JP2001263613A - 液体燃料燃焼装置 - Google Patents

液体燃料燃焼装置

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JP2001263613A
JP2001263613A JP2001059694A JP2001059694A JP2001263613A JP 2001263613 A JP2001263613 A JP 2001263613A JP 2001059694 A JP2001059694 A JP 2001059694A JP 2001059694 A JP2001059694 A JP 2001059694A JP 2001263613 A JP2001263613 A JP 2001263613A
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vaporizer
heater
burner
wick
nozzle
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JP2001059694A
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Mutsuhiko Takahashi
睦彦 高橋
Hajime Saito
肇 斉藤
Isao Watanabe
勲 渡辺
Tatsushi Arai
達志 荒井
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Hitachi Appliances Inc
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Hitachi Home Tech Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タール詰まりが起こりにくく、良好な気化が
行なわれる液体燃料燃焼装置を提供する。 【解決手段】 気化室内28に設置されるウィック29
が、熱伝導率の良い薄板材のひだ折り体30を、中心部
に中空部31を残し、かつひだ部が放射状になるように
棒状に形成され、しかもその棒状体の外周部が気化室内
壁に十分良好に接触するようにし、気化器外部の熱源つ
まり気化器ヒーター48と受熱フィン45から供給され
る熱が、ウィック29の放射状のひだ部の直線部を通し
て最短経路で中心部に伝わるようにした。それにより、
気化室中心部においても灯油を活発に気化させることが
できるようになった。また、気化器ヒーターについて
は、Uターン部をノズル側に、平行部を気化器の両脇に
各配置したので、廉価なU字状の電熱ヒーターが格別の
形状変更を加えることもなく利用できるようになった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気化した液体燃料
をノズルから噴出させて燃焼させる気化ブンゼン式の燃
焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の燃焼装置を、図7および
図8を用いて説明する。その内の図7は、従来例のみな
らず本発明にも適用される液体燃料燃焼装置の一般構造
を説明するためのものであり、図8はこの図7中の気化
器の従来構造を説明するためのものである。
【0003】まず図7において、1は本体ケースで、2
はそのケース1の底部に配置された油受けタンク、3は
この油受けタンク2へ燃料を供給するためのカートリッ
ジタンクであり、油受けタンク2の上部に着脱自在に設
置されるものである。
【0004】4は油受けタンク2から燃料を汲み出すポ
ンプで、5はこのポンプ4から供給される燃料を加熱し
て気化させる気化器、6はこの気化器5とポンプ4を接
続する燃料パイプである。
【0005】7は気化器5で気化した燃料ガスを燃焼さ
せるバーナー部で、8はこのバーナー部7を覆う燃焼
筒、9はこの燃焼筒8の燃焼ガス排出口、10は送風フ
ァン、11は燃焼ガス排出口9から排出される高温の燃
焼ガスと送風ファン10から送風される空気とが混合し
て生じる温風を吐き出すための吐出口である。
【0006】つぎに図8において、12は黄銅材の鍛造
物を適宜切削加工して作られるとともに上部にバーナー
部7を取り付けた気化器で、13はポンプ4から送り込
まれてくる燃料を気化させる気化室、14はこの気化室
13内に設置された気化促進用のウィックで、熱伝導率
の良好な金属網状体、金属綿状体、多孔質金属体、多孔
質セラミックス等で作られたものである。
【0007】15は気化器12の上部に円環状に形成さ
れるとともにその円環の上面が平坦に形成されたバーナ
ー座であり、16はそのバーナー座15の上面に載置さ
れて取り付けられた円筒状でしかもその上下端が開放形
の混合管、17はこの混合管16を覆うようにしてバー
ナー座15に取り付けられた上端閉鎖形円筒カップ状の
バーナー筒である。これら混合管16とバーナー筒17
の下端裾部にはフランジが形成されており、それらフラ
ンジは図示のごとく上下に重ねられ、バーナー座15へ
ねじ等(詳細図示せず)により適宜取り付けられてい
る。
【0008】18は気化室13で発生した気化ガスを上
向きに噴射するノズルで、これについても詳細図示して
いないが、気化室13とこのノズル18とは連通路を介
して連通している。
【0009】19はバーナー座15の下面側および気化
器12の側面側に沿うように設けられたヒーター溝であ
り、20、21はそれぞれこのヒーター溝19の内外側
のかしめ代、22は上述ヒーター溝19に嵌め込まれる
とともにかしめ代20、21によってかしめられて取り
付けられたシーズヒーターの気化器ヒーターである。
【0010】23はバーナー筒17の下部裾部に穿設さ
れた炎孔で、24はそれら炎孔23に生成される炎から
燃焼熱を回収して気化器12側へ伝えるために気化器1
2に一体に立設された円弧状の受熱フィン、25は炎孔
23に生成される燃焼炎がリフト等を起こすことなく安
定するように設けられた保炎カバーである。
【0011】そして26はバーナー座15の内側のノズ
ル18より外側の領域に開設された一次空気流入口で、
ノズル18から燃料ガスが噴出する際に生じるエゼクタ
ー作用によって吸引される一次空気の通過する通路とな
るものである。
【0012】このように構成された従来の液体燃料燃焼
装置において、気化器ヒーター22によって気化器12
が灯油の気化温度に達したあと、気化した燃料ガスがノ
ズル18から噴出すると、噴出ガスのエゼクター作用に
より一次空気流入口26から一次空気が吸引されるとと
もに、燃料ガスと一次空気は混合管16内で混合された
あと混合管16とバーナー筒17に挟まれた通路空間を
進み、可燃混合気となって炎孔23からバーナー筒17
外へ吐き出される。そして、適宜点火されることにより
燃焼炎となる。
【0013】燃焼炎が形成されたあとは、受熱フィン2
4が燃焼炎にさらされるため、気化器ヒーター22の助
けを借りることなく気化器12の温度を灯油の気化温度
に保つことが可能となるので、気化器ヒーター22への
給電は遮断される。なお、燃焼炎の向きを矯正してリフ
トを防止するための保炎カバー25も燃焼炎にさらされ
るようになっていて、受け取った熱を気化器12へ伝え
るので、気化器12はより一層十分に加熱されることと
なり、燃焼開始後は全燃焼領域で気化器ヒーター22の
助けを必要とすることなく自力で灯油の気化を持続させ
ることができるようになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述従来の装
置にあっては、気化室13内の灯油を気化温度に加熱す
るための熱源部すなわち気化器ヒーター22と受熱フィ
ン24のいずれもが、気化器12の外側に設けられてい
るため、その熱源部から供給される熱がウィック14の
中心部まで十分に伝わりにくいという性質がみられた。
【0015】つまり、ウィックが金属網状体、金属綿状
体、多孔質金属体、多孔質セラミックス等で形成されて
いるとは言うものの、ウィック外周部からその中心部に
至る熱流経路が直線的とは限らず、複雑なため、ウィッ
ク中心部を効率良く加熱することができないのであっ
た。
【0016】そのために、ウィック中心部に気化されな
い灯油が液体のまま滞留し続けてしまう場合も起こりが
ちであった。そしてそれ故に、ウィック14の外周部で
気化した灯油がノズル18へ向かう途中、ウィック中心
部を通過する際に、再び冷却されてしまって液化し、タ
ール化してウィック14ないしノズル18を詰まらせて
しまうという問題があった。
【0017】本発明は、上述の問題を解決して、気化器
の外側に取り付けられた熱源の熱がウィックの中心部へ
能率良く伝わるようにし、それによって安定した燃焼運
転が長期にわたって行えるようにしたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明はそのために、気
化器と、この気化器内に形成された中空円筒状の気化室
と、熱伝導率の比較的良い薄板材で形成されたひだ折り
体が、中心部に中空部を残しかつ各ひだ部が放射状にな
るように棒状に形成され、しかもその外周部がこの気化
室の内壁に接触して設置された気化促進用ウィックと、
気化室で気化した燃料ガスを噴出するためにこの気化室
の長手方向の一端側の気化器に設けられたノズルと、こ
のノズルから噴出する燃料ガスを受け入れて燃焼させる
バーナー部と、そして平行部とUターン部とからなり、
Uターン部がノズル側に、平行部が気化器の両脇に各沿
って取り付けられた気化器ヒーターとで液体燃料燃焼装
置を構成した。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は上述のように構成したも
のであり、熱伝導率の比較的良好な薄板材で形成された
ひだ折り体を、中心部に中空部を残し、かつ各ひだ部が
放射状になるように棒状に形成してウィックとなし、し
かもそのウィックの外周部を気化室の内壁面に十分良好
に接触させて設置することにより、気化器外部の熱源つ
まり気化器ヒーターと受熱フィンから供給される熱が、
ウィックつまり放射状のひだ部の直線部を通して最短経
路で中心部へ良好に伝わるようにし、気化室中心部にお
いても灯油が活発に気化するようにした。
【0020】そして気化器ヒーターについては、Uター
ン部をノズル側に、平行部を気化器の両脇に各沿って取
り付け、安価なU字形のヒーターが格別の形状変更を加
えることなく利用できるようにした。
【0021】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1から図6を用い
て説明する。
【0022】これらの図において、27は気化器であ
り、28は気化室、29はこの気化室27内に取り付け
られた気化促進材のウィックである。
【0023】そのウィック29の形状を詳しく示したも
のが図5と図6である。
【0024】図5において、30は熱伝導率の比較的良
好な例えば銅金網等の薄板材をコルゲート加工つまりひ
だ折り加工したひだ折り体であり、それを図6のよう
に、中心部に中空部を残し、かつ各ひだ部が放射状にな
るよう、棒状に丸められて形成されている。図6におい
て、31はその中心部に形成された中空部である。
【0025】32は、気化器27の一端側のウィック2
9の挿入口側を塞ぐキャップで、熱伝導率の比較的悪い
ステンレス材で作られたものであり、図のように二段に
絞り加工されていて、小径の絞り部への伝導熱量ができ
るだけ抑制されるように工夫されている。
【0026】33は気化室28内に液体の灯油を供給す
るための灯油供給管で、上述したキャップ32の小径絞
り部に接続したものである。
【0027】34は気化室28で気化した灯油の気化ガ
スを上向きに噴出させるノズルである。
【0028】35は金属平板材のバーナーベースで、裏
面(下面)に上述の気化器27を取り付け、上面にこれ
から説明するバーナー部を取り付けたものである。
【0029】36がそのバーナー部であり、その構造は
従来例と同様混合管37とその外側を覆うバーナー筒3
8とで構成され、両者は下部の裾部が全周圧入により気
密が保たれる状態で取り付けられ、その圧入部からガス
漏れが生じないようにしてある。また、各裾部のフラン
ジが上下に重ね合わされてバーナーベース35に取り付
けられるようになっている。
【0030】39は気化器のノズル34を中心にして上
向き円形台状に突き出して形成されたバーナー取付部
で、前述したバーナー部36の下端部が同軸的に滑らか
に嵌まり込む寸法で形成されたものであり、バーナー部
36を取り付ける際の位置決めガイドとなるものであ
る。
【0031】40はこのバーナー取付部39の中心部に
開設されたノズル貫通孔で、気化器27のノズル34を
ここに臨ませて気化ガスのバーナー部36内への噴射を
受け入れるととともに、気化器27をバーナーベース3
5の裏面に取り付ける際のガイドの役目を果たすもので
ある。
【0032】41はバーナー取付部39の外周側の一段
低い基部の円環状部位において混合管37とバーナー筒
38のフランジの重なり部を着座させるバーナー座であ
る。
【0033】42はバーナー筒38の下部フランジ側に
おいて下縁が上述混合管37とバーナー筒38の圧入部
に臨むように開設された炎孔で、図示してはいないが、
炎孔42の外側には適宜耐熱性の金属網を適宜設置して
あり、燃焼炎の安定形成を図るとともにバーナー部36
内への異物の侵入を阻止している。
【0034】43はバーナー取付部39のノズル貫通孔
40より外側に開設された一次空気流入口で、図示のご
とくノズル34からみた同一半径上に等間隔で複数個設
けられたものであり、ノズル34から気化ガスが噴出し
てエゼクター作用が生じている間に一次空気を流入させ
る部分である。
【0035】44は、バーナー筒38と混合管37の間
において、円錐状に陥没した上端の天井部がバーナー筒
38の同様の天井部に同心に重ね合わせにされてスポッ
ト溶接されるとともに、下方に向かって徐々に広がりな
がら下端の裾部が炎孔42の位置より上部のバーナー筒
38の内壁に接触して嵌まり込んで取り付けられた整流
均分筒である。
【0036】45は、ノズル34側から見てバーナー座
41の外側位置の気化器27の上部に、バーナーベース
35を貫通して背びれ状に突き出して形成された受熱フ
ィンで、炎孔42に生成される燃焼炎にさらされること
によって燃焼熱の一部を気化器27側に回収するための
ものであり、46はこの受熱フィン45の貫通するバー
ナーベース35の貫通孔である。
【0037】47はバーナー座41の外側の受熱フィン
45よりさらに外側の全周にわたって設けられて燃焼炎
の安定形成を促すための保炎カバーで、バーナーベース
35上への設置に当たっては上述の受熱フィン45を貫
通させるとともに、下端部がバーナー部36の裾部のフ
ランジに挟まれて取り付けられたものである。なおここ
では、受熱フィン45の貫通する貫通孔を詳しく説明し
ていないが、バーナーベース35に開設されているもの
と同寸のものである。
【0038】48は気化器27を加熱するシーズヒータ
ー形の気化器ヒーターで、図示のごとくUターン形に折
り曲げられてその平行部分が気化器27の両脇に沿って
取り付けられたものであり、ノズル34側のUターン部
分については、気化器27の加熱にそれ程寄与しないこ
とが明らかであることから、その部分の発熱量が控えめ
となるように作られたものである。
【0039】49、50は気化器27の両脇において気
化器ヒーター48の平行部分を嵌め込むための上閉じ形
のヒーター溝であり、51、52はそれらヒーター溝4
9、50の下部開口縁部のかしめ代である。気化器ヒー
ター48はヒーター溝49、50に嵌め込まれたあとこ
れらかしめ代51、52のかしめ加工を経て気化器27
に強固に固定されるものである。
【0040】53、53、・・・はバーナーベース35
の下面(裏面)に気化器27を、上面(表面)にバーナ
ー部36と保炎カバー47を取り付けるための取付ねじ
である。この実施例にあっては、これら取付ねじ53、
53、・・・が締め付けられたときに、気化器27とバ
ーナー部36とはバーナーベース35に強固に取り付け
られるようになっているが、保炎カバー47については
バーナー部36の下端フランジとの間に遊びを残して取
り付けられていて、保炎カバー47のある程度の熱変形
が許されるようにしてある。
【0041】図4は気化器27と気化器ヒーター48を
断面にして示したもので、54は気化器ヒーター48の
平行部、55はUターン部であり、57は気化器ヒータ
ー48内に埋設された抵抗発熱線で、図示されているよ
うに、平行部54の発熱密度が比較的大となるように密
に設置され、逆にUターン部55のそれが比較的小とな
るように疎に設置されている。それにより、消費される
電力が気化器の加熱に可能な限り有効に利用されるよう
にしてある。
【0042】本発明の実施例は、このように構成された
ものであり、次にその作用を説明する。
【0043】運転開始操作がなされると、制御回路(図
示せず)が気化器ヒーター48への通電を開始する。
【0044】すると、気化器ヒーター48の平行部5
4、54の発熱量がUターン部55のそれより多いた
め、消費される電力が効率良く気化器27の両脇を加熱
し、気化器27を灯油の気化温度に素早く上昇させてゆ
く。
【0045】本発明にあっては、気化室28内に設置さ
れているウィック29が、熱伝導率の優れた銅金網等の
薄板材よりなるひだ折り体30を中心部に中空部31を
残し、かつ各ひだ部が放射状になるように棒状に形成さ
れ、しかもその棒状体の外周部が気化室の内壁に接触す
るように一種の圧入状態で設置されているので、気化器
ヒーター48から供給される熱がウィック29のひだ部
を通してウィック29の中心部へ直線的に伝わり、ウィ
ック外周部のみならず中心部の灯油をも極めて効率良く
加熱する。それ故に、中心部においても気化が旺盛に行
われることとなり、ウィック外周部で気化したものがノ
ズル34へ向かう間にウィック中心部を通過しても、冷
却されることがなく、正常な燃焼を行なわせるのに十分
なガス温度でノズル34から噴射させることが可能とな
った。
【0046】また、気化器ヒーター48の平行部54の
負荷つまり加熱の対象が、気化器27のうちの灯油の気
化部のみであって、図8の従来例の場合のようにバーナ
ー座を含んでいないので、ヒーター48の発生熱が気化
部の温度を灯油の気化温度に到達させるのに極めて有効
に消費されることとなり、気化部の温度が灯油の気化温
度に素早く到達する。
【0047】そして気化器27の温度が所定値になる
と、制御回路はポンプ4およびノズル34開閉用のソレ
ノイド(図示せず)を作動させ、ノズル34から気化ガ
スをバーナー部36の混合管37内に向けて噴射させ
る。また、同時に点火装置(図示せず)を作動させる。
【0048】ノズル34から気化ガスが混合管37に向
けて噴出されると、エゼクター作用が生じて一次空気吸
引口43を通して一次空気の吸引が始まり、混合管37
内でその一次空気との混合が開始される。また混合管3
7を通過した後も混合管37壁と整流均分筒44によっ
て次第に面積が増加するように形成された流路空間を流
下しながらなお一層の混合が促進され、炎孔42に向か
う。そして、均一な混合ガスとなって炎孔42からバー
ナー筒38外へ吐き出される。この吐き出された混合ガ
スが上述の点火装置によって点火されることにより、燃
焼運転が開始されることになる。
【0049】なお、バーナー筒38と混合管37との間
には、円錐状に陥没した上端の天井部がバーナー筒38
の同様の天井部に同心に重ね合わせにされるとともに、
下方に向かって徐々に広がりながら下端の裾部がこの炎
孔位置より上部のバーナー筒38内壁に嵌まり込んだ整
流均分筒が設けられていて、混合管37から噴出したあ
と流れの向きが大きく変えられた混合気が、流路の途中
でよどむことなくスムーズに炎孔42に向かうので、炎
孔42には大きさや形状にかたよりのない安定した炎が
形成されるとともに、消火時には速やかに燃焼が完結し
て、臭気の発生が極力少なくなる。ついでながら、バー
ナー筒38への整流均分筒44の取り付けは、両者の上
端天井部の円錐状の陥没部を単に重ね合わせるだけでよ
く、極めて簡単に行なえる。
【0050】また、混合管37とバーナー筒38とは、
下端部が圧入によって密着結合しているので、炎孔42
から噴出すべき混合気が炎孔42以外の隙間から漏洩す
ることはない。
【0051】また、バーナー筒38と混合管37とが圧
入によって接続されている上に、その圧入接続部の下端
がバーナー取付部39に嵌め込まれるように取り付けら
れ、しかも裾部のフランジ部が重ね合わされてバーナー
取付部39の周囲のバーナー座41にねじ止めされてい
るので、混合管37とバーナー筒38との高精度の同軸
性が容易に実現され、なおかつ長期間にわたって狂いを
生じることなく維持されるため、いずれの炎孔42へも
常に均一量の混合気が配給されることになり、安定した
優秀な燃焼が行なわれる。
【0052】そして時間が経過して、受熱フィン45か
ら得られる熱量だけで気化器27の加熱が可能になる
と、制御回路は気化器ヒーター48への通電を遮断し、
ヒーター駆動電力が消費されることなく燃焼運転が継続
される。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、気化室内
に設置されるウィックが、熱伝導率の良い薄板材のひだ
折り体を、中心部に中空部を残し、かつひだ部が放射状
になるように棒状に形成され、しかもその棒状体の外周
部が気化室内壁に十分良好に接触するようになっている
ので、気化器外部の熱源つまり気化器ヒーターと受熱フ
ィンから供給される熱が、ウィックの放射状のひだ部の
直線部を通して最短経路で中心部に伝わるので、気化室
中心部においても灯油を活発に気化させることができる
ようになった。
【0054】そして、気化器ヒーターについては、Uタ
ーン部をノズル側に、平行部を気化器の両脇に各配置し
たので、廉価なU字状の電熱ヒーターが格別の形状変更
を加えることもなく利用できるようになった。
【0055】それと同時に、気化器を灯油の気化温度に
到達させるのに要する時間を大幅に短縮させることがで
きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の正面断面図である。
【図2】本発明の一実施例の側面断面図である。
【図3】本発明の一実施例の一部断面上面図である。
【図4】本発明の一実施例の下面断面図である。
【図5】ウィックの素材であるひだ折り体を説明する斜
視図である。
【図6】ウィックの一実施例の斜視図である。
【図7】本発明のみならず従来例を説明するための液体
燃料燃焼式暖房装置の断面図である。
【図8】従来例の断面図である。
【符号の説明】
27:気化器、28:気化室、29:ウィック、32:
キャップ、33:液体燃料供給管、34:ノズル、3
6:バーナー部、45:受熱フィン、48:気化器ヒー
ター、49:ヒーター溝、54:平行部、55:Uター
ン部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 達志 千葉県柏市新十余二3番地1 株式会社日 立ホームテック内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気化器(27)と、この気化器(27)
    内に形成された中空円筒状の気化室(28)と、熱伝導
    率の比較的良い薄板材で形成されたひだ折り体が、中心
    部に中空部を残し、かつ各ひだ部が放射状になるように
    棒状に形成され、しかもその外周部がこの気化室(2
    8)の内壁に接触して設置された気化促進用ウィック
    (29)と、前記気化室(28)で気化した燃料ガスを
    噴出するためにこの気化室(28)の長手方向の一端側
    の前記気化器(27)に設けられたノズル(34)と、
    このノズルから噴出する燃料ガスを受け入れて燃焼させ
    るバーナー部(36)と、そして平行部(54、54)
    とUターン部(55)とからなり、Uターン部(55)
    が前記ノズル(34)側に、平行部(54、54)が前
    記気化器(27)の両脇に各沿って取り付けられた気化
    器ヒーター(48)とで構成されていることを特徴とす
    る液体燃料燃焼装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003083366A1 (en) * 2002-04-01 2003-10-09 Hyun-Bae Jung Fog type burner

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