JP2009092291A - グロープラグおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シースチューブ内に充填される絶縁粉末の封止を確実に行うことができるグロープラグおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】シーズヒータの外壁をなすシースチューブ21内に収容される発熱コイルやマグネシア粉末等を封止する封止部材80は、シースチューブ21への嵌め込み前の状態において、その外周に、径方向外側へ向けて膨出する大径部85と、大径部85より小径の小径部90とが形成されている。グロープラグの製造過程では、封止部材80の嵌め込み後、シースチューブ21の後端部26にはスウェージング加工が施されるが、その際に押し出されたマグネシア粉末が内周面27と封止部材80との間に入り込む場合がある。しかし内周面27と密着する大径部85によってマグネシア粉末の流動が阻まれるので、内周面27と後端小径部92との間には到達しない。
【選択図】図5

Description

本発明は、ディーゼルエンジンの始動の補助に用いるグロープラグおよびその製造方法に関するものである。
ディーゼルエンジンの始動を補助するために使用されるグロープラグの一例として、シーズヒータを用いたグロープラグが知られている。シーズヒータは、先端が閉じた有底筒状のシースチューブ内に発熱コイルを収容し、さらに絶縁粉末としてマグネシア粉末を充填して発熱コイルとシースチューブとの絶縁をなしたものである。このシーズヒータは、筒形状の主体金具の軸孔内に、自身の先端側を突出させた状態で後端側の周囲が取り囲まれて保持されており、主体金具とシースチューブとは導通されている。発熱コイルの一端側はシースチューブの内面に電気的に接続され、他端側は、主体金具と絶縁した状態でその軸孔内に挿通される中軸の一端に電気的に接続されている。そして、主体金具との後端から露出された中軸の他端と主体金具との間で通電を行うことで、発熱コイルが発熱する。
このようなグロープラグの製造過程では、上記のようにシースチューブ内に充填されるマグネシア粉末を封止するため、シースチューブの後端側に耐熱性のシリコンゴムやフッ素ゴム等からなる封止部材(弾性パッキン)が嵌め込まれる。そして、スウェージング加工等が施されて、少なくともシースチューブの後端部が縮径されることにより、封止部材の外周面とシースチューブの内周面とが密着し、封止がなされる(例えば特許文献1参照。)。
特開2003−17230号公報
しかしながら、シースチューブ内に充填されるマグネシア粉末の量が多かったり、スウェージング加工を施す際に生ずる振動などの影響を受けたりすると、マグネシア粉末がシースチューブの内周面と封止部材の外周面との間に入り込んでしまう場合がある。するとそのマグネシア粉末を伝って外気中の水分がシースチューブ内に進入する場合があり、発熱コイルの熱に起因してガスが発生してしまうと、シースチューブの変形や発熱コイルの脆弱化を招く虞があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、シースチューブ内に充填される絶縁粉末の封止を確実に行うことができるグロープラグおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のグロープラグは、先端部が閉じ、後端部が開口した有底筒状をなし、軸線方向に延びるシースチューブと、前記シースチューブの内部に配置される発熱抵抗体と、前記シースチューブと前記発熱抵抗体との間の隙間に充填される絶縁粉末と、前記シースチューブの前記後端部の内周側に嵌め込まれた状態で、少なくとも前記シースチューブの前記後端部が自身に向けて縮径されることにより、前記シースチューブの前記内部に前記発熱抵抗体および前記絶縁粉末を封止する封止部材とを有し、前記発熱抵抗体への通電によって発熱するシーズヒータを備えたグロープラグにおいて、前記封止部材は、前記シースチューブに嵌め込む前の状態において、自身の外周に、前記軸線方向と直交する径方向の外側へ向けて膨出する膨出部と、当該膨出部よりも外径の小さな非膨出部とを有すると共に、当該非膨出部が、少なくとも前記シースチューブへの嵌め込みの際の自身の先端側に形成されており、前記封止部材を前記軸線方向に沿ってみたときに、前記膨出部が、前記封止部材の外周において一周にわたって配置されていることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明のグロープラグは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記膨出部は、前記封止部材の外周において、周方向に連続しつつ繋がって環状をなしていることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のグロープラグは、請求項1または2に記載の発明の構成に加え、前記封止部材の形状が、前記軸線方向における前記封止部材の中心位置を境として互いに対応する部位を有する形状となるように、前記封止部材の外周に前記膨出部および前記非膨出部が形成されていることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明のグロープラグは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加え、軸線を含む前記封止部材の断面において、前記膨出部が前記軸線方向に占める範囲の大きさよりも、前記非膨出部が前記軸線方向に占める範囲の大きさの方が大きいことを特徴とする。
また、請求項5に係る発明のグロープラグの製造方法は、請求項1乃至4のいずれかに記載のグロープラグを製造する方法であって、前記後端部の内径がAである前記シースチューブ内に前記発熱抵抗体を配置した状態で、前記後端部の開口より前記絶縁粉末を充填する充填工程と、前記膨出部の外径Bと前記非膨出部の外径CとがあらかじめC<A<Bを満たすように形成された前記封止部材を、前記シースチューブの前記後端部の開口より前記シースチューブ内に挿入し、前記膨出部を前記シースチューブの前記後端部の内周面に摺擦させつつ前記シースチューブの前記後端部の内周側に嵌め込む嵌め込み工程と、少なくとも前記シースチューブの前記後端部の外周を径方向内向きに縮径し、前記後端部の内径Aが前記封止部材の前記非膨出部の外径Cより小さくなるようにする縮径工程とを有することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明のグロープラグの製造方法は、請求項5に記載の発明の構成に加え、前記封止部材には、前記軸線方向に延びる棒状の導電体からなり前記発熱抵抗体に通電するための中軸を挿通させるため、前記軸線方向に貫通し、前記中軸の外径よりも小さな内径の挿通孔が形成されており、前記充填工程前に、前記中軸の先端部を前記発熱抵抗体の一端側に電気的に接続させた状態で、前記発熱抵抗体と、前記中軸の前記先端部とを、前記シースチューブ内に配置する配置工程を有すると共に、前記充填工程後、前記嵌め込み工程前に、前記封止部材の前記挿通孔に前記中軸を、当該中軸の後端側から挿入し、当該中軸の前記先端部へ向けて前記封止部材を移動させる移動工程を有し、前記移動工程後、前記嵌め込み工程前において、前記シースチューブの前記後端部の縮径前の内径Aと、前記封止部材の前記膨出部の外径Bと、前記非膨出部の外径CとがC<A<Bを満たすことを特徴とする。
請求項1に係る発明のグロープラグでは、封止部材の外周に膨出部と非膨出部を形成したことで、封止部材をシースチューブ内に嵌め込む際に膨出部をシースチューブの内周に摺擦させ、内周面に付着した絶縁粉末を膨出部で掻き取ることができる。一方、封止部材に非膨出部を設けたことにより、封止部材をシースチューブ内に嵌め込む際に、封止部材の外周面全面がシースチューブの内周面に接触することがない。従って嵌め込みの際の接触抵抗を低減でき、封止部材をシースチューブ内に容易に嵌め込むことができる。また、少なくとも封止部材の先端側には非膨出部が設けられているため、嵌め込みの開始時に、シースチューブの開口部分に封止部材を引っかけ難くすることができ、封止部材をシースチューブ内に容易に嵌め込むことができる。そして、スウェージング加工等によりシースチューブの縮径を行った際に、後端部において絶縁粉末が押圧されてシースチューブと封止部材との間に入り込んでも、内周面と密着する膨出部が絶縁粉末の流動を規制するため、絶縁粉末がシースチューブの開口に達することがない。これにより、絶縁粉末を伝ってシースチューブの内部に湿気等が取り込まれる経路が形成されることがない。
このような膨出部を、請求項2に係る発明のように、封止部材の外周において、周方向に連続しつつ繋がって環状をなすように形成することで、シースチューブの内周全周に膨出部を当接させることができ、絶縁粉末の確実な封止を行うことができる。
また、請求項3に係る発明のように、封止部材の形状が、軸線方向における中心位置を境として互いに対応する部位を有する形状となるように、膨出部と非膨出部とを配置させれば、封止部材をシースチューブに嵌め込む際に、軸線方向においては封止部材を嵌め込む向きを問わない。従って製造過程で封止部材の向きを揃える手間を減らし、生産コストを低減することができる。
また、請求項4に係る発明のように、軸線方向において、膨出部よりも非膨出部の占める範囲の大きさを大きくすれば、シースチューブに封止部材を嵌め込む際に、封止部材がシースチューブの内周面と接触する部分をより少なくし接触抵抗を低減することができ、容易に嵌め込むことができる。また、シースチューブの後端部を縮径した際に、膨出部はその内周面に押圧されて変形することとなるが、上記のように非膨出部よりも膨出部の占める範囲の大きさを小さくすれば封止部材全体に対する膨出部の割合を小さくできるので、封止部材の変形量が小さい。つまり、変形に伴う封止部材の内部応力の高まりを抑制することができ、封止状態の維持の安定性を得ることができる。
また、請求項5に係る発明のグロープラグの製造方法では、シースチューブの後端部の内径Aと、封止部材の膨出部の外径Bと、非膨出部の外径CとがあらかじめC<A<Bを満たすように封止部材が形成されているので、嵌め込み工程において、シースチューブの後端部の内周面と封止部材の非膨出部との間に確実に間隙を設けることができ、封止部材の嵌め込みが容易である。また、膨出部も確実にシースチューブの内周面に当接させることができる。そして嵌め込みの際に膨出部でシースチューブの内周面に付着し得る絶縁粉末を掻き取ることができ、後端部を縮径する際にはシースチューブの内周面と、封止部材の膨出部よりも後端側の外周面との間に絶縁粉末が介在することがなく、絶縁粉末の確実な封止を行うことができる。
なお、シーズヒータには発熱抵抗体に通電するための中軸が取り付けられるため、封止部材にはこの中軸を挿通させるため中軸の外径より小さな内径の挿通孔が設けられる場合があり、この挿通孔に中軸を挿通させた状態では、封止部材の外径が大きくなる。そこで請求項6に係る発明のように、封止部材の挿通孔に中軸を挿通させた状態においてもC<A<Bが満たされれば、封止部材のシースチューブへの嵌め込みの容易性を維持しつつ、膨出部を確実にシースチューブの内周面に当接させることができる。
以下、本発明を具体化したグロープラグの一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1,図2を参照して、一例としてのグロープラグ100の構造について説明する。図1は、グロープラグ100の縦断面図である。図2は、シーズヒータ20の後端付近を拡大した断面図である。なお、軸線O方向において、シーズヒータ20の配置された側(図1における下側)をグロープラグ100の先端側として説明する。
図1に示すグロープラグ100は、例えば直噴式ディーゼルエンジンの燃焼室(図示外)に取り付けられ、エンジン始動時の点火を補助する熱源として利用される。グロープラグ100は、いわゆるシース型のグロープラグであり、一端を閉じた細い金属管(シースチューブ21)内に発熱抵抗体(発熱コイル24)を配したシーズヒータ20を、主体金具40で保持した構造を有する。
まず、主体金具40について説明する。主体金具40は、軸線O方向に貫通する軸孔43が形成された長細い筒状の金属部材であり、胴部44の後端側にエンジンヘッドの取付孔(図示外)に螺合する雄ねじ部41が形成されている。また、主体金具40の後端には、エンジンヘッドへの取り付けの際に使用される工具が係合する、軸線断面六角形状の工具係合部42が形成されている。主体金具40の軸孔43は、後述する絶縁リング50にあわせて拡径された後端付近と、軸孔43内で保持するシーズヒータ20を挿入しやすくするため僅かに拡径された先端付近を除き、略同径に形成され、その軸孔43には中軸30が挿通されている。
次に、中軸30について説明する。中軸30は、軸線O方向に沿って延びる円柱状の鉄系素材(例えばFe−Cr−Mo鋼)からなる金属棒であり、主体金具40の軸線O方向の長さよりも長く形成されている。中軸30の先端部32には、その先端に、中軸30の胴部分よりも小径の係合部31が形成されている。この係合部31には、後述するシーズヒータ20の制御コイル23の電極が溶接される。また、中軸30の後端部33は主体金具40の後端よりも後方へ突出され、後述するピン端子60が嵌合されている。
次に、シーズヒータ20について説明する。シーズヒータ20の外壁をなすシースチューブ21は、ニッケル系合金(例えばインコネル(商標名))やステンレス等の金属からなる円筒状の管であり、先端部25が半球状に閉じられ鞘状に形成されている。このシースチューブ21内には、螺旋状に巻かれた導電性の発熱コイル24および制御コイル23が配設されている。発熱コイル24は、例えばFe−Cr−Alの合金からなり、電圧が印加されると発熱するものであり、この発熱コイル24の一方の電極は、シースチューブ21の先端部25の内面に溶接されている。また、発熱コイル24の他方の電極は、制御コイル23の一方の電極に接合されている。制御コイル23は、例えばCo−Ni−Feの合金からなり、温度の上昇に伴って、その抵抗値が高くなる特性を有する。従って、発熱コイル24の温度が上昇すれば、制御コイル23によって発熱コイル24に流れる電流が小さくなるように制御される。この制御コイル23の他方の電極は中軸30の係合部31に係合され、さらに溶接されており、中軸30と電気的に接続されている。
そして、発熱コイル24および制御コイル23と共に、中軸30の先端部32がシースチューブ21内に収容されており、その状態で、図2に示すように、シースチューブ21の外周が加締められて縮径されている。シースチューブ21の後端部26では、その内周面27と中軸30の外周面との間に後述する封止部材80が介在されており、両者が絶縁された状態で、中軸30とシーズヒータ20とが一体に固定されている。シースチューブ21内には絶縁粉末としてマグネシア粉末22が充填されており、封止部材80によって、シースチューブ21内に密封されている。このマグネシア粉末22がシースチューブ21内に封入されることにより、発熱コイル24および制御コイル23とシースチューブ21の内面とが、溶接部分を除き、絶縁された状態に維持される。
次に、図1に示すように、中軸30と一体となったシーズヒータ20は、その後端部26側が主体金具40の先端側より軸孔43内に圧入され、位置決められて固定されている。この状態で中軸30は、軸孔43内にて主体金具40と非接触の状態に維持されている。そして中軸30の後端側には環状のOリング7が嵌められ、主体金具40の後端にて拡径された部分に収容されている。さらに、中軸30の後端側に環状の絶縁リング50が嵌められ、主体金具40の後端の拡径された部分に係合し、Oリング7を後端側から押さえている。Oリング7は、主体金具40の軸孔43の内周面と、中軸30の外周面と、絶縁リング50の先端側の面とのそれぞれに当接し、これにより、軸孔43内の気密性が保たれている。また、絶縁リング50によって、中軸30と主体金具40の軸孔43とが非接触の状態で位置決めされ、両者が確実に絶縁された状態で維持される。
さらに、絶縁リング50の後端より突出した中軸30の後端部33には、キャップ状のピン端子60が嵌合されている。そして絶縁リング50を主体金具40に対して押圧した状態でピン端子60の外周が中軸30の後端部33へ向けて加締められ、これにより、シーズヒータ20と中軸30とが主体金具40に対して位置決め固定されている。このピン端子60には、グロープラグ100がエンジンヘッド(図示外)に取り付けられる際に、図示外のプラグキャップが嵌められて、電力の供給が行われる。
次に、図3〜図5を参照し、封止部材80について詳細に説明する。図3は、グロープラグ100に組み付ける前の封止部材80の外観を示す斜視図である。図4は、図3に示す封止部材80を挿通孔81の軸線P方向に沿って矢印J方向に見た図である。図5は、封止部材80の各部の大きさとシースチューブ21の大きさとの関係について説明するため、グロープラグ100の製造過程における一状態を示した斜視図である。
前述した封止部材80(図2参照)は、耐熱性と絶縁性の高いシリコンゴムまたはフッ素ゴムからなる弾性を有する部材である。グロープラグ100への組み付け前の状態の封止部材80は、図3に示すように、組み付け時にグロープラグ100の軸線O方向に沿わされる軸線P方向に貫通する挿通孔81が形成された円筒状をなす。封止部材80の外周面上には径方向外側へ向けて膨出する大径部85が形成されており、その大径部85よりも小径の小径部90と共に、封止部材80の外周面上にて凹凸形状を形成している。本実施の形態では、大径部85は、図4に示すように、封止部材80の外周を取り巻くように、周方向に連続しつつ繋がって環状をなしており、いわゆる鍔状に形成されている。なお、大径部85が、本発明における「膨出部」に相当する。また、小径部90が、本発明における「非膨出部」に相当する。
また、図3に示すように、小径部90は、この大径部85が形成されたことによって、軸線P方向において、グロープラグ100への組み付け時の先端側となる先端小径部91と、後端側となる後端小径部92とに二分されている。大径部85は、軸線P方向において封止部材80の中央の位置に形成されており、また、先端小径部91と後端小径部92とは同径に形成されている。このため、封止部材80は、軸線P方向の中心位置を境として互いに対応する部位を有し、すなわち軸線P方向の中心位置を境に先端側と後端側とが略同一の形状を有する。
本実施の形態では、グロープラグ100の製造過程において、シースチューブ21内に充填されるマグネシア粉末22の確実な封止を行えるようにするため、封止部材80の大径部85や小径部90の大きさ関係を以下のように規定している。まず、図3に示すように、封止部材80をグロープラグ100に組み付ける前の状態において、挿通孔81の内径をDとする。また、図5に示すように、中軸30の外径をEとする。このとき、D<Eを満たす。これにより、グロープラグ100の組み立て時や組み立て後において、弾性を有する封止部材80の挿通孔81の内周面を中軸30の外周面に密着させることができる。
そして、図5に示すように、封止部材80の挿通孔81に中軸30を挿通させた状態(後述するグロープラグ100の製造過程の移動工程における封止部材80の状態)において、封止部材80の大径部85の外径をB、小径部90の外径をCとする。また、縮径する前のシースチューブ21の後端部26の内径をAとする。このとき、C<A<Bを満たす。すなわち小径部90の外径Cはシースチューブ21の内径Aより小さく、封止部材80をシースチューブ21内に嵌め込む際の両者の接触抵抗が低減し、嵌め込みを容易に行うことができる。特に、嵌め込みの際に挿入方向の先端側となる先端小径部91が大径部85よりも外径が小さいため、嵌め込みの開始時にシースチューブ21の後端の開口部分に封止部材80を引っかけ難く、また、嵌め込む過程において大径部85がシースチューブ21の後端に接するまでは、封止部材80の押し込みが容易である。封止部材80は、上記したように軸線P方向の中心位置を境として互いに対応する部位を有するので、グロープラグ100に組み付ける際に、先端小径部91側を先端側に向けて組み付けてもよいし、後端小径部92側を先端側に向けて組み付けてもよく、製造過程における手間を軽減することができる。
さらに、軸線P方向において、大径部85の占める長さ(範囲)をM、小径部90のうち先端小径部91の占める長さ(範囲)をL1、後端小径部92の占める長さ(範囲)をL2とする。このとき、M<L1+L2を満たす。つまり、封止部材80をシースチューブ21内に嵌め込む際に内周面27に摺擦することとなる大径部85の長さ(範囲)Mを、封止部材80の軸線P方向の長さ(範囲)、すなわちL1+M+L2に対して十分に小さくする。大径部85と小径部90とがこのような大きさ関係を有することにより、封止部材80とシースチューブ21の内周面27との接触抵抗が低減し、嵌め込みを容易に行うことができる。
一方で、封止部材80の小径部90とシースチューブ21の内周面27との間に間隙が生ずることとなるが、大径部85の外径Bがシースチューブ21の内径Aより大きい。このため、封止部材80をシースチューブ21内に嵌め込む際に、大径部85をシースチューブ21の内周面27に確実に当接させ、封止部材80とシースチューブ21の内周面27との間隙をなくすことができる。つまり、封止部材80をシースチューブ21内に嵌め込む過程において生ずる振動との影響により、小径部90のうちの先端小径部91とシースチューブ21の内周面27との間にマグネシア粉末22が入り込んだ場合でも、内周面27に密着する大径部85がマグネシア粉末22の流動可能な範囲を制限するため、マグネシア粉末22が後端小径部92側へ達することがない。さらに、シースチューブ21の内周面27にマグネシア粉末22が付着した場合でも、封止部材80をシースチューブ21内に嵌め込む際に、大径部85で内周面27から掻き取ることができる。従って、先端小径部91から後端小径部92にかけて連続的に、封止部材80とシースチューブ21の内周面27との間にマグネシア粉末22が介在することを防止することができる。
さらに、後述するグロープラグ100の製造過程では、シースチューブ21を径方向内向きに縮径し、後端部26における内周面27と中軸30の外周面との間に封止部材80を挟みつつ、中軸30の固定が行われる。本実施の形態では、図2に示す、縮径後のシースチューブ21の後端部26の内径Fと、図5に示す、縮径前の封止部材80の小径部90の外径Cとの関係が、F<Cを満たすこととしている。これにより、少なくともシースチューブ21の後端部26を縮径させた状態では、封止部材80が径方向に潰れ、小径部90の外面とシースチューブ21の後端部26の内周面とが密着するため、マグネシア粉末22の封止を確実に行うことができる。また、封止部材80を径方向に潰した際に、大径部85がより大きく潰れることとなるが、上記のようにM<L1+L2を満たすことで、封止部材80全体の変形と比べ、大きく変形する部分の割合を小さくすることができる。つまり、変形に伴う封止部材80の内部応力の高まりを抑制することができ、封止状態の維持の安定性を得ることができる。
このように、封止部材80の大径部85や小径部90の大きさ関係を規定したことで、以下に示す製造方法に従ってグロープラグ100を作製することにより、シースチューブ21内に充填されるマグネシア粉末22を、確実に、封止することができる。以下、グロープラグ100の製造過程について説明するが、そのうちのシーズヒータ20を作製する各工程について図6〜図10を参照して詳細に説明し、その他の各工程については省略または簡略化して説明する。図6は、グロープラグ100の製造過程における配置工程を模式的に示す図である。図7は、グロープラグ100の製造過程における充填工程を模式的に示す図である。図8は、グロープラグ100の製造過程における移動工程を模式的に示す図である。図9は、グロープラグ100の製造過程における嵌め込み工程を模式的に示す図である。図10は、グロープラグ100の製造過程における縮径工程を模式的に示す図である。
図1に示すグロープラグ100の製造過程では、シーズヒータ20を作製するにあたって、まず、制御コイル23の一方の電極を発熱コイル24の他方の電極と直列に接合し、制御コイル23の他方の電極を中軸30の係合部31に嵌め込み溶接する。そして図6に示すように、シースチューブ21内に、発熱コイル24、制御コイル23および中軸30の先端部を発熱コイル24側から挿入し、発熱コイル24の一方の電極をシースチューブ21の先端部25の内面に溶接する(配置工程)。
次に図7に示すように、発熱コイル24、制御コイル23および中軸30を軸線O方向に引っ張りながら、シースチューブ21の後端部26の開口よりマグネシア粉末22を充填する(充填工程)。充填後、シースチューブ21の後端部26の開口より図示外の押圧治具を挿入し、シースチューブ21内に充填したマグネシア粉末22を先端側に向けて押圧し、押し固める。そして図8に示すように、中軸30を、後端部33側より封止部材80を挿通孔81内に挿入し、この封止部材80を中軸30の先端部32側へ向けて移動させる(移動工程)。
次いで図9に示すように、シースチューブ21の後端部26の開口より封止部材80をシースチューブ21内に嵌め込む。図5で示したように、小径部90(ここでは先端小径部91)の外径Cが後端部26の内径Aより小さいため、嵌め込みの開始時にシースチューブ21の後端の開口部分に封止部材80を引っかけ難く、また、嵌め込みの過程において大径部85がシースチューブ21の後端に接するまでは、封止部材80の挿入が容易である。そして大径部85がシースチューブ21の後端に接しても、封止部材80が弾性を有するため、封止部材80をシースチューブ21内に押し込めば大径部85が径方向に縮み、後端部26内に収容される。この状態でさらに封止部材80を押し込めば、大径部85と内周面27とが摺擦しつつ嵌め込みが行われることとなる。ところで、封止部材80には大径部85と共に小径部90が設けられており、軸線P方向における大径部85の占める長さ(範囲)Mが小径部90の占める長さ(範囲)L1+L2より小さい。このため、嵌め込みの際の封止部材80と内周面27との接触抵抗が十分に低減され、嵌め込みを容易に行えるのである。さらに大径部85によって、シースチューブ21の内周面27に付着し得るマグネシア粉末22が掻き取られるため、大径部85より(嵌め込みの方向において)後方側の後端小径部92と、内周面27との間にマグネシア粉末22が残留してしまうことを抑制できる(嵌め込み工程)。
封止部材80が嵌め込まれたシースチューブ21の後端部26は、径方向内向きに加締められ、シースチューブ21内の密封と中軸30の位置決め保持がなされる。その後、このシースチューブ21の後端部26の外周に、スウェージング加工が施される。図10に示すように、スウェージング加工はシースチューブ21の後端側より先端側に向けて次第に行われ、シースチューブ21が縮径される(縮径工程)。ここで後端部26の縮径に伴い、シースチューブ21内に充填されたマグネシア粉末22が押し出されるように、シースチューブ21の内周面27と封止部材80の先端小径部91との間に入り込む。さらにスウェージング加工が進行すると、マグネシア粉末22はその間隙に沿って後端小径部92側へ向かうが、内周面27と密着する大径部85によって阻まれ、内周面27と後端小径部92との間には到達しない。なお、図10は、縮径工程の一過程を示したものであり、後端小径部92側へ向かうマグネシア粉末22が大径部85によって阻まれる様子を示している。
そして図2に示すように、スウェージング加工が終了した状態では、シースチューブ21の内周面27と中軸30の外周面との間に封止部材が径方向に潰れた状態で介在することとなる。この状態で大径部85の外径Bは小径部90の外径Cと共に、縮径後の後端部26の内径Fと略同一となり、封止部材80が内周面27に密着する。マグネシア粉末22はシースチューブ21内に封止され、内周面27と先端小径部91との間には介在し得ても後端小径部92との間には介在しないため、マグネシア粉末22を伝って外気中の水分がシースチューブ21内に進入することがない。
このようにして、図1に示すように、中軸30保持したシーズヒータ20が完成し、これを主体金具40の先端側より軸孔43内に挿入して、シーズヒータ20の後端部26を軸孔43内に保持させる。中軸30は主体金具40の軸孔43内を挿通し、その後端部33が主体金具40の後端より後方に突出する。そして中軸30の後端部33から、Oリング7および絶縁リング50が取り付けられ、主体金具40の軸孔43内に収容される。さらに中軸30の後端部33にピン端子60が嵌め込まれ、加締めにより固定されて、グロープラグ100が完成する。
なお、本発明は各種の変形が可能である。例えば、図11に示す封止部材180のように、大径部185の突出方向の先端を尖らせてもよい。さらにその大径部185の軸線O方向の幅をより広くしてもよく、このようにすれば大径部185が十分な強度を有することができ、嵌め込み工程において大径部185に欠け等が生ずる虞を低減することができる。
また、図12に示す封止部材280のように、封止部材280の外周面上を周回して取り巻く螺旋状となるように大径部285を形成してもよい。この場合においても本実施の形態と同様に、小径部290として先端小径部291を設け、嵌め込み工程においてシースチューブ21内へ先端小径部291側から封止部材280を挿入すれば、挿入容易性を得ることができる。さらに小径部290に後端小径部292を設ければ、本実施の形態と同様に、嵌め込み工程で封止部材280をシースチューブ21に挿入する際に、先端小径部291側から挿入しても後端小径部292側から挿入しても同一の効果を得られ、製造過程において方向を揃える手間を省くことができる。
また、図13に示す封止部材380のように、大径部385と小径部390とを交互に複数配置して、いわゆる蛇腹状なすように形成してもよい。この場合においても小径部290に先端小径部391および後端小径部392を設けるとよい。さらには、図示しないが、小径部に対し大径部が山状をなすように形成されてもよいし、あるいは、大径部に対し小径部が溝状をなすように形成されていてもよい。
また、図14に示す封止部材480のように、大径部485を、軸線P方向において、より先端側の位置に設けてもよいし、図示しないが、より後端側の位置に設けてもよい。あるいは、図15に示す封止部材580のように、大径部585の軸線P方向に占める長さ(範囲)Mをより大きくし、シースチューブ21の内周面27に付着しうるマグネシア粉末22の掻き取りを、より確実に行えるようにすると共に、縮径後のシースチューブ21の内周面27との密着性をより高めてもよい。この場合においても、軸線P方向において、大径部585の占める長さ(範囲)Mと、小径部590の占める長さ(範囲)L1+L2(先端小径部91の占める長さ(範囲)L1、後端小径部92の占める長さ(範囲)L2)との関係がM<L1+L2を満たすことが好ましい。
また、図16に示す封止部材680のように、大径部685を封止部材680の後端に連続するように設け、小径部690には後端小径部を設けず、先端小径部691のみを形成してもよい。この場合でも、大径部585の軸線P方向に占める長さ(範囲)Mよりも、先端小径部691の軸線P方向に占める長さ(範囲)L1が大きくなるようにすることで、嵌め込み過程における挿入容易性を得ることができる。
また、図17に示す封止部材780のように、大径部785が封止部材780の周方向に連続して繋がったものでなくともよい。もっとも大径部785は、嵌め込み工程においてシースチューブ21の内周面27に付着しうるマグネシア粉末22の掻き取りを確実に行えることが好ましい。さらに縮径工程において、シースチューブ21内から押し出されるマグネシア粉末22が、少なくとも内周面27と後端小径部792との間には到達しないように阻むことができることが好ましい。そのためには図18に示すように、封止部材780の大径部785を構成する各小片同士が軸線P方向に重なるようにそれぞれを配置させ、大径部785の輪郭線が封止部材780の周方向に連続して一周にわたって繋がるようにすればよい。
なお、本実施の形態では、縮径工程におけるスウェージング加工をシースチューブ21全体に対して行ったが、後端部26のみに対して行ってもよい。
本発明は、発熱コイルを収容するシースチューブ内に絶縁粉末を充填して作製したシーズヒータを使用した、内燃機関用のグロープラグや家電用のヒータに適用することができる。
グロープラグ100の縦断面図である。 シーズヒータ20の後端付近を拡大した断面図である。 グロープラグ100に組み付ける前の封止部材80の外観を示す斜視図である。 図3に示す封止部材80を挿通孔81の軸線P方向に沿って矢印J方向に見た図である。 封止部材80の各部の大きさとシースチューブ21の大きさとの関係について説明するため、グロープラグ100の製造過程における一状態を示した斜視図である。 グロープラグ100の製造過程における配置工程を模式的に示す図である。 グロープラグ100の製造過程における充填工程を模式的に示す図である。 グロープラグ100の製造過程における移動工程を模式的に示す図である。 グロープラグ100の製造過程における嵌め込み工程を模式的に示す図である。 グロープラグ100の製造過程における縮径工程を模式的に示す図である。 変形例としての封止部材180であり、グロープラグに組み付ける前の状態における外観を示す斜視図である。 変形例としての封止部材280であり、グロープラグに組み付ける前の状態における外観を示す斜視図である。 変形例としての封止部材380であり、グロープラグに組み付ける前の状態における外観を示す斜視図である。 変形例としての封止部材480であり、グロープラグに組み付ける前の状態における外観を示す斜視図である。 変形例としての封止部材580であり、グロープラグに組み付ける前の状態における外観を示す斜視図である。 変形例としての封止部材680であり、グロープラグに組み付ける前の状態における外観を示す斜視図である。 変形例としての封止部材780であり、グロープラグに組み付ける前の状態における外観を示す斜視図である。 図17に示す封止部材780を挿通孔81の軸線P方向に沿って矢印K方向に見た図である。
符号の説明
20 シーズヒータ
21 シースチューブ
22 マグネシア粉末
24 発熱コイル
25 先端部
26 後端部
30 中軸
31 係合部
80 封止部材
81 挿通孔
85 大径部
90 小径部
100 グロープラグ

Claims (6)

  1. 先端部が閉じ、後端部が開口した有底筒状をなし、軸線方向に延びるシースチューブと、
    前記シースチューブの内部に配置される発熱抵抗体と、
    前記シースチューブと前記発熱抵抗体との間の隙間に充填される絶縁粉末と、
    前記シースチューブの前記後端部の内周側に嵌め込まれた状態で、少なくとも前記シースチューブの前記後端部が自身に向けて縮径されることにより、前記シースチューブの前記内部に前記発熱抵抗体および前記絶縁粉末を封止する封止部材と
    を有し、
    前記発熱抵抗体への通電によって発熱するシーズヒータを備えたグロープラグにおいて、
    前記封止部材は、
    前記シースチューブに嵌め込む前の状態において、自身の外周に、前記軸線方向と直交する径方向の外側へ向けて膨出する膨出部と、当該膨出部よりも外径の小さな非膨出部とを有すると共に、当該非膨出部が、少なくとも前記シースチューブへの嵌め込みの際の自身の先端側に形成されており、
    前記封止部材を前記軸線方向に沿ってみたときに、前記膨出部が、前記封止部材の外周において一周にわたって配置されていることを特徴とするグロープラグ。
  2. 前記膨出部は、前記封止部材の外周において、周方向に連続しつつ繋がって環状をなしていることを特徴とする請求項1に記載のグロープラグ。
  3. 前記封止部材の形状が、前記軸線方向における前記封止部材の中心位置を境として互いに対応する部位を有する形状となるように、前記封止部材の外周に前記膨出部および前記非膨出部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のグロープラグ。
  4. 軸線を含む前記封止部材の断面において、前記膨出部が前記軸線方向に占める範囲の大きさよりも、前記非膨出部が前記軸線方向に占める範囲の大きさの方が大きいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のグロープラグ。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のグロープラグを製造する方法であって、
    前記後端部の内径がAである前記シースチューブ内に前記発熱抵抗体を配置した状態で、前記後端部の開口より前記絶縁粉末を充填する充填工程と、
    前記膨出部の外径Bと前記非膨出部の外径CとがあらかじめC<A<Bを満たすように形成された前記封止部材を、前記シースチューブの前記後端部の開口より前記シースチューブ内に挿入し、前記膨出部を前記シースチューブの前記後端部の内周面に摺擦させつつ前記シースチューブの前記後端部の内周側に嵌め込む嵌め込み工程と、
    少なくとも前記シースチューブの前記後端部の外周を径方向内向きに縮径し、前記後端部の内径Aが前記封止部材の前記非膨出部の外径Cより小さくなるようにする縮径工程と
    を有することを特徴とするグロープラグの製造方法。
  6. 前記封止部材には、前記軸線方向に延びる棒状の導電体からなり前記発熱抵抗体に通電するための中軸を挿通させるため、前記軸線方向に貫通し、前記中軸の外径よりも小さな内径の挿通孔が形成されており、
    前記充填工程前に、前記中軸の先端部を前記発熱抵抗体の一端側に電気的に接続させた状態で、前記発熱抵抗体と、前記中軸の前記先端部とを、前記シースチューブ内に配置する配置工程を有すると共に、
    前記充填工程後、前記嵌め込み工程前に、前記封止部材の前記挿通孔に前記中軸を、当該中軸の後端側から挿入し、当該中軸の前記先端部へ向けて前記封止部材を移動させる移動工程を有し、
    前記移動工程後、前記嵌め込み工程前において、前記シースチューブの前記後端部の縮径前の内径Aと、前記封止部材の前記膨出部の外径Bと、前記非膨出部の外径CとがC<A<Bを満たすことを特徴とする請求項5に記載のグロープラグの製造方法。
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