JP2597348Y2 - 生石灰粉の回収フード - Google Patents

生石灰粉の回収フード

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JP2597348Y2 JP1993010158U JP1015893U JP2597348Y2 JP 2597348 Y2 JP2597348 Y2 JP 2597348Y2 JP 1993010158 U JP1993010158 U JP 1993010158U JP 1015893 U JP1015893 U JP 1015893U JP 2597348 Y2 JP2597348 Y2 JP 2597348Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、焼結機パレットの焼結
原料の表層に石灰石粉を装入し燃焼させて得られた生石
灰粉を吸引回収する回収フードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来例の焼結鉱の製造工程の説明
図である。床敷ホッパ3からパレット1上に切出された
床敷鉱10の上に給鉱ホッパ4から切出された原料2を
積層して供給する。パレット1上の装入物は点火装置1
5で点火され、メインブロワ14の通風により原料中の
粉コークスは燃焼し、原料2は焼成され焼結鉱となり、
排鉱部22から粉砕機5へ排出される。
【0003】焼結鉱は粉砕機5で粉砕され、クーラ6で
冷却された後、篩7で分級される。篩7上の粒径8〜1
6mmの製品は床敷鉱10として床敷ホッパ3に戻さ
れ、残余は成品13として高炉に搬送される。分級され
た粒径−5mm以下のものは返鉱11としてミキサ8に
よって新原料12と混合された後給鉱ホッパ4に戻され
る。一般にパレット1上の原料2の通気性を改善する手
段として、バインダを原料中に混入させることがある。
バインダとしては普通生石灰(CaO)がよく用いられ
ている。このCaOを安価に製造し利用する方法とし
て、特開昭58−133331号には、図4に示すよう
に、給鉱ホッパ4と点火装置15の間に石灰粉ホッパ1
6が設けられ、石灰粉ホッパ16から粉コークスを混合
した石灰石(CaCO3 )粉9が原料2の上に切出され
る。点火装置15の熱によって石灰石(CaCO3 )粉
9を生石灰(CaO)粉とし、篩7により返鉱11とと
もに回収し、バインダとして利用する方法が提案されて
いる。しかしこの方法では、(1)篩7での成品13と
返鉱11との分離が完全でなく、成品13中にバインダ
が混入する。
【0004】(2)クーラ6での通風冷却によって、製
造されたバインダの一部が飛散する。といった問題があ
った。本願出願人は、これらの問題を解決するために、
特願昭62−303230号(特開平1−147023
号公報)を開示した。特願昭62−303230号は、
粉コークスを石灰石粉中に5%〜20%混合して焼結
し、排鉱部近傍で表層の生石灰粉を吸引回収した後、こ
れを焼結原料給鉱ホッパに供給するものであるが、図
2、図3に示すように、排鉱部22近傍のパレット1上
で、予め焼成された生石灰21の比重の大小を利用して
吸引フード19、スクレーパ29、サイクロン18、ブ
ロワ24等により生石灰21粉を吸引回収し回収歩留り
を向上させるものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上述の特願昭62−3
03230号の技術においては、図2に示すように気流
a、bに乗って生石灰21が吸引回収されるが、このと
き、気流aは生石灰21層の上層部を吸引し、気流bは
焼結原料2近傍の生石灰21層の下層部を吸引すること
になる。
【0006】一方、生石灰の回収効率を向上させるため
にはフード側板26の下端部と生石灰21層若しくは焼
結原料2層との間に或る範囲内の間隙を設けることが必
要であるが、焼結原料2には長手方向および幅方向にう
ねりがあり、かつ焼結原料2は生石灰21に比べ重量が
大きく吸引することができないので、フード19の下流
端側板26と焼結原料2が接触し、間隙がなくなるとい
う場合がある。一度この間隙がなくなると、気流bが消
滅し吸引流は全て気流aとなるので、うねりによってこ
の間隙が発生しない限りフード19の下流端側板26側
からの吸引が不可能となり、生石灰21の回収率が大幅
に低下するという問題があった。さらに、このうねりに
よってフード側板26やスクレーパ29が焼結原料2と
接触して破損するという問題もあった。
【0007】本考案はこれ等の問題を解決して、生石灰
の回収率を向上させると共に設備の破損を防止する焼結
機パレット上で焼成された生石灰粉の回収フードを提供
することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記問題点を
解決するもので、焼結機のパレット上の最上層にコーク
ス粉と混合した石灰石粉を装入して焼結を行ない生成し
た生石灰粉を吸引回収する排鉱部近傍のパレット直上に
配設されたフードに適用され、次の技術手段を採った。
すなわち、該フードのパレット進行方向の下流端側板を
パレット面に対して垂直方向に昇降自在に保持すると共
に該側板にブラケットを介し該生石灰粉層上を転動する
ならいローラを設け、該側板下端部と生石灰粉層間に所
定の間隙を形成させることを特徴とする生石灰粉の回収
フードである。
【0009】
【作用】本考案の構成とその作用を図1(a),(b)
により説明する。吸引フード19の下流端側板26はス
ライドガイド30により上下方向に昇降自在に保持され
ている。下流端側板26にはブラケット27が設けられ
ており、ローラ28をパレット進行方向に転動自在に保
持している。そのため、パレットの進行により、ローラ
28は転動し、かつ、うねりに同調し下流端側板26を
昇降させる。
【0010】ローラ28の設置にあたっては、下流端側
板26の下端部と生石灰粉層との間に常に所定の範囲の
間隙Aが形成されるように構成する必要がある。このよ
うな構成にすることによりローラ28は常に生石灰21
又は焼結原料2に接した状態で転動し、かつ、うねりに
対してはローラ28、ブラケット27を介し下流端側板
がスライドガイド30にガイドされ昇降するので前記間
隙Aは或る所定範囲に維持されることになる。
【0011】このように下流端側板26の下端部と生石
灰21又は焼結原料2との間隙を常時確保でき、しかも
生石灰の回収率が最大となる間隙を保持できるので生石
灰の回収効率は大幅に向上し、高炉用原料としての焼結
鉱製造コストを大幅に低減することができる。また、従
来装置のようにスクレーパがなくても生石灰の回収が可
能であるのでスクレーパの破損に伴う諸問題もなくなっ
た。
【0012】尚、前記所定の間隙Aは、テストの結果5
〜10mmが最も回収効率が高いことが判明した。
【0013】
【実施例】本考案に使用した焼結機の諸元は、パレット
幅3500mm、長さ60m、焼結原料層厚620mm
である。この焼結機を装入石灰石層厚50mm、装入石
灰石層幅1000mm、パレットスピード3.8cm/
secの操業条件下で副生させた生石灰をパレットの幅
方向のうねりも考慮して図1(a),(b)に示すよう
に吸引フード19の下流端側板26を幅方向に2分割し
各々にスライドガイド30、ブラケット27、径180
mm、長さ400mmのローラ28を設けた。なお、下
流端側板26の下端部とローラ28の下端部間寸法を7
mmにセットし輸送管20から生石灰の回収を行った。
【0014】その結果、従来は約70%の回収率であっ
たものが本考案では約90%に改善することができた。
なお、ここでいう回収率は 回収率(%)=回収生石灰石量(kg)/装入石灰石量×0.56 と定義した。
【0015】なお、0.56の根拠は焼成過程で下式に
示すようにCO2 が除去され装入総重量中56%が生石
灰となるからである。 CaCO3 (100) → CaO(56) + CO2 (44)
【0016】
【考案の効果】本考案は、生石灰の回収効率を大幅に向
上し、高炉用原料としての焼結鉱製造コストの低減に極
めて優れた効果を発揮する。またスクレーパがなくても
生石灰の回収が可能となったので、スクレーパの破損に
伴う設備管理上の問題もなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例および作用の説明図であり、
(a)は側断面図、(b)は平面図である。
【図2】従来例における吸引回収フードの作用説明図で
ある。
【図3】生石灰を吸引回収する工程を備えた焼結鉱の製
造工程の説明図である。
【図4】従来例の焼結鉱の製造工程の説明図である。
【符号の説明】
1 パレット 2 焼結原料 3 床敷ホッパ 4 給鉱ホッパ 5 粉砕機 6 クーラ 7 篩 8 ミキサ 9 石灰石粉 10 床敷鉱 11 返鉱 12 新原料 13 成品 14 ブロワ 15 点火装置 16 石灰粉ホッ
パ 17 生石灰ホッパ 18 サイクロン 19 吸引フード 20 輸送管 21 生石灰 22 排鉱部 23 排ガスダクト 24 ブロワ 25 煙突 26 下流端側板 27 ブラケット 28 ローラ 29 スクレーパ 30 スライドガ
イド a、b 気流 A 間隙

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼結機のパレット上の最上層にコークス
    粉と混合した石灰石粉を装入して焼結を行ない生成した
    生石灰粉を吸引回収する排鉱部近傍のパレット直上に配
    設されたフードにおいて、 該フードのパレット進行方向の下流端側板をパレット面
    に対して垂直方向に昇降自在に保持すると共に該側板に
    ブラケットを介し該生石灰粉層上を転動するならいロー
    ラを設け、該側板下端部と生石灰粉層間に所定の間隙を
    形成させることを特徴とする生石灰粉の回収フード。
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