JP2001267381A - 半導体製造・検査装置 - Google Patents

半導体製造・検査装置

Info

Publication number
JP2001267381A
JP2001267381A JP2000077560A JP2000077560A JP2001267381A JP 2001267381 A JP2001267381 A JP 2001267381A JP 2000077560 A JP2000077560 A JP 2000077560A JP 2000077560 A JP2000077560 A JP 2000077560A JP 2001267381 A JP2001267381 A JP 2001267381A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic substrate
temperature
heating element
resistance heating
thermostat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000077560A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuji Hiramatsu
靖二 平松
Yasutaka Ito
康隆 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Priority to JP2000077560A priority Critical patent/JP2001267381A/ja
Publication of JP2001267381A publication Critical patent/JP2001267381A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 測温素子や制御装置に何らかの故障が発生し
て、セラミック基板の温度が急激に上昇しかけた場合に
おいても、電源と抵抗発熱体との間の回路を遮断するこ
とにより、セラミック基板の過熱を防止することができ
る。 【解決手段】 1または2以上の回路からなる抵抗発熱
体が設けられたセラミック基板と、上記セラミック基板
の温度を測定する測温手段と、上記測温手段により検知
された温度に基づいて上記抵抗発熱体へ投入する電力を
制御する制御部と、上記抵抗発熱体へ投入する電力を供
給する電源と、上記抵抗発熱体へ投入する電力を遮断す
るサーモスタットとを備えてなることを特徴とする半導
体製造・検査装置

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抵抗発熱体を有す
るセラミック基板を備え、主に、ホットプレート(セラ
ミックヒータ)、静電チャック、ウエハプローバなどの
装置とすることができる半導体製造・検査装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エッチング装置や、化学的気相成長装置
等を含む半導体製造・検査装置等においては、従来、ス
テンレス鋼やアルミニウム合金などの金属製基材を用い
たヒータやウエハプローバ等が用いられてきた。
【0003】ところが、このような金属製のヒータは、
以下のような問題があった。まず、金属製であるため、
ヒータ板の厚みは、15mm程度と厚くしなければなら
ない。なぜなら、薄い金属板では、加熱に起因する熱膨
張により、反り、歪み等が発生してしまい、金属板上に
載置したシリコンウエハが破損したり傾いたりしてしま
うからである。しかしながら、ヒータ板の厚みを厚くす
ると、ヒータの重量が重くなり、また、嵩張ってしまう
という問題があった。
【0004】また、抵抗発熱体に印加する電圧や電流量
を変えることにより、半導体ウエハ等の被加熱物を加熱
する面(以下、加熱面という)の温度を制御するのであ
るが、金属板が厚いために、電圧や電流量の変化に対し
てヒータ板の温度が迅速に追従せず、温度制御しにくい
という問題もあった。
【0005】そこで、特開平4−324276号公報で
は、基板として、熱伝導率が高く、強度も大きい非酸化
物セラミックである窒化アルミニウムを使用し、この窒
化アルミニウム基板中に抵抗発熱体とタングステンから
なるスルーホールとが形成され、これらに外部端子とし
てニクロム線がろう付けされたセラミックヒータが提案
されている。
【0006】このようなセラミックヒータでは、高温に
おいても機械的な強度の大きいセラミック基板を用いて
いるため、セラミック基板の厚さを薄くして熱容量を小
さくすることができ、その結果、電圧や電流量の変化に
対してセラミック基板の温度を迅速に追従させることが
できる。
【0007】通常、この種のセラミックヒータでは、セ
ラミック基板の表面または内部に測温手段を取り付け、
このセラミック基板を金属製の支持容器に嵌め込んだ
後、測温手段からの配線や抵抗発熱体からの配線を制御
装置に接続し、測温手段により測定される温度に基づい
て抵抗発熱体に電圧を印加し、セラミック基板の温度を
制御している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の測温手段がセラミック基板から脱落したり、測温手段
と制御部との間の回路が断線したりすると、セラミック
基板の正確な温度が測定されないため、抵抗発熱体に流
れる電流が大きくなりすぎ、セラミック基板の温度が急
激に上昇することも考えられる。
【0009】このような場合に、何の措置も講じられて
いないと、装置全体の温度が上昇しすぎ、故障などが発
生して多大の損失を被る場合がある。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、上記測温手段や制御部に何らかの故障が発生
して、セラミック基板の温度が急激に上昇しかけた場合
においても、電源と抵抗発熱体との間の回路を遮断する
ことにより、セラミック基板の過熱を防止することが可
能な半導体製造・検査装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、1または2以
上の回路からなる抵抗発熱体が設けられたセラミック基
板と、上記セラミック基板の温度を測定する測温手段
と、上記測温手段により検知された温度に基づいて上記
抵抗発熱体へ投入する電力を制御する制御部と、上記抵
抗発熱体へ投入する電力を供給する電源と、上記抵抗発
熱体へ投入する電力を遮断するサーモスタットとを備え
てなることを特徴とする半導体製造・検査装置である。
【0012】本発明の半導体製造・検査装置において、
上記サーモスタットは、セラミック基板から一定距離離
間して配設されてなることが望ましく、セラミック基板
の底面から0.1〜5mm離間して配設されてなること
がより望ましい。
【0013】また、上記半導体製造・検査装置におい
て、上記サーモスタットは、リレーを介して抵抗発熱体
へ投入される電力を遮断することが望ましい。また、上
記半導体製造・検査装置において、上記セラミック基板
は、支持容器により支持されてなり、上記支持容器の底
部、上記支持容器の壁面、上記支持容器に配設された板
状体のいずれかにサーモスタットが配設されてなること
が望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の半導体製造・検査装置
は、1または2以上の回路からなる抵抗発熱体が設けら
れたセラミック基板と、上記セラミック基板の温度を測
定する測温手段と、上記測温手段により検知された温度
に基づいて上記抵抗発熱体へ投入する電力を制御する制
御部と、上記抵抗発熱体へ投入する電力を供給する電源
と、上記抵抗発熱体へ投入する電力を遮断するサーモス
タットとを備えてなることを特徴とする。
【0015】本発明の半導体製造・検査装置では、装置
内に測温手段等のほかに、さらにサーモスタットが配設
され、このサーモスタットにより装置内(セラミック基
板)の温度を常に検知している。従って、測温素子や制
御部に何らかの故障が発生して、セラミック基板の温度
が急激に上昇しかけた場合には、その温度をサーモスタ
ットが検知し、抵抗発熱体への電力の供給を遮断する。
その結果、セラミック基板や装置全体の過熱を防止する
ことができ、装置の他の部分に故障が発生するのを防止
することができる。
【0016】以下、本発明の半導体製造・検査装置につ
いて、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の半導
体装置の一実施形態であるセラミックヒータの一例を模
式的に示す平面図であり、図2は、(a)に示したセラ
ミックヒータを構成する制御部等を含めて示したブロッ
ク図である。
【0017】このセラミックヒータ10では、円板形状
に形成されたセラミック基板11が、断熱リング21を
介して金属製の支持容器22の上部に嵌合されており、
このセラミック基板11の内部には、複数の回路からな
る抵抗発熱体12が埋設されている。この抵抗発熱体1
2は、図1に示したように、同心円形状のパターンに形
成され、互いに近い二重の同心円同士が1組の回路とし
て、1本の線になるように接続され、また、これら回路
の両端部分が露出するように、セラミック基板11の底
面11bには袋孔23が設けられている。
【0018】これら袋孔23には、ワッシャー17が嵌
め込まれ、ワッシャー17の中心孔に導電線16が挿入
され、金ろう等によりろう付けされ、導電線16と抵抗
発熱体端部12aとが接続されている。
【0019】この導電線16は、リレー28を介して電
源部26に接続されている。また、サーモスタットは、
導電線19aを介してリレー28に接続されている。更
に、電源部26には、制御部25が接続され、制御部2
5には、測温素子18が導電線19bを介して接続され
ている。
【0020】図10は、サーモスタットとリレーと電源
とを含む回路の一例を示す回路図である。なお、簡略化
のため、制御部は、省略する。図10に示すように、サ
ーモスタットは、リレーと回路1を構成しており、この
回路1は、電源と抵抗発熱体とからなる回路2とは独立
している。従って、サーモスタットが作動すると、回路
1が遮断され、この回路の遮断によりリレーが作動して
回路2を遮断する。つまり、間接的にサーモスタットに
より抵抗発熱体への電力供給が遮断されるのである。
【0021】このように、リレーを使用して、サーモス
タットを含む回路1と抵抗発熱体12を含む回路2とを
それぞれ独立の回路とするのは、サーモスタットを抵抗
発熱体を含む回路に直列に入れると、抵抗発熱体に比較
的大きな電流を流す必要があるため、この電流によりサ
ーモスタット自体も発熱し、正常な制御を行っているに
も拘わらずサーモスタットが作動してしまうからであ
る。図10に示したように、サーモスタットを含む回路
1を抵抗発熱体を含む回路2と分離することにより、サ
ーモスタットを含む回路1には小電流を、抵抗発熱体を
含む回路2には大電流を流すことができるのである。な
お、ある程度の電流を流しても発熱しないような構成の
サーモスタットを使用する場合には、サーモスタットを
抵抗発熱体を含む回路に直列に挿入し、サーモスタット
自身が回路を開くことにより直接的に抵抗発熱体への電
力供給を遮断する構成としてもよい。上記リレーとして
は、例えば、オムロン社製 MY−2等が挙げられる。
また、制御部と電源部とは一体となっていてもよい。
【0022】また、セラミック基板11の中央に近い部
分には、支持ピン(図示せず)を挿通するための貫通孔
15が形成され、さらに、底面11bには有底孔14が
形成され、この有底孔14に測温素子18が挿入され、
耐熱性樹脂または無機充填材等が充填されることにより
固定されている。なお、貫通孔15に挿通された支持ピ
ンは、半導体ウエハ等の被加熱物を支持して搬送装置等
から被加熱物を受け取ったり、搬送装置等に被加熱物を
受け渡す役割を有しており、また、セラミック基板11
の加熱面と一定の間隔を保った状態で被加熱物を支持す
る役割も有している。このようにセラミック基板11と
離間させた状態で加熱することにより、被加熱物をより
均一に加熱することができる。
【0023】一方、有底孔14に配設された測温素子1
8からの配線19bも、制御部に接続されており、測温
素子18からの温度情報を受け取った制御部25では、
セラミック基板11の温度に応じた電圧(電流)を抵抗
発熱体12に印加することにより、セラミック基板11
の温度をコントロールしている。なお、測温手段は、熱
電対に限定されず、例えば、サーモビュアで表面の温度
を読み取って、このデータを基に温度制御することもで
きる。
【0024】さらに、このセラミックヒータ10の底部
には、ヒータ部分からの放熱を防止し、被加熱物を効率
よく加熱することができるように遮熱板24が設けられ
ており、この遮熱板24にサーモスタット20が配設さ
れている。サーモスタット20は、セラミック基板11
に近い位置に配設さているため、サーモスタット20が
配設された部分は、セラミック基板11の温度に近い温
度を検知することができる。
【0025】本発明の半導体製造・検査装置では、サー
モスタット20は、セラミック基板11から一定距離離
間して配設されることが望ましい。一定距離離間するこ
とで、セラミック基板に局所的に温度が低い部分(クー
リングスポット)が発生することを防止することができ
るからである。
【0026】さらに、サーモスタット20は、セラミッ
ク基板11の底面11bから0.1〜5mm離間して配
設されることがより望ましい。この理由は、0.1mm
未満では、近すぎてセラミック基板から熱を奪い、セラ
ミック基板にクーリングスポットを生じさせてしまうこ
とがあり、逆に、5mmを超えるセラミック基板の異常
昇温を関知することができないことがあるからである。
また、このセラミックヒータ10では、冷却時に冷媒導
入管27より、矢印で示すようにエアー等の冷却気体が
導入され、セラミック基板11が冷却されるようになっ
ている。
【0027】従って、測温素子18の落下や配線19b
の断線等のために、測温素子18によってセラミック基
板11の温度を正確に測定することができず、これに起
因して、抵抗発熱体12に多大の電流が流れてセラミッ
ク基板11の温度が上昇しすぎた場合等においては、サ
ーモスタット20がその温度を検知し、抵抗発熱体12
への電力を投入するための回路を遮断する。そのため、
抵抗発熱体12の発熱がストップし、セラミック基板1
1の過熱を防止することができる。なお、図1、2にお
いて、抵抗発熱体12は、セラミック基板11の内部に
形成されているが、セラミック基板11の底面11bに
設けられていてもよい。
【0028】サーモスタット20の種類としては特に限
定されず、例えば、温度の変化を液体(トルエン、水銀
等)や金属(バイメタル等)の膨張またはサーミスタの
抵抗値の変化によって検出し、温度が所定値以上に上昇
した際に、回路を遮断する働きをするもの等が挙げられ
る。具体的には、以下に示すような構成のバイメタルを
用いたサーモスタット等が挙げられる。
【0029】図11は、本発明の半導体製造・検査装置
を構成するサーモスタットの一例を模式的に示す断面図
である。図11に示すように、このサーモスタット11
0では、有底円筒形状のケース117の底部に断面視逆
コの字形状のバネ113に配設されており、このバネ1
13の上に接触部112aを介して円柱形状のピン11
2が載置されている。なお、このピン112は、周囲を
リテーナ120により支持されているが、上下方向の移
動は自由である。バネ113の近傍には、バネ113と
略平行した状態で固定片114が配設されており、固定
片114端部の接点Aとバネ113端部の接点Bとは、
一定の温度以下(例えば、常温)では接触している。一
方、固定片114の他の一端とバネ113の他の一端に
は、導電線118a、118bが接続されており、これ
らの導電線118a、118bは、端子部119から外
部に導出され、電源と接続されているため、常温では、
導電線118aと導電線118bとの間には、電流が流
れている。ピン112の上面には両端が固定されたバイ
メタル111が接触しており、このバイメタル111
は、常温では、平面を形成している。そのため、バネ1
13には、下方への力が作用せず、接点Aと接点Bと
は、接触した状態を維持することができる。このような
構成のサーモスタット110の周囲の温度が上昇する
と、バイメタル111は膨張し、下方へ撓むように変形
する。これにより、ピン112が下方に押し下げられ、
バネ113も下方に撓む結果、接点Aと接点Bとは非接
触となり、回路が遮断され、導電線118aと導電線1
18bとの間には、電流が流れなくなる。この後、周囲
の温度が所定温度より下がると、バイメタル111が平
面形状に戻り、バネ113の力によりピン112が押し
上げられる結果、接点Aと接点Bとが接触し、再び、導
電線118aと導電線118bとの間に電流が流れるよ
うになる。
【0030】なお、図11に示したサーモスタットは、
上述したように、自動復帰型のサーモスタットであり、
これ以外に自動復帰しないタイプのサーモスタットもあ
る。本発明においては、いずれのタイプのサーモスタッ
トを使用してもよいが、安全性を考慮すると自動復帰し
ないタイプが最適である。上記サーモスタットの市販品
としては、例えば、旭計器社製 US−625等が挙げ
られる。
【0031】上記サーモスタットは、支持容器の底部
(支持容器内外含む)、支持容器に配設された板状体
(支持容器内外含む)、支持容器の内外壁面のいずれか
にサーモスタットが配設されてなることが望ましい。サ
ーモスタットとセラミック基板とを接触させずに固定す
ることができるからである。
【0032】ワッシャー17を構成する材料は、その熱
膨張率がセラミック基板とほぼ等しいか、または、導電
線との中間にあるものが好ましく、例えば、タングステ
ン、モリブデンまたはこれらの炭化物からなるものが好
ましい。
【0033】図2に示したセラミックヒータ10では、
ワッシャー17や導電線16を介して抵抗発熱体端部1
2aと電源26とが接続されているが、抵抗発熱体端部
12aの直下にスルーホールが形成されていてもよい。
また、抵抗発熱体端部12aまたはスルーホールに断面
がT字形状の外部端子がろう付け等により接続されてい
てもよい。
【0034】本発明において、抵抗発熱体12は、貴金
属(金、銀、白金、パラジウム)、鉛、タングステン、
モリブデン、ニッケル等の金属、または、タングステ
ン、モリブデンの炭化物等の導電性セラミックからなる
ものであることが望ましい。抵抗値を高くすることが可
能となり、断線等を防止する目的で厚み自体を厚くする
ことができるとともに、酸化しにくく、熱伝導率が低下
しにくいからである。これらは、単独で用いてもよく、
2種以上を併用してもよい。
【0035】また、抵抗発熱体12は、セラミック基板
11全体の温度を均一にする必要があることから、図1
に示すような同心円形状のパターンや同心円形状のパタ
ーンと屈曲線形状のパターンとを組み合わせたものが好
ましい。また、抵抗発熱体12の厚さは、1〜50μm
が望ましく、その幅は、5〜20mmが好ましい。
【0036】抵抗発熱体12の厚さや幅を変化させるこ
とにより、その抵抗値を変化させることができるが、こ
の範囲が最も実用的だからである。抵抗発熱体12の抵
抗値は、その厚さが薄く、また、その幅が狭くなるほど
大きくなる。
【0037】なお、抵抗発熱体12を内部に設けると、
加熱面11aと抵抗発熱体12との距離が近くなり、表
面の温度の均一性が低下するため、抵抗発熱体12自体
の幅を広げる必要がある。また、セラミック基板11の
内部に抵抗発熱体12を設けるため、窒化物セラミック
等との密着性を考慮する必要性がなくなる。
【0038】抵抗発熱体12は、断面が方形、楕円形、
紡錘形、蒲鉾形状のいずれでもよいが、偏平なものであ
ることが望ましい。偏平の方が加熱面に向かって放熱し
やすいため、加熱面21aへの熱伝搬量を多くすること
ができ、加熱面の温度分布ができにくいからである。な
お、抵抗発熱体12は螺旋形状でもよい。
【0039】本発明の半導体装置を構成するセラミック
基板の底面または内部に抵抗発熱体12を形成するため
には、金属や導電性セラミックからなる導電ペーストを
用いることが好ましい。即ち、セラミック基板の表面に
抵抗発熱体を形成する場合には、通常、焼成を行って、
セラミック基板を製造した後、その表面に上記導体ペー
スト層を形成し、焼成することより、抵抗発熱体を形成
する。一方、図1、2に示したように、セラミック基板
11の内部に抵抗発熱体12を形成する場合には、グリ
ーンシート上に上記導電ペースト層を形成した後、グリ
ーンシートを積層、焼成することにより、内部に抵抗発
熱体12を形成する。
【0040】上記導体ペーストとしては特に限定されな
いが、導電性を確保するため金属粒子または導電性セラ
ミック粒子が含有されているほか、樹脂、溶剤、増粘剤
などを含むものが好ましい。
【0041】上記金属粒子や導電性セラミック粒子の材
料としては、上述したものが挙げられる。これら金属粒
子または導電性セラミック粒子の粒径は、0.1〜10
0μmが好ましい。0.1μm未満と微細すぎると、酸
化されやすく、一方、100μmを超えると、焼結しに
くくなり、抵抗値が大きくなるからである。
【0042】上記金属粒子の形状は、球状であっても、
リン片状であってもよい。これらの金属粒子を用いる場
合、上記球状物と上記リン片状物との混合物であってよ
い。
【0043】上記金属粒子がリン片状物、または、球状
物とリン片状物との混合物の場合は、金属粒子間の金属
酸化物を保持しやすくなり、抵抗発熱体とセラミック基
板との密着性を確実にし、かつ、抵抗値を大きくするこ
とができるため有利である。
【0044】上記導体ペーストに使用される樹脂として
は、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等が挙げら
れる。また、溶剤としては、例えば、イソプロピルアル
コール等が挙げられる。増粘剤としては、セルロース等
が挙げられる。
【0045】抵抗発熱体用の導体ペーストをセラミック
基板の表面に形成する際には、上記導体ペースト中に上
記金属粒子のほかに金属酸化物を添加し、上記金属粒子
および上記金属酸化物を焼結させたものとすることが好
ましい。このように、金属酸化物を金属粒子とともに焼
結させることにより、セラミック基板と金属粒子とをよ
り密着させることができる。
【0046】上記金属酸化物を混合することにより、セ
ラミック基板との密着性が改善される理由は明確ではな
いが、金属粒子表面や非酸化物からなるセラミック基板
の表面は、その表面がわずかに酸化されて酸化膜が形成
されており、この酸化膜同士が金属酸化物を介して焼結
して一体化し、金属粒子とセラミックとが密着するので
はないかと考えられる。また、セラミック基板を構成す
るセラミックが酸化物の場合は、当然に表面が酸化物か
らなるので、密着性に優れた導体層が形成される。
【0047】上記金属酸化物としては、例えば、酸化
鉛、酸化亜鉛、シリカ、酸化ホウ素(B 23 )、アル
ミナ、イットリアおよびチタニアからなる群から選ばれ
る少なくとも1種が好ましい。これらの酸化物は、抵抗
発熱体の抵抗値を大きくすることなく、金属粒子とセラ
ミック基板との密着性を改善することができるからであ
る。
【0048】上記酸化鉛、酸化亜鉛、シリカ、酸化ホウ
素(B23 )、アルミナ、イットリア、チタニアの割
合は、金属酸化物の全量を100重量部とした場合、重
量比で、酸化鉛が1〜10、シリカが1〜30、酸化ホ
ウ素が5〜50、酸化亜鉛が20〜70、アルミナが1
〜10、イットリアが1〜50、チタニアが1〜50で
あって、その合計が100重量部を超えない範囲で調整
されていることが好ましい。これらの範囲で、これらの
酸化物の量を調整することにより、特にセラミック基板
との密着性を改善することができる。
【0049】上記金属酸化物の金属粒子に対する添加量
は、0.1重量%以上10重量%未満が好ましい。ま
た、このような構成の導体ペーストを使用して抵抗発熱
体を形成した際の面積抵抗率は、1〜45mΩ/□が好
ましい。
【0050】面積抵抗率が45mΩ/□を超えると、印
加電圧量に対して発熱量は大きくなりすぎて、表面に抵
抗発熱体を設けた半導体装置用セラミック基板では、そ
の発熱量を制御しにくいからである。なお、金属酸化物
の添加量が10重量%以上であると、面積抵抗率が50
mΩ/□を超えてしまい、発熱量が大きくなりすぎて温
度制御が難しくなり、温度分布の均一性が低下する。
【0051】抵抗発熱体がセラミック基板の表面に形成
される場合には、抵抗発熱体の表面部分に、金属被覆層
が形成されていることが好ましい。内部の金属焼結体が
酸化されて抵抗値が変化するのを防止するためである。
形成する金属被覆層の厚さは、0.1〜10μmが好ま
しい。
【0052】上記金属被覆層を形成する際に使用される
金属は、非酸化性の金属であれば特に限定されないが、
具体的には、例えば、金、銀、パラジウム、白金、ニッ
ケル等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、
2種以上を併用してもよい。これらのなかでは、ニッケ
ルが好ましい。なお、抵抗発熱体をセラミック基板の内
部に形成する場合には、抵抗発熱体表面が酸化されるこ
とがないため、被覆は不要である。
【0053】上記セラミック基板を構成するセラミック
材料は特に限定されないが、例えば、窒化物セラミッ
ク、炭化物セラミック、酸化物セラミック等が挙げられ
る。
【0054】上記窒化物セラミックとしては、金属窒化
物セラミック、例えば、窒化アルミニウム、窒化ケイ
素、窒化ホウ素、窒化チタン等が挙げられる。また、上
記炭化物セラミックとしては、金属炭化物セラミック、
例えば、炭化ケイ素、炭化ジルコニウム、炭化チタン、
炭化タンタル、炭化タングステン等が挙げられる。
【0055】上記酸化物セラミックとしては、金属酸化
物セラミック、例えば、アルミナ、ジルコニア、コージ
ェライト、ムライト等が挙げられる。これらのセラミッ
クは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0056】これらのセラミックの中では、窒化物セラ
ミック、炭化物セラミックの方が酸化物セラミックに比
べて望ましい。熱伝導率が高いからである。また、窒化
物セラミックの中では窒化アルミニウムが最も好適であ
る。熱伝導率が180W/m・Kと最も高いからであ
る。
【0057】上記セラミック基板は、0.05〜10重
量%、特に0.1〜5重量%の酸素を含有していること
が望ましい。特に、上記酸素量が0.1重量%未満であ
ると、緻密な焼結体を形成することが難しくなり、一
方、上記酸素量が5重量%を超えると熱伝導率が低下し
て昇温降温特性が低下する場合があるからである。上記
窒化物セラミックに酸素を含有させるため、通常、窒化
物セラミックの原料粉末を空気中または酸素中で加熱す
るか、原料粉末中に金属酸化物を混合して焼成を行う。
上記焼結助剤としては、例えば、アルカリ金属酸化物、
アルカリ土類金属酸化物、希土類酸化物等が挙げられ
る。これらの焼結助剤のなかでは、CaO、Y2 3
Na2 O、Li2 O、Rb2 Oが好ましい。これらの含
有量としては、0.1〜10重量%が好ましい。また、
アルミナを含有していてもよい。
【0058】上記セラミック基板の気孔率は、0または
5%以下であることが望ましい。気孔率が5%を超える
と熱伝導率が低下したり、高温で反りが発生する場合が
あるからである。また、気孔が存在しない場合は、高温
での耐電圧が極めて高くなり、逆に気孔が存在する場合
は、破壊靱性値が高くなる。このため、どららの設計に
するかは、要求特性を考慮して決定すればよい。気孔が
存在することにより破壊靱性値が高くなる理由は明確で
はないが、クラックの伸展が気孔により止められるであ
ると推定している。気孔率は、アルキメデス法により測
定することが望ましい。この方法では、焼結体を粉砕し
て比重を求め、真比重と見かけの比重とから気孔率を計
算する。
【0059】上記セラミック基板に気孔が存在する場合
は、その最大気孔の気孔径が50μm以下であることが
望ましい。最大気孔の気孔径が50μmを超えると高
温、特に、200℃以上での耐電圧特性を確保すること
ができなくなる場合があるからである。最大気孔の気孔
径は10μm以下であることがより望ましい。200℃
以上での反り量が小さくなるからである。上記気孔率や
最大気孔の気孔径は、焼結時の加圧時間、圧力、温度、
SiCやBNなどの添加物で調整する。SiCやBNは
焼結を阻害するため、気孔を導入させることができる。
【0060】最大気孔の気孔径の測定は、試料を5個用
意し、その表面を鏡面研磨し、2000から5000倍
の倍率で表面を電子顕微鏡で10箇所撮影することによ
り行う。そして、撮影された写真で最大の気孔径を選
び、50ショットの平均を最大気孔の気孔径とする。
【0061】上記セラミック基板は、明度がJIS Z
8721の規定に基づく値でN4以下のものであるこ
とが望ましい。このような明度を有するものが輻射熱
量、隠蔽性に優れるからである。また、このようなセラ
ミック基板は、サーモビュアにより、正確な表面温度測
定が可能となる。
【0062】ここで、明度のNは、理想的な黒の明度を
0とし、理想的な白の明度を10とし、これらの黒の明
度と白の明度との間で、その色の明るさの知覚が等歩度
となるように各色を10分割し、N0〜N10の記号で
表示したものである。そして、実際の測定は、N0〜N
10に対応する色票と比較して行う。この場合の小数点
1位は0または5とする。
【0063】このような特性を有するセラミック基板
は、セラミック基板中にカーボンを100〜5000p
pm含有させることにより得られる。カーボンには、非
晶質のものと結晶質のものとがあり、非晶質のカーボン
は、セラミック基板の高温における体積抵抗率の低下を
抑制することでき、結晶質のカーボンは、セラミック基
板の高温における熱伝導率の低下を抑制することができ
るため、その製造する基板の目的等に応じて適宜カーボ
ンの種類を選択することができる。カーボンの含有量
は、200〜2000ppmが好ましい。
【0064】非晶質のカーボンとしては、例えば、C、
H、Oだけからなる炭化水素、好ましくは、糖類を、空
気中で焼成することにより得ることができ、結晶質のカ
ーボンとしては、グラファイト粉末等を用いることがで
きる。また、アクリル系樹脂を不活性雰囲気(窒化ガ
ス、アルゴンガス)下で熱分解させた後、加熱加圧する
ことによりカーボンを得ることができるが、このアクリ
ル系樹脂の酸価を変化させることにより、結晶性(非晶
性)の程度を調整することができる。
【0065】本発明の半導体装置に用いられるセラミッ
ク基板は、円板形状であり、直径200mm以上が望ま
しく、250mm以上が最適である。円板形状のセラミ
ック基板は、温度の均一性が要求されるが、直径の大き
な基板ほど、温度が不均一になりやすいからである。
【0066】上記セラミック基板の厚さは、50mm以
下が好ましく、20mm以下がより好ましい。また、1
〜5mmが最適である。厚みは、薄すぎると高温での反
りが発生しやすく、厚すぎると熱容量が大きくなり過ぎ
て昇温降温特性が低下するからである。また、本発明の
半導体装置用セラミック基板の気孔率は、0または5%
以下が望ましい。高温での熱伝導率の低下、反りの発生
を抑制できるからである。
【0067】本発明では、測温素子18として、熱電対
を用いることができる。上記熱電対の金属線の接合部位
の大きさは、各金属線の素線径と同一か、もしくは、そ
れよりも大きく、かつ、0.5mm以下がよい。このよ
うな構成によって、接合部分の熱容量が小さくなり、温
度が正確に、また、迅速に電流値に変換されるのであ
る。このため、温度制御性が向上してウエハの加熱面の
温度分布が小さくなるのである。上記熱電対としては、
例えば、JIS−C−1602(1980)に挙げられ
るように、K型、R型、B型、E型、J型、T型熱電対
が挙げられる。
【0068】本発明の半導体製造・検査装置の具体例と
しては、例えば、静電チャック、ウエハプローバ、サセ
プタ、ホットプレート(セラミックヒータ)等が挙げら
れる。これらの装置に用いられるセラミック基板はいず
れも、例えば、図1で説明したような構成の抵抗発熱体
を備えており、上記セラミック基板が支持容器に嵌め込
まれ、測温素子や抵抗発熱体等からの配線が制御部に接
続され、セラミック基板の温度をコントロールすること
ができるようになっており、この支持容器の内部にサー
モスタットが配設されている。
【0069】上記ホットプレート(セラミックヒータ)
は、セラミック基板の内部に抵抗発熱体のみが設けられ
た装置であり、これにより、半導体ウエハ等の被加熱物
を所定の温度に加熱することができ、測温素子や制御装
置に何らかの故障が発生して、セラミック基板の温度が
急激に上昇しかけた場合には、サーモスタットで検知
し、電源と抵抗発熱体との間の回路を遮断することによ
り、セラミック基板の過熱を防止することが可能であ
る。
【0070】本発明では、抵抗発熱体を備えたセラミッ
ク基板の内部に静電電極を設けることにより、静電チャ
ックとすることもできる。上記静電電極を構成する金属
としては、例えば、貴金属(金、銀、白金、パラジウ
ム)、鉛、タングステン、モリブデン、ニッケルなどが
好ましい。また、上記導電性セラミックとしては、例え
ば、タングステン、モリブデンの炭化物などが挙げられ
る。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用し
てもよい。
【0071】図3(a)は、静電チャックを構成するセ
ラミック基板を模式的に示す縦断面図であり、(b)
は、(a)に示したセラミック基板のA−A線断面図で
ある。この場合には、セラミック基板61の内部にチャ
ック正負極静電層62、63が埋設され、その電極上に
セラミック誘電体膜64が形成されている。また、セラ
ミック基板61の内部には、抵抗発熱体66が設けられ
ている。
【0072】また、(b)に示したように、セラミック
基板61は、通常、平面視円形状に形成されており、セ
ラミック基板61の内部に(b)に示した半円弧状部6
2aと櫛歯部62bとからなるチャック正極静電層62
と、同じく半円弧状部63aと櫛歯部63bとからなる
チャック負極静電層63とが、互いに櫛歯部62b、6
3bを交差するように対向して配置されている。
【0073】このようなセラミック基板62を備えた静
電チャックを使用する場合には、チャック正極静電層6
2とチャック負極静電層63とにそれぞれ直流電源の+
側と−側を接続し、直流電圧を印加する。これにより、
この静電チャック上に載置された半導体ウエハが静電的
に吸着されることになる。この静電チャックにおいて
も、測温素子や制御装置に何らかの故障が発生して、セ
ラミック基板61の温度が急激に上昇しかけた場合に
は、サーモスタットで検知し、電源と抵抗発熱体との間
の回路を遮断することにより、セラミック基板61の過
熱を防止することが可能である。
【0074】図4および図5は、他の静電チャックを構
成するセラミック基板における静電電極を模式的に示し
た水平断面図であり、図4に示すセラミック基板71で
は、その内部に半円形状のチャック正極静電層72とチ
ャック負極静電層73が形成されており、図5に示すセ
ラミック基板81では、その内部に円を4分割した形状
のチャック正極静電層82a、82bとチャック負極静
電層83a、83bが形成されている。また、2枚の正
極静電層82a、82bおよび2枚のチャック負極静電
層83a、83bは、それぞれ交差するように形成され
ている。なお、円形等の電極が分割された形態の電極を
形成する場合、その分割数は特に限定されず、5分割以
上であってもよく、その形状も扇形に限定されない。
【0075】抵抗発熱体を有するセラミック基板の表面
にチャックトップ導体層を設け、内部にガード電極やグ
ランド電極を設けた場合には、ウエハプローバとして機
能する。
【0076】図6は、本発明のウエハプローバを構成す
るセラミック基板の一実施形態を模式的に示した断面図
であり、図7は、その平面図であり、図8は、図6に示
したセラミック基板におけるA−A線断面図である。
【0077】このセラミック基板3では、平面視円形状
のセラミック基板3の表面に同心円形状の溝8が形成さ
れるとともに、溝8の一部にシリコンウエハを吸引する
ための複数の吸引孔9が設けられており、溝8を含むセ
ラミック基板3の大部分にシリコンウエハの電極と接続
するためのチャックトップ導体層2が円形状に形成され
ている。
【0078】また、セラミック基板3の内部には、スト
レイキャパシタやノイズを除去するために図8に示した
ような格子形状のガード電極6とグランド電極7とが設
けられている。なお、ガード電極6の内部に矩形状の電
極非形成部52が形成されているのは、ガード電極6の
上下に存在するセラミック基板をしっかりと密着させる
ためである。
【0079】さらに、セラミック基板3の内部には、シ
リコンウエハの温度をコントロールするために、図1
(a)に示したような平面視同心円形状の抵抗発熱体5
1が設けられており、抵抗発熱体51の両端には、抵抗
発熱体51と接続されたスルーホール58が形成されて
いる。
【0080】このような構成のセラミック基板を備えた
ウエハプローバでは、その上に集積回路が形成されたシ
リコンウエハ7載置した後、このシリコンウエハにテス
タピンを持つプローブカードを押しつけ、加熱、冷却し
ながら電圧を印加して導通テストを行うことができる。
このウエハプローバにおいても、測温素子や制御装置に
何らかの故障が発生して、セラミック基板3の温度が急
激に上昇しかけた場合には、サーモスタットで検知し、
電源と抵抗発熱体との間の回路を遮断することにより、
セラミック基板3の過熱を防止することが可能である。
【0081】次に、本発明の半導体装置の一例であるセ
ラミックヒータの製造方法について説明する。図9
(a)〜(d)は、セラミック基板の内部に抵抗発熱体
を有するセラミックヒータの製造方法の一部を模式的に
示した断面図である。
【0082】(1)セラミック基板の作製工程 まず、セラミックの粉末をバインダ、溶剤等と混合して
ペーストを調製し、これを用いてグリーンシートを作製
する。上述したセラミック粉末としては、窒化アルミニ
ウム等を使用することができ、必要に応じて、イットリ
ア等の焼結助剤を加えてもよい。
【0083】また、バインダとしては、アクリル系バイ
ンダ、エチルセルロース、ブチルセロソルブ、ポリビニ
ルアルコールから選ばれる少なくとも1種が望ましい。
さらに溶媒としては、α−テルピネオール、グリコール
から選ばれる少なくとも1種が望ましい。
【0084】これらを混合して得られるペーストをドク
ターブレード法でシート状に成形してグリーンシート5
0を作製する。グリーンシート50の厚さは、0.1〜
5mmが好ましい。次に、得られたグリーンシート50
に、必要に応じて、シリコンウエハを支持するための支
持ピンを挿入する貫通孔となる部分、熱電対などの測温
素子を埋め込むための有底孔となる部分、抵抗発熱体を
外部の導電線と接続するためのスルーホールとなる部分
380等を形成する。後述するグリーンシート積層体を
形成した後に、上記加工を行ってもよい。
【0085】なお、スルーホール38となる部分を設け
た場合には、上記ペースト中にカーボンを加えておいた
ものを充填してもよい。グリーンシート中のカーボン
は、スルーホール中に充填されたタングステンやモリブ
デンと反応し、これらの炭化物が形成されるからであ
る。
【0086】(2)グリーンシート上に導体ペーストを
印刷する工程 グリーンシート50上に、金属ペーストまたは導電性セ
ラミックを含む導体ペーストを印刷し、導体ペースト層
120を形成する。これらの導電ペースト中には、金属
粒子または導電性セラミック粒子が含まれている。
【0087】上記金属粒子であるタングステン粒子また
はモリブデン粒子等の平均粒子径は、0.1〜5μmが
好ましい。平均粒子が0.1μm未満であるか、5μm
を超えると、導体ペーストを印刷しにくいからである。
【0088】このような導体ペーストとしては、例え
ば、金属粒子または導電性セラミック粒子85〜87重
量部;アクリル系、エチルセルロース、ブチルセロソル
ブ、ポリビニルアルコールから選ばれる少なくとも1種
のバインダ1.5〜10重量部;および、α−テルピネ
オール、グリコールから選ばれる少なくとも1種の溶媒
を1.5〜10重量部を混合した組成物(ペースト)が
挙げられる。
【0089】(3)グリーンシートの積層工程 上記(1)の工程で作製した導体ペーストを印刷してい
ないグリーンシート50を、上記(2)の工程で作製し
た導体ペースト層120を形成したグリーンシート50
の上下に積層する(図9(a)参照)。このとき、上側
に積層するグリーンシート50の数を下側に積層するグ
リーンシート50の数よりも多くして、抵抗発熱体12
の形成位置を底面の方向に偏芯させる。具体的には、上
側のグリーンシート50の積層数は20〜50枚が、下
側のグリーンシート50の積層数は5〜20枚が好まし
い。
【0090】(4)グリーンシート積層体の焼成工程 グリーンシート積層体の加熱、加圧を行い、グリーンシ
ート50および内部の導体ペーストを焼結させる(図9
(b)参照)。加熱温度は、1000〜2000℃が好
ましく、加圧の圧力は、100〜200kg/cm2
好ましい。加熱は、不活性ガス雰囲気中で行う。不活性
ガスとしては、例えば、アルゴン、窒素などを使用する
ことができる。
【0091】得られたセラミック基板31に、測温素子
を挿入するための有底孔(図示せず)や、ワッシャーを
挿入するための袋孔37等を設ける(図9(c)参
照)。有底孔および袋孔37は、表面研磨後に、ドリル
加工やサンドブラストなどのブラスト処理を行うことに
より形成することができる。
【0092】次に、作製した袋孔37の内部に金ろうペ
ーストを塗布し、ワッシャー24を嵌め込んだ後、導電
線13をワッシャー24の中心孔に挿入し、金ろうペー
ストをリフローさせることによりろう付けを行って、抵
抗発熱体12と導電線13とを接続する(図9(d)参
照)。なお、加熱温度は、900〜1100℃が好適で
ある。
【0093】さらに、ワッシャー24の露出部と導電線
13の少なくとも一部とにNi−Bメッキ層(図示せ
ず)を形成し、測温素子としての熱電対などを有底孔に
耐熱性樹脂で封止し、抵抗発熱体12を有するセラミッ
ク基板31を製造する。この後、このセラミック基板3
1を図1、2に示した支持容器22に嵌め込み、配線等
を行うことにより、セラミックヒータを製造する。
【0094】上記セラミック基板を製造する際に、セラ
ミック基板の内部に静電電極を設けることにより静電チ
ャック用のセラミック基板とすることができ、また、加
熱面にチャックトップ導体層を設け、セラミック基板の
内部にガード電極やグランド電極を設けることによりウ
エハプローバ用のセラミック基板とすることができ、こ
のようなセラミック基板を静電チャック用の支持容器や
ウエハプローバ用の支持容器に嵌め込むことにより、静
電チャックやウエハプローバを作製することができる。
【0095】
【実施例】以下、本発明をさらに詳細に説明する。 (実施例1)セラミックヒータ10の製造 (1)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒
径:1.1μm)100重量部、イットリア(平均粒
径:0.4μm)4重量部、アクリル系樹脂バインダ1
1.5重量部、分散剤0.5重量部および1−ブタノー
ルとエタノールとからなるアルコール53重量部を混合
したペーストを用い、ドクターブレード法により成形を
行って、厚さ0.47mmのグリーンシートを作製し
た。
【0096】(2)次に、このグリーンシートを80℃
で5時間乾燥させた後、図1に示すようなシリコンウエ
ハを支持する支持ピンを挿入するための貫通孔15とな
る部分、および、スルーホール38となる部分をパンチ
ングにより形成した。
【0097】(3)平均粒子径1μmのタングステンカ
ーバイト粒子100重量部、アクリル系バインダ3.0
重量部、α−テルピネオール溶媒3.5重量部および分
散剤0.3重量部を混合して導体ペーストAを調製し
た。
【0098】平均粒子径3μmのタングステン粒子10
0重量部、アクリル系バインダ1.9重量部、α−テル
ピネオール溶媒3.7重量部および分散剤0.2重量部
を混合して導体ペーストBを調製した。この導体ペース
トAをグリーンシート50上にスクリーン印刷で印刷
し、抵抗発熱体用の導体ペースト層を形成した。印刷パ
ターンは、図1に示したような同心円パターンとし、導
体ペースト層の幅を10mm、その厚さを12μmとし
た。
【0099】上記処理の終わったグリーンシートに、導
体ペーストを印刷しないグリーンシートを上側(加熱
面)に37枚、下側に13枚、130℃、80kg/c
2 の圧力で積層した。なお、グリーンシートの金属層
を形成する部分には、図2(b)に示した3個の円形状
の貫通孔をお互いが接するように形成し、導体ペースト
Bを充填した。
【0100】(4)次に、得られた積層体を窒素ガス
中、600℃で5時間脱脂し、1890℃、圧力150
kg/cm2 で10時間ホットプレスし、厚さ3mmの
窒化アルミニウム板状体を得た。これを230mmの円
板状に切り出し、内部に厚さ6μm、幅10mmの抵抗
発熱体12を有するセラミック基板11とした。
【0101】(5)次に、(4)で得られたセラミック
基板11を、ダイヤモンド砥石で研磨した後、マスクを
載置し、ガラスビーズによるブラスト処理で表面に熱電
対のための有底孔14を設けた。
【0102】(6)さらに、円形の金属層(図示せず)
が3個集合した部分の中央にザグリ加工で直径5.2m
m、深さ0.5mmの袋孔23を形成し、この袋孔23
にタングステンからなるワッシャー17を嵌め込んだ
後、ワッシャー17の中心孔に導電線16を挿入し、N
i−Au合金(Au:82重量%、Ni:18重量%)
からなる金ろうを用い、1030℃で加熱、リフローし
て、ニッケル製の導電線16を抵抗発熱体12の端部と
接続した。
【0103】(7)次に、ワッシャー17、金属層の露
出部および導電線16の一部にNiメッキ層を形成し
た。そして、温度制御のための複数の測温素子18(熱
電対)を有底孔14に埋め込んで充填材を充填し、セラ
ミックヒータ10用のセラミック基板11の製造を完了
した。 (8)この後、得られたセラミック基板11を金属製の
支持容器22に嵌め込み、サーモスタット20が配設さ
れた遮熱板24を取り付けるとともに、熱電対からの配
線19bや導電線16の配線作業を行い、図1、2に示
したような構成のセラミックヒータ10の製造を完了し
た。なお、本実施例では、電源とそれを制御する制御部
とが一体となった温調器(オムロン製 E5ZE)を使
用した。
【0104】このセラミックヒータ10について、制御
部25によるセラミック基板11の温度の制御を行わ
ず、一定速度で昇温させたところ、セラミック基板が4
80℃の温度になったときに、サーモスタット20が作
動し、リレー28の回路が開いて、抵抗発熱体12と電
源部26との間の回路が遮断された。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体製造
・検査装置によれば、セラミック基板の近傍にサーモス
タットが配設されているので、上記測温素子や制御装置
に何らかの故障が発生して、セラミック基板の温度が急
激に上昇しかけた場合においても、電源と抵抗発熱体と
の間の回路を遮断することにより、セラミック基板の過
熱を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミックヒータを模式的に示す平面
図である。
【図2】図1に示したセラミックヒータの断面図であ
る。
【図3】(a)は、本発明の静電チャックを構成するセ
ラミック基板を模式的に示した縦断面図であり、(b)
は、(a)に示した静電チャックのA−A線断面図であ
る。
【図4】本発明の静電チャックを構成するセラミック基
板に埋設されている静電電極を模式的に示す水平断面図
である。
【図5】本発明の静電チャックを構成するセラミック基
板に埋設されている静電電極の別の一例を模式的に示す
水平断面図である。
【図6】本発明のウエハプローバを構成するセラミック
基板を模式的に示す断面図である。
【図7】図6に示したセラミック基板を模式的に示す平
面図である。
【図8】図6に示したセラミック基板におけるA−A線
断面図である。
【図9】(a)〜(d)は、本発明のセラミックヒータ
を構成するセラミック基板の製造方法を模式的に示す断
面図である。
【図10】サーモスタットとリレーと電源とを含む回路
の一例を示す回路図である。
【図11】本発明の半導体・製造検査装置を構成するサ
ーモスタットの一例を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
3、11、31、51、61、71、81 セラミック
基板 6 ガード電極 7 グランド電極 8 溝 9 吸引孔 10 セラミックヒータ 12、51、66 抵抗発熱体 12a 抵抗発熱体端部 14 有底孔 15 貫通孔 16 導電線 17 ワッシャー 18 測温素子 19 シリコンウエハ 21 断熱リング 22 支持容器 23 袋孔 24 遮熱板 25 制御部 26 電源部 27 冷媒導入管 62、72、82a、82b チャック正極静電層 63、73、83a、83b チャック負極静電層 62a、63a 半円弧状部 62b、63b 櫛歯部 64 セラミック誘電体膜 110 サーモスタット 111 バイメタル 112 ピン 112a 接触部 113 バネ 114 固定片
フロントページの続き Fターム(参考) 3K058 AA12 CA23 CA71 CA91 CB02 CE02 CE13 CE21 4M106 BA01 CA60 DD30 DH02 DH46 5F004 AA01 BB22 BB26 CA03 CB12 5F031 HA17 HA37 JA01 JA46 PA11 5F045 BB01 EK09 EK21 EM05 GB05 GB15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1または2以上の回路からなる抵抗発熱
    体が設けられたセラミック基板と、前記セラミック基板
    の温度を測定する測温手段と、前記測温手段により検知
    された温度に基づいて前記抵抗発熱体へ投入する電力を
    制御する制御部と、前記抵抗発熱体へ投入する電力を供
    給する電源と、前記抵抗発熱体へ投入する電力を遮断す
    るサーモスタットとを備えてなることを特徴とする半導
    体製造・検査装置。
  2. 【請求項2】 前記サーモスタットは、セラミック基板
    から一定距離離間して配設されてなる請求項1に記載の
    半導体製造・検査装置。
  3. 【請求項3】 前記サーモスタットは、セラミック基板
    の底面から0.1〜5mm離間して配設されてなる請求
    項1に記載の半導体製造・検査装置。
  4. 【請求項4】 前記サーモスタットは、リレーを介して
    抵抗発熱体へ投入される電力を遮断する請求項1〜3の
    いずれか1に記載の半導体製造・検査装置。
  5. 【請求項5】 前記セラミック基板は、支持容器により
    支持されてなり、前記支持容器の底部、前記支持容器の
    壁面、前記支持容器に配設された板状体のいずれかにサ
    ーモスタットが配設されてなる請求項1〜4のいずれか
    1に記載の半導体製造・検査装置。
JP2000077560A 2000-03-21 2000-03-21 半導体製造・検査装置 Pending JP2001267381A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000077560A JP2001267381A (ja) 2000-03-21 2000-03-21 半導体製造・検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000077560A JP2001267381A (ja) 2000-03-21 2000-03-21 半導体製造・検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001267381A true JP2001267381A (ja) 2001-09-28

Family

ID=18595108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000077560A Pending JP2001267381A (ja) 2000-03-21 2000-03-21 半導体製造・検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001267381A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004095689A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Kyocera Corp ウェハ加熱装置
US6917871B2 (en) 2002-09-27 2005-07-12 Hitachi, Ltd. Car control unit
JP2008187103A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Tokyo Electron Ltd 基板載置構造体及び基板処理装置
KR101037179B1 (ko) * 2008-10-29 2011-05-26 세메스 주식회사 기판 처리 장치에서의 온도 제어기의 오작동 검출 장치 및 방법
CN108028199A (zh) * 2015-10-05 2018-05-11 美科股份有限公司 改善温度偏差特性的基板加热装置
JP2020062575A (ja) * 2018-10-15 2020-04-23 株式会社不二越 塗布装置
JP2021163902A (ja) * 2020-04-01 2021-10-11 東京エレクトロン株式会社 載置台および基板処理装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004095689A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Kyocera Corp ウェハ加熱装置
US6917871B2 (en) 2002-09-27 2005-07-12 Hitachi, Ltd. Car control unit
JP2008187103A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Tokyo Electron Ltd 基板載置構造体及び基板処理装置
KR101037179B1 (ko) * 2008-10-29 2011-05-26 세메스 주식회사 기판 처리 장치에서의 온도 제어기의 오작동 검출 장치 및 방법
CN108028199A (zh) * 2015-10-05 2018-05-11 美科股份有限公司 改善温度偏差特性的基板加热装置
CN108028199B (zh) * 2015-10-05 2022-10-14 美科陶瓷科技有限公司 改善温度偏差特性的基板加热装置
JP2020062575A (ja) * 2018-10-15 2020-04-23 株式会社不二越 塗布装置
JP2021163902A (ja) * 2020-04-01 2021-10-11 東京エレクトロン株式会社 載置台および基板処理装置
JP7413128B2 (ja) 2020-04-01 2024-01-15 東京エレクトロン株式会社 基板支持台

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001244320A (ja) セラミック基板およびその製造方法
WO2001097264A1 (fr) Plaque chauffante
WO2002042241A1 (fr) Corps fritte de nitrure d'aluminium, procede de production d'un corps fritte de nitrure d'aluminium, substrat ceramique et procede de production d'un substrat ceramique
JP2001354473A (ja) セラミック基板
JP2002064133A (ja) 支持容器および半導体製造・検査装置
WO2001045160A1 (fr) Dispositif de chauffe en ceramique et broche de support
JP2001247382A (ja) セラミック基板
JP2001267381A (ja) 半導体製造・検査装置
JP2003059789A (ja) 接続構造体および半導体製造・検査装置
JP2001219331A (ja) 静電チャック
JP2001342079A (ja) セラミック接合体
JP2001319964A (ja) 半導体製造・検査装置
JP2005026585A (ja) セラミック接合体
JP2001274229A (ja) 静電チャックの製造方法およびセラミックヒータの製造方法
JP2003077781A (ja) 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ
JP2002170870A (ja) 半導体製造・検査装置用セラミック基板および静電チャック
JP2001319758A (ja) ホットプレートユニット
JP2004253799A (ja) 半導体製造・検査装置
JP2001345370A (ja) 半導体製造・検査装置
JP2003059628A (ja) 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ
JP2005026082A (ja) セラミックヒータ
JP2002372351A (ja) 支持容器および半導体製造・検査装置
JP2001237304A (ja) 半導体製造・検査装置用セラミック基板
JP2001358205A (ja) 半導体製造・検査装置
JP2001308163A (ja) 半導体製造・検査装置用セラミック基板

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040311

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040315

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090203

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090721