JP2001262667A - 衛生洗浄装置 - Google Patents

衛生洗浄装置

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JP2001262667A
JP2001262667A JP2000073637A JP2000073637A JP2001262667A JP 2001262667 A JP2001262667 A JP 2001262667A JP 2000073637 A JP2000073637 A JP 2000073637A JP 2000073637 A JP2000073637 A JP 2000073637A JP 2001262667 A JP2001262667 A JP 2001262667A
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triac
heater
hot water
sanitary washing
gate signal
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JP2000073637A
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Inventor
Mitsugi Nonomura
貢 野々村
Shunichi Teranishi
俊一 寺西
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 トライアックを介してスイッチング動作が行
われるヒータの作動中において、ヒータの通電状態を断
続的に行うことにより、トライアックに設けられる放熱
板の必要な面積を小さく抑えた衛生洗浄装置を提供する
こと。 【解決手段】 ヒータのスイッチング動作を行うための
トライアックのゲート信号を複数のパルス波で構成する
ことにより、温水ヒータの作動中において、トライアッ
クのターンオンとターンオフを交互に行わせて、温水ヒ
ータの通電状態を断続的に行わせる。これにより、トラ
イアックの電力ロスによる発熱は減少して、放熱板の飽
和温度が低下するので、トライアックに設けられる放熱
板の必要な面積を、例えば40%程、削減することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トライアックを介
してスイッチング動作が行われるヒータを有した衛生洗
浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、衛生洗浄装置においては、人体局
部を洗浄するための洗浄水を温水タンクに貯留してお
き、消費電力が600W程度の温水ヒータで最適温度に
まで加熱することにより、使用者の洗い心地を向上させ
ていた。また、温風に対しては、消費電力が350W程
度の温風ヒータで最適温度にまで加熱することにより、
使用者の座り心地を向上させていた。
【0003】この点、温水ヒータや温風ヒータは、それ
ぞれ専用のトライアックを介してスイッチング動作が行
われている。従って、衛生洗浄装置の制御基板には、例
えば、図4〜図6に示すようなヒートシンクサブアッセ
ンブリ100が実装されている。すなわち、ヒートシン
クサブアッセンブリ100においては、アルミ製の放熱
板103に対して、トライアック101、102をタッ
ピングスクリューで取り付け、これにより、トライアッ
ク101、102の電力ロスによる発熱に対処してい
た。ここで、トライアック101、102は、一方が温
水ヒータに対するものであり、他方が温風ヒータに対す
るものである。
【0004】尚、IC素子104についても、放熱板1
03に取り付けることにより、IC素子104の電力ロ
スによる発熱に対処していた。もっとも、その電力ロス
の発熱は、トライアック101、102のものに比べれ
ば著しく小さい。
【0005】そして、温水ヒータの消費電力(600W
程度)は、温風ヒータの消費電力(350W程度)の約
2倍にもなることから、放熱板103のサイズを設計す
る際には、温水ヒータの消費電力(600W程度)に基
づいて、放熱板103の必要な面積を計算していた。さ
らに、このとき、温水ヒータが連続して作動しているこ
とを仮定して計算していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、放熱板
103が制御基板に与える影響は大きく、放熱板103
のサイズによっては、例えば、制御基板における他の部
品の実装上の制限を課したり、また、ヒートシンクサブ
アッセンブリ100を制御基板に実装するため、図4〜
図6に示すように、放熱板103を折り曲げて複雑な形
状にする必要が生じ、そのため、制御基板を設計する上
で著しい制約を与えていたので、放熱板103の必要な
面積を小さく抑えたいとの要望があった。
【0007】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、トライアックを介して
スイッチング動作が行われるヒータの作動中において、
ヒータの通電状態を断続的に行うことにより、トライア
ックに設けられる放熱板の必要な面積を小さく抑えた衛
生洗浄装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に成された請求項1に係る発明は、放熱板と、前記放熱
板に設けられたトライアックと、前記トライアックを介
してスイッチング動作が行われるヒータとを有し、前記
ヒータの加熱対象物が設定温度に到達するまで、前記ト
ライアックのゲート信号を送信し続けることにより、前
記ヒータを作動させる衛生洗浄装置において、前記ゲー
ト信号を複数のパルス波で構成して、前記トライアック
のターンオンとターンオフを交互に行わせることによ
り、前記放熱板の飽和温度を低下させたこと、を特徴と
している。
【0009】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載する衛生洗浄装置において、前記ゲート信号として
最初に送信される第1パルス波の持続時間を、前記ゲー
ト信号として送信される他のパルス波の持続時間よりも
長くしたこと、を特徴としている。
【0010】また、請求項3に係る発明は、請求項1又
は請求項2に記載する衛生洗浄装置において、前記ゲー
ト信号として最初に送信される第1パルス波の持続時間
を、室温センサで検知された室温に基づいて変更するこ
と、を特徴としている。
【0011】また、請求項4に係る発明は、請求項1乃
至請求項3のいずれか一つに記載する衛生洗浄装置にお
いて、前記加熱対象物は、人体局部を洗浄するための洗
浄水であること、を特徴としている。
【0012】このような特徴を有する本発明の衛生洗浄
装置では、ヒータの加熱対象物が設定温度に到達するま
で、トライアックのゲート信号を送信し続けることによ
り、ヒータを作動させている。従って、トライアックの
ゲート信号の送信が始まると、ヒータは通電状態となっ
て、ヒータの作動が開始し、その後、ヒータの加熱対象
物が設定温度に到達して、トライアックのゲート信号の
送信が終わると、ヒータは非通電状態となって、ヒータ
の作動が終了するので、ヒータのスイッチング動作をト
ライアックを介して行うことができる。
【0013】さらに、トライアックのゲート信号は複数
のパルス波で構成されているので、トライアックのゲー
ト信号の送信が始まってから終わるまでの間は、トライ
アックのゲート信号が送信され続けても、各パルス波の
立ち下がり時にはトライアックのターンオフして、ヒー
タは非通電状態となり、各パルス波の立ち上がり時には
トライアックがターンオンして、ヒータは通電状態とな
る。
【0014】従って、ヒータの作動中は、トライアック
のターンオンとターンオフが交互に行われ、ヒータの通
電状態は断続的となり、トライアックの電力ロスによる
発熱が減少するので、トライアックに設けられる放熱板
の飽和温度を低下させることができる。
【0015】すなわち、本発明の衛生洗浄装置では、ヒ
ータのスイッチング動作を行うためのトライアックのゲ
ート信号を複数のパルス波で構成することにより、ヒー
タの作動中において、トライアックのターンオンとター
ンオフを交互に行わせて、ヒータの通電状態を断続的に
行わせることができ、これにより、トライアックの電力
ロスによる発熱は減少して、放熱板の飽和温度が低下す
るので、トライアックに設けられる放熱板の必要な面積
を小さく抑えることができる。
【0016】従って、放熱板を単純な形状で小型化する
ことが可能となり、制御基板を設計する際において、放
熱板の大きさを要因とする設計上の制約から解放するこ
とができるので、例えば、制御基板の小型化、組付性の
向上、低コスト化などが可能となる。
【0017】また、トライアックのゲート信号を構成す
る各パルス波の持続時間やセパレーションを変更するだ
けで、放熱板の飽和温度を調整することができるので、
例えば、ヒータの消費電力が大きくなっても、既存の大
きさの放熱板で対応させることも可能となる。
【0018】もっとも、トライアックを介してスイッチ
ング動作が行われるヒータの通電状態を断続的に行わせ
ると、ヒータの加熱対象物の温度上昇が従来に比べ鈍く
なる。しかしながら、ヒータの作動が開始したときは、
放熱板の温度が常温又は常温に近い温度にあり、飽和温
度よりも相当に低いことから、ヒータの作動が開始した
直後は、ヒータの通電状態を連続的にしても支障はな
い。
【0019】そこで、本発明の衛生洗浄装置では、トラ
イアックのゲート信号として最初に送信される第1パル
ス波の持続時間を、ゲート信号として送信される他のパ
ルス波の持続時間よりも長くしており、これによって、
ヒータの作動が開始した直後においては、ヒータの通電
状態を連続的に行うことが可能となるので、ヒータの加
熱対象物の温度上昇を従来のものと同様に迅速に行うこ
とができる。
【0020】また、ヒータの加熱対象物の温度上昇は室
温にも大きく影響される。例えば、室温が低い冬場で
は、ヒータの加熱対象物の温度上昇は夏場と比べ鈍い。
しかしながら、放熱板の温度上昇も夏場と比べ鈍いこと
から、ヒータの作動が開始した直後は、ヒータの通電状
態を連続的に行うことを、夏場より長くしても支障はな
い。
【0021】そこで、本発明の衛生洗浄装置では、ゲー
ト信号として最初に送信される第1パルス波の持続時間
を、室温センサで検知された室温に基づいて変更させて
おり、これにより、室温に影響されることなく、ヒータ
の加熱対象物の温度上昇を安定させることができる。
【0022】また、ヒータの加熱対象物が人体局部を洗
浄するための洗浄水である場合には、ヒータのスイッチ
ング動作を行うトライアックの電力ロスによる発熱が大
きいことから、上述した効果をより発揮させることがで
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照にして説明する。本実施の形態の衛生洗浄装置
は、温水タンクの貯留水を暖めて人体局部を洗浄するた
めの洗浄水として使用するものであり、また、暖房便座
を備えたものである。
【0024】従って、本実施の形態の衛生洗浄装置は、
図3に示すような制御部1を有している。この点、制御
部1は、マイコン16、温水ヒータ14、便座ヒータ1
5、トライアック11、トライアック12、室温センサ
17、温水センサ18などからなる。そして、温水ヒー
タ14、便座ヒータ15、トライアック11、トライア
ック12は、交流電源13に接続された状態にある。
【0025】また、温水ヒータ14は、温水タンクの貯
留水を加熱するものであり、その消費電力は600Wで
ある。一方、便座ヒータ15は、便座を加熱するもので
あり、その消費電力は45Wである。また、温水ヒータ
14と便座ヒータ15は、マイコン16によって制御さ
れる。このとき、温水ヒータ14のスイッチング動作は
トライアック11を介して行われ、便座ヒータ15のス
イッチング動作はトライアック12を介して行われる。
【0026】さらに、マイコン6においては、温水ヒー
タ14のスイッチング動作を行うときは、トライアック
11のゲート信号の送信を始めて、トライアック11を
ターンオンさせ、温水ヒータ14を通電状態にする。そ
の後、温水タンクの貯留水が設定温度の40℃に到達し
たことを温水センサ18で検知すると、トライアック1
1のゲート信号の送信を終えて、トライアック11をタ
ーンオフさせ、温水ヒータ14を非通電状態にする。
【0027】また、トライアック11、トライアック1
2は、図示しない平板状のアルミ製の放熱板に、タッピ
ングスクリュウーで取り付けられている。尚、放熱板の
サイズを設計する際においては、温水ヒータ14の消費
電力(600W)が、便座ヒータ15の消費電力(45
W)の約13倍にもなることから、温水ヒータ14の消
費電力(600W)に基づいて、すなわち、温水ヒータ
14のスイッチング動作を行うトライアック11の電力
ロスによる発熱に基づいて、放熱板の必要な面積を計算
している。
【0028】また、トライアック11のゲート信号は、
図2に示すように、複数のパルス波から構成されるパル
ス信号である。よって、マイコン6は、最初において
は、第1パルス波を持続時間T1で送信し、その後にお
いては、等しいセパレーションT3で、持続時間T2のパ
ルス波を送信し続ける。
【0029】従って、トライアック11のゲート信号の
送信を始めてから、第1パルス波の持続時間T1が経過
すると、等しいセパレーションT3で、持続時間T2のパ
ルス波が送信し続けられるので、交流電源13の電圧変
動が懸念されるが、これに対しては、各パルス波を「切
→半波→全波→半波→切」で形成することにより、対処
することができる。
【0030】尚、第1パルス波の持続時間T1は、トラ
イアック11が取り付けられる放熱板の温度が、コード
配線などの周辺部品の耐熱温度にならないように配慮し
ながら、最大となるように設定される。従って、例え
ば、第1パルス波の持続時間T 1は30分程度であり、
また、その他のパルス波の持続時間T2は10秒程度で
あり、セパレーションT3は5秒程度である。
【0031】以上、詳細に説明したように、本実施の形
態の衛生洗浄装置では、温水ヒータ14の加熱対象物で
ある温水タンクの貯留水が設定温度の40℃に到達する
まで、トライアック11のゲート信号を送信し続けるこ
とにより、温水ヒータ14を作動させている。従って、
トライアック11のゲート信号の送信が始まると、温水
ヒータ14は通電状態となって、温水ヒータ14の作動
が開始し、その後、温水ヒータ14の加熱対象物である
温水タンクの貯留水が設定温度の40℃に到達して、ト
ライアック11のゲート信号の送信が終わると、温水ヒ
ータ14は非通電状態となって、温水ヒータ14の作動
が終了するので、温水ヒータ14のスイッチング動作を
トライアック11を介して行うことができる(図3参
照)。
【0032】さらに、トライアック11のゲート信号
は、図2に示すように、複数のパルス波で構成されてい
るので、トライアック11のゲート信号の送信が始まっ
てから終わるまでの間は、トライアック11のゲート信
号が送信され続けても、各パルス波の立ち下がり時には
トライアック11のターンオフして、温水ヒータ14は
非通電状態となり、各パルス波の立ち上がり時にはトラ
イアック11がターンオンして、温水ヒータ14は通電
状態となる。
【0033】従って、温水ヒータ14の作動中は、トラ
イアック11のターンオンとターンオフが交互に行わ
れ、温水ヒータ14の通電状態は断続的となり、トライ
アック11の電力ロスによる発熱が減少するので、トラ
イアック11に設けられる放熱板の飽和温度を低下させ
ることができる。
【0034】なぜなら、従来技術の衛生洗浄装置では、
温水ヒータの作動が連続的に行われる場合、温水ヒータ
のスイッチング動作を行うトライアックはターンオン状
態が維持されるので、そのトライアックに取り付けられ
た放熱板の温度曲線は、図1の二点鎖線B(夏場のも
の)で示すようになるが、本実施の形態の衛生洗浄装置
では、温水ヒータ14の作動が連続的に行われても、第
1パルス波の持続時間T 1が経過すれば、各パルス波の
セパレーションT3をもって、トライアック11のター
ンオンとターンオフが交互に行われるので、トライアッ
ク11に取り付けられた放熱板の温度曲線は、例えば、
図1の実線A(夏場のもの)で示すようになるからであ
る。
【0035】すなわち、本実施の形態の衛生洗浄装置で
は、図2に示すように、温水ヒータ14のスイッチング
動作を行うためのトライアック11のゲート信号を複数
のパルス波で構成することにより、温水ヒータ14の作
動中において、トライアック11のターンオンとターン
オフを交互に行わせて、温水ヒータ14の通電状態を断
続的に行わせることができ、これにより、トライアック
11の電力ロスによる発熱は減少して、放熱板の飽和温
度が低下するので、トライアック11に設けられる放熱
板の必要な面積を、例えば40%程、削減することがで
きる。
【0036】従って、放熱板を単純な平板状に小型化す
ることが可能となり、制御基板を設計する際において、
放熱板の大きさを要因とする設計上の制約から解放する
ことができるので、例えば、制御基板の小型化、組付性
の向上、低コスト化などが可能となる。
【0037】また、温水ヒータ14のスイッチング動作
を行うためのトライアック11のゲート信号において
(図2参照)、例えば、セパレーションT3を長くとれ
ば、図1においては、トライアック11に取り付けられ
た放熱板の温度曲線が、実線Aから点線Cに移行する。
すなわち、トライアック11のゲート信号を構成する各
パルス波の持続時間T1、T2やセパレーションT3を変
更するだけで、放熱板の飽和温度を調整することができ
る。従って、設計変更などにより、温水ヒータ14の消
費電力が600Wよりも大きくなっても、既存の大きさ
の放熱板で対応させることも可能となる。
【0038】もっとも、トライアック11を介してスイ
ッチング動作が行われる温水ヒータ14の通電状態を断
続的に行わせると、温水ヒータ14の加熱対象物である
温水タンクの貯留水の温度上昇が従来に比べ鈍くなる。
しかしながら、温水ヒータ14の作動が開始したとき
は、放熱板の温度が常温又は常温に近い温度にあり、飽
和温度よりも相当に低いことから、温水ヒータ14の作
動が開始した直後は、温水ヒータ14の通電状態を連続
的にしても支障はない。
【0039】そこで、本実施の形態の衛生洗浄装置で
は、図2に示すように、トライアック11のゲート信号
として最初に送信される第1パルス波の持続時間T
1(例えば、30分)を、ゲート信号として送信される
他のパルス波の持続時間T2(例えば、10秒)よりも
長くしている。これによって、温水ヒータ14の作動が
開始した直後においては、温水ヒータ14の通電状態を
連続的に行うことが可能となるので、温水ヒータ14の
加熱対象物である温水タンクの貯留水の温度上昇を従来
のものと同様に迅速に行うことができる。
【0040】尚、このとき、トライアック11のゲート
信号として最初に送信される第1パルス波の持続時間T
1(例えば、30分)は、4〜5人が連続して使用する
通常の時間よりも長く設定されていることから、実用上
の問題は生じない。
【0041】また、温水ヒータ14の加熱対象物である
温水タンクの貯留水の温度上昇は室温にも大きく影響さ
れる。例えば、室温が低い冬場では、温水ヒータ14の
加熱対象物である温水タンクの貯留水の温度上昇は、夏
場と比べ鈍い。しかしながら、図1の実線Dで示すよう
に、冬場の放熱板の温度上昇も、夏場のもの(実線A)
と比べ鈍いことから、温水ヒータ14の作動が開始した
直後は、温水ヒータ14の通電状態を連続的に行うこと
を、夏場より長くしても支障はない。
【0042】そこで、本実施の形態の衛生洗浄装置で
は、ゲート信号として最初に送信される第1パルス波の
持続時間T1を、室温センサ17で検知された室温に基
づいて、マイコン16で変更させる。これにより、室温
に影響されることなく、温水ヒータ14の加熱対象物で
ある温水タンクの貯留水の温度上昇を安定させることが
できる。
【0043】また、本実施の形態の衛生洗浄装置のよう
に、温水ヒータ14のスイッチング動作を行うためのト
ライアック11のゲート信号を複数のパルス波で構成す
るとともに、各パルス波の持続時間T1、T2やセパレー
ションT3を変更することは、マイコン16に対するソ
フトウェアで対応することが可能であるので、新たなハ
ード素子を追加する必要はない。
【0044】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が
可能である。例えば、本実施の形態の衛生洗浄装置で
は、図2のトライアック11のゲート信号において、そ
の他のパルス波の持続時間T2や各セパレーションT3
同一であったが、必ずしも同一とする必要はない。
【0045】また、消費電力600Wの温水ヒータ14
のスイッチング動作を行うトライアック11だけでな
く、その他にも、消費電力が大きいヒータのスイッチン
グ動作を行うトライアックがあれば、そのトライアック
に設けられる放熱板に対しても、有効である。
【0046】
【発明の効果】本発明の衛生洗浄装置では、ヒータのス
イッチング動作を行うためのトライアックのゲート信号
を複数のパルス波で構成することにより、ヒータの作動
中において、トライアックのターンオンとターンオフを
交互に行わせて、ヒータの通電状態を断続的に行わせる
ことができるので、これにより、トライアックの電力ロ
スによる発熱は減少して、放熱板の飽和温度が低下する
ので、トライアックに設けられる放熱板の必要な面積を
小さく抑えることができる。
【0047】従って、放熱板を単純な形状で小型化する
ことが可能となり、制御基板を設計する際において、放
熱板の大きさを要因とする設計上の制約から解放するこ
とができるので、例えば、制御基板の小型化、組付性の
向上、低コスト化などが可能となる。
【0048】また、トライアックのゲート信号を構成す
る各パルス波の持続時間やセパレーションを変更するだ
けで、放熱板の飽和温度を調整することができるので、
例えば、ヒータの消費電力が大きくなっても、既存の大
きさの放熱板で対応させることも可能となる。
【0049】そこで、本発明の衛生洗浄装置では、トラ
イアックのゲート信号として最初に送信される第1パル
ス波の持続時間を、ゲート信号として送信される他のパ
ルス波の持続時間よりも長くしており、これによって、
ヒータの作動が開始した直後においては、ヒータの通電
状態を連続的に行うことが可能となるので、ヒータの加
熱対象物の温度上昇を従来のものと同様に迅速に行うこ
とができる。
【0050】そこで、本発明の衛生洗浄装置では、ゲー
ト信号として最初に送信される第1パルス波の持続時間
を、室温センサで検知された室温に基づいて変更させて
おり、これにより、室温に影響されることなく、ヒータ
の加熱対象物の温度上昇を安定させることができる。
【0051】また、ヒータの加熱対象物が人体局部を洗
浄するための洗浄水である場合には、ヒータのスイッチ
ング動作を行うトライアックの電力ロスによる発熱が大
きいことから、上述した効果をより発揮させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トライアックに設けられる放熱板の温度曲線
を、本発明の衛生洗浄装置と従来技術の衛生洗浄装置と
を比べて示した図である。
【図2】本発明の衛生洗浄装置において、トライアック
のゲート信号を示した図である。
【図3】本発明の衛生洗浄装置のブッロク図である。
【図4】従来技術の衛生洗浄装置のヒートシンクサブア
ッセンブリの正面図である。
【図5】従来技術の衛生洗浄装置のヒートシンクサブア
ッセンブリの側面図である。
【図6】従来技術の衛生洗浄装置のヒートシンクサブア
ッセンブリの上面図である。
【符号の説明】
11 トライアック 14 温水ヒータ 17 室温センサ T1 第1パルス波の持続時間 T2 その他のパルス波の持続時間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放熱板と、前記放熱板に設けられたトラ
    イアックと、前記トライアックを介してスイッチング動
    作が行われるヒータとを有し、前記ヒータの加熱対象物
    が設定温度に到達するまで、前記トライアックのゲート
    信号を送信し続けることにより、前記ヒータを作動させ
    る衛生洗浄装置において、 前記ゲート信号を複数のパルス波で構成して、前記トラ
    イアックのターンオンとターンオフを交互に行わせるこ
    とにより、前記放熱板の飽和温度を低下させたこと、を
    特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する衛生洗浄装置におい
    て、 前記ゲート信号として最初に送信される第1パルス波の
    持続時間を、前記ゲート信号として送信される他のパル
    ス波の持続時間よりも長くしたこと、を特徴とする衛生
    洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載する衛生洗
    浄装置において、 前記ゲート信号として最初に送信される第1パルス波の
    持続時間を、室温センサで検知された室温に基づいて変
    更すること、を特徴とする衛生洗浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに
    記載する衛生洗浄装置において、 前記加熱対象物は、人体局部を洗浄するための洗浄水で
    あること、を特徴とする衛生洗浄装置。
JP2000073637A 2000-03-16 2000-03-16 衛生洗浄装置 Withdrawn JP2001262667A (ja)

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