JP2001262989A - トンネル構造物の保護装置及び保護方法 - Google Patents

トンネル構造物の保護装置及び保護方法

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JP2001262989A JP2000133730A JP2000133730A JP2001262989A JP 2001262989 A JP2001262989 A JP 2001262989A JP 2000133730 A JP2000133730 A JP 2000133730A JP 2000133730 A JP2000133730 A JP 2000133730A JP 2001262989 A JP2001262989 A JP 2001262989A
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Motoetsu Ishii
元悦 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル構造物から剥離片が落下することを
容易にかつ効果的に防止可能なトンネル構造物の保護装
置及び保護方法を提供する。 【解決手段】 保護装置1では、複数の保護板2がトン
ネル構造物Tの上半面に沿うようにして、隣り合う保護
板2同士の端部を互いに重ね合わせ、内壁面を間隙なく
覆うように配置されている。各保護板2は、保護板同士
の重なり部分を含む複数箇所を樹脂アンカ6とボルト8
1及びナット82等の固着具8とによって内壁面に固定
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路用又は鉄道用
のトンネル構造物等に好適に用いられるトンネル構造物
の保護装置及び保護方法に関する。
【0002】
【従来の技術】道路用又は鉄道用のコンクリート製トン
ネル構造物は、気温、湿度、圧力といった環境条件の経
年変化によって、コンクリート部分が劣化(腐食、風化
等)してしまう場合があり、内壁面のコンクリートの一
部が剥離してしまうおそれがあった。また、剥離片が落
下してしまうと、車両等の進路が妨害されると共に、剥
離部分の強度が低下して更なる剥離の原因となってしま
うことがあった。そのため、従来から、トンネル内壁面
の剥離のおそれがある部分を発見し、当該部分を補強す
ることによって剥離片の落下を防止する方法が用いられ
ている。
【0003】図19は、従来のコンクリート製トンネル
構造物を示す断面図である。このトンネル構造物Tの内
壁面に、コンクリートの剥離が予想される部分(以下、
剥離予想部という)101が発見された場合には、この
剥離予想部101が補強板102によって補強される。
【0004】図20に示されるように、補強板102は
剥離予想部101より面積が大きく、剥離予想部101
を覆うようにして配置される。補強板102の端部に
は、L型鋼等からなる支持部材103が装着され、補強
板102はこの支持部材103上から固着具104等に
よってトンネル構造物Tの内壁面に固着される。
【0005】また、図21(a)に示されるように、ト
ンネル構造物Tの内壁面にコンクリートが既に剥離して
いる部分(以下、剥離部という)105が発見された場
合には、補強板によって補強する前に、剥離部105の
表面に下地処理が施され(図21(b)参照)、補修材
106によって剥離部105が補修される(図21
(c)参照)。なお、コンクリートが完全に剥離してい
ない状態であっても、剥離の可能性が極めて高い場合に
は、意図的に剥離させた後にその部分を補修することも
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
補強方法では、予め剥離予想部を発見しなければならな
いため、定期的にトンネル構造物の内壁面を検査する必
要があった。この検査では、微細な亀裂を発見するため
の特殊な装置を必要とし、かつトンネル全体にわたって
細かく検査する必要があった。従って、このような検査
は、多大な労力と費用がかかるものであった。
【0007】また、このような定期的な検査をしても、
必ずしも剥離予想部を発見できるとは限らないため、剥
離の前兆がない場合や環境条件の急激な変化による突発
的な剥離等には完全に対処することが不可能であった。
【0008】そこで本発明は、上記課題を解決するため
に、トンネル構造物から剥離片が落下することを容易に
かつ効果的に防止可能なトンネル構造物の保護装置及び
保護方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るトンネル構
造物の保護装置は、トンネル構造物の内壁面から剥離片
が落下することを防止するトンネル構造物の保護装置に
おいて、内壁面の少なくとも上半面の複数箇所に埋設さ
れた固着剤と、固着剤によって内壁面に固着された複数
の固定部材と、内壁面の少なくとも上半面を覆うように
配置され、固定部材によって固定された保護板とを備え
ることを特徴とする。
【0010】このトンネル構造物の保護装置によれば、
保護板が固着剤(例えば樹脂アンカ等)と固定部材(例
えばボルト等)とを用いて内壁面に固定される。従っ
て、内壁面に剥離が生じても、道路又は鉄道上への剥離
片の落下を防止することができる。
【0011】また、この保護装置は、トンネルの少なく
とも上半面に沿って配置されるのみであるため、トンネ
ル断面における占有面積を最小限に抑え、トンネルの機
能に悪影響を与えることがない。さらに、トンネル内壁
面を保護板で被覆することによって、トンネル構造物表
面の劣化(腐食、風化等)が防止されるため、剥離の発
生自体を減少させることが可能になる。
【0012】このトンネル構造物の保護装置において、
上記保護板は波状に形成されていることが好ましい。
【0013】このように保護板として波状板(いわゆる
コルゲート板)を用いることによって、保護板の高強度
化及び軽量化を図ることが可能になる。
【0014】また、このトンネル構造物の保護装置にお
いて、上記保護板に空気孔が設けられていることが好ま
しい。
【0015】トンネル内を車両等が通過した直後にはト
ンネル内に負圧がかかるため、保護板がトンネル内側
(下側)方向に引っ張られ、トンネル内壁面から脱離し
てしまうおそれがある。従って、このように保護板に空
気孔を設けることによって、保護板に作用する負圧力を
軽減することが可能になる。
【0016】また、このトンネル構造物の保護装置にお
いて、上記保護板の下側面に絶縁部材が貼設されている
ことが好ましい。
【0017】トンネル内に高圧電線等が架設される場合
には、高圧電線と保護板とが接触して保護板が発熱等を
起こしてしまう可能性がある。従って、このように保護
板の内側(下側)に絶縁部材を貼設することによって、
保護板の帯電等を防止することができる。
【0018】さらに、このトンネル構造物の保護装置に
おいて、上記保護板は、波状に形成された補強板材と、
当該補強板材を挟むように形成された一対の被覆板材と
から構成されることが好ましい。
【0019】また、このトンネル構造物の保護装置にお
いて、上記保護板は、ハニカム状に形成された補強板材
と、当該補強板材を挟むように形成された一対の被覆板
材とから構成されることも好ましい。
【0020】これらのように、補強板材を一対の被覆板
材で挟むようにして形成された保護板を用いることによ
って、保護板の強度をより一層高めることが可能にな
る。また、保護板にある程度の厚みができるため、トン
ネル下面にほぼ自立するような状態で設置することも可
能になり、トンネル内壁面への固定箇所を少なくするこ
とができる。
【0021】一方、本発明に係るトンネル構造物の保護
方法は、トンネル構造物の内壁面から剥離片が落下する
ことを防止するトンネル構造物の保護方法において、内
壁面の少なくとも上半面の複数箇所に固着剤を埋設し、
固着剤によって複数の固定部材を内壁面に固着し、保護
板を内壁面の少なくとも上半面を覆うように配置し、固
定部材によって固定することを特徴とする。
【0022】このトンネル構造物の保護方法において、
上記保護板として、波状に形成された板材を用いること
が好ましい。
【0023】また、このトンネル構造物の保護方法にお
いて、上記保護板に空気孔を設けることが好ましい。
【0024】また、このトンネル構造物の保護方法にお
いて、上記保護板の下側面に絶縁部材を貼設することが
好ましい。
【0025】さらに、このトンネル構造物の保護方法に
おいて、上記保護板として、波状に形成された補強板材
と、当該補強板材を挟むように形成された一対の被覆板
材とを用いることが好ましい。
【0026】また、このトンネル構造物の保護方法にお
いて、上記保護板として、ハニカム状に形成された補強
板材と、当該補強板材を挟むように形成された一対の被
覆板材とを用いることも好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係るトンネル構造物の保護装置及び保護方法の好適
な実施形態について詳細に説明する。なお、同一又は相
当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略
する。
【0028】まず、本発明に係るトンネル構造物の保護
装置及び保護方法の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るトンネル構造物の保護装置の
断面図である。また、図2は、本実施形態に係るトンネ
ル構造物の保護装置をトンネル内部からみた図であり、
図3及び図4は、それぞれ図2のIII−III断面及びIV−
IV断面を示す断面図である。ただし、図2〜図4では、
説明の便宜のため、実際には曲面である保護装置1を平
面的に表わしている。
【0029】この保護装置1では、複数の保護板2がト
ンネル構造物Tの上半面に沿うようにして、隣り合う保
護板2同士の端部を互いに重ね合わせ、内壁面を間隙な
く覆うように配置されている。各保護板2は、複数箇所
(端部等)をボルト81及びナット82等の固着具8に
よって内壁面に締結されている。これらの保護板2は、
板厚数mm程度の矩形状(例えば長さL=2m、幅W=
1m)の薄鋼板であり、例えばトンネル構造物T内部の
腐食環境等に応じてステンレス鋼板やメッキ鋼板等が用
いられる。
【0030】図5(a)〜(e)は、保護板をトンネル
構造物の内壁面に固定する方法を示す説明図である。ま
ず、トンネル構造物Tの内壁面上部の所定位置に孔h
(例えばφ20〜30mm、d=200mm)が形成さ
れる(図5(a)参照)。次いで、この孔hに(例えば
長さ200mmの)樹脂アンカ6が挿入される(図5
(b)参照)。樹脂アンカ6は、ガラス管等に封入され
た樹脂、骨材及び硬化剤等から構成される。
【0031】樹脂アンカ6が挿入された後、この孔hに
ボルト81が回転させながら打ち込まれる(図5(c)
参照)。樹脂アンカ6は、ボルト81の打撃や回転によ
り混合されて短時間に硬化し、所定時間(例えば気温2
0℃の場合には、約20分)経過後、ボルト81が内壁
面に固着される。この後、保護板2にボルト81を貫通
させ(図5(d)参照)、トンネル内側から座金83で
押さえてナット82をボルト81に螺合する(図5
(e)参照)ことによって、保護板2が内壁面に固定さ
れる。
【0032】本実施形態に係る保護装置1によれば、ト
ンネル構造物Tの内壁面に剥離が生じても、保護板2に
よってトンネル内部(道路又は鉄道上)への剥離片の落
下を防止することができる。
【0033】また、この保護装置1は、トンネル内壁面
の上半面に沿って配置されるのみであるため、トンネル
断面における占有面積を最小限に抑え、トンネルの機能
に悪影響を与えることがない。さらに、トンネル内壁面
を保護板で被覆することによって、トンネル構造物Tの
表面の劣化(腐食、風化等)が防止されるため、剥離の
発生自体を減少させることが可能になる。
【0034】次に、本発明に係るトンネル構造物の保護
装置及び保護方法の第2の実施形態について説明する。
図6は、本実施形態に係るトンネル構造物の保護装置の
断面図である。また、図7は、本実施形態に係るトンネ
ル構造物の保護装置をトンネル内部からみた図であり、
図8及び図9は、それぞれ図7のVIII−VIII断面及びIX
−IX断面を示す断面図である。ただし、図7〜図9で
は、説明の便宜のため、実際には曲面である保護装置1
bを平面的に表わしている。
【0035】この保護装置1bでは、第1の実施形態と
比較して、サイズの大きな(例えば長さL=1.5m、
幅W=4m)保護板2が用いられている。このように各
保護板のサイズを大きくすることによって、施工作業を
簡素化することができると共に、保護板2の重なり部分
を減少させて低コスト化及び軽量化を図ることが可能に
なる。
【0036】次に、本発明に係るトンネル構造物の保護
装置及び保護方法の第3の実施形態について説明する。
図10は、本実施形態に係るトンネル構造物の保護装置
をトンネル内部からみた斜視図である。この保護装置1
cでは、保護板2として波状に形成された薄鋼板(いわ
ゆるコルゲート板)が用いられている。
【0037】本実施形態のように保護板2を波状とする
ことによって、保護板2の強度を高めることができると
共に、必要強度に対する板厚を減少させて保護板2の軽
量化を図ることが可能になる次に、本発明に係るトンネ
ル構造物の保護装置及び保護方法の第4の実施形態につ
いて説明する。図11は、本実施形態に係るトンネル構
造物の保護装置をトンネル内部からみた斜視図である。
この保護装置1dでは、各保護板2の所定位置に空気孔
21が設けられている。
【0038】道路用又は鉄道用のトンネル構造物におい
ては、トンネル内を車両等が通過した直後にはトンネル
内に負圧がかかるため、保護板2がトンネル内側方向に
引っ張られ、トンネル内壁面から脱離してしまうおそれ
がある。従って、このように保護板2に空気孔21を設
けることによって、保護板2に作用する負圧力を軽減す
ることが可能になる。
【0039】次に、本発明に係るトンネル構造物の保護
装置及び保護方法の第5の実施形態について説明する。
図12は、本実施形態に係るトンネル構造物の保護装置
をトンネル内部からみた斜視図である。この保護装置1
eでは、各保護板2の内側面にゴム製又はプラスチック
製の絶縁膜22が被覆されている。
【0040】鉄道用のトンネル構造物のようにトンネル
内に高圧電線(図12参照)が架設される場合において
は、高圧電線と保護板2とが接触し、保護板2が発熱等
を起こしてしまう可能性がある。従って、このように保
護板2の内側に絶縁膜等の絶縁部材22を貼設すること
によって、保護板2の帯電等を防止することができる。
【0041】次に、本発明に係るトンネル構造物の保護
装置及び保護方法の第6の実施形態について説明する。
図13は、本実施形態に係るトンネル構造物の保護装置
を示す断面図である。また、図14は、本実施形態に係
るトンネル構造物の保護装置の断面の拡大図である。
【0042】この保護装置1fにおいて、保護板2は、
波状(コルゲート状)の補強板材31を一対の被覆板材
32で挟み込んだ一体構造になっており、補強板材31
の凸部と被覆板材32との接触部分を溶接等によって接
合して形成されている。また、この保護板2は、トンネ
ル構造物Tの基礎地盤B上にトンネル内壁面に接してほ
ぼ自立した状態で設置されており、図14に示すよう
に、樹脂アンカ6及び固着具8によって所定ピッチでト
ンネル内壁面に締結されている。補強板材31及び被覆
板材32にはそれぞれ複数の空気孔33が設けられてお
り、内側の被覆板材32の固着具8の取り付け位置付近
には、作業用孔34が設けられている。
【0043】この保護装置1fにおいては、保護板2を
波状の補強板材31が一対の被覆板材32で挟まれた構
造とすることによって、各板材を薄くして軽量化を図る
ことができると共に、保護板2の強度をより一層高める
ことが可能になる。また、保護板2にある程度の厚みが
できるため、基礎地盤B上にほぼ自立するような状態で
設置することも可能になり、トンネル内壁面への固定箇
所を少なくすることができる。さらに、補強板材31及
び被覆板材32にそれぞれ複数の空気孔33が設けられ
ているため、第4の実施形態と同様に、保護板2に作用
する負圧力を軽減することが可能になる。
【0044】最後に、本発明に係るトンネル構造物の保
護装置及び保護方法の第7の実施形態について説明す
る。図16は、本実施形態に係るトンネル構造物の保護
装置を示す断面図である。また、図17は、本実施形態
に係るトンネル構造物の保護装置の断面の拡大図であ
る。
【0045】この保護装置1gにおいて、保護板2は、
ハニカム状の補強板材41を一対の被覆板材42で挟み
込んだ一体構造になっており、補強板材41の凸部と被
覆板材42との接触部分を溶接等によって接合して形成
されている。また、第6の実施形態と同様に、この保護
板2は、トンネル構造物Tの基礎地盤B上にトンネル内
壁面に接してほぼ自立した状態で設置されており、図1
7に示すように、樹脂アンカ6及び固着具8によって所
定ピッチでトンネル内壁面に締結されている。補強板材
41及び被覆板材42にはそれぞれ複数の空気孔43が
設けられており、内側の被覆板材42の固着具8の取り
付け位置付近には、作業用孔44が設けられている。
【0046】この保護装置1gにおいても、保護板2を
ハニカム状の補強板材41が一対の被覆板材42で挟ま
れた構造とすることによって、各板材を薄くして軽量化
を図ることができると共に、保護板2の強度をより一層
高めることが可能になる。また、保護板2にある程度の
厚みができるため、基礎地盤B上にほぼ自立するような
状態で設置することも可能になり、トンネル内壁面への
固定箇所を少なくすることができる。さらに、補強板材
41及び被覆板材42にそれぞれ複数の空気孔43が設
けられているため、第4の実施形態と同様に、保護板2
に作用する負圧力を軽減することが可能になる。
【0047】なお、本発明に係るトンネル構造物の保護
装置及び保護方法は、上記実施形態に限定されるもので
はなく、他の状況等に応じてさまざまな変形態様をとる
ことが可能である。例えば、トンネル構造物の形状や用
途等に応じて、各保護板の形状や大きさ等を適宜変更す
ることができる。
【0048】また、上記第6及び第7の実施形態(図1
3及び図14、並びに、図16及び図17)では、補強
板材の波形又はハニカム形の長手方向がトンネルの長手
方向と同一の方向とした場合について説明したが、トン
ネルの大きさや施工方法等によっては、それぞれ図15
及び図18に示すように、補強板材の波形又はハニカム
形の長手方向がトンネルの円周方向と同一の方向になる
ように保護板を配置してもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明に係るトンネル構造物の保護装置
及び保護方法によれば、トンネル構造物の内壁面の煩雑
な調査等を省くことができると共に、突発的な剥離事故
等にも対処することができる。従って、トンネル構造物
からの剥離片の落下を容易にかつ効果的に防止すること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るトンネル構造物の保護装
置を示す断面図である。
【図2】第1の実施形態に係るトンネル構造物の保護装
置をトンネル内部からみた図である。
【図3】図2のIII−III断面における断面図である。
【図4】図2のIV−IV断面における断面図である。
【図5】トンネル構造物の内壁面への固定方法を説明す
る説明図である。
【図6】第2の実施形態に係るトンネル構造物の保護装
置を示す断面図である。
【図7】第2の実施形態に係るトンネル構造物の保護装
置をトンネル内部からみた図である。
【図8】図7のVIII−VIII断面における断面図である。
【図9】図7のIX−IX断面における断面図である。
【図10】第3の実施形態に係るトンネル構造物の保護
装置をトンネル内部からみた斜視図である。
【図11】第4の実施形態に係るトンネル構造物の保護
装置をトンネル内部からみた斜視図である。
【図12】第5の実施形態に係るトンネル構造物の保護
装置をトンネル内部からみた斜視図である。
【図13】第6の実施形態に係るトンネル構造物の保護
装置を示す断面図である。
【図14】第6の実施形態に係るトンネル構造物の保護
装置の断面の拡大図である。
【図15】第6の実施形態に係るトンネル構造物の保護
装置をトンネル内部からみた図である。
【図16】第7の実施形態に係るトンネル構造物の保護
装置を示す断面図である。
【図17】第7の実施形態に係るトンネル構造物の保護
装置の断面の拡大図である。
【図18】第7の実施形態に係るトンネル構造物の保護
装置をトンネル内部からみた図である。
【図19】従来のコンクリート製のトンネル構造物を示
す断面図である。
【図20】図19に示す補強板を実線矢印方向からみた
図である。
【図21】トンネル構造物の内壁面の剥離部を補修する
作業を示す説明図である。
【符号の説明】
1、1b、1c、1d、1e、1f、1g…保護装置、
2…保護板、6…樹脂アンカ、8…固着具、21…空気
孔、22…絶縁膜、31…補強板材、32…被覆板材、
33…空気孔、34…作業用孔、41…補強板材、42
…被覆板材、43…空気孔、44…作業用孔、81…ボ
ルト、82…ナット、83…座金、101…剥離予想
部、102…補強板、103…支持部材、104…固着
具、105…剥離部、106…補修材、B…基礎地盤、
T…トンネル構造物、h…孔

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル構造物の内壁面から剥離片が落
    下することを防止するトンネル構造物の保護装置におい
    て、 前記内壁面の少なくとも上半面の複数箇所に埋設された
    固着剤と、 前記固着剤によって前記内壁面に固着された複数の固定
    部材と、 前記内壁面の少なくとも上半面を覆うように配置され、
    前記固定部材によって固定された保護板と、 を備えることを特徴とするトンネル構造物の保護装置。
  2. 【請求項2】 前記保護板は波状に形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のトンネル構造物の保護装
    置。
  3. 【請求項3】 前記保護板に空気孔が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のトンネル構造物
    の保護装置。
  4. 【請求項4】 前記保護板の下側面に絶縁部材が貼設さ
    れていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載のトンネル構造物の保護装置。
  5. 【請求項5】 前記保護板は、波状に形成された補強板
    材と、当該補強板材を挟むように形成された一対の被覆
    板材とから構成されることを特徴とする請求項1、3及
    び4のいずれかに記載のトンネル構造物の保護装置。
  6. 【請求項6】 前記保護板は、ハニカム状に形成された
    補強板材と、当該補強板材を挟むように形成された一対
    の被覆板材とから構成されることを特徴とする請求項
    1、3及び4のいずれかに記載のトンネル構造物の保護
    装置。
  7. 【請求項7】 トンネル構造物の内壁面から剥離片が落
    下することを防止するトンネル構造物の保護方法におい
    て、 前記内壁面の少なくとも上半面の複数箇所に固着剤を埋
    設し、 前記固着剤によって複数の固定部材を前記内壁面に固着
    し、 保護板を前記内壁面の少なくとも上半面を覆うように配
    置し、前記固定部材によって固定することを特徴とする
    トンネル構造物の保護方法。
  8. 【請求項8】 前記保護板として、波状に形成された板
    材を用いることを特徴とする請求項7に記載のトンネル
    構造物の保護方法。
  9. 【請求項9】 前記保護板に空気孔を設けることを特徴
    とする請求項7又は8に記載のトンネル構造物の保護方
    法。
  10. 【請求項10】 前記保護板の下側面に絶縁部材を貼設
    することを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の
    トンネル構造物の保護方法。
  11. 【請求項11】 前記保護板として、波状に形成された
    補強板材と、当該補強板材を挟むように形成された一対
    の被覆板材とを用いることを特徴とする請求項7、9及
    び10のいずれかに記載のトンネル構造物の保護方法。
  12. 【請求項12】 前記保護板として、ハニカム状に形成
    された補強板材と、当該補強板材を挟むように形成され
    た一対の被覆板材とを用いることを特徴とする請求項
    7、9及び10のいずれかに記載のトンネル構造物の保
    護方法。
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