JP2001262182A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

液体洗浄剤組成物

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JP2001262182A
JP2001262182A JP2000084740A JP2000084740A JP2001262182A JP 2001262182 A JP2001262182 A JP 2001262182A JP 2000084740 A JP2000084740 A JP 2000084740A JP 2000084740 A JP2000084740 A JP 2000084740A JP 2001262182 A JP2001262182 A JP 2001262182A
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fatty acid
natural protein
peptide
general formula
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JP2000084740A
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English (en)
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Tomohiro Murayama
智洋 村山
Takayuki Suzuki
隆之 鈴木
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Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切な粘度に調整が可能で経時安定性、低刺
激性、及び起泡性にすぐれた液体洗浄剤組成物の提供。 【解決手段】 式(I)の脂肪酸アルカノールアミド型
化合物と、式(II)の天然蛋白質加水分解ペプチドのア
シル化物と水とを含む。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定化学構造を有
する脂肪酸アルカノールアミド型界面活性化合物および
特定化学構造を有する天然蛋白質加水分解ペプチドのア
シル化物を含有する洗浄剤組成物に関する。さらに詳し
く述べるならば、本発明は、前記化合物を含み、優れた
高粘度到達性を有し、経時安定性に優れ、低刺激で泡質
の優れた洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、洗浄剤組成物には、従来用いられ
ていた石鹸、アルキルサルフェート、又はアルキルエー
テルサルフェート等に代えて、皮膚への刺激が低減され
たN−アシルアミノ酸系界面活性剤が使用されるように
なっている。これらの中でも特公平3−21001号
報、特開平8−143595号報、及び特開平6−12
2611号報に開示されている天然蛋白質加水分解ペプ
チドのアシル化物は、親水基のソースが天然蛋白ペプチ
ドである為、皮膚、毛髪に対する親和力が強く、低刺激
性の優れた洗浄剤として、近年その利用が注目されてい
る。
【0003】天然蛋白質加水分解ペプチドのアシル化物
は、優れた使用感と安全性とを有しているが、しかし、
それを洗浄剤の主剤として用いた場合、この洗浄剤配合
物のハンドリング性をコントロールするために、或いは
パール剤、研磨剤、又は水不溶性の物質を、その中に安
定に分散させるために、粘度を増大させ、かつそれを安
定化することが困難であった。即ち前記天然蛋白質加水
分解ペプチドのアシル化物に、増粘剤として通常用いら
れている食塩などの無機塩を添加することによる粘度コ
ントロールも、両性系増粘剤と組み合わせて所望の粘度
に増粘することも困難であり、また高分子系増粘剤を使
用する場合も、その使用量は、得られる配合物の使用感
に影響を与える程に大量にしなければ充分な粘度を得る
ことが出来ないという問題点を有している。
【0004】また、一般にアニオン系活性剤に対して、
増粘効果及び泡改質効果を示すとされている脂肪酸アル
カノールアミド型界面活性剤を、前記天然蛋白質加水分
解ペプチドのアシル化物と併用しても、その増粘挙動は
満足できるものではない。このため、天然蛋白質加水分
解ペプチドのアシル化物の増粘には、通常、前記増粘剤
を複合使用してその総合効果に依存し増粘を行っている
のが実状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、天然蛋白質
加水分解ペプチドのアシル化物の有する優れた使用感、
安全性を劣化させる事なく、その泡質を改質すると、同
時に所望の粘度を有し、経時的に安定な洗浄剤組成物を
提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
重ねた結果、天然蛋白質加水分解ペプチドのアシル化物
に特定の構造を有する脂肪酸アルカノールアミド型化合
物を配合する事により上記問題を解決し得ることを見出
し本発明を完成した。
【0007】本発明の液体洗浄剤組成物は下記一般式
(I)により表される脂肪酸アルカノールアミド型化合
物:
【化3】 〔但し、R1 は6〜22個の炭素原子を含む無置換の、
又は少なくとも1個のヒドロキシル基により置換され
た、直鎖又は分岐鎖アルキル基またはアルケニル基を表
し、R2 は水素原子又は1〜5個の炭素原子を含むアル
キル基を表し、m、及びnはそれぞれ互いに独立に1〜
5の整数を表す。〕の少なくとも1種と、並びに、下記
一般式(II)で示される天然蛋白質加水分解ペプチドの
アシル化物:
【化4】 〔但し、R3 は6〜22個の炭素原子を含む無置換の、
又は少なくとも1個のヒドロキシル基により置換され
た、直鎖又は分岐鎖アルキル基またはアルケニル基を表
し、R4 は、原料天然蛋白質加水分解ペプチドに由来す
る、水素原子又は1個以上の炭素原子を含む有機基から
なる側鎖を表し、Mは、アルカリ金属原子、アルカリ土
類金属、アンモニウム基、四級化されたアミン化合物
基、又は四級化された塩基性アミノ酸基を表し、qはM
基の価数に等しい正数を表し、pは1.2〜50の正数
を表す。〕の少なくとも1種と、水と、を含むことを特
徴とするものである。本発明の洗浄剤組成物において、
一般式(II)で示される天然蛋白質加水分解ペプチドア
シル化物の原料として用いられる天然蛋白質が、コラー
ゲン、ケラチン、シルク及び米糠蛋白から選ばれること
が好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の脂肪酸アルカノールアミ
ド型界面活性化合物は前記一般式(I)により表される
ものである。式(I)において、R1 により表されるC
6 −C22アルキル基は、例えばヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシル、ウンドデシル、トリデシル、
ノナデシル基などより選ぶことができ、またR1 により
表されるC6 −C22アルケニル基は、例えば、ヘキセニ
ル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウ
ンドデセニル、及びトリデセニル、ノナデセニルなどか
ら選ぶことができる。また、R1 により表されるアルキ
ル基及びアルケニル基は置換基として、1個以上のヒド
ロキシル基を有することができる。R2 により表される
アルキル基は、例えばメチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、
2級ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、2級
ペンチル基などから選ぶことができる。特に、R2 は水
素原子、メチル基又はエチル基であることが好ましい。
【0009】式(I)の脂肪酸アルカノールアミド型化
合物は、下記化合物を出発原料として調製することがで
きる。 (1)一般式(III )により表される高級脂肪酸:
【化5】 〔式(III )中、R1 は、前記定義に同じ〕 (2)一般式(IV)で表される高級脂肪酸アルキルエス
テル:
【化6】 〔式(IV)中、R1 は、前記定義に同じ。R5 は、1〜
3個の炭素原子を含むアルキル基を表す。〕すなわち、
5 により表されるアルキル基は、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基より選ばれる。 (3)一般式(V)で表される脂肪酸グリセライド:
【化7】 〔式(V)中、R1 は前記定義に同じ。Y及びZは、そ
れぞれ互いに独立に水素原子又は6〜22個の炭素原子
を有する、無置換の、又は少なくとも1個のヒドロキシ
ル基により置換された、直鎖又は分岐鎖のアシル基を示
す〕、 (4)一般式(VI)の高級脂肪酸ハロゲン化物:
【化8】 〔式(VI)中、R1 は前記定義に同じ、Xはハロゲン原
子を表す〕すなわちXは、塩素原子、臭素原子などから
選ばれることが好ましい。
【0010】上記式(III )〜(VI)の化合物の1種
と、下記一般式(VII )のアルカノールアミン化合物:
【化9】 〔式(VII )において、R2 ,m及びnはそれぞれ前記
定義に同じ。〕と、無触媒下に、又は触媒の存在下に反
応させることにより、一般式(I)の脂肪酸アルカノー
ルアミド型化合物を得ることができる。
【0011】本発明において使用される一般式(III )
で表される高級脂肪酸としては、例えばカプリル酸、カ
プリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リシノ
ール酸、12−ヒドロキシステアリン酸等を用いること
ができる。
【0012】また、本発明において使用される一般式
(IV)で表される脂肪酸アルキルエステルとしては、例
えばカプリル酸メチル、カプリル酸エチル、カプリン酸
メチル、カプリン酸エチル、ラウリン酸メチル、ラウリ
ン酸エチル、ミリスチン酸メチル、ミリスチン酸エチ
ル、パルミチン酸メチル、パルミチン酸エチル、ステア
リン酸メチル、ステアリン酸エチル、イソステアリン酸
メチル、イソステアリン酸エチル、オレイン酸メチル、
オレイン酸エチル、リシノール酸メチル、リシノール酸
エチル、12−ヒドロキシステアリン酸メチル、12−
ヒドロキシステアリン酸エチルを用いることができ、こ
れらは単独で用いられてもよく、或は2種以上の混合物
として用いられてもよい。
【0013】また、本発明において使用される一般式
(V)で表される脂肪酸グリセライドとしては、ヤシ
油、パーム油、パーム核油等の天然油脂及びこれらの混
合物が挙げられる。また、本発明において使用される一
般式(VI)で表される脂肪酸ハロゲン化物としては、例
えばカプリル酸ブロマイド、カプリル酸クロライド、カ
プリン酸ブロマイド、カプリン酸クロライド、ラウリン
酸ブロマイド、ラウリン酸クロライド、ミリスチン酸ブ
ロマイド、ミリスチン酸クロライド、パルミチン酸ブロ
マイド、パルミチン酸クロライド、ステアリン酸ブロマ
イド、ステアリン酸クロライド、イソステアリン酸ブロ
マイド、イソステアリン酸クロライド、オレイン酸ブロ
マイド、オレイン酸クロライド、リシノール酸ブロマイ
ド、リシノール酸クロライド、12−ヒドロキシステア
リン酸ブロマイド、12−ヒドロキシステアリン酸クロ
ライド等、及びそれらの混合物を用いることができる。
【0014】本発明の液体洗浄剤組成物に含まれる一般
式(I)の脂肪酸アルカノールアミド型化合物の濃度は
0.5〜20重量%であることが好ましく、より好まし
くは1〜10重量%である。一般式(I)の化合物の濃
度が0.5%を下回ると、得られる組成物に効果的な増
粘効果が発現しないことがあり、泡質の改質効果も不十
分になる。またそれが20重量%を超えると得られる組
成物中に部分的なゲル化又は沈殿が生ずる場合があり好
ましくない。
【0015】本発明の組成物に含まれる第二成分、すな
わち、式(II)で表される天然蛋白質加水分解ペプチド
のアシル化物は、天然に得られる蛋白質を加水分解して
得られるペプチドと、脂肪酸との縮合物、及びその塩で
ある。前記原料蛋白質としては、コラーゲン、ケラチ
ン、シルク、米糠蛋白等を用いることが好ましい。
【0016】本発明の組成物に含まれる式(II)の天然
蛋白質加水分解ペプチドのアシル化物は、特開平8−1
43595号報等にある公知技術を用いて、脂肪酸クロ
ライドと天然蛋白質の加水分解ペプチドとを縮合する事
により得ることができる。式(II)において、R4 は、
原料天然蛋白質の加水分解により生成したペプチドに由
来する側鎖を表し、これは水素原子又は、1個以上の炭
素原子を有するペプチド由来の有機基からなるものであ
る。従って、R4 は、例えば−H、或はメチル基、エチ
ル基、又はヒドロキシエチル基などを表すものである。
またMは、アルカリ金属原子(例えばNa,K,Liな
ど)、アルカリ土類金属原子(例えばCa,Baな
ど)、アンモニウム基(NH4 )、四級化アミノ化合物
基(例えば、四級化エタノールアミン基など)、又は四
級化塩基性アミノ酸化合物基(例えば、四級化リジン及
び四級アルギンなど)を表す。qは、Mの価数に等しい
正数である。この反応に使用される加水分解ペプチドの
平均重合度(p)は、1.2〜50の正数であり、好ま
しくは2〜20である。この平均重合度が1.2より小
さいものは、得られる洗浄剤組成物の毛髪、皮膚への親
和性が弱く、そのために得られる洗浄剤組成物の触角
は、式(II)の蛋白質加水分解ペプチドのアシル化物の
本来の感触とは異るものになり、またその水中溶解性が
不十分になるという不都合を生ずる。また平均重合度
(p)が50を超えると、得られる組成物において、起
泡性の低下、及び低温安定性の低下が生起する。
【0017】本発明の洗浄剤組成物における式(II)の
天然蛋白質加水分解ペプチドのアシル化物の濃度は、1
〜40重量%であることが好ましく、更に好ましくは5
〜20重量%である。天然蛋白質加水分解ペプチドのア
シル化物型界面活性剤の濃度が1重量%を下回ると、得
られる組成物において天然蛋白質加水分解ペプチドのア
シル化物型界面活性剤本来の感触が発現せず、起泡力も
弱くなり好ましくない。またそれが40重量%を超える
と得られる組成物中に、部分的なゲル化や沈殿が生ずる
場合もあり、更には低温安定性も低下する為好ましくな
い。
【0018】化粧料に配合する場合には、本発明の効果
を損ねない範囲で、必要に応じて化粧料成分として一般
的に使用されているその他の界面活性剤、油分、保湿
剤、紫外線吸収剤、アルコール類、キレート剤、pH調整
剤、増粘剤、パール化剤、酸化防止剤、防腐剤、ふけ防
止剤、色素、香料、アニオン性ポリマー、シリコーン誘
導体等と配合することができる。
【0019】本発明の液体洗浄剤組成物において、前記
式(I)の脂肪酸アルカノールアミド型化合物と、式
(II)の天然蛋白質加水分解ペプチドのアシル化物と
は、水性媒体中に溶解されており、それぞれの濃度は前
述の通りであるが、両者は、互いに、20:1〜1:8
0、好ましくは、10:5〜1:20の配合重量比で配
合されている。水性媒体中には、水とともに、前記両者
とは異る各種追加界面活性剤、添加物が含まれていても
よい。
【0020】本発明洗浄剤組成物に配合し得る各種追加
界面活性剤としては下記のものが例示できる。陰イオン
性界面活性剤としては、脂肪酸セッケン類、例えばセッ
ケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナト
リウム、ヤシカリセッケンなど;エーテルカルボン酸
類、例えばPOEラウリルエーテルカルボン酸塩、PO
P・POEエーテルミリスチン酸塩など;高級アルキル
硫酸エステル塩類、例えばラウリル硫酸ナトリウム、ラ
ウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミ
ンなど;アルキルエーテル硫酸エステル塩類、例えばP
OEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリ
ル硫酸ナトリウムなど;N−アシルアミノ酸塩類、例え
ばラウロイルグリシンナトリウム、ラウロイルサルコシ
ンナトリウム、ラウロイル−N−メチル−β−アラニン
ナトリウム、ラウロイル−N−β−アラニンナトリウ
ム、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−
ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリスト
イル−L−グルタミン酸モノナトリウム、N−パルミト
イルアスパラギン酸ジエタノールアミンなど;高級脂肪
酸アミドスルホン酸塩類、例えばN−ミリストイル−N
−メチルタウリンナトリウム、ヤシ脂肪酸メチルタウリ
ンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、
POEラウリルアミドエーテルスルホン酸ナトリウムな
ど;リン酸エステル塩類、例えばPOEオレイルエーテ
ルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン
酸、POEラウリルアミドエーテルリン酸ナトリウムな
ど;スルホコハク酸塩類、例えば、ジ−2−エチルヘキ
シルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエ
タノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナト
リウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハ
ク酸ナトリウムなど;アルキルベンゼンスルホン酸塩
類、例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノー
ルアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸など;高
級脂肪酸エステル硫酸エステル塩類、例えば硬化ヤシ油
脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム、ロート油などの硫酸
化油、α−オレフィンスルホン酸塩類;高級脂肪酸エス
テルスルホン酸塩類、二級アルコール硫酸エステル塩
類、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩類、
ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、
カゼインナトリウムなど、が挙げられる。
【0021】陽イオン性界面活性剤としては、アルキル
トリメチルアンモニウム塩類、例えば塩化ステアリルト
リメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモ
ニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウムなど;ジ
アルキルジメチルアンモニウム塩類、例えば塩化ジステ
アリルジメチルアンモニウム塩など;アルキルピリジウ
ム塩類、例えば塩化セチルピリジウム、アルキルジメチ
ルベンジルアンモニウム塩、塩化ベンゼトニウム、塩化
ベンザルコニウムなどが挙げられる。
【0022】両性界面活性剤としては、アミドアミン系
両性界面活性剤類、例えば2−ウンデシル−N−カルボ
キシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタ
イン、N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’
−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−
ヤシ脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒ
ドロキシエチルエチレンジアミンナトリウムなど;アミ
ド酢酸ベタイン型両性界面活性剤類、例えばヤシ脂肪酸
アミドプロピルベタイン、ミリスチン酸アミドプロピル
ベタインなど;アミドスルホベタイン型両性界面活性剤
類、例えばラウリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホ
ベタインなど;アルキル酢酸ベタイン型両性界面活性剤
類、アルキルスルホベタイン型両性界面活性剤類等が挙
げられる。
【0023】半極性界面活性剤としては、アミンオキサ
イド型両性界面活性剤類、例えばラウリルジメチルアミ
ンオキシド、ラウリン酸アミドプロピルアミンオキシド
等が挙げられる。非イオン界面活性剤としては、グリセ
リン脂肪酸エステル類、例えばモノステアリン酸グリセ
リル、自己乳化型モノステアリン酸グリセリル、モノイ
ソステアリン酸グリセリルなど;ポリオキシエチレング
リセリン脂肪酸エステル類、例えばモノステアリン酸P
OEグリセリル、モノオレイン酸POEグリセリルな
ど;ポリグリセリン脂肪酸エステル類、例えばモノステ
アリン酸ジグリセリル、トリステアリン酸テトラグリセ
リル、ペンタステアリン酸デカグリセリルなど;ソルビ
タン脂肪酸エステル類、例えばモノラウリン酸ソルビタ
ン、セスキステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソ
ルビタンなど;ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステル類、例えばモノヤシ脂肪酸POEソルビタン、ト
リステアリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸PO
Eソルビタンなど;ポリオキシエチレンソルビット脂肪
酸エステル類、例えばモノラウリン酸POEソルビッ
ト、テトラオレイン酸POEソルビットなど;ポリエチ
レングリコール脂肪酸エステル類、例えばモノラウリン
酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチ
レングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコー
ル、ジステアリン酸ポリエチレングリコールなど;ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル類、例えばPOEラウ
リルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリ
ルエーテルなど;ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンアルキルエーテル類、例えばPOE・POPセチル
エーテル、POE・POPデシルテトラデシルエーテル
など;ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
類、例えばPOEノニルフェニルエーテル、POEオク
チルフェニルエーテル、POE分鎖オクチルフェニルエ
ーテルなど;ポリオキシエチレンアルキルアミン類、例
えばPOEステアリルアミン、POEオレイルアミンな
ど;脂肪酸アルカノールアミド類、例えばヤシ脂肪酸ジ
エタノールアミド、ヤシ脂肪酸モノエタノールアミド、
ラウリン酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエ
タノールアミドなど;ポリオキシエチレンアルカノール
アミド類、例えばPOEラウリン酸モノエタノールアミ
ド、POEヤシ脂肪酸モノエタノールアミド、POE牛
脂脂肪酸モノエタノールアミドなど;アシルメチルグル
カミド類、例えばラウリン酸メチルグルカミド、ヤシ脂
肪酸メチルグルカミドなど;その他アセチレングリコー
ル、POEアセチレングリコール、POEラノリン、P
OEラノリンアルコール、POEヒマシ油、POE硬化
ヒマシ油、POEフィトステロール、POEコレスタノ
ール、及びPOEノニルフェニルホルムアルデヒド縮合
物などが挙げられる。
【0024】本発明の液体洗浄剤組成物に含まれる前記
追加界面活性剤以外の添加剤には本発明の目的の達成を
阻害しない限り格別の制限はなく、例えば、保湿剤、水
溶性高分子化合物、紫外線吸収剤、消炎剤、金属封鎖
剤、pH調整剤、酸化防止剤、殺菌剤、香料、及び色素な
どの1種以上を用いることができる。
【0025】
【実施例】本発明を下記実施例によりさらに詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例により限定されるもの
ではない。
【0026】製造例1 N−ビス(ヒドロキシメチル)−プロピル−ラウリン酸
アミド(1a)の合成 温度計、還流冷却器、攪拌機、蒸留装置を備えた容量1
リットルの反応容器に、ラウリン酸200.3g(1.
00mol )と、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロ
パンジオール154.9g(1.30mol )とを仕込
み、容器内の混合物を窒素気流下攪拌しながら160〜
170℃に昇温し、その後反応系内圧力を500mmHgに
減圧し、反応により生成する水を留去しながら160〜
170℃で4時間反応を行った。薄層クロマトグラフィ
ーにより反応が完全に終結したことを確認した後、容器
中に残存する未反応の2−アミノ−2−エチル−1,3
−プロパンジオールを留去するため、反応系内の圧力を
1.0mmHgに減圧し、170℃で一時間加熱して脱アミ
ン処理し、計算量の2−アミノ−2−エチル−1,3−
プロパンジオールを留去した。オキサゾリン化合物28
0.2gが得られた。これをエタノール300mlに溶解
し、攪拌しながら70℃に昇温した。そこへ蒸留水30
0mlを添加しさらに90℃に昇温し、16時間加熱還流
した。これにエタノールを加えてエバポレーターで過剰
の水を共沸し脱溶媒したところ常温で液状のアルカノー
ルアミド(1a)294.9g(収率97.8%)が得
られた。
【0027】製造例2 N−ビス(ヒドロキシメチル)−プロピル−ヤシ脂肪酸
アミド(1b)の合成 温度計、還流冷却器、攪拌機、蒸留装置を備えた容量1
リットルの反応容器に、ヤシ脂肪酸メチルエステル22
6.5g(1.00mol )と、2−アミノ−2−エチル
−1,3−プロパンジオール125.1g(1.05mo
l )と、28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液
3.9g(0.02mol )とを仕込み、反応容器内を窒
素置換後その圧力を360mmHgに減圧し、容器中の反応
混合物を攪拌しながら70〜80℃に昇温し、生成する
メタノールを留去しながら70〜80℃で1.5時間反
応を行った。薄層クロマトグラフィーにより反応が完全
に完了したことを確認した後、生成したメタノールを完
全に留去するため、反応系内の圧力を20mmHgに減圧
し、80℃で一時間脱メタノールした。その後反応系を
50℃まで冷却し、反応容器内圧力を、窒素を送入して
常圧に戻したところ、常温で液状のアルカノールアミド
(1b)317.1g(収率99.1%)が得られた。
【0028】製造例3 N−ビス(ヒドロキシメチル)−プロピル−パーム核油
脂肪酸アミド(1c)の合成 温度計、還流冷却器、攪拌機、蒸留装置を備えた容量1
リットルの反応容器中に、パーム核油171.8g
(0.25mol )と、2−アミノ−2−エチル−1,3
−プロパンジオール93.8g(1.05mol )と、2
8%ナトリウムメトキシドメタノール溶液2.9g
(0.015mol )とを仕込み、反応容器内を窒素置換
後、その圧力を360mmHgに減圧し、容器中の反応混合
液を、攪拌しながら70〜80℃に昇温し、1.5時間
反応を行った。薄層クロマトグラフィーにより反応が完
全に完了したことを確認した後、メタノールを完全に留
去するため、反応系内の圧力を20mmHgに減圧し、80
℃で一時間脱メタノールした。その後反応系を50℃ま
で冷却し、反応容器内の圧力を、窒素を送入して常圧に
戻したところ、常温で液状のアルカノールアミド(1
c)262.7g(収率98.7%)が得られた。
【0029】実施例1〜3及び比較例1 実施例1において、製造例1により得られた脂肪酸アル
カノールアミド型化合物(1a)と、天然蛋白質加水分
解ペプチドのアシル化物型界面活性剤として、N−ラウ
ロイルシルクペプチド(ペプチド平均重合度=2.3)
とを、重量比2:18で混合し、この混合物を水中に溶
解して、合計濃度20重量%の水性組成物を調製した。
水性組成物のpH値を、クエン酸、又は水酸化ナトリウム
を用いて、7.0に調整した。この水性組成物の粘度
を、温度25℃において、B型粘度計を用いて、測定し
た。その結果を表1に示す。 組成物中の合計界面活性剤化合物濃度 20重量% pH(クエン酸又は水酸化ナトリウムにより調整) 7.0 温度 25℃ 粘度計:B型粘度計(モデル:B8M型、束機産業(株)製)
【0030】実施例2及び3、並びに比較例1の各々に
おいて、実施例1と同様にして組成物を調製し、粘度測
定を行った。但し、化合物(1a)の代りに、実施例2
においては、製造例2において調製された化合物(1
b)を用い、実施例3においては製造例3において調製
された化合物(1c)を用い、比較例1においては、ヤ
シ脂肪酸モノエタノールアミドを用いた。粘度測定結果
を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】実施例1〜3及び比較例1の各々におい
て、その水性組成物を、合計界面活性剤濃度が、0.2
5重量%になるように水で希釈し、各々1000mlの試
験溶液を調製し、これを、ロス・マイルス起泡力測定に
供した。 測定合計濃度 0.25重量% 測定pH 7.0(クエン酸又は水酸化ナトリウムにより調整) 測定温度 40℃、恒温 測定結果を表2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】本発明の組成物において、式(I)の脂肪
酸アルカノールアミド型化合物は、式(I)の天然蛋白
質加水分解ペプチドのアシル化物と混合したとき、従来
のヤシ脂肪酸モノエタノールアミド(比較例)に比し、
より高い増粘効果を示すことが表1から確認された。ま
た表2から、式(II)の化合物に対し、式(I)の脂肪
酸アルカノールアミド型化合物は、従来のヤシ脂肪酸モ
ノエタノールアミド(比較例1)とほぼ同等の増泡効果
を示すことが、確認された。
【0035】実施例4 下記組成の真珠光沢シャンプー組成物を調製した。 真珠光沢シャンプー組成物 成分 重量% ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩 (27%水溶液)(註1) 18.5% ラウロイル−N−メチル−β−アラニンナトリウム塩 (30%水溶液)(註2) 16.7% 製造例1のアルカノールアミド化合物(1a) 6.0% ヤシ脂肪酸コラーゲンペプチドカリウム塩(36%水溶液) (註3) 27.8% メチルパラベン 0.1% エチレングリコールジステアレート 1.5% グリチルリチン酸ジカリウム 0.5% クエン酸 pH=6.5とする量 精製水 残分 (註1)泰光油脂(株)製 タイポールNLES−327 (註2)川研ファインケミカル社製 アラノンALE (註3)成和化成社製 プロモイスECP調製方法 全ての成分を配合器に入れ、攪拌しつつ80℃まで昇温
した。混合物を20分熟成の後、攪拌しつつ室温まで冷
却した。得られたシャンプー組成物は、使いやすい粘度
を有し、奇麗なパール光沢を有する泡立ちの良いもので
あった。
【0036】
【発明の効果】本発明の液体洗浄剤組成物は、その一成
分として天然蛋白質加水分解ペプチドのアシル化物を含
んでいるが、これに特定化学構造を有する脂肪酸アルカ
ノールアミド型化合物を配合することによって、その洗
浄性能を損うことなく、適度の粘度と、実用上十分な起
泡力を付与することに成功したものであって、実用性に
優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AC232 AC392 AC482 AC641 AC642 AC662 AC782 AD411 AD432 AD532 CC38 DD23 EE01 EE06 EE07 4H003 AB08 AB10 AB31 AC13 BA12 DA02 EB08 EB09 EB43 ED02 FA02 FA16 FA21 FA30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)により表される脂肪酸
    アルカノールアミド型化合物: 【化1】 〔但し、R1 は6〜22個の炭素原子を含む無置換の、
    又は少なくとも1個のヒドロキシル基により置換され
    た、直鎖又は分岐鎖アルキル基またはアルケニル基を表
    し、R2 は水素原子又は1〜5個の炭素原子を含むアル
    キル基を表し、m、及びnはそれぞれ互いに独立に1〜
    5の整数を表す。〕の少なくとも1種と、並びに、下記
    一般式(II)で示される天然蛋白質加水分解ペプチドの
    アシル化物: 【化2】 〔但し、R3 は6〜22個の炭素原子を含む無置換の、
    又は少なくとも1個のヒドロキシル基により置換され
    た、直鎖又は分岐鎖アルキル基またはアルケニル基を表
    し、R4 は、原料天然蛋白質加水分解ペプチドに由来す
    る、水素原子又は1個以上の炭素原子を含む有機基から
    なる側鎖を表し、Mは、アルカリ金属原子、アルカリ土
    類金属、アンモニウム基、四級化されたアミン化合物
    基、又は四級化された塩基性アミノ酸基を表し、qはM
    基の価数に等しい正数を表し、pは1.2〜50の正数
    を表す。〕の少なくとも1種と、水と、を含む液体洗浄
    剤組成物。
  2. 【請求項2】 一般式(II)で示される天然蛋白質加水
    分解ペプチドアシル化物の原料として用いられる天然蛋
    白質が、コラーゲン、ケラチン、シルク及び米糠蛋白か
    ら選ばれる、請求項1に記載の洗浄剤組成物。
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JP2007099742A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Estate Chemical Kk シャンプー剤組成物

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