JP2001267132A - 電子部品及び無線端末装置 - Google Patents

電子部品及び無線端末装置

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JP2001267132A
JP2001267132A JP2000070049A JP2000070049A JP2001267132A JP 2001267132 A JP2001267132 A JP 2001267132A JP 2000070049 A JP2000070049 A JP 2000070049A JP 2000070049 A JP2000070049 A JP 2000070049A JP 2001267132 A JP2001267132 A JP 2001267132A
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buffer layer
electronic component
base
conductive film
component according
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Withdrawn
Application number
JP2000070049A
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English (en)
Inventor
Hiromi Sakida
広実 崎田
Kenzo Isozaki
賢蔵 磯▲崎▼
Katsumi Sasaki
勝美 佐々木
Yoshiaki Iwakiri
義昭 岩切
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐食性が良く、しかも取り扱いが容易で、更
にバッファ層と基台との密着強度を向上させることがで
き、また、均一な膜厚のバッファ層を形成できるので、
導電膜を均一に作製することが可能となり、特性のばら
つきを抑えることができるできる電子部品及び無線端末
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、基台11上に非金属材料で構
成されたバッファ層100を設け、バッファ層100上
に導電膜12を設け、導電膜12に溝13を設け、基台
11に一対の端子部15,16とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信などの
電子機器に用いられ、特に高周波回路等に好適に用いら
れる電子部品及び製造方法及び無線端末装置に関するも
のである。特に、絶縁性の基体上に導電膜を設けた電子
部品及び無線端末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のインダクタンス素子を示す
側面図である。図7において、1は四角柱状または、円
柱状の基台、2は基台1の上に形成された導電膜、3は
導電膜2に設けられた溝、4は導電膜3の上に設けられ
た保護材である。
【0003】また、基台1と導電膜2との接合強度等を
増すために、基台1と導電膜2の間にバッファ層を設け
られている。
【0004】先行例としては、特開平10−25604
2号公報や特開平10−116731号公報等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、バッファ層を金属系の材料を主成分とす
る材料で構成しているので、金属の中には耐食性が悪い
ものや、耐食性が良くても、環境に対して悪影響を及ぼ
すものがあり、取り扱いが非常に困難であった。また、
金属系材料でバッファ層を形成する場合には、主に無電
解鍍金法が用いられ、前処理として基台の表面をエッチ
ングしなければならず、それに伴って基台11の表面の
脆くなり、密着強度が低下するという問題点があった。
更に、従来の金属材料を用いたり、無電解鍍金等でバッ
ファ層を形成すると、バッファ層自体の膜厚が不均一に
なり、各部での電気抵抗のばらつきが大きくなるので、
それに伴って、導電膜を形成する際に、導電膜にも不均
一な部分が形成されていた。
【0006】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、耐食性が良く、しかも取り扱いが容易で、密着強度
が向上し、特性のばらつきを抑える電子部品及び無線端
末装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基台上に非金
属材料で構成されたバッファ層を設け、バッファ層上に
導電膜を設け、導電膜に溝を設け、基台に一対の端子部
とを設けた。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、基台と、
前記基台上に設けられ非金属材料で構成されたバッファ
層と、前記バッファ層上に設けられた導電膜と、前記導
電膜に設けられた溝と、前記基台に設けられた一対の端
子部とを備えたことによって、耐食性が良く、しかも取
り扱いが容易で、更にバッファ層と基台との密着強度を
向上させることができる。また、均一な膜厚のバッファ
層を形成できるので、導電膜を均一に作製することが可
能となり、特性のばらつきを抑えることができる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、バッファ層の厚さを0.01μm〜5μmとしたこ
とによって、導電膜の膜厚を均一にすることができ、し
かもバッファ層自体の表面粗さを低くすることができ、
良好な導電膜を形成することができる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1におい
て、バッファ層の表面最大粗さを1μm〜7μmとした
ことによって、導電膜とバッファ層の接合強度を向上さ
せることができ、導電膜の特性を劣化させることはな
い。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1におい
て、バッファ層を炭素を含む材料で構成し、基台の表面
部分に炭素が入り込んでいることによって、バッファ層
と基台の密着強度を更に高めることができる。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1におい
て、バッファ層を炭素を含む材料で構成し、バッファ層
の炭素含有率を80%以上としたことによって、バッフ
ァ層自体の抵抗値が悪くなり、その上に形成される導電
膜の膜厚もばらつき、更に,バッファ層の膜厚のばらつ
きも生じる。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項1におい
て、バッファ層を炭素を含む材料で構成し、しかもバッ
ファ層を焼結で構成したことによって、容易に炭素を含
むバッファ層を形成できる。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項1におい
て、溝を覆う保護材を設けたことによって、導電膜の保
護を行うことができる。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項1〜7にお
いて、基台を底面が略正方形状の角柱状とした事によっ
て、簡単な構成で、しかも素子の転がりを抑制できるの
で、コスト面で非常に有利になると共に、基台の作製が
容易になり、生産性が向上し、しかも実装性も向上す
る。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項1〜8にお
いて、長さL1,幅L2,高さL3としたときに、 L1=0.2〜2.0mm(好ましくは0.3〜0.8
mm) L2=0.1〜1.0mm(好ましくは0.1〜0.4
mm) L3=0.1〜1.0mm(好ましくは0.1〜0.4
mm) のサイズを有することによって、小型で、しかも素子折
れ等が発生に難いので、実装性にも優れ、しかも非常に
小さな回路基板を構成できる。
【0017】請求項10記載の発明は、請求項1におい
て、バッファ層を可燃性ガス中で高温処理して形成した
ことによって、均一な膜厚のバッファ層を形成でき、導
電膜を均一な膜厚で構成できる。
【0018】請求項11記載の発明は、請求項1〜9に
おいて、導電膜と溝によって、インダクタンス成分を形
成することによって、コイル状の導電膜と基台との密着
強度を向上させることができ、コイル特性の悪化を防止
できるチップインダクタを作製することができる。
【0019】請求項12記載の発明は、請求項1〜9に
おいて、導電膜の代わりに抵抗膜を用いた事によって、
抵抗膜と基台との密着性を向上させることができ、抵抗
の特性劣化を防止できるチップ抵抗器を作製することが
できる。
【0020】請求項13記載の発明は、請求項1〜9に
おいて、導電膜を少なくとも2分する溝を設け、容量成
分を有する事によって、容量の特性劣化を防止できる、
チップコンデンサを作製することができる。
【0021】請求項14記載の発明は、表示手段と、デ
ータ信号もしくは音声信号の少なくとも一方を送信信号
に変換するか受信信号をデータ信号もしくは音声信号の
少なくとも一方に変換する変換手段と、前記送信信号及
び前記受信信号を送受信するアンテナと、各部を制御す
る制御手段を備えた無線端末装置であって、発信回路,
フィルタ回路,アンテナ部及び各段とのマッチング回路
周辺部等の少なくとも一つに請求項1〜13いずれか1
記載の電子部品を用いたことによって、製造の途中や実
装の際に特性が劣化を用いることができるので、端末の
特性劣化や製造上における不良率を低減でき、生産性を
向上させることができる。
【0022】以下、本発明における電子部品及び無線端
末装置の実施の形態についてインダクタンス素子を例に
挙げて具体的に説明する。
【0023】図1,図2はそれぞれ本発明の一実施の形
態における電子部品の一例として挙げたインダクタンス
素子を示す図及び側断面図である。
【0024】図1,2において、11は絶縁材料などを
プレス加工,押し出し法等を施して構成されている基
台、100は基台11上に設けられたバッファ層で、バ
ッファ層100は非金属材料を主成分とする材料か或い
は非金属材料単体で構成されており、特に好ましくは炭
素単体もしくは、炭素を主成分とする材料で構成されて
いる。12は基台11の上に設けられている導電膜で、
導電膜12は、メッキ法やスパッタリング法等の蒸着法
等によって基台11上に形成される。
【0025】13は基台11及び導電膜12に設けられ
た溝で、溝13は、レーザ光線等を導電膜12に照射す
ることによって形成したり、導電膜12に砥石等を当て
て機械的に形成されたり、レジストなどを用いた選択的
エッチングによって形成されている。
【0026】14は基台11及び導電膜12の溝13を
設けた部分に塗布された保護材、15,16はそれぞれ
基台11の端部にそれぞれ取り付けられた端子部で、端
子部15と端子部16の間には、溝13が挟み込まれて
いる。
【0027】また、本実施の形態のインダクタンス素子
は、実用周波数帯域が1〜6GHzと高周波数域に対応
し、しかも非常に高いQ値を有しており、そのインダク
タンス素子の長さL1,幅L2,高さL3は以下の通り
となっていることが好ましい。
【0028】L1=0.2〜2.0mm(好ましくは
0.3〜1.1mm) L2=0.1〜1.0mm(好ましくは0.1〜0.6
mm) L3=0.1〜1.0mm(好ましくは0.1〜0.6
mm) (なお、L1,L2,L3のそれぞれの寸法誤差は0.
02mm以下が好ましい。) L1が0.2mm以下であると、必要とするインダクタ
ンスを得ることができない。また、L1が2.0mmを
超えてしまうと、素子自体が大きくなってしまい、電子
回路等が形成された基板など(以下回路基板等と略す)
回路基板等の小型化ができず、ひいてはその回路基板等
を搭載した電子機器等の小型化を行うことができない。
また、L2,L3それぞれが0.1mm以下であると、
素子自体の機械的強度が弱くなりすぎてしまい、実装装
置などで、回路基板等に実装する場合に、素子折れ等が
発生することがある。また、L2,L3が1.0mm以
上となると、素子が大きくなりすぎて、回路基板等の小
型化、ひいては装置の小型化を行うことができない。
【0029】以上の様に構成されたインダクタンス素子
について、以下各部の詳細な説明をする。
【0030】まず、基台11の形状について説明する。
【0031】基台11は角柱状もしくは円柱状とするこ
とが好ましく、図1,2に示す様に基台11を角柱状と
することによって、実装性を向上させることができ、素
子の転がり等を防止できる等の効果を有する。また、基
台11を角柱状とする中でも特に四角柱状とすることが
非常に実装性や、素子の回路基板上での位置決めを容易
にする。なお、更に好ましくは底面が正方形の直方体と
することが更に実装性等を向上させることができる。更
に、基台11を角柱状とすることによって構造が非常に
簡単になるので、生産性がよく、しかもコスト面が非常
に有利になる。また、図示してはいないが、基台11の
中央部に周回状に段差部(断面が方形状或いは円形状
等)を設けることで、基台11の両端部に鍔部を設け、
この段差部中に溝等を設ける構成でも良い。
【0032】また、基台11の形状を円柱状とすること
によって、後述するように基台11上に導電膜12を形
成し、その導電膜12にレーザ加工等によって溝を形成
する場合、その溝の深さなどを精度よく形成することが
でき、特性のばらつきを抑えることができる。
【0033】次に基台11の面取りについて図3を用い
て説明する。
【0034】図3は本発明の一実施の形態における電子
部品の一例として挙げたインダクタンス素子に用いられ
る基台の斜視図である。
【0035】基台11の角部11b,11cには面取り
が施されており、その面取りした角部11b,11cの
それぞれの曲率半径R1及び角部11aの曲率半径R2
は以下の通りに形成されることが好ましい。
【0036】0.03<R1<0.15(mm) 0.01<R2(mm) R1が0.03mm以下であると、角部11b,11c
が尖った形状となっているので、ちょっとした衝撃など
によって角部11b,11cに欠けなどが生じることが
あり、その欠けによって、特性の劣化等が発生したりす
る。また、R1が0.15mm以上であると、角部11
b,11cが丸くなりすぎて、前述のマンハッタン現象
を起こしやすくなり、不具合が生じる。更にR2が0.
01mm以下であると、角部11aにバリなどが発生し
やすく、素子の特性を大きく左右する導電膜12の厚み
が角部11fと平坦な部分で大きく異なることがあり、
素子特性のばらつきが大きくなる。
【0037】次に基台11の構成材料について説明す
る。基台11の構成材料として下記の特性を満足してお
くことが好ましい。
【0038】体積固有抵抗:1013Ωm以上(好ましく
は1014Ωm以上) 熱膨張係数:5×10-4/℃以下(好ましくは2×10
-5/℃以下)[20℃〜500℃における熱膨張係数] 比誘電率:1MHzにおいて12以下(好ましくは10
以下) 曲げ強度:1300kg/cm2以上(好ましくは20
00kg/cm2以上) 密度:2〜5g/cm3(好ましくは3〜4g/cm3) 基台11の構成材料が体積固有抵抗が1013Ωm以下で
あると、導電膜12とともに基台11にも所定に電流が
流れ始めるので、並列回路が形成された状態となり、自
己共振周波数f0及びQ値が低くなってしまい、高周波
用の素子としては不向きである。
【0039】また熱膨張係数が5×10-4/℃以上であ
ると、基台11にヒートショック等でクラックなどが入
ることがある。すなわち熱膨張係数が5×10-4/℃以
上であると、上述の様に溝13を形成する際にレーザ光
線や砥石等を用いるので、基台11が局部的に高温にな
り、基台11にクラックなどが生じることあるが、上述
の様な熱膨張係数を有することによって、大幅にクラッ
ク等の発生を抑止できる。
【0040】また、誘電率が1MHzにおいて12以上
であると、自己共振周波数f0及びQ値が低くなってし
まい、高周波用の素子としては不向きである。
【0041】曲げ強度が1300kg/cm2以下であ
ると、実装装置で回路基板等に実装する際に素子折れ等
が発生することがある。
【0042】密度が2g/cm3以下であると、基台1
1の吸水率が高くなり、基台11の特性が著しく劣化
し、素子としての特性が悪くなる。また密度が5g/c
3以上になると、基台11の重量が重くなり、実装性
などに問題が発生する。特に密度を上述の範囲内に設定
すると、吸水率も小さく基台11への水の進入もほとん
どなく、しかも重量も軽くなり、チップマウンタなどで
基板に実装する際にも問題は発生しない。
【0043】この様に基台11の体積固有抵抗,熱膨張
係数,誘電率,曲げ強度,密度を規定することによっ
て、自己共振周波数f0やQが低下しないので、高周波
用の素子として用いることができ、ヒートショック等で
基台11にクラック等が発生することを抑制できるの
で、不良率を低減することができ、更には、機械的強度
を向上させることができるので、実装装置などを用いて
回路基板等に実装できるので、生産性が向上する等の優
れた効果を得ることができる。
【0044】上記の諸特性を得る材料としては、アルミ
ナを主成分とするセラミック材料が挙げられる。しかし
ながら、単にアルミナを主成分とするセラミック材料を
用いても上記諸特性を得ることはできない。すなわち、
上記諸特性は、基台11を作製する際のプレス圧力や焼
成温度及び添加物によって異なるので、作製条件などを
適宜調整しなければならない。具体的な作製条件とし
て、基台11の加工時のプレス圧力を2〜5t,焼成温
度を1500〜1600℃,焼成時間1〜3時間等の条
件が挙げられる。また、アルミナ材料の具体的な材料と
しては、Al23が92重量%以上,SiO2が6重量
%以下,MgOが1.5重量%以下,Fe23が0.1
%以下,Na2Oが0.3重量%以下等が挙げられる。
【0045】また、基台11の構成材料として、フェラ
イト等の磁性材料で構成してもよい。基台11をフェラ
イト等の磁性材料で構成すると、高いインダクタンス
(大体18nH〜50nH)を有する素子を形成するこ
とができる。
【0046】次に基台11の表面粗さについて説明す
る。なお、以下の説明で出てくる表面粗さとは、全て中
心線平均粗さを意味するものであり、バッファ層100
や導電膜12の説明等に出てくる粗さも中心線平均粗さ
である。導電膜12と基台11との密着強度,導電膜1
2のQ値及び自己共振周波数f0の双方の結果から判断
すると、基台11の表面粗さは、0.15μm〜0.5
μmが好ましく、さらに好ましくは0.2〜0.3μm
が良い。
【0047】次にバッファ層100について説明する。
【0048】バッファ層100の構成材料は、非金属を
主成分とする材料で構成するか、非金属単体で構成され
ている。非金属としては、特に、バッファ層100とし
ては、炭素を主成分とする材料かもしくは炭素単体で構
成することが、コスト,作り易さ,付着力,特性の面で
有利である。
【0049】バッファ層100の膜厚としては0.05
〜5μmとすることが好ましく、膜厚が0.05μmよ
り薄いと、バッファ層100自体の電気抵抗が大きくな
り、バッファ層100上に形成する導電膜12を例え
ば、電気鍍金等で形成する場合に、バッファ層100自
体に電流が流れにくくなり、導電膜12の形成時間が長
くなり、生産性が悪くなる。膜厚が5μm以上である
と、バッファ層100の表面粗さが粗くなり、その上に
形成される導電膜12の表面も荒れることになるので、
表皮効果でQ値の劣化が生じやすくなる。
【0050】又、バッファ層100の表面粗さ(最大表
面粗さRmax)は、1μm〜7μmとすることが好ま
しく、表面粗さが1μm以下であると、導電膜12との
接合強度が小さくなり、表面粗さが7μmを超えると、
その上に形成される導電膜12の表面も荒れることにな
るので、表皮効果でQ値の劣化が生じやすくなる。
【0051】更に、バッファ層100として、炭素ある
いは炭素を主成分とする材料で構成する場合には、作製
条件等を調整することによって、基台11の表面部分に
炭素が入り込む(染み込む)ように構成することで、よ
り基台11とバッファ層100の結合強度を増すことが
でき、バッファ層100が基台11から剥がれ落ちるの
を防止できる。
【0052】バッファ層100を例えば、炭素或いは炭
素を含む材料で構成した場合に、炭素の含有量が80%
より小さいと、バッファ層100自体の膜厚のばらつき
が生じ、それにともなって、バッファ層100の電気抵
抗が、各部で異なり、その上に電気めっき等で構成され
る導電膜12の膜厚のばらつきも生じ、特性劣化を引き
起こす。更に、バッファ層100の膜厚が均一に形成さ
れたとしても、各部で膜自体の電気抵抗が異なり、上述
のような問題点が生じる。
【0053】以上の様に、基台11上にバッファ層10
0を設けることで、極めて小さな電子部品にレーザーや
砥石などで、溝等を形成する際に、応力や熱膨張係数の
違いによって、導電膜12が剥がれ落ちることはなく、
しかも、溝13などを形成した後においても、長期間導
電膜の剥がれを防止できる。また、電子部品を実装する
際に、リフロー等によって、加熱しても導電膜12の剥
がれ等を防止することができる。
【0054】また、バッファ層100を非金属で構成す
ることによって、先行例の様に、鍍金等により金属材料
でバッファ層100を形成する場合には、基台11に前
処理等を行うことによって、基台11に損傷を与えるこ
とはなく、特性の劣化を防止できる。
【0055】また、バッファ層100を非金属で構成す
ることで、バッファ層100自体の腐食などがほとんど
発生しないので、特性の劣化を更に抑制させることがで
きる。
【0056】更にバッファ層100を特に炭素膜などの
導電性非金属で構成することで、直接バッファ層100
上に導電膜12を形成できるので、導電膜12の下地と
して無電解鍍金で下地層を形成する必要はないので、生
産性も向上する。
【0057】次に導電膜12について説明する。
【0058】導電膜12の構成材料としては、銅,銀,
金,ニッケルなどの導電材料が挙げられる。この銅,
銀,金,ニッケル等の材料には、耐候性等を向上させた
めに所定の元素を添加してもよい。また、導電材料と非
金属材料等の合金を用いてもよい。構成材料としてコス
ト面や耐食性の面及び作り易さの面から銅及びその合金
がよく用いられる。導電膜12の材料として、銅等を用
いる場合には、まず、基台11上に無電解メッキによっ
て下地膜を形成し、その下地膜の上に電解メッキにて所
定の銅膜を形成して導電膜12が形成される。更に、合
金等で導電膜12を形成する場合には、スパッタリング
法や蒸着法で構成することが好ましい。
【0059】導電膜12は単層で構成してもよいが、多
層構造としてもよい。すなわち、構成材料の異なる導電
膜を複数積層して構成しても良い。例えば、基台11の
上に先ず銅膜を形成し、その上に耐候性の良い金属膜
(ニッケル等)を積層する事によって、やや耐候性に問
題がある銅の腐食を防止することができる。
【0060】導電膜12の形成方法としては、メッキ法
(電解メッキ法や無電解メッキ法など),スパッタリン
グ法,蒸着法等が挙げられる。この形成方法の中でも、
量産性がよく、しかも膜厚のばらつきが小さなメッキ法
がよく用いられる。
【0061】導電膜12の表面粗さは、1.0μm以下
が良く、更に好ましくは、0.2μm以下とすることに
よって、導電膜12の表皮効果を低減させることがで
き、特に高周波におけるQ値を向上させる事ができる。
【0062】次に保護材14について説明する。
【0063】保護材14の具体的構成材料としては、ア
クリル系樹脂,エポキシ系樹脂,フッ素系樹脂,ウレタ
ン系樹脂,ポリイミド系樹脂などの樹脂材料の少なくと
も1つで構成されている。
【0064】また、保護材14としてはとしては、厚さ
が数十ミクロンで20V以上の耐圧を有することが好ま
しく、しかもハンダの融点である183℃で、燃焼した
り、蒸発しない特性を有するものが好ましい。なお、1
83℃で電着膜14aが軟化する程度のものは不具合は
生じない。
【0065】次に端子部15,16について説明する。
【0066】端子部15,16は、図2に示すように、
基台11がむき出しになった端面に及び保護材14上に
設けられており、この様に、基台11上に直接端子部1
5,16を形成するようにする事によって、端子部1
5,16と基台11間の接合強度を向上させることがで
きる。なお、導電膜12を基台11の端面まで形成し、
その端面上に形成された導電膜12上に端子部15,1
6を設けても良く、この様な構成の場合には、導電膜1
2は比較的良好な表面を有するので、その導電膜12の
上に設けられる端子部15,16は良好な特性を得るこ
とができる。
【0067】基台11の長手方向における端子部15,
16それぞれの長さP5,P6は以下の関係を満たすこ
とが好ましい。なお、L1は前述したように素子の全長
を表す。
【0068】0.1<P5÷L1<0.3 0.1<P6÷L1<0.3 P5÷L1及びP6÷L1が0.1以下の場合には、素
子を回路基板上に実装した場合に、回路基板上に設けら
れた電極などとの接合面積が小さくなり、接合強度が劣
化したり、マンハッタン現象などが生じる可能性があ
り、0.3以上の場合には、端子部15,16間が近接
してしまい、回路基板上などに実装した際に、端子部1
5,16間が回路基板上などで短絡してしまう可能性が
ある。
【0069】次に、端子部15,16の表面粗さは1μ
m〜10μm(好ましくは1μm〜5μm)とする事が
好ましい。すなわち、端子部15,16の表面粗さが1
μm以下であると、回路基板などに設けられた電極との
接合面積が小さくなってしまい、接合強度が小さくなっ
てしまい、表面粗さが10μm以上であると、端子部1
5,16上に他の導電膜などを形成する際に、その導電
膜12の特性が劣化してしまう。
【0070】また、端子部15,16の比抵抗値は1×
10-4Ωcm以上(好ましくは5×10-4Ωcm以上)
とする事が電気的特性を向上させるために有効である。
【0071】更に、端子部15,16の結晶粒径は、フ
レーク状体である場合には1〜5μm(好ましくは2〜
3μm)であることが結晶性上あるいは電気的特性上有
効であり、球状体の場合には、0.1μm〜0.8μm
(好ましくは0.2μm〜0.5μm)であることが、
結晶性上あるいは電気的特性上有効である。
【0072】また、基台11の端面上に形成される端子
部15,16の最大厚みP1,P2はそれぞれ10μm
〜30μm(好ましくは18μm〜25μm)とする事
が好ましい。P1,P2が10μm以下であると端子部
15,16の電極食われ時間が短くなってしまうという
問題が生じる可能性がある。これは回路基板などに素子
を実装してリフロー等を行う際に、短時間でリフローを
行わなければ、端子部15,16に電極食われ現象が発
生して、素子と回路の接合に不具合が生じる。従って、
リフロー等の加熱時間を短くしなければならないが、加
熱時間が短くなってしまうと、素子と回路基板を接合す
る接合材が十分に融解せず接合強度等に問題が生じる。
【0073】基台11の端面側の角部上に形成される端
子部15,16の厚みP7,P8は10μm〜20μm
とする事が好ましく、P7,P8が10μmより小さい
と、電極食われ現象が発生する時間が短くなるので好ま
しくなく、膜厚P1〜P4よりも薄くすることが、角部
上に設けられた端子部15,16が突出しないので、実
装性を向上させることができる。具体的には、P7,P
8は20μm以下とすることが好ましい。
【0074】また、端子部15,16は全面的に曲面状
となっており端子部15,16にエッジが存在しないよ
うに構成することによって、屑の発生などを抑えるよう
に構成することが好ましい。
【0075】また、端子部15,16の耐候性を向上さ
せる様にするには、端子部15,16の上に、Ti,N
i,W,Cr等の腐食しにくい金属膜や、それら金属材
料の合金膜(Ni−Cr等)等の耐食膜を膜厚0.5〜
3μmの膜厚で構成することが良い。特に、Ni単体か
若しくはNi合金を用いることが、特性面やコスト面等
で優れている。
【0076】更に、端子部15,16と回路基板などと
の接合性を向上させるためには、端子部15,16或い
は耐食膜の上に半田や鉛フリーの接合材(Sn単体もし
くはSnにAg,Cu,Zn,Bi,Inの少なくとも
一つを含ませた鉛フリー半田等)で構成された接合膜を
5〜10μmの膜厚で形成しても良い。
【0077】上記耐食膜及び接合膜を端子部15,16
上に形成する事を前提として、端子部15,16に関係
する長さP1〜P8が決められており、端子部15,1
6のみの場合には、前述のP1〜P8の長さで形成さ
れ、耐食膜か接合膜の少なくとも一つを端子部15,1
6上に形成する場合には、そのP1〜P8に示される長
さに、耐食膜,接合膜の厚みがP1〜P8に加わること
になる。
【0078】また、図2に示す様に端子部15,16の
高さZ1及びZ2は下記の条件を満たすことが好まし
い。
【0079】 |Z1−Z2|≦80μm(好ましくは50μm) Z1とZ2の高さの違いが80μm(好ましくは50μ
m以下)を超えると、素子を基板に実装し、半田等で回
路基板等に取り付ける場合、半田等の表面張力によって
素子が一方の端部に引っ張られて、素子が立ってしまう
というマンハッタン現象の発生する確率が非常に高くな
る。このマンハッタン現象を図4に示す。図4に示すよ
うに、基板200の上にインダクタンス素子を配置し、
端子部15,16それぞれと基板200の間に半田20
1,202が設けられているが、リフローなどによって
半田201,202を溶かすと、半田201,202の
それぞれの塗布量の違いや、材質が異なることによる融
点の違いによって、溶融した半田201,202の表面
張力が端子部15と端子部16で異なり、その結果、図
4に示すように一方の端子部15,16を中心に回転
し、インダクタンス素子が立ち上がってしまう。Z1と
Z2の高さの違いが80μm(好ましくは50μm以
下)を超えると、素子が傾いた状態で基板200に配置
されることとなり、素子立ちを促進する。また、マンハ
ッタン現象は特に小型軽量のチップ型の電子部品(チッ
プ型インダクタンス素子を含む)において顕著に発生
し、しかもこのマンハッタン現象の発生要因の一つとし
て、端子部15,16の高さの違いによって素子が傾い
て基板200に配置されることを着目した。この結果、
Z1とZ2の高さの差を80μm以下(好ましくは50
μm以下)となるように、基台11を成形などで加工す
ることによって、このマンハッタン現象の発生を大幅に
抑えることができた。Z1とZ2の高さの差を50μm
以下とすることによって、ほぼ、マンハッタン現象の発
生を抑えることができる。
【0080】以上の様に構成されたインダクタンス素子
について、以下その製造方法について説明する。
【0081】まず、アルミナ等の絶縁材料をプレス成形
や押し出し法によって、数素子から数十素子分の基台1
1を作製し、その後に、基台11上に非金属で構成され
たバッファ層100を形成する。バッファ層100を炭
素を含む材料で構成する場合には、例えば、ほぼ真空状
態に保持された容器の中に可燃性ガスを流し、約900
度以上程度の高温状態に基台をさらすことで、バッファ
層100を形成する事ができる。バッファ層100の結
晶性,膜厚,表面粗さなどは、可燃性ガスの種類,温
度,時間,可燃性ガス以外のガスの分量等を適宜決定す
ることで、容易に実現できる。この様にバッファ層10
0として、炭素或いは炭素を含む材料で構成した場合に
は、非常に均一な膜厚を有するバッファ層100を安価
に作製できる。また、バッファ層100が均一の膜厚で
作製されることによって、基台11の角部等上に形成さ
れる導電膜12の膜厚をも均一に作製できるので、溝1
3を素子の両端まで作製でき、しかも溝13を形成する
際のバリの発生も抑えることができる。例えば従来で
は、導電膜12の膜厚が異なることで、溝13を形成す
る領域が限られたり、あるいは、膜厚が他の部分よりも
厚い部分に溝13を形成することで、大きなバリが発生
していたが、上記構成によって、解決できる。
【0082】次にそのバッファ層100全体にメッキ法
やスパッタリング法などによって導電膜12をほぼ全面
に形成する。次に導電膜12及びバッファ層100を形
成した基台にスパイラル状の溝13を所定間隔で複数個
設け、そのスパイラル状の溝13を挟むように基台を切
断し、基台11に導電膜12と溝13を形成した半完成
素子を作製する。溝13はレーザ加工や切削加工によっ
て作製される。レーザ加工は、非常に生産性が良いの
で、以下レーザ加工について説明する。まず、基台11
を回転装置に取り付け、基台11を回転させ、そして基
台11にレーザを照射して導電膜12及び基台11の双
方を取り除き、スパイラル状の溝を形成する。このとき
のレーザは、YAGレーザ,エキシマレーザ,炭酸ガス
レーザなどを用いることができ、レーザ光をレンズなど
で絞り込むことによって、基台11に照射する。更に、
溝13の深さ等は、レーザのパワーを調整し、溝13の
幅等は、レーザ光を絞り込む際のレンズを交換すること
によって行える。また、導電膜12の構成材料等によっ
て、レーザの吸収率が異なるので、レーザの種類(レー
ザの波長)は、導電膜12の構成材料によって、適宜選
択することが好ましい。なお、砥石などを用いて溝13
を形成しても良い。
【0083】溝13を形成した後に、電着法などを用い
て、まず導電膜12上に保護材14を形成することによ
って、基台11の両端面を除いた部分(基台11の側面
部分)に保護材14を形成する。
【0084】次に、基台11の両端面に導電ペーストを
塗布して、熱処理などを施すか、メッキ法などによっ
て、端子部15,16を形成する。
【0085】この時点でも、製品は完成するが、前述の
様に、仕様等によって、耐食膜や接合膜を設ける。
【0086】なお、本実施の形態は、インダクタンス素
子について説明したが、絶縁材料によって構成された基
台の上に導電膜を形成する電子部品でも同様な効果を得
ることができる。
【0087】また、導電膜12を抵抗膜とすることによ
って、小型のチップ抵抗器を作製することができ、導電
膜12にスパイラル状の溝13を設けるのではなく、環
状の溝等を設けることによって、導電膜12を少なくと
も2分する事によって、チップコンデンサとしても使用
することができる。
【0088】図5及び図6はそれぞれ本発明の一実施の
形態における無線端末装置を示す斜視図及びブロック図
である。図5及び図6において、29は音声を音声信号
に変換するマイク、30は音声信号を音声に変換するス
ピーカー、31はダイヤルボタン等から構成される操作
部、32は着信等を表示する表示部、33はアンテナ、
34はマイク29からの音声信号を復調して送信信号に
変換する送信部で、送信部34で作製された送信信号
は、アンテナ33を通して外部に放出される。35はア
ンテナで受信した受信信号を音声信号に変換する受信部
で、受信部35で作成された音声信号はスピーカー30
にて音声に変換される。36は送信部34,受信部3
5,操作部31,表示部32を制御する制御部である。
【0089】以下その動作の一例について説明する。
【0090】先ず、着信があった場合には、受信部35
から制御部36に着信信号を送出し、制御部36は、そ
の着信信号に基づいて、表示部32に所定のキャラクタ
等を表示させ、更に操作部31から着信を受ける旨のボ
タン等が押されると、信号が制御部36に送出されて、
制御部36は、着信モードに各部を設定する。即ちアン
テナ33で受信した信号は、受信部35で音声信号に変
換され、音声信号はスピーカー30から音声として出力
されると共に、マイク29から入力された音声は、音声
信号に変換され、送信部34を介し、アンテナ33を通
して外部に送出される。
【0091】次に、発信する場合について説明する。
【0092】まず、発信する場合には、操作部31から
発信する旨の信号が、制御部36に入力される。続いて
電話番号に相当する信号が操作部31から制御部36に
送られてくると、制御部36は送信部34を介して、電
話番号に対応する信号をアンテナ33から送出する。そ
の送出信号によって、相手方との通信が確立されたら、
その旨の信号がアンテナ33を介し受信部35を通して
制御部36に送られると、制御部36は発信モードに各
部を設定する。即ちアンテナ33で受信した信号は、受
信部35で音声信号に変換され、音声信号はスピーカー
30から音声として出力されると共に、マイク29から
入力された音声は、音声信号に変換され、送信部34を
介し、アンテナ33を通して外部に送出される。
【0093】なお、本実施の形態では、音声を送信受信
した例を示したが、音声に限らず、文字データ等の音声
以外のデータの送信もしくは受信の少なくとも一方を行
う装置についても同様な効果を得ることができる。
【0094】上記で説明した電子部品(図1〜図4に示
すもの)は、発信回路,フィルタ回路,アンテナ及び各
段とのマッチング回路周辺部等の高いQを必要とする箇
所の少なくとも一つに用いられ、その数は、一つの無線
端末装置に数個〜40個程度用いられている。上述の様
な電子部品を用いることによって、装置内部の基板等を
小型化でき、しかも回路基板などの上に上記電子部品を
実装しても、電子部品の特性劣化等が生じることはない
ので回路基板などの不良率が極めて小さくなり、生産性
が非常によくなる。
【0095】
【発明の効果】本発明は、基台上に非金属材料で構成さ
れたバッファ層を設け、バッファ層上に導電膜を設け、
導電膜に溝を設け、基台に一対の端子部とを設けたこと
によって、耐食性が良く、しかも取り扱いが容易で、更
にバッファ層と基台との密着強度を向上させることがで
きる。また、均一な膜厚のバッファ層を形成できるの
で、導電膜を均一に作製することが可能となり、特性の
ばらつきを抑えることができる。
【0096】また、無線端末装置において、上記電子部
品を搭載したことによって、装置内部の基板等を小型化
でき、しかも回路基板などの上に上記電子部品を実装し
ても、電子部品の特性劣化等が生じることはないので回
路基板などの不良率が極めて小さくなり、生産性が非常
によくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における電子部品の一例
として挙げたインダクタンス素子を示す図
【図2】本発明の一実施の形態における電子部品の一例
として挙げたインダクタンス素子を示す側断面図
【図3】本発明の一実施の形態における電子部品の一例
として挙げたインダクタンス素子に用いられる基台の斜
視図
【図4】マンハッタン現象を示す図
【図5】本発明の一実施の形態における無線端末装置を
示す斜視図
【図6】本発明の一実施の形態における無線端末装置を
示すブロック図
【図7】従来のインダクタンス素子を示す側面図
【符号の説明】
11 基台 12 導電膜 13 溝 14 保護材 15,16 端子部 30 スピーカー 31 操作部 32 表示部 33 アンテナ 34 送信部 35 受信部 36 制御部 100 バッファ層
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 勝美 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 岩切 義昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E070 AA01 AB10 BA14 BA20 CB01 CC01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台と、前記基台上に設けられ非金属材料
    で構成されたバッファ層と、前記バッファ層上に設けら
    れた導電膜と、前記導電膜に設けられた溝と、前記基台
    に設けられた一対の端子部とを備えたことを特徴とする
    電子部品。
  2. 【請求項2】バッファ層の厚さを0.01μm〜5μm
    としたことを特徴とする請求項1記載の電子部品。
  3. 【請求項3】バッファ層の表面最大粗さを1μm〜7μ
    mとしたことを特徴とする請求項1記載の電子部品。
  4. 【請求項4】バッファ層を炭素を含む材料で構成し、基
    台の表面部分に炭素が入り込んでいることを特徴とする
    請求項1記載の電子部品。
  5. 【請求項5】バッファ層を炭素を含む材料で構成し、バ
    ッファ層の炭素含有率を80%以上としたことを特徴と
    する請求項1記載の電子部品。
  6. 【請求項6】バッファ層を炭素を含む材料で構成し、し
    かもバッファ層を焼結で構成したことを特徴とする請求
    項1記載の電子部品。
  7. 【請求項7】溝を覆う保護材を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の電子部品。
  8. 【請求項8】基台を底面が略正方形状の角柱状とした事
    を特徴とする請求項1〜7いずれか1記載の電子部品。
  9. 【請求項9】長さL1,幅L2,高さL3としたとき
    に、 L1=0.2〜2.0mm(好ましくは0.3〜1.1
    mm) L2=0.1〜1.0mm(好ましくは0.1〜0.6
    mm) L3=0.1〜1.0mm(好ましくは0.1〜0.6
    mm) のサイズを有することを特徴とする請求項1〜8いずれ
    か1記載の電子部品。
  10. 【請求項10】バッファ層を可燃性ガス中で高温処理し
    て形成したことを特徴とする請求項1記載の電子部品。
  11. 【請求項11】導電膜と溝によって、インダクタンス成
    分を形成することを特徴とする請求項1〜9いずれか1
    記載の電子部品。
  12. 【請求項12】導電膜の代わりに抵抗膜を用いた事を特
    徴とする請求項1〜9いずれか1記載の電子部品。
  13. 【請求項13】導電膜を少なくとも2分する溝を設け、
    容量成分を有する事を特徴とする請求項1〜9いずれか
    1記載の電子部品。
  14. 【請求項14】表示手段と、データ信号もしくは音声信
    号の少なくとも一方を送信信号に変換するか受信信号を
    データ信号もしくは音声信号の少なくとも一方に変換す
    る変換手段と、前記送信信号及び前記受信信号を送受信
    するアンテナと、各部を制御する制御手段を備えた無線
    端末装置であって、発信回路,フィルタ回路,アンテナ
    部及び各段とのマッチング回路周辺部等の少なくとも一
    つに請求項1〜13いずれか1記載の電子部品を用いた
    ことを特徴とする無線端末装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006324490A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品及びその製造方法
JP2008112759A (ja) * 2006-10-27 2008-05-15 Tdk Corp セラミック電子部品及びその製造方法

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