JP2001263662A - ディーゼルエンジン用グロープラグ - Google Patents

ディーゼルエンジン用グロープラグ

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JP2001263662A
JP2001263662A JP2000084661A JP2000084661A JP2001263662A JP 2001263662 A JP2001263662 A JP 2001263662A JP 2000084661 A JP2000084661 A JP 2000084661A JP 2000084661 A JP2000084661 A JP 2000084661A JP 2001263662 A JP2001263662 A JP 2001263662A
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connection terminal
housing
external connection
glow plug
diesel engine
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JP2000084661A
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English (en)
Inventor
Arihito Tanaka
有仁 田中
Toshitsugu Miura
俊嗣 三浦
Takashi Aota
隆 青田
Kan Chiyou
艱 趙
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Bosch Corp
Original Assignee
Bosch Automotive Systems Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外部接続端子38に印加される締め付けトルク
を電極取り出し金具14で受けずに、回り止め手段52
を介してハウジング2で受けることにより、電極取り出
し金具14を細くすることを可能にし、シース30の小
径化、ハウジング2の小径化を可能にする。 【解決手段】ほぼ円筒状のハウジング2内の一端部に、
シース型ヒータ30が固定され、このシース型ヒータ3
0の電極取り出し金具14に一端が固定された外部接続
端子38の電極取付けねじ部38bが、ハウジング2の
他端から突出している。ハウジング2の他端側の内部孔
4内にガラス、フェノール樹脂等の絶縁固定部材(回り
止め手段)52を封着して、外部接続端子38をハウジ
ング2に固定している。さらに絶縁固定部材52の外側
に絶縁ブッシュ12が挿入され、ハウジング2の端部2
aをかしめることにより固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンの始動補助用として用いられるグロープラグおよびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】排気ガスの規制に対応するため、ディー
ゼルエンジンの燃焼方式が、副燃焼室を有するタイプか
ら、直接噴射型、いわゆる直噴タイプに移行し、さら
に、マルチバルブ化が行われてきている。このような直
接噴射型のディーゼルエンジンに用いるグロープラグ
は、シリンダヘッドの壁面を通って主燃焼室に臨むた
め、副燃焼室を予熱するタイプに比べて全長を長くし、
しかも、細径にすることが必要である。
【0003】さらに、シリンダヘッドの強度を確保する
ためにシリンダヘッドの厚さを大きくする必要がある。
そのため、グロープラグを装着する挿入孔が非常に細
く、しかも長くなってきており、それに合わせてグロー
プラグも非常に細長く形成する必要がある。また、シリ
ンダヘッド周りの設計の自由度を確保するためにも、グ
ロープラグの細径化へのニーズが高まっている。
【0004】図8は、前記のような長尺化、細径化を図
った従来のディーゼルエンジン用グロープラグの一例を
示す図であり、この図により発熱体としてシース型ヒー
タを用いた従来のディーゼルエンジン用グロープラグの
構造およびその問題点について説明する。
【0005】シース型ヒータ130は、金属製のシース
132内にコイル状の抵抗発熱線134およびこの抵抗
発熱線134の一端部134bに接続された電極取り出
し金具114の一端を挿入し、耐熱絶縁粉末136をシ
ース132内に充填して、このシース132をスェージ
ング加工等によって縮径することにより前記耐熱絶縁粉
末136を高密度化して固定している。そして、前記抵
抗発熱線134の他端(図8の左端)134aをシース
132に接続している。
【0006】前記電極取り出し金具114は、通常はバ
ット溶接等により外部接続端子138の円柱部138a
に連結されている。一方、この外部接続端子138の他
端に形成されたねじ部138bは、ハウジング102の
外部接続端子固定側から外部へ突出しており、このねじ
部138b側から、シール部材(Oリング)142およ
び絶縁部材(絶縁ブッシュ)112が嵌合され固定され
ている。このシース型のディーゼルエンジン用グロープ
ラグでは、電流は、従来周知のように、バッテリのプラ
ス極→外部接続端子138→電極取り出し金具114→
抵抗発熱線134→シース132→ハウジング102→
図示しないエンジンハウジング→アースへと流れるよう
になっている。
【0007】このシース型のディーゼルエンジン用グロ
ープラグを組み立てる場合には、通常は、前記シース型
ヒータ130と電極取り出し金具114および外部接続
端子138とから構成された組立体140を、外部接続
端子138を先にして、ハウジング102の内部孔10
4のシース取り付け側(図8の左側)から挿入してい
き、シース132を内部孔104のシース取り付け側開
口部に圧入または溶接等により固定するとともに、内部
孔104の他端側から突出した外部接続端子138の外
周に、シール部材142を介して絶縁ブッシュ112を
嵌合させ、この絶縁ブッシュ112の外側でハウジング
102の端部102aをかしめることにより固定するよ
うにしている。
【0008】従って、前記従来の構成では、シース型ヒ
ータ130の電極取り出し金具114として、一定の太
さを有する充分剛性のあるものを使用しており、外部接
続端子138へのバッテリ接続時の締め込みによる回転
トルクや抜け出し力に対しては、外部接続端子138の
外周に嵌合された絶縁ブッシュ112で受けるのではな
く、この電極取り出し金具114によって確保するよう
になっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記のようなシース型
ヒータ130を用いた従来のディーゼルエンジン用グロ
ープラグは、外部接続端子138への締め付けトルクを
電極取り出し金具114によって受けているので、この
電極取り出し金具114を細くすると前記トルクに耐え
られないため、一定以上細くすることができないという
問題があった。電極取り出し金具114を細くすること
ができないと、シース132の径を小さくすることがで
きず、さらに、ハウジング102の内径を小さくするこ
とも不可能であった。このようにハウジング102の内
径を小径化せずに外径を小径化しようとすると(例え
ば、ハウジング102の取り付けねじ部102bの径を
M10からM8にする)、ハウジング102の肉厚が薄
くなり、エンジンへの取付け時の締め付けトルクに対し
てハウジング102の強度が保てなくなってしまうとい
う問題があった。
【0010】また、ハウジング102の外径を小さくす
ると、ハウジング102先端面のエンジンへのシート部
102cの径が小さくなり、エンジンのシリンダヘッド
に形成された取付け孔側のシート面との接触面積が小さ
くなってしまうため、シリンダヘッドへの取付け時に、
締め付けトルクによりシリンダヘッドのシート面が過度
に塑性変形してしまうおそれがある。ディーゼルエンジ
ン用グロープラグでは、ハウジング102のシート部1
02cとシリンダヘッドのシート面との圧接により、エ
ンジン内部と外部との気密を保持するようになってお
り、シート面が変形すると気密が保持できなくなるとい
う問題があった。そこで、シース132の外径を小さく
して、ハウジング102のシート部102cとシリンダ
ヘッドのシート面との接触面積を大きくしようとする
と、シース132の内部に先端が埋設されている電極取
り出し金具114の径を小さくしなければならないとい
う問題が生ずる。
【0011】つまり、シース132の径を小さくしなが
ら電極取り出し金具114の外径が従来と同様の太さの
ままであると、シース132の内面と電極取り出し金具
114の外面との間の隙間が小さくなるためシース13
2内への耐熱絶縁粉末136の充填が難しくなり、ま
た、シース132のスェージング加工が困難になり、し
かも、電極取り出し金具114とシース132とが接触
してしまうおそれがある等種々の問題がある。従って、
シース132の細径化に伴って電極取り出し金具114
の外径も小さくしなければならない。ところが、バッテ
リ接続時の外部接続端子138へのねじ締め込みの回転
トルクや抜け出し力に対して、前述のように電極取り出
し金具114で確保するようになっている場合には、電
極取り出し金具114の径を小さくすると、バッテリ接
続時のねじ締め付けトルクに対して強度が保持できない
おそれがあるという問題があった。
【0012】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、電極取り出し金具を小径化することにより、
ハウジングの内部孔の内径を小さくすることを可能に
し、ハウジングを薄肉化することなく小径化して、ハウ
ジングの強度を低下せずに、細径化を達成することが出
来るディーゼルエンジン用グロープラグを提供すること
を目的とするものである。
【0013】さらに、ハウジングの内部孔の内径を小径
化することに伴い、シース径を小さくするとともに、電
極取り出し金具を小径にした場合にも、バッテリ接続時
のねじ締め込みに対する強度を確保することができるデ
ィーゼルエンジン用グロープラグを提供することを目的
とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係るディーゼルエンジン用グロープラグは、ほぼ円筒状
のハウジングと、このハウジングの内部孔の一端側に挿
入固定される発熱体と、前記内部孔の他端側に絶縁部材
を介して挿入固定されるとともに、前記発熱体の電極取
り出し金具が前記内部孔を通って少なくとも電気的に接
続される外部接続端子とを有するものであって、特に、
前記外部接続端子と前記絶縁部材とを別体に形成すると
ともに、前記外部接続端子とハウジングとの間に回り止
め手段を設けたことを特徴とするものである。
【0015】また、請求項2に記載の発明は、前記回り
止め手段が、前記外部接続端子とハウジングの内部孔の
壁面との間に設けられた絶縁固定部材であることを特徴
とするものである。
【0016】さらに、請求項4に記載の発明は、前記回
り止め手段が、前記外部接続端子と前記絶縁部材との間
に設けられて相対回転を防止する係合手段と、前記絶縁
部材をハウジングの内部孔に固定する固定手段とを備え
たことを特徴とするものである。
【0017】また、請求項6に記載の発明は、前記電極
取り出し金具の先端部が前記外部接続端子の先端に設け
られた軸方向孔内に挿入され、前記外部接続端子の外周
をかしめることにより、電極取り出し金具と外部接続端
子とが接続されることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態によ
り本発明を説明する。図1は本発明の一実施の形態に係
るディーゼルエンジン用グロープラグの縦断面図であ
り、発熱体としてシース型ヒータを用いている。このグ
ロープラグのハウジング2は円筒状をしており、その内
部の孔4が、図の左側のシース型ヒータ固定側が中径部
4a、図の右側の外部接続端子固定側が大径部4c、こ
れら中径部4aと大径部4cの中間が小径部4bである
段付きの軸方向孔になっている。なお、この実施の形態
では、大径部4cが内部側4caと外部側4cbとの二
段になっている。
【0019】前記ハウジング2の中径部4a内に、シー
ス型ヒータ30が固定されている。このシース型ヒータ
30は、金属製(例えば、ステンレス鋼等)の薄肉の有
底円筒状をしたシース32内に、コイル状の抵抗発熱線
(例えば、ニッケルクロム合金、鉄クロム合金、タング
ステン線等)34およびこの抵抗発熱線34の一端34
bに接続された電極取り出し金具14の端部が埋め込ま
れ、高密度化した耐熱絶縁粉末(例えば、マグネシア
(MgO)等)36により固定されている。
【0020】電極取り出し金具14の他端(図の右端)
は、外部接続端子38の一端にバット溶接等により連結
されている。この外部接続端子38は、前記ハウジング
2の内部孔4の小径部4bおよび大径部4c内を挿通さ
れた円柱部38aとハウジング2の外部に突出した電極
取り付け用のねじ部38bとを有している。
【0021】前記ハウジング内部孔4の大径部4cの内
部側4caに、前記外部接続端子38をハウジング2の
内面に固定して回り止めを行う回り止め手段としての絶
縁固定部材52が設けられている。そして、大径部4c
の外部側4cbには、前記絶縁ブッシュ12が挿入さ
れ、ハウジング2の端部2aをかしめることにより固定
されている。
【0022】さらに、前記ハウジング内部孔4の小径部
4bの内周面と、前記外部接続端子38の、この小径部
4b内を挿通されている部分(円柱部38a)の外周面
との間に、耐熱樹脂製ホース等からなる第2の絶縁部材
50が嵌着されており、ハウジング2と外部接続端子3
8とを接触させないようにして、ショートすることを防
止するとともに、外部接続端子38のがたつきを防止し
ている。
【0023】このシース型のディーゼルエンジン用グロ
ープラグの組立手順について説明する。先ず、金属製の
シース32内にコイル状の抵抗発熱線34とその一端部
34bに接続した電極取り出し金具14の端部を挿入
し、隙間に耐熱絶縁粉末36を充填する。その後、スェ
ージング加工によりシース32の外径を縮径することに
より、耐熱絶縁粉末36を高密度化して、抵抗発熱線3
4と電極取り出し金具14とをシース32内に固定す
る。そして、電極取り出し金具14の他端部を、外部接
続端子38の円柱部38aの端部にバット溶接等により
連結する。なお、抵抗発熱線34の他端部34a(図1
の左端)はシース32に接続される。
【0024】以上のようにシース型ヒータ30、電極取
り出し金具14および外部接続端子38が一体となった
組立体40を、ハウジング2の内部孔4のシース固定側
(図1の左側)から、外部接続端子38を先にして挿通
し、シース32をハウジング2の内部孔4の中径部4a
内に圧入または溶接等により固定する。このシース32
は、開口側端部32a(図1の右端)がハウジング2の
内部孔4の中径部4bと小径部4aとの間の段部に当た
って位置決めされた状態で固定される。
【0025】続いて、外部接続端子38の外周面とハウ
ジング内部孔4の大径部4cの内部側4caの壁面との
間を、絶縁固定部材52によって固定する。この絶縁固
定部材52は、ハウジング2の内面と外部接続端子38
の外面との間を、ガラス、フェノール樹脂等によって封
着したものである。例えば、ガラスを一度溶かして、ハ
ウジング2と外部接続端子38とを接着固定し、あるい
は、フェノール樹脂材を充填して加圧高温にすることに
より樹脂化させる等によって固定している。その後、絶
縁ブッシュ12を外部接続端子38の外周に嵌合させる
とともにハウジング2の内部孔4の大径部4c内に挿入
し、ハウジング2の端部2aをかしめて固定する。な
お、第2の絶縁部材50の外部接続端子38の円柱部3
8aへの嵌着は、組立体40をハウジング2の内部孔4
に挿通する前に行っても良いし、あるいは挿通後に行っ
ても良い。
【0026】この実施の形態では、外部接続端子38の
ねじ部38bに印加される回転トルクをこの絶縁固定部
材52によって受けることができるので、電極取り出し
金具14が従来の構成のように大きい強度を必要としな
いため、その外径を小さくすることが可能である。この
ように電極取り出し金具を細くすることにより、シース
32の径も細くすることができる。さらに、ハウジング
2の内部孔4を小径にできるので、ハウジング2の外面
の取付けねじ部2bを小径化しても、肉厚が薄くなら
ず、ハウジング2の強度を維持することができる。ま
た、シース32の径を小さくすることにより、ハウジン
グ2先端のシート部2cのシリンダヘッドのシート面と
の接触面積を確保することができるので、シリンダヘッ
ドへの取付け時に締め付けトルクによって前記シート面
が過度に塑性変形してしまうことがなく、シリンダヘッ
ドのシート面の強度低下を防ぐことができ、エンジンの
内部と外部との気密を保持することができる。
【0027】以上述べたように、外部接続端子38を絶
縁固定部材52を介してハウジング2に固定して回り止
めを行うことにより、電極取り出し金具38には回転ト
ルクが作用しないので、電極取り出し金具14を細くす
ることができる。よって、シース32の径を細くしても
不都合がなく、従って、前述のようにハウジング2の外
径を小径化するとともに内径を小径化することが可能に
なり、ハウジング2の強度を確保し、かつ、ハウジング
2のエンジンシート面との接触面積を大きくすることが
でき、シート面の変形、破損を防止することができる。
【0028】また、外部接続端子38の円柱部38aの
外周面とハウジング2の内部孔4の小径部4b内周面と
の間に第2の絶縁部材50を配置してあるので、ハウジ
ング2と外部接続端子38とを接触させないようにして
ショートを防止するとともに、外部接続端子38のがた
つきを防止することができる。
【0029】図2および図3は第2の実施の形態に係る
ディーゼルエンジン用グロープラグを示すもので、図2
は全体の構成を示す縦断面図、図3はその要部の拡大断
面図である。この実施の形態では、電極取り出し金具1
4が、前記シース32内に固定された細径部14aと、
この細径部14aにバット溶接等によって固定された太
径部14bとからなっており、この太径部14bの他端
14c(図1の右端)が前記ハウジング2の内部孔4の
大径部4c付近まで延びている。なお、この実施の形態
では、ハウジング内部孔4の大径部4cには、その底部
側(図2および図3の左側)に後に説明するシール部材
42を圧着させるテーパ面4dが形成されている。
【0030】前記外部接続端子38のハウジング2内に
挿入される側の端部には、電極取り出し金具14の太径
部14bの外径とほぼ等しい内径を有する有底の軸方向
孔38dを設けてあり、この軸方向孔内38dに電極取
り出し金具14の先端14cが挿入され、後に説明する
絶縁ブッシュ12よりも外側部分をかしめることにより
(図3中の符号82参照)、これら電極取り出し金具1
4と外部接続端子38とが連結されるとともに電気的に
接続されている。
【0031】さらに、ハウジング内部孔4の大径部4c
内には、底部側(テーパ面4d)にシール部材42が装
着され、その外側に絶縁部材(絶縁ブッシュ)12が挿
入されて、ハウジング2の端部2aをかしめることによ
り固定されている。この実施の形態では、外部接続端子
38の絶縁ブッシュ12内に位置する部分の外周に多角
形状部(この例では六角形)38fが形成されており、
一方、絶縁ブッシュ12のこの六角部38fと対応する
位置には、多角形(この例では六角形)の凹部12cが
形成されており、外部接続端子38の六角部38fが絶
縁ブッシュ12の六角形凹部12c内に嵌合した状態
で、前記絶縁ブッシュ12がハウジング2の大径部4c
内に固定されている。これら絶縁ブッシュ12の六角形
凹部12cと外部接続端子38の六角部38fとによ
り、外部接続端子38の回り止めを行う係合手段39が
構成されている。
【0032】このディーゼルエンジン用グロープラグを
組み立てる場合には、先ず、ハウジング2の一端側(図
2の左側)から、シース型ヒータ30と電極取り出し金
具14との組立体40を内部孔4内に挿入し、シース型
ヒータ30をその端部内に固定する。次に、ハウジング
2の他端側から、外部接続端子38の六角部38fと絶
縁ブッシュ12の六角形の凹部12cとを係合させ、さ
らに、絶縁ブッシュ12よりも先端側にOリング42を
嵌着させた状態にした外部接続端子38を挿入する。外
部接続端子38をハウジング2内に挿入していくと、外
部接続端子38の軸方向孔38d内に、電極取り出し金
具14の先端部14aが次第に挿入されていき、絶縁ブ
ッシュ12が内部孔4の大径部4cの底面に当たる位置
まで挿入された時点では、電極取り出し金具14の先端
部14cが軸方向孔38dのほぼ底部付近まで挿入され
る。なお、Oリング42は、絶縁ブッシュ12と大径孔
4cのテーパ面4dとの間で圧迫されて、内外の気密を
保持するようになっている。
【0033】その後、外部接続端子38の絶縁ブッシュ
12よりも外部側を複数個所(例えば、円周上3個所)
かしめて、外部接続端子38と電極取り出し金具14と
を連結することにより電気的に接続する。さらに、ハウ
ジング2の端部2aをかしめて絶縁ブッシュ12をハウ
ジング2に固定する。この実施の形態では、外部接続端
子38に対するねじの締め付けトルクによる軸方向の抜
け出し力に対しては、外部接続端子38と電極取り出し
金具14とのかしめ部82を介して電極取り出し金具1
4によって受け、回転トルクは、六角形の係合手段39
(38f,12c)を介して絶縁ブッシュ12によって
受けるようになっており、従って、電極取り出し金具1
4を細くすることができ、シース32の小径化、ハウジ
ング2の小径化により、グロープラグを細径化すること
ができる。
【0034】図4および図5は第3の実施の形態に係る
ディーゼルエンジン用グロープラグを示すもので、図4
は全体の構成を示す縦断面図、図5はその要部の拡大断
面図である。この実施の形態では、外部接続端子38と
絶縁ブッシュ12との回り止めを行う係合手段65の構
成が前記第2の実施の形態と異なっており、六角部66
aを有する別体のねじ部材66を外部接続端子38のね
じ部38aに螺合して固定し、このねじ部材66の六角
部66aを絶縁ブッシュ12の六角形の凹部12cに係
合させて、外部接続端子38の回転トルクを絶縁ブッシ
ュ12で受けるようにしている。
【0035】この実施の形態では、シース型ヒータ30
と、このヒータ30の電極取り出し金具14と、外部接
続端子38とが予め連結された組立体40になってお
り、このディーゼルエンジン用グロープラグを組み立て
る場合には、先ず、ハウジング2の一端側(図4の左
側)から、シース型ヒータ30、電極取り出し金具14
および外部接続端子38の組立体40を内部孔4内に挿
入し、シース型ヒータ30をその端部(ハウジング内部
孔4の中径部4a)内に固定する。次に、ハウジング2
の他端側から、Oリング42を挿入し、続いて絶縁ブッ
シュ12を挿入した後、六角形の係合部(六角部66
a)を有するねじ部材66を外部接続端子38のねじ部
38bにねじ込み、その六角部66aを、絶縁ブッシュ
12の六角形の凹部12c内に係合させる。その後、ね
じ部材66の円柱部66bの外面を複数個所(例えば円
周上3個所)かしめてねじ部材66を外部接続端子38
に固定する(かしめ部を図5中に符号67で示す)。こ
の実施の形態でも、前記各実施の形態と同様の効果を奏
することができる。
【0036】前記各実施の形態では、ハウジング2の端
部2aをかしめて絶縁ブッシュ12をハウジング2に固
定していたが、必ずしも端部2aに限るものではなく、
例えば、図6および図7に示すように、ハウジング2の
外面側をかしめることにより絶縁ブッシュ12をハウジ
ング2に固定するようにしても良い(かしめ部を図6お
よび図7中に符号69で示す)。なお、この例は、前記
第3の実施の形態と同様に、外部接続端子38のねじ部
に螺合したねじ部材66の六角部と絶縁ブッシュ12の
六角形の凹部とを係合させることにより、外部接続端子
38の回り止めを行っている。
【0037】なお、前記各実施の形態では、シース型ヒ
ータを用いたディーゼルエンジン用グロープラグについ
て本発明を説明したが、シース型のグロープラグに限ら
ず、セラミック型のディーゼルエンジン用グロープラグ
にも適用可能である。セラミック型のヒータは、前記シ
ース型ヒータのように強度のある太い電極取り出し金具
を埋め込むことができないので、電極取り出し金具とし
て線材を用いている。従って、少なくとも電極取り出し
金具によって外部接続端子の締め付けトルクによる回転
トルクを受けることはできない。そこで、セラミック型
ヒータを前記各実施の形態に適用する場合には、例え
ば、第1および第3の実施の形態の場合は、セラミック
型ヒータの電極取り出し金具を外部接続端子に接続し、
前記のシース型ヒータの場合と同様に組み立てればよ
い。また、第2の実施の形態に適用する場合には、電極
取り出し金具の先端に外部接続端子の軸方向孔に挿入可
能な接続部材を接続し、前記シース型ヒータの場合と同
様に組み立てればよい。この場合、第1の実施の形態で
は、電極取り出し金具は外部接続端子との電気的接続を
行い外部接続端子の締め付けトルクによる回転トルクお
よび抜け出し力は、ハウジング内に封着して外部接続端
子をハウジングに固定する絶縁部材により受けるように
なり、第2および第3の実施の形態では、回転トルクを
絶縁ブッシュと外部接続端子との間に設けた係合手段に
より受け、電極取り出し金具は、外部接続端子との電気
的接続を行うとともに、抜け出し力を受けることにな
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ほぼ円筒
状のハウジングと、このハウジングの内部孔の一端側に
挿入固定される発熱体と、前記内部孔の他端側に絶縁部
材を介して挿入固定されるとともに、前記発熱体の電極
取り出し金具が前記内部孔を通って少なくとも電気的に
接続される外部接続端子とを有するディーゼルエンジン
用グロープラグにおいて、前記外部接続端子と前記絶縁
部材とを別体に形成するとともに、前記外部接続端子と
ハウジングとの間に回り止め手段を設け、この回り止め
手段によって外部接続端子に印加される締め付け力によ
る回転トルクを受けるようにしたので、電極取り出し金
具は従来のような強度が必要なく細径化することができ
る。従って、シースを小径化し、ハウジングの内部孔を
小径化できるので、ハウジングの強度を維持するととも
に、エンジンのシリンダヘッドのシート面に圧接される
ハウジング先端のシート部の接触面積を大きくすること
ができ、前記シート面の変形、破損を防止することがで
きる。
【0039】また、請求項2に記載の発明は、前記回り
止め手段として、外部接続端子とハウジングの内部孔の
内壁面との間に絶縁固定部材を設けたので、外部接続端
子の回転トルクをこの絶縁固定部材によって受けること
ができ、電極取り出し金具を細くすることができる。
【0040】さらに、請求項4に記載の発明は、前記回
り止め手段として、外部接続端子と絶縁部材との相対回
転を防止する係合手段と、絶縁部材をハウジングの内部
孔に固定する固定手段を設けたので、外部接続端子の回
転トルクを絶縁部材を介してハウジングで受けることが
できるので、電極取り出し金具を細くすることができ
る。
【0041】また、請求項6に記載の発明は、前記電極
取り出し金具の先端部が前記外部接続端子の先端に設け
られた軸方向孔内に挿入され、前記外部接続端子の外周
をかしめることにより、電極取り出し金具と外部接続端
子とが接続されているので、シースをハウジングの内部
孔の一方側から、また、外部接続端子を他方の端部側か
らそれぞれ挿入固定する場合に、電極取り出し金具と外
部接続端子とをきわめて簡単な工程で確実に接続するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るディーゼルエンジ
ン用グロープラグの縦断面図である。
【図2】第2の実施の形態に係るディーゼルエンジン用
グロープラグの縦断面図である。
【図3】図2に示すディーゼルエンジン用グロープラグ
の要部の拡大断面図である。
【図4】第3の実施の形態に係るディーゼルエンジン用
グロープラグの縦断面図である。
【図5】図4に示すディーゼルエンジン用グロープラグ
の要部の拡大断面図である。
【図6】第4の実施の形態に係るディーゼルエンジン用
グロープラグの縦断面図である。
【図7】図6のA方向矢視図である。
【図8】従来のシース型のディーゼルエンジン用グロー
プラグの一例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2 ハウジング 4 内部孔 12 絶縁部材(絶縁ブッシュ) 14 電極取り出し金具 30 発熱体(シース型ヒータ) 38 外部接続端子 52 回り止め手段(絶縁固定部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 趙 艱 埼玉県東松山市神明町2丁目11番6号 ボ ッシュ ブレーキ システム株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ円筒状のハウジングと、このハウジ
    ングの内部孔の一端側に挿入固定される発熱体と、前記
    内部孔の他端側に絶縁部材を介して挿入固定されるとと
    もに、前記発熱体の電極取り出し金具が前記内部孔を通
    って少なくとも電気的に接続される外部接続端子とを有
    するディーゼルエンジン用グロープラグにおいて、 前記外部接続端子と前記絶縁部材とを別体に形成すると
    ともに、前記外部接続端子とハウジングとの間に回り止
    め手段を設けたことを特徴とするディーゼルエンジン用
    グロープラグ。
  2. 【請求項2】 前記回り止め手段は、前記外部接続端子
    とハウジングの内部孔の壁面との間に設けられた絶縁固
    定部材であることを特徴とする請求項1に記載のディー
    ゼルエンジン用グロープラグ。
  3. 【請求項3】 前記絶縁固定部材は、前記外部接続端子
    とハウジングの内部孔の壁面との間を封着するガラスま
    たは絶縁性樹脂であることを特徴とする請求項2に記載
    のディーゼルエンジン用グロープラグ。
  4. 【請求項4】 前記回り止め手段は、前記外部接続端子
    と前記絶縁部材との間に設けられて相対回転を防止する
    係合手段と、前記絶縁部材をハウジングの内部孔に固定
    する固定手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記
    載のディーゼルエンジン用グロープラグ。
  5. 【請求項5】 前記係合手段は、前記外部接続端子に設
    けられた多角形状部と、前記絶縁部材に設けられ、この
    多角形状部が係合する凹部であることを特徴とする請求
    項4に記載のディーゼルエンジン用グロープラグ。
  6. 【請求項6】 前記電極取り出し金具の先端部が前記外
    部接続端子の先端に設けられた軸方向孔内に挿入され、
    前記外部接続端子の外周をかしめることにより、電極取
    り出し金具と外部接続端子とが接続されることを特徴と
    する請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のディー
    ゼルエンジン用グロープラグ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014206356A (ja) * 2013-04-16 2014-10-30 日本特殊陶業株式会社 燃焼圧センサ付きグロープラグ
JP2015535589A (ja) * 2012-12-04 2015-12-14 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ディーゼルエンジンの予熱プラグ

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