JP2670217B2 - 焼結鉱の製造方法 - Google Patents

焼結鉱の製造方法

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直樹 石原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼結鉱の製造方法に関
し、さらに詳しくは、焼結用バインダを焼結過程におい
て安価に製造して焼結鉱製造コストの低廉化を図る焼結
鉱の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来例の焼結鉱の製造工程の説明
図である。床敷ホッパ3からパレット1上に切出された
床敷鉱の上に給鉱ホッパ4から切出された原料2を積層
して供給する。パレット1上の装入物は点火装置15で
点火され、メインブロワ14の通風により原料中の粉コ
ークスは燃焼し、原料2は焼成され焼結鉱となり、排鉱
部22から粉砕機5へ排出される。
【0003】焼結鉱は粉砕機5で粉砕され、クーラ6で
冷却された後、篩7で分級される。篩上の粒径8〜16
mmの成品は床敷鉱10として床敷ホッパ3に戻され、
残余は成品13として高炉に搬送される。分級された粒
径−5mm以下のものは返鉱11としてミキサ8によっ
て新原料12と混合された後給鉱ホッパ4に戻される。
【0004】一般にパレット1上の原料2の通気性を改
善する手段として、バインダを原料中に混入させること
がある。バインダとしては普通生石灰(CaO)がよく
用いられている。このCaOを安価に製造し利用する方
法として、特開昭58−133331号には、図5に示
すように、給鉱ホッパ4と点火装置15の間に石灰粉ホ
ッパ16が設けられ石灰粉用ホッパ16から粉コークス
を混合した石灰石(CaCO3 )粉9が原料2の上に切
出される。点火装置15の熱によって石灰石(CaCO
3 )粉を生石灰(CaO)粉とし、篩7により返鉱11
とともに回収し、バインダとして利用する方法が提案さ
れている。しかし、この方法では、 (1)篩7での成品13と返鉱11との分離が完全でな
く、成品13中にバインダが混入する。
【0005】(2)クーラ6での通風冷却によって、製
造されたバインダの一部が飛散する。本願出願人は、こ
れらの問題を解決するために、特願昭62−30323
0号公報(特開平1−147023)を開示した。特願
昭62−303230号公報は、粉コークスを石灰石粉
中に5%〜20%混合して焼結し、排鉱部近傍で表層の
生石灰粉を吸引回収した後、これを焼結原料供給ホッパ
に供給するものであるが、図3、図4に示すように、排
鉱部22近傍のパレット1上で、予め焼成された生石灰
21の比重の大小を利用して吸引フード19、スクレー
パ29、輸送管20、サイクロン18、ブロワ24等に
より生石灰21粉を吸引回収し回収歩留りを向上させる
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の特願昭62−3
03230号公報の技術においては、図3に示すように
気流a、bに乗って生石灰21が吸引回収されるが、こ
のとき、気流aは生石灰21層の上層部を吸引し、気流
bは焼結原料2近傍の生石灰21層の下層部を吸引する
ことになる。
【0007】一方、生石灰の回収効率を向上させるため
にはフード下流端側板26の下端部と生石灰21層若し
くは焼結原料2層との間に或る範囲内の間隙を設けるこ
とが必要であるが、焼結原料2には長手方向および幅方
向にうねりがあり、かつ焼結原料2は生石灰21に比べ
重量が大きく吸引することができないので、フード19
の下流端側板26と焼結原料2が接触し、間隙がなくな
るという場合がある。一度この間隙がなくなると、気流
bが消滅し吸引流は全て気流aとなるので、うねりによ
ってこの間隙が発生しない限りフード19の下流端側板
26側からの吸引が不可能となり、生石灰21の回収率
が大幅に低下するという問題があった。さらに、このう
ねりによってスクレーパ29が焼結原料2と接触して破
損するという問題もあった。
【0008】本発明はこれらの問題を解決して、生石灰
の回収率を向上させると共に設備の破損を防止する焼結
鉱の製造方法を提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解決するもので、焼結機パレット上の最上層に粉コーク
スと石灰石粉を装入して焼結を行い、生成した生石灰粉
をフ−ドを介して吸引回収し、該生石灰粉を焼結用バイ
ンダとして焼結原料供給ホッパに供給する焼結鉱の製造
方法に適用され、次の方法を採った。すなわち、該フ−
ドの該パレットの進行方向下流端側板の下端部と該パレ
ット上に生成された生石灰粉若しくは焼結鉱の表面との
間隙を計測し、この間隔を一定の間隔以下に維持するよ
うに該下流端側板を昇降させることを特徴とする焼結鉱
の製造方法である。
【0010】前記下流端側板の下端部と該パレット上に
生成された生石灰粉もしくは焼結鉱の表面との間隙は5
〜10mmが好適である。
【0011】
【作用】図4は生石灰を吸引回収する工程を備えた、焼
結鉱の製造工程を示す説明図である。図1は本発明を好
適に実施できる吸引回収装置の説明図であり、図4の吸
引フード19の部分の詳細説明図である。以下図1およ
び図4のよって本装置の構成および作用を説明する。
【0012】吸引フード19の下流端側板26は昇降装
置27により昇降自在とする。下流端側板26には距離
計28を備えており、距離計28と生石灰21又は焼結
原料2との距離をBを計測する。距離計28と下流端側
板26の下端部との距離Aは既知であるので、下流端側
板26の下端部と生石灰21又は焼結原料2との間隙は
(B−A)から演算できる。この演算結果を昇降装置2
7の制御装置30に入力し、間隙(B−A)が吸気の通
過に好適な間隙となるように昇降装置27によって下流
端側板26を昇降させる。
【0013】このように下流端側板26の下端部と生石
灰21又は焼結原料2との間隙(B−A)を常時確保で
き、しかも生石灰の回収率が最大となる間隙を保持でき
るので、生石灰の回収効率は大幅に向上し、高炉用原料
としての焼結鉱製造コストを大幅に低減することができ
る。また、従来装置のようにスクレーパがなくても生石
灰の回収が可能であるのでスクレーパの破損に伴う諸問
題もなくなった。
【0014】なお、本願では、吸気が通過する間隙を5
〜10mmと限定したが、その理由は、間隙が5mm未
満では、下流端側板26の下端部が生石灰21又は焼結
原料2と接触して間隙が0となり、以後気流bがなくな
り気流aのみとなる恐れがある。また、間隙が10mm
を超えると、生石灰の吸引効率が低下するからである。
【0015】
【実施例】本発明に使用した焼結機の諸元は、パレット
幅3500mm、長さ60m、焼結原料層厚620mm
である。この焼結機を、装入石灰石層厚50mm、石灰
石幅1000mm、パレットスピード3.8cm/se
cの操業条件下で副生させた生石灰をパレットの幅方向
のうねりも考慮して図2に示すように、吸引フード19
の下流端側板26をそれぞれ独立したストローク40m
mの昇降装置を持たせて幅方向に3分割し、かつ各下流
端側板にはそれぞれ超音波距離計を設けた。
【0016】制御装置は各距離計による間隙(B−A)
の演算結果が5〜10mmとなるように各3枚の下流端
側板をそれぞれ単独に制御し生石灰を回収した。その結
果従来は約70%の回収率であったものが、本発明では
約90%に改善することができた。ここでいう回収率
は、 回収率(%)=回収生石灰石量(kg)/装入石灰石量
(kg)×0.56 と定義した。
【0017】なお、0.56の根拠は、焼成過程で下式
に示すように、CO2 が除去され装入総重量中56%が
生石灰となるからである。 CaCO3 (100)→ CaO(56)+CO2 (4
4)
【0018】
【発明の効果】本発明は、生石灰の回収効率を大幅に向
上し、高炉用原料としての焼結鉱製造コストの低減に極
めて優れた効果を奏する。また、スクレーパがなくても
生石灰の回収が可能となったので、スクレーパの破損に
伴う設備管理上の問題もなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を好適に実施できる吸引回収装置の説明
図である。
【図2】図1のP−P矢視の説明図である。
【図3】従来例における吸引回収作用の説明図である。
【図4】生石灰を吸引回収する工程を備えた、焼結鉱の
製造工程を示す説明図である。
【図5】従来例の焼結鉱の製造工程の説明図である。
【符号の説明】
1…パレット 2…焼結原料 3…床敷ホッパ 4…給鉱ホッパ 5…粉砕機 6…クーラ 7…篩 8…ミキサ 9…石灰石粉 10…床敷鉱 11…返鉱 12…新原料 13…成品 14…メインブロワ 15…点火装置 16…石灰粉用ホッパ 18…サイクロン 19…吸引フード 20…輸送管 21…生石灰 22…排鉱部 23…排ガスダクト 24…ブロワ 25…煙突 26…下流端側板 27…昇降装置 28…距離計 29…スクレ−パ 30…制御装置 A、B 距離 a、b 気流

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼結機パレット上の最上層に粉コークス
    と石灰石粉を装入して焼結を行い、生成した生石灰粉を
    フ−ドを介して吸引回収し、該生石灰粉を焼結用バイン
    ダとして焼結原料供給ホッパに供給する焼結鉱の製造方
    法において、該フ−ドの該パレットの進行方向下流端側
    板の下端部と該パレット上に生成された生石灰粉若しく
    は焼結鉱の表面との間隙を計測し、この間隔を一定の間
    隔以下に維持するように該下流端側板を昇降させること
    を特徴とする焼結鉱の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記下流端側板の下端部と該パレット上
    に生成された生石灰粉もしくは焼結鉱の表面との間隙を
    5〜10mmとした請求項1記載の焼結鉱の製造方法。
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