JP2001262324A - イオンプレーティング成膜装置、及びイオンプレーティング成膜方法。 - Google Patents

イオンプレーティング成膜装置、及びイオンプレーティング成膜方法。

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JP2001262324A JP2000078952A JP2000078952A JP2001262324A JP 2001262324 A JP2001262324 A JP 2001262324A JP 2000078952 A JP2000078952 A JP 2000078952A JP 2000078952 A JP2000078952 A JP 2000078952A JP 2001262324 A JP2001262324 A JP 2001262324A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板に成膜された膜の緻密さや付着力を損な
わないようにする一方、プラズマ中にアーク放電が発生
することを防ぐことにより、膜に不純物が混入すること
なく、基板や膜が損傷を受けることもないイオンプレー
ティングによる成膜を行えるようにすることである。 【解決手段】 内部が真空雰囲気とされる真空チャンバ
1内に配置される基板ホルダ2に基板5を保持し、真空
チャンバ1内にプラズマを生成して成膜を行うイオンプ
レーティングにおいて、所定の負電圧及び出力時間から
なる負バイアスの部分と、一定時間正電圧をなすパルス
状の出力であるパルスバイアスの部分とを含み、1kH
z以上1GHz以下の範囲で自在に設定された周期で出
力されるバイアス電圧を、電力供給ユニット8により基
板ホルダ2を介して真空チャンバ1内に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオンプレーティ
ング成膜装置、及びイオンプレーティング成膜方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】イオンプレーティングによる成膜は、真
空チャンバ内に一定の電力を供給して膜の原料による放
電プラズマを生成させ、このプラズマを真空チャンバ内
に配置された基板に作用させて膜として析出させること
により行われる。
【0003】このイオンプレーティングによる成膜は、
ミラーに対する反射膜のコーティング等、各種の基板へ
の成膜に用いられている。図4は、かかるイオンプレー
ティングによる成膜を行うための成膜装置の一例の構成
の概略を示す模式図である。
【0004】図4に示されるイオンプレーティング成膜
装置60は、真空チャンバ61と、真空チャンバ61内
に配設され基板65を保持するための基板ホルダ62と
膜の原料物質を保持し真空チャンバ61内に蒸発させる
ための蒸発源63と、基板ホルダ62を介して真空チャ
ンバ61内に所定の電力を供給するための高周波電源6
6及び一定の負のバイアス電圧を出力する直流電源67
とを有している。
【0005】そして、蒸発源63によって蒸発された原
料物質が高周波電源66及び直流電源67より供給され
る電力によってプラズマ化(68)されるとともに、イ
オン化した原料物質が基板65に付着して膜として析出
され、基板65への成膜が行われる。
【0006】このように、直流電源67によりバイアス
電圧を印加するようにすると、プラズマ中のイオンをよ
り強く加速することができ、膜の構造が緻密にされると
ともに基板65への付着力がより強められた膜に形成す
ることができる。特に、直流電源67より出力される電
圧をより強くすると、膜の構造を一層緻密にしたり、基
板65に対する付着力の一層強い膜にすることができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のように
バイアス電圧を印加すると、真空チャンバ61内にアー
ク放電を生じ易いという問題があり、特にバイアス電圧
を強くした場合に一層アーク放電を生じ易いという問題
があることが判った。このアーク放電は、以下のように
して生ずると考えられる。
【0008】即ち、バイアス電圧を印加すると、プラズ
マ68中のイオンが基板ホルダ62の方向に向かって引
きつけられ易く、イオンの存在が空間的に偏り易くな
る。そして、蒸発源63と基板ホルダ62の間に存在す
る基板65や基板65に形成された膜、あるいは膜の原
料物質が絶縁物質からなる場合には、上記イオンが絶縁
物質に捕捉されて電気的に中和されず局所的に大きな電
界が形成され、かかる絶縁物質の絶縁破壊を引き起こし
てアーク放電に移行すると考えられる。
【0009】特に基板65や基板65上の膜が絶縁物質
からなる場合には、基板65周辺や膜上にイオンが捕捉
され易く、この周辺でアーク放電を発生させ易いと考え
られる。そして、アーク放電を生ずると、基板65に膜
を形成する際に不純物が混入し易く、膜の均一性や緻密
さを損なう原因となる。また、アーク放電を生ずる経路
が、基板65上に形成された膜を通過する場合には、膜
が損傷を受けるという問題を生ずる。
【0010】そこで、本発明は、上記バイアス電圧を用
いることによる膜の緻密さや付着力を損なわないように
する一方、上記アーク放電の発生を防ぐことによって、
膜に不純物が混入することなく、基板や膜が損傷を受け
ることもないイオンプレーティング成膜装置、及びイオ
ンプレーティング成膜方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明にかかるイオンプレーティング成膜装置は、
内部が真空雰囲気とされる真空チャンバと、該真空チャ
ンバ内に配置され基板を保持するための基板ホルダと、
前記基板に成膜される膜の原料をプラズマ化させるとと
もに該プラズマ化した原料を基板上に膜として析出させ
る電力を前記基板ホルダを介して真空チャンバ内に供給
する電力供給ユニットとを有しており、該電力供給ユニ
ットは、所定の負電圧及び出力時間からなる負バイアス
の部分と、一定時間正電圧をなすパルス状の出力である
パルスバイアスの部分とを含んでなるバイアス電圧を、
1kHz以上1GHz以下の範囲で自在に設定された周
期で出力できるバイアス電源ユニットを有している(請
求項1)。
【0012】これにより、本発明のイオンプレーティン
グ装置によると、前記バイアス電圧における負バイアス
によって、プラズマ中のイオンを基板に向かって加速す
ることができるので、基板に形成される膜を緻密で基板
に対する付着力の強いものにできる。これに加えて、前
記バイアス電圧におけるパルスバイアスの部分によっ
て、基板や基板に形成された膜、プラズマ中に混在する
膜の原料物質等が絶縁物質からなる場合であっても、該
絶縁物質に捕捉された正電荷を中和させることができ
る。これにより、基板に形成される膜に不純物が混入し
たり、膜にピンホールが生ずる等の損傷を受けることを
防ぐことができる。
【0013】そして、前記バイアス電圧の一つの周期に
おける前記パルスバイアスの一定時間の割合を40%以
下とするのが望ましい(請求項2)。即ち、バイアス電
圧の一つの周期におけるパルスバイアスを出力する時間
を相対的に大きくしすぎると、プラズマの減衰を招き成
膜の効率を損なうからである。
【0014】また、前記パルスバイアスのパルス状の出
力を、前記一定時間のパルス幅及び所定の電圧値からな
る方形波パルスとすることができる(請求項3)。かか
る方形波パルスによれば、バイアス電圧における所要の
パルスバイアスを得ることが容易であり、前記基板周辺
等の正電荷を中和するための所要の電圧値とパルス幅か
らなるパルスバイアスを与え易い。
【0015】そして、前記バイアス電源ユニットを、前
記バイアス電圧の基本波形を生成する波形生成器と、該
波形生成器より出力された前記基本波形に基づき一定の
大きさの出力の前記バイアス電圧を生成するバイアス電
源とを備える構成とすることができる(請求項4)。こ
れにより、所定の波形からなる前記バイアス電圧を、任
意の波形を生成できる前記波形生成器を用いて形成でき
るので、所要のバイアス電圧を容易に得ることができ
る。
【0016】また、前記バイアス電源ユニットを、前記
負バイアスを形成するための直流電源と、前記パルスバ
イアスを形成するためのパルス電源とを備えて構成する
こともできる(請求項5)。これにより、直流電源及び
パルス電源を個別に調整することにより、前記負バイア
スの部分とパルスバイアスの部分を個別に調整すること
が可能であるので、バイアス電圧の調整が容易となる。
【0017】そして、上記イオンプレーティング成膜装
置(請求項4、5)に関して、高周波電力を出力する高
周波電源ユニットをさらに備える構成とすることがで
き、該高周波電源ユニットの出力を基板ホルダへ通過さ
せるとともに、前記バイアス電源ユニットの出力が高周
波電源ユニットへ入力されることを阻止するように前記
高周波電源ユニットと基板ホルダとの間にハイパスフィ
ルを設け、前記バイアス電源ユニットの出力を基板ホル
ダへ通過させるとともに、前記高周波電源ユニットの出
力が前記バイアス電源ユニットへ入力されることを阻止
するように前記バイアス電源ユニットと基板ホルダとの
間に第一のローパスフィルタを設けることができる(請
求項7)。
【0018】このように高周波電源ユニットも設ける
と、プラズマを生成して成膜を行うにあたり、成膜を行
う上で必要となる電力を、上記バイアス電源ユニットと
ともに高周波電源ユニットによっても供給できる。これ
により、所要の電力を比較的に簡易な方法により供給す
ることができ、装置の維持運転も含めて成膜に関する歩
留まり向上によりトータルコストを低減することができ
る。
【0019】また、前記バイアス電源ユニットを、前記
負バイアスを形成するための直流電源と、前記パルスバ
イアスを形成するためのインパルス列電源とを備えて構
成し、第二のローパスフィルタを、前記直流電源の出力
を基板ホルダへ通過させるとともに、インパルス列電源
の出力が直流電源へ入力されることを阻止するように前
記直流電源と基板ホルダとの間に設け、バンドパスフィ
ルタを、前記インパルス列電源の出力を基板ホルダへ通
過させるとともに、直流電源の出力がインパルス列電源
へ入力されることを阻止するように前記インパルス列電
源と基板ホルダとの間に設けることができる(請求項
6)。かかる構成とすると、負バイアスの形成にかかる
直流電源と、パルスバイアスの形成にかかるインパルス
列電源の独立した調整がより行い易く、バイアス電圧の
調整を一層容易とできる。
【0020】また、このイオンプレーティング成膜装置
(請求項6)について、さらに高周波電力を出力する高
周波電源ユニットを備える構成とすることができ、該高
周波電源ユニットの出力を基板ホルダへ通過させるとと
もに、前記バイアス電源ユニットの出力が高周波電源ユ
ニットへ入力されることを阻止するように前記高周波電
源ユニットと基板ホルダとの間にハイパスフィルタを設
け、前記第二のローパスフィルタが、さらに前記高周波
電源ユニットの出力が前記直流電源へ入力されることを
阻止し、前記バンドパスフィルタが、さらに前記高周波
電源ユニットの出力が前記インパルス列電源へ入力され
ることを阻止するように構成することができる(請求項
8)。この成膜装置にあっては、バイアス電圧における
負バイアスとパルスバイアスの独立した調整がより行い
易いこと、つまり成膜パラメータを互いに独立して変更
できることに加え、所要の電力を比較的に簡易な方法で
調整できる。
【0021】また、本発明にかかるイオンプレーティン
グ成膜装置に関して、前記電力供給ユニットを、所定の
負電圧及び出力時間からなる負バイアスの部分と、一定
時間正電圧をなすパルス状の出力であるパルスバイアス
の部分とを含んでなるバイアス電圧を、1kHz以上1
GHz以下の範囲で自在に設定された周期で出力できる
とともに、高周波電力を出力することもでき、前記バイ
アス電圧の負バイアスの部分にかかる波形と前記バイア
ス電圧のパルスバイアスの部分にかかる波形と前記高周
波電力の高周波にかかる波形とをファンクションジェネ
レータにより合成し、該ファンクションジェネレータに
より合成された波形に基づいてリニアアンプで出力を増
幅して供給するように構成することもできる(請求項
9)。これにより、フィルタが不要になるので、フィル
タの調整も不要になる。また、前記負バイアス及びパル
スバイアスからなるバイアス電圧や高周波の出力管理を
一元化でき、出力バランスの調整が容易となる。
【0022】また、前記高周波電力も供給できるイオン
プレーティング成膜装置について、前記真空チャンバ内
を6.7×10-3Pa以上6.7×10-1Pa以下の真
空雰囲気とし、所定の負電圧及び出力時間からなる負バ
イアスの部分と一定時間正電圧をなすパルス状の出力で
あるパルスバイアスの部分とを含み、前記パルスバイア
スの電圧の絶対値が負バイアスの電圧の絶対値より小さ
い前記バイアス電圧を1kHz以上1GHz以下の周期
で出力することにより予備プラズマを生成させる予備プ
ラズマ生成プロセスを実行した後に、膜の原料物質を蒸
散させて成膜を行うための成膜プラズマを生成させるこ
とができる真空雰囲気とするとともに、前記バイアス電
圧に加えて前記高周波電力を出力することにより、前記
成膜プラズマを生成させて前記基板に成膜を行う成膜プ
ロセスを実行できるように構成することができる(請求
項10)。そして、この成膜装置において、前記成膜プ
ロセスを実行するに際して前記高周波電力とともに印加
される前記バイアス電圧の周期を10kHz以上500
kHz以下とすることができる(請求項11)。
【0023】また、高周波電源ユニットを設けずに上記
成膜装置を構成する場合に、前記真空チャンバ内を6.
7×10-3Pa以上6.7×10-1Pa以下の真空雰囲
気とし、所定の負電圧及び出力時間からなる負バイアス
の部分と一定時間正電圧をなすパルス状の出力であるパ
ルスバイアスの部分とを含み、前記パルスバイアスの電
圧の絶対値が負バイアスの電圧の絶対値より小さい前記
バイアス電圧を1kHz以上1GHz以下の周期で出力
することにより予備プラズマを生成させる予備プラズマ
生成プロセスを実行した後に、膜の原料物質を蒸散させ
て成膜を行うための成膜プラズマを生成させ得る真空雰
囲気とするとともに、前記バイアス電圧を1MHz以上
1GHz以下の周期で出力することにより前記成膜プラ
ズマを生成させて前記基板に成膜を行う成膜プロセスを
実行できるように構成することができる(請求項1
2)。
【0024】そして、基板を保持するための基板ホルダ
と前記基板に形成される膜の原料物質を保持するための
蒸発源とが配設される真空チャンバの内部を真空雰囲気
とし、前記基板ホルダを介して前記真空チャンバ内に所
定の電力を供給してプラズマを生成させて前記基板に成
膜するイオンプレーティングによる成膜を、前記真空チ
ャンバ内を6.7×10-3Pa以上6.7×10-1Pa
以下の真空雰囲気とするとともに、所定の負電圧及び出
力時間からなる負バイアスの部分と一定時間正電圧をな
すパルス状の出力であるパルスバイアスの部分とを含
み、前記パルスバイアスの電圧の絶対値が前記負バイア
スの電圧の絶対値より小さいバイアス電圧を1kHz以
上1GHz以下の周期で印加してプラズマを生成させる
予備プラズマ生成工程と、前記真空チャンバ内を前記膜
の原料物質を蒸散させて成膜を行うための成膜プラズマ
を生成させることができる真空雰囲気とするとともに、
前記バイアス電圧に加えて高周波電力を印加して前記成
膜プラズマを生成させる成膜プラズマ生成工程とにより
行うことができ(請求項13)、この成膜プラズマ生成
工程におけるバイアス電圧の周期を、10kHz以上5
00kHz以下とすることができる(請求項14)。
【0025】また、上記イオンプレーティングによる成
膜を行うにあたり、上記予備プラズマ生成工程の後の成
膜プラズマ生成工程について、前記高周波電力を印加す
ることなく、前記バイアス電圧を1MHz以上1GHz
以下の周期で印加して行うことができる(請求項1
5)。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図1乃至図3に基づいて説明する。
【0027】図1(a)は、本発明の一実施形態である
イオンプレーティング成膜装置10の構成の概略を示す
模式図である。成膜装置10は真空チャンバ1と電力供
給ユニット8とを備えており、電力供給ユニット8は高
周波電源ユニット11とバイアス電源ユニット12とを
備えて構成されている。
【0028】真空チャンバ1内の上部には、成膜される
基板5を保持するための基板ホルダ2が配設されてい
る。基板ホルダ2は導電性の材質によって形成されてお
り、高周波電源ユニット11及びバイアス電源ユニット
12からの電力を基板ホルダ2を介して真空チャンバ1
内に供給できるようになっている。また、基板ホルダ2
は図示されないモータによって回転駆動されるようにさ
れており、基板ホルダ2を回転させつつ成膜できるよう
にされている。
【0029】チャンバ1内の下部には、成膜しようとす
る膜の原料物質を保持しつつチャンバ1内の空間に蒸散
させるための蒸発源3が配置されている。この蒸発源3
には、膜の原料物質を加熱用電源により抵抗加熱して蒸
散させるものや、電子銃で加熱して蒸散させるものの
他、スパッタにより原料物質を蒸散させるもの、アーク
放電により蒸散させるもの等、膜の原料物質をチャンバ
1内の空間に蒸散させることができる各種の蒸発源を用
いることができる。
【0030】また、真空チャンバ1は、特に図示されな
い真空ポンプ等の排気手段及びガス供給手段によりチャ
ンバ1内を所要の真空雰囲気とできるようにされてい
る。即ち、成膜するための一連の工程における各プロセ
スに応じて、前段階として予備プラズマを生成するため
の所定のガスによる所要の真空度としたり、膜の原料物
質をプラズマ化して成膜可能な成膜プラズマを生成する
ことができる真空度とする等、必要に応じて所要の真空
雰囲気に自在に調整できるようにされている。
【0031】また、真空チャンバ1は、導電性の材質に
よって形成されており、そのチャンバ壁は接地されてい
る。
【0032】高周波電源ユニット11は、真空チャンバ
1内に高周波電力を供給し、蒸発源3より蒸散した膜の
原料物質をプラズマ化させることができる。高周波電源
ユニットは、その出力端子の一端がハイパスフィルター
15を介して基板ホルダ2側に接続されており、その出
力端子の他端は接地されている。そして、高周波電源ユ
ニット11より出力された高周波電力が基板ホルダ2に
印加される。
【0033】また、ハイパスフィルタ15は、高周波電
源ユニット11と基板ホルダ2との間に設けられてお
り、高周波電源ユニット11からの出力を基板ホルダ2
側へ通過させるとともに、バイアス電源ユニット12か
らの出力が高周波電源ユニット11側へ入力されること
を阻止する。
【0034】高周波電源ユニット11の出力について、
その具体的な電力値や周波数は、成膜しようとする膜の
原料物質の種類等、成膜条件に応じて必要な電力値や周
波数が選択される。
【0035】バイアス電源ユニット12は、波形生成器
13とバイアス電源14とを備えて構成されている。波
形生成器13は、バイアス電源ユニット12より出力さ
れるバイアス電圧の波形を生成するものである。この波
形生成器13は、定常的に一定値を取る直流成分や各周
波数の交流成分、方形波や三角波等の各種の波形を基本
成分として発生させることができ、また、複数の基本成
分に基づき基本波形に合成することもできる。そして、
波形生成器13により生成された基本波形に基づき、バ
イアス電源14によって所定の大きさの出力のバイアス
電圧に増幅される。
【0036】バイアス電源14は、その出力端子の一端
がローパスフィルタ16を介して基板ホルダ2側に接続
されており、その出力端子の他端は接地されている。そ
して、バイアス電源14より出力されたバイアス電圧は
基板ホルダ2に印加され、真空チャンバ1内にバイアス
が供給される。
【0037】また、ローパスフィルタ16は、バイアス
電源14と基板ホルダ2との間に設けられており、バイ
アス電源14からの出力を基板ホルダ2側へ通過させる
とともに、高周波電源ユニット11からの出力がバイア
ス電源ユニット12側へ入力されることを阻止する。こ
のローパスフィルタ16は第一のローパスフィルタにあ
たる。
【0038】次に、バイアス電源ユニット12より出力
されるバイアス電圧について説明する。図1(b)は、
バイアス電圧の波形の一例を示している。図1(b)に
おいて、横軸は時間(sec.)に対応しており、縦軸
は電圧値(V)の大きさに対応している。また、横軸よ
り上側は正電圧を意味し、横軸より下側は負電圧を意味
する。
【0039】バイアス電圧は、図1(b)に示されるよ
うに、一定の負の電圧値(−VB1)をとる直流電圧から
なる負バイアスの部分と、一定時間(Tw1)にわたって
一定の正の電圧値(VP1)をとる方形波パルスからなる
パルスバイアスの部分とにより形成されている。
【0040】負バイアスの部分は、成膜を行うにあた
り、プラズマ中のイオンにこの負バイアスによる加速を
与えて、目的とする緻密な膜とでき、また基板に対して
目的とする付着力の膜とできる電圧値VB1及び出力時間
1が選ばれる。負バイアスの具体的な電圧値(−
B1)については、0V以下で−2000V以上の範囲
で選択される。
【0041】また、パルスバイアスの部分は、基板5や
基板5に形成された膜、プラズマ中に混在する原料物質
に蓄積された正電荷を中和させるために十分な電圧値V
P1とパルス幅(Tw1)であって、プラズマを減衰させな
い程度の条件が選ばれる。電圧値VP1については、0V
以上で2000V以下の範囲で選択される。
【0042】そして、この図1(b)に示される例で
は、バイアス電圧の一つの周期における上記パルス幅T
w1及び出力時間T1 の各時間が占める割合として、パル
ス幅T w1の占める割合(即ち、Tw1/(Tw1+T1))
を40%とし、負バイアスの出力時間T1 が占める割合
を60%としている。バイアス電圧の一周期における上
記パルス幅Tw1 の占める割合は、40%以下とするの
が望ましく、これ以上大きくなると、プラズマを減衰さ
せるおそれがあり、成膜の効率を低下させるおそれがあ
るからである。
【0043】図2は、バイアス電圧の他の波形の例を示
している。この図2に示される波形についても、負の電
圧値(−VB2 )をとる負バイアスの部分と、一定時間
(Tw 2)にわたって正の電圧値(VP2)をとる部分とに
より形成されている。この図2に示されるバイアス電圧
は、交流電圧に負の一定電圧値をとる直流電圧を加える
ことによって得られる。
【0044】そして、負バイアスの部分については、目
的とする緻密な膜とでき、また基板に対して目的とする
付着力の膜とできる電圧値−VB2及び出力時間T2 が選
ばれる(電圧の大きさVB2は、時間T2にわたる平均値
である)。
【0045】また、正の電圧値の部分については、基板
5やその周辺等に蓄積される正電荷を中和させるために
十分な電圧値VP2と一定時間(Tw2)であって、チャン
バ1内のプラズマを減衰させない程度の条件が選ばれる
(電圧の大きさVP2は、時間Tw2にわたる平均値であ
る)。
【0046】また、VB2及びVP2の具体的な大きさにつ
いては、0V以上で2000V以上の範囲となるように
選択される。
【0047】また、以上の図1(b)、図2に示される
バイアス電圧について、この繰り返される周期を、1k
Hz以上1GHz以下とするのが望ましい。1kHz以
下では、パルスバイアスを印加する頻度が少ないため、
基板5周辺等に捕捉されたイオンの電荷を中和するより
早く絶縁破壊を起こす電界が形成されてしまうからであ
る。一方、1GHz以上とすると、パルスバイアスを印
加するタイミングの調整等が困難となるからである。
【0048】上記バイアス電圧の周期を、特に10kH
z以上500kHz以下とするのがより望ましい。
【0049】以上に説明したイオンプレーティング成膜
装置10にあっては、所定の負電圧からなる負バイアス
を与えることによりプラズマ中のイオンをより強く加速
して基板5に成膜できるので、緻密で付着力の強い膜に
成膜することが可能である。そして、このことに加え
て、正電圧のパルスバイアスを印加することにより、基
板5や基板5に形成された膜等、基板5も含めた周辺の
領域に絶縁物質からなる物質が存在する場合に、かかる
絶縁物質に捕捉された正電荷を中和させることができ
る。これにより、アーク放電の発生を防ぐことができる
ので、基板5に形成される膜に不純物が混入することを
防ぎ、また膜の構造が不均一となることを防ぐことがで
き、また膜や基板等の損傷を防ぐことができる。
【0050】次に、電力供給ユニットの他の例につい
て、図3に基づいて説明する。図3(a)に示されるバ
イアス電源ユニット22にあっては、負バイアスを形成
するための一定の負の直流電圧を出力できる直流電源2
4と、パルスバイアスを形成するための一定の正電圧の
パルス電圧を出力できるパルス電源23とを備えて構成
されている。そして、直流電源24からの出力とパルス
電源23からの出力によりバイアス電圧が形成される。
このバイアス電圧はローパスフィルタ21を介して基板
ホルダ2側に出力される。
【0051】ローパスフィルタ21は、直流電源24及
びパルス電源23より出力されたバイアス電圧を基板ホ
ルダ2側へ通過させるとともに、高周波電源ユニット1
1からの出力がバイアス電源ユニット22側へ入力され
ることを阻止している。このローパスフィルタ21は、
第一のローパスフィルタにあたる。
【0052】この図3(a)のように、バイアス電源ユ
ニットを構成すると、負バイアスを形成するための直流
電源24と、パルスバイアスを形成するためのパルス電
源23とが独立に設けられるので、負バイアス及びパル
スバイアスを個別に調整し易い。
【0053】図3(b)はバイアス電源ユニットのさら
に異なる例を示す。図3(b)に示されるバイアス電源
ユニット26にあっては、負バイアスを形成するするた
めの一定の負の直流電圧を出力できる直流電源27と、
パルスバイアスを形成するためのインパルス列電源28
とを備えている。そして、直流電源27からの出力がロ
ーパスフィルタ29を介して基板ホルダ2側に出力さ
れ、インパルス列電源28からの出力がバンドパスフィ
ルタ30を介して基板ホルダ2側に出力され、これらの
出力により形成されたバイアス電圧が基板ホルダ2に印
加される。
【0054】ローパスフィルタ29は、直流電源27と
基板ホルダ2との間に設けられ、直流電源27の出力を
基板ホルダ2側へ通過させるとともに、高周波電源ユニ
ット11からの出力及びインパルス列電源28からの出
力が直流電源27側へ入力されることを阻止している。
このローパスフィルタ29は、第二のローパスフィルタ
にあたる。
【0055】バンドパスフィルタ30は、インパルス列
電源28と基板ホルダ2との間に設けられ、インパルス
列電源28からのパルス出力を基板ホルダ2側へ通過さ
せるとともに、高周波電源ユニット11や直流電源27
からの出力が、インパルス列電源28側へ入力すること
を阻止している。
【0056】この図3(b)に示されるバイアス電源ユ
ニット26によると、負バイアスを形成するための直流
電源27と、パルスバイアスを形成するためのインパル
ス列電源28とが独立であり、また、これら電源の基板
ホルダ2側への出力に関係するフィルタ29、30も独
立であるので、バイアス電圧の調整がより容易となる。
【0057】図3(c)は、電力供給ユニットのさらに
異なる例を示している。図3(c)に示される例では、
電力供給ユニットを、リニアアンプ31とファンクショ
ンジェネレータ32とによって構成している。そして、
ファンクションジェネレータ32によって高周波電力に
かかる高周波の波形と、上記バイアス電圧の負バイアス
部分にかかる波形と、バイアス電圧のパルスバイアス部
分にかかる波形とを合成した波形を生成し、この合成さ
れた波形をリニアアンプ31で増幅して所要の出力とし
て基板ホルダ2側へ出力させる。
【0058】この図3(c)に示されるように電力供給
ユニットを構成すると、フィルタを設ける必要がなくな
るのでフィルタの調整を不要にできる。そして、高周波
の出力や、バイアス電圧における負バイアス及びパルス
バイアスの出力の管理を一元化でき、出力バランスの調
整が容易となる。
【0059】なお、図3に示されるバイアス電源ユニッ
ト22、26のように、負バイアスの部分とパルスバイ
アスの部分を各々に独立に出力させる場合は、これらの
出力を合成して形成されるバイアス電圧が、所定の電圧
値の負バイアス及び所定の電圧値のパルスバイアスとな
るように、直流電源24、27やパルス電源23、イン
パルス列電源28の出力が相互に調整される。
【0060】なお、以上に説明したイオンプレーティン
グ成膜装置には、特に図示されないコントローラが設け
られている。そして、このコントローラによる制御の
下、前記高周波電源ユニット11を所定の電力や周波数
からなる高周波電力を出力するように動作させ、また前
記バイアス電源ユニット12、22、26を所定の負バ
イアスやパルスバイアスを出力するように動作させるこ
とができ、また前記ファンクションジェネレータ32や
リニアアンプ31に所要の動作を行わせることもでき
る。また、前記コントローラによって、真空ポンプ等の
排気手段及びガス供給手段を動作させ、チャンバ1内を
所要の真空雰囲気とすることもできる。
【0061】以下に、イオンプレーティング成膜装置1
0を用いて成膜を行うための、その成膜装置10を運転
する例について説明する。成膜するための原料物質とし
て絶縁物質の例であるフッ化マグネシウム(MgF2
を用い、フッ化マグネシウムの膜を基板に成膜するもの
とする。 [運転例1]蒸発源3にフッ化マグネシウムをセットし
て真空チャンバ1を閉じ成膜装置10の運転を開始す
る。まず、前段階として予備プラズマ生成プロセスが実
行される。プロセスガスとして、例えばアルゴン(A
r)ガスを真空チャンバ1内に導入し、6.7×10-3
Pa(5×10-5Torr)〜6.7×10-1Pa(5
×10-3Torr)の範囲の真空度とする。そして、電
源のうちバイアス電源ユニット12のみを動作させ、前
記バイアス電圧の印加により放電プラズマを生成する。
このときのバイアス電源ユニット12からの出力につい
て、正電圧であるパルスバイアスの電圧値(絶対値)
が、負電圧である負バイアスの電圧値(絶対値)より小
さくなるようにする。また、周期を1kHz〜1GHz
の範囲とする。
【0062】次に、成膜プラズマ生成プロセスが実行さ
れる。高周波電源ユニット11を動作させ高周波電力の
印加も開始する。このときの高周波電源ユニット12の
出力は、成膜を行う上での所要の濃度のプラズマを生成
させ得る程度の出力とされる。次に、蒸発源3によりフ
ッ化マグネシウムを加熱してチャンバ1内に蒸散させる
とともに、成膜を行うことができる所要の真空度とす
る。
【0063】このように、上記パルスバイアスを用いる
ことにより予備プラズマ生成プロセスとしてプラズマを
生成しておき、その後に成膜プラズマ生成プロセスを実
行することは、以下の意義がある。即ち、当初より高周
波電源ユニット11の出力を成膜に必要なプラズマを生
成させ得る程度の出力とするとアーク放電を生ずるおそ
れがあるが、予備プラズマ生成プロセスを実行した後
に、段階的に成膜プラズマ生成プロセスを実行すること
で、アーク放電の発生を抑制することができる。
【0064】なお、上記予備プラズマ生成プロセスにつ
いて、上記パルスバイアスを用いて行うかわりに、高周
波電源ユニット11の出力及び真空チャンバ1内の真空
度をアーク放電を生じない程度の条件のプラズマを生成
させ、高周波電源ユニット11を動作させて行うのであ
ってもよい。 [運転例2]蒸発源3にフッ化マグネシウムをセットし
て真空チャンバ1を閉じ成膜装置10の運転を開始す
る。まず、予備プラズマ生成プロセスが実行される。プ
ロセスガスとして、例えばアルゴン(Ar)ガスを真空
チャンバ1内に導入し、6.7×10-3Pa(5×10
-5Torr)〜6.7×10-1Pa(5×10-3Tor
r)の範囲の真空度とする。そして、電源のうちバイア
ス電源ユニット12のみを動作させ、前記バイアス電圧
の印加により放電プラズマを生成する。このときのバイ
アス電源ユニット12の出力について、パルスバイアス
の電圧値(絶対値)が負バイアスの電圧値(絶対値)よ
り小さくなるようにする。また、周期を1kHz〜1G
Hzの範囲とする。
【0065】次に、成膜プラズマ生成プロセスが実行さ
れる。バイアス電源ユニット12の出力について、周期
を1MHz〜1GHzの範囲とする。そして、蒸発源3
によりフッ化マグネシウムを加熱してチャンバ1内に蒸
散させるとともに、成膜に必要な所要の真空度とする。
【0066】この例のように、高周波電源ユニット11
を動作させることなく、バイアス電源ユニットの出力の
みによって成膜を行うことも可能である。
【0067】なお、以上に説明したイオンプレーティン
グ成膜装置10について、イオンプレーティングの方式
については各種の方式を用いることができる。即ち、ア
ルゴン等の不活性ガスを介在させて成膜を行う方式や、
不活性ガスを用いることのないイオンプレーティング
法、反応性ガスを用いるイオンプレーティング法等、各
種のイオンプレーティングの方式を用いることができ
る。
【0068】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明による
と、イオンプレーティングによる成膜を行うにあたり、
一定の負バイアスとパルスバイアスからなるバイアス電
圧を基板ホルダに印加して行うので、プラズマ中のイオ
ンを基板に向かって強く加速できるとともに、アーク放
電の発生を防止することもできる。
【0069】これにより、基板に形成される膜を緻密で
付着力の強いものにしつつ、膜への不純物の混入を防ぐ
ことができ、膜の構造を均一とでき、基板や膜が損傷を
受けることを防ぐことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明にかかるイオンプレーテ
ィング成膜装置の構成の概略を示す模式図である。図1
(b)は、本発明にかかるバイアス電圧の例を示す図で
ある。
【図2】本発明にかかるバイアス電圧の他の例を示す図
である。
【図3】本発明にかかるバイアス電源ユニットの構成例
を示す図である。
【図4】従来のイオンプレーティング成膜装置の構成の
概略を示す図である。
【符号の説明】
1 真空チャンバ 2 基板ホルダ 3 蒸発源 5 基板 8 電力供給ユニット 11 高周波電源ユニット 12 バイアス電源ユニット 13 波形生成器 14 バイアス電源 15 ハイパスフィルタ 16 ローパスフィルタ 21 ローパスフィルタ 22 バイアス電源ユニット 23 パルス電源 24 直流電源 26 バイアス電源ユニット 27 直流電源 28 インパルス列電源 29 ローパスフィルタ 30 バンドパスフィルタ 31 リニアアンプ 32 ファンクションジェネレータ 61 真空チャンバ 62 基板ホルダ 63 蒸発源 65 基板 66 高周波電源 67 直流電源 68 プラズマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 床本 勲 兵庫県西宮市田近野町6番107号 新明和 工業株式会社開発センタ内 Fターム(参考) 4G075 AA24 BC03 CA25 CA47 CA65 EA01 EB01 ED08 FC11 4K029 CA03 CA13 DD02 EA09

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部が真空雰囲気とされる真空チャンバ
    と、該真空チャンバ内に配置され基板を保持するための
    基板ホルダと、前記基板に成膜される膜の原料をプラズ
    マ化させるとともに該プラズマ化した原料を基板上に膜
    として析出させる電力を前記基板ホルダを介して真空チ
    ャンバ内に供給する電力供給ユニットとを有し、 該電力供給ユニットが、所定の負電圧及び出力時間から
    なる負バイアスの部分と、一定時間正電圧をなすパルス
    状の出力であるパルスバイアスの部分とを含んでなるバ
    イアス電圧を、1kHz以上1GHz以下の範囲で自在
    に設定された周期で出力できるバイアス電源ユニットを
    有することを特徴とするイオンプレーティング成膜装
    置。
  2. 【請求項2】 前記バイアス電圧の一つの周期における
    前記パルスバイアスの一定時間の割合が40%以下とさ
    れることを特徴とする請求項1に記載のイオンプレーテ
    ィング成膜装置。
  3. 【請求項3】 前記パルスバイアスのパルス状の出力
    が、前記一定時間のパルス幅及び所定の電圧値からなる
    方形波パルスであることを特徴とする請求項1又は2に
    記載のイオンプレーティング成膜装置。
  4. 【請求項4】 前記バイアス電源ユニットが、前記バイ
    アス電圧の基本波形を生成する波形生成器と、該波形生
    成器より出力された前記基本波形に基づき一定の大きさ
    の出力の前記バイアス電圧を生成するバイアス電源とを
    備えて構成されることを特徴とする、請求項1乃至3の
    いずれかに記載のイオンプレーティング成膜装置。
  5. 【請求項5】 前記バイアス電源ユニットが、前記負バ
    イアスを形成するための直流電源と、前記パルスバイア
    スを形成するためのパルス電源とを備えて構成されるこ
    とを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のイ
    オンプレーティング成膜装置。
  6. 【請求項6】 前記バイアス電源ユニットが、前記負バ
    イアスを形成するための直流電源と、前記パルスバイア
    スを形成するためのインパルス列電源とを備えて構成さ
    れ、 第二のローパスフィルタが、前記直流電源の出力を基板
    ホルダへ通過させるとともに、インパルス列電源の出力
    が直流電源へ入力されることを阻止するように前記直流
    電源と基板ホルダとの間に設けられ、 バンドパスフィルタが、前記インパルス列電源の出力を
    基板ホルダへ通過させるとともに、直流電源の出力がイ
    ンパルス列電源へ入力されることを阻止するように前記
    インパルス列電源と基板ホルダとの間に設けられてな
    る、請求項1乃至3のいずれかに記載のイオンプレーテ
    ィング成膜装置。
  7. 【請求項7】 高周波電力を出力する高周波電源ユニッ
    トをさらに備え、 該高周波電源ユニットの出力を基板ホルダへ通過させる
    とともに、前記バイアス電源ユニットの出力が高周波電
    源ユニットへ入力されることを阻止するように前記高周
    波電源ユニットと基板ホルダとの間に設けられたハイパ
    スフィルと、 前記バイアス電源ユニットの出力を基板ホルダへ通過さ
    せるとともに、前記高周波電源ユニットの出力が前記バ
    イアス電源ユニットへ入力されることを阻止するように
    前記バイアス電源ユニットと基板ホルダとの間に設けら
    れた第一のローパスフィルタとを有してなる、請求項4
    又は5に記載のイオンプレーティング成膜装置。
  8. 【請求項8】 高周波電力を出力する高周波電源ユニッ
    トをさらに備え、 該高周波電源ユニットの出力を基板ホルダへ通過させる
    とともに、前記バイアス電源ユニットの出力が高周波電
    源ユニットへ入力されることを阻止するように前記高周
    波電源ユニットと基板ホルダとの間に設けられたハイパ
    スフィルタを有し、 前記第二のローパスフィルタが、さらに前記高周波電源
    ユニットの出力が前記直流電源へ入力されることを阻止
    し、 前記バンドパスフィルタが、さらに前記高周波電源ユニ
    ットの出力が前記インパルス列電源へ入力されることを
    阻止するように構成された、請求項6に記載のイオンプ
    レーティング成膜装置。
  9. 【請求項9】 内部が真空雰囲気とされる真空チャンバ
    と、該真空チャンバ内に配置され基板を保持するための
    基板ホルダと、前記基板に成膜される膜の原料をプラズ
    マ化させるとともに該プラズマ化した原料を基板上に膜
    として析出させる電力を前記基板ホルダを介して真空チ
    ャンバ内に供給する電力供給ユニットとを有し、 該電力供給ユニットは、所定の負電圧及び出力時間から
    なる負バイアスの部分と、一定時間正電圧をなすパルス
    状の出力であるパルスバイアスの部分とを含んでなるバ
    イアス電圧を、1kHz以上1GHz以下の範囲で自在
    に設定された周期で出力できるとともに、高周波電力を
    出力することもでき、 前記バイアス電圧の負バイアスの部分にかかる波形と前
    記バイアス電圧のパルスバイアスの部分にかかる波形と
    前記高周波電力の高周波にかかる波形とをファンクショ
    ンジェネレータにより合成し、該ファンクションジェネ
    レータにより合成された波形に基づいてリニアアンプで
    出力を増幅して供給するように構成されたイオンプレー
    ティング成膜装置。
  10. 【請求項10】 前記真空チャンバ内を6.7×10-3
    Pa以上6.7×10-1Pa以下の真空雰囲気とし、所
    定の負電圧及び出力時間からなる負バイアスの部分と一
    定時間正電圧をなすパルス状の出力であるパルスバイア
    スの部分とを含み、前記パルスバイアスの電圧の絶対値
    が前記負バイアスの電圧の絶対値より小さい前記バイア
    ス電圧を1kHz以上1GHz以下の周期で出力するこ
    とにより予備プラズマを生成させる予備プラズマ生成プ
    ロセスを実行した後に、 膜の原料物質を蒸散させて成膜を行うための成膜プラズ
    マを生成させることができる真空雰囲気とするととも
    に、前記バイアス電圧に加えて前記高周波電力を出力す
    ることにより、前記成膜プラズマを生成させて前記基板
    に成膜を行う成膜プロセスを実行できるように構成され
    た請求項7乃至9のいずれかに記載のイオンプレーティ
    ング成膜装置。
  11. 【請求項11】 前記成膜プロセスを実行するに際して
    前記高周波電力とともに印加される前記バイアス電圧の
    周期が10kHz以上500kHz以下とされることを
    特徴とする請求項10に記載のイオンプレーティング成
    膜装置。
  12. 【請求項12】 前記真空チャンバ内を6.7×10-3
    Pa以上6.7×10-1Pa以下の真空雰囲気とし、所
    定の負電圧及び出力時間からなる負バイアスの部分と一
    定時間正電圧をなすパルス状の出力であるパルスバイア
    スの部分とを含み、前記パルスバイアスの電圧の絶対値
    が前記負バイアスの電圧の絶対値より小さいバイアス電
    圧を1kHz以上1GHz以下の周期で出力することに
    より予備プラズマを生成させる予備プラズマ生成プロセ
    スを実行した後に、 膜の原料物質を蒸散させて成膜を行うための成膜プラズ
    マを生成させ得る真空雰囲気とするとともに、前記バイ
    アス電圧を1MHz以上1GHz以下の周期で出力する
    ことにより前記成膜プラズマを生成させて前記基板に成
    膜を行う成膜プロセスを実行できるように構成された請
    求項1乃至6のいずれかに記載のイオンプレーティング
    成膜装置。
  13. 【請求項13】 基板を保持するための基板ホルダと前
    記基板に形成される膜の原料物質を保持するための蒸発
    源とが配設される真空チャンバの内部を真空雰囲気と
    し、前記基板ホルダを介して前記真空チャンバ内に所定
    の電力を供給してプラズマを生成させて前記基板に成膜
    するイオンプレーティング成膜方法であって、 前記真空チャンバ内を6.7×10-3Pa以上6.7×
    10-1Pa以下の真空雰囲気とするとともに、所定の負
    電圧及び出力時間からなる負バイアスの部分と一定時間
    正電圧をなすパルス状の出力であるパルスバイアスの部
    分とを含み、前記パルスバイアスの電圧の絶対値が前記
    負バイアスの電圧の絶対値より小さいバイアス電圧を1
    kHz以上1GHz以下の周期で印加してプラズマを生
    成させる予備プラズマ生成工程と、 前記真空チャンバ内を前記膜の原料物質を蒸散させて成
    膜を行うための成膜プラズマを生成させることができる
    真空雰囲気とするとともに、前記バイアス電圧に加えて
    高周波電力を印加して前記成膜プラズマを生成させる成
    膜プラズマ生成工程とを含んでなるイオンプレーティン
    グ成膜方法。
  14. 【請求項14】 前記成膜プラズマ生成工程におけるバ
    イアス電圧の周期が、10kHz以上500kHz以下
    とされることを特徴とする請求項13に記載のイオンプ
    レーティング成膜方法。
  15. 【請求項15】 基板を保持するための基板ホルダと前
    記基板に形成される膜の原料物質を保持するための蒸発
    源とが配設される真空チャンバの内部を真空雰囲気と
    し、前記基板ホルダを介して前記真空チャンバ内に所定
    の電力を供給してプラズマを生成させて前記基板に成膜
    するイオンプレーティング成膜方法であって、 前記真空チャンバ内を6.7×10-3Pa以上6.7×
    10-1Pa以下の真空雰囲気とするとともに、所定の負
    電圧及び出力時間からなる負バイアスの部分と一定時間
    正電圧をなすパルス状の出力であるパルスバイアスの部
    分とを含み、前記パルスバイアスの電圧の絶対値が前記
    負バイアスの電圧の絶対値より小さいバイアス電圧を1
    kHz以上1GHz以下の周期で印加してプラズマを生
    成させる予備プラズマ生成工程と、 前記真空チャンバ内を前記膜の原料物質を蒸散させて成
    膜を行うための成膜プラズマを生成させ得る真空雰囲気
    とするとともに、前記バイアス電圧を1MHz以上1G
    Hz以下の周期で印加することにより前記成膜プラズマ
    を生成させる成膜プラズマ生成工程とを含んでなる、イ
    オンプレーティング成膜方法。
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