に接続され、前記
    コンタクトホールの内部から前記絶縁膜の上部表面にお
    ける前記導電線に隣接する領域にまで延在し、前記導電
    線と電気的に接続された接続導電線とを形成する工程と
    を備える、半導体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 基板上に、チャネル領域と、そのチャ
    ネル領域に隣接する導電領域とを含むトップゲート型の
    薄膜電界効果トランジスタを形成する工程と、 前記薄膜電界効果トランジスタの上において、前記導電
    領域の表面を露出させるコンタクトホールが形成され、
    かつ、上部表面を有する絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜の上部表面上において、前記コンタクトホー
    ルを介して前記導電領域と接続された接続部を有する導
    電線と、前記導電線と並列に配置されたバイパス導電線
    と、前記バイパス導電線と前記導電線の接続部を挟むよ
    うに配置された前記導電線における2つのバイパス接続
    部とを接続するための第1および第2のバイパス接続導
    電線とを形成する工程とを備える、半導体装置の製造方
    法。
  24. 【請求項24】 基板上に、薄膜電界効果トランジスタ
    のゲート電極となる領域を含むゲート導電線を形成する
    工程と、 前記ゲート導電線上において、上部表面を有する絶縁膜
    を形成する工程と、 前記絶縁膜の上部表面上に、前記ゲート導電線と重なる
    ように配置された開口部を含む上層導電体膜を形成する
    工程とを備える、半導体装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 基板上に、導電領域を含むトップゲー
    ト型の薄膜電界効果トランジスタを形成する工程と、 前記薄膜電界効果トランジスタの上に、前記導電領域の
    表面を露出させるコンタクトホールが形成された絶縁膜
    を形成する工程と、 前記絶縁膜上に、前記コンタクトホールを介して前記導
    電領域と接続された導電線を形成する工程と、前記導電
    線に沿って延びるとともに、前記導電線の上方または下
    方のいずれかにおいて前記導電線と間隔をへだてて上下
    方向バイパス導電線を形成する工程とを備える、半導体
    装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 請求項22〜25のいずれか1項に記
    載の半導体装置の製造方法を用いる液晶表示装置の製造
    方法。
JP2000080007A 2000-03-22 2000-03-22 半導体装置、液晶表示装置、半導体装置の製造方法および液晶表示装置の製造方法 Pending JP2001267581A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000080007A JP2001267581A (ja) 2000-03-22 2000-03-22 半導体装置、液晶表示装置、半導体装置の製造方法および液晶表示装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000080007A JP2001267581A (ja) 2000-03-22 2000-03-22 半導体装置、液晶表示装置、半導体装置の製造方法および液晶表示装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001267581A true JP2001267581A (ja) 2001-09-28

Family

ID=18597171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000080007A Pending JP2001267581A (ja) 2000-03-22 2000-03-22 半導体装置、液晶表示装置、半導体装置の製造方法および液晶表示装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001267581A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006040877A1 (ja) * 2004-10-14 2008-05-15 シャープ株式会社 積層基板
JP2008122810A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Sony Corp Tft基板、表示装置、tft基板の製造方法、及び表示装置の製造方法
JP2008281828A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Sony Corp 表示装置及び電子機器
JPWO2008004354A1 (ja) * 2006-07-07 2009-12-03 シャープ株式会社 アレイ基板、アレイ基板の修正方法及び液晶表示装置
US7649202B2 (en) 2004-06-25 2010-01-19 Samsung Mobile Display Co., Ltd. Transistor, method of fabricating the same, and light emitting display comprising the same
JP2010281972A (ja) * 2009-06-03 2010-12-16 Toshiba Mobile Display Co Ltd 液晶表示装置
WO2015071989A1 (ja) * 2013-11-14 2015-05-21 堺ディスプレイプロダクト株式会社 回路基板及び表示装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02157828A (ja) * 1988-12-12 1990-06-18 Hosiden Electron Co Ltd 液晶表示素子
JPH0350731A (ja) * 1989-07-19 1991-03-05 Hitachi Ltd 薄膜半導体装置
JPH04288988A (ja) * 1991-03-18 1992-10-14 Hitachi Ltd レーザ加工方法とその装置並びに透過型液晶素子、配線パターン欠陥修正方法とその装置
JPH06160904A (ja) * 1992-11-26 1994-06-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液晶表示装置とその製造方法
JPH0997909A (ja) * 1995-09-28 1997-04-08 Sharp Corp 液晶表示装置
JPH09102614A (ja) * 1995-02-15 1997-04-15 Semiconductor Energy Lab Co Ltd アクティブマトリクス型表示装置
JPH1026771A (ja) * 1996-07-11 1998-01-27 Nec Corp 液晶表示パネルおよびその補修方法
JPH11354636A (ja) * 1998-06-08 1999-12-24 Seiko Epson Corp アクティブマトリクス基板の製造方法及び該アクティブマトリクス基板並びにこれを備えた電気光学パネル
JP2000081639A (ja) * 1998-09-04 2000-03-21 Sharp Corp 液晶表示装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02157828A (ja) * 1988-12-12 1990-06-18 Hosiden Electron Co Ltd 液晶表示素子
JPH0350731A (ja) * 1989-07-19 1991-03-05 Hitachi Ltd 薄膜半導体装置
JPH04288988A (ja) * 1991-03-18 1992-10-14 Hitachi Ltd レーザ加工方法とその装置並びに透過型液晶素子、配線パターン欠陥修正方法とその装置
JPH06160904A (ja) * 1992-11-26 1994-06-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液晶表示装置とその製造方法
JPH09102614A (ja) * 1995-02-15 1997-04-15 Semiconductor Energy Lab Co Ltd アクティブマトリクス型表示装置
JPH0997909A (ja) * 1995-09-28 1997-04-08 Sharp Corp 液晶表示装置
JPH1026771A (ja) * 1996-07-11 1998-01-27 Nec Corp 液晶表示パネルおよびその補修方法
JPH11354636A (ja) * 1998-06-08 1999-12-24 Seiko Epson Corp アクティブマトリクス基板の製造方法及び該アクティブマトリクス基板並びにこれを備えた電気光学パネル
JP2000081639A (ja) * 1998-09-04 2000-03-21 Sharp Corp 液晶表示装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7649202B2 (en) 2004-06-25 2010-01-19 Samsung Mobile Display Co., Ltd. Transistor, method of fabricating the same, and light emitting display comprising the same
JPWO2006040877A1 (ja) * 2004-10-14 2008-05-15 シャープ株式会社 積層基板
JP4703570B2 (ja) * 2004-10-14 2011-06-15 シャープ株式会社 積層基板
US8174664B2 (en) 2004-10-14 2012-05-08 Sharp Kabushiki Kaisha Multilayer substrate
JPWO2008004354A1 (ja) * 2006-07-07 2009-12-03 シャープ株式会社 アレイ基板、アレイ基板の修正方法及び液晶表示装置
JP2008122810A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Sony Corp Tft基板、表示装置、tft基板の製造方法、及び表示装置の製造方法
JP2008281828A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Sony Corp 表示装置及び電子機器
JP2010281972A (ja) * 2009-06-03 2010-12-16 Toshiba Mobile Display Co Ltd 液晶表示装置
WO2015071989A1 (ja) * 2013-11-14 2015-05-21 堺ディスプレイプロダクト株式会社 回路基板及び表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6310669B1 (en) TFT substrate having connecting line connect to bus lines through different contact holes
KR100750548B1 (ko) 표시 장치 및 표시 장치의 단선 수복 방법
KR100492642B1 (ko) 액티브매트릭스표시장치및그제조방법
US8294839B2 (en) Thin film transistor array panel for liquid crystal display and method of manufacturing the same
JP4393200B2 (ja) アレイ基板、及び、その製造方法
US6798442B1 (en) Thin film transistor array panel for liquid crystal display and method of manufacturing the same
JP2003307748A (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
KR20000033841A (ko) 4장의 마스크를 이용한 액정 표시 장치용 박막 트랜지스터 기판의 제조 방법 및 액정 표시 장치용박막 트랜지스터 기판
JP2006317726A (ja) 断線修正方法及びアクティブマトリックス基板の製造方法並びに表示装置
JP2001177103A (ja) 薄膜半導体装置及び表示装置とその製造方法
US5936698A (en) Manufacturing a display device using anodization
JP3884625B2 (ja) 液晶表示装置及びその欠陥修復方法
JP4497641B2 (ja) 液晶表示装置及びその欠陥修復方法
JP4372413B2 (ja) 欠陥修正方法
JPH10290012A (ja) アクティブマトリクス型液晶表示装置およびその製造方法
JP2001267581A (ja) 半導体装置、液晶表示装置、半導体装置の製造方法および液晶表示装置の製造方法
US5466620A (en) Method for fabricating a liquid crystal display device
JPH11242241A (ja) 液晶表示装置とその製造方法及び液晶表示装置に用いられるtftアレイ基板とその製造方法
US6621536B1 (en) Matrix wiring substrate having an auxiliary line connected to a bundling line
JP2001345452A (ja) 薄膜トランジスタ及びその製造方法
KR100686224B1 (ko) 액정 표시 장치용 박막 트랜지스터 기판, 그 제조 방법 및그 수리 방법
JP4077590B2 (ja) 薄膜トランジスタとその製造方法、アクティブマトリクス基板とその製造方法、および電気光学装置
KR19980072355A (ko) 액정표시장치 및 그 액정표시장치의 제조방법
JP2009265149A (ja) 薄膜トランジスタアレイ基板および薄膜トランジスタアレイ基板の修正方法
JPH095785A (ja) Tftアレイ基板並びにこれを用いた液晶表示装置およびtftアレイ基板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080318

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090210