JP2001263958A - 加圧送風フードシール装置およびそのシール方法 - Google Patents

加圧送風フードシール装置およびそのシール方法

Info

Publication number
JP2001263958A
JP2001263958A JP2000072607A JP2000072607A JP2001263958A JP 2001263958 A JP2001263958 A JP 2001263958A JP 2000072607 A JP2000072607 A JP 2000072607A JP 2000072607 A JP2000072607 A JP 2000072607A JP 2001263958 A JP2001263958 A JP 2001263958A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressurized air
hood
skirt
raw material
sintering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000072607A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Okada
務 岡田
Yoshiaki Azuma
佳昭 四阿
Tadao Izumiyama
忠雄 泉山
Yozo Hosoya
陽三 細谷
Yasuyuki Sensui
康幸 泉水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2000072607A priority Critical patent/JP2001263958A/ja
Publication of JP2001263958A publication Critical patent/JP2001263958A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドワイトロイド式焼結機の原料充填層上部よ
り酸素含有ガスを加圧送風する焼結法において、加圧送
風フードと原料充填層との間をシールする。 【解決手段】 ドワイトロイド式焼結機の原料充填層上
部より酸素含有ガスを加圧送風する際、加圧送風フード
のスカート下端部位置の原料充填層表層部を脆弱にし、
該スカート下端部を原料充填層の表層部に差し込ませ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高炉の原料となる焼
結鉱の製造法に関わり、焼結設備における加圧送風フー
ドシール装置およびそのシール方法に関する。
【0002】
【従来の技術】焼結機において、図1に示すように、配
合原料を原料ホッパー5から無端状のパレット1に装入
して、点火炉6で原料充填層2の上部に点火し、ウイン
ドボックス8、排気ダクト9、排ガス集塵機10を介し
て排気ブロアー11により下方に吸引するとともに、ガ
スの加圧送風ブロアー4を接続した加圧送風フード3か
ら原料充填層2の上部にガスを送風し、パレット1を移
動させることで、順次上層から下層へ焼成する加圧焼結
法がある。
【0003】このような加圧焼結法として、例えば、焼
成初期にはウインドボックス8の吸引圧力を大気圧に対
して−9.8kPa(−1000mmAq)として大気
を吸引し、燃焼溶融帯の上層から下層までの移行速度を
小さくし、高温保持時間を従来よりも大きくすること
で、原料充填層2の上部の成品歩留、焼結鉱品質を向上
することができる。焼成中期以降は、例えば、原料充填
層2の上部から空気の加圧送風ブロアー4を接続した加
圧送風フード3により大気圧に対して+19.6kPa
(+2000mmAq)で空気を押し込み、下方から−
9.8kPa(−1000mmAq)で吸引し、原料充
填層2の差圧を29.4kPa(3000mmAq)に
することで、通過ガスの密度を増大してコークス燃焼速
度を増すとともに伝熱速度を増して、燃焼溶融帯の移行
速度を大きくできる。さらに、ガス流量の増大によって
冷却速度を増すことで、原料充填層内の燃焼溶融帯の高
さ方向の厚みが小さくなり、燃焼溶融帯の通気抵抗を小
さくして、燃焼溶融帯の移行速度を大きくすることがで
きる。その結果、加圧焼結法においては焼結機の生産
率、成品歩留、焼結鉱品質を大幅に向上できる。
【0004】しかし、加圧焼結法は前記加圧送風フード
3と原料充填層2とのシールが極めて困難であり、実施
された例はほとんどない。特に、焼結パレット全体を覆
う場合、あるいは焼結パレットの一部分を利用してシー
ルする場合、パレット群が上下左右に揺動し、点火炉の
通過時や焼成時に受ける熱膨張などの影響を考慮して設
計する必要があることから、十分なシール技術が確立さ
れていないからである。
【0005】実公昭58−177797号公報には、
「固定式のフードのスカート部に適正な弾性を備えてい
る材料を設置し、焼結鉱上面に摺接せしめることにより
シールできる」と、報告されている。しかし、凹凸があ
り移動しているパレット上の焼結鉱にスカート部を摺接
しても、単独でシールが可能でかつ耐用性のある弾性体
はない。
【0006】実公昭61−141700号公報には、
「シール片が焼結鉱上面の上下動に追従しながら移動
し、シール体がシール片の上下動に追従して上下に伸縮
することでフード外周部のシールができる」と報告され
ている。しかし、この方法ではパレット移動方向と幅方
向のコーナー部のシールが困難であり、設備も大がかり
なものとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の技術は、
いずれもシールシート(シール片)と焼結鉱、あるいは
シールシート(シール片)間で摺動が発生する機構であ
る。すなわち、図2に示すように、加圧送風フード3の
スカート下端部13と原料充填層2の間にシールシート
(シール片)14がなければ、加圧送風フード3からの
漏れガス量多く、加圧送風フード3内の圧力が増加せ
ず、加圧焼結法に必要な送風圧力を得ることができな
い。しかしながら、通常、焼結機は24時間連続稼働し
ており、シールシート(シール片)は原料充填層表層の
硬い焼結鉱粉と常に摺動しており、シールシート(シー
ル片)14の消耗には非常に過酷な条件なので、十分に
耐用性(耐摩耗性)のあるシールシート(シール片)を
得ることが困難であった。従って、摺動が発生してもシ
ールが可能であり、耐用性も問題とならない画期的なシ
ール技術の開発が望まれていた。
【0008】そこで本発明は、焼結パレット上方に設け
た加圧フードから充分な加圧送風が可能であるためのシ
ール性を有し、且つ耐用性も兼ね備えた焼結設備の加圧
送風フードシール装置およびそのシール方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の技術的
課題を解決するものであり、その要旨とするところは以
下の通りである。
【0010】(1)下方吸引式焼結機の焼結原料充填層
の上方に設けた加圧送風フードのシール装置において、
該加圧送風フードの前方に原料充填層表層部を破砕可能
な表層破砕装置を配置し、該加圧送風フードのスカート
両側面下端部の先端から30〜60mmの範囲に耐摩耗
材を設け、且つ該加圧送風フードのスカート両側面下端
部を前記原料充填層の表層から30〜60mmの範囲に
侵入するように設けることを特徴とする焼結設備の加圧
送風フードシール装置。
【0011】(2)さらに、前記加圧送風フードのスカ
ート両側面下端部の前方部位に原料充填層表層部を破砕
可能であると共に交換可能な破砕プレートを設けたこと
を特徴とする上記(1)に記載の焼結設備の加圧送風フ
ードシール装置。
【0012】(3)さらに、焼結機の点火炉出側から前
記加圧送風フードの前方の位置に原料の充填層表層部に
散水可能な散水装置を配置したことを特徴とする上記
(1)または(2)の何れかに記載の焼結設備の加圧送
風フードシール装置。
【0013】(4)さらに、前記加圧送風フードのスカ
ート両側面下端部に焼結鉱粉を貯留及び排出可能な構造
部を設けたことを特徴とする上記(1)から(3)に記
載のうちの何れか1項に記載の焼結設備の加圧送風フー
ドシール装置。
【0014】(5)さらに、前記加圧送風フードのスカ
ート下端部に前記の焼結鉱粉を貯留及び排出可能な構造
部に焼結原料の粉体を供給可能な供給装置を設けたこと
を特徴とする上記(4)に記載の焼結設備の加圧送風フ
ードシール装置。
【0015】(6)加圧送風フードの前方に表層破砕装
置を配置し、少なくともスカート両側面下端部の前方の
原料充填層表層部を破砕するとともに、下部先端から3
0〜60mmの範囲に耐摩耗材を設けたスカート両側面
下端部を前記原料充填層の表層から30〜60mmの範
囲に侵入することを特徴とする焼結設備の加圧送風フー
ドシール方法。
【0016】(7)さらに、前記加圧送風フードのスカ
ート両側面下端部の前方部位に破砕プレートを設け、原
料充填層表層部を破砕することを特徴とする上記(6)
に記載の焼結設備の加圧送風フードシール方法。
【0017】(8)さらに、焼結機の点火炉出側から前
記加圧送風フードの前方の位置に散水装置を配置し、原
料の充填層表層部に散水することを特徴とする上記
(6)または(7)の何れかに記載の焼結設備の加圧送
風フードシール方法。
【0018】(9)さらに、前記加圧送風フードのスカ
ート両側面下端部に焼結鉱粉を貯留及び排出可能な構造
部を設け、前記スカート両側面下端部によって削られた
原料充填層表層部の焼結鉱を貯留かつ排出することを特
徴とする上記(6)から(8)のうちの何れか1項に記
載の焼結設備の加圧送風フードシール方法。
【0019】(10)さらに、前記加圧送風フードのス
カート下端部に粉体供給装置を設け、該粉体供給装置か
ら前記貯留及び排出可能な構造部に焼結原料の粉体を供
給することを特徴とする上記(9)に記載の焼結設備の
加圧送風フードシール方法。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。
【0021】従来の代表的な加圧送風フードのシール装
置及び方法としては、加圧送風フードのスカート下端部
と原料充填層の間隙に弾力性のあるシールシート(シー
ル片)を配置し、シールシート(シール片)を凹凸があ
る原料充填層表層部を摺動させることにより加圧送風フ
ードのシールを行うものが知られている。しかしなが
ら、この方法では、シールシート(シール片)として摺
接性の高いゴムなどの弾性体を用いるため、短期間でシ
ールシート(シール片)が摩耗・欠損してしまいシール
シート(シール片)の耐摩耗性の点で実用上の限界があ
った。
【0022】一方、上記シールシート(シール片)に相
当する加圧送風フードのスカート下端部の一部をセラミ
ック等の原料充填層表層部の焼結鉱粉よりも硬度が高く
摩耗性に優れた材質を用いる場合には、原料充填層表層
部の高さが30〜50mm、周期が500〜2000m
m程度の凹凸に対して充分に摺接できなく、加圧送風が
可能となるシール性を維持することができないと言う問
題がある。
【0023】一般に、焼結原料を焼結機で焼成する場合
には、原料充填層の最表層部は放散熱などにより熱不足
となるために脆弱な構造となっていることが知られてい
る。
【0024】本発明者らは、この脆弱な原料充填層の最
表層部に着目し、加圧送風フードのスカート下端部の所
定範囲を耐摩耗性に優れた硬質材料とし、スカート下端
部の一部をこの脆弱な原料充填層の最表層部に浸入させ
てシール性及び焼結パレット上の原料充填層の移動性の
確認試験を行った。その結果、上記スカート下端部の原
料充填層の最表層部への侵入深さを所定範囲に調整する
ことで、スカート下端部と原料充填層の最表層部とのす
べり抵抗も小さくでき、シール性も維持できることを見
出した。
【0025】また、加圧送風フードのスカート下端部の
摩耗・欠損は、スカート下端部の前方の部位(焼結機の
点火炉側)、特に前方のコーナー部から発生し、その部
位から後方の部位(焼結機の排鉱側)にかけては、ほと
んど摩耗しないことが判った。このことから、スカート
下端部の前方の部位の原料充填層の所定深さ範囲にある
表層部をさらに脆弱な構造にすることにより、スカート
下端部、特にその前方の部位の摩耗・欠損が小さくなる
ことを見出した。
【0026】また、この方法において、料充填層表層部
の所定範囲は、加圧送風フードのスカート下端部により
一部が破砕されることになるが、従来(原料充填層表層
部だけの成品歩留は50〜70%程度と低い)に比べて
も、それによる全焼結鉱の成品歩留の低下は無視できる
程小さく、問題にならないことを確認した。
【0027】なお、加圧送風フードの前後の幅方向(パ
レット移動方向の直角方法)のシール方法については、
回転可能にしたスポンジゴムロールを、表層部に摺動さ
せるように設置するなどすれば良い。
【0028】本発明は、上記の実験等からによる知見に
基づいてなされたものであるが、以下のその発明を詳細
に説明する。
【0029】図3には、本発明の一例として、加圧送風
フードの前方に原料充填層表層部を破砕するための表層
破砕装置16を設け、加圧送風フードのスカート下端部
のスカート下端部を原料充填層の表層部に侵入させるシ
ール装置を示す。
【0030】本発明において、加圧送風フードのスカー
ト下端部の原料充填層表層部への侵入深さ(h)は、そ
の表層から30〜60mmの範囲にする。スカート下端
部の原料充填層表層部への侵入深さ(h)が表層から3
0mm未満であると、原料充填層表層部の凹凸により安
定したシール性を維持することは困難となるため、その
下限値を表層から30mm とする。また、侵入深さ
(h)が表層から60mmを超えると、原料充填層表層
部によるスカート下端部のすべり抵抗が急激に大きくな
るために、パレットの移動に支障をきたすため、その上
限値を表層から60mmとする。
【0031】また、本発明では、原料充填層表層部によ
る摩耗・欠損を防止するために上記の侵入深さ(h)に
相当する加圧送風フードのスカート両側面下端部の先端
から30〜60mmの範囲の部位に、耐摩耗材15を用
いる。耐摩耗材15の材料としては、例えば、WC/N
iCrの溶射材、高Cr鋳鉄の肉盛材、セラミックスな
どの少なくとも原料充填層表層部の焼結鉱の硬さよりも
硬い材料を用いることが耐摩耗性を向上するために好ま
しい。
【0032】図3に示した表層破砕装置16は、機械的
に表層部を削るための装置であるが、本発明では、この
他の高圧ウォータージェットの噴射やプラズマ照射など
を利用した装置であっても原料充填層表層部を破砕可能
な装置であれば使用することができる。また、これらの
表層破砕装置と組み合わせてに図4に示すように、加圧
送風フードのスカート両側面下端部の前方部位(焼結機
の点火炉側)に原料充填層表層部を破砕するための破砕
プレート17を設けても良い。この破砕プレート17の
材料と同様になセラミックスなどの少なくとも原料充填
層表層部の焼結鉱の硬さよりも硬い材料を用いられる
が、他の加圧送風フードのスカート下端部に設けられた
耐摩耗材15に比べて、摩耗・欠損が多い部位に設けら
れるため、定期的にこの部分だけを交換できるとよう
に、上記耐摩耗材15と分割して交換可能なように設け
ることが好ましい。
【0033】また、本発明では、加圧送風フードの前方
の原料充填層表層部をさらに粉砕しやすいような脆弱な
構造にするため、加圧送風フードの前方の原料充填層表
層部へ散水しても良い。焼結機の点火炉出側において、
点火された原料充填層表層部に散水し、表層の一部分を
急激に冷却することにより原料充填層表層部の一部に未
焼成部が形成されさらに脆弱な構造となり、その表層部
分の下層は燃焼焼成が継続される。しかし、点火炉入側
において散水すると、散水部分の点火不良を招くので、
該部分の下方が焼成されなくなるので好ましくない。従
って、本発明では、焼結原料充填層の燃焼性を維持しつ
つ原料充填層表層部のみを脆弱な構造するために、焼結
機の点火炉出側から加圧送風フードの前方の位置で、原
料充填層表層部に散水する必要がある。
【0034】図5および図6に、本発明の別の実施例と
して、更にシール性を向上させるために加圧送風フード
のスカート下端部に焼結鉱粉を貯留及び排出可能な構造
としたシール装置を示す。
【0035】図5では、耐摩耗材15を配置したスカー
ト下端部の両側面に、さらに複数のプレート18からな
るラビリンス構造部を形成し、この中に耐摩耗材15に
よって削られた焼結鉱粉19を貯留できるようにしたシ
ール装置である。このようなシール装置を用いると、耐
摩耗材15によって削られた焼結鉱粉19が貯留許容量
を越えると、パレットの移動にともなって自然排出され
るので、一定量の焼結鉱粉19がラビリンス構造部に蓄
えられシール性が向上する。
【0036】また、図6では、耐摩耗材15を配置した
スカート下端部の両側面に、焼結鉱粉19を貯留できる
ようなフラットバー20を設置したものである。
【0037】本発明によれば、図5及び6のようにスカ
ート下端部の両側面を焼結鉱粉が貯留可能な構造とする
ことにより、さらに加圧送風フードのシール性を向上す
ることができる。
【0038】また、本発明では、図5及び6のようなシ
ール装置において、加圧送風フードの前方部にさらに、
焼結鉱、返鉱、砂鉄などの焼結原料となる粉体を供給す
るための粉体供給装置を設ることにより、スカート下端
部の両側面に配置された焼結鉱粉の貯留可能な構造部に
粉体供給装置から該粉体を供給することができ、さらに
加圧送風フードのシール性が向上でき、好ましい。
【0039】
【実施例】本発明の実施例を以下に説明する。
【0040】本発明例1〜5及び比較例の実施例におい
て、焼結パレット幅4m、焼結機長さ100mの焼結機
を用いて吸引負圧は12.74kPa(1300mmA
q)、原料充填層の層厚は550mm、パレットスピー
ドは3.5m/s一定で操業した。また、加圧送風フー
ドは、幅3.5m、長さ30mの大きさであり、排鉱側
の焼結ストランド上方に設置した。加圧送風フードから
の送風量は8.5×10/Hr一定とし、シール
性を評価するために、加圧送風量と吸引ガス量の差から
漏風量を測定して漏風率を計算した。また、加圧送風フ
ードの内圧7.84kPa(800mmAq)が6.8
6kPa(700mmAq)に低下した時を寿命とし
た。
【0041】発明例1においては、加圧送風フードのシ
ール装置を図3のような構造とし、耐摩耗材15には、
厚み10mmのWC/NiCrの溶射材を用い、スカー
ト下端部の原料充填層表層部への侵入深さ(h)が40
mmとなるように設置した。表層破砕装置16は、ダイ
ヤモンド刃を円周に設けてある回転可能なローラーを、
加圧送風フードの前方1mの場所に設置し、パレットの
移動と共に自然に回転するようにした。
【0042】発明例2においては、焼結機の点火炉出側
から加圧送風フード3の前方の間でスカート下端部13
が侵入する原料充填層表層部に対応する位置の2ヶ所に
散水装置を配置し、1リットル/分の水を原料充填層表
層部に散水した。耐摩耗材15およびスカート下端部の
侵入深さは、発明例1と同じ条件とし、発明例1の表層
破砕装置16は設けなかった。
【0043】発明例3においては、加圧送風フードのシ
ール装置を図4のような構造とし、加圧送風フードのス
カート両側面下端部の前方部位(焼結機の点火炉側)に
セラミックの材質からなり交換可能な破砕プレート17
を設け、3ヶ月毎にこの部分だけを交換した。耐摩耗材
15およびスカート下端部の侵入深さは、発明例1と同
じ条件とし、発明例1の表層破砕装置16は設けなかっ
た。
【0044】発明例4においては、加圧送風フードのシ
ール装置を図5のような構造とし、耐摩耗材15を配置
したスカート下端部の両側面に、耐摩耗材15と同じW
C/NiCrの材質からなる溶射プレート18を2枚、
30mm間隔で配置してラビリンス構造部を形成させ
た。このプレート18は、スカート下端部の耐摩耗材1
5の原料充填層表層部への侵入深さ(h)が実施例1と
同様な条件(h=40mm)において、プレート18が
原料充填層表層上を摺動する位置( h=0mm)にな
るように設置した。また、耐摩耗材15およびスカート
下端部の侵入深さ、表層破砕装置16の設置は、発明例
1と同じ条件とした。
【0045】発明例5においては、加圧送風フードのシ
ール装置を発明例4と同様な構造とし、さらに加圧送風
フードの前方部に粉体供給装置を配置し、この供給装置
から粒度−5mmの返鉱をラビリンス構造部で貯留する
粉体量が一定となるように供給した。
【0046】比較例においては、加圧送風フードのシー
ル装置を図2のような構造とし、シールシート(シール
片)14に厚み3mmの布入りウレタンゴムを用いた。
この時、シールシート(シール片)14が外側にめくれ
ないように、シールシートの端部を内側へ紐で引っ張る
構造にした。なお、一般にウレタンゴムはNBRゴムよ
りも耐摩耗性に優れた材質である。
【0047】表1に発明例1〜5及び比較例のシール装
置を用いた場合の加圧送風フードからの漏風率、寿命を
示す。
【0048】
【表1】
【0049】表1から分かるように、発明例1〜5は、
比較例に比較して、加圧送風フードからの漏風率および
そのシール装置の寿命が著しく向上した。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、焼結パレット上方に設
けた加圧フードから充分な加圧送風が可能であるための
シール性を維持しつつ、シール装置の耐用性を従来に比
べて大幅に延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】加圧焼結法の例を示す図である。
【図2】従来の加圧送風フード部の例を示す図である。
【図3】本発明の加圧送風フードシール装置の例を示す
図である。
【図4】本発明の加圧送風フードシール装置の例を示す
図である。
【図5】本発明の加圧送風フードシール装置の例を示す
図である。
【図6】本発明の加圧送風フードシール装置の例を示す
図である。
【符号の説明】 1 焼結パレット 2 原料充填層 3 加圧送風フード 4 加圧送風ブロアー 5 原料ホッパー 6 点火炉 7 スプロケット 8 ウインドボックス 9 排気ダクト 10 排ガス集塵機 11 吸引ブロアー 12 煙突 13 スカート下端部 14 シールシート(シール片) 15 耐摩耗材 16 表層破砕装置 17 破砕プレート 18 プレート 19 焼結鉱粉 20 フラットバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉山 忠雄 室蘭市仲町12 新日本製鐵株式会社室蘭製 鐵所内 (72)発明者 細谷 陽三 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 泉水 康幸 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 Fターム(参考) 4K001 AA10 BA02 CA40 CA41 CA43 CA44 CA45 CA49 GA10 GB08 GB09 GB10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方吸引式焼結機の焼結原料充填層の上
    方に設けた加圧送風フードのシール装置において、該加
    圧送風フードの前方に原料充填層表層部を破砕可能な表
    層破砕装置を配置し、該加圧送風フードのスカート両側
    面下端部の先端から30〜60mmの範囲に耐摩耗材を
    設け、且つ該加圧送風フードのスカート両側面下端部を
    前記原料充填層の表層から30〜60mmの範囲に侵入
    するように設けることを特徴とする焼結設備の加圧送風
    フードシール装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記加圧送風フードのスカート
    両側面下端部の前方部位に原料充填層表層部を破砕可能
    であると共に交換可能な破砕プレートを設けたことを特
    徴とする請求項1に記載の焼結設備の加圧送風フードシ
    ール装置。
  3. 【請求項3】 さらに、焼結機の点火炉出側から前記加
    圧送風フードの前方の位置に原料の充填層表層部に散水
    可能な散水装置を配置したことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2の何れかに記載の焼結設備の加圧送風フー
    ドシール装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記加圧送風フードのスカート
    両側面下端部に焼結鉱粉を貯留及び排出可能な構造部を
    設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちの
    何れか1項に記載の焼結設備の加圧送風フードシール装
    置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記加圧送風フードのスカート
    下端部に前記の焼結鉱粉を貯留及び排出可能な構造部に
    焼結原料の粉体を供給可能な供給装置を設けたことを特
    徴とする請求項4に記載の焼結設備の加圧送風フードシ
    ール装置。
  6. 【請求項6】 加圧送風フードの前方に表層破砕装置を
    配置し、少なくともスカート両側面下端部の前方の原料
    充填層表層部を破砕するとともに、下部先端から30〜
    60mmの範囲に耐摩耗材を設けたスカート両側面下端
    部を前記原料充填層の表層から30〜60mmの範囲に
    侵入することを特徴とする焼結設備の加圧送風フードシ
    ール方法。
  7. 【請求項7】 さらに、前記加圧送風フードのスカート
    両側面下端部の前方部位に破砕プレートを設け、原料充
    填層表層部を破砕することを特徴とする請求項6に記載
    の焼結設備の加圧送風フードシール方法。
  8. 【請求項8】 さらに、焼結機の点火炉出側から前記加
    圧送風フードの前方の位置に散水装置を配置し、原料の
    充填層表層部に散水することを特徴とする請求項6また
    は請求項7の何れかに記載の焼結設備の加圧送風フード
    シール方法。
  9. 【請求項9】 さらに、前記加圧送風フードのスカート
    両側面下端部に焼結鉱粉を貯留及び排出可能な構造部を
    設け、前記スカート両側面下端部によって削られた原料
    充填層表層部の焼結鉱を貯留かつ排出することを特徴と
    する請求項6から請求項8のうちの何れか1項に記載の
    焼結設備の加圧送風フードシール方法。
  10. 【請求項10】 さらに、前記加圧送風フードのスカー
    ト下端部に粉体供給装置を設け、該粉体供給装置から前
    記貯留及び排出可能な構造部に焼結原料の粉体を供給す
    ることを特徴とする請求項9項に記載の焼結設備の加圧
    送風フードシール方法。
JP2000072607A 2000-03-15 2000-03-15 加圧送風フードシール装置およびそのシール方法 Withdrawn JP2001263958A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000072607A JP2001263958A (ja) 2000-03-15 2000-03-15 加圧送風フードシール装置およびそのシール方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000072607A JP2001263958A (ja) 2000-03-15 2000-03-15 加圧送風フードシール装置およびそのシール方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001263958A true JP2001263958A (ja) 2001-09-26

Family

ID=18590982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000072607A Withdrawn JP2001263958A (ja) 2000-03-15 2000-03-15 加圧送風フードシール装置およびそのシール方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001263958A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101782333A (zh) * 2010-03-19 2010-07-21 湖南永清环保股份有限公司 一种控制环冷机密封罩漏风和罩内废气压力的方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101782333A (zh) * 2010-03-19 2010-07-21 湖南永清环保股份有限公司 一种控制环冷机密封罩漏风和罩内废气压力的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2234288T3 (es) Realizacion de un horno de reduccion de solera movil.
US20020076670A1 (en) Method of operating a rotary hearth furnace
US7846235B2 (en) Method for producing metallic iron
JP2001263958A (ja) 加圧送風フードシール装置およびそのシール方法
JP3990540B2 (ja) 加圧送風フードのシール装置およびシール方法
EP1277844B1 (en) Moving-hearth heating furnace and method for making reduced metal agglomerates
CN101186453B (zh) 一种篦板
JP7260778B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
JPH02263935A (ja) 焼結原料層の通気度制御方法
JP4394768B2 (ja) 加圧送風フードシール装置およびそれを用いたシール方法
JP5464022B2 (ja) 焼結原料装入用シュートのクリーナ
JP2020098056A (ja) シール装置及び焼結機
JP4994010B2 (ja) 連続焼鈍炉のシール装置およびシール方法
JP2000249474A (ja) 焼結設備の加圧送風フードシール装置
CN102865743A (zh) 用于烧结设备中点火炉与台车之间的密封装置及方法
KR200306063Y1 (ko) 슈트 스커트 사이드 실링 장치
CN202339117U (zh) 环冷机给料斗侧墙
JP2000018834A (ja) 焼結設備における加圧フードシール装置およびそのシール方法
CN208475951U (zh) 一种改变燃烧性能节能环保的中空燃烧的竖窑
KR20030035491A (ko) 점화로의 소결원료 부착 방지장치
JPH11279668A (ja) 焼結鉱製造方法及び焼結機
JP3273101B2 (ja) 生石灰粉の回収フード
JP2597348Y2 (ja) 生石灰粉の回収フード
JP2000018835A (ja) 加圧焼結設備の送風フードのシール方法及びそのシール装置
JP2670217B2 (ja) 焼結鉱の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070605