JP2002180961A - 斜板式圧縮機における斜板 - Google Patents

斜板式圧縮機における斜板

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JP2002180961A
JP2002180961A JP2001123037A JP2001123037A JP2002180961A JP 2002180961 A JP2002180961 A JP 2002180961A JP 2001123037 A JP2001123037 A JP 2001123037A JP 2001123037 A JP2001123037 A JP 2001123037A JP 2002180961 A JP2002180961 A JP 2002180961A
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Manabu Sugiura
学 杉浦
Takayuki Kato
崇行 加藤
Hideki Mizutani
秀樹 水谷
Shinobu Okubo
忍 大久保
Tomohiro Murakami
智洋 村上
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Toyota Industries Corp
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    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属層に対する樹脂層又はメッキ層の確実な
結合を図って摺接膜の摺接性を向上する。 【解決手段】 斜板15の端面152,153には摺接
膜32,33が形成されている。摺接膜32,33は、
摺接領域となる端面152,153上に焼結によって形
成された金属層321,331と、金属層321,33
1上に形成された樹脂層322,332との二層構造で
ある。金属層321,331は、銅系の材質からなる。
樹脂層322は、固体潤滑剤を樹脂に分散した材質から
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸と一体的に
回転する斜板及びピストンの両方に摺接するようにシュ
ーを前記斜板と前記ピストンとの間に介在し、前記斜板
の回転力を前記シューを介して前記ピストンに伝えて前
記ピストンを往復動させ、斜板の摺接領域に摺接用の摺
接膜を形成した斜板式圧縮機における斜板に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】特開平2−267371号公報に開示さ
れるように、斜板式圧縮機におけるピストンは、回転軸
と一体的に回転する斜板の回転動作によって往復動され
る。斜板の前後の端面とピストンとの間にはそれぞれシ
ューが介在されており、斜板の回転力がシューを介して
ピストンに伝えられる。鉄系の材質製のシューは回転す
る斜板に摺接するため、シューと斜板との間の摺接部位
が摩耗したり、シューと斜板との間で焼き付きを生じる
おそれがある。そのため、シューに対する斜板の摺接性
を向上する必要がある。特開平2−267371号公報
における斜板では、シューに対して摺接する斜板の前後
の端面に金属層が設けられている。金属層は、銅系軸受
け合金を焼結あるいは溶射することによって形成され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平2−2
67371号公報に開示されるように、銅系軸受け合金
を溶射して形成された金属層のみの摺接膜では、摺接膜
割れ、焼き付き等の発生のおそれがある。特開平2−2
67371号公報では、銅系の溶射によって形成された
金属層の上に固体潤滑剤含有の樹脂層を設けた実施形態
が開示されている。また、金属層の上にメッキ層を設け
ることも従来から提案されている。これら樹脂層又はメ
ッキ層は、摺接膜の割れ、焼き付き等の防止に寄与する
が、摺接膜の割れ、焼き付き等の防止は、樹脂層又はメ
ッキ層が金属層に確実に結合していることを前提とす
る。
【0004】本発明は、金属層に対する樹脂層又はメッ
キ層の確実な結合を図って摺接膜の摺接性を向上するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明では、斜板の摺接領域に焼結によって形成された金属
層と、前記金属層の上に形成された樹脂層又はメッキ層
とからなる摺接膜を形成した。
【0006】細かい金属粒子を焼結させた金属層の焼結
表面は、微視的な凹凸状態となっている。又、焼結させ
た金属層の内部は、微視的な空隙を有する。焼結させた
金属層を研削した場合にも、その研削表面は、微視的な
凹凸状態となる。微視的な凹凸状態となっている金属層
の表面は、金属層に対する樹脂層又はメッキ層の確実な
結合に有効である。
【0007】請求項2の発明では、請求項1において、
前記金属層は、銅系の材質製又はアルミニウム系の材質
製とした。一般的に、シューは鉄系の材質製であり、金
属層がシューと摺接する場合にも、金属層とシューとは
異種材の摺接となり、焼き付き防止に効果がある。
【0008】請求項3の発明では、請求項1及び請求項
2のいずれか1項において、前記樹脂層又はメッキ層
は、固体潤滑剤を含有するものとした。固体潤滑剤含有
の樹脂層又はメッキ層は、金属層を含む摺接膜の摺接性
の向上に有効である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図3に基づいて説明する。図1(a)は
可変容量型圧縮機の内部構造を示す。制御圧室121を
形成するフロントハウジング12とシリンダブロック1
1とには回転軸13が支持されている。回転軸13は、
外部駆動源(例えば車両エンジン)から回転駆動力を得
る。回転軸13には回転支持体14が止着されていると
共に、斜板15が回転軸13の軸方向へスライド可能か
つ傾動可能に支持されている。
【0010】鉄系の材質製の斜板15には支持体151
が一体形成されており、支持体151にはガイドピン1
6が止着されている。ガイドピン16は、回転支持体1
4に形成されたガイド孔141にスライド可能に嵌入さ
れている。斜板15は、ガイド孔141とガイドピン1
6との連係により回転軸13の軸方向へ傾動可能かつ回
転軸13と一体的に回転可能である。斜板15の傾動
は、ガイド孔141とガイドピン16とのスライドガイ
ド関係、及び回転軸13のスライド支持作用により案内
される。
【0011】斜板15の傾角は、制御圧室121内の圧
力制御に基づいて変えられる。制御圧室121内の圧力
が増大すると斜板15の傾角が減少し、制御圧室121
内の圧力が減少すると斜板15の傾角が増大する。制御
圧室121内の冷媒は、図示しない放圧通路を介してリ
ヤハウジング19内の吸入室191へ流出しており、リ
ヤハウジング19内の吐出室192内の冷媒は、図示し
ない圧力供給通路を介して制御圧室121へ供給可能で
ある。
【0012】前記圧力供給通路上には容量制御弁25が
介在されており、吐出室192から制御圧室121へ供
給される冷媒流量が容量制御弁25によって制御され
る。吐出室192から制御圧室121へ供給される冷媒
流量が増大すると制御圧室121内の圧力が増大し、吐
出室192から制御圧室121へ供給される冷媒流量が
減少すると制御圧室121内の圧力が減少する。即ち、
斜板15の傾角は、容量制御弁25によって制御され
る。
【0013】斜板15の最大傾角は、斜板15と回転支
持体14との当接によって規定される。斜板15の最小
傾角は、回転軸13上のサークリップ24と斜板15と
の当接によって規定される。
【0014】シリンダブロック11において回転軸13
の周りには複数のシリンダボア111〔図1(a)では
2つのみ示す〕が配列されている。各シリンダボア11
1にはピストン17が収容されている。ピストン17に
は保持部171が形成されており、保持部171には一
対の球面形状の嵌合凹部172,173が形成されてい
る。図1(b)に示すように、嵌合凹部172,173
には半球形状のシュー18が離脱不能に保持されてい
る。
【0015】回転軸13と一体的に回転する斜板15の
回転運動は、半球形状のシュー18を介してピストン1
7の前後往復運動に変換され、ピストン17がシリンダ
ボア111内を前後動する。鉄系の材質製のシュー18
は、斜板15の摺接面30,31に摺接する。
【0016】吸入室191内の冷媒は、ピストン17の
復動動作〔図1(a)において右側から左側への移動〕
によりバルブプレート20上の吸入ポート201から弁
形成プレート21上の吸入弁211を押し退けてシリン
ダボア111内へ流入する。シリンダボア111内へ流
入した冷媒は、ピストン17の往動動作〔図1(a)に
おいて左側から右側への移動〕によりバルブプレート2
0上の吐出ポート202から弁形成プレート22上の吐
出弁221を押し退けて吐出室192へ吐出される。吐
出弁221は、リテーナ形成プレート23上のリテーナ
231に当接して開度規制される。
【0017】吐出室192と吸入室191とは、外部冷
媒回路26を介して接続されている。吐出室192から
外部冷媒回路26へ流出した冷媒は、凝縮器27、膨張
弁28及び蒸発器29を経由して吸入室191へ還流す
る。
【0018】図1(a),(b)に示すように、シリン
ダブロック11に対向する斜板15の端面152,15
3には摺接膜32,33が形成されている。摺接膜3
2,33は、摺接領域となる端面152,153上に焼
結によって形成された金属層321,331と、金属層
321,331上に形成された樹脂層322,332と
の二層構造である。斜板15の本来の地表面である端面
152,153上に形成される金属層321,331
は、銅系の材質からなる。金属層321,331上に形
成される樹脂層322は、固体潤滑剤を樹脂に分散した
材質からなる。本実施の形態では、固体潤滑剤として二
硫化モリブデン及び黒鉛が用いられ、樹脂として熱硬化
性のポリアミドイミドが用いられる。
【0019】金属層321,331の形成には図3に示
す装置が用いられる。斜板15は、モータ34によって
矢印Q1の方向に回転される回転保持機構35に装着さ
れる。回転保持機構35に装着された斜板15の上側の
端面152上には、銅系の細かい粒子を所定の厚み以上
の層に堆積しておく。
【0020】図2(a)のS1は、端面152上に堆積
された銅系の細かい粒子の層を表す。モータ36の出力
軸361に止着されたローラ37は、間隔保持機構38
によって矢印Q2の方向(上下方向)に往復動可能であ
る。ローラ37は円錐台形状をなしている。ローラ37
は、その回転中心軸線が端面152の中心P付近を通
り、かつローラ37の円錐面と斜板15の端面152と
の最小の間隔が前記所定の厚みとなる位置に配置され
る。モータ34,36は同期して作動され、ローラ37
が斜板15の端面152に対して斜板15の周方向に相
対的に位置ずれすることなく相対的に転動する。即ち、
端面152上の銅系の粒子の層は、斜板15の端面15
2に対して相対転動するローラ37によって押圧されて
前記所定の厚みに整えられる。前記所定の厚みに整えら
れた銅系の粒子の層は、無酸素状態で焼結される。斜板
15の端面153側においても、同様の焼結処理が施さ
れる。
【0021】端面152,153に対する銅系の細かい
粒子の層の焼結後、焼結によって形成された金属層32
1,331の表面に固体潤滑剤含有の流動性の樹脂塗料
を塗布する。図2(b)のS2は、樹脂塗料の塗装膜を
表す。塗装膜S2を乾燥した後、200〜300°Cで
塗装膜S2を焼き固めることによって樹脂層322,3
32が形成される。
【0022】上記構成の本実施の形態では以下の効果が
得られる。 (1)銅系の金属粒子を端面152,153に付着して
焼結させた金属層321,331の焼結表面は、微視的
には凹凸状態になっている。固体潤滑剤含有の流動性の
樹脂塗料は、微視的な凹凸面の凹部に入り込む。従っ
て、金属層321,331の焼結表面における樹脂塗料
に対する接触面積は、微視的な凹凸のない面に比べて多
くなる。即ち、金属層321,331の表面に対する樹
脂塗料の結合性が高い。金属層321,331の表面に
おける凹凸状態は、金属粒子の粒子径の大きさに左右さ
れるが、金属粒子の粒子径の大きさを適正に設定した金
属層321,331の焼結表面は、樹脂の結合対象面と
して好適な凹凸面となる。
【0023】従って、金属層321,331を焼結によ
って形成した構成は、金属層321,331に対する樹
脂層322,332の確実な結合に有効である。金属層
321,331に樹脂層322,332を確実に結合さ
せた摺接膜32,33は、摺接性に優れた摺接膜とな
る。
【0024】(2)金属層321,331の層厚は、6
0〜70μm程度に設定される。この層厚は、端面15
2,153上の焼結される銅系の粒子層を金属層32
1,331の所望の層厚をもたらす厚さにしておくこと
によって得られる。端面152,153上の焼結される
銅系の粒子層の厚みは、斜板15の端面152,153
に対するローラ37の位置を特定することによって確定
する。このような位置の特定は容易であり、焼結形成さ
れる金属層321,331の所望の層厚は容易に得られ
る。
【0025】(3)焼結形成される金属層321,33
1は、所望の層厚に形成されるため、金属層321,3
31の層厚を所望の厚さにするための研削が不要とな
る。樹脂層322,332は、研削されていない金属層
321,331の表面上に形成される。金属層321,
331を研削するための工程の省略は、摺接膜32,3
3の形成のための作業工程を簡素にする。
【0026】(4)金属層321,331の内部には微
視的な隙間があり、金属層321,331の表面を研削
した場合にも、この研削表面には微視的な凹部が存在す
る。固体潤滑剤含有の流動性の樹脂塗料は、微視的な凹
部に入り込む。従って、金属層321,331の焼結表
面を研削した場合にも、この研削表面における樹脂塗料
に対する接触面積は、微視的な凹凸のない面に比べて多
くなる。即ち、金属層321,331の研削表面に対す
る樹脂塗料の結合性が高い。
【0027】(5)溶射によって金属層を形成した場
合、前記した微視的な隙間よりもかなり大きな空隙が金
属層に生じ易い。このような大きな空隙が金属層の表面
に露出していると、流動性の樹脂塗料の塗布膜の厚みが
不均一になり、均一な膜厚の摺接膜の形成が困難にな
る。焼結形成された金属層321,331ではこのよう
な問題は生じない。
【0028】(6)シュー18と斜板15の地表面であ
る端面152,153とが直接摺接した場合、鉄系の材
質製同士の斜板15とシュー18とは早期に焼き付きを
起こす。同種材同士の摺接は、焼き付きに関して不適切
な組み合わせである。仮に、シュー18と金属層32
1,331とが直接摺接した場合、シュー18の材質と
は異なる銅系の材質製の金属層321,331は、早期
の焼き付きを防止する。
【0029】(7)固定潤滑剤及び樹脂の混合物は、金
属層を含む摺接膜の摺接性の向上に有効である。特に、
二硫化モリブデン、黒鉛及びポリアミドイミドの混合物
は、摺接膜32,33の摺接性の向上に非常に有効であ
る。
【0030】(8)金属粒子の層を所望の厚みに堆積す
るには、金属粒子の堆積対象面は平面がよい。斜板15
の平面の端面152,153は、均一な層厚の金属層の
焼結形成に好適である。
【0031】なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で
以下の態様でも実施可能である。 ・上記実施形態の樹脂層をメッキ層に変更すること。つ
まり、金属層321,331を焼結によって形成した構
成は、上記実施の形態の(1)と同様な作用によって、
金属層321,331に対するメッキ層の確実な結合に
も有効である。なお、メッキの種類としては、例えば、
ニッケル系やコバルト系のものがあり、メッキの手法と
しては電気メッキや化学メッキや無電解メッキが挙げら
れる。この場合、メッキ中に固体潤滑剤を分散させる複
合メッキを行えば、斜板とシューとの摺動性がさらに良
好となる。
【0032】・固体潤滑剤としては上述した二硫化モリ
ブデンや黒鉛以外にも、二硫化タングステン、グラファ
イト、窒化ホウ素、酸化アンチモン、インジウム、スズ
等が挙げられる。
【0033】・粒子径の小さい金属層と、粒子径の大き
い金属層との二層構造の金属層を形成し、粒子径の大き
い金属層の上に樹脂層を形成して摺接膜を構成するこ
と。粒子径の大きい金属層の表面の微視的な凹凸は、金
属層に対する樹脂層の結合性を高める。このような二層
構造の金属層は、粒子径の小さい金属粒子を斜板の端面
上に所定の厚みに堆積した後、粒子径の小さい金属粒子
の堆積層の上に粒子径の大きい金属粒子を所定の厚みに
堆積した状態で焼結することによって得られる。焼結
は、二層構造の金属層の同時的な形成を可能にする。
【0034】・金属層の材質としてアルミニウム系の材
質を用いること。 ・シリコンを含むアルミニウム系の材質を用いた二層構
造の金属層の形成では、斜板の端面に焼結する金属層の
シリコン含有率を少なくし、樹脂層を塗布する金属層の
シリコン含有率を多くすること。シリコン含有率を少な
くすると、斜板の端面に対する金属層の結合強度が高く
なる。シリコン含有率を多くすると、樹脂層を塗布する
金属層の摺接性が高くなる。
【0035】・軽量化のために用いられるアルミニウム
系の材質製の斜板に本発明を適用すること。 ・固定容量式の斜板式圧縮機における斜板に本発明を適
用すること。
【0036】上記実施形態から把握できる技術的思想に
ついて記載する。 (1)請求項1乃至請求項3のいずれか1項において、
前記樹脂層又はメッキ層は、前記金属層の研削されてい
ない表面の上に形成されている斜板式圧縮機における斜
板。 (2)請求項1乃至請求項3のいずれか1項において、
前記斜板は、鉄系の材質製である斜板式圧縮機における
斜板。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、斜板の
摺接領域に金属層を焼結によって形成すると共に、前記
金属層の上に樹脂層又はメッキ層を形成したので、金属
層に対する樹脂層又はメッキ層の確実な結合を図って摺
接膜の摺接性を向上し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態を示し、(a)は圧縮機全体の側
断面図。(b)は要部拡大側断面図。
【図2】(a)は金属層の形成を説明するための斜板の
正面図。(b)は樹脂層の形成を説明するための斜板の
正面図。
【図3】金属層を形成するための装置の側面図。
【符号の説明】
13…回転軸。15…斜板。152,153…斜板の摺
接領域となる端面。17…ピストン。18…シュー。3
2,33…摺接膜。321,331…金属層。322,
332…樹脂層。
フロントページの続き (72)発明者 水谷 秀樹 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 大久保 忍 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 村上 智洋 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H076 AA06 BB17 BB26 CC31

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と一体的に回転する斜板及びピス
    トンの両方に摺接するようにシューを前記斜板と前記ピ
    ストンとの間に介在し、前記斜板の回転力を前記シュー
    を介して前記ピストンに伝えて前記ピストンを往復動さ
    せ、斜板の摺接領域に摺接用の摺接膜を形成した斜板式
    圧縮機において、 前記斜板の前記摺接領域に焼結によって形成された金属
    層と、前記金属層の上に形成された樹脂層又はメッキ層
    とからなる前記摺接膜を形成した斜板式圧縮機における
    斜板。
  2. 【請求項2】 前記金属層は、銅系の材質製又はアルミ
    ニウム系の材質製である請求項1に記載の斜板式圧縮機
    における斜板。
  3. 【請求項3】 前記樹脂層又はメッキ層は、固体潤滑剤
    を含有する請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載
    の斜板式圧縮機における斜板。
JP2001123037A 2000-10-03 2001-04-20 斜板式圧縮機における斜板 Pending JP2002180961A (ja)

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