JP2001264522A - ダイクロイックプリズム、該ダイクロイックプリズムによるプロジェクター及びシステム - Google Patents

ダイクロイックプリズム、該ダイクロイックプリズムによるプロジェクター及びシステム

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JP2001264522A
JP2001264522A JP2000072365A JP2000072365A JP2001264522A JP 2001264522 A JP2001264522 A JP 2001264522A JP 2000072365 A JP2000072365 A JP 2000072365A JP 2000072365 A JP2000072365 A JP 2000072365A JP 2001264522 A JP2001264522 A JP 2001264522A
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JP2000072365A
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Mitsuharu Sawamura
光治 沢村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】角度特性に優れた高品質なダイクロイックプリ
ズム、該ダイクロイックプリズムによるプロジェクター
及びシステムを提供する。 【解決手段】S偏光の青と赤の光及びP偏光の緑の光を
合成するダイクロイックプリズムにおいて、青または赤
反射ダイクロイック膜に入射する45度S偏光光の半値
波長を、赤または青反射ダイクロ膜に入射する45度S
偏光光の半値波長に対して所定の範囲内に近接させるよ
うに構成し、また、該ダイクロイックプリズムによるプ
ロジェクター及びシステムを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダイクロイックプリ
ズム、該ダイクロイックプリズムによるプロジェクター
及びシステムに関し、特にプロジェクターに色合成用と
して用いるクロスダイクロプリズムに関し、例えば、液
晶表示パネルに表示された画像を投影する液晶プロジェ
クターに用いられる色合成用のクロスダイクロプリズム
の光学性能の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光源からの光を偏光ビームスプリ
ッタによってS偏光光とP偏光光に分離し、S偏光光を
該色合成プリズムの赤色光の光路、青色光の光路に用
い、P偏光光を緑色光の光路に用いた構成の例(特開平
06−342157号公報)として図1に示すものがあ
る。図1においては、光源10からの光は偏光ビームス
プリッタ11でS偏光成分とP偏光成分に2分割され
る。分割されたP偏光成分は、フィルタ12を介して緑
用液晶表示パネル13に照射され、S偏光成分は、ダイ
クロイックミラー14、15、更に全反射ミラー16、
17、18を介して、それぞれ赤用液晶表示パネル1
9、青用液晶表示パネル20に照射される。
【0003】各表示パネルに表示された各色の画像は、
色合成プリズム21により合成されて投影レンズ22に
よりスクリーンに拡大投影される。ここで、ダイクロイ
ックミラー14は赤色成分のみを反射し、残りを透過す
る。この透過光は、ダイクロイックミラー15により青
色成分のみを反射される。色合成プリズムは、赤反射ダ
イクロイック膜と青反射ダイクロイック膜とをクロス状
に設けたクロスダイクロイックプリズムである。通常、
赤反射ダイクロイック膜のS偏光45度半値波長(λR
D)は約575nm、青反射ダイクロ膜のS偏光45度
半値波長(λBD)は約525nmに設定されており赤
反射ダイクロイック膜と青反射ダイクロイック膜とを透
過する緑色光はP偏光光であるため明るい画像が得られ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
においては、緑色の光の光路の透過帯の幅が広く明るく
なるという利点があるが、一方、青色の光の光路、赤色
の光の光路についても更に明るくしたいという要望があ
った。また、従来例においては、色合成プリズムヘの入
射角成分である0±5度(ダイクロイック面で45±
3.3度)に対して、赤反射ダイクロイック膜、青反射
ダイクロイック膜の半値波長が入射角度が変わるととも
に短波長側にシフトし、このシフト量が大きいと、即ち
角度特性が悪いとスクリーン上で色バランスの劣化を生
じるという問題が有った。また、角度特性が悪いと、改
善するためのトリミングフィルターの透過帯域が狭くな
り、暗くなるという難点があった。また、従来例におい
ては、図1の14、15に示される様に色合成プリズム
21の前に色分解用の赤反射ダイクロイックミラーと、
青反射ダイクロイックミラーが使用されているが、光量
を得るためにはこのダイクロイックミラーの半値波長は
色合成プリズム21のダイクロイック膜の半値波長と接
近せざるを得ず、ダイクロイックミラーの生じた角度依
存性(通常色合成プリズムの角度依存性より小さい)と
色合成プリズムの角度依存性とで、製造上、光路の角度
特性が安定しないという点等にも問題があった。
【0005】そこで、本発明は上記課題を解決し、角度
特性に優れた高品質なダイクロイックプリズム、該ダイ
クロイックプリズムによるプロジェクター及びシステム
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために、つぎの1〜12のように構成したダイク
ロイックプリズム、該ダイクロイックプリズムによるプ
ロジェクター及びシステムを提供する。 1.S偏光の青と赤の光及びP偏光の緑の光を合成する
ダイクロイックプリズムにおいて、青反射ダイクロイッ
ク膜に45度で入射するS偏光光の半値波長を、赤反射
ダイクロイック膜に45度で入射するS偏光光の半値波
長に対して所定の範囲内に近接させることにより、赤反
射ダイクロイック膜に45度より大きい角度で入射する
S偏光光の半値波長が青反射ダイクロイック膜に45度
より小さい角度で入射するS偏光光の半値波長による修
正を受けることによって角度特性が改善される構成を有
することを特徴とするダイクロイックプリズム。 2.S偏光の赤と青の光及びP偏光の緑の光を合成する
ダイクロイックプリズムにおいて、赤反射ダイクロイッ
ク膜に45度で入射するS偏光光の半値波長を、青反射
ダイクロイック膜に45度で入射するS偏光光の半値波
長に対して所定の範囲内に近接させることにより、青反
射ダイクロイック膜に45度より大きい角度で入射する
S偏光光の半値波長が赤反射ダイクロイック膜に45度
より小さい角度で入射するS偏光光の半値波長による修
正を受けることによって角度特性が改善される構成を有
することを特徴とするダイクロイックプリズム。 3.S偏光の青と赤の光及びP偏光の緑の光を合成する
ダイクロイックプリズムにおいて、青反射ダイクロイッ
ク膜に45度で入射するS偏光光の半値波長が、赤反射
ダイクロイック膜に45度で入射するS偏光光の半値波
長の±10nm以内に設定されていることを特徴とする
ダイクロイックプリズム。 4.S偏光の赤と青の光及びP偏光の緑の光を合成する
ダイクロイックプリズムにおいて、赤反射ダイクロイッ
ク膜に45度で入射するS偏光光の半値波長が、青反射
ダイクロイック膜に45度で入射するS偏光光の半値波
長の±10nm以内に設定されていることを特徴とする
ダイクロイックプリズム。 5.光のプリズムの赤または青反射ダイクロイック膜に
45度より大きい角度で入射するS偏光光の半値波長
が、光源から前記プリズムに到るまでの光路上に配され
た赤または青反射ダイクロイックミラーに45度より小
さい角度で入射するS偏光光の半値波長の近傍の波長に
設定されているか、または、前記プリズムの赤または青
反射ダイクロイック膜に45度より小さい角度で入射す
るS偏光光の半値波長が、光源から前記プリズムに到る
までの光路上に配された赤または青反射ダイクロイック
ミラーに45度で入射するS偏光光の半値波長の近傍の
波長に設定されていることを特徴とする上記1〜4のい
ずれかに記載のダイクロイックプリズム。 6.前記プリズムの赤反射ダイクロイック膜に45度よ
り大きい角度で入射するS偏光光の半値波長λR+、該
入射角が45度のときのS偏光光の半値波長をλR、該
入射角が45度より小さいときのS偏光光の半値波長を
λR−とした時、下記(1)式の関係が満たされること
を特徴とする上記5に記載のダイクロイックプリズム。
【0007】λR−、λR≦λR+ …(1) 7.前記プリズムの青反射ダイクロイック膜に45度よ
り大きい角度で入射するS偏光光の半値波長λB+、該
入射角が45度のときのS偏光光の半値波長をλB、該
入射角が45度より小さいときのS偏光光の半値波長を
λB−とした時、下記(2)式の関係が満たされること
を特徴とする上記5に記載のダイクロイックプリズム。
【0008】λB−≦λB、λB+ …(2) 8.上記1〜7のいずれかに記載のダイクロイックプリ
ズムによって色合成を行い、合成した各色光を投影する
プロジェクター。 9.前記色合成の対称としての赤と緑と青の各色の画像
光を形成するための3つの光変調素子を有することを特
徴とする上記8に記載のプロジェクター。 10.前記光変調素子は、液晶パネルより成ることを特
徴とする上記9に記載のプロジェクター。 11.上記8〜10のいずれかに記載のプロジェクター
と画像情報を形成するコンピューターとを含むことを特
徴とするシステム。 12.上記8〜10のいずれかに記載のプロジェクター
と画像の記録・再生ができるビデオとを有することを特
徴とするシステム。
【0009】
【発明の実施の形態】上記構成は、検討の結果、S偏光
の青と赤の光、及びP偏光の緑の光を合成する例えば液
晶プロジェクターに用いられるダイクロイックプリズム
において、該プリズムに用いられている青反射ダイクロ
イック膜のS偏光光半値波長(透過率が50%となる波
長)が赤反射ダイクロイック膜のS偏光光の半値波長
(透過率が50%となる波長)と所定の範囲内となるよ
うに、好ましくは±10nm以内に設定することによ
り、青色光の光路、赤色光の光路の角度特性を改善する
ようにしたものである。これによって合わせて、青色の
画像、赤色の画像の明るさも改善された。
【0010】つぎに、これらについて、更に詳述する。
図2に、本発明の実施の形態の一例であるダイクロイッ
クプリズムの模式図を示す。このダイクロイックプリズ
ムは赤反射ダイクロ膜31と青反射ダイクロ膜30が設
けられた構成を有している色合成用のプリズムである。
赤光路32の光は赤反射ダイクロイック膜に45−3.
3度で入射する光線32aと、同膜に45度で入射する
光線32bと、同膜に45+3.3度で入射する光線3
2cを含む光束である。ここで、赤色の光束の青反射ダ
イクロイック膜30を透過する時の入射角は光線32a
は45+3.3度、光線32bはそのまま45度、光線
32cは45−3.3度であることが分かる。即ち、赤
色の光束の角度特性は、赤反射ダイクロイック膜の入射
角45+3.3度のS偏光光半値波長が青反射ダイクロ
イック膜の入射角45−3.3度のS偏光光半値波長よ
りも大きければ、赤反射ダイクロイック膜の角度特性と
ほぼ同等であるのだが、小さくすることで、赤反射ダイ
クロイック膜の入射角45+3.3度のS偏光光半値波
長は青反射ダイクロイック膜の入射角45−3.3度の
S偏光光半値波長により修正され角度特性は改善され
る。
【0011】以上の様子を、S偏光である赤色の光の光
路について図3に模式図で示す。図3において、光線3
2aの赤色光反射の半値波長λRD−、光線32bの赤
色光反射の半値波長λRDは光線32aの青透過の半値
波長λBD+、及び32b青透過の半値波長λBDの影
響を受けず変化しないが、光線32cの赤色光反射の半
値波長λRD+は光線32c青透過の半値波長λBD−
により長波長側に修正を受け、赤色光の光路の角度特性
は、赤反射ダイクロイック膜の角度特性λRD−とλR
D+との差からおおよそλRD−とλBD−との差に改
善される。この時同様の事がS偏光青色光の光路に付い
ても言え、青色光の光路の角度特性は、青反射ダイクロ
膜の角度特性λBD−とλBD+との差からおおよそλ
RD+とλBD+との差に改善される。
【0012】更に、図1に示されるように色合成用ダイ
クロイックプリズムの赤色光の光路の前の赤反射ダイク
ロイックミラーを考慮すると、この赤色反射ダイクロイ
ックミラーからの色合成プリズムヘの入射光は既に角度
特性をもっており、これを考慮したダイクロイックプリ
ズムのS偏光光半値波長の設定が必要となる。ダイクロ
イックプリズムの赤色光の光路と赤反射ダイクロイック
ミラーのS偏光光半値波長の関係を模式図で図4に示
す。図4において、4a、4b、4cはそれぞれ入射角
40度、45度、50度の赤反射ダイクロイックミラー
の半値波長を示す。また、λR−、λR、λR+はダイ
クロイックプリズムの赤色の光路の45−3.3度、4
5度、45+3.3度の半値波長を示す。
【0013】図4はダイクロイックミラーからの角度特
性をなるベく損なわないように、ダイクロイックミラー
からの半値波長4aを色合成ダイクロイックプリズムの
赤色の光路の半値波長λR−の近傍に設定した場合であ
る。図4から、光量を多くとるためダイクロイックミラ
ーからの半値波長4cをダイクロイックプリズムの赤色
の光路の半値波長λR+の近傍に設定すると、ダイクロ
イックプリズムからの出射光の角度特性は赤色光の光路
の角度特性へと劣化する事が分かる。従って、ダイクロ
イックミラーとダイクロイックプリズムの色分解光路の
半値波長を近接させた時には、製作誤差により赤色光の
光路の出射光の角度特性は不安定となる。
【0014】以上の点を踏まえて、ダイクロイックプリ
ズムの角度特性を改善するとともに、各光路からの出射
光の角度特性の安定化を図ることが可能となる。即ち赤
色の光の光路について見れば、図5の模式図に示すよう
に、赤反射ダイクロイックミラーからの角度特性をなる
べく損なわないように、赤反射ダイクロイックミラーか
らの半値波長4aをダイクロイックプリズムの赤色光光
路の半値波長λR+の近傍に設定した場合、角度特性は
ほぼ(λR+)−(4b)となり改善される。また、光
量を多くとるため赤反射ダイクロイックミラーからの半
値波長4bをダイクロイックプリズムの赤色光光路の半
値波長λR−の近傍に設定すると、ダイクロイックプリ
ズムからの出射光の角度特性は赤色光光路の角度特性へ
と変化するが、(λR+)−(λR−)となりやはり改
善される。即ち、製作誤差を考慮しても改善された角度
特性が安定して得られる。以上のことは青反射ダイクロ
イックミラーと色合成ダイクロイックプリズムの青色光
の光路のS偏光光に対する角度特性についても同様に言
える。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらの実施例によつて何ら限定されるものではない。 [実施例1]真空蒸着法により、主たる高屈折率膜とし
てTiO2膜を用い、低屈折率膜としてSiO2膜を用
い、20層からなる赤反射ダイクロイック膜と18層か
らなる青反射ダイクロイック膜を各プリズム上に形成
し、接合して色合成用ダイクロイックプリズム(クロス
ダイクロイック)を製作した。赤反射ダイクロイック膜
と青反射ダイクロイック膜の半値波長はともに555n
mとなるように形成した。この時のS偏光の青色光光
路、S偏光の赤色光光路、P偏光の緑色光路の透過率特
性を図6に示す。図6において、B、G、Rの後の4
0、45、50は入射角45−3.3度、45度、45
+3.3度に相当する。赤反射ダイクロイック膜自身の
角度特性は約32nmであるが、赤色光光路の角度特性
は青反射ダイクロ膜と赤反射ダイクロ膜の45度入射の
S偏光光の半値波長の所定範囲以内に設定する本発明の
上記した構成を適用することにより、約12nmに改善
された。一方、青反射ダイクロイック膜自身の角度特性
は約18nmであるが、青色光光路の角度特性も同様に
13nmに改善された。半値波長の関係を表1に示す。
【0016】
【表1】 (単位;nm) (比較例1)比較例1として、実施例1と同様にして、
ダイクロイックプリズムを作成した。赤反射ダイクロイ
ック膜と青反射ダイクロイック膜の半値波長は各々56
0nmと540nmとなるように形成した。この時のS
偏光の青色光光路、S偏光の赤色光光路、P偏光の緑色
光光路の透過率特性を図7に示す。赤反射ダイクロイッ
ク膜自身の角度特性は約26nmであり、赤光路の角度
特性は約22nmとなるが、実施例1と比較してその効
果は小さい。一方、青反射ダイクロイック膜自身の角度
特性は約14nmであり、青色光光路の角度特性も同様
に約11nmとなるが、実施例1と比較してその効果は
小さい。本比較例における半値波長の関係を表2に示
す。
【0017】
【表2】 (単位;nm) [実施例2]実施例2においては、実施例1と同様にし
てダイクロイックプリズムを作成した。赤反射ダイクロ
イック膜と青反射ダイクロイック膜の半値波長は各々5
50nmと555nmとなるように形成した。この時の
S偏光の青色光光路、S偏光の赤色光光路、P偏光の緑
色光光路の透過率特性を図8に示す。赤反射ダイクロイ
ック膜自身の角度特性は約32nmであるが、赤光路の
角度特性は青反射ダイクロイック膜と赤反射ダイクロイ
ック膜の45度S偏光半値波長の所定範囲以内に設定す
る本発明の上記した構成を適用することにより、約7n
mに改善された。一方、青反射ダイクロイック膜自身の
角度特性は約18nmであるが、青色光光路の角度特性
も同様に約15nmに改善された。本実施例の半値波長
の関係を表3に示す。
【0018】
【表3】 (単位;nm) [実施例3]実施例3においては、主たる高屈折率膜と
してTiO2膜を用い、低屈折率膜としてSiO2膜を用
い、14層からなる赤反射ダイクロイックミラーを作成
した。半値波長を558nmに設定した時、S偏光の角
度特性は約20nmであった。青光路は、図1において
赤反射ダイクロイックミラーの後、青反射ダイクロイッ
クミラーが用いられているため、角度特性の改善が容易
である。
【0019】そこで赤色光光路の改善を目的とし、この
赤反射ダイクロイックミラーと実施例2と同様に作成し
た赤反射半値波長550nm、青反射半値波長560n
mで作成したダイクロイックプリズムを組み合わせた。
この時のS偏光赤色光光路の角度特性は、約7nmとな
り改善された。本実施例の半値波長の関係を表4に示
す。
【0020】
【表4】 (単位;nm) (比較例2)比較例2においては、実施例3と同様にし
て、半値波長564nm、角度特性20nmの赤反射ダ
イクロイックミラーと比較例1で作成したダイクロイッ
クプリズムを組み合わせた。S偏光赤色光光路の角度特
性は、約22nmとなり改善されなかった。本比較例の
半値波長の関係を表5に示す。
【0021】
【表5】 (単位;nm)
【0022】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、角度特性に優れた高品質なダイクロイックプリズム
を安定して得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の液晶プロジェクター光学系摸式図。
【図2】ダイクロイックプリズムの模式図。
【図3】S偏光の赤色の光の光路の角度特性模式図。
【図4】従来のダイクロイックミラーを含めたS偏光赤
光路角度特性模式図。
【図5】本発明のS偏光赤光路角度特性模式図。
【図6】本発明の実施例1におけるダイクロイックプリ
ズムの光学特性。
【図7】比較例1のダイクロイックプリズムの光学特
性。
【図8】本発明の実施例2におけるダイクロイックプリ
ズムの光学特性。
【符号の説明】
10:光源 11:偏光ビームスプリッタ 12:フィルター 13:緑パネル 14:赤反射ダイクロイックミラー 15:青反射ダイクロイックミラー 16、17、18:全反射ミラー 19:赤パネル 20:青パネル 21:クロスダイクロイックプリズム 22:投影レンズ 30:青反射ダイクロイック膜 31:赤反射ダイクロイック膜 32:赤光路 32a:45−3.3度成分 32b:45度成分 32c:45+3.3度成分 4a:赤反射ダイクロイックミラー40度成分 4b:赤反射ダイクロイックミラー45度成分 4c:赤反射ダイクロイックミラー50度成分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 33/12 G03B 33/12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】S偏光の青と赤の光及びP偏光の緑の光を
    合成するダイクロイックプリズムにおいて、 青反射ダイクロイック膜に45度で入射するS偏光光の
    半値波長を、赤反射ダイクロイック膜に45度で入射す
    るS偏光光の半値波長に対して所定の範囲内に近接させ
    ることにより、赤反射ダイクロイック膜に45度より大
    きい角度で入射するS偏光光の半値波長が青反射ダイク
    ロイック膜に45度より小さい角度で入射するS偏光光
    の半値波長による修正を受けることによって角度特性が
    改善される構成を有することを特徴とするダイクロイッ
    クプリズム。
  2. 【請求項2】S偏光の赤と青の光及びP偏光の緑の光を
    合成するダイクロイックプリズムにおいて、 赤反射ダイクロイック膜に45度で入射するS偏光光の
    半値波長を、青反射ダイクロイック膜に45度で入射す
    るS偏光光の半値波長に対して所定の範囲内に近接させ
    ることにより、青反射ダイクロイック膜に45度より大
    きい角度で入射するS偏光光の半値波長が赤反射ダイク
    ロイック膜に45度より小さい角度で入射するS偏光光
    の半値波長による修正を受けることによって角度特性が
    改善される構成を有することを特徴とするダイクロイッ
    クプリズム。
  3. 【請求項3】S偏光の青と赤の光及びP偏光の緑の光を
    合成するダイクロイックプリズムにおいて、 青反射ダイクロイック膜に45度で入射するS偏光光の
    半値波長が、赤反射ダイクロイック膜に45度で入射す
    るS偏光光の半値波長の±10nm以内に設定されてい
    ることを特徴とするダイクロイックプリズム。
  4. 【請求項4】S偏光の赤と青の光及びP偏光の緑の光を
    合成するダイクロイックプリズムにおいて、 赤反射ダイクロイック膜に45度で入射するS偏光光の
    半値波長が、青反射ダイクロイック膜に45度で入射す
    るS偏光光の半値波長の±10nm以内に設定されてい
    ることを特徴とするダイクロイックプリズム。
  5. 【請求項5】光のプリズムの赤または青反射ダイクロイ
    ック膜に45度より大きい角度で入射するS偏光光の半
    値波長が、光源から前記プリズムに到るまでの光路上に
    配された赤または青反射ダイクロイックミラーに45度
    より小さい角度で入射するS偏光光の半値波長の近傍の
    波長に設定されているか、 または、前記プリズムの赤または青反射ダイクロイック
    膜に45度より小さい角度で入射するS偏光光の半値波
    長が、光源から前記プリズムに到るまでの光路上に配さ
    れた赤または青反射ダイクロイックミラーに45度で入
    射するS偏光光の半値波長の近傍の波長に設定されてい
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載
    のダイクロイックプリズム。
  6. 【請求項6】前記プリズムの赤反射ダイクロイック膜に
    45度より大きい角度で入射するS偏光光の半値波長λ
    R+、該入射角が45度のときのS偏光光の半値波長を
    λR、該入射角が45度より小さいときのS偏光光の半
    値波長をλR−とした時、下記(1)式の関係が満たさ
    れることを特徴とする請求項5に記載のダイクロイック
    プリズム。 λR−、λR≦λR+ …(1)
  7. 【請求項7】前記プリズムの青反射ダイクロイック膜に
    45度より大きい角度で入射するS偏光光の半値波長λ
    B+、該入射角が45度のときのS偏光光の半値波長を
    λB、該入射角が45度より小さいときのS偏光光の半
    値波長をλB−とした時、下記(2)式の関係が満たさ
    れることを特徴とする請求項5に記載のダイクロイック
    プリズム。 λB−≦λB、λB+ …(2)
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれか1項に記載のダイ
    クロイックプリズムによって色合成を行い、合成した各
    色光を投影するプロジェクター。
  9. 【請求項9】前記色合成の対称としての赤と緑と青の各
    色の画像光を形成するための3つの光変調素子を有する
    ことを特徴とする請求項8に記載のプロジェクター。
  10. 【請求項10】前記光変調素子は、液晶パネルより成る
    ことを特徴とする請求項9に記載のプロジェクター。
  11. 【請求項11】請求項8〜10のいずれか1項に記載の
    プロジェクターと画像情報を形成するコンピューターと
    を含むことを特徴とするシステム。
  12. 【請求項12】請求項8〜10のいずれか1項に記載の
    プロジェクターと画像の記録・再生ができるビデオとを
    有することを特徴とするシステム。
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