JP2001264119A - ロータリエンコーダおよびその偏心補正方法 - Google Patents
ロータリエンコーダおよびその偏心補正方法Info
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- JP2001264119A JP2001264119A JP2000073384A JP2000073384A JP2001264119A JP 2001264119 A JP2001264119 A JP 2001264119A JP 2000073384 A JP2000073384 A JP 2000073384A JP 2000073384 A JP2000073384 A JP 2000073384A JP 2001264119 A JP2001264119 A JP 2001264119A
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Abstract
心量を補正でき、偏心の形状にかかわらず簡単な方法で
補正処理できるロータリエンコーダを提供する。 【解決手段】回転ディスク1の回転角度を検出するため
のメインスリットパターンと回転ディスクの偏心を検出
するための複数本の同心円状の補助スリット4のパター
ンが形成された回転ディスク1と、メインスリットパタ
ーンをよみとるメインセンサ3と、メインセンサ3に対
して90度の位置に配置され、補助スリットパターンを
検出する補助センサ5とを備え、補助センサ5からの信
号で、前記メインセンサ3の角度検出信号を補正する補
正手段とからなることを特徴とするロータリエンコー
ダ。
Description
ダの偏心補正に関する。
ィスクは回転中心のズレによる偏心誤差成分をもつ。
従来この偏心誤差成分を除去する方法として、例えば、
特開平10−227658がある。従来のエンコーダシ
ステムの図を図8に示す。図8において、コードホイー
ル120は第1、第2のトラックを有するディスクの形
態をとり、各トラックは一連の増分マークを備えてい
る。第1のセンサ130が第1のトラック124に付け
られたマーク125を識別する。第2のセンサ140は
第2のトラック122に付けられたマーク123を識別
し、通常第2のトラックのマークの分解能は第1のトラ
ックの分解能より高くしてある。カウンタ156はコー
ドホイールの所定の角移動の間に第2のセンサにより識
別されるマークの数を定量化し、この角移動は通常第1
のセンサが隣接したマークを識別する間の動きに対応さ
せている。プロセッサ160は、定量化されたマークの
数を、マークの所定量(偏心誤差のないコードホイール
を仮定して)と比較することにより精度を決定し、これ
に基づいて角度を調整することにより偏心による誤差を
補正していた。
補正では、ディスクの偏心を最初のセットアップ時に求
め、これに基づいて角度位置を調節しているため、最初
に求めた偏心誤差と以後の回転における偏心量がが異な
る場合、角度位置の調整誤差が発生した。回転ディスク
を回転体に取り付ける場合のベアリングの隙間による偏
心は、このような問題を引き起こす原因となる。また、
偏心が複雑な形をしている場合、その補正も複雑になる
という問題があった。本発明はディスクの偏心が回転毎
に変化しても正しく偏心量を補正でき、偏心の形状にか
かわらず簡単な方法で補正処理できるロータリエンコー
ダを提供することを目的とする。
め、請求項1記載の発明は回転ディスクの回転角度を検
出するためのメインスリットパターンと前記回転ディス
クの偏心を検出するための複数本の同心円状の補助スリ
ットパターンが形成された前記回転ディスクと、前記メ
インスリットパターンをよみとるメインセンサと、前記
メインセンサに対して90度の位置に配置され、前記補
助スリットパターンを検出する補助センサとを備え前記
補助センサからの信号で、前記メインセンサの角度検出
信号を補正する補正手段とからなるものである。また請
求項2記載の発明の前記補正手段は、クロック信号を第
1の搬送波生成部と内挿信号生成部へ与える発振器と、
発振器からのクロック信号を分周した分周信号を第1の
変調回路部へ出力するとともに前記分周信号のうち最も
周期の長い分周信号を位相の基準信号(φ0)として前
記内挿信号生成部へ出力する第1の搬送波生成部と、補
助センサから検出される互いに90°位相の異なる2相
信号(a1、b1)と前記第1搬送波生成部から出力さ
れる前記分周信号とを入力して第2の搬送波生成部へ位
相変調信号(φ1)を出力する第1の変調回路部と、前
記第1の変調回路部から出力される前記位相変調信号
(φ1)を入力して第2の変調回路部へ前記位相変調信
号(φ1)と同期した搬送波を作成し、前記搬送波を第
2の変調回路部へ出力する第2の搬送波生成部と、前記
第2の搬送波生成部からの出される前記搬送波をメイン
センサから出力される信号(a2、b2)で位相変調
し、前記位相変調信号(φ2)を前記内挿信号生成部へ
出力する第2変調回路部と、前記第2の変調回路部から
出力される前記位相変調信号(φ2)と、前記基準信号
(φ0)と前記クロック信号とに基づいて内挿信号を作
成する内挿信号生成部とからなるものである。また請求
項3記載の発明は、前記回転ディスクの前記メインスリ
ットパターンのスリットピッチと前記補助スリットパタ
ーンのスリットピッチを等しくしたものである。また請
求項4記載の発明は、クロック信号を第1の搬送波生成
部と内挿信号生成部へ与え、発振器からのクロック信号
を分周した分周信号を第1の変調回路部へ出力するとと
もに前記分周信号のうち最も周期の長い分周信号を位相
の基準信号(φ0)として前記内挿信号生成部へ出力
し、補助センサから検出される互いに90°位相の異な
る2相信号(a1、b1)と第1搬送波生成部から出力
される前記分周信号とを入力して第2の搬送波生成部へ
位相変調信号(φ1)を出力し、第1の変調回路部から
出力される前記位相変調信号(φ1)を入力して第2の
変調回路部へ前記位相変調信号(φ1)と同期した搬送
波を作成して第2の変調回路部へ出力し、第2の搬送波
生成部からの出される前記搬送をメインセンサから出力
される信号(a2、b2)で位相変調し、前記位相変調
信号(φ2)を前記内挿信号生成部へ出力し、前記第2
の変調回路部から出力される前記位相変調信号(φ2)
と、前記基準信号(φ0)と前記クロック信号とに基づ
いて内挿信号を作成するものである。
いて説明する。図1に本発明のロータリエンコーダの偏
心補正を説明する回路ブロック図を示す。回転ディスク
1にはメインスリットパターン2と補助スリットパター
ン4が形成され、それぞれメインセンサ3および補助セ
ンサ5で検出する。メインセンサ3で検出された2相の
信号a2、b2は第2の変調回路部10へ、補助センサ
5からの2相の信号a1、b1は第1の変調回路部8へ
入力される。第1の変調回路部8では第1の搬送波生成
部7からの搬送波C11、C12、C13を補助センサ
からの信号a1、b1で位相変調する。位相変調された
信号φ1は第2の搬送波生成部9でφ1と同期した搬送
波C21、C22、C23となり、さらに、この搬送波
はメインセンサ3から信号で位相変調され、被変調波φ
2が生成される。内挿信号生成部11ではφ2と基準信
号φ0間の位相をクロックでカウントし、デジタル化し
た内挿信号φdを得ている。次に、偏心補正の方法につ
いて具体的に説明する。発振器6の信号は第1の搬送波
生成部7および内挿信号生成部11へ入力される。第1
の搬送波生成部7は分周期とバイナリカウンタで構成さ
れ、発振器6からの信号を分周し、3ビットからなる8
進の信号c11、c12、c13を出力する。この信号
は第1の変調回路部8に入力されるとともに、このうち
最も周期の長い信号c13は位相の基準信号φ0として
内挿信号生成部11にも入力される。補助センサ5は同
心円上に形成された複数本のスリットパターンから成る
補助スリット4の信号を検出する。回転ディスクに偏心
が無い場合、補助センサ5からの信号は変化せず一定値
をとるが、偏心があるとX方向の変位に比例して位相が
変化する2相の正弦波状の信号を出力する。なお、Y方
向の変位に対してはメインスリットの信号の位相も変化
しないのでX方向の変位のみ検出すれば良いことにな
る。補助スリットのスリットピッチは、メインスリット
のスリットピッチに合わせている。ここで第1の変調回
路部8の構成および動作について説明する。ブロック図
を図2に示す。第1の変調回路部8は多相変換部、マル
チプレクサ、LPF、コンパレータから構成されてい
る。多相変換部は補助センサ5からの90度の位相差を
もつ正弦波状の2相の信号a1、b1を45度ずつ位相
の異なる8相の信号(s1〜s8)に変換し、マルチプ
レクサに入力する。この8相の信号は第1の搬送波発生
部7の出力信号c11、c12、c13でつくられた8
進の信号で順次サンプリングされマルチプレクサからの
出力信号d(被変調信号)は1周期が8ステップの疑似
正弦波状の階段状の信号となる。この被変調信号はLP
Fにより基本波が取り出され、LPFの出力信号eは正
弦波状の信号になる。搬送波に対する被変調信号の基本
波の位相は、補助センサからの2相の信号a1、b1の
位相に対応して変化する信号になる。さらに、図3およ
び図4を使って位相変化の様子を詳細に説明する。図3
は多相変換部の出力信号s1〜s8を示しており、補助
センサからの信号a1、b1を基に作られる。s1〜s
8はディスクのX方向の変位に対してa1、b1と同様
に正弦波状に変化する。補助スリットパターンの1ピッ
チに相当するX方向の変位に対して360度位相が変化
する。図4は第1の変調回路部の各部の信号波形を示
す。図4(a)は回転ディスクのX方向の位置が図3の
q点に、図4(b)は図3のr点にある場合の信号波形
を示している。q、r間の補助センサからの信号の位相
差は90度で、すなわち本例では1/4スリットピッチ
に相当する変位が発生した場合について示している。図
4においてマルチプレクサ出力点の信号dは、期間d
1、d2、……d8に対してそれぞれs1、s2、……
d8をサンプリングした信号で、1周期8ステップの階
段状の波形になる。この信号はLPFで高調波成分が除
去され、正弦波状の信号eになる。さらにコンパレータ
で矩形波信号φ1に変換される。q点でのs1信号のレ
ベルとr点でのs3信号のレベルは等しく、s1信号は
期間d1で、s3信号は期間d3でサンプリングされる
ため、サンプリングされた波形はq、r間で基準信号φ
0の周期を360度として90度だけ位相がシフトした
形となる。従って、図4(a)における矩形波信号の位
相をθ1、図4(b)における矩形波信号の位相をθ2
とすると(θ2−θ1)は基準信号φ0の周期を360
度として90度の位相差を持ち、これはq点、r点間の
補助センサからの信号の位相差に等しい。すなわち、補
助センサからの信号の位相変化と等しい位相変化が現れ
る矩形波信号φ1が得られる。第2の搬送波生成部9は
第1の位相変調回路部の出力φ1に同期した搬送波c2
1、c22、c23をつくる。第2の搬送波発生部9の
ブロック図を図9に示す。第2の搬送波発生部9は、内
部にバイナリカウンタを持つPLL回路で、3ビットで
構成される8進の信号c21、c22、c23を出力し
ている。8進の信号は第2の変調回路部10のマルチプ
レクサに入力される。第2の変調回路部10では第2の
搬送波生成部9からの出力信号をメインセンサからの信
号で位相変調する。メインセンサは放射状に等ピッチに
形成されたメインスリット3から回転方向の変位(角度
変位)を検出し、スリットピッチの周期と等しい周期の
2相の正弦波状の信号a2、b2を出力する。第2の変
調回路部は第1の変調回路部と同様な構成で、動作原理
は第1の変調回路部と同様であるので詳細な動作説明は
省略する。メインセンサからの検出信号はディスクの角
度変位と、ディスクの偏心によるX方向の変位を含んだ
信号となるが、搬送波もディスクの偏心によるX方向の
変位に対する位相情報を持っており、ディスク偏心によ
る位相分はキャンセルされ、被変調信号φ2はこの補正
動作により回転ディスクの角度変位のみを検出する信号
になる。図5、図6を使って角度検出信号の補正動作に
ついて具体的に説明する。回転ディスク1が電気的な角
度変位でθ1回転したとき、ディスクの中心がo1から
o2までΔl変化し、そのX方向の距離をΔxとする。
もし、本発明による補正動作を行わない場合(例えば、
図7に示すような構成で角度検出を行う場合)、第2の
変調回路部の出力信号φ2は図6(a)に示すようにデ
ィスク回転による位相変化θ1にディスク偏心による位
相変化Δθをプラスしたθ1+Δθだけ変化し、Δθの
誤差が含まれることになる。本発明の場合、第1の変調
回路部の出力φ1がディスク偏心による位相変化Δθを
もち、これを基にして作られた信号を第2の変調回路部
の搬送波として使用しており、図6(b)に示すよう
に、基準信号φ0に対する位相は(θ1+Δθ)−Δθ
=θ1となり、正しく角度変位を検出できる。
インセンサに対して90度の位置に配置され補助センサ
からの信号で、前記メインセンサの角度検出信号をリア
ルタイムで補正している。従って、あらかじめ偏心誤差
を記憶しこれに基づいて修正するという動作を必要とせ
ず、回転毎に偏心量が変化するような誤差に対しても正
しく補正でき検出精度が向上する。また、補助センサか
らの信号で直接補正しているので偏心が複雑な形をして
いても、補正のための信号処理が複雑になるという問題
がないため、処理回路のコストを低減できる。
Claims (4)
- 【請求項1】 回転ディスクの回転角度を検出するため
のメインスリットパターンと前記回転ディスクの偏心を
検出するための複数本の同心円状の補助スリットパター
ンが形成された前記回転ディスクと、前記メインスリッ
トパターンをよみとるメインセンサと、前記メインセン
サに対して90度の位置に配置され、前記補助スリット
パターンを検出する補助センサとを備え、前記補助セン
サからの信号で、前記メインセンサの角度検出信号を補
正する補正手段とからなることを特徴とするロータリエ
ンコーダ。 - 【請求項2】 前記補正手段は、 クロック信号を第1の搬送波生成部と内挿信号生成部へ
与える発振器と、 発振器からのクロック信号を分周した分周信号を第1の
変調回路部へ出力するとともに前記分周信号のうち最も
周期の長い分周信号を位相の基準信号(φ0)として前
記内挿信号生成部へ出力する第1の搬送波生成部と、 補助センサから検出される互いに90°位相の異なる2
相信号(a1、b1)と前記第1搬送波生成部から出力
される前記分周信号とを入力して第2の搬送波生成部へ
位相変調信号(φ1)を出力する第1の変調回路部と、 前記第1の変調回路部から出力される前記位相変調信号
(φ1)を入力して第2の変調回路部へ前記位相変調信
号(φ1)と同期した搬送波を作成し、前記搬送波を第
2の変調回路部へ出力する第2の搬送波生成部と、 前記第2の搬送波生成部からの出される前記搬送波をメ
インセンサから出力される信号(a2、b2)で位相変
調し、前記位相変調信号(φ2)を前記内挿信号生成部
へ出力する第2変調回路部と、 前記第2の変調回路部から出力される前記位相変調信号
(φ2)と、前記基準信号(φ0)と前記クロック信号
とに基づいて内挿信号を作成する内挿信号生成部とから
なることを特徴とする請求項1記載のロータリエンコー
ダ。 - 【請求項3】 前記回転ディスクの前記メインスリット
パターンのスリットピッチと前記補助スリットパターン
のスリットピッチを等しくしたことを特徴とする請求項
1または請求項2記載のロータリエンコーダ。 - 【請求項4】 クロック信号を第1の搬送波生成部と内
挿信号生成部へ与え、 発振器からのクロック信号を分周した分周信号を第1の
変調回路部へ出力するとともに前記分周信号のうち最も
周期の長い分周信号を位相の基準信号(φ0)として前
記内挿信号生成部へ出力し、 補助センサから検出される互いに90°位相の異なる2
相信号(a1、b1)と第1搬送波生成部から出力され
る前記分周信号とを入力して第2の搬送波生成部へ位相
変調信号(φ1)を出力し、 第1の変調回路部から出力される前記位相変調信号(φ
1)を入力して第2の変調回路部へ前記位相変調信号
(φ1)と同期した搬送波を作成して第2の変調回路部
へ出力し、 第2の搬送波生成部からの出される前記搬送波をメイン
センサから出力される信号(a2、b2)で位相変調
し、前記位相変調信号(φ2)を前記内挿信号生成部へ
出力し、 前記第2の変調回路部から出力される前記位相変調信号
(φ2)と、前記基準信号(φ0)と前記クロック信号
とに基づいて内挿信号を作成することを特徴とするロー
タリエンコーダの偏心補正方法。
Priority Applications (1)
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JP2000073384A JP4433240B2 (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | ロータリエンコーダおよびその偏心補正方法 |
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