JP2001265122A - 回路形成用電子写真法および装置 - Google Patents
回路形成用電子写真法および装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】画像劣化が少なく、かつ被転写体上に厚い導電
膜を形成できる回路形成用電子写真法および装置を提供
する。 【解決手段】磁性でかつ導電性の金属粉末を熱可塑性樹
脂で被覆した構造を持つ回路形成用トナー４ａを磁気引
力によって現像スリーブ４ｂに付着させ、現像スリーブ
４ａに付着した回路形成用トナー４ａを、感光体１の表
面に形成された回路パターン状の静電潜像に静電引力に
より移行させて一成分現像を行なう。感光体１に形成さ
れた回路パターン状の回路形成用トナー４ａによる像を
被転写体１０上に転写し、被転写体１０上に転写された
回路形成用トナー４ａによる像を定着させる。
膜を形成できる回路形成用電子写真法および装置を提供
する。 【解決手段】磁性でかつ導電性の金属粉末を熱可塑性樹
脂で被覆した構造を持つ回路形成用トナー４ａを磁気引
力によって現像スリーブ４ｂに付着させ、現像スリーブ
４ａに付着した回路形成用トナー４ａを、感光体１の表
面に形成された回路パターン状の静電潜像に静電引力に
より移行させて一成分現像を行なう。感光体１に形成さ
れた回路パターン状の回路形成用トナー４ａによる像を
被転写体１０上に転写し、被転写体１０上に転写された
回路形成用トナー４ａによる像を定着させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は回路形成用電子写真
法および装置に関するものである。
法および装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、スクリーンマスクを用いた配線印
刷法に代わる新規な回路形成法として電子写真法が提案
されている。この方式は、感光体の表面に回路パターン
状の電荷の像（静電潜像）を形成し、その静電潜像に回
路形成用荷電性粉末（以後、回路形成用トナーと呼ぶ）
を静電的に付着させ、回路パターン状の回路形成用トナ
ーによる像をセラミックグリーンシートなどの被転写体
上に転写させた後、定着させるものである。
刷法に代わる新規な回路形成法として電子写真法が提案
されている。この方式は、感光体の表面に回路パターン
状の電荷の像（静電潜像）を形成し、その静電潜像に回
路形成用荷電性粉末（以後、回路形成用トナーと呼ぶ）
を静電的に付着させ、回路パターン状の回路形成用トナ
ーによる像をセラミックグリーンシートなどの被転写体
上に転写させた後、定着させるものである。
【０００３】回路形成用電子写真法の現像方法には、回
路形成用トナーの他に磁性キャリアを用いた乾式二成分
磁気ブラシ現像方式と、キャリアを用いない乾式一成分
非磁性現像方式とが知られている。前者の例としては、
特開昭５６−１６７３８８号公報，特開昭５９−４０５
９７号公報，特開平２−２５７６９６号公報などがあ
り、後者の例としては特開平１１−１７７２１３号公報
などがある。
路形成用トナーの他に磁性キャリアを用いた乾式二成分
磁気ブラシ現像方式と、キャリアを用いない乾式一成分
非磁性現像方式とが知られている。前者の例としては、
特開昭５６−１６７３８８号公報，特開昭５９−４０５
９７号公報，特開平２−２５７６９６号公報などがあ
り、後者の例としては特開平１１−１７７２１３号公報
などがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、乾式二成分
磁気ブラシ現像方式の場合、ニッケルやクロムなどの磁
性体金属を含有する回路形成用トナーを現像しようとす
ると、回路形成用トナーまでが磁気引力で現像器に吸着
され、感光体に移動しにくくなる。このとき、回路形成
用トナーを現像するための力のバランスは、次の条件が
必要となる。感光体からの静電引力＞トナーとキャリア
との静電引力感光体からの静電引力＞トナーと現像器と
の磁気引力ここで、多くの回路形成用トナーを感光体に
現像するため、現像器から回路形成用トナーへの磁気引
力を弱めると、キャリアまで現像器から離脱する可能性
が生じる。そのため、現像器からの磁気引力のコントロ
ールが非常に難しく、被転写体上に厚い導電膜を形成す
ることが困難になる。
磁気ブラシ現像方式の場合、ニッケルやクロムなどの磁
性体金属を含有する回路形成用トナーを現像しようとす
ると、回路形成用トナーまでが磁気引力で現像器に吸着
され、感光体に移動しにくくなる。このとき、回路形成
用トナーを現像するための力のバランスは、次の条件が
必要となる。感光体からの静電引力＞トナーとキャリア
との静電引力感光体からの静電引力＞トナーと現像器と
の磁気引力ここで、多くの回路形成用トナーを感光体に
現像するため、現像器から回路形成用トナーへの磁気引
力を弱めると、キャリアまで現像器から離脱する可能性
が生じる。そのため、現像器からの磁気引力のコントロ
ールが非常に難しく、被転写体上に厚い導電膜を形成す
ることが困難になる。
【０００５】また、乾式一成分非磁性現像法では、現像
器上では回路形成用トナーを２〜３層の薄層にしか形成
できず、感光体へのトナー供給量が制限されてしまい、
被転写体上に厚い導電膜を形成できない。トナー供給量
を多くするためには、現像器と感光体の周速比を大きく
する必要があるが、この場合、遠心力によって回路形成
用トナーが飛散し、カブリ等の画像劣化の原因となる。
器上では回路形成用トナーを２〜３層の薄層にしか形成
できず、感光体へのトナー供給量が制限されてしまい、
被転写体上に厚い導電膜を形成できない。トナー供給量
を多くするためには、現像器と感光体の周速比を大きく
する必要があるが、この場合、遠心力によって回路形成
用トナーが飛散し、カブリ等の画像劣化の原因となる。
【０００６】そこで、本発明の目的は、従来の現像方式
での問題点を解消し、画像劣化が少なく、かつ被転写体
上に厚い導電膜を形成できる回路形成用電子写真法およ
び装置を提供することにある。
での問題点を解消し、画像劣化が少なく、かつ被転写体
上に厚い導電膜を形成できる回路形成用電子写真法およ
び装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記目的は請求項１また
は３に記載の発明によって達成される。請求項１に記載
の発明は、磁性でかつ導電性の金属粉末を熱可塑性樹脂
で被覆した構造を持つ回路形成用荷電性粉末を磁気引力
によって現像器に付着させる工程と、現像器に付着した
回路形成用荷電性粉末を、感光体の表面に形成された回
路パターン状の静電潜像に静電引力により移行させて一
成分現像を行なう工程と、感光体に形成された回路パタ
ーン状の回路形成用荷電性粉末による像を被転写体上に
転写する工程と、被転写体上に転写された回路形成用荷
電性粉末による像を定着させる工程と、を有する回路形
成用電子写真法である。また、請求項３に記載の発明
は、感光体の表面に回路パターン状の静電潜像を形成
し、その静電潜像に対し現像器によって回路形成用荷電
性粉末を静電的に付着させ、回路パターン状の回路形成
用荷電性粉末による像を被転写体上に転写させた後、定
着させる回路形成用電子写真装置において、前記回路形
成用荷電性粉末は磁性でかつ導電性の金属粉末を熱可塑
性樹脂で被覆した構造を有し、前記現像器に回路形成用
荷電性粉末を磁気的に吸着する磁気吸着部を設け、前記
現像器から感光体へ回路形成用荷電性粉末を感光体の静
電引力により移行させて一成分現像を行なうことを特徴
とする回路形成用電子写真装置を提供する。
は３に記載の発明によって達成される。請求項１に記載
の発明は、磁性でかつ導電性の金属粉末を熱可塑性樹脂
で被覆した構造を持つ回路形成用荷電性粉末を磁気引力
によって現像器に付着させる工程と、現像器に付着した
回路形成用荷電性粉末を、感光体の表面に形成された回
路パターン状の静電潜像に静電引力により移行させて一
成分現像を行なう工程と、感光体に形成された回路パタ
ーン状の回路形成用荷電性粉末による像を被転写体上に
転写する工程と、被転写体上に転写された回路形成用荷
電性粉末による像を定着させる工程と、を有する回路形
成用電子写真法である。また、請求項３に記載の発明
は、感光体の表面に回路パターン状の静電潜像を形成
し、その静電潜像に対し現像器によって回路形成用荷電
性粉末を静電的に付着させ、回路パターン状の回路形成
用荷電性粉末による像を被転写体上に転写させた後、定
着させる回路形成用電子写真装置において、前記回路形
成用荷電性粉末は磁性でかつ導電性の金属粉末を熱可塑
性樹脂で被覆した構造を有し、前記現像器に回路形成用
荷電性粉末を磁気的に吸着する磁気吸着部を設け、前記
現像器から感光体へ回路形成用荷電性粉末を感光体の静
電引力により移行させて一成分現像を行なうことを特徴
とする回路形成用電子写真装置を提供する。
【０００８】本発明では乾式一成分磁性現像法を用いて
いる。すなわち、磁性金属粉末を含有する回路形成用ト
ナーを現像器上に磁気引力によって保持しておき、現像
器に感光体を近接させることで、感光体の静電引力によ
って現像器上の回路形成用トナーを感光体へ移行させ、
現像する。このとき、回路形成用トナーを現像するため
の力のバランスは次の条件のみである。感光体からの静
電引力＞トナーと現像器との磁気引力つまり、従来の乾
式二成分磁気ブラシ現像方式のようにキャリアが介在し
ないので、静電引力と磁気引力との大小関係のみで回路
形成用トナーを現像することができる。また、現像器か
ら回路形成用トナーへの磁気引力を弱めても、キャリア
が現像器から離脱する心配がないので、現像器からの磁
気引力のコントロールが容易であり、多くの回路形成用
トナーを感光体に現像でき、被転写体上に厚い導電膜を
形成することができる。また、従来の乾式一成分非磁性
現像法では、現像器に回路形成用トナーを静電的に付着
させるため、２〜３層の薄層しか形成できなかったが、
本発明では磁気引力を用いているので、３層以上の厚み
に回路形成用トナーを付着させることができる。そのた
め、現像器と感光体の周速比を大きくすることなく、感
光体への回路形成用トナー供給量が多くなり、被転写体
上に厚い導電膜を形成できるとともに、カブリ等の画像
劣化もない。
いる。すなわち、磁性金属粉末を含有する回路形成用ト
ナーを現像器上に磁気引力によって保持しておき、現像
器に感光体を近接させることで、感光体の静電引力によ
って現像器上の回路形成用トナーを感光体へ移行させ、
現像する。このとき、回路形成用トナーを現像するため
の力のバランスは次の条件のみである。感光体からの静
電引力＞トナーと現像器との磁気引力つまり、従来の乾
式二成分磁気ブラシ現像方式のようにキャリアが介在し
ないので、静電引力と磁気引力との大小関係のみで回路
形成用トナーを現像することができる。また、現像器か
ら回路形成用トナーへの磁気引力を弱めても、キャリア
が現像器から離脱する心配がないので、現像器からの磁
気引力のコントロールが容易であり、多くの回路形成用
トナーを感光体に現像でき、被転写体上に厚い導電膜を
形成することができる。また、従来の乾式一成分非磁性
現像法では、現像器に回路形成用トナーを静電的に付着
させるため、２〜３層の薄層しか形成できなかったが、
本発明では磁気引力を用いているので、３層以上の厚み
に回路形成用トナーを付着させることができる。そのた
め、現像器と感光体の周速比を大きくすることなく、感
光体への回路形成用トナー供給量が多くなり、被転写体
上に厚い導電膜を形成できるとともに、カブリ等の画像
劣化もない。
【０００９】請求項２または４のように、現像器の感光
体と接近した現像部の磁気引力を、現像部と隣接する部
分の磁気引力に比べて小さく、かつ感光体の静電引力よ
り小さく設定するのが望ましい。つまり、現像器の現像
部の磁気引力を小さくすることで、感光体への回路形成
用トナーの乗り移りを容易にし、トナー現像量を向上さ
せることができる。また、厚膜な導電膜を形成するため
に、現像器／感光体の周速比を上げても、現像部と隣接
する部分の磁気引力を大きくすることで、飛散トナーを
少なくできるとともに、浮遊しているトナーを吸着で
き、不要トナーの被転写体への付着を防止し、カブリ等
の画像の乱れを少なくすることができる。
体と接近した現像部の磁気引力を、現像部と隣接する部
分の磁気引力に比べて小さく、かつ感光体の静電引力よ
り小さく設定するのが望ましい。つまり、現像器の現像
部の磁気引力を小さくすることで、感光体への回路形成
用トナーの乗り移りを容易にし、トナー現像量を向上さ
せることができる。また、厚膜な導電膜を形成するため
に、現像器／感光体の周速比を上げても、現像部と隣接
する部分の磁気引力を大きくすることで、飛散トナーを
少なくできるとともに、浮遊しているトナーを吸着で
き、不要トナーの被転写体への付着を防止し、カブリ等
の画像の乱れを少なくすることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１は電子写真装置の一例を示
す。この電子写真装置は、被転写体として多層基板用の
セラミックグリーンシート１０に回路パターンを形成す
るために用いられるものであり、感光体ドラム１、帯電
器２、露光装置３、現像装置４、転写装置５、定着装置
６、クリーニング装置７などを備えている。
す。この電子写真装置は、被転写体として多層基板用の
セラミックグリーンシート１０に回路パターンを形成す
るために用いられるものであり、感光体ドラム１、帯電
器２、露光装置３、現像装置４、転写装置５、定着装置
６、クリーニング装置７などを備えている。
【００１１】まず、感光体ドラム１を矢印方向に回転さ
せながら、帯電器２により感光体ドラム１の表面電位を
一定電位（例えば−電荷）に均一に帯電させる。具体的
な帯電方法としては、スコロトロン帯電法，ローラ帯電
法，ブラシ帯電法などがある。次に、露光装置３で画像
信号に応じて光を感光体ドラム１に照射し、照射部分の
−電荷を除去し、感光体ドラム１の表面に回路パターン
状の電荷の像（静電潜像）を形成する。照射光はレーザ
発振器やＬＥＤ等により発生する。
せながら、帯電器２により感光体ドラム１の表面電位を
一定電位（例えば−電荷）に均一に帯電させる。具体的
な帯電方法としては、スコロトロン帯電法，ローラ帯電
法，ブラシ帯電法などがある。次に、露光装置３で画像
信号に応じて光を感光体ドラム１に照射し、照射部分の
−電荷を除去し、感光体ドラム１の表面に回路パターン
状の電荷の像（静電潜像）を形成する。照射光はレーザ
発振器やＬＥＤ等により発生する。
【００１２】次に、現像装置４で感光体ドラム１上の静
電潜像に回路形成用トナー４ａを静電的に付着させ、可
視像を形成する。現像剤としては回路形成用トナー４ａ
のみの乾式一成分現像剤が用いられている。回路形成用
トナー４ａは、図２に示すようにＮｉ，Ｃｒなどの磁性
でかつ導電性の金属粉末Ｍを熱可塑性樹脂Ｒで被覆した
構造を持ち、金属と樹脂の含有比率は８０：２０〜９
５：５（ｗｔ％）に設定されている。現像装置４に貯留
された回路形成用トナー４ａには予め−電荷が付与さ
れ、このトナー４ａを現像スリーブ４ｂによって感光体
ドラム１に反転現像する。現像スリーブ４ｂは透磁性材
料で形成され、その中には回転しないマグネットロール
４ｃが現像スリーブ４ｂに対して相対回転可能に配置さ
れており、マグネットロール４ｃは必要に応じた極数で
必要に応じた磁気引力に設定されている。この実施例で
は、マグネットロール４ｃには少なくとも３個の極４ｃ
1 〜４ｃ 3 が設けられ、感光体ドラム１と最接近する現
像部の極４ｃ2 の磁気引力が、この極４ｃ2 と隣接する
前側および後側の極４ｃ1 ，４ｃ3 の磁気引力より小さ
く、しかも感光体ドラム１の静電引力より小さく設定さ
れている。 極４ｃ2 の磁気引力＜極４ｃ1 ，４ｃ3 の磁気引力 極４ｃ2 の磁気引力＜感光体ドラム１の静電引力
電潜像に回路形成用トナー４ａを静電的に付着させ、可
視像を形成する。現像剤としては回路形成用トナー４ａ
のみの乾式一成分現像剤が用いられている。回路形成用
トナー４ａは、図２に示すようにＮｉ，Ｃｒなどの磁性
でかつ導電性の金属粉末Ｍを熱可塑性樹脂Ｒで被覆した
構造を持ち、金属と樹脂の含有比率は８０：２０〜９
５：５（ｗｔ％）に設定されている。現像装置４に貯留
された回路形成用トナー４ａには予め−電荷が付与さ
れ、このトナー４ａを現像スリーブ４ｂによって感光体
ドラム１に反転現像する。現像スリーブ４ｂは透磁性材
料で形成され、その中には回転しないマグネットロール
４ｃが現像スリーブ４ｂに対して相対回転可能に配置さ
れており、マグネットロール４ｃは必要に応じた極数で
必要に応じた磁気引力に設定されている。この実施例で
は、マグネットロール４ｃには少なくとも３個の極４ｃ
1 〜４ｃ 3 が設けられ、感光体ドラム１と最接近する現
像部の極４ｃ2 の磁気引力が、この極４ｃ2 と隣接する
前側および後側の極４ｃ1 ，４ｃ3 の磁気引力より小さ
く、しかも感光体ドラム１の静電引力より小さく設定さ
れている。 極４ｃ2 の磁気引力＜極４ｃ1 ，４ｃ3 の磁気引力 極４ｃ2 の磁気引力＜感光体ドラム１の静電引力
【００１３】マグネットロール４ｃの極４ｃ2 の磁気引
力を感光体ドラム１の静電引力より小さくすることで、
現像スリーブ４ｂから感光体ドラム１へのトナー現像量
を向上させることができる。また、トナー供給量を増や
すために、現像スリーブ／感光体周速比を増加させた場
合に回路形成用トナー４ａの飛散量が増えるが、極４ｃ
1 ，４ｃ3 の磁気引力を大きくすることで、現像直前ま
たは現像直後に浮遊している回路形成用トナー４ａを磁
力吸引することができ、不良トナーのセラミックグリー
ンシート１０や露光レンズへの付着を防止することがで
きる。
力を感光体ドラム１の静電引力より小さくすることで、
現像スリーブ４ｂから感光体ドラム１へのトナー現像量
を向上させることができる。また、トナー供給量を増や
すために、現像スリーブ／感光体周速比を増加させた場
合に回路形成用トナー４ａの飛散量が増えるが、極４ｃ
1 ，４ｃ3 の磁気引力を大きくすることで、現像直前ま
たは現像直後に浮遊している回路形成用トナー４ａを磁
力吸引することができ、不良トナーのセラミックグリー
ンシート１０や露光レンズへの付着を防止することがで
きる。
【００１４】転写装置５では、セラミックグリーンシー
ト１０を＋電位に帯電させ、ドラム１表面の回路形成用
トナー４ａをセラミックグリーンシート１０上に転写す
る。具体的には、コロナ転写法、ローラ転写法、ベルト
転写法などの公知の方法で転写すればよい。なお、図１
ではセラミックグリーンシート１０のみを矢印方向へ搬
送する例を示したが、セラミックグリーンシート１０を
キャリアフィルムの上に形成し、このキャリアフィルム
と一緒に搬送してもよい。また、前記の静電引力による
方法以外にも、磁気引力によっても転写することが考え
られる。この場合は、セラミックグリーンシート１０を
帯電させる必要がないので、表面抵抗のコントロールが
不要となり、剥離放電が発生しないという利点がある。
ト１０を＋電位に帯電させ、ドラム１表面の回路形成用
トナー４ａをセラミックグリーンシート１０上に転写す
る。具体的には、コロナ転写法、ローラ転写法、ベルト
転写法などの公知の方法で転写すればよい。なお、図１
ではセラミックグリーンシート１０のみを矢印方向へ搬
送する例を示したが、セラミックグリーンシート１０を
キャリアフィルムの上に形成し、このキャリアフィルム
と一緒に搬送してもよい。また、前記の静電引力による
方法以外にも、磁気引力によっても転写することが考え
られる。この場合は、セラミックグリーンシート１０を
帯電させる必要がないので、表面抵抗のコントロールが
不要となり、剥離放電が発生しないという利点がある。
【００１５】表面に回路形成用トナー４ａが転写された
セラミックグリーンシート１０は定着装置６へ送られ、
回路形成用トナー４ａを定着させて回路パターン１１が
形成される。定着には、熱ローラ定着、オーブン定着、
フラッシュ定着、溶剤定着などの種々の定着法を用いる
ことができる。転写後のドラム１はクリーニング装置７
によって、表面に残った回路形成用トナー４ａが除去さ
れ、回収される。回路パターン１１が形成されたセラミ
ックグリーンシート１０は、積層工程で所定枚数だけ積
層圧着され、その後、焼成工程へ運ばれて所定温度で焼
成される。
セラミックグリーンシート１０は定着装置６へ送られ、
回路形成用トナー４ａを定着させて回路パターン１１が
形成される。定着には、熱ローラ定着、オーブン定着、
フラッシュ定着、溶剤定着などの種々の定着法を用いる
ことができる。転写後のドラム１はクリーニング装置７
によって、表面に残った回路形成用トナー４ａが除去さ
れ、回収される。回路パターン１１が形成されたセラミ
ックグリーンシート１０は、積層工程で所定枚数だけ積
層圧着され、その後、焼成工程へ運ばれて所定温度で焼
成される。
【００１６】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。本実施例
で使用される回路形成用トナーは、ニッケル粉末の周囲
を帯電制御剤を含む熱可塑性樹脂（スチレンアクリル系
樹脂）で被覆した構造を持ち、ニッケルと樹脂との重量
比（ｗｔ％）は９０：１０に設定されている。なお、ニ
ッケルの粒径は３μｍとした。この回路形成用トナー
を、本発明における乾式一成分磁性現像法、従来の乾式
二成分磁気ブラシ現像法、従来の乾式一成分非磁性現像
法を用いて、感光体に接触現像したところ、次のような
結果が得られた。
で使用される回路形成用トナーは、ニッケル粉末の周囲
を帯電制御剤を含む熱可塑性樹脂（スチレンアクリル系
樹脂）で被覆した構造を持ち、ニッケルと樹脂との重量
比（ｗｔ％）は９０：１０に設定されている。なお、ニ
ッケルの粒径は３μｍとした。この回路形成用トナー
を、本発明における乾式一成分磁性現像法、従来の乾式
二成分磁気ブラシ現像法、従来の乾式一成分非磁性現像
法を用いて、感光体に接触現像したところ、次のような
結果が得られた。
【００１７】
【表１】 なお、本発明の場合、感光体上に得られたトナー像をセ
ラミックグリーンシート上に磁気引力によって転写した
結果、転写効率９５％で転写でき、良好な回路を形成す
ることができた。しかも、トナー飛散の防止、飛散トナ
ーの回収が可能になり、セラミックグリーンシート１０
上にカブリ等の少ない高品質な回路パターンを描くこと
ができた。
ラミックグリーンシート上に磁気引力によって転写した
結果、転写効率９５％で転写でき、良好な回路を形成す
ることができた。しかも、トナー飛散の防止、飛散トナ
ーの回収が可能になり、セラミックグリーンシート１０
上にカブリ等の少ない高品質な回路パターンを描くこと
ができた。
【００１８】前記実施例では、現像器として、現像スリ
ーブの中に磁力の異なる複数の極を有するマグネットロ
ールを配置したが、一定磁力のマグネットロールを配置
してもよい。この場合には、マグネットロールと現像ス
リーブとを一体回転させてもよい。本発明にかかる被転
写体としては、多層配線基板用のセラミックグリーンシ
ートや、積層セラミックコンデンサなどの積層部品のセ
ラミックグリーンシートに限らず、絶縁性の基板であれ
ば適用可能である。前記実施例では、金属粉末としてニ
ッケルやクロムのほか、磁性でかつ導電性を持つ金属粉
末であれば、使用可能である。
ーブの中に磁力の異なる複数の極を有するマグネットロ
ールを配置したが、一定磁力のマグネットロールを配置
してもよい。この場合には、マグネットロールと現像ス
リーブとを一体回転させてもよい。本発明にかかる被転
写体としては、多層配線基板用のセラミックグリーンシ
ートや、積層セラミックコンデンサなどの積層部品のセ
ラミックグリーンシートに限らず、絶縁性の基板であれ
ば適用可能である。前記実施例では、金属粉末としてニ
ッケルやクロムのほか、磁性でかつ導電性を持つ金属粉
末であれば、使用可能である。
【００１９】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、乾式一成分磁性現像法を用いて現像するように
したので、従来の乾式二成分磁気ブラシ現像方式のよう
にキャリアが介在せず、静電引力と磁気引力との大小関
係のみで回路形成用トナーを現像することができる。そ
のため、現像器から回路形成用トナーへの磁気引力のコ
ントロールが容易であり、画像劣化が少なく、かつ被転
写体上に厚い導電膜を形成できるという効果を有する。
よれば、乾式一成分磁性現像法を用いて現像するように
したので、従来の乾式二成分磁気ブラシ現像方式のよう
にキャリアが介在せず、静電引力と磁気引力との大小関
係のみで回路形成用トナーを現像することができる。そ
のため、現像器から回路形成用トナーへの磁気引力のコ
ントロールが容易であり、画像劣化が少なく、かつ被転
写体上に厚い導電膜を形成できるという効果を有する。
【図１】電子写真装置の一例の構造図である。
【図２】回路形成用トナーの一例の構造図である。
１ 感光体ドラム ２ 帯電器 ３ 露光装置 ４ 現像装置 ４ａ 回路形成用トナー（回路形成用荷電性粉
末） ４ｂ 現像スリーブ ４ｃ マグネットロール ５ 転写装置 ６ 定着装置 ７ クリーニング装置 １０ セラミックグリーンシート（被転写体） １１ 回路パターン
末） ４ｂ 現像スリーブ ４ｃ マグネットロール ５ 転写装置 ６ 定着装置 ７ クリーニング装置 １０ セラミックグリーンシート（被転写体） １１ 回路パターン
Claims (4)
- 【請求項１】磁性でかつ導電性の金属粉末を熱可塑性樹
脂で被覆した構造を持つ回路形成用荷電性粉末を磁気引
力によって現像器に付着させる工程と、現像器に付着し
た回路形成用荷電性粉末を、感光体の表面に形成された
回路パターン状の静電潜像に静電引力により移行させて
一成分現像を行なう工程と、感光体に形成された回路パ
ターン状の回路形成用荷電性粉末による像を被転写体上
に転写する工程と、被転写体上に転写された回路形成用
荷電性粉末による像を定着させる工程と、を有する回路
形成用電子写真法。 - 【請求項２】前記現像器の感光体と接近した現像部の磁
気引力は、現像部と隣接する部分の磁気引力に比べて小
さく、かつ感光体の静電引力より小さく設定されている
ことを特徴とする請求項１に記載の回路形成用電子写真
法。 - 【請求項３】感光体の表面に回路パターン状の静電潜像
を形成し、その静電潜像に対し現像器によって回路形成
用荷電性粉末を静電的に付着させ、回路パターン状の回
路形成用荷電性粉末による像を被転写体上に転写させた
後、定着させる回路形成用電子写真装置において、前記
回路形成用荷電性粉末は磁性でかつ導電性の金属粉末を
熱可塑性樹脂で被覆した構造を有し、前記現像器に回路
形成用荷電性粉末を磁気的に吸着する磁気吸着部を設
け、前記現像器から感光体へ回路形成用荷電性粉末を感
光体の静電引力により移行させて一成分現像を行なうこ
とを特徴とする回路形成用電子写真装置。 - 【請求項４】前記現像器の感光体と接近した現像部の磁
気引力は、現像部と隣接する部分の磁気引力より小さ
く、かつ感光体による静電引力より小さく設定されてい
ることを特徴とする請求項３に記載の回路形成用電子写
真装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000075285A JP2001265122A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | 回路形成用電子写真法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000075285A JP2001265122A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | 回路形成用電子写真法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001265122A true JP2001265122A (ja) | 2001-09-28 |
Family
ID=18593199
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000075285A Pending JP2001265122A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | 回路形成用電子写真法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001265122A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007524230A (ja) * | 2003-07-09 | 2007-08-23 | フライズ メタルズ インコーポレイテッド | 沈積とパターン化方法 |
| JP2007300077A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-11-15 | Weyerhaeuser Co | 電子写真法を使用して印刷電子回路を製造する装置及び方法 |
| US7670742B2 (en) | 2005-03-15 | 2010-03-02 | Ricoh Company, Ltd. | Recording material, toner, liquid developer and image forming method using the same |
| US8463116B2 (en) | 2008-07-01 | 2013-06-11 | Tap Development Limited Liability Company | Systems for curing deposited material using feedback control |
| US8584249B2 (en) | 2003-05-16 | 2013-11-12 | Phu Sang Ltd., Llc | System for preventing unauthorized use of digital content |
-
2000
- 2000-03-17 JP JP2000075285A patent/JP2001265122A/ja active Pending
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