JP2001263227A - 斜板式圧縮機の斜板における皮膜形成方法及びその斜板 - Google Patents
斜板式圧縮機の斜板における皮膜形成方法及びその斜板Info
- Publication number
- JP2001263227A JP2001263227A JP2000077419A JP2000077419A JP2001263227A JP 2001263227 A JP2001263227 A JP 2001263227A JP 2000077419 A JP2000077419 A JP 2000077419A JP 2000077419 A JP2000077419 A JP 2000077419A JP 2001263227 A JP2001263227 A JP 2001263227A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- swash plate
- forming
- sliding contact
- film forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B27/00—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
- F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
- F04B27/10—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
- F04B27/1036—Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
- F04B27/1054—Actuating elements
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2225/00—Synthetic polymers, e.g. plastics; Rubber
- F05C2225/04—PTFE [PolyTetraFluorEthylene]
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2253/00—Other material characteristics; Treatment of material
- F05C2253/12—Coating
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】簡便で質の高い皮膜を形成できる斜板式圧縮機
の斜板における皮膜形成方法及びその斜板を提供するこ
と。 【解決手段】ニトフロンフィルム1に皮膜形成材料を塗
布してウエットな摺接層2、3を形成して、ハーフキュ
アの状態まで乾燥させる。その後、ハーフキュアな摺接
層2、3を加熱した斜板16に貼り付けて加圧により斜
板16に転写した後、ニトフロンフィルム1を剥がして
乾燥定着した摺接層2、3を皮膜形成領域に形成させ
る。
の斜板における皮膜形成方法及びその斜板を提供するこ
と。 【解決手段】ニトフロンフィルム1に皮膜形成材料を塗
布してウエットな摺接層2、3を形成して、ハーフキュ
アの状態まで乾燥させる。その後、ハーフキュアな摺接
層2、3を加熱した斜板16に貼り付けて加圧により斜
板16に転写した後、ニトフロンフィルム1を剥がして
乾燥定着した摺接層2、3を皮膜形成領域に形成させ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、斜板式圧縮機の斜
板における皮膜形成方法及びその斜板に関するものであ
る。
板における皮膜形成方法及びその斜板に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】斜板式圧縮機(以下圧縮機と称す)は、
回転軸に斜めに固着された斜板又は回転軸に斜めに取付
けられ傾斜角変更可能な斜板が、回転軸の回転に応じて
回転し、それに伴って往復運動するピストンが圧縮機内
にて仕切られた空間の体積を増減することにより吸入・
圧縮を行うものである。この斜板はシューと称される摺
接部材と摺動し、斜板の回転力がシューを介してピスト
ンに伝達され該ピストンを往復運動させることにより冷
却媒体を所定の空間にて吸入・圧縮させるものである。
斜板の摺動条件が特徴的な点は、圧縮機運転初期に潤滑
油が到達する前に冷媒が摺動部に到達し、これが摺動部
に残存する潤滑油を洗浄する作用を持つために、潤滑油
がないドライ条件で摺動されることである。このように
斜板の摺動条件は非常に厳しい。
回転軸に斜めに固着された斜板又は回転軸に斜めに取付
けられ傾斜角変更可能な斜板が、回転軸の回転に応じて
回転し、それに伴って往復運動するピストンが圧縮機内
にて仕切られた空間の体積を増減することにより吸入・
圧縮を行うものである。この斜板はシューと称される摺
接部材と摺動し、斜板の回転力がシューを介してピスト
ンに伝達され該ピストンを往復運動させることにより冷
却媒体を所定の空間にて吸入・圧縮させるものである。
斜板の摺動条件が特徴的な点は、圧縮機運転初期に潤滑
油が到達する前に冷媒が摺動部に到達し、これが摺動部
に残存する潤滑油を洗浄する作用を持つために、潤滑油
がないドライ条件で摺動されることである。このように
斜板の摺動条件は非常に厳しい。
【0003】このような条件で使用される斜板は耐焼付
性、耐摩耗性などの摺動特性が必要となるので、アルミ
ニウム系斜板基材に硬質物を添加して耐摩耗性を向上さ
せる提案、鉄系斜板基材に熱処理を施し硬度を上昇させ
耐摩耗性を向上させる提案や、斜板基材又は斜板基材に
中間的な処理を施したものに潤滑用の塗料を塗布する皮
膜形成方法など種々の提案がなされている。
性、耐摩耗性などの摺動特性が必要となるので、アルミ
ニウム系斜板基材に硬質物を添加して耐摩耗性を向上さ
せる提案、鉄系斜板基材に熱処理を施し硬度を上昇させ
耐摩耗性を向上させる提案や、斜板基材又は斜板基材に
中間的な処理を施したものに潤滑用の塗料を塗布する皮
膜形成方法など種々の提案がなされている。
【0004】最近の提案では、圧縮機の斜板、ピストン
等に潤滑用の塗料を塗布して皮膜を形成する方法が特開
平10―26081号公報、特開平11―173263
号公報に開示されている。
等に潤滑用の塗料を塗布して皮膜を形成する方法が特開
平10―26081号公報、特開平11―173263
号公報に開示されている。
【0005】特開平10―26081号公報のロールコ
ート方式による皮膜形成方法では、メタルローラの周面
に塗料を付着させた後、メタルローラに付着された塗料
をゴムローラの周面に写し、ゴムローラの周面に移され
た塗料をピストン等に塗布する。このとき、メタルロー
ラとゴムローラとは摺接し、ゴムローラとピストンとは
摺接する。メタルローラに付着された塗料は、ゴムロー
ラへ移す前にコンマローラとメタルローラとの間を通し
て所定厚にされる。
ート方式による皮膜形成方法では、メタルローラの周面
に塗料を付着させた後、メタルローラに付着された塗料
をゴムローラの周面に写し、ゴムローラの周面に移され
た塗料をピストン等に塗布する。このとき、メタルロー
ラとゴムローラとは摺接し、ゴムローラとピストンとは
摺接する。メタルローラに付着された塗料は、ゴムロー
ラへ移す前にコンマローラとメタルローラとの間を通し
て所定厚にされる。
【0006】特開平11―173263号公報のパッド
方式による皮膜形成方法では、凹版上に所定厚かつ所定
形状に用意された塗料がパッドに転写され、パッドに転
写された塗料が斜板に印刷される。
方式による皮膜形成方法では、凹版上に所定厚かつ所定
形状に用意された塗料がパッドに転写され、パッドに転
写された塗料が斜板に印刷される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
10―26081号公報の皮膜形成方法では、コンマロ
ーラとメタルローラとの間の隙間に異物が引っ掛かる
と、コンマローラとメタルローラとの間を通過した塗料
膜に筋が発生する。この筋の入った塗料膜はゴムローラ
に移された後、ゴムローラと摺接するピストンに塗布さ
れるため、皮膜の質が低下する。前記した筋は、前記異
物を取り除かない限り以後のピストンに形成される皮膜
の全てに生じる。
10―26081号公報の皮膜形成方法では、コンマロ
ーラとメタルローラとの間の隙間に異物が引っ掛かる
と、コンマローラとメタルローラとの間を通過した塗料
膜に筋が発生する。この筋の入った塗料膜はゴムローラ
に移された後、ゴムローラと摺接するピストンに塗布さ
れるため、皮膜の質が低下する。前記した筋は、前記異
物を取り除かない限り以後のピストンに形成される皮膜
の全てに生じる。
【0008】特開平11―173263号公報の皮膜形
成方法では、パッドの不均一な変形によって皮膜に皺が
発生するおそれがある。斜板に対するパッドの押接面が
平均的である場合には空気の噛み込みがあり、皮膜を良
好に形成することができない。空気の噛み込みを回避す
るためにパッドの押接面を凸曲面形状にすると、斜板に
対するパッドの押接力がパッドの押接面の中心側ほど強
くなり、皮膜の厚さが不均一になる。そのため、皮膜の
乾燥及び焼成の後に、膜厚の調整のために皮膜の研磨が
必要である。皮膜の厚さが薄い部位においては、研磨時
には膜厚不足を発生させ易く、ひいては鉄系又はアルミ
ニウム系基板材料が露出するなどの不良の原因になるこ
とがあった。しかも、研磨の工数が斜板の製造コストの
上昇を招いていた。
成方法では、パッドの不均一な変形によって皮膜に皺が
発生するおそれがある。斜板に対するパッドの押接面が
平均的である場合には空気の噛み込みがあり、皮膜を良
好に形成することができない。空気の噛み込みを回避す
るためにパッドの押接面を凸曲面形状にすると、斜板に
対するパッドの押接力がパッドの押接面の中心側ほど強
くなり、皮膜の厚さが不均一になる。そのため、皮膜の
乾燥及び焼成の後に、膜厚の調整のために皮膜の研磨が
必要である。皮膜の厚さが薄い部位においては、研磨時
には膜厚不足を発生させ易く、ひいては鉄系又はアルミ
ニウム系基板材料が露出するなどの不良の原因になるこ
とがあった。しかも、研磨の工数が斜板の製造コストの
上昇を招いていた。
【0009】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたものであって、その目的は、簡便で質の高い皮膜
を形成できる斜板式圧縮機の斜板における皮膜形成方法
及びその斜板を提供することにある。
されたものであって、その目的は、簡便で質の高い皮膜
を形成できる斜板式圧縮機の斜板における皮膜形成方法
及びその斜板を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、斜板式圧縮機の斜板
の皮膜形成領域に皮膜形成材料の皮膜を形成する皮膜形
成方法を対象とし、前記皮膜形成材料を転写板の表面に
塗布し、前記皮膜形成材料の乾燥する前に前記転写板の
塗布面を前記皮膜形成領域に貼り付けておき、前記皮膜
形成領域に貼り付けられた前記転写板の上から、圧力及
び熱の少なくとも一方を加えて前記皮膜形成材料を前記
皮膜形成領域に固着させた後、前記転写板を剥がすこと
により、前記皮膜形成領域に前記皮膜を形成するように
した。
めに、請求項1に記載の発明では、斜板式圧縮機の斜板
の皮膜形成領域に皮膜形成材料の皮膜を形成する皮膜形
成方法を対象とし、前記皮膜形成材料を転写板の表面に
塗布し、前記皮膜形成材料の乾燥する前に前記転写板の
塗布面を前記皮膜形成領域に貼り付けておき、前記皮膜
形成領域に貼り付けられた前記転写板の上から、圧力及
び熱の少なくとも一方を加えて前記皮膜形成材料を前記
皮膜形成領域に固着させた後、前記転写板を剥がすこと
により、前記皮膜形成領域に前記皮膜を形成するように
した。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記転写板の形状を前記皮膜形成領
域の形状に合うように形成するようにした。
載の発明において、前記転写板の形状を前記皮膜形成領
域の形状に合うように形成するようにした。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記転写板は樹脂又は
金属製フィルムであることとした。
請求項2に記載の発明において、前記転写板は樹脂又は
金属製フィルムであることとした。
【0013】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の発明において、前記樹脂製フィルムはニトフロンフ
ィルムであることとした。
載の発明において、前記樹脂製フィルムはニトフロンフ
ィルムであることとした。
【0014】これにより、請求項1から請求項4の発明
では、均一な膜厚の皮膜が容易に形成される。
では、均一な膜厚の皮膜が容易に形成される。
【0015】請求項5に記載の発明では、請求項1から
請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記皮
膜形成材料は固体潤滑剤入りの樹脂材料であることとし
た。
請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記皮
膜形成材料は固体潤滑剤入りの樹脂材料であることとし
た。
【0016】固体潤滑剤入りの皮膜形成材料は、摺動性
を向上する皮膜を形成する上で有効である。
を向上する皮膜を形成する上で有効である。
【0017】請求項6に記載の発明では、請求項1から
請求項5のいずれか1項に記載の方法によって、前記斜
板の平面的な皮膜形成領域に皮膜を形成するようにし
た。従って、均一な膜厚の皮膜が容易に形成される。
請求項5のいずれか1項に記載の方法によって、前記斜
板の平面的な皮膜形成領域に皮膜を形成するようにし
た。従って、均一な膜厚の皮膜が容易に形成される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を斜板式圧縮機の斜
板における皮膜形成方法及びその斜板に具体化した一実
施形態を図1と図2に基づいて説明する。
板における皮膜形成方法及びその斜板に具体化した一実
施形態を図1と図2に基づいて説明する。
【0019】まず、可変容量型斜板式圧縮機の内部構造
について説明すると、図1に示すように、クランク室1
1を形成するフロントハウジング12とシリンダブロッ
ク13には、外部動力源(例えば車両用エンジン)から
回転駆動力を得るための回転軸14が支持されている。
回転軸14にはガイド孔19を有するラグプレート15
が止着されていると共に、ガイドピン18が形成された
支持体17を有する斜板16が回転軸14の軸方向へス
ライド可能かつ傾動可能に挿入されている。前記ガイド
ピン18をガイド孔19にスライド可能に嵌入すること
により、斜板16は回転軸14と一体的に回転すること
が可能になっている。
について説明すると、図1に示すように、クランク室1
1を形成するフロントハウジング12とシリンダブロッ
ク13には、外部動力源(例えば車両用エンジン)から
回転駆動力を得るための回転軸14が支持されている。
回転軸14にはガイド孔19を有するラグプレート15
が止着されていると共に、ガイドピン18が形成された
支持体17を有する斜板16が回転軸14の軸方向へス
ライド可能かつ傾動可能に挿入されている。前記ガイド
ピン18をガイド孔19にスライド可能に嵌入すること
により、斜板16は回転軸14と一体的に回転すること
が可能になっている。
【0020】また、クランク室11内の圧力制御に従っ
て斜板16の傾角は決定されており、クランク室11内
の圧力が増大すると斜板16の傾角が減少し、クランク
室11内の圧力が減少すると斜板16の傾角が増大す
る。クランク室11内の圧力制御は容量制御弁20によ
って、クランク室11へ供給される冷媒流量を増減する
ことにより行われる。詳述すると、このクランク室11
内の冷媒は、圧力放出回路(図示しない)を介してリヤ
ハウジング21内の吸入室22へ流出しており、また、
リヤハウジング21内の吐出室23内の冷媒は、圧力供
給回路(図示しない)を介してクランク室11に供給さ
れる。前記圧力供給回路には前記容量制御弁20が介在
されており、吐出室23からクランク室11へ供給され
る冷媒流量の増減をこの容量制御弁20が行っている。
これにより、吐出室23からクランク室11へ供給され
る冷媒流量が増大するとクランク室11内の圧力が増大
し、斜板16の傾角が減少する。また、吐出室23から
クランク室11へ供給される冷媒流量が減少するとクラ
ンク室11内の圧力が減少し、斜板16の傾角が増大す
る。
て斜板16の傾角は決定されており、クランク室11内
の圧力が増大すると斜板16の傾角が減少し、クランク
室11内の圧力が減少すると斜板16の傾角が増大す
る。クランク室11内の圧力制御は容量制御弁20によ
って、クランク室11へ供給される冷媒流量を増減する
ことにより行われる。詳述すると、このクランク室11
内の冷媒は、圧力放出回路(図示しない)を介してリヤ
ハウジング21内の吸入室22へ流出しており、また、
リヤハウジング21内の吐出室23内の冷媒は、圧力供
給回路(図示しない)を介してクランク室11に供給さ
れる。前記圧力供給回路には前記容量制御弁20が介在
されており、吐出室23からクランク室11へ供給され
る冷媒流量の増減をこの容量制御弁20が行っている。
これにより、吐出室23からクランク室11へ供給され
る冷媒流量が増大するとクランク室11内の圧力が増大
し、斜板16の傾角が減少する。また、吐出室23から
クランク室11へ供給される冷媒流量が減少するとクラ
ンク室11内の圧力が減少し、斜板16の傾角が増大す
る。
【0021】シリンダブロック13の中心に位置する回
転軸14の周りには複数のシリンダボア24(図1では
2個のみ示す)が配置されており、各シリンダボア24
にはピストン25が収容されている。図1では上側のピ
ストン25は上死点にあり、下側のピストン25は下死
点にある。回転軸14と一体的に回転する斜板16の回
転運動は、半球形状のシュー26A、26Bを介してピ
ストン25の往復運動に変換され、ピストン25がシリ
ンダボア24内を往復動作をする。
転軸14の周りには複数のシリンダボア24(図1では
2個のみ示す)が配置されており、各シリンダボア24
にはピストン25が収容されている。図1では上側のピ
ストン25は上死点にあり、下側のピストン25は下死
点にある。回転軸14と一体的に回転する斜板16の回
転運動は、半球形状のシュー26A、26Bを介してピ
ストン25の往復運動に変換され、ピストン25がシリ
ンダボア24内を往復動作をする。
【0022】吸入室22内の冷媒は、ピストン25の復
動動作(図1において右側から左側への移動)により弁
ポート形成体29上の吸入ポート291から弁形成プレ
ート31上の吸入弁311を押し退けてシリンダボア2
4内へ流入する。シリンダボア24内へ流入した冷媒
は、ピストン25の往動動作(図1において左側から右
側への移動)により弁ポート形成体29上の吐出ポート
202から弁形成プレート32上の吐出弁321を押し
退けて吐出室23へ吐出される。吐出弁321は、リテ
ーナ形成プレート33上のリテーナ331に当接して開
度規制される。
動動作(図1において右側から左側への移動)により弁
ポート形成体29上の吸入ポート291から弁形成プレ
ート31上の吸入弁311を押し退けてシリンダボア2
4内へ流入する。シリンダボア24内へ流入した冷媒
は、ピストン25の往動動作(図1において左側から右
側への移動)により弁ポート形成体29上の吐出ポート
202から弁形成プレート32上の吐出弁321を押し
退けて吐出室23へ吐出される。吐出弁321は、リテ
ーナ形成プレート33上のリテーナ331に当接して開
度規制される。
【0023】吐出室23と吸入室22とは、外部冷媒回
路34を介して接続している。吐出室23から外部冷媒
回路34へ流出した冷媒は、凝縮器35、膨張弁36及
び蒸発器37を経由して吸入室22へ還流する。
路34を介して接続している。吐出室23から外部冷媒
回路34へ流出した冷媒は、凝縮器35、膨張弁36及
び蒸発器37を経由して吸入室22へ還流する。
【0024】ピストン25には保持部251が形成され
ており、保持部251には一対の球面形状の凹部25
2,253が形成されている。斜板16の皮膜形成領域
となる端面161、162には皮膜となる摺接層2、3
が形成されており、この摺接層2、3がシュー26A,
26Bに挟まれる状態で摺接する。斜板16の一方の摺
接層2に摺接するシュー26Aは、凹部252に離脱不
能に保持されており、斜板16の他方の摺接層3に摺接
するシュー26Bは凹部253に離脱不能に保持されて
いる。摺接層2、3は固体潤滑剤を含む熱硬化性樹脂材
料製の皮膜形成材料で構成されており、固体潤滑剤とし
ては、例えば二硫化モリブデン、二硫化タングステン、
グラファイト等を用い、熱硬化性樹脂材料としては、例
えばポリアミドイミド、エポキシ、フェノール、ポリイ
ミド、Copna樹脂等が用いられる。
ており、保持部251には一対の球面形状の凹部25
2,253が形成されている。斜板16の皮膜形成領域
となる端面161、162には皮膜となる摺接層2、3
が形成されており、この摺接層2、3がシュー26A,
26Bに挟まれる状態で摺接する。斜板16の一方の摺
接層2に摺接するシュー26Aは、凹部252に離脱不
能に保持されており、斜板16の他方の摺接層3に摺接
するシュー26Bは凹部253に離脱不能に保持されて
いる。摺接層2、3は固体潤滑剤を含む熱硬化性樹脂材
料製の皮膜形成材料で構成されており、固体潤滑剤とし
ては、例えば二硫化モリブデン、二硫化タングステン、
グラファイト等を用い、熱硬化性樹脂材料としては、例
えばポリアミドイミド、エポキシ、フェノール、ポリイ
ミド、Copna樹脂等が用いられる。
【0025】次に、皮膜形成方法について述べる。図3
(a)〜(f)は上記摺接層2、3の皮膜を形成する手
順を示す概略図である。図3(a)に示すように、転写
板としてのニトフロンフィルム1を平面板4に載せる。
この平面板4はニトフロンフィルム1の表裏面1a、1
bを平面的に均一に支持するもので、平らな面を有する
ものであれば板材に限定されるものではない。また、ニ
トフロンフィルム1の形状は鉄系又はアルミニウム系の
前記斜板16の皮膜形成領域となる前記端面161、1
62と略同形の円形をなしている。
(a)〜(f)は上記摺接層2、3の皮膜を形成する手
順を示す概略図である。図3(a)に示すように、転写
板としてのニトフロンフィルム1を平面板4に載せる。
この平面板4はニトフロンフィルム1の表裏面1a、1
bを平面的に均一に支持するもので、平らな面を有する
ものであれば板材に限定されるものではない。また、ニ
トフロンフィルム1の形状は鉄系又はアルミニウム系の
前記斜板16の皮膜形成領域となる前記端面161、1
62と略同形の円形をなしている。
【0026】図3(b)に示すように、皮膜形成材料を
ロールコート方式等の公知の方法でニトフロンフィルム
1の表面1aに所定の膜厚(本実施の形態では50μ
m)で略均一に塗布し、ウエットな摺接層2、3を形成
する。なお、皮膜形成材料は、固体潤滑剤と熱硬化性樹
脂とで主に構成されており、塗布性を良くするために若
干量の溶剤(本実施の形態ではN―メチルピロリドン)
が添加されている。
ロールコート方式等の公知の方法でニトフロンフィルム
1の表面1aに所定の膜厚(本実施の形態では50μ
m)で略均一に塗布し、ウエットな摺接層2、3を形成
する。なお、皮膜形成材料は、固体潤滑剤と熱硬化性樹
脂とで主に構成されており、塗布性を良くするために若
干量の溶剤(本実施の形態ではN―メチルピロリドン)
が添加されている。
【0027】その後、ウエットな摺接層2、3を半乾き
(ハーフキュア)状態になるまで溶剤を揮発させて乾燥
する。これは、ニトフロンフィルム1と摺接層2、3と
の分離性を向上させるためである。この乾燥の条件とし
ては、本実施の形態では常温で2時間、70℃で1〜1
0分、130℃で10分等が実験で確認されており、い
ずれも分離性は良好の結果となっている。しかし、生産
性等を考慮するとき、高温で短時間が好ましい。
(ハーフキュア)状態になるまで溶剤を揮発させて乾燥
する。これは、ニトフロンフィルム1と摺接層2、3と
の分離性を向上させるためである。この乾燥の条件とし
ては、本実施の形態では常温で2時間、70℃で1〜1
0分、130℃で10分等が実験で確認されており、い
ずれも分離性は良好の結果となっている。しかし、生産
性等を考慮するとき、高温で短時間が好ましい。
【0028】次に、図3(c)に示すように、上記ハー
フキュアな摺接層2、3が形成されたニトフロンフィル
ム1を、前もって加熱された斜板16の皮膜形成領域と
なる前記端面161、162に貼り付ける。その後、図
3(d)に示すように、矢印A方向に均一に加圧して膜
厚を均一にする。ハーフキュアな摺接層2、3は、この
加熱と加圧により皮膜乾燥、皮膜定着が行われ、斜板1
6の皮膜形成領域となる端面161、162に完全に転
写される。
フキュアな摺接層2、3が形成されたニトフロンフィル
ム1を、前もって加熱された斜板16の皮膜形成領域と
なる前記端面161、162に貼り付ける。その後、図
3(d)に示すように、矢印A方向に均一に加圧して膜
厚を均一にする。ハーフキュアな摺接層2、3は、この
加熱と加圧により皮膜乾燥、皮膜定着が行われ、斜板1
6の皮膜形成領域となる端面161、162に完全に転
写される。
【0029】その後、図3(e)、(f)に示すよう
に、ニトフロンフィルム1を矢印Bの方向に剥がすと、
斜板16の端面161、162に形成された乾燥定着し
た摺接層2、3が表れる。なお、端面161と端面16
2とに形成される乾燥定着した摺接層2と摺接層3と
は、摺接面の摺動条件が異なる場合があるため、皮膜形
成材料の成分構成、塗布厚さ等は同一でなくても良い。
この後、斜板16は、焼成工程へ回される。そして、こ
の乾燥定着した摺接層2、3は焼成工程を経て、皮膜と
しての摺接層2、3となる。
に、ニトフロンフィルム1を矢印Bの方向に剥がすと、
斜板16の端面161、162に形成された乾燥定着し
た摺接層2、3が表れる。なお、端面161と端面16
2とに形成される乾燥定着した摺接層2と摺接層3と
は、摺接面の摺動条件が異なる場合があるため、皮膜形
成材料の成分構成、塗布厚さ等は同一でなくても良い。
この後、斜板16は、焼成工程へ回される。そして、こ
の乾燥定着した摺接層2、3は焼成工程を経て、皮膜と
しての摺接層2、3となる。
【0030】本実施の形態では以下に示す効果がある。
【0031】(1)転写板としてのニトフロンフィルム
1の表面粗さは3μmRz以下の精度を有しており、こ
のニトフロンフィルム1に塗布された摺接層2、3の表
面粗さも同程度の精度が確保される。従って、従来のロ
ールコート方式等の表面粗さが数μm〜30μmである
のと比較すると、このニトフロンフィルム1を用いて摺
接層2、3を形成する方法は、表面精度の良い均一な摺
接層2、3を容易に得る上で有効である。
1の表面粗さは3μmRz以下の精度を有しており、こ
のニトフロンフィルム1に塗布された摺接層2、3の表
面粗さも同程度の精度が確保される。従って、従来のロ
ールコート方式等の表面粗さが数μm〜30μmである
のと比較すると、このニトフロンフィルム1を用いて摺
接層2、3を形成する方法は、表面精度の良い均一な摺
接層2、3を容易に得る上で有効である。
【0032】(2)乾燥定着した摺接層2、3の焼成工
程による膜厚の変化を予め考慮して皮膜形成材料の塗布
量を設定しておけば、焼成後の摺接層2、3の表面を膜
厚調整のために研磨する必要がなくなる。
程による膜厚の変化を予め考慮して皮膜形成材料の塗布
量を設定しておけば、焼成後の摺接層2、3の表面を膜
厚調整のために研磨する必要がなくなる。
【0033】(3)ニトフロンフィルム1は屈曲性に優
れているために剥がし易く、しかも、表面の精度が良い
ために塗料の食い付きが少なく、加熱、加圧後の乾燥定
着した摺接層2、3からの分離性に優れている。従っ
て、製造工程における作業性に優れる。
れているために剥がし易く、しかも、表面の精度が良い
ために塗料の食い付きが少なく、加熱、加圧後の乾燥定
着した摺接層2、3からの分離性に優れている。従っ
て、製造工程における作業性に優れる。
【0034】(4)固体潤滑剤入りの樹脂材料は、摺動
性を向上させる摺接層2、3を形成する上で有効であ
る。
性を向上させる摺接層2、3を形成する上で有効であ
る。
【0035】(5)斜板16の端面161、162は平
面であり、ハーフキュアな摺接層2、3を形成したニト
フロンフィルム1を平面へ貼り付けることは、曲面への
貼り付けに比べて容易である。従って、シュー26A、
26Bと摺接する斜板16の端面161、162は、ハ
ーフキュアな摺接層2、3を形成したニトフロンフィル
ム1の貼り付けによって形成される皮膜としての摺接層
2、3の形成領域として好適である。
面であり、ハーフキュアな摺接層2、3を形成したニト
フロンフィルム1を平面へ貼り付けることは、曲面への
貼り付けに比べて容易である。従って、シュー26A、
26Bと摺接する斜板16の端面161、162は、ハ
ーフキュアな摺接層2、3を形成したニトフロンフィル
ム1の貼り付けによって形成される皮膜としての摺接層
2、3の形成領域として好適である。
【0036】なお、発明の実施の形態は、上記実施の形
態に限定されるものではなく、下記のように実施しても
よい。
態に限定されるものではなく、下記のように実施しても
よい。
【0037】○上記実施の形態では、転写板としてニト
フロンフィルム1を用いたが、表面精度が良好なフィル
ム状の材料であればよく、例えば、ポリエチレンテレフ
タート等で形成された樹脂製フィルム、又はクロム鋼等
で形成された金属製フィルム等でも同様の効果を奏す
る。
フロンフィルム1を用いたが、表面精度が良好なフィル
ム状の材料であればよく、例えば、ポリエチレンテレフ
タート等で形成された樹脂製フィルム、又はクロム鋼等
で形成された金属製フィルム等でも同様の効果を奏す
る。
【0038】○上記実施の形態では、転写板としてのニ
トフロンフィルム1の形状は鉄系又はアルミニウム系の
前記斜板16の皮膜形成領域となる前記端面161、1
62と略同形の円形をなしている。としたが、略同形の
円形にこだわることは無く、少なくとも斜板16の皮膜
形成領域となる端面161、162を包含する形状のも
のであればよい。
トフロンフィルム1の形状は鉄系又はアルミニウム系の
前記斜板16の皮膜形成領域となる前記端面161、1
62と略同形の円形をなしている。としたが、略同形の
円形にこだわることは無く、少なくとも斜板16の皮膜
形成領域となる端面161、162を包含する形状のも
のであればよい。
【0039】○上記実施の形態では、鉄系又はアルミニ
ウム系の斜板16の皮膜形成領域となる端面161、1
62に摺接層2、3を形成する。としたが、本出願人の
特開平11―193780号公報に開示されているよう
に、前記端面161、162の地表面に摺動性に優れた
金属製の溶射層又はメッキ層等の中間層を形成し、該中
間層上に本発明の摺接層2、3を形成することとしても
よい。この場合は、摺接層2、3は中間層の保護膜とな
る。
ウム系の斜板16の皮膜形成領域となる端面161、1
62に摺接層2、3を形成する。としたが、本出願人の
特開平11―193780号公報に開示されているよう
に、前記端面161、162の地表面に摺動性に優れた
金属製の溶射層又はメッキ層等の中間層を形成し、該中
間層上に本発明の摺接層2、3を形成することとしても
よい。この場合は、摺接層2、3は中間層の保護膜とな
る。
【0040】○上記実施の形態では、ハーフキュアな摺
接層2、3が形成されたニトフロンフィルム1を、前も
って加熱された斜板16の皮膜形成領域となる前記端面
161、162に貼り付ける。としたが、ハーフキュア
な摺接層2、3が形成されたニトフロンフィルム1の上
に、前もって加熱された斜板16の皮膜形成領域となる
前記端面161、162を重ね合わせて載せても、上記
の貼り付けに代用できる。
接層2、3が形成されたニトフロンフィルム1を、前も
って加熱された斜板16の皮膜形成領域となる前記端面
161、162に貼り付ける。としたが、ハーフキュア
な摺接層2、3が形成されたニトフロンフィルム1の上
に、前もって加熱された斜板16の皮膜形成領域となる
前記端面161、162を重ね合わせて載せても、上記
の貼り付けに代用できる。
【0041】次に、前記各実施の形態から把握され、特
許請求の範囲に記載されていない技術的思想について、
それらの効果と共に以下に記載する。
許請求の範囲に記載されていない技術的思想について、
それらの効果と共に以下に記載する。
【0042】(1)請求項1から5のいずれか1項に記
載の方法において、皮膜形成領域に中間層を設けてお
き、中間層を介して皮膜形成材料を転写板の表面に塗布
し、前記皮膜形成材料の乾燥する前に前記転写板の塗布
面を前記皮膜形成領域に貼り付ける斜板式圧縮機の斜板
における皮膜形成方法。
載の方法において、皮膜形成領域に中間層を設けてお
き、中間層を介して皮膜形成材料を転写板の表面に塗布
し、前記皮膜形成材料の乾燥する前に前記転写板の塗布
面を前記皮膜形成領域に貼り付ける斜板式圧縮機の斜板
における皮膜形成方法。
【0043】皮膜形成領域に中間層を設けておく貼り付
け方法は、皮膜形成領域に転写板の塗布面を貼り付ける
上で簡便である。
け方法は、皮膜形成領域に転写板の塗布面を貼り付ける
上で簡便である。
【0044】(2)請求項1から5のいずれか1項に記
載の方法において、皮膜形成材料を転写板の表面に塗布
し、前記皮膜形成材料の乾燥する前に前記転写板の塗布
面に、前もって加熱した前記斜板の前記皮膜形成領域を
重ね合わせて載せ、前記皮膜形成材料を前記皮膜形成領
域に固着させた後、前記転写板を剥がすことにより、前
記皮膜形成領域に前記皮膜を形成させる斜板式圧縮機の
斜板における皮膜形成方法。
載の方法において、皮膜形成材料を転写板の表面に塗布
し、前記皮膜形成材料の乾燥する前に前記転写板の塗布
面に、前もって加熱した前記斜板の前記皮膜形成領域を
重ね合わせて載せ、前記皮膜形成材料を前記皮膜形成領
域に固着させた後、前記転写板を剥がすことにより、前
記皮膜形成領域に前記皮膜を形成させる斜板式圧縮機の
斜板における皮膜形成方法。
【0045】斜板を転写板の塗布面に重ね合わせて載
せ、皮膜形成材料を固着させる方法は、斜板の重量が皮
膜形成材料を固着させる際の圧力として作用し、圧力工
程を省略することができる。
せ、皮膜形成材料を固着させる方法は、斜板の重量が皮
膜形成材料を固着させる際の圧力として作用し、圧力工
程を省略することができる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、皮膜形
成領域の形状に合わせて転写板の表面に皮膜形成材料を
塗布し、該皮膜形成材料の乾燥する前に前記転写板の塗
布面を前記皮膜形成領域に貼り付けて固着させ、前記転
写板を剥がすことにより、前記皮膜形成領域に皮膜を形
成する方法としたので、斜板式圧縮機の斜板に研磨が不
要で精度の良い高品質な皮膜を簡便に形成できるという
優れた効果を奏する。
成領域の形状に合わせて転写板の表面に皮膜形成材料を
塗布し、該皮膜形成材料の乾燥する前に前記転写板の塗
布面を前記皮膜形成領域に貼り付けて固着させ、前記転
写板を剥がすことにより、前記皮膜形成領域に皮膜を形
成する方法としたので、斜板式圧縮機の斜板に研磨が不
要で精度の良い高品質な皮膜を簡便に形成できるという
優れた効果を奏する。
【図1】一実施形態を説明するための…の要部断面図
【図2】一実施形態の皮膜形成方法の手順を示す概略図
1…転写板としてのニトフロンフィルム、16…斜板、
2、3…皮膜としての摺接層、161、162…皮膜形
成領域としての端面
2、3…皮膜としての摺接層、161、162…皮膜形
成領域としての端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下 俊久 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 粥川 浩明 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H076 AA06 BB26 BB41 CC20 CC33 CC99
Claims (6)
- 【請求項1】 皮膜形成領域に皮膜形成材料の皮膜を形
成した斜板式圧縮機の斜板において、 前記皮膜形成材料を転写板の表面に塗布し、前記皮膜形
成材料の乾燥する前に前記転写板の塗布面を前記皮膜形
成領域に貼り付けておき、 前記皮膜形成領域に貼り付けられた前記転写板の上か
ら、圧力及び熱の少なくとも一方を加えて前記皮膜形成
材料を前記皮膜形成領域に固着させた後、 前記転写板を剥がすことにより、前記皮膜形成領域に前
記皮膜を形成させる斜板式圧縮機の斜板における皮膜形
成方法。 - 【請求項2】 前記転写板の形状を前記皮膜形成領域の
形状に合うように形成した請求項1に記載の斜板式圧縮
機の斜板における皮膜形成方法。 - 【請求項3】 前記転写板は樹脂又は金属製フィルムで
ある請求項1又は請求項2に記載の斜板式圧縮機の斜板
における皮膜形成方法。 - 【請求項4】 前記樹脂製フィルムはニトフロンフィル
ムである請求項3に記載の斜板式圧縮機の斜板における
皮膜形成方法。 - 【請求項5】 前記皮膜形成材料は固体潤滑剤入りの樹
脂材料である請求項1から請求項4のいずれか1項に記
載の斜板式圧縮機の斜板における皮膜形成方法。 - 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれか1項に
記載の方法によって前記皮膜領域に前記皮膜を形成した
斜板式圧縮機の斜板。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000077419A JP2001263227A (ja) | 2000-03-21 | 2000-03-21 | 斜板式圧縮機の斜板における皮膜形成方法及びその斜板 |
EP01105038A EP1136699A3 (en) | 2000-03-21 | 2001-03-01 | Method for forming a film on a swash plate for a swash plate type compressor |
US09/804,088 US20010023636A1 (en) | 2000-03-21 | 2001-03-12 | Method for forming a film on a swash plate for a swash plate type compressor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000077419A JP2001263227A (ja) | 2000-03-21 | 2000-03-21 | 斜板式圧縮機の斜板における皮膜形成方法及びその斜板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001263227A true JP2001263227A (ja) | 2001-09-26 |
Family
ID=18594993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000077419A Pending JP2001263227A (ja) | 2000-03-21 | 2000-03-21 | 斜板式圧縮機の斜板における皮膜形成方法及びその斜板 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20010023636A1 (ja) |
EP (1) | EP1136699A3 (ja) |
JP (1) | JP2001263227A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003172254A (ja) * | 2001-12-06 | 2003-06-20 | Sanden Corp | 斜板式圧縮機 |
DE102004061237A1 (de) * | 2004-12-20 | 2006-07-06 | Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH | Trockenlaufender Taumelscheibenverdichter mit einer beschichteten Taumelscheibe |
US7281465B2 (en) * | 2006-01-09 | 2007-10-16 | Delphi Technologies, Inc. | Compressor piston ball pocket coating |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4023135A1 (de) * | 1990-07-20 | 1992-01-23 | Alt Peter | Verfahren und vorrichtung zum beschichten von motorkolben |
JP2615284B2 (ja) * | 1991-08-19 | 1997-05-28 | 三菱重工業 株式会社 | アルミニウム複合品の製造方法 |
JP3259215B2 (ja) | 1996-07-08 | 2002-02-25 | 株式会社豊田自動織機 | 圧縮機のピストン及び同ピストンへのコーティング方法 |
JPH11173264A (ja) * | 1997-10-09 | 1999-06-29 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 斜板式圧縮機 |
JPH11173262A (ja) | 1997-12-10 | 1999-06-29 | Zexel:Kk | 可変容量型斜板式クラッチレスコンプレッサ |
-
2000
- 2000-03-21 JP JP2000077419A patent/JP2001263227A/ja active Pending
-
2001
- 2001-03-01 EP EP01105038A patent/EP1136699A3/en not_active Withdrawn
- 2001-03-12 US US09/804,088 patent/US20010023636A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20010023636A1 (en) | 2001-09-27 |
EP1136699A3 (en) | 2004-01-07 |
EP1136699A2 (en) | 2001-09-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100493218B1 (ko) | 슬라이딩재 및 슬라이딩 장치 | |
US9657818B2 (en) | Swash plate and production method of the same | |
US4519119A (en) | Method of manufacturing a piston for a swash plate type compressor | |
JP2003049766A (ja) | 摺動部品及び圧縮機 | |
KR100249958B1 (ko) | 압축기의 피스톤, 피스톤에의 코팅 형성 방법 및 코팅 형성 장치 | |
US20020104432A1 (en) | Compressor and sliding member thereof | |
US6217295B1 (en) | Swash plate type compressor | |
KR20090050183A (ko) | 압축기용 피스톤 코팅장치 및 그 코팅방법 | |
JP2001263227A (ja) | 斜板式圧縮機の斜板における皮膜形成方法及びその斜板 | |
JP2002005013A (ja) | 斜板式圧縮機 | |
US6283012B1 (en) | Compressor piston and method for coating piston | |
JP3259215B2 (ja) | 圧縮機のピストン及び同ピストンへのコーティング方法 | |
KR100327084B1 (ko) | 사판식 압축기 | |
KR20090060704A (ko) | 압축기용 피스톤 코팅장치 및 그 코팅방법 | |
JP2001234860A (ja) | 圧縮機の皮膜形成対象部品及び皮膜形成対象部品における皮膜形成方法 | |
JPH10299654A (ja) | ピストン式圧縮機 | |
JP2002180961A (ja) | 斜板式圧縮機における斜板 | |
EP1079110A2 (en) | Coating process for a swash plate of a compressor | |
JP2002174169A (ja) | アルミシュー | |
US6487958B2 (en) | Method for forming a film on a constituent part in a compressor | |
JPH11336658A (ja) | 斜板式圧縮機 | |
KR20120062417A (ko) | 사판식 압축기의 사판 제조방법 | |
JP2000110716A (ja) | ピストン式圧縮機 | |
JPH11201038A (ja) | 圧縮機のピストン | |
KR20020058219A (ko) | 압축기용 피스톤의 코팅막 형성 방법 및 그 장치 |