JP2001263348A - 直線又は曲線案内装置 - Google Patents

直線又は曲線案内装置

Info

Publication number
JP2001263348A
JP2001263348A JP2000074421A JP2000074421A JP2001263348A JP 2001263348 A JP2001263348 A JP 2001263348A JP 2000074421 A JP2000074421 A JP 2000074421A JP 2000074421 A JP2000074421 A JP 2000074421A JP 2001263348 A JP2001263348 A JP 2001263348A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
track rail
linear
guide device
curved
slide member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000074421A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihito Watanabe
義仁 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THK Co Ltd
Original Assignee
THK Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THK Co Ltd filed Critical THK Co Ltd
Priority to JP2000074421A priority Critical patent/JP2001263348A/ja
Publication of JP2001263348A publication Critical patent/JP2001263348A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】引き抜き加工やボール転走面に対する焼き入れ
処理を容易に行うことができ、従来よりも軌道レールを
簡便に製造することができる他、所定の曲率で円弧状に
形成された曲線軌道レールを簡便に製造することがで
き、軌道レールの製造コストの低下をも達成することが
可能な直線又は曲線案内装置を提供する。 【解決手段】長手方向に沿って複数条の転動体3の転走
面が形成された軌道レール1と、この軌道レール1が遊
嵌する凹所23を備えて断面略サドル状に形成されると
共に、多数の転動体3を介して軌道レール1に組み付け
られ、かかる軌道レール1に沿って移動自在なスライド
部材2とから構成され、上記軌道レール1の長手方向に
垂直な縦断面が高さよりも横幅の広い偏平な略矩形状に
形成されると共に、該軌道レール1の横断面の高さがス
ライド部材2の凹所23の深さよりも小さく形成され、
固定部5上に突設された取付台6の被取付面に該軌道レ
ール1を固定して使用するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、工作機械
の直線案内部に使用されてテーブル等の可動体をベッド
等の固定部に対して案内する直線案内装置、または建物
等の基礎に組み込まれて免震装置の一部として利用され
る曲線案内装置に係り、詳細には、これら直線又は曲線
案内装置の製造を容易且つ安価に行うための改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の直線案内装置としては、
図8に示すように、転動体としてのボール100を介し
て軌道レール101とスライド部材102とが相対的に
移動自在に係合したものが知られている。具体的には、
長手方向に沿って複数条のボール転走溝103が形成さ
れると共に長手方向に垂直な横断面が略矩形状に形成さ
れた軌道レール101と、この軌道レール101の上部
が遊嵌する凹所を備えて断面略サドル状に形成されると
共に、多数のボール100を介して上記軌道レール10
1に組み付けられ、かかる軌道レール101の長手方向
に沿って移動自在なスライド部材102とから構成され
ており、上記軌道レール101をベッド等の固定部に配
設する一方、スライド部材102にはテーブル等の可動
体を取り付けることにより、かかる可動体を固定部上で
軌道レール101に沿って自在に案内し得るようになっ
ている。
【0003】図9はこの従来の直線案内装置を軌道レー
ル101の長手方向と垂直な縦断面で切断した断面を示
すものである。この図に示されるように、断面略サドル
状に形成されたスライダ102の凹所104内に遊嵌し
ているのは軌道レール101の上部(以下、「案内部」
という)105のみであり、前述したボール100の転
走溝103はこの軌道レール101の案内部105にの
み形成されている。すなわち、スライド部材102は軌
道レール101の案内部105のみを抱え込むようにし
て該軌道レール101に組み付けられている。従って、
軌道レール101の案内部105はスライド部材102
を案内するという軌道レール101本来の機能を発揮す
る一方、かかる軌道レール101の下部(以下、「基底
部」という)106は専ら該軌道レール101を固定部
107に取り付ける際の脚部として機能していることに
なる。
【0004】ところで、軌道レール101はその長手方
向に関して同一の断面形状で連続するものであるから、
その製造に際しては、鋼材に対して引き抜き加工で一定
の断面形状を与え、この後にボール転走面103の研削
加工や固定ボルト108の取付孔の加工等を行ってい
る。このとき、軌道レール101の断面形状が大きい
と、その分だけ引き抜き加工が困難となり、加えて鋼材
の材料費も嵩むことになる。
【0005】また、ボール100の転走に対する耐摩耗
性を高めるために、かかる軌道レール101のボール転
走面103に対しては焼き入れ処理がなされるのが通常
であるが、ボール転走面103に対してのみ焼き入れ処
理を行った場合には、該ボール転走面103が軌道レー
ル101の案内部105にのみ設けられている結果とし
て、軌道レール101に熱処理歪みが発生してしまい、
軌道レール101の真直性を保つことが困難になってし
まう。このため、軌道レール101の全体にバランス良
く熱処理を行って該熱処理歪みの発生を抑えるべく、ボ
ール転走面103とは全く関係のない軌道レール101
の基底部106に対しても焼き入れ処理が行われてお
り、その分だけ軌道レール101の製造に手間がかか
り、製造コストも嵩むものとなっていた。例えば、図9
に示す軌道レール101では、ボール転走面103が形
成された軌道レール101の案内部105の両側面のみ
ではなく、軌道レール101の基底部106の両側面に
対しても不要な焼き入れ処理を行わなければならなかっ
た。
【0006】一方、近年では、地震時の建物の揺れを軽
減する免震装置として、曲線案内装置を利用したものが
提案されている(特開平10−122238号公報
等)。この曲線案内装置は前述の直線案内装置の軌道レ
ール(以下、「直線軌道レール」という)を鉛直方向に
沿って所定の曲率で円弧状に曲げたものであって、スラ
イド部材がこの円弧状の軌道レール(以下、「曲線軌道
レール」という)に沿って曲線運動をなすように構成さ
れている。このような曲線軌道レールは、通常、直線軌
道レールに対して曲げ加工を施すことで得られるが、曲
線案内装置の定格荷重が大きくなると、それに伴って軌
道レールの厚みも大きくなるので、かかる曲げ加工が困
難になり、曲げ加工に伴って軌道レールに割れ等の不具
合が発生してしまう可能性も増大する。
【0007】また、本願出願人はこのような曲線軌道レ
ールを簡便に得られる方法として、所定の曲率で円弧状
に形成された固定部の取付面に対して直線軌道レールを
強制的に押しつけ、かかる取付面の形状に倣って直線軌
道レールを弾性変形させることで該直線軌道レールを所
定曲率の円弧状に固定することを提案している(特願平
10−336821号)。しかし、このような方法にお
いても、直線軌道レールの厚みが大きくなると、その分
だけ直線軌道レールの弾性変形が困難となり、この直線
軌道レールを取付面の形状に倣って固定することが不可
能となってしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、引き抜き加工やボール転走面に対する焼き入れ処理
を容易に行うことができ、従来よりも軌道レールを簡便
に製造することができると共に、かかる軌道レールの製
造コストの低下も達成することが可能な直線案内装置を
提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的とするところは、
所定の曲率で円弧状に形成された曲線軌道レールを簡便
に製造することができると共に、かかる曲線軌道レール
の製造コストの低下をも達成することが可能な曲線案内
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の直線又は曲線案内装置は、固定ボルトによ
って固定部に配設されると共に長手方向に沿って複数条
の転動体の転走面が形成された軌道レールと、この軌道
レールが遊嵌する凹所を備えて断面略サドル状に形成さ
れると共に、多数の転動体を介して上記軌道レールに組
み付けられ、かかる軌道レールの長手方向に沿って可動
体を案内自在なスライド部材とから構成され、上記軌道
レールの長手方向に垂直な縦断面が高さよりも横幅の広
い偏平な略矩形状に形成されると共に、該軌道レールの
横断面の高さがスライド部材の凹所の深さよりも小さく
形成され、固定部上に突設された取付台の被取付面に該
軌道レールを固定して使用することを特徴とするもので
ある。
【0011】このような技術的手段によれば、軌道レー
ルの長手方向に垂直な縦断面の大きさはスライド部材に
具備された凹所に収まる程度の大きさとなり、かかる断
面積を著しく小さくすることができるので、軌道レール
を加工する際の引き抜き加工を容易に行うことが可能と
なる。また、この軌道レールは従来の軌道レールから固
定部への取り付けのための基部を削除し、転動体の転走
面が形成された案内部のみを残したものと略同一の形状
を有するので、従来の軌道レールの如く基部に対して不
要な熱処理を行うことを必要とせず、その分だけ転動体
の転走面の焼き入れ処理を容易に行うことが可能とな
る。つまり、本発明の直線又は曲線案内装置によれば、
軌道レールの製作の際の手間を著しく軽減し、製造コス
トの低下をも達成することが可能である。
【0012】また、軌道レールはその長手方向に垂直な
縦断面が偏平な略矩形状に形成されるので、かかる軌道
レールを鉛直方向に沿って容易に曲げることが可能とな
り、所定の曲率で円弧状に曲げられた軌道レール、すな
わち曲線案内装置の曲線軌道レールを容易に且つ廉価で
製作することができるものである。そして、このような
特性は、曲線案内装置の定格荷重との関係から軌道レー
ルが大型化した場合、すなわち曲線軌道レールの厚みが
増した場合に大変有効である。
【0013】更に、この軌道レールは鉛直方向に沿って
容易に曲げられるので、固定部に突設された取付台の取
付面を所定の曲率で円弧状に形成しておけば、直線軌道
レールを上記取付面に対して強制的に押しつけるのみ
で、取付面の形状に倣った曲率の曲線軌道レールを容易
に製作することができる。つまり、曲げ加工によって軌
道レールの固定前に該軌道レールを円弧状に形成してお
く必要はなく、直線軌道レールのみを在庫としてストッ
クしておけば、この直線軌道レールの固定作業の際に、
かかる直線軌道レールから曲線軌道レール、すなわち曲
線案内装置の軌道レールを容易に製作することができ、
直線案内装置の軌道レールを転用することで曲線案内装
置の軌道レールを製作することができることから、かか
る軌道レールの製作を簡便に且つ安価に行うことができ
るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の直線又は曲線案内装置を詳細に説明する。図1及び図
2は本発明が適用された直線案内装置の一例を示す切り
欠き斜視図及び正面断面図である。この直線案内装置
は、長手方向に沿ってボールの転走溝12が形成された
直線状の軌道レール1と、転動体としての多数のボール
3を介してこの軌道レール1に係合すると共に内部に該
ボール3の無限循環路を備えたスライド部材2と、この
スライド部材2の移動方向の前後両端面に装着されると
共に軌道レール1の上面及び両側面に密着するシール部
材4とから構成されており、かかるボール3の循環に伴
って上記スライド部材2が軌道レール1上を往復運動す
るように構成されている。
【0015】これらの図に示されるように、上記スライ
ド部材2は、テーブル等の可動体(図示せず)の取付け
面20を備えたブロック本体21と、このブロック本体
21の前後両端面に固定された一対のエンドプレート2
2,22とから構成されており、軌道レール1が遊嵌す
る凹所23を下面側に備えて断面略サドル状に形成され
ている。図2に示すように、上記ブロック本体21は、
上記取り付け面20が形成された基部21a及びこの基
部21aの両端から垂下する一対のスカート部21b,
21bを備えて断面略サドル状に形成されており、各ス
カート部21bの内側面にはボール3が転走する4条の
負荷転走溝24が上記凹所の4隅に対応して形成されて
いる。
【0016】また、プロック本体21の基部21a及び
各スカート部21bには各負荷転走溝24に対応するボ
ール戻し孔25が夫々穿設されており、これらボール戻
し孔25は上記エンドプレート22に形成された略U字
型の方向転換路(図示せず)によって負荷転走溝24と
連通連結されている。すなわち、この方向転換路はブロ
ック本体21の負荷転走溝24を転走し終えたボール3
を掬い上げて上記ボール戻し孔25へ送り込む一方、こ
のボール戻し孔25から負荷転走溝24へボール3を送
り出すように構成されている。従って、これらエンドプ
レート22を取付ボルト26を用いてブロック本体21
に固定することにより、上記スライド部材2にボール3
の無限循環路が形成されるようになっている。
【0017】更に、上記エンドプレート22には上記無
限循環路に対して潤滑油を注油するための給油口が設け
られておれり、かかる給油口には上記エンドシール4を
介して供給ニップル27が装着されるようになってい
る。
【0018】一方、上記軌道レール1は断面略矩形状に
形成されており、固定ボルト10を挿通させるための取
り付け孔11が長手方向に適宜間隔をおいて貫通形成さ
れている。図2及び図3に示すように、軌道レール1は
その長手方向に垂直な縦断面が高さhよりも横幅wの広
い偏平な略矩形状に形成されており、しかも高さhはス
ライド部材2の凹所23の深さよりも小さく形成されて
いる。このため、図2に示すようにスライド部材2を軌
道レール1に組み付けた状態では、軌道レール1の縦断
面がスライド部材2の凹所23に完全に収まり、軌道レ
ール1が該凹所23より下方にはみ出ないようになって
いる。また、縦断面が略矩形状に形成された軌道レール
1の4角には夫々ボール転走溝12が形成されており、
これらのボール転走溝12はブロツク本体21に形成さ
れた負荷転走溝24と相対向している。ボール3はこれ
ら負荷転走溝24とボール転走溝12との間で荷重を負
荷しながら転走し、これによってスライド部材2が軌道
レール1上を移動することになる。
【0019】このような形状を有する軌道レール1は、
先ずは引き抜き加工によって長尺な鋼材を図3に示す断
面形状に加工した後、取り付け孔11の穿設加工、ボー
ル転走溝12の形成部位に対する高周波焼き入れ処理、
ボール転走溝12の研削加工を行って製造される。前記
引き抜き加工に当たっては図3に二点鎖線で示す断面形
状の鋼材を使用することができ、製造される軌道レール
1の断面形状は鋼材の4角をバランス良く塑性変形させ
た程度のものであることから、極めて容易に引き抜き加
工を行うことが可能となる。また、高周波焼き入れ処理
に当たっても、ボール転走溝が形成されている両側面の
部位(図3中の一点鎖線の円内)に対して左右対称に、
バランス良く焼き入れ処理が行われることから、軌道レ
ール1に熱処理歪みが発生するのを抑えることができ、
軌道レール1の真直度を確保することが容易となる。
【0020】そして、このように形成された軌道レール
は、図2に示すように、ベッド等の固定部5上に突設さ
れた取付台6に対して固定ボルト10により固定され
る。前述の如く、軌道レール1はスライド部材2の凹所
23内に収まっており、かかる凹所23から下方に突出
していないので、上記取付台6はスライド部材2の凹所
23内に入り込んで軌道レール1と接している。また、
スライド部材2のスカート部21bが固定部5と干渉す
るのを防止するため、かかる取付台6の高さはスライド
部材2と固定部5との間に適度な隙間を設け得る程度に
設定される。
【0021】上記固定ボルト10の締結に際して取付台
6に対する軌道レール1の固定位置を微妙に調整するこ
とができるよう、軌道レール1の底面及びこの底面が接
する取付台6の被取付面60は夫々平面に形成されてい
る。その結果、固定ボルト10と軌道レール1の取り付
け孔11の遊び分だけ、軌道レール1を取付台6の被取
付面60上で変位させることができ、例えば軌道レール
を2軸平行で使用する場合等に、その平行を調整し易く
なっている。
【0022】また、このように縦断面の高さhよりも横
幅wが広く形成された偏平な軌道レール1は従来の軌道
レール1に比べて鉛直方向(高さ方向)に容易曲げるこ
とが可能なので、ボール転走溝12の研削加工が終了し
た直線軌道レール1に対して曲げ加工を施すことによ
り、所定の曲率で円弧状に湾曲した曲線案内装置の軌道
レール、すなわち曲線軌道レールを容易に製作すること
もできる。尚、この曲線軌道レールに沿って移動するス
ライド部材2は、曲線軌道レールの曲率が小さい場合に
は前述した直線案内装置のスライド部材2に何ら追加工
を施すことなく、そのまま曲線案内装置のスライド部材
として使用することが可能であるが、曲線軌道レールの
曲率が大きい場合には、かかる曲率に応じてスライド部
材2の負荷転走溝24にも曲率を与えた方が、曲線軌道
レール上におけるスライド部材2の運動は円滑なものと
なる。
【0023】曲げ加工が施された曲線軌道レールを固定
部に配設するに当たっては、上記取付台6の被取付面6
0を曲線軌道レールの曲率と同じ円弧状に形成しておく
必要がある。図4は取付台6に固定された曲線軌道レー
ル7を長手方向と垂直な方向から観察した様子を示す側
面図である。この図に示されるように、取付台6の被取
付面60は円弧状に形成され、その上に同一の曲率で曲
げ加工が施された曲線軌道レール7が固定されることに
なる。
【0024】更に、図3に示すような偏平な縦断面を有
する直線軌道レール1は上方から作用する外力によって
容易に弾性変形を生じ易いことから、被取付面60が曲
面状に形成された取付台6に対して強制的に押しつける
ことにより、これを曲線軌道レール7として取付台6に
固定することも可能となる。すなわち、図5に示すよう
に、所定の曲率で円弧状に形成された取付台6の被取付
面60に対して直線軌道レール1を上方から押しつけ、
その状態のまま固定ボルト10を取付台6に締結して軌
道レール1を固定するのである。このようにして直線軌
道レール1を取付台6に固定すると、かかる軌道レール
1は固定ボルト10の締結力によって被取付面60に押
しつけられるので、直線軌道レール1が被取付面60の
形状に倣って円弧状に弾性変形し、直線軌道レール1を
図4に示すような曲線軌道レール7として取付台6に固
定することができる。そして、本実施例の直線軌道レー
ル1は鉛直方向に曲がり易い断面形状を具備しているこ
とから、例えばスライド部材2の定格荷重との関係から
軌道レール1の厚みが増した場合であっても、従来の軌
道レールに比べて容易に弾性変形をさせることができ、
軌道レール1に割れ等を発生させることなく、図5に示
すような固定方法を極めて簡単に実行することができる
ものである。
【0025】図6は本発明の直線案内装置の軌道レール
の他の実施例を示すものである。図3に示した実施例の
軌道レール1は垂直に貫通する固定ボルト10によって
取付台6に固定されていたが、この軌道レール8には取
付台6と接する底面にタップ孔80が形成されており、
取付台6を下方から貫通する固定ボルトをこのタップ孔
80に螺合させることで、かかる軌道レール8を取付台
6に固定し得るようになっている。
【0026】また、図7は本発明の直線案内装置の他の
例を示すものである。図2に示した直線案内装置では軌
道レール1の4角にボール転走溝12が形成されていた
が、この直線案内装置の軌道レール9では両側面の中央
に夫々1条ずつ、固定ボルト10の取付孔を挟んで上面
に2条の計4条のボール転走溝12が形成されている。
この軌道レール9においても長手方向に垂直な縦断面は
幅広い偏平な矩形状となるので、図3に示した軌道レー
ル1と同様、引き抜き加工や焼き入れ処理を極めて容易
に行うことができ、また、曲線案内レールを製作する場
合の曲げ加工も容易に行うことができるものである。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の直線
又は曲線案内装置によれば、軌道レールの長手方向に垂
直な縦断面は偏平な略矩形状となり、その大きさもスラ
イド部材に具備された凹所に収まる程度の大きさとなっ
て断面積を著しく小さくすることができるので、引き抜
き加工が容易に行い得る他、不要な熱処理を省略するこ
とが可能となり、従来よりも軌道レールを簡便に製造す
ることができると共に、かかる軌道レールの製造コスト
の低下も達成することが可能となる。
【0028】また、本発明によれば、軌道レールの長手
方向に垂直な縦断面が偏平な略矩形状に形成されている
ので、かかる軌道レールを鉛直方向に沿って所定の曲率
で容易に曲げることが可能となり、曲線案内装置の軌道
レールも簡便且つ安価に製作することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の直線案内装置の実施例を示す一部切
り欠き斜視図である。
【図2】 実施例に係る直線案内装置を固定部に固定し
た状態を示す正面断面図である。
【図3】 実施例に係る直線案内装置の軌道レールを示
す正面断面図である。
【図4】 実施例に係る直線軌道レールに曲げ加工を施
して形成した曲線軌道レールを固定部取付台に固定した
状態を示す側面図である。
【図5】 実施例に係る直線軌道レールを取付台に押し
つけながら固定して曲線軌道レールとする手順を示す側
面図である。
【図6】 直線軌道レールの他の実施例を示す正面断面
図である。
【図7】 本発明の直線案内装置の他の実施例を示す正
面断面図である。
【図8】 従来の直線案内装置を示す一部切り欠き斜視
図である。
【図9】 従来の直線案内装置を固定部に固定した状態
を示す正面断面図である。
【符号の説明】
1…直線軌道レール、2…スライド部材、3…ボール
(転動体)、5…固定部、6…取付台、23…凹所、6
0…被取付面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ボルトによって固定部に配設される
    と共に長手方向に沿って複数条の転動体の転走面が形成
    された軌道レールと、この軌道レールが遊嵌する凹所を
    備えて断面略サドル状に形成されると共に、多数の転動
    体を介して上記軌道レールに組み付けられ、かかる軌道
    レールの長手方向に沿って可動体を案内自在なスライド
    部材とから構成される直線又は曲線案内装置において、 上記軌道レールは長手方向に垂直な縦断面が高さよりも
    横幅の広い偏平な略矩形状に形成されると共に、該軌道
    レールの横断面の高さがスライド部材の凹所の深さより
    も小さく形成され、 固定部上に突設された取付台の被取付面に該軌道レール
    を固定して使用することを特徴とする直線又は曲線案内
    装置。
  2. 【請求項2】 上記軌道レールの4角に転動体の転走面
    が形成されていることを特徴とする請求項1記載の直線
    又は曲線案内装置。
  3. 【請求項3】 上記軌道レールの左右両側面に対して対
    称的に熱処理が行われていることを特徴とする請求項1
    又は2記載の直線又は曲線案内装置。
  4. 【請求項4】 上記被取付面が所定の曲率で曲面状に形
    成され、直線状に形成された軌道レールをこの取付面に
    固定することにより、かかる軌道レールを所定曲率の曲
    線軌道レールとしたことを特徴とする請求項1記載の曲
    線案内装置。
JP2000074421A 2000-03-16 2000-03-16 直線又は曲線案内装置 Withdrawn JP2001263348A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000074421A JP2001263348A (ja) 2000-03-16 2000-03-16 直線又は曲線案内装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000074421A JP2001263348A (ja) 2000-03-16 2000-03-16 直線又は曲線案内装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001263348A true JP2001263348A (ja) 2001-09-26

Family

ID=18592475

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000074421A Withdrawn JP2001263348A (ja) 2000-03-16 2000-03-16 直線又は曲線案内装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001263348A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1517055A1 (en) * 2003-09-18 2005-03-23 Yugen Kaisha Hama International Linear motion drive system and rail holder

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1517055A1 (en) * 2003-09-18 2005-03-23 Yugen Kaisha Hama International Linear motion drive system and rail holder
US7207432B2 (en) 2003-09-18 2007-04-24 Yugen Kaisha Hama International Linear motion drive system and rail holder

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1808608B1 (en) Method of manufacturing linear guide device and track rail for the linear guide device
JPS6148009B2 (ja)
JPWO2007004488A1 (ja) 転がり案内装置及びその製造方法
JPH0456167B2 (ja)
JPH076540B2 (ja) 直線案内装置
JPS6211208B2 (ja)
US5250126A (en) Method for manufacturing a rail for use in a linear motion rolling contact guide unit
JPS61180018A (ja) 直線摺動ベアリング
US6957488B2 (en) Material for rail of linear guide, rail for linear guide, process of manufacturing rail of linear guide, and linear guide
JPH0232488B2 (ja)
JP2002137162A (ja) クランクシャフトのベアリングジャーナル又はクランクピンの隅肉のディープローリング用工具
JP2001263348A (ja) 直線又は曲線案内装置
US5172982A (en) Linear motion rolling guide unit
US5137371A (en) Linear guide table system
KR870000389B1 (ko) 직선 슬라이드 베어링과 직선 슬라이드 테이블 유닛
JPS6224652B2 (ja)
JPH0724181Y2 (ja) 直線摺動用ベアリングの軌道台固定構造
JPH065087B2 (ja) 直線摺動用ベアリングの隙間調整方法
JPS6156055B2 (ja)
JPH065086B2 (ja) 直線摺動用ベアリングの隙間調整方法
JPH082499Y2 (ja) 直線運動用ベアリングの軌道台の取付構造
JPH0417866Y2 (ja)
JP2542192Y2 (ja) 直動転がり案内ユニット
JPH0155937B2 (ja)
JPH0123638Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040527

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070605