JP2001263982A - 一対のベローズ管の保持構造 - Google Patents
一対のベローズ管の保持構造Info
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Abstract
径の山部と小径の谷部とが交互に連続してなるベローズ
状の外周壁を備えた一対のベローズ管をステイを用いて
平行に連結する一対のベローズ管の保持構造において、
ステイ40は、一対のベローズ管の軸方向に沿った矩形
板状の基部42と、基部42の両端に設けられ、各ベロ
ーズ管の谷部にそれぞれ圧入される保持部44と、を有
し、各保持部44が、各保持部44が圧入されるベロー
ズ管の谷部を挟んで隣接する一対の山部の互いに対向す
る各側面に対して、付勢力を伴って密着している。これ
によって、ベローズ管の円周方向及び軸方向に沿った、
ベローズ管のステイ40に対する振れが抑制される。
Description
の保持構造に関する。
EGRガスクーラー70においては、予めろう付けによ
り一体化される中央のクーラーエレメント72と、この
クーラーエレメント72の入口側および出口側の端部に
それぞれ溶接される一対のキャップ状部材74,74
と、に大別されるものが広く知られている。
ディ76と、このボディ76の両端をそれぞれ閉塞する
一対の端板78,78と、ボディ76内に収容され、か
つ両端がそれぞれ端板78に接続されたベローズ状の4
本の熱交換チューブ80と、ボディ76内にUターン形
状の冷却水流路を構成するように配設された仕切板8
2、とから大略構成されている。
換チューブ80の軸方向に沿って細長い長方形状をな
し、かつ両側縁が取付片82aとして同一方向に折曲さ
れている。
ーブ80の軸方向と直交する方向に沿ったチューブ支持
片84が、長手方向の中間部2カ所に設けられている。
は別の部材からなり、かつL字状に折り曲げた底辺部分
を予め仕切板82に溶接してある。
交換チューブ80の外径に等しい径の略半円形の切欠部
86が一対設けられており、ここに、各熱交換チューブ
80の中間部分を圧入し、ろう付けすることによって、
内燃機関の振動による熱交換チューブ80,80同士の
干渉が回避されるよう構成されている。
ブ支持片84は、熱交換チューブ80外径の円周方向に
沿って切欠部86が接触しているに過ぎず、熱交換チュ
ーブ80の軸方向に沿った、各熱交換チューブ80のチ
ューブ支持片84に対する振れを効果的に抑制すること
ができない虞がある。
換チューブ80の軸方向に沿って、熱交換チューブ80
が外部からのわずかな振動でも振れてしまい各熱交換チ
ューブ80,80がチューブ支持片84から脱落し、互
いに干渉してしまう虞があると共に、ろう付けが行われ
た後においても、熱交換チューブ80の軸方向における
支持片84の熱交換チューブ80に対する保持力が不十
分となり、熱交換チューブ80とチューブ支持片84と
の固有振動数の違いから別々に振れてしまい、熱交換チ
ューブ80とチューブ支持片84とのろう付け部分及び
チューブ支持片84と仕切板82との溶接部分に亀裂が
生じてしまい、熱交換チューブ80とボディ76内壁面
とが接触摩耗し、EGRガスクーラー70の機能を損ね
る虞がある。
の発明は、略円筒状を呈し、その軸方向に沿って大径の
山部と小径の谷部とが交互に連続してなるベローズ状の
外周壁を備えた一対のベローズ管をステイを用いて平行
に連結する一対のベローズ管の保持構造において、上記
ステイは、上記一対のベローズ管の軸方向に沿った矩形
板状の基部と、上記基部の両端に設けられ、上記各ベロ
ーズ管の谷部にそれぞれ圧入される保持部と、を有し、
上記各保持部が、該各保持部が圧入される上記ベローズ
管の谷部を挟んで隣接する一対の山部の互いに対向する
各側面に対して、付勢力を伴って密着していることを特
徴としている。これによって、ベローズ管に対するステ
イの保持力は、各ベローズ管の円周方向及び軸方向の双
方に作用する。
し、その軸方向に沿って大径の山部と小径の谷部とが交
互に連続してなるベローズ状の外周壁を備えた一対のベ
ローズ管をステイを用いて平行に連結する一対のベロー
ズ管の保持構造において、上記ステイは、上記一対のベ
ローズ管の谷部にそれぞれ圧入される一対の保持部を有
し、上記各保持部が、該各保持部が圧入される上記ベロ
ーズ管の谷部を挟んで隣接する一対の山部の互いに対向
する各側面に対して、付勢力を伴って密着していること
を特徴としている。これによって、ベローズ管に対する
ステイの保持力は、各ベローズ管の円周方向に作用す
る。
2に記載の発明において、上記各保持部が、上記各ベロ
ーズ管に対してろう付けされていることを特徴としてい
る。これによって、各ベローズ管に対するステイの振動
による振れがより効果的に抑制される。
基づいて詳細に説明する。
構成を示す断面図、図2はその横断面図である。
より一体化される中央のクーラーエレメント4と、この
クーラーエレメント4の入口側および出口側の端部にそ
れぞれ溶接または、クーラーエレメント4とともにろう
付けされる一対のキャップ状部材6,6と、に大別され
る。
筒状をなすボディ8と、このボディ8の両端をそれぞれ
閉塞する一対の端板10,10と、上記ボディ8内に収
容され、かつ両端がそれぞれ端板10に接続された6本
の熱交換チューブ12と、ボディ8内に3つの流路14
a,14b,14cを構成するように配設された仕切板
16、18とから大略構成されている。
肉厚のステンレス製のものであり、冷却水入口20及び
冷却水出口22を有している。これらの冷却水入口20
及び冷却水出口22には、それぞれ冷却水用配管を接続
するためのコネクタ24が、ろう付けにより固定されて
いる。ここで、上記冷却水入口20は、EGRガスの出
口側となるボディ8の一端に位置し、かつ上記冷却水出
口22は、EGRガスの入口側となるボディ8の他端に
位置するよう形成されている。
えば1.5mm程度の肉厚のステンレス板からなり、そ
の6カ所に予め円形の取付孔26が開口形成されている
と共に、筒状に折り曲げられ、さらに先端側部分が外周
側で折曲されており、この端板10の外周部28先端側
部分が上記ボディ8の外周側に折曲された端部と突き合
わされ、上記外周部28の先端側部分とボディ8の端部
は、上記キャップ状部材6の端部で巻き込まれるように
加工された後、ろう付けされる。尚、上記キャップ状部
材6は、クーラーエレメント4をろう付けした後に溶接
して取り付けることもできる。
に、両側縁がそれぞれ取付片16a,18aとして略L
字形に折り曲げられており、これら取付片16a,18
aでもって、それぞれボディ8内壁面にろう付けされて
いる。
ィ8の全長よりも短く、かつEGRガスの入口側となる
一方の端板10には、仕切板18の一端が当接した状態
に配置されていると共に、EGRガスの出口側となる他
方の端板10には、仕切板16の一端が当接した状態に
配置されている。すなわち、冷却水入口20から供給さ
れた冷却水は、図1中に示す矢印の順路に従って、ボデ
ィ8内壁面と仕切板16とによって画成された流路14
a内をボディ8のEGRガス出口側からEGRガス入口
側へと流れ、仕切板16,18とに挟まれた流路14b
内をボディ8のEGRガス入口側からEGRガス出口側
へと流れ、ボディ8内壁面と仕切板18とによって画成
された流路14c内をボディ8のEGRガス出口側から
EGRガス入口側へと流れて、冷却水出口22から外部
に排出されている。
製のものであり、非常に薄い例えば0.3mm程度の肉
厚に構成されている。
うに、略円筒状のストレート部30によって一対のベロ
ーズ部32a,32bが連結された構成となっていると
共に、熱交換チューブ12の端部となる各ベローズ部3
2a,32bの一端には、端板10,10の取付孔9に
嵌合する円筒形の嵌合部34a,34bがそれぞれ設け
られている。換言すれば、ベローズ形状の熱交換チュー
ブ12の略中央に、略円筒状のストレート部30が形成
されている。
積の増大のために、この熱交換チューブ12の長手方向
に沿って大径の山部36と小径の谷部38が交互に連続
するように形成されている。
路14a,14b,14c内にそれぞれ2本づつ配設さ
れており、これら一対の熱交換チューブはそれぞれステ
イ40によって互いに平行となるよう連結されている
(図2を参照)。
所定長さの細長い矩形板状の基部42と、この基部42
の長手方向の両端に設けられた半円弧状の4つの保持部
44とからなっている。
の金属製の板部材46を2枚用いて構成されている。
8と、この基板部48の長手方向の両端に設けられた円
環部50,50とからなっている。この円環部50は、
内径が熱交換チューブ12の谷部38外径と略同径とな
るよう形成されていると共に、外径が熱交換チューブ1
2の山部36外径と略同径となるよう形成されている。
尚、円環部50の内径の中心と外径の中心とは一致して
おり、円環部50は全周に亙って一定幅、すなわち熱交
換チューブ12の谷部38の深さと同じ長さの幅となる
よう形成されている。
にあたって、両端の各円環部50,50、半円弧状の保
持部44を形成すべく、両端の各円環部50,50の中
心を結んだ直線、ずなわち板部材46の長手方向に沿っ
た中心線に対して直交する円環部50の直径に沿ってそ
れぞれ半分に折り返され、かつ半分に折り返されること
で円弧状の保持部44となった各円環部50,50が基
板部48に対して直交するようそれぞれ同一方向に折曲
されている。
折り返されることによって対向する円環部50の同一面
が互いに離間し、かつ保持部44の円弧の両端となる端
部の図5における半分に折り返された部分の厚みt1が
保持部44の円弧の両端から最も離れた円弧の中央部の
図5における半分に折り返された先端部分の厚みt2よ
りも小さくなるよう折り返されている。また、保持部4
4の半分に折り返された部分である端部の厚さt1は、
熱交換チューブ12の隣接する山部36,36間を保持
部44の端部で押さえ付けられるような寸法、つまり、
山部36,36間の距離よりもわずかに広くなるよう設
定されている。
反対側となる基板部48背面側で、2つの板部材46,
46を重ね合わせ、スポット溶接あるいはろう付け等に
よって接合し、ステイ40が構成されている。
基板部48,48によって、ステイ40の基部42が構
成されている。尚、基部42の幅は、熱交換チューブ1
2の山部36外径よりも小さく設定されている。
8に組み付けられると、保持部44が、谷部38に対し
て圧入されると共に、この谷部38を挟んで隣接する一
対の山部36,36の側面に対して付勢力を伴って密着
する。そして、この状態で保持部44は熱交換チューブ
12に対してろう付けされる。
ーブ12の保持構造においては、ステイ40を熱交換チ
ューブ12に圧入することにより、各熱交換チューブ1
2,12の円周方向及び軸方向の双方にステイ40の保
持力が作用するので、ステイ40単体での保持力によっ
て、各熱交換チューブ12,12の円周方向及び軸方向
の双方の振れを抑制することができる。
テイ40とがろう付けされる前であっても、外部からの
振動が熱交換チューブ12に加わったとしても熱交換チ
ューブ12のステイ40に対する振れが抑制され、各熱
交換チューブ12,12がステイ40から脱落すること
なく互いに干渉することを確実に防止することができ
る。
って所定間隔を保った位置にそれぞれ圧入される各保持
部44が熱交換チューブ12の軸方向に沿った基部42
によって連結された構成となっているので、ステイ40
の熱交換チューブ12の軸方向に沿った剛性を向上させ
ことができる。
テイ40の基部42の長さは、適宜変更することが可能
である。
を、図8〜図9を用いて説明する。
状の一対の熱交換チューブ12にそれぞれ圧入される2
つの保持部58を備え、熱交換チューブ12の長手方向
に沿って任意の位置に配設される。
60が基部64によって連結された金属製の板部材62
からなっている。
第1実施例の円環部50と同様に、各円環部60,60
が円弧状の保持部58を形成すべく、両端の各円環部6
0,60の中心を結んだ直線に対して直交する円環部6
0の直径に沿ってそれぞれ半分に同じ方向に折り返され
ている。
ることによって対向する同一円環部60の同一面が互い
に離間し、かつ保持部58の円弧の両端となる端部66
の図8における半分に折り返された部分の厚みt3が保
持部58の円弧の両端から最も離れた円弧の中央部68
の図8における半分に折り返された先端部分の厚みt 4
よりも小さくなるよう折り返されている。また、保持部
58の半分に折り返された部分である端部66の厚さt
3は、熱交換チューブ12の隣接する山部36,36間
を保持部58の端部で押さえ付けられるような寸法つま
り、山部36,36間の距離よりもわずかに広くなるよ
う設定されている。
ーブ12の保持構造においては、ステイ56を熱交換チ
ューブ12に圧入することにより、各熱交換チューブ1
2,12の円周方向にステイ56の保持力が作用するの
で、各熱交換チューブ12,12の円周方向の振れを抑
制することができる。
イ40,56においては、円環部を折り返す際に、必ず
しも両端の各円環部の中心を結んだ直線に対して直交す
る円環部の直径に沿って折り返す必要はなく、円環部の
任意の直径に沿って半分に折り返すことも可能である。
て、保持部は、少なくとも円弧の両端となる端部の厚み
t1またはt3が、熱交換チューブ12の隣接する山部3
6,36間の距離よりもわずかに広い寸法となるよう構
成されていればよく、必ずしもt1<t2、t3<t4の関
係を満たすように折り返す必要はない。
熱交換チューブ12の連結に使用されることのみに限定
されるものではなく、円筒状の外周壁がベローズ状を呈
する一対の管状部材の連結に広く使用することができる
と共に、一対のベローズ状の管状部材に対し、上述した
各ステイの双方を組み合わせて用いて保持することも可
能である。
部が圧入される上記ベローズ管の谷部を挟んで隣接する
一対の山部の互いに対向する各側面に対して付勢力を伴
って密着すため、ベローズ管の円周方向及び軸方向に沿
った、上記ベローズ管のステイに対する振れが抑制さ
れ、各ベローズが互いに干渉することを確実に防止する
ことができる。
の軸方向に所定間隔を保った位置の二カ所に圧入される
保持部が、基部によって連結されているので、ベローズ
管の軸方向に沿ったステイの剛性が向上し、各ベローズ
管の軸方向に沿った振れを防止するのに好適である。
により各ベローズ管に対するステイの保持力がさらに向
上し、各ベローズ管同士の干渉や摩耗を防止することが
できる。
図。
図、(b)は正面図。
図。
側面図、(b)は正面図。
正面図。
る、EGRガスクーラーの全体構成を示す断面図。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】 略円筒状を呈し、その軸方向に沿って大
径の山部と小径の谷部とが交互に連続してなるベローズ
状の外周壁を備えた一対のベローズ管をステイを用いて
平行に連結する一対のベローズ管の保持構造において、 上記ステイは、上記一対のベローズ管の軸方向に沿った
矩形板状の基部と、上記基部の両端に設けられ、上記各
ベローズ管の谷部にそれぞれ圧入される保持部と、を有
し、 上記各保持部が、該各保持部が圧入される上記ベローズ
管の谷部を挟んで隣接する一対の山部の互いに対向する
各側面に対して、付勢力を伴って密着していることを特
徴とする一対のベローズ管の保持構造。 - 【請求項2】 略円筒状を呈し、その軸方向に沿って大
径の山部と小径の谷部とが交互に連続してなるベローズ
状の外周壁を備えた一対のベローズ管をステイを用いて
平行に連結する一対のベローズ管の保持構造において、 上記ステイは、上記一対のベローズ管の谷部にそれぞれ
圧入される一対の保持部を有し、上記各保持部が、該各
保持部が圧入される上記ベローズ管の谷部を挟んで隣接
する一対の山部の互いに対向する各側面に対して、付勢
力を伴って密着していることを特徴とする一対のベロー
ズ管の保持構造。 - 【請求項3】 上記各保持部が、上記各ベローズ管に対
してろう付けされていることを特徴とする請求項1また
は2に記載の一対のベローズ管の保持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000073293A JP4566321B2 (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | 一対のベローズ管の保持構造 |
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- 2000-03-16 JP JP2000073293A patent/JP4566321B2/ja not_active Expired - Fee Related
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