JP2542469B2 - 焼結機パレット上で焼成した生石灰粉の回収方法 - Google Patents
焼結機パレット上で焼成した生石灰粉の回収方法Info
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- JP2542469B2 JP2542469B2 JP4011623A JP1162392A JP2542469B2 JP 2542469 B2 JP2542469 B2 JP 2542469B2 JP 4011623 A JP4011623 A JP 4011623A JP 1162392 A JP1162392 A JP 1162392A JP 2542469 B2 JP2542469 B2 JP 2542469B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は焼結機パレットの焼結原
料の表層に石灰石粉を装入し焼成させて得られた生石灰
粉の回収方法に関するものである。
料の表層に石灰石粉を装入し焼成させて得られた生石灰
粉の回収方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】焼結操業の模式図を図３に示す。床敷ホ
ッパ３からパレット１上に切出された床敷鉱の上に給鉱
ホッパ４から切出された焼結原料２を積層して供給す
る。焼結原料２は点火装置15で点火されメインブロワ14
の通風により原料中の粉コークスは燃焼し、原料２は焼
成され焼結鉱となる。焼結鉱は粉砕機５で粉砕され、ク
ーラ６で冷却された後、篩７で分級される。篩上の粒径
８〜16mmの成品は床敷鉱10として床敷ホッパ３に戻さ
れ、残余は成品13として高炉に搬送される。分級された
粒径−５mm以下のものは返鉱11としてミキサ８によって
新原料12と混合された後給鉱ホッパ４に戻される。
ッパ３からパレット１上に切出された床敷鉱の上に給鉱
ホッパ４から切出された焼結原料２を積層して供給す
る。焼結原料２は点火装置15で点火されメインブロワ14
の通風により原料中の粉コークスは燃焼し、原料２は焼
成され焼結鉱となる。焼結鉱は粉砕機５で粉砕され、ク
ーラ６で冷却された後、篩７で分級される。篩上の粒径
８〜16mmの成品は床敷鉱10として床敷ホッパ３に戻さ
れ、残余は成品13として高炉に搬送される。分級された
粒径−５mm以下のものは返鉱11としてミキサ８によって
新原料12と混合された後給鉱ホッパ４に戻される。
【０００３】ところで、一般にパレット上の原料２の通
気性を改善する手段として、バインダを原料中に混入さ
せることがある。バインダとしては普通生石灰（ CaO）
がよく用いられている。この CaOを安価に製造し利用す
る方法として、特開昭58−133331号公報には石灰（CaCO
3 ）粉９を石灰粉用ホッパ16により切出し、原料２の表
層に積層させ点火装置15内の熱によって石灰粉を生石灰
粉（ CaO）とし、篩７により返鉱11とともに回収し、バ
インダとして利用する方法が提案されている。
気性を改善する手段として、バインダを原料中に混入さ
せることがある。バインダとしては普通生石灰（ CaO）
がよく用いられている。この CaOを安価に製造し利用す
る方法として、特開昭58−133331号公報には石灰（CaCO
3 ）粉９を石灰粉用ホッパ16により切出し、原料２の表
層に積層させ点火装置15内の熱によって石灰粉を生石灰
粉（ CaO）とし、篩７により返鉱11とともに回収し、バ
インダとして利用する方法が提案されている。
【０００４】しかし、この方法では、 （１）篩７での成品13と返鉱11との分離が完全でなく、
製品13中にバインダが混入する。 （２）クーラ６での通風冷却によって、製造されたバイ
ンダの一部が飛散する。 等の問題がある。
製品13中にバインダが混入する。 （２）クーラ６での通風冷却によって、製造されたバイ
ンダの一部が飛散する。 等の問題がある。
【０００５】そこで特開平１−147023号公報では、排鉱
部近傍のパレット上で、予め焼成された生石灰の比重の
大小を利用してスクレーバ、ブロワ等により生石灰粉を
吸引回収し回収歩留りを上げる方法が提案されている。
しかし、上記の回収方法では吸引回収するためにサイク
ロン等の回収設備の他に吸引ブロワや排気筒を設ける必
要があることから建設コストがかさむ。更に排気は大気
に放散するためにサイクロンの他にバグフィルターを設
け微粉を除去する必要があることから一層建設コストが
増大し大掛りな設備になるという問題があった。
部近傍のパレット上で、予め焼成された生石灰の比重の
大小を利用してスクレーバ、ブロワ等により生石灰粉を
吸引回収し回収歩留りを上げる方法が提案されている。
しかし、上記の回収方法では吸引回収するためにサイク
ロン等の回収設備の他に吸引ブロワや排気筒を設ける必
要があることから建設コストがかさむ。更に排気は大気
に放散するためにサイクロンの他にバグフィルターを設
け微粉を除去する必要があることから一層建設コストが
増大し大掛りな設備になるという問題があった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、焼結機パレ
ット上原料の最上層に粉コークスと混合した石灰石粉を
装入し点火炉内で加熱着火して生石灰粉を焼成した後、
該生石灰をコンパクトな設備で回収することができる焼
結機パレット上における焼結原料の表層で焼成された生
石灰の回収方法を提供することを目的とするものであ
る。
ット上原料の最上層に粉コークスと混合した石灰石粉を
装入し点火炉内で加熱着火して生石灰粉を焼成した後、
該生石灰をコンパクトな設備で回収することができる焼
結機パレット上における焼結原料の表層で焼成された生
石灰の回収方法を提供することを目的とするものであ
る。
【０００７】
【課題解決のための手段】すなわち、本発明は、焼結機
パレット上に装入した焼結原料の表層にコークス粉と混
合した石灰石粉を装入し、点火装置で着火して焼成され
た生石灰粉を吸引ノズル群等により吸引回収する方法に
おいて、吸引ノズル群等と焼結機排ガスダクトを配管で
連絡し、焼結機排ガスブロワの吸引圧力を利用し、生石
灰を吸引回収するとともに、前記配管の途中にサイクロ
ン等の生石灰回収設備を設けたことを特徴とする焼結機
パレット上で焼成した生石灰粉の回収方法である。
パレット上に装入した焼結原料の表層にコークス粉と混
合した石灰石粉を装入し、点火装置で着火して焼成され
た生石灰粉を吸引ノズル群等により吸引回収する方法に
おいて、吸引ノズル群等と焼結機排ガスダクトを配管で
連絡し、焼結機排ガスブロワの吸引圧力を利用し、生石
灰を吸引回収するとともに、前記配管の途中にサイクロ
ン等の生石灰回収設備を設けたことを特徴とする焼結機
パレット上で焼成した生石灰粉の回収方法である。
【０００８】
【作用】本発明を実施するために用いる装置構成の一例
を図１、図２に示す。なお、図中、図３のものと同じも
のは同一符号を付して説明の簡略化を図った。給鉱ホッ
パ４と点火装置15の間に石灰粉用ホッパ16を設置する。
石灰粉用ホッパ16に石灰粉と粉コークスを混合した石灰
粉９を装入し石灰粉用ホッパ16から焼結原料２の上に石
灰粉９を積層して切出す。点火装置15で点火され粉コー
クスが燃焼して石灰粉が熱分解されて生石灰（ CaO）と
なるのは従来と同じである。
を図１、図２に示す。なお、図中、図３のものと同じも
のは同一符号を付して説明の簡略化を図った。給鉱ホッ
パ４と点火装置15の間に石灰粉用ホッパ16を設置する。
石灰粉用ホッパ16に石灰粉と粉コークスを混合した石灰
粉９を装入し石灰粉用ホッパ16から焼結原料２の上に石
灰粉９を積層して切出す。点火装置15で点火され粉コー
クスが燃焼して石灰粉が熱分解されて生石灰（ CaO）と
なるのは従来と同じである。
【０００９】本発明では生石灰粉の回収手段として点火
装置15と排鉱部22間の任意の位置にパレット１の進行方
向と直交する幅方向に向けて、例えば図２に示す吸引ノ
ズル19の群を配設する。吸引ノズル19の群に連結された
輸送管20は排ガスダクト23に接続されており（図１中イ
−イ）、輸送管20の途中にはサイクロン18が設けられて
いる。通常焼結機運転中の排ガスダクト23内圧力は−1,
000mmAq 〜−2,000mmAq の負圧になっているので輸送管
20を排ガスダクト23に接続すれば、輸送管20内も負圧と
なり吸引ノズル19より生石灰21を吸引することができ
る。そして、吸引した生石灰21を輸送管20の途中に設け
たサイクロン18により９割程度回収し回収ホッパー17に
貯蔵してバインダーとして使用する。サイクロン18で回
収されなかった生石灰21の微粉は排ガスダクト23に吸引
されるが、排ガスダクトの下流には集塵設備が設けられ
ているので生石灰21の微粉はここで捕捉され、外部に放
出される心配はない。
装置15と排鉱部22間の任意の位置にパレット１の進行方
向と直交する幅方向に向けて、例えば図２に示す吸引ノ
ズル19の群を配設する。吸引ノズル19の群に連結された
輸送管20は排ガスダクト23に接続されており（図１中イ
−イ）、輸送管20の途中にはサイクロン18が設けられて
いる。通常焼結機運転中の排ガスダクト23内圧力は−1,
000mmAq 〜−2,000mmAq の負圧になっているので輸送管
20を排ガスダクト23に接続すれば、輸送管20内も負圧と
なり吸引ノズル19より生石灰21を吸引することができ
る。そして、吸引した生石灰21を輸送管20の途中に設け
たサイクロン18により９割程度回収し回収ホッパー17に
貯蔵してバインダーとして使用する。サイクロン18で回
収されなかった生石灰21の微粉は排ガスダクト23に吸引
されるが、排ガスダクトの下流には集塵設備が設けられ
ているので生石灰21の微粉はここで捕捉され、外部に放
出される心配はない。
【００１０】またブロワ14の排風量は400,000Nm3／Hr〜
1,000,000Nm3／Hr程度であり、通常１〜２割程度の余裕
を持っており、ブロワの回転数制御やダンパーの絞り込
み等により排風量を減じて運転している。生石灰の回収
に必要な風量は 3,000〜 6,000Nm3 ／Hr程度であるか
ら、ブロワ14の余裕分で吸引が充分に可能である。一
方、輸送管20の途中にサイクロン18の他にバグフィルタ
ーを並設すればサイクロン18で回収しきれなかった生石
灰21の微粉もバグフィルターにて回収することができる
ので生石灰21の回収量はほぼ 100％に近い値となり、排
ガスダクト23内への持込み量を一般的なバグフィルター
の排気濃度の20mg／Nm3 以下程度に減じることができ
る。
1,000,000Nm3／Hr程度であり、通常１〜２割程度の余裕
を持っており、ブロワの回転数制御やダンパーの絞り込
み等により排風量を減じて運転している。生石灰の回収
に必要な風量は 3,000〜 6,000Nm3 ／Hr程度であるか
ら、ブロワ14の余裕分で吸引が充分に可能である。一
方、輸送管20の途中にサイクロン18の他にバグフィルタ
ーを並設すればサイクロン18で回収しきれなかった生石
灰21の微粉もバグフィルターにて回収することができる
ので生石灰21の回収量はほぼ 100％に近い値となり、排
ガスダクト23内への持込み量を一般的なバグフィルター
の排気濃度の20mg／Nm3 以下程度に減じることができ
る。
【００１１】以上の構成にすることにより、本発明の方
法では極めてコンパクトな設備で生石灰を回収すること
ができる。
法では極めてコンパクトな設備で生石灰を回収すること
ができる。
【００１２】
【実施例】生石灰層厚50mm、生石灰装入幅1,000mm 、パ
レットスピード 3.8cm／ｓの条件下で吸引ノズル相互の
影響を考慮した上で径54mmφの吸引ノズルをクリアラン
ス20mmとし、ノズル芯間距離69mmピッチで15本のノズル
を配置した。輸送管径を 250mmφ、輸送管長15ｍとして
内圧− 1,700mmAqの排ガスダクトに輸送管を接続し輸送
管の途中にサイクロンを設け吸引回収したところ、焼結
鉱の生産性を殆ど悪化させることなく、焼結機パレット
上原料最上層の生石灰を95％程度吸引し、吸引した生石
灰の内約90％をサイクロンで回収することができた。
レットスピード 3.8cm／ｓの条件下で吸引ノズル相互の
影響を考慮した上で径54mmφの吸引ノズルをクリアラン
ス20mmとし、ノズル芯間距離69mmピッチで15本のノズル
を配置した。輸送管径を 250mmφ、輸送管長15ｍとして
内圧− 1,700mmAqの排ガスダクトに輸送管を接続し輸送
管の途中にサイクロンを設け吸引回収したところ、焼結
鉱の生産性を殆ど悪化させることなく、焼結機パレット
上原料最上層の生石灰を95％程度吸引し、吸引した生石
灰の内約90％をサイクロンで回収することができた。
【００１３】
【発明の効果】本発明では、吸引ノズル群等と焼結機排
ガスダクトを配管で連絡し、焼結機排ガスブロワの吸引
圧力を利用し、生石灰を吸引回収するとともに前記配管
の途中にサイクロン等の生石灰回収設備を設けたので専
用の吸引ブロワ・排気筒並びにバグフィルターを設ける
ことなくコンパクトな設備で生石灰を吸引回収すること
ができた。
ガスダクトを配管で連絡し、焼結機排ガスブロワの吸引
圧力を利用し、生石灰を吸引回収するとともに前記配管
の途中にサイクロン等の生石灰回収設備を設けたので専
用の吸引ブロワ・排気筒並びにバグフィルターを設ける
ことなくコンパクトな設備で生石灰を吸引回収すること
ができた。
【図１】本発明の構成を示す概略断面図である。
【図２】吸引部分の概略断面図（図１のＡＡ矢視）であ
る。
る。
【図３】従来例の構成を示す概略断面図である。
１ パレット ２ 焼結原料 ３ 床敷ホッパ ４ 給鉱ホッパ ５ 粉砕機 ６ クーラ ７ 篩 ８ ミキサ ９ 石灰粉 10 床敷鉱 11 返鉱 12 新原料 13 成品 14 メインブロワ 15 点火装置 16 石灰粉用ホッパ 17 回収ホッパ 18 サイクロン 19 吸引ノズル 20 輸送管 21 生石灰 22 排鉱部 23 排ガスダクト
Claims (1)
- 【請求項１】 焼結機パレット上に装入した焼結原料の
表層にコークス粉と混合した石灰石粉を装入し、点火装
置で着火して焼成された生石灰粉を吸引ノズル群等によ
り吸引回収する方法において、吸引ノズル群等と焼結機
排ガスダクトを配管で連絡し、焼結機排ガスブロワーの
吸引圧力を利用し、生石灰を吸引回収するとともに、前
記配管の途中にサイクロン等の生石灰回収設備を設けた
ことを特徴とする焼結機パレット上で焼成した生石灰粉
の回収方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4011623A JP2542469B2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 焼結機パレット上で焼成した生石灰粉の回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4011623A JP2542469B2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 焼結機パレット上で焼成した生石灰粉の回収方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05202432A JPH05202432A (ja) | 1993-08-10 |
| JP2542469B2 true JP2542469B2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=11783053
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4011623A Expired - Fee Related JP2542469B2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 焼結機パレット上で焼成した生石灰粉の回収方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2542469B2 (ja) |
-
1992
- 1992-01-27 JP JP4011623A patent/JP2542469B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05202432A (ja) | 1993-08-10 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |